JP5767051B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は冷蔵庫に関し、特にイオンを発生するイオン発生装置を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は上部に冷蔵室が配置され、冷蔵室の背面には冷気通路が配される。冷気通路は冷蔵室の下方に延び、冷却器及び送風機が配される。冷却器で熱交換して生成された冷気は送風機の駆動によって冷気通路内を流通する。冷気通路は冷蔵室の背面側で右通路、左通路及び中通路の3つに分岐し、右通路及び左通路には冷蔵室に臨む複数の第1吐出口が開口する。
中通路は冷蔵室の天井部に設けられた天井通路に連通している。天井通路にはイオンを発生するイオン発生装置が設けられ、イオン発生装置の下流には冷蔵室に臨む第2吐出口が開口している。冷蔵室の下部には戻り口が開口し、戻り口から下方に延びて冷却器に冷気を戻す戻り通路が設けられる。
送風機を駆動すると冷却器で生成された冷気が冷蔵庫の下部から上方に導かれて冷気通路を流通する。右通路及び左通路を流通する冷気は第1吐出口から冷蔵室内へ吐出される。吐出された冷気は冷蔵室内を流通し、戻り口から戻り通路に流入して冷却器に戻る。これにより、冷蔵室内の貯蔵物が冷却される。
中通路を流通した冷気は天井通路に流入する。天井通路を流通する冷気にはイオン発生装置によって発生したイオンが含まれる。イオンを含んだ冷気は天井通路に設けられた第2吐出口から冷蔵室内に吐出される。これにより、冷蔵室内にイオンが供給されて冷蔵室内が除菌される。
特開2010−151334号公報(第9頁、第10頁、図1、図2)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、冷蔵室の天井部からイオンが供給されるため、冷蔵室の上下方向の中央部のイオン濃度が上部よりも低くなる。冷蔵室の上下方向の中央部は使用頻度が高く、貯蔵物の出し入れが多くなる。これにより、貯蔵物に付着して冷蔵室内に侵入する微生物等は冷蔵室の上下方向の中央部に多く浮遊する。このため、冷蔵室の天井部から供給されるイオンを中央部に行き渡らせて除菌するためにイオンの発生量を多くする必要があり、除菌効率が低くなる問題があった。
本発明は、貯蔵室内の除菌効率を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を貯蔵する貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、前記冷却器で生成された冷気が流通して前記貯蔵室に該冷気を吐出する吐出口を開口した冷気通路と、前記貯蔵室の壁面に沿って上下に延びて配されるとともに前記貯蔵室に臨む流入口及び第1流出口を開口して前記貯蔵室内の冷気を循環させる循環ダクトと、前記循環ダクト内に配される循環ファンと、前記循環ダクト内にイオンを放出するイオン発生装置とを備え、前記吐出口から吐出される冷気によって貯蔵物を冷却するとともに、前記循環ファンの駆動により前記貯蔵室内の冷気が前記流入口を介して前記循環ダクトに流入し、イオンを含む冷気が第1流出口から前記貯蔵室内に流出して前記貯蔵室内を除菌する冷蔵庫において、第1流出口及び前記イオン発生装置を前記貯蔵室の上下方向の中央部に配置したことを特徴としている。
この構成によると、冷却器で生成された冷気は冷気通路を流通した後に吐出口から貯蔵室に吐出される。これにより、貯蔵室内が冷却される。また、循環ファンの駆動により貯蔵室内の冷気が流入口を介して循環ダクトに流入する。循環ダクトを流通する冷気にはイオン発生装置によって発生したイオンが含まれる。イオンを含んだ冷気は第1流出口から貯蔵室内に流出する。この時、第1流出口及びイオン発生装置は貯蔵室の上下方向の中央部に配置され、貯蔵室の中央部から拡散するイオンによって貯蔵室内が除菌される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環ファンを前記イオン発生装置の上流側近傍に配置するとより好ましい。この構成によると、イオン発生装置で発生したイオンは循環ファンの駆動によりイオン発生装置の近傍に滞留することなく送出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環ファンが排気側を上方に面して傾斜し、前記イオン発生装置が下方に向けて前記循環ファンと第1流出口との間にイオンを放出することが好ましい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記循環ダクトが前記貯蔵室の上部に延びて形成され、前記貯蔵室に臨む第2流出口を上部に開口することが好ましい。この構成によると、イオンを含む冷気が第2流出口から流出し、貯蔵室の上部が除菌される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気通路が前記貯蔵室の背面で左右に分岐して上下に延びるとともに、前記循環ダクトを左右に分岐した前記冷気通路の間に配置することが好ましい。
本発明によると、第1流出口及びイオン発生装置を貯蔵室の上下方向の中央部に配置したので、イオンの発生量を多くすることなく貯蔵室内で使用頻度の高い上下方向の中央部にイオンを十分に行き渡らせることができる。従って、除菌効率を向上させることができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 図1のA−A線に沿った右側面断面図 図1のB−B線に沿った右側面断面図 図1のC−C線に沿った断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の要部を示す側面断面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。また、図2は図1のA−A線に沿った右側面断面図であり、図3は図1のB−B線に沿った右側面断面図である。冷蔵庫1は上部に冷蔵室2が配される。冷蔵室2の下方には第1冷凍室3及び製氷室4が左右に並設される。第1冷凍室3及び製氷室4の下方には第2冷凍室6が配され、第2冷凍室6の下方に野菜室5が配されている。
冷蔵室2は回動式の扉2aにより開閉され、冷蔵温度で貯蔵物を冷蔵保存する。野菜室5は収納ケース5bと一体の引き出し式の扉5aにより開閉され、冷蔵室2よりも高い室内温度(約8℃)で野菜を冷却保存する。第1冷凍室3は収納ケース3bと一体の引き出し式の扉3aで開閉され、貯蔵物を冷凍保存する。
第2冷凍室6は収納ケース6bと一体の引き出し式の扉6aにより開閉され、貯蔵物を冷凍保存する。第2冷凍室6の容積は第1冷凍室3よりも大きいので、貯蔵物をより多く冷凍保存することができる。製氷室4は貯氷容器4bと一体の扉4aにより開閉され、第1冷凍室3及び第2冷凍室6に連通して氷を製氷する。なお、製氷室4、第1冷凍室3及び第2冷凍室6は氷点以下に維持される。
冷蔵室2内の下部には隔離室から成るチルド室21、小物収納室102、水タンク室103が左右に並設される。チルド室21は冷蔵室2内よりも低温の温度帯の例えばチルド温度帯(約0℃)に維持される。チルド室21に替えて氷温(約−3℃)に維持される氷温室を設けてもよい。水タンク室103は製氷用の水タンク103aが着脱自在に収納される。小物収納室102は詳細を後述する冷気通路32の前方に配され、小物ケース(不図示)を有して卵等の小物を収納する。
冷蔵室2には貯蔵物を載置する載置棚41が上下に3段設けられる。載置棚41はレール41aによって引き出し自在に支持される。これにより、使用者は載置棚41を容易に取り外すことができる。従って、貯蔵スペースを可変できるとともに、冷蔵室2内及び載置棚41を容易に清掃することができる。なお、載置棚41は1段でも2段でもよく、また4段以上設けてもよい。
冷蔵室2の扉2の内側には複数の収納ポケット42が設けられる。収納ポケット42は上下に3つ設けられる。上から1番目の収納ポケット42は上から1段目の載置棚41よりも下方に設けられるとともに、上から2番目の収納ポケット42は上から2段目の載置棚41よりも下方に設けられる。そして、上から3番目の収納ポケット42は上から1番目及び2番目の収納ポケット42よりも容積が大きく形成されるとともに、上から3段目の載置棚41よりも下方に設けられる。なお、収納ポケット42は1つでも2つでもよく、また4つ以上設けてもよい。
野菜室5の背後には機械室50が設けられる。機械室50内には圧縮機57が配される。圧縮機57には凝縮器、膨張器(いずれも不図示)及び冷却器11が順に接続され、圧縮機57の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。これにより、冷却器11が冷凍サイクルの低温側となる。
第2冷凍室6の背後には背面板6cで仕切られた冷気通路31が設けられる。詳細を後述するように、冷気通路31は冷蔵室2の背後に配された冷気通路32に冷蔵室ダンパ20を介して連通する。
冷凍サイクルの低温側となる冷却器11と冷気通路31を流通する空気とが熱交換して冷気が生成される。冷却器11は第2冷凍室6の背面側に配される。これにより、冷却器11の冷熱が背面板6cを介して第2冷凍室6側へ放出される。従って、第2冷凍室6が効率よく冷却され、冷却効率を向上することができる。
なお、冷却器11は圧縮機57の駆動によって低温となるので着霜する。このため、所定の周期で除霜運転が行われる。具体的には、冷却器11の下方に設けられた除霜ヒータ(不図示)によって冷却器11は除霜される。除霜ヒータの下方には除霜による水を受けるドレン受け(不図示)が設けられる。ドレン受けにはドレンパイプ(不図示)が導出され、機械室50内に配された蒸発皿(不図示)にドレンパイプを介してドレン水が導かれる。
冷気通路31内には軸流ファンから成る冷凍室送風機12が回転軸方向を水平にして配置される。冷気通路31には冷凍室送風機12の前方で製氷室4に臨む開口部(不図示)が設けられるとともに、第1冷凍室3の収納ケース3b及び第2冷凍室6の収納ケース6bに臨む吐出口(不図示)が設けられる。これにより、冷凍室送風機12が駆動されると製氷室4、第1冷凍室3及び第2冷凍室6に冷気が送出される。第2冷凍室6の下部には冷却器11の正面に開口して冷却器11に冷気を戻す戻り口(不図示)が設けられる。
冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は上下方向にほぼ並べて配置される。すなわち、冷蔵室ダンパ20及び冷凍室送風機12は平面投影において重なるように配置される。これにより、冷蔵庫1の左右方向の幅を狭くできるとともに、冷気通路31、32を短縮して容積効率や送風効率を向上することができる。
冷蔵室2の背後には冷気通路32及び循環ダクト81が設けられる。図1では循環ダクト81の正面形状を実線D1で示し、冷気通路32の正面形状を破線D2で示している。先ず冷気通路32について説明した後に、循環ダクト81について説明する。
冷蔵室ダンパ20から冷気通路32に流入した直後の冷気は極低温(約−20℃〜−18℃)になっている。このため、冷気通路32の下部の庫内側には断熱材107が配される。これにより、冷蔵室2の背壁表面の結露を防止することができる。
冷気通路32は冷蔵室ダンパ20から上方に延びている。そして、冷気通路32は冷蔵室2の上下方向の中央部で左右に分岐している。すなわち、冷蔵室2の上下方向の中央部よりも上方では冷気通路32は右通路32aと左通路32bとに分かれている。分岐前の冷気通路32には冷蔵室ダンパ20の下流側に冷蔵室送風機23が配される。冷蔵室送風機23は軸流ファンから成り、冷蔵室ダンパ20を開いて冷蔵室送風機23を駆動することによって冷気通路32に冷気が流通する。
右通路32aには冷蔵室2に冷気を吐出する複数の吐出口73a、73b、73cが下から順に設けられる。吐出口73a、73bは左側端に前方に面して開口する。すなわち、吐出口73a、73bは後述する循環ダクト81側の側端部に配置される。吐出口73cは右通路32aの上端に上方に面して開口する。
左通路32bには冷蔵室2に冷気を吐出する複数の吐出口74a、74b、74cが下から順に設けられる。吐出口74a、74bは右側端に前方に面して開口する。すなわち、吐出口74a、74bは後述する循環ダクト81側の側端部に配置される。吐出口74cは左通路32bの上端に上方に面して開口する。
吐出口73c、74cは上から1段目の載置棚41よりも上方に設けられる。吐出口73b、74bは上から1段目の載置棚41と2段目の載置棚41との間に設けられる。吐出口73a、74aは上から2段目の載置棚41と3段目の載置棚41との間に設けられ、冷蔵室2の上下方向の中央部に設けられる。
下方の吐出口73a、73b、74a、74bの開口面積は上方の吐出口73c、74cの開口面積よりも小さくなっている。これにより、下方の吐出口73a、73b、74a、74bから吐出される冷気量が制限される。従って、右通路32aの上部及び左通路32bの上部まで冷気を導くことができる。
また、冷気通路32の下端にはチルド室21に冷気を吐出するチルド室吐出口(不図示)が設けられる。冷蔵室ダンパ20から冷気通路32に流入した直後の冷気がチルド室吐出口からチルド室21に吐出される。これにより、チルド室21を低温に維持することができる。
チルド室21の背面には冷蔵室2の冷気が流出する戻り口2dが設けられる。戻り口2dからは冷蔵室2と野菜室5とを連通させる連通路(不図示)が導出される。連通路は冷却器11の側方に配され、下端には野菜室5に開口する野菜室流入口(不図示)が設けられる。野菜室5の上部には野菜室5の前部及び冷気通路31の正面に開口して冷却器11の下方に冷気を戻す戻り通路(不図示)が設けられる。
冷蔵室2の背面側には冷蔵室2の背壁面に沿って循環ダクト81が上下に延びて配置される。循環ダクト81は右通路32aと左通路32bとの間に配置され、後述する流入口82a、82b及び流出口84a、84b、84cを開口して冷蔵室2内の冷気を循環させる。
循環ダクト81は縦ダクト81a及び横ダクト81bを有している。縦ダクト81aは冷蔵室2の上下方向の中央部から上部に延びて形成されるとともに、冷蔵室2の左右方向の中央部に形成される。横ダクト81bは縦ダクト81aの下部から冷蔵室2の両側部に向かって水平に延びて形成される。縦ダクト81aは右通路32a及び左通路32bの間に隣接して配される。また、横ダクト81bは右通路32a及び左通路32bの後方に隣接して配される。
循環ダクト81の縦ダクト81aの前面は前面パネル70に覆われている。図4は図1のC−C線に沿った断面図を示している。なお、図4では右通路32a及び左通路32bの一部を省略している。右通路32a及び左通路32bの前面は前面パネル70と一体に形成される平面パネル71に覆われている。縦ダクト81aはリブ70bによって右通路32a及び左通路32bと隔離されている。
前面パネル70は平面パネル71に対して前方に突出して設けられる。すなわち、循環ダクト81は冷気通路32(右通路32a及び左通路32b)の前面に対して前方に突出している。これにより、冷気通路32を薄く形成して冷蔵庫1の奥行方向の幅を広くすることなく、循環ダクト81内の冷気の流路を十分確保することができる。なお、前面パネル70と平面パネル71とを別部材により形成してもよい。
前面パネル70の左右方向の中央部には冷蔵室2に臨む複数の流出口84a(第1流出口)、84b(第2流出口)、84c(第2流出口)が下から順に開口している。流出口84aは冷蔵室2の上下方向の中央部に設けられる。
前面パネル70の左右方向の両端部は傾斜面70aに形成されている。傾斜面70aは曲面で形成されて水平面内で傾斜している。なお、傾斜面70aは平面で形成されてもよい。
流出口84aは吐出口73a、74aの近傍に配置されるとともに、流出口84bは吐出口73b、74bの近傍に配置される。これにより、詳細を後述するように、流出口84a、84bから冷蔵室2内に流出してイオンを含んだ冷気は、吐出口73a、74a、73b、74bから冷蔵室2内に吐出された冷気と合流する。
また、流出口84aを吐出口73a、74aと同じ高さ位置に配置し、流出口84bを吐出口73b、74bと同じ高さ位置に配置するとより望ましい。これにより、流出口84a、84bから冷蔵室2内に流出してイオンを含んだ冷気は、吐出口73a、74a、73b、74bから冷蔵室2内に吐出された冷気とより合流しやすくなる。
また、吐出口73a、74a、73b、74bの形成面は循環ダクト81に面して傾斜している。これにより、吐出口73a、74a、73b、74bから冷蔵室2内に吐出された冷気は、流出口84a、84bから冷蔵室2内に流出したイオンを含んだ冷気とより合流しやすくなる。
図1において、横ダクト81bには冷蔵室2に臨む流入口82a、82bが開口している。流入口82aは横ダクト81bの右側の端部で側方に向かって開口し、流入口82bは横ダクト81bの左側の端部で側方に向かって開口する。これにより、流入口82a、82bは冷蔵室2の左右方向の両端部近傍に配される。また、流入口82a、82bは上から2段目の載置棚41と3段目の載置棚41との間に配される。後述する循環ファン85の駆動によって流入口82a、82bを介して冷蔵室2内の冷気が横ダクト81bに吸い込まれる。
循環ダクト81内には冷蔵室2内の冷気を循環させる循環ファン85が配される。循環ファン85は縦ダクト81aと横ダクト81bとの連結部分に配される(図1参照)。これにより、流入口82a、82bから吸い込まれて横ダクト81b内を流通する冷気を円滑に縦ダクト81a内に送出することができる。
図5は冷蔵庫1の要部を拡大した側面断面図である。矢印S3は循環ファン85の駆動により生じた気流を示している。循環ファン85は流出口84aの上流側近傍に配置され、流出口84b、84cよりも下方に配置される。循環ファン85は軸流ファンから構成され、排気側を上方に面して傾斜して配置される。これにより、循環ファン85は流出口84a、84b、84cに向けて冷気を円滑に送出できる。
循環ダクト81の縦ダクト81a内にはイオン発生装置86が配される。イオン発生装置86は循環ファン85の近傍に設置され、2つの電極(不図示)を有したイオン発生部86aを循環ファン85と流出口84aとの間に面して下方に向けて配される。これにより、イオン発生装置86は冷蔵室2の上下方向の中央部に配置される。従って、冷蔵室2の天井部にイオン発生装置86を設ける必要がなく、高さのある貯蔵物(例えば、ビールのロング缶等)を上から1段目の載置棚41上で立てたまま冷蔵保存できる。
イオン発生装置86の2つの電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。一方の電極には正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH+(H2O)mから成る電荷が正のクラスタイオンを発生する。他方の電極には負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO2 -(H2O)nから成る電荷が負のクラスタイオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌、貯蔵物の付着菌、及び臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌、付着菌及び臭い成分等を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して流出口84a、84b、84cから冷蔵室2内に流出することにより冷蔵室2内の除菌及び臭い除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
上記構成の冷蔵庫1において、冷凍室送風機12が駆動されると冷却器11で生成された冷気は製氷室4に吐出されるとともに、吐出口(不図示)を介して第1冷凍室3及び第2冷凍室6に吐出される。製氷室4に吐出された冷気は製氷室4を流通し、第1冷凍室3及び第2冷凍室6に吐出された冷気と混合して第1冷凍室3及び第2冷凍室6を流通する。製氷室4、第1冷凍室3及び第2冷凍室6を流通した冷気は冷凍室戻り口(不図示)から流出して冷却器11に戻る。これにより、製氷室4、第1冷凍室3及び第2冷凍室6内が冷却される。
冷蔵室ダンパ20が開かれて冷蔵室送風機23が駆動されると、冷凍室送風機12の排気側で分岐した冷気が冷気通路32を流通する。冷気通路32を流通する冷気は右通路32aと左通路32bとに分岐する。右通路32aを通る冷気の一部はチルド室吐出口(不図示)を介してチルド室21へ吐出される。チルド室21を流通した冷気は戻り口2dから流出する。
また、右通路32a及び左通路32bを流通する冷気は吐出口73a〜73c、74a〜74cを介して矢印S1(図1、図3、図4参照)に示すように冷蔵室2に吐出される。この時、冷蔵室送風機23の風速は循環ファン85の風速よりも低いため、吐出口73a〜73c、74a〜74cから冷蔵室2内に吐出された冷気による貯蔵物の乾燥を低減できる。
吐出口73a〜73c、74a〜74cから前方に流通する冷気は各々の載置棚41上の貯蔵物を冷却し、各々の載置棚41の前方を降下する。そして、流入口82a、82b及び戻り口2dに導かれる。戻り口2dに導かれる冷気の一部は小物収納室102や水タンク室103を冷却する。
戻り口2dを介して冷蔵室2から流出する冷気は連通路(不図示)を通り、野菜室流入口(不図示)から野菜室5に流入する。この時、野菜室流入口が野菜室2の上方に設けられる。このため、連通路が短く形成され、冷気流の圧力損失を小さくすることができる。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通し、戻り通路(不図示)を介して冷却器11に戻る。これにより、冷蔵室2及び野菜室5内が冷却される。そして、設定温度になると冷蔵室ダンパ20が閉じられて冷蔵室送風機23が停止される。
冷気通路32から冷蔵室2に吐出された冷気は冷蔵室2内の湿った冷気と混合される。循環ファン85及びイオン発生装置86が駆動されると、水分を含んだ冷気が矢印S2(図1参照)に示すように流入口82a、82bから循環ダクト81の横ダクト81bに吸い込まれる。横ダクト81bに吸い込まれた冷気は縦ダクト81a内を上昇する。
循環ダクト81の縦ダクト81a内を流通する冷気にはイオン発生装置86により発生したイオンが含まれる。イオンを含んだ冷気は矢印S3(図1、図2、図4参照)に示すように循環ダクト81の流出口84a、84b、84cから冷蔵室2に流出する。この時、流出口84aを介して上から2、3段目の載置棚41の間に向かって冷気が流出する。これにより、イオンを含んだ冷気は上から3段目の載置棚41の上面を流通した後に載置棚41の前方を降下し、上から3番目の収納ポケット42の内部を冷却及び除菌する。
また、流出口84bを介して上から1、2段目の載置棚41の間に向かってイオンを含んだ冷気が流出する。これにより、イオンを含んだ冷気は上から2段目の載置棚41の上面を流通した後に載置棚41の前方を降下し、上から2番目の収納ポケット42の内部を冷却及び除菌する。
この時、冷蔵室送風機23が駆動されていると流出口84a、84bから冷蔵室2内に流出してイオンを含む冷気は、吐出口73a、74a、73b、74bから冷蔵室2内に吐出された冷気と合流する。これにより、風速が増加してイオンを含む冷気の到達距離を長くすることができる。また、同様に吐出口73a、74a、73b、74bから冷蔵室2内に吐出された冷気の到達距離も長くすることもできる。従って、上から2、3番目の収納ポケット42の内部を確実に除菌及び冷却できる。
また、吐出口73a、74a、73b、74bから冷蔵室2内に吐出された冷気はコアンダ効果によって傾斜面70aに沿って流出口84a、84bに向かう(図4参照)。これにより、吐出口73a、74a、73b、74bから吐出された冷気の風速が循環ダクト81内の冷気の風速よりも小さくても、吐出口73a、74a、73b、74bから吐出された冷気はイオンを含んだ冷気と確実に合流することができる。
さらに、流出口84cを介して上から1段目の載置棚41の上方に向かってイオンを含んだ冷気が流出する。これにより、イオンを含んだ冷気は上から1段目の載置棚41の上面を流通した後に載置棚41の前方を降下し、上から1番目の収納ポケット42の内部を冷却及び除菌する。
循環ダクト81内を流通する冷気は冷蔵室2内を流通した冷気であるので、冷却器11で生成された直後の冷気や冷気通路32を流通する冷気よりも水分が多くなっている。これにより、イオンが水分子との結合によってクラスタ化して消滅しにくくなっている。従って、冷蔵室2内を確実に除菌できる。
流出口84a、84b、84cから冷蔵室2内に流出した冷気は載置棚41の前方を降下し、戻り口2dに導かれるとともに一部が流入口82a、82bに導かれる。これにより、冷蔵室2内を流通した冷気が循環ダクト81によって冷却器11を経由せずに循環する。
イオンを含んだ冷気は戻り口2dを介して冷蔵室2から流出する。その後、連通路を通り、野菜室流入口から野菜室5に流入する。野菜室5に流入した冷気は野菜室5内を流通し、戻り通路を介して冷却器11に戻る。これにより、野菜室5内は除菌される。
本実施形態によると、循環ダクト81の流出口84a(第1流出口)及びイオン発生装置86を冷蔵室2(貯蔵室)の上下方向の中央部に配置したので、イオンの発生量を多くすることなく使用頻度の高い中央部にイオンを十分に行き渡らせることができる。従って、冷蔵室2内の除菌効率を向上させることができる。
また、循環ファン85をイオン発生装置86の上流側近傍に配置しているので、イオン発生装置86により発生したイオンが循環ファン85に衝突して消滅することを防止できる。また、イオン発生装置86により発生したイオンを迅速に冷蔵室2内に送出できるので、イオン同士が衝突して消滅することを防止できる。
また、循環ファン85が排気側を上方に面して傾斜し、イオン発生装置86が下方に向けて循環ファン85と流出口84aとの間にイオンを放出する。これにより、イオン発生装置86で発生したイオンをイオン発生装置86の近傍に滞留させることなく迅速に冷蔵室2内に送出することができる。従って、イオン同士が衝突して消滅することを防止できる。また、結露水の滴下によるイオン発生装置86の電極の浸水を防止できる。
また、循環ダクト81が冷蔵室2の上部に延びて形成され、冷蔵室2に臨む流出口84c(第2流出口)を上部に開口するので、イオンを含んだ冷気を冷蔵室2の上部にも供給できる。従って、冷蔵室2上部も除菌できる。この時、流出口84cがイオン発生装置から離れるため、冷蔵室2上部のイオン濃度は冷蔵室2の上下方向の中央部よりも低くなる。しかし、冷蔵室2上部は使用頻度が低いため、貯蔵物に付着して冷蔵室2上部に侵入して浮遊する微生物等は中央部よりも少ない。従って、イオン濃度が中央部よりも低くても大きな支障はない。
また、冷気通路32が冷蔵室2の背面で右通路32aと左通路32bとに分岐して上下に延びるとともに、循環ダクト81を右通路32aと左通路32bとの間に配置したので、右通路32aと左通路32bとの間のスペースを有効利用することができる。
本実施形態では、冷蔵室2の背後に設けた循環ダクト81について説明したが、循環ダクト81を冷蔵室2の側面側に設けてもよい。この場合でも、イオンの発生量を多くすることなく使用頻度の高い冷蔵室2の中央部にイオンを十分に行き渡らせることができる。従って、除菌効率を向上できる。
本発明によると、イオンを発生するイオン発生装置を備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 第1冷凍室
4 製氷室
5 野菜室
6 第2冷凍室
11 冷却器
12 冷凍室送風機
20 冷蔵室ダンパ
21 チルド室
31、32 冷気通路
32a 右通路
32b 左通路
41 載置棚
41a レール
42 収納ポケット
50 機械室
57 圧縮機
70 前面パネル
70a 傾斜面
73a、73b、73c、74a、74b、74c 吐出口
81 循環ダクト
81a 縦ダクト
81b 横ダクト
82a、82b 流入口
84a 流出口(第1流出口)
84b、84c 流出口(第2流出口)
85 循環ファン
86 イオン発生装置
86a イオン発生部
102 小物収納室
103 水タンク室

Claims (4)

  1. 貯蔵物を貯蔵する貯蔵室と、冷気を生成する冷却器と、前記冷却器で生成された冷気が流通して前記貯蔵室に該冷気を吐出する吐出口を開口した冷気通路と、前記貯蔵室に臨む流入口及び第1流出口を開口して前記貯蔵室内の冷気を循環させる循環ダクトと、前記循環ダクト内に配される循環ファンと、前記循環ダクト内にイオンを放出するイオン発生部を有するイオン発生装置とを備え、前記吐出口から吐出される冷気によって貯蔵物を冷却するとともに、前記循環ファンの駆動により前記貯蔵室内の冷気が前記流入口を介して前記循環ダクトに流入し、イオンを含む冷気が第1流出口から前記貯蔵室内に流出して前記貯蔵室内を除菌する冷蔵庫において、
    第1流出口を前記貯蔵室の上下方向の中央部に配置し
    前記循環ファンを排気側を上方に面して前記イオン発生装置の上流側近傍に配置するとともに、
    前記イオン発生部を下方に向けて第1流出口よりも上方に配し、
    前記イオン発生部は前記循環ファンと第1流出口との間にイオンを放出することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記循環ファンにより送出された冷気が第1流出口に向かうように前記循環ファンを傾斜させ、前記イオン発生部が第1流出口の近傍を向くように前記イオン発生装置を配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記循環ダクトが前記貯蔵室の上部に延びて形成され、前記貯蔵室に臨む第2流出口を上部に開口することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷気通路が前記貯蔵室の背面で左右に分岐して上下に延びるとともに、前記循環ダクトを左右に分岐した前記冷気通路の間に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の冷蔵庫。
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