JP2005306539A - エレベータの衝撃緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝装置本体収縮時に可撓性長尺体が周辺用品に引っ掛からないようにする。
【解決手段】昇降路のピット内に設置されシリンダー1上部に複数のプランジャ2a〜2cが多段連結された緩衝装置本体4と、一端が最上段のプランジャ2a側に固定され、他端が前記シリンダー上部相当位置に設定される固定部7に固定される可撓性長尺体8と、この可撓性長尺体の中間部により下側から抱きかかえるように設定される動滑車10と、この動滑車の上下位置に応じて動作する復帰確認スイッチ9とを設けた衝撃緩衝装置であって、前記動滑車の上流側又は下流側に可撓性長尺体をガイドするリング状ガイド11,11aを設け、乗りかごの異常降下による緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、可撓性長尺体の弛みによる復帰確認スイッチを含む周辺用品の引っ掛かりを回避するようにガイドする衝撃緩衝装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの乗りかご降下による衝撃を緩和するエレベータの衝撃緩衝装置に関する。
従来の一般的なエレベータの衝撃緩衝装置は、図7に示すように乗りかごの異常降下後の復旧状態をエレベータ制御盤に通知するために復帰確認スイッチが取付けられている。この衝撃緩衝装置100は、具体的には、エレベータ乗りかご101の真下の昇降路底部のピット内にシリンダー102及びプランジャ103を備え、内部にバネ104を内装してなる油圧緩衝装置本体105Aが設置され、またプランジャ103の上部から側方に向けてカム取付アーム106が取付けられ、そのアーム端部側から下方にカムロッド107が吊下されている。さらに、シリンダー102の上部一側面側に復帰確認スイッチ108が取付けられ、常時はオン状態にあるが、乗りかご101の異常降下に伴う油圧緩衝装置本体105Aのプランジャ103による油圧やバネ圧に抗しつつ徐々に収縮し、それに伴ってカムロッド107が降下し、復帰確認スイッチ108をオフ状態に設定する。この復帰確認スイッチ108のオフ信号を受け、エレベータ制御盤は電源を遮断する。
その後、復旧作業等によってプランジャ103上の乗りかご101が通常運転エリアまで上昇し、当該プランジャ103が油圧やバネ圧等によって元の伸張位置に戻ると、カムロッド107が上昇し、復帰確認スイッチ108がオン状態に切り替わる。エレベータ制御盤は、復帰確認スイッチ108からオン信号を受けると正常状態に戻ったと判断し、電源を投入し、乗りかご101の通常運転を許容する。つまり、プランジャ103が伸張位置まで戻り、乗りかご101が安全停止可能状態に復帰したことにより、乗りかご101の通常運転が可能となる。
ところで、超高速度のエレベータに使用される衝撃緩衝装置は、装置の小型化とプランジャのストローク長大化とを同時に達成させるために、図8に示すような多段連結式プランジャを有する緩衝装置本体105Bが用いられている。
この多段連結式プランジャを有する衝撃緩衝装置は、図12(a)に示すように、シリンダー102の上部に多段連結式プランジャ103a,103b,103cを接続した緩衝装置本体105Bによって構成され、昇降路最下部のピット内底に配置され、最上部のプランジャ103aにカム取付アーム106が取付けられ、このカム取付アーム106の先端側にカムロッド107が吊下げられている。その他の構成は図7と同様な構成であるので、同一構成個所には同一符号を付してその説明を省略する。
このような装置においては、超高速度エレベータの乗りかごの異常降下時、乗りかご101の降下に伴う衝撃を多段連結式プランジャ103a,103b,103cで吸収することが可能であるが、同図(b)に示すように多段連結式プランジャ103a,103b,103cのストロークが長い分だけカムロッド107も長くなっているので、カムロッド107の先端がシリンダー102の設置面109に干渉してしまう問題がある。
そこで、従来、以上のような問題を解消するために、図9に示すような衝撃緩衝装置が提案されている(特許文献1)。
この衝撃緩衝装置は、シリンダー102上部の一側部であるカム取付アーム106の取付け側に支持固定部110を設置し、最上部のプランジャ103aに取付けられたカム取付アーム106先端側から可撓性長尺体111を吊下げた後、下側から動滑車112を抱え込むようにリターンさせて支持固定部110に固定し、緩衝装置本体105Cの伸縮動作に併せて動滑車112を上下させるとともに、当該動滑車112の上下動に伴って復帰確認スイッチ108をオン・オフ動作させる構成となっている。その他の構成は図7,図8と同様の構成であるので、同一構成個所には同一符号を付してその説明を省略する。
以上のような構成にすれば、2:1ローピングに基づく動滑車112を使用する形態となり、動滑車112のストロークが緩衝装置本体105Cのストロークの半分となるので、カムロッド107の先端がシリンダー102の設置面109に干渉しなくなる。
特開2003−292262号公報
しかしながら、以上のような衝撃緩衝装置では、乗りかごの異常降下等による緩衝装置本体105Cの動作直後、可撓性長尺体111が緩衝装置本体105Cの動作速度で下方向に送り出されるように作用するが、一方、動滑車112は、自由落下となることから可撓性長尺体111と動滑車112との両者に速度差が生じ、可撓性長尺体111が弛んだ状態となり、復帰確認スイッチ108を含む周辺用品に引っ掛かる恐れがある。
また、多段連結式プランジャ103a,103b,103cを有する衝撃緩衝装置では、定期的に緩衝装置本体105Cのストロークを測定し、予め定める基準値となっているか否かを管理しているが、緩衝装置本体105Cが長大であることから、当該緩衝装置本体105Cのストロークが測り辛いといった問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、緩衝装置本体収縮時に可撓性長尺体が周辺用品に引っ掛からないようし、かつ緩衝装置本体に関連するストロークを迅速に測定可能とするエレベータの衝撃緩衝装置を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、昇降路のピット内に設置されシリンダー上部に複数のプランジャが多段連結された緩衝装置本体と、一端が最上段のプランジャ側に固定され、他端が前記シリンダー上部相当位置に設定される固定部に固定される可撓性長尺体と、この可撓性長尺体の中間部によって下側から抱きかかえるように設定される少なくとも1つの動滑車と、この動滑車の上下位置に応じて動作する復帰確認スイッチとを設けた衝撃緩衝装置において、前記動滑車の上流側又は下流側に前記可撓性長尺体をガイドするリング状ガイド体を設け、前記緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、この収縮による前記可撓性長尺体の送り出し速度と前記動滑車の自由落下速度との速度差による当該可撓性長尺体の弛みによる前記復帰確認スイッチを含む周辺用品の引っ掛かりを回避するようにガイドする衝撃緩衝装置である。
この発明は以上のような構成とすることにより、緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、この収縮による可撓性長尺体の送り出し速度と動滑車の自由落下速度との速度差によって可撓性長尺体が弛むが、例えば動滑車の下流側にリング状ガイド体を設けた場合、可撓性長尺体が復帰確認スイッチを含む周辺用品近傍で弛んで躍るようなことがなくなり、復帰確認スイッチを含む周辺用品の引っ掛かりを回避することが可能となる。
また、動滑車の上流側にリング状ガイド体を設けた場合、緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、可撓性長尺体が一時的にリング状ガイド体の外側にはみ出すことがあるが、動滑車の自由落下に応じて外側へのはみ出し部分を取り崩すように作用するので、可撓性長尺体による復帰確認スイッチを含む周辺用品の引っ掛かりを回避することが可能となる。
なお、前記可撓性長尺体をガイドするリング状ガイド体に代えて、逆円錐形状ガイド体を設ければ、緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、可撓性長尺体が一時的に間口の広い上部に蛇行状に蓄えつつ下方に繰出すことにより、可撓性長尺体が弛んで躍るようなことがなく、復帰確認スイッチを含む周辺用品の引っ掛かりを回避することが可能となる。
(2) 本発明は、前記(1)の構成に新たに、最上段のプランジャ側から軟性目盛り付き測定尺を吊下げるように設ければ、緩衝装置本体の動作前後による多段連結プランジャのストロークを測定することが可能となり、極めて正確、かつ迅速に所要とするストロークを測定できる。
また、シリンダーの側面に測定用目盛りを施せば、緩衝装置本体の動作前後による動滑車の上下移動ストロークを測定することができる。
さらに、可撓性長尺体に測定用目盛りを施せば、緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、その多段連結プランジャのストロークを測定することができる。
(3) 本発明は、前記(1)の構成に新たに、動滑車の回転数を計測し距離に変換する距離変換装置を設ければ、測定用目盛りを設けることなく、多段連結プランジャの収縮時等のストロークその他所要とするストロークを測定することができる。
また、動滑車の回転数を計測し距離に変換する距離変換手段と、この変換手段によって変換される距離を可撓性長尺体の動滑車に対するローピング数で乗算し表示する手段とを設ければ、表示結果から直ちに多段連結プランジャの収縮時等のストロークその他所要とするストロークを測定することができる。
本発明は、可撓性長尺体のガイドを設けることにより、緩衝装置本体収縮時に可撓性長尺体がスイッチを含む周辺用品に引っ掛かることがなくなり、また緩衝装置本体の収縮に関連するストロークを迅速に測定することができるエレベータの衝撃緩衝装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置の一実施の形態を示す構成図である。
この衝撃緩衝装置は、例えば油圧シリンダー1の上部に多段連結式プランジャ2a,2b,2cが連結され、乗りかご3の異常降下による荷重衝撃を吸収する緩衝装置本体4と、シリンダー1上部から下側に折り曲げられた例えばL字形状の支持部材5と、一端部が最上部のプランジャ2a上部に取付けられたカム取付アーム6の先端側に吊り下げられ、他端部がシリンダー1とほぼ同じ高さ位置の支持部材5に設けられた支持固定部7に固定される可撓性長尺体8と、例えばシリンダー1の高さ範囲内において例えばシリンダー1の一側部に固定された例えばリミットスイッチなどの復帰確認スイッチ9と、カム取付アーム6と支持固定部7とに垂下するように支持される可撓性長尺体8によって下側から抱きかかえられるように設定されるスイッチ制御子となる動滑車10とによって構成されている。
また、衝撃緩衝装置には、シリンダー1の高さ範囲内の復帰確認スイッチ8近傍に取付けられる支持部材5に、動滑車10を経て支持固定部7に至る可撓性長尺体8を囲むようにガイドするリング状ガイド体11が取付けられている。
このリング状ガイド体11は動滑車10下流側に位置する可撓性長尺体8をガイドするように取付けたが、例えば動滑車10の上流側に図示点線11aのごとく取付けてもよい。
なお、支持固定部7は、前述するように、シリンダー1に支持部材5を介して固定したり、昇降路壁(図示せず)に取付け部材(図示せず)を介して取り付けることも可能である。また、復帰確認スイッチ9及びガイド体11,11aに関しても、昇降路壁(図示せず)に取付け部材(図示せず)を介して取り付けることができる。
次に、以上のような衝撃緩衝装置の動作について説明する。
今、例えば乗りかご3が何らかの要因により異常降下し、最上段のプランジャ2aの上面に突き当たると、その降下する乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮する。このとき、プランジャ2a〜2cの収縮に基づく収縮ストロークに相当する寸法分だけ可撓性長尺体8が降下し、それに伴って動滑車10も降下する。この際、動滑車10は、可撓性長尺体8の降下寸法を吸収するべく降下しようとするが、可撓性長尺体8はプランジャ2a〜2cの収縮速度で降下するように下側方向に送り出されるのに対し、動滑車10は、自由落下となるので、両者の間に速度差が生じ、動滑車10が一時的に浮いた状態となる。ここで、下側に張力がかからなくなった可撓性長尺体8は弛んでしまうが、この弛んだ可撓性長尺体8の躍りを抑制するようにガイド体11,11aでガイドするので、可撓性長尺体8が復帰確認スイッチ9を含む周辺用品に引っ掛かることがなくなる。
従って、以上のような実施の形態によれば、動滑車10の上流側又は下流側に位置する可撓性長尺体8を囲むようにガイド体11を取付けることにより、可撓性長尺体8が弛んでも復帰確認スイッチ9を含む周辺用品に絡まることが少なくなり、ひいては復帰確認スイッチ9を正確、かつ確実に動作させることができ、また可撓性長尺体8の損傷も軽減化できる。
図2は本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置の他の実施の形態を示す要部構成図である。
この実施の形態は、リング状ガイド体11,11aに代えて逆円錐形状ガイド体11bを用いた例である。
このエレベータの衝撃緩衝装置は、図1とほぼ同様な構成であるので、同一構成部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1の説明に譲り、以下、特に異なる部分について説明する。すなわち、この衝撃緩衝装置は、シリンダー1、前述するL字状支持部材5或いは昇降路壁(図示せず)の一側方に取付支持部材5aが突設され、この取付支持部材5aの先端部側に逆円錐形状ガイド体11bが取付けられている。この逆円錐形状ガイド体11bは、可撓性長尺体受け部となる上部の間口が広く、下側にいくに従って口径が絞られた漏斗状に形成され、乗りかご3の降下によるプランジャ2a〜2cの収縮に応じて降下する可撓性長尺体8を一時的に蛇行状にて吸収し、同時に逆円錐形状ガイド体11bの下部側筒体から動滑車10の落下に従って可撓性長尺体8を降下させていく。
従って、このような実施の形態によれば、シリンダー1、前述するL字状支持部材5或いは昇降路壁(図示せず)の一側方に漏斗状に形成された逆円錐形状ガイド体11bを配置し、この逆円錐形状ガイド体11bを通すように可撓性長尺体8を垂下させているので、乗りかご3の降下によるプランジャ2a〜2cの収縮によって降下する可撓性長尺体8を広い間口の逆円錐形状ガイド体11bで受けるので、可撓性長尺体8が外部にはみ出すことがなく、周辺用品に絡みつくような状況がなくなり、ガイドとしての信頼性を高めることができる。また、動滑車10の落下に追従しつつ可撓性長尺体8が降下するので、可撓性長尺体8を安定に降下させることができる。さらに、可撓性長尺体8の損傷を軽減化することができる。
なお、上記実施の形態では、リング状ガイド体11,11a及び逆円錐形状ガイド体11bの材料を特定していないが、例えばウレタン等の樹脂製材料で形成すれば、可撓性長尺体8がリング状ガイド体11,11a及び逆円錐形状ガイド体11bに接触するような場合でも、可撓性長尺体8の損傷を抑制することができる。
図3は本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一又は等価な部分には同一符号を用いて説明する。
このエレベータの衝撃緩衝装置は、シリンダー1上部に多段連結式プランジャ2a,2b,2cが連結され、乗りかご3の異常降下による荷重衝撃を吸収する緩衝装置本体4と、シリンダー1上部から下側に折り曲げられた例えばL字形状の支持部材5と、一端部が最上部のプランジャ2a上部に取付けられたカム取付アーム6の先端側に吊り下げられ、他端部がシリンダー1とほぼ同じ高さ位置の支持部材5に設けられた支持固定部7に固定される可撓性長尺体8と、シリンダー1の一側部に固定された例えばリミットスイッチなどの復帰確認スイッチ9と、可撓性長尺体8によって下側から抱きかかえられるように設定されるスイッチ制御子の機能をもつ動滑車10とによって構成されている。
さらに、衝撃緩衝装置は、カム取付アーム6の先端側に少なくとも多段連結式プランジャ2a,2b,2cのストロークよりも長い寸法を有する軟性の目盛り付き測定尺12が吊下げられている。この測定尺12は、可撓性長尺体8のカム取付アーム6取付け面又は最上部のプランジャ2a上面を起点とし、下側に行くほど大きくなるような目盛りが付されたものであり、これによって多段連結式プランジャ2a,2b,2cのストロークを瞬時に測定可能な構成となっている。
従って、以上のような構成によれば、乗りかご3が何らかの要因により降下し、最上段のプランジャ2aの上面に突き当たると、降下する乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮する。このプランジャ2a〜2cの収縮とともに、カム取付アーム6の先端側に取付けられている測定尺12も降下し、プランジャ2a〜2cの収縮による緩衝装置本体4のストロークを測定でき、また保守点検員が側方から測定尺12の目盛りを読取るだけであるので、定期点検時に迅速に多段連結式プランジャ2a,2b,2cのストロークを測定できる。
次に、図4は本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一又は等価な部分には同一符号を用いて説明する。
この実施の形態は、動滑車10が上下する区間近傍のシリンダー1の外側筐体に目盛り13が貼り付けられ、乗りかご3の正常運転時における動滑車10の最下面に対応する目盛り13の指示値と乗りかご降下による緩衝装置本体4動作時における動滑車10の最下面に対応する目盛り13の指示値とから動滑車10の上下移動ストロークを計測できる。
従って、乗りかご3が何らかの要因により降下し、最上段のプランジャ2aの上面に突き当たり、降下する乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮する。このプランジャ2a〜2cの収縮とともに、カム取付アーム6の先端側に取付けられている可撓性長尺体8が降下し、それに伴って動滑車10が降下する。その結果、動滑車10の最初の最下面に対応する目盛り13の指示値と乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮したときの動滑車10の最後の最下面に対応する目盛り13の指示値との差を読み取れば、動滑車10の上下移動ストロークを迅速、かつ正確に測定することができる。
なお、上記実施の形態では、シリンダー1の外側筐体に目盛り13を貼り付けたが、シリンダー1の筐体に直接目盛り13を書き込むように施してもよく、より安価、かつ場所を取らずに手軽に実施できる。
図5は本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一又は等価な部分には同一符号を用いて説明する。
この実施の形態は、可撓性長尺体8とは別個に測定尺12などを設けるのではなく、可撓性長尺体8自体に目盛り14を貼り付けるとか、或いは可撓性長尺体8自体に直接目盛り23を書き込むことにより、図1に示す本来の可撓性長尺体8の機能の他、伸張・収縮による多段連結式プランジャ2a〜2cの伸張・収縮に関係するストロークを測定する機能をもたせることができる。
すなわち、乗りかご3が何らかの要因により降下し、最上段のプランジャ2aの上面に突き当たり、降下する乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮すると、その収縮とともに目盛り14が付された可撓性長尺体8も降下するので、この降下した可撓性長尺体8の目盛り14を読むことにより、収縮したプランジャ2a〜2cのストロークを可撓性長尺体8の目盛り14から容易に読み取ることができる。
図6は本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一又は等価な部分には同一符号を用いて説明する。
このエレベータの衝撃緩衝装置は、図1に示す構成の動滑車10の回転軸に取付けられ、動滑車10の回転数を計測する滑車回転計21と、この滑車回転計21で計測された回転数から得られる円周からプランジャ2a〜2cの収縮によるストロークに相当する距離を算出する距離変換手段22と、この距離変換手段22で算出されるデジタル的又はアナログ的な距離を表示する表示部23が設けられている。
このような構成においては、乗りかご3が何らかの要因により降下し、最上段のプランジャ2aの上面に突き当たり、降下する乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮すると、その収縮とともに可撓性長尺体8も降下し、この可撓性長尺体8の降下に伴って動滑車10がガイドローラ24に接して回転する。動滑車10が回転すると、滑車回転計21が動滑車10の回転数を計測し、距離変換手段22に送出する。ここで、距離変換手段22は、動滑車10の円周からプランジャ2a〜2cの収縮によるストロークに相当する距離を算出し、表示部23に表示する。25は動滑車10及びガイドローラ24を回転可能に支持する箱型筐体である。
従って、以上のような実施の形態によれば、降下する乗りかご3の荷重を受けてプランジャ2a〜2cが収縮し、可撓性長尺体8の降下に伴って動滑車10が回転するので、動滑車10の回転数から速度からプランジャ2a〜2cの収縮によるストロークに相当する距離を算出し表示するので、表示結果を一目で認識でき、ストロークの測定作業が向上する。しかも、距離算出結果をラッチしておけば、後にプランジャ2a〜2c収縮時のストロークを把握でき、当該距離から最上部のプランジャ2aの位置を知ることもできる。
さらに、他の実施の形態としては、図6に図示点線で示すように距離変換手段22の出力側にローピング乗算部26を接続し、ここで、距離変換手段22で得られる距離に可撓性長尺体8の動滑車10に対するローピング数を乗算すれば、より正確に距離を算出できるので、このローピング数を乗算した値を表示部23に表示する構成であってもよい。
従って、以上のような実施の形態によれば、距離変換手段22で得られる距離に予め定めるローピング数を乗算するので、ローピング数を考慮しなくてもよく、ストローク測定作業をより向上させることができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば上記実施の形態では、1個の動滑車10を用いた例について説明したが、2個以上の動滑車10を可撓性長尺体8で抱える構成のものでもよい。
また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置の一実施の形態を示す構成図。 図1に示すリング状ガイド体に代えて、逆円錐形状ガイド体を用いる例を示す図。 本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置の他の実施の形態を示す構成図。 本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図。 本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図。 本発明に係るエレベータの衝撃緩衝装置のさらに他の実施の形態を示す構成図。 従来のエレベータの衝撃緩衝装置の構成図。 従来の多段連結式プランジャを用いた衝撃緩衝装置の構成図。 従来の多段連結式プランジャを用い、かつ可撓性長尺体8を用いた場合の衝撃緩衝装置の構成図。
符号の説明
1…シリンダー、2a〜2c…多段連結式プランジャ、3…乗りかご、4…緩衝装置本体、6…カム取付アーム、7…固定部、8…可撓性長尺体、9復帰確認スイッチ、10…動滑車、11,11a…リング状ガイド体、11b…逆円錐形状ガイド体、12…目盛り付き測定尺、13,14…目盛り、21…滑車回転計、22…距離変換手段、23…表示部、26…ローピング乗算部。

Claims (7)

  1. 昇降路のピット内に設置されシリンダー上部に複数のプランジャが多段連結された緩衝装置本体と、一端が最上段のプランジャ側に固定され、他端が前記シリンダー上部相当位置に設定される固定部に固定される可撓性長尺体と、この可撓性長尺体の中間部によって下側から抱きかかえるように設定される少なくとも1つの動滑車と、この動滑車の上下位置に応じて動作する復帰確認スイッチとを設けた衝撃緩衝装置において、
    前記動滑車の上流側又は下流側に前記可撓性長尺体をガイドするリング状ガイドを設け、前記緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、この収縮による前記可撓性長尺体の送り出し速度と前記動滑車の自由落下速度との速度差による当該可撓性長尺体の弛みによる前記復帰確認スイッチを含む周辺用品の引っ掛かりを回避するようにガイドすることを特徴とする衝撃緩衝装置。
  2. 請求項1に記載の衝撃緩衝装置において、
    前記可撓性長尺体をガイドするリング状ガイドに代えて、逆円錐形状ガイド体を設けたことを特徴とする衝撃緩衝装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の衝撃緩衝装置において、
    前記最上段のプランジャ側から吊下げられ、前記緩衝装置本体の動作前後による多段連結プランジャのストロークを測定する軟性目盛り付き測定尺を設けたことを特徴とする衝撃緩衝装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の衝撃緩衝装置において、
    前記シリンダーの側面に測定用目盛りを施し、前記緩衝装置本体の動作前後による前記動滑車の上下移動ストロークを測定することを特徴とする衝撃緩衝装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の衝撃緩衝装置において、
    前記可撓性長尺体に測定用目盛りを施し、前記緩衝装置本体の動作によるプランジャ収縮時、その多段連結プランジャのストロークを測定することを特徴とする衝撃緩衝装置。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の衝撃緩衝装置において、
    前記動滑車の回転数を計測し距離に変換する距離変換装置を設けたことを特徴とする衝撃緩衝装置。
  7. 請求項1又は請求項2に記載の衝撃緩衝装置において、
    前記動滑車の回転数を計測し距離に変換する距離変換手段と、この変換手段によって変換される距離を前記可撓性長尺体の前記動滑車に対するローピング数で乗算し表示する手段とを設けたことを特徴とする衝撃緩衝装置。
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