JP3706447B2 - 眼診断治療装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は眼診断治療装置に関し、より詳細にはレーザー光を使用する眼診断治療装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、眼底の新生血管に対する治療としては、外科的に新生血管を除去する方法やレーザー光凝固による方法などがあり、また最近ではインターフェロンを使った薬物による治療方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外科的方法によれば、侵襲であるため正常な部位も必然的に傷つけることとなり、その上治癒率も低く、さらには後遺症の問題も残る。また、薬物による治療方法は、治癒率が低く、さらには後遺症や副作用の問題が懸念される。今のところレーザー光凝固による方法が最も確実な治療方法として認識されているが、この方法は、非侵襲ではあるが網膜をレーザー光により焼き付けるので、必然的に焼き付けられ凝固した部分は機能しなくなってしまい眼機能の低下につながる。更に、レーザー光を用いて新生血管のみを凝固させるのは技術的に非常に困難であり、結果として新生血管近傍の正常細胞も同時に凝固せざるをえない。
【0004】
このように、非侵襲で治癒率が高く、しかも後遺症の少ない治療方法は今までになかったのが現状である。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、所定位置に配置された被検眼の眼底を観察・照明しつつ、これにレーザー光を照射することにより、正常細胞に影響を与えることなく確実に被検眼の眼底の新生血管のみを壊死あるいは閉塞させることのできる眼診断治療装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、レーザー光を所定位置に配置された被検眼の眼底に照射するための投光系と、通常光を前記被検眼の眼底に照射するための照明系と、前記被検眼の眼底及び被検眼の眼底でのレーザー光の照射状態を観察するための観察系とを備えた眼診断治療装置であって、光感受性物質を用いて診断及び治療を行う際に、前記レーザー光が、前記眼底に形成された新生血管中に特異的に集積した前記光感受性物質が光化学反応を起こす出力未満の出力、及び前記光感受性物質がその中に集積された前記新生血管を該光感受性物質の光化学反応により壊死あるいは閉塞させる出力以上の出力であってかつ該新生血管の近傍に位置する前記眼底の正常細胞に実質的に損傷を与える出力未満の出力のレーザー光であることを特徴とする眼診断治療装置である。
【0007】
また、本発明の装置の一態様においては、使用するレーザー光が、前記光感受性物質が有する波長スペクトルの一の吸収ピーク近傍の波長であることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の装置の一態様において、前記投光系及び前記照明系内に前記被検眼に対向して一の対物レンズが配置され、かつ該対物レンズが、前記投光系からのレーザー光及び前記照明系からの通常光のための共通のレンズであることを特徴とする。眼底の診断、治療においては、眼底を観察するための通常光及び治療のためのレーザー光は、眼底に対向する位置より照射するのが好ましい。そのため、前記の如く対物レンズを共用することにより、レーザー光と通常光を、投光系及び照明系の移動を伴わずに眼底に対向する位置から照射することが可能となる。また、対物レンズを共用することにより装置がコンパクトとなる。
【0009】
また、本発明の一態様において、前記投光系及び前記照明系内であってかつ前記対物レンズの光軸上に反射ミラーが配置され、該反射ミラーによって通常光及びレーザー光の光路が反射され、かつ該反射ミラーが被検眼からの光を通過させる孔を有していることを特徴とする。このような構成を採用することにより、レーザー光を照射しながら、眼底の観察を行うことが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様において、前記の孔を有する反射ミラーと通常光源の間に、通常光を透過させかつレーザー光を反射させるハーフミラーを配置することを特徴とする。このような構成を取ることにより、レーザー光と通常光を同時に照射することができ、眼底の治療をしながらの観察が可能となる。
【0011】
本発明で用いる光感受性物質は、新生血管への集積性を有しかつレーザー光を受けて光化学反応を生じるものであれば特に制限なく用いられ得るが、例えば、ヘマトポルフィリン誘導体を挙げることができる。特に好ましくは、ポリフィマーナトリウム、7,12-ビス(1-デシルオキシエチル)-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロパノイル-アスパラギン酸 ガリウム錯体(III)又はその薬理学的に許容される塩、12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸又はその薬理学的に許容される塩、及び7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸又はその薬理学的に許容される塩を挙げることができる。
【0012】
前記7,12-ビス(1-デシルオキシエチル)-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロパノイル-アスパラギン酸 ガリウム錯体(III)は光学異性体が存在し、本発明においては、いずれかの光学異性体を単独にて用いることもできまた前記光学異性体の混合物を用いることもできる。本発明において、7,12-ビス(1-デシルオキシエチル)-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロパノイル-アスパラギン酸 ガリウム錯体(III)とは、その光学異性体の各々、光学異性体の混合物のいずれをも包含する。なお、7,12-ビス(1-デシルオキシエチル)-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロパノイル-アスパラギン酸ガリウム錯体(III)の光学異性体の混合物は、慣用名にてATX−70と呼ばれている。
【0013】
前記12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸と前記7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸は、位置異性体の関係にある。前記12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸は、光学異性体が存在し、本発明においては、いずれかの光学異性体を単独にて用いることもできまた前記光学異性体の混合物を用いることもできる。本発明において、12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸とは、その光学異性体の各々、光学異性体の混合物のいずれをも包含する。前記7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸は、光学異性体が存在し、本発明においては、いずれかの光学異性体を単独にて用いることもできまた前記光学異性体の混合物を用いることもできる。本発明において、7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸とは、その光学異性体の各々、光学異性体の混合物のいずれをも包含する。さらに本発明においては、前記12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸と前記7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸の混合物を用いても良い。前記12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸と前記7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸の混合物は、慣用名にてATX−S10と呼ばれている。
【0014】
前記ATX−70及びATX−S10は、これらの薬理学的に許容される塩として用いても良い。これらの塩としては、ATX−70又はATX−S10と、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属若しくはカルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩を例示することができるが、好ましくはATX−70又はATX−S10とアルカリ金属との塩であり、特に好ましくはATX−70又はATX−S10とナトリウムとの塩である。
【0015】
本発明においては、前記の光感受性化合物を単独で用いてもよく、またその2種以上を組み合わせて用いてもよいが、ポリフィマーナトリウム、ATX−70、ATX−S10はそれぞれ吸収波長特性が異なるので、治療効率の点からは前記3種の化合物は別々に用いるのが好ましい。
【0016】
本発明の実施態様においては、上記光感受性物質として、例えば、日本レダリー社から提供されているポロフィマーナトリウム(商品名:Photofrin II)、東洋薄荷工業社から提供されているATX−70及びATX−S10を使用可能である。このうちATX−S10は、新生血管に特異的に集積する時間が特に3〜4時間と短いため、これを使用すると約1泊の治療期間ですむので特に好ましい。
【0017】
本発明の装置において用いるレーザー光源は、所望の波長で所望の出力のレーザー光を照射できるレーザー光源であれば特に制限はされないが、特には、エキシマーダイレーザー、レーザーダイオード又は光パラメトリック発振器が好ましい。
【0018】
本発明の装置の一の態様においては、レーザー光源としてエキシマーダイレーザーを用いることを特徴としている。エキシマーダイレーザーは波長可変であるため、吸収ピーク波長が異なる種々の光感受性物質に対して1つの光源で対応することができるだけでなく、エキシマーダイレーザーを用いた場合は、レーザー光照射時の組織の温度上昇が小さくさらには組織深達性が高くなるという利点を有する。
【0019】
また、本発明の装置の一態様においては、上記レーザー光源はレーザーダイオードである。レーザーダイオードを用いた場合は、装置自体がコンパクトかつ低コストになる。
【0020】
さらにまた、本発明の装置において、上記レーザー光源は光パラメトリック発振器であってもよい。光パラメトリック発振器は、広範囲に渡って波長可変であるため、エキシマーダイレーザーと同様に、種々の光感受性物質に対して光源を変えることなく一つのレーザー光源で対応できる。
【0021】
また、本発明の装置において、上記観察系の観察用光学系内にレーザー光の波長以下の波長の光をカットするバリアーフィルターを設けるとさらに好適である。例えば、光感受性物質としてATX−S10を使用する場合、ATX−S10は蛍光を出す性質があるため、観察系内への上記バリアーフィルターの挿入により、ATX−S10が集積している新生血管のみが浮き出されるようになる。
【0022】
本発明の装置の一つの好ましい態様においては、レーザー光の出力を、診断時と治療時において異ならせることを一つの特徴とする。即ち、本発明の装置は、診断時には、眼底に形成された新生血管中の光感受性物質が実質的に光化学反応を起こす出力未満の出力にてレーザー光を照射し、治療時には、前記光感受性物質がその中に集積された眼底に形成された新生血管を該光感受性物質の光化学反応により壊死あるいは閉塞させるのに十分な出力以上であってかつ該新生血管の近傍に位置する眼底の正常細胞に実質的に損傷を与える出力未満の出力にて前記レーザー光を照射するものであることを特徴とする。また、本発明の装置においては、さらに、診断時にレーザー光の出力を、光感受性物質から蛍光が発せられるのに十分な出力以上にすることにより、新生血管の観察が容易になる。上記の作用を与えるものとして、本発明の装置に、例えば、レーザー光の出力を強/弱の2段階に設定可能とした制御装置を備えることが出来る。または、無段階にレーザー出力を設定できる制御装置を備えることも可能である。このような制御装置を備えた本発明の装置を用いることにより、診断時においては、レーザー光の出力を弱に設定することで眼底の観察すなわち診断が可能となり、レーザー光の出力を強に設定することで光化学反応を利用した治療が可能となる。上記の如く、本発明の装置において用いるレーザー光の出力は診断時及び治療時によって変わりうるが、一般的に言って、診断時のレーザー光の出力は治療時のレーザー光の出力の1/10程度が好ましい。
【0023】
また、本発明の装置において用いるレーザー光の出力は、用いる光感受性物質によって変わりうる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図3を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る眼診断治療装置の概略構成を示すものである。図示のように、本発明の眼診断治療装置は、被検眼Eの眼底を照明するための照明系100を備えている。この照明系100はハロゲンランプ等からなる通常光源1及び照明用光学系を含んでいる。この通常光源1の前面には、通常光源1からの光の光軸に沿って、コンデンサーレンズ2、エキサイターフィルター3、リレーレンズ4及び反射ミラー5がほぼ一列に配列されており、エキサイターフィルター3は必要に応じて光路内に脱着できるよう取り付けられている。このエキサイタフィルター3としては、後述する種々の光感受性物質に応じて最も適した、すなわち吸収ピーク波長を含む透過領域を持つ干渉フィルターが選択される。また、反射ミラー5で反射された光の光軸に沿って、レンズ6、リングスリット7、レンズ8、ハーフミラー9、レンズ10及び孔開きミラー11がほぼ一列に配列されており、孔開きミラー11およびリングスリット7は、被検眼Eの瞳とほぼ共役な位置になるよう配置されている。さらに、孔開きミラー11で反射された光の光軸上には対物レンズ12が配置されている。
【0026】
この照明系100において、通常光源1から出射された光は、コンデンサーレンズ2、エキサイターフィルター3、リレーレンズ4を経由して反射ミラー5に入射する。ここで反射された光は、レンズ6に入射して集光されてリングスリット7に入射し、レンズ8及びハーフミラー9を経由し、レンズ10で集光されて孔開きミラー11に入射する。孔開きミラー11で反射された光は、対物レンズ12で集光され、被検眼Eの瞳の位置に結像する。
【0027】
また、本発明に係る眼診断治療装置には、被検眼Eの眼底の新生血管を観察するための観察用光学系を有する観察系200が備えられている。この観察用光学系では、通常光源1により照明された被検眼Eの眼底からの反射光の光軸に沿って、前述の照明系100の一部をなす対物レンズ12及び孔開きミラー11のほか、光量絞り15、バリアーフィルター16、結像レンズ17及びクイックリターンミラー18がほぼ一列に配列されている。バリアーフィルター16は、エキサイターフィルター3を通過した直接光(励起光)をカットし、後述する光感受性物質からの蛍光を透過させるものであり、必要に応じて光路内に脱着できるように取り付けられている。また、このバリアーフィルター16は、上述のように励起光をカットするものを用いるため、使用するレーザー光源14及び光感受性物質に合せて選択される。さらに、クイックリターンミラー18で反射された光の光軸に沿って、視野絞り19、フィールドレンズ20及びミラー21がほぼ一列に配列されている。さらにまた、レンズ21で反射された光の光軸上には、レンズ22及びCCDカメラ23がほぼ一列に配列されており、CCDカメラ23はモニター24に接続されている。
【0028】
この観察系200では、被検眼Eが所定位置に配置されると、通常光源1により照明された光が被検眼Eの眼底にて反射されるようになっている。この反射光は、対物レンズ12、孔開きミラー11、光量絞り15、バリアーフィルター16及び結像レンズ17を経由してクイックリターンミラー18に入射し、ここで反射された光は視野絞り19の位置に結像する。19の位置に結ばれた像はさらに、フィールドレンズ20を経由してミラー21で反射され、レンズ22を経由し、ここで集光されてCCDカメラ23の受光面で再度結像する。このとき、CCDカメラ23で受光された眼底像はモニター24で観察されることとなる。このとき、観察系200では上述のようなバリアーフィルター16を用いているため、このバリアーフィルター16を通して蛍光のみが透過し、蛍光を発する部分、すなわち光感受性物質の存在する部分のみが明るくなって観察される。
【0029】
さらに、本発明に係る眼診断治療装置には、被検眼Eの眼底の新生血管Bにレーザー光を照射するための投光用光学系及びレーザー光源14を有する投光系300が備えられている。レーザー光源14は、後述するような種々の光感受性物質の吸収ピーク波長に合せて適宜選択されるが、本実施形態では、レーザー光源14としてエキシマーダイレーザーを使用する。このエキシマーダイレーザーをレーザー光源14とした場合には、レーザー光照射時の組織の温度上昇が小さくなるだけでなく、組織深達性が高くなる。また、エキシマーダイレーザーは波長可変であるため、異なる3つの光感受性物質を使用した場合にも、1つの光源で対応することが可能である。さらに、エキシマーダイレーザー14は、その出力が弱/強の2段階に設定できるようになっている。後述するように、レーザー光の出力を弱出力に設定することで眼底の観察すなわち診断が可能となり、レーザー光の出力を強出力に設定することで光化学反応を利用した治療が可能となっている。
【0030】
このようなエキシマーダイレーザー14から出射されるレーザー光の光軸に沿って、レンズ13、可変絞り25及びハーフミラー9がほぼ一列に配列されている。可変絞り25は、レンズ13を介して被検眼Eの眼底と共役な位置に配置される。また、ハーフミラー9で反射されるレーザー光の光軸に沿って、ハーフミラー9、レンズ10及び孔開きミラー11がほぼ一列に配列されている。さらに、この孔開きミラー11で反射されるレーザー光の光軸上には、対物レンズ12が配置されている。ハーフミラー9、レンズ10、孔開きミラー11及び対物レンズ12は、上述した照明系100の一部をなすものでもある。
【0031】
この投光系300において、エキシマーダイレーザー14からレーザー光を出射すると、レーザー光は、レンズ13、可変絞り25を経由し、ハーフミラー9に入射する。このとき、可変絞り25は、その絞り径を調整することにより、レーザー光の照射範囲を調整できるようになっている。可変絞り25の絞り径を狭めた場合には、結果として、被検眼Eの眼底の新生血管Bに照射されるレーザー光の照射範囲が制限される。
【0032】
さらに、ハーフミラー9で反射されたレーザー光は、レンズ10を経由して孔開きミラー11に入射する。そして、被検眼Eは可変絞り25と互いに共役な位置に配置されるようになっているため、孔開きミラー11で反射されたレーザー光は、対物レンズ12を経由して被検眼Eの眼底の位置に結像されて照射される。
【0033】
本発明に係る眼診断治療装置には、さらに、レーザー光の出力を制御するために、投光系300に、制御装置を備えた制御系を接続することが出来る。
【0034】
次に、以上のように構成された本発明に係る眼診断治療装置の操作手順を説明する。まず被検者に、ある特定の光感受性物質を予め静脈内注射(以下、静注と呼ぶ)しておく。この光感受性物質としては種々のものが考えられるが、本実施形態では、ATX−S10を使用する。このATX−S10は、新生物質に特異的に集積し蛍光を発するという特徴を有するものであり、励起光の波長を670nmとした場合、700nm近辺に蛍光が現れる。
【0035】
ATX−S10を被検者に静注したならば、ATX−S10が新生血管Bに集積するまで待機する(図2及び図3参照)。このとき、待機時間すなわちATX−S10が新生血管Bに集積する時間は、2〜4時間程度である。
【0036】
所定時間待機したならば、被検眼Eを装置の所定位置に配置する。そして、エキサイターフィルター3、及びバリアーフィルター16を光路内に入れない状態で、被検眼Eの眼底像がピントのあった状態でモニター24にて観察できるように、装置内部における光学系のセッティング及びアライメントを行う。
【0037】
セッティング及びアライメントを行ったならば、ATX−S10に適したエキサイターフィルター3、及びバリアーフィルター16を選択し、これを光路内に挿入する。
【0038】
光路内にエキサイターフィルター3、及びバリアーフィルター16を挿入したならば、通常光源1の電源をONとし、上記照明系100にて被検眼Eの眼底を照明する。このとき、通常光源1は、ATX−S10を励起するようにも作用する。従って、被検眼Eの眼底を照明した状態で眼底を観察すると、バリアーフィルター16を通しているため、図2に示すようにモニター24上には被検眼Eの眼底の新生血管Bが強調されて確認されることになる。
【0039】
強調されている新生血管Bをモニター24で確認したならば、エキシマーダイレーザー14の電源をONにして、弱出力に設定した状態でレーザー光を照射する。かかる場合、レーザー光は弱出力となっているため、ATX−S10と光化学反応を起こすには至らない。従って、このレーザー光を用いて被検眼Eの眼底の診断をすることが可能である。かかる場合、レーザー光は、ATX−S10を励起し蛍光を発生させるため、通常光源1からの光とともに新生血管Bの部分を強調するよう作用する。また、レーザー光は、正常細胞に極力照射しないことが好ましいので、被検眼Eの眼底においてレーザー光を照射すべき範囲を可変絞り25によって制限する。
【0040】
可変絞り25によりレーザー光を照射する範囲を制限したならば、固視灯(図示せず)等により強調された新生血管Bを、その範囲に誘導する。
【0041】
新生血管Bを誘導したならば、レーザー光の出力を強出力設定に切り替え、モニター24で被検眼Eの眼底を観察しながらレーザー光を照射する。かかる場合、レーザー光は図3の斜線で示す領域の、被検眼Eの眼底近傍における新生血管Bに照射される。このとき、レーザー光は、その強出力のため、新生血管Bの中に含まれる光感受性物質と光化学反応を起こす。このとき、正常細胞には光感受性物質は集積されないため、レーザー光は、新生血管Bに集積された光感受性物質とのみ特異的に光化学反応を起こすことになる。従って、レーザー光が照射される範囲においてレーザー光が正常細胞に影響を与えることは極力抑えられる。また、レーザー光の照射範囲が制限されるとともに新生血管Bは強調されて観察されるため、レーザー光の誤射は極力防止される。
【0042】
このように、ATX−S10とレーザー光とが特異的に光化学反応を起こす結果、新生血管Bのみが壊死あるいは閉塞されることとなる。なお、レーザー光の出力は、状況に応じて切り替えることが可能である。すなわち、強出力のレーザー光で治療中であっても、途中で弱出力に切り替えて被検眼Eの眼底の診断をすることが可能である。また、レーザー光照射中に被検者が動いた場合には、レーザー光照射を継続させたまま、上記固視灯等により再び固視誘導を行い、治療を継続する。
【0043】
このようにして10分程度レーザー光を照射したならば、レーザー光源14の電源をOFFにしてレーザー光照射すなわち治療を終了する。
【0044】
なお、この治療において、眼底写真が必要な場合には、31の位置にカメラを配置しクイックリターンミラー18を跳ね上げた後、これを撮影すればよい。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、レーザー光源14としてエキシマーダイレーザーを用いたが、レーザーダイオードであってもよい。かかる場合には、異なる光感受性物質に応じて異なる出力波長のレーザーダイオードを用いることとなる。また、装置自体がコンパクトかつ低コストになる。
【0046】
さらにまた、レーザー光源14として光パラメトリック発振器を用いてもよい。光パラメトリック発振器は、エキシマーダイレーザーと同様、広範囲に渡って波長を変えることができるため、種類によって吸収ピーク波長が異なる種々の光感受性物質に対して、光源を変えることなく一つのレーザー光源14で対応できる。
【0047】
なお、レーザーの種類によってはレーザー光源14を本体内に配置できない場合があるが、かかる場合には光ファイバーなどで外部から本体内に引き込むような構成にする。
【0048】
また、上記実施形態では光感受性物質としてATX−S10を使用したが、ポリフィマーナトリウム又はATX−70としてもよい。かかる場合、光感受性物質が新生血管に集積する時間は24〜72時間となる。ポリフィマーナトリウムが使用される場合には、630nmの波長のレーザー光源14が選択される。また、ATX−70が使用される場合には、570nmの波長のレーザー光源14が選択される。さらに、これらの光感受性物質が使用される場合には、エキサイターフィルター3およびバリアーフィルター16は、光感受性物質の蛍光波長および使用されるレーザー光源の波長に応じて選択される。
【0049】
また、上記実施形態では、光感受性物質を静脈内注射するとしたが、動脈内注射であってもよい。
【0050】
さらに、上記のハーフミラー9をリターンミラーに取り替えることもできる。かかる場合、リターンミラーは、図示矢印のように移動自在に配置させる。リターンミラー9を図の26の位置に配置した場合には、通常光源1の照明のみが可能となり、このとき被検眼Eの眼底を診断することができる。また、リターンミラーを図の9の位置に配置した場合には、被検眼Eの治療を行うことが可能である。かかる場合、通常光源1からの光は遮断され、被検眼Eの眼底は照明されないこととなる。このとき、レーザー光は強出力設定で照射されて治療が行われるが、レーザー光照射中、状況に応じて弱出力に切り替えて診断に利用することもできる。かかる場合、レーザー光を照射するだけであっても、レーザー光によりATX−S10が励起されて蛍光を発するので、新生血管Bがモニター24上で観察される。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、上述した構成の観察系、照明系及び投光系を備えているため、所定位置に配置した被検眼の眼底を観察・照明しつつ、レーザー光を照射することができる。かかる場合、このレーザー光は、新生血管に対して特異的集積性のある光感受性物質と光化学反応を起こし、非侵襲でしかも正常細胞に影響を与えることなく確実に新生血管のみを壊死あるいは閉塞させることができる。このため、本発明の装置を用いると、眼の診断と共に、眼機能の低下を最小限に抑えることができ、また後症の心配も少ない眼科治療が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る眼科治療装置の概略構成図である。
【図2】光感受性物質を静注した後にバリアーフィルターを通して観察される被検眼の眼底部を示す図である。
【図3】被検眼の眼底部におけるレーザー光照射領域を示す図である。
【符号の説明】
1…通常光源、2…コンデンサーレンズ、3…エキサイターフィルター、4…リレーレンズ、5…反射ミラー、6…レンズ、7…リングスリット、8…レンズ、9…ハーフミラー、10…レンズ、11…孔開きミラー、12…対物レンズ、13…レンズ、14…レーザー光源、15…光量絞り、16…バリアーフィルター、17…結像レンズ、18…クイックリターンミラー、19…視野絞り、20…フィールドレンズ、21…ミラー、22…レンズ、23…CCDカメラ、24…モニター、25…可変絞り、31…カメラ、100…照明系、200…観察系、300…投光系。

Claims (13)

  1. レーザー光を所定位置に配置された被検眼の眼底に照射するための投光系と、通常光を前記被検眼の眼底に照射するための照明系と、前記被検眼の眼底及び被検眼の眼底でのレーザー光の照射状態を観察するための観察系とを備えた眼診断治療装置であって、
    光感受性物質を用いて診断及び治療を行う際に、前記レーザー光が、診断時には、前記眼底に形成された新生血管中に特異的に集積した前記光感受性物質が光化学反応を起こす最小の出力未満の出力となり、治療時には、前記光感受性物質がその中に集積された前記新生血管を該光感受性物質の光化学反応により壊死あるいは閉塞させる最小の出力以上の出力であってかつ該新生血管の近傍に位置する前記眼底の正常細胞に実質的に損傷を与える最小の出力未満の出力となるようになっていることを特徴とする眼診断治療装置。
  2. 前記レーザー光が、前記光感受性物質が有する波長スペクトルの一の吸収ピーク近傍の波長であることを特徴とする請求項1に記載の眼診断治療装置。
  3. 前記投光系及び前記照明系内に前記被検眼に対向して一の対物レンズが配置され、かつ該対物レンズが、前記投光系からのレーザー光及び前記照明系からの通常光のための共通のレンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼診断治療装置。
  4. 前記投光系及び前記照明系内であって前記対物レンズの光軸上に反射ミラーが配置され、該反射ミラーによって通常光及びレーザー光の光路が反射され、かつ該反射ミラーが被検眼からの光を通過させる孔を有していることを特徴とする請求項3に記載の眼診断治療装置。
  5. 前記の孔を有する反射ミラーと通常光源の間に、通常光を透過させかつレーザー光を反射させるハーフミラーを配置することを特徴とする請求項4に記載の眼診断治療装置。
  6. 前記観察系が、眼底を観察するためのCCDカメラ及び該CCDカメラからのビデオ信号を表示する表示装置を具備し、前記レーザー光が前記光感受性物質に照射されたときに該光感受性物質から発せられる蛍光及び前記通常光が前記眼底に照射され該眼底から反射される反射光を前記CCDカメラが眼底像として撮像することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  7. 前記レーザー光源が、エキシマーダイレーザーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  8. 前記レーザー光源が、レーザーダイオードであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  9. 前記レーザー光源が、光パラメトリック発振器であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  10. 前記光感受性物質が、ポリフィマーナトリウムであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  11. 前記光感受性物質が、7,12-ビス(1-デシルオキシエチル)-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロパノイル-アスパラギン酸 ガリウム錯体(III)又はその薬理学的に許容される塩であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  12. 前記光感受性物質が、12-エテニル-7-ホルミルオキシムエチリデン-8-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸及び/又は7-エテニル-12-ホルミルオキシムエチリデン-13-ヒドロキシ-3,8,13,17-テトラメチル-ポルフィン-2,18-ビスプロピオニルアスパラギン酸、あるいはその薬理学的に許容される塩であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の眼診断治療装置。
  13. 前記観察系の前記観察用光学系内に、レーザー光の使用波長以下の波長の光をカットするバリアーフィルターを設けたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の眼診断治療装置。
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