JP2003011684A - トラクタのトランスミッション - Google Patents

トラクタのトランスミッション

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JP2003011684A JP2001195451A JP2001195451A JP2003011684A JP 2003011684 A JP2003011684 A JP 2003011684A JP 2001195451 A JP2001195451 A JP 2001195451A JP 2001195451 A JP2001195451 A JP 2001195451A JP 2003011684 A JP2003011684 A JP 2003011684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧作動式PTOクラッチを内部に有するト
ラクタのトランスミッションにおいて、補助油圧ポンプ
から切換弁を介してPTOクラッチ装置へ至る油経路を
簡潔にして、トランスミッションのコンパクト化、ミッ
ションケースの製造コストの低減を図る。 【解決手段】 ミッションケース(29a・29b)に
内装した油圧作動式のPTOクラッチ68に対する圧油
供給源である補助油圧ポンプ65を、前記ミッションケ
ースに取り付けたポンプ取付ケース200に装着すると
ともに、前記PTOクラッチ68を断接操作する切換弁
79を、該ポンプ取付ケース200に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタのトラン
スミッションにおける、油圧作動式PTOクラッチへの
油供給レイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車体の後方に作業機を接続可
能とし、作業機を牽引するとともに駆動させて種々の作
業を行うトラクタは公知とされている。このトラクタの
一般的な構成として、車体前部にエンジンを配置し、該
エンジンの動力を入力し変速し後車軸へ伝達するための
トランスミッションを車体後部に配置する構成がある。
この構成において該トランスミッションは、その前部に
入力軸を設ける一方、後部には後車軸を支持するととも
に作業機を駆動するためのPTO軸を配置し、前方から
入力されたエンジンの動力は分岐されて、後方の後車軸
及びPTO軸に伝達されることとなる。また、トランス
ミッションには、前記後車軸やPTO軸に対する動力を
変速したり断接したりするための機構、例えばHSTや
副変速装置やPTOクラッチ装置やPTO変速装置等が
備えられている。
【0003】前記PTOクラッチ装置については、これ
を油圧作動式とする構成が公知とされている。そして従
来は、例えば特願平4−59436号に示すように、P
TOクラッチ装置に圧油を供給するための補助油圧ポン
プをミッションケースの左右一側に取り付ける一方、P
TOクラッチ装置を断/接するための切換弁をミッショ
ンケースの左右他側に配置するレイアウトとなってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来のレイアウトでは、補助油圧ポンプから切換弁を
介してPTOクラッチ装置へ至る油経路が複雑になって
しまう。即ち、左右一側の補助油圧ポンプから吐出され
た油を、左右他側の切換弁へ導き、更にミッションケー
ス内部のPTOクラッチ装置へ導入させるという複雑な
油経路レイアウトを採用せざるを得ないのである。従っ
て、配管を用いて上述の油経路を構成する場合は長くて
複雑な形状の配管が必要になるし、ミッションケースの
壁部に油路や油溝を形成して上述の油経路を構成する場
合は油路等の構造が複雑となってミッションケース製造
コストが増大してしまう。また、補助油圧ポンプと切換
弁とを左右に振り分けて配置する従来のレイアウトで
は、トランスミッションの左右幅が増大し、コンパクト
なトランスミッションを提供できなくなってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0006】即ち、請求項1においては、ミッションケ
ースに内装した油圧作動式のPTOクラッチに対する圧
油供給源である補助油圧ポンプを、前記ミッションケー
スに取り付けたポンプ取付ケースに装着するとともに、
前記PTOクラッチを断接操作する切換弁を該ポンプ取
付ケースに設けたものである。
【0007】請求項2においては、前記PTOクラッチ
を配設する軸を、ミッションケースに形成した支壁部に
支持させ、該支壁部は少なくとも一側側方に向けて一体
的に延出されてミッションケース側壁の一部をなすよう
に形成して、該側壁の外面に前記ポンプ取付ケースを取
り付けるとともに、PTOクラッチを配設する前記軸の
内部に穿設する油路と、前記切換弁とが、ポンプ取付ケ
ースの取付面から前記支壁部に形成された油経路を介し
て連通されているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明のトランスミッションを備えたトラク
タの全体側面図である。図2はトランスミッションの側
面断面展開図、図3はトランスミッションの平面断面展
開図、図4は図2におけるX−X断面矢視図である。図
5はトラクタの油圧回路図である。
【0009】〔トラクタの構成〕図1に示す農用トラク
タ1においては前後方向に沿う左右の車両フレーム3を
配置し、該車両フレーム3の後端部にトランスミッショ
ン14のミッションケース29前面を取り付け、該ミッ
ションケース29の後部左右側面にはリアアクスルケー
ス15・15が配置される。符号2は伝動カバーであ
る。トラクタ1後部には作業機の接続を可能としてお
り、該作業機を駆動するためのリアPTO軸23が、ミ
ッションケース29の後端から突出されて支持される。
また、車体の腹部にはモア140が支持されており(ミ
ッドマウントモア)、該モア140を駆動するためのミ
ッドPTO軸25が、ミッションケース29の底面に取
り付けられたカバー29cに支持されて、前方に突出さ
れる。モア140はその上部に入力軸141を支持する
構成としており、該入力軸141と前記ミッドPTO軸
25とは、伝達軸142やユニバーサルジョイントを介
して連結されている。
【0010】車両フレーム3の前下方にはフロントアク
スルケース12を支持しており、該フロントアクスルケ
ース12の左右端に前輪4・4を懸架している。また、
上記左右のリアアクスルケース15・15には後車軸1
6をそれぞれ支持しており、左右一対の該後車軸16・
16のそれぞれの外端に後輪5・5を取り付けている。
ミッションケース29両側面にはデフ出力軸15a・1
5aが突出支持され、前記後車軸16・16と連動連結
されている。ミッションケース29の後部上面には、作
業機昇降用のリフトアーム21を有する油圧リフト装置
22が備えられている。
【0011】車両フレーム3の左右両側にはステップ6
・6を略水平に配設している。また、トランスミッショ
ン14の上方には座席7を配設し、車両フレーム3の前
後中途部にはダッシュボード8を立設している。該ダッ
シュボード8の上面には計器パネル11を設け、更に前
輪4・4を操向操作するためのステアリングハンドル9
を設けている。
【0012】ダッシュボード8の左右一側側面から変速
レバー41が横向きに突出されて、その握り部を機体略
左右方向へ向けながら前後回動可能に支持されている。
該変速レバー41は適宜のリンク機構を介して、前記ト
ランスミッション14の後述するコントロールアーム1
4dに連係される。機体左側のステップ6上には走行停
止ペダル47が枢支されており、該走行停止ペダル47
を踏動することによりトランスミッション14を中立状
態において車両を停止できるように連動連係している。
この走行停止ペダル47はまた、後述のPTOクラッチ
機構69が接続されているときにこれを切断するよう
に、該PTOクラッチ機構69にも連動連係させてあ
る。
【0013】トランスミッション14内には左右の前記
デフ出力軸15a・15aを駆動するための副変速機構
や差動機構等が配置され、該副変速機構は、上記座席7
の側部に配設された副変速レバー24により変速切換可
能とされる。また、上記リアPTO軸23・ミッドPT
O軸25への動力を断接するための機構も、該トランス
ミッション14内に配置される。トランスミッション1
4の詳細な構成については後述する。
【0014】この構成において、エンジン26の駆動力
がトランスミッション14に入力され、左右一対のデフ
出力軸15a・15aを介して、リアアクスルケース1
5内の左右の後車軸16・16を経由したのち、後輪5
・5を駆動する。また、トランスミッション14前部に
支持される前輪駆動取出軸19には該デフ出力軸15a
・15aと同期する回転が得られ、該前輪駆動取出軸1
9の回転はプロペラシャフト13やユニバーサルジョイ
ントを介してフロントアクスルケース12に伝達され、
左右の前輪4・4を駆動する。また、トランスミッショ
ン14に支持されるリアPTO軸23・ミッドPTO軸
25に対してもエンジン26の動力が伝達されて、車両
後端に取り付けられる作業機や、車両腹部の前記モア1
40を駆動できるようにしている。
【0015】前記車両フレーム3上にはエンジン26を
防振支持している。エンジン26の周囲にはラジエータ
やバッテリー、エアクリーナやマフラー等の装置群を配
設し(図略)、これら装置群の周囲は図1に示すように
フロントカバー17やサイドカバー18・18やボンネ
ットフード10で覆われている。エンジン26のクラン
ク軸は後方に突出されてフライホイール48を取り付け
ており、該フライホイール48は、図示しないダンパー
機構、二つのユニバーサルジョイント50・52、及
び、下向きに傾斜する伝達シャフト51を介して、トラ
ンスミッション14の入力軸14bに連結させている。
【0016】〔トランスミッションの構成〕次に、本発
明のトランスミッションについて、その構成を説明す
る。トランスミッション14は図2と図3に示すよう
に、前側と後側のケース半部29a・29bを有する割
り状に構成されたミッションケース29を備えており、
その前面には主変速機構としての静油圧式無段変速装置
(以下「HST」と称する。)14aが配設され、その
入力軸14bをHST14aのハウジング14cより前
方へ突出支持している。HST14aの下方においてミ
ッションケース29の前面から前記前輪駆動取出軸19
が突出されて支持され、また、ミッションケース29の
後端には前記リアPTO軸23が支持されている。更に
は、前記前側ケース半部29aの下面にはカバー29c
が付設されて、該カバー29cの前面から前記ミッドP
TO軸25が突出されて支持される。
【0017】図2・図3に示すように、前側ケース半部
29aは前端に壁部90(以下「前壁」という。)を有
し、後端側を開口させてある。一方、後側ケース半部2
9bは後端に壁部91(以下「後壁」という。)を有
し、前端を開口させてある。後側ケース半部29bは前
後中途部に仕切り壁108を形成し、ケース半部29b
は、該仕切り壁108より後方の部分においてその上面
を開口させている。前記前壁90は機体前後方向に垂直
な平板状に形成されて機体上下左右方向に延出され、図
14に示すように、その縁部はミッションケース29の
天井壁や下壁、及び左右側壁の一部をなしている。
【0018】前側ケース半部29aの後端縁と、後側ケ
ース半部29bの前端縁とを接合して、前記仕切り壁1
08の前方に第一のチャンバ131を、仕切り壁108
の後方に第二のチャンバ132を、それぞれ形成する。
更に、後側ケース半部29bの後壁91にはカバー11
0が取り付けられて、該後壁91とカバー110との間
に第三のチャンバ133を形成している。そして図2・
図3に示すように、この第一のチャンバ131において
ケース半部29aの前壁90とケース半部29bの仕切
り壁108との間に、走行出力軸42、走行カウンタ軸
45、前輪駆動取出軸19、PTO駆動主軸68、第一
リアPTO伝動軸82を、前後方向に沿って配置し、互
いに平行となるよう軸受支持する。また、ケース半部2
9bの後壁91と前記カバー110とにより、前後方向
に沿って互いに平行な、後述する第二リアPTO伝動軸
92とリアPTO軸23を軸受支持させる。
【0019】ミッションケース29内部には一定量の油
が充填され、後述の駆動系に配置される軸やギア等を自
然潤滑する。この油はHST14aの作動油としての役
割をも果たしている。ミッションケース29の左右一側
における側壁の上部外面には、ポンプ取付ケース200
を取り付けてある。該ポンプ取付ケース200の後面に
は第一補助油圧ポンプ65のケーシング300が取り付
けられ、該ケーシング300の後面には、第二補助油圧
ポンプ66のケーシング400が取り付けられる。この
ポンプ取付ケース200は図14に示すように、前記ミ
ッションケース前壁90の左右一側の縁部であって、ミ
ッションケース29の側壁の一部をなしている部分に、
外側から取り付けられる。
【0020】図5に示す如く、ミッションケース29内
の油は、後述するポンプ駆動ドライブトレーン113に
より駆動される第一補助油圧ポンプ65によって吸い上
げられ、前記HST14aの作動油循環油路20・20
に対しチャージ油として圧送される。この第一補助油圧
ポンプ65は後述するPTOクラッチ機構69や連れ回
り防止ブレーキ装置97に対しても油を送る役割を果た
し、送られた油は該機構69や装置97の作動油及び潤
滑・冷却油として用いられる。また図5に示すように、
ミッションケース29内の油は第二補助油圧ポンプ66
によっても吸い上げられ、ここから圧送された油は二手
に分岐されて、その一方は油圧リフト装置22へ導か
れ、該装置22の作動油として用いられる。この油圧リ
フト装置22は、車両の適宜位置に設けられた作業機昇
降レバー28の操作に応じて、作業機昇降用の前記リフ
トアーム21を上下昇降駆動して、トラクタ1の後部に
接続する作業機の高さを変更できるように構成してい
る。第二補助油圧ポンプ66から分岐された他方の油
は、ステアリングハンドル9の操作力を低減するための
パワーステアリング装置27に導かれ、該装置27の作
動油として用いられる。
【0021】〔走行駆動系〕トランスミッション14に
おける走行駆動系を、主に図2を参照しながら説明す
る。この走行駆動系は、前記HST14aと、該HST
14aの出力を更に変速する副変速機構43と、該副変
速機構43により変速された回転を差動装置56を介し
て後車軸16・16に伝達させる後輪側ドライブトレー
ン111と、該副変速機構43により変速された回転を
前輪駆動取出軸19に伝達させる前輪側ドライブトレー
ン112とによりなる。
【0022】主変速機構としてのHST14aを説明す
る。前記ミッションケース29の前面略上半部に平板状
のセンタセクション30が直立させて取り付けられ、該
センタセクション30の前面上側にポンプ付設面が、前
面下側にモータ付設面が、それぞれ形成されている。該
センタセクション30には、後述するアキシャルピスト
ン式の油圧ポンプ31及び油圧モータ32を収納させる
ための、HSTハウジング14cが取り付けられる。
【0023】油圧ポンプ31を説明する。前記ポンプ付
設面の中央にポンプ軸兼用とした前記入力軸14bを支
持させ、該入力軸14bにシリンダブロック33を相対
回転不能に嵌合し、該シリンダブロック33はセンタセ
クション30の前記ポンプ付設面に対して回転摺動自在
に設置されている。該シリンダブロック33にはシリン
ダ孔を複数穿設して、それぞれの該シリンダ孔にピスト
ン34を、付勢バネを介して往復摺動自在に嵌合してい
る。ピストン群34・34・・・の頭部は可動斜板35
に接当されており、可動斜板35の傾角を変更させるこ
とにより、ピストン34のストロークが変更されて吐出
容積を無段的に変更することができる。該可動斜板35
はトラニオンタイプに構成し、そのトラニオン軸はハウ
ジング14c外に延出されてコントロールアーム14d
が取り付けられ(図3)、該コントロールアーム14d
は図外のリンク機構を介して前記変速レバー41に連係
される。前記入力軸14bは前述したようにHSTハウ
ジング14cから前方へ突出され、図1に示す伝達シャ
フト51等を介して、エンジン26のフライホイール4
8に連動連結されている。
【0024】センタセクション30の内部には、前記油
圧ポンプ31により吐出される圧油を以下に説明する油
圧モータ32へ送油するための、作動油循環油路20・
20が穿設されている(図3・図6等)。
【0025】油圧モータ32を説明する。前記入力軸1
4bの下方に平行に配置されたモータ軸36が前記モー
タ付設面の中央に支持され、該モータ軸36にはシリン
ダブロック37を相対回転不能に嵌合し、該シリンダブ
ロック37はセンタセクション30の前記モータ付設面
に対して回転摺動自在に設置されている。該シリンダブ
ロック37にはシリンダ孔を複数穿設して、それぞれの
該シリンダ孔にピストン38を、付勢バネを介して往復
動自在に嵌合している。ピストン38・38・・・の頭
部は固定斜板39に接当されており、前記油圧ポンプ3
1の吐出容積に応じた速度の回転を、モータ軸36に得
ることができるようにしている。前記モータ軸36は図
2に示すように、センタセクション30を貫通して後方
のケース半部29a内に突出させており、その後端に走
行出力ギア40を固定している。
【0026】副変速機構43について図2を参照して説
明する。この副変速機構43はコンスタントメッシュタ
イプの二段変速式としており、前記走行出力軸42上に
第一入力ギア44が遊嵌され、該第一入力ギア44は前
記モータ軸36上の走行出力ギア40に噛合される。ま
た、前記走行カウンタ軸45上には第一カウンタギア4
6を固定して、前記第一入力ギア44は該第一カウンタ
ギア46にも噛合させるようにしている。前記走行カウ
ンタ軸45には第一カウンタギア46よりも歯数の少な
い第二カウンタギア49が形設され、該第二カウンタギ
ア49は、前記走行出力軸42上に遊嵌させた、第二入
力ギア53に噛合させている。そして、前記第一入力ギ
ア44と前記第二入力ギア53とに挟まれた位置におい
て、走行出力軸42上にクラッチハブを介してクラッチ
スライダ54を嵌合し、該クラッチスライダ54は走行
出力軸42に対し相対回転不能かつ軸方向摺動自在とし
ている。このクラッチスライダ54は適宜のリンク機構
を介して、図1に示す前記副変速レバー24に連係され
ている。また、前記第一入力ギア44及び前記第二入力
ギア53には、ともにクラッチスライダ54に係合し得
る歯部を形成してあり、前記副変速レバー24を操作し
て該クラッチスライダ54を軸方向に摺動させて、それ
らのいずれかに係合させることにより、第一入力ギア4
4からの高速の回転又は第二入力ギア53の減速された
回転を、択一的に走行出力軸42に得ることができるよ
うにしており、また、それらのいずれにも係合させない
ことで、回転が伝達されない中立状態とすることもでき
るようになっている。
【0027】走行出力軸42の回転は、前記後輪側ドラ
イブトレーン111を介して後輪5・5に、前輪側ドラ
イブトレーン112を介して前輪4・4に、それぞれ伝
達される。
【0028】後輪側ドライブトレーン111を説明す
る。前記走行出力軸42後端にはベベルピニオン55が
形設され、該ベベルピニオン55は前記差動装置56の
入力ベベルギア57に噛合される。差動装置56に入力
された動力は左右のデフ出力軸15a・15にトルク分
配され、後車軸16・16にギアを介して伝達されて、
後輪5・5を駆動する。このベベルピニオン55と前記
第二入力ギア53との間には、後述の前輪側ドライブト
レーン112及びミッドPTOドライブトレーン115
を配置するためのスペースが設けられている。
【0029】前輪側ドライブトレーン112を説明す
る。走行出力軸42の軸方向略中央部位上には前輪出力
ギア58が固定され、該前輪出力ギア58には、前記走
行カウンタ軸45上に遊嵌配置された中間ギア59が噛
合される。ミッションケース29下方に支持されて前記
前壁90よりその前端が突出するように配置した前記前
輪駆動取出軸19上には、前輪伝動ギア60が遊嵌さ
れ、該前輪伝動ギア60は前記中間ギア59と噛合され
る。この構成により、前記走行出力軸42と同期した回
転が前輪駆動取出軸19に伝達され、前輪4・4を駆動
することができる。
【0030】〔油圧ポンプ駆動系〕次に、前述した二つ
の補助油圧ポンプ65・66を駆動させるためのポンプ
駆動ドライブトレーン113を説明する。図3に示すよ
うに、前記入力軸14bはセンタセクション30を貫通
させて、その後端に出力ギア61を設けている。該出力
ギア61に近接させてカウンタ軸62をケース半部29
aの前壁90に片持ち支持させ、該カウンタ軸62上に
油圧ポンプ駆動ギア63を回転自在に支持して、前記出
力ギア61に噛合させている。
【0031】ケース半部29aの左右一側の側壁上部外
面にはポンプ取付ケース200が固定され、該ポンプ取
付ケース200内には伝達ギア64が支持される。ポン
プ取付ケース200には、ケース取付面200aと、該
ケース取付面200aと垂直なポンプ取付面200bが
それぞれ形成され、ケース取付面200aを前記ケース
半部29aの前記側壁に取り付けることによってポンプ
取付ケース200をミッションケース29に固定する一
方、ポンプ取付面200bには二つの補助油圧ポンプ6
5・66のケーシング300・400を連設し取り付け
ている。
【0032】前記ケース半部29aにおいて、ポンプ取
付ケース200を取り付ける部分には開口が形成され、
該開口から前記油圧ポンプ駆動ギア63の歯部の一部が
外方へ突出されて、該突出部分を前記ポンプ取付ケース
200で覆うとともに、前記伝達ギア64を噛合させて
いる。該伝達ギア64は、前記ポンプ取付ケース200
の後面に連接した二つの補助油圧ポンプ65・66の共
通のポンプ軸67に固定されている。この構成により、
前記入力軸14bの動力により二つの補助油圧ポンプ6
5・66が駆動されることとなって、ミッションケース
29内の油を前述のパワーステアリング装置27や油圧
リフト装置22等に圧送することになる。
【0033】〔PTO駆動系〕次に、前述のリアPTO
軸23及びミッドPTO軸25を駆動させるための駆動
系を説明する。図3・図4に示すように、出力ギア61
を挟んで前記油圧ポンプ駆動ギア63の略反対側の位置
に、PTO駆動主軸68が回転自在に支持される。該P
TO駆動主軸68は前記入力軸14bに対してオフセッ
トされた位置に配置され、該PTO駆動主軸68上に
は、前方側に油圧多板湿式のPTOクラッチ機構69
を、後端に油圧多板湿式の連れ回り防止ブレーキ装置9
7を、それぞれ設置している。
【0034】前記PTOクラッチ機構69の構成を説明
する。該PTO駆動主軸68上に入力ギア70を相対回
転自在に支持して前記出力ギア61に噛合させるととも
に、円環状の凹部を有するクラッチハウジング71をP
TO駆動主軸68上に相対回転不能に固定している。該
円環状の凹部には油圧的に進退可能としたピストン72
が嵌合されるとともに、前記入力ギア70の一側面は前
記円環状の凹部に向けて筒状に延出させてボス部分と
し、該ボス部分の外周面に取り付けられる複数の摩擦板
と前記クラッチハウジング71の内周面に取り付けられ
る複数の摩擦板とを交互に積層させて、摩擦板群81を
構成している。前記ピストン72は油圧により進退駆動
され、摩擦板群81の圧接して前記入力ギア70とクラ
ッチハウジング71とを摩擦係合させ、あるいは該圧接
を解除して両者70・71の摩擦係合を解除し得るよう
に構成している。PTO駆動主軸68の内部には給排油
路73が軸方向に穿設されており、前記ピストン72の
摩擦板群81に対する接離は、該給排油路73を介して
圧油が給排されることにより行われる。
【0035】連れ回り防止ブレーキ装置97の構成を説
明する。図3に示すように、前記PTO駆動主軸68の
一端はカップ状のブレーキハウジング103内に臨ま
せ、軸受を介して支持させてある。このブレーキハウジ
ング103は、前記仕切り壁108において前記第一の
チャンバ131を向く側面に開口形成した凹所116に
対し、軸方向に差し込まれ、図示せぬ係合突起により回
転不能とされている。該ブレーキハウジング103内に
挿入させた前記PTO駆動主軸68の端部にはピストン
104を油密的に嵌合させるとともに、ブレーキハウジ
ング103に取り付けた摩擦板とPTO駆動主軸68に
取り付けた摩擦板とを交互に積層させて摩擦板群106
を構成し、前記ピストン104が摩擦板群106を押圧
し摩擦係合させてPTO駆動主軸68に制動力を付与で
きるように構成している。
【0036】ここで、前記ピストン104とブレーキハ
ウジング103との間には更に皿バネ105が配置さ
れ、摩擦板群106を圧接させる方向の付勢力をピスト
ン104に与えている。また、PTO駆動主軸68内に
穿設された前記給排油路73は延出されて、該PTO駆
動主軸68の後端面に開口している。従って、該給排油
路73に圧油を供給すると、ピストン104は前記皿バ
ネ105に抗して、摩擦板群106の圧接を解除する方
向に後退され、PTO駆動主軸68の制動が解除され
る。一方で、該給排油路73の圧油をドレンすると、ピ
ストン104は前記皿バネ105の弾発力を得て前進
し、摩擦板群106を摩擦係合させ、PTO駆動主軸6
8に制動力を与える。
【0037】即ち、前記PTOクラッチ機構69と連れ
回り防止ブレーキ装置97とは相互連係して動作し、P
TOクラッチ機構69が「接」状態のときは連れ回り防
止ブレーキ装置97は「制動解除」状態とされ、PTO
クラッチ機構69が「断」状態のときは連れ回り防止ブ
レーキ装置97は「制動」状態とされる。
【0038】次に、前記PTO駆動主軸68からリアP
TO軸23へ至る、リアPTOドライブトレーン114
を説明する。前記HST14aの入力軸14bの後方に
はリアPTO伝動軸82が、該入力軸14bと軸線を一
致させて配置されている。リアPTO伝動軸82の一端
は、前記入力軸14bの出力ギア61に設けた中心孔に
挿入され、ニードルベアリングを介して支持されてい
る。
【0039】また、ミッドPTO軸25への動力断接を
行うクラッチ機構としてのPTO動力切換機構83が前
記PTO駆動主軸68の前後中途部上に配設され、該P
TO動力切換機構83は図3に示すように、PTO駆動
主軸68上に回転自在に配置される二つの出力ギア、即
ちリアPTO出力ギア84及びミッドPTO出力ギア8
6と、両出力ギア84・86に挟まれた位置にてPTO
駆動主軸68にキー固定されるスプラインハブ88と、
該スプラインハブ88上に相対回転不能かつ軸方向摺動
自在に取り付けられるクラッチスライダ85とによりな
る。該クラッチスライダ85は車両座席の適宜位置に設
けた図略のPTO切換レバーに連係される。上述した二
つの出力ギア84・86にはそれぞれ上記クラッチスラ
イダ85に係合し得る歯部を有しており、クラッチスラ
イダ85を軸方向に摺動させることにより二つの出力ギ
ア84・86のいずれか一方又は両方に係合し得るよう
になっている。これにより、PTO駆動主軸68の回転
が、前記出力ギア84・86のうちいずれか一方又は両
方に出力されることとなる。
【0040】図3に示すように、前記第一リアPTO伝
動軸82にはリアPTO伝動ギア87が固定され、該リ
アPTO伝動ギア87は、前記PTO動力切換機構83
のリアPTO出力ギア84に噛合されている。第一リア
PTO伝動軸82の後方には第二リアPTO伝動軸92
が同心して配置され、前記第一リアPTO伝動軸82と
カップリング93を介して一体的に連結される。また図
4に示すように、第二リアPTO伝動軸92は前記第三
のチャンバ133まで延出され、前記リアPTO軸23
に対しギア94・95によって連動連結している。
【0041】次に、前記PTO駆動主軸68からミッド
PTO軸25へ至る、ミッドPTOドライブトレーン1
15を説明する。図2に示すように、前記第一のチャン
バ131内の、前記副変速機構43と前記差動装置56
とに前後を挟まれた位置、かつ、前記PTO動力切換機
構83に隣接する位置にて、走行出力軸42上にミッド
PTO伝動ギア98が遊嵌され、このミッドPTO伝動
ギア98は該PTO動力切換機構83のミッドPTO出
力ギア86に噛合されている。該ミッドPTO伝動ギア
98は前記走行カウンタ軸45上に遊嵌された第一カウ
ンタギア99に噛合され、該第一カウンタギア99は前
記前輪駆動取出軸19上に遊嵌された第二カウンタギア
100に噛合される。そして、図4に示すようにケース
半部29bの底面には開口118が設けられ、該開口1
18を覆うようにカバー29cがケース半部29b底面
に対して着脱自在に取り付けられる。該カバー29cの
前後壁にはミッドPTO軸25が両持ち支持され、該カ
バー29c内のミッドPTO軸25上に固定したミッド
PTO駆動ギア107に対し、前記開口118を通じて
カバー29c内にその一部が突入する前記伝動ギア10
0を噛み合わせる。なお、ミッドPTO軸25が不要の
ときには、それを備えたカバー25a、第一・第二カウ
ンタギア99・100、及び、ミッドPTO伝動ギア9
8、ミッドPTO出力ギア86、PTO動力切換機構8
3を取り去るとともに、リアPTO出力ギア84をPT
O駆動主軸68に対して相対回転不能に取り付け、ケー
ス半部29bの底外面に蓋を取り付けて開口118を閉
じれば良い。
【0042】〔油圧回路の構成〕次に、前記PTOクラ
ッチ機構69やブレーキ装置97、あるいはHST14
a等へ圧油を供給するための具体的構成を、図5以降を
参照しながら説明する。図6はHSTセンタセクション
の作動油循環油路を示す正面断面図である。図7は補助
油圧ポンプのミッションケースに対する取付けの様子を
平面図的に示した、図6におけるA−A断面矢視図であ
る。図8は図7におけるB−B断面矢視図、図9は同じ
くC−C断面矢視図、図10は同じくD−D断面矢視
図、図11は同じくE−E断面矢視図、図12は同じく
F−F断面矢視図、図13は同じくG−G断面矢視図で
ある。図14はミッションケースの前側壁部に形成する
溝の様子を示した正面図である。図15はポンプ取付ケ
ースに設けたPTO入切弁の様子を示した平面断面図、
図16はポンプ取付ケースに設けたリリーフ弁の様子を
示した平面断面図である。
【0043】ミッションケース29の第二のチャンバ1
32の底部にストレーナ74が設置され(図2・図
3)、該ストレーナ74により濾過された油は、ケース
半部29bの側壁肉厚部に穿設した油路75や、ケース
半部29bの外側壁に取り付けた管継手76や、図示せ
ぬ配管を介して、ミッションケース29一側に配置され
た第二補助油圧ポンプ66のケーシング400に形成さ
れる、二つの補助油圧ポンプ65・66共通の吸入ポー
ト401(図8)へ導かれる。第二補助油圧ポンプ66
においては図7・図8に示すように、前記ポンプ軸67
に駆動ギア402を形設するとともに、該ポンプ軸67
に平行に前記ケーシング400に従動軸403を支持
し、該従動軸403には従動ギア404を形設して、両
ギア402・404を相互噛合させて、外接ギアポンプ
を構成している。前記ポンプ軸67が駆動されることに
より、両ギア402・404は吸入ポート401側の油
をその歯溝に保持しながら回転し、ケーシング400の
前記吸入ポート401と反対側に形成した吐出ポート4
05へ油を送り込む。該吐出ポート405から出た油
は、図5に示す如く、油圧リフト装置22及びパワース
テアリング装置27に導かれる。
【0044】前記第二補助油圧ポンプ66のケーシング
400には吸入孔406が穿設されて、その一端を、第
二補助油圧ポンプ66のギア噛合部分の吸入ポート40
1寄りの部位に臨ませ、第一補助油圧ポンプ65の吸入
ポートとしている。この吸入孔406の他端は、前記ケ
ーシング400の、第一補助油圧ポンプ65のケーシン
グ300に対する取付面(ケーシング400の前面)に
連通される。
【0045】図7に示すように、第一補助油圧ポンプ6
5のケーシング300後面には凹部が形成され、該凹部
には、互いに係合しながら回転するインナーロータ30
1とアウターロータ302が収納されて、インナーロー
タ301を前記ポンプ軸67に相対回転不能に係止し
て、トロコイド型の油圧ポンプ65を形成している。前
記吸入孔406はこの第一補助油圧ポンプ65の吸入側
に連通されている。
【0046】第一補助油圧ポンプ65のケーシング30
0には図9に示すように、油圧ポンプ65の吸入側溝3
03と吐出側溝304がそれぞれ形成される。そして、
ポンプ軸67の駆動により前記ロータ301・302が
回転され、吸入側溝303から吐出側溝304へ油を送
り込むようにしている。前記吐出側溝304へ連通させ
てケーシング300には油路305を穿設し、該油路3
05に垂直に交差させてバルブ収容室306が形成さ
れ、該バルブ収容室306内には絞り311付きのバル
ブスプール307が付勢バネ308を介して配置され
て、フローデバイダ78を構成している。このフローデ
バイダ78は、圧油をPTOクラッチ機構69側へ送る
調整流ポート309と、HST14aのチャージ油路側
へ送る余剰流ポート310を備えている。
【0047】図7・図10に示すように、前記ポンプ取
付ケース200のポンプ取付面200b(後面)には、
背面視L字状の溝201が形成される。前記調整流ポー
ト309は、該ポンプ取付面200bに向かい合うケー
シング300の面(ケーシング300の前面)に向けて
延出開口され、ケーシング300とポンプ取付ケース2
00との接合面において、前記調整流ポート309が前
記L字状溝201の一端に連通される。図10・図13
・図15に示すように、L字状溝201の他端からは、
前記ポンプ取付面200bから直角に穿設した孔202
の開口部が接続される。ポンプ取付ケース200のケー
ス取付面200a(側面)からは連通孔203が開口さ
れ、該連通孔203と前記孔202とは、ポンプ取付ケ
ース200の肉厚部分内部において直角をなして連通さ
れている。
【0048】図11に示すように、前記連通孔203が
ケース取付面200a(ポンプ取付ケース200の側
面)に形成する開口には、該取付面200aに形設され
る側面視クランク状の溝204の中途部が接続される。
図11・図13に示すように、該クランク状溝204の
一端からは該ケース取付面200aに垂直に孔205が
開口され、該孔205に直角に接続させてリリーフ孔2
06が穿設される。図11・図16に示すように、該リ
リーフ孔206の中途部からは、ドレン孔207を前記
ケース取付面200aに向けて延出してある。ドレン孔
207が前記ケース取付面200aに形成する開口に
は、該取付面200aに形成したL字状のドレン溝20
8の一端が接続される。また、該リリーフ孔206をド
レン孔207に対して開閉して、前記PTOクラッチ機
構69や連れ回り防止ブレーキ装置97の作動油圧を規
定する、リリーフ弁128が配設される。このリリーフ
弁128は、スプール209やそれを付勢するバネ21
0を用いて通例の如く構成されており、リリーフ孔20
6側の圧力が所定値以下であればスプール209はバネ
210のバネ力によってドレン孔207を閉じる一方、
リリーフ孔206側の圧力が前記所定値を上回るとスプ
ール209がバネ210に抗して変位し、ドレン孔20
7を開いて圧油をドレンさせる。
【0049】図12・図13・図16に示すように、ポ
ンプ取付ケース200のドレン溝208の一端に位置を
合わせて、前記ミッションケース29の前壁90側面
(ポンプ取付ケース200を取り付ける側面)から、油
孔501が穿設される。また、該ミッションケース29
の前壁90前面には潤滑油供給溝502が形成され、該
潤滑油供給溝502の一端と前記油孔501とは、連通
孔503を介して連通されている。潤滑油供給溝502
は図14に示す如く、HST入力軸14b支持部分の下
方を迂回して、湾曲されながら斜下方に延出され、ドレ
ンされた油を前記PTO駆動主軸68の前端部分の近傍
に導いている。
【0050】前記ミッションケース29の前壁90には
円筒状のボス部507が形成され、該ボス部507の内
周面に、前記PTO駆動主軸68の前端部寄りの部位が
油密的に嵌合され、この前壁90にPTO駆動主軸68
の支壁部としての役割を担わせている。前記ミッション
ケース29の前壁90前面に付設する、前記HST14
aのセンタセクション30の後面には、図6や図16に
示す如く、前記PTO駆動主軸68の前端部を収容する
凹部601が形成されている。図14・図16等に示す
ように、センタセクション30背面には前記ボス部50
7を跨ぐように連絡溝602が欠設されて、該凹部60
1と前記潤滑油供給溝502とを連通している。従っ
て、ドレン溝208からドレンされた油は、油孔501
→連通孔503→潤滑油供給溝502→連絡溝602→
凹部601と送られる。前記PTO駆動主軸68の内部
には、前記給排油路73と平行に、直線状の潤滑油路8
9が形設されており、その一端が前記PTO駆動主軸6
8の前端面に開口している。前記凹部601に導かれた
油は該開口を介して潤滑油路89へ導入され、前記PT
O駆動主軸68内部を通って、PTOクラッチ機構69
や、リアPTO出力ギア84・ミッドPTO出力ギア8
6や、連れ回り防止ブレーキ装置97を、潤滑及び冷却
する。
【0051】図11や図13に示すように、前記クラン
ク状溝204の他端からも、該ケース取付面200aに
垂直に孔211が開口され、この孔211は、ソレノイ
ド式のPTO入切弁79の油導入ポートに接続される。
このPTO入切弁79は、前記ダッシュボード8の上面
に設けたPTO断接スイッチ150(図1)に電気的に
接続されており、このPTO断接スイッチ150のON
/OFF操作によりスプール212を電磁的に変位させ
て、前記クランク状溝204からの圧油を、クラッチ供
給ポート213を介してPTOクラッチ機構69へ送る
状態、又は、ドレンポート214を介してドレンする状
態、のいずれかの状態に切り換えることができる。
【0052】図13・図15に示すように、前記クラッ
チ供給ポート213は前記ケース取付面200aに開口
され、該開口の位置に合わせて図12・図13に示すよ
うに、前記ミッションケース29の前壁90に側方から
油孔504が開口される。また、該ミッションケース2
9の前壁90前面にはクラッチ作動油供給溝505が形
成され、該クラッチ作動油供給溝505の一端と前記油
孔504とは、連通孔506を介して連通されている。
図14・図15に示すように、該PTO駆動主軸68の
内部に穿設される給排油路73は、前記PTO駆動主軸
68の前部の外周面に形設した環状溝73aに、油路7
3bを介して連通されている。そして、前記クラッチ作
動油供給溝505の端部から連絡孔508が穿設され、
該連絡孔508は図15に示す如く、前記PTO駆動主
軸68の前端部を嵌合させる前記円筒状のボス部507
を斜めに貫通して、前記PTO駆動主軸68の環状溝7
3aと前記クラッチ作動油供給溝505とが、この連絡
孔508を介して連通するようにしている。以上のよう
に、前記前壁90に形成される、油孔504、クラッチ
作動油供給溝505、連通孔506、連絡孔508によ
って、前記PTO入切弁79から前記給排油路73に至
る油経路の一部を形成しているのである。
【0053】以上の構成において、前記PTO断接スイ
ッチを「PTO駆動」位置に操作すると、PTO入切弁
79は、クラッチ供給ポート213→油孔504→連通
孔506→クラッチ作動油供給溝505→連絡孔508
→環状溝73aを介して、前記給排油路73に圧油を供
給し、PTOクラッチ機構69のピストン72は摩擦板
群81を圧接するとともに、ブレーキ装置97のピスト
ン104が摩擦板群106の押圧状態を解除する「クラ
ッチ接・ブレーキ解放」状態となり、エンジン26から
の動力が後述のPTO切換機構を介して、リアPTO軸
23及びミッドPTO軸25に伝達され、作業機を駆動
する。一方、前記PTO断接スイッチを「PTO停止」
位置に操作すると、PTO入切弁79は前記給排油路7
3から圧油をドレンし、PTOクラッチ機構69のピス
トン72が摩擦板群81の押圧を解除するとともに、ブ
レーキ装置97のピストン104が摩擦板群106を押
圧する「クラッチ断・ブレーキ作動」状態となり、リア
PTO軸23・ミッドPTO軸25に対するエンジン2
6からの動力が断たれるとともに、直ちにブレーキ作用
が働いて慣性回転を制動し、リアPTO軸23やミッド
PTO軸25の連れ回りを防止する。
【0054】HST14aの作動油循環油路20・20
へ油をチャージする構成を説明する。図10に示す如
く、前記ポンプ取付ケース200のポンプ取付面200
b(背面)には、ポンプ軸67をJ字状に迂回する溝2
15が設けられてあり、該J字状の溝215の一端に、
前記フローデバイダ78における余剰流ポート310が
接続される。該J字溝の他端からは油孔216が穿設さ
れて、該油孔216は、前記ケース取付面200aから
垂直に欠設される油孔217に連通される。該油孔21
7に平行に、ケース取付面200aからは更に油孔21
8が穿設されて、該油孔218は、前記ケース取付面2
00bと直角をなして形成されている、油孔219に連
通される。一方、前記ミッションケース29の、ポンプ
取付ケース200のケース取付面200aに向かい合う
部分には、上下方向に沿う略直線状の油溝509が形成
されて、前記油孔217・218の開口端同士を接続し
ている。
【0055】油孔219の端部には、前記ケース取付面
200aから直角に穿設させた油孔220が連通され、
該油孔220の開口端に位置を合わせて、前記ミッショ
ンケース29の前壁90に側方から油孔510が開口さ
れる。また、該ミッションケース29の前壁90前面に
はチャージ油供給溝511が形成され、該チャージ油供
給溝511の一端と前記油孔510とは、連通孔512
を介して連通されている。チャージ油供給溝511は左
右水平に延出される。
【0056】ミッションケース29の前壁90に取り付
ける前記センタセクション30においては、前記チャー
ジ油供給溝511に連通する位置に、チャージ油導入孔
603が形設される。このチャージ油導入孔603の穿
設位置は、HST14aの左右平行で上下に延出される
前記作動油循環油路20・20の間の位置としている。
該チャージ油導入孔603及び、前記作動油循環油路2
0・20を連通させる、チャージ油供給油路604が、
左右水平方向に該センタセクション30に穿設され、該
チャージ油供給油路604がそれぞれ作動油循環油路2
0・20に接続する部分には、逆流防止のためのチェッ
ク弁121・121が配設される。一方の作動油循環油
路20に配設されるチェック弁121は、絞り122付
きとして、HSTの中立不感帯域を拡大させている。
【0057】前記チャージ油供給油路604の開口端に
は、前記チャージ油圧を規定するリリーフ弁123が配
設されている。このリリーフ弁123は、チャージされ
る油の油圧が所定のチャージ圧を上回ると、ドレンポー
ト605を開き、後述するドレン室513からドレン孔
514を介して油をドレンするようになっている。ま
た、作動油循環油路20・20の下端には、センタセク
ション30後面に向かって開口する孔609・609が
それぞれ連通される。この孔609はそれぞれ、図5の
油圧回路図に示すチェック弁124やフィルタ125に
連通しており、負圧側となった作動油循環油路20に油
を供給する役割を果たす。
【0058】センタセクション30の側面からは油導入
油路606が穿設され、この油導入油路606は、セン
タセクション30前面に開口させる冷却油導入孔607
に連通させている。この油導入油路606には前記パワ
ーステアリング装置のリリーフ弁126からリリーフさ
れた油がオイルクーラ127を介して導入されており、
この油は冷却油導入孔607からHSTのハウジング1
4c内部に導かれ、内部のシリンダブロック33・37
やピストン34・38等を潤滑及び冷却する。該ハウジ
ング14c内でオーバーフローした油は、センタセクシ
ョン30を貫通して形成される戻し孔608を介して、
ミッションケース29の前壁90前面に形成したドレン
室513に導かれ、該ドレン室513に形成されるドレ
ン孔514を介して、油溜まりとしてのミッションケー
ス29に戻される。
【0059】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではな
く、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる
本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及
ぶものである。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0061】即ち、請求項1に示す如く、ミッションケ
ースに内装した油圧作動式のPTOクラッチに対する圧
油供給源である補助油圧ポンプを、前記ミッションケー
スに取り付けたポンプ取付ケースに装着するとともに、
前記PTOクラッチを断接操作する切換弁を該ポンプ取
付ケースに設けたので、補助油圧ポンプを取り付けた側
に切換弁が配置されることとなるから、補助油圧ポンプ
から切換弁に至る油経路を短く且つ簡潔なものとでき
る。また、補助油圧ポンプと切換弁がミッションケース
に対して同じ側に配置されるので、トランスミッション
全体のコンパクト化を図ることができる。
【0062】請求項2に示す如く、前記PTOクラッチ
を配設する軸を、ミッションケースに形成した支壁部に
支持させ、該支壁部は少なくとも一側側方に向けて一体
的に延出されてミッションケース側壁の一部をなすよう
に形成して、該側壁の外面に前記ポンプ取付ケースを取
り付けるとともに、PTOクラッチを配設する前記軸の
内部に穿設する油路と、前記切換弁とが、ポンプ取付ケ
ースの取付面から前記支壁部に形成された油経路を介し
て連通されているので、切換弁と、PTOクラッチを油
圧作動させるための軸内の油路とを繋ぐ油経路が、該軸
を支持し、かつ、ポンプ取付ケースを取り付ける側壁の
一部をなす、ミッションケースの支壁部に形成されるこ
ととなるから、切換弁からPTOクラッチまでの油経路
構造が簡潔かつ合理的なレイアウトとなって、配管の使
用量を少なくすることができる(あるいはゼロにでき
る)。また、ミッションケースにポンプ取付ケースを設
置する際に、PTOクラッチと切換弁の接続が同時に行
われることとなるため、組立て作業が容易である。また
油漏れも、ポンプ取付ケースをミッションケースにしっ
かり締結している限り、起きることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランスミッションを備えたトラクタ
の全体側面図。
【図2】トランスミッションの側面断面展開図。
【図3】トランスミッションの平面断面展開図。
【図4】図2におけるX−X断面矢視図。
【図5】トラクタの油圧回路図。
【図6】HSTセンタセクションの作動油循環油路を示
す正面断面図。
【図7】補助油圧ポンプのミッションケースに対する取
付けの様子を平面図的に示した、図6におけるA−A断
面矢視図。
【図8】図7におけるB−B断面矢視図。。
【図9】同じくC−C断面矢視図。
【図10】同じくD−D断面矢視図。
【図11】同じくE−E断面矢視図。
【図12】同じくF−F断面矢視図。
【図13】同じくG−G断面矢視図。
【図14】ミッションケースの前側壁部に形成する溝の
様子を示した正面図。
【図15】ポンプ取付ケースに設けたPTO入切弁の様
子を示した平面断面図。
【図16】ポンプ取付ケースに設けたリリーフ弁の様子
を示した平面断面図。
【符号の説明】
1 PTOクラッチ機構(PTOクラッチ) 29 ミッションケース 65 第一補助油圧ポンプ 68 PTO駆動主軸(PTOクラッチを配設する軸) 73 給排油路(軸内の油路) 79 PTO入切弁(切換弁) 90 ミッションケースの前壁(支壁部) 200 ポンプ取付ケース 504 油孔(油経路) 505 クラッチ作動油供給溝(油経路) 506 連通孔(油経路) 508 連絡孔(油経路)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケースに内装した油圧作動式
    のPTOクラッチに対する圧油供給源である補助油圧ポ
    ンプを、前記ミッションケースに取り付けたポンプ取付
    ケースに装着するとともに、前記PTOクラッチを断接
    操作する切換弁を該ポンプ取付ケースに設けたことを特
    徴とする、トラクタのトランスミッション。
  2. 【請求項2】 前記PTOクラッチを配設する軸を、ミ
    ッションケースに形成した支壁部に支持させ、該支壁部
    は少なくとも一側側方に向けて一体的に延出されてミッ
    ションケース側壁の一部をなすように形成して、該側壁
    の外面に前記ポンプ取付ケースを取り付けるとともに、
    PTOクラッチを配設する前記軸の内部に穿設する油路
    と、前記切換弁とが、ポンプ取付ケースの取付面から前
    記支壁部に形成された油経路を介して連通されているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のトラクタのトランス
    ミッション。
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