JP2006064012A - ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前記ハウジングは、入力軸からポンプ軸又はPTO軸に動力伝達する動力伝達ギヤトレーンにおける第1及び第2伝動ギヤの噛合点を含む領域を囲繞する幅狭のギヤ収容空間と、PTOクラッチ機構が収容されるPTOクラッチ収容空間とを有している。該ハウジングは、さらに、一対の第1及び第2吸排ポートを有しており、該第1吸排ポートは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を挟んで前記PTOクラッチ収容空間とは反対側に位置するように、前記ギヤ収容空間内に配設されている。
【選択図】 図9
Description
即ち、前記PTOユニットは、PTO軸と、駆動源から該PTO軸への動力伝達を選択的に係合/遮断するPTOクラッチ機構とを有している。
詳しくは、該PTOクラッチ機構は、油を貯留可能とされた前記ポンプ装置のハウジング内に収容されている。従って、該PTOクラッチ機構は、貯留油によって温度上昇が幾分抑えられるようになっているが、該貯留油が滞留する場合には十分な冷却効果を期待することができない。
前記動力伝達ギヤトレーンは、互いに噛合する少なくとも2つの第1及び第2伝動ギヤを有している。
前記ハウジングは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を含む領域を囲繞する幅狭のギヤ収容空間と、前記PTOクラッチ機構を囲繞するPTOクラッチ収容空間であって、前記ギヤ収容空間と油流通自在とされたPTOクラッチ収容空間と、該ハウジングの内部空間を外部に開口する一対の第1及び第2吸排ポートとを有している。
斯かるポンプ装置において、前記第1吸排ポートは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を挟んで前記PTOクラッチ収容空間とは反対側に位置するように、前記ギヤ収容空間内に配設されている。
より好ましくは、前記一対のハウジング内壁面の他方にも、前記第1吸排ポートから前記噛合点を介して前記PTOクラッチ収容空間へ至る第1油溝が形成され得る。
これに代えて、前記第1吸排ポートを、前記噛合点を基準にして前記第1及び第2伝動ギヤの回転方向下流側に配置することも可能である。
斯かる好ましい態様において、前記第1及び第2吸排ポートを、前記第1又は第2伝動ギヤの外周縁近傍に設けることができる。この場合、好ましくは、前記ハウジングは、前記第1及び第2吸排ポート間の直接的な油の流れを妨げる仕切り部を有し得る。
より好ましくは、前記一対のハウジング内壁面の他方にも、前記PTOクラッチ収容空間から前記第2吸排ポートへ至る第2油溝が形成され得る。
好ましくは、前記ポンプケース及び前記ベースハウジングには、該ポンプケースの内部空間を該ベースハウジングのギヤ収容空間に油流通自在に連通する開口が設けられる。
一態様においては、前記第1及び第2油圧ポンプ本体は並列配置され得る。
他態様においては、前記第1及び第2油圧ポンプ本体は直列配置され得る。
前記動力伝達ギヤトレーンは、互いに噛合する第1及び第2伝動ギヤを有する。
前記ベースハウジングは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を含む領域を囲繞する幅狭のギヤ収容空間と、前記PTOクラッチ機構を囲繞するPTOクラッチ収容空間であって、前記ギヤ収容空間と油流通自在とされたPTOクラッチ収容空間と、該ギヤ収容空間を外部に開口する一対の第1及び第2吸排ポートとを有する。
前記第1吸排ポートは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を挟んで前記PTOクラッチ収容空間とは反対側に位置されており、前記ギヤ収容空間を画する一対のハウジング内壁面であって、前記第1及び第2伝動ギヤを挟んで互いに対向する一対のハウジング内壁面のうちの少なくとも一方には、前記第1吸排ポートから前記噛合点を介して前記PTOクラッチ収容空間へ至る第1油溝が形成されている。
斯かる態様において、前記ポンプケースは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体をそれぞれ囲繞する第1及び第2ポンプケースを含み得る。
斯かる態様において、例えば、前記ポンプケースは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体の双方を囲繞するように構成され得る。
これに代えて、前記ポンプケースは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体をそれぞれ囲繞する第1及び第2ポンプケースを含むものとされ得る。
図1及び図2に、それぞれ、本実施の形態に係るポンプ装置100が適用された作業車輌1の側面図及び平面図を示す。又、図3に、前記作業車輌1の油圧回路図を示す。
前記ポンプ装置100は、作業車輌1に備えられる前記一対の第1及び第2油圧モータユニット10,20との協働下に走行系変速伝動機構を構成すると共に、該作業車輌1に備えられる作業機(図示の形態ではモア装置)に駆動力を伝達するPTO系伝動機構の一部を構成している。
本実施の形態においては、前記駆動源40は、前記車輌フレーム30の後部領域に防振支持されている。そして、前記ポンプ装置100は、前記駆動源40の前方に位置するように、前記車輌フレーム30に支持されている。
又、図7に、図4におけるVII-VII線に沿った前記ポンプ装置100の横断平面図を示す。
さらに、図8に、図7におけるVIII-VIII線に沿った前記ポンプ装置100の縦断側面図を示す。
詳しくは、該ハウジング110は、図7及び図8に示すように、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bを収容するポンプ収容空間110Aと、前記動力伝達ギヤトレーン250を構成する下記第1及び第2伝動ギヤ251,252の噛合点Tを含む領域を囲繞するギヤ収容空間110Bと、前記PTOクラッチ機構650を収容するPTOクラッチ収容空間110Cであって、前記ギヤ収容空間110Bと油流通自在とされたPTOクラッチ収容空間110Cと、内部空間を外部に開口する一対の第1及び第2吸排ポート111P,112Pとを有している。
前記第2ハウジング部分121bは、前記入力軸210を支持し得るように構成された第2端壁122bと、該第2端壁122bの周縁部から該入力軸210の伝動方向上流側(本実施の形態においては車輌後方)へ延びる第2周壁125bとを有している。
より詳しくは、図6及び図8に示すように、前記第1端壁122aは、前記ギヤ収容空間110Bを画する第1ギヤ収容領域123aと、前記PTOクラッチ収容空間110Cを画する第1PTOクラッチ収容領域124aとを有している。
該第1PTOクラッチ収容領域124aは、前記第1ギヤ収容領域123aから前記入力軸210の伝動方向上流側に膨出されている。
該第2PTOクラッチ収容領域124bは、前記第2ギヤ収容領域123bから前記入力軸210の伝動方向下流側に膨出されている。
他方、前記第1及び第2PTOクラッチ領域124a,124bは、両者の間に前記PTOクラッチ機構650を収容可能な前記PTOクラッチ収容空間110Cが画されるように、離間されている。
なお、図8に示すように、前記第1PTOクラッチ領域124aには開口126が設けられており、該開口126は前記第1端壁に着脱自在に連結される蓋部材130によって液密にシールされるようになっている。
詳しくは、図4,図5及び図7に示すように、前記ベースハウジング120の周壁(図示の形態においては、前記第1周壁125a)に左右一対の前記取付ステー140が連結されている。
そして、該一対の取付ステー140がそれぞれ前記車輌フレーム30における左右一対のメインフレーム31に連結されることで、該ベースハウジング120が車輌フレーム30に支持されるようになっている(図2参照)。
なお、前記ポンプケース150の構成については後述する。
詳しくは、本実施の形態においては、図7及び図8に示すように、前記入力軸210は、前記入力端部を構成する一端部211が外方へ突出された状態で前記第1端壁122aに支持され、且つ、他端部212が外方へ延在された状態で前記第2端壁122bに支持されている。
そして、前記補助ポンプユニット500は、前記入力軸210の他端部212によって駆動される補助ポンプ本体510と、該補助ポンプ本体510を囲繞するように前記第2端壁122bに連結される補助ポンプケース520とを備えている。
本実施の形態において、前記動力伝達ギヤトレーン250は、図7及び図8に示すように、前記入力軸210に相対回転不能に支持される前記第1伝動ギヤ251と、該第1伝動ギヤ251と噛合する前記第2伝動ギヤ252であって、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの双方に相対回転不能に支持される前記第2伝動ギヤ252とを備えている。
詳しくは、前記第1ポンプ軸310aは、基端部が前記ギヤ収容空間110B内に位置し且つ先端部が外方へ延在されるように前記第1ハウジング部分121aに支持されている。
他方、前記第2ポンプ軸310bは、基端部が前記ギヤ収容空間110B内に位置し且つ先端部が前記第1ポンプ軸310aとは反対側へ延びるように外方へ延在されるように前記第2ハウジング部分121bに支持されている。
そして、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bの各基端部に前記第2伝動ギヤ252が相対回転不能に支持されている。
即ち、本実施の形態においては、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bは、それぞれ、前記ベースハウジング120を挟んで一方側(図示の形態においては車輌後方側)及び他方側(図示の形態では車輌前方側)に振り分け配置されている。
該第1油圧ポンプ本体320a及び第1油圧モータ本体11は、少なくとも何れか一方が可変容積型とされており、前記駆動輪50の一方を変速駆動する第1HSTを構成するようになっている。
同様に、前記第2油圧ポンプ本体320bは、一対の第2作動油ライン400bを介して、前記第2モータユニット20における第2油圧モータ本体21と流体接続されている。
該第2油圧ポンプ本体320b及び第2油圧モータ本体21は、少なくとも何れか一方が可変容積型とされており、前記駆動輪50の他方を変速駆動する第2HSTを構成するようになっている。
本実施の形態においては、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bが可変容積型とされ、且つ、前記第1及び第2油圧モータ本体11,12が固定容積型とされている。
前述の通り、本実施の形態においては、前記第1油圧ポンプ本体320aは可変容積型とされている。
従って、前記第1ポンプ本体320aは、前記構成に加えて、前記ピストンユニット321aの摺動範囲を変化させて、吸引/吐出量を調整する出力調整部材323aを備えている。
本実施の形態においては、該出力調整部材323aとして可動斜板が用いられており、前記ピストンユニット321aの先端に設けたシューが当接されいる。
該出力調整部材323aは、制御軸324aによって外部操作可能とされている。本実施の形態においては、該制御軸324aとして、前記出力調整部材323aに対しアームを介して連係されたトラニオン軸が用いられている。
本実施の形態に係るポンプ装置100は、前記ポンプケース150として、前記第1油圧ポンプ本体320aを囲繞する第1ポンプケース150aと、前記第2油圧ポンプ本体320bを囲繞する第2ポンプケース150bとを有している。
前述の通り、前記第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bは前記ベースハウジング120を挟んで振り分け配置されている。
従って、前記第1及び第2ポンプケース150a,150bは、それぞれ、前記ベースハウジング120の一方側及び他方側に連結されるようになっている。
なお、前記第2ポンプケース150bは、前記第2端壁122bに連結される点を除き、前記第1ポンプケース150aと実質的に同一構成を有している。従って、該第2ポンプケース150bの構成部材については、図中、前記第1ポンプケース150aにおける符号の末尾をbに代えて、その詳細な説明を適宜省略する。
なお、本実施の形態においては、前記端面部161a及び前記周壁部162aは別体とされているが(図7参照)、当然ながらこれらを一体形成することも可能である。
該一対の第1作動油路410aは、それぞれ、一端部が該第1センターセクション170aに設けられたキドニーポートを介して前記第1油圧ポンプ本体320aに流体接続され、且つ、他端部が該第1センターセクション170aの外表面に開口して第1作動油ポート411aを形成している。
前記第1チャージ油路420aは、一端部が前記第1センターセクション170aの外表面に開口して第1チャージポート421aを形成し、且つ、他端部が前記一対の第1作動油路410aのそれぞれにチェック弁425を介して流体接続されている。
なお、図5に示すように、本実施の形態においては、前記第1チャージポート421aは、前記第1センターセクション170aの外表面のうち前記第1ケース本体160aとの連結面とは反対側の端面に設けられている。
本実施の形態においては、前記PTO軸610は、一端部(図示の形態では後端部)が前記PTOクラッチ領域124aに設けられた開口を液密に閉塞する前記蓋部材130によって支持され、且つ、他端部(図示の形態では前端部)が前記第2PTOクラッチ収容領域124bによって支持されるようになっている。
詳しくは、前記PTOクラッチ機構650は、前記PTO軸610に相対回転自在に支持された駆動側部材651であって、前記動力伝達ギヤトレーン250を介して前記入力軸210に作動連結された駆動側部材651を有している。
より詳しくは、本実施の形態においては、図8に示すように、前記動力伝達ギヤトレーン250は、前記第1及び第2伝動ギヤ251,252に加えて、該第1伝動ギヤ251と噛合する第3伝動ギヤ253を有している。
そして、前記駆動側部材651は該第3伝動ギヤ253に対して相対回転不能とされている。なお、本実施の形態においては、該駆動側部材651及び第3伝動ギヤ253が一体形成されている。
即ち、該PTOブレーキ機構660は、前記駆動側摩擦板652及び前記従動側摩擦板654の非係合時に前記PTO軸610に作動的に制動力を付加し、且つ、前記駆動側摩擦板652及び前記従動側摩擦板654の係合時には該制動力を解除するように構成されている。
図9に、図8におけるIX-IX線に沿った前記第1ハウジング部分121aの端面図を示す。
そして、図9に示すように、前記一対の第1及び第2吸排ポートの一方(第1吸排ポート)が前記第1及び第2伝動ギヤ251,252の噛合点Tを挟んで前記PTOクラッチ収容空間110Cとは反対側に位置するように、前記ギヤ収容空間110B内に配設されている。
即ち、例えば、本実施の形態におけるように、前記第1吸排ポート111Pを吸い込みポートとして用いる場合には(図3参照)、該第1吸排ポート111Pが前記第1及び第2伝動ギヤ251,252の噛合点Tを基準にして該第1及び第2伝動ギヤ251,252の回転方向上流側に位置するように、該第1及び第2伝動ギヤ251,252の回転方向を設定することで、該第1吸排ポート111Pからの油の吸い込みを促進させることができる。
これとは異なり、前記第1吸排ポート111Pを取り出しポートとして用いる場合には、該第1吸排ポート111Pが前記第1及び第2伝動ギヤ251,252の噛合点Tを基準にして該第1及び第2伝動ギヤ251,252の回転方向下流側に位置するように、該第1及び第2伝動ギヤ251,252の回転方向を設定することで、該第1吸排ポート111Pからの油の取り出しを促進させることができる。
従って、該PTOクラッチ収容空間110C内に収容される前記PTOクラッチ機構650の冷却効率を向上させることができる。
斯かる第1油溝115を形成することにより、前記第1及び第2伝動ギヤ251,252によるポンプ作用をより効率的に得ることができ、前記PTOクラッチ収容空間内の油をより確実に循環させることができる。
好ましくは、前記第2吸排ポート112Pは、前記動力伝達ギヤトレーン250を構成する何れかの伝動ギヤの回転動作を利用して、該第2吸排ポート112Pから油の取り出し又は吸い込みが促進されるように、配設される。
詳しくは、前記第2吸排ポート112Pは、前記動力伝達ギヤトレーン250を構成する一の伝動ギヤ(本実施の形態においては、第1伝動ギヤ251)の外周縁近傍に配設されている。
そして、該第2吸排ポート112Pは、前記一の伝動ギヤ(本実施の形態においては、第1伝動ギヤ251)の回転方向下流側に位置されており、これにより、前記一の伝動ギヤによるポンプ作用を利用して、前記PTOクラッチ収容空間110Cに貯留された油の前記第2吸排ポート112Pからの取り出しが促進されるようになっている。
斯かる第2油溝116を形成することにより、前記一の伝動ギヤによるポンプ作用をより効率的に得ることができる。
なお、本実施の形態においては、前記第1ギヤ収容領域123aの内壁面及び前記第2ギヤ収容領域123bの内壁面の双方に前記第2油溝116を設けている。
本実施の形態においては、図9に示すように、前記第1及び第2吸排ポート111P,112Pは何れも前記第1伝動ギヤ251の外周縁部に配置されている。従って、前記仕切り部129は、前記第1及び第2吸排ポート111P,112Pの間において前記第1伝動ギヤ251の外周縁部に可及的に近接するように構成されている。
斯かる仕切り部129を設けることにより、前記第1吸排ポート111Pから前記ベースハウジング120内に導入された油が前記PTOクラッチ収容空間110Cをバイパスして前記第2吸排ポート112Pから排出されることを有効に防止でき、該PTOクラッチ収容空間110Cに貯留された油の循環効率を向上させることができる。
具体的には、前記第1ケース本体150aの前記端面部161a及び前記ベースハウジング120の前記第1端壁122aには、前記第1ポンプケース150aの内部空間を前記ベースハウジング120の内部空間に連通する第1開口190aが設けられている。
同様に、前記第2ケース本体150bの端面部161b及び前記ベースハウジング120前記第2端壁122bには、前記第2ポンプケース150bの内部空間を前記ベースハウジング120の内部空間に連通する第2開口190bが設けられている。
本実施の形態においては、図9に良く示されるように、前記第1及び第2開口190a,190bは、それぞれ、前記第2伝動ギヤ252の一側面及び他側面と対向するように配置されており、該第2伝動ギヤ252の回転運動を利用して前記リーク油が前記第1油溝115を介して前記PTOクラッチ収容空間110C内に流れ込むようになっている。
該ポンプ装置100は、前記構成に加えて、外部リザーブタンク900を有している(図3参照)。該外部リザーブタンク900は、前記ハウジング100と共に油溜めを構成している。
該吸引油路442は、一端部が前記補助ポンプケース520の外表面に開口して吸引ポート440Pを形成し、且つ、他端部が前記補助ポンプケース本体510の吸引口に流体接続されている。
該吐出油路451は、一端部が前記補助ポンプ本体510の吐出口に流体接続されている。
なお、本実施の形態においては、前記吐出油路451には安全弁920が介挿されており(図3参照)、該安全弁920からのリリーフ油は油溜め(前記ベースハウジング120)へ戻されるようになっている。
即ち、図5に示すように、前記第1センターセクション170aは前記ベースハウジング120を基準にして前記補助ポンプユニット500と反対側に位置し、且つ、前記第2センターセクション170bは前記ベースハウジング120を基準にして前記補助ポンプユニット500と同一側に位置している。
斯かる構成においては、前記第1チャージ配管423aが前記第2チャージ配管423bよりも長くなる。
従って、本実施の形態においては、前記第1チャージ配管423aの内径を前記第2チャージ配管423bの内径よりも大径とし、これにより、チャージライン420におけるロス圧力の低減を図っている。
本実施の形態においては、該PTOライン460は、一端部が前記吐出油路451に連通され且つ他端部が前記第2ハウジング部分121bとの接合面に開口するように前記補助ポンプケース520に形成された第1PTO油路461であって、前記絞り940が介挿された第1PTO油路461(図7参照)と、一端部が該第1PTO油路461に連通されように前記補助ポンプケース520との接合面に開口し且つ他端部が前記第1ハウジング部分121aとの接合面に開口するように、前記第2ハウジング部分121bに形成された第2PTO油路462(図7参照)と、一端部が前記第2ハウジング部分121bとの接合面に開口し且つ他端部が前記蓋部材130との接合面に開口するように、前記第1ハウジング部分121aに形成された第3PTO油路463(図7及び図8参照)と、前記第2PTO油路462及び前記第3PTO油路463を連通するように、前記第1ハウジング部分121a及び前記第2ハウジング部分121bの接合面に設けられた連通溝467(図9参照)と、一端部が該第3PTO油路463に連通されるように前記蓋部材130に形成された第4PTO油路464(図8及び図10参照)と、前記PTO軸610に穿孔された軸線孔465(図8及び図10参照)と、前記第4PTO油路464及び前記軸線孔465を流体接続させるように、前記蓋部材130の支持孔内壁面及び前記PTO軸610の外周面の間に形成されたロータリージョイント466(図8及び図10参照)とを有している。
本実施の形態においては、該作業機ライン470は、一端部がチャージリリーフ弁980を介して前記吐出ライン450に流体接続され且つ他端部が前記作業機用油圧機構75に流体接続された作業機用供給ライン470aと、一端部が前記作業機用油圧機構75に流体接続され且つ他端部が前記ベースハウジング120における前記第1吸排ポート111Pに流体接続されたリターンライン470bとを有している。
なお、前記チャージリリーフ弁980は前記作業機用油路471に介挿されるように前記補助ポンプケース520に内装されている。
図3に示すように、本実施の形態においては、該リターン配管473にオイルクーラー990が介挿されており、冷却された油を前記ベースハウジング120に戻すことで、前記PTOクラッチ機構650の冷却効率をさらに向上させている。
第1及び第2油圧ポンプ本体320a,320bが並列配置される態様においては、前記第1及び第2ポンプ軸310a,310bは互いに平行に配設される。このように第1及び第2ポンプ軸が平行に配設される際には、該第1又は第2ポンプ軸310a,310bの何れか一方を前記入力軸210として兼用することもできるし、該第1及び第2ポンプ軸310a,310bとは別の入力軸210を備えることも可能である。
100 ポンプ装置
110 ハウジング
120 ベースハウジング
150a 第1ポンプケース
150b 第2ポンプケース
110A ポンプ収容空間
110B ギヤ収容空間
110C PTOクラッチ収容空間
111P 第1吸排ポート
112P 第2吸排ポート
115 第1油溝
116 第2油溝
129 仕切り部
190a 第1ポンプケース及びベースハウジングの間を連通する開口
190b 第2ポンプケース及びベースハウジングの間を連通する開口
210 入力軸
250 動力伝達ギヤトレーン
251 第1伝動ギヤ
252 第2伝動ギヤ
310a 第1ポンプ軸
310b 第2ポンプ軸
320a 第1油圧ポンプ本体
320b 第2油圧ポンプ本体
610 PTO軸
650 PTOクラッチ機構
T 第1及び第2伝動ギヤの噛合点
Claims (19)
- 内部空間に油を貯留可能とされたハウジングと、
駆動源に作動連結され得るように前記ハウジングに支持された入力軸と、
前記ハウジングに支持されるポンプ軸と、
前記ハウジングに収容された油圧ポンプ本体であって、前記ポンプ軸によって駆動される油圧ポンプ本体と、
前記ハウジングに支持されるPTO軸と、
前記入力軸から前記ポンプ軸及び前記PTO軸に動力伝達する動力伝達ギヤトレーンであって、前記ハウジングに収容された動力伝達ギヤトレーンと、
前記入力軸から前記PTO軸への動力伝達経路中に位置するように、前記ハウジングに収容されたPTOクラッチ機構とを備え、
前記動力伝達ギヤトレーンは、互いに噛合する少なくとも2つの第1及び第2伝動ギヤを有し、
前記ハウジングは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を含む領域を囲繞する幅狭のギヤ収容空間と、前記PTOクラッチ機構を囲繞するPTOクラッチ収容空間であって、前記ギヤ収容空間と油流通自在とされたPTOクラッチ収容空間と、該ハウジングの内部空間を外部に開口する一対の第1及び第2吸排ポートとを有しており、
前記第1吸排ポートは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を挟んで前記PTOクラッチ収容空間とは反対側に位置するように、前記ギヤ収容空間内に配設されていることを特徴とするポンプ装置。 - 前記ギヤ収容空間を画する一対のハウジング内壁面であって、前記第1及び第2伝動ギヤを挟んで互いに対向する一対のハウジング内壁面のうちの少なくとも一方には、前記第1吸排ポートから前記噛合点を介して前記PTOクラッチ収容空間へ至る第1油溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
- 前記一対のハウジング内壁面の他方にも、前記第1吸排ポートから前記噛合点を介して前記PTOクラッチ収容空間へ至る第1油溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のポンプ装置。
- 前記第1吸排ポートは、前記噛合点を基準にして前記第1及び第2伝動ギヤの回転方向上流側に位置していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のポンプ装置。
- 前記第2吸排ポートは、前記ギヤ収容空間内に配設されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のポンプ装置。
- 前記第1及び第2吸排ポートは、前記第1又は第2伝動ギヤの外周縁近傍に設けられており、
前記ハウジングは、前記第1及び第2吸排ポート間の直接的な油の流れを妨げる仕切り部を有していることを特徴とする請求項5に記載のポンプ装置。 - 前記ギヤ収容空間を画する一対のハウジング内壁面であって、前記第1及び第2伝動ギヤを挟んで互いに対向する一対のハウジング内壁面のうちの少なくとも一方には、前記PTOクラッチ収容空間から前記第2吸排ポートへ至る第2油溝が形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のポンプ装置。
- 前記一対のハウジング内壁面の他方にも、前記PTOクラッチ収容空間から前記第2吸排ポートへ至る第2油溝が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のポンプ装置。
- 前記第2油溝は、前記動力伝達ギヤトレーンを構成する何れかの伝動ギヤの外周縁に臨むように形成されており、
前記第2吸排ポートは、該伝動ギヤの回転方向下流側に位置していることを特徴とする請求項5から8の何れかに記載のポンプ装置。 - 前記ハウジングは、前記動力伝達ギヤトレーン及び前記PTOクラッチ機構を収容するベースハウジングと、該ベースハウジングに着脱可能に連結されるポンプケースであって、前記油圧ポンプ本体を収容するポンプケースとを備えていることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載のポンプ装置。
- 前記ポンプケース及び前記ベースハウジングには、該ポンプケースの内部空間を該ベースハウジングのギヤ収容空間に油流通自在に連通する開口が設けられていることを特徴とする請求項10に記載のポンプ装置。
- 前記ポンプ軸は、第1及び第2ポンプ軸を含み、
前記油圧ポンプ本体は、前記第1及び第2ポンプ軸によってそれぞれ駆動される第1及び第2油圧ポンプ本体を含むことを特徴とする請求項1から11の何れかに記載のポンプ装置。 - 前記第1及び第2油圧ポンプ本体は並列配置されていることを特徴とする請求項12に記載のポンプ装置。
- 前記第1及び第2油圧ポンプ本体は直列配置されていることを特徴とする請求項12に記載のポンプ装置。
- 駆動源に作動連結される入力部を有し、支持部材に直接又は間接的に装着可能とされたベースハウジングと、
第1及び第2ポンプ軸,該第1及び第2ポンプ軸のそれぞれによって駆動される第1及び第2油圧ポンプ本体,及び該第1及び第2油圧ポンプ本体を囲繞するポンプケースを有するポンプユニットであって、前記ポンプケースが前記ベースハウジングに着脱可能に連結されるポンプユニットと、
PTO軸及び該PTO軸に支持された状態で前記ベースハウジングに収容されるPTOクラッチ機構を有するPTOユニットと、
前記入力部から前記第1ポンプ軸,前記第2ポンプ軸及び前記PTO軸に動力伝達する動力伝達ギヤトレーンであって、前記ベースハウジングに収容された動力伝達ギヤトレーンとを備え、
前記動力伝達ギヤトレーンは、互いに噛合する第1及び第2伝動ギヤを有し、
前記ベースハウジングは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を含む領域を囲繞する幅狭のギヤ収容空間と、前記PTOクラッチ機構を囲繞するPTOクラッチ収容空間であって、前記ギヤ収容空間と油流通自在とされたPTOクラッチ収容空間と、該ギヤ収容空間を外部に開口する一対の第1及び第2吸排ポートとを有しており、
前記第1吸排ポートは、前記第1及び第2伝動ギヤの噛合点を挟んで前記PTOクラッチ収容空間とは反対側に位置され、
前記ギヤ収容空間を画する一対のハウジング内壁面であって、前記第1及び第2伝動ギヤを挟んで互いに対向する一対のハウジング内壁面のうちの少なくとも一方には、前記第1吸排ポートから前記噛合点を介して前記PTOクラッチ収容空間へ至る第1油溝が形成されていることを特徴とするポンプ装置。 - 前記第1及び第2油圧ポンプ本体は、前記ベースハウジングを挟んで直列配置され、
前記ポンプケースは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体をそれぞれ囲繞する第1及び第2ポンプケースを含むことを特徴とする請求項15に記載のポンプ装置。 - 前記第1及び第2油圧ポンプ本体は、前記ベースユニットの同一側に並列配置されていることを特徴とする請求項15に記載のポンプ装置。
- 前記ポンプケースは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体の双方を囲繞するように構成されていることを特徴とする請求項17に記載のポンプ装置。
- 前記ポンプケースは、前記第1及び第2油圧ポンプ本体をそれぞれ囲繞する第1及び第2ポンプケースを含むことを特徴とする請求項17に記載のポンプ装置。
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