JPH10266204A - ダブルハンマー杭打機及びその運転方法 - Google Patents

ダブルハンマー杭打機及びその運転方法

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JPH10266204A
JPH10266204A JP9528297A JP9528297A JPH10266204A JP H10266204 A JPH10266204 A JP H10266204A JP 9528297 A JP9528297 A JP 9528297A JP 9528297 A JP9528297 A JP 9528297A JP H10266204 A JPH10266204 A JP H10266204A
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JP
Japan
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hammer
pile
hydraulic cylinder
hydraulic
driving
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Application number
JP9528297A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Narata
智之 楢田
Koji Nagaishi
孝司 永石
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Y B M KK
Original Assignee
Y B M KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダブルハンマー杭打機の第1,第2のハンマー
の同一位相性を高め、ともに自由落下を行わせる。 【構成】第1,第2ハンマー23,24を同一位相で落
下させるように構成された滑車群の動滑車6を駆動する
油圧シリンダ8の油圧回路に落下時にも逆向きに強制的
に作動油を供給し配管抵抗などを相殺してできる限り自
由落下を可能にする。しかし、自由落下以上の加速度を
与える必要はない。落下状態をの

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ダブルハンマー杭
打機に関する。更に詳しくは、同一位相で2体のハンマ
ーを落下させて杭と杭を支持する支持体を同時的に打ち
込み騒音の発生を防止したダブルハンマー杭打機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地盤を強化するために、杭が打ち込まれ
る。杭打ちの前に、孔が形成される。その孔への杭の打
ち込みは、容易に行われうる。例えば、杭及び杭打機の
自重でその杭は容易に孔内で沈降する。その孔の深さよ
りも更に深い位置まであおの杭を打ち込む。その打ち込
みに用いる自由落下ハンマーと杭との間に発生する衝撃
音は、騒音として地域住民に嫌われている。
【0003】そのような騒音をできるだけ発生させない
ように、を打ち込むその孔に杭を打ち込むための杭打機
には、自由落下ハンマーが用いられている。落下するハ
ンマーと杭の上端との間で発生する衝撃音は、市街地で
特に嫌われている。騒音の発生を防止した杭打機が知ら
れ、市街地の地盤改良工事で威力を発揮している。騒音
発生を抑制するこの杭打機は、ダブルハンマー式杭打機
として知られている。
【0004】このダブルハンマー式杭打機の原理は、実
公平6−21957号明細書で説明されている。この杭
打機では、円筒体の杭の下端が支持体で支持され、その
円筒体の中で第1ハンマーが落下してその支持体を孔中
で打ち込むと同時に、第2ハンマーが落下してその上端
を叩いて杭を打ち込む。その支持体と杭とが概ね同時に
打ち込まれるように、両ハンマーは概ね同一位相で落下
すると考えられる。その同一位相は、一方のハンマーを
他方のハンマーより2倍の速度で落下させるための動滑
車により保証されていると考えられる。
【0005】第1ハンマーが地中深くの支持体を叩くこ
のような杭打機では、騒音が杭である円筒体の中でしか
も地中深くで発生し杭の中でその殆どが消去される。杭
そのものの打ち込みに必要な力は弱くてよいので、全体
としても騒音は少なく、この杭打機は市街地の地盤改良
機として好適である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなダブルハン
マーでは、打ち込み工程を単純化するために、2体のハ
ンマーが1つの油圧シリンダで同時的に持ち上げられ
る。その2体のハンマーを吊り下げる2本のワイヤの各
一端は、1つの動滑車の駆動により引き上げられる。2
体のハンマーは、その油圧シリンダの油圧回路を開放す
ることにより、同一位相で落下するはずである。この場
合、油圧回路を解放(解放)しても、その油圧シリンダ
を含む油圧回路の様々な抵抗があって、2体のハンマー
の自由落下が起きず、その抵抗が大きい場合には、前記
公報に記載されているように、一方のハンマーは他方の
ハンマーに対して2倍の速度で落下する。この場合は、
完全な同一位相性が保持されているが、逆にいうと、自
由落下が制限されており打ち込みのためのハンマーの位
置エネルギーが有効に用いられていないということにな
る。
【0007】また、完全に同一位相で2体のハンマーが
落下すると、杭の沈降と同時に杭の上端を他のハンマー
が打撃することになり、支持体にまだ支持されている杭
が打撃され空中で大きい打撃音が発生する。
【0008】本発明はこのような技術的背景に基づいて
なされたものであり、下記のような目的を達成する。
【0009】本発明の目的は、騒音の発生を確実に抑え
るダブルハンマー杭打機及びその運転方法を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、エネルギーロスなく
騒音の発生を確実に抑えるダブルハンマー杭打機及びそ
の運転方法を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、作業能率を改善
しがら騒音の発生を確実に抑えるダブルハンマー杭打機
及びその運転方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。本発明によるダブルハンマー
杭打機としては、掘削済みの杭打込孔に打ち込まれ中空
穴が形成された杭の下端をその杭打込孔内で支持する支
持体が第1ハンマーにより打ち込まれる形式の杭打機が
用いられる。油圧シリンダにより支持される動滑車をめ
ぐる第1ワイヤにより吊り下げられる第1ハンマーの重
力の一部が第1ワイヤの張力として現れ動滑車を上昇さ
せる。動滑車を支持する油圧シリンダの可動部であるピ
ストンは第1ワイヤ及び第2ワイヤの張力により加速さ
れる。その張力は、ピストンが受ける抵抗の反作用であ
る。その抵抗は、油圧回路の配管抵抗、粘性抵抗、ポン
プの回転体などの摩擦抵抗など解析困難な様々な抵抗を
含む。
【0013】これらの抵抗が十分に大きい場合には、両
ワイヤには張力が常時発生して、第1ハンマーは第2ハ
ンマーの2倍の加速度即ち2倍の速度で落下する。第1
ハンマー、第2ハンマーを落下させる際に、第1ハンマ
ーを下降させる方向に油圧シリンダに供給する単位時間
当たりの圧油の供給量をQ’が調整される。油圧シリン
ダのピストンの有効断面積をSとすると、Q=Sgt
(g:重力加速度,t:落下開始時点からの経過時間)
で表さされる流量Qよりも少なく量Qに近い供給量Q’
が油圧シリンダに積極的に供給される。このような供給
は、次のような油圧回路により行われる。油圧回路は、
上昇時に圧油供給部と油圧シリンダを接続する上昇時送
り油路と、上昇時に戻し部と油圧シリンダを接続する上
昇時戻り油路と、第1ハンマーの落下時に圧油供給部と
油圧シリンダを接続する落下時送り油路と、落下時に戻
し部と油圧シリンダを接続する落下時戻り油路とを備得
ている。これらの油路は、切り換え弁で切り換えられ、
上昇時の戻り路に落下時には圧油が積極的に供給され
る。
【0014】このような圧油の供給により、油圧シリン
ダを含む油圧回路の抵抗の全部又は一部を相殺してピス
トンに推力を与えることができる。Q’=Qであるなら
ば、油圧回路の抵抗は完全に相殺され動滑車に抵抗が生
じない。この場合は、第1ワイヤは弛みこれに張力は発
生しない。また、動滑車及びピストンの質量は、第2ハ
ンマーのそれに比べて小さく無視でき、第2ハンマーは
自由落下に近い。しかし、僅かに抵抗があるため、第2
ハンマーの落下加速度は第1ハンマーの落下加速度より
も僅かに小さい。このため、第2ハンマーよりも先に第
1ハンマーが着地する。
【0015】現実の打ち込み作業では、前記したような
理想的な落下をしない。また、杭と支持体との相対的高
さがその都度異なる。例えば、地盤が硬い場所では杭の
打ち込み量が少ない。この場合には、第2ハンマーの落
下開始位置を高くする。従来は、ピンで固定滑車の位置
を定めていた。杭打機本体は、リーダーなどにより案内
され地上よりも高い位置にあることが多い。従来は、杭
打ちの最終段階では杭の沈降が少なく、しばしば行われ
る第2ハンマーの初期位置の調整の度に、作業員が高い
リーダーによじ登って、位置調整作業をしなければなら
なかった。本発明によれば、第2油圧シリンダにより運
転室から、その高さ位置を変更することができる。ま
た、特にこの高さ位置は連続的に変更することができ
る。このような変更により、第2ハンマーの落下着地
(杭への衝突)瞬間と第1ハンマーの落下着地(支持体
への衝突)瞬間のタイミング調整を自由に行うことがで
きる。その結果、支持体が確実に沈降し杭孔が生じた後
で杭を第2ハンマーが打撃するので衝撃音の発生が抑え
られる。
【0016】Q’=Qであれば、第1ハンマー及び前記
第2ハンマーは重力加速度gにより自由落下する。Q’
<Qとすることにより、第2ハンマーを重力加速度より
小さい加速度で落下させ第1ハンマーを重力加速度gに
より自由落下させる。これにより、第1ハンマーの早い
着地を確実に行うことができる。Q’>Qとするために
は油圧源の出力を更に大きくする必要があり、また、
Q’>Qとする必要は全くない。従って、落下時の圧油
の供給と上昇時の圧油の供給は、全く同じ油圧源を用い
れば足りる。
【0017】
【発明の効果】本発明によるダブルハンマー杭打機は、
騒音の発生を確実に抑えることができる。また、第2油
圧シリンダを用いることにより、その騒音の発生を更に
確実に抑えることができるとともに、作業能率が大幅に
改善される。ダブルハンマー式杭打機をより一層有効に
活用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明のダブルハンマー杭打機の
実施形態1のダブルハンマー吊下装置1を示している。
ダブルハンマー吊下装置1はそのものは、公知である。
ダブルハンマー吊下装置1は、後述するように、杭の上
端に載せられる。杭打機本体である本体ケーシング2の
上端に、ウインチドラム3が固定され設けられている。
【0019】ウインチドラム3の概鉛直下方で本体ケー
シング2に、第1ワイヤ案内用固定滑車4が取りつけら
れている。概鉛直とは、鉛直成分をもった上下方向をい
うが、この明細書では以下で用語「概」は全て省略され
る。第1ワイヤ案内用固定滑車4の鉛直上方で、第2ワ
イヤ案内用固定滑車5が取りつけられている。第2ワイ
ヤ案内用固定滑車5の下方に、鉛直方向に運動可能な動
滑車6が設けられている。
【0020】動滑車6の鉛直上方で第3ワイヤ案内用固
定滑車7が取りつけられている。動滑車6は、第1油圧
シリンダ8のピストンロッド9の上端部分に固定されて
いる。第1油圧シリンダ8は、本体ケーシング2内で本
体ケーシング2に固定されている。第1ワイヤ11の一
端は、ウインチドラム3に固着されている。
【0021】第1ワイヤ11の他端は、第1ワイヤ案内
用固定滑車4で折り返されて上方に進み、第2ワイヤ案
内用固定滑車5で折り返されて下方に進み、動滑車6で
折り返されて上方に進み、第3ワイヤ案内用固定滑車7
で折り返されて本体ケーシング2の中を通過して下方に
進み、後述するように、第1ハンマーに固着される。
【0022】第2ワイヤ案内用固定滑車5に並んで、第
4ワイヤ案内用固定滑車12が本体ケーシング2に固定
され設けられている。第4ワイヤ案内用固定滑車12の
下方で第5ワイヤ案内用固定滑車13が固定され設けら
れている。第5ワイヤ案内用固定滑車13は、第2油圧
シリンダ14のピストンロッド15の上端部分に固定さ
れている。
【0023】第2油圧シリンダ14は、本体ケーシング
2に固定され取りつけられている。本体ケーシング2の
上端部分に第6ワイヤ案内用固定滑車15が固定され設
けられている。第2ワイヤ16の一端は、動滑車6に固
着されている。第2ワイヤ16の他端は、第4ワイヤ案
内用固定滑車12で折り返されて下方に進み、第5ワイ
ヤ案内用固定滑車13で折り返されて上方に進み、第6
ワイヤ案内用固定滑車15で折り返されて下方に進み、
後述するように、第2ハンマーに固着される。第2油圧
シリンダ14は、その第2ピストン29又はピストンロ
ッドを連続的に移動させ任意の移動位置で固定されるこ
とが望ましい。
【0024】図2は、ダブルハンマー吊下装置1の動作
の原理を示す抽象図である。図2には、図1の部材に対
応する部材に同じ対応番号が付されている。図1に示し
たが原理的には不要な第1ワイヤ案内用固定滑車4、第
2ワイヤ案内用固定滑車5は図2では存在しない。図1
に示した第4ワイヤ案内用固定滑車12は、図2では省
略されている。第1ワイヤ11の他の端部は、第1ハン
マー23に固着されている。第2ワイヤ16の他の端部
には、第2ハンマー24に固着されている。
【0025】図2は、ダブルハンマー工法にとって原理
的に必要な支持体25を示している。支持体25は、杭
26を支持している。支持体25は、予め掘削された掘
削孔27に打ち込まれている。杭26は、例えばコンク
リート製であり、中空のパイプである。第1ハンマー2
3は杭26の中で昇降運動する。ダブルハンマー吊下装
置1は、アンビル27を介して杭26の上端に載せられ
る。アンビル27の中央には、第1ワイヤ11を通すた
めの穴28が開けられている。
【0026】図3は、本発明に関する油圧回路の実施形
態を示している。圧油供給源はポンプPである。このポ
ンプは図3には示されていないが、そのポンプPに接続
されている圧油供給ライン31が示されている。圧油供
給ライン31は、切換弁を介して第1油圧シリンダ8に
接続されている。切換弁32と第1油圧シリンダ8との
間に、第1油圧シリンダ8のピストン33を駆動して下
降させる向きに圧油を供給するための上昇時送り油路3
4が形成されている。この上昇時送り油路34への圧油
の供給により、第1ハンマー23が上昇する。
【0027】切換弁32と第1油圧シリンダ8との間
に、第1油圧シリンダ8のピストン33を駆動して下降
させる際に、第1油圧シリンダ8の作動油が戻る上昇時
戻り油路35が形成されている。上昇時戻り油路35か
ら作動油を戻す際には、第1ハンマー23は上昇する。
上昇時戻り油路35は、切換弁32を介してタンクTに
戻る作動油戻しライン36に接続している。
【0028】切換弁32が切り換えられると、第1ハン
マー23の落下時にポンプPと第1油圧シリンダ8を接
続する落下時送り油路37が形成されている。落下時送
り油路37と上昇時戻り油路35は、その中で圧油の送
り方向が逆転するが、物としては同じ配管である。第1
ハンマー23の落下時に戻し部であるタンクTと第1油
圧シリンダ8を接続する落下時戻り油路38が形成され
ている。落下時戻り油路38と上昇時送り油路34は、
その中で圧油の送り方向が逆転するが、物としては同じ
配管である。
【0029】切換弁32は中立位置を有し、中立位置で
は第1油圧シリンダ8は自ら循環回路を形成する。この
循環回路は、前記同じ配管で形成されている。切換弁4
1が設けられている。切換弁41の切換により、ポンプ
PとタンクTとの間で循環する回路中で第2油圧シリン
ダ14が動作する。第2油圧シリンダ14とタンクT、
ポンプPとの間には、第2切換弁42がが介設されてい
る。第2切換弁42の切換により第2油圧シリンダ14
の第2ピストン29の昇降方向を変えることができる。
第2切換弁42は、中立位置を有し、その中立位置で
は、第2油圧シリンダ14は、ポンプP、タンクTから
切断され、その高さ位置を保持することができる。
【0030】図3中に示されている油圧モータ43は、
ウインチ3を駆動する。油圧モータ43にはその回転数
検出器44が接続されている。回転数検出器44は、ウ
インチ3による第1ワイヤ16の繰り出し長さを調整す
ることができる。
【0031】切換弁32を切り換えて、第1油圧シリン
ダ8を動作させる。第1油圧シリンダ8の動作により動
滑車6が一定距離下降する。この下降距離をHで表す。
動滑車6の下降により第1ハンマー23は、高さ2Hだ
け上昇し、第2ハンマー24は高さHだけ上昇する。第
5ワイヤ案内用固定滑車13は、固定位置に固定されて
いる。
【0032】次に、切換弁32を切り換える。落下時送
り油路37を介してタンクTから第1油圧シリンダ8へ
供給する圧油供給量が十分であれば、第1ハンマー23
及び第2ハンマー24は、自由落下する。ここで、自由
落下とは重力加速度gにより加速運動するということで
ある。但し、第2ハンマー24の質量に比べて十分に小
さいピストンロッド9及び動滑車6の質量は無視してい
る。現実には前記圧油供給量は、十分ではない。従っ
て、油圧回路中の様々な抵抗が相殺されないから、第1
油圧シリンダ8に負圧が発生し動滑車6には下向きの抵
抗Rが作用する。第1ハンマー23の質量をMで、第2
ハンマー24の質量をmでピストンロッド9及び動滑車
6の質量をμで、第1ワイヤ11の張力をT1で、第2
ワイヤ16の張力をT2でそれぞれに表すと、第1ハン
マー23についての運動方程式は、
【0033】
【数1】 ここでHは、運動開始の初期位置からの動滑車6の上昇
距離である。動滑車6及びピストンロッド9についての
運動方程式は、
【0034】
【数2】 第1ハンマー23についての運動方程式は、
【0035】
【数3】 式(2)に式(1)のT1と式(3)のT2を代入する
と、
【0036】
【数4】 この式からわかるように、m、p、Rが全て零であれば
第1ハンマー23は自由落下するが、そうでない場合に
は、条件次第では、式(4)の右辺はg/2にはならな
い。即ち、第1ハンマー23は自由落下せず、第1ハン
マー23と第2ハンマー24が互いに拘束しあって拘束
落下する。圧油の供給により抵抗Rが相殺されm及びp
がMに比べて十分に小さい場合は、第1ワイヤ11が弛
むことになり、第1ハンマー23も第2ハンマー24も
ともに自由落下する。この場合動滑車6の速度は、落下
開始の瞬間からの経過時間をtで表すと、gt/2であ
る。第1油圧シリンダ8の中の可動部分の有効断面積を
Sで表すと、自由落下させるためには、その可動部分の
移動に追随して単位時間当たりgtS/2の容積の流量
を第1油圧シリンダ8に補充すればよい。しかし、配管
抵抗などを考慮すれば、自由落下状態よりも遅い速度で
落下させた方が、圧油供給に無理がないので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるダブルハンマー杭打機の
実施形態1を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の装置の運動原理を示す正面図で
ある。
【図3】図3は、油圧回路図である。
【符号の説明】
1…ダブルハンマー吊下装置 2…本体ケーシング 3…ウインチドラム 4…第1ワイヤ案内用固定滑車 5…第2ワイヤ案内用固定滑車 6…動滑車 7…第3ワイヤ案内用固定滑車 8…第1油圧シリンダ 9…ピストンロッド 11…第1ワイヤ 12…第4ワイヤ案内用固定滑車 13…第5ワイヤ案内用固定滑車 14…第2油圧シリンダ 15…第6ワイヤ案内用固定滑車 16…第2ワイヤ 23…第1ハンマー 24…第2ハンマー 25…支持体 26…杭 31…圧油供給ライン 32…切換弁 34…上昇時送り油路 35…上昇時戻り油路 36…作動油戻しライン 37…落下時送り油路 38…落下時戻り油路 P…ポンプ T…タンク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削済みの杭打込孔に打ち込まれ中空穴が
    形成された杭の下端を前記杭打込孔内で支持体により支
    持し、前記支持体を打撃するとともに前記杭を打撃して
    前記杭を地盤中に打ち込む杭打機であり、 杭打機本体と、 前記杭打機本体から吊り下げられ前記中空穴の中で鉛直
    方向成分を持って往復運動する第1ハンマーと、 前記杭打機本体に設けられて前記杭の上端を打撃するよ
    うに鉛直方向成分を持って往復運動する第2ハンマー
    と、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを前記鉛直方向に
    駆動するための油圧シリンダと、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを概ね同一の位相
    で往復運動させるように前記油圧装置により駆動される
    駆動部分に少なくとも1つの動滑車を含む滑車群とから
    なり、 前記第1ハンマーを吊り下げる第1ワイヤは前記動滑車
    を支持してその一端が前記機械本体側に固着され、 前記第2ハンマーを吊り下げる第2ワイヤの一端は動滑
    車側に固着され、 前記動滑車は前記油圧シリンダにより鉛直方向に駆動さ
    れ、 前記油圧シリンダを駆動するための油圧回路は、 前記第1ハンマーを上昇させるように送り油を前記油圧
    シリンダに供給するための圧油供給部と、 前記第1ハンマーの上昇時に前記油圧シリンダから戻り
    油を戻すための戻し部と、 前記上昇時に前記圧油供給部と前記油圧シリンダを接続
    する上昇時送り油路と、 前記上昇時に前記戻し部と前記油圧シリンダを接続する
    上昇時戻り油路と、 前記第1ハンマーの落下時に前記圧油供給部と前記油圧
    シリンダを接続する落下時送り油路と、 前記落下時に前記戻し部と前記油圧シリンダを接続する
    落下時戻り油路とを備えるダブルハンマー杭打機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記油圧回路は更に、前記上昇時送り油路を落下時戻り
    油路に切り換え、同時に、前記上昇時戻り油路を前記落
    下時送り油路に切り換えるための切換弁を備えるダブル
    ハンマー杭打機。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記圧油供給部は油圧ポンプであり前記戻し部はタンク
    であるダブルハンマー杭打機。
  4. 【請求項4】掘削済みの杭打込孔に打ち込まれ中空穴が
    形成された杭の下端を前記杭打込孔内で支持体により支
    持し、前記支持体を打撃するとともに前記杭を打撃して
    前記杭を地盤中に打ち込むダブルハンマー杭打機であ
    り、 杭打機本体と、 前記杭打機本体から吊り下げられ前記中空穴の中で鉛直
    方向成分を持って往復運動する第1ハンマーと、 前記杭打機本体に設けられて前記杭の上端を打撃するよ
    うに鉛直方向成分を持って往復運動する第2ハンマー
    と、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを前記鉛直方向に
    駆動するための油圧シリンダと、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを概ね同一の位相
    で往復運動させるように前記油圧装置により駆動される
    駆動部分に少なくとも1つの動滑車を含む滑車群とから
    なり、 前記第1ハンマーを吊り下げる第1ワイヤは前記動滑車
    を支持してその一端が前記機械本体側に固着され、 前記第2ハンマーを吊り下げる第2ワイヤの一端は動滑
    車側に固着され、 前記動滑車は前記油圧シリンダにより鉛直方向に駆動さ
    れるダブルハンマー杭打機を用いて杭打ちを行うダブル
    ハンマー杭打機の運転方法であり、 前記第1ハンマー、前記第2ハンマーを落下させる際
    に、 前記第1ハンマーを下降させる方向に前記油圧シリンダ
    に供給する単位時間当たりの圧油の供給量をQ’とし、
    前記油圧シリンダのピストンの有効断面積をSとする
    と、 Q=gtS/2, g:重力加速度,t:落下開始時点からの経過時間 前記供給量Q’を前記式で表される量Qよりも少なく量
    Qに近づけることにより、前記油圧シリンダを含む油圧
    回路の抵抗の全部又は一部を相殺して前記ピストンに推
    力を与えるダブルハンマー杭打機の運転方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、 Q’=Qとすることにより前記第1ハンマー及び前記第
    2ハンマーを重力加速度gにより自由落下させるダブル
    ハンマー杭打機の運転方法。
  6. 【請求項6】請求項4において、 Q’<Qとすることにより前記第2ハンマーを重力加速
    度より小さい加速度で落下させ前記第1ハンマーを重力
    加速度gにより自由落下させるダブルハンマー杭打機の
    運転方法。
  7. 【請求項7】杭打機本体と、 前記杭打機本体から吊り下げられ前記中空穴の中で鉛直
    方向成分を持って往復運動する第1ハンマーと、 前記杭打機本体に設けられて前記杭の上端を打撃するよ
    うに鉛直方向成分を持って往復運動する第2ハンマー
    と、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを前記鉛直方向に
    駆動するための油圧シリンダと、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを概ね同一の位相
    で往復運動させるように前記油圧装置により駆動される
    駆動部分に少なくとも1つの動滑車を含む滑車群とから
    なり、 前記第1ハンマーを吊り下げる第1ワイヤは前記動滑車
    を支持してその一端が前記機械本体側に固着され、 前記第2ハンマーを吊り下げる第2ワイヤの一端は動滑
    車側に固着され、 前記動滑車は前記油圧シリンダにより鉛直方向に駆動さ
    れ 更に、前記固定滑車を昇降自在に支持する第2油圧
    シリンダとからなるダブルハンマー杭打機。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記固定滑車の高さ位置は連続的に可変である
  9. 【請求項9】掘削済みの杭打込孔に打ち込まれ中空穴が
    形成された杭の下端を前記杭打込孔内で支持体により支
    持し、前記支持体を打撃するとともに前記杭を打撃して
    前記杭を地盤中に打ち込む杭打機であり、 杭打機本体と、 前記杭打機本体から吊り下げられ前記中空穴の中で鉛直
    方向成分を持って往復運動する第1ハンマーと、 前記杭打機本体に設けられて前記杭の上端を打撃するよ
    うに鉛直方向成分を持って往復運動する第2ハンマー
    と、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを前記鉛直方向に
    駆動するための油圧シリンダと、 前記第1ハンマーと前記第2ハンマーを概ね同一の位相
    で往復運動させるように前記油圧装置により駆動される
    駆動部分に少なくとも1つの動滑車を含む滑車群とから
    なり、 前記第1ハンマーを吊り下げる第1ワイヤは前記動滑車
    を支持してその一端が前記機械本体側に固着され、 前記第2ハンマーを吊り下げる第2ワイヤの一端は動滑
    車側に固着され、 前記動滑車は前記油圧シリンダにより鉛直方向に駆動さ
    れ、 更に、前記固定滑車を昇降自在に支持する第2油圧シリ
    ンダとからなるダブルハンマー杭打機用いて杭打ちを行
    うダブルハンマー杭打機の運転方法であり、 杭の打ち込みが進み前記杭と前記支持体の間の相対的高
    さ位置の異同に応じて前記第2油圧シリンダを駆動する
    ことにより前記杭打ち機本体に対する前記固定滑車の高
    さ位置を変更するダブルハンマー杭打機の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102080378A (zh) * 2010-11-26 2011-06-01 黄木材 内击式振动锤击两用打桩机
JP2014040747A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Seiji Matsushita ダブルハンマー式杭打ち装置
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