JP2003001810A - キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体 - Google Patents

キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体

Info

Publication number
JP2003001810A
JP2003001810A JP2001187109A JP2001187109A JP2003001810A JP 2003001810 A JP2003001810 A JP 2003001810A JP 2001187109 A JP2001187109 A JP 2001187109A JP 2001187109 A JP2001187109 A JP 2001187109A JP 2003001810 A JP2003001810 A JP 2003001810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
image
recorded
measurement
calibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001187109A
Other languages
English (en)
Inventor
Okinobu Tsuchiya
興宜 土屋
Shigeyasu Nagoshi
重泰 名越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001187109A priority Critical patent/JP2003001810A/ja
Priority to US10/173,600 priority patent/US6761426B2/en
Publication of JP2003001810A publication Critical patent/JP2003001810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリブレーションにおいて、記録ヘッドの
移動速度の変動と記録ヘッドの温度変動に起因した、パ
ッチパターンにおける濃度のばらつきの影響が精度よく
低減されたパッチ測定を可能とするパッチパターンを記
録する。 【解決手段】 測定用パッチの周縁部に測定の対象とな
らないダミーパッチを記録する。そして、このダミーパ
ッチを、記録ヘッドの全ての吐出口からインクを吐出し
て記録するものとする。これにより、測定用パッチを記
録する際には、ヘッド温度が十分に上昇して安定する。
また、このダミーパッチが記録される捜査範囲の端部は
記録ヘッドの移動速度の変動が大きい範囲であり、測定
用パッチを速度の安定した範囲で記録することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタなどの記
録装置の記録特性を一定のものとするためのキャリブレ
ーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレー
ション方法およびキャリブレーション用テスト画像を記
録した記録媒体に関し、特に、テストパターンを記録す
る際の記録特性のばらつきがキャリブレーションに与え
る影響を低減させることを可能とするキャリブレーショ
ン用テストパターンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スキャナやディジタルカメラ等の入力デ
バイスや、モニタ、プリンタ等の出力デバイスといった
カラー入出力デバイスは、それぞれが表現可能な固有の
色空間を有しており、このため、例えば、モニタに表示
される色とそれをプリンタによって出力したときの色に
は本来的に違いがある。そして、これらの入出力デバイ
スを用いるシステムもしくは環境では、この違いを解消
するため、これらデバイス間でそれぞれの色変換特性を
表わしたデータであるプロファイルを用いたカラーマッ
チングが行われる。
【0003】例えば、プリンタの出力用プロファイル
は、プリンタキャリブレーション処理の一つとして、次
のように作成されるものである。先ず、プリンタに依存
した色空間の色信号であるR(レッド)、G(グリーン)、
B(ブルー)や、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、K(ブラック)の信号値よりなる所定のパッチデー
タに基づいて、プロファイル作成の対象となるプリンタ
によってパッチパターンを出力する。次に、そのパッチ
パターンを濃度計などによって測色することにより、プ
リンタに依存しない色空間の色信号であるXYZあるい
はLabなどの値を求め、上記のプリンタに依存する色
空間の例えばR、G、Bの各信号値と、上記のプリンタ
に依存しない色空間の例えば、X、Y、Zの各信号値と
の間の関係を求める。そして、このようにして求めたR
GB値からXYZ値への関係を利用して、反復法等によ
りマスキング係数を決定したり、RGB値からXYZ値
への写像を求め、それら変換関係の逆変換の関係であ
る、XYZ値からRGB値への関係を色修正データとし
て求めるものである。
【0004】このようにして求められたプロファイル
は、例えば、モニタ上の画像データをプリンタによって
出力する際の画像処理において用いられ、これにより、
モニタに表示される色とそれをプリンタで出力するとき
の色をほぼ一致させることが可能となる。
【0005】なお、上述のようなプロファイル作成処理
では、RGBやCMYKの信号値からXYZやLab値
への関係を求める際、上述したように、カラーパッチを
出力して、その濃度を測色器や濃度計によって測定し、
その測定結果に基づいて、RGBあるいはCMYKの値
と、XYZあるいはLabの値との対応テーブルを作成
するのが一般的である。
【0006】ところで、上述のプロファイル作成の対象
となるプリンタなどの記録装置は、同一の用紙に記録を
行なう場合でも、その用紙の位置によって記録する画像
の濃度が異なることがある。例えば、インクジェットプ
リンタの場合、インクを吐出する記録ヘッドが吐出動作
を行なうのに伴ってその温度が上昇し、同じ値の信号を
入力してもそれに対するインク吐出量が増加することが
ある。そして、その結果として、用紙に対して順次記録
動作を行なうのに連れて記録ヘッドの温度が変化し用紙
の位置によって濃度が異なることがある。これは、上述
したパッチパターンを記録する場合も同様である。
【0007】図1は、RGB信号が同一の値、例えば、
図3に示すR=G=B=192からなるグレーパッチが
縦、横の行列状に複数配置されるパターンを同一の用紙
に記録したものについて各パッチの濃度を測定し、その
濃度分布を示したものである。なお、図1は、説明を簡
潔なものにするため、このパッチの測定濃度を、各パッ
チが個々に分離して配されるにもかかわらず、用紙にお
いて連続的に表現して示すものであり、また、線の粗密
によってその濃淡を表現し線が密である程濃度が高いこ
とを示すものである。また、信号値について上記で参照
した図3は、R、G、Bの各信号値をプリンタで実際に
用いる各色のインクに対応した信号に変換する振り分け
テーブルの内容を示す図である。図3に示す例は、シア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の
各インクの他、シアン、マゼンタインクそれぞれの染料
濃度が上記各インクより低い淡シアン(lc)、淡マゼン
タ(lm)のインクを用いるプリンタに関するものであ
り、同図は、R、G、Bの各信号値をこれらの各インク
の信号値に変換するテーブルの一部、すなわち、R=G
=Bの場合について示すものである。因みに、このテー
ブルによれば、上記で引用したR=G=B=192のと
きは、記録では、イエローY、淡シアンlcと淡マゼン
タlmの各インクが用いられる。
【0008】図1に示すように、記録ヘッドは、図中矢
印で示す主走査方向に走査し、この間に記録ヘッドのイ
ンク吐出口からインクを吐出して記録を行なう。そし
て、上記矢印に示す方向とは逆方向に記録ヘッドが移動
する間に、副走査方向に用紙の紙送りが行なわれる。こ
の記録ヘッドの主走査と用紙の紙送りとを繰り返すこと
により、用紙の1頁全体に記録がなされていく。
【0009】この図から明らかなように、記録へッドの
ある主走査の記録では、記録開始位置から主走査方向に
沿って濃度が上昇していること、および、副走査方向に
沿って濃度が上昇していることがわかる。
【0010】図2は、図1に示したパッチパターンより
も、インク吐出によって単位面積あたりに打ち込まれる
インクの量や、インクの種類が多くなる信号値、例え
ば、図3において、R=G=B=96を用いた場合の濃
度分布を示す図である。この図からは、単位面積あたり
に打ち込まれるインクの量やインクの種類が多くなる
と、図1にて説明した傾向が顕著に現われることがわか
る。すなわち、用紙に対する濃度変化の度合いがより急
激になり、用紙の位置による濃度の違いがより大きくな
る。
【0011】同一の用紙における記録濃度変動の他の要
因として、記録ヘッド走査の駆動に起因するものが知ら
れている。記録ヘッドは、主走査方向の走査のための移
動に関して、一例として、図4に示すように駆動され
る。
【0012】記録ヘッドの移動に対して同一の時間間隔
でインクが吐出されるものとすると、記録ヘッドの走査
にかかる移動速度が低速な領域ではドットが密に形成さ
れ、また、記録ヘッドの走査速度が高速である領域では
ドットが粗に形成されることになる。一方、図4に示す
駆動例において、記録ヘッドの移動速度が一定の領域以
外の加速領域および減速領域それぞれは、速度そのもの
が変化する領域であるが、一般に、この領域(図4にお
いて、「記録ヘッド移動速度の不安定性により濃度が不
安定な領域」として示される領域)でも記録を行ない、
用いる用紙に関して装置の小型化などを図っている。し
かし、これらの領域は速度が最大となる速度一定の領域
より速度が小さく、かつ速度が比較的大きく変化する領
域である。このため、この「記録ヘッド移動速度の不安
定性により濃度が不安定な領域」に対応して記録される
用紙の端部では、同一のヘッド駆動信号によって記録を
行ったとしても、用紙の中心部に比較して、形成される
ドットはより密となって濃度が高く記録される傾向があ
る。
【0013】以上のように、同じ信号値でも用紙の位置
によって記録される濃度が異なることがあり、そのよう
な場合には、キャリブレーションに際して記録されるパ
ッチパターンの測定濃度も、同様にそのプリンタの記録
特性を正確に反映したものとはならず、これに基づいて
作成される、上述のRGB値(または、CMYK値、あ
るいはこれに加えて淡インクにかかるlclm値)−X
YZ値(またはLab値)対応テーブルなどの、キャリ
ブレーションデータは精度が低いものとなる。そして、
その結果、最終的に得られるプリンタの出力用プロファ
イルの精度も低いものとなってしまうことがある。
【0014】このようなパッチパターンを記録する際の
用紙における位置ごとの測定データのばらつきを軽減す
る構成として、例えば、特開平7−209946号公報
に開示されたものが知られている。これは、図5に示す
ように、パッチをその用紙内においてランダムに配置さ
れるように記録することで、プリンタによる同一紙面内
の記録の不均一性によって、色空間の一つの領域内にあ
る(RGB値の近い)すべての色が影響を受けないよう
にしている。更に特定の一部のパッチについては、同じ
色(濃度)のパッチを繰り返して記録し、その測定結果
から同じ色のパッチの測定値の平均を求め、これをその
色の測定データとすることで一部の色については、より
記録−測定精度を上げている。そして、これらにより、
用紙の位置に関した測定濃度について、より偏りのない
データが得られるようにしている。また、上記公報で
は、図5に示すように、用紙の端部(周縁部)をパッチパ
ターンの非記録領域とすることより、パッチパターンの
記録領域を用紙のより内側とし、用紙端部におけるヘッ
ド移動の速度変化による濃度のばらつきをも防いでい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されるように、パッチをランダムに配置して得
られる測定データは、用紙の位置に依存して色空間の一
つの領域内にある(RGB値の近い)すべての色が影響
を受けないものであっても、記録ヘッドの走査に伴うヘ
ッド温度の上昇に起因した記録濃度の変化に関して偏り
をもったものとなる可能性が高い。すなわち、このヘッ
ド温度変動に起因した濃度変化は、概略、図1、図2に
示したように、用紙に関してその一つの角からこれと用
紙の中心に関して点対象な角に向かって徐々に増加する
ものであって、ある一定の傾向を有したものである。こ
のため、ランダムに配置されたパッチから得られる測定
データや、一部のパッチを空間的にランダムに配置して
測定した測定データの平均値においても、上記一定の傾
向が比較的顕著に現れる場合がある。
【0016】また、上記公報のように、単に記録動作を
行なわない領域を設けても、記録ヘッドの移動速度の変
動に起因した濃度のばらつきは解消し得ても上述のヘッ
ド温度の変化に起因した測色データのばらつきを低減す
ることはできないことは明らかである。
【0017】本発明は、上述した従来の問題点を解消す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、記録ヘッドの移動速度の変化と記録ヘッドの温度変
化に起因した、パッチパターンにおける濃度のばらつき
の影響が精度よく低減されたパッチ測定を可能とするパ
ッチパターンを記録することができるキャリブレーショ
ン装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション
方法およびキャリブレーション用テスト画像を記録した
記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、記録装置のキャリブレーションに用いるテスト画像
を当該記録装置に記録させるためそのテスト画像データ
を出力するキャリブレーション装置において、テスト画
像は、測定対象となる測定用画像と測定の対象とならな
いダミー画像とを含み、前記ダミー画像は記録媒体にお
いて前記測定用画像が記録される周囲の少なくとも一部
に記録されるものであることを特徴とする。
【0019】好ましくは、記録装置は、当該記録ヘッド
を記録媒体に対して走査させることおよび該走査の方向
とは異なる方向に記録媒体を所定量搬送することを繰り
返すことによってテスト画像を記録する装置であり、前
記テスト画像は、前記記録ヘッドの一回の走査範囲にお
ける両端に前記ダミー画像が記録され、該両端のダミー
画像に挟まれるように前記測定用画像が記録されたもの
であることを特徴とする。
【0020】また、記録装置のキャリブレーションに用
いるテスト画像を当該記録装置に記録させるためそのテ
スト画像データを出力する処理を含んだキャリブレーシ
ョン方法において、テスト画像は、測定対象となる測定
用画像と測定の対象とならないダミー画像とを含み、前
記ダミー画像は記録媒体において前記測定用画像が記録
される周囲の少なくとも一部に記録されるものであるこ
とを特徴とする。
【0021】好ましくは、記録装置は、当該記録ヘッド
を記録媒体に対して走査させることおよび該走査の方向
とは異なる方向に記録媒体を所定量搬送することを繰り
返すことによってテスト画像を記録する装置であり、前
記テスト画像は、前記記録ヘッドの一回の走査範囲にお
ける両端に前記ダミー画像が記録され、該両端のダミー
画像に挟まれるように前記測定用画像が記録されたもの
であることを特徴とする。
【0022】以上の構成によれば、キャリブレーション
に用いるテスト画像は、測定対象となる測定用画像と測
定の対象とならないダミー画像とを含み、上記ダミー画
像は記録媒体において上記測定用画像が記録される周囲
の少なくとも一部に記録されるものであるので、想定用
画像を記録する前にダミー画像の記録によって記録ヘッ
ドなどの記録手段の温度をある程度上昇させて安定化す
ることができる。これにより、測定用画像を記録する際
に記録ヘッドなどの温度が変動することによる記録濃度
のばらつきを抑制することが可能となる。
【0023】さらに好ましい形態によれば、上記テスト
画像は、記録ヘッドの一回の走査範囲における両端にダ
ミー画像が記録され、その両端のダミー画像に挟まれる
ように測定用画像が記録されたものであるので、記録ヘ
ッドの走査によってテスト画像を記録する場合に、その
走査の移動にかかる速度変動が生じる走査範囲の両端に
は、測定用画像を記録しないようにでき、これにより、
上記速度変動による記録濃度のばらつきをも抑制するこ
とが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0025】[第1の実施形態]図6は、本発明の一実
施形態にかかるプリントシステムの構成を示すブロック
図である。
【0026】図6において、ホストコンピュータ100
には、例えばインクジェット記録装置としてのプリンタ
106とモニタ105が接続されいてる。ホストコンピ
ュータ100は、ワープロ、表計算、インターネットブ
ラウザ等のアプリケーションソフトウエア101と、O
S(オペレーションシステム)102、このアプリケーシ
ョンによってOS102に発行される出力画像を示す各
種描画命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、
グラフィックス描画命令)を処理し印刷データを作成す
るプリンタドライバ103、およびアプリケーションが
発行する各種描画命令群を処理してモニタ105に表示
を行うモニタドライバ104をソフトウエアとして有し
ている。
【0027】ホストコンピュータ100は、これらソフ
トウエアが動作可能な各種ハードウエアとして中央演算
処理装置(CPU)108、ハードディスクドライバ(H
D)107、ランダムアクセスメモリ(RAM)109、
リードオンリーメモリ(ROM)110等を備える。
【0028】図6に示されるホストコンピュータの実施
形態として、例えば一般的に普及しているIBM社のA
Tコンパチブルのパーソナルコンピュータに、マイクロ
ソフト社のwindows95をOSとして使用し、任
意の印刷可能なアプリケーションをインストールし、モ
ニタとプリンタを接続した形態を挙げることができる。
【0029】ホストコンピュータ100は、モニタに表
示された表示画像に基づき、アプリケーション101に
より、文字などのテキストに分類されるテキストデー
タ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィッ
クスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像デー
タなどを用いて出力画像データを作成する。そして、出
力画像データを印刷出力するときには、アプリケーショ
ン101からOS102に印刷出力要求を行い、グラフ
ィックスデータ部分はグラフィックス描画命令、イメー
ジ画像データ部分はイメージ描画命令で構成される出力
画像を示す描画命令群をOS102に発行する。OS1
02はアプリケーションの出力要求を受け、出力プリン
タに対応するプリンタドライバ103に描画命令群を発
行する。
【0030】プリンタドライバ103はOS102から
入力した印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ106
で印刷可能な記録データを作成してプリンタ105に転
送する。すなわち、プリンタ106が、記録ヘッドの走
査によって記録を行なう方式のラスタープリンタである
場合は、プリンタドライバ103はOS102からの描
画命令に対して、順次、本発明の一実施形態にかかるプ
ロファイルによる処理を含む画像処理を行い、RGBそ
れぞれ24ビットのページメモリにラスタライズする。
そして、すべての描画命令をラスタライズした後、RG
B24ビットページメモリの内容をプリンタ106が記
録可能なデータ形式、例えば、CMYKlclmの各デ
ータに変換してプリンタに転送する。
【0031】図7は、上記のプリンタドライバ103で
行われる処理を示す図である。
【0032】プリンタドライバ103の画像補正処理部
120は、OS102から入力した描画命令群に含まれ
る色情報に対して、画像補正処理を行う。この画像補正
処理では、RGBの色情報を輝度・色差信号に変換し、
その輝度信号に対して露出補正処理を行い、この補正さ
れた輝度・色差信号をRGB色情報に逆変換する処理を
行なう。
【0033】次に、プリンタ用補正処理部121は、ま
ず、画像補正処理部120で上記のように処理されたR
GB色情報によって描画命令をラスタライズし、RGB
各24ビットのページメモリ上にラスター画像を生成
し、色再現空間マッピング処理、CMYKlclmへの
色分解処理、階調補正処理を行ない、最終的に、各画素
に関してプリンタ106の色再現性に依存したCMYK
lclmデータを生成する。そして、プリンタ106で
記録可能なこの記録データをプリンタ106に転送す
る。
【0034】なお、以上の構成のホストコンピュータ1
00は、後述されるように、プリンタ106のキャリブ
レーショに際して、パッチパターンの生成およびそのプ
リンタ106への出力、さらには、パッチパターンの測
定結果に基づくカラーマッチング処理を実行するもので
あり、この意味で、本明細書ではホストコンピュータ1
00はキャリブレーション装置を構成する。しかし、後
述のキャリブレーションに関する一連の処理もしくはそ
の一部が、例えばプリンタ106などのホストコンピュ
ータ以外の装置において実行される場合には、その装置
も上記キャリブレーション装置を構成することはもちろ
んである。
【0035】図8は、上述したプリンタ106を示す斜
視図である。本実施形態のプリンタは、その記録ヘッド
がインクジェット方式であり、また、この記録ヘッドを
用紙などの記録媒体に対して走査し記録を行なうシリア
ルタイプの記録装置である。
【0036】本実施形態では、インクについてC、M、
Y、K、lc、lmの6色のインクを用いるが、図8で
は図示および説明の簡略化のため、以下では、C、M、
Y、Kの4色のインクについてそれぞれの記録ヘッドを
用いる場合について説明するが、基本的な記録装置の動
作は、用いるインクの種類にかかわらず同様であること
はもちろんである。
【0037】図8において、記録ヘッド1C、1M、1
Y、1Kは、それぞれインクを吐出するための複数の吐
出口を具える。各吐出口に連通するノズルには、ヒータ
などの電気熱変換素子が設けられ、これが発生する熱エ
ネルギーを用いてインクに気泡を生じさせこの気泡の圧
力によって吐出口よりインク滴を吐出することができ
る。それぞれの記録ヘッドから異なる色のインクが吐出
され、これらのインク滴によるドットの混色により記録
媒体上にカラー画像などを記録することができる。
【0038】本実施形態の記録ヘッド1K、1C、1
M、1Yは、キャリッジ201において、着脱自在に搭
載されるものであり、また、そのキャリッジの移動方向
である主走査方向に相互に所定の間隔で搭載されてい
る。従って、走査においてこの搭載順序でインクが吐出
されて記録が行なわれる。例えば、レッド(以下、R)
の画像を記録する場合、まず、マゼンタ(M)インクが
吐出されてその液滴が記録媒体上に付与された後、この
Mインク滴の上にイエロー(Y)インクの液滴が着弾し
てレッドのドットが形成される。以下、同様にグリーン
(以下、G)の場合はCインク、Yインクの順に、ブル
ー(以下、B)では、Cインク、Mインクの順にそれぞ
れインクが吐出されてそれらの液滴が着弾し各色のドッ
トを形成することができる。ただし、それぞれの記録ヘ
ッド相互の間隔に応じて、インクが吐出されるタイミン
グが異なることはいうまでもない。例えば、図22に示
すように、Gドットを形成するとき、Cインクを吐出し
た後、記録ヘッド間隔の2ピッチ分の遅れを持ってYイ
ンクの吐出が行われる。
【0039】キャリッジ201は、キャリッジ駆動モー
タ8の駆動力が、ベルト6、7などの伝達機構によって
伝達されることにより、ガイド軸4およびガイド板5に
沿って移動することができる。そして、この移動によ
り、上述した記録ヘッドの走査などが可能となる。そし
て、キャリッジ201による記録ヘッドの一回の走査ご
とに、不図示の搬送機構によって、記録用紙などの記録
媒体を副走査方向(図中、矢印Cで示す方向)に所定量搬
送する、紙送りが行なわれることにより、用紙の全体に
画像等の記録が行なわれる。
【0040】このキャリッジ201による移動範囲の一
方の端部には、回復ユニット400が設けられる。回復
ユニット400は、各記録ヘッドに対応したキャップ4
20やブレード640を具え、各記録ヘッドの吐出性能
を良好に保つための処理を行なう。例えば、プリンタの
非記録時には、キャップ420がそれぞれ対応する記録
ヘッドの吐出口が設けられた面を覆い、これにより、吐
出口を介してインクの水分等が蒸発するのを防ぎ、非記
録時における吐出口内のインクの粘度増加や乾燥等を低
減することができる。また、回復ユニット400は、キ
ャップ420によって上述のように記録ヘッドの吐出口
配設面を覆った状態で、所定のポンプによってキャップ
の内部を負圧とすることにより吐出口を介してインクを
吸引排出する処理を行なう。これによって、吐出口内の
増粘したインクや乾燥したインクなどを除去することが
できる。また、ブレード640は、記録ヘッドの移動範
囲に突出するよう設けられており、これにより、記録ヘ
ッドの移動に伴いその吐出口配設面を掃拭し、この面に
付着した微細なインク滴や水滴、さらには塵埃などを除
去することができる。以上のような機能を有する回復ユ
ニット400が設けられる位置は、上述のように、非記
録時などに記録ヘッドが待機する位置であり、このため
記録ヘッドのこの位置をホームポジション(以下、HP
ともいう)と称している。
【0041】各記録へッドに対するインクの供給は、イ
ンクカセット10K、10C、10M、10Yから供給
チューブ列9を介して行なわれる。
【0042】次に、図9は、図7で示したプリンタドラ
イバ103におけるプリンタ用補正処理部121の詳細
な構成を示す図である。
【0043】図9に示すように、画像補正処理部120
(図7参照)から入力された画像データは、まず、画像信
号入力部B1にR、G、Bのデータとして入力される。
この入力部B1への画像信号源は、例えば、図7の説明
にて説明した、ラスタライズされた画像を保持している
ページメモリとすることができる。この画像信号は、前
段色信号変換部B2に入力され、ここでカラーマッチン
グ処理が施されてプリンタに依存したR′、G′、B′
信号に変換される。なお、このカラーマッチング処理で
使用されるカラーマッチングのためのプロファイル(前
段色処理テーブル)の作成時に用いる(R‘G’B‘−
L*a*b*)テーブルの作成方法が、、図10等を参
照して以下に詳述されるように、本実施形態のキャリブ
レーションの対象となる処理である。
【0044】この前段色信号変換部B2で得られる信号
を、後段色信号変換部B3に入力し、プリンタの記録特
性を考慮した色分解処理(後段色処理)が施されること
により、C、M、Y、K、lc、lmの各信号が得られ
る。この色処理では、図3にて説明したような振り分け
(色分解)テーブルが用いられる。次に、階調補正部B
4は、これらの信号に対し、二値化処理を含む階調補正
およびハーフトーン処理を行ない、画像出力部B5はこ
の信号を、所定のタイミングでプリンタ106へ出力す
る。
【0045】なお、以上図9に示したプリンタ用補正処
理部121の構成は、通常の記録処理を行うときに用い
られるものであり、キャリブレーションに際してテスト
画像としてのパッチパターンを記録するときのプリンタ
用補正処理は、後述されるように、用紙の端部に記録す
るパッチとそれ以外に記録するパッチとで別の処理を行
なうべく、別の回路もしくは処理が行なわれるものであ
る。
【0046】上述した前段色信号変換部B2では、その
色処理のためのルックアップテーブル(以下、LUТも
しくは単にテーブルという)が用いられるが、その生成
処理、すなわち、本実施形態のキャリブレーション処理
について以下に説明する。
【0047】図10は、前段色信号変換部B2で用いら
れるLUТの生成処理について、特に各データの流れに
着目して説明する図である。
【0048】前段色信号変換部B2のLUТは、信号R
GBによるモニタ105と信号R’G’B’によるプリ
ンタ106のそれぞれ異なる色空間を有する出力機器相
互のカラーマッチングを行うための3次元ルックアップ
テーブルであり、図10においてLUТ D12がそれ
に該当する。
【0049】このLUТの生成は、概略、モニタ105
のRGBデータD3とプリンタ106のR’G’B’デ
ータD11を、それぞれそれらの機器に依存しない色空
間(デバイス非依存空間)のデータに変換し、この空間で
モニタのRGBデータD3とプリンタのR’G’B’デ
ータD11との対応付けを行うことによって得られるも
のである。
【0050】モニタのRGBによる空間のデバイス非依
存空間への変換 モニタのRGBによる空間は、例えば、sRGBなどの
規格による変換式を用いてデバイス非依存空間であるX
YZ空間に変換することができる。本実施形態では、さ
らにこのXYZ空間を人間の色覚を考慮して、CIEの
空間に変換する。
【0051】プリンタのR’G’B’による空間のデバ
イス非依存空間への変換 本実施形態では、上述したように、プリンタとして通常
用いられる濃度のインクC、M、Y、Kとこれらのイン
クより染料濃度が低いシアン、マゼンタの淡インクl
c、lmの計6色のインクを吐出して記録を行なうこと
ができるものである。このプリンタで用いる6色のデー
タは、後段色信号変換部B3(図9参照)において、前段
色信号変換部B2のカラーマッチングで得られる信号
R’G’B’に基づいて得られるものである。一方、本
実施形態のようなインクジェットプリンタでは、例え
ば、インクによって形成したドットの粒状感や、記録媒
体が単位時間もしくは単位面積あたりに受容可能なイン
ク量などが記録品位に影響を及ぼす。このため、後段色
信号変換部B3は、これらの条件を考慮した上で、R’
G’B’の入力データに対して色分解処理を行ない、適
切なC、M、Y、K、lc、lmの各色データを出力す
るようそのLUT D1(図10)が定められる。
【0052】このように、前段色信号変換部B2のカラ
ーマッチングで得られる信号R’G’B’を用い、後段
色信号変換部B3を介してプリンタの色処理を操作する
ことにより、プリンタの構成、例えば、用いるインクが
CMYKの4色であるとか、CMYKlclmの6色で
あるとかといったものに左右されることなく、その結
果、プリンタを、単にR’G’B’のデータに基づいて
その色処理を操作できるRGBデバイスとして扱うこと
が可能となる。
【0053】以上のようなR’G’B’とこれが変換さ
れるデバイス非依存空間との関係を求める場合に、プリ
ンタの発色特性を予測することは困難である。すなわ
ち、本実施形態のようなインクジェットプリンタでは、
インクの混色による発色の変化、記録媒体上でのインク
の浸透の仕方による発色の変化等、複雑かつ多岐にわた
る要因によって、その発色特性を予測することは困難な
ものとなる。
【0054】このため、一般にはプリンタの可能な所定
のR’G’B’データの組み合わせに基づいて適当なサ
ンプリング間隔でパッチを記録し、この記録されたパッ
チを、直接、例えばGretag社のSpectrol
io等の測色器によって測定することにより、プリンタ
の信号R’G’B’による色再現空間に対応した格子点
データ、すなわち、所定のプリンタの信号R’G’B’
に対応するL 空間データを求める。
【0055】なお、任意のプリンタの信号R’G’B’
の値に対するL空間の値(デバイス非依存空
間での座標値)は、上記格子点のL値を、例
えば4面体補間など、公知の補間演算処理によって演算
して求めることができる。
【0056】本実施形態では、LUTの格子点間隔にか
かわる、プリンタのR’G’B’信号値のサンプリング
間隔を32とする。この結果、このR’G’B’信号そ
れぞれの値0〜255は、0、32、64、96、12
8、160、192、224、255の各色9つの値に
よる格子点、すなわち、9×9×9=729個の格子点
(図10のD11)のLUТとして用いられる。
【0057】デバイス非依存空間におけるプリンタの色
再現特性の取得 上述のようにプリンタのR’G’B’空間からデバイス
非依存空間への変換は、パッチを記録しそれを測色する
ことにより求める。この場合、前述したように、パッチ
を記録する際に、記録ヘッドの温度変動や走査速度の変
動によって記録濃度がばらつくことがある点を考慮し、
そのばらつきを低減できる、パッチパターンの記録を行
ない、また、その測色データの処理を行なう。
【0058】(パッチパターン)図1、図2に示したよう
に、インクジェットプリンタにおいてパッチパターンを
記録する場合、用紙に対して、記録開始位置から主走査
方向に離れるほど、また、記録開始位置から副走査方向
に離れるほど濃度が高くなる。この一つの原因は、記録
に伴って生じる熱の記録ヘッドへの蓄熱によって、図1
1に示すように、記録ヘッドの温度が上昇することによ
るものである。
【0059】なお、図11では、実線で示す副走査方向
の記録開始位置にかかる温度上昇曲線の右端部より、破
線で示す副走査方向の中間位置での温度上昇曲線の左端
部での温度の方が低くなっている。これは、記録ヘッド
は、主走査方向の一方向の走査時にのみインクを吐出し
て記録を行ない、主走査方向の逆方向の移動時には、イ
ンクを吐出しない方式で記録を行っているため、インク
を吐出しない復路の走査の間に記録ヘッドの温度が低下
するためである。このような記録ヘッドの温度上昇特性
は、記録幅(=復路での記録ヘッドの休止時間)や吐出
させるインクの種類(色)、吐出インク量等の記録状態
によって異なり、例えば、用紙左端から記録を開始した
とすると、用紙左端と用紙右端では、インク吐出状態に
伴って、記録ヘッドの温度が異なり、インク吐出量が増
加したり、高温の記録ヘッドからのインク上昇に伴うイ
ンク内染料濃度が増加したりすることがある。したがっ
て、特に用紙端部では、用紙中心部に比べて色再現が不
安定となりやすい。
【0060】また、図4に示したように、記録ヘッドの
移動速度の変動を原因として、用紙の中心部と用紙の端
部とでは記録濃度が異なることがある。
【0061】そこで、本実施形態では、図12に示すよ
うなパッチパターンを記録する。すなわち、パッチパタ
ーンにおいて、測定の対象となるパッチ以外に、用紙の
周縁部に沿って測定の対象とならないダミーパッチを記
録する。なお、実際は上述したRGB各色9つのデータ
の組合せからなる729点のパッチを記録するが、同図
には、図示の簡略化のためそれより少ない数のパッチが
示されている。
【0062】このダミーパッチは、測色の対象とならな
いパッチであり、かつ、記録ヘッドにおけるC、M、
Y、K、lc、lm全ての吐出口からインクを吐出すべ
く記録ヘッドを駆動することにより記録するものであ
る。このように用紙端部もしくは周縁部で全ての吐出口
からインクを吐出すべく記録ヘッドを駆動してダミーパ
ッチを記録することにより、それぞれの走査で使用しな
いノズルを含めてこのダミーパッチの記録で駆動される
ので、測定用パッチを記録するときにはヘッド温度を、
例えば、記録ヘッドが一定のデューティーで駆動される
ときに到達する、ほぼ一定のヘッド温度にすることがで
きる。その結果、ヘッド温度の変動によるパッチ濃度の
ばらつきを低減することが可能となる。
【0063】図12に示すパターンでは、特に、測定用
パッチを記録する走査の前にダミーパッチのみを記録す
る走査(図における上辺の走査)が存在することによっ
て、測定用パッチを記録するときのヘッド温度を十分に
上昇させて一定の温度とすることができる。また、測定
用パッチを記録する走査の最後でもダミーパッチ(図に
おける右辺に沿って配列するダミーパッチ)を記録する
ことにより、次の走査に戻る復路でのヘッド温度の低下
を少なくすることができる。
【0064】また、このダミーパッチにを記録する、走
査範囲の端部は前述したように記録ヘッドの移動速度の
変動が大きい範囲であり、この範囲で測定用パッチを記
録しないことにより、前述した速度変動に起因した濃度
のばらつき自体も生じることがない。
【0065】ダミーパッチは、上述のように全てのノズ
ルについて駆動して記録を行なうものであるが、その記
録データは、例えば、後段色信号変換部B3(図9参照)
が出力する形態で、C=M=Y=K=lc=lm=16
に対応する信号である。ところで、図9に示す画像処理
構成において、このダミーパッチ用データのような全て
の色のインクの信号が均等な値を持つRGBの記録デー
タは、本実施形態で述べているような前段−後段色処理
系に存在しないことが多い。すなわち、前段色信号変換
部B2がそのカラーマッチング処理によって出力するR
‘G’B‘信号の範囲には、全ての色のインクの信号が
均等な値を持つ記録データが存在しないことが多いこと
から、本実施形態では、パッチパターンの記録では図9
に示した画像処理構成は用いず、図13に示す構成を用
いる。図13において、用紙端部検出部B6は、パッチ
パターンデータの中の用紙端部(周縁部)に記録するパッ
チデータであること、すなわち、ダミーパッチであるこ
とを、例えば紙面内での印字位置などの付属的なデータ
によって検出し、用紙端部信号変換切り替え部B7は、
その検出信号に応じて、画像入力部B1から直接送られ
るダミーパッチデータを後段色信号変換部B3へ送るよ
う切り替えを行なう。そして、後段色信号変換部B3
は、図3に示したようなテーブルを用いて上記ダミーパ
ッチ用データを出力する。つまり、結果的に、前段色処
理テーブルでは、一般に、すべてのRGB値(24bi
tフルカラー)に対して、それよりも狭い範囲のR’G
‘B’を割り当てる1対多対応となっているが、この前
段色処理テーブルから参照され得ない範囲のR‘G’B
‘の値に対してCMYKlclmすべてのインクの信号
が均等なテーブルを作成し、パッチデータを記録する際
には、この前段色処理テーブルを通して参照されない領
域のR’G‘B’値をプリンタに送付することで、パッ
チをCMYKlclmすべてのインクの信号が均等な信
号値で記録することができる。
【0066】なお、上述の例では、ダミーパッチデータ
の信号値を、全ての色のインクの記録ヘッドについて駆
動するような値としたが、例えば、温度が特に大きく変
動する記録ヘッドがあり、それが予め分かっている場合
には、その色のインクの記録へッドのみ駆動するような
信号値としてもよい。
【0067】また、R、G、Bの値が同じグレーライン
を記録することによっても、複数色のノズルを駆動させ
ることができる。このような場合には、ダミーパッチを
単にグレー又は彩度の低い色としてもよい。この場合
は、階調性、粒状性が急激に変化しないなどの制約の下
で作成されたテーブルを用いる。
【0068】本実施形態では、以上の図12に示したパ
ッチパターンの他、同図に示すパターンのデータを、そ
の用紙の中心に点対称な配置としたデータよって記録し
たパッチパターンを記録する。そして、これら二つのパ
ッチパターンは以下に示すように測定されて処理され
る。
【0069】(測定データの処理)すなわち、図1、図
2にて前述したように、記録ヘッドの温度上昇による濃
度変化は、パッチパターンの記録開始位置である左上端
部から右に行くほど、また、下に行くほど大きくなり、
パターンの右下端部で最大となる傾向を有する。
【0070】そこで、図14に示すように、順方向に出
力したパッチパターン701(図12に示したもの)から
得た測色データと、これを、その用紙中心を回転の中心
として180度回転したデータに基づいて記録したパッ
チパターン702から得た測色データを求め、それぞれ
対応する位置(図14に示す二つのパッチ行列において
同じ位置)のパッチの測定データを平均(703)したも
のを、修正測色データ704として用いる。この修正測
色データは、上述した測色器を用いて測定されることに
よってデバイス非依存空間であるL空間のデ
ータD2(図10参照)として取得することができる。
【0071】このような修正測色データを用いることに
より、同一紙面内での濃度むらを平均化し、図15に示
すような、より同一紙面内での濃度むらの少ない測定デ
ータを得ることができる。
【0072】ガマットマッピング:モニタのL
空間データからプリンタターゲットへの変換 図16は、プリンタとモニタの色再現範囲の一例を示す
図である。
【0073】同図に示すように、L空間にお
いてモニタのRGBによるガマット(全域)はプリンタの
R'B'G'によるガマットよりも、Lおよび彩度(Satu
ration)のいずれも広くなっており、このため、L
空間でこれらの値を単に対応付けるだけでは、モ
ニタに表示され得るすべてのRGBの組み合わせに対し
てプリンタで適切な色で記録することはできない。そこ
で、Lにおける値は厳密には一致しないまで
も、モニタ表示と類似の色合いでプリンタ出力が可能と
なるよう、ガマットマッピングを行う。
【0074】詳細には、図16に示すように、L
空間のモニタのRGBによるガマットを、例えば明
度L*を保持したまま彩度S(=sqrt(a*×a*
+b*×b*))を下げる、ガマットの圧縮を行なう。
このマッピングにより、図10に示す、モニタのL
空間データD4をプリンタターゲットのL
空間のデータD5への変換関係を得ることができ
る。そして、その変換によって得られるプリンタターゲ
ットのL空間のデータD5は、プリンタの
R'B'G'ガマット(圧縮後のモニタガマット)内に存在
することが可能となる。
【0075】前段色信号変換部のLUТの生成:モニタ
RGBデータ(D3)とプリンタR’G’B’データ(D
11)の対応付け 上述したガマットマッピングによって、プリンタターゲ
ットL*a*b*データ(D5)は、プリンタR'B'G'
ガマット(D2)の中に入るように調整されている。すな
わち、図10において、図12のパッチパターンを記録
するためのモニタのRBGに関する9×9×9のデータ
D3は前述したように所定の演算によってモニタのL
空間データD5に変換され(P1)、さらに、こ
の変換されたモニタのL空間データD5は、
P2→P3→P4→P5の各変換ルートを通って、プリ
ンタR'B'G'データD11と対応付けることができる
ようになっている。
【0076】ここで、プリンタガマット内に納まるよう
に変換されたプリンタターゲットL データD
5のそれぞれの点(L値)に対して、L
→R’G’B’の変換(P4およびP5)が行われる
が、その変換関係は次のように求められるものである。
前述のように、プリンタのR'B'G'データD11と、
これに基づいて記録されるパッチの測定により得られる
修正測定データとしてのプリンタのLデータ
D2との関係からL→R’G’B’変換関係
を求め、この変換関係において、上記データD2の点を
用いた、例えば4面体の補間空間を構成し、この補間空
間内の上記プリンタターゲットLデータD5
の点に対する補間演算を行なうことにより、それに対応
するプリンタR'B'G'データを求める。なお、補間空
間内に納まらない点については外挿して求める。なお、
このL→R’G’B’変換として、逆四面体
補間や、ニューラルネットワークや重回帰式をもちいた
プリンタモデルを構成する変換方法を用いることが可能
である。
【0077】以上のように、変換ルートP1→P2→P
3→P4→P5の処理を順次行うことにより、最終的
に、モニタRGBデータD3とプリンタR'B'G'デー
タD11との関係、すなわち、前段色信号変換部のLU
ТD12を得ることができる。これにより、パッチパタ
ーンに基づくカラーマッチングのプロファイルを得るこ
とになる。
【0078】[第2の実施形態]本実施形態では、上述
した第1の実施形態と略同様の構成にかかるものであ
り、同一の構成についてはその説明を省略する。
【0079】本実施形態は、用紙端部もしくは周縁部に
記録するダミーパッチの他の形態にかかるものである。
【0080】図17は、その一例を示し、ダミーパッチ
の代わりに、測定用パッチが記録される領域の周縁部全
体を記録するものである。このパターンによっても、図
12にて前述したものと濃度ばらつきもしくは濃度むら
の低減について同様の効果を得ることができる。
【0081】また、他の例として、図18や図19に示
すパッチパターンを記録することもできる。この構成
は、特に、測定用パッチを記録する走査において測定用
パッチを記録する直前にダミーパッチを記録すれば十分
にヘッド温度が上昇してその温度が安定する記録ヘッド
を用いる場合には、ダミーパッチのみを記録する動作を
省くことができ、有効な構成である。
【0082】さらに別の例として、図20は、測定デー
タの処理の簡略化にかかるパッチパターンを示す図であ
る。
【0083】第1の実施形態では、図14にて説明した
ように、相互に点対称な二つのパッチパターンを記録
し、これらの対応するパッチの平均データを用いること
により、温度ばらつきによる濃度むらの影響を排除する
ものとしていた。これに対し、図20に示すパッチパタ
ーンは、一度の(1枚の用紙に対する)記録で上述した点
対象なパターンを1枚の用紙に記録する。
【0084】これにより、1枚の用紙の測定をするだけ
で、順方向に出力したパッチから得た測色データと用紙
中心を回転の中心として180度回転したデータに基づ
き記録したパッチから得た測色データを得ることができ
る。
【0085】[第3の実施形態]本実施形態は、ダミー
パッチを図21に示すように構成することにより、上記
第1および第2の実施形態に示した図13に示したよう
なダミーパッチ出力のための専用の構成を用いることな
く、例えば、図21に斜線で示したダミーパッチの信号
値を記録ヘッドのCMYKlclmに対応するノズル全
てをほぼ均等に駆動するような信号値を設定することが
できる。
【0086】なお、以上説明した各実施形態では、ダミ
ーパッチを記録媒体に記録し、実際に記録するものとし
たが、例えば、実際に記録媒体上に記録しなくても、例
えば、図8に示した回復ユニット400の不図示の予備
吐受けなどに吐出を行なっても同様の効果を得ることが
できる。また、実際にインクを吐出させなくても吐出用
ヒータを吐出を生じない程度に駆動する信号をあたえて
加熱しても同様である。
【0087】さらに、上記各実施形態においては、熱エ
ネルギーを用いてインクに状態変化を生起させて吐出口
よりインク滴を吐出することにより記録媒体上にドット
形成し画像記録を行うデバイスを用いて説明したが、シ
リアルプリンタであれば同様の構成で同様の効果を得る
ことができることは、上述の説明からも明らかである。
【0088】[他の実施形態]本発明は上述のように、
複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェ
ース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステ
ムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシ
ミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0089】また、前述した実施形態の機能を実現する
ように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイ
スと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータ
に、前記実施形態機能を実現するためのソフトウェアの
プログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置
のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納された
プログラムに従って前記各種デバイスを動作させること
によって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0090】またこの場合、前記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、およびそのプロ
グラムコードをコンピュータに供給するための手段、例
えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明を構成する。
【0091】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等
を用いることができる。
【0092】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能
が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコ
ンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティン
グシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等
と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にも
かかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる
ことは言うまでもない。
【0093】さらに供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリブレーションに用いるテスト画像は、測定対象と
なる測定用画像と測定の対象とならないダミー画像とを
含み、上記ダミー画像は記録媒体において上記測定用画
像が記録される周囲の少なくとも一部に記録されるもの
であるので、想定用画像を記録する前にダミー画像の記
録によって記録ヘッドなどの記録手段の温度をある程度
上昇させて安定化することができる。これにより、測定
用画像を記録する際に記録ヘッドなどの温度が変動する
ことによる記録濃度のばらつきを抑制することが可能と
なる。
【0095】さらに好ましい形態によれば、上記テスト
画像は、記録ヘッドの一回の走査範囲における両端にダ
ミー画像が記録され、その両端のダミー画像に挟まれる
ように測定用画像が記録されたものであるので、記録ヘ
ッドの走査によってテスト画像を記録する場合に、その
走査の移動にかかる速度変動が生じる走査範囲の両端に
は、測定用画像を記録しないようにでき、これにより、
上記速度変動による記録濃度のばらつきをも抑制するこ
とが可能となる。
【0096】この結果、キャリブレーションにおいて、
記録ヘッドの移動速度の変動や記録ヘッドの温度変動に
起因した、パッチパターン等のテスト画像における濃度
のばらつきの影響が精度よく低減された測定を可能とす
るテスト画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同一のRGB信号値に基づくグレーパッチを同
一の紙面内に行列状に複数配置するよう記録した場合の
濃度分布を模式的に示す図である。
【図2】同一のRGB信号値に基づくグレーパッチを同
一の紙面内に行列状に複数配置するよう記録した場合の
濃度分布の他の例を模式的に示す図である。
【図3】R、G、B信号からなるデータを記録ヘッドの
各インクに対応した信号に変換するテーブルの一部を模
式的に示す図である。
【図4】キャリッジによる記録ヘッド移動における速度
変動を説明する図である。
【図5】一従来例にかかるパッチパターンを模式的に示
す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる記録システムの構
成を示すブロック図である。
【図7】上記システムのホストコンピュータにおいて動
作するプリンタドライバの詳細な構成を示すブロック図
である。
【図8】上記記録システムを構成するインクジェットプ
リンタの外観構成を示す斜視図である。
【図9】図7に示したプリンタドライバのプリンタ用補
正処理部であって、通常の記録における画像処理に用い
られるプリンタ用補正処理部の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】上記記録システムにおいて行なわれるカラー
マッチング処理における、主にデータ変換関係を説明す
る図である。
【図11】記録ヘッドの記録動作に伴う温度変化を説明
する図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかるパッチパターン
を模式的に示す図である。
【図13】図9と同様の図であり、図7に示したプリン
タドライバのプリンタ用補正処理部であって、パッチパ
ターン記録における画像処理に用いられるプリンタ用補
正処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図14】図12に示したパッチパターンおよびそれと
点対称なパッチパターンの測定結果の処理を説明する図
である。
【図15】図14に示した測定結果を示し、測定に濃度
むらのないことを説明する図である。
【図16】プリンタおよびモニタの色再現範囲の一例を
示し、これらのガマットマッピングを説明する図であ
る。
【図17】本発明の他の実施形態にかかるパッチパター
ンを示す図である。
【図18】さらにパッチパターン他の例を示す図であ
る。
【図19】さらにパッチパターン他の例を示す図であ
る。
【図20】本発明のさらに他の実施形態にかかるパッチ
パターンを示す図である。
【図21】本発明のさらに他の実施形態にかかるパッチ
パターンを示す図である。
【図22】図8に示した記録ヘッドの特に配列を示す図
である。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ 101 アプリケーション 102 オペレーティングシステム(ОS) 103 プリンタドライバ 104 モニタドライバ 105 モニタ 106 プリンタ 107 デスクドライブ 108 CPU 109 RAM 110 ROM 120 画像補正処理部 121 プリンタ用補正処理部 B1 画像信号入力部 B2 前段色信号変換部 B3 後段色信号変換部 B4 階調補正部 B5 画像出力部 B6 用紙端部検出部 B7 用紙端部信号切り替え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/40 D 5C077 1/60 1/46 Z 5C079 Fターム(参考) 2C056 EA06 EB27 EB41 EC75 FA03 HA58 2C057 AF25 AL36 AM40 BA03 BA13 2C061 AP01 AQ05 AR01 KK18 KK25 KK26 KK27 KK32 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CH07 CH08 5C074 AA02 BB16 CC26 DD09 DD23 DD28 EE03 FF15 GG09 5C077 LL19 MM27 MP08 PP32 PP33 PP36 PP37 PP77 PQ11 SS01 SS02 TT05 5C079 HB01 HB03 HB08 HB12 LA28 LB02 MA10 MA11 NA03 NA21 PA03

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置のキャリブレーションに用いる
    テスト画像を当該記録装置に記録させるためそのテスト
    画像データを出力するキャリブレーション装置におい
    て、 テスト画像は、測定対象となる測定用画像と測定の対象
    とならないダミー画像とを含み、前記ダミー画像は記録
    媒体において前記測定用画像が記録される周囲の少なく
    とも一部に記録されるものであることを特徴とするキャ
    リブレーション装置。
  2. 【請求項2】 記録装置は、当該記録ヘッドを記録媒体
    に対して走査させることおよび該走査の方向とは異なる
    方向に記録媒体を所定量搬送することを繰り返すことに
    よってテスト画像を記録する装置であり、前記テスト画
    像は、前記記録ヘッドの一回の走査範囲における両端に
    前記ダミー画像が記録され、該両端のダミー画像に挟ま
    れるように前記測定用画像が記録されたものであること
    を特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション装
    置。
  3. 【請求項3】 前記テスト画像は、当該テスト画像を記
    録する第1回目の前記走査を含む走査の走査範囲全体に
    前記ダミー画像が記録されたものであることを特徴とす
    る請求項2に記載のキャリブレーション装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体における、前記測定用画像を記
    録するためのテスト画像データの値に関した測定用画像
    の記録位置が、当該測定用画像の記録位置中心に関して
    相互に点対称な測定用画像を有した一対のテスト画像を
    前記記録装置に記録させることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記一対のテスト画像は、一つの記録媒
    体に記録されることを特徴とする請求項4に記載のキャ
    リブレーション装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置は、複数の記録色に対応し
    た複数の記録ヘッドを具え、該記録装置に前記ダミー画
    像を記録する際に前記複数の記録ヘッドの全てが用いら
    れるテスト画像データを出力すべく、ダミー画像のテス
    ト画像データ生成処理を、測定用画像のテスト画像デー
    タ生成処理と異ならせたことを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置は、複数の記録色に対応し
    た複数の記録ヘッドを具え、該記録装置に前記ダミー画
    像を記録する際に前記複数の記録ヘッドの一部が用いら
    れるテスト画像データを出力すべく、ダミー画像のテス
    ト画像データ生成処理を行なうことを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載のキャリブレーション装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録装置は、複数の記録色に対応し
    た複数の記録ヘッドを具え、前記ダミー画像は、前記複
    数の記録ヘッドにより記録される複数の記録色によって
    記録されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のキャリブレーション装置。
  9. 【請求項9】 前記テスト画像における前記測定用画像
    の測定結果に基づいて、前記記録装置で用いる記録デー
    タの生成処理にかかる画像処理部の処理内容を較正して
    前記記録装置のキャリブレーション処理を行なう手段を
    さらに具え、該手段は、前記一対のテスト画像における
    測定用画像のそれぞれの測定結果の統計処理結果に基づ
    いて前記キャリブレーション処理を行なうことを特徴と
    する請求項4または5に記載のキャリブレーション装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行なうものであることを特徴とする請求項2ない
    し9のいずれかに記載のキャリブレーション装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によって
    インクを吐出することを特徴とする請求項10に記載の
    キャリブレーション装置。
  12. 【請求項12】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    キャリブレーションに用いられるテスト画像を記録する
    ことができるインクジェット記録装置において、 前記テスト画像を記録する際に、当該記録領域以外で記
    録ヘッドから所定のインク吐出を行なうことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によって
    インクを吐出することを特徴とする請求項12に記載の
    インクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 記録装置のキャリブレーションに用い
    るテスト画像を当該記録装置に記録させるためそのテス
    ト画像データを出力する処理を含んだキャリブレーショ
    ン方法において、 テスト画像は、測定対象となる測定用画像と測定の対象
    とならないダミー画像とを含み、前記ダミー画像は記録
    媒体において前記測定用画像が記録される周囲の少なく
    とも一部に記録されるものであることを特徴とするキャ
    リブレーション方法。
  15. 【請求項15】 記録装置は、当該記録ヘッドを記録媒
    体に対して走査させることおよび該走査の方向とは異な
    る方向に記録媒体を所定量搬送することを繰り返すこと
    によってテスト画像を記録する装置であり、前記テスト
    画像は、前記記録ヘッドの一回の走査範囲における両端
    に前記ダミー画像が記録され、該両端のダミー画像に挟
    まれるように前記測定用画像が記録されたものであるこ
    とを特徴とする請求項14に記載のキャリブレーション
    方法。
  16. 【請求項16】 前記テスト画像は、当該テスト画像を
    記録する第1回目の前記走査を含む走査の走査範囲全体
    に前記ダミー画像が記録されたものであることを特徴と
    する請求項15に記載のキャリブレーション方法。
  17. 【請求項17】 記録媒体における、前記測定用画像を
    記録するためのテスト画像データの値に関した測定用画
    像の記録位置が、当該測定用画像の記録位置中心に関し
    て相互に点対称な測定用画像を有した一対のテスト画像
    を前記記録装置に記録させることを特徴とする請求項1
    4ないし16のいずれかに記載のキャリブレーション方
    法。
  18. 【請求項18】 前記一対のテスト画像は、一つの記録
    媒体に記録されることを特徴とする請求項17に記載の
    キャリブレーション方法。
  19. 【請求項19】 前記記録装置は、複数の記録色に対応
    した複数の記録ヘッドを具え、該記録装置に前記ダミー
    画像を記録する際に前記複数の記録ヘッドの全てが用い
    られるテスト画像データを出力すべく、ダミー画像のテ
    スト画像データ生成処理を、測定用画像のテスト画像デ
    ータ生成処理と異ならせたことを特徴とする請求項14
    ないし18のいずれかに記載のキャリブレーション方
    法。
  20. 【請求項20】 前記記録装置は、複数の記録色に対応
    した複数の記録ヘッドを具え、該記録装置に前記ダミー
    画像を記録する際に前記複数の記録ヘッドの一部が用い
    られるテスト画像データを出力すべく、ダミー画像のテ
    スト画像データ生成処理を行なうことを特徴とする請求
    項14ないし18のいずれかに記載のキャリブレーショ
    ン方法。
  21. 【請求項21】 前記記録装置は、複数の記録色に対応
    した複数の記録ヘッドを具え、前記ダミー画像は、前記
    複数の記録ヘッドにより記録される複数の記録色によっ
    て記録されることを特徴とする請求項14ないし18の
    いずれかに記載のキャリブレーション方法。
  22. 【請求項22】 前記テスト画像における前記測定用画
    像の測定結果に基づいて、前記記録装置で用いる記録デ
    ータの生成処理にかかる画像処理部の処理内容を較正し
    て前記記録装置のキャリブレーション処理を行なうステ
    ップをさらに具え、該ステップは、前記一対のテスト画
    像における測定用画像のそれぞれの測定結果の統計処理
    結果に基づいて前記キャリブレーション処理を行なうこ
    とを特徴とする請求項17または18に記載のキャリブ
    レーション方法。
  23. 【請求項23】 記録装置のキャリブレーションに用い
    るテスト画像を当該記録装置に記録させるためそのテス
    ト画像データを出力する処理を含んだキャリブレーショ
    ン方法において、 前記記録装置はインクを吐出する記録ヘッドを用いて前
    記テスト画像を記録するものであり、該テスト画像を記
    録する際に、当該記録領域以外で記録ヘッドから所定の
    インク吐出を行なうことを特徴とするキャリブレーショ
    ン方法。
  24. 【請求項24】 記録装置のキャリブレーションに用い
    るテスト画像を記録した記録媒体において、 テスト画像は、測定対象となる測定用画像と測定の対象
    とならないダミー画像とを含み、前記ダミー画像は記録
    媒体において前記測定用画像が記録される周囲の少なく
    とも一部に記録されるものであることを特徴とする記録
    媒体。
  25. 【請求項25】 記録装置は、当該記録ヘッドを記録媒
    体に対して走査させることおよび該走査の方向とは異な
    る方向に記録媒体を所定量搬送することを繰り返すこと
    によってテスト画像を記録する装置であり、前記テスト
    画像は、前記記録ヘッドの一回の走査範囲における両端
    に前記ダミー画像が記録され、該両端のダミー画像に挟
    まれるように前記測定用画像が記録されたものであるこ
    とを特徴とする請求項24に記載の記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記テスト画像は、当該テスト画像を
    記録する第1回目の前記走査を含む走査の走査範囲全体
    に前記ダミー画像が記録されたものであることを特徴と
    する請求項25に記載の記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記測定用画像を記録するためのテス
    ト画像データの値に関した測定用画像の記録位置が、当
    該測定用画像の記録位置中心に関して相互に点対称な測
    定用画像を有した一対のテスト画像が記録されたことを
    特徴とする請求項24ないし26のいずれかに記載の記
    録媒体。
  28. 【請求項28】 前記一対のテスト画像は、一つの記録
    媒体に記録されることを特徴とする請求項27に記載の
    記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記記録装置は、複数の記録色に対応
    した複数の記録ヘッドを具え、前記ダミー画像は、前記
    複数の記録ヘッドにより記録される複数の記録色によっ
    て記録されることを特徴とする請求項24ないし28の
    いずれかに記載の記録媒体。
  30. 【請求項30】 情報処理装置によって読取り可能にプ
    ログラムを格納した記憶媒体であって、該プログラム
    は、 記録装置のキャリブレーションに用いるテスト画像を当
    該記録装置に記録させるためそのテスト画像データを出
    力する処理を含んだキャリブレーション処理であって、 前記テスト画像は、測定対象となる測定用画像と測定の
    対象とならないダミー画像とを含み、前記ダミー画像は
    記録媒体において前記測定用画像が記録される周囲の少
    なくとも一部に記録されるものである処理を含むことを
    特徴とする記憶媒体。
JP2001187109A 2001-06-20 2001-06-20 キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体 Pending JP2003001810A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187109A JP2003001810A (ja) 2001-06-20 2001-06-20 キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体
US10/173,600 US6761426B2 (en) 2001-06-20 2002-06-19 Calibration method in ink jet printing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187109A JP2003001810A (ja) 2001-06-20 2001-06-20 キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003001810A true JP2003001810A (ja) 2003-01-08

Family

ID=19026452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001187109A Pending JP2003001810A (ja) 2001-06-20 2001-06-20 キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6761426B2 (ja)
JP (1) JP2003001810A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005178043A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Seiko Epson Corp 印刷システム、印刷方法、および、プログラム
JP2006031376A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Canon Inc 画像処理装置および色変換方法
JP2006248168A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Seiko Epson Corp カラーチャート、カラーチャート作成装置、カラーチャート作成方法およびカラーチャート作成プログラム
JP2008273205A (ja) * 2007-04-30 2008-11-13 Xerox Corp 複数のプリントヘッドのためのバンディング調節方法、バンディング調節システム及びインクジェット画像形成デバイス

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4750262B2 (ja) * 2000-10-31 2011-08-17 富士フイルム株式会社 プロファイル作成装置、プロファイル作成方法、およびプロファイル作成プログラム記憶媒体
JP2003136786A (ja) * 2001-11-01 2003-05-14 Fuji Photo Film Co Ltd 走査型印刷装置
JP2004023740A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Canon Inc データ処理装置およびその方法、並びに、画像処理装置
JP2004181938A (ja) * 2002-11-22 2004-07-02 Canon Inc 記録装置及び記録制御方法
JP4752506B2 (ja) * 2003-10-31 2011-08-17 セイコーエプソン株式会社 印刷方法
US7652789B2 (en) * 2003-11-03 2010-01-26 Seiko Epson Corporation Production of color conversion profile for printing
JP4455034B2 (ja) * 2003-12-08 2010-04-21 キヤノン株式会社 印刷装置および印刷方法
TWI258432B (en) * 2003-12-26 2006-07-21 Ind Tech Res Inst Method for patching element defects by ink-jet printing
JP4547921B2 (ja) * 2004-01-21 2010-09-22 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、及び印刷システム
JP2005212360A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Canon Inc 画像形成方法、画像処理方法およびインクジェット記録装置
JP4205000B2 (ja) * 2004-03-05 2009-01-07 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像処理装置、画像出力装置、画像入力装置、および複合機
US20060152542A1 (en) * 2005-01-11 2006-07-13 Dispoto Gary J System and method for performing measurements on a target medium
US7380897B2 (en) * 2005-06-06 2008-06-03 Lexmark International, Inc. Method and apparatus for calibrating a printhead
JP4646801B2 (ja) * 2005-12-27 2011-03-09 キヤノン株式会社 画像品質の評価方法およびその装置
JP4269182B2 (ja) * 2006-10-18 2009-05-27 セイコーエプソン株式会社 印刷測色制御装置、印刷測色制御方法、印刷測色制御プログラムおよび印刷装置
JP2008118190A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Canon Inc 画像処理装置及びその画像処理方法
US9390352B2 (en) 2008-04-22 2016-07-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Concurrent image and diagnostic pattern printing
JP5428648B2 (ja) * 2009-08-26 2014-02-26 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2011098547A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Olympus Corp 画像記録装置、及び画像記録装置の制御方法
JP5137938B2 (ja) * 2009-12-22 2013-02-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェット記録システム
JP5537194B2 (ja) 2010-03-05 2014-07-02 キヤノン株式会社 カラー画像形成装置
EP2556961B1 (en) * 2010-04-09 2019-11-13 Mitsubishi Electric Corporation Thermal transfer printer
JP5558910B2 (ja) 2010-05-17 2014-07-23 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP5631057B2 (ja) 2010-05-17 2014-11-26 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および校正方法
JP5815929B2 (ja) 2010-08-05 2015-11-17 キヤノン株式会社 記録装置及び記録方法
JP6315913B2 (ja) 2013-07-11 2018-04-25 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および検査パターン記録方法
JP6295844B2 (ja) * 2014-06-04 2018-03-20 ブラザー工業株式会社 制御装置
US9168737B1 (en) * 2015-01-29 2015-10-27 Funai Electric Co., Ltd. System and method for ejecting adjustable amounts of ink
US9409390B1 (en) 2015-03-06 2016-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and control method therefor
JP6164237B2 (ja) * 2015-03-09 2017-07-19 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置及び画像形成システム
JP2017173466A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
CN109246330A (zh) * 2017-07-11 2019-01-18 宝成工业股份有限公司 喷印追色方法及其系统

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5416613A (en) 1993-10-29 1995-05-16 Xerox Corporation Color printer calibration test pattern
US6412902B2 (en) * 2000-06-26 2002-07-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Printing head inspecting device and method for printer

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005178043A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Seiko Epson Corp 印刷システム、印刷方法、および、プログラム
JP4543673B2 (ja) * 2003-12-16 2010-09-15 セイコーエプソン株式会社 印刷システム
JP2006031376A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Canon Inc 画像処理装置および色変換方法
JP2006248168A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Seiko Epson Corp カラーチャート、カラーチャート作成装置、カラーチャート作成方法およびカラーチャート作成プログラム
JP4582321B2 (ja) * 2005-03-14 2010-11-17 セイコーエプソン株式会社 カラーチャート
JP2008273205A (ja) * 2007-04-30 2008-11-13 Xerox Corp 複数のプリントヘッドのためのバンディング調節方法、バンディング調節システム及びインクジェット画像形成デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
US6761426B2 (en) 2004-07-13
US20030001918A1 (en) 2003-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003001810A (ja) キャリブレーション装置、インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用テスト画像が記録された記録媒体
US7819497B2 (en) Ink jet printing apparatus and method for selecting print mode
US20040136016A1 (en) Method for controlling a plurality of printing apparatuses
US6722751B2 (en) Method to correct for color error caused by malfunctioning ink ejection elements
JP2012051211A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP5072349B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
US7564591B1 (en) Image processing apparatus and image processing method
US11820154B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2000141714A (ja) 印刷装置および記録媒体
US7414751B2 (en) Printer, print control program, medium having print control program recorded therein, and printing method
JPH10329343A (ja) インクジェット記録方法及び装置
US7328964B2 (en) Image processor, image processing method, printer, printing method, program, and recording medium
US10511744B2 (en) Image processing apparatus and method that suppress difference in colors printed in forward and backward scans, and storage medium
JP6039442B2 (ja) 記録制御装置、記録制御方法および記憶媒体
US7101009B2 (en) Ejection control of quality-enhancing ink
JPH10795A (ja) 画像処理装置、プリント方法およびプリントシステム
US20240066863A1 (en) Printing device and printing method
US20230294415A1 (en) Information processing apparatus, method, and storage medium storing program
JP3593877B2 (ja) 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体
JP2002225317A (ja) 印刷物のメタメリズムの改善
US20230256732A1 (en) Drop size monitoring mechanism
JP2004082346A (ja) 印刷制御装置、印刷システム及び該制御方法、並びに該制御方法を実施するためのプログラム
US20230286288A1 (en) Printing system, printing apparatus, image processing apparatus, image processing method, and control method thereof
JP2000141768A (ja) 画像記録装置
JP2005028661A (ja) 濃淡画像を印刷するための画像処理装置