JP4279928B2 - トランスミッション - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前進と後進の切換がスムースに行え、かつ、無段変速が可能で変速ショックが小さい、コンパクトに構成したトランスミッションの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、トラクタやコンバイン等の農業作業車や、舶用の変速装置やバックホーや運搬車等の建設作業車の変速装置には、歯車摺動式変速装置や油圧式無段変速装置や割りプーリー式無段変速装置を使用して、走行速度や作業速度を変更する技術は公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、歯車摺動式変速装置の場合、変速軸上に歯車とスライダが必要であり、この変速歯車に対して従動側の軸と歯車も必要となるため、変速段数が多くなるほどミッションケースも大きくなり、コンパクト化が難しくなっていた。また、油圧式無段変速装置の場合、油圧ポンプと油圧モータを流体接続して、作動油の流量を変化させることによって変速するために、作動油の漏れによって伝動効率が悪く、中立を得るための構造も必要となる。
また、割りプーリー式無段変速装置の場合、エンジンが駆動している時には常時回転しているので中立を出すことができず、停止時からのスムースな発進が難しかったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、入力軸(10)上に、前後進切替用の第一遊星ギヤ式減速装置(3)を配置し、該第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力側より、割りプーリー式無段変速装置(2)と第二遊星ギヤ式減速装置(4)に伝えて、この第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力と、割りプーリー式無段変速装置(2)の出力とを、該第二遊星ギヤ式減速装置(4)において合成して出力軸(15)に伝達するように構成し、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)から割りプーリー式無段変速装置(2)への動力伝達経路途中に、第一クラッチ(5)を設け、該割りプーリー式無段変速装置(2)の従動軸とミッションケース(1)との間に、第二クラッチ(6)を設けたトランスミッションである
【0006】
請求項2においては、請求項1記載のトランスミッションにおいて、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)の遊星歯車(25)を支持するキャリア(26)と、インターナルギヤ(29a)との間に固定アクチュエーター(31・32)を配置し、該アクチュエーター(31・32)の作動により前記キャリア(26)とインターナルギヤ(29a)を固定し、入力軸(10)とキャリア(26)を一体的に回転させて出力するようにしたものである。
【0007】
請求項3においては、請求項1記載のトランスミッションにおいて、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)のインターナルギヤ(29a)の外側に、ミッションケース(1)への固定アクチュエーター(31・32)を配置し、該アクチュエーター(31・32)の作動により遊星歯車(25)を支持するキャリア(26)より逆回転駆動力を出力するものである。
【0008】
請求項4においては、請求項1記載のトランスミッションにおいて、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力を、第二遊星ギヤ式減速装置(4)のインターナルギヤ(35)に伝えると共に、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力を割りプーリー式無段変速装置(2)を介して、第二遊星ギヤ式減速装置(4)のサンギヤ(37)に伝え、該第二遊星ギヤ式減速装置(4)の遊星歯車(36)を支持するキャリア(38)より出力軸(15)へ動力を伝達するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第一実施例のトランスミッションのスケルトン図、図2は同じく歯車の噛み合いを示す側面模式図、図3はミッションケースの図2に示すX−X展開断面図、図4は同じく図2に示すY−Y展開断面図、図5は同じく図2に示すZ−Z展開断面図、図6は第一遊星ギヤ式減速装置の噛み合いを示す後面略図、図7は第二遊星ギヤ式減速装置の噛み合いを示す後面略図、図8は本発明の第二実施例のトランスミッションのスケルトン図、図9は同じく歯車の噛み合いを示す側面模式図、図10はミッションケースの図9に示すU−U展開断面図である。
【0010】
まず、図1、図2、図3より本発明の大トルク駆動用のトランスミッションの全体構成について説明する。ミッションケース1内に割りプーリー式無段変速装置2と、第一・第二遊星ギヤ式減速装置3・4と、第一・第二クラッチ5・6と、デフ装置7が収納されている。該ミッションケース1は左右割りに構成にされて、右側よりケース1a・1b・1c・1dを接合して構成されている。このようにして、ミッションケース1内に無段変速機構と減速機構を収納しているので、外部より塵埃等の侵入がなく耐久性を向上でき、ケース内にコンパクトに収納することができる。
【0011】
前記ミッションケース1の上下左右略中央に入力軸10が横架されて、ケース1aより一側(右方)へ入力軸10が突出され、ベアリングを介して蓋体9に回転自在に支持されている。該入力軸10の他側(左側)は同一軸心上に配置した従動プーリー軸11の端部を突き合わせて挿入して回転自在に支持し、該従動プーリー軸11は左右中央部と左側がベアリングを介して、ケース1c・1dに回転自在に支持されている。また、ミッションケース1には、駆動プーリー軸12、ポンプ軸19、伝動軸13、カウンター軸14、車軸15L・15Rが横架され、前記伝動軸13上に第一クラッチ5が配置され、従動プーリー軸11上に第二クラッチ6が配置されている。そして、前記入力軸10と従動プーリー軸11の間に、第一遊星ギヤ式減速装置3が配置され、従動プーリー軸11の中途部上に第二遊星ギヤ式減速装置4が配置され、入力軸10上にチャージポンプ55が配置されている。
【0012】
次に、各部の構成を詳述する。図1〜図5において、前記ミッションケース1より突出した入力軸10の右端部には伝動軸等を介して、図示しないエンジンと接続されて動力が入力される。該入力軸10の内側(左側)端部には第一サンギヤ23が形成され、図6に示すように、該第一サンギヤ23は遊星歯車24と噛合している。該遊星歯車24は入力軸10の左右中央上に回転自在に支持したキャリア26の側面より突出した軸27に回転自在に支持されている。更に、遊星歯車24は遊星歯車25と噛合され、該遊星歯車25は前記キャリア26の側面より突出した軸28に回転自在に支持されている。この遊星歯車24・25はキャリア26に複数組(本実施例では三組)配置されている。
【0013】
前記遊星歯車25は摩擦板29の内側に形成したインターナルギヤ29aと噛合され、該摩擦板29の一側(右側)にはアクチュエーターとして第一ピストン31が配置され、該第一ピストン31は前記キャリア26の外周部に形成したシリンダー部26aに取り付けられている。該シリンダー部26a内にはキャリア26及びケース1a内部に形成した油路26b・1eを介してポートaと連通されている。このポートaより圧油を送油して、第一ピストン31を伸長させて摩擦板29を圧接することによって、摩擦板29と遊星歯車24・25とキャリア26・33が一体的に回転するようになり、遊星歯車24・25は回転(自転)できないため、第一サンギヤ23とも一体的に回転するようになるのである。
【0014】
また、前記摩擦板29の左側にはアクチュエーターとして第二ピストン32が配置され、該第二ピストン32はケース1bに形成したシリンダー部1fに収納され、該シリンダー部1fはケース1bに設けたポートbに油路1gを介して連通され、該ポートbより圧油を送油することによって第二ピストン32が伸長されて、該第二ピストン32と摩擦板29が圧接されて、摩擦板29がミッションケース1に固定され、入力軸10の回転によって遊星歯車24・25が回転(自転及び公転)してインターナルギヤ29aの内側を減速回転され、キャリア26・33は入力軸10と逆方向に回転されるのである。
【0015】
そして、該遊星歯車24・25を支持する軸27・28の左側は前記第一ピストン31に対向するようにキャリア33に固定され、さらに、該キャリア33にギヤケース34が一体的に固定されている。このように入力軸10からの動力をギヤケース34に出力する第一遊星ギヤ式減速装置3と、二つのアクチュエーター31・32と摩擦板29等による前後進切替機構が構成されている。
【0016】
そして、前記ギヤケース34の他側(左側)の内側にはインターナルギヤ35が形成され、図7に示すように、該インターナルギヤ35は遊星歯車36・36・36と噛合され、該遊星歯車36・36・36は前記従動プーリー軸11の左右中央部に形成した第二サンギヤ37と噛合されている。前記遊星歯車36・36・36はキャリア歯車39の側面より突出した軸38・38・38に回動自在に支持され、該キャリア歯車39は前記従動プーリー軸11上に回転自在に支持されている。このようにして第二遊星ギヤ式減速装置4が構成されている。
【0017】
また、前記ギヤケース34の外周には歯車40が一体的に設けられ、該歯車40は図4に示すように、ポンプ軸19上に一体的に設けた歯車41と噛合し、該ポンプ軸19上にチャージポンプ55が配設されている。また、前記歯車41はクラッチ軸18上に一体的に形成した歯車42と噛合され(図3)、該歯車42には更にクラッチケース43が一体的に固設され、該クラッチケース43内にピストン44を収納し、該クラッチケース43と伝動軸13の間に摩擦板45・46・・・が交互に配置され、第一クラッチ5を構成している。
【0018】
前記クラッチ軸18と伝動軸13は同一軸心上に配置され、一方の端部が他方の端部を外嵌する構成としており、両クラッチ軸18と伝動軸13の軸心部には油路18a・13aが構成され、前記ピストン44の背面側とケース1dに設けたポートcの間を連通する構成としている。よって、このポートcより圧油を送油すると、第一クラッチ5を「接」として歯車42から伝動軸13に動力を伝えられるようにしている。
【0019】
前記伝動軸13上には歯車47が一体的に構成され、該歯車47は駆動プーリー軸12上に固設した歯車48と噛合していている。該駆動プーリー軸12上には図5に示すように、一側の駆動割りプーリー17aが駆動プーリー軸12と一体的に構成され、他側の駆動割りプーリー17bは駆動プーリー軸12上に摺動自在に外嵌され、該駆動割りプーリー17bの反対面はピストン部17cに構成され、該ピストン部17cは前記歯車48に形成されたシリンダー部48aに収納され、該シリンダー部48aとピストン部17cの間にはバネ49が介装され、駆動割りプーリー17の幅を狭める方向に付勢している。
【0020】
また、シリンダー部48a内は駆動プーリー軸12の軸心部に穿設した油路12aと連通され、該油路12aはケース1dに構成したポートfと連通され、該ポートfより圧油を送油することによって駆動割りプーリー17a・17bの幅を狭くできるようにしている。
【0021】
また、前記従動プーリー軸11と入力軸10は同一軸心上で対向して互いに回転自在に支持されており、該従動プーリー軸11上には一方の従動割りプーリー16aと一体的に形成され、他方の従動割りプーリー16bは従動プーリー軸11上に摺動自在に外嵌され、該従動割りプーリー16bのベルト当接面と反対側の面はピストンと兼用されている。即ち、従動プーリー軸11上にはクラッチボス50が嵌合固定され、該クラッチボス50にはシリンダー部が形成されて従動割りプーリー16bを収納して、該従動プーリー16bをピストン部と兼用している。この従動割りプーリー16と前記駆動割りプーリー17の間にベルト20が巻回されて、動力を伝達可能としている。このようにして割りプーリー式無段変速装置2を構成している。なお、ベルト20は大トルクを伝達できるように金属ベルトが使用されている。
【0022】
そして、前記従動プーリー軸11の軸心部にはプランジャ孔11aが穿設され、該プランジャ孔11a内にプランジャ51が摺動自在に挿入され、該プランジャ51の軸心部には油路51aが穿設され、一方は前記シリンダー部内と連通され、他方はケース1dに設けたポートeと連通されている。前記プランジャ51の一端はバネ52によりプランジャ孔11aより突出する方向に付勢され、他端はベアリングを介して摺動体53と連結され、該摺動体53外周にはラック53aが形成され、該ラック53aはケース1dに回転可能に収納した歯車54と噛合し、該歯車54の軸部はミッションケース1外に突出して、該軸に変速アームを固定して、回動操作できるようにしている。
【0023】
前記変速アームを回動することによって、プランジャ51が摺動され、プランジャ51の油路51a途中に設けた吐出孔とピストン部(従動プーリー16b)のボス部に設けた油孔が連通して圧油が送油されて、従動プーリー16bが摺動され、前記吐出孔と油孔がズレて閉じると摺動が停止され、任意の位置に従動プーリー16bを摺動させてプーリー幅を変更できる構成としている。
【0024】
このようにして、アームを回動して従動割りプーリー16の幅を狭くすると、ベルト37が接する半径が大きくなり、駆動割りプーリー17がベルト20と接する半径は小さくなって、従動プーリー軸11の回転数は減少される。また、駆動割りプーリー17の幅を狭めると、ベルト20が接する半径が大きくなり、従動割りプーリー16とベルト20と接する半径は小さくなり、従動プーリー軸11の回転数は増加されるのである。こうして中立(N)から3速(3F)相当速度段まで無段階に変速できるようにしている。但し、歯車54を回動する変速アームは図3に示すようにN〜3Fまでの範囲で手動操作によって変速することも、または、変速アームをアクチュエーターと連動連結して、センサー等により変速アームの位置を検出して所望の回転数に制御するように構成することもできる。
【0025】
また、前記クラッチボス50の外周とケース1dの内面との間には摩擦板60・61・・・が交互に係合配置され、その一側のケース1dにはピストン62が配置されて第二クラッチ6を構成し、ケース1dに設けたポートdより圧油を供給することによってピストン62を摺動して第二クラッチ6を「接」として、従動プーリー軸11を固定できるようにして、トップ速度段に変速できるようにしている。
【0026】
そして、前記キャリア歯車39はカウンター軸14上に構成した歯車56と噛合し、該カウンター軸14上に構成した歯車57はデフ装置7のリングギヤ59と噛合し、該デフ装置7より車軸15L・15Rに動力を伝える構成としている。
【0027】
また、前記ポンプ軸19上に設けたチャージポンプ55から前記ポートa〜fへ圧油を供給可能としており、該チャージポンプ55とポートa〜f間にはそれぞれ図示しない切換バルブが配置され、この切換バルブを操作することによってクラッチを断接したり、割りプーリーの幅を変更するための油圧を供給するようにしている。
【0028】
このような構成において、入力軸10が回転し始めても第一、第二ピストン31・32が作動されていないと、摩擦板29が回転されるだけでギヤケース34や従動プーリー軸11に動力が伝えられず、車軸15L・15Rは停止した状態となっている。即ち、中立状態である。そしてこの時、切換バルブを切り換えてポートaより圧油を供給してピストン31を伸長させて、摩擦板29を圧接すると、摩擦板29と遊星歯車24・25とキャリア26と第一サンギヤ23とも一体的に回転するようになり、前進走行が可能となる。また、ポートbより圧油を送油して第二ピストン32を伸長して、該第二ピストン32と摩擦板29を圧接し、摩擦板29をミッションケース1に固定すると、入力軸10の回転によって遊星歯車24・25が回転してインターナルギヤ29aの内側を逆回転するようになり、後進走行が可能となるのである。
【0029】
そして、前進の状態において、ポートcより圧油を送油して、第一クラッチを「接」とすると、入力軸10に伝えられた動力は、遊星ギヤ式減速装置3とギヤケース34を同時に回動し、該ギヤケース34から第二遊星ギヤ式減速装置4の歯車40とインターナルギヤ35に伝え、該歯車40より歯車41→歯車42→第一クラッチ5→伝動軸13→歯車47→歯車48→駆動プーリー軸12→駆動割りプーリー17→ベルト20→従動割りプーリー16→従動プーリー軸11→第二サンギヤ37を回転駆動して第二遊星ギヤ式減速装置4に伝える。該第二遊星ギヤ式減速装置4で減速された駆動力がキャリア歯車39より歯車56→カウンター軸14→歯車57→リングギヤ59と伝えてデフ装置7より左右の車軸15L・15Rに伝えるのである。
【0030】
前記第二遊星ギヤ式減速装置4において、インターナルギヤ35と第二サンギヤ37の回転方向は逆方向となるので、中立時にはインターナルギヤ35と第二サンギヤ37の回転速度は同一として、遊星歯車36・36・36は自転はするが、公転はしないように設定している。そして、図3における中立の状態から、前記変速アームを回動して、歯車54を回動し、プランジャ51を摺動させると、従動割りプーリー16a・16bの幅が狭められ、駆動割りプーリー17a・17bの幅は広げられて、徐々に従動プーリー軸11の回転が上昇して出力軸15L・15Rの回転を無段階に上げることができ前進走行できる。本実施例では中立位置より3速相当の回転数までの範囲で変速できるようにしている。
【0031】
また、トップ速度段の場合には、切換バルブを切り換えて、ポートcからの圧油の送油を停止して、第一クラッチ5を「断」とし、ポートdより圧油を送油して第二クラッチ6を「接」とする。こうすることによって、従動プーリー軸11はミッションケース1に固定され、第二サンギヤ37が回転されず、また、第一クラッチ5は「断」となっているので駆動プーリー軸12へは動力が伝えられず、割りプーリー式無段変速装置2も回転されない。
【0032】
従って、入力軸10からギヤケース34を介して第二遊星ギヤ式減速装置4のインターナルギヤ35が回転され、第二サンギヤ37が停止しているので、遊星歯車36・36・36が第二サンギヤ37の周囲を自転しながら公転し、キャリア歯車39から歯車56へ動力を伝え、該第二遊星ギヤ式減速装置4で減速されて、前進方向に駆動される。よって、割りプーリー式無段変速装置2が回転されずベルトが回転されないので、ベルト20の寿命を長くすることかでき、動力の伝達効率も上げることができる。
【0033】
また、後進の場合には、切換バルブが切り換えられてポートbより圧油が送油されて第二ピストン32が摺動されて摩擦板29をケース1a側に押しつけて摩擦板29が回転できないように固定する。こうして摩擦板29が固定されると、前述したように、第一遊星ギヤ式減速装置3において、ギヤケース34が前記と逆方向に回転するようになり、第一クラッチ4を「接」とすることによって、前進時と同様に動力が伝達されて、変速レバーを回動して割りプーリー式無段変速装置2のプーリー幅を変更して無段階に変速できるようにしている。
【0034】
次に、前後進切替と無段変速ができる小トルク駆動用の第二実施例の構成を図8〜図10より説明する。尚、同一部品は同じ符号を付して説明は省略する。この第二実施例は第一、第二クラッチを省いて更にコンパクトに構成したのもであり、入力軸10の左右中央上の蓋体9とケース1aの間にチャージポンプ55が配設されている。また、入力軸10と駆動プーリー軸12’の間に前記第一実施例同様に第一遊星ギヤ式減速装置3が配置されて、摩擦板29をケース1bに押圧して保持する第二ピストン32はケース1a側に配置され、該摩擦板29を押圧してキャリア26’に保持する第一ピストン31は駆動プーリー軸12’上に固設したキャリア21’に形成したシリンダー部に収納されている。キャリア26’はケース1aにベアリングを介して回転自在に支持されている。
【0035】
そして、前記キャリア21’にはシリンダー部と連通する油路21a’が形成されて、該油路21a’はケース1bに形成したポートaと連通され、前記同様にaポートより圧油を送油すると、第二ピストン32が摺動されて摩擦板29を押圧して入力軸10と駆動プーリー軸12’が一体的に回動して前進走行ができるのである。また、前記第一ピストン31を収納するシリンダー部はケース1aに形成したポートbと連通され、該ポートbより圧油を送油すると、前記同様に摩擦板29がミッションケース1に固定されて逆転して後進走行することができるのである。
【0036】
前記駆動プーリー軸12’は一側の駆動割りプーリー17aが駆動プーリー軸12’と一体的に構成され、他側の駆動割りプーリー17bは駆動プーリー軸12’上に摺動自在に外嵌され、該駆動割りプーリー17bの反対面はピストン部17cに構成され、該ピストン部17cは駆動プーリー軸12’に外嵌固定された歯車70のシリンダー部に収納され、該シリンダー部とピストン部17cの間にはバネ71が介装されている。また、駆動プーリー軸12’の左側の軸心部には前記第一実施例の従動プーリー軸11と同様に、プランジャ孔を設けてプランジャ51が摺動自在に挿入され、該プランジャ51の軸心部には油路51aが穿設され、一方は前記シリンダー部内と連通され、他方はケース1dに設けたポートAと連通されている。そして、前記プランジャ51は前記同様に歯車54を回動することによって摺動され、圧油を送油して駆動割りプーリー17bを摺動させてプーリー幅を変更できるようにしている。但し、変速アームの駆動も前記同様であり、図10では手動式を示している。
【0037】
また、駆動プーリー軸12’の下方には従動プーリー軸11’と伝動軸13’が同一軸心上に一体的に固定されて、ベアリングを介してケース1b・1c・1dに回転自在に支持され、該伝動軸13’上に一体的に第二サンギヤ37が形成されて、前記第一実施例と同様にキャリア歯車39に回転自在に支持された遊星歯車36・36・36と噛合し、該遊星歯車36・36・36の外側は歯車40’に形成したインターナルギヤ35’と噛合し、第二遊星ギヤ式減速装置4を構成している。該歯車40’は前記歯車70と噛合している。前記キャリア歯車39は前記従動プーリー軸11’上に回転自在に支持され、該従動プーリー軸11’上には前記同様に従動割りプーリー16a・16bが配置され、該従動割りプーリー16a・16bと前記駆動割りプーリー17a・17bとの間にベルト20が巻回され、割りプーリー式段変速装置2が形成されて動力を伝達するようにしている。
【0038】
そして、前記従動割りプーリー16bは従動プーリー軸11’上に摺動自在に外嵌されてピストン部とし、従動プーリー軸11’に固定されたシリンダーケース72と嵌合し、該シリンダーケース72内にバネが収納されて従動割りプーリー16の幅を狭める方向に付勢している。また、シリンダーケース72内は前記従動プーリー軸11’及び伝動軸13’の軸心部に穿設した油路11a’・13a’と連通され、該油路11a’・13a’はケース1dに構成したポートBと連通され、該ポートBより圧油を供給することによって従動割りプーリー16の幅を狭くできるようにしている。そして、前記キャリア歯車39は前記実施例と同様に歯車56と噛合してデフ装置7へ動力を伝える構成としている。
【0039】
以上のような構成において、まず、前進走行の場合、切換バルブを切り換えてポートaより圧油を供給して第一ピストン31を摺動させて摩擦板29をキャリア26’と押圧させて入力軸10と駆動プーリー軸12’と一体的に回転させて前進駆動とする。後進走行の場合は、ポートbより圧油を供給して第二ピストン32を摺動させて摩擦板29をケース1bに押圧させて固定することによって、駆動プーリー軸12’が逆回転となり後進駆動となる。そして、歯車54を回転させることによってトップ速位置まで無段階に変速できるのである。
【0040】
こうすることによって入力軸10に伝えられた動力は第一遊星ギヤ式減速装置3を介して駆動プーリー軸12’に伝えて駆動割りプーリー17と歯車70を駆動し、一方、駆動割りプーリー17よりベルト20→従動割りプーリー16→従動プーリー軸11’→第二サンギヤ37より第二遊星ギヤ式減速装置4に伝え、他方、前記歯車70より歯車40を逆回転させてインターナルギヤ35に伝えて第二遊星ギヤ式減速装置4に伝える。該第二遊星ギヤ式減速装置4で減速されて、遊星歯車36・36・36よりキャリア歯車39に伝え、歯車56より→カウンター軸14→歯車57→リングギヤ59と伝えてデフ装置7より左右の車軸15L・15Rに伝えるのである。そしてこの時、歯車54を回動操作することによって、割りプーリー式無段変速装置2が変速されて、走行速度を無段階で変更することができるのである。尚、中立(N)のときには従動プーリー軸11’の回転とインターナルギヤ35の回転は互いに逆方向で同速となり、遊星歯車36・36・36は自転はするが公転せず出力軸15へは駆動力を伝達しないように構成している。なお、ベルト20は常時作動されている。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
【0042】
請求項1の如く、入力軸上に前後進切替用の第一遊星ギヤ式減速装置を配置し、該第一遊星ギヤ式減速装置の出力側より、割りプーリー式無段変速装置と第二遊星ギヤ式減速装置に伝えて、この割りプーリー式無段変速装置と第二遊星ギヤ式減速装置の出力を合成して出力軸に伝達するように構成したので、無段変速装置と減速装置と前後進切替装置を備えたトランスミッションをコンパクトに構成することができ、軽量化も図ることができる。
また、前記第一遊星ギヤ式減速装置から割りプーリー式無段変速装置への動力伝達経路途中に第一クラッチ、割りプーリー式無段変速装置の従動軸とミッションケースとの間に、第二クラッチを設けたので、第一クラッチ及び第二クラッチを「断」とすることによって、入力軸からの動力を割りプーリー式無段変速装置を介さずに出力軸に伝えることができるようになり、伝達効率を上げることができて、エネルギー損失を低下させることができる。
【0043】
また、請求項2記載の如く、前記第一遊星ギヤ式減速装置の遊星歯車を支持するキャリアと、インターナルギヤとの間に固定アクチュエーターを配置し、該アクチュエーターの作動により前記キャリアとインターナルギヤを固定し、入力軸とキャリアを一体的に回転させて出力するようにしたので、前進切替の構成が簡単となり、固定アクチュエーターも簡単に構成でき、トランスミッションのコンパクト化に貢献でき、軽量化も図ることができる。
【0044】
また、請求項3記載の如く、前記第一遊星ギヤ式減速装置のインターナルギヤの外側にミッションケースへの固定アクチュエーターを配置し、該アクチュエーターの作動により遊星歯車を支持するキャリアより逆回転駆動力を出力するようにしたので、後進切替の構成が簡単となり、固定アクチュエーターも簡単に構成でき、トランスミッションのコンパクト化に貢献でき、軽量化も図ることができる。また、アクチュエーターを作動させない状態では中立の状態であり、入力軸が回転していても出力軸には動力が伝えられず、確実に中立位置を確保でき、前後進切換が簡単に行え、そのショックも小さくすることができる。
【0045】
また、請求項4記載の如く、前記第一遊星ギヤ式減速装置の出力を第二遊星ギヤ式減速装置のインターナルギヤに伝えると共に、前記第一遊星ギヤ式減速装置の出力を割りプーリー式無段変速装置を介して第二遊星ギヤ式減速装置のサンギヤに伝え、該第二遊星ギヤ式減速装置の遊星歯車を支持するキャリアより出力軸へ動力を伝達するようにしたので、伝達機構が簡単な構成となり、コンパクト化が図れると共に、減速比を大きくとることが可能となり、低速から高速まで容易に無段変速ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例のトランスミッションのスケルトン図である。
【図2】 同じく歯車の噛み合いを示す側面模式図である。
【図3】 ミッションケースの図2に示すX−X展開断面図である。
【図4】 同じく図2に示すY−Y展開断面図である。
【図5】 同じく図2に示すZ−Z展開断面図である。
【図6】 第一遊星ギヤ式減速装置の噛み合いを示す後面略図である。
【図7】 第二遊星ギヤ式減速装置の噛み合いを示す後面略図である。
【図8】 本発明の第二実施例のトランスミッションのスケルトン図である。
【図9】 同じく歯車の噛み合いを示す側面模式図である。
【図10】 ミッションケースの図9に示すU−U展開断面図である。
【符号の説明】
1 ミッションケース
2 割りプーリー式無段変速装置
3 第一遊星ギヤ式減速装置
4 第二遊星ギヤ式減速装置
5 第一クラッチ
6 第二クラッチ
10 入力軸
11 従動プーリー軸
12 駆動プーリー軸
13 伝動軸
15 出力軸
25 遊星歯車
26 キャリア
29 摩擦板
29a インターナルギヤ
30 第一ピストン
31 第二ピストン

Claims (4)

  1. 入力軸(10)上に、前後進切替用の第一遊星ギヤ式減速装置(3)を配置し、該第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力側より、割りプーリー式無段変速装置(2)と第二遊星ギヤ式減速装置(4)に伝えて、この第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力と、割りプーリー式無段変速装置(2)の出力とを、該第二遊星ギヤ式減速装置(4)において合成して出力軸(15)に伝達するように構成し、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)から割りプーリー式無段変速装置(2)への動力伝達経路途中に、第一クラッチ(5)を設け、該割りプーリー式無段変速装置(2)の従動軸とミッションケース(1)との間に、第二クラッチ(6)を設けたことを特徴とするトランスミッション。
  2. 請求項1記載のトランスミッションにおいて、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)の遊星歯車(25)を支持するキャリア(26)と、インターナルギヤ(29a)との間に固定アクチュエーター(31・32)を配置し、該アクチュエーター(31・32)の作動により前記キャリア(26)とインターナルギヤ(29a)を固定し、入力軸(10)とキャリア(26)を一体的に回転させて出力するようにしたことを特徴とするトランスミッション。
  3. 請求項1記載のトランスミッションにおいて、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)のインターナルギヤ(29a)の外側に、ミッションケース(1)への固定アクチュエーター(31・32)を配置し、該アクチュエーター(31・32)の作動により遊星歯車(25)を支持するキャリア(26)より逆回転駆動力を出力するようにしたことを特徴とするトランスミッション。
  4. 請求項1記載のトランスミッションにおいて、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力を、第二遊星ギヤ式減速装置(4)のインターナルギヤ(35)に伝えると共に、前記第一遊星ギヤ式減速装置(3)の出力を割りプーリー式無段変速装置(2)を介して、第二遊星ギヤ式減速装置(4)のサンギヤ(37)に伝え、該第二遊星ギヤ式減速装置(4)の遊星歯車(36)を支持するキャリア(38)より出力軸(15)へ動力を伝達するようにしたことを特徴とするトランスミッション。
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