JP2003014365A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003014365A
JP2003014365A JP2001196058A JP2001196058A JP2003014365A JP 2003014365 A JP2003014365 A JP 2003014365A JP 2001196058 A JP2001196058 A JP 2001196058A JP 2001196058 A JP2001196058 A JP 2001196058A JP 2003014365 A JP2003014365 A JP 2003014365A
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JP
Japan
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cold air
air passage
refrigerator
passage
negative ions
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Withdrawn
Application number
JP2001196058A
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English (en)
Inventor
Masaru Fukuda
勝 福田
Yuuji Kishinaka
裕司 岸中
Keiichi Takase
恵一 高瀬
Tomoaki Tanaka
倫明 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイナスイオン発生装置と電極部を冷蔵室に
備え、配置効率やイオン放出効率の優れた冷蔵庫を提供
する。 【解決手段】 マイナスイオン発生装置24は冷気通路
29,30とは独立した位置に備えられ、マイナスイオ
ンを発生させる電極部25は冷蔵室20の上部に設けた
連通路31内に設置されるものであり、風路抵抗になら
ず、且つ冷気と共に上方から下方にマイナスイオンを効
率よく循環させ食品臭を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の貯蔵室の
食品貯蔵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫としては、例えば特許登録
2621739号公報に示されるものがある。以下、図
面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
【0003】図11,12は従来の冷蔵庫の断面図であ
る。
【0004】図11,12において1は冷蔵庫本体であ
り、2は冷凍室、3は冷蔵室で中仕切壁4で断熱区画さ
れている。5は冷蔵室3内の一部に区画された低温室、
6は冷蔵室3の一部に区画された低温室5内を前後に摺
動する前方及び上方を開口したチルドケースで、7は前
記チルドケース6の前面を開閉する蓋体である。
【0005】8はチルドケース6外周の低温室5を形成
する低温ボックスである。低温ボックス8及びチルドケ
ース6には吹出口穴部9と吸込口穴部10があり、チル
ドケース6の吹出穴部9と吸込口穴部10にはそれぞれ
投影的に閉塞する遮蔽板11が設置されている。
【0006】12は低温ボックス8背面部に設置された
低温ボックス8専用の脱臭ボックスで、脱臭ボックス1
2内にはチルドケース6内の空気を強制循環させる送風
機13とファン14と脱臭用触媒15、オゾン発生用電
源電極16が設置されている。
【0007】次に動作について説明する。食品から発生
する臭いは、吸込口穴部10より送風機13とファン1
4により強制的に脱臭ボックス12内に循環され、脱臭
触媒15、オゾン発生電源電極16により臭いのない分
子に分解され吹出口穴部9より再びチルドケース6内に
循環される。吹出口穴部9は遮蔽板11により閉塞され
ているので食品に直接循環空気が接触しないようになっ
ている。
【0008】また吹出口穴部9、吸込口穴部10の下方
に位置させることにより、食品などの水分などが脱臭ボ
ックス12内の上部の部品におよびにくいように配慮さ
れている。
【0009】脱臭の運転制御について説明する。脱臭効
果を最大にするため送風機13を連続運転させ、より空
気を循環させることであるが、風速により食品表面が乾
燥しやすくなるため、集中脱臭を一定時間実施し、臭い
のレベルを下げ、次に短い時間運転、停止といった間欠
運転制御を実施し臭いの発生を抑制するよう構成されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、チルドケース6の背面に送風機13
と、ファン14と、脱臭用触媒15と、オゾン発生用電
源電極16との組立品を設置する必要があり、低温室5
の容積を圧迫するという欠点があった。
【0011】また、限られた密閉空間(低温室または野
菜室)のみ脱臭する構成にしたので、冷蔵室など使用頻
度の高い貯蔵室の臭いの抑制に制限があった。本発明は
上記従来の課題を解決するもので、簡素化された構成の
マイナスイオン発生装置と電極部を冷蔵室に備え、庫内
容積効率の優れた冷蔵庫を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、冷凍システムの冷却器で生成された冷気が冷
却器室より上方に向かう往路冷気通路と下方に向かう復
路冷気通路を冷蔵室背面に備えた冷蔵庫において、前記
往路冷気通路と前記復路冷気通路は冷蔵室背面の上部の
連通路によって連通しているものであり、冷気通路に分
岐路を設けないので冷気通路抵抗を小さくでき、所定の
冷気量を循環できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、往路冷気通路と復路冷気通路、およ
び連通路を形成する断熱材製の各通路は一体で成形され
ているものであり、組立て工程での作業を簡素化でき
る。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、往路冷気通路には複数段棚に吹出孔
を備え、復路冷気通路には少なくとも1つの棚段に吹出
す吹出孔を備えたものであり、冷蔵室内にまんべんなく
冷気を供給可能となる。
【0015】請求項4に記載の発明は、冷凍システムの
冷却器で生成された冷気が冷却器室から冷蔵室に導かれ
る冷気通路と、前記冷気通路に冷気を吹出する吹出孔を
備え、高圧発生器を有するマイナスイオン発生装置を備
えた冷蔵庫において、マイナスイオンを発生させる電極
部が前記冷気通路内に配置されるものであり、通路内に
電極部のみを配置しているので、冷蔵室の容積効率を低
減することはなく、また冷気通路内を阻害しない。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に、さらに、マイナスイオン発生装置は冷気通路
とは独立した位置に備えられ、マイナスイオンを発生さ
せる電極部は連通路内に設置されるものであり、発生装
置を冷気通路と独立させて設置し本体を結露や着霜から
防止できる。また風路抵抗にならないので、所定風量を
確保できる。
【0017】また高電圧に帯電する電極部は冷蔵室上部
で、使用者からもっとも手の届かない位置にあり、冷蔵
室上部からマイナスイオンを冷気と共に循環させ食品臭
を防止できる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明にさらに往路冷気通路と復路冷気通路の間に配置
した電極部より下流側に少なくとも1つの棚段に吹出す
吹出孔があるものであり、密閉していない空間にマイナ
スイオンを冷気と共に循環させ臭い移りを抑制できる。
【0019】請求項7に記載の発明はマイナスイオンを
発生させる電極部の両側には吹出孔が備えられているも
のであり、効率良くイオンを庫内に供給することができ
る。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項2に記載
の発明にさらに往路冷気通路内にマイナスイオンを発生
させる電極部を配置したものであり、冷却器により近い
吐出風路内でマイナスイオンを含む冷気を発生させるこ
とでより多くの吐出孔から庫内に吐出することができ
る。
【0021】請求項9に記載の発明は、冷気通路内に備
えマイナスイオンを発生させる電極部と、冷蔵室の背面
であって冷気通路の前面を形成する化粧板を備えた冷蔵
庫において、前記化粧板の一部または全部を熱伝導性部
材としたものであり、空気中に放出されたマイナスイオ
ンが化粧板上に帯電されるプラスイオンと結合して一部
中和され、空気中のマイナスイオン総量が飽和状態にな
らないため安定したマイナスイオンの放出を継続でき
る。
【0022】請求項10に記載の発明は、請求項9の発
明にさらに電極部と熱伝導部材は近接配置されているも
のであり、さらにマイナスイオンを効率良く放出でき
る。
【0023】請求項11に記載の発明は、請求項9の発
明にさらに電極部からもっとも近い冷気吹出孔近傍に熱
伝導性部材を備えたものであり、冷気吹出孔からでた直
後のマイナスイオンを含んだ冷気が熱伝導性部材の表面
を通過することで、さらにマイナスイオンの安定的放出
効果を高め食品に細菌等が付着するのを防止することが
できる。
【0024】請求項12に記載の発明は、請求項10の
発明にさらに熱伝導性部材はアルミ部材で形成されてい
るものであり、マイナスイオンの安定的放出効果を維持
しながら化粧板としての意匠性を確保できる。
【0025】請求項13に記載の発明は、マイナスイオ
ンを発生する電極部近傍の冷気吹出孔は貯蔵室の最上部
に位置し、吸込み孔は貯蔵室の下方に位置するものであ
り、冷蔵室空間の上から下まで全域に循環させることが
できる。
【0026】請求項14に記載の発明は、冷凍システム
の冷却器で生成した冷気を強制循環させるファンと、前
記冷気を吐出する冷気通路内に備えた冷気流量調整装置
と、前記冷気通路内にマイナスイオンを発生させる電極
部とを備えた冷蔵庫において、前記ファン運転時で、前
記冷気流量調整装置が開時のみ前記電極部に通電される
ものであり、効率よくマイナスイオンを含む冷気を庫内
に吹出すことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明による冷蔵庫の実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による冷蔵庫の断面図である。図2は、本発明の
実施の形態1による冷蔵庫の正面図である。図3は図2
の断面A−A図である。図4は図2の断面B−Bであ
る。図5は要部正面図である。
【0029】図1、図2において、20は冷蔵庫本体2
1の上部に設けた冷蔵室であり、22は前記冷蔵室20
の下段に設けられた野菜室である。23は新温度帯室で
あるチルド室であり、冷蔵室20の下部に設けられ、室
内を1℃から2℃に維持されている。
【0030】24はマイナスイオン発生装置であり、マ
イナスイオン発生装置24からは電極部25が形成され
ている。
【0031】26は冷却器、27は冷却器26の上方に
備えられたファン、28は冷却器26やファン27を備
えた冷却器室である。29は冷却器室28から上方に向
かって形成される往路冷気通路であり、30は冷蔵室2
0の天面から下方に向かって形成された復路冷気通路で
ある。
【0032】前記往路冷気通路29と前記復路冷気通路
30は最上部で連通路31で連通している。この時、往
路冷気通路29と連通路31と復路冷気通路30を形成
する往路冷気通路部材29aと連通路部材31aと復路
冷気通路部材30aが断熱材で一体成形されておれば、
組立て工程での作業時間を短縮することができ、また作
業内容を簡素化することができる。
【0033】冷蔵室20には複数段に棚32が備えられ
おり、往路冷気通路29に形成された冷気吹出孔33は
各棚32間に形成され冷気を吐出する。
【0034】また復路冷気通路30にも棚32に吐出す
る吹出孔34が形成されており冷蔵室内に冷気を吐出す
る。前記マイナスイオン発生装置24は冷気通路近傍で
独立して配置されている。実施例の場合、連通路31と
復路冷気通路30に囲まれた位置にある。また電極部2
5は連通路31内に配置されている。
【0035】35は吸込孔であり、冷蔵室20の下方に
形成されている。36は冷気通路部材の前面を覆う化粧
板であり、樹脂製材料で形成されている。この化粧板3
6には冷蔵室20側に熱伝導部材(本実施の形態の場合
アルミ板)37が化粧板36に対して一部または全面に
取付けられている。
【0036】次にマイナスイオン発生装置24と電極部
25の取り付け構造について説明する。
【0037】38はマイナスイオンを発生させる電極部
25を保持する支持部材であり、難燃材質の材料で形成
されている(本実施の形態の場合は難燃材の樹脂)。
【0038】支持部材38にはマイナスイオン発生装置
24から電極部25へ延びる細線部39を支持する第1
の支持部38aが形成され、第2の支持部38bは電極
部25を係止している。
【0039】図3のように電極部25の先端が上方を向
くように固定されているので電極部25には結露によっ
て水滴がついた状態になることはなく、マイナスイオン
を所定どおり発生させることができる。
【0040】また、支持部材38は電極部25と断熱部
材でできた往路冷気通路部材29aの間に配置され、冷
気通路部材29aに密着して設置される。このように電
極部25は支持部材38と冷蔵庫本体21の内箱21a
の空間に配置される。電極部25は放電するため、安全
上、支持部材38を介して樹脂材料で前後を囲ってい
る。
【0041】また、図5より細線部39は結露水が伝っ
てマイナスイオン発生装置24内に導かれないように水
切り部39aを形成している。
【0042】次に動作について説明する。
【0043】冷却器26で生成した冷気は冷却器室28
よりファン27で強制的に分配され、冷蔵室20へ向か
う冷気は往路冷気通路29内に配置した冷気量調節装置
41で分配量を調節して、往路冷気通路29を上昇し吹
出孔33から冷気が吹出される。
【0044】その他の冷気はさらに連通路31に導か
れ、電極部25から放射されるマイナスイオンを含みな
がら冷気通路の下流側に備えられた吹出孔34から吐出
される。
【0045】吐出された冷気は冷蔵室20内を循環し、
臭い成分を含んだ空気を取り込んで吸込孔35に吸込ま
れ冷却器室28へ戻る。また冷蔵室20と野菜室22を
仕切る仕切板42の前部に開口された連通孔(図示しな
い)から野菜室22に導かれ野菜収納容器43の周囲を
冷却して野菜室背面に備えられた野菜室戻り口44か
ら、冷蔵室戻り通路45に連通して冷却器室28へ戻
る。
【0046】この時、冷却器室28へ戻る前に脱臭触媒
(図示しない)で臭い成分を吸着し、脱臭される。
【0047】そして、清浄された空気は冷却器26で熱
交換し、再びファン27で強制循環され、上記の冷気循
環を繰返す。
【0048】このように冷蔵室20に冷気を導く冷気通
路を途中で分岐させず冷蔵室20の上部まで形成し上部
で幅方向に連通路31で復路冷気通路30に導く事で風
路形成を簡素化し、冷蔵室20の背面中央部付近には冷
気通路が断熱材等で形成されていないので、化粧板36
をできるだけ内箱21aの方へ近づけることができるの
で庫内容積効率を高めることができる。
【0049】また、マイナスイオンを発生させる電極部
25が連通路31内に配置され、吸込孔35が冷蔵室2
0の下方に形成されるので冷蔵室20上部からマイナス
イオンを含んだ冷気を冷蔵室20全体に行き渡らせるこ
とができ、各棚32に置かれた食品の臭い成分を万遍な
く取り込むことができる。
【0050】また、電極部25はコロナ放電によってマ
イナスイオンを発生するがこの際オゾンも同時に発生す
る。すなわちマイナスイオンの発生を増大させるとオゾ
ンの発生量も増大し、このためオゾンの不快な臭いや人
体に悪影響を及ぼす可能性もあり、発生器24の通電時
間を短時間にし、間欠運転を行っている。また、冷気量
調整装置41の開閉動作とマイナスイオン発生装置の通
電とを連動させて制御を行えばさらに脱臭作用を促進し
オゾン臭を低減することができる。
【0051】本実施の形態の場合、冷気量調整装置41
が開時のみ常にマイナスイオン発生装置24を通電さ
せ、閉時は通電しない。しかし、冷蔵室20に入れられ
る食品の負荷に応じて、冷気量調整装置41が一定時間
以上開の場合、開時間に係わらずマイナスイオン発生装
置24の通電をOFFにする。これによってオゾン濃度
の増大、不快な臭い増加するのを防止することができ
る。
【0052】また、本実施の形態では連通路31内に電
極部25を配置したが、往路冷気通路29内に配置して
も良く、この場合、冷蔵室最下部の冷気吹出し口33近
傍に配置すれば全ての冷気吹出し口33からマイナスイ
オンを含んだ冷気を吐出できるので、各棚32の食品の
臭い成分を取除くことができる。
【0053】この場合、マイナスイオン発生装置24は
電極部25に至る細線部39をできる限り短くするほう
がマイナスイオン発生装置24からの出力損失が小さく
なり、マイナスイオンの発生量が減少するので電極部2
5の近傍に配置したほうがよい。
【0054】また、熱伝導性部材37が化粧板36に貼
付され、近傍に電極部25が配置されており、マイナス
イオンを含んだ冷気で間接的に冷却することができる。
【0055】さらに、吹出孔34から放出されるマイナ
スイオンの一部は化粧板の熱伝導性部材37の近傍に吐
出される。ここで熱伝導性部材37をアルミ部材などの
金属部材で構成することによりその表面上にはプラスイ
オンが帯電し、放出されたマイナスイオンの一部と結合
して中和されることで空気中のマイナスイオン総量が飽
和状態とならず、安定したマイナスイオンの放出が継続
して可能となる。
【0056】また、アルミ部材などであれば加工性もよ
く表面部材として意匠性にもすぐれており、イオン発生
のイメージ訴求効果を高めることもできる。
【0057】(実施の形態2)図6は実施の形態2の冷
蔵庫の断面図である。図7は実施の形態2による冷蔵庫
の正面図である。図8は冷蔵室背面の化粧板の裏面斜視
図である。図9はマイナスイオン発生装置の要部正面図
である。図10は図9のC−C線断面図である。
【0058】図6において、46は冷蔵庫本体で、上部
に冷蔵室47を設け、48は前記冷蔵室47の下段に設
けられた野菜室である。49は新温度帯室であるチルド
室であり、冷蔵室47の下部に設けられ、室内を1℃か
ら2℃に維持されている。50は冷蔵庫46の最下部に
備えた冷凍室である。
【0059】51は冷蔵室47の背面に備えた冷蔵室冷
却器であり、冷蔵室冷却器51上部で冷蔵室47の上部
には冷蔵室ファン52がある。53は断熱仕切壁であ
り、冷蔵室空間と冷凍室空間を仕切っている。
【0060】54は冷凍室冷却器であり、冷凍室50の
背面に設置される。55は冷凍室冷却器54の上部に備
えた冷凍室ファンである。冷蔵室47の背面には吐出冷
気通路56を形成する冷気通路カバー57が配置され、
前記冷気通路カバー57には複数個の吐出孔58が形成
されている。また冷蔵室47の天面には天面吐出通路5
9が形成され冷蔵室47の開口部に向かって通路を形成
し天面吐出孔60を形成している。
【0061】冷蔵室47には複数段に亘って棚61が備
えられている。
【0062】62は冷蔵室冷却器51で生成した冷気を
冷蔵室47と野菜室48へ導く冷気吐出通路であり、6
3は野菜室48の上部に形成され冷気吐出通路62から
の冷気で間接的に冷却させる冷却板である。
【0063】64は吐出孔58から吐出した冷気を吸込
む吸込み孔である。65は冷気吐出風路62内に形成さ
れたマイナスイオン発生装置である。66は化粧板であ
り断熱材製でできた冷気吐出通路62や冷蔵室ファン5
2が組み付けられて冷蔵庫46の庫内を形成する内箱6
7の前方に取付けられる。
【0064】図8は化粧板66の裏面の斜視図である。
マイナスイオン発生装置65は冷蔵室ファン52の近傍
で吐出冷気通路62の上流側に配置している。図9はマ
イナスイオン発生装置65の要部正面図であり、細線部
68を介して先端には電極部69があり放電したマイナ
スイオンを発生する。70は冷気吐出通路62を内箱6
7に配置したとき冷気もれがないようにシールするシー
ル部材である。
【0065】71は電極部69の先端が水平より上方向
に支持されるようにガイドするガイド部であり、電極部
69が水平よりも上部に位置するようにガイドされる。
【0066】また、図10において、吐出冷気通路62
を構成する発泡断熱材の冷気通路部材は第1の通路部材
62aと第2の通路部材62bで形成されている。また
マイナスイオン発生装置65は樹脂材料である収納部材
72a、72bで囲まれており、結露水や冷気が直接入
らないように構成されている。そしてマイナスイオン発
生装置65は収納部材72を介して吐出冷気通路62を
形成する第1の通路部材62aと第2の通路部材62b
で挟み込んで、冷気通路62内に固定されている。
【0067】以上のような構成において、次に動作を説
明する。
【0068】冷蔵室冷却器51で生成された冷気はファ
ン52で強制通風され天面吐出通路59と吐出冷気通路
62に分配される。吐出冷気通路62を通過する冷気は
マイナスイオン発生装置65から出力され電極部部で放
電して発生するマイナスイオンを一緒に含み各吐出孔5
8から吐出される。そして食品の臭い成分を含んだ空気
を取り込んで吸込み孔64から吸込まれ、脱臭触媒73
で臭い成分を吸着し、脱臭される。
【0069】そして、清浄された空気は冷却器51で熱
交換し、再びファン51で強制循環され、上記の冷気循
環を繰返す。
【0070】また冷気通路62は野菜室48に連通し、
冷却板63上面に導かれ、冷却板63を間接冷却するこ
とで野菜室48内を冷却している。そして仕切り板74
の前面に開口した開口孔74aから冷蔵室47内に戻
り、吸込み孔64を通って冷却器51にもどる。
【0071】また、冷凍室50は冷凍室用冷却器54か
らの冷気がファン55で強制循環されて冷凍室50を冷
却する。
【0072】また冷蔵室47内は基本的に冷蔵室冷却器
51の蒸発温度と冷蔵室内温度との温度差を小さくする
ことや圧縮機OFF時にファンを運転させることで冷蔵
室内を高湿に保存冷却している。この時、マイナスイオ
ン発生装置65を冷蔵室ファン52と同期運転させてい
る。すなわちファン運転時のみ常にマイナスイオン発生
装置65に通電され、電極部69からマイナスイオンが
発生される。
【0073】また、高湿時には常湿時にくらべ湿気が多
くマイナスイオンをより放出させる効果があり、高湿貯
蔵時には最適である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、冷気が冷却器室より上方に向かう往路冷気通路と
下方に向かう復路冷気通路を冷蔵室背面に備えた冷蔵庫
において、往路冷気通路と復路冷気通路は冷蔵室背面の
上部の連通路によって連通しているので、冷気通路抵抗
を小さくでき、冷気効率を高めることができる。
【0075】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に、さらに、往路冷気通路と復路冷気通
路、および連通路を形成する断熱材製の各通路は一体で
成形されているので、組立て工程での作業を簡素化でき
る。
【0076】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に、さらに、往路冷気通路には複数段棚に
吹出孔を備え、復路冷気通路には少なくとも1つの棚段
に吹出す吹出孔を備えたので、冷蔵室内の均温化を図る
ことができる。
【0077】また、請求項4に記載の発明は、冷気が冷
却器室から冷蔵室に導かれる冷気通路と、前記冷気通路
に冷気を吹出する吹出孔を備え、高圧発生器を有するマ
イナスイオン発生装置を備えた冷蔵庫において、マイナ
スイオンを発生させる電極部を冷気通路内に配置したの
で、冷蔵室の容積効率を低減することなく、効率よくマ
イナスイオンを放出できる。
【0078】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
に記載の発明に、さらに、マイナスイオン発生装置は冷
気通路とは独立した位置に備えられ、マイナスイオンを
発生させる電極部は連通路内に設置されるので、発生装
置本体を結露や着霜から防止できる。また風路抵抗にな
らないので、所定風量を確保できる。
【0079】また、高電圧に帯電する電極部は冷蔵室上
部で、使用者からもっとも手の届かない位置にあり安全
性を高めることができ、冷蔵室上部からマイナスイオン
を含んだ冷気で包み込んで脱臭効果を高めることができ
る。
【0080】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
に記載の発明にさらに往路冷気通路と復路冷気通路の間
に配置した電極部より下流側に少なくとも1つの棚段に
吹出す吹出孔があるので、密閉していない空間にマイナ
スイオンを冷気と共に循環させ臭い移りを抑制できる。
【0081】また、請求項7に記載の発明はマイナスイ
オンを発生させる電極部の両側には吹出孔が備えられて
いるので、効率良くイオンを庫内に供給することができ
る。
【0082】また、請求項8に記載の発明は、請求項2
に記載の発明にさらに往路冷気通路内にマイナスイオン
を発生させる電極部を配置したので、冷却器により近い
吐出風路内でマイナスイオンを含む冷気を発生させるこ
とでより多くの吐出孔から庫内に吐出することができ
る。
【0083】また、請求項9に記載の発明は、冷気通路
内に備えマイナスイオンを発生させる電極部と、冷蔵室
の背面であって冷気通路の前面を形成する化粧板を備え
た冷蔵庫において、前記化粧板の一部または全部を熱伝
導性部材としたので、空気中に放出されたマイナスイオ
ンが化粧板上に帯電されるプラスイオンと結合して一部
中和され、空気中のマイナスイオン総量が飽和状態にな
らないため安定したマイナスイオンの放出を継続でき
る。
【0084】また、請求項10に記載の発明は、請求項
9の発明にさらに電極部と熱伝導部材は近接配置されて
いるので、さらにマイナスイオンを効率良く放出でき
る。
【0085】また、請求項11に記載の発明は、請求項
9の発明にさらに電極部からもっとも近い冷気吹出孔近
傍に熱伝導性部材を備えたので、冷気吹出孔からでた直
後のマイナスイオンを含んだ冷気が熱伝導性部材の表面
を通過することで、さらにマイナスイオン効果を高め食
品に細菌等が付着するのを防止することができる。
【0086】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10の発明にさらに熱伝導性部材はアルミ部材で形成さ
れているので、化粧板の前面に取付けられる。
【0087】また、請求項13に記載の発明は、マイナ
スイオンを発生する電極部近傍の冷気吹出孔は貯蔵室の
最上部に位置し、吸込み孔は貯蔵室の下方に位置するも
のであり、冷蔵室空間の上から下まで全域に循環させる
ことができる。
【0088】また、請求項14に記載の発明は、冷凍シ
ステムの冷却器で生成した冷気を強制循環させるファン
と、前記冷気を吐出する冷気通路内に備えた冷気流量調
整装置と、前記冷気通路内にマイナスイオンを発生させ
る電極部とを備えた冷蔵庫において、前記ファン運転時
で、前記冷気流量調整装置が開時のみ前記電極部に通電
されるので、効率よくマイナスイオンを含む冷気を庫内
に吹出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫による実施の形態1の断面図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫の正面図
【図3】図2の断面A−A線図
【図4】図2の断面B−B線図
【図5】同実施の形態の冷蔵庫の要部正面図
【図6】本発明の冷蔵庫による実施の形態2の断面図
【図7】同実施の形態の冷蔵庫の要部正面図
【図8】同実施の形態の冷蔵庫の化粧板の裏面斜視図
【図9】同実施の形態の冷蔵庫のマイナスイオン発生装
置の要部正面図
【図10】図9のC−C線断面図
【図11】従来の冷蔵庫の断面図
【図12】従来の冷蔵庫の要部断面図
【符号の説明】
21a 内箱 24,65 マイナスイオン発生装置 25,69 電極部 26 冷却器 29 往路冷気通路 29a 冷気通路部材 30 復路冷気通路 31 連通路 32 棚 33,34 吹出孔 36,66 化粧板 37 熱伝導部材 38 支持部材 39,68 細線部 39a 47 冷蔵室 48 野菜室 51 冷蔵室冷却器 52 冷蔵室ファン 58 吐出孔 59 天面吐出通路 62a 第1の冷気通路部材 62b 第2の冷気通路部材 64 吸込み孔 72a,72b 収納部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高瀬 恵一 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 田中 倫明 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍システムの冷却器で生成された冷気
    が冷却器室より上方に向かう往路冷気通路と下方に向か
    う復路冷気通路を冷蔵室背面に備えた冷蔵庫において、
    前記往路冷気通路と前記復路冷気通路は冷蔵室背面の上
    部の連通路によって連通していることを特徴とする冷蔵
    庫。
  2. 【請求項2】 往路冷気通路と復路冷気通路、および連
    通路は断熱材により一体で成形されていることを特徴と
    する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 往路冷気通路には複数段棚に吹出孔を備
    え、復路冷気通路には少なくとも1つの棚段に吹出す吹
    出孔を備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 冷凍システムの冷却器で生成された冷気
    が冷却器室から冷蔵室に導かれる冷気通路と、前記冷気
    通路に冷気を吹出する吹出孔を備え、冷蔵室内にマイナ
    スイオン発生装置を備えた冷蔵庫において、マイナスイ
    オンを発生させる電極部が前記冷気通路内に配置される
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 マイナスイオン発生装置は冷気通路とは
    独立した位置に備えられ、マイナスイオンを発生させる
    電極部は連通路内に設置されることを特徴とする請求項
    1に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 往路冷気通路と復路冷気通路の間に配置
    した電極部より下流側に少なくとも1つの棚段に吹出す
    吹出孔があることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵
    庫。
  7. 【請求項7】 マイナスイオンを発生させる電極部の両
    側には吹出孔が備えられていることを特徴とする冷蔵
    庫。
  8. 【請求項8】 往路冷気通路内にマイナスイオンを発生
    させる電極部を配置したことを特徴とする請求項2に記
    載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 冷気通路内に備えマイナスイオンを発生
    させる電極部と、冷蔵室の背面であって冷気通路の前面
    を形成する化粧板を備えた冷蔵庫において、前記化粧板
    の一部または全部を熱伝導性部材としたことを特徴とす
    る冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 電極部と熱伝導部材は近接配置されて
    いることを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 電極部からもっとも近い冷気吹出孔近
    傍に熱伝導性部材を備えたことを特徴とする請求項9に
    記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 熱伝導性部材はアルミ部材で形成され
    ていることを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 マイナスイオンを発生する電極部近傍
    の冷気吹出孔は貯蔵室の最上部に位置し、吸込み孔は貯
    蔵室の下方に位置することを特徴とする冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 冷凍システムの冷却器で生成した冷気
    を強制循環させるファンと、前記冷気を吐出する冷気通
    路内に備えた冷気流量調整装置と、前記冷気通路内にマ
    イナスイオンを発生させる電極部とを備えた冷蔵庫にお
    いて、前記ファン運転時で、前記冷気流量調整装置が開
    時のみ前記電極部に通電されることを特徴とする冷蔵
    庫。
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