JP3790598B2 - 歯車式変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のクラッチスライダを同時に摺動させて多段の変速を可能とする歯車式変速装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ミッションケース内に互いに平行するように駆動軸と従動軸を横架し、該駆動軸と従動軸上にそれぞれ複数の歯車を配置し、一方の軸上に複数のクラッチスライダを外嵌して、複数のクラッチスライダを同時に摺動させて、駆動軸と従動軸上の歯車の内のいずれか一組を噛合させて変速できるように構成した歯車式多段変速装置は公知とされているのである。
例えば、同一出願人が提案した実開昭57−155348号公報に記載の技術の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の歯車式多段変速装置は一本の軸上にクラッチスライダを複数配置して、各クラッチスライダにシフトフォークを嵌合して、このシフトフォークを一本のフォーク軸上に固定して、該フォーク軸を変速レバーの操作で摺動することによって、各クラッチスライダを同時に摺動して、クラッチスライダ上の歯車が、他方の軸上に固設した歯車とを噛合して、変速できるようにしていた。よって、同一軸上に複数のクラッチスライダ及び歯車が並ぶために軸方向の長さが長くなり、これらを支えるための軸も強度を上げる必要があり、ミッションケースが全体的に長く大きくなっていたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
請求項1においては、互いに平行する駆動軸13と従動軸15との間に構成した歯車式多段変速装置において、前記従動軸15に固定して設けた出力歯車31を挟むように、従動軸15上の軸長手方向での一方側に固定歯車31を、従動軸15上の軸長手方向での他方側に、遊転歯車23をそれぞれ配置し、かつ、駆動軸13上には、前記固定歯車31に噛合う遊転歯車28、および前記遊転歯車23に噛合う固定歯車21を、それぞれ振り分け配置すると共に、第一の変速歯車列を遊転歯車28と固定歯車31により、第二の変速歯車列を固定歯車21と遊転歯車23により構成し、前記遊転歯車28と、それを設置した駆動軸13を係合可能なクラッチスライダ8、ならびに前記遊転歯車23と、それを設置した従動軸15と係合可能なクラッチスライダ30も、駆動軸13および従動軸15の各々に振り分け配置し、各々のクラッチスライダ8・30に係止するシフトフォーク98・99を、単一のフォーク軸97に設置し、両クラッチスライダ8・30を同時に摺動変位させるように構成すると共に、別々の軸13・15上で同時に摺動するクラッチスライダ8・30のうち、一方のクラッチスライダ8が対応する遊転歯車28と駆動軸13とを係合したときには、他方のクラッチスライダ30が対応する遊転歯車23と従動軸15とを非係合とするように構成したものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の歯車式変速装置において、前記出力歯車31を固定歯車31としても兼用するにあたり軸長手方向で幅広形状としたものである。
【0006】
【発明の実施の態様】
次に、本発明の実施の態様を、図面に基づいて説明する。
図1は走行動力伝動機構のスケルトン図、図2はトランスミッションの後面断面図、図3は同じく上部拡大断面図、図4は同じく上部平面断面図、図5は油圧回路図、図6は副変速装置部分の低速位置の状態の断面図、図7は同じく中速位置の状態の断面図、図8は同じく高速位置の状態の断面図、図9は副変速装置部分の側面断面図、図10は同じく斜視図である。
【0007】
本発明の変速装置を装備したミッションケース1内の構成を図1〜図4より説明する。
ミッションケース1上にHST式変速装置2が載置され、該HST式変速装置2は、HSTケース5内に油圧ポンプPと油圧モータMoを前後(水平方向)に並設し、蓋体72によって閉じたものに構成し、HSTケース5の左右側面がサイド油路板43と支持プレート49によって強固に固定されている。ポンプ軸3をHSTケース5の一側(本実施例では左側)より突出して入力プーリー4を固設し、図示しないエンジンからの駆動力をVベルト9を介して入力プーリー4に伝えている。
【0008】
該入力プーリー4が回動されることによってHSTケース5内に収容した可変容積型の油圧ポンプPが駆動され、該油圧ポンプPからの圧油が油圧モータMoに送油される。このとき油圧ポンプPの主変速レバーに連結した変速アームを変更することによって、斜板の角度が変更されて、吐出量と吐出方向が変更される。この圧油によって油圧モータMoのモーター軸6が無段に変速されて駆動される。該モーター軸6上に歯車7が固設され、該歯車7は、後述するミッションケース1上部側面のサイドケース10に支持された中間軸11上の遊嵌歯車12と噛合し、該歯車12は入力軸13上に固設した入力歯車14と噛合して、HST式変速装置2によって変速した動力を、車軸への伝動機構を収納したミッションケース1内に伝えている。
【0009】
前記ミッションケース1は左右半割り型に構成されて、該ミッションケース1に入力軸13と副変速軸15と操向軸16とカウンター軸17とPTO軸18が回転自在に平行に横架され、ミッションケース1内の前記入力軸13上には固定歯車20・21と遊嵌歯車28、並びに、スプラインハブ13aが設置されており、該スプラインハブ13aにはクラッチスライダ8が軸方向摺動自在にスプライン嵌合されている。前記固定歯車20は副変速軸15上の遊嵌歯車22と常時噛合し、前記固定歯車21は副変速軸15上の遊嵌歯車23と噛合している。また前記歯車22は、カウンター軸17上に固設した歯車24と常時噛合し、前記カウンター軸17上には更に歯車25が固設され、該歯車25は、PTO軸18上に一方向クラッチ29を介して外嵌した歯車26と噛合している。該PTO軸18のミッションケース1外にはPTOプーリー27が固設され、歯車22からの動力を一方向クラッチ29を介して取り出し作業機を駆動できるようにしている。
【0010】
前記副変速軸15上の遊嵌歯車22と遊嵌歯車23との間にはスプラインハブ15aが設置されクラッチスライダ30が軸方向摺動自在にスプライン嵌合され、また、前記歯車22と歯車23のクラッチスライダ側を向く面にはそれぞれ歯部22a・23aが形成されている。また、前記入力軸13上の遊嵌歯車28のクラッチスライダ側に歯部28aが構成され、前記クラッチスライダ8及びクラッチスライダ30は後述する本発明の変速機構により同時に摺動される。歯車28と入力軸13に結合するか、もしくは歯車22・23のいずれかを副変速軸15に結合することにより、入力軸13から副変速軸15に動力が伝えられる。該副変速軸15上には更に出力歯車31が刻設され、ミッションケース1外にはブレーキドラム32が固設されて、ブレーキアーム33を回動することによって駐車ブレーキを制動させる構成としている。
【0011】
前記操向軸16の中央部位には駆動ギア34が遊嵌設置され、該駆動ギア34は前記副変速軸15上の出力歯車31と噛合し、該駆動ギア34の両側には内歯34L・34Rが形成されている。一方、操向軸16上には駆動ギア34を挟んで筒体35L・35Rがそれぞれ回転自在に外嵌設置されている。該筒体35L・35Rは外周面にスプライン状に歯部が形成されて、内端(駆動ギア34側)外周上にクラッチギア35aが形成されて、軸方向に摺動して前記駆動ギア34の内歯34L(または34R)と係脱自在に噛合させることができ、これによりサイドクラッチを構成している。
【0012】
前記筒体35L・35R中央部分の幅広歯部はサイドギアとして減速歯車36L・36Rと噛合している。該減速歯車36L・36Rはミッションケース1下部に支持した走行駆動軸19L・19Rの内端部に固設され、該走行駆動軸19L・19Rは軸受を介してミッションケース1及びアクスルケース47L・47Rに支持され、該走行駆動軸19L・19Rの外端に駆動スプロケット48L・48Rが固設されて、クローラーを駆動する構成としている。
【0013】
前記筒体35L・35Rの外端側の歯部上には多板式のサイドブレーキ用の回転側摩擦板37・37・・・が相対回転不能に係止されている。該摩擦板37・37・・・の間には固定側の摩擦板38・38・・・が重合配置されており、前記操向軸16の両外側端部を支持する軸受ケース42を固定支持するミッションケース1の部分に、ケース内方に向けて凹入する中空の筒状部1aを形成し、該筒状部1aの内周に前記摩擦板38・38・・・が回転不能に係止されている。前記筒体35L・35Rの外端に押圧板を設け、前記軸受ケース42に形成したシリンダー部に収容したピストン部材41を押圧板を挟んで前記摩擦板37・38・・・に対向するように配設して、図外の操向操作レバーの回動で後述する操向切換バルブ50を切り換えて圧油を軸受ケース42内のシリンダー部へ送油して、前記ピストン部材41が押圧板を押して筒体35L・35Rをケース内方側へ摺動させて、サイドクラッチ及びサイドブレーキを順次作動させて機体を旋回できるようにしている。
【0014】
次に、車両に備えられた作業機を昇降する昇降シリンダー54、及び、前記サイドクラッチ・サイドブレーキを作動させるピストン部材41を作動させる図5の油圧回路構成について説明する。
エンジンEの出力軸に油圧ポンプP0の入力軸が固設され、前記HST式変速装置2のポンプ軸3上にチャージポンプCPが配置されてエンジンEによって油圧ポンプP0及びチャージポンプCPを駆動している。該油圧ポンプP0の駆動によって、ミッションケース1内の潤滑油がストレーナ67を介して吸入される。該ストレーナ67の出口は二つに分岐されて、一方は配管69を介して油圧ポンプP0の吸入口に接続され、他方は更に目の細かいフィルター70でろ過して配管71を介してチャージポンプCPの吸入口に接続し、該チャージポンプCPから吐出された油を、油圧ポンプPと油圧モータMoとを流体接続する閉回路にチャージしている。
【0015】
前記油圧ポンプP0からの吐出油は、フィルター56を介してフローデバイダー57へ送油され、該フローデバイダー57で分割された油の一方は操向切換バルブ50に送油され、該操向切換バルブ50の切換操作によって前記ピストン部材41・41のシリンダー部へ択一給油駆動できるようにしている。操向切換バルブ50は電磁切換式で、そのソレノイドは、車両に配備された直立状態の操向レバーをオペレータが左右方向に所定量だけ傾転させたときに択一的に励磁される。これにより、操向切換バルブ50が中立位置Nから作用位置L,Rのいずれかに切り換えられ、フローデバイダ57から吐出された一部の油が左右シリンダ部のいずれかに供給される。シリンダー部の各々にはピストン部材41,41のサイドクラッチ切り相当位置に排油口を開口してあり、1つの可変リリーフ弁58を介して油タンクに連通している。この可変リリーフ弁58は、前記操向レバーを更に傾転させたときにはじめてリリーフ設定圧が上昇し、それまでは開かれた状態となっており前記排油口から油の一部を油タンクに排出する。
【0016】
前記フローデバイダー57で分割された油の他方は図外の昇降レバーの操作で昇降バルブ59を切り換えることでロードチェック弁60を介して、昇降シリンダー54へ導入できるようにしている。61は昇降シリンダー54の作動圧を設定するリリーフ弁である。そして、前記昇降バルブ59からの戻り油は油路62を介してオイルクーラ63に送油されて冷却される。該オイルクーラ63はエンジンEのラジエータ65近傍に配置されその冷却ファン66による起風を受ける。該オイルクーラ63を経た冷却後の油は配管64を介してHSTケース5内に送られる。そして、該HSTケース5内の潤滑油は、所定量を越えるとオーバーフローしてサイドケース10内に入り、該サイドケース10から更にオーバーフローした分がミッションケース1内に戻るようにしている。
【0017】
次に本発明の要部である歯車式変速装置とした副変速機構について、図3及び、図6〜図10より説明する。前述したように、駆動軸となる入力軸13上の固定歯車20と、従動軸となる副変速軸15上の遊嵌歯車22とが常時噛合されて低速様の変速歯車列を構成し、また、入力軸13上の固定歯車21と副変速軸15上の遊嵌歯車23とが常時噛合されて中速用の変速歯車列を構成し、入力軸13上の遊嵌歯車28と副変速軸15上の固定(出力)歯車31とが常時噛合されて高速用の変速歯車列を構成している。そして、固定(出力)歯車31は幅広形状とされてその幅広空間に臨ませるようにして前記クラッチスライダ28が入力軸13上に相対回転不能で且つ摺動自在に設置され、また、副変速軸15上には前記クラッチスライダ30が相対回転不能で且つ摺動自在に設置されている。
【0018】
また、前記クラッチスライダ8にはシフトフォーク98の先端が、クラッチスライダ30にはシフトフォーク99の先端がそれぞれ嵌合され、該シフトフォーク98の基部のボス部98aはシフトフォーク99のボス部99a上に外嵌され軸方向に該シフトフォーク99と一体摺動するよう止め輪により結合している。該シフトフォーク99のボス部99aはフォーク軸97に相対摺動自在に外嵌され、フォーク軸97上でシフトフォーク98・99が同時に摺動できるようにしている。該フォーク軸97は、前記入力軸13や副変速軸15などと平行してミッションケース1内に横架されている。そして、前記ボス部99aとフォーク軸97との間にはデテント機構101が設けられて、シフトフォーク98・99を軸(直線)方向に変速したときに高速位置H・中立位置N・中速位置MD・中立位置N・低速位置Lでそれぞれ保持できるようにして、三段の変速を可能としている。但し、ボス部98aはボス部99a上に外嵌して止め輪で固定しているが、両者が一体的に摺動できる構成であればこれに限定するものではなく、ボルトや溶接等で一体的に固定することも可能である。
【0019】
そして、前記シフトフォーク99のボス部99aの外周面には係合突起99b・99bが突出形成され、該係合突起99b・99bの間に揺動アーム102の先端が嵌合される。該揺動アーム102は、前記フォーク軸97と直角方向にミッションケース1の後壁に回転自在に支持した変速軸103のケース内端に固設され、該変速軸103のケース外端に変速アーム104が固定されて運転席近傍に配置した副変速レバーと連動連結されている。
【0020】
このような構成において、副変速レバーを操作して中立位置Nから低速位置Lに変速すると図6に示すように、両クラッチスライダ8・30が一体摺動し、クラッチスライダ30が遊嵌歯車22の歯部22aとスプラインハブ15aとを結合して、入力軸13からの動力が固定歯車20→遊嵌歯車22→クラッチスライダ30→スプラインハブ15a→副変速軸15→出力歯車31→駆動ギア34と伝えられて低速回転が走行駆動軸19に伝えられる。また、中立位置Nから中速位置Mに変速すると、図7に示すように、クラッチスライダ30が遊嵌歯車23の歯部23aとスプラインハブ15aとを結合して、入力軸13から固定歯車21→遊嵌歯車23→クラッチスライダ30→スプラインハブ15a→副変速軸15→出力歯車31→駆動ギア34と伝えられて中速回転が走行駆動軸19に伝えられる。尚、この低速位置L及び中速位置Mではクラッチスライダ8は同時に摺動されるが、遊嵌歯車28の歯部28aとは噛合しないような寸法関係に予めセットされている。
【0021】
そして、中立位置Nから高速位置Hに変速すると、図8に示すように、クラッチスライダ8の摺動によって、クラッチスライダ8が歯車28の歯部28aと入力軸13上のスプラインハブ13aとを結合して、入力軸13からクラッチスライダ30→遊嵌歯車28→出力歯車31→駆動ギア34と伝えられて高速回転が走行駆動軸19に伝えられる。そしてこのとき、クラッチスライダ30は歯部23a上に位置するのみであってスプラインハブ15aとは噛合しないような寸法関係にセットされる。なお、低速位置Lと中速位置Mとの間、及び、中速位置Mと高速位置Hとの間には中立位置Nが設けられ、クラッチスライダ8・30は二つの歯部、または、歯部とスプラインハブの両者に跨がらない位置としている。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1の如く、互いに平行する駆動軸13と従動軸15との間に構成した歯車式多段変速装置において、前記従動軸15に固定して設けた出力歯車31を挟むように、従動軸15上の軸長手方向での一方側に固定歯車31を、従動軸15上の軸長手方向での他方側に、遊転歯車23をそれぞれ配置し、かつ、駆動軸13上には、前記固定歯車31に噛合う遊転歯車28、および前記遊転歯車23に噛合う固定歯車21を、それぞれ振り分け配置すると共に、第一の変速歯車列を遊転歯車28と固定歯車31により、第二の変速歯車列を固定歯車21と遊転歯車23により構成し、前記遊転歯車28と、それを設置した駆動軸13を係合可能なクラッチスライダ8、ならびに前記遊転歯車23と、それを設置した従動軸15と係合可能なクラッチスライダ30も、駆動軸13および従動軸15の各々に振り分け配置し、各々のクラッチスライダ8・30に係止するシフトフォーク98・99を、単一のフォーク軸97に設置し、両クラッチスライダ8・30を同時に摺動変位させるように構成すると共に、別々の軸13・15上で同時に摺動するクラッチスライダ8・30のうち、一方のクラッチスライダ8が対応する遊転歯車28と駆動軸13とを係合したときには、他方のクラッチスライダ30が対応する遊転歯車23と従動軸15とを非係合とするように構成したので、直線シフトが可能な歯車式多段変速装置を構成するにあたって、一本の軸上に複数のクラッチスライダを配設する必要がないので、歯車式多段変速装置の軸方向の幅を狭くすることが可能となり、コンパクトに構成できる。
また、歯車式多段変速装置の従動軸上に配置する出力歯車をサイドクラッチブレーキ装置の駆動歯車として用いるために、その従動軸の部位にレイアウトしながらも、クラッチスライダを駆動軸、従動軸の各々に振り分けたことで、駆動軸上のクラッチスライダを出力歯車に対向配置させることができ、歯車式多段変速装置の軸方向の幅を狭くすることが可能となり、コンパクトに構成でき、しかも、直線シフトが可能となった。
【0023】
また、請求項2の如く、請求項1記載の歯車式変速装置において、前記出力歯車31を固定歯車31としても兼用するにあたり軸長手方向で幅広形状としたので、駆動軸上のクラッチスライダを出力歯車に対向配置させることができ、歯車式多段変速装置の軸方向の幅を狭くすることが可能となり、コンパクトに構成できたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 走行動力伝動機構のスケルトン図である。
【図2】 トランスミッションの後面断面図である。
【図3】 同じく上部拡大断面図である。
【図4】 同じく上部平面断面図である。
【図5】 油圧回路図である。
【図6】 副変速装置部分の低速位置の状態の断面図である。
【図7】 同じく中速位置の状態の断面図である。
【図8】 同じく高速位置の状態の断面図である。
【図9】 副変速装置部分の側面断面図である。
【図10】 同じく斜視図である。
【符号の説明】
1 ミッションケース
13 駆動軸13(入力軸13)
15 従動軸15(副変速軸15)
8・30 クラッチスライダ
20・22 変速歯車列
21・23 変速歯車列
28・31 変速歯車列
31 出力歯車
98・99 シフトフォーク
97 フォーク軸

Claims (2)

  1. 互いに平行する駆動軸13と従動軸15との間に構成した歯車式多段変速装置において、
    前記従動軸15に固定して設けた出力歯車31を挟むように、従動軸15上の軸長手方向での一方側に固定歯車31を、従動軸15上の軸長手方向での他方側に、遊転歯車23をそれぞれ配置し、
    かつ、駆動軸13上には、前記固定歯車31に噛合う遊転歯車28、および前記遊転歯車23に噛合う固定歯車21を、それぞれ振り分け配置すると共に、
    第一の変速歯車列を遊転歯車28と固定歯車31により、第二の変速歯車列を固定歯車21と遊転歯車23により構成し、
    前記遊転歯車28と、それを設置した駆動軸13を係合可能なクラッチスライダ8、ならびに前記遊転歯車23と、それを設置した従動軸15と係合可能なクラッチスライダ30も、駆動軸13および従動軸15の各々に振り分け配置し、
    各々のクラッチスライダ8・30に係止するシフトフォーク98・99を、単一のフォーク軸97に設置し、両クラッチスライダ8・30を同時に摺動変位させるように構成すると共に、
    別々の軸13・15上で同時に摺動するクラッチスライダ8・30のうち、一方のクラッチスライダ8が対応する遊転歯車28と駆動軸13とを係合したときには、他方のクラッチスライダ30が対応する遊転歯車23と従動軸15とを非係合とするように構成したことを特徴とする歯車式変速装置。
  2. 請求項1記載の歯車式変速装置において、前記出力歯車31を固定歯車31としても兼用するにあたり軸長手方向で幅広形状としたことを特徴とする歯車式変速装置。
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