JP4750262B2 - プロファイル作成装置、プロファイル作成方法、およびプロファイル作成プログラム記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーチャートを用いてプロファイルを作成するプロファイル作成装置とプロファイル作成方法、およびコンピュータに組み込まれそのコンピュータをプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されているプロファイル作成プログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、画像の入出力を行うプリンタやスキャナなどといったデバイスに依存する色空間の座標と、そのデバイスに非依存な色空間の座標との対応を定義するプロファイルを、カラーパッチが配置されたカラーチャートを用いて作成するプロファイル作成装置やプロファイル作成方法が知られている。例えば、写真プリントの画像がスキャナで読み取られて原稿画像としてコンピュータに取り込まれ、コンピュータ上でその原稿画像のコピーが作成され、そのコピーの画像がプリンタで写真プリント上に出力される店頭写真プリントシステムでは、上記コンピュータがプロファイル作成装置として動作してスキャナやプリンタに合った適切なプロファイルが、例えばLUT(Look Up Table)形式で作成される。そして、そのプロファイルに基づいた、デバイスに依存する色空間とデバイスに非依存な色空間との間での色変換が原稿画像に施されることにより、原稿の写真プリントの色とコピーの写真プリントの色が一致することとなる。
【0003】
従来は、プロファイル作成の際には、例えば、IT8と称されるカラーチャートや、色空間内に想定された所定の格子上の各格子点に相当するカラーパッチが色空間上での格子点の配列と同様の配列で並べられた格子カラーチャートが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタやスキャナなどといったデバイスそれぞれに適したプロファイルを作成する際には、そのデバイスによってカラーチャートの画像が入出力され、入出力されたカラーチャートの色に基づいてプロファイルが作成される。また、デバイスによって画像が入出力される際には、一般に、その画像の面内方向における色の歪みや、経時的な色の揺らぎが生じる。高性能なデバイスではこのような歪みや揺らぎは小さく、性能が低いデバイスではこのような歪みや揺らぎが大きい。
【0005】
上述した歪みや揺らぎは、プロファイルの精度や連続性に大きく影響する。このため、プロファイルの作成時には、上述した歪みや揺らぎを生じるデバイスの性能やそれらの歪みなどが考慮されたプロファイル作成が行われることが望ましい。特に、カラーチャートがデバイスによって入出力されるときの性能に配慮したプロファイル作成が望まれている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、デバイスの性能や色の歪みなどが考慮されたプロファイル作成を行うことができるプロファイル作成装置、プロファイル作成方法、およびコンピュータをそのようなプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されているプロファイル作成プログラム記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の第1のプロファイル作成装置は、各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、複数箇所に同一のグレーパッチが配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
データ取得部によって取得された読取データのうち、上記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいてデバイスの性能を検証する性能検証部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成する本発明の第2のプロファイル作成装置は、複数のチャートシートで構成された、各チャートシートには各所定の色を有する複数のパッチが配置されていて、それら複数のチャートシートそれぞれの共通箇所に同一のグレーパッチが配置されているカラーチャートを構成するチャートシートのパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
データ取得部によって取得された読取データのうち、上記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいてデバイスの性能を検証する性能検証部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の第1および第2のプロファイル作成装置によれば、カラーチャートがデバイスによって入出力されたときのデバイスの性能が検証される。このため、検証されたデバイス性能に基づいて再度プロファイルを作成することや、デバイス性能を示すデータが添付されたプロファイルを作成すること等ができる。
【0010】
本発明の第1および第2のプロファイル作成装置は、データ取得部によって取得された読取データのうち、上記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいてプロファイルを補正する補正部を備えることが好適である。
【0011】
このような補正部を備えたプロファイル作成装置によれば、色の歪みや揺らぎの影響が取り除かれた高精度なプロファイルが作成される。
【0012】
上記目的を達成する本発明の第3のプロファイル作成装置は、各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、色精度検証用の特別色を有する特別色パッチも配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
データ取得部によって取得された読取データのうち、特別色パッチが読みとられた読取データに基づいてプロファイルの精度を検証する精度検証部とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3のプロファイル作成装置によれば、読取データに基づいてプロファイルの作成と精度の検証が行われるので、カラーチャートの入出力時に生じる色の揺らぎに影響されずにプロファイルの精度が正確に検証される。
【0014】
本発明の第3のプロファイル作成装置は、データ取得部によって取得された読取データのうち、特別色パッチが読みとられた読取データに基づいてプロファイルを補正する補正部を備えることが好適である。
【0015】
このような補正部を備えたプロファイル作成装置によれば、高精度なプロファイルを作成することができる。
【0016】
上記目的を達成する本発明の第4のプロファイル作成装置は、各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、それら複数のパッチのうちの主なパッチについては、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部とを備えたことを特徴とする。
【0017】
一般に、彩度の低い色ほど色の歪みに影響されやすい。また、一般に、中央付近ほど色の歪みが小さい。そこで、相対的に彩度の低い色のパッチが中央側に配置され、相対的に彩度の高い色のパッチが外側に配置されることによって、色の歪みの影響が抑えられることとなる。
【0018】
なお、相対的に彩度の低い色のパッチとは、グレー軸に対するキャリブレーションに用いられる一連のグレーパッチであってもよい。
【0019】
上記目的を達成する本発明の第1のプロファイル作成方法は、各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、複数箇所に同一のグレーパッチが配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程と、
データ取得過程で取得された読取データのうち、上記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能を検証する性能検証過程とを含むことを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成する本発明の第2のプロファイル作成方法は、複数のチャートシートで構成された、各チャートシートには各所定の色を有する複数のパッチが配置されていて、それら複数のチャートシートそれぞれの共通箇所に同一のグレーパッチが配置されているカラーチャートを構成するチャートシートのパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程と、
データ取得過程で取得された読取データのうち、上記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいてデバイスの性能を検証する性能検証過程とを備えたことを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成する本発明の第3のプロファイル作成方法は、各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、色精度検証用の特別色を有する特別色パッチも配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程と、
データ取得過程で取得された読取データのうち、上記特別色パッチが読みとられた読取データに基づいてプロファイルの精度を検証する精度検証過程とを備えたことを特徴とする。
【0022】
上記目的を達成する本発明の第4のプロファイル作成方法は、各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、それら複数のパッチのうちの主なパッチについては、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点とそのデバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程とを備えたことを特徴とする。
【0023】
上記目的を達成する本発明のプロファイル作成プログラム記憶媒体は、コンピュータに組み込まれてそのコンピュータを、上記本発明の第1ないし第4のプロファイル作成装置のうちのいずれかのプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されてなることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明にいうカラーチャートの一例を示す図である。
【0026】
ここでは、第1シート11から第5シート15までの5枚のチャートシートで1セットのカラーチャート10が構成されている。これら5枚のチャートシート11,12,13,14,15は第1シート11から順次に読みとられる。また、各チャートシート11,…,15に配置されているパッチは、左端の列から1列ずつ、各列の上から下へと順次に読みとられる。
【0027】
第1シート11には、チャートシートの中央および四隅の合計5カ所に、共通のグレーパッチ11cが配置されている。また、第2シート12〜第5シート15それぞれの中央にもその共通のグレーパッチ11cが配置されている。これら共通のグレーパッチ11cは、デバイス性能の検証用に用いられるものである。
【0028】
第1シート11には、更に、プロファイルの色精度を検証するための特別色を有するパッチ11dも配置されている。また、第1シート11の中央付近には、グレー軸に対するキャリブレーションに用いられる一連のグレーパッチ11eも配置されている。
【0029】
カラーチャート10を構成する各チャートシート11,…,15に配置されたパッチは、デバイス性能の検証用のグレーパッチ等といった限られた例外を除いて、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されている。これにより、色の入出力精度の揺らぎに敏感な色のパッチが、その揺らぎが小さい場所に位置することとなって、その揺らぎの影響が抑えられる。
【0030】
図2は、本発明のプロファイル作成装置の一実施形態を示す図であり、図3は、本発明のプロファイル作成装置の他の一実施形態を示す図である。
【0031】
図2に示すプロファイル作成装置20は、プリンタ30用のプロファイルを作成するものであり、図3に示すプロファイル作成装置40は、スキャナ50用のプロファイルを作成するものである。
【0032】
ここでは、これら図2および図3に示すプロファイル作成装置20,40は、いずれもパーソナルコンピュータによって構成されており、そのパーソナルコンピュータには、パーソナルコンピュータをプロファイル作成装置20,40として動作させるプロファイル作成プログラム21,41が記憶されたCD−ROM60が装填されて、そのプロファイル作成プログラム21,41がアップロードされている。このプロファイル作成プログラム21,41が実行されることにより、パーソナルコンピュータが本発明のプロファイル作成装置の一実施形態として動作する。
【0033】
また、図2に示すプロファイル作成装置20を構成するパーソナルコンピュータには、図1に示すカラーチャート10を表すチャート画像データ22が記憶されたフロッピィディスク70が装填されて、そのチャート画像データ22がアップロードされている。
【0034】
以下、これらのプロファイル作成装置20,40が用いられてプロファイルが作成される手順について説明する。
【0035】
図2に示すプロファイル作成装置20には、カラーチャートを構成する複数(ここでは5枚)のチャートシートのうち必要なチャートシートの枚数が指定される。例えば、第1シートから第3シートまでが必要であれば「3枚」と指定される。この枚数は、ここでは、プリンタ30の性能に応じてユーザが決定して指定する。すなわち、性能が低くて色の歪み等が大きいプリンタであれば少ない枚数を指定し、高性能で色の歪み等が小さいプリンタであれば多くの枚数を指定する。
【0036】
チャートシートの枚数を指定されたプロファイル作成装置20は、プロファイル作成プログラム21中の選択ルーチン23によって、指定された枚数分のチャートシートを表すチャート画像データを選択してプリンタ30へと出力する。プリンタ30はそのチャート画像データに従って上記第1シート11などを出力する。
【0037】
このようにプリンタ30によって出力されたチャートシート11,12,…上に配置されている各パッチの色が測色機80によって測色されることにより、プリンタ30の性能に見合った数だけ測色値が得られる。そして、プロファイル作成プログラム21中のプロファイル作成ルーチン24によって、その測色値を表す測色データがプロファイル作成装置20に取り込まれ、その測色データに基づいてプリンタ30用のプロファイル25が作成される。プロファイル作成ルーチン24については後で詳述する。
【0038】
図3に示すプロファイル作成装置40が用いられてプロファイルが作成される場合には、まず、図1に示すカラーチャート10を構成する5枚のチャートシート11,…,15のうち、スキャナ50の性能に応じた枚数のチャートシートがユーザによって選択される。そして、選択されたチャートシートが第1シート11から順次にスキャナ50で読みとられて、スキャナ50の性能に見合った数のパッチそれぞれのスキャンデータが得られる。それらのスキャンデータは、プロファイル作成プログラム41中のプロファイル作成ルーチンによってプロファイル作成装置40に取り込まれ、取り込まれたスキャンデータに基づいてスキャナ50用のプロファイル42が作成される。
【0039】
次に、プロファイル作成ルーチンについて詳述する。ここでは、LUT形式のプロファイルが作成されるものとする。
【0040】
図4は、プロファイル作成ルーチンのフローチャートである。
【0041】
このプロファイル作成ルーチンが開始されると、まず、一連の測色データあるいはスキャンデータが取得され(ステップS101)、その一連の測色データ等が、プロファイル作成に都合がいいように並び替えられる(ステップS102)。ここでは、座標値(0,0,0)から座標値(255,255,255)までの立方体状の3次元空間として表される色空間内に立体的な格子が想定されており、その格子上の格子点に対応するパッチの測色データ等が得られるものとする。この色空間としてはRGB色空間やCMY色空間やその他の色空間等が考えられるが、ここでは説明の便宜上、色空間としてRGB色空間を想定する。RGB色空間上に想定された格子は、ここではN×N×N格子(N=2〜9、17)と称され、2×2×2格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子である。すなわち、この2×2×2格子における格子点は8個存在し、それらの格子点はRGB色空間を表す立方体の8頂点に相当する。
【0042】
また、3×3×3格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「140」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子である。但し、以下では、格子点が重複して観念されることを避けるため、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「140」を持つ格子点のことを「3×3×3格子の格子点」と称する。
【0043】
以下同様に、4×4×4格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「140」、値「210」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「210」を持つ格子点のことを「4×4×4格子の格子点」と称する。
【0044】
4×4×4格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「140」、値「210」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「210」を持つ格子点のことを「4×4×4格子の格子点」と称する。
【0045】
5×5×5格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「70」、値「140」、値「210」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「70」を持つ格子点のことを「5×5×5格子の格子点」と称する。
【0046】
6×6×6格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「70」、値「140」、値「175」、値「210」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「175」を持つ格子点のことを「6×6×6格子の格子点」と称する。
【0047】
7×7×7格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「70」、値「105」、値「140」、値「175」、値「210」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「105」を持つ格子点のことを「7×7×7格子の格子点」と称する。
【0048】
8×8×8格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「70」、値「105」、値「140」、値「175」、値「210」、値「240」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「240」を持つ格子点のことを「8×8×8格子の格子点」と称する。
【0049】
9×9×9格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「35」、値「70」、値「105」、値「140」、値「175」、値「210」、値「240」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、座標値(R,G,B)の要素R、G、Bのうち1つ以上の要素が値「35」を持つ格子点のことを「9×9×9格子の格子点」と称する。
【0050】
また、17×17×17格子は、各要素R、G、Bそれぞれが、値「0」、値「17」、値「35」、値「52」、値「70」、値「87」、値「105」、値「122」、値「140」、値「157」、値「175」、値「192」、値「210」、値「225」、値「240」、値「247」、値「255」のうちのいずれかの値を持つような座標値(R,G,B)で格子点が表される格子であり、上記2×2×2格子〜9×9×9格子それぞれの格子点とは重複しない格子点のことを「17×17×17格子の格子点」と称する。ただし、この17×17×17格子の格子点に対応するパッチについては、グレー軸周辺の一部の格子点に対応するパッチだけが用意されているものとする。
【0051】
図1に示すカラーチャートのパッチが上述した読取順序で読みとられると、原則として、2×2×2格子の格子点に対応するパッチ、…、9×9×9格子の格子点に対応するパッチ、17×17×17格子の格子点に対応するパッチという順で読みとられて測定データやスキャンデータが得られる。この順序は、プロファイル作成に都合がいい。
【0052】
しかし、図1に示すカラーチャートには、上述した共通のグレーパッチや一連のグレーパッチや特別色を有するパッチなども配置されている。このため、各格子点に対応するパッチが順次に読みとられる間に混じって、格子点に非対応のパッチが読みとられる。上記ステップS102では、測定データやスキャンデータと座標値とのセットが生成され、それらのセットが並べ替えられて、格子点に非対応のセットが、格子点に対応するセットから区別される。
【0053】
このようにデータセットが並べ替えられると、まず、2×2×2格子の格子点それぞれに対応するデータセットが、プロファイルを構成するLUTの一部としてプロファイル用の記憶領域に格納される(ステップS103およびステップS104)。
【0054】
図5は、データセットが格納される様子を示す図である。
【0055】
図5(A)〜図5(E)には、RGB色空間が2次元的に表されており、図5(A)には2×2×2格子が示されている。この2×2×2格子の格子点それぞれには白丸Pが付されており、この白丸Pは、その格子点に対応するデータセットがLUTの一部として格納されたことを示している。
【0056】
図4のステップS103およびステップS104で2×2×2格子の格子点それぞれに対応するデータセットが格納されると、次に、整数Nの値が歩進されて(ステップS105)、N×N×N格子の格子点それぞれに対応するデータセットが上記記憶領域に格納される(ステップS106)。
【0057】
図5(B)には3×3×3格子が示されており、一部を除いて3×3×3格子の格子点それぞれに白丸Pが付されている。白丸Pが付されていない格子点Qは、データセットが不足していることを表している。
【0058】
カラーチャートを構成する複数のチャートシートのうち一部の枚数のチャートシートだけが読みとられる場合には、N×N×N格子の格子点に対応する一連のパッチの途中で読み取りが終わることが考えられる。その場合には、一部の格子点に対応するデータセットが不足することとなる。
【0059】
図4のステップS106でデータセットに不足が生じた場合には、既に格納済みのデータセットに基づいた体積補間によって不足部分のデータセットが算出されて格納される(ステップS107)。そして、Nの値が9未満であると(ステップS108:yes)、上記ステップS105〜ステップS107が繰り返されて、9×9×9格子の格子点に対応するデータセットまで順次に格納される。
【0060】
図5(C)には、N=9までの各N×N×N格子の格子点に対応するデータセットがすべて格納された様子が概念的に示されている。
【0061】
図4のステップS108で、Nの値が9以上に達したと判定されると、次に、17×17×17格子の格子点に対応するデータセットが格納される(ステップS109)。
【0062】
図5(D)には、17×17×17格子の格子点に対応するデータセットが格納された様子が概念的に示されており、グレー軸周辺を除く他の部分はデータセットが不足している。これらの不足部分のデータセットは上記同様に体積補間によって計算されて格納される(図4のステップS110)。
【0063】
図5(E)には、17×17×17格子の格子点に対応するデータセットがすべて格納された様子が示されている。
【0064】
このようにデータセットが格納されることによって作成されたLUTがプロファイルとして用いられる。
【0065】
以下、図4のステップS102におけるデータセットの並べ替えの詳細について説明する。
【0066】
図6は、プリンタ用のプロファイルを作成する際における並べ替えを示すフローチャートである。
【0067】
この並べ替えの際には、まず、カラーチャートを構成する各パッチの配置を表すインデックスデータ90と一連の測色データが対応づけられて、上述したデータセットが生成される(ステップS102_1)。
【0068】
図7は、インデックスデータの一例を示す図である。
【0069】
このインデックスデータ90では、パッチの配置順序すなわち読取順序を表す番号91と、そのパッチの種類92と、そのパッチが対応する色空間の座標値(格子データ)93とが互いに対応づけられている。そして、パッチの種類92が参照されることによって、カラーチャート上に配置されたパッチのなかから、上述した共通のグレーパッチや一連のグレーパッチや特別色を有するパッチなどが判別される。また、当然ながら、番号91と座標値(格子データ)93との対応関係は、図1に示すカラーチャート10で、相対的に彩度の高い色のパッチが、相対的に彩度の低い色のパッチよりも外側に配置されていることが反映された対応関係となっている。
【0070】
図6のステップS102_1では、このようなインデックスデータ90中の番号91に従って座標値93と測色データが組み合わされてデータセットが生成される。そして、パッチの種類92に基づいて、プロファイル作成用のデータセット100と、デバイス検証用等のデータセット110に分類される。デバイス検証用等のデータセット110の利用方法については後述する。
【0071】
ステップS102_1で分類されたプロファイル作成用のデータセット100は、原則として、上述した各N×N×N格子の格子点毎のグループにかたまって並んでいるが、一部の重要色が例外的に前方に配置されている場合もある。そのような場合には、インデックスデータ90中の番号91と種類92に従って並べ替えが行われる(ステップS102_2)。このように並べ替えられたプロファイル作成用のデータセット101が用いられて上述したようにプロファイルが作成される。
【0072】
図8は、スキャナ用のプロファイルを作成する際における並べ替えを示すフローチャートである。
【0073】
スキャナ用のプロファイルが作成される際の並べ替えでは、まず、スキャンデータからカラーチャートの天地や左右が判別され、必要に応じて天地反転や左右反転が施される(ステップS102_3)。また、1つのパッチに対して複数点読みとられたスキャンデータの平均値がサンプルされる(ステップS102_4)。
【0074】
その後、図6に示すステップS102_1およびステップS102_2と同様の手順が実行される。
【0075】
次に、デバイス検証用等のデータセット110の利用方法について説明する。ここでは、図2および図3に示すプロファイル作成装置20,40に共通する機能を持つプロファイル作成装置を想定して説明する。
【0076】
図9は、デバイス性能検証用パッチおよび色精度検証用のパッチの利用方法を示す図である。
【0077】
この図9に示すプロファイル作成装置200では、上記説明と同様に、測色データあるいはスキャンデータの取得201と、プロファイルの作成202が実行されて、プリンタ用あるいはスキャナ用のプロファイル203が作成される。
【0078】
また、このプロファイル作成装置200では、このようなプロファイルの作成と並行して、デバイス性能検証用パッチの測色データ等の取得が行われ、1チャートシート内の複数箇所相互間における検証用パッチの色差算出205や、複数チャート間における検証用パッチの色差算出206が実行される。そして、算出された色差がデバイス性能として用いられた性能表示223が行われて、CRT210上に、算出された色差の値211が表示される。
【0079】
また、この図9に示すプロファイル作成装置200では、上述したプロファイルの作成やデバイス性能の検証に更に並行して、プロファイルの色精度検証用のパッチの測色データ等の取得221が実行され、取得された測色データ等と作成済みのプロファイル203とに基づいた精度算出222が行われる。そして、プロファイル精度の表示223が行われ、CRT210上には、デバイス性能を表す色差の値211に並んで、プロファイル精度を表す色差の値212も表示される。また、プロファイル精度を表す色差の値212がデバイス性能を表す色差の値211よりも大きい場合には警告文213も表示される。
【0080】
ユーザは、CRT210上に表示されたデバイス性能や色精度に基づいて、適切なプロファイルが作成されたか否かを判断し、必要に応じて、チャートシートの指定枚数などを変更したうえで、プロファイル作成のやり直しなどを指示することができる。あるいは、単に、作成されたプロファイルにデバイス性能や色精度を表すデータを添付することもできる。
【0081】
次に、上記実施形態とは別の実施形態について説明する。
【0082】
図10は、本発明の別の実施形態を示す図である。
【0083】
この図10に示すプロファイル作成装置180は、図2に示すプロファイル作成装置20と同様に、プリンタ30用のプロファイルを作成するものである。
【0084】
図2に示すプロファイル作成装置20では、カラーチャートを構成するチャートシートのうちプロファイル作成に使用されるチャートシートの枚数がユーザによって指定されるが、この図11に示すプロファイル作成装置180ではチャートシートの枚数が自動計算される。
【0085】
この図10に示すプロファイル作成装置180では、まず、チャート画像データ22のうち、例えば2枚などといった所定枚数分の画像データがプリンタ30に入力され、プリンタ30によってその所定枚数のチャートシートが出力される。それらのチャートシートのパッチの色が測色機80によって測色され、測色データが、プロファイル作成プログラム181内の枚数判断ルーチン182によって取り込まれる。
【0086】
図11は、図10に示す枚数判断ルーチン182のフローチャートである。
【0087】
枚数判断ルーチン182では、測色機から取り込まれた測色データのうち、デバイス性能検証用の、図1に示す共通のグレーパッチ11cそれぞれの色を表す測色データが取得される(ステップS201)。そして、1チャートシートの中央と四隅に配置されているグレーパッチ11cそれぞれの測色データの差と、異なるチャートシート間でのグレーパッチ11cの測色データの差が求められる(ステップS202,ステップS203)。求められた差に基づいて、チャートシート面内における色の均一性を示す色差と、チャートシート間での色変動の色差が算出される(ステップS204)。これにより、プリンタ30が画像を出力する際における、面内方向での色の安定度および時間経過に対する色の安定度が求められる。算出された色差は、色差と必要なチャートシート枚数との対応が定義されたプリセット条件183と比較されて、必要なチャートシート枚数が求められる。求められた枚数分のチャートシートのうち、まだプリンタ30から出力されていないチャートシートに相当するチャート画像データがプリンタ30に入力され、プリンタから追加出力される。
【0088】
その後、図2に示すプロファイル作成装置20と同様の手順でプロファイルが作成される。
【0089】
このようにデバイス検証用のパッチが利用されることにより、プリンタの性能に応じた適切なプロファイルが作成される。
【0090】
図12は、本発明のまた別の実施形態を示す図である。
【0091】
この図12に示すプロファイル作成装置190では、まず、チャート画像データ22のうち上記第1シートに相当する画像データの選択出力192が行われ、その画像データがプリンタ30に入力される。プリンタ30からその第1シートが出力され、出力された第1シートのパッチの色が測色機によって測色される。測色データは、プロファイル作成プログラム191内のプロファイル作成ルーチン193によってプロファイル作成装置190に取り込まれる。そして、プリンタ30用のプロファイル25が暫定的に作成される。
【0092】
次に、プロファイル作成装置190に取り込まれた測色データのうち、上述したデバイス性能検証用のパッチの測色データに基づいてチャートシート面内での色均一度の計算194が実行される。また、取り込まれた測色データのうち、プロファイルの色精度を検証するための特別色を有するパッチの測色データに基づいて、暫定的なプロファイル25の色精度の計算194も実行される。これらの計算194の結果が用いられて、色均一度と色精度との比較判定195が行われる。面内の色のバラツキが色精度よりも小さいと判定された場合には、チャートシート番号の更新196が行われて、新たな番号が示すチャートシートに相当する画像データの選択出力192が行われる。一方、比較判定195によって、面内の色のバラツキが色精度以上であると判定された場合には、暫定的に作成されているプロファイル25が確定のプロファイルとして保存されて動作が終了する。
【0093】
この実施形態でも、デバイス検証用のパッチが利用されることにより、プリンタの性能に応じた適切なプロファイルが作成される。
【0094】
図13は、本発明の更に別の実施形態を示す図である。
【0095】
この図13に示すプロファイル作成装置230は、図10に示すプロファイル作成装置200と類似した装置である。ここでは、相違点のみについて説明する。
【0096】
この図13に示すプロファイル作成装置230には、上記同様に作成されるプロファイル203にスムージング231を施す機能が備えられている。そのスムージング231の強度は、CRT210上に表示されるスライダーバー214をユーザが操作することにより設定される。
【0097】
プロファイル203にスムージング231が施されると一般に色精度が悪化するが、スムージング231が施された後でも、プロファイル精度を表す色差の値212がデバイス性能を表す色差の値211を下回っているという限度においてなるべく強いスムージングが施されることが望ましい。
【0098】
そこで、この図16に示すプロファイル作成装置230では、プロファイル精度を表す色差の値212がデバイス性能を表す色差の値211を下回っているか否かに応じて、それぞれ、スムージング強度があげられる旨の文章215、あるいはスムージング強度の限度を超えた旨の文章がCRT210上に表示される。
【0099】
ユーザは、このように表示された文章などを参考にして、スムージングの強度の再設定などを行うことができ、色の歪みや揺らぎが考慮されたプロファイルを作成することができる。
【0100】
図14は、本発明のまた更に別の実施形態を示す図である。
【0101】
この図14に示すプロファイル作成装置240にも、プロファイル203にスムージング241を施す機能が備えられている。このスムージング241では、デバイス性能の算出205,206の結果やプロファイルの精度算出222の結果に基づいて適切な強度が算出され、算出された強度のスムージングがプロファイル203に自動的に施される。
【0102】
図15は、本発明のもう一つ別の実施形態を示す図である。
【0103】
プロファイル色精度の検証用パッチの色が読みとられたものと、その検証用パッチ本来の色との色差は、デバイスによって入出力される色の、正確な色からのずれを表している。また、デバイス性能を表す面内方向の色差は、その色のずれが、チャートシート面内でいわば傾いていることを表している。
【0104】
そこで、この図15に示すプロファイル作成装置250では、上述したN×N×N格子の格子点に対応するパッチの測色データ等に対して、チャートシート面内における検証用パッチの色差算出205の結果、および色精度検証用パッチの測色データ等の取得221の結果に基づいた補正251が施される。この補正251は、チャートシートごとの別々の補正であってもよく、あるいは、各チャートシートに対する同一の補正であってもよい。
【0105】
また、デバイス性能検証用パッチのチャートシート間における色差は、デバイスによって入出力される色の経時的なふらつきを表している。
【0106】
そこで、このプロファイル作成装置250では、上記補正251が施された後の測色データ等に、さらに、複数チャート間における検証用パッチの色差算出206の結果に基づいた補正252が施されて、所定の1チャートシートの測色データなどに合わせるように、ほかのチャートシートの測色データなどが補正される。
【0107】
そして、プロファイル作成用データの取得253が実行されて、これらの補正251,252が施された測色データ等が取得され、その測色データ等に基づくプロファイルの作成254が実行される。
【0108】
ところで、図1に示す一連のグレーパッチ11eが読みとられた色と、これら一連のグレーパッチ11eの本来の色との色差は、グレー軸の歪みを表しているので、このプロファイル作成装置250では、これら一連のグレーパッチ11eについての上記色差に基づいてグレー補正255が施される。
【0109】
これら一連の補正251,252,255が施されることにより、精度の高いプロファイル203が作成される。
【0110】
図16は、グレー軸の歪みを補正する方法の一例を示す図である。
【0111】
ここでは、上記一連のグレーパッチ11eそれぞれの測色データに対応するRGB空間座標値が、図15に示すプロファイルの作成254で暫定的に得られたプロファイルに従って求められる(ステップS301)。このように求められた座標値を以下ではRGB1と称する。また、上記一連のグレーパッチ11eそれぞれの本来のRGB空間座標値は、図7で説明したインデックスデータ90中に含まれている。この本来のRGB空間座標値を以下ではRGB0と称する。
【0112】
これらの座標値RGB1、RGB0が相互に対応づけられて1次元のLUT261がR,G,Bそれぞれについて作成され、これらの1次元のLUT261によって、以下説明するようにプロファイルが補正される(ステップS302)。即ち、補正前のプロファイルに相当する3次元LUT262を構成しているRGB座標値が1次元のLUT261に従って変換されて、上述した格子の間隔が変更されることによって、補正後のプロファイルに相当する3次元LUT263が作成される。
【0113】
図16に示すこのような補正方法の他には、例えば、プロファイルの3次元LUTのグレー軸部分を一連のグレーパッチの測色データに基づいて直接補正し、3次元LUTの、グレー軸部分の周囲に隣接する部分を、グレー軸に近いほど強く、遠いほど弱く補正するという方法も考えられる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれは、デバイスの性能や色の歪みなどが考慮されたプロファイル作成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にいうカラーチャートの一例を示す図である。
【図2】本発明のプロファイル作成装置の一実施形態を示す図である。
【図3】本発明のプロファイル作成装置の他の一実施形態を示す図である。
【図4】プロファイル作成ルーチンのフローチャートである。
【図5】データセットが格納される様子を示す図である。
【図6】プリンタ用のプロファイルを作成する際における並べ替えを示すフローチャートである。
【図7】インデックスデータの一例を示す図である。
【図8】スキャナ用のプロファイルを作成する際における並べ替えを示すフローチャートである。
【図9】デバイス性能検証用パッチおよび色精度検証用のパッチの利用方法を示す図である。
【図10】本発明の別の実施形態を示す図である。
【図11】図10に示す枚数判断ルーチンのフローチャートである。
【図12】本発明のまた別の実施形態を示す図である。
【図13】本発明の更に別の実施形態を示す図である。
【図14】本発明のまた更に別の実施形態を示す図である。
【図15】本発明のもう一つ別の実施形態を示す図である。
【図16】グレー軸の歪みを補正する方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 カラーチャート
11,…,15 チャートシート
11c,11d,11e パッチ
20,40,180,… プロファイル作成装置
21,41,181,… プロファイル作成プログラム
22 チャート画像データ
25,42,203 プロファイル
30 プリンタ
50 スキャナ
60 CD−ROM(プロファイル作成プログラム記憶媒体)
80 測色機
Claims (14)
- 各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、複数箇所に同一のグレーパッチが配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能の、画像面内における均一性を検証する性能検証部とを備えたことを特徴とするプロファイル作成装置。 - 複数のチャートシートで構成された、各チャートシートには各所定の色を有する複数のパッチが配置されていて、それら複数のチャートシートそれぞれの共通箇所に同一のグレーパッチが配置されているカラーチャートを構成するチャートシートのパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能の、チャートシート間における均一性を検証する性能検証部とを備えたことを特徴とするプロファイル作成装置。 - 前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記プロファイルを補正する補正部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のプロファイル作成装置。
- 各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、色精度検証用の特別色を有する特別色パッチも配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記特別色パッチが読みとられた読取データに基づいて前記プロファイルの色精度を検証する精度検証部とを備えたことを特徴とするプロファイル作成装置。 - 前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記特別色パッチが読みとられた読取データに基づいて前記プロファイルを補正する補正部を備えたことを特徴とする請求項4記載のプロファイル作成装置。
- 各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、それら複数のパッチのうちの主なパッチについては、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部とを備えたことを特徴とするプロファイル作成装置。 - 各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、複数箇所に同一のグレーパッチが配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程と、
前記データ取得過程で取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能の、画像面内における均一性を検証する性能検証過程とを含むことを特徴とするプロファイル作成方法。 - 複数のチャートシートで構成された、各チャートシートには各所定の色を有する複数のパッチが配置されていて、それら複数のチャートシートそれぞれの共通箇所に同一のグレーパッチが配置されているカラーチャートを構成するチャートシートのパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程と、
前記データ取得過程で取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能の、チャートシート間における均一性を検証する性能検証過程とを備えたことを特徴とするプロファイル作成方法。 - 各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、色精度検証用の特別色を有する特別色パッチも配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程と、
前記データ取得過程で取得された読取データのうち、前記特別色パッチが読みとられた読取データに基づいて前記プロファイルの色精度を検証する精度検証過程とを備えたことを特徴とするプロファイル作成方法。 - 各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、それら複数のパッチのうちの主なパッチについては、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得過程と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得過程で取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成過程とを備えたことを特徴とするプロファイル作成方法。 - コンピュータに組み込まれてそのコンピュータを、
各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、複数箇所に同一のグレーパッチが配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能、画像面内における均一性を検証する性能検証部とを備えたプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されてなることを特徴とするプロファイル作成プログラム記憶媒体。 - コンピュータに組み込まれてそのコンピュータを、
複数のチャートシートで構成された、各チャートシートには各所定の色を有する複数のパッチが配置されていて、それら複数のチャートシートそれぞれの共通箇所に同一のグレーパッチが配置されているカラーチャートを構成するチャートシートのパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記グレーパッチが読みとられた読取データに基づいて前記デバイスの性能の、チャートシート間における均一性を検証する性能検証部とを備えたプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されてなることを特徴とするプロファイル作成プログラム記憶媒体。 - コンピュータに組み込まれてそのコンピュータを、
各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、色精度検証用の特別色を有する特別色パッチも配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部と、
前記データ取得部によって取得された読取データのうち、前記特別色パッチが読みとられた読取データに基づいて前記プロファイルの色精度を検証する精度検証部とを備えたプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されてなることを特徴とするプロファイル作成プログラム記憶媒体。 - コンピュータに組み込まれてそのコンピュータを、
各所定の色を有する複数のパッチが配置されてなるとともに、それら複数のパッチのうちの主なパッチについては、相対的に彩度の高い色を有するパッチが、相対的に彩度の低い色を有するパッチよりも外側に配置されてなるカラーチャートを構成するパッチの色が読みとられてなる読取データを取得するデータ取得部と、
カラー画像の取込みおよび出力のうち少なくともいずれか一方を行うデバイスに依存する色空間上の座標点と該デバイスに非依存な色空間上の座標点との対応を定義するプロファイルを、前記データ取得部によって取得された読取データに基づいて作成するプロファイル作成部とを備えたプロファイル作成装置として動作させるプロファイル作成プログラムが記憶されてなることを特徴とするプロファイル作成プログラム記憶媒体。
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