JP3318157B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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清 ▲高▼山
泰幸 岡本
英二郎 小柳
耕治 前田
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F25D2700/02Sensors detecting door opening

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強制通風方式で、さらに
は庫内の脱臭機能を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】強制通風方式の冷蔵庫にあって、冷却用
の送風機以外に空気循環用の送風機を庫内に設けた例に
ついて例えば特開平7−35466号公報にその一例が
示されている。以下、図5を参照しながら説明を行う。
【0003】1は断熱材2によって構成された冷蔵庫本
体で、区画壁3により上部に冷凍室4、下部に冷蔵室5
が区画形成されている。6は冷凍サイクルの冷却器、7
は前記冷却器6で冷却された冷気を前記冷凍室4、冷蔵
室5に強制通風させるための送風機であり、通常冷凍サ
イクルの圧縮機(図示せず)と同期して運転するよう構
成されている。また、8は前記冷却器6の下方に備えら
れて加熱除霜作用を行うガラス管型の除霜ヒーターであ
り、ガラス管表面に吸着型熱分解触媒層が塗布れてい
る。
【0004】9は前記冷却器6内で冷却された冷気を送
風機7によって冷蔵室5に通風させるための冷気吐出ダ
クトである。10は前記冷蔵室5内に設けた空気循環ダ
クトであり、その最上部に空気循環用送風機11を備
え、さらには前記空気循環用送風機11の風上側に酸化
マンガン等を主成分としたハニカム状の低温活性触媒1
2を備えている。またここで、前記空気循環用送風機1
1は圧縮機及び送風機7の停止に運転するよう構成さ
れている。
【0005】以上のように構成された冷蔵庫についてそ
の動作を説明する。圧縮機及び送風機7が運転中は空気
循環用送風機11には通電されず、冷凍室4、冷蔵室5
が所定の温度に冷却される。そして、この間除霜ヒータ
ー8の吸着型熱分解触媒層には室内の臭気成分が吸着さ
れる。その後圧縮機の運転時間が所定時間積算されると
除霜ヒーター8に通電され、冷却器6の除霜作用を行う
とともに吸着型熱分解触媒層が加熱されて、吸着した臭
気成分が加熱分解される。このようにして脱臭作用が行
われる。
【0006】一方圧縮機及び送風機7が停止中は除霜ヒ
ーター8への冷気循環がなくなるため前記脱臭効果が発
揮できなくなるが、冷蔵室内の空気循環用送風機11が
運転されるため、室内の臭気成分が強制的に空気循環ダ
クト内の低温活性触媒12に循環吸着し、低温で酸化分
解されて脱臭作用が行われる。このように圧縮機、送風
の運転、停止に関わらず脱臭作用を行うため、外気
温度の変化などの条件変動に対しても安定して脱臭効果
が発揮できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、冷却用の送風機とは別に空気循環ダクトおよび
空気循環用送風機を設けて、その循環風路中に脱臭手段
を備えることによって脱臭効果を高めることは示されて
いるが、空気循環ダクトおよび空気循環用送風機を設け
る他の目的や効果、および脱臭効果をより効果的に高め
るための空気循環用送風機の配置構成などについては言
及されていなかった。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、空気循環ダクト
および空気循環用送風機の適用効果を高め、コストパフ
ォーマンスの高い機能を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷蔵庫は、冷却器で冷却した冷気を前記冷凍
室及び冷蔵室に強制通風させる送風機と、冷蔵室内の奥
両端部に上下方向に設けられ前記冷却器で冷却した冷気
を前記送風機により前記冷蔵室内に吐出する冷気吐出ダ
クトと、前記冷気吐出ダクトと所定の間隔をおいて前記
冷蔵室内の奥中央部に上下方向に設けた空気循環ダクト
と、前記空気循環ダクト内に前記送風機とは別に備えら
れ前記冷蔵室内の空気を吸入し冷蔵室内に吐出する空気
循環用送風機とより成るものである。
【0010】また、空気循環用送風機は空気循環ダクト
の最下部に備えられ、冷蔵室内の最下段に空気吸入口
を、上方の各段に空気吐出口を設けるものである。
【0011】また、空気循環ダクト内において、空気循
環用送風機の風下に脱臭手段を設けるものである。
【0012】また、空気循環用送風機を、圧縮機の停止
時および扉開閉後の一定時間に運転させる制御装置を備
えるものである。
【0013】さらには、空気循環ダクトの表面を照明カ
バーとし、内部に室内照明灯を備えるものである。
【0014】
【作用】本発明の冷蔵庫は上記した構成により、圧縮機
および送風機の運転中は冷蔵室内の奥面両端近傍より
却器で冷却された冷気が吐出されて、断熱壁に近いため
に分布的に温度の高くなる両端部が冷却促進され室内左
右方向の温度分布が平均化される。加えて冷蔵室内の空
気を吸入して冷蔵室内に吐出する空気循環用送風機の循
環作用により、空気循環ダクトを通じて冷蔵室内の上下
の空気が交換され室内上下方向の温度分布も平均化され
る。
【0015】また、空気循環用送風機は空気循環ダクト
の最下部に備えられるために、冷気が澱みやすく低温に
なりやすい冷蔵室最下部の空気を回収して上方の各段に
循環供給し、上下の温度をより平均化させる。
【0016】また、空気循環用送風機の風下に脱臭手段
を設けることによって、比重が重いために冷蔵室内下部
に滞留しやすい臭気成分が効率よく回収、吸着される。
【0017】また、空気循環用送風機を、圧縮機の停止
時および扉開閉後の一定時間に運転させるため、冷却冷
気の循環の大きな妨げにならず、扉開閉による食品収納
に対して初期品温を引き下げる冷却作用としてはたら
く。
【0018】さらには、空気循環ダクト内に備えた室内
照明灯と表面の照明カバーによって、冷蔵室内中央部の
上下に連通した照明塔として作用し、室内の照度分布が
平均化される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例の冷蔵庫について図
1から図4に従い、図面を参照しながら説明する。
【0020】13は断熱材14によって構成された冷蔵
庫本体で、区画壁15、16により上部に冷蔵室17、
中部に冷凍室18、下部に野菜室19が区画形成されて
いる。20は冷凍サイクルの冷却器、21は前記冷却器
20で冷却された冷気を前記各室に強制通風させるため
の送風機、22は本体底部に設けた圧縮機であり、前記
送風機21と圧縮機22は同期して運転するよう構成さ
れている。
【0021】23は前記送風機により強制通風される冷
気を冷蔵室17内に吐出するための冷気吐出ダクトであ
り、冷蔵室内の奥面両端部近傍に上下方向に設けられて
いる。24は前記冷気吐出ダクト23に設けた複数の冷
気吐出口であり、棚25により区画された冷蔵室17内
の複数の段にそれぞれ対応するよう開口されている。
【0022】26は冷蔵室内の奥面中央部に、上下に設
けた空気循環ダクトであり、前記冷気吐出ダクトとは所
定の間隔をおいて配置されている。27は前記空気循環
ダクト内の最下部に備えた空気循環用送風機であり、前
面に開口した空気吸入口28より冷蔵室内空気を吸入
し、上方の各段に対応するよう前記空気循環ダクト26
に開口した複数の空気吐出口29より吐出するよう構成
されている。また30は前記空気循環ダクト26内で、
空気循環用送風機27の風下(上方)に設けた、例えば
酸化マンガン等を主成分としたハニカム状の低温活性触
媒脱臭手段である。また31は空気循環ダクト26内に
備えた室内照明灯であり、32は前記室内照明灯31に
対応して空気循環ダクト26の表面を形成する例えば半
透明樹脂製の照明カバーである。
【0023】33は前記冷凍室18内の一画に設けた室
内温度検知器である。34は前記室内温度検知器33よ
り室内温度を検出する室内温度検出手段である。35は
前記室内温度検出手段34により検出された室内温度
が、設定温度の範囲内かを判断する室内温度判定手段で
ある。36は冷蔵室17の扉37と本体13間に設けら
れた扉開閉検知器である。38は前記扉開閉検知器36
を組み込んだ電気回路より扉の開閉を検出する扉開閉検
出手段である。また、39は空気循環用送風機27の運
転時間を計測する制御時間計測手段である。そして、4
0は前記室内温度判定手段35の出力に基づいて圧縮機
22の運転を指令する圧縮機制御手段である。また、4
1は室内温度判定手段35、扉開閉検出手段38、制御
時間計測手段39の出力に基づいて空気循環用送風機2
7の運転を指令する空気循環用送風機制御手段である。
【0024】かかる構成において、次に図3のフローチ
ャート、図4のタイムチャートをもとにその動作を説明
する。
【0025】まず、室内温度検出手段34は室内温度検
知器33により冷凍室18内の温度を検出する(Ste
p1)。すると室内温度判定手段35は室内温度がON
/OFF設定温度に対して高いか低いかを判断する(S
tep2)。即ち、室内温度がON設定温度より高けれ
ば、圧縮機制御手段40によって圧縮機22が運転され
る(Step3)。一方、室内温度がOFF設定温度よ
り低ければ圧縮機22は停止し、代わって空気循環用送
風機制御手段41によって空気循環用送風機27が運転
される(Step8)。
【0026】次に扉開閉検知器36の出力に基づいて扉
開閉検出手段38が扉開閉の有無を判定する(Step
4、5)。扉37の開閉があると、扉が閉じられた時点
から制御時間計測手段39が時間計測を始め(Step
6)、一定時間Tに対する残時間の有無を判断する(S
tep7)。そして、残時間があるうちは圧縮機22の
運転、停止に関わらず空気循環用送風機27は一定時間
Tの経過まで運転される(Step8)。
【0027】このように、圧縮機22の運転中は同時に
送風機21も運転され、冷却器20で冷却されたが冷気
が、冷気吐出ダクト23を介して冷気吐出口24より冷
蔵室17内の両端部付近に吐出される。このため通常、
断熱壁に近く外気の熱吸収による温度分布の高さが問題
となる室内の両端部付近の冷却が促進されて、複数の棚
25で区画された各段の左右方向の温度が平均化され
る。
【0028】一方、圧縮機22の停止時は空気循環用送
風機27が運転され、冷蔵室17の最下段に設けた空気
吸入口28より室内空気を吸入して空気循環ダクト26
内を上方へ通風し、脱臭手段30を介して上方の各段に
対応した空気吐出口29より吐出するという循環作用を
繰り返す。この時、通常冷気が澱みやすく他段に比べて
低温になりやすい冷蔵室最下段の空気を回収して上方の
各段に循環供給するため上下方向の温度が平均化され
る。また、比重が重いために冷蔵室内下部に滞留しやす
い臭気成分は、空気循環用送風機27を最下部に設けて
直吸い型の送風機として作用させるため、吸入抵抗が少
なく効率よく回収される。このため脱臭手段30への吸
着効率が高まり、低温活性触媒の酸化分解作用によって
脱臭促進される。
【0029】また、空気循環用送風機27による室内空
気循環作用は、このように主として圧縮機22の停止中
に行われるため、圧縮機22の運転中に行われる冷却作
用の妨げにはならず、室内の上下左右にわたって温度の
平均化が図れ、食品の保存品質を安定して維持させるこ
とができる。
【0030】次に、空気循環用送風機27を、圧縮機2
2の停止時以外に扉開閉後の一定時間にも運転させるた
め、扉開閉によって新しい食品収納が行われた場合、初
期品温を引き下げる冷却促進機能として作用する。この
ため、食品品質の劣化および臭気の発生が抑制される。
またこの時、圧縮機22の運転中であれば冷却冷気が吐
出されているが、空気循環ダクト26は室内中央部にあ
って両端部近傍の冷気吐出ダクト23とは所定の間隔を
おいて配置されており、冷気循環の大きな妨げにはなら
ない。
【0031】さらには、空気循環ダクト26内に備えた
室内照明灯31と表面の照明カバー32によって、冷蔵
室内中央部の上下に連通した照明塔として作用し、室内
の照度分布が平均化されて室内の収納食品が見やすくな
るほか、一体感のあるデザインで視覚的意匠効果も大き
い。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の冷蔵庫によると、
次のような効果が得られる。
【0033】冷蔵室内の奥面両端近傍より冷却器で冷却
された冷気が吐出されて、分布的に温度の高くなる両端
部が冷却促進され室内左右方向の温度分布が平均化され
る。加えて冷蔵室内の空気を吸入して冷蔵室内に吐出す
空気循環用送風機の循環作用により、空気循環ダクト
を通じて冷蔵室内の上下の空気が交換され室内上下方向
の温度分布も平均化される。このため、食品の保存品質
を安定して維持させることができる。
【0034】また、空気循環用送風機は空気循環ダクト
の最下部に備えたために、冷気が澱み低温になりやすい
冷蔵室最下部の空気を回収して上方の各段に供給するこ
とになって上下の温度はより平均化され、一層食品の保
存品質を安定維持できる。
【0035】また、空気循環用送風機の風下に脱臭手段
を設けることによって、比重が重いために冷蔵室内下部
に滞留しやすい臭気成分が効率よく回収、吸着され、脱
臭作用が促進される。
【0036】また、空気循環用送風機を、圧縮機の停止
時および扉開閉後の一定時間に運転させるため、冷却冷
気の循環の大きな妨げにならず、扉開閉による食品収納
に対して初期品温を引き下げる冷却作用としてはたら
く。このため食品品質の劣化および臭気の発生が抑制さ
れる
【0037】さらには、空気循環ダクト内に備えた室内
照明灯と表面の照明カバーによって、冷蔵室内中央部の
上下に連通した照明塔として作用し、室内の照度分布が
平均化されて見やすくなるほか、視覚的意匠効果も高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷蔵庫の正面図
【図2】同実施例における冷蔵庫の縦断面図および制御
ブロック図
【図3】同実施例におけるフローチャート
【図4】同実施例におけるタイミングチャート
【図5】従来の冷蔵庫の縦断面図
【符号の説明】
13 冷蔵庫本体 14 断熱材 17 冷蔵室 18 冷凍室 20 冷却器 21 送風機 22 圧縮機 26 空気循環ダクト 27 空気循環用送風機 28 空気吸入口 29 空気吐出口 30 脱臭手段 31 室内照明灯 32 照明カバー 33 室内温度検知器 36 扉開閉検知器 41 空気循環用送風機制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F25D 27/00 F25D 27/00 (72)発明者 小柳 英二郎 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5 号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 前田 耕治 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5 号 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−141840(JP,A) 特開 平1−219482(JP,A) 特開 平6−213550(JP,A) 実開 昭62−38573(JP,U) 実開 平5−64688(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 304 F25D 11/02 F25D 17/06 315 F25D 17/06 316 F25D 23/00 302 F25D 27/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材で構成した本体および扉と、前記
    本体内に形成した冷凍室、冷蔵室と、圧縮機、凝縮器、
    冷却器等よりなる冷凍サイクルと、前記冷却器で冷却し
    た冷気を前記冷凍室及び冷蔵室に強制通風させる送風機
    と、前記冷蔵室内の奥両端部に上下方向に設けられ前記
    冷却器で冷却した冷気を前記送風機により前記冷蔵室内
    に吐出する冷気吐出ダクトと、前記冷気吐出ダクトと所
    定の間隔をおいて前記冷蔵室内の奥中央部に上下方向に
    設けた空気循環ダクトと、前記空気循環ダクト内に前記
    送風機とは別に備えられ前記冷蔵室内の空気を吸入し冷
    蔵室内に吐出する空気循環用送風機とより成る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 空気循環用送風機は空気循環ダクトの最
    下部に備えられ、冷蔵室内の最下段に空気吸入口を、上
    方の各段に空気吐出口を設けた請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 空気循環ダクト内において、空気循環用
    送風機の風下に脱臭手段を設けた請求項2記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 空気循環用送風機を、圧縮機の停止時お
    よび扉開閉後の一定時間に運転させる制御装置を備えた
    請求項2または3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 空気循環ダクトの表面を照明カバーと
    し、内部に室内照明灯を備えた請求項1記載の冷蔵庫。
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