JP2003292262A - エレベータの衝撃緩衝装置 - Google Patents
エレベータの衝撃緩衝装置Info
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Abstract
装置にあって、シリンダの設置面に干渉させることな
く、復帰確認スイッチを確実、且つ、正常に動作させ
る。 【解決手段】 昇降路の最下部に配置され、シリンダ5
の上面に複数のプランジャ6a〜6cが多段連結された
油圧緩衝装置本体2と、最上段のプランジャ6aに可撓
性長尺体9の一端が固定され、この可撓性長尺体9の他
端が第1固定部8に固定されると共に、可撓性長尺体9
の中間が互いに連結された2つの動滑車12a、12b
と固定された定滑車13とから成る滑車多重巻き付け手
段10で巻装された滑車機構3と、動滑車12a、12
bの上下位置に応じて動作する復帰確認スイッチ4とを
備えた。
Description
もりが何らかの理由により降下した際に、極力衝撃を緩
和させた状態で停止させるエレベータの衝撃緩衝装置に
関し、特に、多段連結されたプランジャを有する装置に
係わる。
は、図11に示すものがある。このエレベータの衝撃緩
衝装置100Aは、昇降路最下部のピット内底に設けら
れた油圧緩衝装置本体101を有し、この油圧緩衝装置
本体101は、内部に油が充填されたシリンダ102
と、このシリンダ102に摺動自在に嵌合され、上下方
向を伸縮方向とするプランジャ103と、このプランジ
ャ103及びシリンダ102内部に配置された圧縮バネ
104とから構成されている。
ム105が固定され、この水平方向に延びたカム取付ア
ーム105の先端にはカムロッド106が垂設されてい
る。このカムロッド106の下端が復帰確認スイッチ1
07の操作アーム107aに係合され、カムロッド10
6の降下動作によって復帰確認スイッチ107がオンか
らオフに切り替わるように設定されている。復帰確認ス
イッチ107は、スイッチ取付アーム108を介してシ
リンダ102に固定され、収縮されるプランジャ103
等に干渉しない位置に配置されている。尚、109は復
帰確認スイッチ107のスイッチ情報を出力するコード
である。
の動作を説明する。例えば乗りかご110が何らかの理
由により降下されプランジャ103の上面に突き当たる
と、プランジャ103が油圧やバネ圧に抗しながら徐々
に収縮されることによって乗りかご110が安全に停止
される。このプランジャ103の収縮によりカムロッド
106が降下して復帰確認スイッチ107がオフに切り
替わる。この復帰確認スイッチ107のオフにより電源
が遮断される。
りかご110が通常運転エリアまで上昇されると、プラ
ンジャ103がバネ圧により伸張位置に戻る。このプラ
ンジャ103の伸張によりカムロッド106が上昇して
復帰確認スイッチ107がオンに切り替わる。この復帰
確認スイッチ107のオンにより初めて電源がオンさ
れ、乗りかご110の通常運転が許容される。つまり、
プランジャ103が伸張位置まで戻り、乗りかご110
の異常降下に対して安全停止可能な状態に戻って初めて
乗りかご110の通常運転ができるようになっている。
12に示されている。図12に示すように、このエレベ
ータの衝撃緩衝装置100Bは、昇降路最下部のピット
内底に設けられた油圧緩衝装置本体101を有し、この
油圧緩衝装置本体101は、内部に油が充填されたシリ
ンダ102と、このシリンダ102に摺動自在に嵌合さ
れ、上下方向を伸縮方向とするプランジャ103と、こ
のプランジャ103及びシリンダ102内部に配置され
た圧縮バネ104とから構成されている。
11が固定され、この水平方向に延びた取付アーム11
1の先端にはひもなどの可撓性長尺体112の一端が結
ばれている。この可撓性長尺体112の他端は復帰確認
スイッチ107の操作アーム107aに結ばれ、プラン
ジャ103の伸張位置では可撓性長尺体112の張力に
よって復帰確認スイッチ107がオン状態とされてい
る。プランジャ103の降下動作によって復帰確認スイ
ッチ107がオンからオフに切り替わるように設定され
ている。復帰確認スイッチ107は、スイッチ取付アー
ム108を介してシリンダ102に固定され、収縮され
るプランジャ103等に干渉しないよう位置に配置され
ている。尚、109は復帰確認スイッチ107のスイッ
チ情報を出力するコードである。
の動作を説明する。例えば乗りかご110が何らかの理
由により降下されプランジャ103の上面に突き当たる
と、プランジャ103が油圧やバネ圧に抗しながら徐々
に収縮されることによって乗りかご110が安全に停止
される。このプランジャ103の収縮により可撓性長尺
体112の張力が解除されて復帰確認スイッチ107が
オフに切り替わる。この復帰確認スイッチ107のオフ
により電源が遮断される。
りかご110が通常運転エリアまで上昇されると、プラ
ンジャ103がバネ圧により伸張位置に戻る。このプラ
ンジャ103の伸張により可撓性長尺体112の張力が
回復し復帰確認スイッチ107がオンに切り替わる。こ
の復帰確認スイッチ107のオンにより電源がオンさ
れ、乗りかご110の通常運転が許容される。
0A、100Bは、乗りかご110などの異常降下に対
して衝撃緩衝しつつ安全に停止させると共に、異常降下
された乗りかご110などが通常運転エリアまで上昇さ
れ、プランジャ103が伸張位置に戻ったことを復帰確
認スイッチ107が検出するまでは乗りかご110など
の運転がされないようにしてエレベータの安全を確保し
ている。
れる衝撃緩衝装置は、装置の小型化とプランジャストロ
ークの長大化とを同時に達成させるため、多段連結式の
プランジャを有する緩衝装置本体が用いられる。この多
段連結プランジャ式の緩衝装置本体を用いた衝撃緩衝装
置にあって、図11に示す復帰確認スイッチの設置構造
を単純に設置すると、図13(a)に示す構成となる。
100Cは、多段連結式のプランジャ103a〜103
cを有する油圧緩衝装置本体101が昇降路最下部のピ
ット内底に配置され、最上段のプランジャ103aにカ
ム取付アーム105が設けられ、このカム取付アーム1
05の先端にカムロッド106が垂設される。他の構成
は、前記と同じであり、同一構成箇所には同一符号を付
してその説明を省略する。
(b)に示すように、プランジャストロークがシリンダ
長に比べて長大であるためにカムロッド106がシリン
ダ102の設置面120に干渉してしまうという問題が
ある。
衝撃緩衝装置100Dが考えられる。図14に示すよう
に、この衝撃緩衝装置100Dは、各プランジャ103
a〜103cのそれぞれにカム取付アーム105とカム
ロッド106とを設けると共にシリンダ102のみなら
ず2段目のプランジャ103bと3段目のプランジャ1
03cにも復帰確認スイッチ107を設けられている。
そして、複数の復帰確認スイッチ107によってプラン
ジャ103a〜103cの収縮動作を検出しようとする
ものである。
りかご(図示せず)が載置された状態で収縮されるため
に回転することはないが、最上段より下段のプランジャ
103b、103cは自由に回転可能であるため、図1
4にて矢印で示す如く収縮動作中に容易に回転し、いず
れの復帰確認スイッチ107も確実に動作されない恐れ
がある。
衝撃緩衝装置に、図12に示す復帰確認スイッチの設置
構造を適用することも考えられるが、可撓性長尺体の長
さが非常に長くなり、可撓性長尺体がプランジャの収縮
動作や伸張動作時に絡まる確率が高く、復帰確認スイッ
チが誤動作する恐れがある。又、絡まることにより可撓
性長尺体が破断される恐れもあり、復帰確認スイッチの
確実、且つ、正常な動作が保障されない。
べくなされたものであり、多段連結プランジャの緩衝装
置本体を用いた装置にあって、シリンダの設置面に干渉
させることなく、復帰確認スイッチを確実、且つ、正常
に動作させることができるエレベータの衝撃緩衝装置を
提供することを目的とする。
昇降路の最下部に配置され、シリンダの上面に複数のプ
ランジャが多段連結された緩衝装置本体と、前記最上段
のプランジャに可撓性長尺体の一端が固定され、この可
撓性長尺体の他端が固定部に固定されると共に、前記可
撓性長尺体の中間が少なくとも1以上の動滑車を有し、
この動滑車の降下で前記可撓性長尺体の緩みを吸収する
滑車多重巻き付け手段で巻装された滑車機構と、滑車機
構と、前記動滑車の上下位置に応じて動作する復帰確認
スイッチとを備えたことを特徴とする。
ンジャが収縮すると、このプランジャストロークと同じ
寸法だけ可撓性長尺体が降下し、この可撓性長尺体の降
下寸法が動滑車の降下によって吸収され、この可撓性長
尺体の降下寸法の吸収を十分に小さな降下距離ででき、
又、降下された分の可撓性長尺体は定滑車と動滑車との
間で掛け渡された状態で吸収されることから絡まったり
することがない。以上より、多段連結プランジャの緩衝
装置本体を用いた装置、つまり、プランジャ総収縮スト
ロークよりシリンダが短い場合にあって、シリンダの設
置面に干渉させることなく、復帰確認スイッチを確実、
且つ、正常に動作させることができる。
レベータの衝撃緩衝装置であって、前記動滑車にはテン
ショナーおもりが取り付けられ、前記復帰確認スイッチ
は、前記テンショナーおもりまたは前記シリンダに取り
付けられていることを特徴とする。
性長尺体のテンションが大きくなるため、たるみによる
誤動作や可撓性長尺体のからみつきを防止できる。ま
た、復帰確認スイッチを固定箇所に設置しないため、そ
の設置スペースを確保する必要がなく、また、復帰確認
スイッチの動作位置の調整を可撓性長尺体の長さ調整を
することなくできるため、容易にできる。また、復帰確
認スイッチを固定する固定部を別途に設置する必要がな
いため、構造の簡略化になる。
レベータの衝撃緩衝装置であって、前記テンショナーお
もりの上下移動をガイドするガイドレールを設けたこと
を特徴とする。
て動滑車や可撓性長尺体の振れを抑えられ、動滑車等の
動きが円滑になる。
項3のいずれかに記載されたエレベータの衝撃緩衝装置
であって、前記動滑車を下方に付勢する弾性付勢手段を
設けたことを特徴とする。
ンジャの収縮時において動滑車が弾性手段の付勢力によ
って移動し易いため、可撓性長尺体がたるむのを極力防
止でき、たるみによる誤動作や可撓性長尺体のからみつ
きを防止できる。
項6のいずれかに記載されたエレベータの衝撃緩衝装置
であって、前記動滑車に一端が連結され、他端側に前記
復帰確認スイッチが係合され、前記動滑車の上下変移が
他端側に増幅された変移として伝達する増幅リンクを設
けたことを特徴とする。
車の降下ストロークが増幅リンクによって大きな変移に
され、この大きな変移によって復帰確認スイッチが動作
されるため、復帰確認スイッチをより確実、且つ、正確
に動作させることができる。
基づいて説明する。
1実施形態を示し、図1はエレベータの衝撃緩衝装置1
Aの概略正面図、図2は滑車機構3の滑車多重巻き付け
手段10の斜視図、図3は滑車機構3における可撓性長
尺体9の降下寸法に対する動滑車12a、12bの降下
距離を説明するための図である。
装置1Aは、昇降路最下部のピット内底に設けられた油
圧緩衝装置本体2と、この油圧衝撃緩衝装置本体2のプ
ランジャ6a〜6cの収縮によって動滑車12a、12
bを降下させる滑車機構3と、この滑車機構3の動滑車
12a、12bの上下位置に応じて動作する復帰確認ス
イッチ4とを備えている。
れたシリンダ5と、このシリンダ5に摺動自在に嵌合さ
れ、上下方向を伸縮方向とする多段連結されたプランジ
ャ6a〜6cと、この多段連結のプランジャ6a〜6c
及びシリンダ5内部に配置された圧縮バネ(図示せず)
とから構成されている。
上端に取付アーム7を介して一端が固定され、シリンダ
5の上面とほぼ同じ高さに設置された第1固定部8に他
端が固定された可撓性長尺体9と、シリンダ5の高さ範
囲内(シリンダ5の上面と下面の間)に配置され、可撓
性長尺体9が巻き付けられる滑車多重巻き付け手段10
とから構成されている。滑車多重巻き付け手段10は、
図2に詳しく示すように、可撓性長尺体9が同軸11に
回転自在に支持されることによって互いに連結された2
つの動滑車12a、12bと第1固定部8に支持された
1つの定滑車13とを有し、最上段のプランジャ6a側
より垂下された可撓性長尺体9は、一方の動滑車12a
に巻き付けられた後に上方の定滑車13に巻き付けら
れ、その後に他方の動滑車12bに巻き付けられ、この
ような順で巻き付けられた他端側が第1固定部8に固定
されている。第1固定部8は、シリンダ5に取付部材1
8を介して固定されたり、昇降路壁(図示せず)に取付
部材(図示せず)を介して固定されたりして設置され
る。尚、下記する第2固定部14も同様である。
に、スイッチ本体4aとこのスイッチ本体4aより突出
された操作アーム4bとから構成されている。スイッチ
本体4aは、シリンダ5の高さ範囲内に配置された第2
固定部14に固定されている。操作アーム4bは、動滑
車12a、12bに干渉される位置に配置されており、
プランジャ6a〜6cの降下動作による動滑車12a、
12bの降下動作によって復帰確認スイッチ4がオンか
らオフに切り替わるように設定されている。尚、15は
復帰確認スイッチ4のスイッチ情報を出力するコードで
ある。
作を説明する。例えば乗りかご16が何らかの理由によ
り降下され最上段のプランジャ6aの上面に突き当たる
と、各プランジャ6a〜6cが油圧やバネ圧に抗しなが
ら徐々に収縮されることによって乗りかご16が安全に
停止される。この各プランジャ6a〜6cの収縮によ
り、プランジャストロークと同じ寸法だけ可撓性長尺体
9が降下すると、この可撓性長尺体9の降下寸法を吸収
するべく動滑車12a、12bが降下する。動滑車12
a、12bが降下すると、復帰確認スイッチ4がオフに
切り替わる。この復帰確認スイッチ4のオフにより電源
が遮断される。
の乗りかご16が通常運転エリアまで上昇されると、プ
ランジャ6a〜6cがバネ圧により伸張位置に戻る。こ
のプランジャ6a〜6cが伸張すると、上記と逆の動作
により動滑車12a、12bが上昇して復帰確認スイッ
チ4がオンに切り替わる。この復帰確認スイッチ4のオ
ンにより初めて電源がオンされ、乗りかご16の通常運
転が許容される。
降下寸法と動滑車12a、12bの降下距離とを関係を
説明する。可撓性長尺体9の降下寸法をL1、可撓性長
尺体9の動滑車12a、12bへの巻き付け数をNとす
ると、動滑車12a、12bの降下距離L2はL2=L
1/(2×N)となる。この第1実施形態では、2つの
動滑車12a、12bに巻き付けられていることからN
が2であるため、動滑車12a、12bの降下距離L2
は可撓性長尺体9の降下寸法L1、つまり、プランジャ
ストロークに対して1/4となる。このように、可撓性
長尺体9の降下寸法L1を動滑車12a、12bの小さ
な降下距離で吸収できるため、シリンダ5の設置面17
に動滑車12a、12bなどが干渉することがない。
又、降下された分の可撓性長尺体9は、定滑車13と動
滑車12a、12bとの間で掛け渡された状態で吸収さ
れることから可撓性長尺体9が絡まったりすることがな
い。以上より、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩
衝装置本体2を用いた装置、つまり、プランジャ総収縮
ストロークよりシリンダ5が短い場合にあって、シリン
ダ6の設置面17に干渉させることなく、復帰確認スイ
ッチ4を確実、且つ、正常に動作させることができる。
従って、信頼性の高い衝撃緩衝装置1Aが得られる。
ルトやチェーン等によって構成される。ロープで構成さ
れた場合には、可撓性長尺体9を安価に作成できる。ベ
ルトで構成された場合には、ロープに較べて伸びが少な
いため、より正確に復帰確認スイッチ4を動作させるこ
とができる。チェーンで構成された場合には、ロープ及
びベルトに較べて伸びが少ないため、更に正確に復帰確
認スイッチ4を動作させることができる。又、折り返し
径(シープ径)を小型化できる。可撓性長尺体4の具体
例は、下記する第2実施形態以降も同じである。
a、12bが2つで、且つ、可撓性長尺体9の動滑車1
2a、12bへの巻き付け数が2であるが、動滑車が1
つで、且つ、可撓性長尺体9の動滑車への巻き付け数が
1でも(この場合には定滑車が基本的に不要)、又、動
滑車が3以上で、且つ、可撓性長尺体9の動滑車への巻
き付け数が3以上であっても良いことはもちろんであ
る。可撓性長尺体9の動滑車への巻き付け数をどの値に
設定するかは、プランジャ総収縮ストロークとシリンダ
5の高さ寸法とにより適宜決定される。このことは、下
記する第2実施形態以降も同じである。
形態を示し、図4はエレベータの衝撃緩衝装置1Bの概
略正面図である。
レベータの衝撃緩衝装置1Bは、前記第1実施形態のも
のと比較して、動滑車12a、12bにテンショナーお
もり20が取り付けられている点が異なる。他の構成
は、前記第1実施形態と同一であるため、同一構成箇所
に同一符号を付してその説明を省略する。
装置1Bでも前記第1実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ6の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Bが得られる。
ナーおもり20によって可撓性長尺体9のテンションが
大きくなるため、たるみによる誤動作や可撓性長尺体9
のからみつきを防止できる。
形態を示し、図5はエレベータの衝撃緩衝装置1Cの概
略正面図である。
第2固定部14に復帰確認スイッチ4が取り付けられて
いたが、この第3実施形態のエレベータの衝撃緩衝装置
1Cでは、テンショナーおもり20の下方に復帰確認ス
イッチ4が取り付けられ、復帰確認スイッチ4の操作ア
ーム4bがシリンダ5に固定されたカム21に干渉する
位置に配置されている。他の構成は、前記第2実施形態
と同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してそ
の説明を省略する。
装置1Cでも前記第2実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ5の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Cが得られる。
スイッチ4を固定箇所に設置しないため、その設置スペ
ースを確保する必要がなく、又、復帰確認スイッチ4の
動作位置の調整は、カム21の位置可変によりでき、可
撓性長尺体9の長さ調整をすることなくできるため、容
易である。
4は、テンショナーおもり20の真下位置に配置される
ため、復帰確認スイッチ4がゴミ、ほこりにさらされる
ことが極力防止され、復帰確認スイッチ4の誤動作防止
になる。
形態を示し、図6はエレベータの衝撃緩衝装置1Dの概
略正面図である。
第2固定部14に復帰確認スイッチ4が取り付けられて
いたが、この第4実施形態のエレベータの衝撃緩衝装置
1Dでは、復帰確認スイッチ4がシリンダ5に取り付け
られている。他の構成は、前記第2実施形態と同一であ
るため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省
略する。
装置1Dでも前記第2実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ5の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Dが得られる。
スイッチ4を固定する固定部(図4の第2固定部14の
ようなもの)を別途に設置する必要がないため、構造の
簡略化になる。
形態を示し、図7はエレベータの衝撃緩衝装置1Eの概
略正面図である。
レベータの衝撃緩衝装置1Eでは、前記第4実施形態の
ものと比較して、動滑車12a、12bの外周を被うカ
バー22が取り付けられている点が異なる。他の構成
は、前記第4実施形態と同一であるため、同一構成箇所
に同一符号を付してその説明を省略する。
装置1Eでも前記第4実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ5の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Eが得られる。
動滑車12a、12bに付着する機会をカバー22によ
って極力防止されるため、ゴミ等による可撓性長尺体9
や動滑車12a、12bの動作不良を極力防止できる。
形態を示し、図8はエレベータの衝撃緩衝装置1Fの概
略正面図である。
レベータの衝撃緩衝装置1Fでは、前記第4実施形態の
ものと比較して、テンショナーおもり20の上下移動を
ガイドするガイドレール23が設けられている点が異な
る。他の構成は、前記第4実施形態と同一であるため、
同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
装置1Fでも前記第4実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ5の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Fが得られる。
ナーおもり20を介して動滑車12a、12bや可撓性
長尺体9の振れを抑えられ、動滑車12a、12b等の
動きがスムーズになる。
形態を示し、図9はエレベータの衝撃緩衝装置1Gの概
略正面図である。
レベータの衝撃緩衝装置1Gでは、前記第5実施形態の
ものと比較して、動滑車12a、12bを下方に付勢す
る弾性付勢手段である圧縮バネ24が設けられている点
が異なる。他の構成は、前記第5実施形態と同一である
ため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略
する。
装置1Gでも前記第5実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ5の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Gが得られる。
ャ6a〜6cの収縮時において動滑車12a、12bが
圧縮バネ24の付勢力によって移動し易いため、可撓性
長尺体9がたるむのを極力防止でき、たるみによる誤動
作や可撓性長尺体9のからみつきを防止できる。
は、圧縮バネ24にて構成されているが、動滑車12
a、12bに下方の初期付勢力を作用させるものであれ
ば良い。
施形態を示し、図10はエレベータの衝撃緩衝装置1H
の概略正面図である。
エレベータの衝撃緩衝装置1Hでは、前記第5実施形態
のものと比較して、取付アーム7が長く設定されてい
る。そして、動滑車12a、12b側(具体的には、テ
ンショナーおもり20の下方)には増幅リンク25の一
端側が係合されており、増幅リンク25の他端側が復帰
確認スイッチ4の操作アーム4bに係合されている点が
異なる。この増幅リンク25は、動滑車12a、12b
の降下変移を増幅された変移として他端に伝達するよう
支点26が設定されている。
るため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省
略する。なお、取付アーム7は、他の実施形態のものと
同様の長さに設定することも可能である。
装置1Hでも前記第5実施形態のものと同様の作用によ
り、多段連結式のプランジャ6a〜6cの緩衝装置本体
2を用いた装置にあって、シリンダ5の設置面17に干
渉させることなく、復帰確認スイッチ4を確実、且つ、
正常に動作させることができ、信頼性の高い衝撃緩衝装
置1Hが得られる。
2a、12bの降下ストロークが増幅リンク25によっ
て大きな変移にされ、この大きな変移によって復帰確認
スイッチ4が動作されるため、復帰確認スイッチ4をよ
り確実、且つ、正確に動作させることができる。つま
り、動滑車12a、12bの降下ストロークは小さく設
定される(シリンダ5の高さ寸法より少なくとも小さく
設定される)ため、その降下ストロークで直接に復帰確
認スイッチ4を動作させると、誤動作の恐れがある場合
があり、この第8実施形態のようにすればその恐れを確
実に解消できる。
のプランジャ6a〜6cは3段に構成されているが、2
段でも、又、4段以上でも本発明を適用できることはも
ちろんである。
可撓性長尺体の降下寸法が動滑車の降下によって吸収さ
れ、この可撓性長尺体の降下寸法の吸収を十分に小さな
降下距離にできる。また、降下された分の可撓性長尺体
は定滑車と動滑車との間で掛け渡された状態で吸収され
ることから絡まったりすることがないという効果があ
る。本発明によれば、シリンダの設置面に干渉させるこ
となく、復帰確認スイッチを確実、且つ、正常に動作さ
せることができる。
撃緩衝装置の概略正面図。
多重巻き付け手段の斜視図。
る可撓性長尺体の降下寸法に対する動滑車の降下距離を
説明するための図。
撃緩衝装置の概略正面図。
撃緩衝装置の概略正面図。
撃緩衝装置の概略正面図。
撃緩衝装置の概略正面図。
撃緩衝装置の概略正面図。
撃緩衝装置の概略正面図。
衝撃緩衝装置の概略正面図。
概略正面図。
置の概略正面図。
い、図11に示す復帰確認スイッチの設置構造を単純に
設置する場合であって、(a)はプランジャ伸張時のエ
レベータの衝撃緩衝装置の概略正面図、(b)はプラン
ジャ収縮時のエレベータの衝撃緩衝装置の概略正面図。
い、図11に示す復帰確認スイッチの設置構造を各プラ
ンジャ毎に設置した衝撃緩衝装置の概略正面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 昇降路の最下部に配置され、シリンダの
上面に複数のプランジャが多段連結された緩衝装置本体
と、 前記最上段のプランジャに可撓性長尺体の一端が固定さ
れ、この可撓性長尺体の他端が固定部に固定されると共
に、前記可撓性長尺体の中間が少なくとも1以上の動滑
車を有し、この動滑車の降下で前記可撓性長尺体の緩み
を吸収する滑車多重巻き付け手段で巻装された滑車機構
と、 前記動滑車の上下位置に応じて動作する復帰確認スイッ
チと、 を備えたことを特徴とするエレベータの衝撃緩衝装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたエレベータの衝撃
緩衝装置であって、 前記動滑車にはテンショナーおもりが取り付けられ、前
記復帰確認スイッチは、前記テンショナーおもりまたは
前記シリンダに取り付けたことを特徴とするエレベータ
の衝撃緩衝装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のエレベータの衝撃緩衝装
置であって、 前記テンショナーおもりの上下移動をガイドするガイド
レールを設けたことを特徴とするエレベータの衝撃緩衝
装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
されたエレベータの衝撃緩衝装置であって、 前記動滑車を下方に付勢する弾性付勢手段を設けたこと
を特徴とするエレベータの衝撃緩衝装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
されたエレベータの衝撃緩衝装置であって、 前記動滑車に一端が連結され、他端側に前記復帰確認ス
イッチが係合され、前記動滑車の上下変移が他端側に増
幅された変移として伝達する増幅リンクを設けたことを
特徴とするエレベータの衝撃緩衝装置。
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