JP2014040747A - ダブルハンマー式杭打ち装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2のハンマーの上昇量の調整を無段階的に行うことが可能であり、かつ、第1および第2のハンマーをそれぞれ独立して単独で使用することが可能なダブルハンマー式杭打ち装置の提供。
【解決手段】軸方向の貫通孔を有する杭30の先端部に装着される杭先端支持器3を槌打つ第1のハンマー4と、杭30の上端部を打撃する第2のハンマー6と、第1のハンマー4に取り付けられた第1のワイヤーロープ5と、第2のハンマー6に取り付けられた第2のワイヤーロープ8と、第1のワイヤーロープ5の巻き取りおよび巻き戻しを行うウインチ7と、第1のワイヤーロープ5の中途部が掛け回される第1の滑車9と、第2のワイヤーロープ8が固定されて第1の滑車9とともに移動させる第1の油圧シリンダー11と、第2のワイヤーロープ8の中途部が掛け回される第2の滑車10と、第2の滑車10を移動させる第2の油圧シリンダー12とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、先端部に杭先端支持器を装着した杭の打ち込みに用いられるダブルハンマー式杭打ち装置に関する。
従来、地盤内への杭の打ち込みに関して、騒音の低減および支持力の向上などの観点から様々な杭打ち装置が提案されている。このような種々の杭打ち装置の中でも、特に騒音の低減効果に優れた杭打ち装置として、例えば特許文献1に記載のように、杭の先端に杭先端支持器を装着し、この杭先端支持器を槌打つことによって杭を打ち込むことができるようにした杭打ち装置が開発されている。
図2および図3は従来のダブルハンマー式杭打ち装置の一例であり、図示しない建設機械のブームに吊下されたリードタワー100に、ダブルハンマー式杭打ち装置101が、ガイド部材103を介して上下に摺動可能に取り付けられている。コンクリート杭31は、軸方向の貫通孔31aを有し、先端部には杭先端支持器32が装着され、上端部には杭打ち時における杭頭の損傷を防ぐためのキャップ33が装着され、さらにその上部にダブルハンマー式杭打ち装置101が配置される。
ダブルハンマー式杭打ち装置101は中空円筒状の装置本体102を備える。装置本体102の内部には、軸方向に貫通孔102aが形成され、この貫通孔102a内に、コンクリート杭31の上端部を打撃する第2のハンマー106が設けられている。また、ダブルハンマー式杭打ち装置101は、コンクリート杭31内の貫通孔31a内に挿入され、杭先端支持器32を槌打つ第1のハンマー104を備える。第1のハンマー104は、その上端部にワイヤーロープ105が取り付けられ、キャップ33の貫通孔33aおよび第2のハンマー106の透孔106aを経由して、装置本体102の上端部に設けられたウインチ107に巻回されている。
また、第2のハンマー106も同様に、ワイヤーロープ108が連設され、これらの両ワイヤーロープ105,108は、装置本体102の内部上端に並列状に設けた滑車109にそれぞれ掛け回された後、装置本体102の外部側面に形成されたガイド装置110に上下方向に移動可能に支持された動滑車111にそれぞれ掛け回されている。さらに、第1のハンマー104を吊下するワイヤーロープ105は、動滑車111に掛け回された後、前述のようにウインチ107に接続され、第2のハンマー106を吊下するワイヤーロープ108は、動滑車111に掛け回された後、装置本体102の上部側面に上下2段に設けられたフック112に取り付けられている。
ガイド装置110に支持された動滑車111は、連結杆111dを備える。連結杆111dの先端部には、油圧シリンダー114の移動ロッド114aの先端が接続されている。したがって、油圧シリンダー114を操作することにより移動ロッド114aが移動して動滑車111を上下動させると、第1のハンマー104および第2のハンマー106が、この動滑車111の変位距離に比例して上昇または下降する。
上記構成において、通常は図2の状態から油圧シリンダー114を操作し、動滑車111を引き下げることによって、第1のハンマー104および第2のハンマー106が同じ高さだけ上昇する。この状態で油圧シリンダー114の油圧を一挙に解除すると、重力によって第1のハンマー104が杭先端支持器32を、また第2のハンマー106がキャップ33を介してコンクリート杭31の上端部を同時に打撃する。これによって、コンクリート杭31が杭先端支持器32の沈下量に追従して打ち込まれ、連続した一連の杭打作業が可能となる。
なお、杭打ち作業を開始する際、打ち込むコンクリート杭31の長さに応じて、その上端部から先端の杭先端支持器32までの距離はそれぞれ異なってくるが、ウインチ107の巻き取りあるいは巻き戻しによって第1のハンマー104を吊下するワイヤーロープ105の距離を調整することにより、容易に図2に示す状態にすることができ、第1のハンマー104と第2のハンマー106の同時打撃が可能になる。
また、所定量を打ち込み、支持地盤に近付いた場合、一回の打撃による沈下量が少なくなり、上記の要領で作業を続けると、コンクリート杭31の上端部を打撃する第2のハンマー106によって、騒音や振動の問題が生じる。その場合、第2のハンマー106を吊下するワイヤーロープ108をフック112から外す。これによって、動滑車111を油圧シリンダー114で操作しても第2のハンマー106が上昇することがなく、第1のハンマー104だけでの打撃が可能となる。また、下段のフック112にワイヤーロープ108を付け替えることによって、ワイヤーロープ108にたるみが生じ、第2のハンマー106の上昇量を調整することも可能となっている。
以上のように、従来の杭打ち装置101においては、第1のハンマー104と第2のハンマー106とを同じ高さから打撃すること、第1のハンマー104のみにより打撃することや、第2のハンマー106をワイヤーロープ108のたるみ分だけ上昇量を調整した高さから打撃することなどが可能となり、地盤の状況に応じて第1のハンマー104と第2のハンマー106の打撃状況を選定することができ、効率的なしかも騒音や振動の少ない杭打ち作業が可能となっている。
特開平6−73733号公報
上述のように、従来のダブルハンマー式杭打ち装置101では、第2のハンマー106の打撃状況の調整は、第2のハンマー106を吊下するワイヤーロープ108をフック112から外すか、高さの違う位置にあるフック112に付け替えることによって行うようにしている。しかしながら、ワイヤーロープ108をフック112から取り外す、あるいは、高さの違う位置にあるフック112に付け替える作業は、一本の杭打ち作業の途中で行う必要があるが、手作業であることから、杭打ち作業を一旦中断することが必要となり、作業時間のロスを伴う。
また、第2のハンマー106の上昇量の調整は、上下方向に多段に配置するフック112間の距離に依存することとなるが、装置本体102の外壁に複数のフック112を多段に取り付けるのは容易でない。また、調整距離は段階的であり、地盤の状況に応じて第2のハンマー106の打撃状況を無段階的に細かく調整することはできない。
さらに、第1のハンマー104と第2のハンマー106とを一つの油圧シリンダー114で操作しているため、万一油圧系統に不調が生じたときには、打ち込み作業をすべて停止せざるを得ない。また、何らかの事情により第2のハンマー106のみを打撃に使うことが必要となった場合に、そのような作業を行うことはできない。
そこで、本発明においては、第2のハンマーの上昇量の調整を無段階的に行うことが可能であり、かつ、第1および第2のハンマーをそれぞれ独立して単独で使用することが可能なダブルハンマー式杭打ち装置を提供することを目的とする。
本発明のダブルハンマー式杭打ち装置は、軸方向の貫通孔を有する杭の先端部に装着される杭先端支持器と、杭先端支持器を槌打つ第1のハンマーと、杭の上端部を打撃する第2のハンマーと、第1のハンマーに取り付けられた第1のワイヤーロープと、第2のハンマーに取り付けられた第2のワイヤーロープと、第1のワイヤーロープの巻き取りおよび巻き戻しを行う巻き上げ装置と、第1のワイヤーロープの中途部が掛け回される第1の滑車と、第2のワイヤーロープが固定されて第1の滑車とともに移動させる第1の移動機構と、第2のワイヤーロープの中途部が掛け回される第2の滑車と、第2の滑車を移動させる第2の移動機構とを有するものである。
本発明のダブルハンマー式杭打ち装置では、巻き上げ装置により第1のワイヤーロープの巻き取りまたは巻き戻しを行うとともに第1の移動機構により第1の滑車の位置を移動させることにより、第1のハンマーの位置決めを行うことができ、また、第1の移動機構により第1の滑車の位置を移動させるとともに第2の移動機構により第2の滑車の位置を移動させることにより、第2のハンマーの位置決めを行うことができる。そして、杭打ち作業に先立ち、打ち込む杭の長さに合わせて、第1および第2のハンマーが所定の下降位置、すなわち第1のハンマーが杭の先端部に装着された杭先端指示器を、第2のハンマーが杭の上端部をそれぞれ打撃する位置となるように、巻き上げ装置、第1の移動機構および第2の移動機構を作動して位置決めを行う。その後、通常の杭打ち作業の際には、第1の移動機構を作動すると、第1および第2のハンマーが作動して、第1および第2の両ハンマーの同時打撃により、連続した杭打ち作業を行うことができる。そして、支持地盤近くや軟弱地盤においては、第2の移動機構を作動して、第2のハンマーを初期設定位置より上位の位置にセットし直すか、第1の移動機構を作動して第2のワイヤーロープにたるみを持たせる。それにより、第2のハンマーの杭上端部に対する打撃状況が変更され、騒音や振動の発生が少ない杭打ち作業が可能となる。
また、第2のハンマーの変位量は第2の移動機構により第2の滑車をどの程度移動させるかによって、自由に調整することが可能であり、杭打ち現場の環境に応じて、最適の条件を容易に設定することができる。
さらに、第1の移動機構を停止した状態で、第2の移動機構のみを作動させれば、第2のハンマーのみで杭頭を打撃するような作業を行うこともでき、多様な杭打ち環境に好適に対処できる。そのことは、また、万一第1および第2の移動機構の一方に不調が生じた場合でも、部分的能力での打ち込み作業の継続が可能となることを意味する。
本発明のダブルハンマー式杭打ち装置によれば、第1の移動機構により第1のハンマーと第2のハンマーとの同時打撃を行うことができる。また、第2のハンマーの上昇量の調整を無段階的に行うことが可能であり、第2の移動機構により第2のハンマーを初期設定位置より上位の位置にセットし直して第1のハンマーだけによる打撃を行うことができ、さらには第1の移動機構を作動して第2のワイヤーロープにたるみを持たせて第2のハンマーを第2のワイヤーロープのたるみ分だけ上昇量を調整した高さから打撃を行うことが可能となり、第1および第2のハンマーをそれぞれ独立して単独で使用することが可能となる。これにより、地盤の状況に応じて第1のハンマーと第2のハンマーの打撃状況を選定することができ、効率的なしかも騒音や振動の発生が少ない杭打ち作業が可能となる。
本発明の実施の形態におけるダブルハンマー式杭打ち装置の使用状態を示す一部切欠き正面図である。 従来のダブルハンマー式杭打ち装置の使用状態を示す一部切欠き正面図である。 図2の杭打ち装置の斜視図である。
図1は本発明の実施の形態におけるダブルハンマー式杭打ち装置の使用状態を示す一部切欠き正面図である。なお、図1では、リードタワーなど杭打ち時に必要となる付属機器の図示は省略している。
図1において、本発明の実施の形態におけるダブルハンマー式杭打ち装置1は、図2および図3に示した従来のダブルハンマー式杭打ち装置101と同様、図示しないリードタワーにガイド部材などを介して上下に摺動可能に取り付けられている。このダブルハンマー式杭打ち装置1は、図2および図3に示した従来のダブルハンマー式杭打ち装置100と同様に、先端部に杭先端支持器3を装着した軸方向の貫通孔30aを有するコンクリート杭30を地盤内へ打ち込むのに用いられる。
ダブルハンマー式杭打ち装置1は、中空円筒状の装置本体2を備える。装置本体2の内部には、軸方向に貫通孔2aが形成され、この貫通孔2a内に、コンクリート杭30の上端部を打撃する第2のハンマー6が設けられている。また、ダブルハンマー式杭打ち装置1は、コンクリート杭30の貫通孔30a内に挿入され、杭先端支持器3を槌打つ第1のハンマー4を備える。
第1のハンマー4は、その上端部に第1のワイヤーロープ5が取り付けられている。ワイヤーロープ5は、第2のハンマー6の透孔6aを通過し、装置本体2の上端に配置されたガイド滑車2b,2cを経て、第1の滑車9に掛け回されて方向を変えた後、装置本体2の上端部に設けられ巻き上げ装置としてのウインチ7に巻回されている。また、装置本体2の側壁には、第1の滑車9を移動させる第1の移動機構としての第1の油圧シリンダー11が、その移動ロッド11aを上方に向けた姿勢で取り付けられている。第1の滑車9は、この移動ロッド11aの先端に取り付けられている。
第2のハンマー6の上端部には、第2のワイヤーロープ8が取り付けられている。ワイヤーロープ8は、装置本体2の上端に配置されたガイド滑車2d,2eを経て、第2の滑車10に掛け回されて方向を変えた後、さらに図示しないガイド滑車を経て、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの先端に固定されている。また、装置本体2の側壁には、第2の滑車10を移動させる第2の移動機構としての第2の油圧シリンダー12が、その移動ロッド12aを上方に向けた姿勢で取り付けられている。第2の滑車10は、この移動ロッド12aの先端に取り付けられている。
上記構成において、第1および第2の油圧シリンダー11,12は、図示しない制御機構により、それぞれ独立して各移動ロッド11a,12aの変位量を調整できるようにされている。なお、図1に示す待機位置(杭打ち作業開始位置)では、通常は、第1の油圧シリンダー11は、その移動ロッド11aを最も上方位置にまで伸長した位置とされ、第2の油圧シリンダー12は、その移動ロッド12aをストロークの中間位置近傍にまで伸長した位置とされる。また、第1および第2の油圧シリンダー11,12のそれぞれの移動ロッド11a,12aが上記位置に保持されているときに、打ち込もうとするコンクリート杭30の上端に直接(または図2に示した従来のキャップ33のような図示しないキャップを介して)載置されている第2のハンマー6に連接されたワイヤーロープ8は、たるみのない状態で第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの先端にまで張られた状態とされている。
そして、作業に先立ち、ウインチ7の巻き取りあるいは巻き戻しを行い、第1のハンマー4を吊下するワイヤーロープ5の距離を調整して、図1に示すように、打ち込むコンクリート杭30の先端に配置されている杭先端支持器3に第1のハンマー4の先端が到達するようにする。その状態で、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aを下方に変位させる。この変位は、第1のワイヤーロープ5により、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aに取り付けられた第1の滑車9およびガイド滑車2c,2bを経て、第1のハンマー4に直接伝達される。一方、第2のハンマー6には、第2のワイヤーロープ8により、第2の油圧シリンダー12の移動ロッド12aに取り付けられた第2の滑車10およびガイド滑車2e,2dを経て伝達される。
これにより、第1のハンマー4および第2のハンマー6は、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの移動距離に比例した高さだけ上昇する。この状態で第1の油圧シリンダー11の油圧を一挙に解除することにより、重力によって第1のハンマー4が杭先端支持器3を、また第2のハンマー6がコンクリート杭30の上端部を直接(または図示しないキャップを介して)ほぼ同時に打撃することとなる。これにより、コンクリート杭30が杭先端支持器3の沈下量に追従して打ち込まれ、連続した一連の杭打作業が可能となる。
そして、所定量を打ち込み、支持地盤に近付いた場合、一回の打撃による沈下量が少なくなり、上記の要領で作業を続けると、コンクリート杭30の上端部を打撃する第2のハンマー6によって、騒音や振動の問題が生じる。その場合、第2の油圧シリンダー12の移動ロッド12aの位置を上方向または下方向に所定量変位させる。
ここで、移動ロッド12aを下方向に変位させる場合には、その変位は、第2のワイヤーロープ8により、第2の油圧シリンダー12の移動ロッド12aに取り付けられた第2の滑車10およびガイド滑車2e,2dを経て、第2のハンマー6に伝達され、第2のハンマー6を移動ロッド12aの変位量に比例した距離だけ上方に変位させる。これにより、コンクリート杭30の上端部と第2のハンマー6の下端部との間にはギャップが形成される。
この状態で第2の油圧シリンダー12の動作を停止し、第1の油圧シリンダー11のみを作動して、従前通りの杭打ち作業を継続する。第1のハンマー4および第2のハンマー6は、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの移動距離に比例した高さだけ上昇し、第1の油圧シリンダー11の油圧を解除すると、重力によって同時に落下する。そのときに、第1のハンマー4は杭先端支持器3を打撃するが、第2のハンマー6は、前述のギャップが形成されていることによりコンクリート杭30の上端部に衝突することはなく、第2のハンマー6がコンクリート杭30の上端部を打撃することにより生じる騒音や振動の問題は解消できる。その後、必要に応じて制御機構を操作し、第2の油圧シリンダー12の移動ロッド12aを上昇させる。これにより、第2のハンマー6はコンクリート杭30の上端部に載置された状態となり、衝撃や振動を生じることはなく、コンクリート杭30は、第2のハンマー6の重量によって、杭先端支持器3の沈み込み分だけ静かに沈降する。
あるいは、移動ロッド12aを上方向に変位させることによっても、同様な打ち込み環境が達成される。この場合、移動ロッド12aを上方向に変位させると、第2のハンマー6に取り付けたワイヤーロープ8に、移動ロッド12aの変位に比例したたるみが生じる。所要のたるみを生じさせた状態で第2の油圧シリンダー12の作動を停止状態とし、第1の油圧シリンダー11のみを作動して、従前通りの杭打ち作業を継続する。
この場合、第1のハンマー4は第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの移動距離に比例した高さだけ直接上昇するが、第2のハンマー6はワイヤーロープ8のたるみ分を差し引いた距離分だけの上昇をする。したがって、もしワイヤーロープ8のたるみ距離が、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの移動距離よりも長くなっている場合には、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aが下方に移動しても、第2のハンマー6はコンクリート杭30の上端部に乗ったままの状態となり、上昇することはない。
第1の油圧シリンダー11の油圧を解除すると、第1のハンマー4は重力によって落下し、杭先端支持器3を打撃するが、第2のハンマー6はコンクリート杭30の上端部に乗ったままであり、衝撃や振動を生じることはない。そして、コンクリート杭30は第2のハンマー6の重量により、杭先端支持器3の沈み込み分だけ静かに沈降する。
もし、ワイヤーロープ8のたるみ距離を、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの移動距離よりも短く設定した場合には、第1の油圧シリンダー11の移動ロッド11aの移動距離からワイヤーロープ8のたるみ距離を引いた距離だけ第2のハンマー6は上昇する。したがって、第1のハンマー4の一回の槌打ちによる杭先端支持器3の沈降距離が小さくなったときに、それに応じて、第2の油圧シリンダー12の移動ロッド12aの上方向への変位量を調整することにより、第2のハンマー6の落下距離を杭先端支持器3の沈降距離に一致した距離とすることができ、コンクリート杭30の上端部を打撃する第2のハンマー6によって、騒音や振動の問題が生じるのを確実に回避することができる。
すなわち、本実施形態におけるダブルハンマー式杭打ち装置1では、第2のハンマー6の上昇量の調整を拠らず無段階的に行うことが可能であり、杭打ち作業を中断することなく行うことが可能であり、作業効率が向上する。また、第1および第2のハンマー4,6をそれぞれ独立して単独で使用することが可能であるため、地盤の状況に応じて第1のハンマー4と第2のハンマー6の打撃状況を選定することができ、効率的なしかも騒音や振動の発生が少ない杭打ち作業が可能である。なお、移動ロッド12aの上方向への変位量の制御は、制御機構を手動で操作することにより行っても良く、適宜のセンサーにより、杭先端支持器3あるいはコンクリート杭30の移動距離を検出し、その値を制御機構に入力して移動ロッド12aの変位量を演算により設定し、連続的に制御するようにしてもよい。
さらに、軟弱な地盤などの打ち込み環境に応じて、第1の油圧シリンダー11を作動させずに、第2の油圧シリンダー12のみを作動させ、第2のハンマー6のみでコンクリート杭30を打ち込むことも可能である。なお、本実施形態においては、第1および第2の滑車9,10を移動させる第1および第2の移動機構を第1および第2の油圧シリンダー11,12により構成したが、同様に動作する他の機構を用いることも可能である。
本発明のダブルハンマー式杭打ち装置は、地盤内へ杭を打ち込むための装置として有用である。
1 ダブルハンマー式杭打ち装置
2 装置本体
2a 貫通孔
2b,2c,2d,2e ガイド滑車
3 杭先端支持器
4 第1のハンマー
5 第1のワイヤーロープ
6 第2のハンマー
7 ウインチ
8 第2のワイヤーロープ
9 第1の滑車
10 第2の滑車
11 第1の油圧シリンダー
11a 移動ロッド
12 第2の油圧シリンダー
12a 移動ロッド
30 コンクリート杭
30a 貫通孔

Claims (1)

  1. 軸方向の貫通孔を有する杭の先端部に装着される杭先端支持器と、
    前記杭先端支持器を槌打つ第1のハンマーと、
    前記杭の上端部を打撃する第2のハンマーと、
    前記第1のハンマーに取り付けられた第1のワイヤーロープと、
    前記第2のハンマーに取り付けられた第2のワイヤーロープと、
    前記第1のワイヤーロープの巻き取りおよび巻き戻しを行う巻き上げ装置と、
    前記第1のワイヤーロープの中途部が掛け回される第1の滑車と、
    前記第2のワイヤーロープが固定されて前記第1の滑車とともに移動させる第1の移動機構と、
    前記第2のワイヤーロープの中途部が掛け回される第2の滑車と、
    前記第2の滑車を移動させる第2の移動機構と
    を有するダブルハンマー式杭打ち装置。
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