WO2021149383A1

WO2021149383A1 - 冷蔵庫

Info

Publication number: WO2021149383A1
Application number: PCT/JP2020/045764
Authority: WO
Inventors: 正久　昌利; 泰幸岡本; 朗川勾; 幸子金原
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2020-01-22
Filing date: 2020-12-09
Publication date: 2021-07-29
Also published as: JP2021116932A; CN214039125U; JP2024107322A

Abstract

冷蔵庫（１）は、霧化部と回路部とを備え、霧化部に回路部によって高電圧を印加して水を霧化させる静電霧化装置（２９）を備える。冷蔵庫（１）は、冷蔵庫（１）の上部に配置された冷蔵室（１４）と、冷蔵室（１４）より下方に配置された野菜室（１７）と、を備え、静電霧化装置（２９）は、冷蔵室（１４）の天面部（２８）に配置されている。

Description

冷蔵庫

　本開示は、貯蔵室に霧化装置を備えた冷蔵庫に関するものである。

　近年、野菜室の保鮮性を高めるために、野菜室の天面に静電霧化装置を備えた冷蔵庫が提案されている。当該冷蔵庫においては、静電霧化装置のペルチェ素子によって冷却された電極と対向電極との間に高電圧をかけてミストを放出し、野菜室の除菌を行う（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１６－６１４５４号公報

　本開示は、冷蔵室の天面に静電霧化装置を配置し、冷蔵室の除菌および脱臭の性能を高めた冷蔵庫を提供する。

　本開示における冷蔵庫は、霧化部と霧化部に高電圧を印加する回路部とを有して霧化部の水を霧化させる静電霧化装置を備える。冷蔵庫は、冷蔵庫の上部に配置された冷蔵室と、冷蔵室より下方に配置された野菜室と、を備え、静電霧化装置は冷蔵室の天面に配置されている。

　本開示の冷蔵庫は、静電霧化部装置を冷蔵室の天面に備えたことで、静電霧化装置から発生するミストによって冷蔵室の除菌および脱臭を効率的に行うことができる。

図１は、本開示の実施の形態１における冷蔵庫の正面図である。図２は、同冷蔵庫の縦断面図である。図３は、同冷蔵庫の冷蔵室上方の要部断面図である。図４は、同冷蔵庫の要部断面図である。図５は、同冷蔵庫の部分拡大図である。図６は、同冷蔵庫の霧化カバー部材の斜視図である。

　（本開示の基礎となった知見等）
　発明者らが本開示に想到するに至った当時、静電霧化装置は野菜室に設置され、静電霧化装置で発生するミストによって野菜室に保存される野菜を新鮮に維持するものであった。また、野菜室を循環したミストが冷蔵室へ送られて冷蔵室の除菌および脱臭を行う構成であった。このような状況において、発明者らは、毎日使う冷蔵室のクリーン化というニーズを踏まえ、冷蔵室のクリーン化についての課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。

　本開示は、冷蔵室の天面に静電霧化装置を備えたものであり、冷蔵室の天面に配置した静電霧化装置から発生させたミストを冷蔵室内に行きわたらせることができる冷蔵庫を提供する。

　以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。

　なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

　（実施の形態１）
　図１は冷蔵庫の正面図であり、図２は縦断面図である。まず図１及び図２を用いて冷蔵庫の全体構成を説明する。

　本実施の形態に係る冷蔵庫１は、図２に示すように、前方（図２に示すＸ方向の左側）が開口した冷蔵庫本体２を備える、冷蔵庫本体２は、外郭を構成する金属製の外板３と、硬質樹脂製の内板４と、外板３および内板４の間に発泡充填された断熱材５とで構成されている。冷蔵庫本体２の内部には、断熱仕切板６，７，８によって複数の貯蔵室が形成されている。冷蔵庫本体２の各貯蔵室は、冷蔵庫本体２と同様の断熱構成が採用された、回動式の冷蔵室扉９又は引出し式の扉１０，１１，１２，１３によって開閉自在に構成されている。

　冷蔵庫本体２内には、図１及び図２に示すように、最上部に冷蔵室１４が配置されている。なお、本実施の形態の例では、冷蔵庫本体２内には、温度帯を切り替え可能な切替室１５と、切替室１５に並設された製氷室１６と、野菜室１７と、冷凍室１８と、が配置されている。切替室１５は、断熱仕切板６によって冷蔵室１４と上下方向に区画され、断熱仕切板６の下方に配置されている。製氷室１６は、切替室１５の横に断熱区画されて配置されている。６野菜室１７は、断熱仕切板７によって切替室１５および製氷室１６と上下方向に区画され、断熱仕切板７の下方に設配置されている。冷凍室１８は、断熱仕切板８によって野菜室１７と上下方向に区画され、断熱仕切板８の下方に配置されている。

　冷蔵室１４の内部には、複数の棚板１９が上下方向に複数段となるように配置されている。冷蔵室１４の下部には、冷蔵室１４とは冷却温度帯の異なるパーシャル室２０が配置されている。

　冷蔵室１４は、冷蔵保存するための貯蔵室であり、具体的には、約２～３℃に温度設定されて冷却が行われる。また、冷蔵室１４内に設けられたパーシャル室２０は、微凍結保存に適した約－３℃に温度設定される。なお、パーシャル室２０は、１℃前後のチルド温度帯にも温度設定することが可能である。

　野菜室１７は、冷蔵室１４より若干高く温度設定される貯蔵室で、具体的には、４～７℃に温度設定されて冷却される。この野菜室１７は野菜等の収納食品から発せられる水分により高湿度となるため、局所的に冷えすぎると結露することがある。そのため、野菜室１７を比較的高い温度に設定することで冷却量を少なくして、局所的な冷えすぎによる結露の発生を抑制している。

　冷凍室１８は、冷凍温度帯に温度設定される貯蔵室で、通常約－１８℃に温度設定されて冷却される。しかしながら、収納食品の冷凍保存状態の向上のため、例えば－３０℃や－２５℃などの低温に温度設定されて冷却されることもある。

　切替室１５は、庫内の温度を変更可能な貯蔵室であり、用途に応じて冷蔵温度帯から冷凍温度帯まで切り換えることができるようになっている。

　野菜室１７の背面（図２におけるＸ方向の右側）には冷却室２１が配置されている。冷却室２１には、冷気を生成する冷却器２２と、冷気を各室に供給する冷却ファン２３と、が配置されている。冷却器２２の下方には、ガラス管ヒータ等で構成された除霜手段２４（以下、ヒータと称す）が設けられている。

　冷却器２２と、圧縮機２５と、熱交換器（図示せず）と、各室の開口部の露付きを防止する防露パイプ（図示せず）と、キャピラリーチューブ（図示せず）とが環状に接続されて冷凍サイクルが構成されており、圧縮機２５によって圧縮された冷媒の循環によって冷却器２２による冷却が行われる。

　冷却ファン２３は冷却器２２の上方に設けられている。冷却器２２で冷却された冷気の一部は、冷却ファン２３による強制通風によって、冷却ファン２３の下流側において冷却室２１と連通する冷蔵室冷気風路２６を通って冷蔵室１４に供給される。また、冷却器２２で冷却された冷気の一部は、冷却ファン２３の強制通風によって冷凍室冷気風路２７を通って冷凍室１８に供給される。冷蔵室１４を循環した冷気または冷却器２２で冷却された冷気の一部が、野菜室冷気風路(図示しない)を通って野菜室１７に供給されて、これら各室を冷却するように構成されている。

　冷蔵室１４と、切替室１５および製氷室とを仕切る断熱仕切板６には、冷蔵室１４への冷気量を調節する冷蔵室ダンパ３９が備えられている。

　次に冷蔵室１４の構成について具体的に説明する。

　図３は冷蔵室１４の上部の縦断面図である。冷蔵室１４の内壁を構成する内板４であって、冷蔵室１４の天面部２８には、静電霧化装置２９が設けられている。静電霧化装置２９は、貯蔵室内にナノサイズのマイナスイオンミストを発生させる。静電霧化装置２９は、冷蔵室１４内の空気中の水分を結露させる霧化部３０と、霧化部３０に高電圧を印加する回路部３１とを備えている。

　霧化部３０は、マイナスイオンミストを発生する霧化電極と、霧化電極に空気中の水分を供給する供給手段としてペルチェ素子と、を備えている。ペルチェ素子へ通電され、霧化部３０の霧化電極が冷却される構成となっている。

　静電霧化装置２９の後方の冷蔵室１４の背面部には、冷蔵室冷気風路２６が設けられている。冷蔵室冷気風路２６は、冷蔵室１４の下端部から最上部の棚板１９よりも上方であって天面部２８よりも下方の位置まで延在して設けられている。冷蔵室冷気風路２６には、天面部２８に向けて開口した吹出し口２６ａが複数箇所備えられている。

　天面部２８には、冷蔵室１４内を照明するＬＥＤで構成された照明装置３２が設けられている。冷蔵室１４の前面開口部側から順に、照明装置３２及び静電霧化装置２９が配置されている。

　静電霧化装置２９と冷蔵室冷気風路２６の吹出し口２６ａとの間には、スペース３３が形成されている。静電霧化装置２９は、冷蔵室冷気風路２６よりも照明装置３２に近づけて配置されている。

　冷蔵庫１の天面壁を構成する外板３には、冷蔵庫１の運転を制御する制御基板３４を収納する制御基板収納部３５が配置されている。本実施の形態の例では、制御基板収納部３５は、天面壁に設けられた凹み部により形成されており、当該制御基板収納部３５に制御基板３４が収納されている。

　静電霧化装置２９は、冷蔵室１４の前面開口部の位置よりも天面部２８の壁厚の薄い、制御基板３４の下方に配置されている。

　図４に示すように、静電霧化装置２９は、霧化部３０及び回路部３１を固定する台座３６と、台座３６をカバーする霧化カバー部材３７とを備えている。図５に示すように、台座３６には係合爪３６ａが形成されている。図４に示すように、冷蔵室１４の天面部２８の内板４と断熱材５との間には、ベース部材３８が埋設されている。

　図４において、ベース部材３８には、照明装置３２のＬＥＤが実装された基板３２ａを保持する照明ベース部３８ａと、回路部３１の電気配線と制御基板３４とを接続するコネクタ６０を収納するコネクタ収納部３８ｂとが一体に形成されている。

　また図５に示すように、コネクタ収納部３８ｂの後方には、台座３６を差込んで固定する固定部３８ｃが、ベース部材３８と一体に形成されている。

　図５に示すように、台座３６の係合爪３６ａは、天面部２８の内板４に形成された孔部２８ａを貫通してベース部材３８と係合する。台座３６と一体形成された挿入部３６ｂ（図４参照）は、ベース部材３８と、照明装置３２を構成する照明カバー部材３２ｂとの間に挿入されて保持される。霧化カバー部材３７の冷蔵室冷気風路２６側に備えられたビス止め部３７ａ（図６参照）にビスが挿入されて、霧化カバー部材３７と台座３６とベース部材３８とが固定される。

　台座３６は、内板４の天面部２８に、冷蔵庫１の前後方向、すなわち図２のＸ方向（水平方向）に対して傾斜させて設置されている。具体的には図４の点線で示すように、台座３６の冷蔵室冷気風路２６側（台座３６の後側）の一端部は、台座３６の冷蔵室扉９側（台座３６の前側）の他端部よりも下方に位置するように配置されている。台座３６に固定された回路部３１は霧化部３０よりも上方に位置しており、少なくとも回路部３１の上端は霧化部３０の上端よりも上方に配置されている。

　霧化部３０は、吹出し口２６ａよりも上方に位置している（図３参照）。

　図４及び図６に示すように、霧化カバー部材３７は水溜め部３７ｂを有する。水溜め部３７ｂは、霧化部３０に保持される水が棚板１９に落下しないように、霧化部３０の鉛直下方に設けられている。

　台座３６に固定された回路部３１の周囲には、霧化カバー部材３７と一体成形された区画壁３７ｃが設けられている。区画壁３７ｃは、霧化部３０で発生したミスト及び冷気が区画壁３７ｃの内側に入らないように構成されている。

　図４に示すように、霧化カバー部材３７は、天面部２８から冷蔵室１４の最上部の棚板１９に向かって庫内側へ突出するように形成されている。図４および図６に示すように、霧化カバー部材３７の側面部３７ｄには、上下方向に複数段となるように形成されたミスト放出口３７ｅが配置されている。霧化カバー部材３７は、ミスト放出口３７ｅを介して自然対流によってミストを冷蔵室１４内に放出できるように構成されている。

　霧化カバー部材３７のミスト放出口３７ｅは、下段へ行くほどミスト放出口３７ｅの位置が霧化部３０または回路部３１に近づくよう段差状に形成されている。上下方向に隣り合うミスト放出口３７ｅ同士の間には、水平方向に延在するガイドリブ３７ｆが複数段形成されている。これにより、霧化カバー部材３７の前に食品等が置かれてもミスト放出口３７ｅが塞がれないようにしている。

　したがって、冷蔵室１４に食品等が詰め込まれた場合であっても、ミスト放出口３７ｅからミストを放出することができため、冷蔵室１４内の除菌効果を維持することができる。

　図４に示すように、霧化カバー部材３７の下部は下方に突出して構成されている。水溜め部３７ｂは、霧化カバー部材３７の当該下部の底面となる部分に形成されている。

　霧化カバー部材３７は、傾斜して配置された台座３６を下方から覆うとともに、冷蔵室１４の前面開口部に向かって上方に傾斜して配置されている。このため、ガイドリブ３７ｆ間のミスト放出口３７ｅが利用者から見えにくくなり、冷蔵室１４内の視認性が向上する。また、ガイドリブ３７ｆの端部を上方に向かって傾斜させて配置することで、よりミスト放出口３７ｅが見えにくくなり、ミスト放出口３７ｅ内への異物の混入も防止することができる。

　霧化カバー部材３７における吹出し口２６ａに対向する側には、開口部３７ｇが形成されている。霧化カバー部材３７における吹出し口２６ａに対向しない側には、開口部３７ｈが形成されている。開口部３７ｇの開口面積は、開口部３７ｈの開口面積よりも小さく構成されている。これにより、吹出し口２６ａ近傍の低湿度の冷気が、積極的に霧化カバー部材３７内に入らないようになっている。

　なお、本実施の形態における例では、吹出し口２６ａは冷蔵室冷気風路２６の左右幅方向に２つ形成されている。冷蔵庫１の平面視において、霧化部３０が２つの吹出し口２６ａそれぞれの前後方向における延長線の間に配置されるように、最上部の吹出し口２６ａは左右両サイドに振り分けられて配置されている。このようにして、吹出し口２６ａから吹出される低湿度の冷気が霧化部３０に直接当たらないように構成されている。

　上記のように構成された静電霧化装置２９について動作を説明する。

　前述のように、冷蔵庫１の上部に配置された冷蔵室１４の天面部２８に、静電霧化装置２９が備えられている。冷却器２２で生成された冷気は冷却ファン２３によって強制通風され、冷蔵室ダンパ３９を介して冷蔵室冷気風路２６を通って、各棚板１９間に形成された吹出し口２６ｂから吹出される。また、最上部の棚板１９よりも上方において天面部２８に向かって開口した複数個の吹出し口２６ａからも、冷気が吹出される。これにより、冷蔵室１４内が所定温度に冷却される。

　吹出し口２６ａから吹出された冷気は、冷蔵室１４のスペース３３に開放される。このため、低湿度の吹出し冷気が静電霧化装置２９の霧化部３０の周囲に送り込まれるのが抑制される。

　本実施の形態では、左右幅方向に２つ形成された吹出し口２６ａそれぞれの前後方向における延長線の間になるように、霧化部３０が配置されている。従って、霧化部３０に低湿度の冷気が直接取り込まれることを回避できる。また、静電霧化装置２９の霧化カバー部材３７において、吹出し口２６ａに対向する側に設けられた開口部３７ｇは、他の部分に設けられた開口部よりも開口面積が小さく形成されている。従って、吹出し冷気が霧化部３０に送り込まれるのをさらに抑制することができる。

　冷蔵室１４への冷気量を調節する冷蔵室ダンパ３９が閉じられた状態で、回路部３１によって霧化部３０のペルチェ素子へ通電され、霧化電極が冷却される。霧化電極が冷却されることで霧化電極周囲の冷蔵室１４の空気が冷却され、当該空気中の水分が冷却により凍結することで霧化電極上に凍結した水分が生成される。

　その後、霧化部３０の霧化電極上に生成された凍結水分を融解するとともに、回路部３１によって霧化電極に高電圧を印加することで、ナノサイズのマイナスイオンミストが発生する。発生したマイナスイオンミストをミスト放出口３７ｅから冷蔵室１４に放出することで、冷蔵室１４内においてミスト中に含まれるＯＨラジカルが各種の臭い成分を分解する。これにより、冷蔵室１４内の除菌および脱臭の効果を高めることができる。

　霧化カバー部材３７の側面部３７ｄが庫内へ突出して形成されているため、当該側面部３７ｄに形成されたミスト放出口３７ｅも庫内空間内に突出した位置に配置されることになる。従って、庫内の空気が霧化カバー部材３７内に取り込まれやすい。

　このため、ミスト放出口３７ｅは、庫内空気と一緒に空気に含まれる水分を取り込む取込み口として機能する。すなわち、霧化部３０で水が生成された時に霧化カバー部材３７内の空気中の水分が減少するが、このミスト放出口３７ｅが霧化カバー部材３７内に庫内空気取込み孔として機能することで、継続的に霧化カバー部材３７内に庫内空気を送り込んで空気を入れ替えることができる。従って、霧化部３０おいて継続的に適度なミストを発生させることができる。

　図２に示すように、制御基板３４は、外板３の天面壁に備えられた制御基板収納部３５の凹み部に収納されている。そして、静電霧化装置２９は、冷蔵室１４の前面開口部における壁厚よりもその壁厚が薄くなった、制御基板３４の下方に配置されている。このため、霧化部３０周辺の湿度が低化するのを抑制することができる。

　図４に示すように、台座３６の冷蔵室冷気風路２６側の一端部は冷蔵室扉９側の他端部よりも下方になるように配置されている。このため、回路部３１を霧化部３０よりも上方に配置させることができ、霧化部３０で霧化されて発生したミストが回路部３１へ侵入しにくくなる。従って、回路部３１内の結露を抑制できる。

　台座３６の霧化部３０は吹出し口２６ａよりも上方に位置しているので（図３参照）、吹出し口２６ａから吹出された冷気が直接霧化部３０内に入り込むのを抑制できる。従って、冷気の湿度が低下して水が生成されにくくなるのを抑制することができる。

　また、回路部３１も吹出し口２６ａよりも上方に位置することになる。従って、回路部３１の周囲に冷気が入り込むのを抑制でき、回路部３１内の結露を抑制することができる。

　本実施の形態では、静電霧化装置２９は、霧化部３０と回路部３１とを固定する台座３６に備えられた係合爪３６ａがベース部材３８に係合し、台座３６に一体形成された挿入部３６ｂがベース部材３８と照明装置３２を構成する照明カバー部材３２ｂとの間に挿入されて保持される。そして、霧化カバー部材３７の冷蔵室冷気風路２６側に備えられたビス止め部３７ａにビスが挿入されて霧化カバー部材３７と台座３６とベース部材３８とが固定される。従って、静電霧化装置２９は、ビス１個での締結により、天面部２８に固定することができるため、組立における作業性を高めることができる。

　静電霧化装置２９の取付けられる天面部２８には、外板３方向に凹む凹み部が形成されて、静電霧化装置２９が部分的に天面部２８に埋設されていてもよい。これによって。例えば冷蔵室１４の最上段の棚板１９の載置空間を確保することができ、冷蔵室１４の収納量を高めることができる。

　この際、冷蔵庫の天面壁の壁厚が薄くなるが、天面壁内に例えば真空断熱材を埋設する等によって断熱性能を維持することができる。

　なお、本実施の形態では、静電霧化装置２９を天面部２８に配置してミストを冷蔵室１４内全体に行きわたらせる構成について説明したが、例えば冷蔵室１４の両側奥部の上部コーナー部に配置してもよい。このように、食品にユーザの手が届きにくく、取出しにくい位置に静電霧化装置２９を配置することで、冷蔵室１４内のスペースを有効活用することができる。

　本開示は、静電霧化部装置を冷蔵室の天面に備えたことで、静電霧化装置から発生するミストを冷蔵室内に行きわたらせることができ、冷蔵室の除菌および脱臭を効率的に高めること可能である。従って、家庭用および業務用などの様々な種類および大きさの間冷式の冷蔵庫に適用することができる。

　１　　冷蔵庫
　２　　冷蔵庫本体
　３　　外板
　４　　内板
　５　　断熱材
　６　　断熱仕切板
　７　　断熱仕切板
　８　　断熱仕切板
　９　　冷蔵室扉
　１０，１１，１２，１３　　扉
　１４　　冷蔵室
　１５　　切替室
　１６　　製氷室
　１７　　野菜室
　１８　　冷凍室
　１９　　棚板
　２０　　パーシャル室
　２１　　冷却室
　２２　　冷却器
　２３　　冷却ファン
　２５　　圧縮機
　２６　　冷蔵室冷気風路
　２６ａ　　吹出し口
　２６ｂ　　吹出し口
　２７　　冷凍室冷気風路
　２８　　天面部
　２８ａ　　孔部
　２９　　静電霧化装置
　３０　　霧化部
　３１　　回路部
　３２　　照明装置
　３２ａ　　基板
　３２ｂ　　照明カバー部材
　３３　　スペース
　３４　　制御基板
　３５　　制御基板収納部
　３６　　台座
　３６ａ　　係合爪（係合部）
　３６ｂ　　挿入部
　３７　　霧化カバー部材
　３７ａ　　ビス止め部
　３７ｂ　　水溜め部
　３７ｃ　　区画壁
　３７ｄ　　側面部
　３７ｅ　　ミスト放出口
　３７ｆ　　ガイドリブ
　３７ｇ　　開口部（第１の開口部）
　３７ｈ　　開口部（第２の開口部）
　３８　　ベース部材
　３８ａ　　照明ベース部
　３８ｂ　　コネクタ収納部
　３８ｃ　　固定部
　３９　　冷蔵室ダンパ
　６０　　コネクタ

Claims

　霧化部と前記霧化部に高電圧を印加する回路部とを有して前記霧化部の水を霧化させる静電霧化装置を備えた冷蔵庫であって、
　前記冷蔵庫は、
　　前記冷蔵庫の上部に配置された冷蔵室と、
　　前記冷蔵室より下方に配置された野菜室と、を備え、
　前記静電霧化装置は前記冷蔵室の天面に配置されている、
冷蔵庫。
　前記冷蔵庫は、前記冷蔵室の背面に配置されるとともに、前記冷蔵室に向けて開口する吹出し口を有する冷蔵室冷気風路を備え、
　前記静電霧化装置は、前記吹出し口から吹出す冷気が直接導入されない位置に配置されている、
請求項１に記載の冷蔵庫。
　前記冷蔵庫は、前記冷蔵室の天面に配置された照明装置を備え、
　前記静電霧化装置は、前記照明装置と前記吹出し口との間であって、前記吹出し口よりも前記照明装置に近づけて配置され、
　前記静電霧化装置と前記吹出し口との間にスペースが形成されている、
請求項２に記載の冷蔵庫。
　前記吹出し口は少なくとも２つの吹出し口を有し、
　前記冷蔵室は一つ以上の棚板を有し、
　前記少なくとも２つの吹出し口は、前記一つ以上の棚板のうち前記冷蔵室の最上部に位置する棚板よりも上方に配置され、
　前記静電霧化装置は、前記冷蔵庫の平面視において、前記少なくとも２つの吹出し口のうち２つの吹出し口それぞれの前後方向における延長線の間に配置されている、
請求項２または請求項３に記載の冷蔵庫。
　前記冷蔵室は、前記冷蔵室の天面に配置された断熱材と、前記断熱材に埋没されたベース部材と、を有し、
　前記静電霧化装置は、前記霧化部と前記回路部とが取付けられるとともに係合部を有する台座と、前記台座をカバーする霧化カバー部材と、を有し、
　前記台座の前記係合部は、前記冷蔵室の前記天面に形成された孔部を貫通して前記ベース部材に係合されている、
請求項１に記載の冷蔵庫。
　前記冷蔵室は、前記冷蔵室の天面に配置された断熱材と、前記断熱材に埋没されたベース部材と、を有し、
　前記静電霧化装置は、前記霧化部と前記回路部とが取付けられるとともに係合部を有する台座と、前記台座をカバーする霧化カバー部材と、を有し、
　前記台座の前記係合部は、前記冷蔵室の前記天面に形成された孔部を貫通して前記ベース部材に係合されている、
請求項２から請求項４のいずれか１項に記載の冷蔵庫。
　前記霧化カバー部材は、
　　前記冷蔵室の内部空間に突出して配置されるとともに、
　　前記霧化カバー部材の側面であって前記吹出し口に対向する側の第１の側面部に配置されて前記冷蔵室空間に連通する第１の開口部と、前記霧化カバー部材の他の側面であって前記吹出し口に対向しない側の第２の側面部に配置されて前記冷蔵室空間に連通する第２の開口部と、を有し、
　前記第１の開口部の開口面積は、前記第２の開口部の開口面積よりも小さい、
請求項６に記載の冷蔵庫。