JP2008142044A - 緑化パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】ビルの屋上全域を簡易に緑化することが可能な緑化パネルを提供する。
【解決手段】緑化パネル1が耐食性を有する亜鉛メッキ鋼板より構成されるトレイ2と、該トレイ2に充填され、通気性及び通水性を有する軽量土壌3と、トレイ2と支持脚4によりトレイ上に支持され、亜鉛メッキされた鋼材よりなるベアリングバー5aとツイストバー5bより構成されるグレーチング5と、トレイの両サイドに配設され、トレイ内の土壌へ灌水を行う灌水チューブ6より構成され、ビルの屋上に敷き詰めて設置される。
【選択図】図3
【解決手段】緑化パネル1が耐食性を有する亜鉛メッキ鋼板より構成されるトレイ2と、該トレイ2に充填され、通気性及び通水性を有する軽量土壌3と、トレイ2と支持脚4によりトレイ上に支持され、亜鉛メッキされた鋼材よりなるベアリングバー5aとツイストバー5bより構成されるグレーチング5と、トレイの両サイドに配設され、トレイ内の土壌へ灌水を行う灌水チューブ6より構成され、ビルの屋上に敷き詰めて設置される。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばビル等の屋上や壁面、擁壁、高速道路の遮音壁、駐車場等の水平面や垂直面を緑化するのに用いる緑化パネルに関する。なお、本明細書でいう水平面や垂直面は、斜面を含むものである。
近年、地球温暖化やヒートアイランド現象等の環境問題を背景に、美しく潤いのある都市空間の形成等の観点から、オフィスビルや学校等では屋上緑化が盛んに実施され、壁面緑化も行われている。
上述の屋上緑化は、ビル等の屋上に人工土壌を設置し、これに樹木を植栽することにより行われることが多く、壁面緑化はつる性植物を壁面に這わせたり、壁面に植栽ポットを取付けて行うのが一般的ではあるが、前者の屋上緑化の場合、通常は屋上の一画に囲いを作って植栽するため、屋上面積に対する緑地面積の割合が小さくなる。屋上の全面に草花等の緑化植物を植栽することも行われているが、この場合でも植物の世話や観賞或いは散策のため通路を設置することが必要で、その分緑地面積が減少する。
下記特許文献1には、屋上の全面に緑化植物を植栽し、その上にグレーチングを設置して通路用としたものが開示されている。この文献1にはまた、駐車場の緑化のため、地表面上に立体構造物を格子状に組み、これに土を充填して芝を植栽し、その上に芝保護のためグレーチングを設置したものが開示されている。
特開2004−324174号
屋上緑化や駐車場緑化を特許文献1記載の方法で行う場合、屋上や駐車場の全域を緑化することが可能であるが、屋上や駐車場に緑化植物を植栽してグレーチングを設置するのには多くの工程が必要で、かなりな手間と時間がかかる。
本発明は、屋上や駐車場等の水平面或いは壁面、擁壁、高速道路の遮音壁などの垂直面の全域を簡易に緑化することが可能な緑化パネルを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、耐食性を有する金属又は樹脂製のトレイと、該トレイに充填される土壌に植栽される緑化植物と、上記トレイ上に取付けられるか、又は支持され、前記土壌を覆うグレーチングとよりなり、水平面或いは垂直面に隙間なく、或いは適宜の間隔を存して取付けられることを特徴とし、
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、トレイに灌水装置が設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、トレイに灌水装置が設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明の緑化パネルによると、植栽された緑化植物はグレーチングを通して育成し、グレーチングを覆うように繁茂して緑化パネルを水平面や垂直面の全面に設置した場合、全面が緑の水平面や垂直面を形成して美しい景観を構築できるようになること、グレーチングとトレイ或いはグレーチングと支持金具に人や車両の荷重に耐えられるだけの適正な強度を持たせておけば、緑化植物をグレーチングで保護した状態で水平面に設置した緑化パネルのグレーチング上を歩行したり、車両の走行が可能であること、人や車両の走行によってまた、グレーチングより突出する緑化植物は踏み倒され、踏み潰されるが、通路を設定しておけば、人や車両の移動による植物の被害は通路部分のみとなり、被害を最小限に抑えることができ、また植物はグレーチングより突出する部分が傷められたとしても、根元はグレーチングで保護されているため、植物の生育に支障を来たすことがないこと、緑化パネルは、工場で植物を植栽して生育させ、十分に生育した段階で出荷させるようにすれば、施工現場では施工面に単に取付けるだけで施工することができ、施工が終了すれば、緑化が完了し、したがって水平面や垂直面の緑化を短期間で簡便に施工することができること等の効果を有する。
請求項2に係る発明によると、植物の生育が確実に行われ、降雨による灌水が行われにくい垂直面へ取付けるのに好適である。
以下、本発明の実施形態の緑化パネルについて図1により説明する。
全体を符号1で示す緑化パネルは、耐食性を有する亜鉛メッキ鋼板より構成されるトレイ2と、該トレイ2に充填され、通気性及び通水性を有する土壌3、好ましくは軽量土壌と、トレイ2と支持脚4によりトレイ上に支持され、トレイ2と同様、亜鉛メッキされた鋼材よりなるベアリングバー5aとツイストバー5bより構成されるグレーチング5と、前記トレイ2の両サイドの側壁上に配設され、土壌への灌水を行う灌水チューブ6よりなり、土壌3には、図3に示すように播種された植物7が植生される。上記支持脚4は、後述するように、水平面に設置する場合にはトレイ2とグレーチング5に必ずしも固定しておかなくてもよいが、好ましくはトレイ2とグレーチング5に溶接又はボルトにて固定され、トレイ2とグレーチング5が一体化される。一方、垂直面に設置する場合には、固定しておく必要がある。
全体を符号1で示す緑化パネルは、耐食性を有する亜鉛メッキ鋼板より構成されるトレイ2と、該トレイ2に充填され、通気性及び通水性を有する土壌3、好ましくは軽量土壌と、トレイ2と支持脚4によりトレイ上に支持され、トレイ2と同様、亜鉛メッキされた鋼材よりなるベアリングバー5aとツイストバー5bより構成されるグレーチング5と、前記トレイ2の両サイドの側壁上に配設され、土壌への灌水を行う灌水チューブ6よりなり、土壌3には、図3に示すように播種された植物7が植生される。上記支持脚4は、後述するように、水平面に設置する場合にはトレイ2とグレーチング5に必ずしも固定しておかなくてもよいが、好ましくはトレイ2とグレーチング5に溶接又はボルトにて固定され、トレイ2とグレーチング5が一体化される。一方、垂直面に設置する場合には、固定しておく必要がある。
上記実施形態の緑化パネル1は、トレイ2及びグレーチング5共、亜鉛メッキされた鋼材より構成されるが、耐食性を有し、かつ用途によって例えばビルの屋上に設置されて、その上を歩行者が歩行する場合には、人の荷重に、駐車場に設置されて、車両が駐車する場合は、車両の荷重に耐えられ、またビルの壁面や擁壁、高速道路の遮音壁等垂直面に取付ける場合には、強風に耐えられるだけの強度を有していれば、ステンレス鋼、FRPその他の材質で構成してもよい。
上記実施形態の緑化パネル1はまた、灌水チューブ6をトレイ2の両サイドの側壁上に配設しているが、トレイ2の内側の土壌3上に配置してもよい。なお、緑化パネル1を水平面や傾斜面に設置する場合には、降雨時の雨水による灌水が可能であり、灌水チューブ6を省くことができる。
上述するトレイ2には、土壌3に浸透した水を排水するために孔をあけておいてもよい。
上述するトレイ2には、土壌3に浸透した水を排水するために孔をあけておいてもよい。
図3は、ビルの屋上や駐車場等の水平面に上述する緑化パネル1を隙間なく敷き詰めて設置した例を示すものであり、図4は、ビルの壁面或いは擁壁、高速道路の遮音壁等の垂直面に緑化パネル1を取付けた例を示すもので、水平面に設置する場合には、緑化パネル1を水平面上に単に置くだけで、固定しなくてもよい。この場合にはまた、グレーチング5はトレイ2又は支持脚4上に単に置くだけで固定しておかなくてもよい。垂直面に設置する場合には、緑化パネル1を垂直面に何等かの手段により固定する必要がある。そのため図4に示す例では、垂直面にT形の型鋼8が緑化パネル1とほぼ同一幅のピッチで突設され、緑化パネル1のグレーチング5が垂直面より突設される型鋼8に溶接にて固定されている。
図5は、緑化パネルの別の例を示すもので、該緑化パネル11は、トレイ12と、該トレイ12に充填される軽量土壌13と、トレイ12上に両サイドをトレイ12よりはみ出して固定され、ベアリングバー14aとツイストバー14bよりなるグレーチング14と、トレイ12の両サイドに配置され、トレイ12より若干高く、かつグレーチング14よりはみ出ないようにグレーチング14に固定され、角パイプよりなる支持脚15と、トレイ12の両サイドの土壌上に配設され、土壌13への灌水を行う灌水チューブ16よりなり、土壌13には植物17が植生されている。
上述するトレイ12は、グレーチング14に例えば直接溶接するか、グレーチング14に溶接された取付板に溶接またはボルトにて固定される。一方、支持脚15はトレイ12及びグレーチング14に好ましくは固定されるが、緑化パネル11を水平面に設置する場合には、固定していなくてもよい。固定する場合には、上述するように例えば溶接又はボルトにて固定される。
図6は、ビルの屋上や駐車場等の水平面に上述する緑化パネル11を隙間なく敷き詰めて設置した例を示すものであり、図7は支持脚15を有しない緑化パネル11をビルの壁面或いは擁壁、高速道路の遮音壁等の垂直面に密着して取付けた例を示すもので、水平面に設置する場合には、前述の緑化パネル1と同様、緑化パネル11を水平面上に単に置くだけで固定しなくてもよいが、垂直面に設置する場合には、垂直面に何等かの手段により固定する必要がある。そのため図7に示す例では、垂直面に緑化パネル11の横幅及び縦方向の長さと同一ピッチで鋼製のロッド18が突設され、グレーチング14と各ロッド18が適宜の固定手段、例えば図8に示すようにロッド18端に溶接にて固定される取付板19と、トレイ12よりはみ出るグレーチング14に溶接にて固定される取付板21と、両取付板19及び21を連結するボルト22及びナット23とよりなる固定手段により固定されるようになっている。
図9は、緑化パネルの更に別の例を示すもので、該緑化パネル23は、グレーチング24に支持脚25と同じ高さの支持金具26が例えば溶接又はボルトにて固定され、トレイ27を支持金具26に側方より差し込んで取付けられるようになっている。本実施形態の緑化パネル23は施工現場までトレイ27を取外して別個に運び、施工現場でトレイ27を支持金具26に差し込んで取付けることにより持ち運びする際の個々の構成部材の重量が少なくなって取付けも容易となり、作業性が向上する。
なお、上記各実施形態の緑化パネル1,11,23を垂直面に取付けるときには、植物7、17が十分に生育して土壌3、13が植物7、17の張り出した根で保持され、緑化パネル1、11、23を縦向きにしても土壌3、13が崩れ落ちない状態にしたのち行うのが望ましい。これによりグレーチング5、14、24を覆って繁茂した植物7、17は、強風が吹き付けられるようなことがあっても土壌3、13を保持し、該土壌3、13の脱落を防止することが可能である。
1、11、23・・緑化パネル
2、12、27・・トレイ
3、13・・土壌
4、15、25・・支持脚
5、15、24・・グレーチング
6、16・・灌水チューブ
7、17・・植物
8・・型鋼
18・・ロッド
19、21・・取付板
26・・支持金具
2、12、27・・トレイ
3、13・・土壌
4、15、25・・支持脚
5、15、24・・グレーチング
6、16・・灌水チューブ
7、17・・植物
8・・型鋼
18・・ロッド
19、21・・取付板
26・・支持金具
Claims (2)
- 耐食性を有する金属又は樹脂製のトレイと、該トレイに充填される土壌に植栽される緑化植物と、上記トレイ上に取付けられるか、又は支持され、前記土壌を覆うグレーチングとよりなり、水平面或いは垂直面に隙間なく、或いは適宜の間隔を存して取付けられることを特徴とする緑化パネル。
- 上記トレイに灌水装置が設けられることを特徴とする請求項1記載の緑化パネル。
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JP2006335190A JP2008142044A (ja) | 2006-12-13 | 2006-12-13 | 緑化パネル |
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CN103806602A (zh) * | 2014-03-06 | 2014-05-21 | 四川雅豪房地产开发有限公司 | 一种建筑物房顶的绿化方法 |
CN113123535A (zh) * | 2021-03-24 | 2021-07-16 | 中国五冶集团有限公司 | 一种模块化绿色种植屋面施工方法 |
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- 2006-12-13 JP JP2006335190A patent/JP2008142044A/ja active Pending
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