JPH06211465A - エレベーター用張り車装置 - Google Patents

エレベーター用張り車装置

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JPH06211465A
JPH06211465A JP355593A JP355593A JPH06211465A JP H06211465 A JPH06211465 A JP H06211465A JP 355593 A JP355593 A JP 355593A JP 355593 A JP355593 A JP 355593A JP H06211465 A JPH06211465 A JP H06211465A
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elevator
tension
rail
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Akira Hida
晃 飛田
Kazuhiko Sugita
和彦 杉田
Kazukatsu Nakamura
和且 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、経年的なロープ伸びだけでなく、
気候変化等によるロープ収縮に対しても追従させ、誤動
作による乗客の閉じ込め事故を防止することを目的とす
るものである。 【構成】 急激なワイヤロープ42の引き出しをロック
するロック装置41をピット床1a上に設置し、そのワ
イヤロープ42を張り車7に接続した。ワイヤロープ4
2が巻き付けられた回転及び上下動可能なドラムは、下
方付勢ばねにより下方へ付勢されているとともに、巻取
用ばねによりワイヤ巻取方向へも付勢されており、通常
のロープ伸縮ではドラムの回転によりワイヤロープ42
を巻取又は送出し、張り車7の飛び上がり時には、下方
付勢ばねに逆らって上動し、ロック手段により回転を阻
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベーター用張り
車装置に係り、特にかご等が急停止したときに吊りロー
プが危険な運動をしないようにしたエレベーター用張り
車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエレベーター用張り車装
置としては、例えば実開昭49−103156号公報や
特開昭54−155550号公報に示されたものなどが
ある。図14において、1は昇降路、2はかご、3は釣
合重り、4は巻上機(図示せず)に直結された駆動綱
車、5は駆動綱車4に巻き掛けられ、かご2及び釣合重
り3を吊り下げている巻上ロープである。
【0003】6は両端部がそれぞれかご2及び釣合重り
3の下部に結合されている釣合ロープ、7は釣合ロープ
6に張力を与える張り車、8は張り車7の上下方向の動
きをガイドするレールであり、このレール8は、昇降路
1内の下部に設けられた梁9に強固に締結されている。
【0004】図15は図14の張り車7の部分を拡大し
て示す正面図である。図において、10は張り車7のフ
レーム、11はフレーム10に固着された軸、12は軸
11に対して回転自在に取り付けられ釣合ロープ6が巻
き掛けられている車、13a,13bはフレーム10よ
り突出しレール8に係合する案内溝を持ったガイドであ
り、これらフレーム10,軸11,車12及びガイド1
3a,13bにより張り車7が構成されている。
【0005】14は上端部がガイド13aの下端部に接
するようにレール8を挟持している止め金、15は止め
金14がずり落ちないように止め金14とレール8との
接触面に摩擦力を発生させるばね、16は止め金14に
ピン17を介して回転自在に取り付けられたバー、18
はバー16の下端部にピン19を介して回転自在に取り
付けられたころ、20はフレーム10より突出したくわ
え金で、レール8の中心に対して左右対称に配置されて
いる。また、くわえ金20のころ19に対向する面20
aは、下方へ行くほどレール8に近寄るように傾斜して
いる。21は止め金14,ばね15,バー16,ピン1
7,ころ18,ピン19及びくわえ金20からなるロッ
ク装置である。
【0006】22はフレーム10に取り付けられたエレ
ベーター停止用スイッチ、23はロック装置21に取り
付けられた操作片であり、張り車7が距離S以上飛び上
がると、操作片23がエレベーター停止用スイッチ22
に当接し、このスイッチ22を作動させるようになって
いる。
【0007】次に、動作について説明する。かご2又は
釣合重り3のいずれか一方の下降中に急制動がかかる
と、他方は慣性により飛び上がろうとする。これによ
り、張り車7も飛び上がろうとする。しかし、張り車7
が少し上がると、くわえ金20の面20aが傾斜してい
るため、レール8ところ18、及びころ18とくわえ金
20の間のギャップがすぐにゼロとなり、ころ18,レ
ール8及びくわえ金20の三者がかみ合い、張り車7の
上動が阻止される。このため、かご2又は釣合重り3の
飛び上がりも抑制されることになる。このとき、エレベ
ーターのスタート及びストップ時に張り車7が上へ動く
量ではロック装置21が動作しない範囲で上記ギャップ
を最小に設定しておくことにより、かご2又は釣合重り
3の飛び上がりも最小に抑えることができる。
【0008】また、巻上ロープ5及び釣合ロープ6は長
期間の使用により伸びるため、張り車7は経時的に下方
へ移動するが、上記ギャップは、このような張り車7の
移動により変化しないようになっている。即ち、ばね1
5を適当に調節することにより、止め金14とレール8
との接触面には、ロック装置21の自重ではずり落ち
ず、しかもロック装置21の自重に張り車7の重量が加
わると下方へ滑るような摩擦力が発生している。さら
に、止め金14とガイド13aとが接触しているため、
巻上ロープ5及び釣合ロープ6が伸びたとき、止め金1
4には張り車7の重量がかかり、ロック装置21は上記
ロープの伸びた分だけ下動して止まる。従って、ころ1
8とくわえ金20との相互位置は常に一定に保たれる。
【0009】次に、図16は例えば特開昭51−143
239号公報に示された従来のエレベーター用張り車装
置を示す構成図である。図において、31は昇降路下部
の床に固定されているシリンダ、32はシリンダ31内
に充填された液体、33は張り車7のフレーム10に取
り付けられシリンダ31内に挿入されたロッド、34は
ロッド33の下端部に固着されたピストン、35はシリ
ンダ31内でピストン34に支持されている弁板、36
は弁板34に設けられ、適当な大きさ,絞りを有するオ
リフィスである。
【0010】以上の構成において、巻上ロープ5及び釣
合ロープ6に荷重や温度による伸縮が生じると、この伸
縮速度に適するような粘度の液体32とオリフィス36
とを選んでおくことにより、ピストン34及び弁板35
と張り車7とは殆ど抵抗なく同一の速度で変位する。こ
のため、不要時の釣合ロープ6の張力を一定に保つこと
ができる。
【0011】また、釣合重り3の飛び上がりがあると、
張り車7に急速度の飛び上がりと大きな飛び上がり力と
を生じさせるが、これに対してシリンダ31内の液体3
2は弁板35に大きな抵抗を生じる。このとき、弁板3
5はピストン34に支持されているため、張り車7は固
定された状態となる。従って、釣合重り3の飛び上がり
のエネルギーを釣合ロープ6を使って直ちに伝達でき、
かご2の減速度緩和に有効に働かせることができる。
【0012】さらに、張り車7の飛び上がり量もかなり
小さく抑えられるので、釣合ロープ6が張り車7から外
れることが少なくなる。一方、張り車7が飛び上がった
後の落下時は、弁板35にのみ大きな抵抗力を生じ、ピ
ストン34と張り車7とは速やかに落下するため、釣合
ロープ6の乱動を抑えることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエレベーター用張り車装置のうち、図15に示
したものにおいては、巻上ロープ5及び釣合ロープ6の
伸びに対しては張り車7とロック装置21とを一緒に下
動させることができるが、日常の気候変化等によりロー
プ5,6が一定量以上収縮した場合、張り車7のみが上
動し、ロック装置21は動かないため、エレベーター停
止用スイッチ22が操作片23に当接して誤動作し、異
常ではないのにエレベーターが停止して、乗客が閉じ込
められてしまう恐れがあり、エレベーターの運行が安全
かつ正確に行えないという問題点があった。
【0014】また、図16に示したものにおいては、通
常運転中に発生する張り車7の振動を抑えるためには別
の減衰器を設ける必要があり、また張り車7の飛び上が
り時にオリフィス36により上昇速度に比例した抵抗力
を発生させる機構であり、厳密には張り車7を固定する
ことはできないなどの問題点があった。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、経年的なロー
プ伸びに対しては言うまでもなく、日常の気候及び環境
変化等によるロープ収縮に対しても追従することができ
るエレベーター用張り車装置を得ることを目的とする。
また、張り車減衰器とロック装置とを兼用でき、全体を
安価で小形簡略化することができ、かつ精度を向上させ
ることができるエレベーター用張り車装置を得ることを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベーター用張り車装置は、急激なワイヤロープの引き
出しをロックするロック装置を設置し、そのワイヤロー
プを張り車に接続したものである。
【0017】請求項2の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、急激なワイヤロープの引き出しをロックする
ロック装置を設置面上に浮動取付し、そのワイヤロープ
を張り車に接続するとともに、ロック装置の上動を検出
してエレベーターを停止させるエレベーター停止用スイ
ッチを設けたものである。
【0018】請求項3の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、張り車の急激な飛び上がりにより回動する傾
斜片を傾斜片用ばねで支持し、かつ傾斜片とレールとの
間にころを回動自在に係合配置し、傾斜片の動作時に傾
斜片とレールとの間にころが食い込むようにしたロック
装置を備えたものである。
【0019】請求項4の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、傾斜片がその動作時に係合する係合部材に、
傾斜片を押し上げるためのジャッキボルトを設けたもの
である。
【0020】請求項5の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、傾斜片及び係合部材のいずれか一方にエレベ
ーター停止用スイッチを設け、傾斜片の動作によりその
エレベーター停止用スイッチが作動するようにしたもの
である。
【0021】請求項6の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、ころを下方へ付勢するころ用ばねを設けたも
のである。
【0022】請求項7の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、流体が充填されているシリンダ内に、張り車
に連結され上下動するピストンを設け、かつピストンの
上下動を減衰させるためのオリフィスを設け、ピストン
が大きく上動したときに上記オリフィスを閉じてピスト
ンをロックするバルブを、オリフィスに対してばねによ
り浮動保持したものである。
【0023】請求項8の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、シリンダ内の圧力を検出して作動するエレベ
ーター停止用スイッチを、シリンダ内に臨んで設けたも
のである。
【0024】請求項9の発明に係るエレベーター用張り
車装置は、バルブにもバルブ側オリフィスを設け、ピス
トンが大きく上動したときにバルブ側オリフィスとオリ
フィスとが連結されて減衰力が増大するようにしたもの
である。
【0025】
【作用】請求項1の発明においては、急激なワイヤロー
プの引き出しはロックするが、巻上ロープや釣合ロープ
の収縮による緩やかなワイヤロープの引き出しに対して
は、ドラムが回転してワイヤロープを送り出す。
【0026】請求項2の発明においては、張り車の飛び
上がりによりロック装置が上方へ移動すると、エレベー
ター停止用スイッチが作動し、エレベーターを安全に停
止させる。
【0027】請求項3の発明においては、張り車が緩や
かに伸縮したときには、ころがレールと傾斜片との間で
回転することにより追従し、張り車が急激に飛び上がっ
たときには、傾斜片が動作してレールと傾斜片との間に
ころが食い込む。
【0028】請求項4の発明においては、傾斜片の動作
後の復帰時に、ジャッキボルトにより傾斜片を押し上げ
て取り外した後、ころを取り外す。
【0029】請求項5の発明においては、保守点検時に
傾斜片を手で回動させて、エレベーター停止用スイッチ
の動作確認を行う。
【0030】請求項6の発明においては、ころ用ばねで
ころを下方へ付勢することによって、傾斜片の動作時に
傾斜片とレールとの間にころをより確実に食い込ませ、
信頼性を向上させる。
【0031】請求項7の発明においては、通常の張り車
の振動や上下動は、オリフィスにより減衰させ、張り車
の飛び上がりに対しては、バルブによりオリフィスを閉
じ、ピストンをロックする。
【0032】請求項8の発明においては、張り車の飛び
上がりによりオリフィスが閉じられ、シリンダ内の圧力
が変化すると、エレベーター停止用スイッチがこれを検
出して作動し、エレベーターを停止させる。
【0033】請求項9の発明においては、バルブ側オリ
フィスを適当に設定することにより、通常運転時のピス
トンの減衰力とは別に、張り車の飛び上がり時の減衰力
を任意に設定する。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。なお、各図中、図14ないし図16と同一又は相当
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0035】実施例1.図1は請求項1の発明の一実施
例によるエレベーター用張り車装置を示す側面図であ
る。図において、41はピット床1a上に設けられたロ
ック装置、42はロック装置41に設けられたワイヤロ
ープであり、先端部が張り車7の下部に接続されてい
る。
【0036】図2は図1のロック装置41の内部を示す
正面図、図3は図2の側面図である。図において、43
は箱、44は箱43に所定の範囲内で上下動可能に設け
られた軸、45は軸44に回転自在に設けられたドラム
であり、このドラム45にワイヤロープ42が巻き付け
られている。46はドラム45の両端部に接合された歯
車であり、この歯車46は、多数の歯46aを有してい
る。47は箱43内の歯車46の上方に取り付けられた
爪であり、この爪47と歯車46とからロック手段が構
成されている。48は軸44と箱43との間に設けられ
軸44を下方へ付勢する下方付勢ばね、49は軸44と
ドラム45との間に設けられ、ワイヤロープ42を巻き
取る方向へドラム45を付勢する巻取用ばねとしてのぜ
んまい(渦巻ばね)である。
【0037】次に、動作について説明する。まず、巻上
ロープ5や釣合ロープ6の伸びにより、張り車7が下方
へ移動した場合は、移動した量のワイヤロープ42をぜ
んまい49の力によりドラム45に巻き取る。また、巻
上ロープ5や釣合ロープ6の収縮により、張り車7が上
方へ移動した場合には、ワイヤロープ42の先端部が上
方へ引き上げられため、ぜんまい49の力に逆らってド
ラム45が回転し、移動した量のワイヤロープ42が送
り出される。
【0038】このとき、張り車7の上方への移動は緩や
かであるため、ドラム45は下方付勢ばね48により下
方へ引っ張られた状態のまま回転し、ドラム45自体が
上方へ移動することはない。
【0039】これに対し、異常時、張り車7が急激に飛
び上がった場合には、下方付勢ばね48のばね力よりも
大きな力でワイヤロープ42がドラム45を上方へ引き
上げるため、ドラム45はすばやく上方へ移動する。こ
れにより、ドラム45の両端に配置された歯車46の歯
46aの1つが爪47とかみ合い、ドラム45の回転が
ロックされる。この結果、ドラム45はワイヤロープ4
2を送り出さなくなり、張り車7の上方への飛び上がり
が阻止されることになる。
【0040】このように、ワイヤロープ42を急激に引
き出そうとしたときのみロックするロック装置41を用
い、かつエレベーター停止用スイッチ(図示せず)はド
ラム45が上動したときに作動するようにしておくこと
により、通常運転時に巻上ロープ5や釣合ロープ6が収
縮してもロック装置41が動作せず、かつエレベーター
停止用スイッチも作動しないので、スイッチの誤動作に
より乗客が閉じ込められたりする事故が防止され、エレ
ベーターが安全かつ正確に運行される。
【0041】実施例2.次に、図4は請求項2の発明の
一実施例によるエレベーター用張り車装置を示す側面図
である。図において、設置面であるピット床1a上に固
定された支持梁51には、実施例1と同様のロック装置
41が浮動用ばね52を介して浮動取付されている。ま
た、支持梁51には、エレベーター停止用スイッチであ
る検出スイッチ53が取り付けられている。
【0042】このようなエレベーター用張り車装置で
は、通常時のロック装置41の巻取力では圧縮しない浮
動用ばね52を用いているため、巻上ロープ5や釣合ロ
ープ6の伸縮時にはロック装置41は移動せず、検出ス
イッチ53は作動しない。しかし、張り車7の飛び上が
りによりロック装置41が作動すると同時に検出スイッ
チ53が作動し、エレベーターを停止させる。従って、
実施例1と同様に、エレベーターを安全かつ正確に運行
することができる。
【0043】実施例3.次に、図5は請求項3ないし請
求項6の発明の一実施例によるエレベーター用張り車装
置を示す正面図、図6は図5の平面図である。図におい
て、61は張り車7のフレーム10にピン62により回
動自在に取り付けられた傾斜片、63は傾斜片61に隣
接してフレーム10に取り付けられた係合部材であるく
わえ金、64はくわえ金63と傾斜片61との間に設け
られ、傾斜片61をくわえ金63から開離する方向、即
ちレール8に近付く方向へ付勢する傾斜片用ばねであ
る。また、傾斜片61は、傾斜片用ばね64を圧縮して
くわえ金63に接したときに、レール8に対する傾斜角
度がくわえ金63と一致するようになっている。
【0044】65は傾斜片61とレール8とに接して回
転自在に係合配置されたころ、66は取付金67を介し
てころ65の上方に配置され、下方への付勢力を有して
いるころ用ばねであり、このころ用ばね66はころ65
と僅かな隙間を保って配置されている。
【0045】68はくわえ金63に設けられたエレベー
ター停止用スイッチ、69は傾斜片61に設けられエレ
ベーター停止用スイッチ68を操作する操作片、70は
くわえ金63に設けられ、傾斜片61がくわえ金63に
係合したときに傾斜片61を傾斜方向へ押圧して移動さ
せるためのジャッキボルトである。なお、上記の傾斜片
61,ピン62,くわえ金63,傾斜片用ばね64,こ
ろ65,ころ用ばね66,取付金67,エレベーター停
止用スイッチ68,操作片69及びジャッキボルト70
により、ロック装置60が構成されている。
【0046】次に、動作について説明する。レール8及
び傾斜片61ところ65との間の摩擦係数μをμ=0.
1〜0.3とすると、平常時の傾斜片61の傾斜角α
1は、α1>30〜35°となるように設定されている。
このため、巻上ロープ5や釣合ロープ6の伸びにより張
り車7が下方へ移動した場合、ころ65は傾斜片61に
乗ったまま追従する。また、巻上ロープ5や釣合ロープ
6の収縮により、張り車7が緩やかに上方へ移動した場
合には、傾斜片61の楔角α1が30〜35°より大き
いため、ころ65は、レール8と傾斜片61との間に食
い込むことなく、張り車7に追従する。
【0047】一方、エレベーターの非常止め装置が作動
した場合には、その衝撃により釣合重り3が瞬間的に飛
び上がり、これにより巻上ロープ5が駆動綱車4の溝か
ら外れたり、巻上ロープ5と釣合ロープ6とが暴れて昇
降路1内の機器に引っ掛かって切断したりという大事故
が生じる恐れがある。また、緩衝器にかご2又は釣合重
り3が衝突した場合にも同様の現象が生じる。このよう
な場合に、張り車7は、0.7G〜2.0G程度の加速度
で瞬間的に上方へ飛び上がる。
【0048】張り車7が上記の加速度で飛び上がったと
き、傾斜片61は、その慣性力により傾斜片用ばね64
に逆らってくわえ金63側へ回動し、図7に示すように
くわえ金63に係合して止まる。このときの傾斜片61
の楔角(傾斜角)α2は、α2=10〜15°程度とな
り、楔作用によりころ65がレール8と傾斜片61との
間に食い込む。これにより、張り車7の上方への飛び上
がりが止められ、その運動エネルギーは傾斜片61とく
わえ金63とにより吸収される。
【0049】また、張り車7の飛び上がり時の加速度
0.7G〜2.0Gに対し、ころ65も上方に飛び上がろ
うとするが、ころ65をレール8と傾斜片61との間に
より確実に食い込ませるために、ころ65の上方にころ
用ばね66が配置されている。即ち、ころ65はころ用
ばね66により下方へ押し付けられ、張り車7の飛び上
がりがより確実に防止される。一方、傾斜片用ばね64
は、通常運転時の揺れ加速度0.3G程度では傾斜片6
1を確実に支持しているので、誤動作の心配はない。
【0050】上記のように、傾斜片61が回動してくわ
え金63に係合すると、操作片69によりエレベーター
停止用スイッチ68が操作され、駆動モータへの通電が
遮断され、エレベーターが安全に停止される。ここで、
エレベーター停止用スイッチ68をくわえ金63に、操
作片69を傾斜片61にそれぞれ配置したことにより、
通常の保守点検時には、傾斜片61を手で回動させるだ
けでスイッチ動作を確認することができ、保守が容易で
ある。
【0051】また、動作後の復帰時には、ピン62を取
り外し、ジャッキボルト70により傾斜片61を傾斜方
向上方へスライドさせれば、ころ65を容易に外すこと
ができる。このため、大掛かりな治具を持ち込まずに復
帰作業を容易に行うことができる。
【0052】実施例4.なお、上記実施例3ではレール
8をその左右両側からころ65で挟持するようにした
が、例えば図8に示すように、レール8の片側のみにこ
ろ65や傾斜片61等を設け、他側にはレール8と平行
なくわえ金71を配置してもよい。
【0053】また、同様に図8に示すように、ころ65
を下方へ付勢するころ用ばね66は、ころ65の中心の
ピン72と傾斜片61に設けたピン73との間に設ける
などしてもよい。
【0054】さらに、上記実施例3では傾斜片61に操
作片69を配置し、くわえ金63にエレベーター停止用
スイッチ68を配置したが、傾斜片61の動作の支障と
ならなければ逆に配置してもよい。また、特に操作片6
9を用いずに、傾斜片61自身によりエレベーター停止
用スイッチ68を直接操作するようにしてもよい。
【0055】実施例5.次に、図9は請求項7及び請求
項8の発明の一実施例によるエレベーター用張り車装置
を示す側面図である。図において、81は張り車7のフ
レーム10に取り付けられた腕、82はピット床1a上
に立設されているシリンダ、83は上端部が腕81に取
り付けられ下端部がシリンダ82内に挿入されているロ
ッドである。
【0056】図10は図9のシリンダ82内を示す断面
図であり、(a)は通常運転時の状態、(b)は張り車
飛び上がり時の状態をそれぞれ示している。また、シリ
ンダ82内には液体32が充填されている。図におい
て、84はロッド83の下端部に取り付けられているピ
ストン、85はピストン84に設けられている複数のオ
リフィス、86はピストン84上に設けられたバルブ、
87はピストン84とバルブ86との間に設けられたば
ね、88はバルブ86上でロッド83に固着されている
バルブストッパ、89はシリンダ82内上部の液体32
の圧力を検出するエレベーター停止用スイッチ(圧力ス
イッチ)である。
【0057】次に、動作について説明する。通常運転
時、張り車7には振動が生じるが、これによる上下動の
量はごく小さいものであるため、バルブ86は殆ど動か
ず、ピストン84に設けたオリフィス85のみで減衰効
果を出すことができる。また、巻上ロープ5や釣合ロー
プ6の伸縮による張り車7の上下動は、非常に緩やかで
あるため、バルブ86は、ばね87により浮動保持され
たままピストン84とともに追従移動する。
【0058】一方、張り車7の飛び上がり時には、ピス
トン84が急激に上昇し、これによりバルブ86が内部
の液体32に押されるとともにばね87が縮み、図10
(b)に示すようにバルブ86とピストン84とが密着
する。この結果、ピストン84のオリフィス85が閉じ
られる。このように、オリフィス85が閉じられると、
ピストン84は液体32を圧縮することになり、張り車
7はロックされる。そして、液体32の圧力上昇が設定
値以上となると、これがエレベーター停止用スイッチ8
9で検出され、エレベーターが安全に停止される。
【0059】このように、エレベーター停止用スイッチ
89は、経年的なロープ伸びや日常の気候及び環境変化
等によるロープ収縮では誤動作せず、乗客の閉じ込め事
故は防止される。また、張り車7の減衰器を別に設ける
必要がなく、全体が安価で小形簡略化され、かつ精度も
向上する。
【0060】実施例6.なお、上記実施例5ではバルブ
86をピストン84上にばね87を介して配置したが、
図11に示すように、シリンダ82内の頂部近傍にバル
ブストッパ90を装着して、その上にバルブ86を配置
し、バルブ86とシリンダ82の天井部との間にばね8
7を設けてもよい。この場合、ピストン84にはオリフ
ィス85を設けず、シリンダ82内のバルブ86上とピ
ストン84の下方とを連通するオリフィス91を、シリ
ンダ82の外部に設ければよい。
【0061】このような装置では、上記実施例5と同
様、通常走行中の張り車7の振動や上下動ではバルブ8
6は殆ど動かず、オリフィス91のみで減衰効果を得
る。また、張り車7の飛び上がり時には、バルブ86が
シリンダ82の天井部に密着し、オリフィス91が閉じ
られるため、ピストン84はその上方の液体32を圧縮
し、張り車7がロックされる。また、液体32の圧縮が
エレベーター停止用スイッチ89により検出され、エレ
ベーターが安全に停止される。
【0062】実施例7.また、上記実施例6ではエレベ
ーター停止用スイッチ89として圧力スイッチを使用し
たが、例えば図12に示すように、シリンダ82上にエ
レベーター停止用スイッチ92を設置するとともに、シ
リンダ82を貫通してエレベーター停止用スイッチ92
を操作する操作棒93をバルブ86に取り付けることに
より、バルブ86の動きを機械的に検出することも可能
である。
【0063】このような装置では、張り車7の飛び上が
りによりバルブ86が大きく上動すると、操作棒93が
エレベーター停止用スイッチ92を操作して、エレベー
ターを安全に停止させる。また、バルブ86の動作状態
をシリンダ82の外部から目視することも可能である。
【0064】実施例8.次に、図13は請求項9の発明
の一実施例によるエレベーター用張り車装置の要部を示
す断面図であり、張り車7の飛び上がりによりピストン
84がバルブ86に密着したときの状態を示している。
図において、94はバルブ86に設けられ、ピストン8
4がバルブ86に密着したときにオリフィス85に連結
され減衰力を増大させるバルブ側オリフィスである。な
お、他の部分の構成は図10と同様である。
【0065】このような装置では、バルブ側オリフィス
94の径を適当に設定することにより、張り車7の飛び
上がり時の抵抗を任意に設定することができる。即ち、
通常のエレベーター走行中の振動吸収用の減衰力と、張
り車7の飛び上がり時の減衰力とをそれぞれ個別に設定
することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベーター用張り車装置は、急激なワイヤロープの引
き出しをロックするロック装置を設置し、そのワイヤロ
ープを張り車に接続したので、経年的なロープ伸びに対
しては言うまでもなく、日常の気候及び環境変化等によ
るロープ収縮に対しても追従することができ、従って誤
動作による乗客の閉じ込め事故を防止することができ、
安全かつ正確にエレベーターを運行することができると
いう効果を奏する。
【0067】また、請求項2の発明のエレベーター用張
り車装置は、急激なワイヤロープの引き出しをロックす
るロック装置を設置面上に浮動取付し、そのワイヤロー
プを張り車に接続するとともに、ロック装置の上動を検
出してエレベーターを停止させる検出スイッチを設けた
ので、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、張り
車の飛び上がりによる事故をより確実に防止することが
できるという効果を奏する。
【0068】さらに、請求項3の発明のエレベーター用
張り車装置は、張り車の急激な飛び上がりにより回動す
る傾斜片を傾斜片用ばねで支持し、かつ傾斜片とレール
との間にころを回動自在に係合配置し、傾斜片の動作時
に傾斜片とレールとの間にころが食い込むようにしたロ
ック装置を備えたので、経年的なロープ伸びに対しては
言うまでもなく、日常の気候及び環境変化等によるロー
プ収縮に対しても追従することができ、従って誤動作に
よる乗客の閉じ込め事故を防止することができ、安全か
つ正確にエレベーターを運行することができるという効
果を奏する。
【0069】さらにまた、請求項4の発明のエレベータ
ー用張り車装置は、傾斜片がその動作時に係合する係合
部材に、傾斜片を押し上げるためのジャッキボルトを設
けたので、上記請求項3の発明と同様の効果に加えて、
大掛かりな治具を持ち込まずに動作後の復帰作業を容易
に行うことができるという効果を奏する。
【0070】また、請求項5の発明のエレベーター用張
り車装置は、傾斜片及び係合部材のいずれか一方にエレ
ベーター停止用スイッチを設け、傾斜片の動作によりそ
のエレベーター停止用スイッチが作動するようにしたの
で、上記請求項3の発明と同様の効果に加えて、保守点
検時に傾斜片を手で回動させるだけでスイッチの動作確
認を行うことができ、保守点検作業を容易にすることが
できるという効果を奏する。
【0071】さらに、請求項6の発明のエレベーター用
張り車装置は、ころを下方へ付勢するころ用ばねを設
け、傾斜片の動作時にレールと傾斜片との間にころを押
し込むようにしたので、上記請求項3の発明と同様の効
果に加えて、張り車の飛び上がりをより確実に防止する
ことができ、安全性及び信頼性を向上させることができ
るという効果を奏する。
【0072】さらにまた、請求項7の発明のエレベータ
ー用張り車装置は、流体が充填されているシリンダ内
に、張り車に連結され上下動するピストンを設け、かつ
ピストンの上下動を減衰させるためのオリフィスを設
け、ピストンが大きく上動したときにオリフィスを閉じ
てピストンをロックするバルブを、オリフィスに対して
ばねにより浮動保持したので、経年的なロープ伸びに対
しては言うまでもなく、日常の気候及び環境変化等によ
るロープ収縮に対しても追従することができ、また張り
車減衰器とロック装置とを兼用でき、全体を安価で小形
簡略化することができ、かつ精度を向上させることがで
きるなどの効果を奏する。
【0073】また、請求項8の発明のエレベーター用張
り車装置は、シリンダ内の圧力を検出して作動するエレ
ベーター停止用スイッチを、シリンダ内に臨んで設けた
ので、上記請求項7の発明と同様の効果に加えて、張り
車の飛び上がりをより早期に検出することができ、安全
性及び信頼性を向上させることができるとともに、機械
式のものに比べて動作点の調整を省略できるなどの効果
を奏する。
【0074】さらに、請求項9の発明のエレベーター用
張り車装置は、バルブにもバルブ側オリフィスを設け、
ピストンが大きく上動したときにバルブ側オリフィスと
オリフィスとが連結されて減衰力が増大するようにした
ので、上記請求項7の発明と同様の効果に加えて、通常
運転時の振動吸収用の減衰力と、張り車飛び上がり時の
減衰力とを、それぞれ個別に設定することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例によるエレベーター
用張り車装置を示す側面図である。
【図2】図1のロック装置の内部を示す正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】請求項2の発明の一実施例によるエレベーター
用張り車装置を示す側面図である。
【図5】請求項3ないし請求項6の発明の一実施例によ
るエレベーター用張り車装置を示す正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図4の傾斜片の動作状態を示す要部正面図であ
る。
【図8】請求項3及び請求項6の発明の他の実施例によ
るエレベーター用張り車装置の要部を示す正面図であ
る。
【図9】請求項7及び請求項8の発明の一実施例による
エレベーター用張り車装置を示す側面図である。
【図10】図9のシリンダ内を示す断面図である。
【図11】請求項7及び請求項8の発明の他の実施例に
よるエレベーター用張り車装置の要部を示す断面図であ
る。
【図12】請求項7の発明のさらに他の実施例によるエ
レベーター用張り車装置の要部を示す断面図である。
【図13】請求項9の発明の一実施例によるエレベータ
ー用張り車装置の要部を示す断面図である。
【図14】従来のエレベーターの一例を示す概略の構成
図である。
【図15】図14のエレベーター用張り車装置を拡大し
て示す正面図である。
【図16】従来のエレベーター用張り車装置の他の例を
示す構成図である。
【符号の説明】
1a ピット床(設置面) 7 張り車 8 レール 32 液体(流体) 41 ロック装置 42 ワイヤロープ 45 ドラム 46 歯車(ロック手段) 47 爪(ロック手段) 48 下方付勢ばね 49 ぜんまい(巻取用ばね) 52 浮動用ばね 53 検出スイッチ(エレベーター停止用スイッチ) 60 ロック装置 61 傾斜片 63 くわえ金(係合部材) 64 傾斜片用ばね 65 ころ 66 ころ用ばね 68 エレベーター停止用スイッチ 70 ジャッキボルト 82 シリンダ 84 ピストン 85 オリフィス 86 バルブ 87 ばね 89 エレベーター停止用スイッチ 91 オリフィス 94 バルブ側オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和且 稲沢市菱町1番地 三菱電機株式会社稲沢 製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張り車に接続されたワイヤロープ、この
    ワイヤロープが巻き付けられた回転及び上下動可能なド
    ラム、このドラムを下方へ付勢する下方付勢ばね、上記
    ワイヤロープを巻き取る方向へ回転させるように上記ド
    ラムを付勢する巻取用ばね、及び上記ドラムが上記下方
    付勢ばねに逆らって上方へ移動したときに上記ドラムの
    回転を阻止するロック手段を有するロック装置を備えて
    いることを特徴とするエレベーター用張り車装置。
  2. 【請求項2】 張り車に接続されたワイヤロープ、この
    ワイヤロープが巻き付けられた回転及び上下動可能なド
    ラム、このドラムを下方へ付勢する下方付勢ばね、上記
    ワイヤロープを巻き取る方向へ回転させるように上記ド
    ラムを付勢する巻取用ばね、及び上記ドラムが上記下方
    付勢ばねに逆らって上方へ移動したときに上記ドラムの
    回転を阻止するロック手段を有し、設置面に対して浮動
    用ばねを介して浮動取付されているロック装置と、 このロック装置が上記浮動用ばねに逆らって上方へ移動
    したときに作動するエレベーター停止用スイッチとを備
    えていることを特徴とするエレベーター用張り車装置。
  3. 【請求項3】 レールに沿って上下動する張り車に所定
    の範囲内で回動自在に取り付けられた傾斜片と、この傾
    斜片の端部が上記レールに近付く方向へ上記傾斜片を付
    勢する傾斜片用ばねと、上記傾斜片と上記張り車との間
    に回転自在に係合配置され、上記傾斜片が上記傾斜片用
    ばねに逆らって回動したときに、上記傾斜片と上記レー
    ルとの間に食い込むころとを有するロック装置を備えて
    いることを特徴とするエレベーター用張り車装置。
  4. 【請求項4】 レールに沿って上下動する張り車に着脱
    可能かつ所定の範囲内で回動自在に取り付けられた傾斜
    片と、この傾斜片の端部が上記レールに近付く方向へ上
    記傾斜片を付勢する傾斜片用ばねと、上記傾斜片と上記
    張り車との間に回転自在に係合配置され、上記傾斜片が
    上記傾斜片用ばねに逆らって回動したときに、上記傾斜
    片と上記レールとの間に食い込むころと、上記張り車に
    設けられ、上記傾斜片が動作時に係合する係合部材と、
    この係合部材に設けられ、上記係合部材に係合した上記
    傾斜片を押し上げるためのジャッキボルトとを有するロ
    ック装置を備えていることを特徴とするエレベーター用
    張り車装置。
  5. 【請求項5】 レールに沿って上下動する張り車に所定
    の範囲内で回動自在に取り付けられた傾斜片と、この傾
    斜片の端部が上記レールに近付く方向へ上記傾斜片を付
    勢する傾斜片用ばねと、上記傾斜片と上記張り車との間
    に回転自在に係合配置され、上記傾斜片が上記傾斜片用
    ばねに逆らって回動したときに、上記傾斜片と上記レー
    ルとの間に食い込むころと、上記張り車に設けられ、上
    記傾斜片が動作時に係合する係合部材と、上記傾斜片及
    び上記係合部材のいずれか一方に設けられ、上記傾斜片
    の動作により作動するエレベーター停止用スイッチとを
    有するロック装置を備えていることを特徴とするエレベ
    ーター用張り車装置。
  6. 【請求項6】 レールに沿って上下動する張り車に所定
    の範囲内で回動自在に取り付けられた傾斜片と、この傾
    斜片の端部が上記レールに近付く方向へ上記傾斜片を付
    勢する傾斜片用ばねと、上記傾斜片と上記張り車との間
    に回転自在に係合配置され、上記傾斜片が上記傾斜片用
    ばねに逆らって回動したときに、上記傾斜片と上記レー
    ルとの間に食い込むころと、このころを下方へ付勢する
    ころ用ばねとを有するロック装置を備えていることを特
    徴とするエレベーター用張り車装置。
  7. 【請求項7】 流体が充填されているシリンダと、張り
    車に連結され上記シリンダ内を上下動するピストンと、
    このピストンの上下動を減衰させるためのオリフィス
    と、このオリフィスに対してばねにより浮動保持されて
    おり、上記ピストンが大きく上動したときに上記オリフ
    ィスを閉じて上記ピストンをロックするバルブとを備え
    ていることを特徴とするエレベーター用張り車装置。
  8. 【請求項8】 流体が充填されているシリンダと、張り
    車に連結され上記シリンダ内を上下動するピストンと、
    このピストンの上下動を減衰させるためのオリフィス
    と、このオリフィスに対してばねにより浮動保持されて
    おり、上記ピストンが大きく上動したときに上記オリフ
    ィスを閉じて上記ピストンをロックするバルブと、上記
    シリンダ内に臨んで設けられ、上記シリンダ内の圧力を
    検出して作動するエレベーター停止用スイッチとを備え
    ていることを特徴とするエレベーター用張り車装置。
  9. 【請求項9】 流体が充填されているシリンダと、張り
    車に連結され上記シリンダ内を上下動するピストンと、
    このピストンの上下動を減衰させるためのオリフィス
    と、このオリフィスに対してばねにより浮動保持されて
    おり、かつ上記ピストンが大きく上動したときに上記オ
    リフィスに連結され減衰力を増大させるバルブ側オリフ
    ィスが設けられているバルブとを備えていることを特徴
    とするエレベーター用張り車装置。
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