JP2017173466A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hisashi Nakahara
久司 中原
内山 明彦
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
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Abstract

【課題】ユーザビリティを維持しつつ、良好な画像を形成する。【解決手段】像担持体201と現像剤担持体302との周速比を所定の周速比にして、像担持体201に形成された静電像を現像する通常モードと、像担持体201と現像剤担持体302との周速比を通常モードよりも大きくすることで、記録媒体Pに形成される画像の色域を通常モードよりも拡大する色域拡大モードと、を実行可能な制御部600を有し、制御部600は、画像データの色域が、第1の色域の範囲内である場合に、通常モードによって画像を形成し、画像データの色域が、第1の色域よりも大きい場合に、色域拡大モードで画像を形成する。【選択図】図5

Description

電子写真技術を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来、レーザビームプリンタ等の画像形成装置において、中間転写ベルトの移動方向に複数の画像形成ステーションが併設されるインラインカラー方式が知られている。インラインカラー方式の画像形成装置では、まず、複数の画像形成ステーションにおいて、感光ドラムの表面に静電潜像が形成される。感光ドラムに形成された静電潜像は現像装置によってトナー像として現像される。また、複数の画像形成ステーションで形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト上に重ねて1次転写される。そして、中間転写ベルトに1次転写された各色のトナー像は、用紙などの記録材に2次転写される。その後、トナー像が2次転写された記録材が定着装置によって加熱・加圧されることで、記録材にトナー像が定着する。このようにして、記録材に画像が形成される。ここで、記録材に形成される画像の濃度は、ユーザが望んだ濃度となっていることが望ましい。また、記録材に形成される画像の色味についても、ユーザが望んだ色味となっていることが望ましい。
そこで、特許文献1に開示される技術では、現像ローラにおける現像スリーブから感光ベルト(ベルト状の感光体)に搬送されるトナー量を多くすることで、記録材に形成される画像の色味を調整している。具体的には、特許文献1に開示される技術では、現像ローラは、現像スリーブと、現像スリーブの内部で回転可能なマグネットローラとを有している。そして、マグネットローラの回転速度を上げることで、現像スリーブから感光ベルトに搬送されるトナー量を多くしている。
また、従来、感光ドラムと現像ローラとの周速差を変動させることで、記録材に形成される画像の色味の選択範囲(色域)を増加させたり、画像の濃度を高くする技術が知られている。特許文献2に開示される技術では、感光ドラムと現像ローラとの周速差を変動することで、画像の色域を拡大させるとともに、画像の濃度の上限値を高くしている。また、特許文献2に開示される技術では、感光ドラムと現像ローラとの周速差が大きくなることによるトナーの飛散や画像のかすれなどを抑制している。具体的には、現像ローラの周速を上げることで感光ドラムと現像ローラとの周速差を広げるのではなく、感光ドラムの周速を下げることで感光ドラムと現像ローラとの周速差を広げている。これにより、トナーの飛散や画像のかすれなどを抑制している。
しかし、近年、画像形成装置で形成された画像を、ディスプレイで表示された画像に近づけることが求められている。つまり、記録材に形成される画像の色域が拡大されることが求められている。そのためには、感光ドラムと現像ローラとの周速比を大きくする必要がある。これは、通常の印刷動作とは別に色域が拡大される印刷動作を別に設けることで実現できる。そして、色域が拡大される印刷動作では、通常の印刷動作よりも、感光ドラムと現像ローラとの周速差を大きくする。
しかしながら、感光ドラムと現像ローラとの周速差を大きくした場合、トナー同士が摺動することでトナーが劣化しやすくなる。色域が拡大される印刷動作を長期間実行した場合、トナーが劣化することで画像に不具合が生じるおそれがある。トナーの消費が早い場合には、トナーをすべて使い切った時点でトナーの劣化が少ないため、良好に記録材に画像を形成することができる。しかし、トナーの消費が遅い場合には、トナーをすべて使い切る前にトナーが劣化してしまうため、記録材に形成された画像に不具合が生じるおそれがある。ここで、通常の印刷動作と色域が拡大される印刷動作とをユーザ自身が切り替え
ることにより、トナーの劣化を低減できるとも考えられる。しかしながら、ユーザ自身がそのような設定をする必要があるためユーザビリティが低下する。
特開平8−227222号公報 特開2013−210489号公報
本発明の目的は、ユーザビリティを維持しつつ、良好な画像を形成することである。
上記目的を達成するために、本発明である画像形成装置は、
静電像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に形成された現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体と前記現像剤担持体との周速比を所定の周速比にして、前記像担持体に形成された静電像を現像する通常モードと、
前記像担持体と前記現像剤担持体との周速比を前記通常モードよりも大きくすることで、記録媒体に形成される画像の色域を前記通常モードよりも拡大する色域拡大モードと、を実行可能な制御部を有し、
前記制御部は、画像データの色域が、第1の色域の範囲内である場合に、前記通常モードによって画像を形成し、前記画像データの色域が、前記第1の色域よりも大きい場合に、前記色域拡大モードで画像を形成することを特徴とする。
本発明は、ユーザビリティを維持しつつ、良好な画像を形成することができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 実施例1に係るプロセスカートリッジの概略断面図 実施例1に係る定着装置の概略断面図 実施例1に係る画像形成システムの構成を示すブロック図 実施例1における画像形成動作の流れを示すフローチャート 実施例1においてプリンタテーブルを生成する流れを示すフローチャート 実施例1において画像を形成するトナーの量と画像の濃度との関係を示す図 実施例1に係るプリンタテーブルを例示する模式図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
(実施例1)
<画像形成装置200の全体構成>
本実施例では、通常の濃度で画像を形成する通常画像形成モードと、像担持体としての感光ドラム201と現像剤担持体としての現像ローラ302との周速比を変化させて、画像の色域を拡大させる広色域画像形成モードとを実行可能である。それぞれの画像形成モ
ードでは、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比が異なっている。ここで、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は、周速比=現像ローラ302の周速÷感光ドラム201の周速×100(%)で表される。なお、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は、感光ドラム201と現像ローラ302とが接触する部分における一方向を正方向とする。例えば、接触する部分において同方向に回転している感光ドラム201と現像ローラ302があり、ともに周速が50mm/secであれば、周速比は100%になる。一方、接触する部分において逆方向に回転している場合も考えられる。この場合、感光ドラム201の周速が50mm/secであり、現像ローラ302の周速が−50mm/secである場合、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は−100%となる。
通常モードとしての通常画像形成モードでは、感光ドラム201に形成された静電像としての静電潜像の電位と現像ローラ302の電位との現像コントラストの作用によって、現像ローラ302に付着したトナーが感光ドラム201に搬送される。これにより、感光ドラム201に形成された静電潜像が現像剤像としてのトナー像として現像される。一方、色域拡大モードとしての広色域画像形成モードでは、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比を増加させることで、現像ローラ302から感光ドラム201への単位面積当たりのトナー供給量を増加させている。これにより、感光ドラム201に形成された静電潜像の電位と現像ローラの電位との現像コントラストの作用によって、現像ローラ302に付着することができる最大量のトナーが感光ドラム201に搬送される。
以下、本実施例に係るプロセスカートリッジ208と画像形成装置200について説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置200の概略断面図である。本実施例に係る画像形成装置200は、中間転写方式を採用したインライン方式のフルカラーレーザープリンタである。画像形成装置200は、画像情報に従って、記録媒体としての記録材P(例えば、記録用紙)にフルカラーの画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置200に接続された画像読み取り装置(不図示)や、画像形成装置200に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどのホスト機器(不図示)から、画像形成装置200に設けられたCPU20に入力される。
また、画像形成装置200は、複数の画像形成部として、イエロー(Y)とマゼンタ(M)とシアン(C)とブラック(K)の各色の画像を形成するための第1〜4の画像形成部S(SY、SM、SC、SK)を有する。ここで、画像形成部Sは、プロセスカートリッジ208と、中間転写ベルト205を介して像担持体としての感光ドラム201に対向して配置される1次転写ローラ212(212Y〜212K)とを有する。本実施例では、第1〜4の画像形成部SY〜SKは、鉛直方向と水平方向とに交差する方向(斜め)に一列に配置されている。なお、本実施例では、第1〜4の画像形成部SY〜SKの構成・動作は、形成される画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、特に区別を要しない限り、添え字であるY、M、C、Kは省略してまとめて説明する。ただし、これに限定されず、ブラック(K)の画像形成部が大きな形状を有する構成などでもよい。
画像形成装置200は、複数の像担持体として、鉛直方向と水平方向とに交差する方向に並設された4個のドラム型の電子写真感光体である像担持体としての感光ドラム201を有する。感光ドラム201は、図1の矢印A方向(時計方向)に、モータ(図2を参照)の駆動力によって回転駆動する。また、感光ドラム201の周囲には、感光ドラム201の表面を均―に帯電する帯電手段としての帯電ローラ202と、画像情報に基づいてレーザを照射することで感光ドラム201に静電潜像を形成するスキャナユニット203とが配置されている。
また、像担持体としての感光ドラム201の周囲には、静電像としての静電潜像をトナー像として現像する現像ユニット204と、トナー像が転写された後に感光ドラム201の表面に残ったトナーを除去するクリーニングブレード206が設けられている。さらに、感光ドラム201の周囲には、感光ドラム201上の電位を除電する前露光LED216が配置されている。また、4個の感光ドラム201に対向するように、感光ドラム201上のトナー像を記録媒体としての記録材Pに転写するための中間転写ベルト205が配置されている。
像担持体としての感光ドラム201と帯電ローラ202と現像ユニット204とクリーニングブレード206は、プロセスカートリッジ208として一体的に構成されている。プロセスカートリッジ208は、画像形成装置200の装置本体に対して着脱可能となっている。また、本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ208は全て同一の形状であり、各色用のプロセスカートリッジ208内には、イエロー(Y)とマゼンタ(M)とシアン(C)とブランク(K)の各色のトナーがそれぞれ収容されている。また、本実施例では、トナーとして、負帯電特性を持つトナーが用いられている。
本実施例では、感光ドラムや現像ユニットが一体的に構成されたプロセスカートリッジを用いて説明しているが、これに限定されるものではない。感光ドラムを有する感光ユニットと現像剤担持体を有する現像ユニットがそれぞれ別々に画像形成装置の装置本体に着脱可能に構成されていてもよい。トナーに関しても一成分現像剤であるが、構成によっては二成分でも磁性でもよい。
無端状のベルトで形成された中間転写ベルト205は、全ての感光ドラム201に当接するとともに、図1の矢印B方向(反時計方向)に移動する。また、中間転写ベルト205は、駆動ローラ209と2次転写対向ローラ210と従動ローラ211によって掛け渡されている。中間転写ベルト205の内周面側には、各感光ドラム201に対向するように、4個の1次転写ローラ212が並設されている。そして、図示しない1次転写バイアス電源から、1次転写ローラ212に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアス(本実施例では正極性)が印加される。これによって、像担持体としての感光ドラム201上の現像剤像としてのトナー像が中間転写ベルト205上に転写される。
また、中間転写ベルト205の外周面側においては、2次転写対向ローラ210に対向する位置に2次転写ローラ213が配置されている。そして、2次転写ローラ213に、図示しない2次転写バイアス電源から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、中間転写ベルト205上のトナー像が記録材Pに転写される。ここで、本実施例では、画像形成装置200には、記憶部500と制御部600とが設けられている。記憶部500は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリなどの記憶媒体であり、画像形成装置200に関する情報が記憶されている。また、制御部600は、例えば、CPUなどの演算装置であって、記憶部500に記憶されたプログラムを実行することで画像形成装置200内の機器の動作を制御する。ここで、本実施例では、記憶部500に記憶されたプログラムを制御部600が実行することで、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとを切り替えている。
<プロセスカートリッジ208の構成>
次に、本実施例に係る画像形成装置200に着脱されるプロセスカートリッジ208の全体構成について図2を用いて説明する。図2は、実施例1に係るプロセスカートリッジ208の概略断面図である。具体的には、図2は、感光ドラム201の回転中心軸線方向から見たプロセスカートリッジ208の概略断面図である。なお、本実施例では、収容されるトナーの種類(色)を除いては、各色用のプロセスカートリッジ208の構成・動作は同一である。
プロセスカートリッジ208は、像担持体としての感光ドラム201などを備えた感光体ユニット301と、現像剤担持体としての現像ローラ302などを備えた現像ユニット204とを有する。感光体ユニット301は、感光体ユニット301内の各種要素を支持するクリーニング枠体303を有する。クリーニング枠体303には、図示しない軸受を介して感光ドラム201が回転可能に取り付けられている。また、感光ドラム201は、駆動源としてのモータ(図2を参照)の駆動力が感光体ユニット301に伝達されることで、画像形成動作に応じて、図2の矢印A方向(時計方向)に回転駆動する。
画像形成プロセスの中心となる像担持体としての感光ドラム201には、アルミニウム製シリンダの外周面に機能性膜である下引き層とキャリア発生層とキャリア移送層を順にコーティングした有機感光体が用いられている。また、感光体ユニット301には、感光ドラム201の周面上に接触するように、クリーニングブレード206と帯電ローラ202とが配置されている。また、クリーニングブレード206によって感光ドラム201の表面から除去された転写残トナーは、クリーニング枠体303内に収容される。
帯電手段である帯電ローラ202は、導電性ゴムのローラ部が感光ドラム201に加圧されることで感光ドラム201に従動して回転する。ここで、帯電ローラ202の芯金には所定の直流電圧が印加されており、これにより、感光ドラム201の表面には一様な暗部電位(Vd)が形成される。また、上述したように、スキャナユニット203は、画像データに対応して発光されるレーザ光によって感光ドラム201を露光する。
そして、キャリア発生層からのキャリアによって像担持体としての感光ドラム201表面の電荷が消失することで、露光された感光ドラム201表面の電位が低下する。この結果、感光ドラム201表面において、レーザで露光された部位は所定の明部電位(Vl)となり、レーザで露光されていない未露光部位は所定の暗部電位(Vd)となる。これにより、感光ドラム201上に静電潜像が形成される。
現像ユニット204は、現像剤担持体としての現像ローラ302(矢印D方向に回転)と現像ブレード308とトナー供給ローラ304(矢印E方向に回転)とを有している。また、現像ユニット204は、トナーを収容するトナー収容室306を有している。なお、トナーは、撹拌部材307の動き(矢印Gに回転)によってトナー収容室306内で撹拌される。そして、本実施例においては、現像剤担持体としての現像ローラ302には、所定のDCバイアスが印加される。感光ドラム201と現像ローラ302とが当接する現像部において、感光ドラム201と現像ローラ302との電位差によって、感光ドラム201における明部電位部にトナーが付着する。これにより、感光ドラム201上の静電潜像が顕像化する。
<定着装置の構成>
図3は、実施例1に係る定着装置400の概略断面図である。本実施例に係る定着装置400は、加圧ローラ駆動式の定着装置であり、加熱体410と、加熱体410と摺接する筒状のフィルム430と、フィルム430を介して加熱体410と定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ440とを有している。そして、記録媒体としての記録材Pは、定着ニップ部Nにおいて、挟持搬送されるとともに、加熱体410からの熱によって加熱される。これにより、記録材P上に形成された未定着画像が記録材Pに加熱定着する。
加熱体410は、加熱体支持体420によって保持された状態で、可撓性部材としての円筒状のフィルム430を介して加圧部材である加圧ローラ440に所定の押圧力で圧接している。また、回転駆動部480によって加圧ローラ440が図3の矢印H方向に回転駆動させられる。そして、加圧ローラ440が回転することにより、フィルム430の外周面と摺動することで、フィルム430は、図3の矢印Iの方向に回転する。具体的には
、フィルム430は、加熱体410を保持する加熱体支持体420の周りを矢印I方向に回転する。
また、加熱体駆動回路470によって、商用電源から加熱体410に対して電力が供給されることで、加熱体410が通電加熱される。また、加熱体410は所定のプリント温調に制御される。この状態で、未定着トナー像Tを担持した記録材Pが、定着ニップ部Nにおいて、矢印Fの方向に挟持搬送される。そして、加熱体410の熱がフィルム430を介して記録材Pに付与されることで、未定着トナー像Tが記録媒体としての記録材Pに定着する。その後、定着ニップ部Nを通過した記録材Pは、フィルム430の面から曲率分離された後に排紙される。なお、本実施例に係る定着装置400において、記録材Pの通紙基準は、各部材の長手方向(記録材Pの矢印F方向に直交する方向)における中央部としている。
円筒状のフィルム430には、例えば、厚みが30μm〜100μm程度であるポリイミドもしくはSUSを基層とした薄膜筒が用いられる。そして、その基層の上にプライマー層を介してPFAやPTFEなどのコートが施されることでトナーとの離型性が保たれる。また、フィルム430の内周面と加熱体支持体420との間には不図示の摺動グリスが塗布されており、これにより、フィルム430と加熱体支持体420との摺動性を保っている。
加圧ローラ440は、例えば、シリコーンゴムなどの弾性層が芯金上に形成された回転体である。本実施例では、基層の上には、プライマー層を介して10〜100μm程度の厚みを有するFEPやPFAなどの離型層が設けられている。これにより、トナーとの離型性を保っている。また、加熱体支持体420は、断熱性・高耐熱性・剛性を有するPPS・PAI・PI・PEEK・液晶ポリマーなどの高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス・金属・ガラスなどとの複合材料などで形成される。なお、PPSはポリフェニレンサルファイドであり、PAIはポリアミドイミドであり、PIはポリイミドであり、PEEKはポリエーテルエーテルケトンである。また、回転駆動部480は、加圧ローラ440を回転駆動するモータ481と、モータ481の回転を制御する制御部482(CPU)などを有する。モータ481としては、例えば、DCモータやステッピングモータなどを使用することができる。
<画像データ処理と動作の説明>
図4は、実施例1に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像形成システムは、ホストCPU20とカラーのモニタ30と画像形成装置200とキーボード27とを有している。ホストCPU20は、処理回路21と、処理回路21のワークエリアであるRAM22(ランダムアクセスメモリ)と、処理回路21の静的格納エリアであるROM24(リードオンリーメモリ)と、モニタドライバ25と、プリンタドライバ26とを有する。
操作者は、キーボード27を介してホストCPU20にアクセスする。キーボード27は、インタフェース29によって処理回路21に接続されている。キーボード27を用いて、操作者は、処理回路21に格納されたプログラム命令を実行させ、カラー画像をモニタ30に表示させ、相当するカラー画像を画像形成装置200に印刷させる。ホストCPU20は、ディスクドライブ、テープドライブ、カラービデオインタフェース、カラースキャナインタフェース等の他の周辺装置とも接続されている。しかし、本実施例では、このような周辺装置についての説明は省略することとする。なお、周辺装置は、処理回路21に実行される格納プログラム命令と作用して、例えば、カラー画像をスキャンしてRAM22に格納したり、画像をモニタ30に表示させたり、画像の色を加工したりする。また、周辺装置は、処理された画像を画像形成装置200に印刷させたりする。
そして、格納されたプログラム命令に従って、処理回路21は、モニタ30上にカラー画像を形成する。処理回路21は、カラー画像をモニタドライバ25に提供し、モニタドライバ25は、モニタ30の各画素についてのRGB値を生成する。ここで、RGB値において、「R」はレッドを意味し、「G」はグリーンを意味し、「B」はブルーを意味する。RGB値は、インタフェース31を介しモニタ30へ提供され、それらの値はモニタ30に表示される。また、要請に応じて、処理回路21は、画像形成装置200による画像形成動作を実行するために、カラー画像についての情報をプリンタドライバ26に提供する。プリンタドライバ26は、処理回路21からの色値に基づいて、カラー画像の各画素についてCMY値を生成する。CMY値は、通常プリンタテーブル26aまたは広色域プリンタテーブル26bに従って決定される。ここで、通常プリンタテーブル26aは、画像形成装置200で印刷可能な全ての色についてCMY値を提供するテーブルである。また、広色域プリンタテーブル26bは、通常プリンタテーブル26aを用いて印刷不可能な色についてのCMY値を提供するテーブルである。ここで、後述するが、本実施例では、通常プリンタテーブル26aの範囲は、画像形成装置200がプリンタ可能な値(Lab空間における値)の最大値に対応するCMY値の最大値の範囲である。例えば、赤色について、通常画像形成モードの場合、(R、G、B)=(180%、0%、0%)⇒(L*、a*、b*)=(38、62、54)⇒(C、M、Y、K)=(0%、100%、100%、0%)の範囲で画像を再現できる。一方、赤色について、広色域画像形成モードの場合、(R、G、B)=(200%、0%、0%)⇒(L*、a*、b*)=(43、67、58)⇒(C、M、Y、K)=(0%、100%、100%、0%)の範囲で画像を再現できる。つまり、広色域画像形成モードでは、通常画像形成モードで画像形成ができないR=200%の色を表現することができる。ここで、通常画像形成モードと広色域画像形成モードのどちらのモードにおいても、(C、M、Y、K)の値は最大(MAX)の値となっている。このことより、「印刷不可能な色」とは、通常プリンタテーブル26aについては、CMYの値が100%を超えるような色である。
図5は、実施例1における画像形成動作の流れを示すフローチャートである。具体的には、図5は、処理回路21に提供されたカラーデータからプリンタドライバ26がCMY値を選択する動作を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS401では、プリンタドライバ26は、デジタル画像を構成するドットについて、ドットの座標(x、y)ごとのRGB値を得る。なお、ドットとは、デジタル画像を構成する1つの要素のことを指す。デジタル画像では、小さな複数のドットが集合することで1つの画像となる。ステップS402では、プリンタドライバ26は、RGB値から、画像形成装置200に依存しない色座標値(以下、デバイス・インディペンデントとする)を形成する。このデバイス・インディペンデントである色座標はCIELAB色座標であることが好ましい。CIELAB色空間は知覚的に均一であるため、CIELAB色空間内における等しい大きさの区間は、いずれも、知覚される色に等しい大きさと一致するためである。さらに、CIELAB色空間は、色相や輝度について、円柱状の座標を用いて確認することができる。つまり、色域マップを定義しやすい直覚的な色座標である。
ステップS403では、CIELAB空間のL*軸上における極端な輝度である部分(複数)について輝度座標が圧縮される。なお、ステップS403は、ステップS402で導出されたL*値を数学的に操作することで直接的に実行してもよい。また、ステップS403は、L*値から変換されたCMY値を通常プリンタテーブル26aや広色域プリンタテーブル26bに格納することで間接的に実行してもよい。
ステップS403を間接的に行う場合には、通常プリンタテーブル26aや広色域プリンタテーブル26bに予め圧縮された値が格納されるようにする。すなわち、通常プリンタテーブル26aや広色域プリンタテーブル26bにおいては、例えば、輝度L*=99
での値が実際には輝度L*=94に相当するように調整されている。同様に、輝度L*=7の値の実際は輝度L*=26に相当する。輝度レンジの中央部分、例えばL*=38〜90における値は未修正のままである。これにより、データ操作による直接的な圧縮を必要とせずに輝度の圧縮が行なえる。ここで、ステップS403はオプションのステップである。しかし、ステップS403によって、極端な輝度を有する色でも輝度の変化を知覚できるように印刷することが可能となる。そのため、ステップS403が実行されることが好ましい。
モニタ30は、発光体によって色を表示するため、画像形成装置200よりも高い輝度値を持つ色を表示できようになっている。これに対し、画像形成装置200によって形成される画像の輝度の最高値は、カラー画像が形成される紙の白さによって制限される。さらに、モニタ30は、発行体の光を完全に消すことができるため、画像形成装置200が印刷した画像よりも低い輝度値を持つ色を表示できる。これは、ブラックのトナーであっても周辺光をいくらかは反射するからである。したがって、ある色の印刷を確実に行うためには、たとえ最高値と最低値の輝度で印刷する場合でも、ステップS402で決定した輝度値を、ステップS403によって、画像形成装置200で印刷可能な範囲に圧縮することが望ましい。
次に、ステップS404では、ステップS402とステップS403で生成されたL*・a*・b*座標(L*a*b表色系における座標に対応する)が、通常プリンタテーブル26aの範囲内(第1の色域内に対応する)にあるかどうかが調べられる。ここで、本実施例において、通常プリンタテーブル26aの範囲が「第1の色域の範囲」に対応している。また、広色域プリンタテーブル26bの範囲が「第2の色域の範囲」に対応している。L*・a*・b*座標(L*a*b表色系における座標に対応する)が通常プリンタテーブル26aの範囲内である場合、ステップS405へ進む。そして、通常プリンタテーブル26a内でL*・a*・b*座標位置に相当するCMY値を参照(ルックアップ)する(S404・Yes)。なお、このL*、a*、b*座標位置は、離散値のみ格納されているので、実際にはそのL*・a*・b*に最も近い位置に相当するCMY値が参照される。なお、通常プリンタテーブル26aの範囲と広色域プリンタテーブル26bの範囲は予め決められた範囲である。ここで、本実施例では、プリンタテーブルは、L*・a*・b*座標で定められた範囲である。図8は、実施例1に係るプリンタテーブルを例示する模式図である。例えば、本実施例に係るプリンタテーブルを3次元空間で表すと図8のようになる。ここで、図8に示した円柱状の空間を通常プリンタテーブル26aとすると、本実施例では、画像を構成する複数のドットの少なくとも1つのL*・a*・b*座標が、円柱状の空間の外にあった場合にステップS406に進む。
一方、L*・a*・b*座標(L*a*b表色系における座標に対応する)が通常プリンタテーブル26aの範囲(第1の色域の範囲)外であった場合、広色域プリンタテーブル26bの範囲内にあるかどうかが調べられる。そのL*・a*・b*座標が広色域プリンタテーブル26bの範囲(第2の色域の範囲)内にある場合、ステップS406へ進み、広色域プリンタテーブル26b内でL*・a*・b*座標位置に相当するCMY値を参照(ルックアップ)する。なお、このL*・a*・b*座標位置は、離散値のみ格納されているので、実際にはそのL*・a*・b*に最も近い位置に相当するCMY値が参照される。
そして、ステップS405とステップS406の後には、ステップS407とステップS412にそれぞれ進み、CMY値のデータが、ビットマップメモリ42に格納される。必要であれば、CMY値は、ビットマップメモリ42に格納される前に修正されてもよい。例えば、これらのテーブルに格納された実際のL*・a*・b*値と、算出された所望のCMY値との差を補間処理によって調整してもよい。一般的に、L*・a*・b*座標
の値に該当する色はCMY値で表すことが難しい。そのため、補間処理によって、L*・a*・b*座標の値に該当する色に最も近くなるようにCMY値を修正する。
ステップS407とステップS412の後には、ステップS408とステップS413において、プリンタドライバ26は、記録媒体としての記録材Pに画像を形成するためのビットマップデータが完成したかどうかを判断する。ここで、本実施例では、図5に示すように、デジタル画像を構成する複数のドットについて、1つのドットごとに処理を行っている。つまり、1つのドットごとに処理を実行して、1つのドットごとにビットマップデータをビットマップメモリ42に格納している。そして、デジタル画像を構成するすべてのドットについての処理が終わり、すべてのドットについてのビットマップデータがビットマップメモリ42に格納されたときに、画像についてのビットマップデータが完成する。
したがって、ビットマップメモリ42にビットマップデータが完成していない場合は、ステップS408からステップS401に(ステップS413からステップS414に)戻る。一方、ビットマップデータが完成している場合、または、ビットマップメモリ42内においてすでに十分なビットマップデータが格納されている場合、ステップS409(ステップS417)に進む(ステップS409(ステップS413)・Yes)。そして、ステップS409(ステップS417)においてガンマ補正が行なわれる。具体的には、制御部600がコンピュータプログラムを実行することで、ビットマップメモリ42内に記憶されたビットマップデータについてガンマ補正が行われる。これにより、輝度が均一に配分されるように、ビットマップメモリ42内のビットマップデータのCMY値が調整される。
ステップS410(ステップS418)では、制御部600がコンピュータプログラムを実行することで、下色除去が行なわれ、ビットマップデータを構成するドット(座標(x、y))のブラック値が取得される。本実施例では、下色除去は、CMY値のうちの最小値を選択して、その値をブラック値に割り当てるという単純な方法で行なわれる。具体的には、例えば、C(シアン)の値が3であり、M(マゼンタ)の値が4であり、Y(イエロー)の値が5である場合に、CMYの値が3である部分については、K(ブラック)のトナーを用いて画像を形成する。これは、C(シアン)とM(マゼンタ)とY(イエロー)とを混ぜ合わせるとK(ブラック)になるためである。これにより、C(シアン)とM(マゼンタ)とY(イエロー)のトナーを節約することができる。なお、例えば、C(シアン)の値が3であり、M(マゼンタ)の値が0であり、Y(イエロー)の値が0である場合、K(ブラック)のトナーは用いないことになる。ここで、本実施例において、ステップS409(ステップS417)とステップS410(ステップS418)の順序はこれに限られない。例えば、連続トーンやディザ法や誤差拡散法など特定のカラー印刷技術を使用するために、ステップS409(ステップS417)とステップS410(ステップS418)の順序を入れ替えてもよい。
次に、ステップS411とステップS419では、制御部600が感光ドラム201や現像ローラ302などの動作を制御することで、CMY値で示されたビットマップデータを使用してカラー印刷が始められる。ここで、ステップS404において、画像を構成する少なくとも1つのドットについて、L*・a*・b*座標が通常プリンタテーブル26aの範囲(第1の色域の範囲)内にない場合は、ステップS419において広色域画像形成モードで印刷される。一方、ステップS404において、画像を構成する少なくとも1つのドットについて、L*・a*・b*座標が通常プリンタテーブル26aの範囲内にある場合は、ステップS411において通常画像形成モードで印刷される。なお、本実施例では、ステップS401とステップS414、ステップS402とステップS415、ステップS403とステップS416、ステップS407とステップS412ではそれぞれ
同じ処理が実行される。また、同様に、ステップS408とステップS413、ステップS409とステップS417、ステップS410とステップS418ではそれぞれ同じ処理が実行される。
図6は、実施例1においてプリンタテーブルを生成する流れを示すフローチャートである。具体的には、図6は、通常プリンタテーブル26aと広色域プリンタテーブル26bを形成する方法を説明するフローチャートである。図6に示す処理は、各画像形成装置について1度だけ行なうか、または、画像形成装置を再調整する必要が生じたときに行なえばよい。また、図6に示す処理は、同一の機種番号の画像形成装置について、画像形成装置を工場で調整する工程の一部として1度だけ行なわれていてもよい。また、通常プリンタテーブル26aと広色域プリンタテーブル26bは、ソフトとして操作者に提供されることがより好ましい。
図6において、ステップS501では、画像形成装置200で印刷可能な色の色域・範囲を測定する。例えば、本実施例で使用する画像形成装置200においては、CMY値のそれぞれが0〜64の数値(65階調)で表現される。そして、本実施例では、色の色域・範囲を測定するために、17個のC値(数値0、4、8、12、...64(4の整数倍))と17個のM値と17個のY値について画像形成装置200によってパッチ画像が印刷される。そして、これら17個のCMY値の組み合わせによってカラーのパッチ画像が形成される。つまり、画像形成装置200では、17×17×17=4,913個の色を表現することができる。そして、上述した方法で形成された有彩色とは別に、表現できる全ての無彩色(本実施例では48色)のパッチ画像を記録材Pに形成する。
次に、ステップS502では、4,913個のカラーパッチと48個の無彩色パッチの色が、上述したCIELAB色空間のようなデバイス・インディペンデントな色空間で測定される。そして、ステップS503では、4,913+48=4,961個のユニークなCMY色の組み合わせのそれぞれをL*・a*・b*座標(L*a*b表色系における座標に対応する)で表現する。このようにして、画像形成装置200で印刷可能な色の色域・範囲を測定することができる。そして、S501〜S503を、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとでそれぞれ実行することで、それぞれのモードについて色の色域・範囲を確定させることができる。このようにして測定された色域・範囲に基づいて、通常プリンタテーブル26aと広色域プリンタテーブル26bとを設定する。
本実施例では、広色域プリンタテーブル26bの中に通常プリンタテーブル26aが含まれる構成である。そのため、通常プリンタテーブル26aで対応しないRGB値の変換値を受けた場合には、広色域プリンタテーブル26bを用いて画像を形成するように制御部で制御している。
<実施例1の効果>
実施例1の効果を説明するために、まず、像担持体としての感光ドラム201上に形成された静電潜像の帯電電荷量とトナーの帯電電荷量とを確認する。本実施例では、感光ドラム201において、レーザで露光されていない部分の電位である暗部電位を−500[V]とし、レーザで露光された部分の電位である明部電位を−100[V]としている。また、本実施例では、明部電位は、記録材P全体に画像を形成するような画像パターン(例えば、ベタ黒画像)を形成する場合において、感光ドラム201表面を電位計で測定することで取得した。そして、現像ローラの現像電位を−300[V]とすることで、感光ドラム201における明部電位と現像ローラ302の電位との差と、感光ドラム201における暗部電位と現像ローラ302の電位との差とをそれぞれΔ200[V]とした。ここで、感光ドラム201における明部電位と現像ローラ302の電位との差と、感光ドラム201における暗部電位と現像ローラ302の電位との差のことを現像コントラストとする。
また、現像剤担持体としての現像ローラ302に付着するトナーついて、本実施例では、単位面積当たりのトナー量(以下、M/Sとする)を3.0×10−3[kg/m]としている。また、単位面積当たりのトナーの帯電電荷量(以下、Q/Sとする)を−0.15×10−3[C/m]としている。そして、現像コントラストに対するトナーの供給量を確認した。本実施例では、像担持体としての感光ドラム201の周速を0.2[m/s](一定)とし、現像ローラ302の周速を感光ドラム201に対して変化させることで、トナーの供給量を確認した。なお、感光ドラム201と現像ローラ302との周速が同じである場合を周速比100%とし、現像ローラ302の周速が感光ドラム201の周速の1.4倍である場合を周速比140%とする。また、画像の色味と画像の濃度とは関係性が深いため、本実施例については、画像の濃度に着目して説明を行う。また、実施例1の効果を確認するための実験ではYMCのトナーを用いた。
感光ドラム201上に形成されたトナー像は、最終的に記録媒体としての記録材P上に定着する。ここで、図7は、実施例1において画像を形成するトナーの量と画像の濃度との関係を示す図である。なお、YMCのトナーで実験結果に差はないため、シアンのトナーを用いて実験結果について説明する。ここで、周速比が120%である場合では、一般的にオフィス文書で必要とされる濃度1.45(Macbeth RD−918)を得ることができ、記録材P上のトナー載り量が3.6×10−3kg/mであった。さらに周速比を上昇させて周速比を200%にした場合、濃度1.72を得ることができ、記録材P上のトナー載り量が6.0×10−3kg/mとなった。なお、本実施例では、通常画像形成モードでは、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は120%であり、広色域画像形成モードでは、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は200%である。しかし、必ずしもこれに限られることはない。感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は、画像形成装置200の構成によって適宜変更される。例えば、画像形成装置200で用いられるトナー変わった場合に、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比は適宜変更されてもよい。
そこで、オフィス用途などを目的とした通常モードとしての通常画像形成モードでは、画像の濃度が1.45となるように周速比を120%にした。また、本実施例において、色域拡大モードとしての広色域画像形成モードでは、画像の濃度が1.7以上となるように周速比を200%とした。その結果、周速比を120%から200%に変化させた場合、赤色について、ΔE目標拡大量を10以上確保することができた。なお、「ΔE目標拡大量を10以上」とは、L*・a*・b*座標における値が10以上大きくなったことを指す。なお、赤色は、YとMのトナーを1:1の割合で混ぜ合わせることで生成される。
なお、色を測定するときに使用した測定器は、X−rite社製i1proである。測定は、バッキング黒・D50光源・2度視野の条件の下で行われた。また、サンプリングに使用された紙はキヤノン製GFC081である。また、定着装置400については、フィルム430と加圧ローラ440とのニップ部の出口の温度が180℃に到達して10秒経過した後に、フィルム430と加圧ローラ440とのニップ部に記録材Pを搬送した。
そして、通常画像形成モードと広色域画像形成モードのそれぞれについて、以下の条件で、A4サイズの用紙を用いて、高温高湿環境(30℃/80%)で記録材Pに画像を形成した。
(1)比較例1
文字と画像とを含む画像(印字率:5%程度)を記録材Pの全面に連続的に100枚印刷した後に、通常画像形成モードで再現できない色の全面ベタ画像を連続的に100枚印刷する。つまり、合計200枚の画像を印刷する。このとき、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとが自動的に切り替わることなく、常に広色域画像形成モードで高濃度
の画像を形成する。
(2)本実施例
文字と画像とを含む画像(印字率:5%程度)を記録材Pの全面に連続的に100枚印刷した後に、通常画像形成モードで再現できない色の全面ベタ画像を連続的に100枚印刷する。つまり、合計200枚の画像を印刷する。このとき、本実施例では、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとが自動的に切り替わる。ここで、「通常画像形成モードで再現できない色」とは、本実施例では、上述したように、RGB値をCMY値に変換した際にCMYのいずれかが100%を超えるような色である。
比較例と実施例において、それぞれ、印字枚数100枚目以降はベタ画像をサンプリングすることで色域を確認した。実験結果を表1に示す。表1に示すように、実施例では、連続して200枚に画像を形成した場合でも、画像の濃度が維持されていた。また、実施例では、ΔE目標拡大量が10以上となっており、通常画像形成モードで色再現できない色を再現することができた。それに対して、比較例では、印字枚数が100枚目に達する前に、記録材Pに形成された画像の後端部に濃度ムラが確認された。濃度ムラのレベルは完全に画像が消失する白抜けではなく、画像全体に渡って濃度にムラが生じていた。比較例では、像担持体としての感光ドラム201と現像剤担持体としての現像ローラ302との周速差を大きくしたことで、トナー同士が摺動してしまい、トナーが劣化してしまった。これにより、記録媒体としての記録材Pに形成された画像の後端部に濃度ムラが生じてしまった。また、比較例では、ΔEの目標拡大量が10以上ではなく、記録材Pに形成される画像の色域を拡大することはできなかった。具体的には、比較例では、画像に濃度ムラがあったため、濃度が薄い部分においてΔEの目標拡大量が目標値に到達しなかった。また、同様に、比較例では、画像に濃度ムラがあったため、通常画像形成モードで色再現できない色を再現することができなかった。
Figure 2017173466
以上のように、本実施例では、画像情報に基づいて、記録材Pに形成される画像の色域が、通常画像形成モードによって画像を形成することができる色域である場合は、通常画像形成モードによって画像を形成する。一方、画像情報に基づいて、記録材Pに形成される画像の色域が、通常画像形成モードによって画像を形成することができる色域でない場合は、広色域画像形成モードによって画像を形成する。これにより、ユーザ自身が設定することなく、トナーの劣化を抑制することができるとともに、記録材Pに形成される画像の色域を拡大することができる。つまり、ユーザビリティの低下とトナーの劣化を抑制しつつ、良好な画像を形成することができる。
(実施例2)
本実施例では、実施例1と異なり、現像剤担持体としての現像ローラ302の周速を一定(0.2m/s)にしている。そして、広色域画像形成モードでは、像担持体としての
感光ドラム201の周速を遅くすることで、現像剤担持体としての現像ローラ302と感光ドラム201との周速比を変化させている。そして、感光ドラム201の周速を遅くするとともに、定着装置400において、フィルム430と加圧ローラ440の周速を遅くしている。これにより、定着装置400によって記録材Pが加熱される時間が長くなるため、広色域画像形成モードによって画像を形成するトナーの量が多くなったとしても、記録材Pにトナー像が安定して定着する。
ここで、画像形成装置200において、中間転写ベルト205表面の速度は、感光ドラム201の周速に対応している。また、中間転写ベルト205と2次転写ローラ213とのニップ部によって記録材Pは定着装置400に挟持・搬送されるため、中間転写ベルト205表面の速度は、定着装置400に搬送される記録材Pの速度に対応している。そのため、仮に、感光ドラム201の周速を遅くせずに、フィルム430と加圧ローラ440の周速のみを遅くした場合には、フィルム430と加圧ローラ440の周速よりも速い速度で記録材Pが定着装置400に進入してしまう。この場合、トナー像が記録材Pに良好に定着されないおそれがある。しかしながら、本実施例では、感光ドラム201の周速を遅くすることで、フィルム430と加圧ローラ440の周速も遅くすることができる。それにより、定着装置400によって記録材Pが加熱される時間が長くなるため、記録材Pにトナー像を安定して定着させることができる。また、本実施例では、溶融したトナーの平滑性を向上させることができるため、記録材Pに形成された画像表面の乱反射光が減少し、画像の彩度が向上する。
<実施例2の効果>
本実施例において、色域拡大モードとしての広色域画像形成モードでは、現像ローラ302の周速を一定(0.2[m/s])%にし、感光ドラム201の周速を最小で0.1[m/s](現像ローラ302の50%の周速)にしている。これにより、感光ドラム201と現像ローラ302との周速比を変化させ、記録材Pに形成される画像の色域を拡大している。ここで、記録材Pに形成される画像の色味と画像の濃度とは関係性が深いため、本実施例の効果については、画像の濃度に着目して説明する。なお、実施例2の効果を確認するための実験では、YMCのトナーを用いて記録材Pに画像を形成した。
上述したように、像担持体としての感光ドラム201上に形成されたトナー像は最終的には記録材Pに定着する。本実施例では、記録材Pに定着したトナーの量と画像濃度との関係は、実施例1と同様であった。ここで、YMCのトナーにおいて実験結果に差が見られなかったため、ここでは、シアンのトナーの実験結果について説明する。ここで、周速比が120%である場合では、一般的にオフィス文書で必要とされる濃度1.45(Macbeth RD−918)を得ることができ、記録材P上のトナー載り量が3.6×10−3kg/mであった。さらに周速比を上昇させて周速比を200%にした場合、濃度1.72を得ることができ、記録材P上のトナー載り量が6.0×10−3kg/mとなった。
そこで、オフィス用途などを目的とした通常画像形成モードでは、画像の濃度が1.45となるように周速比を120%にした。また、本実施例において、広色域画像形成モードでは、画像の濃度が1.7以上となるように周速比を200%とした。その結果、周速比を120%から200%に変化させた場合、赤色について、ΔE目標拡大量を15以上確保することができた。なお、「ΔE目標拡大量を15以上」とは、L*・a*・b*座標における値が15以上大きくなったことを指す。なお、赤色は、YとMのトナーを1:1の割合で混ぜ合わせることで生成される。上述したように、本実施例では、定着装置400によって記録材Pが加熱される時間が長くなるため、記録材Pにトナー像を安定して定着させることができる。そのため、記録材Pに定着した画像の光沢が強くなり(L*・a*・b*座標におけるL*方向の値が大きくなり、ΔE目標拡大量を15以上となった
なお、色を測定するときに使用した測定器は、X−rite社製i1proである。測定は、バッキング黒・D50光源・2度視野の条件の下で行われた。また、サンプリングに使用された紙はキヤノン製イメージコートグロス158である。また、定着装置400については、フィルム430と加圧ローラ440とのニップ部の出口の温度が180℃に到達して10秒経過した後に、フィルム430と加圧ローラ440とのニップ部に記録材Pを搬送した。
そして、通常画像形成モードと広色域画像形成モードのそれぞれについて、以下の条件で、キヤノン製イメージコートグロス158の用紙を用いて、高温高湿環境(30℃/80%)で記録材Pに画像を形成した。
(1)比較例2
文字と画像とを含む画像(印字率:5%程度)を記録材Pの全面に連続的に100枚印刷した後に、通常画像形成モードで再現できない色の全面ベタ画像を連続的に100枚印刷する。つまり、合計200枚の画像を印刷する。このとき、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとが自動的に切り替わることなく、常に広色域画像形成モードで高濃度の画像を形成する。
(2)本実施例
文字と画像とを含む画像(印字率:5%程度)を記録材Pの全面に連続的に100枚印刷した後に、通常画像形成モードで再現できない色の全面ベタ画像を連続的に100枚印刷する。つまり、合計200枚の画像を印刷する。このとき、本実施例では、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとが自動的に切り替わる。
比較例と本実施例において、それぞれ、印字枚数100枚目以降はベタ画像をサンプリングすることで色域を確認した。実験結果を表2に示す。表2に示すように、実施例では、連続して200枚に画像を形成した場合でも、画像の濃度が維持されていた。また、実施例では、ΔE目標拡大量が15以上となっており、通常画像形成モードで色再現できない色を再現することができた。それに対して、比較例では、印字枚数が100枚目に達する前に、記録材Pに形成された画像の後端部に濃度ムラが確認された。濃度ムラのレベルは完全に画像が消失する白抜けではなく、画像全体に渡って濃度にムラが生じていた。また、比較例では、ΔEの目標拡大量が15以上ではなく、記録材Pに形成される画像の色域を拡大することはできなかった。
Figure 2017173466
以上のように、本実施例では、画像情報に基づいて、記録材Pに形成される画像の色域が、通常モードとしての通常画像形成モードによって画像を形成することができる色域である場合は、通常画像形成モードによって画像を形成する。一方、画像情報に基づいて、
記録材Pに形成される画像の色域が、通常画像形成モードによって画像を形成することができる色域でない場合は、広色域画像形成モードによって画像を形成する。これにより、ユーザ自身が設定することなく、トナーの劣化を抑制することができるとともに、記録材Pに形成される画像の色域を拡大することができる。つまり、ユーザビリティの低下とトナーの劣化を抑制しつつ、良好な画像を形成することができる。
また、本実施例では、像担持体としての感光ドラム201の周速を遅くすることで、現像剤担持体としての現像ローラ302の周速を感光ドラム201の周速よりも速くしている。これにより、定着装置400における加圧ローラ440の周速を遅くすることができるため、定着装置400によって記録材Pが加熱される時間が長くなる。そのため、広色域画像形成モードによって画像を形成するトナーの量が多くなったとしても、記録材Pにトナー像が安定して定着する。
なお、各実施例において、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとが自動的に切り替わっているが、必ずしもこれに限られない。例えば、通常画像形成モードと広色域画像形成モードとが自動的に切り替わるモードと、ユーザ自身が通常画像形成モードと広色域画像形成モードとを選択するモードとを組み合わせてもよい。具体的には、ユーザが通常画像形成モードを選択している場合には、広色域画像形成モードは実行されないという仕様にしてもよい。また、広色域画像形成モードが選択されていなければ、広色域画像形成モードが実行されないという仕様にしてもよい。
なお、各実施例において、図5に示すフローチャートにおけるステップS401〜407、ステップS412、ステップS414〜416はホストCPU20によって実行されているが、必ずしもこれに限られることはない。例えば、ホストCPU20が画像形成装置200内に設けられており、画像形成装置200がステップS401〜419を実行してもよい。
200…画像形成装置、201…感光ドラム、302…現像ローラ、P…記録材、
600…制御部

Claims (11)

  1. 静電像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電像を現像するための現像剤を担持する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に形成された現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体に対する前記現像剤担持体の周速比を所定の周速比にして、前記像担持体に形成された静電像を現像する通常モードと、
    前記像担持体と前記現像剤担持体との周速比を前記通常モードよりも大きくすることで、記録媒体に形成される画像の色域を前記通常モードよりも拡大する色域拡大モードと、を実行可能な制御部を有し、
    前記制御部は、画像データの色域が、第1の色域の範囲内である場合に、前記通常モードによって画像を形成し、前記画像データの一部の色域が、前記第1の色域よりも大きい第2の色域の場合に、前記色域拡大モードで画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像データは、複数のドットから形成され、
    前記複数のドットのうち少なくとも1つのドットの色が前記第1の色域内にない場合に、前記色域拡大モードを実行するように制御されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体は感光ドラムであって、
    前記現像剤担持体は現像ローラであり、
    前記現像剤担持体の周速を前記像担持体の周速よりも速くすることによって、記録媒体に形成される画像の色域を前記通常モードよりも拡大することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の周速を遅くすることで、前記現像剤担持体の周速を前記像担持体の周速よりも速くすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像データは、レッドとグリーンとブルーの値によって表されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. レッドとグリーンとブルーの値によって表された前記画像データは、L*a*b表色系における座標に変換されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. L*a*b表色系における座標で表された前記画像データについて、画像の輝度を示すLの座標は、画像形成装置で画像を形成できるような値に変換されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. L*a*b表色系における座標で表された前記画像データが、L*a*b表色系における所定の座標の中にある場合、画像データの色域が第1の色域の範囲内であると判断され、前記通常モードによって画像を形成し、
    L*a*b表色系における座標で表された前記画像データが、L*a*b表色系における所定の座標の中にない場合、画像データの色域が第2の色域の範囲内であると判断され、前記色域拡大モードで画像を形成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. L*a*b表色系における座標で表された前記画像データは、イエローとマゼンタとシアンの値に変換されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. イエローとマゼンタとシアンの値に変換された前記画像データの色は、L*a*b*座標の値に相当する色に最も近くなるように補正されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. イエローとマゼンタとシアンで表される色において、イエローとマゼンタとシアンとを混ぜ合わせてブラックになる部分については、ブラックの現像剤を用いて画像を形成することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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