JP4901136B2 - 建物の緑化構造 - Google Patents
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Description
緑化構造として、壁面又は傾斜屋根などの設置面に植栽基盤を設置する構造が、例えば以下の特許文献1乃至特許文献3に開示されている。
特許文献1及び特許文献2は、枠体に土壌を組み込んで構成したユニット型の植栽基盤(以下、植栽ユニットとする)を、壁面又は傾斜屋根の設置面に、例えば棒状の鋼材からなる枠部材を縦横方向に組み合わせて設置しておき、この枠部材にコケやセダム等の植物を植栽させてなる植栽ユニットを取り付けている。
特許文献3は、屋上やベランダなどの上方に支持をとってワイヤーなどの支持部材を吊り下げ、この支持部材の所定位置に植栽ユニットを固定させる構造である。このような吊り下げによる植栽ユニットは、いわゆるプランターと同様に植物の植栽面を上向きにして、例えば蔓性植物が植栽され、支持部材に沿わせるように誘導させたり、又は植栽ユニットから垂下させたものである。
そして、植栽ユニットは、枠内全体にわたって土壌が敷き詰められていることから単体重量が大きくなっている。このため、枠部材は、植栽ユニットを壁面や傾斜屋根で支持させるため、その資材や固定状態を強固なものにする必要があり、資材コストが大きくなっている。さらに、予め設置面に枠部材を組み込んだ構造としておく必要があることから、施工が手間となりコストがかかる。
また、特許文献3は、設置面に固定した枠部材に蔓性植物を沿わせることで設置面を覆って緑化させるため、設置後に植物を移動させることが難しく、建物外観における緑化デザインの自由度が低いという問題があった。
本発明では、連結部材が網部材に脱着可能に設けられていることから、設置後に連結部材を網部材から取り外すことができるため、培土基盤の配置を変更したり、取り替えることができる。
そして、連結部材の張出し部を網部材に固定することで、培土基盤を網部材の敷設範囲に取り付けることができる。
本発明では、連結部材が網部材に脱着可能に設けられていることから、設置後に連結部材を網部材から取り外すことができるため、培土基盤の配置を変更したり、取り替えることができる。
そして、フック形状の留め部材を介して枠部材を網部材に固定することで、培土基盤を網部材の敷設範囲に取り付けることができる。
本発明では、例えば主成分をなす無機質発泡体に熱融着性を有する繊維材料を配合させて熱処理により固化させることで培土基盤を形成することができる。この繊維同士の接着と繊維及び無機質発泡体の接着とがなされて三次元の網状の補強構造が得られているため、軽量化を図れ、形状を保つことができる。したがって、このような材料からなる培土基盤を支持する網部材を簡易な構造とすることができる。
また、培土基盤が軽量であるため、網部材を軽量化させて構造を簡単化でき、資材コストの低減が図れる。そして、網部材や培土基盤の設置作業を簡略化させることができるため、施工時間を短縮することができ、施工性を向上させることができる。
図1は本発明の第一の実施の形態による緑化構造を示す全体図、図2は培土基盤の構造を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
図1に示す本緑化構造1は、網目が形成され設置面2を覆うように敷設された網部材3と、網部材3の任意の位置に脱着可能に連結するための軽量なネットなどからなる骨組部材4(連結部材)と、骨組部材4を埋め込み一体化させて軽量材からなる培土基盤5と、培土基盤5に植栽された植物6とから概略構成されている。
そして、本第一の実施の形態では設置面2において、複数の培土基盤5が縦横方向に任意の間隔で配置されている。
なお、培土基盤5に植栽される植物6は、例えばコケ、セダム、蔓植物などのグランドカバー植物(下草)などが好ましい。
このように固化された培土基盤5は、熱融着性を有する繊維同士の接着と繊維及び無機質発泡体の接着とがなされて三次元の網状の補強構造が得られているため、特別な枠材や袋などによって周囲を覆う必要がなく、その形状を保つことができる。このため、風などの影響により飛散することがない。さらに、培土基盤5の主成分をなす無機質発泡体の単位体積当り重量は、例えば0.5kg/リットル以下となるため、軽量で、適度な保水性能と排水性能を有している。
このような材質からなる培土基盤5は、図1及び図2に示すように、例えば略正方形で一定の厚さを有した箱状に形成されている。
このように、培土基盤5を脱着可能としたことで、設置後に培土基盤5を網部材3から容易に取り外すことができる。
また、上述した本第一の実施の形態による建物の緑化構造では、培土基盤4が軽量であるため、網部材3を軽量化させて構造を簡単化でき、資材コストの低減が図れる。そして、網部材3や培土基盤5の設置作業を簡略化させることができるため、施工時間を短縮することができ、施工性を向上させることができる。
また、固化培土を使用することにより培土を入れる袋やパレット枠などが不要となり、これにより緑化構造1の構成を簡略化、軽量化させることができ且つ施工が容易となる。
さらに、本緑化構造1では、建物の設置面2の任意の範囲に植物6を設置して緑化させることにより、温度低減効果を奏し、都市のヒートアイランド現象の抑制に寄与することができる。
図3は本発明の第二の実施の形態による緑化構造の培土基盤を示す図であって、(a)はその正面図、(b)はその上面図、(c)はその側面図、図4は図3に示す培土基盤に使用される係止部材の図である。
図3(a)に示すように、本第二の実施の形態は、第一の実施の形態で説明した連結部材4(図1参照)に代えて、金網などからなる枠部材7(連結部材)を用いた緑化構造1である。
また、図3(b)及び(c)に示すように、枠部材7の裏面7bの上端にはフック形状の留め部材9が備えられ、この留め部材9を網部材3(図1参照)に連結させることで、培土基盤5を網部材3に固定させることができる。
なお、図3に示すように、培土基盤5の上端に灌水管10が備えられ、培土基盤5に水を供給できる。
このように本第二の実施の形態では、枠部材7を周囲に一体化させた培土基盤5を網部材3に配置することができ、第一の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、第一及び第二の実施の形態では培土基盤5を略正方形の外形としているが、必ずしもこの形状に限定されることはない。例えば長方形や、その他多角形、円形などであってもよい。
また、実施の形態では培土基盤5を、主成分をなす無機質発泡体に熱融着性繊維を配合させて固化させた培土基盤であるが、必ずしもこの材質に限定されることはない。要は、軽量であって、固化された状態において周囲を被覆させる必要がない培土であればよいのである。
また、第一及び第二の実施の形態では網部材3をネットなどの材質としているが、例えば軽量な金網であってもかまわない。
また、第一の実施の形態では連結部材4の張出し部4aが培土基盤5の周囲から張り出した形状をなしているが、網部材3に固定できるように少なくとも網部材3の一部に張出し部4aが形成されていればよい。例えば、培土基盤5の上方にのみ張り出した張出し部4aであってもかまわない。
また、第二の実施の形態に示すようなフック形状の留め部材9に限らず、例えば紐材などの締結手段によって枠部材7と網部材3とを連結させてもかまわない。
さらに、第一の実施の形態に、第二の実施の形態のように培土基盤5に灌水管10を備えておいてもかまわない。
2 設置面
3 網部材
4 骨組部材(連結部材)
4a 張出し部
5 培土基盤
6 植物
7 枠部材(連結部材)
8 係止部材
Claims (3)
- 建物の壁面や傾斜屋根などの設置面を覆うように敷設した網部材と、
軽量材からなる植物を植栽させた培土基盤と、
を備え、
該培土基盤には、前記培土基盤に埋め込まれ、少なくとも一部を前記培土基盤の周囲から張り出した張出し部を形成した連結部材が設けられ、
前記培土基盤に一体化させた前記連結部材は、締結材又はクリップからなる固定部材によって前記張出し部を介して前記網部材の任意の位置に脱着可能に連結されていることを特徴とする建物の緑化構造。 - 建物の壁面や傾斜屋根などの設置面を覆うように敷設した網部材と、
軽量材からなる植物を植栽させた培土基盤と、
を備え、
該培土基盤を略網形状の2枚の枠体で挟み込み、それら枠体同士が係止部材によって連結された連結部材が設けられ、
前記培土基盤に一体化させた前記連結部材は、前記枠体の裏面の上端から張り出したフック形状の留め部材によって前記網部材の任意の位置に脱着可能に連結されていることを特徴とする建物の緑化構造。 - 前記培土基盤は、発泡体を主成分とした材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の緑化構造。
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JP2005172204A JP4901136B2 (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 建物の緑化構造 |
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