JP2000264555A - 建設工事用リフトの安全装置 - Google Patents

建設工事用リフトの安全装置

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JP2000264555A
JP2000264555A JP11074955A JP7495599A JP2000264555A JP 2000264555 A JP2000264555 A JP 2000264555A JP 11074955 A JP11074955 A JP 11074955A JP 7495599 A JP7495599 A JP 7495599A JP 2000264555 A JP2000264555 A JP 2000264555A
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safety device
clamp
lift
guide rail
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英雄 小野
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Yoshifumi Kimura
美文 木村
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Obayashi Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 搬器の昇降速度を速度検出器で設定値以上の
速度を検出すると係止機構を作動させるとともに、緩衝
機構が作動するようにして、急激な落下停止による衝撃
を緩衝させて搬器にショックを与えないで停止できるよ
うにする。 【解決手段】 ガイドレール2に沿って昇降する搬器の
昇降フレーム3に組込まれた非常時に次第効きとなる係
止手段は、昇降フレームの中央部において昇降可能に支
持されて油圧シリンダ11に繋がる起動部材12と、起
動部材に連結される梃子リンク13を介し上下方向に連
結されて下端にクランプローラ15を備えるロッド14
と、ロッド14が引上げられるとガイドレールにクラン
プローラを噛み込ませて係止力を発生させる傾斜面を備
えたクランプ主枠を昇降フレームに上下動可能に支持さ
れて基部に緩衝体19を装備した制動体20とを、左右
対称に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設工事用リフト
の安全装置に係るものであって、詳しくは高速で昇降す
るロープ吊下げ式のリフトにおいて、非常時に搬器の落
下速度を検出してレールクランプが作動し、搬器が停止
する際、発生する衝撃を緩和して安全に落下を阻止する
緩衝機能を備えてなる建設工事用リフトの安全装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ロープ駆動式の建設工事用リフトにあっ
ては、周知のごとく安全装置を必要とし、このリフトの
安全装置としては既に知られている種々の形式が提案さ
れ、実用に供されている。先行技術としては、(1)実
公昭42−14194号公報にて開示されているよう
に、吊下げロープの破断により蓄勢されたばね力でベル
リンクを介してレールのフランジ部を挟持する部片を作
動させて停止させるものがある。
【0003】また、(2)実公昭55−20704号公
報にて開示されているように、吊下げロープの破断で蓄
勢されたばね力で梃子式の係止爪をガイドレールの側面
に押し付けて、対向するガイドローラとレール構成部材
のフランジ部を次第締まりに係止するものがある。さら
に、(3)実公昭38−13322号公報に開示されて
いるように、吊下げロープの破断によって、昇降フレー
ム側に設けられた上向き収縮の傾斜面をもつ受け座とガ
イドレールとの間に介在させたローラが作動して狭隘部
に噛み込むことにより、摩擦力を大にして落下を阻止す
る方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような建設工事
用リフトにおける公知の安全装置にあっては、(1)〜
(3)のいずれに記載のものにおいても、吊下げロープ
が巻き掛けられる搬器吊下げシーブに連結されるばねの
蓄勢力の放出によってガイドレールに制動力を付加して
落下を阻止しようとするものである。そして、それら公
知の安全装置はいずれも搬器の昇降速度が低速で運転さ
れるリフトや揚程が低いものにおいて概ね目的を達成で
きる構造になっている。しかしながら、いずれも作動開
始時から係止機能が働いて搬器が停止するまでに可成り
多くの時間を必要とし、瞬時に停止して安全性を確保す
るのに不安定であるという問題がある。
【0005】近時建設作業現場において使用されるリフ
トは、作業の能率向上を図るために、揚降運転も高速化
し、しかも高揚程のものが要求される。このようなリフ
トにあっては、搬器の移動速度(昇降速度)が速くなる
のと高揚程のために吊下げロープが長くなるのとで、非
常時における搬器の安全装置としては従来のような方式
では不安感が生じ、より安全なものが要求される。すな
わち、揚程が高くなると吊下げロープの長さが長くなっ
て万一のロープ破断事故にあって、瞬時の検出で安全装
置が直ちに作動せず、事故の検出から安全装置の作動迄
に時間的な後れが生じ、事故検出時には搬器の落下速度
が増大して、安全装置の確実な作動に不安が生じる。
【0006】このようなことから、搬器の降下速度を検
出して設定された速度を越えると信号を発して油圧シリ
ンダを作動させ、この油圧シリンダによって梃子リンク
を強制的に操作して、ガイドレールと昇降フレーム側に
取付くクランプ枠との間にクランプローラを押し込むよ
うにさせ、そのクランプローラの噛み込みによって次第
効きで昇降フレーム(搬器)の落下を防止するように構
成された安全装置が実公平3-12788号公報によっ
て提案されている。
【0007】しかしながら、前記実公平3−12788
号公報によって提案される安全装置にあっては、確かに
昇降フレーム(搬器)の降下速度を検知して、設定値以
上になると電気的に安全装置の作動を指令して落下を阻
止することになるので、高揚程になって高速運転される
場合でも、従来のばねの蓄勢力のみに依存した方式に比
べて効果的であるが、その反面非常停止時には急激に安
全装置が作動することになるので、その衝撃が著しく増
大し、リフト装置全体に大きなショックを受けることに
なり、非常時に搬器の落下事故は防げるがリフト装置全
体として障害が発生する危険がある、という問題が生じ
る。特に、高速化するほどその影響が大きい。
【0008】本発明は、前述のような状況に鑑みて、搬
器の昇降速度を速度検出器によって設定値以上の速度を
検出すると直動の作動機を駆動させて係止機構を作動さ
せるとともに、緩衝機構が作動するようにして、急激な
落下停止による衝撃を緩衝機構によって緩衝させて搬器
にショックを与えないで停止できるようにされた建設工
事用リフトの安全装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】このよ
うな目的を達成するためになされた本発明の建設工事用
リフトの安全装置は、二本のガイドレールに沿って昇降
する搬器の昇降フレームに組込まれて非常時にガイドレ
ールとその昇降フレームに設けられる係止部との間に次
第効きとなる係止手段を備えて、前記昇降フレームに付
設される速度検出器が設定値以上の速度を検知して信号
を発すると、直動の作動機を駆動して前記係止手段を作
動させ、昇降フレームの落下を停止させるようにされた
建設工事用リフトの安全装置において、前記係止手段
は、前記昇降フレームの中央部において昇降可能に支持
されて直動の作動機に繋がる起動部材と、この起動部材
に連結される梃子リンクを介し上下方向に連結されて下
端にクランプローラを備えるロッドと、そのロッドが引
上げられるとガイドレールに前記クランプローラを噛み
込ませて係止力を発生させる傾斜面を備えたクランプ主
枠および、このクランプ主枠を前記昇降フレームに上下
動可能に支持されて基部に緩衝体を装備される制動体と
を、左右対称に配設されていることを特徴とするもので
ある。
【0010】こうすることにより、非常時に速度検出器
が設定速度を越える速度を検出したならば、制御器を介
して直動の作動機を操作する信号が与えられる。する
と、その直動の作動機によって起動部材が引き下げら
れ、連結する梃子リンクによってロッドが引上げられて
下端に付属のクランプローラがクランプ主枠内でその傾
斜面に沿って転動しながら上昇して、その傾斜面と対向
する位置のガイドレール面との間に係合し、噛み合い状
態となってクランプ主枠が一体に設けられる制動体が制
動停止される。この際、制動停止時に生じる急激な降下
停止に伴なう衝撃は、制動体の基部に付設される緩衝体
が作用して緩衝され、昇降フレームは大きな衝撃を受け
ることなく瞬時に停止される。したがって、高速で運転
中に生じた吊下げロープの破断など不測の事故に対して
も、安全確実に、かつ衝撃を緩和されて落下を阻止され
るという効果を奏するのである。
【0011】しかも、前記制動体は、緩衝体を備えてい
るので、クランプ主枠とクランプローラとでなるガイド
レールに対してのクランプローラ噛み合い動作による次
第締まりの制動作用が働くと同時に、前記緩衝体による
昇降フレームに対しての緩衝作用の反力が結果的に前記
クランプローラ噛み合い部に働いて、その制動作用力を
増大させる効果を呈し、より確実に落下防止機能を発揮
できるという作用効果を奏するのである。
【0012】前記係止手段における制動体は、前記クラ
ンプ主枠を備える基部の上面に直立するシャフトが取付
けられ、このシャフト上端部と基部側面とで昇降フレー
ムに上下動可能に支持され、かつ前記シャフトに被嵌し
て昇降フレームの当該シャフト上端部の支持部下面と前
記基部上面との間に緩衝体を介在させて取り付けられる
構成であるのがよい。こうすることにより、制動体によ
る制動作動時の衝撃を、その制動部(係止部)に直結さ
れる緩衝体によって直接緩衝され、昇降フレームに与え
る衝撃力を速やかに緩衝して搬器を安全に停止させるこ
とができる。
【0013】前記梃子リンクとクランプローラを接続す
るロッドは、中間部において自在継ぎ手によって接続さ
れているのがよい。こうすると、非常時における制動体
が作動するとともに、緩衝機構が作動して緩衝動作した
とき、自在継ぎ手部分でロッドが屈曲変位でき、円滑に
緩衝制動できるという効果を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の建設工事用リフト
の安全装置を、その実施の形態について図面を参照しつ
つ説明する。
【0015】図1に示されるのは、本発明の一実施例に
係る建設工事用リフトの安全装置を備えるリフト主体部
を表す正面図であり、図2は一部切り欠いて表す安全装
置の正面図、図3は図2のA−A視平断面図、図4は図
2のB−B視平断面図、図5は図2のC−C視断面図、
図6は図2のD−D視側面図であり、図7(a)は制動
体部分の拡大平面図で(b)は(a)の右側面図を示
し、図8(a)は速度検出器取付部を示す正面図で
(b)は(a)のF−F視図である。
【0016】これらの図によって示されるのは、建設工
事用リフトにおける昇降フレームを主体にして表されて
いる。昇降フレーム3を案内するガイドレール2,2
は、所要の間隔で枠組支持体1の前面に取り付けられる
H形鋼のような部材によって形成され、その枠組支持体
1(鉄塔)は構築物に支持されて立設されている。
【0017】前記鉄塔1のガイドレール2,2に沿って
昇降する昇降フレーム3は、その両側部に付設されるガ
イドローラ4を前記ガイドレール2に当接させて案内さ
れ、頂部に付設の吊下げ滑車5を介して昇降用の吊り索
6により吊り下げられ、フレーム上部に安全装置10が
組み込まれている。
【0018】この昇降フレーム3の上部に組み込まれて
いる安全装置10は、フレーム中心線上に配置される起
動用の直動作動機(油圧シリンダ)11と、この直動作
動機11の作動杆11aに直結される起動部材12と、
この起動部材12に一端を連結される一対の梃子リンク
13,13と、各梃子リンク13の他端に連結されて下
端部にクランプローラ15を備えるロッド14と、昇降
フレーム3の両脇にそれぞれ組み込まれて前記クランプ
ローラ15と協動してガイドレール2をクランプするク
ランプ主枠22を外側に突き出して前記鉄塔1の各ガイ
ドレール2に対応させた制動体20と、その制動体20
に組み合わされて制動時に緩衝作用させる緩衝体19お
よび昇降フレーム3の頂部に取り付けられて非常時の落
下速度を検出して制動信号を前記直動作動機(油圧シリ
ンダ)11の制御部に与える速度検出器30とで構成さ
れている。
【0019】直動作動機11としては、油圧シリンダが
用いられる。この油圧シリンダ11は昇降フレーム3の
内部中心線上のブラケット11bに基端を取り付けら
れ、上向きに突き出すロッド11aの上端を昇降フレー
ム3内部にて上下動自在に配設された起動部材12に接
続されている。なお、この油圧シリンダ11には、昇降
フレーム3に付設される架台など搬器(図示せず)の適
所に設置された油圧ユニットと接続されて、常態ではロ
ッド11aが突き出すように設定され、非常時にはロッ
ド11aが後退するように制御回路(図示せず)が接続
されている。
【0020】前記起動部材12は、T字状に形成されて
中央下部に突き出す部分12bの下端で前記油圧シリン
ダ11のロッド11a端とピン11cで連結され、左右
両端部で梃子リンク13の一端とそれぞれピン13aで
連結される。また、前記油圧シリンダ11のロッド11
aとの連結部を挟んで両下部にガイド軸12c,12c
が垂設され、それらガイド軸12c,12cは昇降フレ
ーム3内部に設けられるガイドベアリング12d,12
dによってバランスをとって上下動できるようにされて
いる。
【0021】左右の梃子リンク13,13は、いずれも
中間部を昇降フレーム3にピン13cで枢支されて左右
対称に配置され、これら各梃子リンク13の他端部(外
側端部)に、クランプローラ15を下端部に備えるロッ
ド14がそれぞれピン13bで連結されている。
【0022】これら各ロッド14は中間部に自在継ぎ手
16を介在させて下端にクランプローラ15を備えるロ
ーラブラケット17が継ぎ手18にて屈曲可能に接続さ
れている。なお、ローラブラケット17には、外周に係
止爪歯を全周に亙り形成されたクランプローラ15が回
転自在に取り付けられ、そのクランプローラ15が後述
する制動体20のクランプ主枠22の内側に位置するよ
うに関連づけて吊り下げられている。
【0023】制動体20は、ブロック状の基部21から
昇降フレーム3に装着状態で外向きに突出す部分にクラ
ンプ主枠22が形成され、前記基部21の上面には所要
長さで縦軸25(本発明のシャフトに相当)が直立付設
されている。このような制動体20は、左右対称に形成
されて、昇降フレーム3の両脇に設けられた一側部を開
放されて箱形構造で左右対称に配設の制動体収容部3
a,3aに、それぞれ基部21を受け入れられ、その昇
降フレーム3の制動体収容部3a内側面と前後側面に所
要長さで上下方向に設けられた長孔3c,3dに挿入さ
れる案内ピン21a,21bによって垂直に移動案内さ
れるとともに、前記制動体収容部3aの上側位置に設け
られた軸受部27にて前記縦軸25上部を上下動可能に
支持されている。
【0024】前記制動体20のクランプ主枠22は、図
7(a)(b)で示されるように、鉄塔におけるガイド
レール2のフランジ部2aを受入れる切り込み23が側
方に切り開かれており、この切り込み23はガイドレー
ル2に対向する面を上向きに縮小する勾配面23aに、
またガイドレール2側を垂直面23bにして、常時は垂
直面23b側がガイドレール2のフランジ部2a背後に
位置するように関係づけられる。なお、前記クランプ主
枠22は、切り込み23の形成部内に、前述のようにク
ランプローラ15を組込むため、前記勾配面23aの傾
斜角度に平行する長孔24aを設けられたガイドプレー
ト24,24′が所要の間隔でその勾配面23aに直交
するようにして固着され、それらガイドプレート24,
24′間にクランプローラ15が、前記長孔24aに支
持軸15aを挿通案内されてブラケット17を介し組込
まれている。
【0025】前記制動体20には、昇降フレーム3の制
動体収容部3a内において、その基部21上面と縦軸2
5の軸受部27下側との間で、その縦軸25に外嵌して
緩衝体(コイルバネ)19が配され、常時制動体20を
押し下げるように付勢されている。なお、前記コイルバ
ネ19は、縦軸25の上端ねじ部に螺合するナット28
によってその作動力を規定するようにされている。
【0026】このようにされた安全装置10は、図8で
示されるように、昇降フレーム3の頂部に取付けられて
ガイドレール2の側面に沿って昇降時の速度を検出でき
るようにされた速度検出器30による電気信号を受けて
前記油圧シリンダ11の制御部(図示せず)が操作され
るように電気的に繋がれている。前記速度検出器30
は、例えば遠心力スイッチ(これに限定されない)31
が用いられ、ガイドレール2の側面に常時接触するよう
に例えばスプリング34で付勢して回転速度を検知でき
るようにされるローラ32から歯車列33を介して回転
力が伝達され、設定値を越える回転が遠心力スイッチ3
1において検知されると停止信号が発するようにされて
いる。
【0027】このように構成された安全装置10の作動
態様は、まず、図9(a)(b)で示されるように、正
常時には油圧シリンダ11の作動杆11aが突出した状
態で、接続される起動部材12に連結の左右両梃子リン
ク13,13の先端側が下向きに下げられて、これら梃
子リンク13,13に繋がるロッド14,14を押し下
げているので、それらロッド14の下端に繋がるローラ
ブラケット17を介して支持されているクランプローラ
15が、制動体20のクランプ主枠22内で最下部に保
持され、このクランプローラ15はフリーの状態に保た
れて昇降運転に際して全く関わりなく、昇降フレーム3
はガイドレール2に沿って正常に昇降される。
【0028】昇降フレーム3(搬器)が昇降するに際し
て、速度検出器30により常時その昇降速度が検知され
ており、不測の事態(例えば吊り索6の破断など)が発
生して速度検出器30によって下降速度が設定されてい
る速度以上を検知すると、その信号が油圧ユニット(図
示せず)の制御部に伝達され、制御信号によって油圧シ
リンダ11が作動杆11aを後退させる。
【0029】すると、図10(a)(b)に示されるよ
うに、作動杆11aの後退(矢印aで示す)によって起
動部材12が引き下げられる。この起動部材12の下降
によって連結される左右の梃子リンク13,13を介し
て両側のロッド14,14が同時に矢印bの方向に引き
上げられる。ロッド14が引き上げられると、その下端
に取り付くローラブラケット17によってクランプロー
ラ15が上向きに移動させられる。すると、クランプロ
ーラ15は、その支持軸15aをクランプ主枠22付設
のガイドプレート24,24′の長孔24aに案内され
て勾配面23aを転動しながらガイドレール2のフラン
ジ部2a表面に接触係合する。その結果、制動体20の
クランプ主枠22において上向き縮小に形成される切り
込み23部内で次第に狭まる空間にクランプローラ15
が進入する状態になるので、勾配面23aによってその
クランプローラ15がガイドレール2のフランジ部2a
表面に押し付けられる分力が作用すると同時にクランプ
主枠22の垂直面23bが前記クランプローラ15対向
面でフランジ部2a背後面に押し付けられ、次第締まり
になって、その垂直面23bとクランプローラ15によ
り強力にフランジ部2aを挟み付け、クランプローラ1
5の周面に設けられている係止爪歯がフランジ面に食い
込んで確実に係止制動される。
【0030】このようにして、クランプローラ15とク
ランプ主枠22の切り込み23内部垂直面23bとによ
るガイドレール2に対する係止制動操作が行われると、
その時点で制動体20がガイドレール2に対して固定さ
れる。これらの動作は瞬間的に行われるが、昇降フレー
ム2は慣性によってさらに下降しようとする。しかしな
がら、ガイドレール2に対して前記のような作動で係止
固定された制動体20の基部21上面と昇降フレームの
制動体収容部3a上部との間で緩衝体19が介在されて
いるので、この緩衝体19によって慣性で下降しようと
する昇降フレーム3を受け止めて衝撃を緩和させること
ができる(図11(a)(b)参照)。
【0031】この緩衝体19による衝撃吸収に際して、
その緩衝体19は制動体20における縦軸25に外嵌し
て上下方向に収縮するが、当該縦軸25は軸受部27に
おいて摺動して上方に突出す。ロッド14は中間部にお
いて自在継ぎ手16,18によって屈曲され、制動係止
動作を行わせる機構には何ら支障なく上下方向の変位に
対応させて機構部での障害の発生を予防される。
【0032】なお、この安全装置の作動に伴う昇降体
(昇降フレーム−搬器)に対する衝撃緩衝作用は、その
緩衝体19による衝撃力吸収の反力の一部が前記次第締
まり構造の係止機構部に合わせて作用し、その結果係止
部ではより強力に係止制動して不測の事態に際しても一
層の安全性を発揮することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る建設工事用リ
フトの安全装置を備えるリフト主体部を表す正面図であ
る。
【図2】図2は、一部切り欠いて表す安全装置の正面図
である。
【図3】図3は、図2のA−A視平断面図である。
【図4】図4は、図2のB−B視平断面図である。
【図5】図5は、図2のC−C視断面図である。
【図6】図6は、図2のD−D視側面図である。
【図7】図7は、制動係止部の詳細図で、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図8】図8は、速度検出部を示す図で、(a)は正面
図、(b)は(a)におけるF−F視図である。
【図9】図9は、本実施例安全装置の作動態様を説明す
る図で、(a)は正面からみた状態を、(b)はクラン
プローラの動作状態を、それぞれ示している。
【図10】図10は、本実施例安全装置の作動態様を説
明する図で、(a)は正面からみた状態を、(b)はク
ランプローラの動作状態を、それぞれ示している。
【図11】図11は、本実施例安全装置の作動態様を説
明する図で、(a)は正面からみた状態を、(b)はク
ランプローラの動作状態を、それぞれ示している。
【符号の説明】
1 枠組支持体 2 ガイドレール 2a ガイドレールのフランジ部 3 昇降フレーム 3a 制動体収容部 3b,3c 制動体を案内する長孔 5 吊下げ滑車 6 吊り索 10 安全装置 11 直動作動機(油圧シリンダ) 12 起動部材 13 梃子リンク 14 ロッド 15 クランプローラ 16 自在継ぎ手 17 ローラブラケット 18 継ぎ手 19 緩衝体(コイルバネ) 20 制動体 21 制動体の基部 21a,21b 制動体の案内ピン 22 クランプ主枠 23 切り込み 23a 切り込み部の勾配面 23b 切り込み部の垂直面 24,24′ ガイドプレート 24a 長孔 25 縦軸(シャフト) 27 軸受部 30 速度検出器 31 遠心力スイッチ 32 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 和弘 大阪市西成区花園南一丁目7番20号 株式 会社コシハラ内 (72)発明者 木村 美文 大阪市西成区花園南一丁目7番20号 株式 会社コシハラ内 Fターム(参考) 2E174 CA03 CA11 CA30 EA05 3F304 AA07 CA13 DA31 DA44 DA65

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本のガイドレールに沿って昇降する搬
    器の昇降フレームに組込まれて非常時にガイドレールと
    その昇降フレームに設けられる係止部との間に次第効き
    となる係止手段を備えて、前記昇降フレームに付設され
    る速度検出器が設定値以上の速度を検知して信号を発す
    ると、直動の作動機を駆動して前記係止手段を作動さ
    せ、昇降フレームの落下を停止させるようにされた建設
    工事用リフトの安全装置において、 前記係止手段は、前記昇降フレームの中央部において昇
    降可能に支持されて直動の作動機に繋がる起動部材と、
    この起動部材に連結される梃子リンクを介し上下方向に
    連結されて下端にクランプローラを備えるロッドと、そ
    のロッドが引上げられるとガイドレールに前記クランプ
    ローラを噛み込ませて係止力を発生させる傾斜面を備え
    たクランプ主枠および、このクランプ主枠を前記昇降フ
    レームに上下動可能に支持されて基部に緩衝体を装備さ
    れる制動体とを備え、かかる係止手段を左右対称に配設
    されていることを特徴とする建設工事用リフトの安全装
    置。
  2. 【請求項2】前記係止手段における制動体は、前記クラ
    ンプ主枠を備える基部の上面に直立するシャフトが取付
    けられ、このシャフト上端部と基部側面とで昇降フレー
    ムに上下動可能に支持され、かつ前記シャフトに被嵌し
    て昇降フレームの当該シャフト上端部の支持部下面と前
    記基部上面との間に緩衝体を介在させて取り付けられる
    構成である請求項1に記載の建設工事用リフトの安全装
    置。
  3. 【請求項3】前記梃子リンクとクランプローラを接続す
    るロッドは、中間部において自在継ぎ手によって接続さ
    れている請求項1に記載の建設工事用リフトの安全装
    置。
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