JP7213847B2 - エレベータの油入緩衝器 - Google Patents

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Description

本開示は、エレベータの油入緩衝器に関する。
従来のエレベータ用油入緩衝器では、プランジャのヘッドに棒状のカムの上端が固定されている。プランジャのヘッドは、シリンダの軸方向に沿って往復動可能である。カムは、ヘッドから下方へ垂れ下がっている。シリンダの外面にはガイド及びスイッチが固定されている。カムは、ガイドに通されている。
プランジャが通常の位置にあるときには、スイッチはカムによって押されないので、オフ状態になっている。このときには、エレベータの運転は継続される。かご等の昇降体の衝突によって、プランジャが通常の位置から下降し、スイッチがカムによって押されると、スイッチがオン状態になる。これにより、エレベータの巻上機への給電が停止される(例えば、特許文献1参照)。
特開昭55-119244号公報(図1)
エレベータの揚程が高くなるほど、エレベータの油入緩衝器は大型化する傾向がある。特許文献1のエレベータ用油入緩衝器では、油入緩衝器の大型化に伴って、より長尺のカムが必要となるという問題がある。
本開示は、上記のような課題を解決するために為されたものであり、検出スイッチを操作するための検出部材の長尺化を抑制することができるエレベータの油入緩衝器を提供することを目的とする。
本開示に係るエレベータの油入緩衝器は、シリンダ、伸長位置と圧縮位置との間で変位可能にシリンダに挿入されているプランジャ、シリンダとプランジャとの間に設けられており、プランジャが圧縮位置に変位する際に圧縮されるプランジャ復帰ばね、シリンダとプランジャ復帰ばねとの間に設けられており、かつ、非検出位置と、非検出位置よりもシリンダに近い検出位置との間で変位可能であり、プランジャが伸長位置から圧縮位置側へ変位する際に非検出位置から検出位置に変位する検出部材、検出部材が検出位置に変位することによって操作され、プランジャが伸長位置から圧縮位置側へ変位したことを検出する検出スイッチ、及び検出部材とシリンダとの間に設けられており、検出部材が検出位置に変位する際に圧縮されるとともに、プランジャが伸長位置に復帰する際に検出部材を非検出位置に復帰させる検出部材復帰ばねを備え、検出部材復帰ばねのばね定数は、プランジャ復帰ばねのばね定数よりも小さい。
本開示に係るエレベータの油入緩衝器によれば、検出スイッチを操作するための検出部材の長尺化を抑制することができる。
実施の形態1に係るエレベータを示す構成図である。 図1のかご緩衝器を示す正面図である。 図2のかご緩衝器が圧縮された状態を示す正面図である。 図2のかご緩衝器の要部を拡大して示す正面図である。 図3のかご緩衝器の要部を拡大して示す正面図である。 実施の形態2に係るかご緩衝器を示す正面図である。 図6のかご緩衝器が圧縮された状態を示す正面図である。 図6のかご緩衝器の要部を拡大して示す正面図である。 図7のかご緩衝器の要部を拡大して示す正面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベータを示す構成図である。図1において、昇降路1の上方には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせシーブ4、及び制御装置5が設置されている。
巻上機3は、駆動シーブ6、図示しない巻上機モータ、及び巻上機ブレーキ7を有している。巻上機モータは、駆動シーブ6を回転させる。巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6の静止状態を保持する。また、巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6の回転を制動する。
駆動シーブ6及びそらせシーブ4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1の端部には、昇降体としてのかご9が接続されている。懸架体8の第2の端部には、昇降体としての釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3を制御することにより、かご9及び釣合おもり10を昇降させる。また、制御装置5は、必要に応じて、巻上機モータ及び巻上機ブレーキ7への電力の供給を遮断する。
巻上機モータは、電力の供給が遮断されると、駆動シーブ6への駆動力を失う。巻上機ブレーキ7は、電力の供給が遮断されると、駆動シーブ6に対する制動力を発生する。
昇降路1内には、一対のかごガイドレール11及び一対の釣合おもりガイドレール12が設置されている。図1では、片側のかごガイドレール11及び片側の釣合おもりガイドレール12のみが示されている。かごガイドレール11は、かご9の昇降を案内する。釣合おもりガイドレール12は、釣合おもり10の昇降を案内する。昇降路1の底部には、かご緩衝器13及び釣合おもり緩衝器14が設置されている。
かご緩衝器13は、昇降路1の底部、且つ、かご9の真下に設けられている。釣合おもり緩衝器14は、昇降路1の底部、且つ、釣合おもり10の真下に設けられている。また、かご緩衝器13及び釣合おもり緩衝器14としては、それぞれ油入緩衝器が用いられている。
かご9の下部には、非常止め装置15が搭載されている。非常止め装置15は、一対のかごガイドレール11を把持することにより、かご9を非常停止させる。非常止め装置15には、非常止め装置15を作動させるための作動レバー16が設けられている。
機械室2には、調速機17が設けられている。調速機17は、かご9が過大速度を超えて走行しているか否かを監視する。また、調速機17は、調速機シーブ18、図示しない過大速度検出スイッチ、図示しないロープキャッチ等を有している。調速機シーブ18には、調速機ロープ19が巻き掛けられている。
調速機ロープ19は、昇降路1内に環状に敷設され、作動レバー16に接続されている。また、調速機ロープ19は、昇降路1の下部に配置された張り車20に巻き掛けられている。かご9が昇降すると、調速機ロープ19が循環移動し、かご9の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ18が回転する。
次に、かご緩衝器13の構成について説明する。なお、釣合おもり緩衝器14の構成は、かご緩衝器13と同様であるので、その詳細な説明は省略される。
図2は、図1のかご緩衝器13を示す正面図であり、伸長状態におけるかご緩衝器13を示している。図3は、図2のかご緩衝器13が圧縮された状態を示す正面図である。図4は、図2のかご緩衝器13の要部を拡大して示す正面図である。図5は、図3のかご緩衝器13の要部を拡大して示す正面図である。
かご緩衝器13は、シリンダ21、プランジャ22、プランジャ復帰ばね23、検出部材24、検出部材復帰ばね25、及び検出スイッチ26を備えている。
シリンダ21は、ベース131上に設置されている。ベース131は、昇降路1の底部に設置されている。シリンダ21は、当該シリンダ21の軸方向が鉛直方向と平行となるように設置されている。シリンダ21の内部には、抵抗体としての油が入っている。
プランジャ22は、シリンダ21に挿入されている。プランジャ22は、シリンダ21の軸方向に沿って、図2に示す伸長位置と、図3に示す圧縮位置との間で変位可能である。
伸長位置は、プランジャ22がかご9からいかなる力も受けていないときのプランジャ22の位置である。圧縮位置は、かご9がプランジャ22に衝突し、プランジャ22が押し下げられたときのプランジャ22の位置である。
プランジャ22は、円柱状のプランジャ本体22aと、円板部22bとを有している。円板部22bは、プランジャ本体22aの上端に設けられている。円板部22bの外径は、プランジャ本体22aの外径よりも大きい。これにより、円板部22bの外周面は、プランジャ本体22aの外周面から径方向外側へ突出している。円板部22bとプランジャ本体22aの上端部とは、シリンダ21の上端から常時露出している。
シリンダ21は、円筒状のシリンダ本体21aと、円環部21bとを有している。円環部21bは、シリンダ本体21aの上端に設けられている。円環部21bの外径は、シリンダ本体21aの外径よりも大きい。これにより、円環部21bの外周面は、シリンダ本体21aの外周面から径方向外側へ突出している。円環部21bの内側には、プランジャ22が通されている。
プランジャ復帰ばね23は、シリンダ21とプランジャ22との間に設けられている。プランジャ復帰ばね23は、コイルばねである。プランジャ復帰ばね23の内側には、プランジャ22が通されている。プランジャ復帰ばね23は、プランジャ22が圧縮位置に変位する際に圧縮される。また、プランジャ復帰ばね23は、圧縮位置から伸長位置に復帰させる力をプランジャ22に付与する。
検出部材24は、シリンダ21とプランジャ復帰ばね23との間に設けられている。検出部材24には、図示しない円形の貫通孔が設けられている。貫通孔には、プランジャ22が通されている。検出部材24は、シリンダ21の軸方向に沿って、図2及び図4に示す非検出位置と、図3及び図5に示す検出位置との間で変位可能である。
非検出位置は、プランジャ22が伸長位置にある場合における検出部材24の位置である。検出位置は、非検出位置よりもシリンダ21に近い位置である。検出部材24は、プランジャ22が伸長位置から圧縮位置側へ変位する際に、プランジャ復帰ばね23の弾性力が作用することにより、非検出位置から検出位置に変位する。
検出部材復帰ばね25は、検出部材24とシリンダ21との間に設けられている。検出部材復帰ばね25は、コイルばねである。検出部材復帰ばね25の内側には、プランジャ22が通されている。検出部材復帰ばね25は、検出部材24が検出位置に変位する際に圧縮される。また、検出部材復帰ばね25は、プランジャ22が伸長位置に復帰する際に検出部材24を非検出位置に復帰させる。
プランジャ復帰ばね23は、円板部22bと検出部材24との間に圧縮されて配置されている。検出部材復帰ばね25は、円環部21bと検出部材24との間に圧縮されて配置されている。つまり、検出部材24は、プランジャ復帰ばね23と検出部材復帰ばね25とに挟まれている。言い換えると、検出部材復帰ばね25は、検出部材24を介して、プランジャ復帰ばね23に直列に接続されている。
円環部21bには、ストッパ21cが設けられている。ストッパ21cは、円環部21bにおける検出部材24との対向面から、シリンダ21の軸方向に沿って検出部材24側へ突出している。ストッパ21cは、検出位置から非検出位置とは反対側、即ち、シリンダ21側への検出部材24の変位を規制する。従って、検出部材24のシリンダ21側への変位がストッパ21cによって規制されるまでは、プランジャ復帰ばね23及び検出部材復帰ばね25の両方が、それぞれ圧縮される。
実施の形態1のかご緩衝器13では、検出部材復帰ばね25のばね定数は、プランジャ復帰ばね23のばね定数よりも小さい値に予め設定されている。そのため、圧縮初期の領域において、検出部材復帰ばね25の圧縮率は、プランジャ復帰ばね23の圧縮率よりも大きい。圧縮初期の領域とは、プランジャ22が伸長位置から圧縮位置側へ変位し始め、検出部材24がストッパ21cによって規制されるまでの領域である。圧縮初期の領域において、検出部材24は、圧縮位置側へより変位し易くなり、検出スイッチ26を押し下げ易くなる。
検出部材24のシリンダ21側への変位がストッパ21cによって規制された後は、プランジャ復帰ばね23のみが圧縮される。
プランジャ22が、圧縮位置から伸長位置に復帰する場合、まずプランジャ復帰ばね23が伸長し始める。プランジャ22が伸長位置に完全に復帰する直前に、検出部材24がストッパ21cから離れる。そして、プランジャ復帰ばね23とともに検出部材復帰ばね25も伸長し、検出部材24は、検出位置から非検出位置へ変位し始める。
検出スイッチ26は、シリンダ21に設けられている。また、検出スイッチ26は、押しボタン式のスイッチであり、スイッチ本体26a及び操作子26bを有している。スイッチ本体26aは、シリンダ本体21aの外周面に固定されている。また、スイッチ本体26aは、円環部21bの径方向外側に配置されている。
図2及び図4に示したように、プランジャ22が伸長位置にあり、検出部材24が非検出位置にあるときは、検出部材24は、操作子26bから離れている。
図3及び図5に示したように、プランジャ22が圧縮位置にあり、検出部材24が検出位置にあるとき、操作子26bは、検出部材24によってスイッチ本体26a側へ押し込まれる。つまり、検出スイッチ26は、検出部材24が非検出位置から検出位置に変位することによって操作される。言い換えると、検出スイッチ26は、プランジャ22が伸長位置から圧縮位置側へ変位したことを検出する。
一方、検出部材24が検出位置から非検出位置に変位し、プランジャ22が伸長位置に完全に復帰するのと同期して、操作子26bは、スイッチ本体26aとは反対側の方向へ復帰する。
検出スイッチ26は、制御装置5と接続されている。制御装置5は、プランジャ22が伸長位置に位置している場合、巻上機3への電力の供給を許容している。しかし、プランジャ22が伸長位置から圧縮位置側へ変位したことが検出スイッチ26によって検出されると、制御装置5は、巻上機3への電力の供給を遮断する。
このように、実施の形態1のかご緩衝器13によれば、検出スイッチ26を操作するための検出部材24は、シリンダ21とプランジャ復帰ばね23との間に設けられている。さらに、検出部材24は、非検出位置と検出位置との間で変位可能であり、プランジャ22が伸長位置から圧縮位置側へ変位する際に非検出位置から検出位置に変位する。また、検出部材24とシリンダ21との間には、検出部材復帰ばね25が設けられており、検出部材24の変位に伴って検出部材復帰ばね25が伸縮する。このような構成によれば、かご緩衝器13の大型化に伴って検出部材24が大型化することがない。従って、検出部材24の長尺化を抑制することができる。
また、検出部材復帰ばね25は、検出部材24を介して、プランジャ復帰ばね23に直列に接続されている。そのため、かご緩衝器13の大型化に伴う検出部材24の長尺化を抑制することができる。また、検出部材24は、プランジャ22の変位に伴って、非検出位置と検出位置との間で変位し、検出スイッチ26を操作することができる。
また、シリンダ21には、検出位置から非検出位置とは反対側への検出部材24の変位を規制するために、ストッパ21cが設けられている。そのため、検出スイッチ26に対する過度の荷重を抑制することができる。
また、釣合おもり緩衝器14についても、かご緩衝器13と同様の効果を得ることができる。
なお、ストッパは、検出部材24のシリンダ21との対向面に、シリンダ21側へ突出して設けられていてもよい。また、ストッパは、シリンダ21と検出部材24との両方に設けられていてもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係るかご緩衝器について説明する。
図6は、実施の形態2に係るかご緩衝器を示す正面図である。図7は、図6のかご緩衝器が圧縮された状態を示す正面図である。図8は、図6のかご緩衝器の要部を拡大して示す正面図である。図9は、図7のかご緩衝器の要部を拡大して示す正面図である。図6~9において、図2~5に示した構成要素と同じ構成要素には同一の符号が付され、その詳細な説明は省略される。
図6に示したように、かご緩衝器13Aは、シリンダ21A、プランジャ22、プランジャ復帰ばね23、検出部材24A、検出部材復帰ばね25A、押し付け部材31及び調整ねじ32を有している。
シリンダ21Aは、シリンダ本体21a及びばね保持部材21dを有している。ばね保持部材21dは、シリンダ本体21aの上端に検出部材24Aに対向して設けられている。ばね保持部材21dは、円環状の部材である。ばね保持部材21dの外径は、シリンダ本体21aの外径よりも大きい。これにより、ばね保持部材21dの外周面は、シリンダ本体21aの外周面から径方向外側へ突出している。ばね保持部材21dの内側には、プランジャ22が通されている。
ばね保持部材21dには、シリンダ21の径方向に沿って挿入穴30が設けられている。シリンダ21の径方向内側における挿入穴30の端部は、円形に開口している。シリンダ21の径方向外側における挿入穴30の内周面には、図示しないねじ溝が形成されている。
ばね保持部材21dの上面中央には、凹部が設けられている。これにより、径方向内側における挿入穴30の端部30aは、検出部材24A側の一部において凹部に開口している。ばね保持部材21dの凹部の周囲には、ストッパ21eが形成されている。ストッパ21eは、検出位置から非検出位置とは反対側への検出部材24Aの変位を規制する。
挿入穴30には、押し付け部材31と検出部材復帰ばね25Aとが挿入されている。押し付け部材31は、鋼球である。押し付け部材31の直径は、挿入穴30の内径以下であり、押し付け部材31は、挿入穴30内をシリンダ21の径方向に沿って変位可能である。
シリンダ21の径方向内側への押し付け部材31の変位は、端部30aによって規制される。
検出部材24Aは、シリンダ21Aとプランジャ復帰ばね23との間に設けられている。検出部材24Aには、図示しない円形の貫通孔が設けられている。貫通孔には、プランジャ22が通されている。検出部材24Aは、シリンダ21の軸方向に沿って、図6及び図8に示す非検出位置と、図7及び図9に示す検出位置との間で変位可能である。
検出部材24Aの下面には、ストッパを兼ねる円環状の突出部24aが設けられている。突出部24aは、貫通孔の周囲に形成されており、検出部材24Aの下面からシリンダ21側へ突出している。突出部24aの外径は、ばね保持部材21dの凹部の内径よりもわずかに小さい。突出部24aは、ばね保持部材21dの凹部の内部を軸方向に沿って変位可能である。押し付け部材31は、突出部24aの角部P1において、検出部材24Aに接している。
検出部材復帰ばね25Aは、コイルばねである。検出部材復帰ばね25Aの直径は、挿入穴30の内径以下であり、検出部材復帰ばね25Aは、シリンダ21の径方向に沿って伸縮可能である。検出部材復帰ばね25Aのばね定数は、プランジャ復帰ばね23のばね定数よりも小さい。
さらに、挿入穴30には、シリンダ21の径方向外側から調整ねじ32がねじ込まれている。検出部材復帰ばね25Aは、押し付け部材31と調整ねじ32とに挟まれている。このような構成により、検出部材復帰ばね25Aは、押し付け部材31を検出部材24Aに押し付けている。
実施の形態2における他の構成は、実施の形態1と同様である。
図6及び図8に示したように、プランジャ22が伸長位置にあり、検出部材24Aが非検出位置にあるときは、検出部材24Aは、操作子26bから離れている。
図7及び図9に示したように、プランジャ22が圧縮位置にあり、検出部材24Aが検出位置にあるとき、操作子26bは、検出部材24Aによってスイッチ本体26a側へ押し込まれる。つまり、検出スイッチ26は、検出部材24Aが非検出位置から検出位置に変位することによって操作される。
圧縮初期の領域において、プランジャ復帰ばね23と検出部材復帰ばね25Aとはともに圧縮され、検出スイッチ26が操作される。検出部材24Aがストッパ21eに規制された後は、プランジャ復帰ばね23のみが圧縮される。
このようにして、プランジャ22が伸長位置から圧縮位置側へ変位していることが、検出スイッチ26によって検出される。
このとき、検出部材24Aがシリンダ21側へ変位することにより、押し付け部材31は、挿入穴30内をシリンダ21の径方向外側へ変位する。これにより、検出部材復帰ばね25Aは、さらに圧縮される。このように、押し付け部材31は、運動方向を変換するためのカム部材として機能する。
このように、実施の形態2のかご緩衝器13Aによれば、実施の形態1と同様に、検出部材24Aの長尺化を抑制することができる。
調整ねじ32は、当該調整ねじ32の挿入穴30へのねじ込み量が変更されることにより、検出部材復帰ばね25Aの圧縮量を調整する。これにより、プランジャ復帰ばね23の圧縮量と、検出部材24Aの変位量との関係が調整される。つまり、検出スイッチ26が、プランジャ22の伸長位置から圧縮位置側への変位を検出する際の操作子26bの位置を調整することができる。
なお、実施の形態2の構成は、釣合おもり緩衝器にも適用できる。
また、実施の形態2において、押し付け部材31の形状は、特に限定されず、楔形であってもよい。例えば、検出部材24Aの角部P1が、楔形の押し付け部材の斜面に接し、且つ検出部材24Aが検出位置に変位したときに、検出部材復帰ばね25Aを圧縮するように、押し付け部材が配置されればよい。
また、実施の形態2において、ストッパは、ばね保持部材21d及び検出部材24Aのいずれか一方のみに設けられていてもよい。
また、実施の形態1及び2において、検出部材24,24Aの軸方向に垂直な面による断面の外形形状は、プランジャ22と同軸の円であってもよい。この場合、検出部材24,24Aの半径は、プランジャ22の軸から操作子26bまでの距離より長くされる。プランジャ22が伸長位置と圧縮位置との間で変位するとき、プランジャ22が軸周りに回転し、プランジャ22の回転に伴って、検出部材24,24Aが回転することがある。そこで、検出部材24,24Aを上記形状とすることにより、検出部材24,24Aが軸周りに回転した場合であっても、検出部材24,24Aは、検出スイッチ26を操作することができる。
また、実施の形態1及び2において、検出部材24,24Aの軸周りの回転を規制するためのガイドがシリンダ21に設けられてもよい。例えば、実施の形態1においては、シリンダ21の上端から、プランジャ22の軸方向と平行に少なくとも1つのガイドレールを設けてもよい。これにより、検出部材24は、少なくとも1つのガイドレールに沿って変位するので、軸周りに回転することなく、検出スイッチ26を操作することができる。
また、実施の形態2においては、ばね保持部材21dの凹部を軸方向に垂直な面による断面形状が多角形となるように形成し、且つ、突出部24aの形状を、ばね保持部材21dの凹部の断面の形状よりもわずかに小さい相似な多角形となるように形成してもよい。これにより、突出部24aの軸周りの回転が、ばね保持部材21dの凹部の内周面によって規制される。従って、検出部材24Aは、軸周りに回転することなく、検出スイッチ26を操作することができる。
また、実施の形態1及び2において、検出スイッチ26は、シリンダ21に設けられていたが、検出スイッチは、検出部材24,24Aに設けられていてもよい。例えば、検出スイッチは、シリンダ21又はシリンダ21側の部材に押し付けられることにより、操作されてもよい。
また、実施の形態1及び2において、検出スイッチ26は、押しボタン式のスイッチであったが、これに限らず、例えば、トグル式のスイッチでもよい。
また、実施の形態1及び2において、検出部材が検出位置に変位したことを検出スイッチ26が検出したとき、制御装置5が昇降体を停止させる方法は、特に限定されない。例えば、制御装置5は、巻上機モータの駆動力を停止させ、巻上機ブレーキ7に制動力を付与することにより、昇降体を停止させてもよい。
また、実施の形態1及び2において、検出部材が検出位置に変位したことを検出スイッチ26が検出したとき、制御装置5は、昇降体を停止させていたが、制御装置5の処理内容は特に限定されない。
また、油入緩衝器の設置場所は、昇降路1の底部に限定されず、昇降路1の上部、昇降体等であってもよい。
また、エレベータのタイプは、図1のタイプに限定されるものではなく、例えば2:1ローピング方式のエレベータであってもよい。
また、エレベータは、機械室レスエレベータ、ダブルデッキエレベータ、ワンシャフトマルチカー方式のエレベータ等であってもよい。ワンシャフトマルチカー方式は、上かごと、上かごの真下に配置された下かごとが、それぞれ独立して共通の昇降路を昇降する方式である。
13 かご緩衝器(油入緩衝器)、14 釣合おもり緩衝器(油入緩衝器)、21 シリンダ、21c,21e ストッパ、21d ばね保持部材、22 プランジャ、23 プランジャ復帰ばね、24,24A 検出部材、25,25A 検出部材復帰ばね、26 検出スイッチ、30 挿入穴、31 押し付け部材、32 調整ねじ。

Claims (5)

  1. シリンダ、
    伸長位置と圧縮位置との間で変位可能に前記シリンダに挿入されているプランジャ、
    前記シリンダと前記プランジャとの間に設けられており、前記プランジャが前記圧縮位置に変位する際に圧縮されるプランジャ復帰ばね、
    前記シリンダと前記プランジャ復帰ばねとの間に設けられており、かつ、非検出位置と、前記非検出位置よりも前記シリンダに近い検出位置との間で変位可能であり、前記プランジャが前記伸長位置から前記圧縮位置側へ変位する際に前記非検出位置から前記検出位置に変位する検出部材、
    前記検出部材が前記検出位置に変位することによって操作され、前記プランジャが前記伸長位置から前記圧縮位置側へ変位したことを検出する検出スイッチ、及び
    前記検出部材と前記シリンダとの間に設けられており、前記検出部材が前記検出位置に変位する際に圧縮されるとともに、前記プランジャが前記伸長位置に復帰する際に前記検出部材を前記非検出位置に復帰させる検出部材復帰ばね
    を備え、
    前記検出部材復帰ばねのばね定数は、前記プランジャ復帰ばねのばね定数よりも小さいエレベータの油入緩衝器。
  2. 前記検出部材復帰ばねは、前記検出部材を介して、前記プランジャ復帰ばねに直列に接続されている
    請求項1に記載のエレベータの油入緩衝器。
  3. 前記シリンダは、前記検出部材に対向するばね保持部材を有しており、
    前記ばね保持部材には、前記シリンダの径方向に沿って挿入穴が設けられており、
    前記挿入穴には、前記検出部材に接する押し付け部材と、前記押し付け部材を前記検出部材に押し付ける前記検出部材復帰ばねとが挿入されている
    請求項1に記載のエレベータの油入緩衝器。
  4. 前記挿入穴には、前記検出部材復帰ばねの圧縮量を調整する調整ねじがねじ込まれている
    請求項3に記載のエレベータの油入緩衝器。
  5. 前記シリンダ及び前記検出部材の少なくともいずれか一方には、前記検出位置から前記非検出位置とは反対側への前記検出部材の変位を規制するストッパが設けられている
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータの油入緩衝器。
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