JPH07117500A - 作業車両用トランスミッション - Google Patents

作業車両用トランスミッション

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JPH07117500A
JPH07117500A JP5264972A JP26497293A JPH07117500A JP H07117500 A JPH07117500 A JP H07117500A JP 5264972 A JP5264972 A JP 5264972A JP 26497293 A JP26497293 A JP 26497293A JP H07117500 A JPH07117500 A JP H07117500A
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JP
Japan
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shaft
housing
work vehicle
vehicle transmission
transmission
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JP5264972A
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Inventor
Yoshitaka Ishimaru
義孝 石丸
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/04Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or kind of gearing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/28Arrangement or mounting of transmissions in vehicles characterised by arrangement, location, or type of power take-off
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19149Gearing with fluid drive
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2186Gear casings

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、油圧式無段変速装置を備えたもの
でありながら小型の作業車両にマッチするコンパクトな
トランスミッションを提供するものである。 【構成】 油圧式無段変速装置の入力軸とPTO軸とを
つなぐ動力取出伝動機構には、その前後にクラッチ装置
と変速切換装置を有し、該油圧式無段変速装置の出力軸
につながって後輪を駆動する為の走行伝動機構には、そ
の前後に変速切換装置と差動装置を有し、ハウジング内
の前方部位に油圧式無段変速装置の入力軸と出力軸を上
下方向に並設し、ハウジング内の略中央部位に動力取出
伝動機構のクラッチ装置と、走行伝動機構の変速切換装
置を上下方向に並設し、ハウジング内の後方部位に動力
取出伝動機構の変速切換装置と、走行伝動機構の差動装
置を上下方向に並設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧式無段変速装置を
備えたトラクタ等の作業車両用トランスミッションに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、本発明に関する技術に関し
て、特開昭54−104125号公報に記載の如き技術
が公知とされていたのである。該従来技術においては、
油圧式無段変速装置がミッションケースの前面に付設さ
れるので、高コスト及びトランスミッション全体の長尺
化となっていたのである。また走行伝動機構の伝動経路
中に介在する変速切換装置と差動装置とがミッションケ
ース内の前後に配置されると共に、該変速切換装置より
さらに前方に動力取出伝動機構の変速切換装置が配置さ
れるので、ミッションケースが異常に長尺となるという
不具合があったのである。また動力取出伝動機構の変速
切換装置が切換操作する前に、エンジンと油圧式無段変
速装置の入力軸との間に介在されたクラッチを断操作す
ることが必要であり、この時に走行動力が断たれて車両
が停止してしまうのである。また油圧式無段変速装置の
ケースから前方へ突き出した出力軸の先端にクラッチを
介装して前輪駆動装置を駆動可能としているが、出力軸
の軸受部の強度アップ並びにトランスミッション全体が
長尺化するという不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、油圧式無段変速装置をハウジング内に仕組
んで低コスト化を図り、また走行を中断することなく、
動力取出伝動機構の変速切換装置を切換え操作できるよ
うに油圧式無段変速装置の入力軸の後段にクラッチ装置
を設けるものであって、この動力取出伝動機構のクラッ
チ装置と変速切換装置および走行伝動機構の変速切換装
置と差動装置とをハウジング内に合理的に配置して小型
の作業車両にマッチするコンパクトなトランスミッショ
ンを提供する。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明の解決しようとする
課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための
手段を説明する。即ち、油圧式無段変速装置の入力軸と
PTO軸とをつなぐ動力取出伝動機構には、その前後に
クラッチ装置と変速切換装置を有し、該油圧式無段変速
装置の出力軸につながって後輪を駆動する為の走行伝動
機構には、その前後に変速切換装置と差動装置を有し、
ハウジング内の前方部位に油圧式無段変速装置の入力軸
と出力軸を上下方向に並設し、ハウジング内の略中央部
位に動力取出伝動機構のクラッチ装置と、走行伝動機構
の変速切換装置を上下方向に並設し、ハウジング内の後
方部位に動力取出伝動機構の変速切換装置と、走行伝動
機構の差動装置を上下方向に並設したものである。
【0005】また、前記動力取出伝動機構のクラッチ装
置は、入力軸に対しオフセットして平行な第1軸上に配
置され、該入力軸から駆動を受ける遊嵌ギヤを該軸に係
合自在とし、変速切換装置は、第1軸と、該軸に平行す
る第2軸との間に機械式として構成したものである。ま
た、第1軸は入力軸の下方で、且つ、進行方向の左右方
向に変位させたものである。また、第1軸と第2軸は進
行方向の左右方向に並設したものである。
【0006】また、前記走行伝動機構の変速切換装置
は、出力軸に対してオフセットして平行で、該出力軸か
ら駆動を受けるカウンタ軸を、差動装置の入力ギヤに噛
み合うピニオンを有するピニオン軸との間に機械式とし
て構成したものである。また、カウンタ軸は出力軸の下
方で、且つ、進行方向の左右方向に変位したものであ
る。また、カウンタ軸とピニオン軸は左右方向に並設し
たものである。
【0007】また、前記ハウジングは前記入力軸・出力
軸の軸心に対して直交する平面よりなる前半部と後半部
とに分離可能に接合してなり、ハウジングの前半部は、
その前端を油圧式無段変速装置を組み込む為に開放状と
し、後端に仕切り壁を備え、該ハウジング前半部の開口
を閉鎖するブロック体には、前記入力軸に結合する油圧
ポンプと、前記出力軸に結合する油圧モータを装着した
ものである。
【0008】また、前記ハウジング前半部における前記
ブロック体を避けた位置に、エンジンとハウジングを連
設するフレームが取付されたものである。また、ハウジ
ング前半部の前端側に設けられたブロック体の取付フラ
ンジ部と略同一平面上にあって、且つ、その周長よりも
大きい周長を有するフレーム取付フランジ部を一体的に
形成したものである。
【0009】また、前記油圧ポンプが可変容量型のアキ
シャルピストンポンプにより構成され、該アキシャルピ
ストンポンプの可動斜板が、ハウジング前半部の側壁に
開口した孔を通じてハウジング内に組み込まれ、前記孔
は蓋により閉鎖され、この蓋とハウジングとで可動斜板
が回動自在に支持されるものである。
【0010】また、前記油圧ポンプの可動斜板を中立姿
勢に自動復帰させるバネ機構が、可動斜板と前記蓋との
間に配設されたものである。また、前記ブロック体に前
記入力軸により駆動されるチャージポンプが装着され、
ハウジング前半部の側方にオイルフィルタを設け、該オ
イルフィルタの濾過油取出口はチャージポンプのサクシ
ョンポートに連通し、オイルフィルタの油取入口は、前
記中央部位の底部に向けて開口する仕切り壁の油路に接
続したものである。
【0011】また、前記油圧モータに結合する出力軸の
軸端部を、前記ブロック体よりも前方へ突出し、ユニバ
ーサルジョイントを介して前輪駆動装置の入力軸に連動
連結し、前輪駆動装置の動力伝達経路中にクラッチを介
在させたものである。
【0012】また、前記ハウジングの中に収容された前
記走行伝動機構の変速切換装置は、その出力速度が高低
2段となる機械式に構成され、前記変速切換装置が高速
側に切換えられた時には、自動的に前記クラッチが切ら
れて、前輪の駆動が断たれるように、変速切換装置の操
作部とクラッチとの操作部を連動連係したものである。
【0013】
【作用】次に作用を説明する。即ち、油圧式無段変速装
置をハウジング内に仕組んで低コスト化を図ることが出
来る。また、走行を中断することなく、動力取出伝動機
構の変速切換装置を切換え操作できる。また、動力取出
伝動機構のクラッチ装置と変速切換装置および走行伝動
機構の変速切換装置と差動装置とをハウジング内に合理
的に配置して小型の作業車両にマッチするコンパクトな
トランスミッションが提供できる。
【0014】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は本発明の作業
車両用トランスミッションを付設したトラクタの全体側
面図、図2は本発明の作業車両用トランスミッションの
スケルトン図、図3はハウジングMの内部を示す側面断
面図、図4はハウジングM内の軸とギヤの配置を示す斜
視図、図5はハウジング前半部5と油圧式無段変速装置
Hと、可動斜板8の部分の分解状態斜視図、図6はハウ
ジング前半部5とブロック体3の部分の側面図、図7は
図3のA−A矢視図、図8は図3のB−B矢視断面図、
図9は図3のC−C矢視断面図、図10は図9のD−D
矢視断面図、図11は図10のE−E矢視断面図、図1
2は図3のF−F矢視断面図、図13は前輪駆動切換レ
バー18と変速切換レバー17との連動機構を示す斜視
図である。
【0015】図1において説明する。車両用の一例とし
て示すトラクタには、操向輪である前輪54と、駆動輪
である後輪55を配置しており、該前輪54は前輪駆動
切換レバー18により、強制駆動を可能としている。エ
ンジンEからの動力をハウジングMの内部に構成した油
圧式無段変速装置Hに入力し、該油圧式無段変速装置H
の入力軸1の回転を動力取出伝動機構を介してリアPT
O軸12に伝達している。また、該油圧式無段変速装置
Hの出力軸2の回転を、走行伝動機構を介して後輪車軸
64に伝達している。またエンジンのクランク軸よりフ
ロントPTOケースRに動力を伝達し、フロントアクス
ルケースTを介して後方へ突出しているミッドPTO軸
13を駆動している。またフロントPTOケースRには
フロントPTO軸16も備えている。
【0016】ミッドPTO軸13よりユニバーサルジョ
イント73を介して、ミッドモア装置Wを駆動してい
る。また油圧式無段変速装置Hの出力軸2の回転をユニ
バーサルジョイント38を介して、前輪駆動装置のフロ
ントアクスルケースT内に入力し、前輪54を駆動可能
としている。56は、ダンパーハウジングVとハウジン
グMとを連結するフレームである。フレーム56は、チ
ャージポンプGとユニバーサルジョイント38と出力軸
2の連結部を保護する。45は、耕耘装置等の作業機を
昇降自在に連結するためのリフトアームである。19は
リフトアーム45の下降を油圧的にロックするストップ
レバーである。
【0017】次に図2と図3において、車両用トランス
ミッションの全体的な構成を説明する。エンジンの後部
にダンパーハウジングVが付設されており、該ダンパー
ハウジングVの内部にダンパーUが配置されている。ダ
ンパーUは、エンジンクランク軸と原動軸37とを緩衝
的に連結している。該ダンパーUから後方へ原動軸37
を突出し、該原動軸37により入力軸1を駆動してい
る。該入力軸1の前端部にチャージポンプGが介装され
ている。該チャージポンプGからの吐出油は、油圧式無
段変速装置Hの閉回路内に補給される。該入力軸1に結
合された油圧ポンプPが設けられ、該油圧ポンプPに対
して前記閉回路で接続された油圧モータMoが設けられ
る。また該油圧ポンプPからの圧油の吐出方向と吐出量
を調節すべく可動斜板8が設けられている。この油圧ポ
ンプPと油圧モータMoの組合せにより油圧式無段変速
装置Hが構成される。
【0018】該入力軸1が油圧ポンプPから突出した部
分に、ギヤ20が固定されており、該ギヤ20は下方の
第1軸74の上の遊嵌ギヤ21と噛合している。該遊嵌
ギヤ21は第1軸74に対しては遊嵌状態であり、該遊
嵌状態の遊嵌ギヤ21と第1軸74を一体化する油圧多
板式のクラッチ装置11が、第1軸74に介装されてい
る。該動力取出伝動機構のクラッチ装置11と、下方の
走行伝動機構の変速切換装置Yとが上下に併置されてい
る。またクラッチ装置11の後方に、動力取出伝動機構
の変速切換装置Kが構成されている。即ち、第1軸74
にギヤ22と23が固定されており、下段の第2軸10
の上の変速ギヤ24・25と常時噛合されている。該変
速ギヤ24・25は遊嵌されており、変速摺動体が両変
速ギヤ24・25のどちらかに択一的に係合することに
より、リアPTO軸12の回転を2段に変速することが
できる。第2軸10の後端にギヤ26が固設されてお
り、該ギヤ26がリアPTO軸12の上のギヤ27と噛
合して減速をしている。前記の如く、変速切換装置K
と、下方に配置した走行伝動機構の差動装置Dとが、上
下に併置されている。また、図4に図示する如く、入力
軸1と第1軸74とは、異芯で上下方向に偏心し、かつ
進行方向に対して左右方向に変位して配置されている。
第1軸74と第2軸10とは進行方向に対して左右方向
に変位させている。
【0019】また油圧モータMoに結合された出力軸2
の後端にギヤ28が固定されている。該ギヤ28はカウ
ンタ軸48の上の固定ギヤ29と常時噛合されている。
該部分において走行伝動機構の変速切換装置Yが構成さ
れている。即ちカウンタ軸48の上には、他の固定ギヤ
30が設けられており、固定ギヤ29がピニオン軸49
の上の遊嵌ギヤ31と常時噛合し、固定ギヤ30はピニ
オン軸49と一体回転する摺動ギヤ32と噛合可能とし
ている。該摺動ギヤ32が前後動することにより、固定
ギア30に係合すれば低速に、遊嵌ギア31に係合すれ
ば高速になるよう2段の変速が可能となっている。該変
速操作を行うのが変速切換レバー17である。ピニオン
軸49の後端には、差動装置Dのリングギヤ97と噛合
するピニオン96が刻設されている。前記動力取出伝動
機構のクラッチ装置11と該変速切換装置Yとが上下方
向に並置されている。カウンタ軸48は出力軸2の下方
で、且つ左右方向に変位している。またカウンタ軸48
とピニオン軸49とは、進行方向に対し左右方向に並設
されている。
【0020】ハウジングMはその内部において、前記入
力軸1と前記出力軸2を上下方向に並設して収容するた
めの前方部位と、前記動力取出伝動機構のクラッチ装置
11と前記走行伝動機構の変速切換装置Yを上下方向に
並設して収容するための中央部位と、前記動力取出伝動
機構の変速切換装置Kと前記走行伝動機構の差動装置D
を上下方向に並設して収容するための後方部位との3つ
に区切られるものである。また、ハウジングMは、ハウ
ジング前半部5とハウジング後半部4により構成され該
ハウジング前半部5内には、前記した前方部位を備えて
単一の部屋Zを構成するよう、そしてハウジング後半部
4内には、前記した中央部位と後方部位が備わるよう
に、入力軸1や出力軸2の軸心に対して直交する平面よ
り、分離可能に接合されている。またハウジング前半部
5には、油圧式無段変速装置Hを組み込む為の部屋Zを
有し、その前端を開放状として後端に仕切り壁Xが設け
られている。該ハウジング前半部5の開口を閉鎖するブ
ロック体3には、前記入力軸1に結合する油圧ポンプP
と、前記出力軸2に結合する油圧モータMoが装着され
ている。前記ハウジング前半部5の仕切り壁Xに連結さ
れるハウジング後半部4には、前後一対の壁部4a,4
bが立設され、前端の開放部と上方向きの開口部を形成
している。この前方の壁部4aと前記仕切り壁Xとの間
を前記中央部位の部屋とし、上方向きの開口部には油圧
ケース64を装着して壁部4aと壁部4bとの間を後方
部位の部屋としている。また、ハウジング後半部4の後
端は開放され蓋100が装着されて前記ギア26,27
を収容しリアPTO軸12を支持するための部屋を形成
している。前記油圧ケース46の内部にはピストン47
が前後動可能に備えられ、リフトアーム45を上下回動
してトラクターに装着される外部作業機を昇降すべく構
成している。該油圧ケース46の下面に、ピストン47
を前後動させる為の油圧切換バルブ98が付設されてい
る。
【0021】出力軸2の前端がブロック体3から突出し
た部分にユニバーサルジョイント38が連結されてお
り、該ユニバーサルジョイント38の前端がフロントア
クスルケースTの入力軸72に連結されている。該入力
軸72の上の固定ギヤ35に、ピニオン軸71の上のク
ラッチギヤ36が摺動して係合することにより、前輪5
4が駆動される。クラッチギヤ36と固定ギヤ35の噛
合状態が外れると、前輪54の駆動が断たれる。該操作
は、前輪駆動切換レバー18により行う。また、前記し
たように走行伝動機構の変速切換装置Yは、その出力速
度が高低の2段となる機械式に構成されていて、前記変
速切換装置Yが高速側に切換えられた時には、自動的に
前記フロントアクスルケースTのクラッチギア36と固
定ギア35の噛合状態が外れて、前輪54の駆動が強制
的に断たれるように構成している。そのための連動機構
は、後で説明するように変速切換レバー17の中途部に
設けた連動アーム85により構成されている。
【0022】また、フレーム56は、エンジンEとハウ
ジングMとを連結するものであり、その一端はハウジン
グ前半部5におけるブロック体3を回避した位置に固設
され、他端はエンジンEに固設されたダンパーハウジン
グVの後面に溶接されている。
【0023】該ピニオン軸71の前端にピニオンが固定
されており、フロント差動装置Nのリングギヤと噛合し
ている。またエンジンEのクランク軸の前端にダンパー
を介してユニバーサルジョイント39が連結されてお
り、該ユニバーサルジョイント39の動力が入力軸77
よりフロントPTOケースR内に入力されている。該入
力軸77の上の固定ギヤ40が第1中間軸76の上のギ
ヤ41を介して、第2中間軸70の上のギヤ42と噛合
している。該ギヤ42は第2中間軸70に遊嵌されてお
り、該遊嵌状態を係合状態に切換える多板クラッチ装置
14が配置されている。該第2中間軸70の回転がギヤ
43を介して、フロントPTO軸16のギヤ44に伝達
されて、フロントPTO軸16を駆動している。また第
2中間軸70は後方へ延長された途中でフロントアクス
ルケースTの中に挿入されており、該フロントアクスル
ケースTの後部に配置された軸70にギヤ33を固定
し、該ギヤ33はミッドPTO軸13のギヤ34と噛合
している。該ミッドPTO軸13の動力出力の入切を前
記多板クラッチ装置14により行う。第2中間軸70は
センターピンを兼用しており、センターピン軸受78・
78により枢支されてフロントアクスルケースTは、第
2中間軸70を中心に左右に回動することができる。セ
ンターピン軸受78は、フロントPTOケースRの筒部
内に保持される構成としている。
【0024】図3において、油圧ポンプPはシリンダブ
ロック50とピストン51と可動斜板8により構成して
いる。また油圧モータMoはシリンダブロック53とピ
ストン52と固定斜板9により構成している。ハウジン
グ前半部5の前端に、装着されたブロック体3の内側面
に両シリンダブロック50,53が摺接されて回転可能
としている。該ブロック体3には、油圧ポンプPと油圧
モータMoとの間で作動油を循環させるための前記閉回
路(図示せず)が形成されている。固定斜板9はハウジ
ング前半部5の仕切り壁Xに支持されており、また、前
記入力軸1、出力軸2は該仕切り壁Xとブロック体3と
の間に回転自在に支持されて、両軸1,2の後端部はそ
れぞれ仕切り壁Xよりハウジング後半部4内に突出して
いる。可動斜板8はトラニオン軸60・60の部分を蓋
58とハウジング前半部5の側壁部との間に傾動自在に
支持されている。可動斜板8は、図5、図6から明らか
なように、入力軸1に対して直交する方向より、ハウジ
ング前半部5の側壁に開口した孔90からハウジング前
半部5の内部に組み込まれる。前記孔90は蓋58によ
り閉鎖される。
【0025】図6に示すように可動斜板8の側面に係止
ピン81が突設されている。蓋58の内側には中立位置
ピン82が突設されている。前記係止ピン81を設ける
側に位置するトラニオン軸60にはコイル状のトーショ
ンスプリング59が巻回されていて、その両端の直線部
分が一方側に伸びて途中で交差し、前記係止ピンと中立
位置ピンとをそれぞれ挟み込むようにしてハウジング前
半部5内に取付られている。このようにして可動斜板8
には中立姿勢に保持するための付勢力が付与されるよう
になっている。前記フレーム56は、ハウジング前半部
5に構成したフレーム取付フランジ5aに固定される。
図5、図7のように該フレーム取付フランジ5aは、ブ
ロック体3を固定するブロック体3の取付フランジ5b
の外側に構成されている。該フレーム取付フランジ5a
は取付フランジ5bと略同一平面上にあって、かつ取付
フランジ5bの周長よりも、フレーム取付フランジ5a
の周長の方を長く構成し、フレーム取付フランジ5a及
び取付フランジ5bは、ハウジング前半部5の前端にお
いて一体的に構成されている。
【0026】またハウジング前半部5の前端に装着する
ブロック体3の前面には、チャージポンプGが装着さ
れ、入力軸1により駆動される。該ハウジング前半部5
の側壁に装着された油路板61にオイルフィルター57
が配置されている。該オイルフィルター57の濾過油取
出口は、油路板61とハウジング前半部5との間に形成
される油路88a、及び油路88b、そしてブロック体
3に形成される油路3aを通じてチャージポンプGのサ
クションポートに連通している。またオイルフィルター
57の油取入口は、前記中央部位の底部に向けて開口す
る、前記仕切り壁X内に設けた油路88cに接続され
る。チャージポンプGから吐出された圧油は、前記ブロ
ック体3の内部に配設されたチェック弁(図示せず)を
開いて前記閉回路に補給される。80は、前記チェック
弁とは別のチェック弁であり、チャージポンプGからの
補給が追いつかずその低圧側が負圧になった場合に開い
て油路88c内の油を直接に閉回路へ補給できるように
機能するものである。
【0027】前記クラッチ装置11は通例の油圧式多板
クラッチに構成されていて、具体的には、前記第1軸7
4の上に固定して設けたクラッチハウジングと、前記遊
転ギア21のボス部に形成された支持部との間に複数枚
の摩擦板を交互に配して軸線方向に沿い摺動自在に支持
させてある。そして、クラッチハウジング内にはリター
ンバネにより後退付勢されたピストンを設けてあり、こ
のピストン背後の油室に圧油を供給することで、該ピス
トンの前進を得て前記摩擦板を押圧させてクラッチ係合
を得るように構成されている。
【0028】前記油室へ選択的に圧油を供給するための
切換弁62が電磁弁式に構成されて前記ハウジング前半
部に上面に設置されている。該切換弁62は2位置選択
式とされ、トラクターの計器パネルに設けたスイッチS
Wの人為的操作によりその位置が切り換えられてクラッ
チ装置11が入・切されるようになっている。前記切換
弁62の油入力ポート62aには、前記ブロック体3の
内部で分流された前記チャージポンプGからの圧油が、
ハウジング前半部5に穿設した油路5cを通って供給さ
れるようになっている。また、図10に示されているよ
うに、前記第1軸74の前方側は前記ハウジング前半部
5の仕切り壁Xに設けた支持孔に挿入され、その先端部
の外周に設けた環状溝と前記支持孔の内周面との間に油
受継部5eを形成している。前記環状溝は前記ピストン
背後の油室と連通している。そして、前記油受継部5e
と前記切換弁62の油出力ポート62bとを連通する油
路5fが前記仕切り壁Xに穿設されている。該油出力ポ
ート62bは、仕切り壁Xと前記ハウジング後半部4と
の合わせ面に設けた油路5dを介して前記油路5fと連
通している。
【0029】なお、第1軸74の先端は、油圧式無段変
速装置Hの作動油が充満する部屋Z内に臨んでいて、前
記クラッチ装置11の摩擦板を潤滑・冷却するための油
路が前記第1軸74の先端面に開口してあり、前記部屋
Z内の作動油が前記摩擦板の潤滑・冷却用に利用されて
いる。図9・図10に示す如くハウジング後半部4内に
おいて前記クラッチ装置11のハウジング外周の一側方
位置に慣性回転制動体69が接当可能に構成されてい
る。該慣性回転制動体69は前記ハウジング後半部4の
側壁内に収容されると共に制動バネ67により前進付勢
されたピストン84と一体の連結杆68の先端に装着さ
れている。前記ピストン84の背後には油室4aが設け
られ、前記合わせ面の油路5dに連通している。クラッ
チ装置11が切れると、圧油が油室4aから抜けること
により、制動バネ67がピストン84を押して、クラッ
チ装置11のハウジング外周に慣性回転制動体69が接
当し第1軸74即ちリアPTO軸12に制動を掛ける。
しかし、クラッチ装置11が係合した場合には、油室4
aに供給される圧油が該ピストン84を制動バネ67に
抗して押して、慣性回転制動体69を解除側に押圧すべ
く構成している。
【0030】図12においては、ハウジング後半部4内
の後方部位において差動装置Dと後輪車軸64の部分が
開示されている。該差動装置Dからの回転が減速軸63
に伝達されて、該減速軸63の上にディスクブレーキ装
置66が構成されている。該ディスクブレーキ装置66
を操作するのがブレーキレバー軸65である。差動装置
Dの上方には、第1軸74と第2軸10が左右方向に並
設されて動力取出伝動機構の変速切換装置Kが構成され
ている。89は、前記変速摺動体88を第2軸10上で
摺動させるためのシフトフォークであって、ハウジング
後半部4の前記壁部4a,4bの間に横架したシフトフ
ォーク軸90上に設置される。91は変速アームであ
り、それを運転席近傍に配置したPTO変速レバー(図
示せず)により前後方向に揺動操作するとシフトフォー
ク軸90上でシフトフォーク89が摺動するのである。
【0031】図13は、変速切換レバー17と前輪駆動
切換レバー18の連動機構の斜視図である。そして変速
切換レバー17からL字形の連動アーム85が突設され
ており、その折り曲げ部分が前輪駆動切換レバー18の
下面に接当可能としている。前輪駆動切換レバー18
は、その回動基部を変速切換レバー17の支軸に遊嵌し
て配設されていて、前記フロントアクスルケースT内の
前記摺動ギア36を前後に摺動させるためのクラッチフ
ォーク87にワイヤー等を介して連動連係してあり、前
輪54が駆動状態となるON位置、及び前輪54の駆動
状態が切れるOFF位置を選択するものである。
【0032】一方、変速切換レバー17は前記走行伝動
機構の変速切換装置Yの摺動ギア32を前後動させるた
めの変速シフトフォーク86に連動連係してあり、該変
速切換装置Yが低速となるL位置、及び高速となるH位
置を選択するものである。ここで、変速切換レバー17
がL位置にあれば連動アーム85の規制を受けることな
く前輪駆動レバー18はON位置又はOFF位置を自由
に選択できる。しかしながら、前輪駆動レバー18がO
N位置に置かれている時に変速切換レバー17がH位置
に切換えられると、連動アーム85が前輪駆動レバー1
8を引っ張り上げて強制的にOFF位置に切り換えるの
である。このように変速切換レバー17がH位置の時に
は前輪駆動レバー18は連動アーム85の規制を受けて
ON位置へ入れることはできないのである。
【0033】
【発明の効果】本発明は次のような効果を奏するのであ
る。即ち、請求項1の如く構成したので、油圧式無段変
速装置HをハウジングM内に収容することにより、低コ
スト化を図ることが出来たのである。またハウジングM
の前部には油圧式無段変速装置Hの入力軸1と出力軸2
を上下に並設し、またハウジングMの中央に、動力取出
伝動機構のクラッチ装置11と、走行伝動機構の変速切
換装置Yを並設し、ハウジングMの後方寄りに、動力取
出伝動機構の変速切換装置Kと、走行伝動機構の差動装
置Dを並設したので、ハウジングM内の空間を有効に利
用でき、作業車両用トランスミッションの前後方向及び
上下方向の長さを圧縮することができたのである。
【0034】請求項2の如く、動力取出伝動機構のクラ
ッチ装置11は、入力軸1に対しオフセットして平行な
第1軸74上に配置され、該入力軸1から駆動を受ける
遊嵌ギヤを該軸74に係合自在とし、変速切換装置K
は、第1軸74と、該軸74に平行する第2軸10との
間において機械式に構成したので、機械式の変速切換装
置Kで有りながら、クラッチ装置11により作業車両を
停止させることなく走行中でも動力取出伝動機構の変速
切換装置Kを切換操作することが出来るのである。
【0035】請求項3の如く、作業車両用トランスミッ
ションにおいて、第1軸74は入力軸1の下方で、且
つ、進行方向に対して左右方向に変位させたので、該第
1軸74の上にクラッチ装置11をとりつけても、ハウ
ジングMの形状を大きくすることなく、ハウジングMの
空間を有効に利用できる。クラッチ装置11の側方に大
きくあいた空間は、実施例に示したような慣性回転制動
体69等の配置に寄与する。
【0036】請求項4の如く、第1軸74と第2軸10
は、進行方向に対して左右方向に並設したので、該ハウ
ジングMの後部に変速切換装置Kを配置する構成であり
ながら、第1軸74と入力軸1が左右に配置されている
ので、上下にスペースを必要とせず、ハウジングMの上
下の高さを小にすることが出来たのである。
【0037】請求項5の如く、走行伝動機構の変速切換
装置Yは、出力軸2に対してオフセットして平行で、該
出力軸2から駆動を受けるカウンタ軸48と、差動装置
Dのリングギヤ97に噛み合うピニオン96を有するピ
ニオン軸49との間において機械式に構成したので、出
力軸2とカウンタ軸48は互いに連動連結できる範囲内
であればハウジングMの中でその位置を任意に設定でき
るようになり、ハウジングM内における都合の良い場所
に油圧式無段変速装置Hの油圧モータMoと、変速切換
装置とをレイアウトできる。この結果、ハウジングMの
上下高さを必要以上に大きくすることがなくされる。
【0038】請求項6の如く、カウンタ軸48は出力軸
2の下方で、且つ、左右方向に変位しているので、出力
軸2とカウンタ軸48の配置が左右に変位していること
によっても、ハウジングMの上下の高さを小にすること
が出来るのである。
【0039】請求項7の如く、カウンタ軸48とピニオ
ン軸49は左右方向に並設したので、このカウンタ軸4
8とピニオン軸49の構成によっても、ハウジングMの
上下高さを低くすることが出来たのである。
【0040】請求項8の如く、ハウジングMは前記入力
軸1・出力軸2の軸心に対して直交する平面よりなる前
半部5と後半部4とに分離可能に接合してなり、ハウジ
ングの前半部5は、その前端を油圧式無段変速装置Hを
組み込む為に開放状とし、後端に仕切り壁Xを備え、該
ハウジング前半部5の開口を閉鎖するブロック体3に
は、前記入力軸1に結合する油圧ポンプPと、前記出力
軸2に結合する油圧モータMoを装着しているので、予
めその内部に油圧式無段変速装置Hを組み込んでアッセ
ンブリー化したハウジング前半部5をハウジング後半部
4に接合するようにしてトランスミッションを組み立て
ることができるようになり、生産性が向上する。また組
立時に中立位置の微調整を行う等の、高度の品質管理が
要求される油圧式無段変速装置Hはハウジング前半部5
に組み込まれているので、比較的軽量な状態となって管
理がし易くなるのである。
【0041】請求項9の如く、ハウジング前半部5にお
ける前記ブロック体3を避けた位置に、エンジンとハウ
ジングを連設するフレーム56が取付されたので、該フ
レーム56に作用する曲げ応力が、ブロック体3に作用
することがなく、ひいては油圧ポンプPや油圧モータM
oにも作用することがなく、精密部品である油圧式無段
変速装置に悪影響を及ぼすことが無くなったのである。
【0042】請求項10の如く、ハウジング前半部の前
端側に設けられたブロック体3の取付フランジ部5bと
略同一平面上にあって、且つ、その周長よりも大きい周
長を有するフレーム取付フランジ部5aを一体的に形成
したので、フレーム56に作用する曲げ応力は、ハウジ
ング前半部5と一体形成されて取付面積が広く剛性が高
められた状態にあるフレーム取付フランジ5aに安定し
て受け止めることができると共に、フレーム取付フラン
ジ5aの内側に位置する取付フランジ5b及びブロック
体3は必要最小限の大きさで済ませることができる。
【0043】請求項11の如く、油圧ポンプPが可変容
量型のアキシャルピストンポンプにより構成され、該ア
キシャルピストンポンプの可動斜板8が、ハウジング前
半部5の側壁に開口した孔90を通じて、ハウジング5
内に組み込まれ、前記孔90は蓋58により閉鎖され、
この蓋58とハウジング5とで可動斜板8が回動自在に
支持されるので、可動斜板8の挿入組立が容易となった
のである。
【0044】請求項12の如く、前記油圧ポンプPの可
動斜板8を中立姿勢に自動復帰させるバネ機構59が、
可動斜板8と前記蓋58との間に配設されたので従来か
らある中立付勢バネ59をハウジングM外部のゴミ・サ
ビ等の異物から保護し長期間にわたって可動斜板8に対
する中立姿勢の付勢力を維持させることができる。
【0045】請求項13の如く、ブロック体3に前記入
力軸1により駆動されるチャージポンプGが装着され、
ハウジング前半部5の側方にオイルフィルタ57を設
け、該オイルフィルタ57の濾過油取出口はチャージポ
ンプGのサクションポートに連通し、オイルフィルタの
油取入口88は、前記中央部位の底部に向けて開口する
仕切り壁の油路に接続したので、油圧式無段変速装置H
への作動油補給回路をハウジング前半部5に集中させて
設けることができ生産管理が行い易くなるのである。
【0046】請求項14の如く、前記油圧モータMoに
結合する出力軸2の軸端部を、前記ブロック体3よりも
前方へ突出し、ユニバーサルジョイント38を介して前
輪駆動装置の入力軸72に連動連結し、前輪駆動装置の
動力伝達経路中にクラッチを介在させたので、油圧式無
段変速装置Hの出力軸2の長さを最小限に抑えて、出力
軸2の軸受部の強度をアップする必要がなくなる。ま
た、トランスミッション全体の長尺化を抑制することが
でき、作業車両の腹部空間を広くしてモア装置W等の収
容空間の確保に寄与するのである。
【0047】請求項15の如く、前記ハウジングの中に
収容された前記走行伝動機構の変速切換装置Yは、その
出力速度が高低2段となる機械式に構成され、前記変速
切換装置Yが高速側に切換えられた時には、自動的に前
記クラッチが切られて、前輪54の駆動が断たれるよう
に、変速切換装置の操作部とクラッチとの操作部を連動
連係したので、走行伝動機構の変速切換装置Yを高速に
して路上を走行する時には前輪54の駆動が自動的に切
れるので、前輪54と後輪55の周速差が一致せず、前
輪54が引き摺り勝手となり異常摩耗する状態を回避す
ることができる。また、牽引力が必要となる作業では低
速にすると前輪54を任意に駆動状態にして牽引力を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業車両用トランスミッションを付設
した作業車両の全体側面図。
【図2】本発明の作業車両用トランスミッションのスケ
ルトン図。
【図3】ハウジングMの内部を示す側面断面図。
【図4】ハウジングM内の軸とギヤの配置を示す斜視
図。
【図5】ハウジング前半部5と油圧式無段変速装置H
と、可動斜板8の部分の分解状態斜視図。
【図6】ハウジング前半部5とブロック体3の部分の側
面図。
【図7】図3のA−A矢視図。
【図8】図3のB−B矢視断面図。
【図9】図3のC−C矢視断面図。
【図10】図9のD−D矢視断面図。
【図11】図10のE−E矢視断面図。
【図12】図3のF−F矢視断面図。
【図13】前輪駆動切換レバー18と変速切換レバー1
7との連動機構を示す斜視図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 ブロック体 4 ハウジング後半部 5 ハウジング前半部 8 可動斜板 9 固定斜板 10 第2軸 21 遊嵌ギヤ 48 カウンタ軸 49 ピニオン軸 74 第1軸 96 ピニオン 97 リングギヤ M ハウジング Mo 油圧モータ D 差動装置 K 変速切換装置 Y 変速切換装置 T フロントアクスルケース V ダンパーハウジング X 仕切り壁

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧式無段変速装置の入力軸とPTO軸
    とをつなぐ動力取出伝動機構には、その前後にクラッチ
    装置と変速切換装置を有し、該油圧式無段変速装置の出
    力軸につながって後輪を駆動する為の走行伝動機構に
    は、その前後に変速切換装置と差動装置を有し、ハウジ
    ング内の前方部位に油圧式無段変速装置の入力軸と出力
    軸を上下方向に並設し、ハウジング内の略中央部位に動
    力取出伝動機構のクラッチ装置と、走行伝動機構の変速
    切換装置を上下方向に並設し、ハウジング内の後方部位
    に動力取出伝動機構の変速切換装置と、走行伝動機構の
    差動装置を上下方向に並設したことを特徴とする作業車
    両用トランスミッション。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、動力取出伝動機構のクラッチ装置は、
    入力軸に対しオフセットして平行な第1軸上に配置さ
    れ、該入力軸から駆動を受ける遊嵌ギヤを該軸に係合自
    在とし、変速切換装置は、第1軸と、該軸に平行する第
    2軸との間に機械式として構成されたことを特徴とする
    作業車両用トランスミッション。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、第1軸は入力軸の下方で、且つ、進行
    方向に対して左右方向に変位していることを特徴とする
    作業車両用トランスミッション。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、第1軸と第2軸は、進行方向に対して
    左右方向に並設したことを特徴とする作業車両用トラン
    スミッション。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、走行伝動機構の変速切換装置は、出力
    軸に対してオフセットして平行で、該出力軸から駆動を
    受けるカウンタ軸と、差動装置のリングギヤに噛み合う
    ピニオンを有するピニオン軸との間に機械式として構成
    したことを特徴とする作業車両用トランスミッション。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、カウンタ軸は出力軸の下方で、且つ、
    左右方向に変位していることを特徴とする作業車両用ト
    ランスミッション。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、カウンタ軸とピニオン軸は左右方向に
    並設したことを特徴とする作業車両用トランスミッショ
    ン。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、ハウジングは前記入力軸・出力軸の軸
    心に対して直交する平面よりなる前半部と後半部とに分
    離可能に接合してなり、ハウジングの前半部は、その前
    端を油圧式無段変速装置を組み込む為に開放状とし、後
    端に仕切り壁を備え、該ハウジング前半部の開口を閉鎖
    するブロック体には、前記入力軸に結合する油圧ポンプ
    と、前記出力軸に結合する油圧モータを装着したことを
    特徴とする作業車両用トランスミッション。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の作業車両用トランスミッ
    ションにおいて、ハウジング前半部における前記ブロッ
    ク体を避けた位置に、エンジンとハウジングを連設する
    フレームが取付されたことを特徴とする作業車両用トラ
    ンスミッション。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の作業車両用トランスミ
    ッションにおいて、ハウジング前半部の前端側に設けら
    れたブロック体の取付フランジ部と略同一平面上にあっ
    て、且つ、その周長よりも大きい周長を有するフレーム
    取付フランジ部を一体的に形成したことを特徴とする作
    業車両用トランスミッション。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の作業車両用トランスミ
    ッションにおいて、前記油圧ポンプが可変容量型のアキ
    シャルピストンポンプにより構成され、該アキシャルピ
    ストンポンプの可動斜板が、ハウジング前半部の側壁に
    開口した孔を通じてハウジング内に組み込まれ、前記孔
    は蓋により閉鎖され、この蓋とハウジングとで可動斜板
    が回動自在に支持されることを特徴とする作業車両用ト
    ランスミッション。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の作業車両用トランス
    ミッションにおいて、前記油圧ポンプの可動斜板を中立
    姿勢に自動復帰させるバネ機構が、可動斜板と前記蓋と
    の間に配設されたことを特徴とする作業車両用トランス
    ミッション。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の作業車両用トランスミ
    ッションにおいて、前記ブロック体に前記入力軸により
    駆動されるチャージポンプが装着され、ハウジング前半
    部の側方にオイルフィルタを設け、該オイルフィルタの
    濾過油取出口はチャージポンプのサクションポートに連
    通し、オイルフィルタの油取入口は、前記中央部位の底
    部に向けて開口する仕切り壁の油路に接続したことを特
    徴とする作業車両用トランスミッション。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の作業車両用トランスミ
    ッションにおいて、前記油圧モータに結合する出力軸の
    軸端部を、前記ブロック体よりも前方へ突出し、ユニバ
    ーサルジョイントを介して前輪駆動装置の入力軸に連動
    連結し、前輪駆動装置の動力伝達経路中にクラッチを介
    在させたことを特徴とする作業車両用トランスミッショ
    ン。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の作業車両用トランス
    ミッションにおいて、前記ハウジングの中に収容された
    前記走行伝動機構の変速切換装置は、その出力速度が高
    低2段となる機械式に構成され、前記変速切換装置が高
    速側に切換えられた時には、自動的に前記クラッチが切
    られて、前輪の駆動が断たれるように、変速切換装置の
    操作部とクラッチとの操作部を連動連係したことを特徴
    とする作業車両用トランスミッション。
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