JPH08205683A - 樹木等の植栽構造及びその植栽方法 - Google Patents

樹木等の植栽構造及びその植栽方法

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JPH08205683A
JPH08205683A JP1400095A JP1400095A JPH08205683A JP H08205683 A JPH08205683 A JP H08205683A JP 1400095 A JP1400095 A JP 1400095A JP 1400095 A JP1400095 A JP 1400095A JP H08205683 A JPH08205683 A JP H08205683A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然的景観が保持でき、灌水の省力化も可能
な植栽構造を提供する。 【構成】 地中に埋設する設置枠1に、中間板17で上
部植栽部19と下部貯水タンク部20に区画形成された
植栽ボックス2を収納し、タンク部20の排水ドレーン
21を開閉操作可能な保守用空間部12を設置枠1と植
栽ボックス2との間に設けて保守点検を容易にし、かつ
設置枠1の上方に蓋体3を設けて歩行者の安全を確保
し、かつ蓋体3の裏側に倒伏防止ワイヤー47を設けて
景観のよい樹木倒伏防止構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、草花類や低木、高木
を問わず植栽樹木類等の植栽構造及びその植栽方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】街路や公園等の広場あるいはビルやロビ
ー等の公共性の高い場所に植栽される草花類や樹木等
は、緑の少ない市街地や公共性の高い場所における環境
改善や自然的景観を少しでも保持するために欠かせない
ものである。
【0003】これらの樹木等の植栽方法としては、地植
方式と植栽ボックスを使用したボックス方式とに大別さ
れる。その地植方式は、地面に穴を堀り、樹木等の根部
を直接地面に埋設する方式であり、主に3.5m〜8m
の高木の植栽に利用され、さらに樹木の安定及び倒伏防
止のために多形の鉄製支柱又は丸太材等を使用してい
る。
【0004】一方、ボックス方式は、植栽ボックスの植
栽部に草花類あるいは樹木等を植えて道路上やロビー等
の床面に設置するものであり、樹木を移動できる点及び
地面を掘り起こす手間が不要な点で優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記地植方
式の場合、植栽された樹木の成育が場所によって一定せ
ず、樹高が不揃いとなる傾向にある。すなわち、樹木の
根部周囲の土質は、地植箇所の土質の如何を問わず、あ
る程度改良することができるが、その周辺の土質は、真
砂土、粘土質、砂質、火山灰質、砂岩質等、種々存在す
るため、樹木の成育が一定しない。また、現在の地下水
の状況からして、特に工場地帯の水質変化は大きく、樹
木の成育に適さなくなり、その水分を吸収した樹木の成
育が阻害され、植樹から数年後に枯死する例も見受けら
れる。
【0006】さらに、植栽される地区の土質や水質が適
当であっても、街路樹等の景観を最良にするには、間伐
などの管理が必要であり、この保守を行うには植樹され
ている場所で長時間作業を行わなければならず、道路状
況等によって交通の妨げになり、十分な保守点検が行え
ない難点がある。
【0007】特に、主要道路の両脇の歩道部では、往来
する人々に対する不測の事故を未然に防止すべく、歩道
面はアスファルト、コンクリート舗装がなされており、
歓楽街の歩道ではコンクリート製あるいはタイル製の敷
き板、化粧板等を敷き詰めているので、次のような難点
がある。
【0008】すなわち、樹木の成育に必要なものはその
根部に与える酸素であるが、樹木の根部の上を密度の高
いアスファルト等の物体で覆うと空気の流通が悪くな
り、樹木の成育の障害となる。
【0009】また、植栽された樹木の根部は年月が経つ
につれて伸び続け、その先端が家屋内部まで侵入しし、
台風や地震などによる樹木の倒壊等により家屋もその被
害を受けることになる。さらに、樹木の根部が伸び続け
れば、その強靭な力により根部下方の水道管、ガス管、
電線管、電話回線等を破壊し、各種障害の発生原因にな
る。このような被害が発生した場合、樹木の撤去費用、
新樹木の再植栽費用、住宅部の補償費用等、莫大な費用
が必要となる。
【0010】また、強風、台風等の樹木倒伏防止用の支
柱等は路面より露出しているため、子供の遊び方により
怪我をすることも考えられる。また、夏期温度が36℃
程度の上、晴天続きの場合、樹木成育に必要な水分の供
給が必要であるが、温度の高い時に散水すると、土の乾
燥度合いが大きいために散水した水は表面を走り、灌水
効力が発揮できず、樹木が枯死することもあった。
【0011】これらの難点を防止すべく、本出願人は、
高木、低木を問わず、あるいは草花類の植栽も可能なボ
ックス方式を採用した技術を開示している(例えば、特
開平3−22925号公報を参照)。この開示技術は、
ボックス本体を中間板により上部の植栽部と下部の貯水
タンク部に区画し、中間板に吸水機構を設け、この吸水
機構により中間板上の湿潤性の連続気泡発泡体シートに
貯水タンク部の水を吸水拡散し、植栽部の植物に十分な
水分を供給するとともに、植栽部の側壁に非湿潤性の連
続気泡発泡体をその一部が土壌栽培面から露出するよう
に設けて、根部への空気の供給を良好にするようにした
ものであり、さらに、貯水タンク部の側部に小径のオー
バーフロー孔のみを設け、外部との水の接触を最小限に
抑えるともに水が腐るのを極力抑える構成も採用した。
【0012】このような構成により、貯水タンク部の水
の蒸発が最小限に抑えられ、かつ植栽部への水分の供給
も十分行われるから、高木、低木あるいは草花類を問わ
ず、長期間の灌水の省力化が図れ、植物の成育にも良好
な植栽ボックスを提供することができるようになった。
【0013】本出願人が開示提供した植栽ボックスを使
用すれば、上記地植方式の難点が解決されるのである
が、植栽ボックスを地面あるいは床面上に設置する方式
であるため、ボックス全体が歩行者から見えることにな
り、景観上、最良であるとは言えず、地植方式と同様に
自然的景観の良好な植栽構造の出現が望まれていた。
【0014】そこで、この発明の目的とするところは、
先に開示した植栽ボックスを利用しつつさらに改良を加
えて、自然的な景観が保持できる樹木等の植栽構造及び
その植栽方法を提供するところにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、こ
の発明においては、基本的に、植栽ボックスを地中に埋
設する方式を採用し、少しでも自然的景観を保持できる
ようにした。ただ、植栽ボックスを地中を単に埋設した
場合、四季の変化に応じて草花類を取替える場合など、
花壇のような地植方式と同様に再度植栽部の土壌を堀り
起こさなけらばならず、保守管理に多大な労力が必要と
なる。
【0016】しかも、植栽ボックスの下部の貯水タンク
部の水は、給水を植栽部から行うことができるが、肥料
養分の溶出等により塩類集積と同様な現象が起こるた
め、約1年周期程度で、貯水タンク部の底部排水ドレー
ンから排水して新たな水と交換する必要がある。従っ
て、植栽ボックスを地中に完全に埋設してしまうと、排
水ドレーンを開放することができなくなる。
【0017】そこで、本発明では、草花樹木、草花等を
植栽すべき植栽ボックスと、地表面の凹部に設置して取
り出し可能に植栽ボックスを内接するボックス設置枠と
を備え、ボックス設置枠の地表面からの深さが少なくと
も植栽ボックスの下半分を地面に埋設可能な深さに設定
され、植栽ボックスの外周部にボックス吊下げ片が設け
られた樹木等の植栽構造を採用したものである。
【0018】このような構成を採用すれば、貯水タンク
部の有無に拘らず、植栽ボックスを設置枠から容易に取
り出すことができるので、四季の変化に応じて草花類等
を取替えるときでも、周辺道路事情にほとんど影響を与
えず、早期に取替えが可能となる。
【0019】ただ、設置枠に何等排水機構がなければ、
植栽ボックスと設置枠との間から侵入した雨水が設置枠
の底部に溜まり、その残留水が多くなると、植栽ボック
ス内に逆に侵入したり、貯水タンク部を有する植栽ボッ
クスでは、側部のオーバーフロー孔より水が内部に侵入
し、タンク部内の水を早期に腐らす原因にもなる。そこ
で、この発明の実施態様として、ボックス設置枠の下部
に雨水等を地面内に排出する排水口を設ける構成を採用
している。
【0020】なお、植栽ボックスは、上述のごとく、貯
水タンク部の有無に拘らず、そのいずれの形式において
もこの発明を採用できるが、自然的景観を向上させかつ
灌水の省力化も併せて考慮すれば、貯水タンク部を有す
る植栽ボックスにこの発明を適用する方が望ましい。す
なわち、この発明の最適な実施態様としての植栽ボック
スは、中間板によりその上部に樹木等を植栽する植栽部
が、下部に水を貯える貯水タンク部が夫々区画形成さ
れ、この中間板に貯水タンク部の水を植栽部に吸上げる
吸水機構が設けられたものを採用することができる。
【0021】なお、上記植栽構造は、高木、低木あるい
は草花類を問わず、その種類を問わず、この発明を適用
できるが、特に3m〜8mの高木の場合、その保守点検
において、実際のところ、植栽ボックスを移動させるよ
りも、貯水タンク部の水の交換が主流となる。排水ドレ
ーンは貯水タンク部の底部に配置されているのが通常で
あるため、このドレーンを開閉させる作業が必要とな
る。従って、設置枠と植栽ボックスとの間には作業者が
ドレーンを操作できる空間と、この空間部を形成したこ
とにより、歩行者が空間部に落ちて怪我をしないように
する工夫が望まれる。
【0022】そこで、この発明においては、ボックス設
置枠及び植栽ボックスが地中に埋設可能とされ、これら
の植栽ボックスとボックス設置枠の側壁との間に保守用
空間部が形成され、貯水タンク部の底部側に保守用空間
部から排水可能とする排水ドレンが設けられ、少なくと
も保守用空間部の上面を覆い地面とほぼ同一面とする蓋
体が、ボックス設置枠の上面に開閉自在に設けられた樹
木等の植栽構造を採用したものである。
【0023】なお、樹木の場合、その樹幹部及びその周
辺は植栽部内の土が露出していてもよいが、歩行者によ
って植栽部の土が踏み固められ、土壌空気の流通が悪く
なる可能性及び乾燥による水分の補給が十分に行われな
い可能性も残している。そのため、植栽部の上面も蓋体
で覆う構成を採用する方が望ましい。
【0024】ただ、その樹幹部が地表面から上方へ伸び
ているため、少なくとも、樹幹部を蓋体から突出させる
空間部を必要とする。しかも、貯水タンク部を有してい
ても雨水等からも水分を補給し、かつ植栽部の土壌に空
気を補給する構造でなければならない。しかも、保守用
空間部は1年に1回程度、蓋体を開けて保守作業を行う
が、このとき、植栽部を覆う蓋部までも同時に開けるこ
とは、蓋体を鉄製などの金属製で構成する場合には、蓋
体が大重量となり、保守点検も非常な労力となることも
考えられる。
【0025】そこで、この発明のさらに好ましい実施態
様として、蓋体を、保守用空間部を覆う保守用蓋と植栽
部を覆うすのこ状の植栽用蓋とに分割し、植栽用蓋の一
部に高木の樹幹部を貫通させる貫通部を形成した樹木等
の植栽構造を採用した。
【0026】この構造においても、樹木の倒伏防止手段
が必要となる。しかも、自然的景観保持の観点からいえ
ば、倒伏防止支柱などが外部に露出していない方がよ
い。そこで、この発明のさらなる実施態様として、樹幹
部を植栽ボックス又はボックス設置枠に固定するための
ワイヤーを蓋体の下側に隠蔽した植栽構造を採用してい
る。
【0027】また、上記目的を達成するための樹木等の
植栽方法としては、歩道の道路等に面した地面等に植栽
ボックス及び設置枠が埋設される程度の穴を堀り、この
穴の内部に植栽ボックスよりも大型のボックス設置枠を
設置し、この設置枠内に、中間板で上部の植栽部と下部
の貯水タンク部に区画された植栽ボックスを、設置枠の
側壁と植栽ボックスとの間に保守用空間部を残すように
内設し、植栽部の樹木の樹幹部をワイヤ等により設置枠
あるいは植栽ボックスに固定し、その上から蓋体を被せ
て設置枠及び植栽ボックスを覆いかつ蓋体の上面を地面
とほぼ同一面とする方法が採用可能である。
【0028】
【作用】上記のように、地中に埋設可能な設置枠及び植
栽ボックスにより、基本的にはボックス方式を採用しつ
つ、地植方式と同様な景観を得ることができる地中埋設
構造を採用したから、自然的景観が良好となり、保守点
検及び植栽ボックスの取替え作業が極めて容易に行うこ
とができる。
【0029】この場合、設置枠と植栽ボックスとの間に
侵入した雨水等は設置枠の下部の排水口から地中内の排
水管あるいは排水溝に簡単に排出することができ、植栽
ボックスに悪影響を及ぼすのを防止でき、特に、貯水タ
ンク部を有する植栽ボックスの場合、貯水タンク部に水
が侵入してタンク部内の水を汚すのを防止することがで
きる。
【0030】従って、貯水タンク部を有する植栽ボック
スを使用すれば、中間板の吸水機構により、植栽部に十
分を供給することができ、灌水の省力化により大幅な管
理コストの低減を図ることができる。また、容積の限ら
れた植栽部で樹木を成育するため、これらの植栽ボック
スを多数並べて街路樹を構築する場合でも、高さの整っ
た街路樹を構築することができる。
【0031】特に、あまり樹木の移動を行わず、貯水タ
ンク部の水の交換のみが保守管理となる高木の植栽構造
等においては、設置枠と植栽ボックスとの間に保守用空
間部を設けて、この空間上部の蓋体を開け、空間部内に
入った作業者がタンク部の底部排水ドレーンを操作し、
タンク部内の水を排水し、新たな水を給水管等を通して
貯水タンク部に供給し、入れ替えを簡単に行うことがで
きる。
【0032】また、蓋体を植栽部まで覆い、すのこ状の
ものを使用すれば、雨水などの自然水も植物の育成に利
用でき、また、歩行者から植栽部上の土を保護すること
ができる等の利点がある。
【0033】さらに、蓋体の下側に樹幹部をワイヤーで
固定すれば、樹木の倒伏を防止することができるととも
に子供などが支柱に登って怪我をする危険性もなく、し
かも外観上も自然的景観を良好にすることができる。
【0034】
【実施例】以下、添附図面に示した実施例について説明
する。図1はこの発明に係る樹木等の植栽構造の一実施
例を示す断面図、図2はその平面図、図3は植栽ボック
スの一部切欠断面図、図4は植栽ボックスの平面図、図
5はその斜視図であり、この植栽構造では、設置枠1、
植栽ボックス2、これらを覆う蓋体3、及び樹木4の樹
幹部5を固定す倒伏防止手段6とが主要構成要素とされ
ている。
【0035】設置枠1は、図2のごとく、植栽ボックス
2を収納する強固な構造であることが必要となるが、同
時に比較的安価で容易に施工でき、かつ一定の規格化さ
れた寸法にそったものでなければならない。この要件を
満たすものとして、鉄筋7入りの遠心成型コンクリート
外圧管であるヒューム管8を用いている。ヒューム管は
JIS規格によって種々あるが、例えば、内径1200mm、
厚さ95mm,長さ2.43m のヒューム管8を、その長
さ方向でダイヤモンドカッターにより3等分に輪切り
し、さらに輪切りした各管を2等分に縦割りしたものを
用いことができ、この凹面部を相対させて380mmを隔
てて両管の間に管壁と同質の鉄筋入りのコンクリート1
0で繋いで長楕円形の設置枠1が構成される。
【0036】この場合でも、設置枠1の枠底には予め基
礎床11をコンクリート打ちし、この床面の保守用空間
部12に該当する部分に既設の埋設排水管13へ雨水や
タンク部余剰水を排水するための排水口15が設けられ
る。なお、設置枠1の枠床の深さは既設排水管13が十
分深い位置にあり、かつ街路樹植栽場所の地中に他の障
害物がなければ、ヒューム管を長さ方向に2等分に輪切
りした深い枠に設定し、大容量の植栽ボックス2を用い
ることができる。
【0037】ここで、ヒューム管を用いて設置枠1を製
作するのは以下の理由による。下水幹線などに用いられ
る大口径ヒューム管は、遠心成型される鉄筋入りの強度
の高い緻密なコンクリートで作成されており、その地肌
も美しく寸法精度もJIS規格によって正確に保持され
ている。このJIS規格に合ったヒューム管はその長さ
が長いため、設置枠として利用するにはダイヤモンドカ
ッターで切断する必要があるが、半円筒形に切断された
各片は正しく打たれたコンクリート基礎床とそれに記さ
れた墨入れが正確に施されれば、クレーンで吊下げなが
らだれでも容易に設置でき、半円筒片そのものがすでに
設置枠の大半を構成するため、繋ぎ部分の鉄筋接続と小
さい型枠を取る手作業程度のコンクリート打ちで速やか
にかつ強固に設置枠を完成させることができる。
【0038】しかも、型がJIS規格によるヒューム管
の利用は、上部に乗せる蓋体3(鉄蓋)についても全国
統一規格で安価に供給できることになり、また、植栽ボ
ックス2もヒューム管の内壁に沿って無駄な空間を考慮
することなしに、正確な内接収納寸法で製造できるの
で、比較的安価で全国的規模で大量生産して供給するこ
とができる。
【0039】なお、ヒューム管を利用する場合には、そ
の半円筒管を相互に繋ぐ部分のコンクリート打ち用の型
枠は、植栽ボックス2と同質の材料、すなわちFRPで
製造できるので、型枠の存在故に施工に際して工事の能
率及び工期の短縮が可能となる。
【0040】植栽ボックス2は、図3のごとく、FRP
製の円形ボックス本体17の内部に中間板18により上
部植栽部19と下部貯水タンク部20とに区画形成さ
れ、貯水タンク部20の底部の保守用空間部側に排水ド
レーン21が形成されたものであり、中間板18には貯
水タンク部20の水を植栽部19側に吸い上げる吸水機
構22が設けられている。この植栽ボックス2は、上記
ヒューム管寸法に合わせれば外径1200mm、高さ80
0mm程度のものが使用できる。ただ、これら設置枠1と
植栽ボックス2の大きさは、植栽される樹木の大きさあ
るいは設置場所の事情により適宜変更できるのは勿論で
ある。
【0041】植栽ボックス2の植栽部19側では、中間
板18の上面の全面に水分が容易かつ急速に侵入し、そ
の水分を保持しうる湿潤性のポリウレタン重合体の連続
気泡発泡体シート23が敷設されている。また、植栽部
19の本体内側面には、土壌に空気を流通させるための
非湿潤性のポリウレタン重合体の連続気泡発泡体24が
設けられており、この非湿潤性の連続気泡発泡体24の
上方の本体17の上縁に、これを雨水等で濡れないよう
にするためのひさし部25が形成されている。また、植
栽部19の内側壁には3箇所に植栽ボックス2をクレー
ン等で吊り下げ設置するためのボックス吊下げ片26が
形成されている。
【0042】中間板18に設けられた吸水機構22は、
中間板18の複数箇所にFRP製の中空保持具27が貫
通固定され、この内部に単繊維の集束体等、多数の線状
繊維を所要の太さに束ねた線状繊維集合体28が挿入固
定され、その上部が湿潤性の連続気泡発泡体シート23
に接触され、下部が貯水タンク部20の水中に保持さ
れ、この繊維集合体28の毛管現象によって、植物に所
要の湿度を供給するように構成されている。
【0043】さらに、この中間板18には、周囲の4箇
所に降雨等により生じた余剰水分を還流させるための直
径6mm程度の還流孔29が形成されている。また、中間
板18には、貯水タンク部20に水を供給するための給
水管30が本体17の側壁に沿って中間板18を貫通し
た状態で設けられており、その上端は水の蒸発やゴミ等
の侵入を防ぐための給水栓31が施されている。この給
水管30内には、タンク部20の水位を検出することが
できる水位計測杆(図示せず)等を適宜設けることもで
きる。
【0044】貯水タンク部20には、複数箇所におい
て、中間板18が植栽部19の土壌等の重みに耐え得る
ようにFRP製の補強パイプ33が中間板18とタンク
部20の底部との間に介在されている。また、貯水タン
ク部20の周囲の4箇所に直径6mm程度のオーバーフロ
ー孔34が形成されている。さらに、ボックス本体17
の底部には、図4のごとく、貯水タンク部20の底部を
補強するための円環状補強材35、36がタンク部20
との間に介在されている。また、ボックス本体17の底
部は、脚部強化用の硬質ウレタン37が充填されたFR
P製の脚部38が4箇所に設けられている。この脚部3
8の高さは保守用空間部12から排水ドレーン21の開
閉操作が可能な高さに設定されている。
【0045】上記設置枠1と植栽ボックス2との関係か
らいえば、円形の植栽ボックス2が長楕円形の設置枠1
に収納されるため、植栽ボックス2を設置枠1の端部側
に寄せて収納すれば、他端部側において平面視で三日月
型の保守用空間部12が確保されることになる。この保
守用空間部12は、作業者の出入りのため400mm程度
の幅が確保できればよく、また、この空間部12が存在
する故に植栽ボックス2が水平方向で移動するのを阻止
する付加壁41が、設置枠1の内壁部に形成され、耐震
構造とされている。
【0046】次に、樹幹部5の倒伏を防止するための樹
木倒伏防止手段6を主に図6ないし図9について説明す
る。図6は三方アンカーで樹木を固定する方法を示すワ
イヤー掛けの説明図、図7は樹幹部固定用の圧着添木を
示す斜視図、図8はアンカーボルト周辺の詳細断面図、
図9はアンカーボルトに取付けた偏心案内輪の平面図で
ある。
【0047】図において、樹木倒伏防止手段6は、樹幹
部の周囲に高さ方向へ長く圧着可能な圧着添木43と、
設置枠1の周囲三方において固定されたアンカーボルト
44と、この3個のアンカーボルト44のうちの1つに
設けられた偏心案内輪45と、この偏心案内輪45及び
他の2個のアンカーボルト44と圧着添木43との間に
掛け巻きされた塩化ビニルチューブ46を被覆した樹木
固定ワイヤー47とから構成されており、この実施例で
は1本のワイヤー47で三方から樹幹部5を固定し、そ
の端部同士がワイヤークリップ48で互いに連結固定さ
れている。
【0048】圧着添木43は、樹幹部5の長さ方向に長
い金属カバー50と、その内側に固定された硬質ゴムパ
ッド51とを備え、金属カバー50の上下に補助ワイヤ
ー53及び主ワイヤーを通すための切起こし穴部54、
55が形成されている。また、ゴムパッド51は、樹幹
部5の形状に合わせて湾曲可能に2条の溝51aが縦方
向に形成されている。
【0049】補助ワイヤー53は、主ワイヤー47と同
様に塩化ビニルチューブ56を被覆したものであるが、
これは複数の圧着添木43の間に通して樹幹部5を囲ん
でワイヤークリップ(図示せず)で結び付け樹幹部を固
定するものであり、添木上部がねじれないように添木毎
に固定しながら結束する方が望ましい。
【0050】アンカーボルト44は、図2のごとく、設
置枠1の内壁の付加壁41に2個、また設置枠1の外壁
のコンクリート製のアンカー設置基礎部57に1個夫々
設置された内ネジ管58に螺合されている。設置枠1の
外壁の基礎部57に設置されたアンカーボルト44には
偏心案内輪45が固定されており、この偏心案内輪45
は、卵形状でかつアンカーボルト44の軸芯に対して偏
心した形状を成すもので、この案内輪45の外周部にワ
イヤーの案内溝45aが形成され、また、この案内輪4
5に回転ノブ59が一体的に形成されている。この案内
輪45とアンカーボルト44の頭部との間及び案内輪4
5と設置基礎部57との間には夫々スプリングワッシャ
ー60が介在されている。
【0051】次に蓋体3について主に図1、図2に基づ
いて説明する。蓋体3は、地表面とほぼ同一面をなすよ
うに設置枠1の上部を覆う鉄製のものであり、一側の設
置枠1のヒューム管の半割り部分において保守用空間部
12を覆う半円形の保守用蓋62と、他側のヒューム管
の半割り部分において植栽部19の半分を覆う半円形の
植栽用蓋63と、両ヒューム管の間の直線部において植
栽部19を覆う長方形の植栽用蓋64とから3分割に形
成されている。
【0052】蓋体3のうち保守用蓋62を分割したの
は、保守点検時に蓋の開閉を容易にするためであり、ま
た、両植栽用蓋63、64を2分割したのは、樹幹部を
囲むように覆うためである。従って、樹幹部5に面する
両植栽部63、64には樹幹部5を貫通させるための半
円形凹部65が夫々形成され、この一対の凹部65によ
り、樹木貫通部が構成されている。
【0053】保守用蓋62には、4箇所に開けたオーバ
ーフロー孔34から余分な水が溢れるのを確認するため
の確認窓66が形成されており、この確認窓から水が流
出するのを見やすくするために、オーバーフロー孔34
に斜めから光を当てる採光窓67が形成されている。ま
た、保守用蓋62の植栽用蓋側には、蓋62を開けずに
給水できるように給水管の対応部に切込み67が形成さ
れている。一方、植栽用蓋63、64には、雨水等も植
物の成育に利用すべくすのこ状の長孔68が放射状に形
成されている。
【0054】上記植栽構造において、これを街路、広場
等の公共性の高い場所に設置する場合には、歩道の道路
等に面した地面等に植栽ボックス2及び設置枠1が埋設
される程度の穴を堀り、この穴の内部に植栽ボックス2
よりも大型のボックス設置枠1を設置する。この設置枠
1内に、中間板18で上部の植栽部19と下部の貯水タ
ンク部20に区画された植栽ボックス2を、設置枠1の
側壁と植栽ボックス2との間に保守用空間部12を残す
ように収納し、植栽部19の樹木4の樹幹部5をワイヤ
ー47等により設置枠1の周囲3箇所に設けられたアン
カーボルト44に固定する。
【0055】1本のワイヤー47により、樹幹部5を固
定するのは、図6のごとく、圧着添木43を介して図中
矢印のごとく、アンカーボルト44、案内輪45の間で
ワイヤー47を掛け巻きしてワイヤー47の両端部をワ
イヤークリップ48で止着することにより行う。その上
から蓋体3を被せて設置枠1及び植栽ボックス2を覆い
かつ蓋体3の上面を地面とほぼ同一面となるようにす
る。
【0056】このようなワイヤー47及び圧着添木43
を使用した樹木固定方法によれば次の利点がある。すな
わち、大地に直接植え付けられる根が地中に十分張るこ
とができる通常の地植方式と異なり、植栽ボックス2を
使用したボックス方式においては、根張りが当然ボック
ス内に限られ、樹木上部の支持力が弱くなる。そのた
め、通常は倒伏防止手段として設置枠などから支柱を立
設して支持力を補強する支柱方式を採用するが、この支
柱の存在は地上部で歩行者等の交通の邪魔になり、また
外観上の良くない。これを改善するため、設置枠1など
からフックによりワイヤーロープを根部及び樹幹部に樹
幹付けてウインチやターンバックル等を用いて強くロー
プを緊張させる、いわゆる地下支柱方式も考えられる
が、この方法であると、樹幹部を著しく締め付けて植物
の成長を阻害する可能性もある。
【0057】この点、この実施例においては、圧着添木
43がある程度の長さを有しており、主ワイヤー47は
添木43の下方近くで圧着させることになるが、添木上
部には別の補助ワイヤー53があり、この補助ワイヤー
53を強すぎない程度に樹幹部5を囲んでワイヤークリ
ップ(図示せず)で結束し、全体として樹幹部5の下部
から一定の高さまで、数本の添木43で筒状に取り囲む
方式を採用しているので、樹幹部5を垂直に保とうとす
る方向づけ力が常時働くことになり、上記支柱方式や地
下支柱方式と同様な倒伏防止手段として機能する。
【0058】しかも、アンカーボルト44の1つに固定
された案内輪45は卵形状としており、かつアンカボル
ト44の軸芯から偏心した形状であるため、当初は図9
のごとく、樹幹部5より遠い部分に卵形の膨大部45b
が位置するようにアンカーボルト44を締め付けてお
き、樹木の肥大に併せて回転ノブ59を少しづつ回して
主ワイヤー47の緊張を緩める等の微調節が可能とな
る。
【0059】なお、樹木の保守点検は、年に最低1回は
保守用空間部12に降りて貯水タンク部20の排水ドレ
ーン21を開放することにより行う。この理由を説明す
ると、植栽ボックス2は、排水ドレーン21が閉塞され
ている限り、タンク部20内の水は更新されず、植栽部
19内の土壌に含まれる肥料成分の残りが雨水等により
溶け出して、タンク部20内の養分濃度が次第に上昇
し、塩類集積と同様な現象が起こり、植物の成育を阻害
する可能性もあるからである。この危険度は電導率計
(ECメーター)があれば検査でき、1年以内にその危
険度に達することはまずないが、冬季など発育停止期に
毎年貯溜水の更新を行えば、春先に積極的に適度な肥料
を与えて旺盛な植物の発育が可能となる。
【0060】従って、タンク部20内の水を排出し、給
水管30から新たな水を給水して、水を取替える作業が
年1回程度必要となる。排水ドレーン21を開放して水
を抜き去った後は、作業者が保守用空間部12から上が
り、保守用蓋62を締めた後においても、給水が可能と
なる。すなわち、給水時には、保守蓋62の切込み67
から給水栓31が露出しているので、この給水栓31を
外し、給水管30から給水する。このとき、タンク部2
1の満水をオーバーフロー孔34から水が溢れ出すこと
を確認窓66から確認することにより行う。この確認窓
66からの確認は採光窓67の存在により、オーバーフ
ロー孔34に光が当たるので、容易に行える。
【0061】この水の交換時あるいは余剰雨水などは、
設置枠1の底部の排水口15から排水管13に流れ落
ち、設置枠1の底部に溜まることなく、貯水タンク部2
0内の水に悪影響を及ぼすことはない。
【0062】なお、上記実施例では、円形の植栽ボック
ス2及び長楕円形の設置枠1を用いた植栽構造について
説明したが、これに限らず、様々な形状の設置枠1及び
植栽ボックス2にこの発明を適用できることは勿論であ
る。図10及び図11はその一例を示したものであり、
図10は矩形の設置枠1に矩形の植栽ボックス2を収納
設置した例を示す断面図、図11はその平面図である。
この例では、設置枠1にヒューム管を用いないが、コン
クリート型枠により現地でも容易に設置枠を構築するこ
とができる。
【0063】この場合、樹木の倒伏防止構造は4点支持
構造であり、植栽ボックス2の4隅の外側に位置するア
ンカーボルト44と樹幹部5との間でワイヤー47を掛
け巻きし、樹幹部5を固定する方式を採用している。ま
た、図11において、保守用蓋62はすのこ状に形成さ
れており、植栽用蓋63、64も保守用蓋62と同様に
すのこ状に形成されている(図面上省略)。その他の構
造は上記の実施例と同様であり、その作用効果について
も何等相違する点はないので、その説明は省略する。
【0064】なお、上記実施例において、倒伏防止手段
6におけるアンカーボルト44は設置枠1の周囲に配置
したが、これを植栽ボックス2に設置する構造としても
よく、このアンカーボルト以外の掛け巻き手段として他
の構造のものを用いても良いことは勿論である。
【0065】次に、図12ないし図15に示す実施例に
ついて説明する。図12は低木あるいは草花類の植栽に
適した植栽構造を示す使用状態斜視図、図13は設置枠
1と植栽ボックス2との収納状態を示す斜視図、図14
はその一部切欠断面図、図15は同じくその平面図であ
る。
【0066】この実施例では、低木又は草花類の植栽に
適した構造であるので、上記実施例との異なり、設置枠
1と植栽ボックス2との間の保守用空間部、蓋体及び倒
伏防止手段を設けることを廃止し、排水ドレーン21の
開閉は専ら植栽ボックス2をクレーン等で吊上げて別の
場所で行うようにしたものである。この方式によれば、
ビル内のロビーや広場の花壇として使用すれば、地植方
式となんら変わらない景観を呈することができるもので
ある。
【0067】すなわち、この植栽構造では、地表面に対
して植栽ボックス2の少なくとも半分の高さが地中に埋
設するように、設置枠1を地中に埋設し、設置枠1の上
縁と植栽ボックス2の上縁とが同一高さになるようにし
ている。従って、地植方式の花壇のような景観が得られ
ることになる。
【0068】この方式においても、設置枠1の底部に既
設排水管13に接続する排水口15が設けられており、
植栽ボックス2と設置枠1との間から侵入してきた雨水
などを排水するようにしている。植栽ボックス2も上記
の実施例と同様に貯水タンク部20を備えたものを使用
すれば、貯水タンク部20から吸水機構22により植栽
部19側の湿潤性ポリウレタン重合体の連続気泡発泡体
シート23に吸水された水分が速やかに植栽部19の底
面全体に流動し、植栽部19の周囲の非湿潤性ポリウレ
タン重合体の連続気泡発泡体24から土壌に必要な空気
も流通するので、植物の成育が良好となる。
【0069】この貯水タンク部20の水の交換は、クレ
ーン等を用いて吊下げ片26を吊上げ、貯水タンク部2
0の排水ドレーン21を開放し、排水する。排水後に給
水管30から水を補給する。
【0070】なお、植栽部19の端部側において、中間
板18上で蓋70によって開閉自在に閉塞された水位確
認窓71が設けられており、保守点検時に、植栽部19
の一部土壌を取り除き、この蓋70を開けて内部の水質
を確認することもできる。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかな通り、
この発明によると、地中に埋設可能な設置枠及び植栽ボ
ックスにより、基本的にはボックス方式を採用しつつ、
地植方式と同様な景観を得ることができる地中埋設構造
を採用したから、自然的景観が良好となり、保守点検及
び植栽ボックスの取替え作業が極めて容易に行うことが
できる。
【0072】請求項2によると、設置枠の下部に排水口
を設けたから、設置枠と植栽ボックスとの間に侵入した
雨水等によって植栽ボックスに悪影響を及ぼすのを防止
でき、特に、貯水タンク部を有する植栽ボックスの場
合、貯水タンク部に水が侵入してタンク部内の水を汚す
のを防止することができる。
【0073】従って、請求項3のように、貯水タンク部
を有する植栽ボックスを使用すれば、中間板の吸水機構
により、植栽部に十分を供給することができ、灌水の省
力化により大幅な管理コストの低減を図ることができ
る。
【0074】また、請求項4によると、設置枠と植栽ボ
ックスとの間に保守用空間部を設けたから、貯水タンク
部の底部排水ドレーンの操作を容易に行うことができ、
保守管理が容易となるといった利点がある。
【0075】また、請求項5のように、蓋体を植栽部ま
で覆い、すのこ状のものを使用すれば、雨水などの自然
水も植物の育成に利用でき、また、歩行者から植栽部上
の土を保護することができる等の利点がある。
【0076】さらに、請求項6のように、蓋体の下側に
樹幹部をワイヤーで固定すれば、樹木の倒伏を防止する
ことができるとともに子供などが支柱に登って怪我をす
る危険性もなく、しかも外観上も自然的景観を良好にす
ることができる。
【0077】また、請求項7のようにな植栽方法を採用
すれば、植栽が容易で地植方式と同様な景観が確保で
き、さらに植栽ボックスのように限られた容積内で樹木
を育成するため、これらを多数道路上に配置すれば、高
さの整った街路樹を構築できるなど優れた効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る樹木等の植栽構造の一実施例を
示す断面図
【図2】その平面図
【図3】植栽ボックスの一部切欠断面図
【図4】植栽ボックスの平面図
【図5】その斜視図
【図6】三方アンカーで樹木を固定する方法を示すワイ
ヤー掛けの説明図
【図7】樹幹部固定用の圧着添木を示す斜視図
【図8】アンカーボルト周辺の詳細断面図
【図9】アンカーボルトに取付けた偏心案内輪の平面図
【図10】矩形の設置枠に矩形の植栽ボックスを収納設
置した例を示す断面図
【図11】その平面図
【図12】低木あるいは草花類の植栽に適した植栽構造
を示す使用状態斜視図
【図13】設置枠に植栽ボックスを収納した状態を示す
斜視図
【図14】その一部切欠断面図
【図15】同じくその平面図
【符号の説明】
1 設置枠 2 植栽ボックス 3 蓋体 4 樹木 5 樹幹部 6 倒伏防止手段 12 保守用空間部 15 排水口 18 中間板 19 植栽部 20 タンク部 21 排水ドレーン 22 給水機構 44 アンカーボルト 47 ワイヤー 50 圧着添木 62 保守用蓋 63 植栽用蓋 64 植栽用蓋

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹木、草花等を植栽すべき植栽ボックス
    と、地表面の凹部に設置して植栽ボックスを上方より取
    り出し可能に内接するボックス設置枠とを備え、ボック
    ス設置枠の地表面からの深さが少なくとも植栽ボックス
    の下半分を地面に埋設可能な深さに設定され、植栽ボッ
    クスの外周部にボックス吊下げ片が設けられた樹木等の
    植栽構造。
  2. 【請求項2】 ボックス設置枠の下部に雨水等を地中に
    排出する排水口が設けられた請求項1記載の樹木等の植
    栽構造。
  3. 【請求項3】 植栽ボックスが、中間板で上下に区画さ
    れることにより、その上部に樹木等を植栽する植栽部が
    形成され、下部に水を貯える貯水タンク部が形成され、
    中間板に貯水タンク部の水を植栽部に吸上げる吸水機構
    が設けられた請求項2記載の樹木等の植栽構造。
  4. 【請求項4】 ボックス設置枠及び植栽ボックスが地中
    に埋設可能とされ、これらの植栽ボックスとボックス設
    置枠の側壁との間に保守用空間部が形成され、貯水タン
    ク部の底部側に保守用空間部から操作可能な排水ドレン
    が設けられ、少なくとも保守用空間部の上面を覆い地面
    とほぼ同一面とする蓋体が、ボックス設置枠の上方に開
    閉自在に設けられた請求項3記載の樹木等の植栽構造。
  5. 【請求項5】 前記蓋体が、保守用空間部を覆う保守用
    蓋と植栽部を覆うすのこ状の植栽用蓋とに分割され、植
    栽用蓋の一部に樹木の樹幹部を貫通させる貫通部が形成
    された請求項4記載の樹木等の植栽構造。
  6. 【請求項6】 樹幹部を植栽ボックス又はボックス設置
    枠に固定するためのワイヤーが蓋体の下側に隠蔽された
    請求項5記載の樹木等の植栽構造。
  7. 【請求項7】 歩道等の地中に植栽ボックス及び設置枠
    が埋設される程度の穴を堀り、この穴の内部に植栽ボッ
    クスよりも大型のボックス設置枠を設置し、この設置枠
    内に、中間板で上部の植栽部と下部の貯水タンク部に区
    画された植栽ボックスを、設置枠の側壁と植栽ボックス
    との間に保守用空間部を残すように内設し、植栽部の樹
    木の樹幹部をワイヤ等により設置枠あるいは植栽ボック
    スに固定し、その上から蓋体を被せて設置枠及び植栽ボ
    ックスを覆いかつ蓋体の上面を地面とほぼ同一面とする
    樹木等の植栽方法。
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