JP6672033B2 - 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム - Google Patents
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トナーが堆積される際、その領域の隣接部であり且つ記録材の搬送方向に対して反対側の記録材上に発生する。また、その領域のトナーの載り量が多いほど発生頻度が高くなる。色味の選択範囲の増大を行う場合、トナーの載り量も併せて増大するため、飛び散りが発生して良好な画像形成が難しかった。これに対し、特許文献2の手法は、色味の選択範囲の増大や濃度の向上に伴うトナー飛び散りの課題を克服する手段として、感光ドラムの周速度を低下させることで、感光ドラムと現像ローラとの周速比を上昇させるものである。このように感光ドラムの周速度を低下させた場合、良好な画像は得られるものの、感光ドラムの周速度に合わせて印刷速度も低下するため、画像形成装置の生産性が下がるという課題がある。
像担持体と、
データ生成装置から入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備える画像形成装置において、
第1画像形成動作と、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなるとともに、前記データ生成装置が生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記画像占有率が所定の閾値以上である第1単位領域における前記最大の載り量である第1載り量よりも少ない第2載り量とするための補正がされた画像データに基づいて画像形成を行う第2画像形成動作と、
を実行することが可能であることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
データ生成装置から入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備える画像形成装置において、
第1画像形成動作と、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなるとともに、前記データ生成装置が生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、前記第2単位領域の前記画像占有率が所定の値以下となるように、前記第2単位領域に含まれる複数の前記第1電位部に対応する部分のうちの幾つかを前記第2電位部に対応する部分に変える補正がされた画像データに基づいて画像形成を行う第2画像形成動作と、
を実行することが可能であることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、
上記画像形成装置と、
画像データを生成して前記画像形成装置に出力するデータ生成装置と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、
入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置と、
画像データを生成して前記画像形成装置に出力するデータ生成装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
像担持体と、
画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備え、
第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
前記データ生成装置は、
前記第2画像形成動作において、生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記画像占有率が所定の閾値以上である第1単位領域における前記最大の載り量である第1載り量よりも少ない第2載り量とするための補正を行って、前記画像形成装置に出力することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、
入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置と、
画像データを生成して前記画像形成装置に出力するデータ生成装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
像担持体と、
画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備え、
第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
前記データ生成装置は、
前記第2画像形成動作において、生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、前記第2単位領域の前記画像占有率が所定の値以下となるように、前記第2単位領域に含まれ
る複数の前記第1電位部に対応する部分のうちの幾つかを前記第2電位部に対応する部分に変える補正を行って、前記画像形成装置に出力することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、
入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、を備え、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能である画像形成装置に出力するための画像データを生成するステップと、
前記画像形成装置が前記第2画像形成動作を実行する場合に、生成した前記画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記画像占有率が所定の閾値以上である第1単位領域における前記最大の載り量である第1載り量よりも少ない第2載り量とするための補正を行うステップと、
前記画像データを前記画像形成装置に出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、
入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、を備え、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能である画像形成装置に出力するための画像データを生成するステップと、
前記画像形成装置が前記第2画像形成動作を実行する場合に、生成した前記画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、前記第2単位領域の前記画像占有率が所定の値以下となるように、前記第2単位領域に含まれる複数の前記第1電位部に対応する部分のうちの幾つかを前記第2電位部に対応する部分に変える補正を行うステップと、
前記画像データを前記画像形成装置に出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
(画像形成装置の説明)
本発明が適用される画像形成装置としては、電子写真方式の作像プロセスを採用した複写機、レーザビームプリンタ(LBP)、プリンタ、ファクシミリ、マイクロフィルムリーダプリンタ、記録機等が挙げられる。これら画像形成装置は、作像プロセス部で記録材(転写材、印字用紙、感光紙、静電記録紙等)に中間転写方式あるいは直接転写方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として定着させる。
本実施例では、第1画像形成動作を通常画像形成モードとし、第2画像形成動作を広色域画像形成モードとしているがこれに限定されるものではない。広色域画像形成モードが2種類あり、一方の広色域画像形成モードを第1画像形成動作とし、他方の広色域画像形成モードを第2画像形成動作としてもよい。
いる。尚、本実施例では、第1〜第4の画像形成部の構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。
図2は、感光ドラム201の長手方向(回転軸線方向)から見た本実施例のプロセスカートリッジ208の概略断面図である。なお、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ208の構成及び動作は同一である。プロセスカートリッジ208は、像担持体としての感光ドラム201等を備えた感光体ユニット301と、現像ローラ302等を備えた現像ユニット204とを有する。感光体ユニ
ット301は、感光体ユニット301内の各種要素を支持する枠体としてのクリーニング枠体303を有する。クリーニング枠体303には、図示しない軸受を介して感光ドラム201が回転可能に取り付けられている。感光ドラム201は、後述する駆動手段(駆動源)としての駆動モータの駆動力が感光体ユニット301に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印A方向(時計方向)に回転駆動される。画像形成プロセスの中心となる感光ドラム201は、アルミニウム製シリンダの外周面に機能性膜である下引き層、キャリア発生層、キャリア移送層を順にコーティングした有機感光体を用いている。また、感光体ユニット301には、感光ドラム201の周面上に接触するように、クリーニング部材206、帯電ローラ202が配置されている。クリーニング部材206によって感光ドラム201の表面から除去された転写残トナーは、クリーニング枠体303内に落下、収容される。
現像ユニット204は、現像剤担持体としての現像ローラ302(回転方向は矢印D方向)、現像ブレード308、トナー供給ローラ304(回転方向は矢印E方向)、トナー305、及びトナー305を格納するトナー収容室306、攪拌部材307を備える。トナー収容室306は、現像室18aと現像剤収容室18bとを有する。現像剤収容室18bは現像室18aの下方に配置され、現像剤収容室18bの上方に設けられた連通口を介して現像室18aと連通している。トナー305は、現像剤搬送部材としての攪拌部材307の動き(回転方向は矢印G)によってトナー収納室306内を動く。なお、本実施例では、上述のように、トナー10として正規帯電極性が負極性のものを用いており、以下の説明は、負帯電性トナーを用いた場合を前提としている。ただし、本発明で用いることができるトナーは負帯電性トナーに限定されるものではなく、装置構成によっては正規帯電極性が正極性のトナーを用いてもよい。
現像室18aにはさらに、トナー供給ローラ(以下、供給ローラ)304と、トナー量規制部材である現像ブレード(以下、規制部材)308が配置されている。現像剤供給部材としての供給ローラ304は、現像剤収容室18bから搬送されたトナー305を現像ローラ302に供給するためのローラである。供給ローラ304は、導電性芯金の外周に
発泡体層を形成した弾性スポンジローラであり、現像ローラ302との対向部において、現像ローラ302の周面上に所定の接触部C2(当接部)を形成して配設されている。規制部材308は、供給ローラ304によって供給された現像ローラ302上のトナーのコート量規制及び電荷付与を行う。供給ローラ304には、供給バイアス印加手段としての不図示の高圧電源からバイアス(供給バイアス)が印加される。
ここで、現像電圧印加部402、帯電電圧印加部401、供給ローラバイアス電源によって印加されるバイアスは、印刷モード情報取得部70で得られた情報に基づいて制御部であるCPU214によって制御される。印刷モード情報取得部70は、画像形成装置200の不図示の操作パネルやプリンタドライバ、あるいはホストCPU20から入力される情報などを取得する。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のプロセスカートリッジ208は、感光ドラム301を回転駆動する駆動手段と、現像ローラ302を回転駆動する駆動手段がそれぞれ駆動源を別にする構成となっている。感光ドラム301Y、301M、301Cを回転駆動する駆動手段は、駆動モータ51及び駆動モータ51の回転駆動力を伝達するギア列などから構成される。一方、現像ローラ302Y、302M、302Cを回転駆動する駆動手段は、駆動モータ52及び駆動モータ52の回転駆動力を伝達するギア列などから構成される。なお、駆動モータ52は、別のギア列とともに、攪拌部材307Y、307M、307Cの回転軸を回転駆動する駆動手段も構成する。また、駆動モータ52は、さらに別のギア列とともに、供給ローラ304Y、304M、304Cを回転駆動する駆動手段も構成する。
ブラック(K)のプロセスカートリッジ208は、感光ドラム301Kを回転駆動する駆動手段と、現像ローラ302Kを回転駆動する駆動手段と、供給ローラ304Kを回転駆動する駆動手段とが共通の一つの駆動モータ53で構成されている。さらに、駆動モータ53は、別のギア列とともに、攪拌部材307Kの回転軸を回転駆動する駆動手段を構成するとともに、さらに別のギア列とともに、中間転写ベルト205を循環移動させる駆動ローラ209を回転駆動する駆動手段を構成する。これら各種駆動モータ及びギア列が、本発明における、像担持体、現像剤担持体、供給部材、搬送部材を個々に可変に回転駆動可能な駆動手段に対応し、制御部としてのCPU214によって制御される。
図3は、本発明に基づくフィルム加熱方式の定着装置の概略断面図を示す。本実施例の定着装置400は、加圧ローラ駆動式であり、加熱体410と、加熱体410と摺接する筒状のフィルム430と、フィルム430を介して加熱体410と定着ニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラ440とを有している。そして、記録材207を定着ニップ部Nで挟持搬送しつつ加熱体410からの熱により、記録材207上に形成された未定着トナー像Tを記録材207に加熱定着するようになっている。
り、加熱体410が所定のプリント温調に制御される。この状態において、未定着トナー像Tを担持した記録材207を定着ニップ部Nで、矢印Fの方向に挟持搬送することにより、加熱体410の熱がフィルム430を介して記録材207に付与され、未定着トナー像Tが記録材207面に熱定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材207はフィルム430の面から曲率分離されて排紙される。なお、本実施例の定着装置において、記録材207の通紙基準は各部材の長手方向(記録材207の搬送方向Fに直交する方向)における中央部としている。
図4は、本発明の実施例に係る画像形成システムとしての印刷装置の構成を示すブロック図である。図示のように、画像形成システムとしての印刷装置は、データ生成装置としてのホストCPU20と、カラーモニタ30と、画像形成装置200から成っている。データ生成装置としてのホストCPU20は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)と同様の構成を有するものである。ホストCPU20は、処理回路21と、処理回路21のワークエリアであるランダムアクセスメモリ(RAM)22と、処理回路21の静的格納エリアであるリードオンリーメモリ(ROM)24と、モニタドライバ25と、プリンタドライバ26とを有する。操作者は、入力手段としてのキーボード27を介しホストCPU20にアクセスする。キーボード27は、インタフェース29により処理回路21に接続されている。キーボード27を用いて、操作者は処理回路21に格納されたプログラム命令を実行させて、カラー画像をモニタ30に表示させ、相当するカラー画像を画像形成装置200に印刷させる。
ラー画像の各画素についてYMCK値を生成し、YMCKの色表現の画像データが生成される。YMCK値は、通常画像形成テーブル26aまたは広色域画像形成テーブル26bに従って決定される。通常画像形成テーブル26aは、通常画像形成モードにおいて印刷可能な全ての色についてのYMCK値を画像形成装置200に提供するテーブルである。広色域画像形成テーブル26bは、通常画像形成モードで印刷不可能な(再現しにくい)色を含む、広色域画像形成モードにおいて印刷可能な全ての色についてのYMCK値を画像形成装置200に提供するテーブルである。YMCK値は、インタフェース41を介して画像形成装置200へ提供され、それらの値に基づいて画像形成装置200が記録材に画像を形成する。
ステップS401では、プリンタドライバ26は、ビットマップメモリ42内のある位置(X、Y)についてのRGB値を得る。
ステップS402では、プリンタドライバ26は、RGB値から装置に依存しない(以下、「デバイス・インディペンデント」という)色座標値を形成する。好ましくは、このデバイス・インディペンデントな色座標は、CIELAB色座標である。これは、CIELAB色空間は、知覚的に均一で、CIELAB色空間内の等しい大きさの区間は、いずれにおいても、知覚される色の等しい大きさの変化に一致するためである。さらに、CIELAB色空間は、色相や輝度に関して円柱状の座標にして見ることができるので、色域マップを定義しやすい直覚的な色座標である。
ブル26aによってCMYデータへの変換が可能な範囲に含まれているかどうか調べられる。そのL*、a*、b*座標が通常画像形成テーブル26aの範囲内であるなら、ステップS405へ進んで、通常画像形成テーブル26a内でL*、a*、b*座標位置に相当するCMY値を参照(ルックアップ)する。なお、このL*、a*、b*座標位置は、離散値のみ格納されているので、実際にはそのL*、a*、b*に最も近い位置となる。
ステップS414、S415では、上記処理の結果得られたYMCK値を使用してカラー印刷が始められる。なお、ステップS404において、通常画像形成テーブル26a内に相当する値がないと判断されたものは、フローチャート内の右側のフローをたどり、最終的にS415の広色域画像形成モードで印刷される。
上記有彩色に加えて、全ての可能な無彩色値が、この場合は48個の無彩色値が既に印刷済みの17色の上に印刷される。
本実施例においては、広色域画像形成モードで設定された広色域画像形成テーブルとは、通常画像形成モードで設定された通常画像形成テーブルを包含するような形になる。
このため、入力画像データをL*、a*、b*座標に変換した値が通常画像形成テーブルにない値であれば、広色域画像形成モードで画像を形成することを制御部が判断することになる。その際に、広色域画像形成テーブルを用いて画像をさらに補正するか通常画像形成テーブルを用いて画像を補正するかが、本実施例の特徴部分になる。
図6は、図5のステップS411aで行われる通常画像形成モードのガンマ補正の図である。なお、画像データの色指定は16進数で表しており、10進数と区別するために最後にh(hexadecimal)を追記している。色指定80hの入力画像データに対して反射濃度0.8の画像を印字したい場合は、ガンマカーブから出力画像データの色指定をA0hにすれば良い。同様にして一連の入力画像データと実際に出力する画像データとの対応付けを行い、LUT(Look Up Table)を作成することでガンマ補正を行う。
次に、通常画像形成モードと広色域画像形成モードの説明を行う。本実施例では帯電後の暗部電位を−500[V]、レーザ露光後の明部電位を−100[V]とする。本実施例では、明部電位として、ベタ黒画像のような用紙全体をトナーで現像するような画像パターンを形成する場合の感光ドラム上を表面電位計で測定した値のことを言う。現像ローラに印加する現像電位を−300[V]とし、そのときの現像コントラスト(明部電位と現像電位との差の絶対値)をΔ200[V]とした。現像ローラに形成されるトナーにおいて、本実施例では単位面積当たりのトナー量(以下M/Sという)を3.0×10−3
[kg/m2]、単位面積当たりのトナーの帯電電荷量(以下Q/Sという)を−0.15×10−3[C/m2]とする。また、現像コントラストに対しトナーの供給量を確認する。確認の方法は、感光ドラムを周速0.2[m/s]で固定し、現像ローラの周速を変えることで、感光ドラムの周速に対する現像ローラの周速の比率である周速比を変えた。このときの周速比は、100%を等速度として、例えば、140%は現像ローラが早く回る方向と定義する(感光ドラムの周速0.2[m/s]、現像ローラの周速0.28[m/s])。本実施例では、接触部C1において感光ドラムと現像ローラが同じ方向に回転するため、周速比が正の値になる。接触部C1において、感光ドラムと現像ローラとが逆の方向に回転する場合は、負の値になり、−140%となる。本実施例では、接触部C1にて同じ方向に回転するため、正の値となる。本実施例では、感光ドラムと現像ローラとが接触している接触部を基準に周速比を求めているが、これに限定されない。感光ドラムと現像ローラとが接触しない装置構成の場合は、感光ドラムと現像ローラとの最近接距離に対応する位置を対向部とし、この対向部を基準に回転方向を特定して周速比を出してもよい。本実施例では、感光ドラムに対し、現像ローラの周速比を変化させることで周速を形成することとする。また、色味と濃度は関係性が深いことから、本実施例での説明においては、濃度を用いて説明を行う。また、本検討で用いたトナーはYMCトナーにて行った。
<課題の説明>
従来例における課題を説明する。通常画像形成モードと色域拡大画像形成モードの2つのモードでそれぞれ、記録材としてA4サイズの用紙を、高温高湿環境(30℃/80%)で生産性を変えずに通紙を行い色域の拡大と飛び散りの結果を確認した。用紙はキヤノン製GFC081を使用し、印刷は全面に文字と画像を含む印字率5%程度の画像を連続的に100枚印刷した後に、全面べた画像を、連続的に100枚印刷し、合計200枚印刷する。そのときの結果を表1に示す。
次に上記の課題を解決するための本実施例における特徴を示す。飛び散りは、印字部と非印字部の境界で発生しやすい。ここで、印字部とは、記録材においてトナーが付着される部分、あるいはトナーを付着させるべき部分のことである。この印字部は、感光ドラムに形成される静電像の明部電位部(第1電位部)、すなわち感光ドラム表面においてトナーが付着される部分に対応した部位となり、その明部電位部に付着していたトナーが明部電位部から転移することで、トナーが付着する部分である。また、非印字部とは、記録材においてトナーが付着されない部分、あるいはトナーを付着させるべきでない部分のことである。この非印字部は、感光ドラムに形成される静電像の暗部電位部(第2電位部)、すなわち感光ドラム表面においてトナーが付着されない部分に対応した部位となり、通常であれば、感光ドラムからトナーが転移してくることはない部分である。画像全体の色域を拡げながら飛び散りの発生を低減する場合、印字部が連続している領域でトナーの載り量を上げて色域を拡げ、印字部と非印字部の両方が隣り合う領域ではトナーの載り量を下げて色域を狭めることが理想である。しかしながら、画像を構成する個々のドット毎にそのような判断を行うのは現実的ではない。そこで本実施例では、画像を複数のドットを含む単位領域で切り分け、各単位領域ごとにその画像占有率を見て、その画像占有率が飛び散り発生の影響が大きいような画像占有率の場合(閾値未満)には、トナーの載り量を抑えるように制御する。飛び散り発生の影響が小さいような画像占有率(閾値以上)の単位領域には、トナーの載り量を増やすように制御する。
図11を参照して、本発明の実施例2に係る画像形成システムについて説明する。実施例1では色域の狭い標準用ガンマカーブを適用して飛び散りの発生を抑制したが、原理的にはトナーの載り量を抑えることで飛び散りを良化させている。飛び散りを抑制するには
トナーの載り量を抑えればよいため、ガンマカーブ以外の方法で上記課題を克服することも可能である。実施例2では、画像占有率の低い領域の画像のドットを間引くことでトナーの載り量を抑え、飛び散りの発生を抑制する。実施例2において実施例1と共通する構成については、実施例1と同じ符号を付し、その説明を省略する。実施例2においてここで説明しない事項は、実施例1と同様である。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上記実施例の特徴的な処理を実行させるプログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、記録媒体としては、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
Claims (16)
- 像担持体と、
データ生成装置から入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備える画像形成装置において、
第1画像形成動作と、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなるとともに、前記データ生成装置が生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記画像占有率が所定の閾値以上である第1単位領域における前記最大の載り量である第1載り量よりも少ない第2載り量とするための補正がされた画像データに基づいて画像形成を行う第2画像形成動作と、
を実行することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記補正を第2補正とした場合に、
前記データ生成装置が生成した画像データのうち、前記第1単位領域に対応するデータには、前記最大の載り量を前記第1載り量とするための第1補正がされていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1載り量は、前記出力画像を前記第1画像形成動作により形成する場合の前記最大の載り量よりも多いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第1補正は、前記画像データのうち前記第1単位領域に対応するデータを、前記出力画像における前記最大の載り量が前記第1載り量となるように設定された第1変換条件により変換する補正であり、
前記第2補正は、前記画像データのうち前記第2単位領域に対応するデータを、前記出力画像における前記最大の載り量が前記第2載り量となるように設定された第2変換条件により変換する補正であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。 - 前記第1補正は、前記データ生成装置が生成した画像データのうち前記第1単位領域に対応するデータを、そのガンマ曲線における最大濃度が、前記出力画像における前記最大の載り量が前記第1載り量となるような第1濃度となるようにガンマ補正する補正であり、
前記第2補正は、前記データ生成装置が生成した画像データのうち前記第2単位領域に対応するデータを、そのガンマ曲線における最大濃度が、前記出力画像における前記最大の載り量が前記第2載り量となるような第2濃度となるようにガンマ補正する補正であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 入力される画像データは、前記データ生成装置が生成したRGBの色表現の第1画像データがYMCKの色表現の第2画像データに変換されたものであり、
前記第1補正は、前記第1画像データのうち前記第1単位領域に対応するデータを、前記第1画像データの所定の色を所定の割合で出力するための前記第2画像データの所定の色を記録材に載せる割合が、第1の割合となるように設定された第1変換テーブルを用い
て、前記第2画像データに変換する補正であり、
前記第2補正は、前記第1画像データのうち前記第2単位領域に対応するデータを、前記第1画像データの所定の色を所定の割合で出力するために前記第2画像データの所定の色を記録材に載せる割合が、前記第1の割合よりも小さい前記第2の割合となるように設定された第2変換テーブルを用いて、前記第2画像データに変換する補正であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 像担持体と、
データ生成装置から入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備える画像形成装置において、
第1画像形成動作と、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなるとともに、前記データ生成装置が生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、前記第2単位領域の前記画像占有率が所定の値以下となるように、前記第2単位領域に含まれる複数の前記第1電位部に対応する部分のうちの幾つかを前記第2電位部に対応する部分に変える補正がされた画像データに基づいて画像形成を行う第2画像形成動作と、
を実行することが可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2画像形成動作は、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記第1画像形成動作で形成する場合よりも多くするための画像形成動作であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像形成動作における前記現像剤担持体の周速は、前記第1画像形成動作における前記現像剤担持体の周速よりも速いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像形成動作における前記周速比は、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記第1画像形成動作における前記周速比で画像を形成する場合の前記載り量よりも多くするための周速比であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が担持する現像剤像を記録材へ転写する転写手段と、
前記現像剤像を記録材に定着させる定着手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置と、
画像データを生成して前記画像形成装置に出力するデータ生成装置と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置と、
画像データを生成して前記画像形成装置に出力するデータ生成装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
像担持体と、
画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備え、
第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
前記データ生成装置は、
前記第2画像形成動作において、生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記画像占有率が所定の閾値以上である第1単位領域における前記最大の載り量である第1載り量よりも少ない第2載り量とするための補正を行って、前記画像形成装置に出力することを特徴とする画像形成システム。 - 入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置と、
画像データを生成して前記画像形成装置に出力するデータ生成装置と、
を備える画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
像担持体と、
画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、
前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、
を備え、
第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能であり、
前記データ生成装置は、
前記第2画像形成動作において、生成した画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、前記第2単位領域の前記画像占有率が所定の値以下となるように、前記第2単位領域に含まれる複数の前記第1電位部に対応する部分のうちの幾つかを前記第2電位部に対応する部分に変える補正を行って、前記画像形成装置に出力することを特徴とする画像形成システム。 - 入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手
段と、を備え、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能である画像形成装置に出力するための画像データを生成するステップと、
前記画像形成装置が前記第2画像形成動作を実行する場合に、生成した前記画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、記録材に形成される出力画像における単位面積当たりの現像剤の最大の載り量を、前記画像占有率が所定の閾値以上である第1単位領域における前記最大の載り量である第1載り量よりも少ない第2載り量とするための補正を行うステップと、
前記画像データを前記画像形成装置に出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 入力される画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成装置であって、像担持体と、入力される画像データに基づいて、前記像担持体の表面に、第1電位部と、前記第1電位部と異なる電位の第2電位部と、を含む静電像を形成するように、前記表面を露光する露光手段と、前記像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、前記像担持体と前記現像剤担持体を、それぞれの周速を個々に可変に回転させる駆動手段と、を備え、第1画像形成動作と、前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が前記第1画像形成動作のときよりも大きくなる第2画像形成動作と、を実行することが可能である画像形成装置に出力するための画像データを生成するステップと、
前記画像形成装置が前記第2画像形成動作を実行する場合に、生成した前記画像データのうち、画像を複数の領域に分割したときの単位領域において、前記単位領域に含まれる前記第1電位部に対応する部分の割合である画像占有率が所定の閾値未満である第2単位領域に対応するデータに、前記第2単位領域の前記画像占有率が所定の値以下となるように、前記第2単位領域に含まれる複数の前記第1電位部に対応する部分のうちの幾つかを前記第2電位部に対応する部分に変える補正を行うステップと、
前記画像データを前記画像形成装置に出力するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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