JP2014031897A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯蔵物の劣化を防止して貯蔵室の除菌及び脱臭を行うことができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】筐体21の周面上に第1吹出口30b及び第2吹出口30cをそれぞれ開口する第1分岐路35と第2分岐路36とを有して筐体21内に形成される空気通路30と、空気通路30内に配される送風機40と、第1分岐路35及び第2分岐路36に気流の流通方向を切り替えるダンパ60と、送風機40とダンパ60との間の空気通路30にイオン及びオゾンを放出するイオン発生装置50と、第2分岐路36に配してオゾンを分解するオゾン触媒70とを備えたイオン送出ユニット20を冷蔵室2の天面2bに配した冷蔵庫1において、第1分岐路35及び第2分岐路36を水平方向に並べて配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、イオンを送出するイオン送出ユニットを備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫の貯蔵室の天面後部にはイオンを送出するイオン送出ユニットが設置されている。イオン送出ユニットは空気通路を形成する筐体により覆われる。筐体の後端部の下面には吸込口が開口する。また、筐体の前部下面及び筐体前面にはそれぞれ第1吹出口及び第2吹出口が開口する。
空気通路は吸込口から延びてダンパを介して分岐し、第1分岐路及び第2分岐路を有する。第1、第2分岐路はそれぞれ第1、第2吹出口に連通する。ダンパは空気の流路を第1分岐路及び第2分岐路に択一的に切り替える。また、第2分岐路にはオゾンを分解するオゾン触媒が配される。
空気通路の後部には送風機が配される。送風機は貯蔵室内の空気をイオン送出ユニット内に取り込んで第1分岐路又は第2分岐路を介してイオン送出ユニットの外部に送出する。送風機とダンパとの間にはイオン発生装置が配される。
イオン発生装置は空気通路の下壁の一部を形成するイオン発生面に電極が設けられる。電極は所定の電圧の印加によって放電してイオン発生面からプラスイオン及びマイナスイオンが放出される。また、電極に印加する電圧をより高くすると、放電によってイオン発生面からイオン及びオゾンが放出される。
上記構成の冷蔵庫において、送風機が駆動されると貯蔵室内の空気が吸込口からイオン送出ユニット内の空気通路に流入する。空気通路に流入した空気はイオン発生装置のイオン発生面上を通過する。
ダンパによって第1分岐路が開かれるとともに第2分岐路が閉じられた場合には、イオン発生装置の電極に所定の電圧が印加される。これにより、空気通路を流通する気流にイオンが含まれる。イオンを含んだ空気は第1分岐路を流通した後、第1吹出口から送出される。これにより、貯蔵室内の除菌が行われる。
ダンパによって第1分岐路が閉じられるとともに第2分岐路が開かれた場合には、イオン発生装置の電極により高い電圧が印加される。これにより、空気通路を流通する気流にイオン及びオゾンが含まれる。空気通路内を流通する空気中の臭気成分はイオン及びオゾンによって分解される。第2分岐路を流通する気流に含まれるオゾンはオゾン触媒によって分解され、オゾンが除去された空気が第2吹出口から送出される。これにより、貯蔵室内の脱臭が行われる。
特開2007−170784号公報(第6頁−第8頁、第2図、第5図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、第1吹出口はイオン送出ユニットの前部下面に開口している。このため、第1吹出口から送出された気流は貯蔵物に直接当たる。従って、貯蔵物の乾燥が生じ、貯蔵物が劣化するという問題があった。
本発明は、貯蔵物の劣化を防止して貯蔵室の除菌及び脱臭を行うことができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、筐体の周面上に第1吹出口及び第2吹出口をそれぞれ開口する第1分岐路と第2分岐路とを有して前記筐体内に形成される空気通路と、前記空気通路内に配される送風機と、第1分岐路及び第2分岐路に気流の流通方向を切り替えるダンパと、前記送風機と前記ダンパとの間の前記空気通路にイオン及びオゾンを放出するイオン発生装置と、第2分岐路に配してオゾンを分解するオゾン触媒とを備えたイオン送出ユニットを貯蔵室の天面に配した冷蔵庫において、第1分岐路及び第2分岐路を水平方向に並べて配置したことを特徴としている。
この構成によると、送風機が駆動されると貯蔵室内の空気がイオン送出ユニット内の空気通路に流入する。ダンパによって気流の流通方向が第1分岐路に切り替えられると、イオン発生装置によって放出されたイオンが空気通路を流通する気流に含まれる。イオンを含んだ空気は第1分岐路を流通して第1吹出口から送出され、貯蔵室の天面に沿って流通する。これにより、貯蔵室内の除菌が行われる。
ダンパによって気流の流通方向が第2分岐路に切り替えられると、イオン発生装置は放電量が多い状態で駆動される。これにより、空気通路を流通する気流にイオン及びオゾンが含まれる。空気通路を流通する空気中の臭気成分はイオン及びオゾンによって分解される。オゾンを含む空気は第2分岐路を流通し、オゾン触媒によってオゾンは分解される。オゾンが除去された空気は第2吹出口から送出され、貯蔵室の天面に沿って流通する。これにより、貯蔵室内の脱臭が行われる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1吹出口が前記筐体の前面に開口するとともに第2吹出口が前記筐体の側面に開口し、前記筐体の後部に配した前記送風機の排気側と第1吹出口との間の第1分岐路を含む前記空気通路が一直線上に配され、第2分岐路が第1分岐路との分岐点から側方に延びると好ましい。
この構成によると、送風機の排気側から前方に流通する気流にオゾンが含まれ、側方に屈曲して第2分岐路を流通して第2吹出口から送出される。この時、第2分岐路を流通する気流の流速が低下し、冷気に含まれるオゾンの濃度を高くすることができる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記分岐点から側方に延びる第2分岐路が更に後方に屈曲するとより好ましい。この構成によると、第2分岐路を流通する気流の流速はさらに低下する。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記送風機がケーシングにより覆われるシロッコファンから成り、前記ケーシングの舌部を形成する側壁に連続して第2分岐路の壁面を形成すると好ましい。
本発明によると、筐体の周面上に第1吹出口及び第2吹出口をそれぞれ開口する第1分岐路と第2分岐路とを水平方向に並べて配置したイオン送出ユニットを貯蔵室の天面に配している。そして、イオンを含む空気が第1吹出口から送出され、イオン及びオゾンにより臭気成分が分解された空気が第2吹出口から送出される。これにより、第1吹出口及び第2吹出口から送出された空気は貯蔵室の天面に沿って流通し、貯蔵物に直接当たらない。従って、貯蔵室の除菌及び脱臭を行うことができるとともに貯蔵物の乾燥を防止して貯蔵物の劣化を防止できる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットの内部を示す上面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットのダンパを開いた状態の図2のC−C切断面をA方向から見た断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫のイオン送出ユニットのダンパを閉じた状態の図2のC−C切断面をB方向から見た断面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫1は発泡樹脂10aを充填した断熱箱体10によって複数の貯蔵室が区画して設けられる。断熱箱体10の上部には扉2aで開閉される冷蔵室2が配される。冷蔵室2の両側壁間には貯蔵物を載置する載置トレイ2cが配される。載置トレイ2cは貯蔵室2の両側壁に突設される支持部(不図示)上に橋架され、出し入れ可能になっている。
冷蔵室2の下方には製氷室3が配され、製氷室3の下方には製氷室3に連通する冷凍室5が配される。製氷室3及び冷凍室5はそれぞれ扉3a、5aにより開閉される。冷凍室5の下方には扉6aで開閉される野菜室6が配される。
冷凍室5の後方には冷気通路11が設けられ、冷気通路11内には冷却器14及び冷凍室送風機15が配される。冷気通路11には冷気の吐出口(不図示)及び冷却器14に冷気を戻す戻り口(不図示)が設けられる。
冷蔵室2の後方には冷蔵室ダンパ(不図示)を介して冷気通路11に連通する冷気通路12が設けられる。冷気通路12の両側面には冷気の吐出口(不図示)が開口する。冷蔵室2には野菜室6に連通する連通路(不図示)が導出される。野菜室6には冷却器14の上流に冷気を戻す戻り通路(不図示)が導出される。
冷気通路12の背面側には循環ダクト13が配される。循環ダクト13は冷蔵室2内の空気が流入する流入口(不図示)を両側面に開口する。冷蔵室2の天面2bの後部にはイオンを送出するイオン送出ユニット20が配される。循環ダクト13の上面は開口してイオン送出ユニット20に連結される。
図2はイオン送出ユニット20の内部を示す上面図である。図3は図2のC−C切断面をA方向から見た断面図を示し、後述するダンパ60を開いた状態を示している。イオン送出ユニット20は各構成部品を収納して内部に空気通路30を形成する樹脂成形品の筐体21を備えている。筐体21は上面を開口する本体部21aと、本体部21aの上面の一部を覆う上面カバー21bとから成っている。なお、図2は上面カバー21bを取り外した状態を示している。
筐体21の後端部の下面には空気を吸い込む吸込口30aが開口する。吸込口30aは循環ダクト13(図1参照)に連結される。そして、循環ダクト13を流通する空気が吸込口30aを介してイオン送出ユニット20内に流入する。筐体21の前面20aには第1吹出口30bが開口し、側面20bには第2吹出口30cが開口する。すなわち、第1吹出口30b及び第2吹出口30cはイオン送出ユニット20の周面上に開口している。
空気通路30は後述するダンパ60の上流側で分岐する第1分岐路35及び第2分岐路36を有する。第1分岐路35を介して吸込口30aと第1吹出口30bとが連通する。また、第2分岐路36を介して吸込口30aと第2吹出口30cとが連通する。空気通路30を流通する空気は第1吹出口30bまたは第2吹出口30cから送出される。
筐体21の本体部21aの上端には両側方に延びる支持部22が形成される。支持部22にはネジの挿通孔22aが設けられる。第1吹出口30bには空気通路30の下面から上方に突出する突出部23が設けられる。突出部23にはネジ(不図示)の挿通孔23aが設けられる。
また、両支持部22上には前後に延びるスポンジ状の緩衝材25が貼着される。挿通孔22a、23aに挿通したネジ(不図示)を冷蔵室2の天面2b(図1参照)に螺合し、緩衝材25を挟んでイオン送出ユニット20が天面2bに取り付けられる。これにより、空気通路30の上壁の一部は冷蔵室2の天面2bにより形成される。なお、図2では、緩衝材25の図示を省略している。
開口した第1吹出口30bが突出部23を介してネジ止めされることにより、第1吹出口30bからテストフィンガーを押入しても第1吹出口30bが上下に広げられない。これにより、後述する高圧が印加されるイオン発生装置50にテストフィンガーが届かない。従って、電気用品安全法(日本国)に基づく安全基準を満たすことができる。
空気通路30内の後部には送風機40が配される。送風機40は舌部40dを有するケーシング40c内に羽根車40eを配置したシロッコファンから成っている。ケーシング40cの下面には吸気口40aが開口し、前面には排気口40bが開口する。シロッコファンは周接線方向に排気するため、排気口40bは左右方向の一方に偏って設けられる。なお、送風機40としてシロッコファン以外の遠心ファン(例えばターボファン等)を用いてもよい。
空気通路30には送風機40の下方に所定の高さ(例えば、10mm)の流入部31が設けられる。送風機40の駆動によって吸込口30aから空気通路30に空気が流入する。そして、流入部31を介して送風機40に気流が導かれる。
筐体21には側面を開口してイオン発生装置50を収納する凹部26が設けられる。イオン発生装置50はイオン発生面50a上にプラスイオン発生部51及びマイナスイオン発生部52が前後に並設される。これにより、イオン発生面50aは空気通路30の側壁の一部を形成する。プラスイオン発生部51及びマイナスイオン発生部52は高圧電圧の印加によりイオンを発生する電極(不図示)を有している。
イオン発生装置50の電極は交流波形またはインパルス波形から成る電圧の印加によって放電する。プラスイオン発生部51の電極には正電圧が印加される。これにより、電離によって発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンがイオン発生面50aから放出される。マイナスイオン発生部52の電極には負電圧が印加される。これにより、電離によって発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンがイオン発生面50aから放出される。この時、プラスイオン発生部51の電極及びマイナスイオン発生部52の電極に同時に電圧を印加してもよいが、プラスイオン発生部51の電極及びマイナスイオン発生部52の電極に交互に電圧を印加すると望ましい。これにより、イオン発生面50a上でプラスイオンとマイナスイオンとが衝突して消滅することを低減できる。ここで、m、nは任意の自然数である。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌及び臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を浮遊菌及び臭い成分の表面上で凝集生成してこれらを破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを含む気流を送出することによって冷蔵室2内の除菌や臭い除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
また、イオン発生装置50の電極の印加電圧をより高くして放電量を多くするとイオンに加えてオゾンが発生する。これにより、イオン送出ユニット20内に取り込まれた空気に含まれる硫化水素、メチルアミン等の臭気成分をオゾンによって分解することができる。従って、イオンによる脱臭よりも強力な脱臭を行うことができる。この時、冷蔵室2内にオゾンを漏出させないために、後述するオゾン触媒70によってオゾンを分解する。
空気通路30内のイオン発生装置50の下流側にはダンパ60を配したダンパ室34が設けられる。ダンパ60は薄板状の支持板61及び支持板61の上面に貼着されるパッキン62を備えている。支持板61は樹脂成形品から成り、薄板状に形成されるため省スペース化を図ることができる。パッキン62はシリコンゴム等の弾性体から成っている。
支持板61の一端には左右に延びる軸部61aが形成される。軸部61aはダンパ室34の左右壁に設けた嵌合孔(不図示)に嵌合され、ダンパ60を枢支する。軸部61aには筐体21の側壁とダンパ室34の側壁との間に配されるステッピングモータ(不図示)が連結される。ステッピングモータの駆動によってダンパ60が回動する。
空気通路30はダンパ室34の上流側から第1分岐路35及び第2分岐路36に分岐する。第1分岐路35及び第2分岐路36は水平方向に並べて配置される。空気通路30を流通する気流の流通方向はダンパ60によって第1分岐路35及び第2分岐路36に切り替えられる。詳細を後述するように、第1分岐路35を流通する気流には冷蔵室2に送出されるイオンが含まれる。一方、第2分岐路36を流通する気流にはオゾン触媒70で分解されるオゾンが含まれる。
図4は図2のC−C切断面をB方向から見た断面図であり、ダンパ60によって第1分岐路35を閉じた状態を示している。第1分岐路35の上流端にはダンパ室34に臨む連結口35aが設けられる。ダンパ60のパッキン62が連結口35aの周縁に密接すると第1分岐路35が閉じられる。これにより、気流の流通方向は第1分岐路35から第2分岐路36に切り替わる。
連結口35aを密閉するためにパッキン62の周縁は連結口35aの周縁よりも外側に配される。また、ダンパ60の軸部61aはステッピングモータに連結して駆動されるため、強度を確保する必要がある。このため、軸部61aが支持板61のパッキン62を貼着した部分の厚みよりも大きい径に形成される。これにより、軸部61aはパッキン62の周縁よりも外側に設けられ、連結口35aの前端よりも前方に配される。
筐体21の後部に配した送風機40の排気側と第1吹出口30bとの間の第1分岐路35を含む空気通路30は一直線上に配されている。これにより、第1分岐路35を通る気流の圧力損失を小さくして冷蔵室2にイオンを送出することができる。従って、送風効率を向上して省エネルギー化を図ることができる。
第1分岐路35の対向する両側壁35b間の距離は前方(下流側)に行くほど長くなっている。これにより、第1分岐路35を流通する気流が左右方向に広がって第1吹出口30bから冷蔵室2に送出される。従って、冷蔵室2の広い範囲にイオンを拡散させることができる。
この時、第1吹出口30bに設けられる突出部23の平面形状は頂点を後方に配した三角形に形成される。突出部23の側面23bは前後方向に対して傾斜し、側面23bの案内によって気流を円滑に左右に広げることができる。これにより、イオン送出ユニット20を固定するために設けられる突出部23によって気流を案内する案内部を構成できる。従って、イオン送出ユニット20の部品点数を削減することができる。
なお、突出部23はシロッコファンから成る送風機40の偏心した排気口40bの左右方向の中心近傍に配される。これにより、空気通路30を流通する気流を確実に左右に案内することができる。なお、突出部23の側面23bは前後方向に対して傾斜した曲面により形成してもよい。
また、第2分岐路36が第1分岐路35との分岐点から側方に延びている。すなわち、筐体21の後部に配した送風機40の排気側と第1吹出口30bとの間の第1分岐路35を含む空気通路30が一直線上に配され、第2分岐路36が第1分岐路35との分岐点から側方に延びている。そして、第2分岐路36はさらに後方に屈曲している。
第2分岐路36が第1分岐路35との分岐点から側方に延びるので、第2分岐路36を流通する気流の流速は第1分岐路35を流通する気流の流速よりも低下する。従って、第2分岐路36内のオゾンの濃度を上昇させることができる。その結果、後述のように、冷蔵室2内の空気に含まれる臭気成分をより確実に分解して脱臭効果を向上させることができる。
第2分岐路36はさらに後方に屈曲するので、第2分岐路36を流通する気流の流速はさらに低下する。これにより、第2分岐路36内のオゾンの濃度をさらに上昇させることができる。従って、冷蔵室2内の空気に含まれる臭気成分をより確実に分解して脱臭効果を一層向上させることができる。
また、第2分岐路36は屈曲して形成されるため、第2分岐路36を流通する気流に乱流を発生させることができる。これにより、第2分岐路36を流通する空気にオゾンを十分接触させることができる。従って、冷蔵室2内の空気に含まれる臭気成分を一層確実に分解して脱臭効果を向上させることができる。
また、第2分岐路36の壁面37はケーシング40cの舌部40dを形成する側壁に連続して形成される。これにより、舌部40dの近傍の空間を有効利用することができる。従って、イオン送出ユニット20の小型化を図ることができる。その結果、冷蔵庫1の容積効率を向上させることができる。
第2分岐路36に配されるオゾン触媒70は二酸化マンガン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素を主成分とするコルゲートハニカム状に形成されている。これにより、オゾン触媒70を通過する空気内に含まれたオゾンを分解する。
上記構成の冷蔵庫1において、冷却器14で生成された冷気は冷凍室送風機15の駆動により冷気通路11を流通して製氷室3及び冷凍室5に送出される。該冷気は製氷室3及び冷凍室5を流通し、戻り口を介して冷却器14に戻る。これにより、製氷室3及び冷凍室5が冷却され、貯蔵物及び氷が冷凍保存される。
冷蔵室ダンパ(不図示)の開成により冷気通路11を流通する冷気の一部は冷気通路12に導かれ、冷蔵室2に送出される。これにより、冷蔵室2が冷却され、貯蔵物が冷蔵保存される。冷蔵室2を流通した冷気は連通路(不図示)を介して野菜室6に流入し、野菜室6内を流通した後に戻り通路(不図示)を介して冷却器14に戻る。
使用者が除菌モード、脱臭モード及び循環モードのいずれかを選択することによってイオン送出ユニット20は駆動される。
除菌モードでは送風機40及びイオン発生装置50が駆動される。また、ダンパ60によって第1分岐路35が開かれる。冷蔵室2内の空気は循環ダクト13を流通してイオン送出ユニット20の空気通路30に流入する。空気通路30を流通する空気はイオン発生装置50により発生したイオンを含み、矢印S4(図2、図3参照)に示すように第1分岐路35を流通して第1吹出口30bから送出される。これにより、冷蔵室2内の冷気が循環し、イオンから生成される[・OH]やH22によって、冷蔵室2内の除菌及び脱臭が行われる。
この時、第1吹出口30bから送出されたイオンを含む空気は矢印S1(図1参照)に示すようにコアンダ効果によって冷蔵室2の天面2bに沿って前方へ流通する。冷蔵室2の扉2aに到達した気流は矢印S2に示すように扉2aに沿って降下する。冷蔵室2の底面2dに到達した気流は矢印S3に示すように底面2dに沿って冷蔵室2の後部へ向けて流通する。
これにより、イオンを含んだ気流が貯蔵物に直接当たることを低減できる。従って、貯蔵物の乾燥を防止して貯蔵物の劣化を防止することができる。また、イオンを含んだ空気の到達距離を長くすることができる。これにより、除菌効果を向上させることができる。
脱臭モードでは送風機40及びイオン発生装置50が駆動される。また、ダンパ60によって第1分岐路35が閉じられる。冷蔵室2内の空気は循環ダクト13を流通してイオン送出ユニット20の空気通路30に流入する。空気通路30を流通する空気にはイオン発生装置50により発生したイオン及びオゾンが含まれる。
イオンから生成される[・OH]及びH22とオゾンとによって気流に含まれる臭気成分が分解される。オゾンを含む空気は矢印S5(図2、図4参照)に示すように壁面37の先端とダンパ60との間の空間を介して第2分岐路36に流入する。その後、オゾンを含む空気は第2分岐路36を流通し、オゾン触媒70によりオゾンが分解される。そして、オゾンが除去された空気は第2吹出口30cから送出される。これにより、冷蔵室2内の脱臭が行われ、除菌モードよりも高い脱臭効果が得られる。
この時、第2吹出口30cから送出された空気はコアンダ効果によって冷蔵室2の天面2bに沿って側方へ流通する。冷蔵室2の側面に到達した気流は側面に沿って降下する。冷蔵室2の底面2dに到達した気流は底面2dに沿って冷蔵室2の中央部へ向けて流通する。これにより、気流が貯蔵物に直接当たることを低減できる。従って、貯蔵物の乾燥を防止して貯蔵物の劣化を防止することができる。
また、第1吹出口30bが筐体21の前面20aに開口するとともに、第2吹出口30cが筐体21の側面20bに開口している。これにより、イオン送出ユニット20から送出された気流の流通経路が除菌モード時と脱臭モード時とで異なる。従って、冷蔵室2内の特定箇所に気流が集中することを防止できる。その結果、冷蔵室2内の温度が不均一になることを低減できる。
循環モードでは、送風機40が駆動されるとともにイオン発生装置50が停止される。この時、ダンパ60によって第1分岐路35が開かれる。冷蔵室2内の空気は循環ダクト13を流通してイオン送出ユニット20の空気通路30に流入する。空気通路30を流通する空気は矢印S4(図2、図3参照)に示すように第1分岐路35を流通して第1吹出口30bから送出される。これにより、冷蔵室2内の冷気が除菌モード時と同様に循環する。なお、ダンパ60によって第1分岐路35が閉じられてもよい。この場合、第2分岐路36を介して第2吹出口30cから空気が送出される。
本実施形態によると、筐体21の周面上に第1吹出口30b及び第2吹出口30cをそれぞれ開口する第1分岐路35と第2分岐路36とを有して筐体21内に形成される空気通路30と、空気通路30内に配される送風機40と、第1分岐路35及び第2分岐路36に気流の流通方向を切り替えるダンパ60と、送風機40とダンパ60との間の空気通路30にイオン及びオゾンを放出するイオン発生装置50と、第2分岐路36に配してオゾンを分解するオゾン触媒70とを備えたイオン送出ユニット20を冷蔵室2(貯蔵室)の天面2bに配した冷蔵庫1において、第1分岐路35及び第2分岐路36を水平方向に並べて配置している。
これにより、冷蔵室2の除菌及び脱臭を行うことができる。また、第1吹出口30b及び第2吹出口30cから送出された空気は冷蔵室2の天面2bに沿って流通し、貯蔵物に直接当たらない。従って、貯蔵物の乾燥を防止して貯蔵物の劣化を防止できる。
また、第1吹出口30bが筐体21の前面20aに開口するとともに第2吹出口30cが筐体21の側面20bに開口し、筐体21の後部に配した送風機40の排気側と第1吹出口30bとの間の第1分岐路35を含む空気通路30が一直線上に配され、第2分岐路36が第1分岐路35との分岐点から側方に延びる。これにより、第1分岐路35を通る気流の圧力損失を小さくして冷蔵室2にイオンを送出することができる。従って、送風効率を向上して省エネルギー化を図ることができる。
また、第2分岐路36を流通する気流の流速は第1分岐路35を流通する気流の流速よりも低下する。従って、第2分岐路36内のオゾンの濃度を上昇させることができる。その結果、冷蔵室2内の空気に含まれる臭気成分をより確実に分解して脱臭効果を向上させることができる。
また、第1分岐路35との分岐点から側方に延びる第2分岐路が更に後方に屈曲するので、第2分岐路36を流通する気流の流速はさらに低下する。これにより、第2分岐路36内のオゾンの濃度をさらに上昇させることができる。従って、冷蔵室2内の空気に含まれる臭気成分をより確実に分解して脱臭効果を一層向上させることができる。
また、送風機40がケーシング40cにより覆われるシロッコファンから成り、ケーシング40cの舌部40dを形成する側壁に連続して第2分岐路36の壁面37を形成する。これにより、舌部40dの近傍の空間を有効利用することができる。従って、イオン送出ユニット20の小型化を図ることができる。その結果、冷蔵庫1の容積効率を向上させることができる。
本実施形態において、第1吹出口30b及び第2吹出口30cの両方がイオン送出ユニット20の前面20aに開口してもよい。第1吹出口30b及び第2吹出口30cがイオン送出ユニット20の周面に開口していれば、第1吹出口30b及び第2吹出口30cから送出された空気は冷蔵室2の天面2bに沿って流通できる。
また、冷蔵室2の側面または背面にイオン送出ユニット20を設置してもよい。これにより、第1吹出口30b及び第2吹出口30cから送出された空気は側面または背面に沿って流通する。従って、第1吹出口30b及び第2吹出口30cから送出された空気が貯蔵物に直接当たることを防止できる。その結果、貯蔵物の乾燥を防止して貯蔵物の劣化を防止できる。
また、野菜室6にイオン送出ユニット20を設置して野菜室6を除菌及び脱臭してもよい。
また、空気通路30内に二酸化マンガン、酸化第二銅及びゼオライトを主成分とするコルゲートハニカム状の低温脱臭触媒を配してもよい。これにより、低温脱臭触媒を通過する空気内に含まれたジメチルジサルファイト、トリメチルアミン、メチルメルカプタン等の臭気成分を吸着することができる。従って、オゾンにより分解できない臭気成分を吸着して脱臭効果を向上することができる。
本発明は、イオンを送出するイオン送出ユニットを備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 製氷室
5 冷凍室
6 野菜室
10 断熱箱体
10a 発泡樹脂
11、12 冷気通路
13 循環ダクト
14 冷却器
15 冷凍室送風機
20 イオン送出ユニット
20a 前面
20b 側面
21 筐体
21a 本体部
21b 上面カバー
22 支持部
23 突出部
25 緩衝材
26 凹部
30 空気通路
30a 吸込口
30b 第1吹出口
30c 第2吹出口
31 流入部
34 ダンパ室
35 第1分岐路
35a 連通口
36 第2分岐路
37 壁面
40 送風機
40a 吸気口
40b 排気口
40c ケーシング
40d 舌部
40e 羽根車
50 イオン発生装置
50a イオン発生面
51 プラスイオン発生部
52 マイナスイオン発生部
60 ダンパ
61 支持板
61a 軸部
62 パッキン
70 オゾン触媒

Claims (4)

  1. 筐体の周面上に第1吹出口及び第2吹出口をそれぞれ開口する第1分岐路と第2分岐路とを有して前記筐体内に形成される空気通路と、前記空気通路内に配される送風機と、第1分岐路及び第2分岐路に気流の流通方向を切り替えるダンパと、前記送風機と前記ダンパとの間の前記空気通路にイオン及びオゾンを放出するイオン発生装置と、第2分岐路に配してオゾンを分解するオゾン触媒とを備えたイオン送出ユニットを貯蔵室の天面に配した冷蔵庫において、第1分岐路及び第2分岐路を水平方向に並べて配置したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 第1吹出口が前記筐体の前面に開口するとともに第2吹出口が前記筐体の側面に開口し、前記筐体の後部に配した前記送風機の排気側と第1吹出口との間の第1分岐路を含む前記空気通路が一直線上に配され、第2分岐路が第1分岐路との分岐点から側方に延びることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記分岐点から側方に延びる第2分岐路が更に後方に屈曲することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記送風機がケーシングにより覆われるシロッコファンから成り、前記ケーシングの舌部を形成する側壁に連続して第2分岐路の壁面を形成することを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
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