JP2003015191A - フォーカルプレンシャッタを備えたデジタルカメラ - Google Patents
フォーカルプレンシャッタを備えたデジタルカメラInfo
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Abstract
カルプレンシャッタを備ているデジタルカメラを提供す
ること。 【解決手段】カメラボディー1内に、撮像素子2が配置
され、その前面にはローパスフィルタ3が配置され、背
面には撮像素子2の制御装置5が配置されている。ま
た、ローパスフィルタ3の前面には、フォーカルプレン
シャッタ4が配置されているが、その駆動機構部4d
は、シャッタ羽根4cの作動面より撮像素子2側であっ
て、撮像素子2の側方位置に配置されている。そのた
め、撮影レンズ6は、駆動機構部4dを邪魔にすること
なく、シャッタ羽根4cの作動面に近付けて配置するこ
とが可能になっている。
Description
シャッタを備えたデジタルカメラに関する。
フォーカルプレンシャッタには、シャッタ羽根を二つ
(先羽根(群)と後羽根(群))備えたものと、一つし
か備えていないものとがある。しかし、いずれのタイプ
のものも、個々のシャッタ羽根は同じような構成をして
いる。即ち、長方形をした露光開口の一辺の側方位置で
夫々の一端をシャッタ地板に枢着された複数のアーム
と、短冊状をしていて前記の夫々のアームに枢支された
1枚以上の羽根とによって、平行四辺形のリンク機構を
応用した機構に構成されている。そのため、このような
シャッタ羽根を作動させる駆動機構部も、必然的に前記
のアームの枢着位置の近傍に配置されている。
も含めて沢山の部品で構成されており、しかも、それら
を、露光開口の周囲の限られた平面スペース上に配置さ
せることが要求されている。そこで、駆動機構部を構成
するためには、構成部品を重ねて配置せざるを得ず、そ
のために、光軸と平行な方向に大きなスペースを必要と
していた。そして、従来は、このような駆動機構部を、
シャッタ羽根の作動面よりも被写体側に配置するように
していた。
プレンシャッタを備えたデジタルカメラは、光学系の設
計上から、フィルムを使用するカメラの場合と同様に、
主に二つのタイプのものが知られている。その一つは、
可動ミラーや固定のハーフミラーを備えた一眼レフカメ
ラである。そして、周知のように、このタイプのカメラ
は、カメラを小型化するために、可動ミラーやハーフミ
ラーを、シャッタ羽根の作動面の近接位置に配置するこ
とが要求されている。ところが、従来は、上記のような
駆動機構部が存在することによって、それらの配置や可
動ミラーの駆動機構の配置に大きな制約を受けていた。
備えたカメラである。この種のカメラの場合には、やは
り、カメラの小型化に伴い、撮影レンズをシャッタに近
付けて配置することを要求される場合がある。ところ
が、そのようにする場合には、上記のような駆動機構部
の存在が極めて問題となる。特に、カメラを使用してい
ないときに、撮影レンズをカメラボディー内に収容して
しまうようにした所謂沈胴式のカメラの場合はなおさら
である。そこで、沈胴式の場合も勿論であるが、通常の
レンジファインダを備えたカメラにおける具体的な問題
点を、図3を用いて分かり易く説明する。
撮影光を光電変換するCCDなどの撮像素子2が配置さ
れていて、その前にはローパスフィルタ3が配置され、
更にその前にはフォーカルプレンシャッタ4が配置され
ている。但し、ローパスフィルタ3は配置されていない
場合もある。他方、撮像素子2の背面側には、撮像素子
の制御装置5が配置されている。この制御装置5は、通
常、図3に示された配置関係で撮像素子2と一体化され
ていることが多いが、撮像素子2から離れた位置に配置
されていて、撮像素子2とは電気的に接続されているよ
うにする場合もある。
ャッタ地板4aと補助地板4bとの間に羽根室を構成
し、その羽根室内に、上記の構成をしたシャッタ羽根4
c(破線で図示)を配置している。但し、シャッタ羽根
を二つ備える場合には、シャッタ地板4aと補助地板4
bの間を中間板で仕切り、二つの羽根室を構成する。ま
た、上記のシャッタ地板4aの左端の前面には、上記し
た駆動機構部4dが設けられている。そして、これらの
全てを内蔵したカメラボディー1の前面には、撮影レン
ズ6が取り付けられている。
ッタ4だけのことを考えれば、本来、駆動機構部4d
は、二点鎖線で示された位置にあるはずのものである。
しかし、二点鎖線のところに存在していたのでは、撮影
レンズ6をシャッタ羽根4cの作動面に近付けて配置さ
せることができない。そこで、この場合には、シャッタ
地板4aの面積を左側に広げ、その広げた領域に駆動機
構部4dを移動させ、撮影レンズ6をシャッタ羽根4c
の作動面に近付け得るようにしている。しかしながら、
このようにしたことによって、逆に、フォーカルプレン
シャッタ4の平面形状の大型化を招き、且つカメラボデ
ィー1の平面形状の大型化にまで繋がってしまうという
問題点があった。
めになされたものであり、その目的とするところは、フ
ォーカルプレンシャッタやカメラボディーの平面形状に
大きな変更を招くことなく、撮影レンズなどをシャッタ
羽根の作動面に近付けて好適に配置することができるよ
うにした、フォーカルプレンシャッタを備えたデジタル
カメラを提供することである。
めに、本発明のデジタルカメラは、撮影レンズによって
導かれる撮影光を光電変換させる撮像素子と、シャッタ
羽根によって前記撮像素子の前面に配置された露光用の
開口部を開閉し該シャッタ羽根の駆動機構部が該シャッ
タ羽根の作動面よりも前記撮像素子側であって前記撮像
素子の側方位置に設けたフォーカルプレンシャッタと、
を備えているようにする。
を備えたデジタルカメラにおいては、前記駆動機構部
が、その一部を、前記撮像素子の背面側にも配置してい
るようにすると、該駆動機構部の設計の自由度が増し、
カメラのコンパクト化を一層効果的に行えるようにな
る。
図2に示した実施例によって説明する。尚、図1は上記
の図3と同じようにして示した実施例の説明図であり、
図2は図1の下方から視たフォーカルプレンシャッタの
平面図である。そして、その図2には、シャッタ地板4
aの略中央部に形成された露光用の開口部4eが示され
ているが、その他のものは、形状が異なっていたとして
も、図3に示されたものと実質的に同じであるため、そ
れらには同じ符号を付けてある。
と同様に、レンジファインダを備えたデジタルカメラで
ある。そして、カメラボディー1内における撮像素子
2,ローパスフィルタ3,制御装置5の配置は、上記の
従来例の場合と全く同じである。また、カメラボディー
1の前面に取り付けられている撮影レンズ6も従来例の
場合と全く同じである。本実施例が上記の従来例と大き
く異なるのは、フォーカルプレンシャッタ4の外形形状
にある。また、そのために、カメラボディー1の外形形
状も異なっていることである。
dが、シャッタ羽根4cの作動面の被写体側に配置され
ておらず、シャッタ羽根4cの作動面よりも撮像素子2
側であって、撮像素子2の側方位置に配置されている。
そのため、従来例と同様に、撮影レンズ6をシャッタ羽
根4cの作動面に近付けて配置させているにもかかわら
ず、駆動機構部4dの存在が邪魔にならないから、従来
例のように、シャッタ地板4aの面積を左側に広げてい
ない。従って、フォーカルプレンシャッタ4の平面形状
を無理に大きくする必要がない分だけ、カメラボディー
1も左側へ大きくしないで済んでいる。更に、カメラボ
ディー1については、撮影レンズ6の左側の収容スペー
スも無理に設ける必要がなくなっている。
に比べて、駆動機構部4dが撮影レンズ6の配置にとっ
て邪魔にならないから、カメラ全体をコンパクトに構成
することが可能となっている。また、駆動機構部4dの
一部の構成部品を、制御装置5の背面側(図1において
は下側)に配置することが可能となって設計の自由度が
増し、撮像素子2の背面側に制御装置5を配置しない場
合には、その自由度が一段と大きくなる。
に、駆動機構部4dが、撮影者側から見て、露光用の開
口部4eの左側に配置されているが、一点鎖線で示した
ように、開口部4eの上側,右側,下側に配置されてい
るシャッタであっても、同様なメリットが得られる。そ
して、周知のように、シャッタ羽根4cは、駆動機構部
6dが開口部4eの左右位置にあるときには上下方向へ
作動し、上下位置にあるときには左右方向へ作動する。
また、駆動機構部4dの一部の構成部品を、制御装置5
の背面側(図1においては下側)に配置することが可能
となって設計の自由度が増し、一眼レフカメラに対して
本実施例のように配置した場合にも、可動ミラーなどの
配置や、可動ミラーの駆動機構の配置に自由度が生じる
という利点があるし、特に、沈胴式のカメラに採用して
極めて有利な構成といえる。
は、シャッタ羽根の駆動機構部が、シャッタ羽根の作動
面よりも撮像素子側であって撮像素子の側方位置に配置
されているようにしたから、フォーカルプレンシャッタ
自体の平面形状を無理に変える必要がなく、しかも、駆
動機構部の設計に自由度が増し、且つ、撮影レンズなど
の配置にも自由度が増して、カメラのコンパクト化が可
能になるという特徴を有している。
の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 撮影レンズによって導かれる撮影光を光
電変換させる撮像素子と、シャッタ羽根によって前記撮
像素子の前面に配置された露光用の開口部を開閉し該シ
ャッタ羽根の駆動機構部が該シャッタ羽根の作動面より
も前記撮像素子側であって前記撮像素子の側方位置に設
けたフォーカルプレンシャッタと、を備えていることを
特徴とするフォーカルプレンシャッタを備えたデジタル
カメラ。 - 【請求項2】 前記駆動機構部が、その一部を、前記撮
像素子の背面側にも配置していることを特徴とする請求
項1に記載のフォーカルプレンシャッタを備えたデジタ
ルカメラ。
Priority Applications (1)
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