JP2003034021A - インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法、プログラムおよび該プログラムを格納したコンピュータにより読取可能な記憶媒体 - Google Patents

インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法、プログラムおよび該プログラムを格納したコンピュータにより読取可能な記憶媒体

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JP2003034021A
JP2003034021A JP2002060165A JP2002060165A JP2003034021A JP 2003034021 A JP2003034021 A JP 2003034021A JP 2002060165 A JP2002060165 A JP 2002060165A JP 2002060165 A JP2002060165 A JP 2002060165A JP 2003034021 A JP2003034021 A JP 2003034021A
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喜一郎 高橋
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尚次 大塚
Osamu Iwasaki
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント装置において、プリントヘッドの双
方向走査によるプリントに起因した、走査範囲の特に両
端部で生じる黒インクとカラーインクの吐出時間差によ
る濃度むらを、全体としてプリント速度をそれほど低下
させずに低減し、高画質のプリントを行なうことを可能
とする。 【解決手段】 1バンド内を主走査方向に複数のエリア
に分割し、それぞれのエリアに付与される黒インクおよ
びカラーインクのドット数をカウントし(S705)、
黒、カラーが共にそれぞれの閾値を超えるエリアがある
場合には(S706)、そのエリア数をカウントして
(S707)、その数が所定数以上のときは(S70
8)、上記の濃度むらが生じる可能性が高いとして、双
方向プリントから片方向プリントへ切り替える(S70
9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ント装置およびインクジェットプリント方法に関し、特
に、記録ヘッドの走査の双方向でプリントを行なうこと
に起因して生ずる、カラーと黒の記録時間差による色む
らを軽減するインクジェットプリント装置、プリント方
法、装置を制御するプログラム、当該プログラムを格納
した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式のプリント装置で
は、普通紙等、一般的に用いられるプリント媒体に対し
てカラープリントを行なうにあたり、記録速度の向上と
高画質化とを両立させることが一つの重要な課題となっ
ている。
【0003】記録速度を向上させる手法としては、記録
ヘッドを長尺化して1回の走査で記録できる領域のサイ
ズを大きくすることの他に、記録ヘッドの記録(駆動)周
波数を向上させることや記録ヘッドの走査の双方向でプ
リントを行なうことなどが一般的である。このうち、双
方向プリントは、片方向の走査でプリント(片方向プリ
ント)を行なう場合に比べ、同じスループットを得るの
に必要なエネルギが時間的に分散化されるため、トータ
ルシステムとしてコスト的に有効な構成である。
【0004】ところで、このような双方向プリントを行
なう場合、画素を形成する各色インクについてそれら相
互の打ち込み順序が、記録ヘッド走査の往方向と復方向
で異なってしまう。これは、記録ヘッドにおける各色イ
ンクの吐出口(以下、単にノズルともいう)が走査方向
に配列し、これによって定まるインク吐出の順序が往方
向と復方向で異なることに起因するものである。そし
て、このように各色インクの打ち込み順序が異なると、
往方向走査で記録された領域と復方向走査で記録された
領域とで色味の違いが生じ、プリントされるカラー画像
等の全体にバンド状の色むらが認識されるなどの画質の
低下をもたらすことがある。これに対し、例えば、特願
平11−313790号では、各色インクのノズル列が
その走査方向に関して対称的に配されたヘッド構成とす
ることによって上記色むらを解決する手法が提案されて
いる。
【0005】一方、高画質化を図るための一構成とし
て、普通紙にテキスト等をプリントするときは、顔料系
の黒インクを用いるインクジェットプリント装置が提供
されつつある。これによれば、特に、黒文字の高品位
化、高濃度化を実現することが可能となる。
【0006】この構成では、顔料系の黒インクは、紙の
繊維に沿ってインクが滲むこと(いわゆる、フェザリン
グ)を防ぐため紙に対して比較的低浸透性の組成とされ
ることが多い。また、黒インクのノズルとカラーインク
のノズルは、記録ヘッドの走査方向に対してほぼ直交す
る方向に配置される構成の記録ヘッドが多く用いられ
る。この低浸透性の黒インクを吐出するノズルと、浸透
性が所定以上の高い値を示す高浸透性のカラーインク
(以下では、高浸透性のインクのことを「超浸透イン
ク」ともいう)を吐出するノズルを、その走査方向に沿
って配置する(以下では、横並び配列ともいう)構成の
場合、所定領域をプリントする際に一走査の間に黒イン
クとカラーインクとが同じ走査領域に対して付与される
ため、黒インクとカラーインクの付与時間差が少ない。
そのため、例えばイエロー(カラー)バックに黒の網掛
け模様をプリントする際には、黒インクでプリントされ
る領域とカラーインクでプリントされる領域の境界部分
において滲み(ブリード)が生じたり、また、高濃度の
黒のパッチをイエロー(カラー)で縁取るパターンをプ
リントする際には、低浸透性インクの後退による濃度低
下である、いわゆる白もや現象が生じることがある。上
記ブリードおよび白モヤを低減させるため、黒ノズルと
カラーノズルは走査方向に対し直行する方向にオフセッ
トした構成に配列する(いわゆる縦並びともいう)記録
ヘッドが多く用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
縦並び配列の記録ヘッドを用い、黒インクのドットとカ
ラーインクのドットが混在した、例えばグレー色のよう
な色のプリントを双方向プリントによって行なう場合、
各走査領域の右端部と左端部で、黒インクとカラーイン
クとの吐出時間差が異なり、それよって生じる問題があ
る。すなわち、走査領域(以下では、バンドともいう)ご
とに、特に上記二つの端部では同じグレーでも色味の違
いが生じ、また、これによって、プリントを行なう紙面
全体としてバンドごとのしま状の色むらを生じることが
ある。
【0008】上述の縦並び配列では、記録ヘッドの走査
時において黒インクノズルとカラーインクノズルそれぞ
れが対応する走査領域が互いに異なるため、所定の走査
領域に対しては先の走査(第1走査)で黒インクノズル
が対応し後の走査(第2走査)でカラーインクノズルが
対応するか、もしくは先の走査(第1走査)でカラーイ
ンクノズルが対応し後の走査(第2走査)で黒インクノ
ズルが対応することになる。ここで、例えば、所定の走
査領域に対して、往方向への第1走査(例えば、左から
右へ走査)で黒インクノズルが対応し、復方向への第2
走査(例えば、右から左へ走査)でカラーインクノズル
が対応する場合を考える。この場合、上記所定の走査領
域における右端部に対しては、往方向への第1走査の最
後に黒インクが吐出され、その直後の復方向への第2走
査の最初にカラーインクが吐出されるため、黒インクと
カラーインクの吐出時間差は短くなる。一方、上記所定
の走査領域における左端部に対しては、往方向への第1
走査の最初に黒インクが吐出され、その直後の復方向へ
の第2走査の最後にカラーインクが吐出されるため、黒
インクとカラーインクの吐出時間差は長くなる。すなわ
ち、上記縦並び配列のヘッドを用いて双方向プリントを
行なうと、走査の終りに黒ノズルによって黒インクが吐
出されその直後に走査方向が変わって直ちにカラーノズ
ルからカラーインクが吐出される部分と、走査の始めに
おいて黒ノズルによって黒インクが吐出されて約一往復
後にカラーノズルによってカラーインクが吐出される部
分とが発生し、これによって上記時間差が生じるのであ
る。
【0009】そして、例えば、低浸透性の黒インクが先
に吐出され、その後、短い時間差で、超浸透系のカラー
インクが吐出される場合、黒インクが打ち込まれて用紙
に浸透する前にカラーインクが打ち込まれるため、黒イ
ンクは紙内部に押し込まれ濃度が下がることになる。つ
まり、用紙の右端部と左端部で同じ打ち込み順序で、か
つ同じ打ち込み量でプリントを行っても、上述した時間
差によって濃度差が生じることになる。また、この時間
差による濃度差は、1バンドであればその濃度差は記録
ヘッドの走査方向にその程度が段階的に変化するため視
覚的には認識しづらいが、紙面全体に数バンド連続して
発生した場合には、特に左右の端部においてはバンドご
とに上述の時間差の長短が繰り返えされ視覚的にバンド
間における濃度差が目立ち、画質を低下させる原因とな
る。
【0010】本発明は、上述した従来の問題を解消する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
上記時間差による濃度むらが生じる可能性を判断し、そ
の判断に応じて双方向プリントと片方向プリントとを使
い分けることにより、全体としてプリント速度をそれほ
ど低下させずに高画質のプリントを行なうことが可能な
インクジェットプリント装置、プリント方法、装置を制
御するプログラム、当該プログラムを格納した記憶媒体
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、複数の異なる種類のインクを吐出するため
のプリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走
査の両方の主走査によってプリント媒体に対しプリント
を行なう双方向プリントモード、および、前記プリント
ヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査の
一方の主走査によってプリント媒体に対しプリントを行
なう片方向プリントモードを実行可能なインクジェット
プリント装置であって、前記プリント媒体上の所定領域
に対応するプリントデータに基づき、前記複数の異なる
種類のインクそれぞれについて前記所定領域に付与され
るインク量に関する情報を取得する取得手段と、前記取
得手段が取得した情報に基づき、前記複数の異なる種類
のインクそれぞれの付与量がインク毎に対応して定めら
れたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する判定す
る判定手段とを有し、前記判定手段が、(a)前記複数
の異なる種類のインクそれぞれの付与量がともにそれぞ
れの前記所定量を越えると判定した場合、前記片方向プ
リントモードにより前記所定領域に対するプリントを行
い、(b)前記複数の異なる種類のインクそれぞれの付
与量のいずれか1つが前記所定量を越えないと判定した
場合、前記双方向プリントモードにより前記所定領域に
対するプリントを行うことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、複数の異なる種類のイン
クを吐出するためのプリントヘッドの往方向への主走査
と復方向への主走査の両方の主走査によってプリント媒
体に対しプリントを行なう双方向プリントモード、およ
び、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復
方向への主走査の一方の主走査によってプリント媒体に
対しプリントを行なう片方向プリントモードのいずれか
によりプリントを行うインクジェットプリント方法であ
って、前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリン
トデータに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれ
ぞれについて前記所定領域に付与されるインク量に関す
る情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取
得した情報に基づき、前記複数の異なる種類のインクそ
れぞれの付与量がインク毎に対応して定められたそれぞ
れの所定量を越えるか否かを判定する判定する判定工程
とを有し、前記判定工程において、(a)前記複数の異
なる種類のインクそれぞれの付与量がともにそれぞれの
前記所定量を越えると判定された場合、前記片方向プリ
ントモードにより前記所定領域に対するプリントを行
い、(b)前記複数の異なる種類のインクそれぞれの付
与量のいずれか1つが前記所定量を越えないと判定され
た場合、前記双方向プリントモードにより前記所定領域
に対するプリントを行うことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、複数の異なる種類のイン
クを吐出するためのプリントヘッドを用いてプリント媒
体に対しプリントを行うインクジェットプリント装置を
制御するための制御プログラムであって、前記プログラ
ムは、前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリン
トデータに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれ
ぞれについて前記所定領域に付与されるインク量に関す
る情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取
得した情報に基づき、前記複数の異なる種類のインクそ
れぞれの付与量がインク毎に対応して定められたそれぞ
れの所定量を越えるか否かを判定する判定する判定工程
と、前記判定工程において、(a)前記複数の異なる種
類のインクそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所
定量を越えると判定された場合、前記プリントヘッドの
往方向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主
走査によってプリントを行なう片方向プリントモードを
選択し、(b)前記複数の異なる種類のインクそれぞれ
の付与量のいずれか1つが前記所定量を越えないと判定
された場合、前記プリントヘッドの往方向への主走査と
復方向への主走査の両方の主走査によってプリントを行
なう双方向プリントモードを選択する選択工程と、を含
むことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、上記制御プログラムを格
納したことを特徴とする、コンピュータで読み取り可能
な記憶媒体である。
【0015】また、本発明は、複数の異なる種類のイン
クを吐出するためのプリントヘッドの往方向への主走査
と復方向への主走査の両方の主走査によってプリント媒
体に対しプリントを行なう双方向プリントモード、およ
び、前記プリントヘッドの往方向への主走査あるいは復
方向への主走査の一方の主走査によってプリント媒体に
対しプリントを行なう片方向プリントモードのいずれか
によりプリントを行うインクジェットプリント方法であ
って、前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリン
トデータに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれ
ぞれについて前記所定領域に付与されるインク量に関す
る情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取
得した情報に基づき、前記複数の異なる種類のインクそ
れぞれの付与量がインク毎に対応して定められたそれぞ
れの所定量を越えるか否かを判定する判定する判定工程
と、前記判定工程において、前記複数の異なる種類のイ
ンクそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量を
越えると判定された場合、使用するプリントモードを前
記双方向プリントモードから前記片方向プリントモード
へ切り替える切り替え工程と、を有することを特徴とす
る。
【0016】以上の構成によれば、異なる種類のインク
が吐出される所定領域について、複数の異なる種類のイ
ンクそれぞれの付与量がともにそれぞれの所定量を越え
る場合、その所定領域のプリントを、双方向プリントモ
ード(往走査および復走査の両方の走査でのプリント)
で行なうのではなく、片方向プリントモード(往走査ま
たは復走査の一方の走査でのプリント)で行なうので、
上記それぞれ異なる種類のインクについて、それぞれ上
記所定量以上のインク付与量でのプリントが双方向の走
査で行なわれることを防止でき、これにより、双方向の
プリントの場合に生ずる吐出時間差による色むら(濃度
むら)を解消することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、例えば、副
走査方向に低浸透性の黒インクを吐出するノズル列と、
それとは異なる浸透性、例えば超浸透性のカラーインク
を吐出するノズル列とが縦並びに配置された構成の記録
ヘッドを用いて双方向プリントを行う際に、プリントデ
ータをバンド内で所定の複数領域に分割し、それぞれの
領域ごとに、各色インクの付与量を取得してその付与量
がそれぞれ所定値以上であるかを判別し、所定値以上の
場合はプリントを双方向でなく片方向に切り替えてプリ
ントを行なう。
【0018】この構成により、黒インクとカラーインク
の付与時間差によって色むらが発生しづらい場合には双
方向プリントとするため上記色むらを低減することがで
き、一方、上記色むらが発生しづらい場合、例えば色文
字を含むテキスト印刷などの場合には双方向プリントと
するため記録速度を極力低下させないようにすることが
できる。つまり、本発明では、黒とカラーの時間差によ
って生じる上記色むらを抑えつつプリント時間の低下を
必要最小限に押さえることが可能となる。
【0019】以下、図面を参照して本発明の具体的な実
施形態を詳細に説明する。
【0020】(実施形態1) 装置の説明 図1は、本発明のインクジェットプリント装置の一実施
形態であるインクジェットプリンタの主要部の構成を模
式的に示す図である。
【0021】図1において、ヘッドカートリッジ1がキ
ャリッジ2に着脱可能に搭載されており、これにより、
ヘッドカートリッジを交換して用いることができる。ヘ
ッドカートリッジ1は、インクを吐出するプリントヘッ
ドとこれに供給するインクを貯留したインクタンクとを
一体に有したものであり、これらヘッドとタンクは相互
に着脱できるよう構成されている。ヘッドカートリッジ
1には、また、インク吐出のためプリントヘッドを駆動
するための信号などを、プリンタ本体側との間で授受す
るためのコネクタ(不図示)が設けられている。
【0022】ヘッドカートリッジ1のプリントヘッド
は、図3にて後述されるように、黒(K)インクと、カ
ラーインクとしてのシアン(C)、マゼンタ(M)およ
びイエロー(Y)の各インクについてインク吐出口(ノ
ズル)を複数配列するものである。そして、このプリン
トヘッドは、ノズルごとに電気熱変換体による吐出ヒー
タを具え、ヘッドの駆動によりこのヒータが発生する熱
エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、この気
泡の圧力によってインクを吐出するものである。なお、
インクの吐出方式は、この熱エネルギーによるものに限
られず、例えば、圧電素子などの電気機械変換素子によ
ってインクを吐出する等、その他の方式であっても良い
ことはもちろんである。また、本発明を適用する上で、
必ずしもインクジェット方式のプリント装置に限られな
い。プリントする時間差によって色味の違いが生ずる方
式である場合には、本発明を適用することができる。
【0023】ヘッドカートリッジ1は、キャリッジ2に
関して位置決めされて搭載されており、これに応じ、キ
ャリッジ2には、カートリッジ1の上記コネクタを介し
て各ヘッドに駆動信号等を伝達するためのコネクタホル
ダ(電気接続部)が設けられている。このキャリッジ2
は、プリンタを横断する方向に延在して装置本体に固定
された二本のガイドシャフト3に沿って往復移動可能に
案内支持されている。そして、キャリッジ2には、キャ
リッジモータ4の駆動力がモータプーリ5、従動プーリ
6およびタイミングベルト7等の駆動機構を介して伝達
されることにより、キャリッジ2の上記ガイドシャフト
に沿った移動が可能となるとともに、その位置及び移動
の制御が図2にて後述されるコントローラによって行な
われる。そして、この移動により、プリント媒体8に対
するプリントのための走査を行なうことができる。ま
た、キャリッジ2には光学的なホームポジションセンサ
30が設けられており、キャリッジ2が、上述の走査範
囲以外の所定位置に設けられた遮蔽板36の位置に至っ
たとき、上記ホームポジションセンサ30の光路が遮蔽
板36によって断たれることにより、その位置を検知す
ることができる。
【0024】プリント用紙やプラスチック薄板等のプリ
ント媒体8は、給紙モータ35の駆動力がギア列を介し
てピックアップローラ31に伝えられ、それによってピ
ックアップローラ31が回転することにより、オートシ
ートフィーダ(以降ASF)32から一枚ずつ分離給紙
される。さらに、LFモータ34の駆動力によって回転
する搬送ローラ9およびそれに対のピンチローラによっ
て、ヘッドカートリッジ1の吐出口面と対向する位置
(プリント部)を通って搬送される。その際、プリント
媒体8が所定位置にまで給紙されたか否かの判定や給紙
時の頭出し位置の検出は、ペーパエンドセンサ33を用
いて行われる。また、プリント媒体8の後端が実際にど
こに有り、実際の後端からそのときのプリント位置を最
終的に検出する際にもペーパエンドセンサ33が用いら
れる。また、プリント媒体の搬送において、プリント部
の下流側には搬送ローラと同様の排紙ローラおよび拍車
が設けられ、プリント媒体8の上記搬送に伴う排紙を行
なうことができる。
【0025】このプリント媒体8は、プリント部におい
て平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプラ
テン(不図示)によって支持されている。このプラテン
上のプリント媒体に対して、キャリッジ2に搭載された
ヘッドカートリッジ1は、そのプリントヘッドの吐出口
面がキャリッジ2のフレームから下方へ突出して、上記
搬送ローラと排紙ローラとの間のプリント媒体8と平行
になるように保持されている。
【0026】図2は、上述したインクジェットプリンタ
の制御回路の概略構成を示すブロック図である。
【0027】同図において、コントローラ200は主制
御部であり、例えば、マイクロコンピュータ形態のCP
U201、プログラムや所要のテーブルその他の固定デ
ータを格納したROM203、画像データを展開する領
域や作業用の領域等を設けたRAM205を有し、図
7、図8、図10にて後述する処理など本実施形態のプ
リンタにおける処理、動作の制御を実行する。ホスト装
置210は、プリントすべき画像データを本プリンタへ
供給する。すなわち、プリントすべき文字、画像等のデ
ータの作成や、これを本プリンタにプリントさせるべく
処理を行なうコンピュータとすることができる。ホスト
装置210は、その他、画像読み取りを行なうリーダな
ど、少なくとも本プリンタに対し画像データを供給でき
る装置とすることもできる。コントローラ200は、ホ
スト装置210との間で、画像データ、その他のコマン
ド、ステータス信号等をインタフェース(I/F)21
2を介して送受信する。
【0028】操作部として、操作者による指示入力を受
容するスイッチ群が設けられる。すなわち、操作部は、
電源スイッチ222、吸引回復の起動を指示するための
回復スイッチ226等を有する。また、センサ群230
は装置の状態を検出するためのセンサ群であり、上述し
た、ホームポジションセンサ30やプリント媒体の有無
を検出するためのペーパエンドセンサ33の他、本プリ
ンタの環境温度を検出するためにプリンタの適切な部位
に設けられた温度センサ234等を有する。
【0029】ヘッドドライバ240は、上述のようにホ
スト装置210から送られ、これにコントローラ200
によってインク吐出用の所定の処理が施されたプリント
データ等に基づき、プリントヘッド10を駆動する。こ
れにより、プリントヘッド1のインク吐出を行なうノズ
ルの吐出ヒータ25に所定の電圧パルスが印加されて、
上述の熱エネルギーが発生してインク吐出が行なわれ
る。ヘッドドライバ240は、詳細には、プリントデー
タをノズルごとの吐出ヒータ25の位置に対応させて整
列させるシフトレジスタ、このシフトレジスタのデータ
を適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイ
ミング信号に同期して吐出ヒータに電圧パルスを印加す
る論理回路素子の他、インク吐出によりドットを形成す
る位置を合わせるための駆動タイミング(吐出タイミン
グ)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。
【0030】プリントヘッド10には、サブヒータ24
2が設けられる。サブヒータ242は、インクの吐出特
性を一定のものに維持するための温度調整を行うための
ものであり、吐出ヒータ25と同時にプリントヘッドの
基板上に形成される。なお、サブヒータは、この形態と
ともに、またはこの形態とは別にプリントヘッド本体な
いしはヘッドカートリッジに取り付けられる形態とする
こともできる。
【0031】さらに、モータドライバ250は、キャリ
ッジモータ4を駆動するドライバであり、また、モータ
ドライバ270は、LFモータ34を駆動し、さらに、
モータドライバ260は、給紙モータ35を駆動するド
ライバである。
【0032】図3は、ヘッドカートリッジ1におけるプ
リントヘッド10について各色のインクごとにそれらの
吐出口面を模式的に示す図であり、黒インクのヘッドに
ついてはその一部が省略され、また、ノズルの数は説明
の簡略化のため、実際の数より少なく示される。
【0033】同図において、100、101はそれぞれ
黒インクを吐出するKノズル列K1、K2を示す。10
2はカラーインクとしてのシアンインクを吐出する第一
のCノズル列C1、103は同マゼンタインクを吐出す
る第一のMノズル列M1、104は同イエローインクを
吐出する第一のYノズル列Y1をそれぞれ示す。105
は同様にカラーインクとしてのイエローインクを吐出す
る第二のYノズル列Y2、106は同マゼンタインクを
吐出する第二のMノズル列M2、107は同シアンイン
クを吐出する第二のCノズル列C2をそれぞれ示す。
【0034】これらのノズル列群により上述のプリント
ヘッド10を構成している。このプリントヘッド10に
おける個々のノズル列は、それぞれ図に示すように複数
のインク吐出口(ノズル)を有している。そして、各色
のインクについて設けられている二つのノズル列は、そ
れらのノズルの配列を、図中上下方向に相互に半ピッチ
づつずらしたものであり、これにより、各ノズル列のノ
ズル配列ピッチによるプリント密度の2倍の密度で各色
のインクによるドット形成を行なうことができる。例え
ば、シアンインクを吐出する第1のCノズル列102C
1と第2のCノズル列107C2は、それぞれのノズル
108とノズル109とによって、各ノズル列のノズル
配列密度360dpiの2倍の密度である、720dp
iでプリントを行なうことができる。黒インクのノズル
列についても同様であり、それらのノズル110、11
1それぞれの配列密度180dpiは、それら2つのノ
ズル列によって360dpiとなり、その密度でプリン
トを行なうことができる。なお、黒インクのノズルの配
列密度は、カラーインクのそれの2分の1である。これ
は、黒インクの各ノズルからの吐出量がカラーインクの
吐出量より多いことによって黒インクドットのサイズが
カラーインクドットのそれの約2倍となるからである。
このようなノズル配列密度とすることにより、カラーイ
ンクのドットと黒インクのドットが混在しても適切な濃
度のプリントを行なうことが可能となる。
【0035】図3に示すように、個々のノズル列は、そ
のノズル列がキャリッジに装着されたときその走査方向
に対してほぼ直交する方向に配列されるものである。厳
密には、各ノズル列について時分割で駆動することか
ら、同じインクのノズル列でも吐出タイミングが異なる
ものがあるため、それぞれのノズル列全体では上記直交
する方向に対してわずかに傾いたものとなっている。こ
れら各色ごとのノズル列は、キャリッジに装着されたと
き、走査方向に沿って配列するよう構成されている。具
体的には、図3に示すように、黒インク用のKノズル列
100(K1)、101(K2)、シアンインク用の第
1のCノズル列102(C1)、マゼンタインク用の第
1のMノズル列103(M1)、イエローインク用の第
1のYノズル列104(Y1)、さらに、イエローイン
ク用の第2のYノズル列105(Y2)、マゼンタイン
ク用の第2のMノズル列106(M2)、シアンインク
用の第2のMノズル列107(C2)の順で走査方向に
沿って配列される。
【0036】そして、本実施形態のプリントヘッドで
は、黒インクを吐出するKノズル列100(K1)、1
01(K2)を、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれ
のインクを吐出するカラーノズル列(C1、C2、M
1、M2、Y1、Y2)より長くしている。これによ
り、モノクロの画像等をプリントする領域ではKノズル
列100(K1)、101(K2)のみを用い、その全
範囲のノズルを用いてプリントを行ない、高速化を実現
することができる。
【0037】一方、黒インクのドットとカラーインクの
ドットが混在するような色をプリントする領域では、黒
インクを吐出するKノズル列100(K1)、101
(K2)の使用ノズル範囲を制限してプリントを行う。
具体的には、図4にて後述されるように、黒インク用ノ
ズル列とカラーインク用ノズル列の配列関係を、走査方
向に直交する方向に相互にずれた位置関係、すなわち、
前述した縦並び配列の関係とする。これにより、上記混
在する領域に対する黒インクとカラーインクとの付与す
る時間差を十分にとることができ、特に本実施形態のよ
うに、黒インクとカラーインク(シアン、マゼンタ、イ
エローのインク)との浸透度が大きく異なる場合に、こ
れらインクを同一の走査で吐出したときに発生し得るブ
リードや白もやによる画質低下を軽減することができ
る。
【0038】図4は、図3に示したプリントヘッドにお
ける、特に黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズル
列との配置関係の詳細を示す図である。
【0039】図3にて上述したように、カラーモードの
プリントでは、黒インク用ノズル列100(K1)、1
01(K2)の全ノズルを用いるのではなく、全ノズル
のうちの一部のノズル、つまり、図4において「カラー
データ受信時使用ノズル」として示されるノズルを用い
る。なお、モノクロ画像等をプリントする場合には、黒
インク用ノズル列100(K1)、101(K2)の全
ノズルを用いる。一方、カラーインクの各ノズル列につ
いては、図4において「カラーデータ受信時使用ノズ
ル」として示されるノズル、すなわち、全てのノズルを
用いる。これらの使用ノズルは、黒インク、カラーイン
クいずれも360dpi換算で128個のドットを形成
可能な範囲で配列されたものである。具体的には、上述
したようにそれぞれのノズル列のノズル配列密度より、
黒インク用ノズル列100(K1)、101(K2)で
は、併せて128個のノズルを用い、各カラーインク用
ノズル列では、それぞれ二つのヘッド併せて256個の
ノズルを用いることとなる。
【0040】そして、上記使用範囲において、二つの黒
インク用ノズル列と各カラーインクの二つのノズル列群
との間に128ドット分のオフセットが設けられること
により、プリントヘッドの走査時において黒インク用ノ
ズル列とカラーインク用ノズル列は、それそれ同じサイ
ズの異なる領域を主走査することになる。そして、この
主走査と主走査との間に128ドットの長さに相当する
紙送りを行なうことにより、128ドット幅の走査領域
のプリントについて、黒インクの吐出とカラーインクの
吐出との間に、基本的に1走査分の時間差が設けられる
ことになる。
【0041】ところで、上述のプリントヘッド構成およ
びプリント方法において、黒インクドットとカラーイン
クドットが混在する、例えばグレーのような色の画像等
をプリントするに際し、双方向プリント(往方向への主
走査と復方向への主走査の両主走査でのプリント)を行
なうと、前述したように、128ドット幅のバンドごと
に、特にバンドの主走査方向における両端部で濃度の違
い(色むら)が現われることがある。
【0042】図5(a)および(b)は、このような、
カラーモードのプリントを双方向の主走査で行うときの
濃度の違いの発生を説明する図である。なお、図5
(a)では、黒インク用ノズル列とカラーインク用ノズ
ル列との位置関係は図3、図4に示したものと逆になっ
ているように見えるが、紙送り方向を基準とすれば同じ
位置関係となっている。
【0043】図5(a)において、1回目の主走査(第
1の往走査)では、128ドット幅の1番上のバンド
(第1の領域)に対し黒インク用ノズル列のみが対応す
るため、黒インクのみの吐出が行なわれる。次に、上記
1回目の主走査後に、128ドット幅(1バンド幅)に
相当する紙送りが行なわれ、その後、復方向への走査と
なる2回目の主走査が行われる。この2回目の主走査
(第2の復走査)では、上記黒インクが吐出された最上
位のバンド(第1の領域)に対してカラーインク用ノズ
ル列が対応するためカラーインクが吐出され、また、次
のバンド(第2の領域)に対しては黒インク用ノズル列
が対応するため黒インクが吐出される。この場合、最上
位のバンド(第1の領域)における端部領域Bはプリン
トヘッドの走査方向が切り替わる前後でそれぞれのイン
クが吐出される領域であり、一方、端部領域Aは約1往
復分の時間差を持ってそれぞれのインクが吐出される領
域である。
【0044】このような双方向プリントを繰り返す場
合、特に、各バンドの端部付近において、黒インクとカ
ラーインクが付与される時間が大きく異なることとな
る。図5(a)において、各バンドの端部領域A、C、
Eは、黒インクとカラーインクの付与時間差が最大とな
る領域であり、一方、端部領域B、D、Fは、上記時間
差が最小となる領域である。これらの端部領域以外につ
いても、その位置に応じた時間差で黒インクとカラーイ
ンクが付与されることになる。この場合において、黒イ
ンクとカラーインクの付与される時間が大きい領域A、
C、Eでは、図5(b)に示すように、黒インクがある
程度定着した状態でカラーインクが付与されるため、濃
度の高いグレーがプリントされることになる。逆に、黒
インクとカラーインクが付与される時間が短い領域B、
D、Fでは、同様に図5(b)に示すように、先に吐出
された黒インクが定着しきれない状態で超浸透性のカラ
ーインクがその上に付与されるため、超浸透性のカラー
インクと共に黒インクが紙の内部に潜り込んでしまい、
低濃度のグレーがプリントされることになる。このよう
に、黒インクとカラーインクが吐出される時間差に応
じ、バンド幅単位で、特にバンド内の端部において「濃
い」、「薄い」といった濃度差が交互に繰り返されるこ
ととなる。
【0045】図6は、本実施形態のインクジェットプリ
ンタにおいて、画像データとしてのグレーの各階調値で
ある入力レベルに基づいてプリントした場合の、黒イン
クドットとカラーインクドットのそれぞれの打ち込み率
(デューティー)を表した図である。
【0046】同図に示すように、入力レベルが192/
255レベルまでの階調値領域では、プロセスブラッ
ク、すなわち、C、M、Yインクドットの混合のみでグ
レーを表現する。これにより、高濃度顔料系インクであ
る黒インクドットが比較的低濃度領域に存在することに
よるプリント画像の粒状感を抑制することができるとと
もに、超浸透性のカラーインクのみでグレーがプリント
されるため均一な画像が得られる。これに対し、入力レ
ベルが192/255以上の階調値領域では、低浸透性
の黒インクが、カラーインクに加えて付与されるため、
上述のように、打ち込み時間差による濃度むらが生じや
すくなる。
【0047】そこで、本実施形態では、プリントすべき
画像における128ドット相当幅の走査領域(1バンド)
ごとに、黒インクとカラーインクの打ち込み量を判別
し、上述した時間差による濃度むらが目立つ打ち込み量
の場合には、両方向プリントから片方向プリントに切り
替えてプリントを行ない、これにより、各バンド内の特
に両端部における黒とカラーの吐出時間差を略等しくで
きる。以下、その詳細を説明する。
【0048】ドットカウント処理 図7は、図5(a)に示した128ドット相当幅の走査
領域、すなわち、1バンドにおけるインク打ち込み量を
管理する処理を示すフローチャートである。
【0049】まず、ステップS61で、ホスト装置から
受信した画像データの上記バンド分のデータについて、
所定サイズのエリアごとに分割する。本実施形態では、
このエリアサイズを128ドット(画素)*320ドッ
ト(画素)とする。これは、図5(a)に示すように、
バンドについてその幅方向には分割せずそのままとし、
主走査方向に分割したものである。具体的には、A4サ
イズでは9分割したサイズが320ドット相当となる。
なお、この分割するサイズについてはこの例に限られな
いことはもちろんである。後述されるように、片方向プ
リントに切り替えるか否かの判断基準は、装置の仕様等
に応じて異なり、従って、その判断のためのエリアのサ
イズもその仕様等に応じて定めることができる。
【0050】次に、ステップS62において、上記のよ
うに分割したエリア(分割エリア)それぞれについて、
そのエリアに対し形成すべき(打ち込むべき)ドットの
数を黒インクおよびカラーインクについて個々にカウン
トする。以後、このカウントされたエリアごとのドット
数情報によって処理が行われることになる。
【0051】エリア数判別 上記のように求めたドット情報を各エリア(各分割エリ
ア)ごとに調べ、黒インクおよびカラーインクの両方と
も後述する所定のドット数を超えたエリアの数を判別す
る。そして、その所定ドット数を超えたエリアの数が所
定値以上であるときは片方向プリントを行ない、所定値
以下であるときは双方向プリントを行なう。
【0052】この判断のエリア数の閾値は、本実施形態
では比較的このエリアのサイズを大きく設定しているた
め、閾値を1とする。つまり、黒インク、カラーインク
共に所定ドット数を超えたエリアが1つでもあれば片方
向でプリントを行なう。なお、このエリア数の閾値は、
バンドごとにプリントデータを分割するエリアのサイズ
と関係するが、例えば、視覚的に上述の時間差むらが目
立ち始めるエリアの数を閾値とすればよく、これはバン
ドごとにプリントデータを分割するエリアのサイズと関
係するためプリント装置固有の値を用いることとなる。
【0053】また、各エリアごとのドット数の閾値は、
次のように定められている。図6に示したグレープリン
トの各階調値における打ち込み率の関係から、打ちこみ
率が、黒インクが略10%以上、カラーインクが略80
%以上である領域において、上記打ち込み時間差による
濃度むらが発生するといえる。従って、各エリアにおけ
るドット数の閾値は、黒インクドットが、128*32
0*10%=4096ドット、カラーインクドットが1
28*320*2*80%=65536ドットとなる。
なお、カラーインクドットについて、2倍(*2)の処
理を行なうのは、前述したように、カラーインクヘッド
のノズルの配列密度は黒インクのそれの2倍であり、上
記ドットカウントの1ドットについて2滴のインク吐出
を行なうことになることから、これを閾値に反映させる
ためである。つまり、各エリアごとのドットカウントは
各インクの吐出データについて行なうため、このような
処理を行なうものである。
【0054】また、吐出時間差はバンドにおける位置に
よって異なることは前述したとおりである。すなわち、
バンドの両端の一方で最大となり、他方で最小となるこ
とから明らかなように、バンドにおける位置によって上
記時間差は異なる。しかし、本実施形態では、ドット数
を判別するエリアの分割もしくはそのドット数の閾値
は、エリアがバンドのいずれの位置にあるかについては
考慮しない。これは、上記判断の処理やこれに基づく制
御をより簡易にするためである。
【0055】図8(a)および(b)は、上述のエリア
数判別に関する処理を示すフローチャートである。
【0056】図8(a)は、エリア数の判別を行うか否
かを判定する処理を示す。本処理では、受信した画像デ
ータがモノクロデータであれば(S702)、時間差む
らが生じることがないので、通常の双方向プリントを行
う(S704)。一方、カラーモードと判断したときは
(S702)、エリア数判別処理を行なう(S70
3)。
【0057】図8(b)は、エリア数判別処理を示すも
のである。この処理は、上述のバンドごとに行なわれる
ものである。従って、図5(a)に示したように、1回
のプリントヘッドの走査では、2バンドに対してプリン
トが行なわれるが、この処理は2バンドの一方(既に黒
インクが吐出されているバンド)については既に本処理
が行なわれ、双方向プリントか、片方向プリンとかが決
定されている。そして、そのバンドについてはカラーイ
ンクでプリントする走査において上記の決定に応じた走
査が行なわれることになる。
【0058】本処理では、まずステップS705で、図
7に示したドットカウント処理を行い、次に、ステップ
S706で黒インク、カラーインクがともに、それぞれ
閾値である所定ドット数を超えたエリアがあるか否かを
判断する。ここで、このようなエリアがないと判断した
ときは、ステップS710で双方向プリントを行い、次
のバンドの処理に移行する。
【0059】ステップS706で、所定ドット数を超え
たエリアが存在すると判断したときは、ステップS70
7で、そのエリア数をカウントし、そのエリア数が予め
定められた所定数以上か否かを判断する(S708)。
エリア数が所定数以上のときは、ステップS709で片
方向プリント、所定数以下のときは、ステップS710
で双方向プリントをそれぞれ行うよう制御する。
【0060】なお、本実施形態では、上述したように、
ステップS708の判断基準であるエリア数の閾値が1
であるため、ステップS706の判断で条件を満たすエ
リアが存在すれば、ステップS707、S708のエリ
ア数カウント処理を省略して、ステップS710の双方
向プリント設定に移行してもよい。
【0061】以上述べたように本実施形態によれば、プ
リントヘッドの往方向への主走査と復方向への主走査の
両方の主走査によってプリント媒体に対しプリントを行
なう双方向プリントモード、とプリントヘッドの往方向
への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査に
よってプリント媒体に対しプリントを行なう片方向プリ
ントモードとを使い分けることにより、記録速度の低下
を極力発生させずに、黒とカラーの付与時間差による濃
度むらを抑制できる。
【0062】(実施形態2)上述の実施形態では、黒イ
ンクとカラーインクのドット数が所定数を超えたエリア
が所定数以上存在する場合には、片方向プリントとして
黒インクとカラーインクの打ち込み時間差による濃度む
らを抑制するものとした。しかし、片方向プリント自
体、双方向プリントに比較してプリント速度を低下させ
る要因であることに変わりはない。
【0063】本実施形態では、画像データに応じ、プリ
ントヘッドの走査範囲を用紙幅全体でなくより小さい範
囲、すなわち、プリントすべき画像が存在する範囲に限
定する走査制御を行なうプリンタにおいて、所定エリア
において先行して黒インクが吐出されてからカラーイン
クが吐出されるまでの時間差を求めると共に、上記実施
形態1と同様、所定のエリアに対する黒及びカラーの双
方の打ち込みドット数が所定ドット数を超えるエリアが
存在するかを判定し、当該判定により所定ドット数を超
えるエリアが存在すると判定され、且つ上記求めた時間
差が所定時間以上である場合に、両方向プリントから片
方向プリントに切り替える制御を行う。
【0064】図9(a)および(b)は、プリント用紙
に対し黒とカラーのインクの付与時間差を変えてプリン
トした場合のプリント結果を模式的に示す図である。こ
のうち、同図(a)は、各バンドの左右それぞれの端部
に時間差むらが発生する打ち込み量で記録を行った場合
を示し、同図(b)は、左端部とそこから2インチ中央
部に同じようなパターンをプリントしたものを示す。
【0065】図9(a)に示す例では、双方向でプリン
トした場合、このような位置では上記時間差が比較的大
きくなるため、これまで説明してきたように、例えば左
端部で見れば先頭から「濃い、薄い」といった順にバン
ド状の濃度むらが生じるので片方向プリントが必要とな
る。一方、同図(b)に示す例では、双方向プリントを
行っても、左端部と2インチ中央に寄った位置との間の
みを走査することとなり走査幅が短くて済むため、それ
に伴って、上記時間差が比較的短いものとなりバンド状
の濃度むらは厳密には存在しているものの視覚的にはさ
ほど目立たないものとなる。本実施形態は、このような
場合には、所定ドット数を超えたエリアが存在していて
も片方向プリントへの切り替えは行なわず、双方向プリ
ントを続けるよう制御するものである。
【0066】図10(a)および(b)は、上述した本
実施形態の時間差判別処理のフローチャートを示す図で
ある。
【0067】図10(a)は、図8(a)と同様の処理
であり、ステップS902で、画像データがカラーデー
タと判断したときは、ステップS903で時間差判別処
理へ移行する。
【0068】図10(b)は、この時間差判別に関する
処理を示し、図8(b)の処理と同様、ステップS90
5でドットカウント処理を行い、ステップS906で所
定ドット数を超えたエリアが存在するか否かを判断す
る。そのようなエリアが存在する場合には、ステップS
907で、この所定ドット数を超えたエリアのうち、プ
リントヘッドの走査開始側に最も近いエリアの位置情報
Aria(X)を取得する。また、次のステップS90
8で、そのバンドに対しプリントされる画像の位置に関
してプリント開始位置とこれから最も遠い位置との距離
であるトータルの走査(スキャン)幅を取得し、ステッ
プS909で、このトータルスキャン幅とステップS9
07で取得した位置情報Aria(X)、さらにプリン
トヘッドの走査速度に基づいて、図9で説明した打ち込
み時間差Δtを算出する。そして、ステップS910で
は、予め設けられた濃度むらが許容される時間差Тdと
上記算出した時間差Δtとを比較し、当該算出した時間
差ΔtがТdより小さいときは双方向プリントを行い、
算出した時間差ΔtがТdより大きいときは片方向プリ
ントを行う。
【0069】なお、実施形態1においては図8(b)に
示した処理を1バンドごとに行っていたのに対し、図1
0(b)に示した本実施形態の処理では、少なくとも2
バンドごとに行う。すなわち、画像データによってはそ
れぞれのバンドで走査幅が異なることがあり、1回の走
査で、黒インク、カラーインクごとに計2バンドのプリ
ントを行うとき、より大きな走査幅の走査をおこなう必
要があるからである。そして、この場合、より大きな走
査幅について、上記ステップS908の処理を行なう。
【0070】以上の本実施形態によれば、画像データに
応じプリントヘッドの走査範囲を用紙幅全体でなくより
小さな一定の範囲に制御する場合には、先行して行われ
る黒インクに関する付与と、後続して行われるカラーイ
ンクに関する付与の最大の時間差が異なることから、こ
の時間差を判別し、判別した時間差が所定時間以上の場
合にのみ片方向プリントとすることにより、できるだけ
片方向プリントによるプリントを少なくし、打ち込み時
間差による濃度むらを低減させながらよりプリントの高
速化を図ることができる。なお、簡易的に受信した記録
データの紙幅サイズを識別してこの紙幅サイズを上記走
査幅情報として用い、これに応じて双方向と片方向との
切替えを行ってもよい。
【0071】なお、上述した二つの実施形態では、各バ
ンドに対して、黒インクが先に吐出され、その後カラー
インクが吐出される場合について説明したが、本発明で
は、インクの吐出順序がこれに限られないことはもちろ
んであり、各バンドに対して、カラーインクが先に吐出
され、その後黒インクが吐出されてもよい。
【0072】また、本発明は、バンド間に交互に生じる
濃度むらだけでなく、1バンドの領域内において生じる
上述の時間差による濃度むらをも解消するものである。
すなわち、上述のように1バンドの一方の端部の濃度が
高く、他方は低いという1バンド内の濃度むらについて
も、片方向プリントに切り替えることによって解消でき
るものである。この点で、本発明の適用は、上記二つの
実施形態に示した、いわゆる縦並びヘッドに限らず、走
査方向に黒インクヘッドとカラーインクヘッドが配列し
たプリントヘッド構成を用い、双方向走査の、例えば往
走査で黒インクを吐出し、(紙送りをせずに)復走査で
カラーインクを吐出してプリントを行なう方式において
同様に生じる時間差による濃度むらを低減することもで
きる。
【0073】(実施形態3)上記実施形態1および実施
形態2では、各ノズル列の使用ノズル幅に対応する1バ
ンド幅(1走査領域幅)を主走査方向に複数のエリアに
分割し、各エリアごとに上記判定を行っている。つま
り、1バンド内の全エリアについて上記判定を行ってい
る。しかしながら、上述したように、黒とカラーの吐出
時間差による濃度むらが目立ちやすい領域はバンド内の
両端部分であり、中央部分ではあまり目立たない。
【0074】そこで、この実施形態3では、全エリアに
ついての判定は行わず、両端部分についてのみ判定を行
う構成とする。なお、その他の部分の構成は、実施形態
1や実施形態2と同じである。この構成に拠れば、両端
部分についてのみ上記判定処理を行うので、全エリアを
判定する場合に比して、上記判定処理に要する時間を短
縮できる。
【0075】(実施形態4)上記実施形態1〜実施形態
3では、各ノズル列の使用ノズル幅に対応する1バンド
幅(1走査領域幅)を主走査方向に複数のエリアに分割
し、その分割エリアについてのドット数を判定する場合
について説明したが、この実施形態4では、1バンド幅
を複数のエリアに分割せずに、1バンド全体についての
ドット数を判定する構成とする。
【0076】この構成によれば、黒とカラーの印字デュ
ーティーは高いものの、同じ位置に付与される量が少な
い場合、つまりは、黒とカラーの付与時間差による濃度
むらがそれほど目立たない場合であっても、片方向プリ
ントとなるので、上記実施形態1〜3に比べ記録時間は
長くなりやすいものの、常に片方向プリントを行う場合
よりは記録時間の短縮を図れる。更に、片方向プリント
を行う確率が高くなるため、上記濃度むらを軽減できる
確率が高くなります。
【0077】(実施形態5)プリント媒体の種類によっ
ては、黒とカラーの付与時間差による濃度むらの程度が
異なる。すなわち、濃度むらが比較的目立ちやすい媒体
もあれば、濃度むらが比較的目立ちにくい媒体もある。
【0078】そこで、この実施形態5では、黒とカラー
のドット数が所定値を超えたか否かを判定する際に用い
る「所定値」、言い換えれば、片方向プリントか双方向
プリントかを決定する「閾値」を、プリント媒体の種類
に応じて異ならせる。つまり、図8(b)のステップS
706や図10(b)のステップS906における判定
処理の際に用いる「所定ドット数」の値を、プリント媒
体の種類に対応して設けておくのである。具体的には、
濃度むらが比較的目立ちやすい媒体(第1のプリント媒
体)に対しては比較的低い閾値(第1の閾値)を対応付
けておき、一方、濃度むらが比較的目立ちにくい媒体
(第2のプリント媒体)に対しては比較的高い閾値(第
1の閾値より高い第2の閾値)を対応付けておき、そし
て、第1のプリント媒体が選択された場合には上記第1
の閾値を用いてドット判定処理を行い、第2のプリント
媒体が選択された場合には上記第2の閾値を用いてドッ
ト判定処理を行うのである。
【0079】この構成に拠れば、片方向プリントか双方
向プリントかを決定する「閾値」をプリント媒体の種類
に応じて最適に設定しているので、濃度むらが目立ちに
くい媒体の場合には片方向プリントに切り換わる確率が
減り、これによって、記録速度の低下をより抑制しつつ
濃度むらも抑制することができます。
【0080】(実施形態6)なお、本発明は、図7、図
8、図10に示される各処理をインクジェット記録装置
側で行う形態に限定されるものではなく、インクジェッ
ト記録装置と接続するホストコンピュータ側で行う形態
であってもよい。つまり、インクジェット記録装置を制
御するプリンタドライバがインストールされたホストコ
ンピュータにおいて、上述したドット数判定処理や時間
差判別処理を行ってもよく、本発明はこの形態をも包含
するものである。
【0081】(他の実施形態)本発明の目的は、前述し
た実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に
供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(ま
たはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラ
ムコードを読出し実行することによっても、達成される
ことは言うまでもない。
【0082】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。また、プログラム自体も
本発明を構成することになる。
【0083】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0084】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0085】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0086】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、例えば、上記図7や図8、図10に示
すフローチャートに対応するプログラムコードが格納さ
れることになる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
異なる種類のインクが吐出される所定領域について、複
数の異なる種類のインクそれぞれの吐出量がともにそれ
ぞれの所定量を越える場合、その所定領域のプリント
を、双方向プリント(往走査および復走査の両方の走査
でのプリント)で行なうのではなく、片方向プリント
(往走査または復走査の一方の走査でのプリント)で行
なうので、上記異なる種類のインクについて、それぞれ
上記所定量以上の吐出が双方向の走査で行なわれること
を防止でき、これにより、双方向のプリントの場合に生
ずる吐出時間差による色むら(濃度むら)を解消するこ
とができる。
【0088】この結果、プリントヘッドの双方向走査に
よるプリントに起因した濃度むら、特に1バンド内の主
走査方向における両端部間での濃度むらを、全体として
プリント速度をそれほど低下させずに解消し、高画質の
プリントを行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるインクジェットプ
リンタの主要部の構成を模式的に示す図である。
【図2】上記インクジェットプリンタの制御回路の概略
構成を示すブロック図である。
【図3】上記プリンタで用いられるヘッドカートリッジ
のプリントヘッドについて各色のインクごとにそれらの
吐出口面を模式的に示す図である。
【図4】上記プリントヘッドにおける、特に黒インク用
ノズル列とカラーインク用ノズル列との配置関係の詳細
を示す図である。
【図5】(a)および(b)は、カラーモードのプリン
トを双方向の走査で行うときの濃度の違い(色むら)の
発生を説明する図である。
【図6】本実施形態のインクジェットプリンタにおいて
画像データとしてのグレーの各階調値である入力レベル
に基づいてプリントした場合の、黒インクドットとカラ
ーインクドットのそれぞれの打ち込み率(デューティ
ー)を表した図である。
【図7】図5(a)に示した128ドット相当幅のバン
ドにおけるインク打ち込み量を管理する処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】(a)および(b)は、本発明の一実施形態に
かかるエリア数判別に関する処理を示すフローチャート
である。
【図9】(a)および(b)は、プリント用紙に対し黒
とカラーのインクの吐出時間差を変えてプリントした場
合のプリント結果を模式的に示す図である。
【図10】(a)および(b)は、本発明の第2の実施
形態による時間差判別処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 10 プリントヘッド 100、101 黒インクヘッド 102、107 シアンインクヘッド 103、106 マゼンタインクヘッド 104、105 イエローインクヘッド 200 コントローラ 201 CPU 203 ROM 205 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 尚次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 岩崎 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA12 EB48 EB49 EC11 EC66 EC80 EE14 FA11

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる種類のインクを吐出するた
    めのプリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主
    走査の両方の主走査によってプリント媒体に対しプリン
    トを行なう双方向プリントモード、および、前記プリン
    トヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査
    の一方の主走査によってプリント媒体に対しプリントを
    行なう片方向プリントモードを実行可能なインクジェッ
    トプリント装置であって、 前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリントデー
    タに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれぞれに
    ついて前記所定領域に付与されるインク量に関する情報
    を取得する取得手段と、 前記取得手段が取得した情報に基づき、前記複数の異な
    る種類のインクそれぞれの付与量がインク毎に対応して
    定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判定する
    判定する判定手段とを有し、 前記判定手段が、(a)前記複数の異なる種類のインク
    それぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量を越え
    ると判定した場合、前記片方向プリントモードにより前
    記所定領域に対するプリントを行い、(b)前記複数の
    異なる種類のインクそれぞれの付与量のいずれか1つが
    前記所定量を越えないと判定した場合、前記双方向プリ
    ントモードにより前記所定領域に対するプリントを行う
    ことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段が前記複数の異なる種類の
    インクそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量
    を越えると判定した場合、その所定領域を含む領域の走
    査に要する時間を取得する時間取得手段をさらに具え、 前記時間取得手段が取得した時間が所定時間以上である
    場合、前記所定領域に対するプリントを前記片方向プリ
    ントモードにより行なうことを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記所定領域は、前記プリントヘッドの
    各色ノズル列の1回の走査によってプリント可能な領域
    を主走査方向に複数に分割した分割領域であり、 前記判定手段は、前記複数の分割領域のうち少なくとも
    1つの分割領域について、前記複数の異なる種類のイン
    クそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量を越
    えるか否か判定するドット数判定手段と、当該所定量を
    超えると判定した領域が所定数を超えるか否かを判定す
    るエリア数判定手段とを有し、 前記エリア数判定手段が前記所定数を超えると判定した
    場合、前記片方向プリントモードにより前記所定領域に
    対するプリントを行うことを特徴とする請求項1または
    2に記載のインクジェットプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の異なる種類のインクは、黒イ
    ンクと、黒インク以外のカラーインクであることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリント装置。
  5. 【請求項5】 プリントデータに基づき、当該プリント
    データがモノクロプリントデータまたはカラープリント
    データのいずれかを判別するモノクロ/カラー判別手段
    と、 前記プリントデータがモノクロプリントデータの場合に
    は、前記ドット数判定手段による分割領域ごとの付与量
    判定およびエリア数判定手段による領域数判定をスキッ
    プすることを特徴とする請求項3に記載のインクジェッ
    トプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記ドット数判定手段は、前記複数の分
    割領域のうち両端部に位置する分割領域についてのみ判
    定を行うことを特徴とする請求項3に記載のインクジェ
    ットプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段の判定の際に用いられる前
    記所定量は、使用するプリント媒体の種類に応じて異な
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプ
    リント装置。
  8. 【請求項8】 複数の異なる種類のインクを吐出するた
    めのプリントヘッドの往方向への主走査と復方向への主
    走査の両方の主走査によってプリント媒体に対しプリン
    トを行なう双方向プリントモード、および、前記プリン
    トヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走査
    の一方の主走査によってプリント媒体に対しプリントを
    行なう片方向プリントモードのいずれかによりプリント
    を行うインクジェットプリント方法であって、 前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリントデー
    タに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれぞれに
    ついて前記所定領域に付与されるインク量に関する情報
    を取得する取得工程と、 前記取得工程において取得した情報に基づき、前記複数
    の異なる種類のインクそれぞれの付与量がインク毎に対
    応して定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判
    定する判定する判定工程とを有し、 前記判定工程において、(a)前記複数の異なる種類の
    インクそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量
    を越えると判定された場合、前記片方向プリントモード
    により前記所定領域に対するプリントを行い、(b)前
    記複数の異なる種類のインクそれぞれの付与量のいずれ
    か1つが前記所定量を越えないと判定された場合、前記
    双方向プリントモードにより前記所定領域に対するプリ
    ントを行うことを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
  9. 【請求項9】 前記判定工程において前記複数の異なる
    種類のインクそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記
    所定量を越えると判定された場合、その所定領域を含む
    領域の走査に要する時間を取得する時間取得工程をさら
    に具え、 前記時間取得工程において取得した時間が所定時間以上
    である場合、前記所定領域に対するプリントを前記片方
    向プリントモードにより行なうことを特徴とする請求項
    8に記載のインクジェットプリント方法。
  10. 【請求項10】 前記所定領域は、前記プリントヘッド
    の各色ノズル列の1回の走査によってプリント可能な領
    域を主走査方向に複数に分割した分割領域であり、 前記判定工程は、前記複数の分割領域のうち少なくとも
    1つの分割領域について、前記複数の異なる種類のイン
    クそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量を越
    えるか否か判定するドット数判定工程と、当該所定量を
    超えると判定した領域が所定数を超えるか否かを判定す
    るエリア数判定工程とを含み、 前記エリア数判定工程において前記所定数を超えると判
    定された場合、前記片方向プリントモードにより前記所
    定領域に対するプリントを行うことを特徴とする請求項
    8または9に記載のインクジェットプリント方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の異なる種類のインクは、黒
    インクと、黒インク以外のカラーインクであることを特
    徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載のインク
    ジェットプリント方法。
  12. 【請求項12】 プリントデータに基づき、当該プリン
    トデータがモノクロプリントデータまたはカラープリン
    トデータのいずれかを判別するモノクロ/カラー判別工
    程と、 前記プリントデータがモノクロプリントデータの場合に
    は、前記ドット数判定工程による分割領域ごとの付与量
    判定およびエリア数判定工程による領域数判定をスキッ
    プすることを特徴とする請求項10に記載のインクジェ
    ットプリント方法。
  13. 【請求項13】 前記ドット数判定工程は、前記複数の
    分割領域のうち両端部に位置する分割領域についてのみ
    判定を行うことを特徴とする請求項10に記載のインク
    ジェットプリント方法。
  14. 【請求項14】 前記判定工程による判定の際に用いら
    れる前記所定量は、使用するプリント媒体の種類に応じ
    て異なることを特徴とする請求項8に記載のインクジェ
    ットプリント方法。
  15. 【請求項15】 複数の異なる種類のインクを吐出する
    ためのプリントヘッドを用いてプリント媒体に対しプリ
    ントを行うインクジェットプリント装置を制御するため
    の制御プログラムであって、 前記プログラムは、 前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリントデー
    タに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれぞれに
    ついて前記所定領域に付与されるインク量に関する情報
    を取得する取得工程と、 前記取得工程において取得した情報に基づき、前記複数
    の異なる種類のインクそれぞれの付与量がインク毎に対
    応して定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判
    定する判定する判定工程と、 前記判定工程において、(a)前記複数の異なる種類の
    インクそれぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量
    を越えると判定された場合、前記プリントヘッドの往方
    向への主走査あるいは復方向への主走査の一方の主走査
    によってプリントを行なう片方向プリントモードを選択
    し、(b)前記複数の異なる種類のインクそれぞれの付
    与量のいずれか1つが前記所定量を越えないと判定され
    た場合、前記プリントヘッドの往方向への主走査と復方
    向への主走査の両方の主走査によってプリントを行なう
    双方向プリントモードを選択する選択工程と、 を含むことを特徴とするコンピュータで読み取り可能な
    制御プログラム。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の制御プログラムを
    格納したことを特徴とする、コンピュータで読み取り可
    能な記憶媒体。
  17. 【請求項17】 複数の異なる種類のインクを吐出する
    ためのプリントヘッドの往方向への主走査と復方向への
    主走査の両方の主走査によってプリント媒体に対しプリ
    ントを行なう双方向プリントモード、および、前記プリ
    ントヘッドの往方向への主走査あるいは復方向への主走
    査の一方の主走査によってプリント媒体に対しプリント
    を行なう片方向プリントモードのいずれかによりプリン
    トを行うインクジェットプリント方法であって、 前記プリント媒体上の所定領域に対応するプリントデー
    タに基づき、前記複数の異なる種類のインクそれぞれに
    ついて前記所定領域に付与されるインク量に関する情報
    を取得する取得工程と、 前記取得工程において取得した情報に基づき、前記複数
    の異なる種類のインクそれぞれの付与量がインク毎に対
    応して定められたそれぞれの所定量を越えるか否かを判
    定する判定する判定工程と、 前記判定工程において、前記複数の異なる種類のインク
    それぞれの付与量がともにそれぞれの前記所定量を越え
    ると判定された場合、使用するプリントモードを前記双
    方向プリントモードから前記片方向プリントモードへ切
    り替える切り替え工程と、を有することを特徴とするイ
    ンクジェットプリント方法。
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