JP2003007860A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2003007860A
JP2003007860A JP2001189140A JP2001189140A JP2003007860A JP 2003007860 A JP2003007860 A JP 2003007860A JP 2001189140 A JP2001189140 A JP 2001189140A JP 2001189140 A JP2001189140 A JP 2001189140A JP 2003007860 A JP2003007860 A JP 2003007860A
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signal
signal line
wiring
integrated circuit
semiconductor integrated
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Application number
JP2001189140A
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Noriyoshi Watabe
憲佳 渡部
Kazutomo Ogura
和智 小倉
Kiyotada Funane
聖忠 舟根
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号配線の高密度を損なうことなく、カップ
リングノイズの低減を実現し、あるいは高集積化と低消
費電力化及び高速化を実現したメモリ回路を備えた半導
体集積回路装置を提供する。 【解決手段】 電源電圧との相対的関係において小振幅
とされた信号が第1のタイミングにおいて伝えられる第
1の信号線に対して、上記第1のタイミングにおいて一
定に維持された電圧が伝えられる第2信号線を上記第1
の信号線と同一の配線層であって、かつ互いに隣接して
配置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置に関し、例えばスタティック型の高速メモリ回路を
備えたものに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のプロセスの微細化が進
み、隣接する配線間スペースの減少及び配線層の厚膜化
により、同一配線層での隣接する配線間の配線間容量に
起因する半導体集積回路の誤動作(カップリングノイ
ズ)が問題になっている。このような高密度配線でのカ
ップリングノイズの低減方法としては、ノイズを受ける
信号線に対してシールド用線を配置することが一般的に
行われる。これとは逆に、ノイズ発生源とされる信号線
に対して回路の接地電位と電源電圧に固定された配線を
相関絶縁膜の膜厚程度以下に隣接して配置し、信号線か
らの電気力線を上記接地配線又は電源配線に終端させ
て、他の信号線への影響を軽減する技術が特開平8−1
25130号公報において提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにノイズを
受ける信号線にシールド用線を配置するもの及び上記公
報に記載されたカップリングノイズ低減技術のいずれに
おいても、信号伝達用の配線に対してシールド配線を配
置したり、それとは逆にノイズ発生源の信号線に上記電
気力線を終端させる電源配線及び接地配線を配置させる
ものである。つまり、従来のカップリングノイズ低減技
術においては、ノイズ低減のために必要な配線数を増大
させるものであるために実質的な高密度配線を損なせて
しまうという弊害を持つものであり、そもそも上記カッ
プリングノイズの起因となっている高密度配線とは相入
れない関係になっている。
【0004】この発明の目的は、信号配線の高密度を損
なうことなく、カップリングノイズの低減を実現した半
導体集積回路装置を提供することにある。この発明の他
の目的は、高集積化と低消費電力化及び高速化を実現し
たメモリ回路を備えた半導体集積回路装置を提供するこ
とにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らか
になるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、電源電圧との相対的関係に
おいて小振幅とされた信号が第1のタイミングにおいて
伝えられる第1の信号線に、ラッチ型の増幅回路を接続
し、上記小振幅の信号を電源電圧と回路の接地電位に対
応された信号振幅に増幅し、上記第1のタイミングにお
いて一定に維持された電圧が伝えられる第2信号線を上
記第1の信号線と同一の配線層であって、かつ互いに隣
接して配置させる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
スタティック型RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
の一実施例の要部回路図が示されている。この実施例の
スタティック型RAMは、特に制限されないが、キャッ
シュメモリにおけるアドレスアレイ(又はキャッシュタ
グ)に好適なものとされる。同図には、2つの相補ビッ
ト線対と1本ワード線とそれらの交点に設けられる2つ
のメモリセル及びその入出力選択回路とセンスアンプと
が代表として例示的に示されている。同図において、P
チャンネル型MOSFETは、そのチャンネル部分にゲ
ート電極と垂直な方向に向かう直線ないし矢印を付すこ
とによって、Nチャンネル型MOSFETと区別され
る。
【0007】メモリセルMCは、Pチャンネル型MOS
FETとNチャンネル型MOSFETからなる2つのC
MOSインバータ回路の入力と出力とが互いに交差接続
されてラッチ回路が用いられる。上記ラッチ回路の一対
の入出力ノードと相補ビット線対bit0bとbit0
tとの間には、Nチャンネル型の伝送ゲートMOSFE
Tがメモリセル選択用に設けられる。これらの伝送ゲー
トMOSFETのゲートは、ワード線wordに接続さ
れる。他方の相補ビット線対bit1bとbit1tに
設けられるメモリセルも前記同様なCMOSスタティッ
ク型メモリセルにより構成される。ここで、bit0b
等の最後の文字bは、ロウレベルが論理1に対応したバ
ー信号(反転信号)を表し、bit0tの最後の文字t
は、ハイレベルが論理1に対応したトルー(非反転信
号)を表している。
【0008】上記相補ビット線対bit0bとbit0
tには、Pチャンネル型のプリチャージMOSFETQ
1,Q2が設けられる。これらのMOSFETQ1,Q
2のゲートにはプリチャージ信号pcが供給される。ま
た、相補ビット線対bit0bとbit0tの間には、
上記プリチャージ信号pcを受けるイコライズ用のPチ
ャンネル型MOSFETQ3が設けられる。他方の相補
ビット線対bit1bとbit1tにも、同様なPチャ
ンネル型のプリチャージMOSFET及びイコライズM
OSFETが設けられる。
【0009】上記2つの相補ビット線対のうちの一方の
相補ビット線対bit0bとbit0tは、Pチャンネ
ル型のスイッチMOSFETQ6とQ7を介して読み出
し用のデータ線対cd_b,cd_tに接続される。上
記2つの相補ビット線対のうちの他方の相補ビット線対
bit1bとbit1tも、同様なPチャンネル型のス
イッチMOSFETを介して上記読み出し用のデータ線
対cd_b,cd_tに接続される。上記MOSFET
Q6とQ7のゲートには、読み出し選択信号rsw0が
供給される。上記同様なPチャンネル型のスイッチMO
SFETのゲートには、読み出し選択信号rsw1が供
給される。
【0010】これらの読み出し用の相補データ線対cd
_b,cd_tに対して1つのセンスアンプSAが設け
られる。上記センスアンプSAには、スイッチMOSF
ETQ11が設けられて、そのゲートにはセンスアンプ
活性化信号saが供給される。このセンスアンプ活性化
信号によりMOSFETQ11がオン状態となり、セン
スアンプSAの増幅動作開始時にはいずれか一方の相補
ビット線対が上記読み出し用のデータ線対cd_b,c
d_tに接続される。
【0011】上記読み出し用のデータ線cd_b,cd
_tは、CMOSラッチ回路を含む上記センスアンプS
Aの入出力ノードに接続される。センスアンプSAは、
Pチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSF
ETからなる2つのCMOSインバータ回路の入力と出
力とが交差接続されてラッチ回路にされる。上記Pチャ
ンネル型MOSFETのソースには、動作電圧が与えら
れ、上記Nチャンネル型MOSFETのソースには、上
記のNチャンネル型のスイッチMOSFETQ11を介
して回路の接地電位が与えられる。
【0012】上記センスアンプSAの入出力ノードであ
る読み出し用のデータ線cd_b,cd_tには、イコ
ライズ用のpチャンネル型MOSFETQ10が設けら
れ、それぞれの読み出し用のデータ線cd_b,cd_
tと動作電圧との間には、プリチャージ用のPチャンネ
ル型MOSFETQ8とQ9が設けられる。これらのM
OSFETQ8〜Q10のゲートには、プリチャージ信
号cdpcが供給される。
【0013】この実施例のセンスアンプSAは、高感度
で正帰還ループを持つラッチ回路により構成されている
ので、上記信号saによる動作開始前に上記イコライズ
MOSFETQ10のオン状態によりレベルを一致させ
てプリチャージ電圧を供給しておき、読み出し用のデー
タ線cd_b,cd_tの電位差が選択されたメモリセ
ルからの記憶情報に従った所定電位を持つようにされる
と、上記信号saによりMOSFETQ11をオン状態
にして、上記所定電位差を増幅して読み出し用のデータ
線cd_b,cd_tをハイレベル/ロウレベルに増幅
する。この実施例のセンスアンプは、高感度のセンス動
作を行うようにされているので、上記所定電位は、電源
電圧又は動作電圧と回路の接地電位に対応された信号振
幅に比べて極く小さな小振幅の信号でよい。
【0014】そして、高速増幅動作のために上記信号s
aのハイレベルに対応させて、上記読み出し用のデータ
線cd_b,cd_tと選択側の相補ビット線対bit
0bとbit0t又はbit1bとbit1tとを切り
離すようにされる。つまり、上記多数のメモリセルが接
続されることによって大きな寄生容量を持つような選択
側の相補ビット線対bit0bとbit0t又はbit
1bとbit1tが上記読み出し用のデータ線cd_
b,cd_tと切り離されて、センスアンプSAの負荷
を上記読み出し用のデータ線cd_b,cd_tとし
て、かかる読み出し用のデータ線cd_b,cd_tの
微小電位差を高速に上記電源電圧と回路の接地電位に対
応したハイレベル/ロウレベルの増幅信号に変化させる
ようにするものである。
【0015】上記のようなCMOSラッチ形態のセンス
アンプSAを用いた場合には、上記のような正帰還ルー
プを利用した増幅動作によって、読み出し用のデータ線
cd_b,cd_t電位差が動作電圧に対応したハイレ
ベル/ロウレベルになるので、CMOSラッチ回路にお
いて定常的な直流電流が流れなくすることができるため
に低消費電力化を図ることができる。上記センスアンプ
の増幅出力は、特に制限されないが、センスアンプ活性
化信号saを受けるインバータ回路N3で形成された信
号によりゲートが制御されるノア(NOR)ゲート回路
G1とG2を通してセンスアンプ出力として、例えば前
記キャッシュタグの場合、図示しない比較回路に伝えら
れる。図示しない比較回路は、次に説明する書き込み用
データ線wd_b,wd_tと比較し、その一致/不一
致を判定する。
【0016】書き込み用のデータ線wd_bとwd_t
は、上記読み出し用のデータ線cd_b,cd_tと平
行に延長される。上記2つの相補ビット線対のうちの一
方のビット線bit0bとbit1bは、Nチャンネル
型のスイッチMOSFETQ4とQ5を介して上記書き
込み用のデータ線wd_bとwd_tに接続される。上
記2つの相補ビット線対のうちの他方のビット線bit
1bとbit1tも、同様なNチャンネル型のスイッチ
MOSFETを介して書き込み用のデータ線wd_bと
wd_tに接続される。上記スイッチMOSFETQ4
とQ5のゲートには、選択信号wsw0が供給され、同
様なNチャンネル型のスイッチMOSFETには、選択
信号wsw1が供給される。
【0017】これらの書き込み用のデータ線wd_bと
wd_tに対して、前記インバータ回路N1,N2から
なる書き込みアンプが設けられる。上記書き込みアンプ
を構成するインバータ回路N1とN2の入力には、ナン
ドゲート回路G3、G4を通した書き込み信号が伝えら
れる。上記ゲート回路G3とG4は、書き込み制御信号
wdrによってゲートが制御され、書き込み信号が上記
一方のゲート回路G4に供給され、インバータ回路N4
を介して反転された書き込み信号が上記他方のゲート回
路G3に供給される。
【0018】この実施例のキャッシュタグの動作は、ク
ロック信号の1サイクル中にメモリセルの読み出しと、
入力データとの比較動作及びその比較結果を得て、その
比較結果に対応したメモリセルへの選択的な書き込み動
作まで済ますようにするものである。つまり、この実施
例のキャシュメモリのアドレスアレイ又はキャッシュタ
グを用いた場合、中央処理装置では並行して選択されて
いるキャッシュデータメモリから読み出されているデー
タを取り込むのか、メインメモリへのアクセスを行うか
の判定を早くしてデータ処理の高速化を可能とする。あ
るいは、上記クロック信号のサイクルを短くするように
する。
【0019】図1においては、回路を表現するものであ
るので、その配線の配置等は半導体基板上に形成される
回路素子及び配線とは必ずしも対応していないが、本願
発明の理解を容易にするために、実際の回路のレイアウ
トにかなり近い形で示している。このうち、この発明に
係るカップリングノイズ低減技術に関連する配線は、前
記読み出し用データ線cd_b,cd_tと、書き込み
用データ線データ線wd_bとwd_t及び書き込み用
のカラム選択線wsw0,wsw1である。そして、特
に制限されないが、前記読み出し用データ線cd_b,
cd_tの間には、回路の接地電位が与えられたダミー
配線(Sig. B)が設けられる。
【0020】図2には、図1に示したスタティック型R
AMの動作の一例を説明するためのタイミング図が示さ
れている。クロック信号clockがハイレベルとされ
る前半周期では、制御信号cdpcが前サイクルからロ
ウレベルにされていて、読み出し用のデータ線cd_
b,cd_tがプリチャージとイコライズが実施されて
いる。同様に、信号pcのロウレベルにより図示しない
相補ビット線も同様にプリチャージとイコライズが実施
されている。
【0021】制御信号cdpcとpcがハイレベルにさ
れて、読み出し用のデータ線cd_b,cd_t及び相
補ビット線対bitt/bitbもプリチャージとイコ
ライズが終了し、図示しないアドレス信号の入力によっ
て、例えばカラム選択信号rsw0がロウレベルとなっ
て、選択側の相補ビット線対bit0b,bit0tが
読み出し用データ線対cd_b,cd_tに接続され
る。
【0022】この構成に代えて、カラム選択信号rsw
0とrsw1をプリチャージ期間ロウレベルにしておい
て、アドレス入力によって非選択側にされるカラム選択
信号rsw1をハイレベルにして読み出し用データ線c
d_b,cd_tから切り離すようにしてもよい。この
ようなプリチャージ動作によって、相補ビット線対bi
t0b,bit0t及びbit0b,bit0tと読み
出し用データ線対cd_b,cd_tとが接続された状
態で、プリチャージ動作が行われるので、プリチャージ
電圧を互いに等しく設定する上において有益となる。
【0023】この後にワード線wordがハイレベルの
選択レベルにされて、相補ビット線bit0t/bit
0b及びそれと結合されている読み出し用データ線cd
_b,cd_tには、選択されたメモリセルの記憶情報
に従った読み出し信号が得られる。上記読み出し用デー
タ線cd_b,cd_tに得られる読み出し信号の電圧
差がセンスアンプの動作に必要な信号レベルになると、
信号saがハイレベルとなりセンスアンプが増幅動作を
開始する。そして、信号saのハイレベルに対応して上
記カラム選択信号rsw0をハイレベルにしてPチャン
ネル型のスイッチMOSFETQ6とQ7をオフ状態に
して、相補ビット線bit0t/bit0bと読み出し
用データ線cd_b,cd_tとを電気的に分離する。
【0024】上記のようなセンスアンプの増幅開始に対
応して相補ビット線bit0t/bit0bを読み出し
用データ線cd_b,cd_tから電気的に分離させる
ことにより、センスアンプの負荷は、読み出し用データ
線cd_b,cd_tの寄生容量のみとなり、読み出し
用データ線cd_b,cd_t微小電位差は、センスア
ンプの正帰還動作と相乗的に作用して急速にハイレベル
/ロウレベルに拡大する。
【0025】この実施例では、上記のようなワード線w
ordの選択動作により、メモリセルの記憶情報が相補
ビット線bit0t/bit0bを介して読み出し用デ
ータ線cd_b,cd_tに伝えられているタイミング
で、つまり、読み出し用データ線cd_b,cd_tに
微小な電位差しか生じてないタイミングで、書き込み用
信号wdrがハイレベルにされて、書き込み用のデータ
線wd_b,wd_tにはアドレス入力に対応した書き
込み信号が伝えられてノイズ発生ポイントが決められて
しまう。
【0026】上記のような読み出し信号は、信号saの
ハイレベルによりゲート回路G1とG2のゲートが開い
て、図示しない比較回路に上記メモリセルの記憶情報を
出力させる。このとき、比較回路には比較すべきデータ
の一方である書き込み信号が既に伝えられており、上記
センスアンプからの出力信号に対応して一致/不一致の
判定動作が開始される。もしも、比較出力が不一致な
ら、上記信号wsw0が発生されて、上記書き込み用デ
ータ線wd_b,wd_tの書き込み信号が相補ビット
線bit0t,bit0bに伝えられてメモリセルに直
ちに書き込まれる。アドレスタグに対応した全ビットが
一致なら、キャッシュヒットと判定されて上記の書き込
みは行われてない。
【0027】この実施例のメモリ回路では、クロック信
号clockがハイレベルの前半周期では主に読み出し
用データ線cd_b,cd_tのプリチャージとイコラ
イズ及び書き込みデータの入力とワード線の選択動作を
行ない、クロック信号clockがロウレベルの後半周
期では主にセンスアンプの活性化と比較動作及び必要に
応じて実施されるメモリセルの書き込み動作とワード線
のリセット及び相補ビット線対bit0t/bit0b
のプリチャージとイコライズを実施している。
【0028】このようにクロック信号clockの1サ
イクル中にメモリセルの読み出しと、入力データとの比
較動作及びその比較結果を得るともに、その比較結果に
対応したメモリセルへの選択的な書き込み動作まで済ま
すことができるので、前記のようなキャシュメモリのア
ドレスアレイ又はキャッシュタグに適用することによ
り、中央処理装置では並行して選択されているキャッシ
ュデータメモリから読み出されているデータを取り込む
のか、メインメモリへのアクセスを行うかの判定が早く
なり、データ処理の高速化が可能となる。あるいは、上
記クロック信号clockのサイクルを短くすることが
できる。
【0029】図3には、前記図1に対応した一実施例の
レイアウト図が示されている。同図においては、図1の
点線で囲まれたレイアウト図の対象部を抜き出して示さ
れている。つまり、書き込みアンプとしてのインバータ
回路N1,N2と、それと関連する配線パターンの配置
関係が例示的に示されている。
【0030】書き込みアンプとしてのインバータ回路N
1とN2により駆動される書き込み用データ線wd_
b,wd_tは、メモリセルへの書き込み動作のために
電源電圧と回路の接地電位に対応したフル振幅の信号と
される。これに対して、前記読み出し用データ線cd_
b,cd_tに伝えられる実質的な読み出し信号は、前
記のような微小信号である。そして、両者は共に高密度
に配置されるビット線bitb/bittに接続される
べき配線であり、必然的に隣接して配置されるという関
係にある。
【0031】その上に、動作の高速化を図るためにメモ
リセルから読み出し用データ線cd_b,cd_tへ微
小信号が伝えられる同じ時間帯(タイミング)で、上記
書き込み用データ線wd_b,wd_tにはフル振幅の
書き込み信号が伝えられる。これにより、図2のような
最悪のタイミングでノイズ発生ポイントが生じてしまう
のである。最も単純にノイズ低減を行うには、上記書き
込み信号の入力タイミングを遅らせればよいが、それで
はセンスアンプの読み出しと同時に比較動作が行われな
くなって、動作速度が大幅に遅くなってしまう。この実
施例では、上記のように動作速度を犠牲にしたり、ある
いはノイズ低減のために従来技術のようにダミー配線を
設けて信号配線の高集積化を犠牲にすることなく、カッ
プリングノイズを低減させるよう工夫されている。
【0032】図3において、横方向に平行に延長される
2つのアクティブエリアは、前記インバータ回路N1と
N2を構成するPチャンネル型MOSFETとNチャン
ネル型MOSFETが形成されるN型ウェル及とP型ウ
ェルにウェル電圧を供給するためのものであり、コンタ
クトが設けられてメタル0層の配線M0により給電が行
われる。このメタル0層配線M0は、特に制限されない
が、タングステンを主成分とする配線層であり、それよ
り上層に形成されるメタル配線M1、M2等は、アルミ
ニュウムを主成分とする配線とされる。
【0033】上記MOSFETは、上記2つのインバー
タ回路N1とN2に対応したMOSFETが左右両側に
分かれて配置され、例えば上側がPチャンネル型MOS
FETとされ、下側がNチャンネル型MOSFETとさ
れる。これらのMOSFETは、それぞれの出力ノード
であるドレインDを挟んで2つのゲートが平行に設けら
れ、上下両端の拡散層がソースSとされる。ゲート電極
には、左右の外側に縦方向に延長される第2層目の配線
層M2によって、上記2つのインバータ回路N1とN2
に対応された入力ノードnode−0とnode−1が
構成される。
【0034】上記インバータ回路N1とN2の出力ノー
ドは、第1層目の配線層M1により接続される。この第
1層目の配線層M1は、前記書き込み用のデータ線wd
_b,wd_tを構成するものであり、上記MOSFE
Tの内側に沿って縦方向に延長される。この実施例で
は、上記書き込み用データ線wd_b,wd_tからの
カップリングノイズ低減のために、上記書き込み用デー
タ線wd_b,wd_tに対して層間絶縁膜を介した上
層に配置される第2層目の配線層M2に前記書き込み用
のカラム選択信号線wsw1,wsw0を割り当てる。
【0035】上記カラム選択信号線wsw1(Sig.
A),wsw0(Sig. C)の内側に隣接させて、上記
第2層目の配線層M2を用いて読み出し用データ線cd
_bとcd_tを配置させる。その上で、特に制限され
ないが、読み出し用データ線cd_bとcd_tの間
に、接地電位gndの固定電圧が与えられた第2層目の
配線層M2により構成されるダミー配線Sig. Bが配置
される。
【0036】上記のように読み出し用のデータ線cd_
b/cd_tの外側に書き込み用のデータ線wd_b,
wd_tとが配置される。つまり、読み出し用のデータ
線cd_bの左側にそれと平行して書き込み用のデータ
線wd_bが配置され、読み出し用のデータ線cd_t
の右側にそれと平行して書き込み用のデータ線wd_t
が配置される。そして、その外側に前記書き込み用のイ
ンバータ回路N1、N2と入力信号線node−0とn
ode−1が配置されて、回路エリアの最大幅が決定さ
れる。これらのエリア内に、前記のような比較回路、ゲ
ート回路、センスアンプ、及びカラムスイッチが設けら
れる。
【0037】メモリマットにおいては2対の相補ビット
線bit0b/bit0t及びbit1b/bit1t
が設けられる。メモリセルMCは、記憶動作を主として
行うものであり、小さな面積で大きな記憶容量を実現す
るために小さなサイズの素子が用いられる。これに対し
て、センスアンプやライトアンプ等を構成するMOSF
ETは、高感度で高速な増幅動作を行うものであるの
で、比較的大きな素子サイズとされる。それ故、上記の
ように1つのセンスアンプ及び書き込み用と読み出し用
のデータ線が割り当てられる回路の繰り返しピッチに対
して、2つの相補ビット線対bit0t/bit0b及
びbit1t/bit1bを割り当てることにより、こ
れらの回路を整合させて無駄なく高密度で形成ができ
る。
【0038】図4には、図3のA−A’部分での断面図
が示されている。異なる配線層間及び同一の層の配線層
間に層間絶縁膜(層間膜)が形成される。この実施例に
おいては、配線幅W及び配線間隔Sは、製造可能な最小
値に形成される例に対応している。最小加工寸法での配
線加工においては、その配線幅Wに対して配線の厚み
(高さ)Hが大きくなる。また、層間の絶縁膜(層間
膜)の膜厚Lは、上記配線間隔S及び配線高さHよりも
大きくなる。
【0039】なお、層間膜の膜厚Lは、下層の配線(w
d_t)と、その真上に位置する上層の配線(Sig.
C)との間の膜厚である。このように、配線幅Wを配線
の高さHよりも小さくすることにより、配線の間隔を縮
小して配線密度を高くすることができるとともに、配線
の抵抗を低減することができる。また、層間膜の膜厚L
を配線幅W及び配線高さHよりも大きくすることによ
り、配線層間のカップリング容量を低減できる。
【0040】半導体集積回路での加工寸法の特徴を生か
して、この実施例ではカップリングノイズ低減のため
に、ノイズ源である書き込み用データ線wd_b,wd
_tと、被ノイズ配線である読み出し用データ線cd_
b,cd_tを異なる配線層とすることにより、上記層
間の絶縁膜の膜厚Lが最も大きいという特徴及び配線幅
Wが最も小さいことをを利用してその間の寄生容量C5
とC6の容量値を低減する。更に、読み出し用データ線
cd_b,cd_tと書き込み用データ線wd_b,w
d_tとを垂直方向に重ね合わせるのではなく、1ピッ
チだけ配線をずらして書き込み用データ線wd_b,w
d_tを外側に配置させている。これにより、ノイズ源
としての配線と被ノイズ配線の配線間隔をいっそう大き
くして上記寄生容量を低減せさせるものである。
【0041】これに加えて、被ノイズ配線である読み出
し用データ線cd_b,cd_tには、上記寄生容量C
5,C6により伝えられるノイズの影響を低減させるた
めに、前記ノイズ発生ポイントで所定電圧に安定してい
る信号配線Sig. A(wsw0)とSig. C(wsw
1)を配置する。これにより、データ線cd_b,cd
_tと、信号線Sig. A(wsw0)とSig. C(ws
w1)との間には、上記最小寸法に対応した配線間隔S
と、それよりも大きな配線高さHを持つ寄生容量C1、
C4を形成することができる。つまり、前記のような寸
法の関係でC1,C4>C5,C6のような寄生容量を
設けることができる。
【0042】これにより、上記寄生容量C5,C6の容
量値を小さくして伝搬ノイズそのものを低減させるこ
と、及び伝搬されたノイズを上記寄生容量C1,C4で
吸収させることにより、高密度での動作速度を犠牲にし
たり、信号配線の高集積化を犠牲にすることなく、カッ
プリングノイズを低減させることができる。つまり、上
記の信号線Sig. A(wsw0)とSig. C(wsw
1)は、上記ノイズ発生ポイントでは、前記書き込み用
のカラム選択信号の場合にはロウレベルの一定電位にさ
れているので、上記ノイズ低減の役割を持たせることが
できる。
【0043】読み出し用データ線cd_bとcd_tの
間に、ダミー配線Sig. Bを配置し、例えば接地電位g
ndのような一定電圧を供給した場合には、相補データ
線cd_bとcd_tのそれぞれの内側の側面に上記ダ
ミー配線Sig. Bとの間で寄生容量C2とC3を設ける
ことができる。これら寄生容量C2とC3は、前記寄生
容量C1、C4に対して並列形態にされて読み出し用デ
ータ線cd_bとcd_tの自己容量を増大させ、上記
ノイズ低減の役割を大きくさせることができる。例え
ば、前記読み出しデータ線cd_bとcd_tと平行し
て隣接させた長さを上記ダミー配線Sig. Bと上記信号
線Sig. A(wsw0)とSig. C(wsw1)とで同
じくした場合には、1本のダミー配線を設けるだけで上
記ノイズ低減のための自己容量を2倍に拡大させること
ができる。
【0044】前記のように比較回路の不一致によって、
上記信号線Sig. A(wsw0)又はSig. C(wsw
1)は、ロウレベルからハイレベルのようにフル振幅で
変化するが、そのときには前記のような寄生容量C1、
C4によってカップリングノイズを読み出しデータ線c
d_b,cd_tに伝えるものとなるが、センスアンプ
を構成するラッチ回路で読み出しデータ線cd_b,c
d_tがハイレベル/ロウレベルに安定しているので問
題ない。
【0045】キャッシュメモリを内蔵したマイクロプロ
セッサ等において、特に携帯電子機器向けに用いられる
ものでは電池駆動されるのが前提となる。このため、電
池寿命を長くするために低消費電力であることが重要で
あり、下限動作電圧も可能な限り低くすることが重要と
なる。そこで、前記回路を1.2〜1.6V程度の低電
圧まで動作させようとすると、特に低電圧時に誤動作を
生じる場合のあることが判明した。この誤動作の原因を
詳細に検討した結果、前記のような寄生容量C5、C6
による信号の干渉にあることが判明した。
【0046】つまり、メモリセルの微小電位差を増幅す
るセンスアンプの微小電位差入力信号線である読み出し
用のデータ線cd_b,cd_tは、センス開始前のプ
リチャージ終了後にフローティング状態となっている。
そこに書き込みデータも兼ねる読み出し要求データが前
記の書き込み用のデータ線wd_B/wd_tにフル振
幅で入力されると、前記寄生容量C5とC6の電気的干
渉により、センス開始前に読み出し用のデータ線cd_
b,cd_tに対して、これから選択されるメモリセル
の記憶情報に対応した正規電位差とは逆電位をもたらす
と、それがそのままセンスアンプで増幅されて誤動作を
生じてしまうのである。
【0047】前記のようにセンスアンプは、低消費電力
化を図るためにタイミング信号により増幅動作が制御さ
れるCMOSラッチ回路が用いられる。CMOSラッチ
回路では、正帰還作用により高感度の信号増幅を行い、
CMOSレベルのような大振幅信号を得ることができる
とともに、かかる信号振幅の増大により直流電流が流れ
なくなるので低消費電力となる。つまり、定常的にバイ
アス電流(直流電流)を流す差動回路を用いたスタティ
ック型のセンスアンプに比べて、差動回路での小振幅信
号をCMOSレベルのような大振幅に変換するレベル変
換回路も不要になるので、回路の簡素化と大幅な消費電
流を低減できる。
【0048】しかしながら、入力信号量が不十分な状態
あるいは誤った入力信号でセンスアンプを活性化させる
と、その正帰還ループによって回復不能になるものであ
るために、その活性化タイミングの制御が重要になる。
そこで、センスアンプの活性化のタイミングを遅らせ
て、メモリセルの記憶情報に対応した電位差が読み出し
データ線対cd_b,cd_tに現れるまで待てばよい
が、それでは動作速度が遅くなってしまう。また、書き
込みデータの入力を遅らせればよいが、それでもやはり
動作速度が遅くなってしまう。これに対して、本願発明
で、上記のような動作速度を犠牲にしたり、あるいはカ
ップリングノイズ低減のために配線を増加せる必要もな
い。
【0049】図5には、前記書き込み用データ線と読み
出し用データ線の他の一実施例の回路図が示されてい
る。この実施例でも、前記同様に回路の高密度化と低電
圧化とに向けて前記実施例を改良するものであり、回路
的な工夫によって前記読み出し用のデータ線cd_b/
cd_tに対して書き込み用のデータ線wd_b/wd
_tから与えられる干渉を相殺させるものである。この
実施例では、内側に設けられた読み出し用のデータ線c
d_b/cd_tとをクロスさせることにより、書き込
み用のデータ線wd_b/wd_tの両方に寄生容量を
持つようにするものである。
【0050】例えば、上記読み出し用のデータ線cd_
b/cd_tと平行して延長される書き込み用のデータ
線wd_b/wd_tの全距離を4等分し、その1/4
の距離の箇所で読み出し用のデータ線cd_b/cd_
tをクロスさせ、さらに3/4の距離の箇所で再度クロ
スさせる。これにより、一方の読み出し用データ線cd
_tは、書き込み用のデータ線wd_tに対してはCc
t/4+Cct/4のような寄生容量と、書き込み用デ
ータ線wd_bに対してCcb/2のような寄生容量を
持つ。これに対して、他方の読み出し用データ線cd_
bは、書き込み用のデータ線wd_tに対してはCct
/2のような寄生容量と、書き込み用デー線wd_bに
対してCcb/4+Ccd/4のような寄生容量を持
つ。
【0051】上記のように互いに平行に延長される配線
長が半分ずつ等しくなるので、Cct/4+Cct/4
=Ccb/2であり、Cct/2=Ccb/4+Ccd
/4である。これにより、書き込み用のデータ線wd_
tとwd_bに与えられるフル振幅の書き込みデータ
は、その半分ずつが互いに逆相で読み出し用のデータ線
cd_tとcd_bに同量干渉を与えて差動のセンスア
ンプでは互いに相殺させられる。これにより、前記のよ
うな寄生容量の低減及び被ノイズ配線での自己容量の増
大とによってより安定した読み出し動作を実施すること
ができる。
【0052】図6には、上記読み出しデータ線のクロス
配線部分の一実施例の概略斜視図が示されている。この
実施例では、特に制限されないが、前記のように中央部
分にダミー配線Sig. Bを配置する関係で、下層の配線
M1とM0を用いて、配線層M2で形成される配線のク
ロスが行われる。つまり、データ線cd_bは、その下
の配線層M1により反対側の配線M2に接続される。こ
れに対して、データ線cd_tは、下層配線M1を介し
て更にその下の配線M0に接続され、かかる配線M0に
よって反対側の配線M2と前記同様にM1を介在させて
接続される。上記ダミー配線Sig. Bを省略した場合、
あるいはクロス部でダミー配線を切断しして、それぞれ
に回路の接地電位等の供給するようにした場合には、M
1とM2によりクロスさせることができる。
【0053】以上の実施例により、アクセスタイムの高
速化や製造工程での金属配線相互の間隔が予想以上に狭
くなった場合でも、前記のような距離比及び面積比に対
応して形成される寄生容量C1、C4とC5,C6の関
係を維持することができ、メモリ回路の正常な読み出し
動作が可能になるものである。つまり、被ノイズ配線に
着目すれば、それと最小加工寸法で形成される同層で隣
接する配線に、前記のような小振幅の信号が伝えられる
タイミングで、所定の電圧に維持される第2信号線を配
置しておけば、あとはノイズ発生源としての信号のこと
を考慮することなく、回路のレイアウト設計を行うよう
にすることができる。つまり、上記のようなルールを守
れば、設計者の技術レベルによらずに一定の特性が保証
でき、設計条件も容易となり工数短縮にもなる。
【0054】図7には、この発明が適用されるキャッシ
ュメモリが搭載されたシングルチップマイクロコンピュ
ータの一実施例のブロック図が示されている。この実施
例のキャッシュメモリは、アドレス入力から該当するデ
ータの出力を1サイクルにより実行する。データのリプ
レースアルゴリズムは、特に制限されないが、LRU
(Least Recently Used)法が用いられる。
【0055】キャッシュメモリの回路構成は、大きくわ
けてキャッシュタグ(アドレスアレイ)とキャッシュデ
ータ(データアレイ)及びキャッシュコントローラから
構成される。キャッシュタグはアドレスタグと呼ばれる
アドレスの一部を格納しており、キャッシュデータはキ
ャッシュタグに格納されているアドレスタグに対応する
データが格納されている。
【0056】上記キャッシュタグにに格納されているア
ドレスの一部が中央処理装置CPUからのそれに対応す
るアドレスとが一致すると、キャッシュタグからヒット
信号が出力されて、並行して選択されているキャッシュ
データから読み出されているデータが中央処理装置CP
Uに取り込まれる。もしも、ミスヒットなら、前記ブレ
ークコントロールUBC及び外部バスインターフェイス
を通して外部のメインメモリをアクセスすることとな
る。
【0057】キャッシュコントロールレジスタCCR
は、キャッシュイネーブル、命令フィル禁止、データフ
ィル禁止、ウェイ指定等の制御ビットを持っており、動
作モードの設定に使用される。
【0058】この発明が適用されるキャッシュメモリの
大まかな動作概念は、次の通りである。例えば、アドレ
ス信号はA31〜A0の32ビットから構成される。ア
ドレスA3〜A0の4ビットに対応した16バイトが1
ラインとされる。ラインは1つの連想アドレスに関連づ
けられたデータの塊である。アドレス信号A9〜A4の
6ビットにより64エントリを持つようにされる。そし
て、アドレス信号A28〜A10までの19ビットのア
ドレス信号がタグアドレスとしてキャッシュタグに書き
込まれている。アドレス信号A31〜A29までの3ビ
ットは、アクセス空間指定に用いられる。
【0059】0〜63からなる64エントリに対応して
LRU情報が設けられる。LRU情報は、6ビットから
構成される。LRUリプレースの判定に使用する過去の
アクセスに関する情報は6ビットにより表される。6ビ
ットで表される組み合わせは、64通りあるが、初期値
を0として24通りの組み合わせが使用される。そし
て、最下位ビットが2ウェイとして使用するときに利用
されるよう組み合わされている。つまり、4ウェイのう
ちの2ウェイを内蔵RAMとして使用したときには、ミ
スヒットによるリプレースに使用されるのは最下位ビッ
トが0ならばウェイ3を、1ならばウェイ2を使用する
ようにされる。このことを満足するような24通りの組
み合わせにより、4ウェイモードのときのLRU情報の
書き換えが行われる。
【0060】キャッシュタグから読み出されたタグアド
レスと中央処理装置CPUから出力されるA28〜A1
0からなる19ビットのアドレス信号とが一致し、バリ
ッドビットVが1であるときには、ヒット信号が出力さ
れてキャッシュデータから16バイトのデータが読み出
される。この16バイトの中の4バイト(32ビット)
が2ビットのアドレスA3とA2により指定されて中央
処理装置CPUに読み出される。
【0061】図8には、この発明が適用されるキャッシ
ュメモリの一実施例のブロック図が示されている。上記
キャッシュタグは、デコーダ、アドレスアレイ及びコン
パレータから構成される。アドレスアレイは、前記のよ
うに4ウェイに対応して4つからなり、A9−A4のア
ドレスが入力されて、64通りのエントリの1つが選ば
れる。各エントリは、アドレスタグに対応した19ビッ
トとアドレス信号と、1ビットのバッリドビットを記憶
するようされる。それ故、1つのウェイに対応したアド
レスアレイは、(19+1)×64のようにされる。4
つのウェイに対応して6×64のLRU情報の記憶部が
共通に設けられる。
【0062】パルスφ1によりアドレス信号を保持する
ラッチ回路は、中央処理装置CPUがパイプライン動作
によりアドレス信号を出力するので、ミスヒットしたと
きのアドレスを記憶しておくために利用される。アドレ
スアレイから読み出されたアドレスタグと、アドレス入
力の対応する19ビットのアドレス信号A28−A10
はコンパレータに入力される。
【0063】4つのウェイに対応して設けられた4つの
コンパレータのヒット信号は、キャッシュコントローラ
に供給される。また、上記64のエントリのうち選択さ
れたものに対応したLRU情報は、キャッシュコントロ
ーラに供給される。もしも、4つのウェイからヒット信
号が出力されないときのリプレースに使用される1つの
ウェイが上記LRU情報により決められる。上記アドレ
スアレイから読み出されたアドレスタグは、セレクタに
より診断用データとして出力される。
【0064】上記アドレス入力のうちのアドレス信号A
9−A3からなる7ビットのアドレス信号は、データア
レイのデコーダに入力される。データアレイは、32ビ
ット×2×128からなる。アドレス信号A9−A4が
前記64エントリに対応しており、アドレス信号A3
は、1ライン(32×4)中の上位32×2ビットのデ
ータ又は下位の32×2ビットのデータを選択するよう
にされる。このようにデータアレイの構成を縦長にする
ことにより、相補データ線の数を減らして32ビットか
らなる単位のデータの出力を簡単にする。
【0065】この実施例では、特に制限されないが、キ
ャッシュコントローラからヒット信号が上記データアレ
イのデコーダに入力される。これにより、デコーダにお
いて4つのウェイの中のヒット信号に対応したウェイに
対してのみワード線の選択動作を行うようにして低消費
電力化を図る。さらに、上記ヒット信号に対応したデー
タアレイのセンスアンプのみを動作させる。センスアン
プにおける消費電流が比較的大きいから、上記ヒット信
号をセンスアンプの制御にのみ使用してもよい。すなわ
ち、データアレイのデコーダは、高速読み出しのために
4つのウェイのワード線を選択状態にして、メモリセル
からの読み出し動作を先行させ、ヒット信号を待ってセ
ンスアンプを動作させるようにして、データアレイから
の読み出しを高速にするものであってもよい。上記ヒッ
ト信号に対応したウェイから読み出された32×2ビッ
トのデータは、キャッシュコントローラを通して出力さ
れたアドレス信号A2により選択されるセレクタを通し
て32ビットのデータが出力される。
【0066】上記アドレスタグのコンパレータは、タイ
ミング信号φ1により動作する。つまり、前記図1のゲ
ート回路G1とG2を制御するセンスアンプ活性化信号
saの反転信号がタイミング信号φ1に対応して発生さ
れる。これに対してデータアレイの出力セレクタは、上
記タイミング信号φ1に対して半サイイクル遅れたタイ
ミング信号φ2により動作するようにされる。それ故、
上記ヒット信号よるデータアレイのワード線選択やセン
スアンプの制御を行うようにしても問題ない。出力部に
設けられたアライナは、出力データ幅に対応して8ビッ
ト、16ビットの単位でデータを出力するときに使用さ
れる。
【0067】図9には、この発明に係る半導体集積回路
装置の一実施例の概略断面図が示されれている。例え
ば、前記図7に示したようなキャッシュメモリのような
高速スタティック型RAMが搭載されたシングルチップ
マイクロコンピュータに向けられている。
【0068】この実施例では、半導体基板10上にはメ
モリセルをCore PMOS(Pチャンネル型MOSFE
T)、Core NMOS(Nチャンネル型MOSFET)
と、入出力I/O用の同様なPMOSとNMOSが形成
される。これらのNMOSのソースS,ドレインDの拡
散層は、深い深さのN型のウェル領域DWELLに形成
された実線で示したP型のウェル領域20に形成され
る。これらのPMOSのソースS,ドレインDの拡散層
は、上記深い深さのN型のウェル領域DWELLに形成
された点線で示したN型のウェル領域30に形成され
る。
【0069】MOSFETのゲートGは、上記ソースS
とドレインDとの間の半導体基板上に形成された薄いゲ
ート絶縁膜を介して形成される。ゲート電極Gは、特に
制限されないが、導電性のポリシリコン層で形成され
る。上記MOSFETのゲートG、ソースS及びドレイ
ンDに接続される配線は、メタル配線Metal0 〜5 の6
層からなる多層配線により行われる。特に制限されない
が、Metal0 は、前記のように0層配線であり、例えば
微細加工が可能な金属膜であるタングステンを主成分と
する配線層であり、メモリセル等のように小規模回路を
構成する短い配線長のローカル配線に用いられる。
【0070】メタル配線Metal1 〜5 の5層の配線は、
特に制限されないが、金属膜、例えばアルミニュウムを
主成分とする配線層であり、前記書き込みデータ線、読
み出しデータ線及び電源線等に用いられる。あるいは、
前記1チップのマイクロコンピュータシステムでは、キ
ャッシュアドレスバス、キャッシュデータバス、内部ア
ドレスバス、内部データバス等からなる比較的長い配線
も構成される。このような配線長が長くされる場合、そ
の配線幅を太くして寄生抵抗値を小さくし、信号の伝送
速度が速くなるようにされる。メタル配線層Metal0 〜
5 間に、例えば絶縁膜からなる層間膜が形成される。
【0071】前記のようにメモリ回路のカラム選択回路
とセンスアンプとの間を接続する読み出し用データ線や
ライトアンプとカラム選択回路とを接続する書き込み用
データ線は、比較的配線長が短いので前記最小配線ピッ
チによりメタル配線Metal1やMetal2 を用いて構成さ
れるものである。
【0072】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) 電源電圧との相対的関係において小振幅とされ
た信号が第1のタイミングにおいて伝えられる第1の信
号線に対して、上記第1のタイミングにおいて一定に維
持された電圧が伝えられる第2信号線を上記第1の信号
線と同一の配線層であって、かつ互いに隣接して配置さ
せることにより、信号配線の高密度を損なうことなく、
カップリングノイズを低減させることができるという効
果が得られる。
【0073】(2) 上記に加えて、上記第1の信号線
に伝えられる小振幅とされた信号を上記第1のタイミン
グに対応して電源電圧と回路の接地電位に対応された信
号振幅に増幅するラッチ型の増幅回路を設けることによ
り、高速動作と低消費電力化を図ることができるという
効果が得られる。
【0074】(3) 上記に加えて、上記第1のタイミ
ングに対応して、電源電圧と回路の接地電位との間で信
号変化が生じる第3の信号線とを更に設け、上記第3の
信号線を上記第1、第2の信号線とは異なる配線層によ
り形成することにより、信号配線の高密度化を図りつ
つ、カップリングノイズを低減させることができるとい
う効果が得られる。
【0075】(4) 上記に加えて、上記第1、第2及
び第3の各信号線には、それぞれ平行に延長される部分
を含むようにすることにより、信号配線の高密度化を図
りつつ、カップリングノイズを低減させることができる
という効果が得られる。
【0076】(5) 上記に加えて、上記第1ないし第
3の信号線は、配線幅が配線高さより小さくすることに
より、最小加工寸法のもとに配線を高密度に配置しつ
つ、効果的にカップリングノイズを低減させることがで
きるという効果が得られる。
【0077】(6) 上記に加えて、上記第1の信号線
と第3の信号線とにおいて、平行に延長される部分を上
記延長方向と直角方向に配線ピッチをずらして配置させ
ることにより、効果的にカップリングノイズの低減させ
ることができるという効果が得られる。
【0078】(7) 上記に加えて、上記第2の信号線
を、上記第1の信号線の一方の側に配置し、上記第1の
信号線の他方の側には、所定の電圧が固定的に供給され
る第4の配線を更に配置させることにより、最小の配線
増加によってカップリングノイズの大幅な低減を実現で
きるという効果が得られる。
【0079】(8) 複数のワード線と複数の相補ビッ
ト線対との交点にスタティック型メモリセルを配置し、
上記相補ビット線対を第1選択スイッチ回路により相補
の書き込み用信号線対とを接続させ、上記相補ビット線
対を第2の選択スイッチ回路により相補の読み出し用信
号線対とを接続させ、上記相補の読み出し用信号線対に
動作タイミング信号により活性化されるラッチ回路を含
むセンスアンプを接続し、上記メモリセルの記憶情報が
上記第2選択スイッチ回路を介して上記読み出し信号線
対に伝えられてから上記センスアンプの増幅動作の間一
定に維持された電圧が伝えられる所定の信号線とを備
え、上記読み出し信号線対のそれぞれと上記所定の信号
線とを同一の配線層であって、かつ互いに隣接して配置
させることにより、高集積化と低消費電力化及び高速化
を実現したメモリ回路を得ることができるという効果が
得られる。
【0080】(9) 上記に加えて、上記所定の信号線
を、上記第1選択スイッチ回路に対して選択信号を伝え
る信号線とすることにより、配線の高密度化を実現でき
るという効果が得られる。
【0081】(10) 上記に加えて、上記書き込み用
信号線対には、上記メモリセルの記憶情報が上記第2選
択スイッチ回路を介して上記読み出し信号線対に伝えら
れる動作と並行して書き込み信号を伝えるようにするこ
とにより、読み出し結果に応じた高速書き込みを実現で
きるという効果が得られる。
【0082】(11) 上記に加えて、上記1つの相補
の読み出し用信号線対と書き込み用信号線対に対して2
つの相補ビット線対を割り当て、1個のセンスアンプ及
びライトアンプを割り当てることにより、メモリ回路の
高集積化を図ることができるという効果が得られる。
【0083】(12) 上記に加えて、相補の書き込み
用信号線対と相補の読み出し用信号線対とのうちの一方
の信号線対を外側に配置し、他方の信号線対を内側に設
け、上記内側に設けられた相補の信号線対の一方は、上
記外側の相補の信号線対の両方に対して寄生容量を持
ち、上記内側に設けられた相補の信号線対の他方は、上
記外側の相補の信号線対の両方に対して寄生容量を持つ
ように交差部を設けるようにすることよって、カップリ
ングノイズの伝搬を相殺させることができるという効果
が得られる。
【0084】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、他の
配線との関係によっては、書き込みデータ線wd_b/
wd_tと読み出しデータ線cd_b/cd_tを層間
絶縁膜を挟んで上下に配置するものであってもよい。こ
の場合でも、最小ピッチで配線を形成した場合、図4に
おいてw<H<Lの関係が成立しており、C5<C1
(C6<C4)の関係が保持でき、しかもダミー配線S
ig. Bを配置した場合には、さらにC2(C3)が上記
C1(C4)に加わるから、カップリングノイズを低減
させることができる。
【0085】上記書き込み用データ線wd_b/wd_
tをM2により形成し、読み出しデータ線cd_b/c
d_tをM1により形成してもよい。あるいは他の配線
層M3とM2の組み合わせによって構成してもよい。こ
の発明は、前記キャッシュタグ又はキャッシュメモリに
おけるアドレスアレイの他に、メモリ回路に記憶された
データの読み出しと書き込みデータ入力とを平行して行
うようにするものに利用できる。さらには、上記のよう
なメモリ回路の他、微小信号を伝達させる信号線を持つ
半導体集積回路に広く利用することができる。例えば、
前記図1チップのマイクロコンピュータのような半導体
集積回路装置において、小振幅で信号電圧を行う信号経
路を設けたり、アナログ/デジタル変換回路あるいはデ
ジタル/アナログ変換回路等のようにアナログ信号を伝
達させる信号経路を持つものでは、ノイズの影響が大き
いのでこの発明の適用によってノイズ低減を図ることが
できる。
【0086】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。電源電圧との相対的関係において小振
幅とされた信号が第1のタイミングにおいて伝えられる
第1の信号線に対して、上記第1のタイミングにおいて
一定に維持された電圧が伝えられる第2信号線を上記第
1の信号線と同一の配線層であって、かつ互いに隣接し
て配置させることにより、信号配線の高密度を損なうこ
となく、カップリングノイズの低減させることができ
る。
【0087】複数のワード線と複数の相補ビット線対と
の交点にスタティック型メモリセルを配置し、上記相補
ビット線対を第1選択スイッチ回路により相補の書き込
み用信号線対とを接続させ、上記相補ビット線対を第2
の選択スイッチ回路により相補の読み出し用信号線対と
を接続させ、上記相補の読み出し用信号線対に動作タイ
ミング信号により活性化されるラッチ回路を含むセンス
アンプを接続し、上記メモリセルの記憶情報が上記第2
選択スイッチ回路を介して上記読み出し信号線対に伝え
られてから上記センスアンプの増幅動作の間一定に維持
された電圧が伝えられる所定の信号線とを備え、上記読
み出し信号線対のそれぞれと上記所定の信号線とを同一
の配線層であって、かつ互いに隣接して配置させること
により、高集積化と低消費電力化及び高速化を実現した
メモリ回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたスタティック型RAMの
一実施例を示す要部回路図である。
【図2】図1に示したスタティック型RAMの動作の一
例を説明するためのタイミング図である。
【図3】図1に対応した一実施例のレイアウト図であ
る。
【図4】図3のA−A’部分での一実施例の断面図であ
る。
【図5】図1の書き込み用データ線と読み出し用データ
線の他の一実施例を示す回路図である。
【図6】図5の読み出しデータ線のクロス配線部分の一
実施例を示す概略斜視図である。
【図7】この発明が適用されるキャッシュメモリが搭載
されたシングルチップマイクロコンピュータの一実施例
を示すブロック図である。
【図8】この発明が適用されるキャッシュメモリの一実
施例を示すブロック図てある。
【図9】この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
Q1〜Q11…MOSFET、G1〜G4…ゲート回
路、N1〜N4…インバータ回路、C1〜C6,Cr
t,Crb,Cct,Ccb…寄生容量(配線間容
量)、10…半導体基板、20…P型のウェル領域、3
0…N型のウェル領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 憲佳 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 小倉 和智 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 舟根 聖忠 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5B015 HH01 HH03 JJ02 JJ14 JJ21 JJ36 KA38 KB12 KB23 KB25 KB74 PP02 QQ01 5F083 BS00 GA12 JA36 JA39 KA17 LA01 LA07 LA11 LA15 ZA13 ZA28

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号線と、 電源電圧と回路の接地電位に対応された信号振幅に比べ
    て小振幅とされた信号が上記第1の信号線に伝えられる
    第1のタイミングにおいて、所定の電圧に維持される第
    2信号線とを備え、 上記第1の信号線と第2の信号線とは同一の配線層であ
    って、かつ互いに隣接して配置されてなることを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1の信号線に伝えられる小振幅とされた信号を上
    記第1のタイミングに対応して電源電圧と回路の接地電
    位に対応された信号振幅に増幅するラッチ型の増幅回路
    を更に備えてなることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又2において、 上記第1のタイミングに対応して、電源電圧と回路の接
    地電位との間で信号変化が生じる第3の信号線とを更に
    備え、 上記第3の信号線は、上記第1、第2の信号線とは異な
    る配線層により形成されてなることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 上記第1、第2及び第3の各信号線には、それぞれ平行
    に延長される部分を含むことを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4のいずれかにおいて、 上記第1ないし第3の信号線は、配線幅が配線高さより
    小さくされてなることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、 上記第1の信号線と第3の信号線とにおいて、平行に延
    長される部分は上記延長方向と直角方向に配線ピッチが
    ずれて配置されることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、 上記第2の信号線は、上記第1の信号線の一方の側に配
    置され、 上記第1の信号線の他方の側には、所定の電圧が固定的
    に供給される第4の配線が更に配置されてなることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 複数のワード線と複数の相補ビット線対
    と、 上記複数のワード線と複数の相補ビット線対との交点に
    設けられた複数のスタティック型メモリセルと、 上記相補ビット線対と相補の書き込み用信号線対とを接
    続させる第1選択スイッチ回路と、 上記相補ビット線対と相補の読み出し用信号線対とを接
    続させる第2選択スイッチ回路と、 上記相補の読み出し用信号線対に入出力が結合され、動
    作タイミング信号により活性化されるラッチ回路を含む
    センスアンプと、 上記メモリセルの記憶情報が上記第2選択スイッチ回路
    を介して上記読み出し信号線対に伝えられてから上記セ
    ンスアンプの増幅動作の間一定に維持された電圧が伝え
    られる所定の信号線とを備え、 上記読み出し信号線対のそれぞれと上記所定の信号線と
    を同一の配線層であって、かつ互いに隣接して配置され
    てなるメモリ回路を含むことを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 上記所定の信号線は、上記第1選択スイッチ回路に対し
    て選択信号を伝える信号線であることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、 上記書き込み用信号線対には、上記メモリセルの記憶情
    報が上記第2選択スイッチ回路を介して上記読み出し信
    号線対に伝えられる動作と並行して書き込み信号が伝え
    られるものであることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかにおい
    て、 上記1つの相補の読み出し用信号線対と書き込み用信号
    線対に対して、2つの相補ビット線対を割り当て、 上記1つの相補の読み出し用信号線対と書き込み用信号
    線対のそれぞれに対して1個のセンスアンプ及びライト
    アンプを設けることを特徴とする半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし11のいずれかにおい
    て、 相補の書き込み用信号線対と相補の読み出し用信号線対
    とのうちの一方の信号線対が外側に配置されて他方の信
    号線対が内側に設けられ、 上記内側に設けられた相補の信号線対の一方は、上記外
    側の相補の信号線対の両方に対して寄生容量を持ち、上
    記内側に設けられた相補の信号線対の他方は、上記外側
    の相補の信号線対の両方に対して寄生容量を持つように
    交差部が設けられるものであることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  13. 【請求項13】 第1の信号線と、 電源電圧と回路の接地電位に対応された信号振幅に比べ
    て小振幅とされた信号が上記第1の信号線に伝えられる
    第1のタイミングにおいて、所定の電圧に維持される第
    2信号線と、 上記第1のタイミングに対応して、電源電圧と回路の接
    地電位との間で、上記小振幅よりも大きい振幅で信号変
    化が生じる第3の信号線とを有し、 上記第1の信号線と第2の信号線とは同一の配線層で形
    成され、かつ互いに隣接して配置され、 上記第3の信号線は、上記第1及び第2の信号線とは異
    なる配線層で形成され、 上記第1、第2及び第3の信号線には、それぞれ平行に
    延在される部分を含むことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 上記第1、第2及び第3の信号線は、配線幅が配線高さ
    よりも小さくされてなることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14において、 上記第1の信号線と第3の信号線とにおいて、平行に延
    長される部分は上記延在方向と直角方向に配線ピッチが
    ずれて配置されることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  16. 【請求項16】 信号が伝えられる第1配線と、 電源電圧又は回路の接地電位が供給される第2配線と、 信号が伝えられ、かつ電源電圧と回路の接地電位に対応
    された信号振幅に比べて小振幅とされた信号が上記第1
    配線に伝えられる第1のタイミングにおいて、電源電圧
    と回路の接地電位との間で、上記小振幅よりも大きい振
    幅で信号変化が生じる第3配線とを有し、 上記第1配線と第2配線とは同一の配線層で形成され、
    かつ互いに隣接して配置され、 上記第3配線は、上記第1及び第2の信号線とは異なる
    配線層で形成され、 上記第1、第2及び第3配線には、それぞれ平行に延在
    される部分を含むことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 上記第1、第2及び第3配線は、配線幅が配線高さより
    も小さくされてなることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17において、 上記第1配線と第3配線とにおいて、上記平行に延在さ
    れる部分は上記延在方向と直角方向に配線ピッチがずれ
    て配置されることを特徴とする半導体集積回路装置。
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