JP2003040549A - エレベータの緩衝装置 - Google Patents

エレベータの緩衝装置

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JP2003040549A JP2001231263A JP2001231263A JP2003040549A JP 2003040549 A JP2003040549 A JP 2003040549A JP 2001231263 A JP2001231263 A JP 2001231263A JP 2001231263 A JP2001231263 A JP 2001231263A JP 2003040549 A JP2003040549 A JP 2003040549A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/28Buffer-stops for cars, cages, or skips
    • B66B5/282Structure thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝ストロークが大きい場合でも、復帰確認
スイッチを確実に作動させることができるエレベータの
緩衝装置を提供する。 【解決手段】 プランジャの上端が最上方位置に復帰し
たことを確認するスイッチの作動子を、期間の経過や水
分の吸収等により容易に伸びることがない金属製テープ
を用いて変位させる。また、金属製テープはその厚み方
向に自在に湾曲することができるから、昇降路の底面に
当接して破損することがない。さらに、金属製テープは
その幅方向には湾曲することができないから、その湾曲
方向を制御することができる。加えて、金属製テープを
巻取る巻取手段を用いることにより、金属製テープがプ
ランジャやシリンダの周囲に存在する他の部品に絡み付
くことを防止して、スイッチ作動の信頼性を高めること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの緩衝装
置に関し、より詳しくは、緩衝ストロークが大きい場合
でも復帰確認スイッチを確実に作動させることができる
とともにプランジャが傾くことを防止できるように改良
されたエレベータの緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータの乗りかごが昇降する
昇降路の底部には、乗りかごが何らかの理由により所定
位置を越えて降下したときに乗りかごを安全に減速させ
て停止させるための緩衝装置が設けられている。
【0003】このようなエレベータの緩衝装置の構造を
図11を参照して概説すると、従来の緩衝装置1は、乗
りかご2が昇降する昇降路の底部3に垂設されたシリン
ダ4と、このシリンダ4内に出没自在に設けられて上下
動可能なプランジャ5とを有している。乗りかご2が何
らかの理由により所定位置を越えて降下すると、乗りか
ご2の底部2aがプランジャ5の上面5aに当接し、プ
ランジャ5を押し下げる。押し下げられたプランジャ5
がシリンダ4内に没入すると、シリンダ4内に封入され
た油がオリフィスを通過して油圧抵抗力が生じるので、
降下しつつある乗りかご2を安全に減速させて停止させ
ることができる。その後、乗りかご2が所定位置まで上
昇してプランジャ5から離間すると、緩衝装置1に内蔵
されたばね6の作用により、プランジャ5はシリンダ4
から突出してその上端5aが最上方位置に復帰する。
【0004】一方、シリンダ4の上部から側方に延びる
スイッチ取付腕7の先端には、プランジャ5の上端が最
上方位置に復帰したことを確認するための復帰確認スイ
ッチ8が取り付られている。さらに、プランジャ5の上
端から側方に延びるカム取付腕9の先端には、下方に延
びるカム10が取り付けられている。これにより、乗り
かご2が所定位置を越えて降下しプランジャ5を押し下
げると、カム10もまた下方に変位して復帰確認スイッ
チ8の揺動レバー8aに当接し、この揺動レバー8aを
揺動させる。すると、復帰確認スイッチ8がOFF状態
となり、乗りかご2を昇降させる駆動モータへの電力供
給が遮断される。
【0005】その後、乗りかご2が所定位置まで上昇し
たことに伴いプランジャ5がシリンダ4から突出し、そ
の上端が最上方位置に復帰すると、復帰確認スイッチ8
の揺動レバー8aからカム10が離間するので復帰確認
スイッチ8がON状態となり、乗りかご2を昇降させる
駆動モータへの電力供給が再開される。これに対して、
何らかの理由によりプランジャ5の上端が最上方位置に
復帰しない場合には、復帰確認スイッチ8がOFF状態
のままとなるから、乗りかご2の運転を再開させること
ができない。これにより、乗りかご2を運転する際に
は、乗りかご2を減速させて停止させるのに必要な緩衝
装置1の緩衝ストロークを常に確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、エレ
ベータの乗りかごの昇降速度が飛躍的に増加しており、
乗りかごを減速させて停止させるために必要な緩衝装置
の緩衝ストロークも大幅に増大している。これに伴い、
近年の緩衝装置には複数のプランジャを互いに入れ子状
に組み合わせた複段式のプランジャが用いられており、
プランジャ全体の上下方向長さがシリンダの上下方向長
さを大きく上回る状況となっている。
【0007】このとき、図11に示した従来の緩衝装置
1のようにカム10を用いて復帰確認スイッチ8をON
/OFFさせる機構を用いたのでは、乗りかご2が複段
式のプランジャを押し下げたときにカム10の下端が昇
降路の底部3に当接して破損するため、必要な機能を果
たすことができない。
【0008】これに対して特開平3−18578号公報
に記載されたエレベータ用緩衝装置においては、図12
に示したように、緩衝装置11のシリンダ4側に設けた
スイッチ12の作動子12aに、柔軟紐状材料からなる
作動部材13の一端が固定されている。そして、プラン
ジャ5の頂部から側方に延びるブラケット14の先端に
設けた紐掛け部14aに、作動部材13の他端が接続さ
れている。
【0009】プランジャ5の上端5aが最上方位置にあ
るときには、作動部材13がピンと張って復帰確認スイ
ッチ12の作動子12aを引っ張り上げるので、復帰確
認スイッチ12はON状態に維持される。これに対し
て、プランジャ5が乗りかご2によって押し下げられて
シリンダ4内に没入すると、作動部材13の張力が失わ
れて作動子12aが変位するので復帰確認スイッチ12
がOFF状態に切り替わり、乗りかご2を昇降させる駆
動モータへの電力供給が遮断される。また、作動部材1
3が柔軟紐状材料から形成されているので、プランジャ
5が押し下げられたときに作動部材13が昇降路の底部
3に当接し破損することがない。
【0010】しかしながら、このエレベータ用緩衝装置
11においては、乗りかご2が所定位置よりも下方に降
下した異常時を除いて、作動部材13には常に張力が作
用している。これにより、時間の経過や水分の吸収等に
より作動部材13が次第に伸びると、乗りかご2がプラ
ンジャ5を押し下げていないにもかかわらず復帰確認ス
イッチ12がOFF状態に切り替わり、乗りかご2を昇
降させる駆動モータへの電力供給が遮断され、通常走行
している乗りかご2が突然停止するおそれがある。
【0011】また、作動部材13が柔軟紐状材料から形
成されているので、乗りかご2がプランジャ5を押し下
げたときに作動部材13が変位する方向を制御すること
ができず、緩衝装置11の周囲に存在する他の部品に作
動部材13が絡み付くおそれがある。そして、緩衝装置
11の周囲に存在する他の部品に作動部材13が絡み付
くと、プランジャ5の上端が最上方位置に復帰していな
いにも関わらず作動部材13に張力が作用し、復帰確認
スイッチ12をON状態に切り換えてしまうおそれがあ
る。
【0012】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、緩衝ストロークが大きくとも
復帰確認スイッチを確実に作動させることができるとと
もに、プランジャに傾きを生じさせることのないエレベ
ータの緩衝装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する請
求項1に記載の手段は、エレベータの乗りかごが所定位
置を越えて降下したときに前記乗りかごを減速し停止さ
せるためのエレベータの緩衝装置であって、昇降路の底
部に配設されたシリンダと、前記シリンダから最上方位
置まで突出した状態と前記乗りかごにより押し下げられ
て前記シリンダ内に没入した位置との間で上下動可能な
プランジャと、第1の状態および第2の状態の間で往復
変位可能であるとともに前記第2の状態を取るように常
に付勢された作動子を有するスイッチと、前記プランジ
ャの上端部に設けられた支持部材にその上端が係止され
るとともに前記作動子にその下端が係止され、かつ前記
プランジャが最上方位置まで突出したときに前記作動子
を前記第1の状態に保持するようにその長さが定められ
た金属製テープと、を備えたものである。なお、前記ス
イッチは、前記作動子が第1の状態にあるときにON状
態となるとともに第2の状態にあるときにOFF状態と
なるようにし、若しくは前記作動子が第1の状態にある
ときにOFF状態となるとともに第2の状態にあるとき
にON状態となるようにすることもできる。そして、前
記スイッチの作動子の第1の状態と第2の状態との間で
の往復変位に合わせて、乗りかごを昇降させる駆動モー
タへ電力を供給し若しくは遮断することができる。ま
た、昇降路とはエレベータがその内部を走行する囲まれ
た空間をさす。
【0014】このように構成された請求項1に記載のエ
レベータの緩衝装置においては、乗りかごが所定位置よ
りも降下してプランジャを押し下げると金属製テープの
張力が失われるので、作動子は付勢力によって第1の状
態から第2の状態に変位する。これにより、スイッチが
切り替わるから、乗りかごを昇降させる駆動モータへの
電力供給を遮断することができる。また、乗りかごが所
定位置まで上昇した後にプランジャの上端が最上方位置
に復帰すると、金属製テープが作動子を引っ張って第2
の状態から第1の状態に変位させる。これにより、スイ
ッチが切り替わるから、乗りかごを昇降させる駆動モー
タへの電力供給を再開することができる。このとき、金
属製テープは期間の経過や水分の吸収等により容易に伸
びることがない。これにより、乗りかごがプランジャを
押し下げていないにもかかわらずスイッチが切り替わ
り、乗りかごを昇降させる駆動モータへの電力供給が遮
断されて通常走行している乗りかごが突然停止すること
を防止できる。また、金属製テープはその厚み方向に自
在に湾曲することができるから、金属製テープが昇降路
の底面に当接して破損することがない。また、金属製テ
ープはその幅方向には湾曲することができないから、金
属製テープの向きを定めることにより金属製テープが湾
曲する方向を制御し、金属製テープがプランジャ等の周
囲に存在する他の部品に絡み付くことを防止できる。し
たがって、絡み付きに起因して金属製テープに張力が作
用し、プランジャが最上方位置まで突出していないにも
かかわらずスイッチが切り替わることを確実に防止でき
る。
【0015】また、上記の課題を解決する請求項2に記
載の手段は、エレベータの乗りかごが所定位置を越えて
降下したときに前記乗りかごを減速し停止させるための
エレベータの緩衝装置であって、昇降路の底部に配設さ
れたシリンダと、前記シリンダから最上方位置まで突出
した状態と前記乗りかごにより押し下げられて前記シリ
ンダ内に没入した位置との間で上下動可能なプランジャ
と、第1の状態および第2の状態の間で往復変位可能で
あるとともに各状態をそれぞれ保持可能な作動子を有す
るスイッチと、前記プランジャの上端部に設けられた支
持部材にその上端が係止されて垂下される金属製テープ
と、前記金属製テープの下端部を下方に付勢する付勢手
段と、前記金属製テープが前記プランジャと共に降下し
たときに前記作動子に係合して前記作動子を第1の状態
から第2の状態に変位させる、前記金属製テープに設け
られた係合手段と、を備えたものである。なお、前記ス
イッチは、前記作動子が第1の状態にあるときにON状
態となるとともに第2の状態にあるときにOFF状態と
なるようにし、若しくは前記作動子が第1の状態にある
ときにOFF状態となるとともに第2の状態にあるとき
にON状態となるようにすることもできる。そして、前
記スイッチの作動子の第1の状態と第2の状態との間で
の往復変位に合わせて、乗りかごを昇降させる駆動モー
タへ電力を供給し若しくは遮断することができる。
【0016】このように構成された請求項2に記載のエ
レベータの緩衝装置においては、プランジャの上端が最
上方位置にある通常時には、金属製テープに設けた係合
手段がスイッチの第1の状態にある作動子よりも上方に
位置している。これにより、作動子は第1の状態を保持
するから、乗りかごを昇降させる駆動モータへの電力供
給を継続することができる。これに対して、乗りかごが
所定位置よりも降下してプランジャを押し下げると、そ
の下端が付勢手段により付勢されている金属製テープが
プランジャと共に降下し、係合手段がスイッチの作動子
と係合して第1の状態から第2の状態に変位させる。こ
れにより、スイッチが切り替わるから、乗りかごを昇降
させる駆動モータへの電力供給を遮断することができ
る。このとき、金属製テープは期間の経過や水分の吸収
等により容易に伸びることがない。これにより、乗りか
ごがプランジャを押し下げていないにもかかわらずスイ
ッチが切り替わり、乗りかごを昇降させる駆動モータへ
の電力供給が遮断されて通常走行している乗りかごが突
然停止することを防止できる。また、金属製テープはそ
の厚み方向には自在に湾曲することができるから、プラ
ンジャと共に降下した金属製テープが昇降路の底部に当
接して破損することがない。また、金属製テープはその
幅方向には湾曲することができないから、金属製テープ
の向きを定めることにより金属製テープが湾曲する方向
を制御し、金属製テープがプランジャ等の周囲に存在す
る他の部品に絡み付くことを防止できる。したがって、
絡み付きに起因して金属製テープに張力が作用し、プラ
ンジャが最上方位置まで突出していないにもかかわらず
スイッチが切り替わることを確実に防止できる。なお、
プランジャの上端が最上方位置に復帰した後に、スイッ
チの作動子を手動操作によって第2の状態から第1の状
態に復帰させることにより、乗りかごを昇降させる駆動
モータへの電力供給を再開することができる。また、金
属製テープに設ける係合手段は、金属製テープを加工し
て設けた突出部としたり、金属製テープに着脱自在に取
り付ける別部品としたりすることができる。
【0017】また、請求項3に記載の手段は、請求項2
に記載のエレベータの緩衝装置において、前記付勢手段
が、前記金属製テープの下端部に取り付けられた錘であ
ることを特徴としている。
【0018】このように構成された請求項3に記載のエ
レベータの緩衝装置においては、金属製テープの下端部
に取り付ける錘の重量を調整することにより、金属製テ
ープに作用する張力の大きさを自在に制御することがで
きる。これにより、金属製テープが降下するときに金属
製テープに設けた係合手段がスイッチの作動子を確実に
変位させるようにして、スイッチ作動の信頼性を高める
ことができる。
【0019】また、請求項4に記載の手段は、請求項3
に記載のエレベータの緩衝装置において、降下する前記
錘を受け止めて前記昇降路の底部に当接することを防止
するストッパをさらに設けたものである。
【0020】このように構成された請求項4に記載のエ
レベータの緩衝装置によれば、金属製テープの下端に取
り付けた錘がストッパにより受け止められて昇降路の底
部に当接することがないから、昇降路の底部に設けられ
ている周辺機器に錘が接触してこれらの周辺機器が損傷
することを確実に防止できる。
【0021】また、請求項5に記載の手段は、請求項2
に記載のエレベータの緩衝装置において、前記付勢手段
を、前記金属製テープの下端部にその上端が係止される
とともに前記昇降路の底部側にその下端が係止される付
勢ばねとしたものである。なお、昇降路の底部側とは上
下方向に変位しない部分を指し、昇降路の底面や側壁、
若しくはシリンダに設けたブラケットとすることができ
る。
【0022】このように構成された請求項5に記載のエ
レベータの緩衝装置によれば、極めて簡単な構造であり
ながら金属製テープの下端に下向きの付勢力を確実に付
与することができる。また、ばね定数を調整することに
より金属製テープに付与する張力の大きさを自在に制御
することができるから、金属製テープが降下するときに
金属製テープに設けた係合手段がスイッチの作動子を確
実に変位させるようにして、スイッチ作動の信頼性を高
めることができる。
【0023】また、請求項6に記載の手段は、請求項1
乃至5のいずれかに記載のエレベータの緩衝装置におい
て、前記支持部材を、前記プランジャの上端部近傍に集
中させて配設したものである。
【0024】すなわち、昇降速度が大きい高速エレベー
タにおいては、空気抵抗を減少させる整流カバーが乗り
かごの下部に設けられている。このとき、プランジャの
上端部に設けた支持部材がシリンダの軸線に対し半径方
向外側に長く延びていたのでは、整流カバーを大きく切
り欠く必要があるため空気抵抗を減少させる効果が乏し
くなる。また、半径方向の外側に長く延びる支持部材の
先端に金属製テープの上端を係止したのでは、金属製テ
ープの張力がプランジャに及ぼす曲げモーメントも大き
くなる。このとき、請求項6に記載のエレベータの緩衝
装置においては、支持部材がプランジャの上端部近傍に
集中して配設されるから、このような問題が生じること
がない。
【0025】また、請求項7に記載の手段は、請求項1
乃至5のいずれかに記載のエレベータの緩衝装置におい
て、前記支持部材が、鉛直方向に延びる前記シリンダの
軸線に対して半径方向に延びる天秤状に形成されるとと
もに前記金属製テープが取り付けられた側とは反対側に
釣合錘を有し、かつ前記釣合錘が、前記金属製テープが
前記支持部材を介して前記プランジャに及ぼす曲げモー
メントを相殺する曲げモーメントを前記支持部材を介し
て前記プランジャに付与する重量を有する。
【0026】すなわち、複数のプランジャが入れ子状に
組み合わされた複段式のプランジャにおいては、各プラ
ンジャ同士が互いに嵌合する部分に微少な隙間が存在し
ている。これにより、下方に付勢されている金属製テー
プが支持部材を介してプランジャに曲げモーメントを及
ぼすと、複段式のプランジャ全体が鉛直方向に延びるシ
リンダ軸線に対して傾くおそれがある。このとき、請求
項7に記載のエレベータの緩衝装置においては、金属製
テープの張力がプランジャに及ぼす曲げモーメントを、
釣合錘の重量がプランジャに及ぼす曲げモーメントによ
り打ち消すことができる。したがって、プランジャの傾
きを防止することができるから、乗りかごがプランジャ
を押し下げるときのプランジャの作動を滑らかなものと
して、信頼性の高い緩衝装置とするとができる。
【0027】また、請求項8に記載の手段は、請求項1
乃至5のいずれかに記載のエレベータの緩衝装置におい
て、前記支持部材が、鉛直方向に延びるプランジャの軸
線に対して半径方向に延びる天秤状に形成されるととも
に前記金属製テープが取り付けられた側とは反対側にそ
の上端が係止されて垂下された第2の金属製テープを有
する。また、前記第2の金属製テープの下端部にその上
端が係止されるとともに前記昇降路の底部側にその下端
が係止された釣合ばねをさらに備える。そして、前記釣
合ばねは、前記金属製テープが前記支持部材を介して前
記プランジャに及ぼす曲げモーメントを相殺する曲げモ
ーメントを、前記第2の金属製テープおよび前記支持部
材を介して前記プランジャに付与するばね力を有するも
のである。
【0028】このように構成された請求項8に記載のエ
レベータの緩衝装置によれば、金属製テープの張力がプ
ランジャに及ぼす曲げモーメントを、釣合ばねの付勢力
が第2の金属製テープおよび支持部材を介してプランジ
ャに及ぼす曲げモーメントにより打ち消すことができ
る。したがって、プランジャの傾きを防止することがで
きるから、乗りかごがプランジャを押し下げるときのプ
ランジャの作動を滑らかなものとして、信頼性の高い緩
衝装置とするとができる。
【0029】また、請求項9に記載の手段は、請求項1
乃至8のいずれかに記載のエレベータの緩衝装置におい
て、前記金属製テープを巻き取るテープ巻取手段をさら
に設けたものである。なお、テープ巻取手段は、スイッ
チを作動させるために設けた金属製テープを巻取るため
に設けるとともに、曲げモーメントを打ち消すために第
2の金属製テープが設けられている場合にはこの第2の
金属製テープを巻取るために設けることもできる。ま
た、テープ巻取手段は、プランジャの上端部に設けた支
持部材に取り付けたり、昇降路の底部側、特にシリンダ
に直接取り付けたりすることができる。なお、請求項1
に記載のエレベータの緩衝装置にこのテープ巻取手段を
設ける場合には、金属製テープの長さを所定の長さに定
める必要があるため、金属製テープをテープ巻取手段か
ら一杯に引き出した状態とする。また、テープ巻取手段
が金属製テープを巻き取るときに金属製テープに及ぼす
張力を、金属製テープを下方に付勢するための付勢力し
て用いることもできる。
【0030】このように構成された請求項9に記載のエ
レベータの緩衝装置によれば、乗りかごがプランジャを
押し下げると同時に、テープ巻取手段が金属製テープを
巻き取っていく。これにより、金属製テープに弛みが生
じることがないから、金属製テープがプランジャの周囲
に存在する他の部品に絡み付くことを確実に防止するこ
とができる。
【0031】また、請求項10に記載の手段は、請求項
1乃至9のいずれかに記載のエレベータの緩衝装置にお
いて、前記金属製テープが、その幅方向に切断したとき
の断面形状がその厚み方向に凸となるように円弧状に湾
曲していることを特徴としている。
【0032】このように構成された請求項10に記載の
エレベータの緩衝装置によれば、金属製テープが長手方
向に湾曲する際に、幅方向断面形状の凸側の側面が湾曲
の外周面となるように湾曲する傾向が生じる。これによ
り、プランジャが押し下げられて金属製テープが長手方
向に湾曲する際に、湾曲する方向を積極的に制御するこ
とができるから、金属製テープがプランジャの周囲に存
在する他の部品に絡み付くことを防止できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエレベータの
緩衝装置の各実施形態を、図1乃至図10を参照して詳
細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の部
分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0034】第1実施形態 まず最初に図1および図2を参照し、第1実施形態のエ
レベータの緩衝装置20について詳細に説明する。
【0035】図1に示したエレベータの緩衝装置20
は、エレベータの乗りかご2が所定位置を越えて降下し
たときに乗りかご2を減速し停止させるためのもので、
昇降路の底部3に配設されたシリンダ21と、このシリ
ンダ21に対して出没し上下動する複段式のプランジャ
22とを備えている。
【0036】複段式のプランジャ22は、外径が徐々に
小さくなる複数のプランジャ22a,22b,22cを
互いに入れ子状に嵌合させたものである。そして、その
上端22dに乗りかご2の底面2aが当接して押し下げ
られると、各プランジャ22a,22b,22cは、そ
れぞれ内嵌するプランジャ22b,22c若しくはシリ
ンダ21内にほぼ均等に没入する。すると、プランジャ
22b,22cおよびシリンダ21内にそれぞれ設けら
れた図示されないオリフィスを作動油が通過する際に油
圧抵抗が生じるので、降下する乗りかご2を徐々に減速
して停止させることができる。また、乗りかご2が所定
位置まで上昇すると、各プランジャ22a,22b,2
2cは図示されない内蔵スプリング若しくはガス反力の
作用により上昇し、その上端22dが最上方位置に復帰
する。
【0037】一方、シリンダ21に設けられたブラケッ
ト23には、プランジャ22の上端22dが最上方位置
に復帰したことを確認するためのスイッチ24が取り付
けられている。このスイッチ24の揺動レバー(作動
子)24aは、支軸24bの回りに揺動可能であり、図
1に示したようにその先端が支軸24bよりも上方にあ
るON状態(第1の状態)と、その先端が支軸24bよ
りも下方にあるOFF状態(第2の状態)との間で往復
変位可能である。また、この揺動レバー24aは、スイ
ッチ24に内蔵されたばねによって、OFF状態を取る
ように常に付勢されている。さらに、この揺動レバー2
4aの先端には、ピン25によって金属製テープ26の
下端が係止されている。
【0038】金属製テープ26は、線膨張係数が小さい
合金鋼、例えばステンレス材から製造された、0.1ミ
リメートル程度の厚みと30ミリメートル程度の幅を有
するテープである。そして、この金属製テープ26の上
端は、プランジャ22の上端22dに取り付けられてシ
リンダ21の軸線に対し半径方向外側に延びる支持アー
ム(支持部材)の先端にピン28によって係止されてい
る。さらに、この金属製テープ26は、プランジャ22
の上端22dが最上方位置にあるときに、スイッチ24
の揺動レバー24aを上方一杯に引っ張り上げてON状
態に保持できるようにその全長が定められている。
【0039】さらに、この金属製テープ26は、図2に
示したように、その幅方向に切断したときの断面形状が
その厚み方向に凸となるように円弧状に湾曲している。
より詳しく説明すると、金属製テープ26の一方の側面
26aが幅方向に凹状となり、かつ他方の側面26bが
幅方向に凸状となっている。
【0040】このように構成された第1実施形態のエレ
ベータの緩衝装置20においては、乗りかご2が所定位
置を越えて降下しプランジャ22を押し下げると、金属
製テープ26もまたプランジャ22と一体に降下する。
これに伴い、金属製テープ26の張力が失われるので、
スイッチ24の揺動レバー24aは内蔵されているばね
の作用により支軸24bの回りに図示時計方向に揺動
し、ON状態からOFF状態に変位する。これにより、
スイッチ24が切り替わるので、乗りかご2を昇降させ
る駆動モータ(図示せず)への電力供給を遮断すること
ができる。
【0041】これに対して、乗りかご2が所定位置まで
上昇すると、プランジャ22はシリンダ21から上方に
突出し、その上端22dが最上方位置に復帰する。これ
に伴い、金属製テープ26がプランジャ22と共に上昇
するので、スイッチ24の揺動レバー24aはOFF状
態からON状態に変位する。これにより、乗りかご2を
昇降させる駆動モータへの電力供給を再開することがで
きる。
【0042】このとき、金属製テープ26は合金鋼若し
くはステンレスから製造されており、期間の経過や水分
の吸収等により容易に伸びることがない。これにより、
乗りかご2がプランジャ22を押し下げていないにもか
かわらずスイッチ24が切り替わり、乗りかご2を昇降
させる駆動モータへの電力供給が遮断され、通常走行し
ている乗りかご2が突然停止することを防止できる。
【0043】また、金属製テープ36はその厚み方向に
は自在に湾曲することができるから、プランジャ22が
押し下げられたときに金属製テープ26が昇降路の底部
3に当接して破損することがない。
【0044】また、金属製テープ26は、その幅方向に
切断したときの断面形状がその厚み方向に凸となるよう
に円弧状に湾曲しているから、一方の側面26aが湾曲
の内側となり、かつ他方の側面26bが湾曲の外側とな
るように湾曲する。言い換えると、図1において、金属
製テープ26の長手方向(図示上下方向)の中央部が、
図示する紙面に対して垂直な方向の向こう側に変位する
ように湾曲する。これにより、金属製テープ26が湾曲
する方向を制御し、金属製テープ26がシリンダ21や
プランジャ22等の周囲に存在する他の部品に絡み付く
ことを防止できる。したがって、絡み付きに起因して金
属製テープ26に張力が作用し、プランジャ22の上端
が最上方位置に復帰していないにもかかわらず、スイッ
チ24がON状態に切り替わることを防止できる。
【0045】第2実施形態 次に図3を参照し、第2実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0046】第2実施形態のエレベータの緩衝装置30
は、プランジャ22の上端22dに設けた支持部材31
がプランジャ22の上端22dの近傍に集中して配設さ
れている点において、第1実施形態と異なっている。言
い換えると、第1実施形態においては、金属製テープ2
6が鉛直方向に延びるように、シリンダ21の鉛直方向
に延びる軸線に対して支持部材27が半径方向外側に充
分に長く延びていた。これに対して、第2実施形態にお
いては、シリンダ21の軸線に対して支持部材31が半
径方向外側に延びる長さが極めて短い。
【0047】これにより、乗りかご2の下部2aに空気
抵抗減少用の整流カバー(図示せず)が設けられている
場合に、整流カバーと支持部材31との干渉を防止する
ために整流カバーを大きく切り欠く必要がないから、空
気抵抗減少効果を損なうことがない。また、支持部材3
1がプランジャ22の上端22dの近傍に集中して配設
されているので、乗りかご2の下部2aの設計の自由度
を高めることができる。さらに、金属製テープ26の上
端を支持部材31に係止する位置が、シリンダ21の上
端22dに近いから、金属製テープ26の張力がプラン
ジャ22に及ぼす曲げモーメントを小さくすることもで
きる。
【0048】第3実施形態 次に図4を参照し、第3実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0049】第3実施形態のエレベータの緩衝装置40
は、金属製テープ26の上端が、支持部材27に設けら
れたテープ巻取器(テープ巻取手段)41を介して支持
部材27に係止される点において第1実施形態と異なっ
ている。
【0050】テープ巻取器41は、例えばその内部に回
転自在に収納された巻取ドラムをねじりばねによって回
転駆動する形式のもので、巻取ドラムの外周面に金属製
テープ26を巻き付けることにより金属製テープ26を
巻取ることができる。なお、このテープ巻取器41が金
属製テープ26を巻き取る際に金属製テープ26に付与
する張力の大きさは、スイッチ24が揺動レバー24a
をOFF位置に向かって付勢する動作を妨げない程度に
設定される。
【0051】また、プランジャ22の上端22dが最上
方位置にあるときには、金属製テープ26はテープ巻取
器41から一杯に引き出され、スイッチ24の揺動レバ
ー24aを上方一杯に引き上げている。これにより、ス
イッチ24の揺動レバー24aをON位置に保持し、乗
りかご2を昇降させる駆動モータに対する電力供給を継
続することができる。
【0052】これに対して、乗りかごによってプランジ
ャ22が押し下げられると同時に、スイッチ24の揺動
レバー24aがOFF位置に変位する。また、テープ巻
取器41が金属製テープ26を順次巻き取るので、金属
製テープ26に弛みが生じることがない。これにより、
金属製テープ26がプランジャ22等の周囲の部品に絡
み付いたり損傷したりすることを確実に防止できる。
【0053】第4実施形態 次に図5を参照し、第4実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0054】第4実施形態のエレベータの緩衝装置50
は、前述した第1〜第3実施形態のエレベータの緩衝装
置に対し、復帰確認スイッチを作動させるための構造が
異なっている。
【0055】すなわち、シリンダ21に設けられたブラ
ケット51には、プランジャ22の上端22dが最上方
位置に復帰したことを確認するためのスイッチ52が取
り付けられている。このスイッチ52の揺動レバー(作
動子)52aは支軸52bの回りに揺動可能であり、図
5に示したように水平に延びるON状態(第1の状態)
と、その先端が支軸52bよりも下方となるように傾斜
するOFF状態(第2の状態)との間で往復変位可能で
ある。また、この揺動レバー52aは、ON状態とOF
F状態とをそれぞれ個別に保持することができる。言い
換えると、揺動レバー52aに外力を加えない限り、揺
動レバー52aはON状態若しくはOFF状態を維持し
続ける。
【0056】一方、プランジャ22の上端22dに設け
られた支持部材27の先端には、金属製テープ53の上
端がピン28によって係止されている。この金属製テー
プ53は、前述した第1〜第3実施形態のエレベータの
緩衝装置においた用いた金属製テープに対し、係合部5
3aが一体的に設けられている点が異なっている。この
係合部53aは、金属製テープ53の一部をプレス加工
することにより突出させた突起であり、ON状態にある
スイッチ52の揺動レバー52aと係合してOFF状態
に変位させるのに充分な形状および寸法となっている。
【0057】さらに、シリンダ21に設けられたブラケ
ット51には、金属製テープ53を下端側から巻き取る
ためのテープ巻取器(テープ巻取手段)54が設けられ
ている。このテープ巻取器54は、その内部に回転自在
に収納された巻取ドラムをねじりばねによって回転駆動
する形式のもので、巻取ドラムの外周面に金属製テープ
53を巻き付けることにより金属製テープ53を巻取
る。なお、金属製テープ53は、プランジャ22の上端
22dが最上方位置にあるときにもテープ巻取器54か
ら一杯に引き出されない。すなわち、テープ巻取器54
は金属製テープ53を下方に付勢する付勢手段の役割を
も果たしている。
【0058】このように構成された第4実施形態のエレ
ベータの緩衝装置50においては、乗りかごが所定位置
を越えて降下しプランジャ22を押し下げると、金属製
テープ53もまたプランジャ22と一体に降下する。そ
して、金属製テープ53に設けた係合部53aが降下し
てスイッチ52の揺動レバー52aと係合すると、揺動
レバー52aはON状態からOFF状態に変位する。こ
れにより、スイッチ52が切り替わるので、乗りかごを
昇降させる駆動モータ(図示せず)への電力供給を遮断
することができる。
【0059】また、テープ巻取器54が金属製テープ5
3の下端部を順次巻き取るので、金属製テープ53に弛
みが生じることがない。これにより、金属製テープ53
がプランジャ22の周囲に存在する他の部品に絡み付い
たり、昇降路の底部3に当接して破損したりすることを
確実に防止することができる。
【0060】第5実施形態 次に図6を参照し、第5実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0061】第5実施形態のエレベータの緩衝装置60
は、前述した第4実施形態のエレベータの緩衝装置50
に対し、金属製テープを下方に付勢するための構造が異
なっている。
【0062】すなわち、金属製テープ61は、プランジ
ャ22の上端22dに設けられた支持部材27に対して
テープ巻取器41を介して取り付けられている。また、
金属製テープ61の下端には錘62が取り付けられ、金
属製テープ61を下方に付勢している。さらに、シリン
ダ21に設けられたブラケット51には、錘62の揺動
を防止するためのガイド63が設けられている。なお、
プランジャ22の上端22dが最上方位置にあるときに
は、金属製テープ61は錘62によってテープ巻取器4
1から一杯に引き出されている。
【0063】このように構成された第5実施形態のエレ
ベータの緩衝装置60においては、乗りかごが所定位置
を越えて降下しプランジャ22を押し下げると、金属製
テープ61もまたプランジャ22と一体に降下する。そ
して、金属製テープ61に設けた係合部61aが降下し
てスイッチ52の揺動レバー52aと係合すると、揺動
レバー52aはON状態からOFF状態に変位する。こ
れにより、スイッチ52が切り替わるので、乗りかごを
昇降させる駆動モータ(図示せず)への電力供給を遮断
することができる。
【0064】また、金属製テープ61が降下して錘62
が昇降路の底部3に当接し、金属製テープ61に弛みが
生じると同時にテープ巻取器41が金属製テープ61の
上端部を順次巻き取るので、金属製テープ61に弛みが
生じることを防止できる。これにより、金属製テープ6
1がシリンダ21やプランジャ22の周囲に存在する他
の部品に絡み付いたり、昇降路の底部3に当接して破損
したりすることを確実に防止することができる。
【0065】また、金属製テープ61の下端に取り付け
た錘62の重量を調整することにより、金属製テープ6
1に作用する張力の大きさを自在に制御することができ
る。これにより、乗りかごがプランジャ22を押し下げ
たときに金属製テープ61に設けた係合部61aがスイ
ッチ52の揺動レバー52aを確実に変位させるように
して、スイッチ52の作動の信頼性を高めることができ
る。さらに、ガイド63が錘62の揺動を防止するの
で、金属製テープ61に設けた係合部61aをスイッチ
52の揺動レバー52aに対して確実に係合させること
ができる。
【0066】第6実施形態 次に図7を参照し、第6実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0067】第6実施形態のエレベータの緩衝装置70
は、前述した第5実施形態のエレベータの緩衝装置60
に対し、金属製テープ61を下方に付勢する錘62を受
け止めるストッパが設けられている点で異なっている。
【0068】すなわち、シリンダ21に設けられたブラ
ケット71の下端には、プランジャ22が押し下げられ
たときに金属製テープ61と共に降下する錘62を受け
止めて、錘63が昇降路の底部3に当接することを防止
するストッパ72が設けられている。これにより、昇降
路の底部3に設けられている周辺機器に錘62が当接
し、これらの周辺機器損傷がすることを確実に防止でき
るから、エレベータの緩衝装置70の信頼性をより一層
高めることができる。
【0069】第7実施形態 次に図8を参照し、第7実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0070】第7実施形態のエレベータの緩衝装置80
は、前述した第6実施形態のエレベータの緩衝装置70
に対し、金属製テープ61を下方に付勢する構造が異な
っている。
【0071】すなわち、金属製テープ61の下端61b
とシリンダ21に設けられたブラケット81の係止部8
2との間には、金属製テープ61を下方に付勢するため
のコイルばね(付勢ばね)83が介装されている。これ
により、第6実施形態に比較してより簡単な構造であり
ながら、金属製テープ61の下端に下向きの付勢力を確
実に付与することができる。また、コイルばね83のば
ね定数を調整することにより、金属製テープ61に付与
する張力の大きさを自在に制御することができる。
【0072】第8実施形態 次に図9を参照し、第8実施形態のエレベータの緩衝装
置について詳細に説明する。
【0073】第8実施形態のエレベータの緩衝装置90
は、前述した第5実施形態のエレベータの緩衝装置60
に対し、プランジャ22の傾斜を防止する機構が設けら
れている点において異なっている。
【0074】すなわち、プランジャ22の上端22dに
設けられた支持部材91は、シリンダ21の鉛直方向に
延びる軸線に対して半径方向に延びる天秤状に形成され
ている。この支持部材91の一方の端部には、テープ巻
取器41を介して金属製テープ61が垂下されている。
これに対して、支持部材91の他方の端部には釣合錘9
2が設けられている。
【0075】釣合錘92は、金属製テープ61の張力が
支持部材91を介してプランジャ22に及ぼす曲げモー
メントを相殺する曲げモーメントを、支持部材91を介
してプランジャ22に付与可能な重量を有している。こ
れにより、本第8実施形態のエレベータの緩衝装置90
においては、金属製テープ61の張力がプランジャ22
に及ぼす曲げモーメントを、釣合錘92の重量がプラン
ジャ22に及ぼす曲げモーメントにより打ち消すことが
できる。したがって、プランジャ22の傾きを防止する
ことができるから、乗りかごがプランジャ22を押し下
げるときのプランジャ22の作動を滑らかなものとし
て、信頼性の高い緩衝装置とすることができる。
【0076】第9実施形態 次に図10を参照し、第9実施形態のエレベータの緩衝
装置について詳細に説明する。
【0077】第9実施形態のエレベータの緩衝装置10
0は、前述した第7実施形態のエレベータの緩衝装置8
0に対し、プランジャ22の傾斜を防止する機構が設け
られている点において異なっている。
【0078】すなわち、プランジャ22の上端22dに
設けられた支持部材101は、シリンダ21の鉛直方向
に延びる軸線に対して半径方向に延びる天秤状に形成さ
れている。そして、この支持部材101の一方の端部に
は、テープ巻取器41を介して金属製テープ61が垂下
されている。また、この支持部材101の他方の端部に
は、テープ巻取器102を介して第2の金属製テープ1
03が垂下されている。
【0079】さらに、第2の金属製テープ103の下端
とシリンダ21に設けられたブラケット104との間に
はコイルばね(釣合ばね)105が介装され、第2の金
属製テープ103を下方に付勢する張力を負荷してい
る。このコイルばね105が第2の金属製テープ103
に負荷する張力は、金属製テープ61が支持部材101
を介してプランジャ22に及ぼす曲げモーメントを相殺
する曲げモーメントを、第2の金属製テープ103およ
び支持部材101を介してプランジャ22に付与可能な
大きさに設定される。
【0080】これにより、本第9実施形態のエレベータ
の緩衝装置100においては、金属製テープ61の張力
が支持部材101を介してプランジャ22に及ぼす曲げ
モーメントを、コイルばね105のばね力が第2の金属
製テープ103および支持部材101を介してプランジ
ャ22に及ぼす曲げモーメントにより打ち消すことがで
きる。したがって、プランジャ22の傾きを防止するこ
とができるから、乗りかごがプランジャ22を押し下げ
るときのプランジャ22の作動を滑らかなものとして、
信頼性の高い緩衝装置とすることができる。
【0081】以上、本発明に係るエレベータの緩衝装置
の各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述し
た実施形態によって限定されるものではなく、種々の変
更が可能であることは言うまでもない。例えば、上述し
た第1〜第4実施形態のエレベータの緩衝装置20,3
0,40,50に、第8実施形態および第9実施形態に
おいて説明したプランジャ22の傾きを防止する機構を
設けることもできる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエレベータの緩衝装置は、プランジャの上端が最上方
位置に復帰したことを確認するスイッチの作動子を、期
間の経過や水分の吸収等により容易に伸びることがない
金属製テープを用いて変位させる構造としたものであ
る。これにより、乗りかごがプランジャを押し下げてい
ないにもかかわらずスイッチが切り替わり、乗りかごを
昇降させる駆動モータへの電力供給が遮断されて通常走
行している乗りかごが突然停止することを確実に防止で
きる。また、金属製テープはその厚み方向に自在に湾曲
することができるから、金属製テープが昇降路の底面に
当接して破損することがない。さらに、金属製テープは
その幅方向には湾曲することができないから、その湾曲
方向を制御することができる。加えて、金属製テープを
巻取る巻取手段を用いるので、金属製テープがプランジ
ャやシリンダの周囲に存在する他の部品に絡み付くこと
を確実に防止できる。
【0083】また、本発明のエレベータの緩衝装置は、
金属製テープの張力がプランジャに及ぼす曲げモーメン
トを、釣合錘若しくは釣合ばねを用いて打ち消す構造と
したものである。これにより、高速度で昇降する乗りか
ごを減速させ停止させるために複段式のプランジャを用
いて緩衝ストロークを非常に大きく取る場合でも、プラ
ンジャの傾きを防止できるから、乗りかごがプランジャ
を押し下げるときのプランジャの作動を滑らかなものと
して、信頼性の高い緩衝装置とするとができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図2】図1中に示した金属製テープの要部を破断して
示す拡大図。
【図3】本発明に係る第2実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図4】本発明に係る第3実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図5】本発明に係る第4実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図6】本発明に係る第5実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図7】本発明に係る第6実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図8】本発明に係る第7実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図9】本発明に係る第8実施形態の緩衝装置を模式的
に示す正面図。
【図10】本発明に係る第9実施形態の緩衝装置を模式
的に示す正面図。
【図11】従来のエレベータの緩衝装置を模式的に示す
正面図。
【図12】特開平3−18578号公報に示されたエレ
ベータ用緩衝装置を模式的に示す正面図。
【符号の説明】
1 従来の緩衝装置 2 乗りかご 3 昇降路の底部 4 シリンダ 5 プランジャ 6 ばね 7 スイッチ取付腕 8 復帰確認スイッチ 8a 揺動レバー 9 カム取付腕 10 カム 11 特開平3−18578号公報に開示された緩衝装
置 12 スイッチ 12a 作動子 13 作動部材 14 ブラケット 20 第1実施形態のエレベータの緩衝装置 21 シリンダ 22 プランジャ 23 ブラケット 24 スイッチ 24a 揺動レバー(作動子) 24b 支軸 25 ピン 26 金属製テープ 27 支持部材 28 ピン 29 カム取付腕 30 第2実施形態のエレベータの緩衝装置 31 支持部材 36 金属製テープ 40 第3実施形態のエレベータの緩衝装置 41 テープ巻取器(テープ巻取手段) 50 第4実施形態のエレベータの緩衝装置 51 ブラケット 52 スイッチ 52a 揺動レバー(作動子) 52b 支軸 53 金属製テープ 54 テープ巻取器(テープ巻取手段) 60 第5実施形態のエレベータの緩衝装置 61 金属製テープ 62 錘 63 ガイド 70 第6実施形態のエレベータの緩衝装置 71 ブラケット 72 ストッパ 80 第7実施形態のエレベータの緩衝装置 81 ブラケット 82 係止部 83 コイルばね 90 第8実施形態のエレベータの緩衝装置 91 支持部材 92 釣合錘 100 第9実施形態のエレベータの緩衝装置 101 支持部材 102 テープ巻取器 103 第2の金属製テープ 104 ブラケット 105 コイルばね(釣合ばね)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータの乗りかごが所定位置を越えて
    降下したときに前記乗りかごを減速し停止させるための
    緩衝装置であって、 昇降路の底部に配設されたシリンダと、 前記シリンダから最上方位置まで突出した状態と前記乗
    りかごにより押し下げられて前記シリンダ内に没入した
    位置との間で上下動可能なプランジャと、 第1の状態および第2の状態の間で往復変位可能である
    とともに前記第2の状態を取るように常に付勢された作
    動子を有するスイッチと、 前記プランジャの上端部に設けられた支持部材にその上
    端が係止されるとともに前記作動子にその下端が係止さ
    れ、かつ前記プランジャが最上方位置まで突出したとき
    に前記作動子を前記第1の状態に保持するようにその長
    さが定められた金属製テープと、を備えることを特徴と
    するエレベータの緩衝装置。
  2. 【請求項2】エレベータの乗りかごが所定位置を越えて
    降下したときに前記乗りかごを減速し停止させるための
    緩衝装置であって、 昇降路の底部に配設されたシリンダと、 前記シリンダから最上方位置まで突出した状態と前記乗
    りかごにより押し下げられて前記シリンダ内に没入した
    位置との間で上下動可能なプランジャと、 第1の状態および第2の状態の間で往復変位可能である
    とともに各状態をそれぞれ保持可能な作動子を有するス
    イッチと、 前記プランジャの上端部に設けられた支持部材にその上
    端が係止されて垂下される金属製テープと、 前記金属製テープの下端部を下方に付勢する付勢手段
    と、 前記金属製テープが前記プランジャと共に降下したとき
    に前記作動子に係合して前記作動子を第1の状態から第
    2の状態に変位させる、前記金属製テープに設けられた
    係合手段と、を備えることを特徴とするエレベータの緩
    衝装置。
  3. 【請求項3】前記付勢手段は、前記金属製テープの下端
    部に取り付けられた錘であることを特徴とする請求項2
    に記載したエレベータの緩衝装置。
  4. 【請求項4】降下する前記錘を受け止めて前記昇降路の
    底部に当接することを防止するストッパをさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載したエレベータの緩衝
    装置。
  5. 【請求項5】前記付勢手段は、前記金属製テープの下端
    部にその上端が係止されるとともに前記昇降路の底部側
    にその下端が係止される付勢ばねであることを特徴とす
    る請求項2に記載したエレベータの緩衝装置。
  6. 【請求項6】前記支持部材は、前記プランジャの上端部
    近傍に集中して配設されることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載したエレベータの緩衝装置。
  7. 【請求項7】前記支持部材は、鉛直方向に延びる前記シ
    リンダの軸線に対して半径方向に延びる天秤状に形成さ
    れるとともに前記金属製テープが取り付けられた側とは
    反対側に釣合錘を有し、 前記釣合錘は、前記金属製テープが前記支持部材を介し
    て前記プランジャに及ぼす曲げモーメントを相殺する曲
    げモーメントを前記支持部材を介して前記プランジャに
    付与する重量を有することを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載したエレベータの緩衝装置。
  8. 【請求項8】前記支持部材は、鉛直方向に延びるプラン
    ジャの軸線に対して半径方向に延びる天秤状に形成され
    るとともに前記金属製テープが取り付けられた側とは反
    対側にその上端が係止されて垂下された第2の金属製テ
    ープを有し、 前記第2の金属製テープの下端部にその上端が係止され
    るとともに前記昇降路の底部側にその下端が係止された
    釣合ばねをさらに備え、 前記釣合ばねは、前記金属製テープが前記支持部材を介
    して前記プランジャに及ぼす曲げモーメントを相殺する
    曲げモーメントを、前記第2の金属製テープおよび前記
    支持部材を介して前記プランジャに付与するばね力を有
    することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    したエレベータの緩衝装置。
  9. 【請求項9】前記金属製テープを巻き取るテープ巻取手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれかに記載したエレベータの緩衝装置。
  10. 【請求項10】前記金属製テープは、その幅方向に切断
    したときの断面形状がその厚み方向に凸となるように円
    弧状に湾曲していることを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれかに記載したエレベータの緩衝装置。
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