JP2003009272A - イヤホーンマイク - Google Patents
イヤホーンマイクInfo
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Abstract
て一体化させた場合でも、スピーカからマイクロホンに
達する時間的ずれと伝搬方法の違いによる時間的ずれに
よる了解度の低下を著しく抑制することができ、自然の
会話の状態を保って双方向通話することができるイヤホ
ーンマイクを提供すること。 【解決手段】 耳の穴の中から挿入部の開口を経て空気
振動として伝わってくる音声信号を取り込むマイクロホ
ン8と、外部送受信機から受信する音声信号を拡声する
スピーカ9とを本体内に具え、このスピーカが挿入部3
の開口2と対向する位置に該開口を向いて設けられ、マ
イクロホンがスピーカより開口に近い位置に該開口のほ
ぼセンタを向いてスピーカの中央部に設けられ、スピー
カの機械的振動がマイクロホンに直接伝わらないように
マイクロホンとスピーカが吸音部材12で仕切られている
ことを特徴とする。
Description
る大きさに形成された開口付き挿入部を有する中空状の
本体を具え、該本体の挿入部を耳の穴に挿入することに
より着脱可能に耳に装着されて、外部送受信機と双方向
通話を可能とするイヤホーンマイクに関するものであ
る。
た音声信号をスピーカで拡声する場合において、該マイ
クロホンとスピーカを同じ場所に配置すると、スピーカ
が拡声した音声信号を再びマイクロホンで集音すること
になり、結果として発振現象が生じるため、マイクロホ
ンとスピーカを同じ場所に配置することはできなかっ
た。
向の通信装置においては、マイクロホンとスピーカを同
じ場所に配置して、同じ音声信号をマイクロホンで集音
し、該音声信号を増幅してスピーカで拡声しても発振現
象は生じないので、マイクロホンとスピーカを同じ場所
に置くことができる。このとき、スピーカから拡声され
た音声信号がマイクロホンに伝わる過程において、空間
伝搬した音声信号がマイクロホンに達する時間と、スピ
ーカの機械的振動に伴ってマイクロホンに達する雑音を
含む音声信号の到達時間との間に若干の時間的ずれが生
じる。
耳に取り付けられたマイクロホンへ伝わる過程において
も、主に骨伝導を通して伝わる場合と外耳道を通して伝
わる場合の2つの場合があるが、伝搬方法の違いで若干
の時間的ずれが生じる。その結果、マイクロホンで集音
された音声信号に若干のずれが生じ、音声信号として外
部に取り出したときわずかではあるが了解度を低下させ
ることがあり、鮮明に通話情報を伝達することが難しか
った。
記のような従来の問題点を解決し、マイクロホンとスピ
ーカを同じ場所に配置して一体化させた場合でも、スピ
ーカからマイクロホンに達する時間的ずれと伝搬方法の
違いによる時間的ずれによる了解度の低下を著しく抑制
することができ、自然の会話の状態を保って双方向通話
することができるイヤホーンマイクを提供することを目
的とする。
め、請求項1の発明は、耳の穴に適合する大きさに形成
された開口付き挿入部を有する中空状の本体を具え、該
本体の挿入部を耳の穴に挿入することにより着脱可能に
耳に装着されて、外部送受信機と双方向通話を可能とす
るイヤホーンマイクであって、耳の穴の中から挿入部の
開口を経て空気振動として伝わってくる音声信号を取り
込むマイクロホンと、外部送受信機から受信する音声信
号を拡声するスピーカとを本体内に具え、このスピーカ
が挿入部の開口と対向する位置に該開口を向いて設けら
れ、マイクロホンがスピーカより開口に近い位置に該開
口のほぼセンタを向いてスピーカの中央部に設けられ、
スピーカの機械的振動がマイクロホンに直接伝わらない
ようにマイクロホンとスピーカが吸音部材で仕切られて
いることを特徴とする。
気伝搬によって外部から伝わってくる音声信号を取り込
む第2のマイクロホンが本体の外面に設けられているこ
とを特徴とする。請求項3の発明は、請求項2におい
て、非通話時は第2のマイクロホンがオンとなってマイ
クロホンがオフとなり、通話時は第2のマイクロホンが
オフとなってマイクロホンがオンとなるように、第2の
マイクロホンとマイクロホンのオンオフが切り替え制御
されるようになっていることを特徴とする。
図面を参照して説明する。図1はイヤホーンマイクの縦
断正面図、図2は図1のA−A線に沿う縦断側面図であ
り、1はイヤホーンマイクで、耳の穴に適合する大きさ
に形成された開口2付き挿入部3を有する中空状の本体
5を具えている。本体5は軟質合成樹脂製で、側面から
見て円形となった略円筒形状を呈し、挿入部3に開口2
を有する以外に開口部がなく、内部は密閉状の中空部と
なっている。挿入部3は本体5の側面中央部から突出状
に設けられ、その先端にはゴムなど弾性材料からなり、
どのような大きさの耳の穴(外耳道)でも密着するフイ
ット部6が設けられている。
を経て空気振動として伝わってくる音声信号を取り込む
マイクロホン8と、スピーカ9と、発振防止回路付き無
線回路10などが収容されている。すなわち、挿入部3の
開口2と対向する本体5内のほぼ中央の位置にスピーカ
9が開口2を向いて配置され、その開口2側にあるスピ
ーカ保護膜11のセンタ(スピーカ9の中央部)にはマイ
クロホン8が、その外周囲と底部を吸音部材12により覆
われ、開口2のほぼセンタを向いてに配置されている。
吸音部材12はスピーカ9の機械的振動がマイクロホン8
に直接伝わらないようにスピーカ9とマイクロホン8を
仕切る機能も併せもっている。
電子部品を組み付けてなり、マイクロホン8で取り込ん
だ音声信号を図示しない外部送受信機へ送信し、あるい
は外部送受信機からの音声信号を受信する。この受信し
た音声信号はスピーカ9で拡声される。外部送受信機と
しては例えば携帯電話やPHSなどの移動体通信機器、
通信用端末機や各種通信機などに内蔵または外付けされ
たイヤホーンマイク専用送受信機がある。本体5はマイ
クロホン8が外耳道から伝わってくる音声信号のみを取
り込み可能なように吸音部材12と同様な吸音材からなっ
ている。
ホーンマイク1の挿入部3を左右いずれかの耳の外耳道
イに挿入して装着する。図3は装着された状態を示して
いる。両手をフリーにした状態で双方向通話をする場合
は図4に示すように挿入部3の挿入のほかに本体5に取
り付けた耳掛けクリップ付きチェーン15を耳の裏側にま
わして装着する。このチェーン15を用いれば左右どちら
の耳にも、ある程度の重みのあるクリップ16でその装着
状態を安定させることができる。
れた音声信号が、イヤホーンマイク1の本体5内に配設
された無線回路10で受信され、スピーカ9を通して拡声
されたのち図3の矢印Bの方向に伝わって音声として伝
達される。このとき、その音声はスピーカ9の中央部に
設けたマイクロホン8に同時に取り込まれることとなる
が、無線回路10に設けた発振防止回路の制御により発振
ループが切断されるので、発振現象は起こらない。しか
も、マイクロホン8は吸音部材12によりスピーカ9と仕
切られているため、スピーカ9からの音声の取り込みに
際し、スピーカ9の機械的振動による雑音等が取り込ま
れることもない。したがって、従来問題となっていたス
ピーカ9からマイクロホン8までの音声信号の時間的ず
れもきわめて小さくなる。尚、この実施の形態では発振
防止回路を無線回路10に設けたが、前記外部送受信機に
設けてもよい。
鼓膜方向からの外耳道イ内の空気振動として伝わってく
る音声信号が、図3の矢印Cの方向に伝わってマイクロ
ホン8に取り込まれ、無線回路10によって外部送受信機
に送信され、伝達される。音声信号の取り込みに際し
て、フイット部6が外耳道イに密着するため、骨伝導に
よる音声信号がフイット部6で吸収され、その伝達が抑
制される。そのため、骨伝導による音声信号はほとんど
無視することができる。また、フイット部6の密着によ
って、外部からの音が効果的に遮断されるとともに、イ
ヤホーンマイク1の装着が安定する。したがって、外耳
道イから伝わってくる音声信号のみに敏感に反応し、従
来問題となっていた伝搬方法の違いによる音声信号の時
間的ずれもきわめて小さくなる。。尚、イヤホーンマイ
ク1と外部送受信機との間における送受信については、
無線に限らず有線であっても何ら問題はなく、いずれも
双方向の送受話が可能である。
形態を示し、図5は図1と対応する縦断正面図、図6は
挿入部と反対側の側面図である。補聴器機能の構成以外
は前記実施の形態と同様であるから、同様の部分には同
一符号を付して説明を省略する。21は第2のマイクロホ
ンで、本体5の外面、すなわちマイクロホン8と対応す
る本体5の外側面中央部に凹設されている。このマイク
ロホン21は空気伝搬によって外部から伝わってくる音声
信号を取り込むようになっている。また、図示省略した
が、この実施の形態においては第2のマイクロホン21と
マイクロホン8のオンオフを制御する回路が組み込んで
いて、イヤホーンマイク1が非通話時は第2のマイクロ
ホン21がオンとなってマイクロホン8がオフとなり、通
話時は第2のマイクロホン21がオフとなってマイクロホ
ン8がオンとなるようになっている。具体的なオンオフ
制御は、例えば各マイクロホンのスイッチのオンオフを
制御することにより行われている。
Dのように外部の音が第2のマイクロホン21によって取
り込まれ、スピーカ9を通して拡声されたのち前記と同
様に図3の矢印Bの方向に伝わって音声として伝達され
る。このように外部の音が伝達され、補聴器機能を果た
す。外部送受信機から送信された音声信号が無線回路10
で受信されると、前記の制御回路により第2のマイクロ
ホン21がオフ、マイクロホン8がオンに切り替わって双
方向通話可能な状態となり、図3に示した前記実施の形
態と同様な送受話が可能となる。そして、その送受話が
終了し非通話状態となると、前記の制御回路により第2
のマイクロホン21がオン、マイクロホン8がオフに切り
替わって、再び補聴器機能が果たせるようになる。
補聴器機能として使用しない場合は、イヤホーンマイク
1の挿入部3を外耳道イより抜き取り、耳からの装着を
外す。そして、胸元のポケットや襟元の内側にイヤホー
ンマイク1を入れて、耳掛けクリップ付きチェーン15の
クリップ16においてポケットの縁や、襟元の縁にクリッ
プ留めしておくと保管に便利である。
も大径に形成したが、必ずしもこのような形状でなくと
もよく、挿入部3と同径程度のものとしてもよい。ま
た、図面で示した本体5内に配設した構成各部材の形状
や構造等も一例であり、請求項に記載した技術的範囲に
おいて、任意にその設計を変更、修正等をすることがで
きることは言うまでもない。
構成からなるので、マイクロホンとスピーカを同じ場所
に配置して一体化させた場合でも、スピーカからマイク
ロホンに達する時間的ずれと伝搬方法の違いによる時間
的ずれによる了解度の低下を著しく抑制することができ
る。したがって、自然の会話の状態を保って双方向通話
することができるという優れた効果が期待できる。
クの縦断正面図である。
して装着した例を示す図面である。
と対応する縦断正面図である。
して装着した例を示す図面である。
Claims (3)
- 【請求項1】 耳の穴に適合する大きさに形成された開
口付き挿入部を有する中空状の本体を具え、該本体の挿
入部を耳の穴に挿入することにより着脱可能に耳に装着
されて、外部送受信機と双方向通話を可能とするイヤホ
ーンマイクであって、耳の穴の中から挿入部の開口を経
て空気振動として伝わってくる音声信号を取り込むマイ
クロホンと、外部送受信機から受信する音声信号を拡声
するスピーカとを本体内に具え、このスピーカが挿入部
の開口と対向する位置に該開口を向いて設けられ、前記
マイクロホンがスピーカより開口に近い位置に該開口の
ほぼセンタを向いてスピーカの中央部に設けられ、前記
スピーカの機械的振動がマイクロホンに直接伝わらない
ようにマイクロホンとスピーカが吸音部材で仕切られて
いることを特徴とするイヤホーンマイク。 - 【請求項2】 空気伝搬によって外部から伝わってくる
音声信号を取り込む第2のマイクロホンが本体の外面に
設けられている請求項1記載のイヤホーンマイク。 - 【請求項3】 非通話時は第2のマイクロホンがオンと
なってマイクロホンがオフとなり、通話時は第2のマイ
クロホンがオフとなってマイクロホンがオンとなるよう
に、第2のマイクロホンとマイクロホンのオンオフが切
り替え制御されるようになっている請求項2記載のイヤ
ホーンマイク。
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