JP2967386B2 - 動力作業車用駆動装置 - Google Patents

動力作業車用駆動装置

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JP2967386B2 JP27447093A JP27447093A JP2967386B2 JP 2967386 B2 JP2967386 B2 JP 2967386B2 JP 27447093 A JP27447093 A JP 27447093A JP 27447093 A JP27447093 A JP 27447093A JP 2967386 B2 JP2967386 B2 JP 2967386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力運搬車、動力除雪
車等の動力作業車用駆動装置に関し、特に、油圧ポンプ
及び油圧モータからなる静油圧式無段変速機と、その油
圧モータの出力をアクスルに伝達する減速装置とを備え
る動力作業車用駆動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる動力作業車用駆動装置は、例えば
特開平1−28026号公報に開示されているよう
に、既に知られている。
【0003】上記公報に開示された駆動装置では、単一
のアクスルを備え、静油圧式無段変速機のモータ軸が上
記アクスルの軸線と直角となるように配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の駆動装置で
は、静油圧式無段変速機のモータ軸とアクスルとが相互
に直角をなすこと、及びそれに伴いモータ軸とアクスル
間を連結する減速装置に傘歯車を使用すること等によ
り、構造が複雑化すると共に加工性及び組立性が劣ると
いう問題があり、また差動手段を必要とする左右一対の
アクスルを持つ駆動装置に上記構造を適用しようとする
と、ミッションケースの構造上、装置の大型化は免れ
ず、車体への搭載性に難点を生じる。
【0005】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、左右一対のアクスルを備えるにも拘らず、構造が
簡単で加工及び組立性が良好であり、しかもコンパクト
な動力作業車用駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ミッションケースを、左右のアクスルを
支承する広幅部と、この広幅部に段部を介して連なる狭
幅部とから構成すると共に、アクスルの軸方向に分割可
能となし、油圧ポンプ及び油圧モータからなる静油圧式
無段変速機を、これが前記段部の高さ範囲に略収まると
共にミッションケースの全高よりも低くなり、且つ油圧
モータのモータ軸がアクスルと平行となるように狭幅部
の一側に取付け、その狭幅部の内部空間を、静油圧式無
段変速機に補給される作動油を溜める油溜とし、広幅部
には、左右のアクスルを相互に差動させ得る差動手段を
配設し、また狭幅部から広幅部にかけて前記モータ軸の
出力をアクスルに複数段階減速して伝達する減速装置を
配設したことを特徴としている。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】先ず図1ないし図4に示す本発明の第1実
施例から説明する。図1及び図2において、動力作業車
用駆動装置1は、図示しないフレームに固着されるミッ
ションケース2と、このミッションケース2の左側面に
取付けられる静油圧式の無段変速機3と、ミッションケ
ース2内に収容される減速装置4及び差動装置5(差動
手段)と、ミッションケース2の左右側壁をそれぞれ貫
通する左右一対のアクスル6L ,6R とを備え、これら
アクスル6L ,6R の外端に左右の車輪7L ,7R がそ
れぞれ着脱可能に固着される。
【0009】ミッションケース2は、アクスル6L ,6
R の軸線と直交する平面上で分割された左ケース半体2
L 及び右ケース半体2R の開放端相互をボルト8により
分離可能に接合して構成される。左ケース半体2L の外
側面は、その上半部に対して下半部が外方へ大きく突出
してその間に段部9を形成しており、これに対し右ケー
ス半体2R の外側面は全体に亘り略平坦に形成される。
このようにして、ミッションケース2は、段部9を挟ん
で上方に狭幅部10、下方に広幅部11を備え、広幅部
11の幅Aは狭幅部10の幅Bの1.5倍以上、例えば
2倍に設定される。而して、左右の車輪7L ,7R 間の
中点を通る車両の縦中心線Oに広幅部11の中心を略合
せてミッションケース2は配置され、このとき狭幅部1
0の左側面は縦中心線Oより右方へ僅かにはみ出した位
置を占める。この狭幅部10の左側面に前記無段変速機
3が段部9の高さ範囲に略収まり且つミッションケース
2の全高よりも低くなるように取付けられる。
【0010】図3に示すように、無段変速機3は、狭幅
部10の左側面に分離可能にボルト結合される分配板1
2と、この分配板12にボルト結合されるハウジング1
3と、このハウジング13内に配設される油圧ポンプ1
4及び油圧モータ15とを備える。油圧ポンプ14は、
分配板12を貫通するポンプ軸16と、このポンプ軸1
6にスプライン結合されて分配板12に回転摺動自在に
密接するポンプシリンダ17と、ポンプ軸16を囲む環
状の配列状態でポンプシリンダ17に摺動自在に嵌装さ
れた多数のポンププランジャ18と、これらポンププラ
ンジャ18の外端に当接するポンプ斜板19と、その背
面をスラストベアリング20を介して支承する斜板ホル
ダ21とから構成され、その斜板ホルダ21は、軸線が
ポンプ軸16の軸線と直交する一対のトラニオン軸22
を介してハウジング13に支承されており、ポンプ斜板
19をポンプ軸16と直交する直立位置(中立位置)を
経て一方の最大傾斜位置(前進TOP位置)と他方の最
大傾斜位置(後進TOP位置)との間で傾動させ得るよ
うになっている。
【0011】他方、油圧モータ15は、分配板12を貫
通するモータ軸24と、このモータ軸24にスプライン
結合されて分配板12に回転摺動自在に密接するモータ
シリンダ25と、モータ軸24を囲む環状の配列状態で
モータシリンダ25に摺動自在に嵌装された多数のモー
タプランジャ26と、これらモータプランジャ26の外
端に当接するモータ斜板27とから構成され、そのモー
タ斜板27の背面はモータ軸24に対し一定角度傾斜し
た状態でハウジング13にスラストベアリング20を介
して支承される。
【0012】図4に示すように、無段変速機3におい
て、油圧ポンプ14及び油圧モータ15間は油圧閉回路
28により相互に接続される。油圧閉回路28には、そ
の高圧側及び低圧側間を接続するバイパス路29が必要
に応じて設けられ、その場合、バイパス路29にはマニ
ュアル操作で開閉されるリリース弁30が介装される。
油圧ポンプ14には、そのポンプ軸16により駆動され
る作動油補給ポンプ31が連結される。この作動油補給
ポンプ31は油溜32から作動油を汲上げて給油路33
へ圧送するもので、その給油路33は油圧閉回路28の
高圧側及び低圧側にそれぞれ一方向弁34,35を介し
て接続される。また給油路33は、必要に応じて、互い
に並列関係のリリーフ弁36及び吸入弁37を介して油
溜32に接続される。
【0013】而して、リリース弁30の閉鎖時、前記ポ
ンプ斜板19の前進側への傾斜状態で油圧ポンプ14を
駆動すれば、油圧閉回路28を作動油が実線矢印方向へ
流れ、このときの油圧ポンプ14の容量と油圧モータ1
5の容量との比を変速比として油圧モータ15のモータ
軸24は正転し、これと反対にボルト斜板19が後進側
へ傾斜していれば、油圧閉回路28を作動油が点線矢印
方向へ流れ、モータ軸24は逆転する。この間、油圧閉
回路28に漏油を生じれば、そのときの低圧側に対応す
る一方向弁34又は35が開き、作動油補給ポンプ31
から油圧閉回路28に作動油の補給が行われる。給油路
33が一定値以上に昇圧した場合には、リリーフ弁36
が開いて給油路33の過度の昇圧を防ぎ、またエンジン
ブレーキにより油圧閉回路28において高圧側と低圧側
とが急激に反転した場合、その低圧側への作動油補給ポ
ンプ31による作動油の補給が不足するときには、吸入
弁37が開いて油溜32の油を該低圧側へ吸入させ、こ
れにより油圧閉回路28の空気の吸込みを防ぐことがで
きる。
【0014】再び図3において、前記油圧閉回路28、
作動油補給ポンプ31、給油路33、一方向弁34,3
5、リリーフ弁36及び吸入弁37は分配板12に設け
られる。尚、油圧閉回路28及び一方向弁34,35は
図3には表われていない。
【0015】また前記油溜32はミッションケース2の
両ケース半体2L ,2R 間に画成され、特に無段変速機
3に隣接する前記幅狭部10の内部空間が無段変速機3
のための油溜とされる。そして分配板12の内側には、
作動油補給ポンプ31及び吸入弁37の各吸入口を覆っ
て油溜32に浸漬されるオイルフィルタ38が装着さ
れ、作動油補給ポンプ31及び吸入弁37に供給すべき
作動油を濾過するようになっている。
【0016】ポンプ軸16及びモータ軸24は共に前記
アクスル6L ,6R と平行に配置される。ポンプ軸16
は一端部をミッションケース2の狭幅部10内に突入さ
せており、この一端部と、狭幅部10の後壁を貫通する
入力軸39の前端部とに、これらを連結するように噛合
する傘歯車40,41がそれぞれ固着される。入力軸3
9は図示しないエンジンにクラッチを介して連結され、
或いはベルト、ジョイント等を介して直接的に連結され
る。
【0017】モータ軸24も一端部を狭幅部10に突入
させており、この一端部が減速装置4を介して差動装置
5に連結される。
【0018】図1及び図3に示すように、減速装置4
は、ミッションケース2の狭幅部10及び広幅部11に
それぞれアクスル6L ,6R と平行に回転自在に支承さ
れる第1及び第2中間軸421 ,422 と、モータ軸2
4の一端部に固着される第1小歯車431 と、第1中間
軸421 に固着されて第1小歯車431 に噛合する第1
大歯車441 と、この第1大歯車441 に一体に形成さ
れる第2小歯車432 と、第2中間軸422 に固着され
て第2小歯車432 に噛合する第2大歯車442と、同
じく第2中間軸422 に固着される第3小歯車43
3 と、差動装置5のデフケース45に固着されて第3小
歯車433 に噛合する第3大歯車443 とから構成さ
れ、モータ軸24の回転を3段階減速して差動装置5に
伝達するようになっている。
【0019】差動装置5は従来公知の構造のもので、そ
の左右の出力歯車46L ,46R に左右のアクスル
L ,6R の内端がそれぞれ結合される。これらアクス
ル6L ,6R は、ミッションケース2の広幅部11の左
右両側壁に装着されたインナベアリング47と、該両側
壁に連結した筒状のアクスルケース49外端に装着され
たアウタベアリング48とにより支承される。またアク
スルケース49には、アウタベアリング48の外側に隣
接するオイルシール52が装着される。
【0020】また図1に示すように、第1中間軸421
の右端部はミッションケース2外方へ突出しており、こ
れにブレーキレバー51の回動操作により制動力をかけ
得るブレーキ装置50が設けられる。
【0021】次にこの実施例の作用について説明する
と、図示しないエンジンの動力が入力軸39からポンプ
軸16に伝達すると、無段変速機3で適宜変速された
後、減速装置4を介して差動装置5に伝達し、ここで左
右のアクスル6L ,6R に分配されて両車輪7L ,7R
に伝達し、これらを駆動する。
【0022】このような動力作業車用駆動装置1におい
て、ミッションケース2は、その一側面に段部9を形成
するように狭幅部10と広幅部11とから構成され、そ
の狭幅部10の一側面に無段変速機3が段部9の高さ範
囲に略収まるように取付けられるので、駆動装置1全体
をコンパクトに構成することができると共に、無段変速
機3をミッションケース2から取外して単体で点検、整
備を行うことができる。
【0023】しかも、ミッションケース2には、その狭
幅部10から広幅部11に亘り減速装置4が、また広幅
部11に差動装置5が配設されるので、多段の減速を行
い得る伝導経路の長い減速装置4と、幅広の差動装置5
を合理的に収容することができ、これも駆動装置1のコ
ンパクト化に寄与することになる。
【0024】また無段変速機3のポンプ軸16及びモー
タ軸24、並びに減速装置4の第1、第2中間軸4
1 ,422 は全てアクスル6L ,6R に平行に配置さ
れ、しかもミッションケース2はアクスル6L ,6R
軸方向に分割されているから、減速装置4を全て平歯車
をもって簡単に構成することができると共に、加工性及
び組立性を良好にすることができる。
【0025】次に図5ないし図7により本発明の第2実
施例について説明する。無段変速機3のポンプ軸16の
外端部はハウジング13の外方へ突出し、その外端部に
エンジン(図示せず)からベルト駆動される入力プーリ
60が固着される。またポンプ軸16の内端部は前実施
例と同様にミッションケース2に突入しており、エンジ
ンから入力軸39及び傘歯車40,41を介して駆動す
ることもできるようになっている。また右ケース半体2
R を貫通する入力軸76からジョイント77を介してポ
ンプ軸16を駆動するようにしてもよい。
【0026】また減速装置4の第2中間軸422 には左
右一対の第3小歯車433L,433Rが回転及び摺動自在
に支承され、これら小歯車433L,433Rに噛合する左
右一対の第3大歯車443L,443Rが左右のアクスル6
L ,6R にキー結合あるいはスプライン結合される。
【0027】第3小歯車433L,433Rは、左右両端に
クラッチ爪61L 及びブレーキ爪62L ;61R ,62
R をそれぞれ備えており、右側の第3小歯車433Rは、
右動するとクラッチ爪61R を第2大歯車442 のクラ
ッチ爪63に係合させ、左動するとミッションケース2
に固着された右ブレーキ部材64R のブレーキ爪65に
ブレーキ爪61R を係合させるようになっている。また
左側の第3小歯車433Lは右動すると、第2中間軸42
2 に固着された駆動板66のクラッチ爪67にクラッチ
爪61L を係合させ、左動するとミッションケース2に
固着された左ブレーキ部材64L のブレーキ爪68にブ
レーキ爪62L を係合させるようになっている。そし
て、第3小歯車533L,633Rは、それぞれ第2大歯車
442 及び駆動板66との係合方向へばね69L ,60
R により付勢される。
【0028】また各第3小歯車433L,433Rの外周溝
70,70には、左右一対の操作軸71L ,71R に固
着されたシフトフォーク72L ,72R がそれぞれ係合
し、操作軸71L ,71R はミッションケース2の前壁
を貫通して操作ワイヤに連結される。その操作ワイヤの
操作により操作軸71L ,71R を介してシフトフォー
ク72L ,72R を揺動させれば、対応する第3小歯車
433L,433Rを左右にシフトすることができる。
【0029】而して、減速装置4の一部をなす左右の第
3小歯車433L,433Rは、左右のシフトフォーク72
L ,72R と協働してアクスル6L ,6R 相互を差動さ
せ得る差動手段73をも構成する。
【0030】左右のアクスル6L ,6R の外端には、左
右のクローラ74L ,74R を駆動するクローラ駆動輪
75L ,75R が固着される。
【0031】その他の構成は前実施例と同様であり、図
中、前実施例に対応する部分にはそれと同一の符号を付
す。
【0032】この実施例において、左右の第3小歯車4
3L,443Rが右動限にあって、それぞれのクラッチ爪
61L ,61R を第2大歯車442 及び駆動板66のク
ラッチ爪63,67に係合させている状態では、無段変
速機3から第2大歯車442に伝達した動力は、右側の
第3小歯車433Rから右側の第3大歯車443Rへ伝達す
ると同時に、第2中間軸422 及び駆動板66を介して
左側の第3小歯車433Lから左側の第3大歯車443L
も伝達し、左右のアクスル6L ,6R を同時に駆動する
ので、車両を直進させることができる。
【0033】また例えば右側の操作軸71R を操作し
て、右側の第3小歯車433Rのみを左動させて第2大歯
車442 との係合を解除すれば、右側のアクスル6R
の動力伝達が絶たれるので、左側のアクスル6L の回転
トルクにより車両は右方へ旋回することになる。
【0034】さらに右側の第3小歯車433Rを左動限ま
でシフトしてブレーキ部材64R に係合させれば、右側
の第3小歯車433Rはブレーキ部材64R により自由回
転を阻止されるため、車両の右方への旋回半径を小さく
することができる。
【0035】また左側の操作軸71L を操作して左側の
第3小歯車433Lのみを左動する場合には、上記と同様
の作用により、車両を左方へ旋回させることができる。
【0036】また、左右両方の操作軸71L ,71R
同時に操作して左右の第3小歯車433L,433Rを共に
左動させれば、左右のアクスル6L ,6R への動力伝達
を同時に遮断し、さらにはそれらの自由回転を阻止する
ことができる。
【0037】尚、上記各実施例においては、本発明の要
旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことができ
る。例えばミッションケース2の右側面に段部9を形成
して無段変速機3を狭幅部10の右側面に取付けること
もでき、またアクスル6L ,6R に対するブレーキ装置
を広幅部11に配設することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ミッショ
ンケースを、左右のアクスルを支承する広幅部と、この
広幅部に段部を介して連なる狭幅部とから構成し、油圧
ポンプ及び油圧モータからなる静油圧式無段変速機を、
これが前記段部の高さ範囲に略収まると共にミッション
ケースの全高よりも低くなるよう狭幅部の一側に取付け
たので、無段変速機が広幅部の外側面から突出せず、ま
たミッションケースの上方へも突出しないことから、全
体として駆動装置を高さ方向にコンパクトに構成するこ
とができる。
【0039】しかもミッションケースには、狭幅部から
広幅部に亘り減速装置を、また広幅部に差動手段を収容
するので、多段の減速を行い得る伝導経路の長い減速装
置と、幅広の差動手段とを合理的に配設することがで
き、駆動装置の更なるコンパクト化に寄与し得る。
無段変速機のモータ軸をアクスルに平行に配置すると共
に、ミッションケースをアクスルの軸方向に分割可能に
構成したことで、油圧モータ及びアクスル間を連結する
減速装置を全て平歯車をもって簡単に構成し得ると共
に、ミッションケース及び減速装置の加工及び組立を容
易に行うことができる。
【0040】また上記狭幅部の内部空間を、静油圧式無
段変速機に補給される作動油を溜める油溜としたので、
無段変速機用の油溜を別途設ける必要がなくなり、油溜
と変速機間の給排用配管構造の短縮化・省略化が図ら
れ、延いては駆動装置の小型化やコスト節減に寄与する
ことができる。しかも無段変速機と該変速機のための油
溜とを隣接させたことで、無段変速機に対する作動油の
供給を常に迅速且つ十分に行うことができるから、無段
変速機を常に最適な状態で作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す動力作業車用駆動装
置の縦断背面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図1の静油圧式無段変速機部の拡大図。
【図4】上記無段変速機の油圧回路図。
【図5】本発明の第2実施例を示す、図1と同様の縦断
背面図。
【図6】図5の静油圧式無段変速機部の拡大図。
【図7】図5の差動手段部の拡大図。
【符号の説明】
1・・・・・駆動装置 2・・・・・ミッションケース 2L ,2R ・・・左、右ケース半体 3・・・・・無段変速機 4・・・・・減速装置 5・・・・・差動手段としての差動装置 6L ,6R ・・・アクスル 9・・・・・段部 10・・・・狭幅部 11・・・・広幅部 14・・・・油圧ポンプ 15・・・・油圧モータ 16・・・・ポンプ軸 24・・・・モータ軸32・・・・油溜 73・・・・差動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 17/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース(2)を、左右のアク
    スル(6L ,6R )を支承する広幅部(11)と、この
    広幅部(11)に段部(9)を介して連なる狭幅部(1
    0)とから構成すると共に、アクスル(6L ,6R )の
    軸方向に分割可能となし、油圧ポンプ(14)及び油圧
    モータ(15)からなる静油圧式無段変速機(3)を、
    これが前記段部(9)の高さ範囲内に略収まると共にミ
    ッションケース(2)の全高よりも低くなり、且つ油圧
    モータ(15)のモータ軸(24)がアクスル(6L
    R )と平行となるように狭幅部(10)の一側に取付
    け、その狭幅部(10)の内部空間を、静油圧式無段変
    速機(3)に補給される作動油を溜める油溜(32)と
    し、広幅部(11)には、左右のアクスル(6L
    R )を相互に差動させ得る差動手段(5,73)を配
    設し、また狭幅部(10)から広幅部(11)にかけて
    前記モータ軸(24)の出力をアクスル(6L,6R
    に複数段階減速して伝達する減速装置(4)を配設した
    ことを特徴とする、動力作業車用駆動装置。
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