JP2003004939A - 光学フィルム - Google Patents

光学フィルム

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JP2003004939A
JP2003004939A JP2001191633A JP2001191633A JP2003004939A JP 2003004939 A JP2003004939 A JP 2003004939A JP 2001191633 A JP2001191633 A JP 2001191633A JP 2001191633 A JP2001191633 A JP 2001191633A JP 2003004939 A JP2003004939 A JP 2003004939A
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resin layer
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Fumiko Kawasato
史子 河里
Takeomi Miyako
強臣 宮古
Hirotoshi Terui
弘敏 照井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性、耐候性に優れた、赤外線吸収性、自
己修復性および耐擦傷性を有する光学フィルムの提供。 【解決手段】 本発明は、溶剤に可溶でガラス転移温度
が120℃〜180℃の範囲である熱可塑性樹脂を主剤
とし、かつ色調補正能を有する色素を含有する色調補正
層Aと、該色調補正層Aより視認側に存在するように、
自己修復性及び紫外線吸収性を有する透明樹脂層Bとを
有する光学フィルム1を提供する。好ましくは透明樹脂
層Bの表面に非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防
止層Cが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性に優れた色
調補正能を有する光学フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、熱線としての赤外線を遮蔽し保
温、断熱の性能を付与したり、電子機器のノイズ防止フ
ィルタとして使用するために、ガラス、ポリカーボネー
ト樹脂、アクリル樹脂等の透明基材に赤外線吸収能を付
与することが要求されている。
【0003】従来、透明基材に赤外線吸収能を付与する
方法としては、(1)透明基材自体に赤外線吸収剤を混
入配合する方法、(2)スパッタ等の気相成膜法で赤外
線吸収性薄膜を透明基材表面に直接形成する方法、が提
案されている。(1)の方法では、赤外線吸収剤混入時
に高い加工温度を必要とするため、使用し得る赤外線吸
収剤の種類が著しく限定される問題がある。(2)の方
法では、多額の設備投資が必要となり多品種生産には適
合せず、また薄膜の種類によっては耐湿性、耐薬品性、
耐久性等が充分ではないという問題がある。
【0004】このような問題を解決するために、赤外線
吸収剤を溶解した樹脂層を透明基材にコーティングした
り、積層する方法が種々提案されている(例えば特開平
4−160037号公報、特開平5−42622号公
報)。しかし、当該従来技術にあっては、大量の赤外線
吸収剤の添加に伴い樹脂層の可塑化が起こり、耐擦傷性
が不十分になるという問題があった。
【0005】上記問題点を解決するため、本出願人は、
自己修復性および耐擦傷性を有するポリウレタン樹脂の
フィルムに赤外線吸収剤を含有させるか、または該ポリ
ウレタン樹脂と、赤外線吸収剤を含有する合成樹脂層と
を積層したフィルムを発明し、既に特許出願している
(特開平10−219006号公報参照)。
【0006】また、プラズマディスプレイパネル(PD
P)における近赤外線遮蔽用及び反射防止用のフィルム
として、例えば特開平11−295506号公報には、
近赤外線遮蔽性の基材の表面に含フッ素多官能(メタ)
アクリレートの塗液を塗布し、硬化して反射防止層を形
成してなる近赤外線遮蔽性減反射材が開示されている。
また特開2001−13317号公報には、透明支持体
上に色素およびポリマーバインダーを含む選択吸収フィ
ルター層と反射防止層と粘着剤層を設けた画像表示装置
用フィルターが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には次のような問題があった。特開平10−
219006号公報に開示されたフィルムは、赤外線吸
収剤をポリウレタン樹脂層に含有させる場合、該赤外線
吸収剤の耐熱性、耐久性が十分に得られず、赤外線遮蔽
性能が経時的に劣化する問題があった。また、ポリウレ
タン樹脂層以外の合成樹脂層に赤外線吸収剤を含有させ
る場合にも、赤外線吸収剤が経時的に劣化し易く、可視
光領域の光の透過率が変化するとともに、近赤外線の透
過率は上昇してしまう問題があった。
【0008】また特開平11−295506号公報と特
開2001−13317号公報にそれぞれ記載されたフ
ィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)から
なるハードコート層の上に薄い反射防止層を形成してい
るため、最上層の反射防止層が傷付き易いという問題が
あった。さらに赤外線吸収剤を含む層に関して、特開平
11−295506号公報記載のフィルムは、紫外線硬
化樹脂に近赤外線吸収色素を混合した塗液をフィルム上
に塗布し、紫外線照射して硬化させて近赤外線遮蔽層を
形成しており、この紫外線照射によって近赤外線吸収色
素が劣化してしまう問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、耐久性、耐候性に優れた、色調補正能、赤外線吸収
能、自己修復性および耐擦傷性を有する光学フィルムを
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、溶剤に可溶で
ガラス転移温度が120℃〜180℃の範囲である熱可
塑性樹脂を主剤とし、かつ色調補正能を有する色素を含
有する色調補正層、または、色調補正能を有する色素と
近赤外線吸収能を有する色素とを含有する色調補正層
と、該色調補正層より視認側に自己修復性及び紫外線吸
収性を有する透明樹脂層とを積層することによって、色
調補正能及び近赤外線吸収能を有する色素の劣化を防止
でき、上述の問題を解消し得ることを知見し、本発明を
完成させた。
【0011】すなわち、本発明は、溶剤に可溶でガラス
転移温度が120℃〜180℃の範囲である熱可塑性樹
脂を主剤とし、かつ色調補正能を有する色素を含有する
色調補正層(A)と、該色調補正層(A)より視認側に
存在する、自己修復性及び紫外線吸収性を有する材料か
らなる透明樹脂層(B)とを有する光学フィルムを提供
する。
【0012】本発明の光学フィルムにおいて、前記色調
補正層(A)は、さらに近赤外線吸収性能を有する色素
を含有することができる。また透明樹脂層(B)の視認
側の表面に、微細凹凸が形成された構成としてもよい。
さらに透明樹脂層(B)の視認側に反射防止層(C)が
存在する構成が好ましく、また、透明樹脂層(B)と反
射防止層(C)との間に、透明樹脂層(B)よりも高い
屈折率を有する中間層が存在する構成としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る光学フィルム
の一実施形態を示す要部縦断面図である。この光学フィ
ルム1は、溶剤に可溶でガラス転移温度が120℃〜1
80℃の範囲である熱可塑性樹脂を主剤とし、該主剤中
に色調補正能を有する色素を添加した色調補正層Aと、
該色調補正層A上に設けられた自己修復性及び紫外線吸
収性を有する透明樹脂層Bと、該透明樹脂層B上に設け
られた反射防止層Cとを有している。以下、これら各層
の詳細を記す。
【0014】[色調補正層]色調補正層Aの主剤は、溶
剤に可溶でガラス転移温度(以下、Tgという。)が1
20℃〜180℃、好ましくは130℃〜150℃の範
囲である熱可塑性樹脂の中から適宜選択して使用するこ
とができる。好ましい熱可塑性樹脂としては、例えばポ
リエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、シクロオレフィ
ン系樹脂、ポリカーボネート樹脂を挙げることができ
る。この主剤用樹脂は、例えば鐘紡社製、商品名「O−
PET」のポリエステル樹脂;JSR社製、商品名「A
RTON」のポリオレフィン樹脂、日本ゼオン社製、商
品名「ゼオネックス」のシクロオレフィン樹脂、三菱エ
ンジニアリングプラスチック社製、商品名「ユーピロ
ン」などの市販品を用いることができる。
【0015】色調補正層Aの主剤となる熱可塑性樹脂の
Tgが120℃未満であると、混合した色素の耐久性、
耐候性が不十分となり、経時的に、特に高温多湿の条件
下では短期間のうちに色素の劣化が起こり、該色調補正
層Aの近赤外線吸収性能が低下するとともに可視光の透
過率が変化することになる。一方、Tgが180℃を超
える熱可塑性樹脂は、溶剤に対する溶解性が乏しくなる
ため、本発明の光学フィルム1の作製が困難になる。
【0016】上記の主剤とする樹脂を溶解するための溶
剤は、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、エーテル系
溶剤、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、エチルセロソル
ブ等のエーテルアルコール系溶剤、ジアセトンアルコー
ル等のケトンアルコール系溶剤、トルエン等の芳香族系
溶剤等を使用し得る。これらは単独でも2種類以上を混
合した混合溶媒系としても使用し得る。
【0017】この色調補正層Aには、色調補正能を有す
る色素が含有される。該色素は染料と顔料のいずれも使
用できる。なお、本発明において「色調補正能を有する
色素(以下、色調補正剤と記す。)」とは、可視光の波
長領域(波長380〜780nm)の光を、好ましくは
特定波長領域(複数の領域でもよい)の光を特異的に吸
収できる色素である。さらに、色調補正層Aには、近赤
外線吸収能を有する色素が含有されてもよい。該色素は
染料と含量のいずれも使用できる。なお、本発明におい
て「近赤外線吸収能を有する色素(以下、近赤外線吸収
剤と記す。)」とは、少なくとも近赤外領域(波長78
0〜1300nm)の光の一部を吸収できる色素であれ
ばよく、該色素が他の波長領域、例えば可視光にも吸収
能を有している色素であっても使用し得る。
【0018】色調補正剤は、光学フィルム1の使用用途
に応じて可視光の特定波長域の一部を吸収し、透過可視
光の色調を改善するために用いられる。本発明において
使用し得る色調補正剤としては、アゾ系、縮合アゾ系、
ジインモニウム系、フタロシアニン系、アンスラキノン
系、インジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、ジオキサジ
ン系、キナクリドン系、メチン系、イソインドリノン
系、キノフタロン系、ピロール系、チオインジゴ系、金
属錯体系などの周知の有機顔料および有機染料、無機顔
料が挙げられるが、耐候性が良好であるとともに色調補
正層Aの主剤との相溶性または分散性が良好な色素、例
えばジインモニウム系、フタロシアニン系、アンスラキ
ノン系色素のうちの1種類又は2種以上を適宜組み合わ
せて用い得る。
【0019】本発明において使用し得る近赤外線吸収剤
としては、ポリメチン系、フタロシアニン系、ナフタロ
シアニン系、金属錯体系、アミニウム系、イモニウム
系、ジイモニウム系、アンスラキノン系、ジチオール金
属錯体系、ナフトキノン系、インドールフェノール系、
アゾ系、トリアリルメタン系の化合物などが挙げられる
が、これらに限定されない。熱線吸収や電子機器のノイ
ズ防止の用途には、最大吸収波長が750〜1100n
mである近赤外線吸収剤が好ましく、金属錯体系、アミ
ニウム系、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、ジ
イモニウム系が特に好ましい。近赤外線吸収剤は1種類
としてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0020】本発明の光学フィルムを画像表示装置、特
にプラズマディスプレイパネル(以下、PDPとい
う。)用反射防止/色調補正フィルム材として適用する
場合、この色調補正層Aには、PDP本体内に封入され
た放電ガス、例えばネオンとキセノンの二成分ガス、か
らの余分な発光色(主に560〜610nmに波長領
域)を選択的に吸収・減衰させるための1種類若しくは
複数種類の色調補正剤を混合して含有させることが好ま
しい。このような色素構成とすることによって、PDP
の表示画面から発せられる可視光のうち、放電ガスの発
光に起因する余分な光が色調補正層Aに吸収・減衰さ
れ、その結果PDPの表示画面から発する可視光の表示
色を表示目標の表示色に近づけることができ、自然な色
調を表示し得るPDP装置を提供できる。このように上
記放電ガスからの余分な発光色を選択的に吸収・減衰さ
せる色素には、近赤外線を吸収・減衰させる効果を有す
るものもある。さらに、色調補正層Aに、近赤外線吸収
剤が含有されることにより、PDPの表示画面から発せ
られる近赤外線が色調補正層Aに吸収され、電子機器に
対するノイズを防止することができる。
【0021】色調補正層Aに含まれる色調補正剤は、色
調補正効果を得るために、色調補正層の主剤である熱可
塑性樹脂に対して、0.1質量%以上含まれることが好
ましい。特に1質量%以上が好ましい。また、近赤外線
吸収剤の量は、同様に色調補正層Aの主剤である熱可塑
性樹脂に対して、0.1質量%以上含まれることが好ま
しく、特に2質量%以上が好ましい。また、主剤である
熱可塑性樹脂の物性を保つため、色調補正剤の量、また
は色調補正剤と近赤外線吸収剤との合計量を、10質量
%以下に抑えることが好ましい。
【0022】この色調補正層Aの膜厚は、十分な色調補
正能を得るために、または色調補正能および近赤外線吸
収能を得るために、0.5μm以上が好ましく、成膜時
の溶媒が残留しにくい、成膜の操作性が容易であること
などから20μm以下が好ましい。特に1〜10μmで
あることが好ましい。
【0023】この色調補正層Aの形成方法は特に限定さ
れず、例えば主剤と色素を溶剤に溶解して得られる塗液
を基材上に塗布及び乾燥し、所望の膜厚の色調補正層A
を形成し得る。塗工法としては、例えばディップコート
法、ロールコート法、スプレーコート法、グラビアコー
ト法、コンマコート法、ダイコート法などを選択でき
る。これらのコート法は連続加工が可能であり、バッチ
式の蒸着法などに比べて生産性が優れている。または薄
く均一な塗膜を形成できるスピンコート法も採用し得
る。
【0024】[透明樹脂層]本発明における透明樹脂層
Bは、自己修復性を有する透明樹脂、例えばポリウレタ
ン樹脂から形成し得る。このようなポリウレタン樹脂は
公知である(例えば特開昭60−222249号公報、
特開昭61−281118号公報参照)。本発明におい
て、透明樹脂層Bには熱可塑性ポリウレタン樹脂、熱硬
化性ポリウレタン樹脂のいずれも使用できる。
【0025】本発明において、自己修復性を有すると
は、「23℃相対湿度50%の雰囲気下で先端径15μ
mのダイヤモンドチップを加傷体として、生じた傷が消
失し得る最大荷重をHEIDONスクラッチテスタで測
定した値」(以下、自己修復性度という。)が10g以
上であることをいう。本発明における透明樹脂層Bの自
己修復性度は30g以上であることがより好ましい。熱
硬化性ポリウレタン樹脂は、多官能性活性水素化合物
(ポリオール類)とポリイソシアネートからなる反応性
主原料のうち、少なくとも一方の原料の少なくともその
一部として3官能性以上の化合物を使用することによっ
て得られるポリウレタン樹脂である。一方、熱可塑性ポ
リウレタン樹脂はすべて2官能性の原料を用いて得られ
るポリウレタン樹脂である。本発明における透明樹脂層
Bの材料としては、耐薬品性、耐汚染性、耐久性などの
観点から熱硬化性ポリウレタン樹脂が特に好ましい。以
下に熱硬化性ポリウレタン樹脂について説明する。
【0026】熱硬化性ポリウレタン樹脂の原料となる多
官能性活性水素化合物としてはポリオール類が好まし
く、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオ
ール、ポリカーボネート系ポリオール等が使用できる。
これらの中でも、耐久性、価格、強度と耐擦傷性、自己
修復性のバランスからポリエステル系のポリオールが好
ましい。環状エステル、特にカプロラクトンを開環して
得られるポリエステル系ポリオールが特に好ましい。ポ
リオールの官能基数は、平均値として1より大きいこと
を要するが、強度、伸度、自己修復性、耐擦傷性のバラ
ンスの観点から2〜3であることが好ましい。
【0027】ポリオールはトリオールのみ(1種単独ま
たは2種以上のトリオール混合物であってよい)または
トリオールとジオールの混合物が好ましい。各々のポリ
オールの水酸基価は特に限定されないが、全ポリオール
の平均水酸基価は100〜600が好ましく、200〜
500がより好ましい。このポリオールは短鎖ポリオー
ルである鎖延長剤を含んでもよく、平均水酸基価はこれ
を含めて計算した平均の水酸基価である。
【0028】使用できる鎖延長剤としては、短鎖ジオー
ル、短鎖ポリオール、短鎖ジアミン、短鎖ポリアミン等
が挙げられる。特に透明性、柔軟性、反応性の観点から
短鎖ジオールと短鎖ポリオールが好ましく、短鎖ジオー
ルが特に好ましい。
【0029】使用できるポリイソシアネートは、芳香族
ジイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族
ジイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族
ジイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートなどの如
く、公知のポリウレタン樹脂製造用のイソシアネート類
が使用できるが、得られるポリウレタン樹脂の耐久黄変
性の点で、無黄変性ポリイソシアネートが好ましい。無
黄変性ポリイソシアネートは芳香核に直接結合したイソ
シアネート基を有しない非芳香族または芳香族のポリイ
ソシアネートである。脂肪族もしくは脂環族のジイソシ
アネート、3官能以上のポリイソシアネート、または脂
環族のジイソシアネートと3官能以上のポリイソシアネ
ートの混合物が特に好ましい。
【0030】ジイソシアネートとしてはヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添
ジフェニルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
3官能以上のポリイソシアネートとしてはジイソシアネ
ートのヌレート変性体、ビューレット変性体、トリメチ
ロールプロパンなどの3価アルコールで変性したウレタ
ン変性体などが挙げられる。
【0031】これらの原料は単独でまたは混合して使用
できる。また、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤等
の安定剤、ウレタン化触媒、伸展剤、着色剤、難燃剤、
帯電防止剤、界面活性剤、シランカップリング剤等の添
加剤を添加できる。紫外線吸収剤としては、例えば2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノンなどのベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−
メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなど
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−tert−ブチ
ルフェニルサリシレート、エチル−2−シアノ−3,3
−ジフェニルアクリレートなどの他の紫外線吸収剤を使
用することができる。これらの添加剤はポリオール成分
とポリイソシアネート成分のいずれか一方または両方に
添加し得る。なお、透明樹脂層Bの材料自体に紫外線吸
収能がある場合には、上記紫外線吸収剤を省くこともで
きる。紫外線吸収剤および他の添加剤の添加量は、透明
樹脂層Bの主剤となるポリウレタン樹脂100質量部に
対して0.1〜5.0質量部、好ましくは0.1〜1.
0質量部とされる。
【0032】ポリウレタン樹脂のフィルムの成形法とし
ては、押出成形法、射出成形法、ブロー成形法、注型
法、カレンダー成形法等が挙げられるが、フィルムの光
学的品質の観点から、また熱硬化性ポリウレタン樹脂に
も適用でき、且つ成型時の加熱温度が低い等の観点か
ら、特開平1−56717号公報に記載されているよう
な反応性キャスティング法で得られるものが最も好まし
い。
【0033】反応性キャスティング法とは、反応して軟
質合成樹脂となる流動性の反応性原料混合物を剥離性ま
たは非剥離性の平滑な担体上を流延する間に反応させて
軟質合成樹脂のフィルムを形成し、剥離性担体の場合に
はその後、担体から剥離することによりフィルムを得る
方法である。通常、反応性キャスティング法を行う場
合、反応性原料に溶剤が含まれていてもよいが、透明樹
脂層Bのフィルムの製造の場合には実質的に溶剤を含ま
ない反応性原料を用いる方法、すなわち反応性バルクキ
ャスティング法がより好ましい。
【0034】透明樹脂層Bの厚さは、30〜400μm
とされ、好ましくは50〜300μm、さらに好ましく
は100〜300μmとされる。この自己修復性を有す
る透明樹脂層Bの厚さが30μm未満であると、優れた
自己修復性、耐擦傷性が得られなくなり、光学フィルム
1上に永久傷が容易に形成されてしまい、実用上の問題
を生じることがある。一方、400μmを超えると、加
工性が悪くなるとともに、この光学フィルム1をタッチ
パネルに適用した場合、ペン入力時の操作性が悪くな
る。
【0035】透明樹脂層B表面に微細凹凸を形成し、そ
の微細凹凸表面に反射防止層Cを形成した防眩性処理
(アンチグレア処理)を施してもよい。このような防眩
性処理を施すことによって光学フィルム1表面のギラツ
キが大幅に減じられ、反射防止性および防眩性を向上さ
せることができる。この防眩性処理において好適な条件
を次に記す。 ・微細凹凸の粗さが、60度光沢計で表されるグロス値
30〜150の粗さであること。 ・透光性が、可視光線透過率(JIS K6714に準
じて測定した波長380〜780nmにおける透過率の
平均値)で80%以上であること。 ・JIS K7105に準じて測定されるヘイズ値が、
3〜15%であること。 ・JIS Z8701に従って算出した片面光線反射率
が2%以下であること。
【0036】[反射防止層]反射防止層Cは、透明樹脂
層Bの樹脂よりも低い屈折率(好ましくは屈折率が1.
36以下)を有する材料からなっている。かかる材料と
しては非結晶性の含フッ素重合体が好ましい。なお、製
品コスト低減の要求が強い用途に適用する場合、または
少なくとも表面部分を低屈折率の材料で構成したり、表
面に微細凹凸を形成して反射率を低減させるアンチグレ
ア処理などの反射防止処理を施して透明樹脂層Bに反射
防止機能を持たせる場合などでは、反射防止層Cを省い
てもよい。
【0037】非結晶性の含フッ素重合体は、結晶による
光の散乱がないため、透明性に優れる。非結晶性の含フ
ッ素重合体としては、1)テトラフルオロエチレン、ビ
ニリデンフルオリドおよびヘキサフルオロプロピレン
が、それぞれのモノマー単位として37〜48質量%、
15〜35質量%および26〜44質量%の3元共重合
体などのフルオロオレフィン系の共重合体や、2)含フ
ッ素脂肪族環構造を有する重合体などがある。その中で
も、含フッ素脂肪族環構造を有する重合体が好ましく、
さらに主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体が、
耐クリープ性などの機械的特性に優れるため特に好まし
く採用される。上記非結晶性の含フッ素重合体の数平均
分子量は、好ましくは5万〜100万、特に好ましくは
5万〜50万、さらに好ましくは5万〜10万である。
【0038】含フッ素環構造を有するモノマーを重合し
て得られる、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合
体は、特公昭63−18964号公報などにより知られ
ている。すなわち、パーフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)などの含フッ素脂肪族環構造を
有するモノマーを単独重合するか、または該モノマーと
テトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モノマー
とを共重合することにより得られる。
【0039】また、少なくとも2つの重合性二重結合を
有する含フッ素モノマーを環化重合して得られる、主鎖
に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体は、特開昭63
−238111号公報や特開昭63−238115号公
報などにより知られている。すなわち、パーフルオロ
(アリルビニルエーテル)やパーフルオロ(ブテニルビ
ニルエーテル)などの2つ以上の重合性二重結合を有す
る含フッ素モノマーの環化重合体、またはこれらのモノ
マーとテトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モ
ノマーとの共重合体が挙げられる。
【0040】また、上記主鎖に含フッ素脂肪族環構造を
有する重合体は、パーフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)などの含フッ素脂肪族環構造を
有するモノマーと、パーフルオロ(アリルビニルエーテ
ル)やパーフルオロ(ブテニルビニルエーテル)などの
少なくとも2つの重合性二重結合を有する含フッ素モノ
マーとを共重合して得られる重合体でもよい。
【0041】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体とし
ては、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体が好
適であるが、重合体を形成するモノマー単位中に含フッ
素脂肪族環構造を有するモノマー単位を20モル%以上
含有するものが透明性や機械的特性などの面から好まし
い。その他の非結晶性含フッ素重合体としては、以下の
式1または式2で表される両末端に反応性基を有する数
平均分子量500〜10万、好ましくは1000〜1万
のパーフルオロポリエーテルが挙げられる。反応性基と
しては、ポリウレタン樹脂層に対して良好な密着性を与
えるイソシアネート基が特に好ましい。
【0042】式1:X-CF2-[(OCFR1CF2)p-(OCF2CF2)q-(O
CF2)r]m-CF2-X (ただし、Xはイソシアネート基、水酸基、アミノ基、
エポキシ基、アクリレート基、メタクリレート基、シア
ナミド基またはマレイミド基を含有する有機基を、R1
はFまたはCF3を、そしてp,q,r,mは整数を表
す)。 式2:HOCH2Y-[(OCFR2CF2)s-(OCF2CF2)t-(OCF2)u]n-Y-C
H2OH (ただし、Yはパーフルオロ脂肪族基を、R2はFまた
はCF3を、そしてs,t,u,nは整数を表す)。
【0043】また、上記の主鎖に含フッ素脂肪族環構造
を有する重合体は、旭硝子社より「CYTOP」の商品
名で市販されており、本発明ではこのような公知の含フ
ッ素重合体がいずれも使用できる。含フッ素脂肪族環構
造を有する重合体は、その末端に、反射防止層Cの下層
の材料と化学結合、アンカー結合する反応基を有するも
のが好ましい。かかる反応基としては、例えば水酸基、
カルボン酸基、アミノ基、エポキシ基、アクリロイル
基、メタクリロイル基、イソシアネート基、シアノ基、
カルバモイル基、メルカプト基、ビニル基等が挙げられ
る。なお、本発明においては、上記透明樹脂層Bと反射
防止層Cとの密着力を高めるため、1)上記層間に接着
層を設ける、または2)反射防止層Cに接着強化用の添
加剤を添加する、ことができる。上記1)においては、
本発明の光学フィルム1の光学特性に悪影響を与えない
という観点から、該接着層の厚みは1〜50nmである
ことが好ましく、また、上記2)においては、同様の理
由から添加物の添加量は、反射防止層を形成する非結晶
性の含フッ素重合体100質量部に対して50質量部以
下とすることが好ましい。これらの接着層や添加剤を構
成する材料としては以下に示すアルコキシシラン類が挙
げられ、これらは単独または2種以上で用いられる。
【0044】ビニルトリエトキシシラン、トリメチルメ
トキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルビ
ニルメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシランな
どのモノアルコキシシラン。γ−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオ
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルジメトキ
シシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルビニルジ
メトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、3,3,3−トリフルオロプロピルメチルジメトキ
シシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,8−トリデカフルオロオクチルメチルジメトキ
シシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオ
ロデシルメチルジメトキシシランなどのジアルコキシシ
ラン類。γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルト
リメトキシシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデ
カフルオロデシルトリメトキシシラン、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシランなどのトリまたはテトラ
アルコキシシラン類。
【0045】特に、反射防止層Cの透明性を損なうこと
なく、ポリウレタン樹脂層に対する接着性を向上させる
ものとして以下のものが挙げられる。γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエト
キシシラン。エポキシ基を有するγ−グリシジルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキシ
プロピルトリエトキシシランおよびγ−グリシジルオキ
シプロピルメチルジエトキシシラン。
【0046】この反射防止層Cの膜厚は充分な反射防止
効果を有するために10〜500nm、好ましくは30
〜300nm、さらに好ましくは50〜200nmとさ
れる。
【0047】この反射防止層Cの形成方法は特に限定さ
れないが、例えばディップコート法、ロールコート法、
スプレーコート法、グラビアコート法、コンマコート
法、ダイコート法、スピンコート法などを選択できる
が、薄く均一な塗膜を形成できるスピンコート法を用い
て成膜することが好ましい。最外層となる反射防止層C
の表面には、耐摩耗性を付与させるため潤滑剤を、反射
防止性能を損なわない程度に塗布したり、反射防止層C
中に潤滑剤を配合したりしてもよい。このような潤滑剤
としては、デュポン社製の商品名クライトックス、ダイ
キン工業社製の商品名デムナム、ダイキン工業社製の商
品名ダイフロイル、アウジモント社製の商品名フォンブ
リン、旭硝子社製の商品名フロンルーブ等のパーフルオ
ロポリエーテル類が挙げられる。
【0048】[光学フィルムの製造方法]本実施形態に
よる光学フィルム1は、透明基材上に各層A〜Cを順次
積層形成し、透明基材と一体となった状態で光学フィル
ム1としてもよいし、適当な基材、好ましくは剥離性の
基材上に各層A〜Cを順次積層形成し、その後、該剥離
性の基材から層A〜Cからなる光学フィルム1を剥離し
てもよい。さらに、A〜Cの各層の少なくとも1層を別
に形成しておき、粘着剤を介して、または直接熱融着す
ることによってA〜C層を順次積層して光学フィルム1
を製造することもできる。勿論、色調補正層Aと透明樹
脂層Bとの2層からなる光学フィルムも上記と同様の方
法で製造できる。これらの製造方法の一例として、透明
基材と一体化した光学フィルム1の製造例を以下に記す
る。
【0049】この透明基材の構成材料としては、光学フ
ィルム1の使用用途に応じて種々の透明基材、例えば、
ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)などのポリアクリレー
ト、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリア
セテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオ
ン架橋エチレンメタクリル酸共重合体、ポリウレタン、
セロファン等の透明基材の中から適宜選択して使用する
ことができ、好ましくはガラス板、PET、PC、PM
MAが挙げられる。透明基材の厚さは、得られるフィル
タの用途による要求特性(例えば強度、軽量性)等によ
って適宜決定されるが、通常の場合、厚さ0.1〜10
mmのフィルムないし板材とされる。
【0050】まず透明基材の一方の面に、色調補正層A
形成用の塗液、すなわち熱可塑性樹脂を溶剤に溶かして
色素を混合して得られる塗液、を塗布し乾燥させて所望
の厚さの色調補正層Aを形成する。この乾燥工程におい
ては、溶媒が十分に留去し得る温度に塗布物を加熱する
が、色素の劣化を可能な限り避けるため、なるべく低い
温度で乾燥することが好ましい。
【0051】次いで、色調補正層Aの上に、反応性キャ
スティング法によって透明樹脂層Bを形成する。この透
明樹脂層Bの形成において、実質的に溶剤を含まない反
応性原料(ポリオール液とポリイソシアネート液)を用
い、反応性バルクキャスティング法を用いることができ
る。色調補正層Aの上にポリオール液とポリイソシアネ
ート液の混合物を所望の塗布厚みとなるように塗布した
後、加熱してポリオールとポリイソシアネートを反応さ
せる。
【0052】次いで、透明樹脂層Bの上に非結晶性含フ
ッ素重合体を含む塗液を塗布し、乾燥して反射防止層C
を形成する。なお、反射防止層Cの形成に先立って、透
明樹脂層Bと非結晶性含フッ素重合体の低屈折率層との
密着性を強化するために、あらかじめ透明樹脂層Bの表
面をコロナ放電処理、紫外線処理などの活性エネルギー
線処理または、シランカップリング剤などのプライマー
処理を施すことができる。
【0053】このように製造された光学フィルム1は、
反射防止性、近赤外線吸収性、自己修復性および耐擦傷
性を有しており、住宅、ビルなどの建築物用窓材や自動
車、電車、航空機などの車両用窓材に近赤外線吸収フィ
ルムとして貼着したり、プラズマディスプレイパネル
(PDP)、陰極線管(CRT)、ビジュアルディスプ
レイターミナル(VDT)、液晶ディスプレイ(LC
D)等の画像表示装置の表示画面に貼着して反射防止・
近赤外線吸収・色調補正用のフィルムとして使用するこ
とができる。さらに画像表示装置の表示面に取り付ける
光学フィルターの構成材料として、フィルター本体の表
面に直接、または別なフィルム状光学物品と組み合わせ
て貼着し、画像表示装置用フィルターやタッチパネルを
構成するために使用することができる。フィルム状光学
物品としては偏光フィルム、光拡散フィルム、位相差フ
ィルム、フレネルレンズフィルム、プリズムレンズフィ
ルム、レンチキュラフィルムなどが挙げられる。
【0054】[その他の好ましい構成] (1)反射防止層の潤滑処理:最外面層となる反射防止
層Cの表面に、耐摩耗性を付与させるため潤滑剤を反射
防止性能を損なわない程度に塗布したり、反射防止層C
中に潤滑剤を配合したりしてもよい。このような潤滑剤
として、デュポン社製の商品名クライトックス、ダイキ
ン工業社製の商品名ダイフロイル、アウジモント社製の
商品名フォンブリン、旭硝子社製の商品名フロンルーブ
などのパーフルオロポリエーテル類が挙げられる。
【0055】(2)中間層:反射防止層Cは単層構造と
される他、高屈折率材料からなる中間層と組み合わせた
多層構造とすることができる。反射防止層Cと透明樹脂
層Bとの間に透明樹脂層Bの屈折率より高い屈折率を有
する中間層を設けた場合、より優れた反射防止効果を得
ることができる。透明樹脂層Bの屈折率は1.45〜
1.55が好ましい。反射防止層Cの屈折率は1.36
以下が好ましい。透明樹脂層Bと反射防止層Cの屈折率
の差は0.09〜0.19が好ましい。これらの透明樹
脂層Bと反射防止層Cの間に形成する中間層の屈折率は
1.55〜1.65が好ましい。中間層の屈折率と反射
防止層Cの屈折率との差は、0.19〜0.29が好ま
しい。中間層の屈折率と透明樹脂層Bの屈折率の差は、
0.1〜0.3が好ましく、0.15〜0.2がより好
ましい。中間層の厚みは50〜500nmが好ましい。
【0056】上記中間層は、透明樹脂層Bの屈折率より
高い屈折率を有する樹脂からなる層、透明樹脂層Bの屈
折率より高い屈折率を有する金属酸化物からなる層、ま
たは透明樹脂層Bの屈折率より高い屈折率を有する金属
酸化物を含む樹脂層とすることが好ましい。
【0057】高い屈折率を有する樹脂としては、ポリス
チレン、ポリ(2−クロロスチレン)、ポリ(2,6−
ジクロロスチレン)、ポリ(2−ブロモスチレン)、ポ
リ(2,6−ジブロモスチレン)、ポリカーボネート、
芳香族ポリエステル、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリアリールスルホン、ポリ(ペンタブロモフェ
ニルメタクリレート)、フェノキシ樹脂及びその臭素化
物、エポキシ樹脂およびその臭素化物など、主鎖または
側鎖に芳香環を含むものや、臭素、硫黄などの元素を有
する重合体が好ましく用いられる。また、これらの樹脂
の末端を反応性に富む官能基に変性することで透明樹脂
層Bや反射防止層Cとの接着性を高めることもできる。
上述樹脂のうちフェノキシ樹脂、エポキシ樹脂などは無
変性ですでに末端に活性な官能基を有し、接着性の点で
好ましい。
【0058】金属酸化物としては、特に導電性を有する
金属酸化物が帯電防止性能を透明中間層に与えるので好
ましい。帯電防止性能を得ようとする場合は金属酸化物
はその比抵抗が1×10-7〜1×103Ω・mであるこ
とが好ましい。好ましい金属酸化物としては、Sb
25、SnO2、In23、TiO2、Ru02、Yb2
3、Ag2O、CuO、FeO、ITOなどが挙げられ、
中でも透明性と造膜性が良好なことから、Sb25、S
nO2、In23、ITOが好ましい。また、金属酸化
物とSb、Alなどの金属との合金の酸化物からなる帯
電防止層でもよく、導電性がより高まるため好ましい。
さらに、ITOなどの透明導電性材料で透明樹脂層B上
にペンによる筆圧又は指の押圧によって入力可能なタッ
チパネル用入力画面を形成してもよい。
【0059】また、造膜性を向上させるために金属酸化
物からなる層へ前述の高い屈折率を有する樹脂または透
明樹脂層Bの樹脂を配合したり、密着性を付与するため
エポキシ基、アミノ基、水酸基などの化学結合に有効に
機能する官能基を有する化合物を配合することもでき
る。
【0060】かかる中間層を形成する方法としては、成
膜コストが安く、塗工性に優れ、安定的に生産できるこ
とから、透明樹脂層Bの屈折率より高い屈折率を有する
樹脂の有機溶剤溶液を用い、反射防止層C形成時のコー
ト法と同様な方法で透明樹脂層B上にコーティングする
ことが好ましい。
【0061】(3)粘着加工:本発明の光学フィルム1
は、図1に示すように色調補正層A、透明樹脂層Bおよ
び反射防止層Cを積層した構造とした場合には色調補正
層Aの側に、また透明基材上に色調補正層A、透明樹脂
層Bおよび反射防止層Cを積層した構造とした場合に
は、透明基材に、粘着剤層を設け、建築物の窓や車両の
窓、もしくは画像表示装置の表示画面やフィルター材表
面に貼着可能な構成とすることができる。この目的に使
用される粘着剤としては、市販されている粘着剤を使用
することができるが、好ましい具体例としては、アクリ
ル酸エステル共重合体系、ポリ塩化ビニル系、エポキシ
樹脂系、ポリウレタン系、酢酸ビニル共重合体系、スチ
レン−アクリル樹脂系、ポリエステル系、ポリアミド
系、ポリオレフィン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体
系、天然ゴム系、スチレン−ブタジエンゴム系、ブチル
ゴム系、再生ゴム系、シリコーンゴム系等の粘着剤を挙
げることができる。また該粘着剤層の粘着面には、剥離
容易な剥離紙を貼着しておき、光学フィルム1の使用時
に該剥離紙を剥がして所望の基材表面に貼着可能な構成
とすることができる。
【0062】(4)帯電防止処理:本発明の光学フィル
ム1は、透明樹脂層Bと反射防止層Cに、上記(2)の
透明中間層において述べた帯電防止性能付与のための金
属酸化物等の導電性材料を混合し、帯電防止機能を付与
することができる。好ましい金属酸化物としては、Sb
25、SnO2、In23、TiO2、Ru02、Yb2
3、Ag2O、CuO、FeO、ITOなどが挙げられ、
中でもSb25、SnO2、In23、ITOが好まし
い。
【0063】
【実施例】<実施例1> (色調補正層の形成)ガラス転移温度(Tg)が142
℃である熱可塑性ポリエステル系樹脂(鐘紡社製、商品
名「O−PET」)をシクロペンタノン/トルエン(6
/4)混合溶媒に15質量%になるように溶解して、色
調補正層の主剤溶液を得た。この主剤溶液の樹脂成分に
対して、ジインモニウム系色素(日本化薬社製、商品名
「IRG−022」)4質量%、フタロシアニン系色素
(日本触媒社製、商品名「TX−EX−814K」)1
質量%、フタロシアニン系色素(日本触媒社製、商品名
「IR−2」)0.9質量%およびアンスラキノン系色
素(アビシア社製、商品名「Blue」)0.1質量%
を添加し、これらを完全に溶解させた後、グラビア法に
て厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(東洋紡績社製、商品名「A4100」)上にコーテ
ィングし、120℃の温度で5分間乾燥して近赤外線吸
収および色調補正機能を有する厚さ106μmのフィル
ムを得た。
【0064】(透明樹脂層の形成)次の方法でポリウレ
タン樹脂からなる透明樹脂層を作製した。表1の上欄に
示す配合割合の配合物を80℃で3時間、撹拌混合して
均一なA液を得た。表1の下欄に示す配合割合の配合物
を80℃で3時間、撹拌混合して均一なB液を得た。
【0065】
【表1】
【0066】このA液とB液とを40:60の質量比で
混合した。次に、上記色調補正層を形成したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの色調補正層上に、この混合
液をダイコートにて塗布厚みが200μmとなるように
塗布し、続いて120℃のオーブン中を10分間通過さ
せ、A液とB液を反応させてポリウレタン樹脂からなる
透明樹脂層を形成した。
【0067】(反射防止層の形成)上記透明樹脂層表面
をコロナ放電処理した後、臭素化フェノキシ樹脂を2質
量%の濃度となるようにシクロヘキサノンで溶解した溶
液をスピンコートにて塗布して中間層(屈折率n=1.
60、膜厚約100nm)を形成し、続いて非結晶性の
含フッ素重合体(数平均分子量5万〜8万)の溶液(旭
硝子社製、商品名CYTOP溶液「CTL−805
A」)を溶剤(旭硝子社製、商品名「CT−SOLV1
80」)で2質量%に希釈した溶液をスピンコートし、
140℃10分間加熱し、厚さ約100nmの反射防止
層(屈折率n=1.34)を形成し、反射防止、色調補
正及び近赤外線吸収性能を有する光学フィルムを作製し
た。
【0068】<実施例2>色調補正層の形成において、
実施例1での熱可塑性ポリエステル系樹脂に代えて、ガ
ラス転移温度が171℃であるオレフィン系樹脂(JS
R社製、商品名「ARTON」)を使用した以外は、実
施例1と同様にして光学フィルムを作製した。
【0069】<比較例1>色調補正層の形成において、
実施例1での熱可塑性ポリエステル系樹脂に代えて、ガ
ラス転移温度が80℃であるポリエステル系樹脂(高松
油脂社製、商品名「ペスレジンS−110G」)を使用
した以外は、実施例1と同様にして光学フィルムを作製
した。
【0070】<比較例2>色調補正層の形成において、
実施例1での熱可塑性ポリエステル系樹脂に代えて、ガ
ラス転移温度が37℃であるポリスチレンブタジエンポ
リマー(日本ゼオン社製、商品名「LX407C5」)
を使用した以外は、実施例1と同様にして光学フィルム
を作製した。
【0071】<比較例3>実施例1と同様にポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に色調補正層を形成し、透
明樹脂層と反射防止層を形成せずに光学フィルムを作製
した。
【0072】実施例1,2と比較例1〜3のそれぞれの
光学フィルムについて、近赤外線(波長850nm)透
過率、可視光(380〜780nm)平均透過率、反射
率および自己修復性の有無を調べた。試験方法は次の通
りとした。その結果を表2に示す。
【0073】
【表2】
【0074】・近赤外線透過率(850nm透過率) 分光光度計(島津製作所社製、UV−3100)を用
い、JIS K6714に準じた方法で、反射防止層側
からの入射光に対する波長850nmの近赤外光の透過
率を測定した。 ・可視光透過率(380−780nm平均透過率) 分光光度計(島津製作所製、UV−3100)を用いて
測定し、波長380〜780nmにおける平均値を使用
した。なお、透過率測定はJIS K6714に準じた
方法で、反射防止層側からの入射光に対する透過率を測
定した。 ・反射率(片面光線反射) 試験片の非測定側をその反射の影響がないように艶消し
用の黒塗料などで塗布した状態で、島津製作所製の分光
光度計UV−3100で分光立体角を測定し、JIS
Z8701に従って算出した。算出式は以下の通りであ
る。 Y=K∫780 380S(λ)y(λ)R(λ)dλ Y;片面光線反射率 S(λ);色の表示に用いる標準の光の分布 y(λ);XYZ表示系における等色関数 R(λ);分光立体角反射率。 ・自己修復性 23℃、50%相対湿度雰囲気下で先端径15μmのダ
イヤモンドチップを加傷体としてHEIDONスクラッ
チテスターで測定した、自己修復性が確保される最大荷
重(g)を測定し、その最大荷重が10g以上である場
合、自己修復性が「有り」とし、それ未満の場合には
「無し」とする。
【0075】次に、これらの実施例1,2および比較例
1〜3の各光学フィルムに、 (1)60℃、相対湿度95%の高温高湿雰囲気中に1
000時間放置し、放置前後の850nm透過率と38
0−780nm平均透過率を測定し、放置前後の透過率
の差を求める耐湿性試験; (2)80℃の高温下に1000時間放置し、放置前後
の850nm透過率と380−780nm平均透過率を
測定し、放置前後の透過率の差を求める耐熱性試験; (3)キセノンランプからの光を200MJ/cm2
射し、照射前後の850nm透過率と380−780n
m平均透過率を測定し、放置前後の透過率の差を求める
耐候性試験; をそれぞれ行った。結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】表3の結果から、本発明に係る実施例1,
2の光学フィルムは、高湿度雰囲気中および高温下で長
時間置かれた場合、または強い紫外線照射後にも良好な
近赤外線吸収性および可視光透過性を維持することがで
きた。従って、本発明によれば耐久性、耐光性に優れた
光学フィルムが得られることが実証された。
【0078】
【発明の効果】本発明の光学フィルムは、溶剤に可溶で
ガラス転移温度が120℃〜180℃の範囲である熱可
塑性樹脂を主剤とし、かつ色調補正能を有する色素を含
有する色調補正層(A)と、該色調補正層(A)より視
認側に存在するように、自己修復性及び紫外線吸収性を
有する透明樹脂層(B)とを積層し、耐候性のある透明
樹脂層で色調補正層中の色素を保護し得る構成としたこ
とにより、光学フィルムの耐久性、耐候性を高めること
ができ、長期間屋外に曝された場合でも色調補正能を維
持することができる。従って、本発明によれば、長期間
屋外に曝される外部使用が可能な光学フィルムを提供で
きる。さらに該色調補正層(A)に近赤外線吸収能を有
する色素を含有させることにより、電子機器に対するノ
イズ防止フィルターとしての効果も付与できる。また自
己修復性、耐擦傷性に優れる材料からなる透明樹脂層を
用いたことにより、外力に対して透明樹脂層が下層の色
調補正層を保護するとともに、透明樹脂層表面に設けた
反射防止層の密着性、耐擦傷性を高めることができ、フ
ィルム表面に永久傷が付きにくくなる。従って、本発明
によれば、耐擦傷性能が要求される窓材表面やタッチパ
ネル表面にも十分に適用が可能な光学フィルムを提供す
ることができる。さらに、透明樹脂層の表面に該透明樹
脂層より屈折率の低い反射防止層を設けたことによっ
て、該光学フィルムを画像表示装置の表示画面に適用す
る場合に、画像の視認性、コントラストを向上させるこ
とができ、さらに必要に応じて色調補正用色素を添加す
ることによって所望の色調が効率よく得られる。また、
反射防止層と、色調補正と近赤外線吸収を兼ねる色調補
正層とを一枚のフィルムに積層することにより、これら
の機能を兼ね備える高性能な光学フィルムの製造工程、
加工工程が削減でき、かかる光学フィルムを安価に提供
できる。また色調補正層の主剤としてガラス転移温度が
120℃〜180℃の高Tgの熱可塑性樹脂を用いたこ
とにより、該層中に添加した色調補正剤、近赤外線吸収
剤の安定性、耐熱性が向上する。従って、本発明によれ
ば、色調補正能および近赤外線吸収性能の劣化の少ない
耐久性に優れた光学フィルムを提供することができる。
さらに、色調補正層の主剤として溶剤に可溶な熱可塑性
樹脂を用いたことにより、簡単な塗工法で該層を形成で
きるので、光学フィルムの製造が容易となり、製造コス
トを低減することができる。また色調補正層の主剤とし
てガラス転移温度が120℃〜180℃の高Tgの熱可
塑性樹脂を用いたことによって色素の安定性が向上し、
従来同一層に配合できなかった色素の組み合わせが配合
可能となり、使用する色素の選択の自由度を広げること
ができ、色調補正の厳密性を高めたり、色調補正のバリ
エーションを豊富化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学フィルムの一例を示す要部縦断
面図である。
【符号の説明】
1 光学フィルム A 色調補正層 B 透明樹脂層 C 反射防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 照井 弘敏 千葉県市原市五井海岸10番地 旭硝子株式 会社内 Fターム(参考) 2H042 BA03 BA15 BA20 2H048 CA04 CA09 CA12 CA13 CA24 CA29 2K009 AA02 AA15 BB25 CC03 CC23 CC26 CC34 DD02 EE03 4F100 AK01A AK01B AK17C AK41A AK41B AK51B AK54D AL05B AR00C AR00D BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA26 CA13A CC00A CC00B CC00C CC00D DD07C EH46 EJ55 JA05A JB16A JD09 JD09B JD10 JD10A JK14 JL09 JN01B JN06C JN18B JN18D YY00A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤に可溶でガラス転移温度が120℃
    〜180℃の範囲である熱可塑性樹脂を主剤とし、かつ
    色調補正能を有する色素を含有する色調補正層(A)
    と、該色調補正層(A)より視認側に存在する、自己修
    復性及び紫外線吸収性を有する透明樹脂層(B)、とを
    有することを特徴とする光学フィルム。
  2. 【請求項2】 前記色調補正層(A)が、さらに近赤外
    線吸収性能を有する色素を含有する、請求項1に記載の
    光学フィルム。
  3. 【請求項3】 透明樹脂層(B)の視認側の表面に、微
    細凹凸が形成されたことを特徴とする請求項1または2
    に記載の光学フィルム。
  4. 【請求項4】 透明樹脂層(B)の、視認側に反射防止
    層(C)が存在する請求項1〜3のいずれかに記載の光
    学フィルム。
  5. 【請求項5】 透明樹脂層(B)と反射防止層(C)と
    の間に、透明樹脂層(B)よりも高い屈折率を有する中
    間層が存在する請求項4に記載の光学フィルム。
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