JP6188962B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば懸架体の破断時に、非常止め装置によりかごを非常停止させるエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置の調速機では、第1過大速度Vos(運転停止用スイッチの作動速度)が、定格速度Voの1.3倍程度に設定され、第2過大速度Vtr(非常止め作動速度)が、定格速度Voの1.4倍程度に設定されている。例えば、制御装置の異常などにより、かご速度が定格速度を超えて第1過大速度Vosに達したことが検出されると、巻上機への給電を遮断し、巻上機ブレーキによりかごを急停止させる。また、主ロープの破断などにより、かごが落下し、かご速度が第2過大速度Vtrに達したことが検出されると、非常止め装置が作動し、かごを非常停止させる。
但し、かごが昇降路の最下階付近に位置しており、かご速度が第1過大速度Vos又は第2過大速度Vtrに達する前に、昇降路の底部に到達した場合には、緩衝器によりかごを減速停止させる。このため、緩衝器には、減速させるべき速度が高いほど長い緩衝ストロークが必要となり、緩衝器の長さは、第1過大速度Vos及び第2過大速度Vtrに応じて決まる。また、緩衝器が長くなると、昇降路のピット深さが大きくなる。
これに対して、従来のダブルデッキエレベータでは、かご枠内を互いに上下反対方向へ移動可能な上かご及び下かごに対してそれぞれ設置された調速機ロープに、慣性質量が付加されている。そして、上かご又は下かごを駆動するロープの破断時には、かご落下の加速度に応じて発生する慣性力により、非常止め装置を高応答で作動させる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の他のエレベータ装置では、ロープ破断により発生する大きなかご加速度により非常止め装置が作動する。また、作動レバーの角度、調速機ロープの張力、調速機機構の回転慣性質量は、小さな加速度で非常止め装置が誤作動しないように設定されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−62124号公報 特開2012−162374号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、例えば、停電等によって巻上機への給電が遮断され、巻上機ブレーキによってかごが急停止した場合など、かごに発生する振動で非常止め装置が誤作動する可能性が依然として残っている。即ち、巻上機ブレーキの制動力を強めに設定していた場合、非常ブレーキの作動によりかごに発生する振動は、瞬間的に重力加速度である1Gに近接する。そのため、調速機機構の回転慣性質量によって非常止め装置が誤作動してしまう。また、かご内の乗客が暴れることによって、かごが大きく振動した場合も、同様に非常止め装置の誤作動の可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、非常止め装置の誤作動を防ぎつつ、昇降路の省スペース化を図ることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかご、かごを吊り下げる懸架体、かごに搭載されている非常止め装置、非常止め装置に設けられており、非常止め装置を作動させる作動レバー、調速機シーブと、調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、調速機シーブ及び張車に巻かれており、かつ作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及びかごが、昇降路のうち、少なくとも最下階から定格速度に到達するまでの領域である下部速度変化区間を下降するときに調速機機構に追加の慣性質量を付加し、かごの上昇時には慣性質量の付加を解除する慣性質量付加機構を備えている。
また、この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかご、かごを吊り下げる懸架体、かごに搭載されている非常止め装置、非常止め装置に設けられており、非常止め装置を作動させる作動レバー、調速機シーブと、調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、調速機シーブ及び前記張車に巻かれており、かつ作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及びかごが、昇降路のうち、少なくとも最下階から定格速度に到達するまでの領域である下部速度変化区間を下降するときに調速機機構の運動に抵抗力を付加し、かごの上昇時には抵抗力を減少又は解除する抵抗力付加機構を備えている。
また、この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内を昇降するかご、かごを吊り下げる懸架体、かごに搭載されている非常止め装置、非常止め装置に設けられており、非常止め装置を作動させる作動レバー、調速機シーブと、調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、調速機シーブ及び張車に巻かれており、かつ作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及びかごが昇降路を下降するときに調速機機構に追加の慣性質量を付加し、かごの上昇時には慣性質量の付加を解除する慣性質量付加機構を備えている。
この発明のエレベータ装置は、簡単な構成により、非常止め装置の誤作動を防ぎつつ、昇降路の省スペース化を図ることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のかごガイドレールと非常止め装置との関係を示す正面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1の非常止め装置の作動時の状態を示す正面図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 図1の懸架体の破断時の非常止め装置の動作を示す説明図である。 図1の巻上機ブレーキによりかごが急停止する際の非常止め装置の誤作動を示す説明図である。 図7の作動レバーの位置と作動レバーの引上力との関係を示すグラフである。 実施の形態1の調速機機構のかご上昇時の動作を示す説明図である。 実施の形態1の調速機機構のかご下降時の動作を示す説明図である。 図9の張車の詳細を示す正面図である。 実施の形態1の変形例による調速機機構のかご上昇時の動作を示す説明図である。 実施の形態1の変形例による調速機機構のかご下降時の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図14の調速機機構及び付加質量体のかご下降時の状態を示す構成図である。 図15の状態からかごが上昇したときの調速機機構及び付加質量体の状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図17の調速機機構及びダンパ機構のかご下降時の状態を示す構成図である。 図18の状態からかごが上昇したときの調速機機構及びダンパ機構の状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。 図20の調速機機構及び摩擦機構のかご下降時の状態を示す構成図である。 図21の状態からかごが上昇したときの調速機機構及び摩擦機構の状態を示す構成図である。 図20の摩擦機構を示す平面図である。 図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。 図24の状態からかごが下降したときの摩擦機構の状態を示す断面図である。 図25の状態からかごが上昇したときの摩擦機構の状態を示す断面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機(駆動装置)3、そらせ車4、及び制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータと、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(電磁ブレーキ)7とを有している。
巻上機ブレーキ7は、駆動シーブ6と同軸に結合されたブレーキ車(ドラム又はディスク)と、ブレーキ車に接することによりブレーキ車の回転を制動するブレーキシューと、ブレーキシューをブレーキ車に押し付けて制動力を印加するブレーキばねと、ブレーキばねに抗してブレーキシューをブレーキ車から引き離し制動力を解除する電磁マグネットとを有している。
駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体8が巻き掛けられている。懸架体8としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体8の第1の端部には、かご9が接続されている。懸架体8の第2の端部には、釣合おもり10が接続されている。
かご9及び釣合おもり10は、懸架体8により昇降路1内に吊り下げられており、巻上機3の駆動力により昇降路1内を昇降する。制御装置5は、巻上機3の回転を制御することにより、設定した速度でかご9を昇降させる。
昇降路1内には、かご9の昇降を案内する一対のかごガイドレール11と、釣合おもり10の昇降を案内する一対の釣合おもりガイドレール12とが設置されている。昇降路1の底部には、かご9の昇降路底部への衝突を緩衝するかご緩衝器13と、釣合おもり10の昇降路底部への衝突を緩衝する釣合おもり緩衝器14とが設置されている。
かご9の下部には、かごガイドレール11を把持してかご9を非常停止させる非常止め装置15が搭載されている。非常止め装置15としては、次第ぎき式非常止め装置が用いられている(一般に、定格速度が45m/minを超えるエレベータ装置では、次第ぎき式非常止め装置が用いられる)。
機械室2には、かご9の過大速度走行を検出する調速機17が設けられている。調速機17は、調速機シーブ18、過大速度検出スイッチ及びロープキャッチ等を有している。調速機シーブ18には、調速機ロープ19が巻き掛けられている。
調速機ロープ19は、昇降路1内に環状に敷設され、非常止め装置15に接続されている。また、調速機ロープ19は、昇降路1の下部に配置された張車20に巻き掛けられている。かご9が昇降すると、調速機ロープ19が循環移動し、かご9の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ18が回転する。
調速機17では、かご9の走行速度が過大速度に達したことが機械的に検出される。調速機17には、検出する過大速度として、定格速度Voよりも高い第1過大速度Vosと、第1過大速度よりも高い第2過大速度Vtrとが設定されている。
かご9の走行速度が第1過大速度Vosに達すると、過大速度検出スイッチが操作される。過大速度検出スイッチが操作されると、巻上機3への給電が遮断され、巻上機ブレーキ7が作動してかご9が急停止する。
かご9の下降速度が第2過大速度Vtrに達すると、ロープキャッチにより調速機ロープ19が把持され、調速機ロープ19の循環が停止する。調速機ロープ19の循環が停止すると、作動レバー16が操作され、非常止め装置15が作動してかご9が非常停止する。
図2は図1のかごガイドレール11と非常止め装置15との関係を示す正面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は図1の非常止め装置15の作動時の状態を示す正面図、図5は図4のV−V線に沿う断面図である。
非常止め装置15は、対応するかごガイドレール11を把持する左右一対の把持部を有している。各把持部は、図2に示すように、一対のクサビ25、一対のクサビガイド26、及び複数のクサビガイドばね27を有している。
クサビ25は、クサビガイド26に設けられた傾斜面に沿って、非常止め装置15の枠体に対して上下動可能である。クサビガイドばね27は、非常止め装置15の枠体とクサビガイド26との間に設けられている。
通常時には、クサビ25は、図2に示すように、かごガイドレール11に隙間を介して対向している。これに対して、非常止め装置15の作動時には、クサビ25が持ち上げられる。このとき、クサビ25は、クサビガイド26に沿ってかごガイドレール11に近接していき、最終的には図4に示すように、かごガイドレール11に接触する。
そして、クサビ25がさらに持ち上げられると、クサビ25はクサビガイドばね27を縮めるようにクサビガイド26を水平方向に押しながら上方へ移動する。このクサビガイドばね27の圧縮により、クサビ25からかごガイドレール11に作用する押し付け力が増大し、かごガイドレール11と非常止め装置15で発生する摩擦力が、クサビ25の食い込み量に応じて増大する。これにより、クサビ25がかごガイドレール11を把持し、かご9が非常停止する。
図6は図1の懸架体8の破断時の非常止め装置15の動作を示す説明図である。非常止め装置15には、非常止め装置15を作動させる作動レバー16(図1では省略)が回転可能に設けられている。作動レバー16の先には、クサビ25が接続されている。作動レバー16が持ち上げられると(図6の反時計方向へ回転すると)、クサビ25も作動レバー16と同期して持ち上げられる。即ち、非常止め装置15は、作動レバー16を図6の反時計方向へ回転させることにより作動する。
非常止め装置15には、非常止め装置15を作動させる方向とは反対方向(図6の時計方向)への力を作動レバー16に付加する回転ばね22が設けられている。回転ばね22には、初期回転量が与えられている。この初期回転量によって、作動レバー16を引き上げるための抵抗力が発生し、作動レバー16が不用意に回転するのが防止される。従って、かご9の走行中に巻上機ブレーキ7が作動し、かご9に上下振動が発生しても、作動レバー16が引き上げられて非常止め装置15が作動することはない。
調速機ロープ19には、連結部23が固定されている。連結部23と作動レバー16との間には、引上棒24が連結されている。即ち、調速機ロープ19は、連結部23、引上棒24及び作動レバー16を介して非常止め装置15に接続されている。また、引上棒24の上端部は、連結部23に回動自在に連結されている。さらに、引上棒24の下端部は、作動レバー16に回動自在に連結されている。
実施の形態1の調速機機構100は、調速機シーブ18、調速機ロープ19及び張車20を有している。懸架体8の破断時には、かご9が下向きに1Gの重力加速度で落下する。このとき、調速機機構100は重力の影響を受けないため、1Gよりも低いaGで増速する(a<1.0)。そのため、かご9と調速機機構100との間に加速度差が生じる。これにより、調速機機構100の速度は、かご速度Vよりも低いkV(k<1)となり、作動レバー16が引き上げられることで、非常止め装置15が作動する。なお、非常止め装置15の作動時のかご速度Vは、定格速度Voよりも低い。
図7は図1の巻上機ブレーキ7によりかご9が急停止する際の非常止め装置15の誤作動を示す説明図である。かご9の上昇中に巻上機ブレーキ7が作動すると、かご9は約0.3Gで減速する。このとき、かご9には下向きの加速度が発生している。一方、調速機機構100は、ブレーキ減速力を直接受けず、0.3Gよりも低い加速度bGで減速する(b<0.3)。そのため、調速機機構100の速度kVが、かご9の速度Vよりも速く(k>1)、作動レバー16の上昇で非常止め装置15が誤作動する。
ここで、図8は図7の作動レバー16の位置と作動レバー16の引上力との関係を示すグラフである。非常ブレーキ作動時は、回転ばね22によるばね力の方が、作動レバー16を引き上げる力よりもF1だけ強く、作動レバー16が上がらない。一方、懸架体8の破断時は、引上力の方が、回転ばね22のばね力よりもF2だけ強く、非常止め装置15が作動する。
このとき、非常ブレーキ作動時と懸架体8の破断時の引上力との差(F1+F2)が小さいと、誤作動を防止する回転ばね22のばね力設定範囲が限定されてしまう。そのため、設定の困難さで、非常止め装置15の誤作動、又は非常止め装置15の作動時間の遅れによるかご速度の増大が発生する。
この課題を解決するために、実施の形態1では、走行方向に応じて調速機機構100の回転慣性質量が変化する機構を用いる。つまり、かご9の下降時に、付加質量が張車20と一体となって回転することで、調速機機構100と一体に運動する部分の回転慣性質量が増加する。一方、かご9の上昇時は、付加質量を張車20から分離し、付加質量が調速機機構100の慣性に寄与しないようにする。
図9は実施の形態1の調速機機構100のかご上昇時の動作を示す説明図、図10は実施の形態1の調速機機構100のかご下降時の動作を示す説明図、図11は図9の張車20の詳細を示す正面図である。張車20と同一の回転軸上には、回転円盤28が設置されている。張車20及び回転円盤28は、回転軸29で連結されている。
回転軸29は、回転円盤28に直結されている。また、回転軸29は、図11に示すようなラチェット機構30を介して張車20に連結されている。ラチェット機構30は、ラチェット31と、複数の爪32と、複数のばね33とを有している。ラチェット31は、回転軸29に固定されており、回転軸29と一体に回転する。ラチェット31の外周には、複数の歯31aが設けられている。
各爪32は、張車20に回転可能に支持されている。ばね33は、張車20と爪32との間に設けられており、爪32をラチェット31の外周に押し当てる。
かご上昇時に、張車20が図11の時計回りに回転すると、爪32はラチェット31の外周上を滑りながら張車20と一体となって回転する。このため、ラチェット31は回転せず、回転軸29も回転しない。
一方、かご下降時に、張車20が図11の反時計回りに回転すると、爪32が歯31aに食い込むことで、ラチェット31が張車20とともに回転する。これにより、回転軸29及び回転円盤28が張車20と一体になって回転する。このように、ラチェット機構30は、かご9の上昇時の張車20の回転を回転円盤28に伝達せず、かご9の下降時の張車20の回転は回転円盤28に伝達する。
実施の形態1の慣性質量付加機構101は、回転円盤28、回転軸29及びラチェット機構30を有しており、かご9の下降時に調速機機構100に追加の慣性質量を付加し、かご9の上昇時には慣性質量の付加を解除する。
このように、かご9が下降する場合は、張車20と回転円盤28とが一体となって回転するため、かご上昇時に比べて、調速機機構100の回転慣性質量が増加する。そのため、かご下降時は、かご9の動きに対して調速機機構100の動きが遅れ気味となるのに対して、かご上昇時は調速機機構100が遅れることなく、かご9の動きに追従し易くなる。
従って、かご下降時の懸架体8の破断時には、調速機機構100とかご9との加速度差が大きくなり、非常止め装置15が直ちに作動できるのに対し、かご上昇時の非常ブレーキ作動(又は乗客のいたずらによるかご上下揺すり)では、調速機機構100とかご9との加速度差が小さくなり、非常止め装置15が誤作動することをより確実に防止できる。このようにして、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
また、非常止め装置15の誤作動を防止する回転ばね22の設定範囲を大幅に広げることができ、調整作業が容易になるとともに、誤作動による乗客閉じ込めをより確実に防止できる。
さらに、張車20にラチェット機構30を介して回転軸29及び回転円盤28を接続したので、簡単な構成により、かご9の上昇時と下降時とにおける調速機機構100の回転慣性質量を大きく変更することができる。
なお、回転円盤28の寸法制約により、回転円盤28のみによって回転慣性質量を十分に増やすことが困難な場合は、図12及び図13に示すように、慣性質量付加機構101に、回転円盤28とは別の回転円盤である追加円盤34と、伝達体としてのループ状のロープ35とを追加することで、調速機機構100の回転慣性を容易に増やすことができる。ロープ35は、回転円盤28及び追加円盤34に巻かれており、回転円盤28の回転を追加円盤34に伝達する。
また、実施の形態1では、ラチェット機構30を介して張車20に回転円盤28を接続したが、調速機シーブ18に接続してもよい。
実施の形態2.
次に、図14はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。実施の形態2では、実施の形態1の回転円盤28、回転軸29及びラチェット機構30の代わりに、慣性質量付加機構としての付加質量体41が昇降路1内の下部速度変化区間(昇降路1の下部領域)、即ち最下階から定格速度に到達するまでの領域に設置されている。また、作動レバー16と調速機機構100とを連結する連結部23には、第1の接触部材38が設けられている。
付加質量体41は、張車20に隣接する下部回転円盤21と、下部回転円盤21の真上に配置されている上部回転円盤36と、これらの回転円盤21,36に巻かれた伝達体としてのループ状のロープ37と、下部回転円盤21の一側でロープ37に固定された第2の接触部材39と、下部回転円盤21の他側でロープ37に固定された復帰おもり40とを有している。
第1の接触部材38は、かご9が下部速度変化区間まで下降した際に第2の接触部材39に当たる。おもり40の質量は、第2の接触部材39よりもわずかに重い値に設定されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図14に示すように、かご9が最上階付近に位置する場合、第1の接触部材38は第2の接触部材39から離れている。このように第1の接触部材38が第2の接触部材39から離れている状態では、第2の接触部材39と復帰おもり40との質量差により、おもり40は下部回転円盤21に近接し、第2の接触部材39は上部回転円盤36に近接している。
図15に示すように、かご9が下降して、下部速度変化区間に到達すると、第1の接触部材38が第2の接触部材39に接触し、調速機機構100と付加質量体41とは一体となって運動する。これにより、かご9が下部速度変化区間を下降するときには、調速機機構100に追加の回転慣性質量が付加される。
また、図16に示すように、かご9が下部速度変化区間から上昇した場合、第1の接触部材38は、第2の接触部材39から離れる。このとき、第2の接触部材39が第1の接触部材38から離れた状態では、復帰おもり40と第2の接触部材39との質量差で決まる加速度で、第2の接触部材39が上昇する。
そこで、第2の接触部材39の上昇加速度が小さくなるようにおもり40の質量を設定しておけば、かご9の上昇速度よりも十分低い速度で第2の接触部材39が上昇することになる。これにより、図16に示すように、第1の接触部材38は、第2の接触部材39から離れながら上昇していく。このため、かご9の上昇時には、付加質量体41が調速機機構100から切り離され、付加質量体41による慣性質量の付加が解除される。
このようなエレベータ装置では、かご9が下部速度変化区間を下降するときのみ、調速機機構100と一体に運動する部分の回転慣性質量が増大することになる。このため、下部速度変化区間で懸架体8が破断した場合は、かご9と調速機機構100との加速度差が大きくなり、非常止め装置15が直ちに作動する。
一方、下部速度変化区間以外をかご9が下降している場合、及びかご9が上昇している場合には、調速機機構100の回転慣性質量が小さいままであるため、かご9と調速機機構100との加速度差が生じにくい。従って、より広範囲のかご位置において、非常ブレーキ作動時に非常止め装置15が誤作動することをより確実に防止できる。このようにして、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
実施の形態3.
次に、図17はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。実施の形態3では、実施の形態2の付加質量体41の代わりに、抵抗力付加機構としてのダンパ機構42が昇降路1内の下部速度変化区間に設けられている。
ダンパ機構42は、プランジャ43、シリンダ44、復帰ばね45、油46及び第2の接触部材47を有している。プランジャ43は、シリンダ44に上下動可能に挿入されている。復帰ばね45は、シリンダ44内の底部とプランジャ43の下端部との間に介在しており、プランジャ43を上方へ押し上げる。シリンダ44内は、油46で満たされている。プランジャ43の下端部には、オリフィスが設けられている。
第2の接触部材47は、プランジャ43の上端部に固定されている。第1の接触部材38は、かご9が下部速度変化区間まで下降した際に第2の接触部材47に当たる。第2の接触部材47の材料としては、例えばゴムが用いられている。これにより、第1の接触部材38が第2の接触部材47に接触した際の衝突音及び振動が緩和されている。他の構成は、実施の形態1、2と同様である。
図17に示すように、かご9が最上階付近に位置する場合、第1の接触部材38は第2の接触部材47から離れている。このように第1の接触部材38が第2の接触部材47から離れている状態では、復帰ばね45の復元力により、プランジャ43はシリンダ44から最大量突出しており、第2の接触部材47はシリンダ44の上方に位置している。
図18に示すように、かご9が下降して、下部速度変化区間に到達すると、第1の接触部材38が第2の接触部材47に接触し、調速機機構100とプランジャ43とは一体となって運動する。このとき、調速機機構100は、プランジャ43の下端のオリフィスによって、シリンダ44内の油46から流体抵抗力(減衰力)を受ける。即ち、プランジャ43は、かご9が下部速度変化区間を下降するときに調速機機構100に抵抗力を加えながら下降する。
これにより、調速機機構100の慣性力は変化しないものの、調速機機構100に生じる減衰力が増加するため、かご9が下部速度変化区間を下降しているときに懸架体8が破断した場合、かご9と調速機機構100との間で大きな加速度差が発生することになり、非常止め装置15が直ちに作動し、低速度で安全にかご9の落下を防ぐことができる。
また、図19に示すように、かご9が下部速度変化区間から上昇した場合、第1の接触部材38は、第2の接触部材47から離れる。このとき、第2の接触部材47が第1の接触部材38から離れた状態では、復帰ばね45の復元力により、プランジャ43及び第2の接触部材47が上昇する。
しかしながら、プランジャ43及び第2の接触部材47の上昇速度は、プランジャ43の油46の流体抵抗力により、連結部23の上昇速度よりも遅くなる。これにより、図19に示すように、第1の接触部材38は、第2の接触部材47から離れながら上昇していく。即ち、プランジャ43は、かご9の上昇時には調速機機構100から切り離される。
従って、かご9が上昇中に非常ブレーキが作動しても、かご9と調速機機構100との加速度差が小さいため、非常止め装置15が誤作動することを防止できる。このようにして、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
また、かご9が下部速度変化区間で下降するときのみ、調速機機構100に生じる減衰力を大きくするので、非常止め装置15が誤作動する領域を大幅に減らすことができる。
なお、プランジャ43の上昇速度は、プランジャ43の下端のオリフィス面積、復帰ばね45のばね力、及び油46の粘度によって調整することができる。
また、実施の形態2、3では、第1の接触部材38が付加質量体41又はダンパ機構42に直接接触する構成としたが、接触面に互いに反発する磁石を設けてもよい。これにより、接触に伴う衝突音をなくすことができ、かご内乗客に不快感を与えることがない。
実施の形態4.
次に、図20はこの発明の実施の形態4によるエレベータ装置の要部を示す構成図である。実施の形態4では、実施の形態2の付加質量体41の代わりに、昇降路1内の下部速度変化区間に摩擦ガイドレール49が設置されている。摩擦ガイドレール49は、かごガイドレール11に平行に立てられている。
また、実施の形態4では、実施の形態2の第1の接触部材38の代わりに、連結部23にクサビ機構48が設けられている。実施の形態4の抵抗力付加機構は、摩擦ガイドレール49及びクサビ機構48を有する摩擦機構60である。なお、図21は図20の調速機機構100及び摩擦機構60のかご下降時の状態を示す構成図、図22は図21の状態からかご9が上昇したときの調速機機構100及び摩擦機構60の状態を示す構成図である。
次に、図23は図20の摩擦機構60を示す平面図、図24は図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。摩擦ガイドレール49の上端部の断面幅は、上端へ向けて徐々に小さくなっている。クサビ機構48は、一対の摩擦クサビ50と、複数の摩擦クサビばね51と、一対のガイド部材52と、複数の水平方向ばね53と、枠体54とを有している。
摩擦クサビ50は、かご9が下部速度変化区間に位置するとき、摩擦ガイドレール49を両側から挟むように配置されている。摩擦クサビばね51は、摩擦クサビ50の下端部と枠体54との間に介在している。摩擦クサビ50は、クサビばね51の伸縮により上下動可能である。
各ガイド部材52には、対応する摩擦クサビ50を案内する傾斜面が設けられている。水平方向ばね53は、ガイド部材52と枠体54との間に介在している。ガイド部材52は、水平方向ばね53の伸縮により水平方向へ移動可能である。他の構成は、実施の形態1〜3と同様である。
かご9の下降によって、クサビ機構48が摩擦ガイドレール49を貫通すると、摩擦クサビ50は、摩擦ガイドレール49と接触することで、図25に示すように、上向きの摩擦力(抵抗力)を受ける。
摩擦クサビ50が上向きの力を受けると、ガイド部材52は、水平方向の水平方向ばね53を圧縮するように水平方向へ移動する。そのため、水平方向ばね53の圧縮力により、摩擦クサビ50が摩擦ガイドレール49を押し付ける力が増大し、摩擦クサビ50に発生する摩擦力がさらに増大する。
このように、かご9が下部速度変化区間を下降している場合は、クサビ機構48が摩擦ガイドレール49上を滑ることで大きな摩擦力を受けて、調速機機構100は上向きの力を受けることになる。このため、かご9が下部速度変化区間を下降しているときに懸架体8が破断した場合、かご9の落下に対して、調速機機構100の動きに遅れが生じ、かご9と調速機機構100との加速度差によって非常止め装置15が直ちに作動する。
一方、図26に示すように、かご9が上昇した場合、摩擦クサビ50は下向きの摩擦力を受ける。これにより、ガイド部材52は摩擦ガイドレール49に近付く方向へ移動し、水平方向ばね53による摩擦クサビ50への押し付け力は低下し、摩擦力が小さくなる。従って、かご上昇時は、調速機機構100に生じる摩擦力が、かご下降時に比べて小さくなり、かご9と調速機機構100との加速度差が小さいために、非常ブレーキの作動により非常止め装置15が誤作動することを防止できる。このようにして、簡単な構成により、非常止め装置15の誤作動を防ぎつつ、昇降路1の省スペース化を図ることができる。
また、かご9が下部速度変化区間で下降するときのみ、調速機機構100に生じる摩擦力を大きくするので、非常止め装置15が誤作動する領域を大幅に減らすことができる。
なお、図1では1:1ローピングのエレベータ装置を示したが、ローピング方式はこれに限定されるものではなく、例えば2:1ローピングのエレベータ装置にもこの発明は適用できる。
また、この発明は、機械室2を持たない機械室レスエレベータの他、種々のタイプのエレベータ装置に適用できる。
1 昇降路、8 懸架体、9 かご、15 非常止め装置、16 作動レバー、18 調速機シーブ、19 調速機ロープ、20 張車、21 下部回転円盤、23 連結部、28 回転円盤、30 ラチェット機構、34 追加円盤、35 ロープ(伝達体)、36 上部回転円盤、37 ロープ(伝達体)、41 付加質量体(慣性質量付加機構)、42 ダンパ機構(抵抗力付加機構)、43 プランジャ、48 クサビ機構、49 摩擦ガイドレール、50 摩擦クサビ、60 摩擦機構(抵抗力付加機構)、100 調速機機構、101 慣性質量付加機構。

Claims (8)

  1. 昇降路内を昇降するかご、
    前記かごを吊り下げる懸架体、
    前記かごに搭載されている非常止め装置、
    前記非常止め装置に設けられており、前記非常止め装置を作動させる作動レバー、
    調速機シーブと、前記調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、前記調速機シーブ及び前記張車に巻かれており、かつ前記作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及び
    前記かごが、前記昇降路のうち、少なくとも最下階から定格速度に到達するまでの領域である下部速度変化区間を下降するときに前記調速機機構に追加の慣性質量を付加し、前記かごの上昇時には慣性質量の付加を解除する慣性質量付加機構
    を備えているエレベータ装置。
  2. 前記慣性質量付加機構は、回転円盤と、前記調速機シーブ又は前記張車と前記回転円盤との間に設けられているラチェット機構とを有しており、
    前記ラチェット機構は、前記かごの下降時のみ前記調速機機構の運動を前記回転円盤に伝達し前記回転円盤を回転させる請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記慣性質量付加機構は、前記回転円盤とは別の回転円盤である追加円盤と、前記回転円盤及び前記追加円盤に巻かれ、前記回転円盤の回転を前記追加円盤に伝達するループ状の伝達体とをさらに有している請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記慣性質量付加機構は、下部回転円盤と、前記下部回転円盤の真上に配置されている上部回転円盤と、前記下部回転円盤及び前記上部回転円盤に巻かれたループ状の伝達体とを有する付加質量体であり、
    前記付加質量体は、前記かごが前記下部速度変化区間を下降するときに前記調速機機構と一体となって運動し、前記かごの上昇時には前記調速機機構から切り離される請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 昇降路内を昇降するかご、
    前記かごを吊り下げる懸架体、
    前記かごに搭載されている非常止め装置、
    前記非常止め装置に設けられており、前記非常止め装置を作動させる作動レバー、
    調速機シーブと、前記調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、前記調速機シーブ及び前記張車に巻かれており、かつ前記作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及び
    前記かごが、前記昇降路のうち、少なくとも最下階から定格速度に到達するまでの領域である下部速度変化区間を下降するときに前記調速機機構の運動に抵抗力を付加し、前記かごの上昇時には抵抗力を減少又は解除する抵抗力付加機構
    を備えているエレベータ装置。
  6. 前記抵抗力付加機構は、ばね支持されたプランジャを有するダンパ機構であり、
    前記プランジャは、前記かごが前記下部速度変化区間を下降するときに前記調速機機構に抵抗力を加えながら下降し、前記かごの上昇時には前記調速機機構から切り離される請求項5記載のエレベータ装置。
  7. 前記抵抗力付加機構は、前記昇降路内の前記下部速度変化区間に設置された摩擦ガイドレールと、前記調速機ロープと前記作動レバーとの連結部に設けられたクサビ機構とを有する摩擦機構であり、
    前記クサビ機構は、
    前記摩擦ガイドレールと接触することで摩擦力を受ける摩擦クサビを有しており、
    前記かごが前記下部速度変化区間を下降するときに前記摩擦クサビが受ける摩擦力よりも、前記かごが前記下部速度変化区間を上昇するときに前記摩擦クサビが受ける摩擦力が小さくなるように構成されている請求項5記載のエレベータ装置。
  8. 昇降路内を昇降するかご、
    前記かごを吊り下げる懸架体、
    前記かごに搭載されている非常止め装置、
    前記非常止め装置に設けられており、前記非常止め装置を作動させる作動レバー、
    調速機シーブと、前記調速機シーブに対して上下方向に間隔をおいて配置されている張車と、前記調速機シーブ及び前記張車に巻かれており、かつ前記作動レバーに接続されている調速機ロープとを有している調速機機構、及び
    前記かごが前記昇降路を下降するときに前記調速機機構に追加の慣性質量を付加し、前記かごの上昇時には慣性質量の付加を解除する慣性質量付加機構
    を備えているエレベータ装置。
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