JPH10167626A - 斜行エレベーターのかご装置 - Google Patents
斜行エレベーターのかご装置Info
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- JPH10167626A JPH10167626A JP32274696A JP32274696A JPH10167626A JP H10167626 A JPH10167626 A JP H10167626A JP 32274696 A JP32274696 A JP 32274696A JP 32274696 A JP32274696 A JP 32274696A JP H10167626 A JPH10167626 A JP H10167626A
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- Japan
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- car
- emergency stop
- stop device
- rail
- passengers
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B5/00—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
- B66B5/28—Buffer-stops for cars, cages, or skips
- B66B5/284—Buffer-stops for cars, cages, or skips mounted on cars or counterweights
Landscapes
- Types And Forms Of Lifts (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 かごの過速下降時に所要の制動力が得られる
と共に、かごの乗客に作用する水平方向制動力が少ない
斜行エレベーターのかご装置を得る。 【解決手段】 かご2を傾斜したレール1に案内し、下
降側にかご2と共に昇降する非常止め装置6を設ける。
また、昇降方向の移動機能20を有する制動機構21を
備え、かご2及び非常止め装置5の両者を空所を形成し
て連結した連結手段16を設け、緩衝器22を上記両者
の一方に装着して他方に対向して設ける。これにより、
かご2の異常下降時に非常止め装置6が動作し、かご室
5及びかご枠4は連結手段16により制動された後に緩
衝器22を圧縮する。このため、非常止め装置6の減速
度がかご2の乗客に直接作用せず、非常制動力が確実に
得られ、かつ、かご2乗客に過大な水平方向分力が作用
する不具合を防止する。
と共に、かごの乗客に作用する水平方向制動力が少ない
斜行エレベーターのかご装置を得る。 【解決手段】 かご2を傾斜したレール1に案内し、下
降側にかご2と共に昇降する非常止め装置6を設ける。
また、昇降方向の移動機能20を有する制動機構21を
備え、かご2及び非常止め装置5の両者を空所を形成し
て連結した連結手段16を設け、緩衝器22を上記両者
の一方に装着して他方に対向して設ける。これにより、
かご2の異常下降時に非常止め装置6が動作し、かご室
5及びかご枠4は連結手段16により制動された後に緩
衝器22を圧縮する。このため、非常止め装置6の減速
度がかご2の乗客に直接作用せず、非常制動力が確実に
得られ、かつ、かご2乗客に過大な水平方向分力が作用
する不具合を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降経路が傾斜
して設けられた斜行エレベーターのかご装置に関する。
して設けられた斜行エレベーターのかご装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は、例えば特開昭57−1
26372号公報に示された構成に類似した従来の斜行
エレベーターのかご装置を示す図で、図4は斜行エレベ
ーターの側面図、図5は図4のA−A線に沿う底面図で
ある。図において、1は傾斜して設けられたかご用レー
ル、2はかご用レール1に案内されて昇降するかごで、
かご用レール1に係合した案内ローラ3を上下にそれぞ
れ装着したかご枠4、かご枠4に載置状態に装備された
かご室5及びかご枠4の下降側に設けられて要時に動作
しかご用レール1に係合する非常止め装置6によって構
成されている。
26372号公報に示された構成に類似した従来の斜行
エレベーターのかご装置を示す図で、図4は斜行エレベ
ーターの側面図、図5は図4のA−A線に沿う底面図で
ある。図において、1は傾斜して設けられたかご用レー
ル、2はかご用レール1に案内されて昇降するかごで、
かご用レール1に係合した案内ローラ3を上下にそれぞ
れ装着したかご枠4、かご枠4に載置状態に装備された
かご室5及びかご枠4の下降側に設けられて要時に動作
しかご用レール1に係合する非常止め装置6によって構
成されている。
【0003】7はかご用レール1の上端寄りに設けられ
た調速機、8はかご用レール1の下端寄りに設けられ調
速機8に対向して配置された張り車、9は無端状をなし
調速機7及び張り車8に巻掛けられてかご用レール1に
沿って張設された調速機ロープ、10は非常止め装置6
の作動腕であり、調速機ロープ9の一側に連結されてい
る。
た調速機、8はかご用レール1の下端寄りに設けられ調
速機8に対向して配置された張り車、9は無端状をなし
調速機7及び張り車8に巻掛けられてかご用レール1に
沿って張設された調速機ロープ、10は非常止め装置6
の作動腕であり、調速機ロープ9の一側に連結されてい
る。
【0004】11はかご用レール1と平行にかご用レー
ル1の下側に設置されたつり合おもり用レール、12は
案内ローラ13によりつり合おもり用レール11に案内
されて昇降するつり合おもり、14はかご用レール1の
上端寄りに設けられた巻上機、15は巻上機14の綱車
に巻掛けられた主索で、一端がかご2に、他端はつり合
おもり12にそれぞれ連結されている。
ル1の下側に設置されたつり合おもり用レール、12は
案内ローラ13によりつり合おもり用レール11に案内
されて昇降するつり合おもり、14はかご用レール1の
上端寄りに設けられた巻上機、15は巻上機14の綱車
に巻掛けられた主索で、一端がかご2に、他端はつり合
おもり12にそれぞれ連結されている。
【0005】従来の斜行エレベーターは上記のように構
成され、巻上機14が付勢されると主索15を介してか
ご2及びつり合おもり12がそれぞれのレールに案内さ
れて互いに反対方向に昇降する。また、調速機ロープ9
は作動腕10により非常止め装置6、すなわちかご2に
連結されて駆動され、かご2の昇降速度と同速で循環移
動して調速機7を駆動する。
成され、巻上機14が付勢されると主索15を介してか
ご2及びつり合おもり12がそれぞれのレールに案内さ
れて互いに反対方向に昇降する。また、調速機ロープ9
は作動腕10により非常止め装置6、すなわちかご2に
連結されて駆動され、かご2の昇降速度と同速で循環移
動して調速機7を駆動する。
【0006】そして、かご2が所定値を超えた速度で下
降した場合に、調速機7が作動して調速機ロープ9の循
環移動を拘束する。これにより、作動腕10が回動変位
し非常止め装置6が作動して制動子がレール1に押圧さ
れ、これの摩擦制動力によりかご2の下降が制動される
ようになっている。
降した場合に、調速機7が作動して調速機ロープ9の循
環移動を拘束する。これにより、作動腕10が回動変位
し非常止め装置6が作動して制動子がレール1に押圧さ
れ、これの摩擦制動力によりかご2の下降が制動される
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の斜
行エレベーターのかご装置において、非常止め装置6の
制動力は、主索15が破断してかご2が所定値を超えた
速度、すなわち過速度で下降し非常止め装置6が作動し
た場合に、かご2が停止するように設定されている。こ
のため、主索15が破断しない状態でかご2が所定値を
超えた速度で下降して非常止め装置6が作動したときに
は、つり合おもり12による減速力が作用するので、か
ご2の下降移動が急制動される。
行エレベーターのかご装置において、非常止め装置6の
制動力は、主索15が破断してかご2が所定値を超えた
速度、すなわち過速度で下降し非常止め装置6が作動し
た場合に、かご2が停止するように設定されている。こ
のため、主索15が破断しない状態でかご2が所定値を
超えた速度で下降して非常止め装置6が作動したときに
は、つり合おもり12による減速力が作用するので、か
ご2の下降移動が急制動される。
【0008】そして、斜行エレベーターにおいて下降移
動中のかご2が急制動されると、下降移動における水平
方向分力がかご2の乗客に作用する。このかご2の急制
動時の水平方向分力によってかご2の乗客が転倒する恐
れがあるため、非常止め装置6の制動力を小さく設定す
ることになる。しかし、制動力が小さい非常止め装置6
を設けた場合に、摩擦力の差異等によって所要の制動力
が得られなくなるという問題点があった。
動中のかご2が急制動されると、下降移動における水平
方向分力がかご2の乗客に作用する。このかご2の急制
動時の水平方向分力によってかご2の乗客が転倒する恐
れがあるため、非常止め装置6の制動力を小さく設定す
ることになる。しかし、制動力が小さい非常止め装置6
を設けた場合に、摩擦力の差異等によって所要の制動力
が得られなくなるという問題点があった。
【0009】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、かごの過速下降時に所要の制動
力が得られると共に、かごの乗客に作用する水平方向制
動力が少ない斜行エレベーターのかご装置を得ることを
目的とする。
になされたものであり、かごの過速下降時に所要の制動
力が得られると共に、かごの乗客に作用する水平方向制
動力が少ない斜行エレベーターのかご装置を得ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る斜行エレ
ベーターのかご装置においては、傾斜して設置されたレ
ールに案内されて昇降するかごと、このかごの下降側に
配置されてレールに案内されかごと共に昇降する非常止
め装置と、かごの昇降方向の移動機能を有する制動機構
からなりかご及び非常止め装置の両者相互を空所を形成
して連結した連結手段と、上記両者の対向面の一方に装
着されて上記対向面の他方に空隙を形成して装備された
緩衝器とが設けられる。
ベーターのかご装置においては、傾斜して設置されたレ
ールに案内されて昇降するかごと、このかごの下降側に
配置されてレールに案内されかごと共に昇降する非常止
め装置と、かごの昇降方向の移動機能を有する制動機構
からなりかご及び非常止め装置の両者相互を空所を形成
して連結した連結手段と、上記両者の対向面の一方に装
着されて上記対向面の他方に空隙を形成して装備された
緩衝器とが設けられる。
【0011】また、この発明に係る斜行エレベーターの
かご装置においては、一端が非常止め装置に固定されて
他端はかごを形成するかご枠に重合しこの重合部に設け
られて長手がかごの昇降方向に沿って配置された長穴を
有する連結材及び長穴に挿通されて連結材をかご枠に押
圧する締結具によって連結手段が構成される。
かご装置においては、一端が非常止め装置に固定されて
他端はかごを形成するかご枠に重合しこの重合部に設け
られて長手がかごの昇降方向に沿って配置された長穴を
有する連結材及び長穴に挿通されて連結材をかご枠に押
圧する締結具によって連結手段が構成される。
【0012】また、この発明に係る斜行エレベーターの
かご装置においては、油入緩衝器からなる緩衝器が設け
られる。
かご装置においては、油入緩衝器からなる緩衝器が設け
られる。
【0013】
実施の形態1.図1〜図3は、この発明の実施の形態の
一例を示す図で、図1は斜行エレベーターの側面図、図
2は図1の底面図で前述の図5相当図、図3は図2にお
いて非常止め装置が作動した状態を示す図2相当図であ
り、図1〜図3の他は図示が省略してあるが前述の図4
及び図5と同様に斜行エレベーターが構成されている。
図において、1は傾斜して設けられたかご用レールであ
る。
一例を示す図で、図1は斜行エレベーターの側面図、図
2は図1の底面図で前述の図5相当図、図3は図2にお
いて非常止め装置が作動した状態を示す図2相当図であ
り、図1〜図3の他は図示が省略してあるが前述の図4
及び図5と同様に斜行エレベーターが構成されている。
図において、1は傾斜して設けられたかご用レールであ
る。
【0014】2はかご用レール1に案内されて昇降する
かごで、かご用レール1に係合した案内ローラ3(図示
しない)が上下にそれぞれ装着されたかご枠4、かご枠
4に載置状態に装備されたかご室5及びかご枠4の下降
側にかご枠4の下端から離れて設けられて要時に動作し
てかご用レール1に係合する非常止め装置6によって構
成されている。
かごで、かご用レール1に係合した案内ローラ3(図示
しない)が上下にそれぞれ装着されたかご枠4、かご枠
4に載置状態に装備されたかご室5及びかご枠4の下降
側にかご枠4の下端から離れて設けられて要時に動作し
てかご用レール1に係合する非常止め装置6によって構
成されている。
【0015】16はかご枠4の下端部と非常止め装置6
を連結する連結手段で、一端が非常止め装置6に固定さ
れて他端がかご枠4の側面に重合して配置された連結材
17及び連結材17のかご枠4との重合部に設けられ長
手がかご2の昇降方向に沿って配置された長穴18に挿
通されてかご枠4にねじ込まれたボルトからなる締結具
19によって構成されている。
を連結する連結手段で、一端が非常止め装置6に固定さ
れて他端がかご枠4の側面に重合して配置された連結材
17及び連結材17のかご枠4との重合部に設けられ長
手がかご2の昇降方向に沿って配置された長穴18に挿
通されてかご枠4にねじ込まれたボルトからなる締結具
19によって構成されている。
【0016】このようにして、連結手段16には長穴1
8と締結具19によってかご2の昇降方向に沿う移動機
能20が形成されている。また、連結手段16には締結
具19により連結材17をかご枠4に押圧することによ
る機械的な摩擦を利用した制動機構21が形成されてい
る。
8と締結具19によってかご2の昇降方向に沿う移動機
能20が形成されている。また、連結手段16には締結
具19により連結材17をかご枠4に押圧することによ
る機械的な摩擦を利用した制動機構21が形成されてい
る。
【0017】22は非常止め装置6のかご枠4との対向
面に装着された油入緩衝装置からなる緩衝器で、かご枠
4との対向面に図2に示す間隔Bの空隙を形成して設け
られている。7はかご用レール1の上端寄りに設けられ
た調速機、8はかご用レール1の下端寄りに設けられ調
速機8に対向して配置された張り車、9は無端状をなし
調速機7及び張り車8に巻掛けられてかご用レール1に
沿って張設された調速機ロープ、10は非常止め装置6
の作動腕で、調速機ロープ9の一側に連結されている。
面に装着された油入緩衝装置からなる緩衝器で、かご枠
4との対向面に図2に示す間隔Bの空隙を形成して設け
られている。7はかご用レール1の上端寄りに設けられ
た調速機、8はかご用レール1の下端寄りに設けられ調
速機8に対向して配置された張り車、9は無端状をなし
調速機7及び張り車8に巻掛けられてかご用レール1に
沿って張設された調速機ロープ、10は非常止め装置6
の作動腕で、調速機ロープ9の一側に連結されている。
【0018】上記のように構成された斜行エレベーター
は、巻上機14が付勢されると主索15を介してかご2
及びつり合おもり12がそれぞれのレールに案内されて
互いに反対方向に昇降する。また、調速機ロープ9は作
動腕10により非常止め装置6、すなわちかご2に連結
されて駆動され、かご2の昇降速度と同速で循環移動し
て調速機7を駆動する。
は、巻上機14が付勢されると主索15を介してかご2
及びつり合おもり12がそれぞれのレールに案内されて
互いに反対方向に昇降する。また、調速機ロープ9は作
動腕10により非常止め装置6、すなわちかご2に連結
されて駆動され、かご2の昇降速度と同速で循環移動し
て調速機7を駆動する。
【0019】そして、かご2が所定値を超えた速度、す
なわち過速度で下降した場合に、調速機7が作動して調
速機ロープ9の循環移動を拘束する。これにより、作動
腕10が回動変位して非常止め装置6が作動し制動子が
レール1に押圧され、これの摩擦制動力により非常止め
装置6の下降が制動される。このときに、かご室5及び
かご枠4は下降方向の慣性により連結手段16の移動機
能20及び制動機構21によって制動されつつ非常止め
装置6に対して下降移動する。
なわち過速度で下降した場合に、調速機7が作動して調
速機ロープ9の循環移動を拘束する。これにより、作動
腕10が回動変位して非常止め装置6が作動し制動子が
レール1に押圧され、これの摩擦制動力により非常止め
装置6の下降が制動される。このときに、かご室5及び
かご枠4は下降方向の慣性により連結手段16の移動機
能20及び制動機構21によって制動されつつ非常止め
装置6に対して下降移動する。
【0020】そして、非常止め装置6に対するかご室5
及びかご枠4の下降移動により図2に示す間隔Bの空隙
が減少し、次いで緩衝器22を圧縮する。これにより、
緩衝器22による緩衝作用がかご室5及びかご枠4に発
生し、かご室5及びかご枠4が緩衝器22の緩衝行程、
図3に示す距離Sを移動して非常止め装置6に対して停
止する。
及びかご枠4の下降移動により図2に示す間隔Bの空隙
が減少し、次いで緩衝器22を圧縮する。これにより、
緩衝器22による緩衝作用がかご室5及びかご枠4に発
生し、かご室5及びかご枠4が緩衝器22の緩衝行程、
図3に示す距離Sを移動して非常止め装置6に対して停
止する。
【0021】したがって、非常止め装置6の作動による
減速度がかご室5内の乗客に直接作用しない。このた
め、非常止め装置6による所要の制動力を確実に得られ
る装置構成であって、非常止め装置6の作動によるかご
2の制動時に過大な水平方向分力が、かご2の乗客に作
用することによって生じる不具合を未然に防止すること
ができる。
減速度がかご室5内の乗客に直接作用しない。このた
め、非常止め装置6による所要の制動力を確実に得られ
る装置構成であって、非常止め装置6の作動によるかご
2の制動時に過大な水平方向分力が、かご2の乗客に作
用することによって生じる不具合を未然に防止すること
ができる。
【0022】なお、高速の斜行エレベーターにおいては
非常止め装置6の作動によるかご2の減速時に、かご室
5内の乗客に減速度が長時間作用するので、高速の斜行
エレベーターの実現が困難であった。しかし、図1〜図
3の実施の形態の構成によって、連結手段16の移動機
能20及び制動機構21における制動力を適宜に弱く、
また緩衝器22の緩衝行程を適宜に長く設定する。
非常止め装置6の作動によるかご2の減速時に、かご室
5内の乗客に減速度が長時間作用するので、高速の斜行
エレベーターの実現が困難であった。しかし、図1〜図
3の実施の形態の構成によって、連結手段16の移動機
能20及び制動機構21における制動力を適宜に弱く、
また緩衝器22の緩衝行程を適宜に長く設定する。
【0023】このようにして、非常止め装置6の作動時
に、非常止め装置6によりかご2を確実に制動すること
ができると共に、かご室5内の乗客に作用する減速度を
低く抑制することができる。これによって、斜行エレベ
ーターを容易に高速化することができる。
に、非常止め装置6によりかご2を確実に制動すること
ができると共に、かご室5内の乗客に作用する減速度を
低く抑制することができる。これによって、斜行エレベ
ーターを容易に高速化することができる。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、傾斜し
て設置されたレールに案内されて昇降するかごと、この
かごの下降側に配置されてレールに案内されてかごと共
に昇降する非常止め装置と、かごの昇降方向の移動機能
を有する制動機構からなりかご及び非常止め装置の両者
相互を空所を形成して連結した連結手段と、上記両者の
対向面の一方に装着されて上記対向面の他方に空隙を形
成して装備された緩衝器とを設けたものである。
て設置されたレールに案内されて昇降するかごと、この
かごの下降側に配置されてレールに案内されてかごと共
に昇降する非常止め装置と、かごの昇降方向の移動機能
を有する制動機構からなりかご及び非常止め装置の両者
相互を空所を形成して連結した連結手段と、上記両者の
対向面の一方に装着されて上記対向面の他方に空隙を形
成して装備された緩衝器とを設けたものである。
【0025】そして、かごが所定値を超えた速度、すな
わち過速度で下降した場合に、非常止め装置が作動して
非常止め装置の下降が制動される。このときに、かご室
及びかご枠は下降方向の慣性により連結手段の移動機能
及び摩擦制動機構によって制動されつつ非常止め装置に
対して下降移動する。これにより、非常止め装置に対す
るかご室及びかご枠の下降移動により緩衝器と対向部材
との空隙が減少し、次いで緩衝器を圧縮する。
わち過速度で下降した場合に、非常止め装置が作動して
非常止め装置の下降が制動される。このときに、かご室
及びかご枠は下降方向の慣性により連結手段の移動機能
及び摩擦制動機構によって制動されつつ非常止め装置に
対して下降移動する。これにより、非常止め装置に対す
るかご室及びかご枠の下降移動により緩衝器と対向部材
との空隙が減少し、次いで緩衝器を圧縮する。
【0026】これによって、緩衝器による緩衝作用がか
ご室及びかご枠に発生し、かご室及びかご枠が緩衝器の
緩衝行程を移動して非常止め装置に対して停止する。し
たがって、非常止め装置の作動による減速度がかご内の
乗客に直接作用しない。このため、非常止め装置による
所要の制動力を確実に得られる装置構成であって、非常
止め装置の作動によるかごの制動時に過大な水平方向分
力が、かごの乗客に作用することによって生じる不具合
を未然に防止する効果がある。
ご室及びかご枠に発生し、かご室及びかご枠が緩衝器の
緩衝行程を移動して非常止め装置に対して停止する。し
たがって、非常止め装置の作動による減速度がかご内の
乗客に直接作用しない。このため、非常止め装置による
所要の制動力を確実に得られる装置構成であって、非常
止め装置の作動によるかごの制動時に過大な水平方向分
力が、かごの乗客に作用することによって生じる不具合
を未然に防止する効果がある。
【0027】また、この発明は以上説明したように、一
端が非常止め装置に固定されて他端はかごを形成するか
ご枠に重合しこの重合部に設けられて長手がかごの昇降
方向に沿って配置された長穴を有する連結材及び長穴に
挿通されて連結材をかご枠に押圧する締結具によって連
結手段を構成したものである。
端が非常止め装置に固定されて他端はかごを形成するか
ご枠に重合しこの重合部に設けられて長手がかごの昇降
方向に沿って配置された長穴を有する連結材及び長穴に
挿通されて連結材をかご枠に押圧する締結具によって連
結手段を構成したものである。
【0028】これによって、非常止め装置の作動時に、
連結手段の移動機能及び制動機構における制動力並びに
緩衝器の制動力により、かごの乗客に作用する減速度を
低下することができる。したがって、非常止め装置の作
動によるかごの制動時に過大な水平方向分力が、かごの
乗客に作用することによって生じる不具合を未然に防止
する効果がある。
連結手段の移動機能及び制動機構における制動力並びに
緩衝器の制動力により、かごの乗客に作用する減速度を
低下することができる。したがって、非常止め装置の作
動によるかごの制動時に過大な水平方向分力が、かごの
乗客に作用することによって生じる不具合を未然に防止
する効果がある。
【0029】また、この発明は以上説明したように、油
入緩衝器からなる緩衝器を設けたものである。
入緩衝器からなる緩衝器を設けたものである。
【0030】これによって、非常止め装置の作動時に、
連結手段の移動機能及び制動機構における制動力がかご
室に作用した後に、油入緩衝器の緩衝行程に対応してか
ごの乗客に作用する減速度を低下することができる。し
たがって、非常止め装置の作動によるかごの制動時に過
大な水平方向分力が、かごの乗客に作用することによっ
て生じる不具合を未然に防止する効果がある。
連結手段の移動機能及び制動機構における制動力がかご
室に作用した後に、油入緩衝器の緩衝行程に対応してか
ごの乗客に作用する減速度を低下することができる。し
たがって、非常止め装置の作動によるかごの制動時に過
大な水平方向分力が、かごの乗客に作用することによっ
て生じる不具合を未然に防止する効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図であり、斜
行エレベーターの側面図。
行エレベーターの側面図。
【図2】 図1の底面図で後述する図5相当図。
【図3】 図2において非常止め装置が作動した状態を
示す図2相当図。
示す図2相当図。
【図4】 従来の斜行エレベーターのかご装置を示す図
で、斜行エレベーターの側面図。
で、斜行エレベーターの側面図。
【図5】 図4のA−A線に沿う底面図。
1 レール、2 かご、4 かご枠、6 非常止め装
置、16 連結手段、17 連結材、18 長穴、19
締結具、20 移動機能、21 制動機構、22 緩
衝器(油入緩衝器)。
置、16 連結手段、17 連結材、18 長穴、19
締結具、20 移動機能、21 制動機構、22 緩
衝器(油入緩衝器)。
Claims (3)
- 【請求項1】 傾斜して設置されたレールに案内されて
昇降するかごと、このかごの下降側に配置されて上記レ
ールに案内されて上記かごと共に昇降する非常止め装置
と、上記かごの昇降方向の移動機能を有する制動機構か
らなり上記かご及び非常止め装置の両者相互を空所を形
成して連結した連結手段と、上記両者の対向面の一方に
装着されて上記対向面の他方に空隙を形成して装備され
た緩衝器とを備えた斜行エレベーターのかご装置。 - 【請求項2】 一端が非常止め装置に固定されて他端は
かごを形成するかご枠に重合しこの重合部に設けられて
長手が上記かごの昇降方向に沿って配置された長穴を有
する連結材及び上記長穴に挿通されて上記連結材を上記
かご枠に押圧する締結具によって構成された連結手段と
したことを特徴とする請求項1記載の斜行エレベーター
のかご装置。 - 【請求項3】 油入緩衝器からなる緩衝器を備えたこと
を特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかひとつに
記載の斜行エレベーターのかご装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32274696A JPH10167626A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 斜行エレベーターのかご装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32274696A JPH10167626A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 斜行エレベーターのかご装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10167626A true JPH10167626A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18147181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32274696A Pending JPH10167626A (ja) | 1996-12-03 | 1996-12-03 | 斜行エレベーターのかご装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10167626A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010086591A3 (en) * | 2009-01-27 | 2011-01-20 | Michael Godwin | Safety device for a passenger transportation system |
CN103663031A (zh) * | 2013-07-17 | 2014-03-26 | 太仓市鸿欣工业产品设计有限公司 | 电梯跌落急救装置 |
CN105712149A (zh) * | 2016-03-23 | 2016-06-29 | 安徽瑞格电梯服务股份有限公司 | 一种新型轿厢防坠设备 |
FR3105964A1 (fr) * | 2020-01-08 | 2021-07-09 | Poma | Véhicule amorti pour le transport de passagers sur une voie de pente variable et installation comprenant ledit véhicule |
RU2813171C2 (ru) * | 2020-01-08 | 2024-02-07 | Пома | Транспортное средство с амортизацией для транспортировки пассажиров по пути с переменным наклоном и установка, содержащая указанное транспортное средство |
-
1996
- 1996-12-03 JP JP32274696A patent/JPH10167626A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010086591A3 (en) * | 2009-01-27 | 2011-01-20 | Michael Godwin | Safety device for a passenger transportation system |
CN103663031A (zh) * | 2013-07-17 | 2014-03-26 | 太仓市鸿欣工业产品设计有限公司 | 电梯跌落急救装置 |
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FR3105964A1 (fr) * | 2020-01-08 | 2021-07-09 | Poma | Véhicule amorti pour le transport de passagers sur une voie de pente variable et installation comprenant ledit véhicule |
EP3848267A1 (fr) | 2020-01-08 | 2021-07-14 | Poma | Véhicule amorti pour le transport de passagers sur une voie de pente variable et installation comprenant ledit véhicule |
US11713212B2 (en) | 2020-01-08 | 2023-08-01 | Poma | Vehicle with shock absorption for transporting passengers on a variable slope track and installation comprising said vehicle |
RU2813171C2 (ru) * | 2020-01-08 | 2024-02-07 | Пома | Транспортное средство с амортизацией для транспортировки пассажиров по пути с переменным наклоном и установка, содержащая указанное транспортное средство |
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