JP2003291338A - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents
印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体Info
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- JP2003291338A JP2003291338A JP2002100197A JP2002100197A JP2003291338A JP 2003291338 A JP2003291338 A JP 2003291338A JP 2002100197 A JP2002100197 A JP 2002100197A JP 2002100197 A JP2002100197 A JP 2002100197A JP 2003291338 A JP2003291338 A JP 2003291338A
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- nozzle
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- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 思い通りの色が印刷物に十分には再現されて
いなし、プリンタ毎に印刷用紙上に現れる色の違いが生
じていた。 【解決手段】 複数のノズル別に同ノズルのそれぞれに
ついてのばらつきを表すばらつき情報を取得し、取得し
たばらつき情報に基づいて複数のノズルの中から印刷に
使用させるノズルを選択し、印刷装置に対して上記選択
されたノズルのみを使用させる印刷制御を行うようにし
た。印刷に使用されるノズルは、ノズルのそれぞれにつ
いてのばらつきの情報が反映されて選択されたノズルで
あるので、各ノズルのばらつきが考慮され、各印刷装置
のそれぞれについて思い通りの色を再現させることが可
能となる。
いなし、プリンタ毎に印刷用紙上に現れる色の違いが生
じていた。 【解決手段】 複数のノズル別に同ノズルのそれぞれに
ついてのばらつきを表すばらつき情報を取得し、取得し
たばらつき情報に基づいて複数のノズルの中から印刷に
使用させるノズルを選択し、印刷装置に対して上記選択
されたノズルのみを使用させる印刷制御を行うようにし
た。印刷に使用されるノズルは、ノズルのそれぞれにつ
いてのばらつきの情報が反映されて選択されたノズルで
あるので、各ノズルのばらつきが考慮され、各印刷装置
のそれぞれについて思い通りの色を再現させることが可
能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノズルから
インクを印刷媒体上に吐出して印刷を行う印刷装置に対
して印刷制御を行う印刷制御装置、印刷制御方法、印刷
システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラ
ムを記録した媒体に関する。
インクを印刷媒体上に吐出して印刷を行う印刷装置に対
して印刷制御を行う印刷制御装置、印刷制御方法、印刷
システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラ
ムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクを使用して印刷用紙に印刷
を行うプリンタは、印刷用紙の紙送り方向に所定のピッ
チで配列された複数のノズルを有する印刷ヘッドを備
え、この印刷ヘッドを紙送り方向とは垂直方向に主走査
させるとともに同紙送り方向に副走査させながら、複数
のノズルからインクを印刷用紙上に吐出してドットを形
成することにより印刷を行う。同プリンタに対して印刷
制御を行う印刷制御装置は、画像や文書等を表現するデ
ータを入力し、インクの種類に対応した多階調の階調デ
ータから構成される画像データに変換するとともに、ハ
ーフトーン処理により階調データをドット毎に表現可能
な所定階調数まで階調数を減らし、ラスタライズ処理に
よりノズルのピッチや印刷ヘッドの走査方向を考慮して
階調データを並べ替えてプリンタに供給している。
を行うプリンタは、印刷用紙の紙送り方向に所定のピッ
チで配列された複数のノズルを有する印刷ヘッドを備
え、この印刷ヘッドを紙送り方向とは垂直方向に主走査
させるとともに同紙送り方向に副走査させながら、複数
のノズルからインクを印刷用紙上に吐出してドットを形
成することにより印刷を行う。同プリンタに対して印刷
制御を行う印刷制御装置は、画像や文書等を表現するデ
ータを入力し、インクの種類に対応した多階調の階調デ
ータから構成される画像データに変換するとともに、ハ
ーフトーン処理により階調データをドット毎に表現可能
な所定階調数まで階調数を減らし、ラスタライズ処理に
よりノズルのピッチや印刷ヘッドの走査方向を考慮して
階調データを並べ替えてプリンタに供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、以下のような課題があった。すなわち、印刷ヘッド
の各ノズルは微小であるため、各ノズルの位置にばらつ
きがあったり、各ノズルから吐出されたインク滴が印刷
用紙に付着する位置にばらつきがあったり、各ノズルか
ら吐出されたインク滴の重量にばらつきがあったりす
る。その結果、思い通りの色が印刷物に十分には再現さ
れていないと感じられることがあった。また、このよう
なばらつきはプリンタ毎に異なるため、プリンタ毎に印
刷用紙上に現れる色の違いが生じていた。本発明は、上
記課題にかんがみてなされたもので、各印刷装置のそれ
ぞれについて思い通りの色を再現させることが可能な印
刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プ
ログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体の提
供を目的とする。
は、以下のような課題があった。すなわち、印刷ヘッド
の各ノズルは微小であるため、各ノズルの位置にばらつ
きがあったり、各ノズルから吐出されたインク滴が印刷
用紙に付着する位置にばらつきがあったり、各ノズルか
ら吐出されたインク滴の重量にばらつきがあったりす
る。その結果、思い通りの色が印刷物に十分には再現さ
れていないと感じられることがあった。また、このよう
なばらつきはプリンタ毎に異なるため、プリンタ毎に印
刷用紙上に現れる色の違いが生じていた。本発明は、上
記課題にかんがみてなされたもので、各印刷装置のそれ
ぞれについて思い通りの色を再現させることが可能な印
刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プ
ログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体の提
供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、複数のノズルからインク
を印刷媒体上に吐出して印刷を行う印刷装置に対し、印
刷制御を行う印刷制御装置であって、上記複数のノズル
別に同ノズルのそれぞれについてのばらつきを表すばら
つき情報を取得するばらつき情報取得手段と、取得され
たばらつき情報に基づいて上記複数のノズルの中から印
刷に使用させるノズルを選択するノズル選択手段と、上
記印刷装置に対して上記選択されたノズルのみを使用さ
せる印刷制御を行う印刷制御手段とを具備する構成とし
てある。
め、請求項1にかかる発明は、複数のノズルからインク
を印刷媒体上に吐出して印刷を行う印刷装置に対し、印
刷制御を行う印刷制御装置であって、上記複数のノズル
別に同ノズルのそれぞれについてのばらつきを表すばら
つき情報を取得するばらつき情報取得手段と、取得され
たばらつき情報に基づいて上記複数のノズルの中から印
刷に使用させるノズルを選択するノズル選択手段と、上
記印刷装置に対して上記選択されたノズルのみを使用さ
せる印刷制御を行う印刷制御手段とを具備する構成とし
てある。
【0005】すなわち、ばらつき情報は、印刷装置に備
えられた複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについて
のばらつきを表す情報とされている。印刷に使用させる
ノズルは、ばらつき情報取得手段にて取得されるばらつ
き情報に基づいて複数のノズルの中から選択される。そ
して、選択されたノズルのみを使用させるように印刷装
置に対して印刷制御が行われる。すると、印刷装置は、
選択されたノズルのみを使用してインクを印刷媒体上に
吐出して印刷を行う。ここで、印刷に使用されるノズル
は、ノズルのそれぞれについてのばらつきの情報が反映
されて選択されたノズルである。従って、各ノズルのば
らつきが考慮され、各印刷装置のそれぞれについて思い
通りの色を再現させることが可能となる。その結果、例
えば、異なる印刷装置で同じようなばらつきとなってい
るノズルを選択させるようにすると、印刷装置毎に印刷
媒体上に現れる色の違いを解消することが可能となる。
なお、インクの色は複数あってもよいし、一つであって
もよい。また、インクを吐出するノズルは、吐出するイ
ンクの量を変更可能なノズルであってもよい。
えられた複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについて
のばらつきを表す情報とされている。印刷に使用させる
ノズルは、ばらつき情報取得手段にて取得されるばらつ
き情報に基づいて複数のノズルの中から選択される。そ
して、選択されたノズルのみを使用させるように印刷装
置に対して印刷制御が行われる。すると、印刷装置は、
選択されたノズルのみを使用してインクを印刷媒体上に
吐出して印刷を行う。ここで、印刷に使用されるノズル
は、ノズルのそれぞれについてのばらつきの情報が反映
されて選択されたノズルである。従って、各ノズルのば
らつきが考慮され、各印刷装置のそれぞれについて思い
通りの色を再現させることが可能となる。その結果、例
えば、異なる印刷装置で同じようなばらつきとなってい
るノズルを選択させるようにすると、印刷装置毎に印刷
媒体上に現れる色の違いを解消することが可能となる。
なお、インクの色は複数あってもよいし、一つであって
もよい。また、インクを吐出するノズルは、吐出するイ
ンクの量を変更可能なノズルであってもよい。
【0006】印刷装置がばらつき情報を記憶している場
合、ばらつき情報取得手段は、印刷装置からばらつき情
報を取得してもよい。ばらつき情報が印刷装置と一体と
なっているので、本印刷制御装置のユーザは印刷装置を
変更してもばらつき情報が印刷装置から取得されること
により別途ばらつき情報を入力する必要がない。
合、ばらつき情報取得手段は、印刷装置からばらつき情
報を取得してもよい。ばらつき情報が印刷装置と一体と
なっているので、本印刷制御装置のユーザは印刷装置を
変更してもばらつき情報が印刷装置から取得されること
により別途ばらつき情報を入力する必要がない。
【0007】また、印刷装置が当該印刷装置を識別可能
な識別データを記憶しており、識別データとばらつき情
報とを対応させて記憶した記録媒体が設けられている場
合、ばらつき情報取得手段は、印刷装置から識別データ
を取得し、記録媒体から同識別データに対応するばらつ
き情報を検索して取得してもよい。記録媒体にばらつき
情報を識別データに対応させて記憶させておけば、識別
データの一致を確認することにより、記録媒体から印刷
装置に合ったばらつき情報を取得することができる。例
えば、複数の印刷装置に対応したばらつき情報を一つの
記録媒体に格納しておけば、アフターサービスを行う際
等に容易にばらつき情報を印刷制御装置に入力すること
ができ、利便性が向上する。
な識別データを記憶しており、識別データとばらつき情
報とを対応させて記憶した記録媒体が設けられている場
合、ばらつき情報取得手段は、印刷装置から識別データ
を取得し、記録媒体から同識別データに対応するばらつ
き情報を検索して取得してもよい。記録媒体にばらつき
情報を識別データに対応させて記憶させておけば、識別
データの一致を確認することにより、記録媒体から印刷
装置に合ったばらつき情報を取得することができる。例
えば、複数の印刷装置に対応したばらつき情報を一つの
記録媒体に格納しておけば、アフターサービスを行う際
等に容易にばらつき情報を印刷制御装置に入力すること
ができ、利便性が向上する。
【0008】さらに、上記ばらつき情報取得手段は、取
得した上記識別データとばらつき情報とを対応させて記
憶可能であり、取得した上記識別データが同記憶された
識別データとは異なるとき、上記記録媒体から同取得し
た識別データに対応するばらつき情報を検索して取得し
てもよい。すなわち、印刷装置から取得した識別データ
が記憶した識別データと違うときにのみ、ばらつき情報
が取得される。従って、ばらつき情報が取得される頻度
が少なくなるので、印刷制御の処理を高速化させること
ができる。
得した上記識別データとばらつき情報とを対応させて記
憶可能であり、取得した上記識別データが同記憶された
識別データとは異なるとき、上記記録媒体から同取得し
た識別データに対応するばらつき情報を検索して取得し
てもよい。すなわち、印刷装置から取得した識別データ
が記憶した識別データと違うときにのみ、ばらつき情報
が取得される。従って、ばらつき情報が取得される頻度
が少なくなるので、印刷制御の処理を高速化させること
ができる。
【0009】ところで、ばらつき情報は、複数のノズル
別に同ノズルのそれぞれについてのばらつきを表すばら
つき情報であればよく、様々な情報を採用可能である。
例えば、ばらつき情報は、複数のノズル別に基準とする
位置に対する同ノズルの位置のずれ量を表すノズル位置
情報であってもよい。この場合、ノズルの位置のずれに
応じて使用させるノズルが選択されるので、各ノズルの
位置のずれが考慮され、各印刷装置のそれぞれについて
思い通りの色を再現させることが可能となる。
別に同ノズルのそれぞれについてのばらつきを表すばら
つき情報であればよく、様々な情報を採用可能である。
例えば、ばらつき情報は、複数のノズル別に基準とする
位置に対する同ノズルの位置のずれ量を表すノズル位置
情報であってもよい。この場合、ノズルの位置のずれに
応じて使用させるノズルが選択されるので、各ノズルの
位置のずれが考慮され、各印刷装置のそれぞれについて
思い通りの色を再現させることが可能となる。
【0010】また、ばらつき情報は、複数のノズル別に
印刷媒体上における基準とする位置に対するノズルから
吐出されるインクにより形成されるドットの位置のずれ
量を表すドット形成位置情報であってもよい。この場
合、各ノズルから吐出されるインクにより形成されるド
ットの位置のずれが考慮されることになる。さらに、複
数のノズル別に印刷媒体上における基準とするドットの
大きさに対するノズルから吐出されるインクにより形成
されるドットの大きさのずれ量を表すドットサイズ情報
であってもよい。複数のノズル別に基準とするインクの
重量に対するノズルから吐出されるインクの重量のずれ
量を表すインク重量情報であってもよい。これらの場
合、各ノズルから吐出されるインクにより形成されるド
ットの大きさのずれや、インクの重量のずれが考慮され
ることになる。むろん、ばらつき情報は上述した各種情
報の組み合わせ(全部を含む)であってもよい。また、
ばらつき情報は、上記ずれ量を段階的に表現する情報と
されていてもよい。
印刷媒体上における基準とする位置に対するノズルから
吐出されるインクにより形成されるドットの位置のずれ
量を表すドット形成位置情報であってもよい。この場
合、各ノズルから吐出されるインクにより形成されるド
ットの位置のずれが考慮されることになる。さらに、複
数のノズル別に印刷媒体上における基準とするドットの
大きさに対するノズルから吐出されるインクにより形成
されるドットの大きさのずれ量を表すドットサイズ情報
であってもよい。複数のノズル別に基準とするインクの
重量に対するノズルから吐出されるインクの重量のずれ
量を表すインク重量情報であってもよい。これらの場
合、各ノズルから吐出されるインクにより形成されるド
ットの大きさのずれや、インクの重量のずれが考慮され
ることになる。むろん、ばらつき情報は上述した各種情
報の組み合わせ(全部を含む)であってもよい。また、
ばらつき情報は、上記ずれ量を段階的に表現する情報と
されていてもよい。
【0011】ここで、上記ノズル選択手段は、上記ずれ
量の絶対値が所定の基準値以下またはより小となるノズ
ルを上記複数のノズルの中から選択する構成としてもよ
い。すると、ずれの少ないノズルが選択されることにな
る。
量の絶対値が所定の基準値以下またはより小となるノズ
ルを上記複数のノズルの中から選択する構成としてもよ
い。すると、ずれの少ないノズルが選択されることにな
る。
【0012】また、ばらつき情報が複数のノズル別にず
れ量を所定数の範囲に区分して表現する情報とされてい
る場合、ノズル選択手段は、ずれ量が上記区分された範
囲のうち同じ範囲となるノズルを複数のノズルの中から
選択してもよい。すると、ずれが同程度のノズルが選択
されることになる。
れ量を所定数の範囲に区分して表現する情報とされてい
る場合、ノズル選択手段は、ずれ量が上記区分された範
囲のうち同じ範囲となるノズルを複数のノズルの中から
選択してもよい。すると、ずれが同程度のノズルが選択
されることになる。
【0013】むろん、ノズル選択手段は、上記区分され
た範囲のうちのいずれかまたは組み合わせを選択する入
力を受け付け、選択された範囲となるノズルを複数のノ
ズルの中から選択してもよい。すると、ユーザはノズル
のずれの程度を選択して印刷を実行させることができ
る。
た範囲のうちのいずれかまたは組み合わせを選択する入
力を受け付け、選択された範囲となるノズルを複数のノ
ズルの中から選択してもよい。すると、ユーザはノズル
のずれの程度を選択して印刷を実行させることができ
る。
【0014】ところで、印刷制御手段は、選択されたノ
ズルのみを使用させる印刷制御を行えばよい。例えば、
複数のノズルが印刷媒体の送り方向に所定のピッチで配
列され、印刷装置が印刷媒体を上記送り方向にノズルの
ピッチのn分の1(nは1以上の整数)間隔で移送可能
である場合、印刷制御手段は、印刷媒体上にインクのド
ットを形成可能な全領域を上記送り方向にノズルのピッ
チの間隔毎の区分領域で表すとき、選択されたノズルの
みを使用させて対応する同区分領域にインクのドットを
形成させるとともに、選択されなかったノズルに対応す
る同区分領域については同選択されたノズルを使用させ
てインクのドットを形成することが可能となる最大の移
送量となるように印刷媒体を上記送り方向に移送させな
がら同選択されたノズルを使用させてインクのドットを
形成させてもよい。このようにして、印刷される全領域
について、選択されたノズルのみを使用させて比較的高
速にて印刷を実行させることができる。
ズルのみを使用させる印刷制御を行えばよい。例えば、
複数のノズルが印刷媒体の送り方向に所定のピッチで配
列され、印刷装置が印刷媒体を上記送り方向にノズルの
ピッチのn分の1(nは1以上の整数)間隔で移送可能
である場合、印刷制御手段は、印刷媒体上にインクのド
ットを形成可能な全領域を上記送り方向にノズルのピッ
チの間隔毎の区分領域で表すとき、選択されたノズルの
みを使用させて対応する同区分領域にインクのドットを
形成させるとともに、選択されなかったノズルに対応す
る同区分領域については同選択されたノズルを使用させ
てインクのドットを形成することが可能となる最大の移
送量となるように印刷媒体を上記送り方向に移送させな
がら同選択されたノズルを使用させてインクのドットを
形成させてもよい。このようにして、印刷される全領域
について、選択されたノズルのみを使用させて比較的高
速にて印刷を実行させることができる。
【0015】また、複数のノズルが印刷媒体の送り方向
に所定間隔で配列されている場合、印刷制御手段は、上
記送り方向の最も上流側のノズルから、選択されなかっ
たノズルのうち同送り方向の最も下流側のノズルまでに
ついては使用を中止させる印刷制御を行ってもよいし、
上記送り方向の最も下流側のノズルから、選択されなか
ったノズルのうち同送り方向の最も上流側のノズルまで
については使用を中止させる印刷制御を行ってもよい。
使用されるノズルは印刷媒体の送り方向の最も上流側ま
たは下流側から連続したノズルとされるので、容易に選
択されたノズルのみを使用させる印刷制御を行うことが
できる。
に所定間隔で配列されている場合、印刷制御手段は、上
記送り方向の最も上流側のノズルから、選択されなかっ
たノズルのうち同送り方向の最も下流側のノズルまでに
ついては使用を中止させる印刷制御を行ってもよいし、
上記送り方向の最も下流側のノズルから、選択されなか
ったノズルのうち同送り方向の最も上流側のノズルまで
については使用を中止させる印刷制御を行ってもよい。
使用されるノズルは印刷媒体の送り方向の最も上流側ま
たは下流側から連続したノズルとされるので、容易に選
択されたノズルのみを使用させる印刷制御を行うことが
できる。
【0016】さらに、印刷制御手段は、選択されたノズ
ルのうち上記送り方向に最も長く連続したノズルを使用
させる印刷制御を行ってもよい。使用されるノズルは印
刷媒体の送り方向に最も長く連続したノズルとされるの
で、容易に選択されたノズルのみを使用させる印刷制御
を行うことができる。なお、複数のノズルが複数種類の
インクを吐出する印刷装置の場合、印刷媒体の送り方向
とは垂直方向に異なる種類のインクを吐出するノズルが
並ぶことがある。このような場合には、同垂直方向に並
んだノズルをひと組にして、選択されたノズルの組のう
ち上記送り方向に最も長く連続したノズルの組を使用さ
せる印刷制御を行ってもよい。また、同じ印刷媒体に対
して請求項8〜請求項10に記載した処理を併用して印
刷させる制御を行うようにしてもよい。さらに、印刷媒
体の送りとノズルの走査は様々な構成にすることがで
き、バンド送りによる処理を行ってもよいし、マイクロ
ウィーブ方式による処理を行ってもよい。
ルのうち上記送り方向に最も長く連続したノズルを使用
させる印刷制御を行ってもよい。使用されるノズルは印
刷媒体の送り方向に最も長く連続したノズルとされるの
で、容易に選択されたノズルのみを使用させる印刷制御
を行うことができる。なお、複数のノズルが複数種類の
インクを吐出する印刷装置の場合、印刷媒体の送り方向
とは垂直方向に異なる種類のインクを吐出するノズルが
並ぶことがある。このような場合には、同垂直方向に並
んだノズルをひと組にして、選択されたノズルの組のう
ち上記送り方向に最も長く連続したノズルの組を使用さ
せる印刷制御を行ってもよい。また、同じ印刷媒体に対
して請求項8〜請求項10に記載した処理を併用して印
刷させる制御を行うようにしてもよい。さらに、印刷媒
体の送りとノズルの走査は様々な構成にすることがで
き、バンド送りによる処理を行ってもよいし、マイクロ
ウィーブ方式による処理を行ってもよい。
【0017】ところで、上述した印刷制御装置は、単独
で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状
態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明
の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、
変更可能である。また、上述した印刷制御を行う際の手
法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、そ
の根底にはその手順に発明が存在するということは当然
である。従って、本発明は方法としても適用可能であ
り、請求項11にかかる発明においても、基本的には同
様の作用となる。さらに、選択されたノズルのみを使用
して印刷を行う印刷手段を備える印刷システムとしても
適用可能であり、請求項12にかかる発明においても、
基本的には同様の作用となる。
で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状
態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明
の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、
変更可能である。また、上述した印刷制御を行う際の手
法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、そ
の根底にはその手順に発明が存在するということは当然
である。従って、本発明は方法としても適用可能であ
り、請求項11にかかる発明においても、基本的には同
様の作用となる。さらに、選択されたノズルのみを使用
して印刷を行う印刷手段を備える印刷システムとしても
適用可能であり、請求項12にかかる発明においても、
基本的には同様の作用となる。
【0018】本発明を実施しようとする際に、印刷制御
装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。さ
らに、同プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒
体からプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが
考えられる。そこで、そのプログラムやプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適
用可能であり、請求項13、請求項14にかかる発明に
おいても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求
項2〜請求項10に記載された構成を上記方法や印刷シ
ステムやプログラムやプログラムを記録した媒体に対応
させることも可能であることは言うまでもない。ここ
で、上記記録媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体の
他、今後開発されるいかなる記録媒体であってもよい。
また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェ
アで実現される場合においても本発明の思想において全
く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録してお
いて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。
さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階につい
ては全く問う余地なく同等である。
装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。さ
らに、同プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒
体からプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが
考えられる。そこで、そのプログラムやプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適
用可能であり、請求項13、請求項14にかかる発明に
おいても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求
項2〜請求項10に記載された構成を上記方法や印刷シ
ステムやプログラムやプログラムを記録した媒体に対応
させることも可能であることは言うまでもない。ここ
で、上記記録媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体の
他、今後開発されるいかなる記録媒体であってもよい。
また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェ
アで実現される場合においても本発明の思想において全
く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録してお
いて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。
さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階につい
ては全く問う余地なく同等である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
11〜請求項14にかかる発明によれば、各印刷装置の
それぞれについて思い通りの色を再現させることが可能
となる。請求項2にかかる発明によれば、印刷装置に記
憶された情報をそのまま取得するという簡易な構成でば
らつき情報を取得することができ、印刷装置を変更して
も別途ばらつき情報を入力する必要がなく、利便性が向
上する。請求項3にかかる発明によれば、記録媒体から
確実に印刷装置に合ったばらつき情報を取得することが
可能となる。請求項4にかかる発明によれば、ばらつき
情報の具体例を提供することができる。
11〜請求項14にかかる発明によれば、各印刷装置の
それぞれについて思い通りの色を再現させることが可能
となる。請求項2にかかる発明によれば、印刷装置に記
憶された情報をそのまま取得するという簡易な構成でば
らつき情報を取得することができ、印刷装置を変更して
も別途ばらつき情報を入力する必要がなく、利便性が向
上する。請求項3にかかる発明によれば、記録媒体から
確実に印刷装置に合ったばらつき情報を取得することが
可能となる。請求項4にかかる発明によれば、ばらつき
情報の具体例を提供することができる。
【0020】請求項5、請求項6にかかる発明によれ
ば、印刷媒体上に現れる色の再現性を向上させ、印刷物
をより高画質化させることが可能となる。請求項7にか
かる発明によれば、ユーザはノズルのずれの程度を選択
することができるので、思い通りの印刷を実行させるこ
とができる。請求項8にかかる発明によれば、選択され
たノズルのみを使用させて確実に印刷を実行させること
ができる。請求項9、請求項10にかかる発明によれ
ば、簡易な構成にて選択されたノズルのみを使用させて
印刷を実行させることができる。
ば、印刷媒体上に現れる色の再現性を向上させ、印刷物
をより高画質化させることが可能となる。請求項7にか
かる発明によれば、ユーザはノズルのずれの程度を選択
することができるので、思い通りの印刷を実行させるこ
とができる。請求項8にかかる発明によれば、選択され
たノズルのみを使用させて確実に印刷を実行させること
ができる。請求項9、請求項10にかかる発明によれ
ば、簡易な構成にて選択されたノズルのみを使用させて
印刷を実行させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)印刷システムの構成: (2)ばらつき情報の例: (3)印刷制御装置の概略構成: (4)印刷制御装置が行う処理: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態: (7)第四の実施形態:
の実施形態を説明する。 (1)印刷システムの構成: (2)ばらつき情報の例: (3)印刷制御装置の概略構成: (4)印刷制御装置が行う処理: (5)第二の実施形態: (6)第三の実施形態: (7)第四の実施形態:
【0022】(1)印刷システムの構成:図1は、本発
明の第一の実施形態にかかる印刷制御装置と周辺装置と
からなる印刷システムの概略構成を示している。本印刷
システムは、本発明にいう印刷制御装置となるパーソナ
ルコンピュータ(PC)10、印刷装置であるカラー印
刷可能なインクジェットプリンタ20等から構成されて
いる。PC10は演算処理の中枢をなすCPU11を備
えており、このCPU11はシステムバス10aを介し
てPC10全体の制御を行う。同バス10aには、RO
M12、RAM13、CD−ROMドライブ15、フレ
キシブルディスク(FD)ドライブ16、各種インター
フェイス(I/F)17a〜e等が接続されている。ま
た、ハードディスクドライブを介してハードディスク
(HD)14も接続されている。本実施形態のコンピュ
ータにはデスクトップ型PCを採用しているが、コンピ
ュータとしては一般的な構成を有するものを採用可能で
ある。
明の第一の実施形態にかかる印刷制御装置と周辺装置と
からなる印刷システムの概略構成を示している。本印刷
システムは、本発明にいう印刷制御装置となるパーソナ
ルコンピュータ(PC)10、印刷装置であるカラー印
刷可能なインクジェットプリンタ20等から構成されて
いる。PC10は演算処理の中枢をなすCPU11を備
えており、このCPU11はシステムバス10aを介し
てPC10全体の制御を行う。同バス10aには、RO
M12、RAM13、CD−ROMドライブ15、フレ
キシブルディスク(FD)ドライブ16、各種インター
フェイス(I/F)17a〜e等が接続されている。ま
た、ハードディスクドライブを介してハードディスク
(HD)14も接続されている。本実施形態のコンピュ
ータにはデスクトップ型PCを採用しているが、コンピ
ュータとしては一般的な構成を有するものを採用可能で
ある。
【0023】HD14には、ソフトウェアとしてオペレ
ーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能な
アプリケーションプログラム(APL)等が格納されて
おり、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11に
よって適宜RAM13に転送される。そして、CPU1
1は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜ア
クセスしながら種々のプログラムを実行する。周辺機器
I/F(PIF)17aには、デジタルカメラ30や、
図示しないカラースキャナ等が接続されるようになって
いる。CRTI/F17bには画像データに基づく画像
を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F
17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入
力機器として接続されている。また、プリンタI/F1
7eには、パラレルI/Fケーブルを介してプリンタ2
0が接続されている。むろん、プリンタ20との接続に
は、シリアルI/FやSCSI、USB接続など種々の
接続態様を採用可能である。
ーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能な
アプリケーションプログラム(APL)等が格納されて
おり、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11に
よって適宜RAM13に転送される。そして、CPU1
1は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜ア
クセスしながら種々のプログラムを実行する。周辺機器
I/F(PIF)17aには、デジタルカメラ30や、
図示しないカラースキャナ等が接続されるようになって
いる。CRTI/F17bには画像データに基づく画像
を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F
17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入
力機器として接続されている。また、プリンタI/F1
7eには、パラレルI/Fケーブルを介してプリンタ2
0が接続されている。むろん、プリンタ20との接続に
は、シリアルI/FやSCSI、USB接続など種々の
接続態様を採用可能である。
【0024】プリンタ20は、C(シアン)、M(マゼ
ンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクを使
用して、印刷用紙(印刷媒体)に対して印刷データを構
成する階調データに対応したインク量となるようにイン
クを吐出し、画像を印刷する。むろん、4色以外のイン
クを使用するプリンタを採用してもよい。また、インク
通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式の
プリンタや、レーザープリンタ等、種々の印刷装置を採
用可能である。図2に示すように、プリンタ20では、
CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O2
4、ASIC26、I/F27、CSIC29等がバス
20aを介して接続されている。
ンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクを使
用して、印刷用紙(印刷媒体)に対して印刷データを構
成する階調データに対応したインク量となるようにイン
クを吐出し、画像を印刷する。むろん、4色以外のイン
クを使用するプリンタを採用してもよい。また、インク
通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式の
プリンタや、レーザープリンタ等、種々の印刷装置を採
用可能である。図2に示すように、プリンタ20では、
CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O2
4、ASIC26、I/F27、CSIC29等がバス
20aを介して接続されている。
【0025】通信I/O24はPC10のプリンタI/
F17eと接続されており、プリンタ20は通信I/O
24を介してPC10から送信されるCYMKに変換さ
れた画像のデータやページ記述言語等からなる印刷ジョ
ブを受信する。カートリッジホルダ25aにはCYMK
のインクカートリッジ25bが装着されており、インク
カートリッジ25b内の各色インクが色別に印刷ヘッド
ユニット25内の印刷ヘッド28に供給されるようにな
っている。ASIC26は、CPU21と所定の信号を
送受信しつつヘッド駆動部26aに対してCYMKデー
タに基づく印加電圧データを出力する。同ヘッド駆動部
26aは、同印加電圧データに基づいて印刷ヘッド28
に内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成
し、印刷ヘッド28に4色のインクをドット単位で吐出
させる。印刷ヘッド28のインク吐出面には、4色のイ
ンクを吐出する4組のノズル列が印刷ヘッドの主走査方
向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞれは複数の
ノズルが副走査方向に一定の間隔で直線状に配置されて
いる。
F17eと接続されており、プリンタ20は通信I/O
24を介してPC10から送信されるCYMKに変換さ
れた画像のデータやページ記述言語等からなる印刷ジョ
ブを受信する。カートリッジホルダ25aにはCYMK
のインクカートリッジ25bが装着されており、インク
カートリッジ25b内の各色インクが色別に印刷ヘッド
ユニット25内の印刷ヘッド28に供給されるようにな
っている。ASIC26は、CPU21と所定の信号を
送受信しつつヘッド駆動部26aに対してCYMKデー
タに基づく印加電圧データを出力する。同ヘッド駆動部
26aは、同印加電圧データに基づいて印刷ヘッド28
に内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成
し、印刷ヘッド28に4色のインクをドット単位で吐出
させる。印刷ヘッド28のインク吐出面には、4色のイ
ンクを吐出する4組のノズル列が印刷ヘッドの主走査方
向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞれは複数の
ノズルが副走査方向に一定の間隔で直線状に配置されて
いる。
【0026】I/F27には、キャリッジ機構27aと
紙送り機構27bとが接続されている。紙送り機構27
bは、紙送りモータや紙送りローラなどからなり、印刷
用紙などの印刷媒体を順次送り出して副走査を行う。キ
ャリッジ機構27aは、印刷ヘッドユニット25を搭載
するキャリッジと、このキャリッジをタイミングベルト
などを介して走行させるキャリッジモータなどからな
り、印刷ヘッドユニット25を主走査させる。印刷ヘッ
ドユニット内の印刷ヘッド28は、ビット列からなるヘ
ッドデータに基づいてヘッド駆動部26aが出力する駆
動信号にてピエゾ素子が駆動され、各ノズルからドット
単位でインク滴を吐出させる。そして、CPU21が、
RAM23をワークエリアとして利用しながらROM2
2に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
印刷ヘッドユニット25(「印刷ヘッド集合体」とも呼
ぶ)は、上記印刷ヘッド28と、本発明にいうばらつき
情報29aが格納されたCSIC29とを有している。
CPU21は、CSIC29からばらつき情報29aを
読み出すとともに、通信I/Oを介してPC10に送信
可能である。また、ROM22には、プリンタ20を個
別に識別可能とするためプリンタ20毎に異なるデータ
とされた識別データであるシリアルナンバー(シリアル
No)22aも格納されている。そして、プリンタ20
は、通信I/O24を介してPC10からばらつき情報
やシリアルNoの入手要求を受信すると、ROM22か
らばらつき情報やシリアルNoを読み出してPC10に
送信する処理を行うようになっている。
紙送り機構27bとが接続されている。紙送り機構27
bは、紙送りモータや紙送りローラなどからなり、印刷
用紙などの印刷媒体を順次送り出して副走査を行う。キ
ャリッジ機構27aは、印刷ヘッドユニット25を搭載
するキャリッジと、このキャリッジをタイミングベルト
などを介して走行させるキャリッジモータなどからな
り、印刷ヘッドユニット25を主走査させる。印刷ヘッ
ドユニット内の印刷ヘッド28は、ビット列からなるヘ
ッドデータに基づいてヘッド駆動部26aが出力する駆
動信号にてピエゾ素子が駆動され、各ノズルからドット
単位でインク滴を吐出させる。そして、CPU21が、
RAM23をワークエリアとして利用しながらROM2
2に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
印刷ヘッドユニット25(「印刷ヘッド集合体」とも呼
ぶ)は、上記印刷ヘッド28と、本発明にいうばらつき
情報29aが格納されたCSIC29とを有している。
CPU21は、CSIC29からばらつき情報29aを
読み出すとともに、通信I/Oを介してPC10に送信
可能である。また、ROM22には、プリンタ20を個
別に識別可能とするためプリンタ20毎に異なるデータ
とされた識別データであるシリアルナンバー(シリアル
No)22aも格納されている。そして、プリンタ20
は、通信I/O24を介してPC10からばらつき情報
やシリアルNoの入手要求を受信すると、ROM22か
らばらつき情報やシリアルNoを読み出してPC10に
送信する処理を行うようになっている。
【0027】印刷ヘッド28に設けられている各ノズル
毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素
子が配置されている。図3は、印刷ヘッド28の構成の
概略を一部断面視して示す図である。図の上段に示すよ
うに、印刷ヘッド28には、各色(図の左からKCM
Y)毎に複数個のインクジェットノズルNzが設けられ
るとともに、同ノズルNzのそれぞれに対応してピエゾ
素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEは、ノズル
Nzまでインクを導くインク通路25cに接する位置に
設置されている。ピエゾ素子PEは、電圧の印加により
結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギーの
変換を行う素子である。本実施形態では、ピエゾ素子P
Eの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加
することにより、図の下段に示すように、ピエゾ素子P
Eが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路25cの一
側壁を変形させる。この結果、インク通路25cの体積
はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に
相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNz
の先端から高速に吐出される。このインク滴Ipが印刷
用紙に染み込むことによりドットが形成され、印刷が行
われる。
毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素
子が配置されている。図3は、印刷ヘッド28の構成の
概略を一部断面視して示す図である。図の上段に示すよ
うに、印刷ヘッド28には、各色(図の左からKCM
Y)毎に複数個のインクジェットノズルNzが設けられ
るとともに、同ノズルNzのそれぞれに対応してピエゾ
素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEは、ノズル
Nzまでインクを導くインク通路25cに接する位置に
設置されている。ピエゾ素子PEは、電圧の印加により
結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギーの
変換を行う素子である。本実施形態では、ピエゾ素子P
Eの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加
することにより、図の下段に示すように、ピエゾ素子P
Eが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路25cの一
側壁を変形させる。この結果、インク通路25cの体積
はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に
相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNz
の先端から高速に吐出される。このインク滴Ipが印刷
用紙に染み込むことによりドットが形成され、印刷が行
われる。
【0028】図4は、印刷ヘッド28に形成された複数
のノズルNzの配列を同ノズルNzを臨む面から見て示
す図である。これらのノズルNzは、各色毎にインクを
吐出する4組のノズルアレイから構成され、各ノズルア
レイにおける複数のノズルNzが印刷用紙の移動方向で
ある紙送り方向(送り方向)に所定のピッチkで配列さ
れている。言い換えると、印刷ヘッド28は各ノズルア
レイにおける複数のノズルNzの副走査方向(印刷用紙
の紙送り方向と反対方向とする)に一直線上となるよう
に配置されたヘッドである。また、各ノズルNzは主走
査方向にも一直線上となるように配置されている。むろ
ん、本発明を適用可能な印刷ヘッドは様々考えられ、例
えば、各ノズルアレイにおいて千鳥状に配置されつつ副
走査方向に配列された印刷ヘッドを使用してもよい。本
実施形態では、ノズルのピッチkは1/180inch(1
80dpi 相当、約141μm)とされている一方、印刷
解像度としては副走査方向において360dpi 、720
dpi とすることが可能となっている。そこで、プリンタ
20は、紙送り機構27bにて印刷用紙を紙送り方向に
ピッチkのn分の1(nは2,4)間隔で移送可能とな
っている。むろん、印刷解像度として1440dpi 、2
880dpi を可能とするプリンタでは、ピッチkの8分
の1、16分の1間隔で移送可能とされることになる。
のノズルNzの配列を同ノズルNzを臨む面から見て示
す図である。これらのノズルNzは、各色毎にインクを
吐出する4組のノズルアレイから構成され、各ノズルア
レイにおける複数のノズルNzが印刷用紙の移動方向で
ある紙送り方向(送り方向)に所定のピッチkで配列さ
れている。言い換えると、印刷ヘッド28は各ノズルア
レイにおける複数のノズルNzの副走査方向(印刷用紙
の紙送り方向と反対方向とする)に一直線上となるよう
に配置されたヘッドである。また、各ノズルNzは主走
査方向にも一直線上となるように配置されている。むろ
ん、本発明を適用可能な印刷ヘッドは様々考えられ、例
えば、各ノズルアレイにおいて千鳥状に配置されつつ副
走査方向に配列された印刷ヘッドを使用してもよい。本
実施形態では、ノズルのピッチkは1/180inch(1
80dpi 相当、約141μm)とされている一方、印刷
解像度としては副走査方向において360dpi 、720
dpi とすることが可能となっている。そこで、プリンタ
20は、紙送り機構27bにて印刷用紙を紙送り方向に
ピッチkのn分の1(nは2,4)間隔で移送可能とな
っている。むろん、印刷解像度として1440dpi 、2
880dpi を可能とするプリンタでは、ピッチkの8分
の1、16分の1間隔で移送可能とされることになる。
【0029】以下、印刷ヘッド28に設けられたノズル
Nzを全て使用するときの紙送りと印刷ヘッド28の主
走査の動作を説明する。なお、説明をわかりやすくする
ため、ノズルNzは各色それぞれに8個とし、各色のノ
ズルNzのピッチkは1/180inchとし、紙送り量の
最小単位は1/720inchとする。実際には、ノズルN
zは各色それぞれにもっと多くの数(例えば、48個、
96個、等)とされている。図5は、印刷用紙を基準と
したときの印刷ヘッド28の動きを模式的に示してい
る。実際には、印刷ヘッド28は主走査方向(図面の左
右方向)にのみ移動し、印刷用紙が副走査方向とは反対
方向の紙送り方向(図面の上下方向上向き)に移動する
ことになる。なお、図面の下側を紙送り方向の上流側
(印刷用紙が供給される側)、図面の上側を紙送り方向
の下流側(印刷用紙が排出される側)とする。また、印
刷ヘッド28は、ノズルNzを臨む面とは反対側から示
している。
Nzを全て使用するときの紙送りと印刷ヘッド28の主
走査の動作を説明する。なお、説明をわかりやすくする
ため、ノズルNzは各色それぞれに8個とし、各色のノ
ズルNzのピッチkは1/180inchとし、紙送り量の
最小単位は1/720inchとする。実際には、ノズルN
zは各色それぞれにもっと多くの数(例えば、48個、
96個、等)とされている。図5は、印刷用紙を基準と
したときの印刷ヘッド28の動きを模式的に示してい
る。実際には、印刷ヘッド28は主走査方向(図面の左
右方向)にのみ移動し、印刷用紙が副走査方向とは反対
方向の紙送り方向(図面の上下方向上向き)に移動する
ことになる。なお、図面の下側を紙送り方向の上流側
(印刷用紙が供給される側)、図面の上側を紙送り方向
の下流側(印刷用紙が排出される側)とする。また、印
刷ヘッド28は、ノズルNzを臨む面とは反対側から示
している。
【0030】図の左側に示すように、印刷ヘッド28の
各色YMCKそれぞれについてのノズルNzを図面の上
(下流側)から#1〜#8と呼ぶことにする。また、主
走査を1回行う毎に変化する印刷ヘッド28の副走査方
向における位置を順番に(1)〜(8)と記している。
図の右側は印刷用紙上にインクのドットを形成可能な全
領域R1を、紙送り方向にノズルのピッチの間隔毎の区
分領域R2で表している。ここで、1回の主走査で#1
〜#8のいずれかのノズルにより形成されるドットの1
行分を1ラスタと呼ぶことにする。すなわち、一つの区
分領域R2内のドットは、4ラスタで形成されることに
なる。また、印刷ヘッド28が4回の主走査によりドッ
トを形成可能な8つの区分領域R2を1ラインと呼ぶこ
とにする。
各色YMCKそれぞれについてのノズルNzを図面の上
(下流側)から#1〜#8と呼ぶことにする。また、主
走査を1回行う毎に変化する印刷ヘッド28の副走査方
向における位置を順番に(1)〜(8)と記している。
図の右側は印刷用紙上にインクのドットを形成可能な全
領域R1を、紙送り方向にノズルのピッチの間隔毎の区
分領域R2で表している。ここで、1回の主走査で#1
〜#8のいずれかのノズルにより形成されるドットの1
行分を1ラスタと呼ぶことにする。すなわち、一つの区
分領域R2内のドットは、4ラスタで形成されることに
なる。また、印刷ヘッド28が4回の主走査によりドッ
トを形成可能な8つの区分領域R2を1ラインと呼ぶこ
とにする。
【0031】印刷用紙に対して印刷を開始した時点で
は、印刷ヘッド28は印刷用紙を基準として(1)の位
置にあり、プリンタ20は印刷ヘッド28を図の右方向
に主走査させながら、YMCKの#1〜#8の全ノズル
からインクを印刷用紙上に吐出して1ライン目の8つの
区分領域R2における一番上のラスタにドットを形成さ
せる。なお、プリンタ20はPC10からドット形成の
有無に対応してラスタライズ処理が行われたCMYKデ
ータを受信しており、同CMYKデータに従ってドット
を形成させる。各区分領域R2の一番目のラスタにドッ
トを形成させた後、印刷用紙を1/720inch紙送りす
るので、印刷ヘッド28は印刷用紙を基準として(2)
の位置になる。そして、今度は印刷ヘッド28を図の左
方向に主走査させながら、全ノズルからインクを印刷用
紙上に吐出して1ライン目の各区分領域R2における上
から二番目のラスタにドットを形成させる。
は、印刷ヘッド28は印刷用紙を基準として(1)の位
置にあり、プリンタ20は印刷ヘッド28を図の右方向
に主走査させながら、YMCKの#1〜#8の全ノズル
からインクを印刷用紙上に吐出して1ライン目の8つの
区分領域R2における一番上のラスタにドットを形成さ
せる。なお、プリンタ20はPC10からドット形成の
有無に対応してラスタライズ処理が行われたCMYKデ
ータを受信しており、同CMYKデータに従ってドット
を形成させる。各区分領域R2の一番目のラスタにドッ
トを形成させた後、印刷用紙を1/720inch紙送りす
るので、印刷ヘッド28は印刷用紙を基準として(2)
の位置になる。そして、今度は印刷ヘッド28を図の左
方向に主走査させながら、全ノズルからインクを印刷用
紙上に吐出して1ライン目の各区分領域R2における上
から二番目のラスタにドットを形成させる。
【0032】その後、印刷用紙を1/720inch紙送り
し、印刷ヘッド28を(3)の位置にて図の右方向に主
走査させながら1ライン目の各区分領域R2における上
から三番目のラスタにドットを形成させ、さらに、印刷
用紙を1/720inch紙送りし、印刷ヘッド28を
(4)の位置にて図の左方向に主走査させながら1ライ
ン目の各区分領域R2における一番下のラスタにドット
を形成させる。この段階で、1ライン目の8つの区分領
域R2全てにCMYKデータに応じたドットが形成され
ることになる。
し、印刷ヘッド28を(3)の位置にて図の右方向に主
走査させながら1ライン目の各区分領域R2における上
から三番目のラスタにドットを形成させ、さらに、印刷
用紙を1/720inch紙送りし、印刷ヘッド28を
(4)の位置にて図の左方向に主走査させながら1ライ
ン目の各区分領域R2における一番下のラスタにドット
を形成させる。この段階で、1ライン目の8つの区分領
域R2全てにCMYKデータに応じたドットが形成され
ることになる。
【0033】そこで、今度は29/720inch紙送り
し、印刷ヘッド28を(5)の位置にて図の右方向に主
走査させながら2ライン目の各区分領域R2における一
番上のラスタにドットを形成させる。その後、1ライン
目と同様、印刷用紙を1/720inchずつ紙送りし、印
刷ヘッド28を(6)〜(8)の位置にて主走査させな
がら2ライン目の各区分領域R2における上から二〜四
番目のラスタにドットを形成させる。以後、各ラインの
8つの区分領域R2全てにCMYKデータに応じたドッ
トが形成される毎に29/720inch紙送りしながら、
各ライン内では印刷用紙を1/720inchずつ紙送り
し、印刷ヘッドを主走査させながら各ラインの各区分領
域R2における4行のラスタにドットを形成させる。P
C10では、後述するハーフトーン処理後のCMYKデ
ータから、29/720inch紙送りさせながら各ライン
内では印刷用紙を1/720inchずつ紙送りさせるとと
もに各ラインの各区分領域R2における4行のラスタに
ドットを形成させるように並べ替えたデータを作成し、
プリンタ20に対して出力している。このようにして、
全領域R1にCMYKデータに基づくドットを形成させ
ることができる。
し、印刷ヘッド28を(5)の位置にて図の右方向に主
走査させながら2ライン目の各区分領域R2における一
番上のラスタにドットを形成させる。その後、1ライン
目と同様、印刷用紙を1/720inchずつ紙送りし、印
刷ヘッド28を(6)〜(8)の位置にて主走査させな
がら2ライン目の各区分領域R2における上から二〜四
番目のラスタにドットを形成させる。以後、各ラインの
8つの区分領域R2全てにCMYKデータに応じたドッ
トが形成される毎に29/720inch紙送りしながら、
各ライン内では印刷用紙を1/720inchずつ紙送り
し、印刷ヘッドを主走査させながら各ラインの各区分領
域R2における4行のラスタにドットを形成させる。P
C10では、後述するハーフトーン処理後のCMYKデ
ータから、29/720inch紙送りさせながら各ライン
内では印刷用紙を1/720inchずつ紙送りさせるとと
もに各ラインの各区分領域R2における4行のラスタに
ドットを形成させるように並べ替えたデータを作成し、
プリンタ20に対して出力している。このようにして、
全領域R1にCMYKデータに基づくドットを形成させ
ることができる。
【0034】しかし、印刷ヘッドの各ノズルは微小であ
るため、印刷ヘッドの加工精度に限界があり、図6に示
すように、ノズルにばらつきが生じることがある。例え
ば、Kの#8ノズルのように副走査方向にずれが生じた
り、Cの#7ノズルのように主走査方向にずれが生じた
り等、各ノズルの位置にばらつきがみられることがあ
る。また、Mの#6ノズルのようにインクの飛行曲がり
があるために印刷用紙へのインク滴の着弾位置にずれが
ある等、各ノズルから吐出されたインク滴が印刷用紙に
付着する位置にばらつきが生じることもある。さらに、
Yの#5ノズルのように吐出するインク重量のずれがあ
るために印刷用紙上に形成されるドットサイズ(ドット
の大きさ)にずれが生じる等、各ノズルから吐出された
インク滴の重量にばらつきがあったりする。その結果、
印刷用紙上に現れる色の再現性が不十分であると感じる
ことがあり、ひいてはプリンタ個別に色が異なると感じ
ることがあった。そこで、より良好な色再現性を出し、
印刷物に表現された画像の画質を向上させ、複数のプリ
ンタ間で同様の色を再現させたいという希望があった。
そこで、複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについて
のばらつきを表す情報をばらつき情報29aとして、プ
リンタの製造工場においてばらつき情報29aをCSI
C29に記憶させている。むろん、CSIC29の代わ
りに、ROM22にばらつき情報を記憶させるようにし
てもよいし、CD−ROM等の記録媒体や、電気通信回
線に接続されたサーバ等からばらつき情報を取得してP
CのHD14の所定領域に記憶させるようにしてもよ
い。そして、本印刷制御装置は、ばらつき情報に基づい
て印刷に使用させるノズルを選択して印刷制御を行う。
るため、印刷ヘッドの加工精度に限界があり、図6に示
すように、ノズルにばらつきが生じることがある。例え
ば、Kの#8ノズルのように副走査方向にずれが生じた
り、Cの#7ノズルのように主走査方向にずれが生じた
り等、各ノズルの位置にばらつきがみられることがあ
る。また、Mの#6ノズルのようにインクの飛行曲がり
があるために印刷用紙へのインク滴の着弾位置にずれが
ある等、各ノズルから吐出されたインク滴が印刷用紙に
付着する位置にばらつきが生じることもある。さらに、
Yの#5ノズルのように吐出するインク重量のずれがあ
るために印刷用紙上に形成されるドットサイズ(ドット
の大きさ)にずれが生じる等、各ノズルから吐出された
インク滴の重量にばらつきがあったりする。その結果、
印刷用紙上に現れる色の再現性が不十分であると感じる
ことがあり、ひいてはプリンタ個別に色が異なると感じ
ることがあった。そこで、より良好な色再現性を出し、
印刷物に表現された画像の画質を向上させ、複数のプリ
ンタ間で同様の色を再現させたいという希望があった。
そこで、複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについて
のばらつきを表す情報をばらつき情報29aとして、プ
リンタの製造工場においてばらつき情報29aをCSI
C29に記憶させている。むろん、CSIC29の代わ
りに、ROM22にばらつき情報を記憶させるようにし
てもよいし、CD−ROM等の記録媒体や、電気通信回
線に接続されたサーバ等からばらつき情報を取得してP
CのHD14の所定領域に記憶させるようにしてもよ
い。そして、本印刷制御装置は、ばらつき情報に基づい
て印刷に使用させるノズルを選択して印刷制御を行う。
【0035】(2)ばらつき情報の例:図7と図8に模
式的に示すように、ばらつき情報29aは、YMCKそ
れぞれ#1〜#8ノズル別に設けられている。図の例で
は、ばらつき情報29aには、ノズルのそれぞれについ
て、ノズル位置情報D1とドットサイズ情報D2が格納
されている。ノズル位置情報D1は、複数のノズル別に
基準とする位置に対するノズルの位置のずれ量を段階的
に表す情報である。ノズル位置情報D1は、縦方向(副
走査方向)についての情報と横方向(主走査方向)につ
いての情報とを有している。
式的に示すように、ばらつき情報29aは、YMCKそ
れぞれ#1〜#8ノズル別に設けられている。図の例で
は、ばらつき情報29aには、ノズルのそれぞれについ
て、ノズル位置情報D1とドットサイズ情報D2が格納
されている。ノズル位置情報D1は、複数のノズル別に
基準とする位置に対するノズルの位置のずれ量を段階的
に表す情報である。ノズル位置情報D1は、縦方向(副
走査方向)についての情報と横方向(主走査方向)につ
いての情報とを有している。
【0036】縦方向については、以下のようにしてノズ
ルのランク分けを行っている。すなわち、図8の右上に
示すように、ランク分け対象のノズル(以下、対象ノズ
ルと記載)の基準とする位置(基準位置)からの副走査
方向におけるずれ量を求め、同ずれ量の絶対値を所定数
の範囲に区分して表現するランクに分ける。基準位置を
所定位置からの副走査方向の距離である基準値(μm)
で表すことにすると、対象ノズルの位置が基準値±10
μm以内、言い換えると、対象ノズルのずれ量が10ミ
クロン以下(またはより小)である場合、対象ノズルの
ノズル位置情報D1をAランクとしている。Aランクに
は入らないが、対象ノズルの位置が基準値±20μm以
内(またはより小)である場合、対象ノズルのノズル位
置情報D1をBランクとしている。そして、A,Bラン
クに入らない対象ノズルをCランクとしている。
ルのランク分けを行っている。すなわち、図8の右上に
示すように、ランク分け対象のノズル(以下、対象ノズ
ルと記載)の基準とする位置(基準位置)からの副走査
方向におけるずれ量を求め、同ずれ量の絶対値を所定数
の範囲に区分して表現するランクに分ける。基準位置を
所定位置からの副走査方向の距離である基準値(μm)
で表すことにすると、対象ノズルの位置が基準値±10
μm以内、言い換えると、対象ノズルのずれ量が10ミ
クロン以下(またはより小)である場合、対象ノズルの
ノズル位置情報D1をAランクとしている。Aランクに
は入らないが、対象ノズルの位置が基準値±20μm以
内(またはより小)である場合、対象ノズルのノズル位
置情報D1をBランクとしている。そして、A,Bラン
クに入らない対象ノズルをCランクとしている。
【0037】横方向についても、同様にしてノズルのラ
ンク分けを行っている。すなわち、ランク分け対象のノ
ズルの基準とする位置を所定位置からの主走査方向の距
離である基準値(μm)で表すことにすると、対象ノズ
ルの位置が基準値±10μm以内である場合、Aランク
対象ノズルの位置が基準値±20μm以内である場合、
Bランクその他、Cランクとしている。そして、「縦方
向のランク」+「横方向のランク」を縦横総合のノズル
位置情報D1とする。例えば、縦方向のランクが「A」
で横方向のランクが「B」であるとき、縦横総合のノズ
ル位置情報D1は「AB」と表される。
ンク分けを行っている。すなわち、ランク分け対象のノ
ズルの基準とする位置を所定位置からの主走査方向の距
離である基準値(μm)で表すことにすると、対象ノズ
ルの位置が基準値±10μm以内である場合、Aランク
対象ノズルの位置が基準値±20μm以内である場合、
Bランクその他、Cランクとしている。そして、「縦方
向のランク」+「横方向のランク」を縦横総合のノズル
位置情報D1とする。例えば、縦方向のランクが「A」
で横方向のランクが「B」であるとき、縦横総合のノズ
ル位置情報D1は「AB」と表される。
【0038】ここで、基準値を決めるための上記所定位
置は、図6に示す印刷ヘッド28の左上の隅のK#1ノ
ズルであってもよいし、複数のノズルの重心となる位置
であってもよいし、印刷ヘッド28に目印を付しておい
て同目印を所定位置としてもよい。印刷ヘッド28に目
印を設ける場合、各ノズルの位置をより正確に測定する
ことが可能となり、ノズル位置情報の精度を向上させる
ことができる。なお、ノズル位置情報D1は、段階的に
表現する情報とする以外にも、ずれ量をそのまま数値と
して表現する情報としてもよい。また、ノズルの加工す
る際、副走査方向よりも主走査方向のほうが良好な加工
精度を得られる場合、ばらつきが比較的多い副走査方向
のみをランク分けしてノズル位置情報D1としてもよ
い。
置は、図6に示す印刷ヘッド28の左上の隅のK#1ノ
ズルであってもよいし、複数のノズルの重心となる位置
であってもよいし、印刷ヘッド28に目印を付しておい
て同目印を所定位置としてもよい。印刷ヘッド28に目
印を設ける場合、各ノズルの位置をより正確に測定する
ことが可能となり、ノズル位置情報の精度を向上させる
ことができる。なお、ノズル位置情報D1は、段階的に
表現する情報とする以外にも、ずれ量をそのまま数値と
して表現する情報としてもよい。また、ノズルの加工す
る際、副走査方向よりも主走査方向のほうが良好な加工
精度を得られる場合、ばらつきが比較的多い副走査方向
のみをランク分けしてノズル位置情報D1としてもよ
い。
【0039】ドットサイズ情報D2は、複数のノズル別
に所定の印刷用紙上における基準とするドットの大きさ
に対する吐出されるインクにより形成されるドットの大
きさのずれ量を段階的に表す情報である。後述するイン
ク重量情報を採用してもよいが、吐出されるインク滴は
微量であるため、所定の印刷用紙にインクを吐出させ、
形成されたドットの大きさを所定の光学機器により光学
的に検出して、インク滴の重量に対応するドットサイズ
を取得することにしている。ドットの大きさについて
は、以下のようにしてノズルのランク分けを行ってい
る。すなわち、図8の右下に示すように、所定の印刷用
紙における基準とするドットの直径(基準ドットサイ
ズ)を定めておき、この基準ドットサイズに対する対象
ノズルが吐出したインク滴により形成される実際のドッ
トの直径の差をずれ量とし、同ずれ量に応じてランク分
けする。基準ドットサイズを基準値(μm)で表すこと
にすると、対象ノズルにより形成されるドットサイズが
基準値±5μm以内である場合、対象ノズルのドットサ
イズ情報D2をAランクとしている。Aランクには入ら
ないが、対象ノズルにより形成されるドットサイズが基
準値±10μm以内である場合、対象ノズルのドットサ
イズ情報D2をBランクとしている。そして、A,Bラ
ンクに入らない対象ノズルをCランクとしている。
に所定の印刷用紙上における基準とするドットの大きさ
に対する吐出されるインクにより形成されるドットの大
きさのずれ量を段階的に表す情報である。後述するイン
ク重量情報を採用してもよいが、吐出されるインク滴は
微量であるため、所定の印刷用紙にインクを吐出させ、
形成されたドットの大きさを所定の光学機器により光学
的に検出して、インク滴の重量に対応するドットサイズ
を取得することにしている。ドットの大きさについて
は、以下のようにしてノズルのランク分けを行ってい
る。すなわち、図8の右下に示すように、所定の印刷用
紙における基準とするドットの直径(基準ドットサイ
ズ)を定めておき、この基準ドットサイズに対する対象
ノズルが吐出したインク滴により形成される実際のドッ
トの直径の差をずれ量とし、同ずれ量に応じてランク分
けする。基準ドットサイズを基準値(μm)で表すこと
にすると、対象ノズルにより形成されるドットサイズが
基準値±5μm以内である場合、対象ノズルのドットサ
イズ情報D2をAランクとしている。Aランクには入ら
ないが、対象ノズルにより形成されるドットサイズが基
準値±10μm以内である場合、対象ノズルのドットサ
イズ情報D2をBランクとしている。そして、A,Bラ
ンクに入らない対象ノズルをCランクとしている。
【0040】なお、ばらつき情報としては、様々な情報
を採用可能である。例えば、図9の左側に示すようなノ
ズル位置情報D3を採用してもよい。同図のノズル位置
情報D3は、縦方向について、複数のノズル別に絶対値
とされていないずれ量を所定数の範囲に区分して表現す
る情報とされている。すなわち、対象ノズルの位置が基
準値−30μm以上かつ基準値−20μm未満である場
合、対象ノズルのノズル位置情報D3をA1ランクとし
ている。同位置が基準値−20μm以上かつ基準値−1
0μm未満である場合、A2ランクとしている。以下、
同様にしてランク分けしていき、対象ノズルの位置が基
準値+20μm以上かつ基準値+30μm未満である場
合、A6ランクとする。そして、A1〜A6ランクに入
らない対象ノズルをA7ランクとしている。このよう
に、基準値からのずれ量の絶対値ではなく、ずれの方向
も表されるようにランク分けしてもよい。むろん、ドッ
トサイズ情報についても同様のことが言える。
を採用可能である。例えば、図9の左側に示すようなノ
ズル位置情報D3を採用してもよい。同図のノズル位置
情報D3は、縦方向について、複数のノズル別に絶対値
とされていないずれ量を所定数の範囲に区分して表現す
る情報とされている。すなわち、対象ノズルの位置が基
準値−30μm以上かつ基準値−20μm未満である場
合、対象ノズルのノズル位置情報D3をA1ランクとし
ている。同位置が基準値−20μm以上かつ基準値−1
0μm未満である場合、A2ランクとしている。以下、
同様にしてランク分けしていき、対象ノズルの位置が基
準値+20μm以上かつ基準値+30μm未満である場
合、A6ランクとする。そして、A1〜A6ランクに入
らない対象ノズルをA7ランクとしている。このよう
に、基準値からのずれ量の絶対値ではなく、ずれの方向
も表されるようにランク分けしてもよい。むろん、ドッ
トサイズ情報についても同様のことが言える。
【0041】ノズル位置情報の代わりに、図9の右側に
示すドット形成位置情報D4を採用してもよい。ノズル
の位置のずれはほとんどなくても、インクの飛行曲がり
があるためにドットの形成位置がずれることがある。従
って、ノズル位置情報とドット形成位置情報D4の組み
合わせをばらつき情報として採用してもよい。ドット形
成位置情報D4は、複数のノズル別に所定の印刷用紙上
における基準とする位置に対する吐出されるインクによ
り形成されるドットの位置のずれ量を段階的に表す情報
である。すなわち、所定の印刷用紙における基準とする
位置を定めておき、同基準位置に対する実際にインク滴
が付着する位置の距離差をずれ量とし、同ずれ量に応じ
てランク分けする。なお、インク滴の付着位置は光学的
に取得可能であるため、所定の光学機器を使用すること
によりインク滴の付着位置を計測可能である。同ずれ量
は、縦方向と横方向の両方向に分けて評価される。図の
例では、縦方向について、印刷用紙における所定位置か
ら基準位置までの副走査方向の距離を基準値(μm)で
表すことにして、ノズル位置情報D3と同様にしてA1
〜A7ランクにランク分けしている。むろん、ノズル位
置情報D1と同様にずれ量を絶対値としてランク分けし
てもよい。
示すドット形成位置情報D4を採用してもよい。ノズル
の位置のずれはほとんどなくても、インクの飛行曲がり
があるためにドットの形成位置がずれることがある。従
って、ノズル位置情報とドット形成位置情報D4の組み
合わせをばらつき情報として採用してもよい。ドット形
成位置情報D4は、複数のノズル別に所定の印刷用紙上
における基準とする位置に対する吐出されるインクによ
り形成されるドットの位置のずれ量を段階的に表す情報
である。すなわち、所定の印刷用紙における基準とする
位置を定めておき、同基準位置に対する実際にインク滴
が付着する位置の距離差をずれ量とし、同ずれ量に応じ
てランク分けする。なお、インク滴の付着位置は光学的
に取得可能であるため、所定の光学機器を使用すること
によりインク滴の付着位置を計測可能である。同ずれ量
は、縦方向と横方向の両方向に分けて評価される。図の
例では、縦方向について、印刷用紙における所定位置か
ら基準位置までの副走査方向の距離を基準値(μm)で
表すことにして、ノズル位置情報D3と同様にしてA1
〜A7ランクにランク分けしている。むろん、ノズル位
置情報D1と同様にずれ量を絶対値としてランク分けし
てもよい。
【0042】また、ドットサイズ情報D2の代わりに、
図10の左側に示すドットサイズ情報D5を採用しても
よい。同ドットサイズ情報D5は、吐出するインクの量
を段階的に変更可能なプリンタに対応した情報とされて
いる。図の例は、大中小3段階のドットを形成可能なプ
リンタに対応したドットサイズ情報D5を示している。
すなわち、大中小それぞれのドットについて、単一ドッ
トを形成させるノズルに対応したドットサイズ情報D2
と同様のランク分けを行っている。従って、大、中ドッ
トについてのドットサイズ情報D5が「A」ランクであ
っても、小ドットについてのドットサイズ情報D5が
「B」ランクであることもありうる。
図10の左側に示すドットサイズ情報D5を採用しても
よい。同ドットサイズ情報D5は、吐出するインクの量
を段階的に変更可能なプリンタに対応した情報とされて
いる。図の例は、大中小3段階のドットを形成可能なプ
リンタに対応したドットサイズ情報D5を示している。
すなわち、大中小それぞれのドットについて、単一ドッ
トを形成させるノズルに対応したドットサイズ情報D2
と同様のランク分けを行っている。従って、大、中ドッ
トについてのドットサイズ情報D5が「A」ランクであ
っても、小ドットについてのドットサイズ情報D5が
「B」ランクであることもありうる。
【0043】むろん、ドットサイズ情報の代わりに、図
10の右側に示すインク重量情報D6を採用してもよ
い。なお、ドットサイズ情報とインク重量情報の組み合
わせをばらつき情報として採用してもよい。インク重量
情報D6は、複数のノズル別に基準とするインクの重量
に対する吐出されるインクの重量のずれ量を表す情報で
ある。すなわち、基準とするインク重量を定めておき、
同基準インク重量に対する実際に吐出されるインクの重
量差をずれ量とし、同ずれ量に応じてランク分けする。
図の例では、対象ノズルから吐出されるインクの重量が
基準値−6ng(ナノグラム)以上かつ基準値−3ng
未満である場合、対象ノズルのインク重量情報D6をA
1ランクとしている。同重量が基準値−3ng以上かつ
基準値未満である場合、A2ランクとしている。以下、
同様にしてランク分けしていき、重量が基準値+3ng
以上かつ基準値+6ng未満である場合にA4ランクと
し、A1〜A4ランクに入らない対象ノズルをA5ラン
クとしている。
10の右側に示すインク重量情報D6を採用してもよ
い。なお、ドットサイズ情報とインク重量情報の組み合
わせをばらつき情報として採用してもよい。インク重量
情報D6は、複数のノズル別に基準とするインクの重量
に対する吐出されるインクの重量のずれ量を表す情報で
ある。すなわち、基準とするインク重量を定めておき、
同基準インク重量に対する実際に吐出されるインクの重
量差をずれ量とし、同ずれ量に応じてランク分けする。
図の例では、対象ノズルから吐出されるインクの重量が
基準値−6ng(ナノグラム)以上かつ基準値−3ng
未満である場合、対象ノズルのインク重量情報D6をA
1ランクとしている。同重量が基準値−3ng以上かつ
基準値未満である場合、A2ランクとしている。以下、
同様にしてランク分けしていき、重量が基準値+3ng
以上かつ基準値+6ng未満である場合にA4ランクと
し、A1〜A4ランクに入らない対象ノズルをA5ラン
クとしている。
【0044】上述したばらつき情報はプリンタ毎に異な
るため、製造工場にてプリンタ別に必要な測定を行い、
ばらつき情報を決定してCSIC29に書き込むことに
している。なお、アフターサービスを行うため、適宜C
D−ROMやFD等の記録媒体にもプリンタのシリアル
Noに対応させて書き込むことにしている。そして、本
印刷制御装置は、ばらつき情報を参照して各プリンタの
それぞれについて思い通りの色を再現させる。
るため、製造工場にてプリンタ別に必要な測定を行い、
ばらつき情報を決定してCSIC29に書き込むことに
している。なお、アフターサービスを行うため、適宜C
D−ROMやFD等の記録媒体にもプリンタのシリアル
Noに対応させて書き込むことにしている。そして、本
印刷制御装置は、ばらつき情報を参照して各プリンタの
それぞれについて思い通りの色を再現させる。
【0045】(3)印刷制御装置の概略構成:PC10
では、以上のハードウェアを基礎としてバイオスが実行
され、その上層にてOSとAPLとが実行される。OS
には、プリンタI/F17eを制御するプリンタドライ
バ等の各種のドライバ類が組み込まれ、OSの一部とな
ってハードウェアの制御を実行する。プリンタドライバ
は、プリンタI/F17eを介してプリンタ20と双方
向の通信を行うことが可能であり、GDI(Graphics D
evice Interface )等が組み込まれたOSを介してAP
Lから画像データを受け取って印刷ジョブを作成し、プ
リンタ20に送出する。そして、本発明の印刷制御プロ
グラムは、同プリンタドライバから構成される。むろ
ん、APLにより構成することも可能である。また、H
D14は同プログラムを記録した媒体であるが、同媒体
は、例えば、CD−ROM、FD16a、光磁気ディス
ク、不揮発性メモリ、パンチカード、バーコード等の符
号が印刷された印刷媒体、等であってもよい。むろん、
モデム等の通信I/F17dをインターネット網に接続
し、所定のサーバにアクセスして本印刷制御プログラム
をダウンロードして実行させることも可能である。
では、以上のハードウェアを基礎としてバイオスが実行
され、その上層にてOSとAPLとが実行される。OS
には、プリンタI/F17eを制御するプリンタドライ
バ等の各種のドライバ類が組み込まれ、OSの一部とな
ってハードウェアの制御を実行する。プリンタドライバ
は、プリンタI/F17eを介してプリンタ20と双方
向の通信を行うことが可能であり、GDI(Graphics D
evice Interface )等が組み込まれたOSを介してAP
Lから画像データを受け取って印刷ジョブを作成し、プ
リンタ20に送出する。そして、本発明の印刷制御プロ
グラムは、同プリンタドライバから構成される。むろ
ん、APLにより構成することも可能である。また、H
D14は同プログラムを記録した媒体であるが、同媒体
は、例えば、CD−ROM、FD16a、光磁気ディス
ク、不揮発性メモリ、パンチカード、バーコード等の符
号が印刷された印刷媒体、等であってもよい。むろん、
モデム等の通信I/F17dをインターネット網に接続
し、所定のサーバにアクセスして本印刷制御プログラム
をダウンロードして実行させることも可能である。
【0046】HD14には、変換前のR(赤)、G
(緑)、B(青)の3要素色から画像を表現するRGB
データを構成する階調データと、変換後のCYMKの4
要素色からなるCYMKデータを構成する階調データ
と、の対応関係を複数の参照点について規定したルック
アップテーブルと呼ばれるLUT(色変換テーブル)が
記憶されている。プリンタドライバは、LUTを参照し
てRGBデータを印刷データに変換し、プリンタ20に
対して印刷制御を行う。
(緑)、B(青)の3要素色から画像を表現するRGB
データを構成する階調データと、変換後のCYMKの4
要素色からなるCYMKデータを構成する階調データ
と、の対応関係を複数の参照点について規定したルック
アップテーブルと呼ばれるLUT(色変換テーブル)が
記憶されている。プリンタドライバは、LUTを参照し
てRGBデータを印刷データに変換し、プリンタ20に
対して印刷制御を行う。
【0047】図11は、上記ハードウェアと上記印刷制
御プログラムとが協働して構築する印刷制御装置の構成
を模式的に示している。印刷制御プログラムは複数のモ
ジュールから構成されており、同モジュールはPC10
にばらつき情報取得機能、ノズル選択機能、印刷制御機
能を実現させる。そして、これらの機能に対応して各種
手段が構成される。
御プログラムとが協働して構築する印刷制御装置の構成
を模式的に示している。印刷制御プログラムは複数のモ
ジュールから構成されており、同モジュールはPC10
にばらつき情報取得機能、ノズル選択機能、印刷制御機
能を実現させる。そして、これらの機能に対応して各種
手段が構成される。
【0048】ばらつき情報取得手段U1は、プリンタの
CSIC29に記憶されているばらつき情報を取得す
る。また、プリンタ20に記憶されているシリアルNo
を参照しながらCD−ROMやFDに記憶されたばらつ
き情報を取得することも可能である。ノズル選択手段U
2は、取得されたばらつき情報に基づいて複数のノズル
の中から印刷に使用させるノズルを選択する。その際、
ばらつき情報に格納されたランクを選択する入力を受け
付けることによるか、デフォルトの選択条件により、ノ
ズルを選択する。
CSIC29に記憶されているばらつき情報を取得す
る。また、プリンタ20に記憶されているシリアルNo
を参照しながらCD−ROMやFDに記憶されたばらつ
き情報を取得することも可能である。ノズル選択手段U
2は、取得されたばらつき情報に基づいて複数のノズル
の中から印刷に使用させるノズルを選択する。その際、
ばらつき情報に格納されたランクを選択する入力を受け
付けることによるか、デフォルトの選択条件により、ノ
ズルを選択する。
【0049】プリンタ20に対して選択されたノズルの
みを使用させる印刷制御を行う印刷制御手段は、後述す
る各部U31〜U34から構成される。解像度変換部U
31では、画像データを入力し、プリンタ20の解像度
に合わせて同画像データの解像度を変換する。入力する
画像データは、画像をドットマトリクス状の多数の画素
で階調表現したデータであり、様々な種類がある。例え
ば、sRGB色空間で定義されるRGBから構成された
画像データや、YUV表色系における輝度(Y成分)、
Bの色差(U成分)、Rの色差(V成分)から構成され
た画像データ等がある。また、画像データの各成分も様
々な階調数とされており、例えば、256階調、102
4階調等がある。そこで、sRGBやYUV表色系等の
定義に従って、画像データを広域RGB色空間内のRG
B各256階調(0〜255の整数値)のRGBデータ
に変換する。
みを使用させる印刷制御を行う印刷制御手段は、後述す
る各部U31〜U34から構成される。解像度変換部U
31では、画像データを入力し、プリンタ20の解像度
に合わせて同画像データの解像度を変換する。入力する
画像データは、画像をドットマトリクス状の多数の画素
で階調表現したデータであり、様々な種類がある。例え
ば、sRGB色空間で定義されるRGBから構成された
画像データや、YUV表色系における輝度(Y成分)、
Bの色差(U成分)、Rの色差(V成分)から構成され
た画像データ等がある。また、画像データの各成分も様
々な階調数とされており、例えば、256階調、102
4階調等がある。そこで、sRGBやYUV表色系等の
定義に従って、画像データを広域RGB色空間内のRG
B各256階調(0〜255の整数値)のRGBデータ
に変換する。
【0050】色変換部U32では、RGBデータを構成
する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素
を移動させながら、LUTを参照してRGBデータをC
YMKインクのそれぞれの使用量に対応した階調データ
からなるCYMKデータに色変換する。CYMKデータ
もCYMK各256階調(0〜255の整数値)のデー
タとされている。LUTはCYMK別に階調データが格
納されてHD14に記憶されており、補間演算を前提と
して、例えばRGB各17すなわち17の3乗個の格子
点に対応した大量のデータを備えている。従って、入力
するRGBデータに一致するCYMKデータがLUTに
格納されていない場合には、入力するRGBデータに近
い複数のRGBデータに対応するCYMKデータを取得
し、体積補間等の補間演算によりCYMKデータを算出
する。
する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素
を移動させながら、LUTを参照してRGBデータをC
YMKインクのそれぞれの使用量に対応した階調データ
からなるCYMKデータに色変換する。CYMKデータ
もCYMK各256階調(0〜255の整数値)のデー
タとされている。LUTはCYMK別に階調データが格
納されてHD14に記憶されており、補間演算を前提と
して、例えばRGB各17すなわち17の3乗個の格子
点に対応した大量のデータを備えている。従って、入力
するRGBデータに一致するCYMKデータがLUTに
格納されていない場合には、入力するRGBデータに近
い複数のRGBデータに対応するCYMKデータを取得
し、体積補間等の補間演算によりCYMKデータを算出
する。
【0051】ハーフトーン処理部U33では、誤差拡散
法等によるハーフトーン処理を行い、256階調のCY
MKデータをプリンタ20の印刷ドットに対応する2階
調に変換する。ハーフトーン処理とは多階調のCYMK
データの階調値をプリンタ20が各画素毎に表現可能な
階調値に減色する(色を表現する階調の数を減らす)こ
とをいい、本実施形態においては2階調への減色を行
う。なお、大中小ドットを形成可能なプリンタであれ
ば、ドットの種類数に1を加えた4階調のCMYKデー
タに変換する。ラスタライズ処理部U34では、プリン
タの印刷ヘッド28の走査幅に基づいて2階調とされた
CYMKデータのビットデータを並べ替えるラスタライ
ズ処理を行い、処理後のCYMKデータをプリンタ20
に対して出力する。ここで、ノズル選択手段U2にて選
択されたノズルのみを使用させるようにCMYKデータ
を並べ替える。CYMKデータはCYMKのインク使用
量のデータであり、プリンタ20は、印刷データである
CYMKデータを入手して対応するインクをメディア上
に吐出させると、印刷データに基づく画像を印刷するこ
とができる。このようにして、プリンタ20に対して印
刷制御を行うことができる。そして、印刷制御手段を構
成する各部U31〜U34とプリンタ20とから印刷手
段が構成される。
法等によるハーフトーン処理を行い、256階調のCY
MKデータをプリンタ20の印刷ドットに対応する2階
調に変換する。ハーフトーン処理とは多階調のCYMK
データの階調値をプリンタ20が各画素毎に表現可能な
階調値に減色する(色を表現する階調の数を減らす)こ
とをいい、本実施形態においては2階調への減色を行
う。なお、大中小ドットを形成可能なプリンタであれ
ば、ドットの種類数に1を加えた4階調のCMYKデー
タに変換する。ラスタライズ処理部U34では、プリン
タの印刷ヘッド28の走査幅に基づいて2階調とされた
CYMKデータのビットデータを並べ替えるラスタライ
ズ処理を行い、処理後のCYMKデータをプリンタ20
に対して出力する。ここで、ノズル選択手段U2にて選
択されたノズルのみを使用させるようにCMYKデータ
を並べ替える。CYMKデータはCYMKのインク使用
量のデータであり、プリンタ20は、印刷データである
CYMKデータを入手して対応するインクをメディア上
に吐出させると、印刷データに基づく画像を印刷するこ
とができる。このようにして、プリンタ20に対して印
刷制御を行うことができる。そして、印刷制御手段を構
成する各部U31〜U34とプリンタ20とから印刷手
段が構成される。
【0052】(4)印刷制御装置が行う処理:以下、本
印刷制御装置が行う処理を説明する。図12は、ばらつ
き情報取得手段により行われるばらつき情報取得処理を
フローチャートにより示している。なお、本フローを行
う前提として、プリンタ20に記憶されているシリアル
Noとばらつき情報とを対応させてPC10のHD14
に記憶させているものとする。OSは環境設定機能を有
しており、この環境設定機能にてディスプレイ18aに
表示されるノズルばらつき情報取得メニューが選択され
ると、本フローを開始する。まず、シリアルNoの入手
要求を作成してプリンタ20に送信する(ステップS1
05。以下、「ステップ」の記載を省略)。すると、プ
リンタ20は同入手要求を受信し、ROM22からシリ
アルNo22aを読み出してPC10に対して送信す
る。そこで、PC10では、同シリアルNo22aを取
得し(S110)、HD14に記憶しているシリアルN
oと同じか否かを判断する(S115)。
印刷制御装置が行う処理を説明する。図12は、ばらつ
き情報取得手段により行われるばらつき情報取得処理を
フローチャートにより示している。なお、本フローを行
う前提として、プリンタ20に記憶されているシリアル
Noとばらつき情報とを対応させてPC10のHD14
に記憶させているものとする。OSは環境設定機能を有
しており、この環境設定機能にてディスプレイ18aに
表示されるノズルばらつき情報取得メニューが選択され
ると、本フローを開始する。まず、シリアルNoの入手
要求を作成してプリンタ20に送信する(ステップS1
05。以下、「ステップ」の記載を省略)。すると、プ
リンタ20は同入手要求を受信し、ROM22からシリ
アルNo22aを読み出してPC10に対して送信す
る。そこで、PC10では、同シリアルNo22aを取
得し(S110)、HD14に記憶しているシリアルN
oと同じか否かを判断する(S115)。
【0053】条件成立の場合、既にプリンタ20に対応
したばらつき情報を取得しているので、S120以下の
処理を行わず、本フローを終了する。むろん、既にばら
つき情報を取得していたとしても、再度ばらつき情報を
取得するようにしてもよい。取得したシリアルNoが上
記記憶しているシリアルNoとは異なる場合、ばらつき
情報をプリンタ20から取得するか否かを判断する(S
120)。例えば、ノズルばらつき情報取得メニューの
オプションメニューとしてプリンタからばらつき情報を
取得する旨が選択入力されている場合、条件成立とす
る。また、同オプションメニューとしてドライブを選択
してばらつき情報を取得する旨が選択入力されている場
合、条件不成立とする。
したばらつき情報を取得しているので、S120以下の
処理を行わず、本フローを終了する。むろん、既にばら
つき情報を取得していたとしても、再度ばらつき情報を
取得するようにしてもよい。取得したシリアルNoが上
記記憶しているシリアルNoとは異なる場合、ばらつき
情報をプリンタ20から取得するか否かを判断する(S
120)。例えば、ノズルばらつき情報取得メニューの
オプションメニューとしてプリンタからばらつき情報を
取得する旨が選択入力されている場合、条件成立とす
る。また、同オプションメニューとしてドライブを選択
してばらつき情報を取得する旨が選択入力されている場
合、条件不成立とする。
【0054】条件成立の場合、ばらつき情報の入手要求
を作成してプリンタ20に送信する(S125)。する
と、プリンタ20は同入手要求を受信し、CSIC29
からばらつき情報29aを読み出してPC10に対して
送信する。そこで、PC10では、同ばらつき情報29
aを取得し(S130)、S110で取得したシリアル
Noと対応させてHD14の所定領域に格納し(S13
5)、本フローを終了する。このように、ばらつき情報
がプリンタと一体となっているので、本印刷システムの
ユーザはプリンタを変更しても別途ばらつき情報を入力
する必要がなく、本印刷制御装置は便利である。
を作成してプリンタ20に送信する(S125)。する
と、プリンタ20は同入手要求を受信し、CSIC29
からばらつき情報29aを読み出してPC10に対して
送信する。そこで、PC10では、同ばらつき情報29
aを取得し(S130)、S110で取得したシリアル
Noと対応させてHD14の所定領域に格納し(S13
5)、本フローを終了する。このように、ばらつき情報
がプリンタと一体となっているので、本印刷システムの
ユーザはプリンタを変更しても別途ばらつき情報を入力
する必要がなく、本印刷制御装置は便利である。
【0055】一方、S120で条件不成立の場合、ドラ
イブの選択入力を受け付け(S140)、選択入力され
たドライブに装入された記録媒体からプリンタ20のシ
リアルNoに対応するばらつき情報を検索して取得する
(S145)。すなわち、記録媒体がCD−ROMであ
ればCD−ROMドライブ15からばらつき情報を読み
込むことになるし、FD16aであればFDドライブ1
6からばらつき情報を読み込むことになる。むろん、記
録媒体は、これら以外にも光磁気ディスク、不揮発性メ
モリ、バーコード等の符号が印刷された印刷媒体、等で
あってもよい。なお、プリンタがばらつき情報を記憶し
ていなくても、S140〜S145の処理を行うことに
よりプリンタに合ったばらつき情報を取得することが可
能となる。また、ばらつき情報がプリンタにおける書き
換え可能なメモリに書き込まれている場合、ばらつき情
報が消失してしまったり、ばらつき情報を更新したりす
ることが考えられるが、記録媒体からプリンタのシリア
ルNoに合ったばらつき情報を読み込んでプリンタに送
信することにより、アフターサービス時等にばらつき情
報を再設定することも可能となる。ばらつき情報を取得
すると、S135に進み、シリアルNoとばらつき情報
とを対応させてHD14の所定領域に格納し、本フロー
を終了する。
イブの選択入力を受け付け(S140)、選択入力され
たドライブに装入された記録媒体からプリンタ20のシ
リアルNoに対応するばらつき情報を検索して取得する
(S145)。すなわち、記録媒体がCD−ROMであ
ればCD−ROMドライブ15からばらつき情報を読み
込むことになるし、FD16aであればFDドライブ1
6からばらつき情報を読み込むことになる。むろん、記
録媒体は、これら以外にも光磁気ディスク、不揮発性メ
モリ、バーコード等の符号が印刷された印刷媒体、等で
あってもよい。なお、プリンタがばらつき情報を記憶し
ていなくても、S140〜S145の処理を行うことに
よりプリンタに合ったばらつき情報を取得することが可
能となる。また、ばらつき情報がプリンタにおける書き
換え可能なメモリに書き込まれている場合、ばらつき情
報が消失してしまったり、ばらつき情報を更新したりす
ることが考えられるが、記録媒体からプリンタのシリア
ルNoに合ったばらつき情報を読み込んでプリンタに送
信することにより、アフターサービス時等にばらつき情
報を再設定することも可能となる。ばらつき情報を取得
すると、S135に進み、シリアルNoとばらつき情報
とを対応させてHD14の所定領域に格納し、本フロー
を終了する。
【0056】図13は、印刷に使用するノズルを選択し
て印刷制御を行う処理をフローチャートにより示してい
る。なお、図8で示したノズル位置情報D1とドットサ
イズ情報D2が含まれるばらつき情報がHD14に格納
されているものとして説明する。APLはAPL用印刷
機能を有しており、このAPL用印刷機能にてディスプ
レイ18aに表示される印刷実行メニューが選択される
と、本フローを開始する。まず、ノズル選択手段によ
り、印刷インターフェイス画面を表示する(S20
5)。フロー中に示したように、同画面には印刷モード
の選択欄が設けられており、高画質モード、普通モー
ド、高速モードのうちのいずれかのモードを選択する入
力を受け付けるようになっている。同選択欄にて選択入
力されない場合には、デフォルトの印刷モード(例え
ば、普通モード)が選択される。そして、後述するよう
に、各印刷モードのそれぞれをばらつき情報のランクの
いずれかまたは組み合わせに対応させている。なお、印
刷モードを選択させる以外にも、直接ばらつき情報のラ
ンクのいずれかまたは組み合わせを選択する入力を受け
付けるようにしてもよい。
て印刷制御を行う処理をフローチャートにより示してい
る。なお、図8で示したノズル位置情報D1とドットサ
イズ情報D2が含まれるばらつき情報がHD14に格納
されているものとして説明する。APLはAPL用印刷
機能を有しており、このAPL用印刷機能にてディスプ
レイ18aに表示される印刷実行メニューが選択される
と、本フローを開始する。まず、ノズル選択手段によ
り、印刷インターフェイス画面を表示する(S20
5)。フロー中に示したように、同画面には印刷モード
の選択欄が設けられており、高画質モード、普通モー
ド、高速モードのうちのいずれかのモードを選択する入
力を受け付けるようになっている。同選択欄にて選択入
力されない場合には、デフォルトの印刷モード(例え
ば、普通モード)が選択される。そして、後述するよう
に、各印刷モードのそれぞれをばらつき情報のランクの
いずれかまたは組み合わせに対応させている。なお、印
刷モードを選択させる以外にも、直接ばらつき情報のラ
ンクのいずれかまたは組み合わせを選択する入力を受け
付けるようにしてもよい。
【0057】印刷インターフェイス画面に設けられたO
Kボタンがマウスにてクリック操作されると、印刷モー
ド等の各種印刷パラメータを取得し、印刷に使用させる
ノズルを選択するためのランクを決定する処理を行う
(S210)。例えば、高画質モードが選択された場合
には全てAランクのみ、すなわち、ノズル位置情報がA
Aランクかつドットサイズ情報がAランクと決定し、普
通モードが選択された場合にはAランクとBランクの
み、すなわち、ノズル位置情報がAA,AB,BA,B
Bのいずれかのランクかつドットサイズ情報がA,Bの
いずれかのランクと決定し、高速モードが選択された場
合にはA〜C全てのランクと決定する。なお、ドットの
サイズを変更可能なプリンタを使用する場合には、図1
0で示したように、例えばドットサイズ情報D5のラン
クを大中小ドット別に決定すればよい。ランクを決定す
ると、決定されたランクに合致したノズルを選択する処
理を行う(S215)。例えば、普通モードが選択入力
された場合、ばらつき情報からCランクのノズルを除い
たノズルを選択する。図7の例では、Y#5ノズルとM
#6ノズルがドットサイズ情報についてCランクであ
り、C#7ノズルがノズル位置情報の横方向についてC
ランクであり、K#8ノズルがノズル位置情報の縦方向
についてCランクであるので、これらのノズルを除いた
ノズルを選択する。このように、本実施形態では、ずれ
量の絶対値が所定の基準値以下またはより小となるノズ
ルを複数のノズルの中から選択することになる。
Kボタンがマウスにてクリック操作されると、印刷モー
ド等の各種印刷パラメータを取得し、印刷に使用させる
ノズルを選択するためのランクを決定する処理を行う
(S210)。例えば、高画質モードが選択された場合
には全てAランクのみ、すなわち、ノズル位置情報がA
Aランクかつドットサイズ情報がAランクと決定し、普
通モードが選択された場合にはAランクとBランクの
み、すなわち、ノズル位置情報がAA,AB,BA,B
Bのいずれかのランクかつドットサイズ情報がA,Bの
いずれかのランクと決定し、高速モードが選択された場
合にはA〜C全てのランクと決定する。なお、ドットの
サイズを変更可能なプリンタを使用する場合には、図1
0で示したように、例えばドットサイズ情報D5のラン
クを大中小ドット別に決定すればよい。ランクを決定す
ると、決定されたランクに合致したノズルを選択する処
理を行う(S215)。例えば、普通モードが選択入力
された場合、ばらつき情報からCランクのノズルを除い
たノズルを選択する。図7の例では、Y#5ノズルとM
#6ノズルがドットサイズ情報についてCランクであ
り、C#7ノズルがノズル位置情報の横方向についてC
ランクであり、K#8ノズルがノズル位置情報の縦方向
についてCランクであるので、これらのノズルを除いた
ノズルを選択する。このように、本実施形態では、ずれ
量の絶対値が所定の基準値以下またはより小となるノズ
ルを複数のノズルの中から選択することになる。
【0058】ノズルを選択すると、選択されたノズルの
みを使用して印刷可能であるか否かを判断する(S22
0)。例えば、副走査方向の位置が同じであるYMCK
のノズルをひと組とするとき、全ての組の中に選択され
なかったノズルが存在する場合に条件不成立とし、S2
05に戻る。一方、選択されたノズルのみを使用して印
刷可能であると判断した場合、印刷制御手段により、印
刷させる画像を表現する画像データを入力する(S22
5)。入力する画像データは、図示しないデジタルカメ
ラやスキャナ等にて取り込まれた画像のデータや、FD
16a等に記録した画像データ等がある。なお、データ
全体を一括して読み込む必要はなく、部分的に読み込む
ようにしてもよいし、データの受け渡しに利用されるバ
ッファ領域を表すポインタの受け渡しだけであってもよ
い。
みを使用して印刷可能であるか否かを判断する(S22
0)。例えば、副走査方向の位置が同じであるYMCK
のノズルをひと組とするとき、全ての組の中に選択され
なかったノズルが存在する場合に条件不成立とし、S2
05に戻る。一方、選択されたノズルのみを使用して印
刷可能であると判断した場合、印刷制御手段により、印
刷させる画像を表現する画像データを入力する(S22
5)。入力する画像データは、図示しないデジタルカメ
ラやスキャナ等にて取り込まれた画像のデータや、FD
16a等に記録した画像データ等がある。なお、データ
全体を一括して読み込む必要はなく、部分的に読み込む
ようにしてもよいし、データの受け渡しに利用されるバ
ッファ領域を表すポインタの受け渡しだけであってもよ
い。
【0059】入力する画像データには様々な種類がある
ため、広域RGB色空間内の256階調のRGBデータ
に変換するとともに、プリンタ20の解像度に合わせて
画像データの解像度を変換する(S230)。ここで、
画像データが印刷解像度よりも低い場合には線形補間に
より隣接する画像データの間に新たなデータを生成し、
画像データが印刷解像度よりも高い場合には、一定の割
合でデータを間引く。その後、LUTを参照して、画像
データを構成する各画素のRGBからなる階調データを
CYMKからなる階調データに変換する(S235)。
色変換後、ハーフトーン処理により256階調のCYM
Kデータを二値化する(S240)。そして、ラスタラ
イズ処理により2階調のCYMKデータを並べ替え(S
245)、CYMKデータをプリンタ20に対して出力
し(S250)、本フローを終了する。
ため、広域RGB色空間内の256階調のRGBデータ
に変換するとともに、プリンタ20の解像度に合わせて
画像データの解像度を変換する(S230)。ここで、
画像データが印刷解像度よりも低い場合には線形補間に
より隣接する画像データの間に新たなデータを生成し、
画像データが印刷解像度よりも高い場合には、一定の割
合でデータを間引く。その後、LUTを参照して、画像
データを構成する各画素のRGBからなる階調データを
CYMKからなる階調データに変換する(S235)。
色変換後、ハーフトーン処理により256階調のCYM
Kデータを二値化する(S240)。そして、ラスタラ
イズ処理により2階調のCYMKデータを並べ替え(S
245)、CYMKデータをプリンタ20に対して出力
し(S250)、本フローを終了する。
【0060】図14は、上記ラスタライズ処理の詳細を
フローチャートにより示している。なお、Y#5、M#
6、C#7、K#8ノズル以外のノズルが選択された場
合を例として説明する。まず、ハーフトーン処理後のC
MYKデータに基づいて、選択されたノズルのみを使用
させて対応する区分領域(図5のR2)にインクのドッ
トを形成させるデータを作成する(S305)。ここ
で、Y#5、M#6、C#7、K#8ノズルを使用しな
いため、図15に示すように、プリンタ20はタイミン
グt1にてY#5、M#6、C#7、K#8ノズル以外の
ノズル全てを用いて区分領域r1〜r8にインクのドッ
トを形成させるように、ハーフトーン処理後のCMYK
データを並べ替えたデータを作成する。すなわち、Y#
5、M#6、C#7、K#8ノズル以外のノズル用のラ
スタデータについては従来と同様に作成するが、Y#
5、M#6、C#7、K#8ノズル用のラスタデータは
作成しない。なお、図中「×」を付した箇所のノズルは
選択されなかったノズルを表してあり、YMCKを付し
た箇所のノズルはインクを吐出させるノズルを表してい
る。プリンタ20は、ラスタライズ処理後のCMYKデ
ータを入手すると、まず区分領域r1〜r8の一番上の
ラスタに対して印刷ヘッドを図の右方向に主走査させな
がら上記選択された全ノズルからCMYKデータに従っ
てインクを印刷用紙上に吐出してドットを形成させる。
以後、印刷用紙を1/720inchずつ紙送りし、印刷ヘ
ッドを主走査させながら区分領域r1〜r8における二
行目から四行目のラスタにCMYKデータに従ってドッ
トを形成させる。この段階では、区分領域r5のYイン
ク、区分領域r6のMインク、区分領域r7のCイン
ク、区分領域r8のKインクについてはドットが形成さ
れないことになる。
フローチャートにより示している。なお、Y#5、M#
6、C#7、K#8ノズル以外のノズルが選択された場
合を例として説明する。まず、ハーフトーン処理後のC
MYKデータに基づいて、選択されたノズルのみを使用
させて対応する区分領域(図5のR2)にインクのドッ
トを形成させるデータを作成する(S305)。ここ
で、Y#5、M#6、C#7、K#8ノズルを使用しな
いため、図15に示すように、プリンタ20はタイミン
グt1にてY#5、M#6、C#7、K#8ノズル以外の
ノズル全てを用いて区分領域r1〜r8にインクのドッ
トを形成させるように、ハーフトーン処理後のCMYK
データを並べ替えたデータを作成する。すなわち、Y#
5、M#6、C#7、K#8ノズル以外のノズル用のラ
スタデータについては従来と同様に作成するが、Y#
5、M#6、C#7、K#8ノズル用のラスタデータは
作成しない。なお、図中「×」を付した箇所のノズルは
選択されなかったノズルを表してあり、YMCKを付し
た箇所のノズルはインクを吐出させるノズルを表してい
る。プリンタ20は、ラスタライズ処理後のCMYKデ
ータを入手すると、まず区分領域r1〜r8の一番上の
ラスタに対して印刷ヘッドを図の右方向に主走査させな
がら上記選択された全ノズルからCMYKデータに従っ
てインクを印刷用紙上に吐出してドットを形成させる。
以後、印刷用紙を1/720inchずつ紙送りし、印刷ヘ
ッドを主走査させながら区分領域r1〜r8における二
行目から四行目のラスタにCMYKデータに従ってドッ
トを形成させる。この段階では、区分領域r5のYイン
ク、区分領域r6のMインク、区分領域r7のCイン
ク、区分領域r8のKインクについてはドットが形成さ
れないことになる。
【0061】S305終了後、ドットが形成されないこ
とになる区分領域にドットを形成させることが可能とな
る最大の移送量となるように紙送り量を決定し、プリン
タ20に送出するデータに含める(S310)。図15
の例では、S305の処理ではドットが形成されない区
分領域のうち紙送り方向における最も下流側の区分領域
は「r5」であるので、#1ノズルが区分領域r5の位
置となるように紙送り量を決定する。ここで、紙送り量
yは、移送させる区分領域の数をxとすると、以下の式
により決定することができる。 y=(4x−3)/720(inch) ・・・(1) 例えば、#1ノズルを区分領域r1から区分領域r5に
移送させるときには、移送させる区分領域の数は4であ
るので、紙送り量は(4×4−3)/720=13/7
20inchとなる。
とになる区分領域にドットを形成させることが可能とな
る最大の移送量となるように紙送り量を決定し、プリン
タ20に送出するデータに含める(S310)。図15
の例では、S305の処理ではドットが形成されない区
分領域のうち紙送り方向における最も下流側の区分領域
は「r5」であるので、#1ノズルが区分領域r5の位
置となるように紙送り量を決定する。ここで、紙送り量
yは、移送させる区分領域の数をxとすると、以下の式
により決定することができる。 y=(4x−3)/720(inch) ・・・(1) 例えば、#1ノズルを区分領域r1から区分領域r5に
移送させるときには、移送させる区分領域の数は4であ
るので、紙送り量は(4×4−3)/720=13/7
20inchとなる。
【0062】プリンタ20は、紙送り量のデータを入手
すると、タイミングt2にて紙送り機構27bにより印刷
用紙を紙送り方向に13/720inch紙送りすることに
なる。すると、選択されなかったY#5ノズルに対応す
る区分領域r5については、選択されたY#1ノズルを
使用させてインクのドットを形成することが可能とな
る。むろん、印刷用紙を移送させるにあたり、選択され
たノズルを使用させてドットを形成することが可能とな
る最大の移送量となるようにする以外にも種々の紙送り
を実行させることが可能であり、例えば、選択されたノ
ズルを使用させてドットを形成することが可能となる最
小の移送量となるようにしてもよい。
すると、タイミングt2にて紙送り機構27bにより印刷
用紙を紙送り方向に13/720inch紙送りすることに
なる。すると、選択されなかったY#5ノズルに対応す
る区分領域r5については、選択されたY#1ノズルを
使用させてインクのドットを形成することが可能とな
る。むろん、印刷用紙を移送させるにあたり、選択され
たノズルを使用させてドットを形成することが可能とな
る最大の移送量となるようにする以外にも種々の紙送り
を実行させることが可能であり、例えば、選択されたノ
ズルを使用させてドットを形成することが可能となる最
小の移送量となるようにしてもよい。
【0063】S310終了後、ハーフトーン処理後のC
MYKデータに基づいて、ドットが形成されないことに
なる区分領域に上記選択されたノズルを使用させてドッ
トを形成させるデータを作成する(S315)。すなわ
ち、タイミングt3にてY#1、M#2、C#3、K#4
ノズルを用いて、選択されなかったY#5、M#6、C
#7、K#8ノズルに対応する区分領域r5〜r8につ
いてドットを形成させるようにCMYKデータを並べ替
える。本実施形態では、Y#5、M#6、C#7、K#
8ノズル以外の#5〜#8ノズルを用いて区分領域r9
〜r12にもドットを形成させるようにしている。言い
換えると、Y#1、M#2、C#3、K#4ノズル用の
ラスタデータと、Y#5、M#6、C#7、K#8ノズ
ル以外の#5〜#8ノズル用のラスタデータとを作成
し、Y#1、M#2、C#3、K#4ノズル以外の#1
〜#4ノズル用のラスタデータと、Y#5、M#6、C
#7、K#8ノズル用のラスタデータの作成を行わな
い。プリンタ20は、CMYKデータを入手すると、区
分領域r5〜r12の一番上のラスタに対して印刷ヘッ
ドを主走査させながら上記使用させるノズルからインク
を印刷用紙上に吐出してドットを形成させ、以後、印刷
用紙を1/720inchずつ紙送りさせ、印刷ヘッドを主
走査させながら区分領域r5〜r12における二行目か
ら四行目のラスタにドットを形成させる。この段階で、
区分領域r1〜r8全てにドットが形成されるととも
に、区分領域r9のYインク、区分領域r10のMイン
ク、区分領域r11のCインク、区分領域r12のKイ
ンクについてはドットが形成されないことになる。
MYKデータに基づいて、ドットが形成されないことに
なる区分領域に上記選択されたノズルを使用させてドッ
トを形成させるデータを作成する(S315)。すなわ
ち、タイミングt3にてY#1、M#2、C#3、K#4
ノズルを用いて、選択されなかったY#5、M#6、C
#7、K#8ノズルに対応する区分領域r5〜r8につ
いてドットを形成させるようにCMYKデータを並べ替
える。本実施形態では、Y#5、M#6、C#7、K#
8ノズル以外の#5〜#8ノズルを用いて区分領域r9
〜r12にもドットを形成させるようにしている。言い
換えると、Y#1、M#2、C#3、K#4ノズル用の
ラスタデータと、Y#5、M#6、C#7、K#8ノズ
ル以外の#5〜#8ノズル用のラスタデータとを作成
し、Y#1、M#2、C#3、K#4ノズル以外の#1
〜#4ノズル用のラスタデータと、Y#5、M#6、C
#7、K#8ノズル用のラスタデータの作成を行わな
い。プリンタ20は、CMYKデータを入手すると、区
分領域r5〜r12の一番上のラスタに対して印刷ヘッ
ドを主走査させながら上記使用させるノズルからインク
を印刷用紙上に吐出してドットを形成させ、以後、印刷
用紙を1/720inchずつ紙送りさせ、印刷ヘッドを主
走査させながら区分領域r5〜r12における二行目か
ら四行目のラスタにドットを形成させる。この段階で、
区分領域r1〜r8全てにドットが形成されるととも
に、区分領域r9のYインク、区分領域r10のMイン
ク、区分領域r11のCインク、区分領域r12のKイ
ンクについてはドットが形成されないことになる。
【0064】S315終了後、印刷しようとする全領域
の中にドットを形成していないことになる領域があるか
否かを判断する(S320)。ドット未形成の領域が存
在する場合にはS310に戻り、順次、紙送り量を決定
してドット未形成の区分領域にドットを形成させるデー
タを作成する。図15のタイミングt3まで終了させるデ
ータが作成されているときには、ドットが形成されない
区分領域のうち紙送り方向における最も下流側の区分領
域は「r9」であるので、#1ノズルが区分領域r5か
ら区分領域r9まで移動するように紙送り量を決定する
(タイミングt4に相当)。そして、ドットが形成されな
いことになる区分領域に上記選択されたノズルを使用さ
せてドットを形成させるデータを作成する(タイミング
t5に相当)。このようにして印刷しようとする全領域に
ドットを形成させるデータを作成すると、S320にて
ドット未形成の領域は存在しないと判断することにな
り、本フローを終了する。すると、作成されたCMYK
データは図13のS250にてプリンタ20に対して出
力されるので、プリンタ20は、選択されたノズルのみ
を使用してインクを印刷用紙上に吐出して印刷を行うこ
とになる。そして、ドット未形成の区分領域にドットを
形成させることが可能となる最大の移送量となるような
紙送りが行われることにより、選択されたノズルのみを
使用させて比較的高速にて印刷を実行させることができ
る。
の中にドットを形成していないことになる領域があるか
否かを判断する(S320)。ドット未形成の領域が存
在する場合にはS310に戻り、順次、紙送り量を決定
してドット未形成の区分領域にドットを形成させるデー
タを作成する。図15のタイミングt3まで終了させるデ
ータが作成されているときには、ドットが形成されない
区分領域のうち紙送り方向における最も下流側の区分領
域は「r9」であるので、#1ノズルが区分領域r5か
ら区分領域r9まで移動するように紙送り量を決定する
(タイミングt4に相当)。そして、ドットが形成されな
いことになる区分領域に上記選択されたノズルを使用さ
せてドットを形成させるデータを作成する(タイミング
t5に相当)。このようにして印刷しようとする全領域に
ドットを形成させるデータを作成すると、S320にて
ドット未形成の領域は存在しないと判断することにな
り、本フローを終了する。すると、作成されたCMYK
データは図13のS250にてプリンタ20に対して出
力されるので、プリンタ20は、選択されたノズルのみ
を使用してインクを印刷用紙上に吐出して印刷を行うこ
とになる。そして、ドット未形成の区分領域にドットを
形成させることが可能となる最大の移送量となるような
紙送りが行われることにより、選択されたノズルのみを
使用させて比較的高速にて印刷を実行させることができ
る。
【0065】ここで、印刷に使用されるノズルは、ノズ
ルのそれぞれについてノズルの位置のずれ量を段階的に
表す情報や、ノズルから吐出されるインクにより形成さ
れるドットの大きさのずれ量を段階的に表す情報が反映
されて選択されたノズルである。従って、各ノズルの位
置のばらつきや、吐出インクにより形成されるドットの
大きさのばらつきが考慮され、各プリンタのそれぞれに
ついて思い通りの色を再現させることが可能となる。ま
た、異なるプリンタで同じようなばらつきとなっている
ノズルを選択することができるので、プリンタ毎に印刷
用紙上に現れる色の違いを解消することが可能となり、
プリンタ間で一様な印刷を実行させることが可能とな
る。さらに、ユーザは印刷モードを選択することにより
ノズルのずれの程度を選択することができ、より思い通
りの印刷を実行させることができるので、本印刷制御装
置は便利である。その際、高画質モードあるいは普通モ
ードを選択することにより、ノズルの位置のずれ量の絶
対値やドットサイズのずれ量の絶対値が小さいノズル、
言い換えると、ずれの少ないノズルが選択されるので、
印刷用紙上に現れる色の再現性を向上させ、印刷される
画像の画質をより高画質化させることが可能となる。
ルのそれぞれについてノズルの位置のずれ量を段階的に
表す情報や、ノズルから吐出されるインクにより形成さ
れるドットの大きさのずれ量を段階的に表す情報が反映
されて選択されたノズルである。従って、各ノズルの位
置のばらつきや、吐出インクにより形成されるドットの
大きさのばらつきが考慮され、各プリンタのそれぞれに
ついて思い通りの色を再現させることが可能となる。ま
た、異なるプリンタで同じようなばらつきとなっている
ノズルを選択することができるので、プリンタ毎に印刷
用紙上に現れる色の違いを解消することが可能となり、
プリンタ間で一様な印刷を実行させることが可能とな
る。さらに、ユーザは印刷モードを選択することにより
ノズルのずれの程度を選択することができ、より思い通
りの印刷を実行させることができるので、本印刷制御装
置は便利である。その際、高画質モードあるいは普通モ
ードを選択することにより、ノズルの位置のずれ量の絶
対値やドットサイズのずれ量の絶対値が小さいノズル、
言い換えると、ずれの少ないノズルが選択されるので、
印刷用紙上に現れる色の再現性を向上させ、印刷される
画像の画質をより高画質化させることが可能となる。
【0066】ところで、プリンタが異なると選択される
ノズルも違ってくるが、本印刷制御装置は選択される様
々なパターンのノズルにより印刷を実行させることが可
能である。例えば、#1ノズルが選択されない場合があ
るが、この場合には、図16に示すように、YMCK全
てが選択された#2ノズルが区分領域r1の位置となる
ように最初の紙送り量を決定し、印刷を実行させるよう
にすればよい。なお、同図は、Y#1、Y#3、Y#4
ノズル以外のノズルが選択された場合の印刷ヘッドの動
きとノズルの使用状態を示している。
ノズルも違ってくるが、本印刷制御装置は選択される様
々なパターンのノズルにより印刷を実行させることが可
能である。例えば、#1ノズルが選択されない場合があ
るが、この場合には、図16に示すように、YMCK全
てが選択された#2ノズルが区分領域r1の位置となる
ように最初の紙送り量を決定し、印刷を実行させるよう
にすればよい。なお、同図は、Y#1、Y#3、Y#4
ノズル以外のノズルが選択された場合の印刷ヘッドの動
きとノズルの使用状態を示している。
【0067】まず、ハーフトーン処理後のCMYKデー
タに基づいて、タイミングt11 にてY#3、Y#4ノズ
ル以外の#2〜#8ノズルを用いて区分領域r1〜r7
にインクのドットを形成させるデータを作成する。すな
わち、ハーフトーン処理後のCMYKデータからY#
3、Y#4ノズル以外の#2〜#8ノズル用のラスタデ
ータを作成するが、CMYK#1、Y#3、Y#4ノズ
ル用のラスタデータは作成しない。次に、ドット未形成
の区分領域にドットを形成させることが可能となる最大
の移送量となるように紙送り量を決定する。すなわち、
ドット未形成の区分領域のうち紙送り方向における最も
下流側の区分領域は「r2」であるので、#2ノズルが
区分領域r2の位置となるように紙送り量を決定する。
ここでは、上記演算式(1)により、紙送り量を1/7
20inchと決定する。そして、ドットが形成されないこ
とになる区分領域に上記選択されたノズルを使用させて
ドットを形成させるデータを作成する。すなわち、タイ
ミングt12 にて、Y#2ノズルを用いて区分領域r2に
ついてYのドットを形成させるとともに、#8ノズルを
用いて区分領域r8にもドットを形成させるデータを作
成する。
タに基づいて、タイミングt11 にてY#3、Y#4ノズ
ル以外の#2〜#8ノズルを用いて区分領域r1〜r7
にインクのドットを形成させるデータを作成する。すな
わち、ハーフトーン処理後のCMYKデータからY#
3、Y#4ノズル以外の#2〜#8ノズル用のラスタデ
ータを作成するが、CMYK#1、Y#3、Y#4ノズ
ル用のラスタデータは作成しない。次に、ドット未形成
の区分領域にドットを形成させることが可能となる最大
の移送量となるように紙送り量を決定する。すなわち、
ドット未形成の区分領域のうち紙送り方向における最も
下流側の区分領域は「r2」であるので、#2ノズルが
区分領域r2の位置となるように紙送り量を決定する。
ここでは、上記演算式(1)により、紙送り量を1/7
20inchと決定する。そして、ドットが形成されないこ
とになる区分領域に上記選択されたノズルを使用させて
ドットを形成させるデータを作成する。すなわち、タイ
ミングt12 にて、Y#2ノズルを用いて区分領域r2に
ついてYのドットを形成させるとともに、#8ノズルを
用いて区分領域r8にもドットを形成させるデータを作
成する。
【0068】この段階で、区分領域r3のYのドットは
形成されていない。そこで、#2ノズルが区分領域r3
の位置となるように紙送り量(1/720inch)を決定
し、タイミングt13 にて、Y#2ノズルを用いて区分領
域r3についてYのドットを形成させるとともに、#8
ノズルを用いて区分領域r9にもドットを形成させるデ
ータを作成する。すると、区分領域r1〜r9全てにド
ットが形成されるので、#2ノズルが区分領域r10の
位置となるように紙送り量(25/720inch)を決定
し、タイミングt14 にて、Y#3、Y#4以外の#2〜
#8ノズルを用いて区分領域r10〜r16にインクの
ドットを形成させるデータを作成する。以後、タイミン
グt12 〜t14 と同様の紙送りとインクを吐出させるノズ
ルを決定してデータを作成する処理を繰り返すことによ
り、印刷しようとする全領域にドットを形成させるデー
タを作成することができる。
形成されていない。そこで、#2ノズルが区分領域r3
の位置となるように紙送り量(1/720inch)を決定
し、タイミングt13 にて、Y#2ノズルを用いて区分領
域r3についてYのドットを形成させるとともに、#8
ノズルを用いて区分領域r9にもドットを形成させるデ
ータを作成する。すると、区分領域r1〜r9全てにド
ットが形成されるので、#2ノズルが区分領域r10の
位置となるように紙送り量(25/720inch)を決定
し、タイミングt14 にて、Y#3、Y#4以外の#2〜
#8ノズルを用いて区分領域r10〜r16にインクの
ドットを形成させるデータを作成する。以後、タイミン
グt12 〜t14 と同様の紙送りとインクを吐出させるノズ
ルを決定してデータを作成する処理を繰り返すことによ
り、印刷しようとする全領域にドットを形成させるデー
タを作成することができる。
【0069】(5)第二の実施形態:本発明の印刷制御
プログラムを実行可能な印刷制御装置と周辺装置は、様
々な構成が可能である。例えば、プリンタは、コンピュ
ータと一体化されたものであってもよいし、単色画像の
みを印刷する専用品であってもよい。上述したフローに
ついては、PC内で実行する以外にも、プリンタのファ
ームウェアで実行する等、一部または全部をプリンタあ
るいは専用の画像出力機器で実行するようにしてもよ
い。また、複数のノズル別のばらつきを表すばらつき情
報は、印刷装置個別に設けられてもよいし、印刷ヘッド
の製造ロット別に設けられてもよい。同一ロット内のば
らつきが少ない場合には、同一ロット内でばらつき情報
を作成するサンプルを一つあるいは少数選択することに
より、ばらつき情報を作成する作業を軽減させることが
可能となる。
プログラムを実行可能な印刷制御装置と周辺装置は、様
々な構成が可能である。例えば、プリンタは、コンピュ
ータと一体化されたものであってもよいし、単色画像の
みを印刷する専用品であってもよい。上述したフローに
ついては、PC内で実行する以外にも、プリンタのファ
ームウェアで実行する等、一部または全部をプリンタあ
るいは専用の画像出力機器で実行するようにしてもよ
い。また、複数のノズル別のばらつきを表すばらつき情
報は、印刷装置個別に設けられてもよいし、印刷ヘッド
の製造ロット別に設けられてもよい。同一ロット内のば
らつきが少ない場合には、同一ロット内でばらつき情報
を作成するサンプルを一つあるいは少数選択することに
より、ばらつき情報を作成する作業を軽減させることが
可能となる。
【0070】また、図15で示したようにY#5、M#
6、C#7、K#8ノズル以外のノズルが選択された場
合、タイミングt3では#5〜#8ノズルを使用せずに区
分領域r5〜r8のドットを形成させるようにしてもよ
い。この場合、タイミングt5では、#5、M#6、C#
7、K#8ノズル以外の全ノズルを用いて区分領域r9
〜r16のドットを形成させるようにすれば、以後、ハ
ーフトーン処理後のCMYKデータに基づいてタイミン
グt2〜t5の動作を繰り返すようなデータを作成すること
により、全領域のドットを形成させることができる。
6、C#7、K#8ノズル以外のノズルが選択された場
合、タイミングt3では#5〜#8ノズルを使用せずに区
分領域r5〜r8のドットを形成させるようにしてもよ
い。この場合、タイミングt5では、#5、M#6、C#
7、K#8ノズル以外の全ノズルを用いて区分領域r9
〜r16のドットを形成させるようにすれば、以後、ハ
ーフトーン処理後のCMYKデータに基づいてタイミン
グt2〜t5の動作を繰り返すようなデータを作成すること
により、全領域のドットを形成させることができる。
【0071】さらに、副走査方向の位置が同じであるY
MCKのノズルをひと組とするとき、選択されなかった
ノズルが存在する組のノズルの使用を中止させるように
してもよい。図17は、第二の実施形態にかかる印刷制
御装置が行うラスタライズ処理をフローチャートにより
示している。なお、印刷ヘッドは、図6で示したよう
に、印刷用紙の紙送り方向に所定間隔で配列された#1
〜#8ノズルを有するものとし、図18に示すように、
Y#5、M#6、C#7、K#8ノズル以外のノズルが
選択されたものとする。まず、選択されなかったノズル
のうち、紙送り方向における最も下流側のノズルと最も
上流側のノズルを特定する(S405)。図18の例で
は、最も下流側のノズルはY#5ノズルと特定され、最
も上流側のノズルはK#8ノズルと特定される。
MCKのノズルをひと組とするとき、選択されなかった
ノズルが存在する組のノズルの使用を中止させるように
してもよい。図17は、第二の実施形態にかかる印刷制
御装置が行うラスタライズ処理をフローチャートにより
示している。なお、印刷ヘッドは、図6で示したよう
に、印刷用紙の紙送り方向に所定間隔で配列された#1
〜#8ノズルを有するものとし、図18に示すように、
Y#5、M#6、C#7、K#8ノズル以外のノズルが
選択されたものとする。まず、選択されなかったノズル
のうち、紙送り方向における最も下流側のノズルと最も
上流側のノズルを特定する(S405)。図18の例で
は、最も下流側のノズルはY#5ノズルと特定され、最
も上流側のノズルはK#8ノズルと特定される。
【0072】次に、特定した両ノズルのうち、紙送り方
向における印刷ヘッドの端から遠いほうのノズルを特定
する(S410)。ここで、ノズル番号をNで表すと
き、(N−4.5)の絶対値が小さくなるほうのノズル
が印刷ヘッドの端から遠いほうのノズルとなる。従っ
て、図18の例では、印刷ヘッドの端から遠いほうのノ
ズルはY#5ノズルと特定することになる。その後、特
定されたノズルは最も下流側のノズルであったか否かを
判断する(S415)。条件成立の場合には、紙送り方
向の最も上流側のYMCK全ノズルから、S410で特
定された上記選択されなかったノズルのうち紙送り方向
の最も下流側のノズルを含むYMCK全ノズルまでの使
用を中止させる情報を作成し(S420)、S430に
進む。一方、条件不成立の場合には、紙送り方向の最も
下流側のYMCK全ノズルから、S410で特定された
上記選択されなかったノズルのうち紙送り方向の最も上
流側のノズルを含むYMCK全ノズルまでの使用を中止
させる情報を作成し(S425)、S430に進む。上
述した例では、特定されたY#5ノズルは最も下流側の
ノズルであったので、S420にてCMYK#8〜#5
ノズル全ての使用を中止させる情報を作成することにな
る。なお、YMCK#6ノズルやYMCK#7ノズルが
全て選択されたノズルであっても、YMCK#5ノズル
のいずれかが選択されていなければ#6ノズルや#7ノ
ズルは使用されないことになる。
向における印刷ヘッドの端から遠いほうのノズルを特定
する(S410)。ここで、ノズル番号をNで表すと
き、(N−4.5)の絶対値が小さくなるほうのノズル
が印刷ヘッドの端から遠いほうのノズルとなる。従っ
て、図18の例では、印刷ヘッドの端から遠いほうのノ
ズルはY#5ノズルと特定することになる。その後、特
定されたノズルは最も下流側のノズルであったか否かを
判断する(S415)。条件成立の場合には、紙送り方
向の最も上流側のYMCK全ノズルから、S410で特
定された上記選択されなかったノズルのうち紙送り方向
の最も下流側のノズルを含むYMCK全ノズルまでの使
用を中止させる情報を作成し(S420)、S430に
進む。一方、条件不成立の場合には、紙送り方向の最も
下流側のYMCK全ノズルから、S410で特定された
上記選択されなかったノズルのうち紙送り方向の最も上
流側のノズルを含むYMCK全ノズルまでの使用を中止
させる情報を作成し(S425)、S430に進む。上
述した例では、特定されたY#5ノズルは最も下流側の
ノズルであったので、S420にてCMYK#8〜#5
ノズル全ての使用を中止させる情報を作成することにな
る。なお、YMCK#6ノズルやYMCK#7ノズルが
全て選択されたノズルであっても、YMCK#5ノズル
のいずれかが選択されていなければ#6ノズルや#7ノ
ズルは使用されないことになる。
【0073】S430では、使用を中止させるノズルの
情報を参照して、使用を中止していないノズル、すなわ
ち、使用するノズルに対応する区分領域に、ハーフトー
ン処理後のCMYKデータに基づくインクドットを形成
させるデータを作成する。図18の例では、使用させる
ノズルはYMCK#1〜#4のノズルとなり、4回の主
走査にて区分領域r1〜r4の全てにドットを形成させ
ることになる(タイミングt21 に相当)。言い換える
と、ハーフトーン処理後のCMYKデータからYMCK
#1〜#4ノズル用のラスタデータを作成するが、YM
CK#5〜#8ノズル用のラスタデータは作成しないこ
とになる。S430終了後、紙送り量を決定し、プリン
タ20に送出するデータに含める(S435)。この段
階では、区分領域r1〜r4の全てにドットを形成させ
ているので、#1ノズルが区分領域r5の位置となるよ
うに紙送り量(13/720inch)を決定する(タイミ
ングt22 に相当)。
情報を参照して、使用を中止していないノズル、すなわ
ち、使用するノズルに対応する区分領域に、ハーフトー
ン処理後のCMYKデータに基づくインクドットを形成
させるデータを作成する。図18の例では、使用させる
ノズルはYMCK#1〜#4のノズルとなり、4回の主
走査にて区分領域r1〜r4の全てにドットを形成させ
ることになる(タイミングt21 に相当)。言い換える
と、ハーフトーン処理後のCMYKデータからYMCK
#1〜#4ノズル用のラスタデータを作成するが、YM
CK#5〜#8ノズル用のラスタデータは作成しないこ
とになる。S430終了後、紙送り量を決定し、プリン
タ20に送出するデータに含める(S435)。この段
階では、区分領域r1〜r4の全てにドットを形成させ
ているので、#1ノズルが区分領域r5の位置となるよ
うに紙送り量(13/720inch)を決定する(タイミ
ングt22 に相当)。
【0074】S435終了後、印刷しようとする全領域
の中にドットを形成していないことになる領域があるか
否かを判断する(S440)。ドット未形成の領域が存
在する場合にはS430に戻り、YMCK#1〜#4ノ
ズルを使用して4区分領域の全てにドットを形成させ、
13/720inchの紙送りを実行させる処理を繰り返さ
せることになる。そして、印刷しようとする全領域にド
ットを形成させるデータを作成すると、S440にてド
ット未形成の領域は存在しないと判断することになり、
本フローを終了する。すると、作成されたCMYKデー
タは図13のS250にてプリンタ20に対して出力さ
れるので、プリンタ20は、使用を中止させたノズル以
外のノズルを使用して印刷を行うことになる。このよう
に、ある特定されたノズルから印刷ヘッドの端までのノ
ズルの使用を中止させるという簡易な構成としても、ば
らつき情報に基づいて選択されたノズルのみを使用して
印刷させることが可能である。
の中にドットを形成していないことになる領域があるか
否かを判断する(S440)。ドット未形成の領域が存
在する場合にはS430に戻り、YMCK#1〜#4ノ
ズルを使用して4区分領域の全てにドットを形成させ、
13/720inchの紙送りを実行させる処理を繰り返さ
せることになる。そして、印刷しようとする全領域にド
ットを形成させるデータを作成すると、S440にてド
ット未形成の領域は存在しないと判断することになり、
本フローを終了する。すると、作成されたCMYKデー
タは図13のS250にてプリンタ20に対して出力さ
れるので、プリンタ20は、使用を中止させたノズル以
外のノズルを使用して印刷を行うことになる。このよう
に、ある特定されたノズルから印刷ヘッドの端までのノ
ズルの使用を中止させるという簡易な構成としても、ば
らつき情報に基づいて選択されたノズルのみを使用して
印刷させることが可能である。
【0075】(6)第三の実施形態:また、図19に示
すフローチャートに従ってラスタライズ処理を行って
も、第二の実施形態と同様の印刷処理をプリンタに実行
させることができる。なお、印刷ヘッドは、図6で示し
たように、印刷用紙の紙送り方向に所定間隔で配列され
た#1〜#8ノズルを有するものとし、図18で示した
ように、Y#5、M#6、C#7、K#8ノズル以外の
ノズルが選択されたものとする。図19において、ま
ず、副走査方向の位置が同じであるYMCKのノズルを
ひと組として、選択されたノズルの組のうち、紙送り方
向に最も長く連続したノズルの組を特定する(S50
5)。図18の例では、#1〜#4ノズルが最も長く連
続したノズルの組となる。別の一例として、YMCK#
1とYMCK#6のいずれかのノズルが選択されなかっ
た場合には、#2〜#5ノズルが最も長く連続したノズ
ルの組となる。なお、単色のみの印刷を行うプリンタで
あれば、選択されたノズルのうち、紙送り方向に最も長
く連続したノズルを特定すればよい。次に、特定された
ノズルの組を使用させる情報を作成する(S510)。
すフローチャートに従ってラスタライズ処理を行って
も、第二の実施形態と同様の印刷処理をプリンタに実行
させることができる。なお、印刷ヘッドは、図6で示し
たように、印刷用紙の紙送り方向に所定間隔で配列され
た#1〜#8ノズルを有するものとし、図18で示した
ように、Y#5、M#6、C#7、K#8ノズル以外の
ノズルが選択されたものとする。図19において、ま
ず、副走査方向の位置が同じであるYMCKのノズルを
ひと組として、選択されたノズルの組のうち、紙送り方
向に最も長く連続したノズルの組を特定する(S50
5)。図18の例では、#1〜#4ノズルが最も長く連
続したノズルの組となる。別の一例として、YMCK#
1とYMCK#6のいずれかのノズルが選択されなかっ
た場合には、#2〜#5ノズルが最も長く連続したノズ
ルの組となる。なお、単色のみの印刷を行うプリンタで
あれば、選択されたノズルのうち、紙送り方向に最も長
く連続したノズルを特定すればよい。次に、特定された
ノズルの組を使用させる情報を作成する(S510)。
【0076】その後、使用させるノズルの情報を参照し
て、使用するノズルに対応する区分領域に、ハーフトー
ン処理後のCMYKデータに基づくインクドットを形成
させるラスタデータを作成する(S515)。図18の
例では、使用させるノズルはYMCK#1〜#4のノズ
ルであるので、4回の主走査にて区分領域r1〜r4の
全てにドットを形成させることになる(タイミングt21
に相当)。S515終了後、紙送り量を決定する(S5
20)。この段階では、区分領域r1〜r4の全てにド
ットを形成させているので、#1ノズルが区分領域r5
の位置となるように紙送り量(13/720inch)を決
定する(タイミングt22 に相当)。
て、使用するノズルに対応する区分領域に、ハーフトー
ン処理後のCMYKデータに基づくインクドットを形成
させるラスタデータを作成する(S515)。図18の
例では、使用させるノズルはYMCK#1〜#4のノズ
ルであるので、4回の主走査にて区分領域r1〜r4の
全てにドットを形成させることになる(タイミングt21
に相当)。S515終了後、紙送り量を決定する(S5
20)。この段階では、区分領域r1〜r4の全てにド
ットを形成させているので、#1ノズルが区分領域r5
の位置となるように紙送り量(13/720inch)を決
定する(タイミングt22 に相当)。
【0077】S520終了後、ドット未形成の領域があ
るか否かを判断する(S525)。ドット未形成の領域
が存在する場合にはS515に戻り、#1〜#4ノズル
を使用して4区分領域の全てにドットを形成させ、13
/720inchの紙送りを実行させる処理を繰り返させる
ことになる。そして、印刷しようとする全領域にドット
を形成させるデータを作成すると、本フローを終了す
る。すると、作成されたCMYKデータはプリンタ20
に対して出力されるので、プリンタ20は、使用させる
ノズルを使用して印刷を行うことになる。このように、
紙送り方向に最も長く連続したノズルの組のみを使用さ
せるという簡易な構成としても、ばらつき情報に基づい
て選択されたノズルのみを使用して印刷させることが可
能である。
るか否かを判断する(S525)。ドット未形成の領域
が存在する場合にはS515に戻り、#1〜#4ノズル
を使用して4区分領域の全てにドットを形成させ、13
/720inchの紙送りを実行させる処理を繰り返させる
ことになる。そして、印刷しようとする全領域にドット
を形成させるデータを作成すると、本フローを終了す
る。すると、作成されたCMYKデータはプリンタ20
に対して出力されるので、プリンタ20は、使用させる
ノズルを使用して印刷を行うことになる。このように、
紙送り方向に最も長く連続したノズルの組のみを使用さ
せるという簡易な構成としても、ばらつき情報に基づい
て選択されたノズルのみを使用して印刷させることが可
能である。
【0078】(7)第四の実施形態:なお、ノズルのば
らつきについて、各ノズルについての基準値よりもある
方向にずれやすい傾向がある場合、図9で示したノズル
位置情報D3やドット形成位置情報D4、図10で示し
たインク重量情報D6のように、ずれ量のプラスマイナ
スを考慮したランク分けが行われていると、色再現性を
向上させる際に好適である。図20は、第四の実施形態
にかかる印刷制御装置が行う処理をフローチャートによ
り示している。本フローは、図13で示したフローの代
わりに行われるものである。なお、ばらつき情報として
は、上記ドット形成位置情報D4とインク重量情報D6
が採用されているものとする。
らつきについて、各ノズルについての基準値よりもある
方向にずれやすい傾向がある場合、図9で示したノズル
位置情報D3やドット形成位置情報D4、図10で示し
たインク重量情報D6のように、ずれ量のプラスマイナ
スを考慮したランク分けが行われていると、色再現性を
向上させる際に好適である。図20は、第四の実施形態
にかかる印刷制御装置が行う処理をフローチャートによ
り示している。本フローは、図13で示したフローの代
わりに行われるものである。なお、ばらつき情報として
は、上記ドット形成位置情報D4とインク重量情報D6
が採用されているものとする。
【0079】まず、ノズル選択手段により、印刷インタ
ーフェイス画面を表示し、高画質モード、普通モード、
高速モードのうちのいずれかのモードの選択入力を受け
付ける(S605)。次に、選択入力された印刷モード
が高速モードであるか否かを判断する(S610)。高
画質モードあるいは普通モードが選択入力された場合に
はS615に進み、高速モードが選択入力された場合に
は全ノズルを使用させるためS615〜S635の処理
をスキップしてノズルを選択する処理を行わない。S6
15では、ドット形成位置情報とインク重量情報のそれ
ぞれについて、最も数の多いランクを特定する。例え
ば、図9で示したドット形成位置情報D4について、A
2ランクのノズルが最も多ければ、最も数の多いランク
をA2ランクと特定する。なお、A7ランクが特定され
た場合には、ドット形成位置のずれ量が大きいノズルが
多すぎると考えられるので、その旨のエラー表示を行う
ようにしてもよい。また、図10で示したインク重量情
報D6について、A3ランクのノズルが最も多ければ、
最も数の多いランクをA3ランクと特定する。
ーフェイス画面を表示し、高画質モード、普通モード、
高速モードのうちのいずれかのモードの選択入力を受け
付ける(S605)。次に、選択入力された印刷モード
が高速モードであるか否かを判断する(S610)。高
画質モードあるいは普通モードが選択入力された場合に
はS615に進み、高速モードが選択入力された場合に
は全ノズルを使用させるためS615〜S635の処理
をスキップしてノズルを選択する処理を行わない。S6
15では、ドット形成位置情報とインク重量情報のそれ
ぞれについて、最も数の多いランクを特定する。例え
ば、図9で示したドット形成位置情報D4について、A
2ランクのノズルが最も多ければ、最も数の多いランク
をA2ランクと特定する。なお、A7ランクが特定され
た場合には、ドット形成位置のずれ量が大きいノズルが
多すぎると考えられるので、その旨のエラー表示を行う
ようにしてもよい。また、図10で示したインク重量情
報D6について、A3ランクのノズルが最も多ければ、
最も数の多いランクをA3ランクと特定する。
【0080】その後、高画質モードが選択入力されたか
否かを判断する(S620)。高画質モードが選択入力
された場合には、印刷に使用させるノズルを選択するた
めのランクが既に特定されていることになり、S625
の処理をスキップする。一方、普通モードが選択入力さ
れた場合には、S615にて特定されたランクに隣接す
るランクを含めて、印刷に使用させるノズルを選択する
ためのランクを特定する(S625)。例えば、ドット
形成位置情報D4について最も数の多いランクがA2ラ
ンクである場合、隣接するランクはA1,A3ランクと
なる。なお、隣接するランクを特定する際には、A7ラ
ンクを含めないため、例えば最も数が多いランクがA6
ランクであった場合の隣接するランクはA5ランクのみ
となる。ランクを特定すると、特定されたランクに合致
したノズルを選択する処理を行う(S630)。上述し
た例では、高画質モードが選択入力された場合、ドット
形成位置情報D4がA2ランク、かつ、インク重量情報
D6がA3ランクであるノズルを選択する。普通モード
が選択入力された場合には、ドット形成位置情報D4が
A1〜A3ランク、かつ、インク重量情報D6がA2〜
A4ランクであるノズルを選択する。従って、複数のラ
ンクとして区分された範囲のうちドットの形成位置のず
れ量や吐出するインクの重量のずれ量が同じ範囲となる
ノズルを選択することになる。
否かを判断する(S620)。高画質モードが選択入力
された場合には、印刷に使用させるノズルを選択するた
めのランクが既に特定されていることになり、S625
の処理をスキップする。一方、普通モードが選択入力さ
れた場合には、S615にて特定されたランクに隣接す
るランクを含めて、印刷に使用させるノズルを選択する
ためのランクを特定する(S625)。例えば、ドット
形成位置情報D4について最も数の多いランクがA2ラ
ンクである場合、隣接するランクはA1,A3ランクと
なる。なお、隣接するランクを特定する際には、A7ラ
ンクを含めないため、例えば最も数が多いランクがA6
ランクであった場合の隣接するランクはA5ランクのみ
となる。ランクを特定すると、特定されたランクに合致
したノズルを選択する処理を行う(S630)。上述し
た例では、高画質モードが選択入力された場合、ドット
形成位置情報D4がA2ランク、かつ、インク重量情報
D6がA3ランクであるノズルを選択する。普通モード
が選択入力された場合には、ドット形成位置情報D4が
A1〜A3ランク、かつ、インク重量情報D6がA2〜
A4ランクであるノズルを選択する。従って、複数のラ
ンクとして区分された範囲のうちドットの形成位置のず
れ量や吐出するインクの重量のずれ量が同じ範囲となる
ノズルを選択することになる。
【0081】ノズルを選択すると、選択されたノズルの
みを使用して印刷可能であるか否かを判断する(S63
5)。印刷可能でないと判断した場合には、S605に
戻る。一方、選択されたノズルのみを使用して印刷可能
であると判断した場合、印刷制御手段により、図13で
示したS225〜S250と同じ処理を行い、選択され
たノズルのみをプリンタに使用させる印刷制御を行う。
すると、プリンタ20は、PC10から出力されるCM
YKデータを受信し、同CMYKデータに従って、選択
されたノズルのみを使用してインクを印刷用紙上に吐出
して印刷を行う。ここで、高画質モードや普通モードが
選択入力された場合、印刷に使用されるノズルは、ドッ
トの形成位置のずれや、吐出するインクの重量のずれが
同程度とされる。従って、形成されるドットにより印刷
用紙上に現れる色の再現性を向上させ、印刷物をより高
画質化させることが可能となる。
みを使用して印刷可能であるか否かを判断する(S63
5)。印刷可能でないと判断した場合には、S605に
戻る。一方、選択されたノズルのみを使用して印刷可能
であると判断した場合、印刷制御手段により、図13で
示したS225〜S250と同じ処理を行い、選択され
たノズルのみをプリンタに使用させる印刷制御を行う。
すると、プリンタ20は、PC10から出力されるCM
YKデータを受信し、同CMYKデータに従って、選択
されたノズルのみを使用してインクを印刷用紙上に吐出
して印刷を行う。ここで、高画質モードや普通モードが
選択入力された場合、印刷に使用されるノズルは、ドッ
トの形成位置のずれや、吐出するインクの重量のずれが
同程度とされる。従って、形成されるドットにより印刷
用紙上に現れる色の再現性を向上させ、印刷物をより高
画質化させることが可能となる。
【0082】なお、上述した第一〜第四の実施形態で
は、紙送り量の最小単位が紙送り方向におけるノズルの
ピッチの1/4であるプリンタを例にとって説明した
が、紙送り量の最小単位とノズルのピッチとを一致させ
ているプリンタであっても本発明を適用可能である。ま
た、インターレース処理により紙送りするプリンタであ
っても本発明を適用可能である。さらに、印刷用紙の紙
送り量の誤差を別途補正することにより、さらに色の再
現性を向上させ、印刷物をより高画質化させることがで
きる。本発明によると、種々の態様により、各印刷装置
のそれぞれについて思い通りの色を再現させることが可
能な印刷制御装置、印刷システム、印刷制御プログラム
およびその媒体を提供することができる。また、印刷制
御方法としても適用可能である。
は、紙送り量の最小単位が紙送り方向におけるノズルの
ピッチの1/4であるプリンタを例にとって説明した
が、紙送り量の最小単位とノズルのピッチとを一致させ
ているプリンタであっても本発明を適用可能である。ま
た、インターレース処理により紙送りするプリンタであ
っても本発明を適用可能である。さらに、印刷用紙の紙
送り量の誤差を別途補正することにより、さらに色の再
現性を向上させ、印刷物をより高画質化させることがで
きる。本発明によると、種々の態様により、各印刷装置
のそれぞれについて思い通りの色を再現させることが可
能な印刷制御装置、印刷システム、印刷制御プログラム
およびその媒体を提供することができる。また、印刷制
御方法としても適用可能である。
【図1】印刷制御装置と周辺装置とからなる印刷システ
ムの概略構成図である。
ムの概略構成図である。
【図2】プリンタのブロック構成をPCとともに示すブ
ロック構成図である。
ロック構成図である。
【図3】印刷ヘッドの構成の概略を一部断面視して示す
図である。
図である。
【図4】複数のノズルの配列を示す図である。
【図5】印刷用紙を基準としたときの印刷ヘッドの動き
を模式的に示す図である。
を模式的に示す図である。
【図6】ノズルのばらつきを模式的に示す図である。
【図7】ばらつき情報の構造を模式的に示す図である。
【図8】ノズル位置情報とドットサイズ情報の構造を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図9】ノズル位置情報とドット形成位置情報の構造を
模式的に示す図である。
模式的に示す図である。
【図10】ドットサイズ情報とインク重量情報の構造を
模式的に示す図である。
模式的に示す図である。
【図11】印刷制御装置の構成を模式的に示す図であ
る。
る。
【図12】ばらつき情報取得処理を示すフローチャート
である。
である。
【図13】印刷に使用するノズルを選択して印刷制御を
行う処理を示すフローチャートである。
行う処理を示すフローチャートである。
【図14】ラスタライズ処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図15】印刷ヘッドの動きとノズルの使用状態を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
【図16】印刷ヘッドの動きとノズルの使用状態を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
【図17】第二の実施形態におけるラスタライズ処理を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図18】印刷ヘッドの動きとノズルの使用状態を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
【図19】第三の実施形態におけるラスタライズ処理を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図20】第四の実施形態における印刷に使用するノズ
ルを選択する処理を示すフローチャートである。
ルを選択する処理を示すフローチャートである。
10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…ハードディスク
15…CD−ROMドライブ
17a〜e…インターフェイス
18a…ディスプレイ
18b…キーボード
18c…マウス
20…インクジェットプリンタ
22…ROM
22a…シリアルナンバー
25…印刷ヘッドユニット
26…ASIC
26a…ヘッド駆動部
27a…キャリッジ機構
27b…紙送り機構
28…印刷ヘッド
29…CSIC
29a…ばらつき情報
U1…ばらつき情報取得手段
U2…ノズル選択手段
U31…解像度変換部
U32…色変換部
U33…ハーフトーン処理部
U34…ラスタライズ処理部
D1,D3…ノズル位置情報
D2,D5…ドットサイズ情報
D4…ドット形成位置情報
D6…インク重量情報
R1…全領域
R2…区分領域
フロントページの続き
Fターム(参考) 2C056 EA07 EB08 EB59 EC08 EC12
EC34 EC35 EC41 EC70 EC72
EC76 FA03 FA04 FA10
2C057 AF23 AF30 AG15 AG44 AL36
AL38 AM15 AM25 AN01 AP81
BA03 BA13 BA14
Claims (14)
- 【請求項1】 複数のノズルからインクを印刷媒体上に
吐出して印刷を行う印刷装置に対し、印刷制御を行う印
刷制御装置であって、 上記複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについてのば
らつきを表すばらつき情報を取得するばらつき情報取得
手段と、 取得されたばらつき情報に基づいて上記複数のノズルの
中から印刷に使用させるノズルを選択するノズル選択手
段と、 上記印刷装置に対して上記選択されたノズルのみを使用
させる印刷制御を行う印刷制御手段とを具備することを
特徴とする印刷制御装置。 - 【請求項2】 上記ばらつき情報は、上記印刷装置に記
憶されており、 上記ばらつき情報取得手段は、上記印刷装置から上記ば
らつき情報を取得することを特徴とする請求項1に記載
の印刷制御装置。 - 【請求項3】 上記印刷装置は、当該印刷装置を識別可
能な識別データを記憶しており、 上記識別データとばらつき情報とを対応させて記憶した
記録媒体が設けられ、 上記ばらつき情報取得手段は、上記印刷装置から上記識
別データを取得し、上記記録媒体から同識別データに対
応するばらつき情報を検索して取得することを特徴とす
る請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷制御
装置。 - 【請求項4】 上記ばらつき情報は、上記複数のノズル
別に基準とする位置に対する同ノズルの位置のずれ量を
表すノズル位置情報、同複数のノズル別に上記印刷媒体
上における基準とする位置に対する上記吐出されるイン
クにより形成されるドットの位置のずれ量を表すドット
形成位置情報、同複数のノズル別に上記印刷媒体上にお
ける基準とするドットの大きさに対する上記吐出される
インクにより形成されるドットの大きさのずれ量を表す
ドットサイズ情報、同複数のノズル別に基準とするイン
クの重量に対する上記吐出されるインクの重量のずれ量
を表すインク重量情報、のうちのいずれかまたは組み合
わせとされていることを特徴とする請求項1〜請求項3
のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 【請求項5】 上記ノズル選択手段は、上記ずれ量の絶
対値が所定の基準値以下またはより小となるノズルを上
記複数のノズルの中から選択することを特徴とする請求
項4に記載の印刷制御装置。 - 【請求項6】 上記ばらつき情報は、上記複数のノズル
別に上記ずれ量を所定数の範囲に区分して表現する情報
とされ、 上記ノズル選択手段は、上記ずれ量が上記区分された範
囲のうち同じ範囲となるノズルを上記複数のノズルの中
から選択することを特徴とする請求項4に記載の印刷制
御装置。 - 【請求項7】 上記ばらつき情報は、上記複数のノズル
別に上記ずれ量を所定数の範囲に区分して表現する情報
とされ、 上記ノズル選択手段は、上記区分された範囲のうちのい
ずれかまたは組み合わせを選択する入力を受け付け、選
択された範囲となるノズルを上記複数のノズルの中から
選択することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれ
かに記載の印刷制御装置。 - 【請求項8】 上記複数のノズルは、上記印刷媒体の送
り方向に所定のピッチで配列され、 上記印刷装置は、上記印刷媒体を上記送り方向に上記ピ
ッチのn分の1(nは1以上の整数)間隔で移送可能で
あり、 上記印刷制御手段は、上記印刷媒体上に上記インクのド
ットを形成可能な全領域を上記送り方向に上記ピッチの
間隔毎の区分領域で表すとき、上記選択されたノズルの
みを使用させて対応する同区分領域に上記インクのドッ
トを形成させるとともに、上記ノズル選択手段にて選択
されなかったノズルに対応する同区分領域については同
選択されたノズルを使用させて上記インクのドットを形
成することが可能となる最大の移送量となるように上記
印刷媒体を上記送り方向に移送させながら同選択された
ノズルを使用させて上記インクのドットを形成させるこ
とを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
印刷制御装置。 - 【請求項9】 上記複数のノズルは、上記印刷媒体の送
り方向に所定間隔で配列され、 上記印刷制御手段は、上記送り方向の最も上流側のノズ
ルから上記ノズル選択手段にて選択されなかったノズル
のうち同送り方向の最も下流側のノズルまで、または、
上記送り方向の最も下流側のノズルから上記ノズル選択
手段にて選択されなかったノズルのうち同送り方向の最
も上流側のノズルまで、については使用を中止させる印
刷制御を上記印刷装置に対して行うことを特徴とする請
求項1〜請求項8のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 【請求項10】 上記複数のノズルは、上記印刷媒体の
送り方向に所定間隔で配列され、 上記印刷制御手段は、上記選択されたノズルのうち上記
送り方向に最も長く連続したノズルを使用させる印刷制
御を上記印刷装置に対して行うことを特徴とする請求項
1〜請求項9のいずれかに記載の印刷制御装置。 - 【請求項11】 複数のノズルからインクを印刷媒体上
に吐出して印刷を行う印刷装置に対し、印刷制御を行う
印刷制御方法であって、 上記複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについてのば
らつきを表すばらつき情報を取得するばらつき情報取得
工程と、 取得されたばらつき情報に基づいて上記複数のノズルの
中から印刷に使用させるノズルを選択するノズル選択工
程と、 上記印刷装置に対して上記選択されたノズルのみを使用
させる印刷制御を行う印刷制御工程とを具備することを
特徴とする印刷制御方法。 - 【請求項12】 複数のノズルからインクを印刷媒体上
に吐出して印刷を行う印刷システムであって、 上記複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについてのば
らつきを表すばらつき情報を取得するばらつき情報取得
手段と、 取得されたばらつき情報に基づいて上記複数のノズルの
中から印刷に使用するノズルを選択するノズル選択手段
と、 上記選択されたノズルのみを使用して印刷を行う印刷手
段とを具備することを特徴とする印刷システム。 - 【請求項13】 複数のノズルからインクを印刷媒体上
に吐出して印刷を行う印刷装置に対し、印刷制御を行う
機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムで
あって、 上記複数のノズル別に同ノズルのそれぞれについてのば
らつきを表すばらつき情報を取得するばらつき情報取得
機能と、 取得されたばらつき情報に基づいて上記複数のノズルの
中から印刷に使用させるノズルを選択するノズル選択機
能と、 上記印刷装置に対して上記選択されたノズルのみを使用
させる印刷制御を行う印刷制御機能とを実現させること
を特徴とする印刷制御プログラム。 - 【請求項14】 上記請求項13に記載の印刷制御プロ
グラムを記録した媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100197A JP2003291338A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100197A JP2003291338A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003291338A true JP2003291338A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29241272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002100197A Pending JP2003291338A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003291338A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006150257A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Konica Minolta Holdings Inc | 液体射出ヘッド及び液体射出装置 |
JP2006264054A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Seiko Epson Corp | 印刷システム、印刷方法及び印刷制御装置 |
JP2006264055A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Seiko Epson Corp | 印刷システム、印刷方法及び印刷制御装置 |
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JP2006306023A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-11-09 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 |
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JP2007090142A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | インキ吐出印刷装置及び印刷物の製造方法 |
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JP2010117448A (ja) * | 2008-11-11 | 2010-05-27 | Seiren Co Ltd | カラーフィルタの製造方法 |
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-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002100197A patent/JP2003291338A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4736766B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2011-07-27 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 |
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TWI471617B (zh) * | 2008-11-11 | 2015-02-01 | Seiren Co Ltd | 彩色濾光片之製造方法 |
KR101545532B1 (ko) | 2008-11-11 | 2015-08-19 | 세이렌가부시끼가이샤 | 컬러 필터의 제조 방법 |
JP2014534913A (ja) * | 2011-10-20 | 2014-12-25 | オセ−テクノロジーズ・ベー・ヴエーOce’−Nederland Besloten Vennootshap | インクジェット印刷法およびプリンター |
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