JP5702156B2 - タンデムポンプユニット及び作業車輌 - Google Patents
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Description
図1に示すように、前記ポンプユニット1は第1及び第2油圧ポンプが同一直線上に直列配置されたタンデム型とされている。
図2に、前記ポンプユニット1が適用された走行系変速装置500の油圧回路図を示す。
前記摺接領域10a(1)、10a(2)の各々には、対応する前記第1及び第2油圧ポンプ15、16の吸入・吐出部に通じる一対のキドニーポート(図示せず)が設けられており、前記一対のキドニーポートを介して対応する前記油圧ポンプ及び対応する前記油圧ポンプ用作動油路の間で作動油が給排されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、図1に示すように、前記油圧ポンプ15、16は、前記吸入・吐出部を有する端面が凹状球面とされており、前記摺接領域の外表面は前記凹状球面と係合する凸状球面とされている。
一方、前記第2ポートブロック12は、前記第2ポンプ側端面10(2)を形成する第1端面12(1)と前記第1端面12(1)とは厚み方向反対側の第2端面12(2)とを有している。
そして、前記第1及び第2ポートブロック11、12は、前記第2端面11(2)、12(2)同士が当接された状態で連結されている。
又、図4に、図1におけるIV-IV線に沿った前記第2ポートブロック12の断面図を示す。
図3及び図4に示すように、本実施の形態においては、前記一対の第1油圧ポンプ用作動油路411は前記第1ポートブロック11に形成され、前記一対の第2油圧ポンプ用作動油路421は前記第2ポートブロックに形成されている。
この場合には、前記単一のリリーフ弁450は前記第1及び第2ポートブロック11、12の一方(本実施の形態においては前記第1ポートブロック11)に装着される。
又、図6に、図5におけるVI-VI線に沿った端面図を示す。
図3及び図5に示すように、前記第1及び第2ポートブロック11、12の一方(本実施の形態においては前記第1ポートブロック11)には、一端部が前記チェック弁435より圧油流れ方向上流側において対応する前記チャージ油路430(1)に流体接続され且つ他端部が外表面に開口された穿孔459が形成されている。
そして、前記リリーフ弁450は一次側が前記チャージ油路430(1)に臨むように前記他端部から前記穿孔459内に挿入されている。
即ち、前記第1及び第2ポートブロック11、12は一方(本実施の形態においては前記第1ポートブロック11)に前記リリーフ弁450が備えられている点を除き、実質的に同一構成を有するものとされている。
詳しくは、前記リリーフ弁450が装着されない側のポートブロック(本実施の形態においては前記第2ポートブロック12)にも、図4及び図5に示すように、一端部が前記チェック弁435より圧油流れ方向上流側において対応する前記チャージ油路430(2)に流体接続され且つ他端部が外表面に開口された穿孔459が形成されている。
そして、前記リリーフ弁450が装着されない側のポートブロック12においては、前記穿孔459の他端部はプラグ458によって閉塞されている。
詳しくは、前記第1リリーフドレン油路460(1)の他端部は、対応する前記摺接領域10a(1)以外の領域において前記第1端面11(1)に開口されている。
詳しくは、前記下流側部分462は、一端部が前記上流側部分に流体接続されるように前記第2端面12(2)に開口され且つ他端部が対応する前記摺接領域10a(2)以外の領域において前記第1端面12(1)に開口されている。
前記第1ポンプ側ドレンポート470(1)は前記ポートブロック10及び前記第1ポンプケース16の少なくとも一方に形成され、前記第2ポンプ側ドレンポート470(2)は前記ポートブロック10及び前記第2ポンプケース26の少なくとも一方に形成される。
前述の通り、本実施の形態においては前記ポートブロック10は前記第1及び第2ポートブロック11、12を有している。
従って、図3及び図4に示すように、前記貫通孔は、前記第1ポートブロック11に形成された第1貫通孔11bと前記第2ポートブロック12に形成された第2貫通孔12bとを含んでいる。
前記第2貫通孔12bは、一端部が前記第2ポンプ空間P2に流体接続するように前記第1端面12(1)に開口し且つ他端部が前記第1貫通孔11bに流体接続するように前記第2端面12(2)に開口している。
即ち、前記第2ポンプ軸27は、一端部が前記第1ポンプ軸17の他端部に相対回転不能に連結され且つ他端部から前記チャージポンプ530に回転動力を出力している。
図7に、図1におけるVII-VII線に沿った端面図を示す。
詳しくは、図1及び図8に示すように、前記第1ポンプケース16の端面にはボルト等の締結部材19aを介して台座部材18が連結されており、前記ポンプユニット1は前記台座部材18が前記固定部材503に載置された状態でボルト等の締結部材504を介して前記固定部材503に固定されている。
従って、図8及び図9に示すように、前記第1及び第2ポンプケース16、26の各々の端面に前記チャージポンプケース531用の締結孔532b及び前記台座部材18用の締結孔19bが形成されている。
詳しくは、図1及び図2に示すように、前記ポンプユニット1は、さらに、前記第1及び第2油圧ポンプ15、25の容積をそれぞれ変更する一対の容積調整機構30を備えている。
図1に示すように、前記容積調整機構30は、対応する前記ポンプ軸17、27と直交する揺動基準軸線(図示せず)回りに傾転することで対応する前記油圧ポンプの容積を変更する可動斜板31を有している。
詳しくは、図2及び図10に示すように、前記ポンプユニットは、前記第1及び第2油圧ポンプ15、25用の前記可動斜板31をそれぞれ傾転させる一対の油圧サーボ機構35を備えている。
なお、前記入力アーム353aは、図外のリンク機構を介して前記作業車輌に備えられる操作レバー等の主変速操作部材に作動的に連結される。
前記ピストンは、軸線方向に沿った正転方向への移動に応じて前記可動斜板31を前記揺動基準軸線回りに正転方向へ傾転させ且つ軸線方向に沿った逆転方向への移動に応じて前記可動斜板31を前記揺動基準軸線回りに逆転方向へ傾転させるように、前記可動斜板31に作動連結されている。
斯かる構成によれば、前記油圧サーボ機構35に対する圧油供給構造の簡略化によるコスト低廉化を図ることができる。
なお、前記第2油圧モータユニット520は前記第1油圧モータユニット510と同一構成を有している。従って、下記における前記第1油圧モータユニット510の説明は前記第2油圧モータユニット520にも適用される。
さらに、図12に、前記第1油圧モータユニット510の断面図を示す。
図2及び図12に示すように、前記第1油圧モータユニット510には前記第1油圧モータ511を収容する第1モータ空間M1を外部に開く一対の第1モータ側ドレンポート570(1)が設けられている。
同様に、前記第2油圧モータユニット520には前記第2油圧モータ521を収容する第2モータ空間M2を外部に開く一対の第2モータ側ドレンポート570(2)が設けられている。
そして、前記モータケース514に前記一対のモータ側ドレンポート570(1)(570(2))が形成されている。
当然ながら、図13に示すように、前記第1及び第2油圧モータユニット510、520の各々に、前記固定斜板516に代えて可動斜板517を備えることも可能である。
この場合には、前記駆動輪を駆動する走行出力のトルクアップが可能となる。
なお、前記第1及び第2油圧モータユニット510、520の前記可動斜板517は単一の副変速操作部材によって互いに対して同期した状態で操作される。即ち、前記第1油圧モータユニット510の前記可動斜板517及び前記第2油圧モータユニット520の前記可動斜板517はリンク機構を介して前記単一の副変速操作部材に作動連結される。
又、本実施の形態においては、前記ポートブロック513は、前記第1及び第2ポートブロック11、12と同一ベース構造を有しており、前記取付ボス13を介して前記減速ギヤユニット550の入力部回りの外表面にボルト連結されている。
10 ポートブロック
11 第1ポートブロック
11(1) 第1端面
11(2) 第2端面
12 第2ポートブロック
12(1) 第1端面
12(2) 第2端面
15 第1油圧ポンプ
16 第1ポンプケース
25 第2油圧ポンプ
26 第2ポンプケース
411 第1油圧ポンプ用作動油路
411(P) 第1給排ポート
421 第2油圧ポンプ用作動油路
421(P) 第2給排ポート
430(1) 第1油圧ポンプ用チャージ油路
430(2) 第2油圧ポンプ用チャージ油路
435 チェック弁
450 リリーフ弁
460(1) 第1リリーフドレン油路
460(2) 第2リリーフドレン油路
470(1) 第1ポンプ側ドレンポート
470(2) 第2ポンプ側ドレンポート
500 走行系変速装置
501 第1駆動輪
502 第2駆動輪
505 エンジン
510 第1油圧モータユニット
511 第1油圧モータ
520 第2油圧モータユニット
521 第2油圧モータ
530 チャージポンプ
540 油タンク
570(1) 第1モータ側ドレンポート
570(2) 第2モータ側ドレンポート
P1 第1ポンプ空間
P2 第2ポンプ空間
Claims (3)
- ポートブロックと前記ポートブロックの厚み方向一方側及び他方側の端面にそれぞれ摺接する第1及び第2油圧ポンプと前記第1油圧ポンプを収容する第1ポンプ空間を形成するように前記ポートブロックに連結される第1ポンプケースと前記第2油圧ポンプを収容する第2ポンプ空間を形成するように前記ポートブロックに連結される第2ポンプケースとを備えたタンデムポンプユニットであって、
前記ポートブロックには、前記第1及び第2油圧ポンプのポンプ軸が挿通するように前記ポートブロックの厚み方向に貫通された軸線孔と、前記第1油圧ポンプに流体接続された状態で一端部が前記厚み方向とは直交する前記ポートブロックの第1板面方向の一方側の外表面に開口して一対の給排ポートを形成する一対の第1油圧ポンプ用作動油路と、一端部が前記第1板面方向の他方側の外表面に開口して圧油受入ポートを形成し、前記圧油受入ポートに供給される圧油供給源からの圧油をチェック弁を介して前記一対の第1油圧ポンプ用作動油路へ供給する為の第1油圧ポンプ用チャージ油路と、前記第2油圧ポンプに流体接続された状態で一端部が前記第1板面方向の一方側の外表面に開口して一対の給排ポートを形成する一対の第2油圧ポンプ用作動油路と、分岐油路を介して前記第1油圧ポンプ用チャージ油路に流体接続され、前記第1油圧ポンプ用チャージ油路及び前記分岐油路を介して流入する前記圧油供給源からの圧油をチェック弁を介して前記一対の第2油圧ポンプ用作動油路へ供給する為の第2油圧ポンプ用チャージ油路と、一端部が前記チェック弁より圧油流れ方向上流側において前記第1又は第2油圧ポンプ用チャージ油路に流体接続され且つ他端部が前記第1板面方向と直交する前記ポートブロックの板面方向の一方側の外表面に開口された穿孔と、一次側が前記チェック弁より圧油流れ方向上流側において前記第1又は第2油圧ポンプ用チャージ油路に臨むように前記穿孔に挿入され、前記第1及び第2油圧ポンプ用チャージ油路の油圧を設定する単一のリリーフ弁と、一端部が前記リリーフ弁の二次側に流体接続され且つ他端部が前記ポートブロックの厚み方向一方側の端面に開口されて、前記リリーフ弁からのリリーフ油を前記第1ポンプ空間へ案内する第1リリーフドレン油路と、一端部が前記リリーフ弁の二次側に流体接続され且つ他端部が前記ポートブロックの厚み方向他方側の端面に開口されて、前記リリーフ弁からのリリーフ油を前記第2ポンプ空間へ案内する第2リリーフドレン油路とが設けられ、
前記ポートブロック及び前記第1ポンプケースの少なくとも一方には前記第1ポンプ空間を外部に開く第1ポンプ側ドレンポートが設けられ、前記ポートブロック及び前記第2ポンプケースの少なくとも一方には前記第2ポンプ空間を外部に開く第2ポンプ側ドレンポートが設けられていることを特徴とするタンデムポンプユニット。 - 前記ポートブロックは、前記第1油圧ポンプが摺接する厚み方向第1端面及び前記第1端面とは厚み方向反対側の第2端面を有する第1ポートブロックと、前記第2油圧ポンプが摺接する厚み方向第1端面及び前記第1端面とは厚み方向反対側の第2端面を有する第2ポートブロックとを含み、
前記第1及び第2ポートブロックの前記第2端面同士が当接された状態で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のタンデムポンプユニット。 - 請求項1又は2に記載のタンデムポンプユニットと、前記タンデムポンプユニットの動力源となるエンジンと、左右一対の駆動輪と、前記第1油圧ポンプと共働して第1HSTを形成する第1油圧モータを有し、前記第1油圧モータの回転動力を前記一対の駆動輪の一方に向けて出力する第1油圧モータユニットと、前記第2油圧ポンプと共働して第2HSTを形成する第2油圧モータを有し、前記第2油圧モータの回転動力を前記一対の駆動輪の他方に向けて出力する第2油圧モータユニットと、前記エンジンによって作動的に駆動され、前記第1及び第2油圧ポンプ用チャージ油路への圧油供給源として作用するチャージポンプと、前記チャージポンプの油源として作用する油タンクとを備え、
前記第1油圧モータユニットには、前記第1油圧モータを収容する第1モータ空間を外部に開く一対の第1モータ側ドレンポートが設けられ、
前記第2油圧モータユニットには、前記第2油圧モータを収容する第2モータ空間を外部に開く一対の第2モータ側ドレンポートが設けられ、
前記第1ポンプ側ドレンポートが前記一対の第1モータ側ドレンポートの一方に流体接続され且つ前記一対の第1モータ側ドレンポートの他方が前記油タンクに流体接続され、
前記第2ポンプ側ドレンポートが前記一対の第2モータ側ドレンポートの一方に流体接続され且つ前記一対の第2モータ側ドレンポートの他方が前記油タンクに流体接続されていることを特徴とする作業車輌。
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