JP2003039914A - 空気入りタイヤ、及びタイヤ・リム組立体 - Google Patents
空気入りタイヤ、及びタイヤ・リム組立体Info
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Abstract
が無く、また、操縦安定性を低下させずに乗心地を向上
したり、接地面積を増大できる空気入りタイヤを提供す
ること。 【解決手段】 空気入りタイヤ10をリム12に装着す
ると、一対の隔壁24がリム12に接触し、空気入りタ
イヤ10とリム12との間に第1副気室28、主気室2
6、及び第2副気室30がタイヤ幅方向に複数形成され
るので、パンク等により何れかの気室の内圧が低下した
場合においても、他の2つの気室が荷重を支持するので
走行を続けることが出来る。また、主気室26の空気を
抜いて、主気室26の内圧を第1副気室28及び第2副
気室30よりも低く設定すると、タイヤ縦方向の剛性が
ダウンすると共に接地面積がアップするので、悪路走行
時の振動乗心地性や氷雪路走行時のグリップ性を向上す
ることが出来る。
Description
及びタイヤ・リム組立体に関する。
れる、空気を充填できるタイヤ気室は1室である。
踏みや、縁石サイドカット等によりパンクしたときは、
内圧の低下により著しく走行が困難となり、直ちにスペ
アタイヤへの交換が必要であり、交換作業が煩雑となる
問題がある。
中に所々に氷雪路面がある状況においては、タイヤ気室
が1室の従来のタイヤでは、内圧を低下させて接地面積
をアップさせる事でグリップ性能をアップさせたいが、
内圧ダウンに伴いタイヤ剛性がダウンするという面から
は操縦安定性は不利になる。
するカーブを走行している状況において、タイヤ気室が
1室の従来のタイヤでは、内圧を低下させタイヤの縦方
向剛性をダウンさせて振動乗心地性能を良くさせたい
が、内圧ダウンに伴い、タイヤの横剛性及び前後剛性も
一緒にダウンしてしまい、操縦安定性には不利になる。
りタイヤが有していた上記の諸問題を解決可能な、空気
入りタイヤ、及びタイヤ・リム組立体を提供することが
目的である。
りタイヤは、ビードコアを埋設した左右一対のビード部
と、ビード部からタイヤ径方向外側へ延びるサイドウォ
ール部と、一方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側
端と他方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端とを
連結するトレッド部と、前記左右一対のビード部の間に
前記ビード部とはタイヤ幅方向に離間して設けられ、前
記サイドウォール部及び前記トレッド部の少なくとも一
方のタイヤ内面側からタイヤ径方向内側に延び、タイヤ
径方向内側端がリムに接触すると共に、リムに装着した
ときにリムとの間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅
方向に複数形成する少なくとも1以上の隔壁と、を有す
ることを特徴としている。
作用を説明する。
装着すると、隔壁がリムに接触し、空気入りタイヤとリ
ムとの間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に複
数形成される。
クや、縁石擦れなどによるサイド部のパンク等の何れに
おいても、他のパンクしていないタイヤ気室が荷重を支
持するので、若干の操縦安定性と振動乗心地の悪化は伴
うが、問題なく安全に走行を続けることが出来る。
の空気入りタイヤにおいて、各々独立した3つのタイヤ
気室が形成されるように、前記隔壁は2個設けられてい
る、ことを特徴としている。
作用を説明する。
つのタイヤ気室がパンクした場合、他の2つのタイヤ気
室が荷重を支持するので、一つのタイヤ気室が荷重を支
持する場合に比較してタイヤ性能の低下は少ない。
の空気入りタイヤをリムに装着したタイヤ・リム組立体
であって、タイヤ幅方向両側のタイヤ気室の内圧を、タ
イヤ幅方向中央のタイヤ気室の内圧よりも相対的に高く
設定した、ことを特徴としている。
体の作用を説明する。
圧は同一に設定して使用することが好ましいが、例え
ば、タイヤ幅方向中央のタイヤ気室の空気を抜いて内圧
を低下させると、タイヤ縦方向の剛性がダウンすると共
に接地面積がアップするので、悪路走行時の振動乗心地
性や氷雪路走行時のグリップ性を向上することが出来
る。
気を充填して内圧を増加させると、タイヤの横剛性及び
前後剛性を保持またはアップすることが可能となるの
で、悪路走行時の振動乗心地性や氷雪路走行時のグリッ
プ性を向上させたまま、操縦安定性を保持またはアップ
させることができる。
体の一実施形態を図1にしたがって説明する。
(サイズ:225/55R17)を装着したタイヤ・リ
ム組立体14のタイヤ回転軸に沿った断面が示されてい
る。
の空気入りタイヤと同様に、リム12に装着するための
ビード部16を一対備えている。
されている。
イドウォール部20が一体的に設けられている。
ォール部20のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォ
ール部20のタイヤ径方向外側端との間にはトレッド部
22が設けられている。
よりもタイヤ幅方向外側のタイヤ内面から、タイヤ径方
向内側に傾斜して延び、かつタイヤ径方向内側端24A
がリムに接触する隔壁24が、ビード部16のタイヤ幅
方向内側に互いに離間して設けられている。
は、隔壁24と隔壁24との間に主気室26、矢印L方
向側のビード部16と隔壁24との間に第1の副気室2
8、矢印R方向側のビード部16と隔壁24との間に第
2の副気室30が形成されている。
リム12に密着しているため、主気室26、第1の副気
室28、及び第2の副気室30は各々独立している。
るカーカスプライ32は、幅方向一端側が一方のビード
コア18に巻き上げられており、幅方向他端側が他方の
ビードコア18に巻き上げられている。
ア31及びビードフィラー33が埋設されており、カー
カスプライ32の幅方向中間部分は、このビードコア3
1を折り返している。なお、隔壁24のビードフィラー
33は、場合によっては設けなくても良い。
れたポリエステルコードやナイロンコード等の互いに平
行に並べられた複数の有機繊維コードをゴムコーティン
グした通常のものであり、ビード部16、サイドウォー
ル部20、トレッド部22及び隔壁24を補強してい
る。
32の巻上部32Aと本体部32Bとの間に、ビードコ
ア18からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー3
4が埋設されている。
は、ベルト36が配置されている。このベルト36は、
例えば、2層以上のスチールコード交錯層から構成され
ている。
填するための第1エアバルブ38、第2副気室30に気
体を充填するための第2エアバルブ40、及び主気室2
6に気体を充填するための第3エアバルブ42が設けら
れている。 (作用)本実施形態のタイヤ・リム組立体14では、空
気入りタイヤ10とリム12との間に、隔壁24で区画
された第1副気室28、主気室26、及び第2副気室3
0がタイヤ幅方向に形成されているので、トレッド部2
2の釘踏み等による接地面でのパンクや、縁石擦れなど
によるタイヤサイドウォール部20のパンク等の何れに
おいても、他のパンクしていない2つの気室が荷重を支
持するので、多少のタイヤ高さの低下、若干の操縦安定
性と振動乗心地の悪化は伴うが、問題なく安全に走行を
続けることが出来る。
気室30の内圧と、主気室26の内圧とは同一であって
も良く、互いに異なっていても良い。
気室30の内圧と、主気室26の内圧とを同一にすれ
ば、従来の空気入りタイヤと同様の特性が得られる。
じに設定した状態から、主気室26の空気を抜いて第1
副気室28の内圧及び第2副気室30の内圧よりも主気
室26の内圧を低下させると、タイヤ縦方向の剛性がダ
ウンすると共に接地面積がアップするので、悪路走行時
の振動乗心地性や氷雪路走行時のグリップ性を向上する
ことが出来る。
じに設定した状態から、第1副気室28と第2副気室3
0とに空気を充填して第1副気室28の内圧と第2副気
室30の内圧を主気室26の内圧よりも増加させると、
タイヤの横剛性及び前後剛性をアップすることが可能と
なるので、悪路走行時の振動乗心地性や氷雪路走行時の
グリップ性を向上させたまま、操縦安定性をアップさせ
ることができる。
てリム12に固定しても良い。
の端部よりもタイヤ幅方向外側のタイヤ内面から隔壁2
4がタイヤ径方向内側に傾斜して延びていたが、本発明
はこれに限らず、図2に示すように、ベルト36の端部
よりもタイヤ幅方向内側のタイヤ内面から隔壁24がタ
イヤ径方向内側に傾斜して延びていても良い。
と、図2に示す空気入りタイヤ10とを比較すると、同
じ内圧の組み合わせでも、図2に示す空気入りタイヤ1
0の方が縦バネ(縦方向の剛性)が高くなる(例えば、
数%〜20%)。この縦バネは、隔壁24の基部の位置
がサイドウォール部20からベルト36側へ移動するに
従い、高くなる傾向となる。
面高さの半分の位置〜ベルト幅の70%の位置(タイヤ
赤道面からタイヤ幅方向外側へベルト幅の35%に相当
する寸法だけ離れた位置)にあることが好ましい。
の位置よりもビードコア側にあると、第1副気室28の
容積、及び第2副気室30の容積の容積が小さすぎて、
釘踏み等により主気室26の内圧が零になった時に、第
1副気室28及び第2副気室30のみではタイヤ撓みが
大きくなってしまい、走行が出来なくなる虞がある。
%の内側にあると、隔壁24に埋設されているカーカス
プライ32のカーカスコードの方向が、トレッドに立て
た法線に近づき過ぎるため、走行による垂直荷重により
このカーカスコードが座屈して早期破壊する虞がある。
気室30の容積は、主気室26の容積の10%〜50%
が好ましく、15%〜25%が更に好ましい。
0の容積が主気室26の容積の10%未満になると、第
1副気室28の容積、及び第2副気室30の容積の容積
が小さすぎて、釘踏み等により主気室26の内圧が零に
なった時に、第1副気室28及び第2副気室30のみで
はタイヤ撓みが大きくなってしまい、走行が出来なくな
る虞がある。
気室30の容積が主気室26の容積の50%を越える
と、第1副気室28の容積、及び第2副気室30の容積
を確保するために、隔壁24の基部をどうしてもタイヤ
赤道面に近づける必要があり、タイヤ断面図において、
隔壁24に埋設されているカーカスプライ32のカーカ
スコードの方向が、トレッドに立てた法線に近づき過ぎ
るため、走行による垂直荷重によりこのカーカスコード
が座屈して早期破壊する虞がある。
ムベースが幅方向に略一定径であったが、内圧充填によ
って隔壁24を所定の位置に装着する場合には、例え
ば、図3に示すように、隔壁24を所定位置に保持する
ためのハンプ部44を形成しても良い。
は、図1,2に示した空気入りタイヤ10とは異なり、
ビードコア18を巻き上げたカーカスプライ32Aと、
ビードコア31を巻き上げたカーカスプライ32Bとの
2枚のカーカスプライを埋設した例である。 (試験例)次に、試験例について説明する。
タイヤ(図4参照)をリムに組み付けたタイヤ・リム組
立体を1種類、及び本発明の適用された実施例のタイヤ
をリムに組み付けたタイヤ・リム組立体を8種類を用意
し、横バネ定数、縦バネ定数、接地面積指数を測定し
た。
5/55R17である。
に組み付けたタイヤ・リム組立体の測定値を100とす
る指数で表した。バネ定数に関しては、指数の値が大き
いほどバネ定数が高いことを表しており、接地面積指数
においては、指数の値が大きいほど接地面積が大きいこ
とを表している。
は、主気室の内圧、第1副気室の内圧、及び第2副気室
の内圧を各々変更することにより、例えば、横バネと縦
バネの比率を変更する等、横バネ、縦バネ、及び接地面
積を上記のように変更して好みのタイヤ特性に変更する
ことができる。
の代用メジャーとしており、大きいほど操縦安定性が良
いと考えられるので、操縦安定性の点では大きいほど良
い。
振動乗心地が良いと考えられるので、振動乗心地の点で
は小さいほど良い。
走行時のグリップ性が良いと考えられるので、氷雪路走
行時の点では大きいほど良い。
リム組立体によれば、複数の気室が設けられるので、パ
ンク等により1室の内圧が低下しても走行が可能である
ので、タイヤ交換が不要となる、という優れた効果を有
する。
て変更できるので、操縦安定性を維持しつつ悪路での乗
心地や、氷雪路面でのグリップ性能を向上することがで
きる、という優れた効果を有する。
いたタイヤ・リム組立体の断面図である。
用いたタイヤ・リム組立体の断面図である。
ヤを用いたタイヤ・リム組立体の断面図である。
立体の断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ビードコアを埋設した左右一対のビード
部と、 ビード部からタイヤ径方向外側へ延びるサイドウォール
部と、 一方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端と他方の
サイドウォール部のタイヤ径方向外側端とを連結するト
レッド部と、 前記左右一対のビード部の間に前記ビード部とはタイヤ
幅方向に離間して設けられ、前記サイドウォール部及び
前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内面側からタ
イヤ径方向内側に延び、タイヤ径方向内側端がリムに接
触すると共に、リムに装着したときにリムとの間に各々
独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に複数形成する少な
くとも1以上の隔壁と、 を有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 各々独立した3つのタイヤ気室が形成さ
れるように、前記隔壁は2個設けられている、ことを特
徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 請求項2に記載の空気入りタイヤをリム
に装着したタイヤ・リム組立体であって、 タイヤ幅方向両側のタイヤ気室の内圧を、タイヤ幅方向
中央のタイヤ気室の内圧よりも高く設定した、ことを特
徴とするタイヤ・リム組立体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001233620A JP2003039914A (ja) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | 空気入りタイヤ、及びタイヤ・リム組立体 |
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Publications (1)
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---|---|
JP2003039914A true JP2003039914A (ja) | 2003-02-13 |
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Family Applications (1)
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