JP2003040620A - Ito粉末の製造法 - Google Patents

Ito粉末の製造法

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JP2003040620A JP2001260464A JP2001260464A JP2003040620A JP 2003040620 A JP2003040620 A JP 2003040620A JP 2001260464 A JP2001260464 A JP 2001260464A JP 2001260464 A JP2001260464 A JP 2001260464A JP 2003040620 A JP2003040620 A JP 2003040620A
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powder
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Ichiro Akitsu
一郎 秋津
Hiroshi Kimura
寛 木村
Akira Kurata
明 倉田
Takayoshi Hayashi
隆義 林
Kazumi Oka
和三 岡
Kazuhisa Tamura
一寿 田村
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KISAN KINZOKU KK
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KISAN KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】導電膜形成用のやわらかい低抵抗ITO粉末を
作成することと、スパッタリングのターゲット用の高密
度ITO粉末(六方晶)の提供。 【解決手段】湿式法により、ITO粉末の製造を行なう
際に、インジウム塩:錫塩の水溶液のPHを1.5以下
に調整して均一水溶液とし、中和温度域を70℃以上と
して、中和後その温度域で3時間以上熟成を行ない、水
洗後の乾燥沈澱の焼成を水酸化物から酸化物への分解過
程と、水素による還元過程とを連続して水素を2%以上
含む混合ガス中で行なうことにより、超音波で容易に解
砕できる導電膜形成用のやわらかい低抵抗ITO粉末
(立方晶)製造法を提供するものである。また、中和中
に乳化機を用いることにより、高温で分解する高密度の
六方晶ITO粉末製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種工業的用途
に使用されるITO粉末の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばITO粉末の製造におい
て、インジウムを硝酸や王水に溶解し、そこに錫塩を適
当量加えた後、アルカリ性の水溶液、工業的にはアンモ
ニア水やNaOH水溶液などを用いて室温付近で中和し
て水酸化物を沈澱させ、水洗を行なった後、乾燥し、焼
成を行ない、製品としていた。
【0003】インジウム塩の水溶液のPHは一定に決め
られてはいなかったので、PHが2より高い場合には、
錫塩の沈澱が生じた。
【0004】このような状態では、ITOの水酸化物を
沈澱させた場合、均一組成の沈澱が得られない。
【0005】中和温度は室温周辺、すなわち冬には5℃
程度、また夏には30℃程度であった。
【0006】生じたITO水酸化物は、まず空気中で分
解させてITO酸化物にした後、一度空気中に取り出
し、後もう一度、還元性の雰囲気ガス中で焼成すること
が行なわれた。
【0007】しかし、この方法は再現性が良くなく、し
かも電気抵抗値の低いITO粉末を得ることは困難であ
った。
【0008】還元性の雰囲気にするため、水素の混合ガ
スが用いられてきたが、水素の必要最低濃度は不明であ
った。
【0009】水素の濃度が高いと、作業上爆発の危険性
がともなう。
【0010】通常の製造法では、立方晶のITO粉末し
か作ることができなかった。
【0011】六方晶のITO粉末は、立方晶のITO粉
末よりもその密度が高いため、高密度のスパッタリング
用ターゲットの作成には、望ましい物質である。
【0012】しかし、六方晶のITO粉末を作成する簡
便な製造法は知られていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題を解決するためになされたもので、均一な組成の
ITO粉末、超音波で解砕できる柔らかいITO粉末、
安定な電気抵抗値を有するITO粉末、立方晶あるいは
六方晶のITO粉末を信頼性高く、再現性良く得るため
の製造法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】 この発明は、錫塩を加
える前にインジウム塩水溶液のPHを好適な範囲内に調
整して、錫塩の沈澱を防止するとともに、中和時の温度
域を70℃以上に限定して中和した後、その温度域で沈
澱を熟成することにより、錫塩の水酸化物の分解を引き
起こして、水洗しやすい沈澱とするだけでなく、焼成後
にも柔らかいITO粉末を製造するものであり、しかも
水酸化物の分解と還元工程とを連続して行なうことによ
り、安定した低抵抗値のITO粉末を得るものである。
【0015】また、六方晶ITO粉末に関しては、中和
中に沈澱を含んだままで乳化機を連続的に通して中和を
続けることにより、400℃以上の温度域でしか分解し
ないITOの水酸化物の沈澱を得るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】従来、錫塩を加える前のインジウ
ム塩の水溶液のPHに関しては、それほどの注意が払わ
れてこなかった。
【0017】しかし、実験の結果、水溶液のPHが2以
上であると、加えた錫塩は水溶液中にきれいに溶解せ
ず、沈澱を生じることがわかった。
【0018】鋭意研究の結果、錫塩の沈澱を生じさせな
いためには、水溶液のPHを1.5以下に保持する必要
のあることがわかった。
【0019】水溶液のPHは1.5以下であればいくら
でも良いのであるが、あまり低いとアルカリ性の物質で
中和するときに、その物質の消費量が多くなるので、実
用的には0.2程度が下限値である。
【0020】このように、インジウム塩と錫塩とが均一
に溶解した水溶液を用いることにより、均一な組成のI
TOの水酸化物を製造することができる。
【0021】インジウム塩は硝酸塩や塩化物を用いるこ
とができる。
【0022】錫塩は硝酸塩や塩化物を用いることができ
る。
【0023】中和の温度域は、70℃以上が好適である
ことを発明者らは鋭意研究の結果、見いだした。
【0024】すなわち、後述するようにインジウムの水
酸化物は200℃付近まで昇温しないと分解しない。
【0025】錫の水酸化物は、100℃以下で分解す
る。
【0026】熱分析の結果、その最大分解速度は83℃
であった。
【0027】したがって、70℃以上の温度域で中和す
ると、生成した錫の水酸化物は分解し、酸化物になる。
【0028】70℃以上の温度域で数時間以上の熟成を
行なうと、更に錫の水酸化物の熱分解が促進される。
【0029】X線回折を行なった結果、錫の酸化物はア
モルファス状態にあることが判明した。
【0030】すなわち、70℃以上の温度域で熟成させ
たITOの水酸化物の組成は、厳密に言えばアモルファ
ス状態の錫の酸化物とインジウムの水酸化物との混合物
である。
【0031】70℃での中和後、必要熟成時間につい
て、3、5、8、24時間と熟成時間を変えた試料を作
成して検討したが、どの試料も3時間のものと大差がな
く、焼成後、粉砕、200メッシュのふるいを通したも
のは、エタノール中で超音波を照射することにより、容
易に解砕した。
【0032】比較例として、70℃で中和後に熟成をし
なかった試料は、焼成後、超音波を照射しても、容易に
解砕できなかった。
【0033】したがって、熟成時間としては3時間以上
あれば十分な効果をえることができる。
【0034】ITO水酸化物のX線回折を行なうと、通
常はIn(OH)(立方晶、JCPDS16−16
1)のややシャープな(200)、(400)の回折線
二本と、アモルファス構造のバックグラウンドが見られ
る。
【0035】中和温度を高くしても、あるいは熟成時間
を長くしても、X線回折の結果は、基本的には大差がな
い。
【0036】強いて言えば、バックグラウンドのアモル
ファス構造の強度がやや強くなる傾向にある。
【0037】通常、立方晶のインジウムの水酸化物は2
00℃以上の温度域で分解する。
【0038】分解のプロセスは、一段で酸化物になるの
ではなく、中間生成物としてInOOH(斜方晶、JC
PDS17−549)を経由するらしい。
【0039】図1に減圧下での熱分析の示差熱変化で見
られた二つのブロードな吸熱ピークを示す。
【0040】これは、In(OH)→InOOH→I
への二段階変化を暗示するものである。
【0041】重量減少値はこの仮定に基づく計算結果に
近かった。
【0042】熱分析によれば、最大分解速度は240℃
付近であった。
【0043】分解は空気中でも不活性ガス中でも、同様
に生じる。
【0044】減圧下でもそれほど分解温度域は低下しな
い。
【0045】実用的な分解温度域は220〜260℃で
ある。
【0046】したがって、通常は空気中で分解させる。
【0047】空気中で分解させると、黄色のITO粉末
(立方晶In、JCPDS6−416)が得られ
る。
【0048】更にそれを還元性のガス雰囲気で熱処理す
ると、錫が還元されて青鼠色のITO粉末となり、それ
にともない電気抵抗値も一桁以上低下する。
【0049】この二段焼成法は、還元ガスの消費量が少
なくなるとはいえ、焼成後のITO粉末の特性値の再現
性があまり良くなかった。
【0050】発明者らは鋭意研究を続けた結果、水酸化
物の分解と還元処理とを連続で行ない、空気中に一度も
粉末を取り出さない方が、ITO粉末の特性値の再現性
が良くなることを見いだした。
【0051】一度空気中に取り出す場合には、ITO粉
末の色の変化は、焼成時間の増加につれて、黄色→緑色
→暗灰色になりやすい。
【0052】連続で焼成を行なう場合には、非常にスム
ーズに薄黄色→青鼠色に変色する。
【0053】ITO粉末の場合には、その色と電気抵抗
値との間には、きれいな相関性がある。
【0054】すなわち、青鼠色が最も実用的な電気抵抗
値の領域に入るので、青鼠色のITO粉末を作る必要が
ある。
【0055】ITO水酸化物の焼成条件に関して(焼成
温度240℃)、水素の必要最低濃度について鋭意実験
を続けた結果、水素と窒素の混合ガスを用いた場合、水
素濃度1.8、3.4、6.7、12.5、26.3、
50%の場合、どの場合にも青鼠色のITO酸化物が得
られた。
【0056】水素の濃度が0%の場合には、黄色のIT
O酸化物しか得られなかった。
【0057】これより、青鼠色のITO酸化物を得るた
めには、水素の濃度は最低、2%程度が必要であること
が明白である。
【0058】不活性ガスとして窒素が最も安価であると
はいえ、他のアルゴンや炭酸ガスも混合ガス用の候補と
して用いることができる。
【0059】還元用のガスとして水素が必要不可欠であ
るとはいえ、一酸化炭素ガスも混合ガスの候補として用
いることができる。
【0060】
【実施例1】以下、実施例について述べる。インジウム
濃度が10wt%の硝酸塩水溶液を用意する。
【0061】水溶液のPHを測定し、PH1.0に硝酸
を用いて調整する。
【0062】SnCl・2HOを水に溶解して水溶
液とし、インジウムに対して錫を95:5になるよう
に、加えて、均一水溶液とする。
【0063】その水溶液を70℃まで加熱し、かくはん
しながら、アンモニア水を用いて中和を行ない、水酸化
インジウムを沈澱させる。
【0064】アンモニア水の添加量は、ややアルカリ性
側になるまでとする。
【0065】沈澱を含む水溶液をそのままで、70℃に
保温し、3時間保持して熟成させる。
【0066】熟成終了後、室温まで冷却した後、水洗を
何度か行ない、沈澱から不純物を取り除く。
【0067】ろ過した後、沈澱を空気中で120℃で乾
燥させる。
【0068】乾燥させた沈澱を電気炉に入れ、水素を2
vol.%以上を含む窒素中で、220℃で水酸化物を
分解させると同時に、還元を行なう。
【0069】焼成後、粉砕を行ない、200メッシュの
ふるいを通す。
【0070】得られたITO粉末は、X線回折の結果、
立方晶であることが判明した。
【0071】また、その色合いは青鼠色であり、600
kg/cmに圧縮した成形体を測定したところ、電気
抵抗値は1Ωcm程度であった。
【0072】BET値を測定したところ、60m/g
であった。
【0073】エタノール中に入れて、超音波洗浄器で解
砕したところ、その沈降速度から、100nm以下であ
ることがわかった。
【0074】比較例として、室温で中和したITO粉末
は、その作成条件や焼成条件などは実施例1と全く同じ
であったにもかかわらず、超音波では解砕せず、エタノ
ール中では数時間でほとんど沈降したので、1000n
m以上であると判断できる。
【0075】室温で中和したITO粉末のBET値は、
実施例1のものと大差がなかった。
【0076】これから、中和温度域とその温度域におけ
る熟成が、やわらかいITO粉末を製造する上で、非常
に重要な要因であることがわかる。
【0077】
【実施例2】
【0078】インジウムを5wt%含む硝酸塩水溶液
に、錫塩を同濃度(In:Sn=95:5)加えて、そ
の水溶液のPHを1.5に調整する。
【0079】乳化機(ホモミックライン)を用意し、水
溶液が撹はん槽と乳化機との間を循環できるようにす
る。
【0080】乳化機を動かしながら、アンモニア水を用
いて、ゆっくり中和し、ITOの水酸化物を沈澱させ
る。
【0081】アンモニア水の添加は、ややアルカリ性側
までとする。
【0082】中和が終了すれば、沈澱を何度か洗浄し、
不純物を取り除く。
【0083】沈澱をろ過し、空気中150℃で乾燥す
る。
【0084】電気炉に乾燥した沈澱を入れて、空気中で
430℃で焼成する。
【0085】得られたITO酸化物は、X線回折の結
果、六方晶のIn(JCPDS22−336)に
一致することが判明した。
【0086】図2にそのX線回折結果を示した。
【0087】なぜ、このような高温側でしか、酸化物
(六方晶)にならないかを考えてみると、InOOHか
らInへの変化速度が非常に遅く、通常の22
0℃付近の焼成では、わずかなInと大部分In
OOHの混合物にしかならないことがX線回折の結果、
わかった。
【0088】図3に、220℃で焼成したITO粉末の
X線回折結果を示した。
【0089】Inの回折線(立方晶In
(222)回折線)一つ以外は、InOOHによる回折
線である。
【0090】すなわち、通常の立方晶Inを生じ
る場合と異なり、分解が低温では非常に生じにくいと言
える。
【0091】図4に、空気中の熱分析の結果を示した。
【0092】示差熱は400℃以上の温度域にピークを
持つブロードな吸熱変化を示す。
【0093】重量減少は440℃付近で停止する。
【0094】乳化機を用いて中和すると、高温側でしか
分解しないITOの水酸化物が生成することが明白であ
る。
【0096】400℃以上の温度域で分解して、六方晶
のITO酸化物になることもX線回折の結果から明らか
である。
【0097】BET値は10m/g程度であった。
【0098】六方晶のITO酸化物は、高密度のターゲ
ットを製造するのに好適な材料である。
【0099】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、超音
波で容易に解砕できる、やわらかい低抵抗ITO粉末
(立方晶)や、高密度の六方晶ITO粉末を簡便な方法
で効率良く作成することができる。
【0100】基本的に従来の製造プロセスと大差がな
く、特別に高価な装置を必要としない。
【0101】スプレー法あるいはスピンコート用の導電
膜形成用の低抵抗のITO微粉末が得られる。
【0102】高密度ターゲット用のITO粉末(六方
晶)が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】減圧下熱分析で測定したITO水酸化物の示差
熱と重量減少の変化である。縦軸はそれぞれの任意目
盛、横軸は温度(℃)である。
【図2】430℃空気中で焼成した実施例2のITO酸
化物のX線回折結果であり、六方晶Inの回折ピ
ークに一致する。縦軸は回折強度(cps)、横軸は回
折角度(2Θ)である。
【図3】実施例2のITO水酸化物を220℃で焼成し
た時のX線回折結果であり、一本のInの回折ピ
ークの他は、InOOH(斜方晶)の回折ピークを示
す。縦軸は回折強度(cps)、横軸は回折角度(2
Θ)である。
【図4】実施例2のITO水酸化物を500℃まで、空
気中で熱分析した時の示差熱と重量減少の変化を示す。
縦軸はそれぞれの任意目盛、横軸は温度(℃)である。
【符号の説明】
符号は無し。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 隆義 大阪市西淀川区中島二丁目13番57号稀産金 属株式会社内 (72)発明者 岡 和三 大阪市西淀川区中島二丁目13番57号稀産金 属株式会社内 (72)発明者 田村 一寿 大阪市西淀川区中島二丁目13番57号稀産金 属株式会社内 Fターム(参考) 4G030 AA34 AA39 BA02 BA15 GA01 4K029 BA45 BA50 BC09 DC05 DC09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿式法により、ITOの水酸化物を沈澱さ
    せる際に、インジウム塩:錫塩の水溶液のPHを1.5
    〜0.2間に調整することを特徴とするITO粉末の製
    造法。
  2. 【請求項2】湿式法により、ITOの水酸化物を沈澱さ
    せる際に、インジウム塩:錫塩の水溶液の温度を70℃
    以上に保持して、中和することを特徴とするITO粉末
    の製造法。
  3. 【請求項3】湿式法により、70℃以上の温度域で中和
    してITOの水酸化物を沈澱させた後、沈澱を含む水溶
    液を70℃以上の温度域で3時間以上保持して熟成させ
    ることを特徴とするITO粉末の製造法。
  4. 【請求項4】アルカリ水によりインジウム塩:錫塩の水
    溶液を中和する際に、その水溶液を沈澱を含んだまま
    で、乳化機を通して循環させながら、中和することを特
    徴とする六方晶ITO粉末の製造法。
  5. 【請求項5】湿式法により、ITOの水酸化物を沈澱さ
    せた後、乾燥沈澱を焼成する際に、水酸化物を酸化物に
    分解する工程と、酸化物を還元ガス中で焼成する工程と
    を連続して、還元性ガスを含む雰囲気ガス中で焼成する
    ことを特徴とするITO粉末の製造法。
  6. 【請求項6】ITO水酸化物の分解と、それに続く酸化
    物の還元とを水素、一酸化炭素などの還元性のガスと、
    窒素、アルゴン、炭酸ガスなどの不活性ガスとを混合し
    たガス中で行なう際に、水素濃度を2vol%以上とす
    ることを特徴とするITO粉末の製造法。
  7. 【請求項7】焼成温度域が立方晶ITOの場合220〜
    260℃、また六方晶ITOの場合400〜450℃で
    あることを特徴とするITO粉末の製造法。
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