JP4269182B2 - 印刷測色制御装置、印刷測色制御方法、印刷測色制御プログラムおよび印刷装置 - Google Patents

印刷測色制御装置、印刷測色制御方法、印刷測色制御プログラムおよび印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像の印刷と測色とを実行する印刷測色制御装置、印刷測色制御方法、印刷測色制御プログラムおよび印刷装置に関する。
従来より、印刷に供する用紙の色を測色する測色機能部を設け、印刷動作に先立って用紙の色を測色機能部によって測色するプリンタ装置が知られている(特許文献1。)。
特開2001‐287407号公報
プリンタによって用紙に印刷した画像は、例えばプリンタのキャリブレーションなど種々の目的のために測色の対象となり得る。しかし、上述した文献1においては印刷処理後の用紙の画像を正確に測色する術がなかった。またこれまで、印刷処理後の用紙を測色部で測色する場合、測色部が目的の画像を正確な位置で測色できるように、ユーザが用紙を測色部の規定位置にセットする必要があるなど、画像の印刷から測色までの作業が煩雑かつ困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、画像の印刷から測色までの各処理を正確に、かつユーザの負担を極力低減した一連の作業として実現することが可能な印刷測色制御装置、印刷測色制御方法、印刷測色制御プログラムおよび印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、印刷測色制御装置では、印刷制御手段が、所定の画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷させると、決定手段が、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて、測色部に測色対象画像を測色させる際の位置を決定する。そして、搬送手段が、この決定した位置に基づいて印刷の終了した印刷媒体を搬送し、測色制御手段が、この決定した位置に基づいて測色部に測色を実行させることにより測色対象画像の測色値を取得する。
すなわち本発明によれば、印刷媒体への測色対象画像の印刷後において、測色部に測色対象画像を測色させる際の位置を自動的に計算し、この計算した位置に基づいて印刷媒体の搬送および測色部による測色を実行する。そのため、画像の印刷と測色とが一連の作業として実現されて非常に楽であるとともに、測色位置のずれもなくなり測色対象画像の正確な測色値を取得できる。
より具体的には、決定手段は、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置を規定した画像位置情報と、印刷媒体の位置に関する媒体位置情報とに基づいて、測色対象画像と測色部との距離を算出することにより、測色部に測色させる際の位置を決定する。画像位置情報とは、測色対象画像の印刷媒体上での開始位置や大きさ等を規定した情報である。かかる情報を基にして、測色対象画像と測色部との距離を算出すれば、測色部と測色対象画像とを位置合わせするために必要な距離が決まり、測色部に測色対象画像を測色させる際の位置を決定することができる。
測色部と測色対象画像との位置合わせは、いずれか一方のみを移動させて実現することも可能であるが、夫々を移動させて実現することも可能である。そこで搬送手段は、紙送り方向における上記算出した測色対象画像と測色部との距離に応じて上記測色対象画像を印刷した印刷媒体を搬送し、上記測色制御手段は、測色部の移動方向における測色対象画像と測色部との距離に応じて測色部を上記紙送り方向に略垂直な方向に移動させる。つまり、印刷媒体は印刷を施される際に一定の紙送り方向に搬送されるのが通常であるため、測色処理の際にもこの紙送りの仕組みを利用して印刷媒体を必要な分だけ搬送し、紙送り方向における測色対象画像と測色部とのずれを解消する。また測色制御手段は、測色部の移動方向における測色対象画像と測色部との距離に応じて測色部を上記略垂直な方向に移動させる。かかる構成によれば、印刷処理に元々使用する機構を利用して、容易に測色部と測色対象画像とを位置合わせすることが可能となる。
さらに測色制御手段は、印刷媒体を乾燥させる乾燥機の運転を制御可能としてもよい。測色制御手段は、印刷媒体上の測色対象画像を強制的に乾燥させる強制乾燥を行う場合には、測色対象画像を測色前に乾燥機によって乾燥させる。画像の印刷後これを測色するには、画像の色が安定するまである期間待たなければいけないが、上記構成によれば測色対象画像を強制的に乾燥させることができるため、測色対象画像の印刷から測色までの一連の処理をより短時間で行うことが可能となる。
上記測色部および乾燥機はそれぞれに印刷媒体の紙送り方向先の所定位置に配設されるとしてもよい。そして決定手段は、上記強制乾燥を行う場合には、印刷媒体の紙送り方向における、乾燥機の配設位置を経由した測色対象画像から測色部への距離を算出し、搬送手段は、この算出した距離に基づいて上記測色対象画像を印刷した印刷媒体を乾燥機の配設位置を経由して搬送する。上記構成によれば、測色対象画像を印刷した印刷媒体を測色部に対して搬送する過程において、乾燥機を経由でき、その経由地点で強制乾燥処理を行えるため、測色対象画像の印刷から測色までの一連の処理をスムーズに実行することが可能となる。
ここで本発明は、所定の画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷させる印刷制御手段と、印刷媒体の紙送り方向先の所定位置に配設された測色部と、印刷媒体の紙送り方向先の位置であって上記測色部よりも印刷媒体に対する印刷位置から遠い位置に配設された乾燥機と、印刷媒体上の測色対象画像を強制的に乾燥させる強制乾燥の指示を受けた場合に、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて上記紙送り方向における測色対象画像と乾燥機との距離である第一距離を算出するとともに、測色対象画像を乾燥機から測色部まで搬送するために必要な上記紙送り方向における距離である第二距離を決定する決定手段と、測色対象画像を印刷した印刷媒体を上記第一距離に応じて上記紙送り方向に搬送し、かつ測色対象画像の強制乾燥がなされた後の印刷媒体を上記第二距離に応じて上記紙送り方向の逆方向に搬送する搬送手段と、上記乾燥機および測色部を制御可能であり、上記第一距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を乾燥機に乾燥させ、かつ上記第二距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を測色部に測色させることにより測色対象画像の測色値を取得する測色制御手段とを備える構成としてある。また、上記決定手段は、上記紙送り方向における、上記印刷制御手段が制御する印刷ヘッドと測色部との距離と、測色部と乾燥機との距離と、印刷ヘッドと印刷媒体の原点との距離と、印刷媒体の原点と印刷媒体上における測色対象画像との距離と、測色対象画像のサイズと、に基づいて上記第一距離を算出し、上記紙送り方向に略垂直な主走査方向における、所定の装置原点と印刷媒体の原点との距離と、上記装置原点と測色部の初期位置との距離と、印刷媒体の原点と印刷媒体上の測色対象画像の先頭位置および最終位置との各距離と、測色対象画像に関するサイズ情報と、に基づいて上記主走査方向における測色部の移動距離を算出し、上記測色制御手段は、当該移動距離に応じて測色部を上記主走査方向に移動させながら測色部に測色させる構成としてある。
さらに印刷測色制御装置は、測色部によって取得された測色対象画像の測色値と予め備えた測色対象画像の基準色彩値とを比較し、当該比較結果に基づいて上記印刷制御手段による印刷処理が正常に行われたか否かを判断する判断手段を備えるとしてもよい。当該判断を行うことにより、理想とされる色(基準色彩値)と測色値がある程度ずれている場合には、印刷制御手段にかかる各機構を修繕するなど、理想的な印刷結果を得るための処置を行うことができる。一方、理想とされる色と測色値がほぼ一致する場合には、印刷制御手段によって理想的な色再現がなされていることを確認することができる。
ここで、入力した画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷する印刷制御手段と、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて、自己が備える測色部に当該画像を測色させる際の測色部の位置を決定する決定手段と、この決定した位置に基づいて、印刷の終了した印刷媒体を搬送する搬送手段と、この決定した位置に基づいて測色部に測色を実行させることにより測色対象画像の測色値を取得する測色制御手段とを備える印刷装置の発明をも把握することが可能である。当該印刷装置も上記各印刷測色制御装置と同様に、画像の印刷と測色とを一連の作業として実現し、測色対象画像の正確な測色値を得るという優れた効果を発揮する。
むろん、上述した各装置が備える各手段に対応した工程を備える印刷測色制御方法や印刷方法の発明、さらには、各手段に対応した機能をコンピュータに実現させる印刷測色制御プログラムや印刷プログラムの発明をも把握することが可能である。
下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)本発明の実施形態の概略構成
(2)第1の実施例
(2‐1)合成画像の印刷処理/アプリケーション側
(2‐2)合成画像の印刷処理/プリンタ側
(2‐3)認証チャートの乾燥および測色処理/アプリケーション側
(2‐4)認証チャートの乾燥および測色処理/プリンタ側
(2‐5)認証処理
(2‐6)プリンタの専有について
(3)第2の実施例
(4)測色部位置の設定処理
(5)まとめ
(1)本発明の実施形態の概略構成
図1は、印刷測色制御装置を構成するコンピュータ10およびプリンタ20を示している。またコンピュータ10およびプリンタ20は印刷装置制御システムを構成する。
コンピュータ10では、演算処理の中枢をなすCPU11がシステムバス10aを介してコンピュータ10全体を制御する。バス10aには、ROM12、RAM13、各種インターフェース(I/F)17a〜17cが接続され、ハードディスクドライブ(HDDRV)15を介してハードディスク(HD)14が接続されている。HD14にはオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラム(APL)14a等が記憶されており、これらはCPU11によって適宜RAM13に転送され実行される。また、HD14は、各種画像を印刷するための画像データ14c〜14eや、後述する認証処理の際に基準値として使用する基準色彩値14f等を記憶するための記憶領域である。I/F17aには所定の画像データに基づいて当該データに対応する画像を表示するディスプレイ18aが接続され、I/F17bにはキーボード18bやマウス18cが接続され、プリンタI/F17cには例えばシリアルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。
プリンタ20は、コンピュータ10によって制御される印刷装置である。本実施形態では、プリンタ20は印刷用紙への印刷機能だけでなく、印刷物を測色する測色機能をも備える。つまりプリンタ20は測色部付きプリンタである。プリンタ20では、通信I/F24、プリンタコントロールIC25、測色コントロールIC26等がバス32を介して接続されている。プリンタコントロールIC25は、CPU21、ROM22、RAM23を備え、測色コントロールIC26は、I/F26e、CPU26f、ROM26g、RAM26hを備える。通信I/F24(特定のインターフェース)はプリンタI/F17cと接続され、コンピュータ10とプリンタ20は、プリンタI/F17cおよび通信I/F24を介して双方向通信を実現する。通信I/F24はコンピュータ10から送信されるインク種類別のラスタデータを受信する。
プリンタコントロールIC25においては、CPU21が、ROM22に記憶された所定のソフトウェア(プリンタコントローラ)に従った処理を実行する。プリンタコントロールIC25は、主に印刷処理のための各種制御を実行するICであり、印刷ヘッド25a、ヘッド駆動部25b、キャリッジ機構25c、紙送り機構25dの各部と接続して各部を制御する。
印刷ヘッド25aは、複数のインク種類(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンダ(Lm))に夫々対応する複数のインクカートリッジと、各インク種類に対応して設けられた複数のノズル列とからなり、インクカートリッジが充填したインクをノズル列からインク滴として吐出することで印刷用紙に画像を形成する。プリンタコントロールIC25は、ヘッド駆動部25bに対して、上記ラスタデータに対応する印加電圧データを出力する。ヘッド駆動部25bは印加電圧データから印刷ヘッド25aの各ノズル列に内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターン(駆動波形)を生成して出力し、印刷ヘッド25aにインク種類毎のインク滴(ドット)を吐出させる。
キャリッジ機構25cは、プリンタコントロールIC25に制御されてプリンタ20が備える図示しないガイドレールに沿って不図示のキャリッジを往復動させる駆動装置である。キャリッジには印刷ヘッド25aが搭載され、印刷ヘッド25aがガイドレールに沿って往復動(走査)する。紙送り機構25dは、プリンタコントロールIC25によって制御されることにより、不図示の紙送りローラによって印刷用紙をキャリッジの往復動方向(主走査方向)と略直交する一方の向き(紙送り方向)に所定の速度で搬送する。
なお、プリンタ20としては、サーマル式や昇華型など他の仕組みで印刷画像を形成するものや、ラインヘッド方式のプリンタを採用してもよい。
測色コントロールIC26においては、CPU26fが、ROM26gに記憶された所定のソフトウェア(測色コントローラ)に従った処理を実行する。測色コントロールIC26は、主に測色処理のための各種制御を実行するICであり、測色部26a、測色部移動機構26b、押さえ板駆動機構26c、乾燥機26dの各部と接続して各部を制御する。測色部26aは、測色対象に色検出部を向けることにより、国際照明委員会(CIE)で規定されたL***表色系(以下、「*」は省略)に基づく複数の色成分L,a,bからなる色彩値を測色値として取得可能であり、測色部26aが取得した測色値はコンピュータ10に出力される。Lab色空間はデバイスに依存しない均等色空間である。むろん、測色する色空間は、CIE規定のL***色空間、CIE規定のXYZ色空間、RGB色空間等であってもよい。
測色部移動機構26bは、測色コントロールIC26に制御されて、後述の押さえ板に沿って測色部26aを往復動させる駆動装置である。押さえ板駆動機構26cは、測色コントロールIC26の制御に基づいて、印刷用紙を押さえ板に押さえさせるための駆動装置であり、測色部26aと相対する位置まで搬送された印刷用紙が測色作業中に動かないようにする。乾燥機26dは、測色部26a近傍に配設され、測色コントロールIC26の制御に基づき温風を印刷用紙に対して送る処理を行い、印刷用紙の画像を強制的に乾燥させる。つまりプリンタ20によれば、印刷用紙への画像の印刷、乾燥、測色といった一連の処理を一台で行うことが可能となる。
図2は、プリンタ20を側面から簡略的に示している。
プリンタ20は、本体29の頭頂部付近に印刷用紙M(ロール紙M)を収容しており、この印刷用紙Mを本体29前方側に形成された斜面29aに略沿わせて図中の紙送り方向に搬送する。斜面29aの所定位置にはケーシング27が設置されている。ケーシング27内には印刷ヘッド25aが収容される。印刷ヘッド25aは不図示の上記ガイドレールに沿って、図2の表面に対して垂直な方向(上記主走査方向)に移動する。また、印刷ヘッド25aにはカッター25a1が取り付けられており、カッター25a1は印刷ヘッド25aとともに往復動する。斜面29a上であってケーシング27よりも紙送り方向下流の所定位置には、測色乾燥ユニット28が設置されている。測色乾燥ユニット28は内部に測色部26aおよび乾燥機26dを収容した部品であり、斜面29aの決まった位置に取り付けられる。印刷用紙Mは搬送される際、ケーシング27、測色乾燥ユニット28のそれぞれ下方を通過する。
図3は、測色乾燥ユニット28の内部を、上記図2内における前方から斜面29aに正対した視点で示している。測色乾燥ユニット28はその長手方向が上記主走査方向と平行となるように取り付けられ、本実施形態では、搬送方向の上流側に測色部26aを収容し、測色部26aよりも搬送方向の下流側に乾燥機26dを収容している。測色部26aは色検出部26a1を斜面29a側へ向けた状態で、測色乾燥ユニット28の端における初期位置に待機している。色検出部26a1の下には測色部26aをキャリブレーションするための白タイルが置かれている。本実施形態では、紙送り方向先(下流側)を向いた際の測色乾燥ユニット28の左右のうち左端を測色部26aの初期位置とする。測色部26aの初期位置の隣には、主走査方向に向かって、長板状の押さえ板28aが設置されている。押さえ板28aは、斜面29aから所定距離だけ離間した位置において待機しており、所定のタイミングで押さえ板駆動機構26cによって駆動されることにより、測色乾燥ユニット28の下方に搬送された印刷用紙Mを上から押さえ付ける。
測色部26aは、測色部移動機構26bによって押さえ板28aの上を主走査方向に移動する。押さえ板28aの略中央には、長手方向に沿って長穴28a1が貫通して形成されている。移動する測色部26aは、長穴28a1を介して色検出部26a1を斜面29a上の印刷用紙Mに相対させることで、印刷用紙Mに印刷された画像を測色する。
一方、乾燥機26dは、紙送り方向先を向いた際の測色乾燥ユニット28の左右のうち右端に固定されている。ここで、乾燥機26dを測色部26aよりも下流側に設置したのは、乾燥機26aが発する熱の影響が印刷ヘッド25aに及ぶことを軽減するためである。つまり、印刷ヘッド25aが保持するインクは熱によってその色等を変化させてしまうため、かかる変化を防ぐため出来るだけ乾燥機26dを印刷ヘッド25aから離して設置している。
乾燥機26dは、内部に熱源としてのヒータと当該ヒータが発生させた暖気を温風として乾燥機26d外に送出するファンとを備えている。乾燥機26dには、測色乾燥ユニット28の内側を向いた壁面に送風口26d1が形成さており、ファンは送風口26d1から乾燥機26d外部に向けて温風を送出する。また、乾燥機26d下方における測色乾燥ユニット28の床面には、送風口26d1の近傍から測色乾燥ユニット28の長手方向に向かって長穴28bが貫通して形成されている。当該構成により、乾燥機26dが送風口26d1から送出した温風は長穴28bを通過して測色乾燥ユニット28下方に流れ、斜面29a上の印刷用紙Mを乾燥させる。
なお、印刷用紙Mを搬送するプリンタ20の面は図2のような斜面でなくてもよく、水平面であってもよい。
図4は、印刷測色制御装置におけるソフトウェア間の命令体系等を示している。本実施形態では、コンピュータ10がAPL14a(印刷測色指示手段)に従って、プリンタ20に画像の印刷および印刷画像の測色を指示する。この場合、各指示(専有コマンド、印刷コマンド、測色コマンド、乾燥コマンド、チャート定義コマンドなど。各コマンドの詳細については後述する。)は全てプリンタコントロールIC25に送られプリンタコントローラによる処理対象となる。プリンタコントローラにおいては、受け付けたコマンドに応じた処理および印刷ヘッド25a、ヘッド駆動部25b、キャリッジ機構25c、紙送り機構25d各部の制御を実行し、かつ、測色コントローラに渡すべきコマンドを受取っている場合にはそのコマンドを測色コントロールIC26に送信する。測色コントローラにおいては、I/F26eを介して測色コントロールIC26が受け付けたコマンドに応じた処理および測色部26a、測色部移動機構26b、押さえ板駆動機構26c、乾燥機26d各部の制御を実行する。
測色部26aによって取得された印刷画像の測色値は、測色コントローラによってプリンタコントローラに対して送信され、プリンタコントローラによってAPL14aに対して送信される。つまり本実施形態では、APL14aと、プリンタコントローラまたは測色コントローラとの命令やデータのやり取りにおいては常にプリンタコントローラがプリンタ20側の窓口となり、APL14aと測色コントローラが直接に命令やデータのやり取りを行うことはない。これは、印刷処理はもちろんのこと後述するように測色や乾燥処理を行う場合でもプリンタコントローラによる制御が必要になるという理由および、APL14aからの命令伝達経路を複雑化させないためである。
(2)第1の実施例
次に、印刷測色制御装置の構成を用いて実行可能な1つの実施例を説明する。
ここでは、例えば複数ページに渡るカラー刷りの刊行物を印刷することを想定し、ページ毎に、画像の印刷と印刷結果の特定部分の測色とを行う。そして、ページ毎に上記測色の結果が正常な色であるか否か判断し、肯定的な判断結果を得た場合にそのページが正常な色にて印刷されていることを認証する。
(2‐1)合成画像の印刷処理/アプリケーション側
図5は、本実施例のうちコンピュータ10がAPL14aに基づいて実行する処理内容をフローチャートにより示している。
ステップS(以下、ステップの記載を省略。)100では、まずコンピュータ10は、ユーザの操作により印刷することを指示された画像(被認証画像)についての印刷設定画面(アプリケーション画面)をディスプレイ18aに表示し、当該アプリケーション画面を介して各種印刷条件を入力する。被認証画像は、上述の複数ページに渡るカラー刷りの刊行物に該当する画像である。
図6は、アプリケーション画面の一例を示している。
アプリケーション画面18a1では各種印刷条件を入力させるための表示を行う。ここでは、プリンタ種類(本実施例ではプリンタ20を選択)、被認証画像の印刷ページ数、用紙サイズ、給紙方法、オートカット(カッター25a1による用紙の切断)の有無、印刷用紙の上下左右端における各マージン、被認証画像に合成する認証チャートの種類、認証チャートの位置等を選択または設定させるための表示を行い、ユーザの入力操作に応じて各種印刷条件を取得する。またアプリケーション画面18a1では、入力された印刷条件に基づいて、印刷用紙の範囲とその中に配置される被認証画像と認証チャートの合成画像とを示したプレビュー表示18a11を行う。認証チャートを構成するパッチの縦横サイズ(hP,wP)、認証チャートの1行あたりのパッチ数(nP)、パッチ行数(mL)については認証チャートの種類毎に予め規定されているため、認証チャートを選択すれば自動的に決まる。
S105では、コンピュータ10はプリンタ20に対して専有開始コマンドを送信する。専有開始コマンドは上記専有コマンドの一種であり、APL14aが一連のJOBの実行のためにプリンタ20の専有を開始することを告げるコマンドである。詳しくは後述するが、プリンタ20は専有開始コマンドの受信後においては、専有解除コマンドを受信しない限りAPL14aの指示(PRTDRV14bの指示を含む。)に基づく処理のみを実行する。
S110では、コンピュータ10は、HD14から被認証画像を表現した画像データである被認証画像データ14cのうち1ページ分の画像データを読み出す。
S115では、コンピュータ10は、上記印刷条件の入力時に選択された認証チャートを表現した画像データである認証チャート画像データ14dをHD14から読み出すとともに、この認証チャート画像データ14dとS110で読み出した1ページ分の被認証画像データ14cとを合成する。
図7は、S110,115に渡る処理の様子を簡易的に示している。
同図に示すように、被認証画像データ14cは1〜nページ分の画像データからなる。コンピュータ10はこのうち1ページ分の画像データをページ番号の若い順に取り出し、取り出した認証画像データ14cと上記認証チャート画像データ14dとを、上記印刷条件の入力時に設定された認証チャートの位置xP,yPを参照して合成し、1ページ分の合成画像データを生成する。認証チャートは複数のカラーパッチPを連ねて成る画像であり、本実施例ではアプリケーション画面18a1において、複数のパッチPを1行連ねたチャートと2行連ねたチャートの2種類を選択可能としている。図7では2種類の認証チャートのうち、1行に形成された認証チャートにかかる認証チャート画像データ14dを合成する場合を例示している。
認証チャートの位置xP,yPは、合成画像の画像領域の原点(画像領域の先頭位置)を基準とした認証チャートの先頭位置を意味する。コンピュータ10は、合成画像の画像領域のサイズを用紙サイズおよび上下左右の各マージンに基づいて算出するとともに、この画像領域のサイズを、コンピュータ10が画像を表現するために用いる所定のXY座標系において把握する。当該XY座標系におけるXの正方向は、印刷用紙M上の主走査往路方向に対応し、Yの正方向は、紙送り方向の逆方向に対応している。次に、XY座標系において上記xP,yPに対応する座標位置をチャート合成位置PSとするとともに、当該位置PSを先頭位置として上記認証チャート画像データ14dを配置する。そして、合成画像の画像領域内であって、認証チャート画像データ14dの位置と重ならない位置に1ページ分の被認証画像データ14cを配置することにより合成を完了する。
S120では、コンピュータ10は、上記合成画像データに基づく印刷をプリンタ20に対して指示する。
図8は、S120の処理の詳細を示している。当該処理はPRTDRV14bによって実行する。つまりAPL14aは合成画像データを生成したらPRTDRV14bを起動させ、合成画像データをPRTDRV14bに渡す。
S200では、PRTDRV14bは、合成画像データを対象とした色変換処理を実行し、画素毎に、プリンタ20で用いるインク種類(本実施形態の場合、C,M,Y,K,Lc,Lm)毎の階調値で表現された画像データ(インクデータ)に変換する。本実施例では、合成画像データをドットマトリクス状の各画素がC,M,Y,K毎の階調値で表現されたデータ(CMYKデータ)としており、PRTDRV14bは、HD14に予め記録してある色変換ルックアップテーブル(LUT)を参照し、画素毎にCMYKデータをインクデータに変換する。色変換LUTはCMYKデータとインクデータとのそれぞれによって色を表現するとともに両者を対応づけ、複数の色についてこの対応関係を記述したテーブルである。なお、合成画像データが、各画素をsRGB規格に従ったRGB(レッド、グリーン、ブルー)毎の階調値で表現したデータである場合には、sRGB表色系とインクデータとの対応関係を規定した色変換LUTを用いて色変換処理を行なえばよい。
S210では、PRTDRV14bは上記色変換後の画像データを対象としたハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理では、ディザ法や誤差拡散法など公知の手法を用い、画素毎かつインク種類毎にドットの吐出/非吐出を規定したハーフトーンデータを生成する。S220では、PRTDRV14bはハーフトーンデータに対して所定のラスタライズ処理を施してプリンタ20が印刷する順番に並べ替え、インク種類毎のラスタデータ(画像データ)を生成する。
S230では、PRTDRV14bは、印刷コマンドを生成しこれをプリンタI/F17cを介してプリンタ20に送信する。印刷コマンドとは、コンピュータ10がプリンタ20に印刷処理を実行させるために送信するコマンドであり、細かくは印刷領域定義コマンド、印刷位置更新コマンド、印刷データコマンドを意味する。印刷領域定義コマンドは、S100において取得した用紙サイズおよびマージンの情報を含むコマンドであり、プリンタ20に対して印刷用紙内における合成画像の画像領域を指示するためのコマンドである。印刷位置更新コマンドは、印刷ヘッド25aの1走査毎の印刷開始位置を指示するコマンドである。印刷データコマンドは、印刷用紙Mの搬送および印刷ヘッド25aの移動を伴う実際のドット吐出処理を指示するコマンドであり、印刷ヘッド25aの1走査分のインク種類別のラスタデータを含んでいる。
このようにS120にてプリンタ20に対し印刷コマンドを送信した後は、コンピュータ10は、S125においてプリンタ20へ測色指示を行うことになるが、ここでは測色についての説明を行う前に、上記印刷コマンドに対するプリンタ20側の処理を先に説明する。
(2‐2)合成画像の印刷処理/プリンタ側
図9は、本実施例のうちプリンタ20のプリンタコントロールIC25がプリンタコントローラに基づいて実行する処理の一部を示している。
コンピュータ10からプリンタ20に送信されるコマンドは通信I/F24を介してプリンタ20に入力されるとともに、全てプリンタコントロールIC25に入力されて、プリンタコントローラによる処理対象となる。
プリンタコントロールIC25は、コンピュータ10からのコマンドを受信(S300)すると、S305では、上記受信したコマンドが、専有コマンドと印刷コマンドとチャート定義コマンドと乾燥コマンドと測色コマンドとの何れであるか判別し、判別したコマンドの種類に応じて以後の処理を分岐する。
図10は、印刷コマンドを受信した場合にプリンタコントロールIC25がプリンタコントローラに基づいて実行する処理であり、図11は、図10のフローに従ってプリンタ20が印刷用紙Mに印刷する合成画像である。
S400では、印刷コマンドが印刷領域定義コマンドと印刷位置更新コマンドと印刷データコマンドの何れであるか判別し、判別した印刷コマンドの種類に応じて以後の処理を分岐する。印刷領域定義コマンドを受信した場合には、S410においてプリンタコントロールIC25は、コマンドに含まれている画像領域情報を所定の記憶領域に保存する。画像領域情報とは、上記S100において取得した用紙サイズおよび上下左右端の各マージンを示す情報である。
S420では、印刷ヘッド25aの位置xh,yhの値を、印刷用紙M上における画像領域の先頭位置の値に設定する。印刷ヘッド25aの位置xh,yhとは、印刷用紙Mの用紙原点を基準とした用紙上の位置を言い、xhの値は、用紙原点から主走査往路方向(X方向)への距離を意味し、yhの値は、用紙原点から紙送り方向と逆方向(Y方向)への距離を意味する。なお本実施形態では、印刷用紙Mの先頭の両端のうち、紙送り方向先を向いたときに左側に位置する端を用紙原点としている。
画像領域の先頭位置は上記画像領域情報によって特定可能である。つまり画像領域の先頭位置は上下左右端の各マージンのうち、左マージン(例えば20mm)と上端マージン(例えば20mm)とによって特定可能であるから、上記S420では、xh=左マージンの値、yh=上端マージンの値と設定する。
印刷位置更新コマンドを受信した場合、S430においてプリンタコントロールIC25は、印刷位置更新コマンドが指示する次の主走査における画像開始位置に基づいて、印刷ヘッド25a位置xh,yhの設定値を更新する。例えば、被認証画像の印刷の最初の主走査をさせるために送信される印刷位置更新コマンドは、被認証画像の先頭位置GSを示す情報を有しており、プリンタコントロールIC25は当該情報に基づいて位置xh,yhの設定値を先頭位置GSに更新する。コンピュータ10は、合成画像データを生成した際に先頭位置GSを上記XY座標系において把握している。そこで、例えばコンピュータ10は、XY座標系における原点0から先頭位置GSまでの距離に応じて印刷用紙上でのX,Y方向の実距離を算出し、この算出した距離を印刷位置更新コマンドとして送信する。すると、プリンタ20側では、上記S420で設定したX,Y方向の各値に、印刷位置更新コマンドが示すX,Y方向の各値を加えることで、印刷ヘッド25a位置xh,yhの設定値を更新できる。また、認証チャートの印刷の最初の主走査をさせるために送信される印刷位置更新コマンドは、上記S100で入力した認証チャートの先頭位置xP,yPを示す情報を有す。
印刷データコマンドを受信した場合、S440においてプリンタコントロールIC25は、印刷データを印刷ヘッド25aのバッファへ格納する。印刷データは1主走査分のインク種類別のラスタデータを含み、バッファは1主走査分の印刷データを格納可能な容量となっている。S450では上記バッファにフルにデータが保存されたか判断する。なされたと判断した場合には、S460,470においてプリンタコントロールIC25は、その時点での位置xh,yhの設定値に応じて、印刷用紙Mの搬送と印刷ヘッド25aの移動を実行する。つまり、プリンタコントロールIC25は、紙送り機構25dに指示を送り、位置yhと印刷ヘッド25aの走査位置が一致するように印刷用紙Mを搬送させ、かつ、キャリッジ機構25cに指示を送り、位置xhに印刷ヘッド25aが一致するようにガイドレールに沿ってキャリッジを移動させる。
S480では、プリンタコントロールIC25は1主走査分の印刷を実行する。つまり、キャリッジの所定速度での移動と、上記バッファからヘッド駆動部25bへのラスタデータの転送およびこれに応じたヘッド駆動部25bから印刷ヘッド25aへの印加電圧パターンの出力、印刷ヘッド25aからのドット吐出を実行する。1主走査分の印刷を終えると、S490において上記バッファ内のデータを消去する。
プリンタ20は、印刷領域定義コマンドと1ページの合成画像を印刷するために必要な複数の印刷位置更新コマンドおよび印刷データコマンドとをコンピュータ10から所定の順序で受信することで、図11に示したような被認証画像と認証チャートとを含んだ合成画像を印刷できる。またこの意味で、プリンタ20は印刷制御手段を備えていると言える。
(2‐3)認証チャートの乾燥および測色処理/アプリケーション側
図5に戻って説明を続ける。
S125では、コンピュータ10はプリンタ20に対して認証チャートの測色指示を行うとともに、この測色指示に応じてプリンタ20が測色した認証チャートの測色値を取得する。測色指示とは、基本的にはチャート定義コマンドと乾燥コマンドと測色コマンドとを生成し送信する処理を言う。
図12は、S125の詳細をフローチャートにより示している。
S500では、コンピュータ10は、上記印刷された認証チャートの印刷用紙M内における位置等を定義したチャート定義情報(画像位置情報)を生成する。チャート定義情報は、用紙原点を基準とした認証チャートの先頭位置(xS,yS)および認証チャートの最終位置(xE,yE)のほか、パッチの縦横サイズ(hP,wP)、チャート1行あたりのパッチ数(nP)、パッチ行数(mL)等を定義したものとする。先頭位置(xS,yS)については、上記S100で入力した上端マージンと、左マージンと、認証チャートの先頭位置xP,yPによって定義できる。つまり、左マージンとxPとの和がxSであり、上端マージンとyPとの和がySである。縦横サイズ、パッチ数、パッチ行数は上述したように認証チャート毎に予め決められているので、コンピュータ10は上記S100で選択された認証チャートに対応して予め保存していた縦横サイズ、パッチ数、パッチ行数を読み出し、チャート定義情報の一部とする。最終位置(xE,yE)は、先頭位置(xS,yS)、縦横サイズ(hP,wP)、パッチ数(nP)、行数(mL)を適宜用いて算出する。xEは、xSとwP×nPとの和であり、yEは、ysとhP×mLとの和である。
S510では、コンピュータ10は上記生成したチャート定義情報を含むチャート定義コマンドを生成するとともに、当該チャート定義コマンドをプリンタI/F17cを介してプリンタ20に対し送信する。
S520では、コンピュータ10は乾燥コマンドを生成し、これをプリンタI/F17cを介してプリンタ20に対し送信する。本実施形態では乾燥コマンドとして、自然乾燥コマンドと強制乾燥コマンドとの何れかを生成する。自然乾燥コマンドは、印刷後の画像を所定時間そのまま自然乾燥させることを指示するものであり自然乾燥のための時間を規定した情報を備える。一方、強制乾燥コマンドは、印刷用紙Mを認証チャート部分が乾燥機26dの配設位置まで来るように搬送するとともに認証チャートを乾燥機26dによって強制的に乾燥させることを指示するものである。強制乾燥コマンドは、乾燥時間のほかヒータの温度やファンの風力などを規定した情報を備える。コンピュータ10は、自然・強制乾燥コマンドいずれを生成するかの選択や乾燥時間などの設定を、APL14aで使用する認証チャートの種類や印刷用紙の種類によってあらかじめ決められた値を用いて行なうか、またはユーザの入力操作に基づいて行う。
S530では、コンピュータ10は測色コマンドを生成し、これをプリンタI/F17cを介してプリンタ20に対し送信する。測色コマンドは、印刷用紙Mをその認証チャート部分が測色部26aの移動経路下に来るように搬送するとともに認証チャートを測色部26aによって測色させることをプリンタ20に指示するものである。測色コマンドには、測色部26aに測色を実行させる際の各種条件、例えば、測色結果の出力形式(Lab/xyz/スペクトルなど)や、印刷用紙を挟んで測色部26aの反対側に位置する斜面29a側の色(背景色と言う。白または黒。)や、色検出部の視野角(2度または10度)を指定する情報を含ませる。コンピュータ10は、かかる測色条件の設定を、APL14aに予め設定された値を使用して行なうか、またはユーザの入力操作に基づいて行う。
なお、図12の処理においては各コマンドを別々に生成、送信することは必須では無く、乾燥コマンドおよび測色コマンドについてはこれらを1つのコマンドとしてまとめて生成、送信しても良い。
S540では、コンピュータ10は、プリンタ20からの測色値の送信を監視する。つまり、測色コマンドを送信した後はコンピュータ10はプリンタ20から認証チャートの測色値が送られてくるのを待つ。
S550では、コンピュータ10は、認証チャートの測色値の全てすなわち認証チャートを構成する全パッチについての測色値を受信したか否か判断し、全ての受信を完了したと判断した場合、S560では上記受信した各パッチの測色値をHD14に保存する。
このようにS125にてプリンタ20から認証チャートの測色値を受信した後は、コンピュータ10は、S130以降において印刷結果の認証処理を行うことになるが、ここではS130以降の説明を行う前に、チャート定義コマンド、乾燥コマンド、測色コマンドに対するプリンタ20側の処理を先に説明する。
(2‐4)認証チャートの乾燥および測色処理/プリンタ側
上述したように、コンピュータ10からプリンタ20に送信されるコマンドは通信I/F24を介してプリンタ20に入力されるとともに、全てプリンタコントロールIC25に入力されて、プリンタコントローラによる処理対象となる。
図9を再度用いて説明をすると、チャート定義コマンドを受信した場合、プリンタコントロールIC25は、S300,305を経て、S310において、チャート定義コマンドからチャート定義情報を抽出し、抽出したチャート定義情報を所定の記憶領域に保存する。チャート定義情報は、後述の強制乾燥処理や測色処理の際に必要となる情報であるため、コンピュータ10は乾燥コマンドと測色コマンドの送信に先立ってチャート定義コマンドを送信し、プリンタ20はチャート定義情報を取得しておく。
乾燥コマンドを受信した場合、プリンタコントロールIC25は、S300,305を経て、S315において、乾燥コマンドが自然乾燥コマンドであるか否か判別する。自然乾燥コマンドである場合には、当該コマンドが規定している自然乾燥のための時間が上記合成画像の印刷完了後から経過しているか否か判断し(S320)、未経過の場合には経過するまで待機し、経過した場合には乾燥コマンドの次に受信するコマンドに対応する処理に移る。一方、乾燥コマンドが強制乾燥コマンドである場合には、プリンタコントロールIC25はS325において、上記チャート定義情報を読み出す。
S330では、プリンタコントロールIC25は、認証チャートを乾燥機26dによって強制的に乾燥させるために必要な印刷用紙Mの搬送距離D1をチャート定義情報等に基づいて計算する。強制乾燥を行う場合には、印刷用紙Mを測色部26aまで搬送する過程で先に乾燥機26dに対して搬送する必要がある。この意味で、搬送距離D1は測色対象画像(認証チャート)と測色部との距離の一部分と言える。
図13は、合成画像を印刷した後の印刷用紙Mと測色乾燥ユニット28等との位置関係を示している。
同図では測色乾燥ユニット28を乾燥範囲HRと測色範囲MRに分けて表示している。乾燥範囲HRとは乾燥機26dによって一度に乾燥可能な範囲を言い、乾燥機26dは印刷用紙Mに印刷された複数のパッチ行分(図13では2行分)に相当する範囲を一度に乾燥させることができる。同図では説明を容易とするために、乾燥範囲HRを範囲R1と範囲R2に分けており、乾燥対象の認証チャートのパッチが2行である場合には、1行目が範囲R1に位置し2行目が範囲R2に位置するように印刷用紙Mを搬送する。一方、測色範囲MRは測色部26aを主走査方向に移動させたときに測定可能な範囲であり、測色部26aは主走査方向への一度の移動で1行分のパッチを測色可能である。
プリンタコントロールIC25は、搬送距離D1を式(1)によって算出する。
D1=dHM+dMD−(yH−yS)+hP/2 …(1)
dHMは、紙送り方向における印刷ヘッド25aと測色部26aの色検出部26a1との距離である。プリンタ20の製品設計上、dHMは基本的には決まっている。しかし実際には、測色乾燥ユニット28を斜面29aに取り付けた際の微妙な取付位置の誤差が各プリンタ20毎に発生し得る。そこでプリンタ20は、自己が備える印刷ヘッド25aと測色部26a(色検出部26a1)との距離を計算し、この計算によって得た距離をdHMとする。ここでは、プリンタ20は既に自機のdHMを取得済みであるとして説明を続ける。dHMの取得方法については後述する。
dMDは、紙送り方向における測色部26a(色検出部26a1)と上記乾燥範囲HRの範囲R1の中心位置との距離である。dMDは測色乾燥ユニット28の製品設計上の固定値であり、プリンタ20は固定値としてのdMDをデータとして有している。
yHは、現時点での紙送り方向における印刷ヘッド25aから用紙原点(用紙先頭)までの距離である。プリンタコントロールIC25は、紙送り機構25dによる印刷用紙Mの搬送距離を紙送りローラの回転数などに基づいて算出可能であるため、合成画像を印刷した過程で紙送り機構25dに印刷用紙Mをどれだけの距離搬送させたか算出し、この算出した距離に基づいて、合成画像印刷後における印刷ヘッド25aから用紙先頭までの距離yHを特定する。yHは媒体位置情報の一種である。ySは上述したように、紙送り方向における認証チャートの先頭位置から用紙原点までの距離であり、hPは認証チャートを構成するパッチの縦(紙送り方向)の長さである。
S335では、プリンタコントロールIC25は上記算出した搬送距離D1の分だけ印刷用紙Mを紙送り方向に搬送する。つまりプリンタコントロールIC25は、紙送り機構25dに指示を出して搬送距離D1に応じた分の紙送りを実行させる。かかる搬送処理の結果、印刷用紙Mは、認証チャートの1行目のパッチの中心位置が上記範囲R1の中心位置に略一致し、2行目のパッチがある場合には2行目のパッチの中心位置が上記範囲R2の中心位置に略一致した状態で、測色乾燥ユニット28の下に位置することとなる。
S340では、プリンタコントロールIC25は強制乾燥コマンドを測色コントロールIC26に送信する。各コマンドを受けての上述の処理はいずれもプリンタコントロールIC25が実行するものであったが、強制乾燥コマンドを受けた場合には乾燥機26dの制御が必要となるため、プリンタコントロールIC25から測色コントロールIC26に受け渡す。
図14は、本実施例のうちプリンタ20の測色コントロールIC26が測色コントローラに基づいて実行する処理をフローチャートにより示している。
測色コントロールIC26は、プリンタコントロールIC25からコマンドを受信(S600)すると、S605でコマンドが強制乾燥コマンドと測色コマンドとの何れであるか判別し、判別したコマンドの種類に応じて以後の処理を分岐する。
強制乾燥コマンドを受信した場合、測色コントロールIC26はS610では、押さえ板駆動機構26cに指示を出し、上記押さえ板28aを降下させて測色乾燥ユニット28下の印刷用紙Mを押さえさせる。強制乾燥時に押さえ板28aによって印刷用紙Mを押さえる目的は、紙浮きを押さえて温風を均一に当て、また、温風が印刷ヘッド25a側に溢れないように壁を作るためである。ただしS610の処理は必須ではなく、S605の判別の後、S610をスキップしてS615に進んでも良い。
S615では、測色コントロールIC26は、乾燥機26dに強制乾燥コマンドに基づく指示を出し乾燥機26dを動作させて乾燥処理を開始する。つまり、強制乾燥コマンドが規定する温度や風力の設定に従って乾燥機26dのヒータとファンの駆動を制御し、印刷用紙Mに印刷された認証チャートを乾燥させる。
S620では、測色コントロールIC26は、強制乾燥コマンドが規定している乾燥時間が乾燥処理開始から経過しているか否か判断し、未経過の場合には乾燥処理を続行し、経過した場合には、S625において、乾燥機26dに指示を出して乾燥処理を終了させる。S630では押さえ板駆動機構26cに指示を出して押さえ板28aを上昇させ、印刷用紙Mを搬送可能な状態に戻す。
上述したように乾燥機26dは一度に複数行にかかるパッチを乾燥させることができるため、認証チャートが複数のパッチ行によって構成されている場合でも、各行を乾燥機26dで乾燥させるために細かい搬送距離で何度も印刷用紙Mを動かす必要がなく、乾燥処理を短時間かつ単純に終わらせることができる。
図9に戻って説明を続ける。
測色コマンドを受信した場合、プリンタコントロールIC25はS300,305を経て、S345において上記チャート定義情報を読み出す。
次に、S350では、認証チャートのうち測色対象とする行を1つ設定する。最初は1行目を測色対象行として設定する。
S355では、プリンタコントロールIC25は、測色対象行を測色部26aに測色させるために必要な印刷用紙Mの搬送距離D2をチャート定義情報等に基づいて算出する。ここで、認証チャートの1行目の測色のための搬送距離D2は、上記受信した乾燥コマンドが自然乾燥コマンドか強制乾燥コマンドかによって異なる。自然乾燥コマンドを受信していた場合、S355の時点では印刷用紙Mは図13に示す位置にある。一方強制乾燥コマンドを受信していた場合、S355の時点では、印刷用紙Mは認証チャートが乾燥機26dの乾燥範囲HRに収まる位置に搬送された状態にある。
自然乾燥コマンドを受信していた場合、プリンタコントロールIC25は、認証チャートの1行目の測色のための搬送距離D2を次の式(2)によって算出する。
D2=dHM−(yH−yS)+hP/2 …(2)
一方、強制乾燥コマンドを受信していた場合、プリンタコントロールIC25は、認証チャートの1行目の測色のための搬送距離D2=−dMDと設定する。
なお、認証チャートの2行目以後の測色はパッチの縦の長さ分だけ用紙を搬送すればよいので、測色対象行が認証チャートの2行目以降であるときには、搬送距離D2=hPと設定する。
S360では、プリンタコントロールIC25は紙送り機構25dに指示を出し、S355で求めた搬送距離D2の分だけ印刷用紙Mを搬送させる。搬送距離D2がマイナスの場合は紙送り方向とは逆方向への搬送(以下、バックフィードと言う。)をさせる。かかる搬送処理の結果、印刷用紙Mは、その時点での測色対象行を構成するパッチの中心位置と測色部26aの色検出部26a1の位置とが紙送り方向において一致した状態で、測色乾燥ユニット28の下に位置することとなる。
S365では、プリンタコントロールIC25は測色コマンドを測色コントロールIC26に送信する。この場合、プリンタコントロールIC25はチャート定義情報とともに測色コマンドを送信する。この結果、測色コントロールIC26の側で測色コマンドに応じた処理を行うことが可能となる。
S370では、プリンタコントロールIC25は、測色コントロールIC26から送信される認証チャートの測色値を受信し、S375では上記受信した測色値を所定の記憶領域に保存する。
S380では、認証チャートの全てのパッチ行について測色値の保存を終了したか否か判断し、未処理のパッチ行がある場合にはS350に戻り、測色対象行を未処理の行に設定し、S375までの処理を繰り返す。一方、全ての行について測色値の保存を終了した場合にはプリンタコントロールIC25は、認証チャートを構成する全てのパッチの測色値を通信I/F24を介してコンピュータ10に送信する。
次に、測色コマンドを受信した測色コントロールIC26が実行する処理を図14を参照して説明する。
測色コントロールIC26は、測色コマンドを受信した場合S600,605を経て、S635において押さえ板駆動機構26cに指示を出し、上記押さえ板28aを降下させて測色乾燥ユニット28下の印刷用紙Mを押さえさせる。S640では、測色コントロールIC26は測色部26aにキャリブレーションを実行させる。本実施形態では、初期位置に待機する測色部26aの色検出部26a1と相対する位置に、完全白色板としての白タイルを設置しており、測色処理を開始するにあたってまず測色部26aに当該白タイルを測色させる。測色部26aは、白タイルの測色結果と予めデータとして備えている当該白タイルの測色結果の基準値とを比較して両値の差異を取得し、この差異に基づいて測色部26aは測色結果に対する補正値を生成する。以降、測色部26aは測色によって取得した測色値を当該補正値によって補正した上で、測色コントロールIC26に出力することになる。
S645では、測色コントロールIC26は、チャート定義情報等に基づいて測色部26aの移動距離を算出する。ここで言う移動距離とは、測色部26aの初期位置から認証チャートの測色開始位置(先頭のパッチの中央)までの移動距離D3と、認証チャートの1行分のパッチを測色するために必要な移動距離D4を意味する。移動距離D3は式(3)によって算出する。
D3=xS+x0−dxM+wP/2 …(3)
x0は、図13に示すように、プリンタ20のメカ原点から用紙原点までの主走査方向における距離を表している。プリンタ20は、機体の特定位置をメカ原点として予め定めている。プリンタ20は、印刷用紙Mがプリンタ20にセットされたときに所定のセンサによって用紙原点を検出するとともに、メカ原点から上記検出した用紙原点までの主走査方向における距離x0を計算し、所定の記憶領域にデータとして保存しておく。距離x0は、媒体位置情報の一種である。
dxMは、メカ原点から測色部26a(色検出部26a1)の初期位置までの主走査往路方向を正とした場合の距離を表している。測色乾燥ユニット28の取付位置はプリンタ20の設計上決まっているため、メカ原点と測色部26aの初期位置との距離も固定値である。プリンタ20は固定値としてのdxMをデータとして有している。なお図13の例では、色検出部26a1の初期位置はメカ原点よりマイナス位置にあるため、dxMは負の値となる。
一方、移動距離D4は認証チャートの主走査方向における長さであるため、式(4)
D4=xE−xS …(4)
によって算出できる。
なお本実施形態において使用した上記各式については、計算結果の意味するところが同じならば他の式を代わりに使用しても良い。
S650では、測色コントロールIC26は測色部移動機構26bに指示を出し、移動距離D3の分だけ、測色部26aを初期位置から主走査往路方向に向けて移動させる。
S655では、測色コントロールIC26は、測色部26aに対して測色を開始することを指示する開始コマンドを送信し、測色部26aに認証チャートの1行分の測色を開始させる。このとき同時に、測色部移動機構26bに対して、移動距離D4の分だけ測色部26aを主走査往路方向に移動させることを指示する。上記開始コマンドには、測色コマンドが指定している測色のための各種条件(測色結果の出力形式(Lab)や、印刷用紙Mの背景色や、色検出部の視野角、測色周期などの条件。)を含むものとし、かかる各種条件も測色部26aに対して指示する。測色周期は測色部移動機構26bによって測色部26aが1パッチ幅wPを通過する時間であり、測色部26aの移動速度とパッチ幅wPから計算される。
S660では、測色部26aは指定された測色周期で測色値を順次取得する。測色部26aは測色部移動機構26bによって定速移動を行っているので、上記測色周期に従って測色を行なうことで、認証チャートを構成する各パッチの位置と測色のタイミングとが一対一で合い、各パッチの測色値を得ることが可能になる。
S665では、測色コントロールIC26は測色部26aに1行分の全パッチを測色させたか否か判断する。当該判断は、例えば測色部移動機構26bから、測色部26aの移動距離D4分の移動を終えたことを知らせる信号を受けることによって可能である。測色部26aに1行分の全パッチを測色させたと判断した場合には、測色コントロールIC26は、測色部26aに測色した測色値を出力させ、これを所定の記録領域に保存する(S670)。
S675では、測色コントロールIC26は測色部移動機構26bに指示を出して測色部26aを初期位置に移動させ、S680では、押さえ板駆動機構26cに指示を出して押さえ板28aを上昇させる。そしてS685では、測色コントロールIC26は、上記保存した認証チャートの1行分の全パッチの測色値を、プリンタコントロールIC25に対して送信する。上述したようにプリンタコントロールIC25の側では、S370において、測色コントロールIC26から送信される認証チャートの測色値を受信する。
このように、コンピュータ10からチャート定義コマンドと乾燥コマンドと測色コマンドの全てを、先ずプリンタ20のプリンタコントロールIC25に送信することで、プリンタコントローラの制御によって、乾燥処理と測色処理それぞれに必要なタイミングでかつ必要な距離分の印刷用紙Mの搬送を行い、かつプリンタコントロールIC25から測色コントロールIC26に乾燥(強制乾燥)コマンドと測色コマンドを送信することで、プリンタコントローラの制御によって適切な位置に搬送されている印刷用紙Mに対して、乾燥機26dによる乾燥処理を実行したり、測色部26aを移動させて測色処理を行うことが可能となる。印刷コマンドはもちろんのことそれ以外の全てのコマンドもプリンタコントローラにとって必要であるため、上述のようにコンピュータ10が全コマンドをプリンタコントロールIC25に送信することで、印刷から測色までの一連の処理をプリンタ20に確実に実行させることができる。この意味で、プリンタ20は決定手段と、搬送手段と、測色制御手段を備えていると言える。また、コンピュータ10としても、コマンド毎にいちいち送信先をプリンタコントロールIC25か測色コントロールIC26かに分ける必要がないため、コマンド送信処理が非常に簡易となる。
(2‐5)認証処理
図5に戻って説明を続ける。
S130では、コンピュータ10は、上記S125でプリンタ20から取得した認証チャートの各パッチの測色値について、それぞれ基準色彩値(Lab値)14fとの色差ΔEを算出するとともに、これら算出した各パッチについての色差ΔEの平均値(平均色差ΔEav)を算出する。コンピュータ10は、ユーザによって選択された認証チャートを構成する各パッチについての理想的な色彩値を予め基準色彩値14fというデータとしてHD14に記憶しているため、HD14から基準色彩値14fを読み出して、対応するパッチの測色値と対比する。
S135では、コンピュータ10は、上記算出した各パッチについての色差ΔEおよび色差ΔEavについて評価を行うことで、上記合成画像における被認証画像が理想的な色で印刷されているか否か判断する。具体的には、各パッチの色差ΔEの中の最大値(最大色差ΔEmax)が所定の目標値(色差)以下であるか判断するとともに、平均色差ΔEavが所定の目標値(色差)以下であるか判断する。最大色差ΔEmaxとの比較に用いる目標値としては、例えば、色差ΔE=8.0といった数値が考えられ、平均色差ΔEavとの比較に用いる目標値としては、例えば、色差ΔE=3.0といった数値が考えられる。最大色差ΔEmax、平均色差ΔEavのいずれもが目標値以下である場合には、認証チャートとともに印刷されている被認証画像の色も正常であるとみなし、S140に進む。一方、最大色差ΔEmax、平均色差ΔEavのいずれか一方あるいは両方が目標値を越えている場合には、被認証画像の色も異常であるとみなしS145に進む。なお、色差ΔEの算出には、CIE1976、CIE1994、CIE2000の各色差式など、いずれを用いるとしてもよい。
S140では、コンピュータ10は、合成画像の画像領域内の所定位置に印刷が正常であった旨を示す認証結果を印刷することを、プリンタ20に対して指示する。
図15は、S140の詳細をフローチャートにより示し、図16は、S140の印刷指示に応じてプリンタ20が印刷した認証結果の例を示している。
S700では、コンピュータ10は、認証結果を表した認証結果画像データを生成する。例えばコンピュータ10は、“認証済み 平均ΔE=○○ 最大ΔE=○○”と記述(○○の中には上記平均色差ΔEav、最大色差ΔEmaxをそれぞれ記述)したテキストデータを生成し、このテキストデータをRGBの画像データに変換する。
S710では、コンピュータ10は認証結果の印刷位置を設定する。認証結果の印刷位置とは、上記合成画像の画像領域の原点を基準とした、XY方向それぞれにおける認証結果の先頭位置までの距離である。認証結果は、上記合成画像の画像領域中であって被認証画像および認証チャートに重ならない位置に印刷するものであるから、コンピュータ10は、合成画像データ内における被認証画像と認証チャートの位置を参照して、認証結果の印刷位置を自動的に選択し設定してもよい。あるいは、ユーザの指示を受けて設定してもよい。
S720では、コンピュータ10は、印刷用紙Mをバックフィードさせることを指示するバックフィードコマンドをプリンタ20に送信する。
S730では、コンピュータ10は認証結果画像データに基づいて印刷コマンドを生成し、この印刷コマンドをプリンタ20に対して送信する。ここでは、認証結果画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理等の画像処理を施して認証結果を印刷させるためのラスタデータを生成する。また、上記設定した認証結果の印刷位置および用紙の上端マージン、左マージンに基づいて、用紙原点を基準とした印刷用紙M上での認証結果の印刷開始位置を規定した位置情報を生成する。そして、ラスタデータおよびこの位置情報を含んだ印刷コマンドを生成し、これをプリンタ20に送信する。
S740では、コンピュータ10は、認証結果を印刷した後の印刷用紙Mを、用紙先頭から用紙サイズ(S100において設定された用紙サイズ)に相当する位置(用紙カット位置)でカッター25a1に切断させるための用紙切断コマンドをプリンタ20に送信する。
S720〜740で送信した各コマンドに対応するプリンタ20側の説明をする。
プリンタ20はバックフィードコマンドを受信した場合、紙送り機構25dに指示を出し、認証チャートが測色範囲MRに位置している状態にある印刷用紙Mをその用紙先頭が所定の給紙初期位置まで戻るように印刷用紙Mをバックフィードさせる。印刷コマンドを受信した場合、コマンドに含まれている認証結果の位置情報が示す認証結果の印刷開始位置に印刷ヘッド25aが位置するように、紙送り機構25dとキャリッジ機構25cに指示を出して印刷用紙Mの搬送および印刷ヘッド25aの移動を実行させるとともに、ヘッド駆動部25bも制御して当該開始位置から上記ラスタデータに基づいて認証結果の印刷を実行する。なお、バックフィードの際、印刷用紙Mをその用紙先頭が給紙初期位置に来る位置まで戻すのではなく、上記測色時の位置から、印刷ヘッド25aの主走査経路下に認証結果の印刷開始位置が来る位置に、ダイレクトに戻すとしてもよい。
プリンタ20は用紙切断コマンドを受信した場合、紙送り機構25dに指示を出してカッター25a1の位置と上記用紙カット位置とが一致するように印刷用紙Mを搬送させ、かつ、印刷ヘッド25aに指示を出して印刷用紙Mに対しカッター25a1の刃先が到達する位置までカッター25a1を外部に突出させ、さらに、キャリッジ機構25cに指示を出して印刷ヘッド25a(カッター25a1)を往復動させる。
この結果、図16に示すような被認証画像と認証チャートと認証結果とを1つの画像領域に印刷した印刷物が、ロール紙Mから切断された状態で得られる。カッター25a1は、不使用時には印刷ヘッド25aの所定部位内に収容されており、用紙を切断するときだけ外部に露出させるものとする。
図5の説明に戻る。
一方S145では、コンピュータ10は、合成画像の画像領域内の所定位置に印刷が異常であった旨を示す認証結果を印刷することを、プリンタ20に対して指示する。例えばコンピュータ10は、プリンタ20に“認証不可 平均ΔE=○○ 最大ΔE=○○”という認証結果を印刷させる。S145の処理はS140の処理と比べて、プリンタ20に印刷させる認証結果の文字が異なるだけなので説明は省略する。
S145の次のステップとして、コンピュータ10はS150において、プリンタ20に対して所定の回復動作を指示する。つまり、プリンタ20の色再現特性が理想とずれているのでそのずれの原因を解消させる。回復動作は種々考えられるが一例として、プリンタ20に印刷ヘッド25aのノズルのクリーニング処理等を実行させて色再現特性を正常に戻す。むろん、コンピュータ10はディスプレイ18aに所定の警告表示を出すなどして、ユーザにプリンタ20に対する必要なメンテナンスを促しても良い。
S150の後にはコンピュータ10はS120に戻り、直近に印刷した合成画像についての印刷指示を再度行い、S120以降の処理を繰り返す。
S155では、コンピュータ10は、HD14に記憶されている被認証画像データ14cの全てのページについて、正常な認証結果を得られたか判断し、未処理のページが残っている場合にはS110に戻って、被認証画像データ14cのうち未処理の1つのページにかかる分の画像データを読み出す。
一方、全てのページについて正常な認証結果を得られた場合、S160においてコンピュータ10はプリンタ20に対して専有解除コマンドを送信し、プリンタ20の専有状態を解除し、図5の処理を終了する。
このように本実施例によれば、ユーザは、複数ページに渡るカラー刷りの刊行物に代表される被認証画像の全ページの印刷結果を、その印刷色が正常であることが認証されかつページ毎に切断された状態で取得することができる。
(2‐6)プリンタの専有について
次に、上記専有コマンドを用いたコンピュータ10によるプリンタ20の専有について説明する。
図17は、コンピュータ10(APL14a)から専有コマンドを受信したプリンタ20が実行する処理をフローチャートにより示している。
S800では、プリンタ20は受信した専有コマンドが専有開始コマンドと専有解除コマンドとJOB情報要求コマンドとの何れであるか判別し、判別したコマンドの種類に応じて処理を分岐する。
専有開始コマンドを受信した場合には、S810においてプリンタ20は当該専有開始コマンドを受信したI/F名(またはI/Fを一意に識別するためのIDなど)を特定の記憶領域に保存する。図1では、コンピュータ10(APL14a)との通信に用いる通信I/F24以外のI/Fの図示を省略しているが、プリンタ20は通信I/F24以外にも、APL14a以外の外部の指示出力元(PCやプログラム)との通信に対応した各種I/Fを備えているものする。プリンタ20は各I/Fに対して予め番号を割り振ってこの番号をI/F名としている。S810で受信した専有開始コマンドは通信I/F24を介して受信されているため、プリンタ20は通信I/F24に予め割り振っていた番号nをI/F名として特定の記憶領域に保存する。
なおプリンタ20が備えるインターフェースとは、プリンタ20に対する指示出力元とプリンタ20との一対一の関係毎に両者の間に介在して両者間の通信を実現するための手段や通信形式を言う。よって、PCをプリンタ20に接続するUSBコネクタ等のハードウェアI/Fだけでなく、指示出力元側のプログラムとプリンタ20側のプログラムとのデータのやり取りに用いられるソフトウェアI/Fも含まれる。プリンタ20が備えるTCP/IP形式に対応した1つのコネクタを介して複数のPCやプログラムと通信する場合には、各指示出力元に割り振ったIPアドレスやポートもI/Fの概念に含まれる。
S820では、プリンタ20は専有開始コマンドが備えている属性情報を所定の記憶領域に保存する。ここでいう属性情報とは、APL14aがプリンタ20に対してこれから要求しようとしている印刷から測色までの一連の処理に対して付けられたJOB名等が該当する。APL14aは、専有開始コマンドを送信する場合はJOB名やユーザ名、PCホスト名などもコマンドに含ませ当該JOB名等を知らせる。
専有解除コマンドを受信した場合には、S830においてプリンタ20は、上記特定の記憶領域に保存していたI/F名を消去する。かかる消去後プリンタ20は、上記消去したI/F名にかかるI/F(通信I/F24)を介して専有開始コマンドの受信から専有解除コマンドの受信の間に受信した各コマンドに応じて実行した処理の内容を記したJOB情報を、所定の記憶装置に保存する(S840)。JOB情報とは、印刷から測色の完了までに要した時間や、印刷物の枚数、ロール紙Mの使用長さ、インク使用量、上記認証結果の内容などが該当する。JOB情報はS820で保存したJOB名と対応付けて保存しておいてもよい。
図18は、外部からの送信に対するプリンタ20側のコマンド受信処理の内容をフローチャートにより示している。
プリンタ20は、上記特定の記憶領域にI/F名が保存されているか否かを常時判断しており(S900)、保存されている場合には当該保存されているI/F名にかかるI/Fを受信I/Fとして指定し(S970)、この指定したI/Fだけからコマンドを受信する(S980)。すなわち、プリンタ20はいずれかの指示出力元から専有開始コマンドを受信した後は、当該専用開始コマンドを受信したI/F名を保存するとともにこの保存にかかるI/Fのみを用いて外部からコマンドを受信する。このようなI/Fの限定は、上記保存にかかるI/Fを介して専有解除コマンドを受信し、上記特定の記憶領域からI/F名を消去しない限り継続する。
このようにAPL14aは、プリンタ20に専有開始コマンドを送信(S105)してから専有解除コマンドを送信(S160)するまでの期間は確実にプリンタ20を独占できる。従って、1枚目の合成画像の印刷開始から最後の合成画像の認証チャートの測色完了までの全処理を、プリンタ20が接続する他の指示出力元からのジョブの割込みを許すこと無く、連続的に実行させることが可能となる。特に、複数ページに渡る被認証画像の全てについて印刷と認証チャートの測色を終えるには数時間要することも予想され、かかる長時間プリンタを独占することは従来であれば困難であったが、本実施形態によればプリンタを独占できるため、被認証画像のページとページの間に全く関係のない印刷物が紛れ込むといった不都合も無くなる。
S900で“No”の判断をした場合、つまり何れの指示出力元からも専有開始コマンドを受信していない状況では、プリンタ20は何れのI/Fからも先着順にてコマンドを受信可能である。具体的にはプリンタ20は、状態チェックの対象のI/Fを番号が1番のI/Fに設定し(S910)、設定したI/Fについて状態をチェックし(S920)、外部からのデータを受信している状態であると判断した場合(S930においてYes)には、その受信中のI/Fを受信用I/Fに指定し(S960)、この指定したI/Fを介して外部からのコマンドを受け付ける。一方、S930の判断において“No”である場合は、1番から始まる全てのI/Fについて一通り状態チェックを完了したか判断し(S940)、未完了である場合にはチェック対象のI/F番号の設定を1つカウントアップした上で(S950)、S920に戻り、一通りチェックを完了している場合(S940においてYes)にはS910に戻り、番号が1番のI/Fから状態チェックを繰り返す。
図17の説明に戻る。JOB情報要求コマンドを受信した場合は、S850でプリンタ20は、当該要求コマンドによって要求されているJOB情報を要求元に対して送信する。JOB情報要求コマンドは要求するJOB情報のJOB名を特定したものとする。プリンタ20の側では、受信したJOB情報要求コマンドが特定するJOB名に対応付けて記憶領域に保存してあるJOB情報を抽出し、この抽出したJOB情報を、コンピュータ10に対して送信する。その結果、コンピュータ10の側では、画像の印刷から測色までの一連処理にかかる特定のJOBについての各種情報を取得することが可能となる。
なお、APL14aが専有開始コマンドを送信した後、種々の要因によってコンピュータ10やAPL14aにエラーが発生し、APL14aが専有解除コマンドをプリンタ20に送信できない事態も考えられる。そこで、プリンタ20は、専有開始コマンドを受信した後、所定の時間(例えば、被認証画像の全てについての印刷と認証チャートの測色を終えるために充分な時間として設定された時間)が経過した場合には、リセット信号を自ら生成するとしてもよい。当該リセット信号を生成した場合には、プリンタ20は、専有解除コマンドを受信した場合と同様の状況であるとみなし、上記特定の記憶領域に保存していたI/F名を消去する。また、プリンタ20は、上記所定の時間の経過に基づく判断に加え或いは代えて、専有開始コマンドを受信した後にユーザから所定の操作をされた場合に上記リセット信号を生成して上記特定の記憶領域に保存していたI/F名を消去するとしてもよい。かかる構成とすることで、一つの指示出力元によってプリンタ20が不当に専有され続けることを防止できる。また、ユーザが所望したタイミングにて容易にAPL14aによるプリンタ20の専有状態を解くことができる。
(3)第2の実施例
印刷測色制御装置の構成を用いて実行可能な第2の実施例(以下、本実施例と言う。)について説明する。本実施例は上記第1の実施例と多くの部分で共通するため、以下では第1の実施例と異なる部分について重点的に説明する。
図19は、本実施例においてプリンタ20に印刷用紙Mに印刷させたチャート画像を示している。チャート画像は、主走査方向および紙送り方向それぞれに複数のカラーパッチPを並べてなるチャート領域とチャート領域の周囲を取り囲む印刷安定化領域とによって構成された画像である。コンピュータ10は、プリンタ20に当該チャート画像の印刷から各パッチPの測色までの一連の処理を実行させる。
図20は、本実施例のうちコンピュータ10がAPL14aに基づいて実行する処理内容をフローチャートにより示している。図20を図5と比較した場合、測色結果に基づく認証処理を実行しない点で異なる。また、画像の合成処理も不要であり、コンピュータ10は予め用意されたチャート画像を表す画像データに基づいてプリンタ20にチャート画像を印刷させる。測色専有開始コマンドと専有解除コマンドとをプリンタ20に送信し両コマンドの送信の間においてプリンタ20を専有する点では共通する。
コンピュータ10は、プリンタ20に対して専有開始コマンドを送信した後(S1000)、S1010では、チャート画像データ14eに基づく印刷をプリンタ20に対して指示する。
図21は、S1010の処理の詳細を示している。
S1100では、コンピュータ10は、ユーザの操作に基づいてチャート画像の印刷設定画面(アプリケーション画面)をディスプレイ18aに表示し、当該アプリケーション画面を介して各種印刷条件を入力する。
図22はアプリケーション画面の一例を示している。アプリケーション画面18a2でもアプリケーション画面18a1と同じように印刷条件を入力させるための表示を行い、用紙サイズや、用紙の上下左右端における各マージン、チャートの種類などをユーザの入力操作に応じて取得する。チャートを構成するパッチの縦横サイズ(hP,wP)、1行あたりのパッチ数(nP)、パッチ行数(mL)、チャート領域の位置(xP,yP)はチャートの種類毎に予め決まっており、チャートを選択すれば自動的に決まる。位置(xP,yP)は、チャート画像の画像領域の原点(画像領域の先頭位置)を基準としたチャート領域の先頭位置PSを意味する。また、アプリケーション画面18a1と同様に、印刷用紙中に配置されるチャート画像のプレビュー表示18a21も行われる。
S1110では、コンピュータ10は上記印刷条件の入力時に選択されたチャート画像を表現したチャート画像データ14eをHD14から読み出す。本実施例では、チャート画像データ14eは各画素がRGBによって表現された画像データとしている。
次にAPL14aは、PRTDRV14bを起動させ、チャート画像データ14eをPRTDRV14bに受け渡し、PRTDRV14bにチャート画像データ14eを対象とした色変換処理(S1120)、ハーフトーン処理(S1130)、ラスタライズ処理(S1140)、さらには印刷コマンドの生成および送信処理(S1150)を実行させる。
上述したように印刷コマンドは、印刷領域定義コマンドと印刷位置更新コマンドと印刷データコマンドとからなる。印刷領域定義コマンドは、S1100において取得した用紙サイズおよびマージンの情報を含み、プリンタ20に対して、印刷ヘッド25a位置の設定地を印刷用紙M上におけるチャート画像の画像領域の先頭位置に設定することを指示するコマンドである。印刷位置更新コマンドは、印刷ヘッド25aの1走査毎のチャート領域の印刷開始位置を指示するコマンドである。印刷用紙上におけるチャート領域の印刷開始位置は、上端マージンと左マージンと上記チャート領域の位置(xP,yP)とパッチの縦サイズ(hP)とパッチ行数(mL)とによって特定可能である。なお印刷コマンドは、チャート画像の画像領域のうち印刷安定化領域については、特定の色にてベタ状の印刷を行うよう指示してもよいし、何も印刷を行わず紙白のままとするよう指示してもよい。印刷コマンドを受信したプリンタ20の側では、プリンタコントローラに制御に基づいて図19に示したチャート画像を印刷用紙Mに印刷する処理を実行する。印刷処理の詳細は第1の実施例と同じである。
S1020では、コンピュータ10はプリンタ20に対してチャート画像の測色指示を行うとともに、この測色指示に応じてプリンタ20が測色したチャート画像の測色値を取得する。S1020の処理の詳細は図12と基本的に同じであり、測色指示とはチャート定義コマンドと乾燥コマンドと測色コマンドとを生成し送信する処理を言う。
本実施例のチャート定義コマンドは、チャート画像のうちのチャート領域の印刷用紙M内における位置等を定義したチャート定義情報(画像位置情報)を有している。チャート定義情報は、用紙原点を基準としたチャート領域の先頭位置(xS,yS)およびチャート領域の最終位置(xE,yE)のほか、パッチの縦横サイズ(hP,wP)、パッチ数(nP)、パッチ行数(mL)等を定義したものとする。先頭位置(xS,yS)は、上記S1100で入力した上端マージンと、左マージンと、チャート位置(xP,yP)によって定義できる。パッチの縦横サイズ、パッチ数、パッチ行数については、ユーザが選択したチャート画像に対応して予め保存していた縦横サイズ、パッチ数、パッチ行数を読み出し、チャート定義情報の一部とする。最終位置(xE,yE)は、xEはxSとwP×nPとの和であり、yEはysとhP×mLとの和である。
乾燥コマンドとしては自然乾燥コマンドと強制乾燥コマンドの何れかを生成可能であるが、本実施例では基本的に自然乾燥コマンドを生成する。上記チャート画像のような多数行に渡るパッチ群を乾燥機26dで乾燥させるのは現実的でないからである。
測色コマンドは、印刷用紙Mをそのチャート領域の各行が測色部26aの移動経路下に順次位置するように搬送し、かつチャート領域の各行を測色部26aに測色させることをプリンタ20に指示するものである。
チャート定義コマンド、乾燥コマンド、測色コマンドを順次受信したプリンタ20側の処理は、測色の対象が認証チャートから図19のチャート領域へと変った以外は図9,14の処理と同じである。本実施例では、乾燥コマンドは自然乾燥コマンドであるから、図9のS355に相当する処理において、チャート領域の1行目の測色のための搬送距離を算出する場合は上記式(2)を用いて算出する。なお本実施例にて式(2)〜(4)を使用する場合、yS,hP,xS,xEの値については上記S1020で生成したチャート定義情報が定義する値を用いることは言うまでもない。
S1030では、コンピュータ10はプリンタ20に専有解除コマンドを送信してプリンタの専有状態を解いて処理を終了させる。
このように本実施例によれば、コンピュータ10は、専有コマンドによってプリンタ20を専有している期間に印刷コマンド、チャート定義コマンド、乾燥コマンド、測色コマンドを順次プリンタ20に送信することで、プリンタ20に、複数のパッチからなる上記チャート画像の印刷、乾燥、測色、測色値の送信の各処理を自動的に連続して実行させることができる。また、このようにして取得した各パッチの測色値は、プリンタ20についてのキャリブレーションやプロファイル作成等の様々な用途に用いることができる。
(4)測色部位置の設定処理
次に、上記dHM(紙送り方向における印刷ヘッド25aと測色部26aの色検出部26a1との距離)の設定方法について説明する。当該処理は上記各実施例を実行する前に行っておくのが望ましい。
図23は、印刷測色制御装置の構成を用いて実行可能な測色部位置の設定処理をフローチャートにより示している。
S1200では、印刷測色制御装置は、所定の測色部位置確認用画像データに基づいて、印刷用紙に左右のパッチを印刷する。ここで言う左右とは、紙送り方向先を向いたときの左右である。測色部位置確認用画像データは、印刷用紙上の中央を挟んで左側と右側の位置であって紙送り方向における位置が一致する2箇所にそれぞれ同じ大きさの黒の矩形パッチを印刷させるための画像データである。つまりコンピュータ10は、測色部位置確認用画像データをラスタデータに変換するとともに、これをプリンタ20に送信し、プリンタ20に当該ラスタデータに基づいた印刷を実行させる。
図24は、測色部位置確認用画像データに基づいて印刷用紙Mに印刷した左右のパッチPL,PRを示している。右パッチPRと左パッチPLは、黒色で縦の長さhPが測色部26aの色検出部26a1の口径と同じか同口径よりもやや短いサイズである。例えば、色検出部26a1の口径が2mmである場合、パッチの縦の長さhPを1.8mm程度とする。
S1205ではプリンタ20は、印刷用紙Mを、左右のパッチPL,PRよりも色検出部26a1の口径1個分ほど用紙先頭側に離れた紙上の位置(測色開始位置)が、測色部26aの移動(走査)経路下に来るように紙送り方向に搬送する。
S1210では、プリンタ20は、上記測色開始位置が測色部26aの走査経路下にある状態から、印刷用紙Mを微小距離単位で搬送する。ここで言う微小距離とは、少なくとも右左のパッチPL,PRの縦の長さよりも短い距離を言い、好ましくは0.1mm程度である。S1215では、プリンタ20は測色部移動機構26bによって測色部26aを1回走査させながら測色部26aに測色を実行させる。S1220では、プリンタ20は、1回の走査分の測色結果を所定の記憶領域に保存する。
S1225では、プリンタ20は目的のライン数(n)分の測色を完了したか否か判断し、目的のライン数に達していない場合はS1210に戻って処理を繰り返す。目的のライン数とは、左右のパッチPL,PRを含む紙面上の一定範囲を測色するための測色部26aの走査の本数であり、かかるライン数は右左のパッチPL,PRの縦の長さと上記微小距離などに応じて予め設定されている。
目的のライン数分の測色を完了した場合、プリンタ20はS1230において、右パッチPR周辺の測色結果に基づき、印刷ヘッド25aから、最小のL値が得られた紙面上の位置までの紙送り方向における距離(ヘッド‐測色部距離1)を求める。つまり、各ラインの測色結果においては、測色部26aが右パッチPRに最も近づく走査位置で1つの低輝度値(L値)が得られるとともに、このような各ライン中の低L値は右パッチPRの中心位置を通過するラインにおいて最小値となる。そこで、プリンタ20は、右パッチPRを印刷してから、右パッチPR周辺の測色結果に基づき最小のL値が得られた紙面上の位置が測色部26aに測色されたまでの印刷用紙の搬送距離を算出し、この算出した距離をヘッド‐測色部距離1とする。
同様にプリンタ20は、S1235において、左パッチPR周辺の測色結果に基づき、印刷ヘッド25aから、最小のL値が得られた紙面上の位置までの紙送り方向における距離(ヘッド‐測色部距離2)を求める。
S1240ではプリンタ20は、上記のように左右別々に求めた印刷ヘッドからの距離(ヘッド‐測色部距離1とヘッド‐測色部距離2)の差を求めるとともに、この差が所定のしきい値以下であるか否か判断する。当該しきい値としては、例えば0.3mm程度の値を用いることができる。両距離の差がしきい値以下の場合は、印刷ヘッド25aの走査方向に対して測色部26aの走査方向は平行であるとみなすことができるので、プリンタ20は上記ヘッド‐測色部距離1(或いはヘッド‐測色部距離2)をdHMの値として設定し、このdHMを所定の記憶領域に保存する(S1250)。
一方、ヘッド‐測色部距離1とヘッド‐測色部距離2との差が上記しきい値を越える場合、印刷ヘッド25aの走査方向に対して測色部26aの走査方向が傾いている、すなわち測色乾燥ユニット28の取付が適切でないとみなすことができる。この場合、プリンタ20は測色乾燥ユニット28の取付が不適切である旨をコンピュータ10に通知し、コンピュータ10の側ではディスプレイ18aに「右側の取り付けが3mm下方」といったエラーメッセージを表示するなどして、ユーザに測色乾燥ユニット28の取付方向を修正するように促す(S1255)。
図25は、左右パッチPL,PRそれぞれについての、各ラインにおけるパッチ通過時の測色値のL値と、測色したライン(1〜n)との関係を示している。同図(a)の場合では、各ラインのL値の中で最小L値が得られたラインが、右パッチPRと左パッチPLとでは異なっていることが判る。このように最小L値を獲得したラインが右パッチPRと左パッチPLとで異なる場合は、印刷ヘッド25aの走査方向に対して測色部26aの走査方向が傾いていると言え、上記S1255におけるエラーメッセージの対象となる。
一方、同図(b)の場合では、各ラインで測色された右パッチPRと左パッチPLのL値は略一致している。このように最小L値を獲得したラインが右パッチPRと左パッチPLとで一致している場合は、印刷ヘッド25aの走査方向に対して測色部26aの走査方向が平行であるとみなせる。
上記測色部位置の設定処理によれば、プリンタ20毎に微妙に異なることが予想される印刷ヘッド25aと色検出部26a1との距離dHMを実際に算出し、この算出結果を乾燥処理や測色処理を行う際の印刷用紙の紙送り時に参照するため、印刷後の紙面上の乾燥対象や測色対象とした部分を、極めて正確に乾燥機26dや測色部26aに対して搬送することができる。また、測色乾燥ユニット28の取り付け位置が不適切な場合にはこれをユーザに対して知らせるため、測色乾燥ユニット28が不適切な位置で取り付けられたまま測色処理や乾燥処理を継続してしまうことが防がれる。
(5)まとめ
このように本発明によれば、プリンタ20に各種指示を出すアプリケーションがプリンタ20に対して、印刷コマンド、チャート定義コマンド、乾燥コマンド、測色コマンド、を出力すると、プリンタ20は印刷コマンドを受けて所定の画像を印刷する。そしてプリンタ20は、乾燥コマンドや測色コマンドを受けて、チャート定義コマンドに定義された印刷用紙上における測色対象画像の位置等の情報を用いて印刷用紙の搬送距離を自動的に計算し、この計算した距離に応じて乾燥機26dや測色部26aに対して印刷用紙を搬送し、かつ、乾燥機26dによる強制乾燥を行なったり、チャート定義コマンドに定義された測色対象画像の位置等の情報に基づいて測色部26aの移動距離を計算し当該計算した移動距離に応じて測色部26aを移動させながら測色処理を実行する。
つまり発明を用いれば、ユーザは上記アプリケーション画面にて所定の入力をするだけで後は自動的に、画像の印刷、乾燥、測色、測色値の取得という一連の作業を正確かつ短時間で実行させることができる。また、上記一連の作業中においては、コンピュータ10のAPL14aがプリンタ20を専有しているため、他の指示出力元からの割込みで上記一連の作業が中断してしまうことも無い。
印刷測色制御装置の概略的ブロック図。 プリンタの外観側面図。 測色乾燥ユニットの内部構成を示す図。 ソフトウェア間の命令体系等を示す図。 APLに基づきコンピュータが実行する処理を示すフローチャート。 アプリケーション画面の一例を示す図。 合成画像データの生成の様子を示す図。 合成画像の印刷指示の詳細を示すフローチャート。 プリンタコントロールICが実行する処理の一部を示すフローチャート。 プリンタコントロールICが実行する処理の一部を示すフローチャート。 印刷コマンドに応じて印刷された合成画像を示す図。 測色指示および測色値の取得処理の詳細を示すフローチャート。 印刷用紙の搬送距離および測色部の移動距離を説明する図。 測色コントロールICが実行する処理を示すフローチャート。 認証結果の印刷指示の詳細を示すフローチャート。 認証結果印刷後の合成画像を示す図。 専有コマンドを受けてプリンタが実行する処理を示すフローチャート。 プリンタのコマンド受信処理を示すフローチャート。 印刷コマンドに応じて印刷されたチャート画像を示す図。 APLに基づきコンピュータが実行する処理を示すフローチャート。 チャート画像の印刷指示の詳細を示すフローチャート。 アプリケーション画面の一例を示す図。 測色部位置の設定処理を示すフローチャート。 測色部位置確認用画像データに基づいて印刷した左右のパッチを示す図。 各測色ラインにおける測色L値の変化を左右のパッチについて示す図。
符号の説明
10…コンピュータ、14a…APL、14b…PRTDRV、14c…被認証画像データ、14d…認証チャート画像データ、14e…チャート画像データ、14f…基準色彩値、17a,17b,17c…I/F、18a1,18a2…アプリケーション画面、20…プリンタ、24…通信I/F、25…プリンタコントロールIC、25a…印刷ヘッド、25a1…カッター、25b…ヘッド駆動部、25c…キャリッジ機構、25d…紙送り機構、26…測色コントロールIC、26a…測色部、26b…測色部移動機構、26c…押さえ板駆動機構、26d…乾燥機、26a1…色検出部、28…測色乾燥ユニット、28a…押さえ板

Claims (6)

  1. 所定の画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷させる印刷制御手段と、
    印刷媒体の紙送り方向先の所定位置に配設された測色部と、
    印刷媒体の紙送り方向先の位置であって上記測色部よりも印刷媒体に対する印刷位置から遠い位置に配設された乾燥機と、
    印刷媒体上の測色対象画像を強制的に乾燥させる強制乾燥の指示を受けた場合に、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて上記紙送り方向における測色対象画像と乾燥機との距離である第一距離を算出するとともに、測色対象画像を乾燥機から測色部まで搬送するために必要な上記紙送り方向における距離である第二距離を決定する決定手段と、
    測色対象画像を印刷した印刷媒体を上記第一距離に応じて上記紙送り方向に搬送し、かつ測色対象画像の強制乾燥がなされた後の印刷媒体を上記第二距離に応じて上記紙送り方向の逆方向に搬送する搬送手段と、
    上記乾燥機および測色部を制御可能であり、上記第一距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を乾燥機に乾燥させ、かつ上記第二距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を測色部に測色させることにより測色対象画像の測色値を取得する測色制御手段とを備えることを特徴とする印刷測色制御装置。
  2. 上記決定手段は、上記紙送り方向における、上記印刷制御手段が制御する印刷ヘッドと測色部との距離と、測色部と乾燥機との距離と、印刷ヘッドと印刷媒体の原点との距離と、印刷媒体の原点と印刷媒体上における測色対象画像との距離と、測色対象画像のサイズと、に基づいて上記第一距離を算出し、上記紙送り方向に略垂直な主走査方向における、所定の装置原点と印刷媒体の原点との距離と、上記装置原点と測色部の初期位置との距離と、印刷媒体の原点と印刷媒体上の測色対象画像の先頭位置および最終位置との各距離と、測色対象画像に関するサイズ情報と、に基づいて上記主走査方向における測色部の移動距離を算出し、上記測色制御手段は、当該移動距離に応じて測色部を上記主走査方向に移動させながら測色部に測色させることを特徴とする請求項1に記載の印刷測色制御装置。
  3. 測色部によって取得された測色対象画像の測色値と予め備えた測色対象画像の基準色彩値とを比較し、当該比較結果に基づいて上記印刷制御手段による印刷処理が正常に行われたか否かを判断する判断手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷測色制御装置。
  4. 所定の画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷させる印刷制御工程と、
    印刷媒体上の測色対象画像を強制的に乾燥させる強制乾燥の指示を受けた場合に、印刷媒体の紙送り方向先の所定位置に測色部が配設されかつ当該紙送り方向先の位置であって測色部よりも印刷媒体に対する印刷位置から遠い位置に乾燥機が配設されている状況において、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて上記紙送り方向における測色対象画像と乾燥機との距離である第一距離を算出するとともに、測色対象画像を乾燥機から測色部まで搬送するために必要な上記紙送り方向における距離である第二距離を決定する決定工程と、
    測色対象画像を印刷した印刷媒体を上記第一距離に応じて上記紙送り方向に搬送し、かつ測色対象画像の強制乾燥がなされた後の印刷媒体を上記第二距離に応じて上記紙送り方向の逆方向に搬送する搬送工程と、
    上記第一距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を上記乾燥機に乾燥させ、かつ上記第二距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を上記測色部に測色させることにより測色対象画像の測色値を取得する測色制御工程とを備えることを特徴とする印刷測色制御方法。
  5. 所定の画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷させる印刷制御機能と、
    印刷媒体上の測色対象画像を強制的に乾燥させる強制乾燥の指示を受けた場合に、印刷媒体の紙送り方向先の所定位置に測色部が配設されかつ当該紙送り方向先の位置であって測色部よりも印刷媒体に対する印刷位置から遠い位置に乾燥機が配設されている状況において、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて上記紙送り方向における測色対象画像と乾燥機との距離である第一距離を算出するとともに、測色対象画像を乾燥機から測色部まで搬送するために必要な上記紙送り方向における距離である第二距離を決定する決定機能と、
    測色対象画像を印刷した印刷媒体を上記第一距離に応じて上記紙送り方向に搬送し、かつ測色対象画像の強制乾燥がなされた後の印刷媒体を上記第二距離に応じて上記紙送り方向の逆方向に搬送する搬送機能と、
    上記第一距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を上記乾燥機に乾燥させ、かつ上記第二距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を上記測色部に測色させることにより測色対象画像の測色値を取得する測色制御機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする印刷測色制御プログラム。
  6. 入力した画像データに基づいて測色対象画像を印刷媒体に印刷する印刷制御手段と、
    印刷媒体の紙送り方向先の所定位置に配設された測色部と、
    印刷媒体の紙送り方向先の位置であって上記測色部よりも印刷媒体に対する印刷位置から遠い位置に配設された乾燥機と、
    印刷媒体上の測色対象画像を強制的に乾燥させる強制乾燥の指示を受けた場合に、印刷媒体上における測色対象画像の印刷位置に基づいて上記紙送り方向における測色対象画像と乾燥機との距離である第一距離を算出するとともに、測色対象画像を乾燥機から測色部まで搬送するために必要な上記紙送り方向における距離である第二距離を決定する決定手段と、
    測色対象画像を印刷した印刷媒体を上記第一距離に応じて上記紙送り方向に搬送し、かつ測色対象画像の強制乾燥がなされた後の印刷媒体を上記第二距離に応じて上記紙送り方向の逆方向に搬送する搬送手段と、
    上記乾燥機および測色部を制御可能であり、上記第一距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を乾燥機に乾燥させ、かつ上記第二距離に応じて搬送された後の印刷媒体上の測色対象画像を測色部に測色させることにより測色対象画像の測色値を取得する測色制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
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