JP2003008354A - Am復調器 - Google Patents

Am復調器

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JP2003008354A
JP2003008354A JP2001192860A JP2001192860A JP2003008354A JP 2003008354 A JP2003008354 A JP 2003008354A JP 2001192860 A JP2001192860 A JP 2001192860A JP 2001192860 A JP2001192860 A JP 2001192860A JP 2003008354 A JP2003008354 A JP 2003008354A
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Osamu Nishikido
理 錦戸
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D1/00Demodulation of amplitude-modulated oscillations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過変調時の入力信号に対しても、APC検波
回路2による動作を停止させることなく、検波出力の反
転が起こらないAM復調器を得ること。 【解決手段】 APC検波回路2において比較される二
つの信号をそれぞれ2乗することで、入力信号の位相ま
たはVCO6から出力される信号の位相が180°ずれ
た場合であってもAPC検波回路2の比較結果にその位
相ずれの影響を与えない。また、AM検波回路1によっ
て検波された信号が過変調を示す所定の電位範囲である
場合にPLL回路30の動作をリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PLL(Pha
se Locked Loop)を用いたAM復調器に
関し、特に過変調時の入力信号に対しても安定な検波出
力を得ることができるAM(Amplitude Mo
dulation:振幅変調)復調器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のAM復調器の一例の概
略構成を示すブロック図である。図10において、従来
のAM復調器は、AM検波回路1と、自動位相制御(A
utomatic Phase Control:AP
C)検波回路2と、APCフィルタ3と、位相シフト回
路4および5と、電圧制御発振器(VCO)6と、低域
通過フィルタ7とを備えて構成される。
【0003】以下に、図10に示す従来のAM復調器の
動作について説明する。まず、AM変調された入力信号
はAM検波回路1に入力される。AM検波回路1は、こ
の入力信号と位相シフト回路4から出力された信号とを
入力し、入力した両信号を乗算した結果を出力する。こ
こで、位相シフト回路4は、電圧制御発振器(VCO)
6から出力された信号を入力し、入力した信号の位相を
+45°シフトさせる回路である。AM検波回路1から
出力された信号は、低域通過フィルタ7によって高調波
成分がカットされ、検波出力として出力される。
【0004】また、VCO6は、APCフィルタ3から
出力された制御電圧を入力し、入力した制御電圧に応じ
た発振周波数の信号を出力する。また、APCフィルタ
3は、APC検波回路2から出力された信号を平滑して
直流電圧に変換する。APC検波回路2は、上記した入
力信号と位相シフト回路5から出力された信号とを入力
し、入力した両信号の位相を比較して、その差分を示す
信号を出力する。ここで、位相シフト回路5は、VCO
6から出力された信号を入力し、入力した信号の位相を
−45°シフトさせる回路である。すなわち、APC検
波回路2、APCフィルタ3、位相シフト回路5および
VCO6は、PLLを構成し、入力信号の搬送波に同期
した検波信号を生成する。
【0005】特に、このPLLにおいて、上記PLLに
よって生成された検波信号、すなわちAM検波回路1に
入力される一方の信号は、入力信号の搬送波と同じ周波
数かつ同じ位相となる。これによって、AM検波回路1
は、入力信号から上記検波信号に同期した信号を取り出
すことができ、取り出された信号は低域通過フィルタ7
によって、被変調波、すなわち検波出力として出力され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】テレビジョン放送等
は、放送局によっては、正規の変調度で送信されずに1
00%を超える変調度で送信される場合がある。しかし
ながら、上記AM復調器において、この過変調時の入力
信号を入力した際に、検波出力が反転してしまうという
現象が起こる。
【0007】以下にこの現象について説明する。図11
は、過変調時に生じる出力の反転を説明するための説明
図である。図11において、搬送波の中心(図中破線)
よりも下側の波形検波をおこなうものとすると、図11
(a)に示すように、過変調期間Tでは、被変調波の振
幅が搬送波の振幅よりも大きくなるため、搬送波の中心
を越えた位置に被変調波のピーク100が位置する。す
なわち、AM復調器において、図11(a)に示す入力
信号に対して、理想的には、同図(b)に示すような包
絡線が検波出力として出力されなければならない。
【0008】ところが、過変調期間Tでは、入力信号の
搬送波の位相が180°ずれるため、AM復調器におい
ても、APC検波回路2に入力される2つの信号の位相
関係は元の状態より180°ずれてしまう。APC検波
回路2は、この180°の位相変化に追従しようと、元
の位相関係に戻るようにVCO6を制御するために、結
果的に入力信号の搬送波とVCO6の出力を+45°シ
フトさせた信号もまた180°ずれてしまうことにな
る。
【0009】換言すれば、従来のAM復調器では、上記
した位相変化に追従するため、PLLによって所望の位
相関係から180°ずれた位相の検波信号を生成し、こ
の検波信号を用いた検波をおこなう結果、図11(c)
に示すように、図11(a)の過変調期間Tのピーク1
00に対して反転した位置のピーク101を検波出力と
して出力してしまう。
【0010】従来は、この現象を防ぐために、過変調時
にPLL制御を停止させる手段を設けたり、PLL制御
速度を遅くして過変調による位相変化には追従しないよ
うにするなどの対策が取られていた。ところが、これら
対策では、過変調時にAPC検波回路2による動作はほ
とんど機能しなくなり、過変調時の安定性が悪くなると
いう問題を有していた。
【0011】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、過変調時の入力信号に対しても、APC
検波回路2による動作を停止させることなく、検波出力
の反転が起こらないAM復調器を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるAM復調器にあ
っては、AM変調によって伝送された入力信号を位相ロ
ックループにより生成された検波信号を用いて復調する
AM復調器において、前記入力信号を2n乗(n=1,
2,3,・・・)する第1の乗算手段と、前記位相ロッ
クループを構成する電圧制御発振器から出力された信号
を2n乗する第2の乗算手段と、前記位相ロックループ
を構成するとともに、前記第1の乗算手段によって乗算
された信号と前記第2の乗算手段によって乗算された信
号とを用いて位相制御をおこなう位相制御手段と、前記
検波信号によるAM検波によって得られた信号が、所定
の振幅レベルに対して所定の大小関係を示した際に検出
信号を出力する検出手段と、前記検出信号に応じて前記
位相ロックループをリセットするスイッチング手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0013】この発明によれば、AM復調器に過変調の
入力信号が入力されることで、入力信号の位相または電
圧制御発振器から出力される信号の位相が180°ずれ
た場合であっても、位相制御手段において比較される二
つの信号をそれぞれ2n乗することによって、位相が反
転しない検波信号を生成することができ、さらに、検波
された信号が過変調を示す所定範囲内の電位である場合
に位相ロックループをリセットさせることができる。
【0014】つぎの発明にかかるAM復調器にあって
は、AM変調によって伝送された入力信号を位相ロック
ループにより生成された検波信号を用いて復調するAM
復調器において、前記入力信号を2n乗(n=1,2,
3,・・・)する第1の乗算手段と、前記位相ロックル
ープを構成する電圧制御発振器から出力された信号を2
n乗する第2の乗算手段と、前記第1の乗算手段によっ
て乗算された信号と前記第2の乗算手段によって乗算さ
れた信号とを用いて位相制御をおこなう第1の位相制御
手段と、前記入力信号と前記電圧制御発振器から出力さ
れた信号とを用いて位相制御をおこなう第2の位相制御
手段と、前記検波信号によるAM検波によって得られた
信号が、所定の振幅レベルに対して所定の大小関係を示
した際に検出信号を出力する検出手段と、前記検出信号
に応じて、前記第1の位相制御手段から出力される信号
と前記第2の位相制御手段から出力される信号のいずれ
か一方のみを選択して、前記電圧制御発振器を制御する
信号を生成するためのフィルタ手段に与える選択手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0015】この発明によれば、AM復調器に過変調の
入力信号が入力されることで、入力信号の位相または電
圧制御発振器から出力される信号の位相が180°ずれ
た場合であっても、第1の位相制御手段において比較さ
れる二つの信号をそれぞれ2n乗することによって位相
が反転しない検波信号を生成することができ、さらに、
検波された信号が過変調を示す所定範囲内の電位である
場合に、第2の位相制御手段による位相ロックループに
切り換えることができる。
【0016】つぎの発明にかかるAM復調器にあって
は、AM変調によって伝送された入力信号を位相ロック
ループにより生成された検波信号を用いて復調するAM
復調器において、前記入力信号を2n乗(n=1,2,
3,・・・)する第1の乗算手段と、前記位相ロックル
ープを構成する電圧制御発振器から出力された信号を2
n乗する第2の乗算手段と、前記位相ロックループを構
成するとともに、前記第1の乗算手段によって乗算され
た信号と前記第2の乗算手段によって乗算された信号と
を用いて位相制御をおこなう第1の位相制御手段と、前
記入力信号と前記電圧制御発振器から出力された信号と
を用いて位相制御をおこなう第2の位相制御手段と、前
記検波信号によるAM検波によって得られた信号が、所
定の振幅レベルに対して所定の大小関係を示した際に検
出信号を出力する検出手段と、前記検出信号に応じて、
前記第2の位相制御手段から出力された信号を、前記電
圧制御発振器を制御する信号を生成するためのフィルタ
手段に与えるスイッチング手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0017】この発明によれば、AM復調器に過変調の
入力信号が入力されることで、入力信号の位相または電
圧制御発振器から出力される信号の位相が180°ずれ
た場合であっても、第1の位相制御手段において比較さ
れる二つの信号をそれぞれ2n乗することによって位相
が反転しない検波信号を生成することができ、さらに、
検波された信号が過変調を示す所定範囲内の電位である
場合に、第1の位相制御手段による位相ロックループを
維持したまま、第2の位相制御手段による位相ロックル
ープに切り換えることができる。
【0018】つぎの発明にかかるAM復調器にあって
は、上記発明において、前記入力信号から位相差が90
°となる2つの信号を生成する第1の位相シフト手段
と、前記電圧制御発振器から出力された信号から位相差
が90°となる2つの信号を生成する第2の位相シフト
手段と、を備え、前記第1の乗算手段は、前記第1の位
相シフト手段によって生成された2つの信号同士を乗算
し、前記第2の乗算手段は、前記第2の位相シフト手段
によって生成された2つの信号同士を乗算することを特
徴としている。
【0019】この発明によれば、乗算することによって
生じる直流成分を排除することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかるAM復
調器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態によりこの発明が限定されるもので
はない。
【0021】実施の形態1.まず、実施の形態1にかか
るAM復調器について説明する。実施の形態1にかかる
AM復調器は、APC検波回路において比較される二つ
の信号をそれぞれ2乗することによって、入力信号の位
相またはVCOから出力される信号の位相が180°ず
れた場合であってもAPC検波回路の比較結果にその位
相ずれの影響を与えない点と、AM検波回路によって検
波された信号が過変調を示す所定の電位以上である場合
にPLLの動作をリセットさせることを特徴としてい
る。
【0022】図1は、実施の形態1にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図1におい
て、図10と共通する部分には同一の符号を付してその
説明を省略する。図1において、図10と異なるのは、
VCO6とAM検波回路1との間に介在していた位相シ
フト回路4をAPC検波回路2の入力の前段に配置する
とともに、入力信号を2乗して位相シフト回路4へと出
力する乗算器8と、VCO6から出力される信号を2乗
して位相シフト回路5へと出力する乗算器9と、AM検
波回路1から出力される検波結果と所定の電圧レベルを
比較する電圧比較器10と、電圧比較器10から出力さ
れる比較結果に応じてパルスを発生するパルス発生器1
1と、パルス発生器11から出力されたパルスに応じて
PLLのループを遮断するスイッチ12とを設けた点で
ある。
【0023】特に図1に示すAM復調器では、APC検
波回路2、APCフィルタ3、位相シフト回路4および
5、VCO6、乗算器8および9によって、PLL回路
30が構成される。
【0024】以下に、図1に示したAM復調器の動作に
ついて説明する。まず、AM変調された入力信号は、A
M検波回路1に入力されるとともに、PLL回路30を
構成する乗算器8に入力される。乗算器8は、2つの入
力端子に入力された信号同士を乗算して出力する手段で
あるが、ここでは、その2つの入力端子の双方に上記入
力信号が入力される端子を接続することで、入力信号を
2乗した結果を出力する。
【0025】ここで、入力信号を2乗することによる効
果について説明する。一般に、cosAで表わされる信
号を2乗する演算式においては、 cosA×cosA=cos(A+180°)×cos
(A+180°)=(cos2A+1)/2 の関係が成り立つ。
【0026】すなわち、信号cosAとその信号よりも
位相が180°ずれた信号cos(A+180°)につ
いては、2乗した結果がともに、周波数が2倍になった
同位相(2A)の式で表わすことができる。換言すれ
ば、ある位相の信号とその信号よりも180°位相のず
れた信号との間においては、2乗することによって、1
80°の位相ずれによる違いを無視することができる。
【0027】これは、過変調時に入力信号が180°ず
れたとしても二乗した後の信号の位相は変わらないこと
を意味する。すなわち、図1において、乗算器8から出
力された信号は、入力信号が過変調によって180°位
相のずれている場合であっても、180°位相のずれて
いない場合と同じ信号となる。
【0028】一方、VCO6から出力された信号は、乗
算器9に入力される。乗算器9もまた、乗算器8と同様
に2つの入力端子に入力された信号同士を乗算して出力
する手段であるが、ここでは、その2つの入力端子の双
方にVCO6の出力端子を接続することで、VCO6か
ら出力された信号を2乗し、その結果を出力する。
【0029】乗算器8から出力された信号は、位相シフ
ト回路4によって+45°位相がシフトされてAPC検
波回路2に入力される。また、乗算器9から出力された
信号は、位相シフト回路5によって−45°位相がシフ
トされてAPC検波回路2に入力される。そして、AP
C検波回路2、APCフィルタ3およびVCO6は、従
来どおりのPLL動作をおこなう。結局、図1に示すP
LL回路30においては、APC検波回路2に入力され
る一方の信号、すなわち、位相シフト回路4から出力さ
れる信号と、APC検波回路2に入力される他方の信
号、すなわち、位相シフト回路5から出力される信号と
の位相関係が−90°ずれるように、かつ、双方の信号
が同じ周波数となるように、VCO6が制御される。
【0030】よって、AM復調器が過変調の入力信号を
入力している期間でも、APC検波回路2はそのままの
状態を保つことになる。すなわち、VCO6から出力さ
れてAM検波回路1に入力される検波信号は、過変調の
入力信号が入力された場合でも、位相の反転はおこらな
い。
【0031】ところが、このように、PLL回路30で
生成される検波信号が180°位相の反転がおこらない
にしても、AM検波回路1に入力される入力信号が過変
調である場合には、その入力信号の搬送波の位相は18
0°反転しているため、結局、AM検波回路1に入力さ
れる双方の信号間において、0°または180°の位相
差が生じることになる。特に、180°の位相差が生じ
ている場合には、検波出力が理想の出力に対して反転し
た状態でロックがかかる可能性がある。
【0032】以下に、この現象について説明する。ま
ず、AM変調された入力信号(vam)は、通常、 vam={Vc+Vs×cos{ωS×t}}×cos
{ωc×t} と表わされる。ここで、Vc×cos{ωc×t}は搬
送波を表わし、Vs×cos{ωs×t}は、被変調波
である信号波を表わす。
【0033】そして、AM復調器では、この入力信号v
amに対し、搬送波と同位相の検波信号V0×cos
{ωc×t}を乗じることにより検波する。この乗算に
よってAM検波回路1の出力voutは、 vout=V0×Vc/2+V0×Vs×cos{ωS
×t}/2+{Vc+Vs×cos{ωS×t}}×c
os{2×ωc×t}/2 となる。
【0034】一方、位相差180°の入力信号vam’
に対して、上記同様の検波信号V0×cos{ωc×
t}を用いて検波した場合、AM検波回路1の出力vo
ut’は、 vout’=−vout となる。
【0035】このように、位相差0°の入力信号か位相
差180°の入力信号かのいずれに対してPLLをロッ
クするかによって、AM検波回路1から出力される信号
は、上下反転してしまう。図2は、実施の形態1にかか
るAM復調器において、AM検波回路1から出力される
信号を説明するための説明図である。図2(a)に示す
入力信号が、過変調によって反転を起こしていない状
態、すなわち位相差0°の信号である場合には、その入
力信号は、同じ位相の検波信号で検波され、同図(b)
に示すように、無信号電位よりも高い部分が検波波形と
して出力される。
【0036】逆に、図2(a)に示す入力信号が、過変
調によって反転を起こしている状態、すなわち位相差1
80°の信号である場合には、その入力信号は、反転し
た位相の検波信号で検波されることになり、同図(c)
に示すように、無信号電位よりも低い部分が検波波形と
して出力される。
【0037】このように、PLL回路30では、VCO
6から出力される信号、すなわち検波信号がPLL回路
30によってロックされる点が入力信号に対して同位相
の場合と180°ずれた場合の2通り存在するために、
検波された結果が目的の信号波に対して反転してしまう
可能性がある。これを防ぐために実施の形態1では、A
M復調器の構成要素として、電圧比較器10、パルス発
生器11およびスイッチ12を設けている。以下に、こ
れら構成要素の動作について説明する。
【0038】まず、AM復調器において、無信号電位よ
りも下側の波形を検波する場合、すなわち、入力信号に
対して位相が180°ずれた検波信号を用いて検波する
場合を考える。すなわち、検波した結果が反転している
状態は、図2(b)に示すように、無信号電位よりも高
い電位側に反転した波形となる。
【0039】そこで、電圧比較器10の非反転入力端子
にAM検波回路1から出力された信号を入力し、電圧比
較器10について、入力された信号が電圧比較器10の
反転入力端子に与えられる所定の電位よりも高い場合に
論理レベル“H”の信号を出力し、入力された信号が所
定の電位よりも低い場合に論理レベル“L”の信号を出
力するように設定する。なお、比較電位となる上記所定
の電位は、AM復調器に許容範囲内の過変調の入力信号
が入力された場合に電圧比較器10から論理レベル
“H”の信号が出力されないような値に設定される必要
がある。
【0040】電圧比較器10から出力された信号は、パ
ルス発生器11に入力される。パルス発生器11は、入
力された信号が論理レベル“H”を示す場合にのみパル
スを発生する回路である。このパルス発生器11から出
力されるパルスは、スイッチ12に入力される。スイッ
チ12は、入力された信号が論理レベル“H”を示す場
合にオフとなる手段であり、例えば、APC検波回路2
とAPCフィルタ3の間を接続する信号線上に配置さ
れ、スイッチ12のオフ状態において、PLL回路30
の帰還ループを切断する。
【0041】スイッチ12によってPLL回路30の帰
還ループが切断されることにより、APC検波回路2の
動作がリセットされ、再度、APC検波回路2の動作に
よって新しい状態でPLLがロックされる。パルス発生
器11から出力されるパルスは正しくロックされるまで
発生し続けるので最終的に正しくロックするようにな
る。これにより、誤ったPLLのロックが持続される状
態を回避することができる。
【0042】なお、上述した例では、無信号電位よりも
下側の波形検波、すなわち入力信号と180°位相のず
れた検波信号で検波する場合について説明したが、無信
号電位よりも上側の波形検波、すなわち入力信号と同位
相の検波信号で検波する場合には、電圧比較器10の反
転入力端子にAM検波回路1から出力される信号を入力
し、非反転端子に適切な低い電位の比較電位を与える。
【0043】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かるAM復調器によれば、APC検波回路2において比
較される二つの信号をそれぞれ2乗することによって、
入力信号の位相またはVCOから出力される信号の位相
が180°ずれた場合であっても位相が反転しない検波
信号を生成することができ、さらに、AM検波回路1に
よって検波された信号が過変調を示す所定の電位以上で
ある場合にPLL回路30の帰還ループの動作を停止さ
せるので、過変調時でも検波された結果が反転されてし
まうのを防ぐことができ、より安定なAM復調を実現す
ることができる。
【0044】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にか
かるAM復調器について説明する。実施の形態2にかか
るAM復調器は、実施の形態1に示したAPC検波回路
において、比較される二つの信号をそれぞれ4乗したこ
とを特徴としており、その他の点は実施の形態1に説明
したとおりである。
【0045】図3は、実施の形態2にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図3におい
て、図1と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図3において、図1と異なるのは、乗算
器8および9に換えて、それぞれ4乗回路13および1
4を設けている点である。
【0046】実施の形態1で説明したように、ある周波
数の信号に対して、2乗すれば180°位相のずれた信
号も同位相になるのであるから、4乗した場合も、18
0°位相のずれた信号は同位相になり、それをAPC検
波回路2によって比較すれば実施の形態1と同様に、過
変調時でも反転することのないAM復調器を実現するこ
とができる。
【0047】但し、4乗したものでAPC検波した場合
は、ロックする位相関係が、元の信号で考えて、同位相
のとき、90°差の時、180°差の時、270°差の
時と4通りになってしまう。同位相のときおよび180
°差の時は、実施の形態1と同じであるため、ここで、
90°差の時の出力(vout90)および270°差
の時の出力(vout270)を式で表わすと、 vout90={Vc+Vs×cos{ωS×t}}×
V0×sin{2×ωc×t}/2 vout270=−vout90 となる。
【0048】すなわち、90°差の時のAM検波回路1
の出力(vout90)および270°差の時のAM検
波回路1の出力(vout270)は、単に搬送波の周
波数が2倍になった場合と同じであることがわかる。
【0049】図4は、実施の形態2にかかるAM復調器
において、AM検波回路1から出力される信号を説明す
るための説明図である。なお、図4(b)および(d)
は、それぞれ図2(b)および(c)に対応するので、
ここではその説明を省略する。また、図4(c)および
(e)に示すように、位相差90°と位相差270°の
場合には、PLL回路30によって正しくロックされな
いが、この場合も、無信号電位に対して理想とする出力
と逆側に出力が現れるため、実施の形態1で用いた電圧
比較器10、パルス発生器11およびスイッチ12を用
いて、実施例1と同様な原理で、最終的に正常にロック
させることができる。
【0050】なお、上記した4乗回路に換えて、2n乗
回路(n=1,2,3,・・・・)を用いても同様な効
果が得られる。但し、nが増えるたびにロックする点が
増えてくるのでその時の波形を十分に考慮した上で、誤
ロック時の検出をおこなう必要がある。
【0051】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かるAM復調器によれば、実施の形態1において説明し
た乗算器に換えて、入力信号またはVCO6から出力さ
れた信号を2n(n=1,2,3,・・・・)乗する2
n乗回路を設けた場合にも、実施の形態1と同様な効果
を享受することができる。
【0052】実施の形態3.つぎに、実施の形態3にか
かるAM復調器について説明する。実施の形態1および
2では、過変調時にPLLのループを遮断することによ
ってリセットし、再度APC検波回路による動作をおこ
なって、最終的に正しい位相関係でロックすることを特
徴としていたが、この方式では、正しくロックするか否
かは確率的なものであり、必ずしも確実な正しいロック
を保証するものではない。そこで、実施の形態3にかか
るAM復調器は、APC検波回路を2つ設け、通常は一
方のAPC検波回路を用いて、2乗した信号同士でAP
C検波をおこない、正しくロックせずに出力が反転して
しまった場合は、2乗しない従来どおりのそのままの信
号でAPC検波をおこなうことを特徴としている。
【0053】図5は、実施の形態3にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図5におい
て、図1と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図5に示すAM復調器では、図1に示し
たパルス発生器11およびスイッチ12を排除し、AM
復調器に入力された入力信号に対して+45°位相をシ
フトさせる位相シフト回路17と、VCO6から出力さ
れた信号に対して−45°位相をシフトさせる位相シフ
ト回路18と、位相シフト回路17から出力された信号
と位相シフト回路18から出力された信号とを入力して
双方の位相を比較するAPC検波回路15と、電圧比較
器10から出力された信号に応じて、APC検波回路2
とAPC検波回路15のいずれか一方の比較結果をAP
Cフィルタ3へと入力させるスイッチ16とを設けてい
る点が図1と異なる。
【0054】特に、図5において、APC検波回路2
は、電圧比較器10によって過変調状態が検出されてい
ない場合に実施の形態1と同様のAPC検波をおこなう
第1のAPC検波回路として機能し、APC検波回路1
5は、電圧比較器10によって過変調状態が検出された
場合にAPC検波をおこなう第2のAPC検波回路とし
て機能する。
【0055】すなわち、PLLのロック時にはAPC検
波回路15を用いることにより、従来どおりのシステム
と同様にして正常にロックさせる。正しくロックされれ
ば、スイッチ16によってAPC検波回路2に切り替え
られる。特に、APC検波回路15が安定な状態、すな
わち、APC検波回路15への2入力の位相が90°差
のときは、APC検波回路2の2入力も90°差である
ためにこちらも安定な状態である。したがって、スイッ
チ16によってAPC動作をおこなう系が切り替わって
も、正常にロックした状態を保つことができる。
【0056】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かるAM復調器によれば、電圧比較器10において、過
変調状態が検出された場合であっても、APC動作を、
APC検波回路2から、従来どおりの比較対象信号(2
乗されていない信号)を入力する通常のAPC検波回路
15に切り換えておこなうので、APC動作、すなわち
PLL制御を遮断させることなく、確実にPLLのロッ
クをおこなうことができる。
【0057】実施の形態4.つぎに、実施の形態4にか
かるAM復調器について説明する。実施の形態4にかか
るAM復調器は、実施の形態3に示したAPC検波回路
において、第1のAPC検波回路によって比較される二
つの信号をそれぞれ4乗したことを特徴としており、そ
の他の点は実施の形態3に説明したとおりである。
【0058】図6は、実施の形態4にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図6におい
て、図5と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図6において、図5と異なるのは、乗算
器8および9に換えて、それぞれ4乗回路13および1
4を設けている点である。
【0059】実施の形態1で説明したように2乗すれば
180°ずれた信号も同位相になるのであるから、4乗
した場合も、180°ずれた信号は同位相になり、それ
をAPC検波してやれば、実施の形態3と同様に、過変
調時でも反転することのないAM復調器を実現すること
ができる。なお、4乗した信号を用いてAPC検波した
場合に、ロックされる位相関係が、元の信号で考えて、
同位相のとき、90°差の時、180°差の時、270
°差の時と4通りになってしまうが、この点については
実施の形態2で説明したのと同じ原理によって、正しく
ロックさせることができる。
【0060】なお、4乗回路に換えて2n乗回路(n=
1,2,3,・・・)を用いた場合に同様な効果が得ら
れる点についても実施の形態2において説明したとおり
である。
【0061】以上に説明したとおり、実施の形態4にか
かるAM復調器によれば、実施の形態3において説明し
た乗算器に換えて、入力信号またはVCO6から出力さ
れた信号を2n(n=1,2,3,・・・・)乗する2
n乗回路を設けた場合にも、実施の形態3と同様な効果
を享受することができる。
【0062】実施の形態5.つぎに、実施の形態5にか
かるAM復調器について説明する。実施の形態5にかか
るAM復調器は、実施の形態3において、2乗された信
号を比較対象としてAPC検波をおこなう第1のAPC
検波回路の比較結果が常にAPCフィルタに入力され、
正しくロックせずに出力が反転してしまった場合に、2
乗しない従来どおりのそのままの信号でAPC検波をお
こなう第2のAPC検波回路の比較結果がAPCフィル
タに入力されることを特徴としている。
【0063】図7は、実施の形態5にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図7におい
て、図5と共通する部分は同一の符号を付してその説明
を省略する。図7に示すAM復調器において、図5と異
なるのは、スイッチ16を排除して、APC検波回路2
から出力される信号が常にAPCフィルタ3に入力さ
れ、電圧比較器10から出力された信号に応じて、AP
C検波回路15の比較結果をAPCフィルタ3へと入力
させるか否かを切り換えるスイッチ19を設けている点
である。
【0064】すなわち、APC検波回路2は常にAPC
検波をおこなっており、APC検波回路15のみが、電
圧比較器10とスイッチ19の動作によって、その比較
結果がAPCフィルタ3に入力される。このとき、AP
C検波回路15の制御速度のほうが、APC検波回路2
の制御速度よりも速くなるように、両回路を設計するこ
とで、過変調が検出された際にAPC検波回路15のほ
うが優勢となり、APC検波回路15による正しい位相
関係でのPLLのロックが実施される。
【0065】以上に説明したとおり、実施の形態5にか
かるAM復調器によれば、常にAPC検波回路2の比較
結果がAPCフィルタ3に入力されるので、APC検波
回路2によるPLL動作によってAPCフィルタ3の電
位が安定し、AM復調器に過変調の入力信号が入力され
た際には、そのAPCフィルタ3の電位にAPC検波回
路15から出力された比較結果による電位が重畳される
だけなので、上述した実施の形態3のようにスイッチ1
6によってAPC検波回路そのものを切り換えることで
APCフィルタ3の電位が揺れ、その結果、出力に悪影
響を及ぼしてしまうといった危険性がなくなり、よりス
ムーズで安定したPLL動作を実現することができる。
【0066】実施の形態6.つぎに、実施の形態6にか
かるAM復調器について説明する。実施の形態6にかか
るAM復調器は、実施の形態5に示したAPC検波回路
において、第1のAPC検波回路によって比較される二
つの信号をそれぞれ4乗したことを特徴としており、そ
の他の点は実施の形態5に説明したとおりである。
【0067】図8は、実施の形態6にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図8におい
て、図7と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図8において、図7と異なるのは、乗算
器8および9に換えて、それぞれ4乗回路13および1
4を設けている点である。
【0068】実施の形態1で説明したように2乗すれば
180°ずれた信号も同位相になるのであるから、4乗
した場合も、180°ずれた信号は同位相になり、それ
をAPC検波してやれば、実施の形態5と同様に、過変
調時でも反転することのないAM復調器を実現すること
ができる。なお、4乗した信号を用いてAPC検波した
場合に、ロックされる位相関係が、元の信号で考えて、
同位相のとき、90°差の時、180°差の時、270
°差の時と4通りになってしまうが、この点については
実施の形態2で説明したのと同じ原理によって、正しく
ロックさせることができる。
【0069】なお、4乗回路に換えて2n乗回路(n=
1,2,3,・・・)を用いた場合に同様な効果が得ら
れる点についても実施の形態2において説明したとおり
である。
【0070】以上に説明したとおり、実施の形態6にか
かるAM復調器によれば、実施の形態5において説明し
た乗算器に換えて、入力信号またはVCO6から出力さ
れた信号を2n(n=1,2,3,・・・・)乗する2
n乗回路を設けた場合にも、実施の形態5と同様な効果
を享受することができる。
【0071】実施の形態7.つぎに、実施の形態7にか
かるAM復調器について説明する。実施の形態7にかか
るAM復調器は、実施の形態5において、乗算器に入力
する信号をそれぞれ異なる位相の分だけシフトさせた信
号とすることを特徴としている。
【0072】図9は、実施の形態7にかかるAM復調器
の概略構成を示すブロック図である。なお、図9におい
て、図7と共通する部分には同一の符号を付してその説
明を省略する。図9に示すAM復調器において、図7と
異なるのは、AM復調器に入力された入力信号に対して
−45°位相をシフトさせる位相シフト回路20と、同
じ入力信号に対して+45°位相をシフトさせる位相シ
フト回路21と、VCO6から出力された信号に対して
−45°位相をシフトさせる位相シフト回路22と、V
CO6から出力された信号に対して+45°位相をシフ
トさせる位相シフト回路23とを設けている点である。
【0073】実施の形態5では、乗算器8および9にそ
れぞれ入力される2つの信号は、同位相であるため、入
力される信号をcosAとすると、その信号を2乗した
結果は、 cosA×cosA=1/2+1/2×cos2A となり、第一項が示すようにDC成分の変動を有してい
る。
【0074】このDC成分の変動は、VCO6の制御電
位に揺らぎを与えて、出力に悪影響を与える可能性があ
る。そこで、実施の形態7にかかるAM復調器では、こ
れを防ぐために、位相シフト回路20、21、22およ
び23を用いて、乗算器8および9にそれぞれ入力され
る2つの信号の位相差を90°にしている。このように
すると、乗算器8および9の出力は、 cosA×cos{A+90°}=1/2×sin2A となり、結果的に、DC成分の変動をなくすことができ
る。
【0075】なお、図9に示した例では、図7に示した
構成に対して、位相シフト回路20、21、22および
23を付加した構成を例に挙げたが、図1および図5に
示した構成に対しても、同様に適用することができる。
【0076】以上に説明したとおり、実施の形態7にか
かるAM復調器によれば、乗算器に入力する2つの信号
を位相差が90°となるようにシフトさせているので、
乗算器8および9の出力における直流成分の変動を排除
することができ、結果的に、より安定なPLL動作を実
現することができる。
【0077】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、入力信号と電圧制御発振器の出力とをそのまま用い
てAPC検波をしていたのを、2n乗してAPC検波す
ることによって、180°ずれた信号が同位相となり過
変調時に入力信号が180°ずれたとしてもこれに追従
することがなくなり、過変調時の出力の反転をなくすこ
とができ、より安定なAM復調をおこなうことが可能に
なるという効果を奏する。
【0078】つぎの発明によれば、過変調の検出時に、
位相ロックループを遮断することなく、他方の従来どお
りのAPC検波によって位相ロックループを維持するこ
とができ、より安定なAM復調をおこなうことが可能に
なるという効果を奏する。
【0079】つぎの発明によれば、過変調の検出時に、
位相ロックループを遮断することなく、それまで持続し
ていた位相ロックループを保持したまま、他方の従来ど
おりのAPC検波によって位相ロックループへと切り換
えることができ、より安定なAM復調をおこなうことが
可能になるという効果を奏する。
【0080】つぎの発明によれば、乗算することによっ
て生じる直流成分を排除することができ、結果的に、よ
り安定なAM復調を実現することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1にかかるAM復調器において、
AM検波回路から出力される信号を説明するための説明
図である。
【図3】 実施の形態2にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態2にかかるAM復調器において、
AM検波回路から出力される信号を説明するための説明
図である。
【図5】 実施の形態3にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態4にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態5にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図8】 実施の形態6にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態7にかかるAM復調器の概略構成
を示すブロック図である。
【図10】 従来のAM復調器の一例の概略構成を示す
ブロック図である。
【図11】 過変調時に生じる出力の反転を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
1 AM検波回路、2,15 APC検波回路、3 A
PCフィルタ、4,5,17,18,20,21,2
2,23 位相シフト回路、6 VCO、7 低域通過
フィルタ、8,9 乗算器、10 電圧比較器、11
パルス発生器、12,16,19 スイッチ、13,1
4 4乗回路、30 PLL回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AM変調によって伝送された入力信号を
    位相ロックループにより生成された検波信号を用いて復
    調するAM復調器において、 前記入力信号を2n乗(n=1,2,3,・・・)する
    第1の乗算手段と、 前記位相ロックループを構成する電圧制御発振器から出
    力された信号を2n乗する第2の乗算手段と、 前記位相ロックループを構成するとともに、前記第1の
    乗算手段によって乗算された信号と前記第2の乗算手段
    によって乗算された信号とを用いて位相制御をおこなう
    位相制御手段と、 前記検波信号によるAM検波によって得られた信号が、
    所定の振幅レベルに対して所定の大小関係を示した際に
    検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に応じて前記位相ロックループをリセット
    するスイッチング手段と、 を備えたことを特徴とするAM復調器。
  2. 【請求項2】 AM変調によって伝送された入力信号を
    位相ロックループにより生成された検波信号を用いて復
    調するAM復調器において、 前記入力信号を2n乗(n=1,2,3,・・・)する
    第1の乗算手段と、 前記位相ロックループを構成する電圧制御発振器から出
    力された信号を2n乗する第2の乗算手段と、 前記第1の乗算手段によって乗算された信号と前記第2
    の乗算手段によって乗算された信号とを用いて位相制御
    をおこなう第1の位相制御手段と、 前記入力信号と前記電圧制御発振器から出力された信号
    とを用いて位相制御をおこなう第2の位相制御手段と、 前記検波信号によるAM検波によって得られた信号が、
    所定の振幅レベルに対して所定の大小関係を示した際に
    検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に応じて、前記第1の位相制御手段から出
    力される信号と前記第2の位相制御手段から出力される
    信号のいずれか一方のみを選択して、前記電圧制御発振
    器を制御する信号を生成するためのフィルタ手段に与え
    る選択手段と、 を備えたことを特徴とするAM復調器。
  3. 【請求項3】 AM変調によって伝送された入力信号を
    位相ロックループにより生成された検波信号を用いて復
    調するAM復調器において、 前記入力信号を2n乗(n=1,2,3,・・・)する
    第1の乗算手段と、 前記位相ロックループを構成する電圧制御発振器から出
    力された信号を2n乗する第2の乗算手段と、 前記位相ロックループを構成するとともに、前記第1の
    乗算手段によって乗算された信号と前記第2の乗算手段
    によって乗算された信号とを用いて位相制御をおこなう
    第1の位相制御手段と、 前記入力信号と前記電圧制御発振器から出力された信号
    とを用いて位相制御をおこなう第2の位相制御手段と、 前記検波信号によるAM検波によって得られた信号が、
    所定の振幅レベルに対して所定の大小関係を示した際に
    検出信号を出力する検出手段と、 前記検出信号に応じて、前記第2の位相制御手段から出
    力された信号を、前記電圧制御発振器を制御する信号を
    生成するためのフィルタ手段に与えるスイッチング手段
    と、 を備えたことを特徴とするAM復調器。
  4. 【請求項4】 前記入力信号から位相差が90°となる
    2つの信号を生成する第1の位相シフト手段と、 前記電圧制御発振器から出力された信号から位相差が9
    0°となる2つの信号を生成する第2の位相シフト手段
    と、 を備え、 前記第1の乗算手段は、前記第1の位相シフト手段によ
    って生成された2つの信号同士を乗算し、 前記第2の乗算手段は、前記第2の位相シフト手段によ
    って生成された2つの信号同士を乗算することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一つに記載のAM復調器。
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