JP2006272860A - インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御プログラム、インクジェット記録装置の制御方法、インクジェット記録装置を制御する制御装置、インクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム及びインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御プログラム、インクジェット記録装置の制御方法、インクジェット記録装置を制御する制御装置、インクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム及びインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置で印刷した場合に現れるスジの発生を防止し、且つ、安定したドットパターンを形成すること。
【解決手段】印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置で印刷を行う際に、同一のノズルで不得意なドットパターンを形成しないように使用するノズルを使い分けることにより、スジの発生を防止し、且つ、安定したドットパターンを形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御プログラム、インクジェット記録装置の制御方法、インクジェット記録装置を制御する制御装置、インクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム及びインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法に関する。
従来から、印刷媒体の最大印刷幅の長さにノズルを並べたラインヘッドを搭載したラインタイプのインクジェット記録装置が知られている。このラインタイプのインクジェット記録装置では、ラインヘッドは固定したままで1行の印刷が終わるたびに印刷媒体を所定距離だけ搬送し、次の行の印刷を行い、印刷媒体に画像を形成する。若しくは、印刷媒体を固定したままで1行の印刷が終わるたびにラインヘッドを所定距離だけ走査し、次の行の印刷を行い、印刷媒体に画像を形成する。ここで、ラインタイプのインクジェットで形成されるドットの搬送方向の並びを列と称し、搬送方向に直行する方向の並びを行と称すことにする。
しかし、このラインタイプのインクジェット記録装置で印刷された画像には、印刷媒体の搬送方向(若しくはラインヘッドの走査方向)にスジが発生することがある。このスジは、ノズルに、塵、埃、固形化したインク塊等が詰まったり、ノズルの周囲にインクが付着してその付着したインクに引っ張られたりする等の理由で印刷媒体に対して鉛直方向に吐出されるはずのインク滴が印刷媒体に対して斜め方向に吐出されてしまうことにより発生する。また、インクジェットヘッドは精密微細加工や、半導体プロセスを用いて作成されるが、多数のノズルを同一寸法に製作することは困難であるため、製造バラツキ等の要因によっても、インク滴が印刷媒体に対して斜め方向に吐出されてしまうこともあり、このため印刷媒体の搬送方向(若しくはラインヘッドの走査方向)にスジが発生することもある。
この搬送方向のスジの発生について説明する。
図13は従来のラインタイプのインクジェット記録装置のラインヘッド101と、ラインヘッド101によって印刷媒体に理想的に形成されたドットとを示した図である。図13に示すようにラインヘッド101には、印刷媒体の最大印字幅の長さに、図示した5つのノズル1021〜1025を含む複数のノズルが並べられたノズル列102が形成されている。各ノズルは所定ピッチPの間隔で並べられている。このラインヘッド101を備えたインクジェット記録装置は、1行ごとに各ノズルから所定量のインク滴を図示しない印刷媒体に吐出させ、所定ピッチPで搬送方向に直行する方向に並んだ複数のドットを形成する。そして1行の印刷が終わると、所定ピッチPだけ印刷媒体を搬送し、次の行の印刷を行う。図13に示した1列目のドットはノズル1021により印刷媒体に形成され、2列目のドットはノズル1022により印刷媒体に形成され、3列目のドットはノズル1023により印刷媒体に形成され、4列目のドットはノズル1024により印刷媒体に形成され、5列目のドットはノズル1025により印刷媒体に形成される。このように理想的なノズル1021〜1025によって形成されるドットは所定ピッチPの間隔できれいに並べて形成される。したがって、この場合搬送方向にスジが発生することはない。
これに対し、このラインヘッド101のノズル1023に上述した何らかの理由により、印刷媒体に対して鉛直方向に吐出されるはずのインク滴が印刷媒体に対して斜め方向に吐出されてしまう場合の、ラインヘッド101とそれにより形成されるドットとの関係を説明する。ノズル1023から吐出されるインク滴が、ノズル1024寄りに吐出されるとすると、記録媒体に形成される3列目のドットが図14に示すように4列目寄りに形成される。即ち2列目のドットと3列目のドットとの間隔が所定ピッチPよりも大きいP´となり、2列目のドットと3列目のドットとの間に隙間が発生し、これが搬送方向に白いスジの模様となって現れる。
この問題を解決するために特許文献1には、印刷媒体との一回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを複数のノズルによって形成可能なラインヘッドを備えたラインタイプのインクジェット記録装置が開示されている。そして、その複数のノズルを交互に使い分けドットを市松模様状に印刷媒体上に形成することや、その複数のノズルとをランダムに使い分けることにより、印刷媒体の搬送方向におけるスジの発生を防止することが開示されている。即ちこの技術によれば、ノズル列102と平行に並んで、図示したノズル1031〜1035を含む複数のノズルから成るノズル列103が形成されたラインヘッド101を用いて、図15に示すようにノズル列102に属するノズルとノズル列103に属するノズルとが交互に使い分けられ市松模様状にドットが形成されるか、図16に示すようにノズル列102に属するノズルとノズル列103に属するノズルとがランダムに使い分けられ、ドットが形成される。
特開2004−345167
また、近年のインクジェット記録装置には、ノズルから吐出されるインク滴の量を調整し、印刷媒体に形成するドットの大きさを大、中、小の3通りに変更して、1つの画素で4階調を表現することが可能なインクジェットヘッドを備えたものがある。
しかしながら、このようなインクジェットヘッドを備えたラインタイプのインクジェット記録装置において、特許文献1の使用するノズルを交互に使い分ける技術を用いると、連続して同じノズルからインク滴が吐出されることがないので、不得意なパターンが一つのノズルで形成されることがないが、搬送方向のスジの模様が多少目立つ。例えば、図15ではノズル1023によって所望の位置からずれた位置に形成されたドットとノズル1033によって所望の位置に形成されたドットとが、周期的に繰り返されるために3列目においてスジの模様が現れる。
また、特許文献1の使用するノズルをランダムに使い分ける技術を用いると、不得意なパターンを一つのノズルで打つことになる場合がある。例えば“大”“大”“小”のパターンが特定の列に一つのノズルで形成される場合、図17に示すように“小”のドットの大きさが安定せず所望の大きさより大きくなったり、小さくなったりする。このため、画像の質が低下する。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、スジの発生を防止し、且つ、安定したドットパターンを形成することが可能なインクジェット記録装置、インクジェット記録装置の制御プログラム、インクジェット記録装置の制御方法、インクジェット記録装置を制御する制御装置、インクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム及びインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムでは、ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御装置のコンピュータを、1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定手段と、ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに、前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定手段と、前記第1決定手段及び前記第2決定手段の決定に基づいて、いずれのノズルでインク滴を吐出させるかを示す使用ノズル情報を生成する使用ノズル情報生成手段と、前記使用ノズル情報をインクジェット記録装置に送信する送信手段として機能させる。
また、請求項2記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムでは、前記コンピュータを、各ノズルごとに何回連続してインク滴を吐出したかを記憶する使用ノズル記憶手段と、前記記憶手段による記憶に基づいて、同じノズルにより所定回数連続してドットが形成されるか否かを判断する判断手段として機能させ、前記判断手段が、同じノズルにより所定回数連続してドットが形成されると判断した場合に、次の画素に対して前記第2決定手段が使用するノズルを決定することを特徴とする。
また、請求項3記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムでは、前記使用ノズル記憶手段が、何回連続してインク滴を吐出したかのカウント値を記憶するカウント手段であることを特徴津する。
また、請求項4記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムでは、1画素に対するいずれのノズルでもインク滴を吐出しないときに、前記カウント手段が前記複数のノズルについてのカウント値を0にすることを特徴とする。
また、請求項5記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムでは、前記第1決定手段の決定に基づいて印刷媒体に印刷を行うと、同じノズルにより所定回数連続してドットを形成することになるときに、前記第1決定手段によって決定したノズルに代えて、前記第2決定手段が使用するノズルを決定することを特徴とする。
また、請求項6記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムでは、前記送信手段が、印刷媒体との1方向への相対移動によって画像を形成するために相対移動方向とは直行する方向に並んだ複数のノズルを有するインクジェット記録装置に、前記使用ノズル情報を送信することを特徴とする。
また、請求項7記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置は、ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御装置であって、第1決定手段が1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定し、第2決定手段がドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定し、前記第1決定手段及び前記第2決定手段の決定に基づいて、使用ノズル情報生成手段がいずれのノズルでインク滴を吐出させるかを示す使用ノズル情報を生成し、送信手段が前記使用ノズル情報をインクジェット記録装置に送信する。
また、請求項8記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法は、ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法であって、第1決定工程で1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定し、第2決定工程でドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定工程に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定し、使用ノズル情報生成工程で前記第1決定工程及び前記第2決定工程の決定に基づいていずれのノズルでインク滴を吐出させるかを示す使用ノズル情報を生成し、送信工程で前記使用ノズル情報をインクジェット記録装置に送信する。
また、請求項9記載のインクジェット記録装置の制御プログラムでは、ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置のコンピュータを、1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定手段と、ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定手段と、前記第1決定手段及び前記第2決定手段が決定したノズルでインク滴を吐出させるように、前記インクジェットヘッドを駆動する駆動手段として機能させる。
また、請求項10記載のインクジェット記録装置は、ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置であって、第1決定手段が1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定し、第2決定手段が、ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定し、駆動手段が前記第1決定手段及び前記第2決定手段が決定したノズルでインク滴を吐出させるように、前記インクジェットヘッドを駆動する。
また、請求項11記載のインクジェット記録装置の制御方法は、ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御方法であって、第1決定工程で1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定し、第2決定工程でドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定工程に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定し、駆動工程で前記第1決定工程及び前記第2決定工程が決定したノズルでインク滴を吐出させるように、前記インクジェットヘッドを駆動する。
請求項1記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム、請求項7記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置、請求項8記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法、請求項9記載のインクジェット記録装置の制御プログラム、請求項10記載のインクジェット記録装置及び請求項11記載のインクジェット記録装置の制御方法によれば、インクジェット記録装置による印刷の際に、スジの発生を防止し且つ安定したドットパターンを形成することができる。
また、請求項2記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムによれば、記憶手段による記憶に基づいて、判断手段が同じノズルにより所定回数連続してドットが形成されると判断した場合に、第2決定手段が使用するノズルを決定するので、インクジェット記録装置の印刷の際に、スジの発生を防止し且つ安定したドットパターンを形成することができる。
また、請求項3記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムによれば、カウント手段によるカウント値に基づいて、判断手段が同じノズルにより所定回数連続してドットが形成されると判断した場合に、第2決定手段が使用するノズルを決定するので、インクジェット記録装置の印刷の際に、スジの発生を防止し且つ安定したドットパターンを形成することができる。
また、請求項4記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムによれば、1画素に対するいずれのノズルでもインク滴を吐出しないときに、カウント手段が前記複数のノズルについてのカウント値を0にするので、第2決定手段が使用するノズルの決定する場合を減らすことができる。即ち、第1決定手段で使用するノズルの決定を行う場合が多くなるので、スジの発生をより防止することができる。
また、請求項5記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムによれば、第1決定手段の決定に基づいて印刷媒体に印刷を行うと同じノズルにより所定回数連続してドットを形成することになるときに、第2決定手段が使用するノズルを決定し、第1決定手段の決定に基づいて印刷を行っても同じノズルにより所定回数連続してドットを形成することにならない場合は第1決定手段の決定に基づきそのまま印刷することができる。即ち、必要がある場合にのみ第2決定手段が使用するノズルを決定するので、第1決定手段によって使用するノズルが決定されたとしても問題がない場合に、第2決定手段が使用するノズルを決定するという処理が行われなくなる。
また、請求項6記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラムによれば、スジの発生の防止が課題となるラインタイプのインクジェット記録装置による印刷の際に、スジの発生を防止し且つ安定したドットパターンを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例を示す概略図である。
PC200とラインプリンタ300が通信ケーブル50で繋げられている。ラインプリンタ300は印刷媒体10の最大印刷幅の長さにノズルを並べたラインヘッドを搭載したラインタイプのインクジェット記録装置である。
図2に示すように、ラインプリンタ300は、印刷媒体10の搬送方向に直行する方向に並べられた複数のノズルから成るノズル列401及びノズル列402が形成されたラインヘッド303を有する。
図3はラインヘッド303の一部を拡大した図である。ノズル列401には、図示したノズル4011〜4015を含む複数のノズルが所定ピッチPの間隔で並べられている。またノズル列402には、図示したノズル4021〜4025を含む複数のノズルが所定ピッチPの間隔で並べられている。図4に示すように、ラインヘッド303は、ノズル列401に属するノズルから吐出されるインク滴とノズル列402に属するノズルから吐出されるインク滴とが、印刷媒体10の同一の画素に形成されるように設計されている。このため、ノズル列401に属するノズルから吐出されるインク滴は印刷媒体10に向けて鉛直方向に吐出するが、ノズル列402に属するノズルから吐出されるインク滴はノズル列401よりに吐出する。
また、このラインヘッド303は、ノズルから吐出されるインク滴の量を調整し、印刷媒体10に形成するドットの大きさを図5に示すように大、中、小の3通りに変更することができる。即ち、大ドットを形成する場合、中ドットを形成する場合、小ドットを形成する場合、ドットを形成しない場合の4階調を表現することが可能なインクジェットヘッドである。
図6はPC200とラインプリンタ300との概略を示すブロック図である。PC200はCPU201、RAM202、ROM203、記憶装置204、入力装置206、ディスプレイ207、インターフェース208とから成り、それぞれがバス209によって繋げられている。
CPU201は、記憶装置に記憶されている本発明の制御プログラムの一実施例であるプリンタドライバを読み出し実行する。RAM202は図示しないプリンタドライバが実行されるための作業領域450と、1行分データ記憶領域500と、1セル分データ記憶領域550と、ノズル列401の各ノズルごとのカウント値を記憶するカウント値記憶領域601及びノズル列402の各ノズルごとのカウント値を記憶するカウント値記憶領域602と、ノズル列ごとの1行分の画像データを記憶するノズル列401用のノズル列バッファ領域701及びノズル列402用のノズル列バッファ領域702とを有する。
1行分データ記憶領域500と、1セル分データ記憶領域550と、ノズル列401用のカウント値記憶領域601及びノズル列402用のカウント値記憶領域602と、ノズル列401用のノズル列バッファ領域701及びノズル列402用のノズル列バッファ領域702との説明については後述する。
ROM203はCPU201を制御するプログラムを記憶している。記憶装置204は図示しないハードディスクとハードディスクドライブとから成り、ハードディスクには、所定の画像データGとプリンタドライバとが記憶されている。入力装置206はユーザの指示を入力するための図1に示すようなキーボード207aやマウス207b等である。インターフェース208はラインプリンタ300のインターフェース304と繋げられ、ラインプリンタ300へ印刷の指示の信号や画像データを送信する。
またラインプリンタ300はCPU301、RAM302、ラインヘッド303、インターフェース304、搬送装置305とから成り、それぞれがバス306によって繋げられている。
CPU301はPC200からの指示に基づいて印刷を行うためにラインプリンタ300を制御する。RAM302は、CPU301が動作するための作業領域480を有する。
ラインヘッド303は上述したように、ノズル列401及びノズル列402を有する。搬送装置は印刷媒体10を所定の搬送方向に印刷媒体10を搬送する機構を有する。
次にラインプリンタ300の動作について説明する。ラインプリンタ300は、1行の印刷の度に、PC200から送られてくるノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702に記憶された階調値のデータに基づいて、一行ごとに印刷媒体10に印刷を行う。
ここで、図7を参照し、PC200のRAM202のノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702について説明する。図7に示したように、ノズル列バッファ領域701は、ノズル列401に属する各ノズルによって形成される1行分のドットの階調値が入力される複数のセル(図示したセル7011〜7015を含む)に分けられる。
例えば、ノズル4011によって形成されるドットの階調値がセル7011に入力され、ノズル4012によって形成されるドットの階調値がセル7012に入力され、ノズル4013によって形成されるドットの階調値がセル7013に入力され、ノズル4014によって形成されるドットの階調値がセル7014に入力され、ノズル4015によって形成されるドットの階調値がセル7015に入力される。他のノズル列バッファ領域701のセルについても同様に対応するノズル列401に属するノズルによって形成されるドットの階調値が入力される。また、ノズル列バッファ領域702もノズル列バッファ領域701と同様に、ノズル列402に属する各ノズルによって形成される一行分のドットの階調値が入力される複数のセル(図示したセル7021〜7025を含む)に分けられる。
例えば、ノズル4021によって形成されるドットの階調値がセル7021に入力され、ノズル4022によって形成されるドットの階調値がセル7022に入力され、ノズル4023によって形成されるドットの階調値がセル7023に入力され、ノズル4024によって形成されるドットの階調値がセル7024に入力され、ノズル4025によって形成されるドットの階調値がセル7025に入力される。他のノズル列バッファ領域702のセルについても同様に対応するノズル列402に属するノズルによって形成されるドットの階調値が入力される。階調値とは、印刷媒体10の画素に形成されるドットの大きさを示す数値のことである。即ち、大ドットを形成する場合には3が入力され、中ドットを形成する場合には2が入力され、小ドットを形成する場合には1が入力される。またその画素にドットを形成しない場合には0が入力される。このノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702には後述するプリンタドライバが行う図8及び図10の処理に基づいて階調値が入力されるが、ここではその説明を省略する。
即ち、ラインプリンタ300のCPU301は、ノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702に入力された階調値に基づいて印刷媒体10に1行ごとにインク滴の吐出を行うようにラインヘッド303を制御する。例えば、セル7011に3が入力されていて、セル7021に0が入力されている場合は、印刷媒体10の1列目の画素にはノズル4011によって大ドットが形成される。また、仮にその隣のセルのセル7012に0が入力されていて、セル7022に0が入力されている場合は、ノズル4012はインク滴を吐出せずノズル4022もインク滴を吐出しないので、その画素にはドットは形成されない。
このようにして、印刷媒体10に1行の印刷が行われると、CPU301は搬送装置305を駆動して、印刷媒体10を所定ピッチPだけ搬送し、次の行のデータがPC200から送られて来るまで待機する。この動作が繰り返されることによって、印刷媒体10への画像の印刷が終了する。
次に図8のフローチャートを用いて、本発明の一実施例であるプリンタドライバが行う処理について説明する。
まず、ユーザが入力装置206を用いて記憶装置204に記憶されている画像データGの印刷を指示すると、プリンタドライバが起動され、ラスタライズが行われる(ステップ801、以下ステップをSと称す)。ラスタライズとは画像データGをラインプリンタ300の解像度に変換したり、ベクトル形式の画像データGをビットマップ形式のデータに変換したりする処理である。ラスタライズされた画像データGはRAM202の作業領域450に記憶される。
次に色調整処理を行う(S802)。色調整処理とは、色の補正を行ったり、RGBデータをCMYKデータに変換したりする処理である。色調整処理が行われた画像データGはRAM202の作業領域450に記憶され、色調整処理が行われる前にRAM202に記憶されていたラスタライズされた画像データGは消去される。
次にハーフトーン処理を行う(S803)。ビットマップ形式のデータは、1画素につき256階調(8ビットのデータ)や65536階調(16ビットのデータ)であるが、ラインプリンタ300は1画素につき4階調である。即ち、ハーフトーン処理とは、1画素につき256階調若しくは65536階調で表現されたビットマップ形式のデータを、1画素につき4階調のデータに変換する処理である。ハーフトーン処理の方法としては公知の誤差拡散法や、ディザ法を用いる。ハーフトーン処理が行われた画像データGはRAM202の作業領域450に記憶され、ハーフトーン処理が行われる前にRAM202に記憶されていた色調整処理された画像データGは消去される。
ここでハーフトーン処理が行われた後のRAM202に記憶されている画像データGについて説明する。ハーフトーン処理が行われた後の画像データGは図9に示すように、1画素につき4階調で表されたビットマップ形式のデータである。この画像データGはn行m列(n及びmは任意の数)の画素から成り、各画素には0から3の階調値が入力されている。この画像データGの1つの画素は、ドットが形成される印刷媒体10の画素に対応している。
次に印刷媒体10に印刷する画像の個々のドットをノズル列401とノズル列402とのどちらのノズルで形成するかを振り分け、1行ごとのデータをラインプリンタ300へ送信する(S804)。上述したように、ラインプリンタ300が1行分のデータをPC200から受け取ると、ラインプリンタ300のCPU301は、受け取ったデータを基にラインヘッド303を駆動させ1行分の印刷を行い、その印刷が終了すると、搬送装置305を駆動させ印刷媒体10を所定ピッチPだけ搬送する。そしてCPU301は次の行のデータがPC200から送られて来るまで待機する。
PC200のCPU201は、全ての行についてのデータをラインプリンタ300に送信し終わるまでS804の処理を繰り返し、全ての行についてのデータを送信し終わると、このプリンタドライバの処理が終了し、印刷媒体10には画像データGが示す画像が印刷される。
S804の処理について、図10のフローチャートを用いて詳細に説明する。まず、RAM202のカウント値記憶領域601及びカウント値記憶領域602が初期化される(S1001)。ここで、カウント値記憶領域601及びカウント値記憶領域602について説明する。上述したようにRAM202には、ノズル列401用のカウント値記憶領域601とノズル列402用のカウント値記憶領域602が存在する。図11に示したように、カウント値記憶領域601はノズル列401に属する各ノズルについてのカウント値が入力される複数のセル(図示したセル6011〜6015を含む)に分けられる。
例えば、ノズル4011についてのカウント値がセル6011に入力され、ノズル4012についてのカウント値がセル6012に入力され、ノズル4013についてのカウント値がセル6013に入力され、ノズル4014についてのカウント値がセル6014に入力され、ノズル4015についてのカウント値がセル6015に入力される。他のカウント値記憶領域601のセルについても同様に対応するノズル列401に属するノズルについてのカウント値が入力される。また、カウント値記憶領域602もカウント値記憶領域601と同様に、ノズル列402に属する各ノズルについてのカウント値が入力される複数のセル(図示したセル6021〜6025を含む)に分けられる。
例えば、ノズル4021についてのカウント値がセル6021に入力され、ノズル4022についてのカウント値がセル6022に入力され、ノズル4023についてのカウント値がセル6023に入力され、ノズル4024についてのカウント値がセル6024に入力され、ノズル4025についてのカウント値がセル6025に入力される。他のカウント値記憶領域602のセルについても同様に対応するノズル列402に属するノズルについてのカウント値が入力される。ここでカウント値とは、1つのノズルが何回連続してインク滴を吐出したかを示す数値のことである。即ち、前回の行の印刷のときにそのノズルがインク滴を吐出していない場合は0が入力され、前々回の行の印刷のときにはインク滴を吐出しておらず、前回の行の印刷のときにのみインク滴を吐出している場合は1が入力され、前々回の行の印刷のときにインク滴を吐出し、さらに前回の行の印刷のときもインク滴を吐出している場合は2が入力される。
即ち、S1001で行うカウント値記憶領域601及びカウント値記憶領域602の初期化とは、画像の印刷を1行目から開始する際にはラインヘッド303の全てのノズルにおいてその印刷の前にインク滴を吐出していることはないので、カウント値記憶領域601及びカウント値記憶領域602のすべてのセルに0を入力することである。
以降の処理において、図17に示すような不得意なドットパターンを同一のノズルで形成することを防ぐために、このカウント値記憶領域601及びカウント値記憶領域602に記憶されたカウント値に基づいて、2回連続してインク滴が吐出されたノズルがある場合は、そのノズルが属するノズル列とは別のノズル列でインク滴を吐出するように制御する。
次に、ノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702を初期化する(S1002)。ノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702の初期化とは、後述するS1005で「はい」と判断された場合に、ノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702に改めて0を入力する手間を省くために、ノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702のすべてのセルに予め0を入力することである。
次に図8のS803によりハーフトーン処理後のRAM202に記憶されている画像データGの1行分のデータを1行分データ記憶領域500に読み込む(S1003)。図12に例として、図9に示したハーフトーン処理後の画像データGの1行目のデータを1行分データ記憶領域500に読み込んだものを示す。S1003ではハーフトーン処理後の画像データGの1行目から順番に読み込む。以降の処理ではこの1行分の階調値のデータを上述したノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702に振り分ける処理を行う。
次に、1行分データ記憶領域500に記憶された1行分のデータから、1画素分の階調値をRAM202の1画素分データ記憶領域550に記憶する(S1004)。ここでは、1行分データ記憶領域500に記憶された1行分のデータのうち、1列目の画素の階調値のデータから順番に読み込む。
次に、1画素分データ記憶領域550に記憶された階調値が0であるか否かを判断する(S1005)。階調値が0である場合は(S1005:はい)、その画素にはドットを形成しないので、カウント値記憶領域601及びカウント値記憶領域602のその画素に対応するセルにそれぞれ0を入力する(S1006)。尚、ここではノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702には何も入力しないが、これは、S1002において既に全てのセルに0が入力されているためである。
そして1行分データ記憶領域500に記憶されている1行分の全ての画素(1列目の画素からm列目までの画素)について処理が終了したか否かを判断する(S1050)。一行分のすべての画素について処理が終了してない場合は(S1050:いいえ)、1行分データ記憶領域500に記憶されているまだ処理していない画素について処理を行うために、S1004へ戻り次の列の画素の階調値を1画素分データ記憶領域550に記憶する。1行分データ記憶領域500に記憶されている全ての画素について処理が終了している場合は(S1050:はい)、ノズル列バッファ領域701及びノズル列バッファ領域702に記憶されている1行分の階調値のデータをラインプリンタ300へ出力する(S1051)。そして次に、画像データGの全ての行(1行目からn行目まで行)について、処理が終了したか否かを判断する(S1052)。全ての行について処理が終了していない場合は(S1052:いいえ)、次の行について処理を行うために、S1002へ戻る。全ての行について処理が終了している場合は(S1052:はい)、終了する。
S1005において、1画素分データ記憶領域550に記憶された階調値が0でない場合は(S1005:いいえ)、カウント値記憶領域601に記憶されたその画素に対応するセルのカウント値が2であるか否かを判断する(S1011)。そのカウント値が2である場合は(S1011:はい)、1画素分データ記憶領域550に記憶されている階調値を、ノズル列バッファ領域702のその画素に対応するセルに入力する(S1012)。そしてカウント値記憶領域601の対応するセルに0、及びカウント値記憶領域602の対応するセルに1を入力し(S1013)、S1050に進む。
S1011において、カウント値記憶領域601に記憶されたその画素に対応するセルのカウント値が2でない場合(S1011:いいえ)、カウント値記憶領域602に記憶されたその画素に対応するセルのカウント値が2であるか否かを判断する(S1014)。そのカウント値が2である場合(S1014:はい)、1画素分データ記憶領域550に記憶されている階調値を、ノズル列バッファ領域701のその画素に対応するセルに入力する(S1015)。そしてカウント値記憶領域601の対応するセルに1、及びカウント値記憶領域602の対応するセルに0を入力し(S1016)、S1050に進む。
S1014において、カウント値記憶領域602に記憶されたその画素に対応するセルのカウント値が2でない場合は(S1014:いいえ)、1若しくは2の数をRAM202の作業領域450にランダムに生成する(S1021)。そしてランダムに生成した数(以下、乱数と称す)が1であるか否かを判断する(S1022)。乱数が1でない場合(乱数が2の場合)は(S1022:いいえ)、1画素分データ記憶領域550に記憶されている階調値を、ノズル列バッファ領域702のその画素に対応するセルに入力する(S1031)。そして、カウント値記憶領域602の対応するセルのカウント値を1増加させ、及びカウント値記憶領域601の対応するセルに0を入力し(S1032)、S1050に進む。
S1022において、乱数が1であると判断された場合(S1022:はい)、1画素分データ記憶領域550に記憶されている階調値を、ノズル列バッファ領域701のその画素に対応するセルに入力する(S1041)。そして、カウント値記憶領域601の対応するセルのカウント値を1増加させ、及びカウント値記憶領域602の対応するセルに0を入力し(S1042)、S1050に進む。
プリンタドライバがこのように使用するノズルを振り分けるため、スジの発生を防止し、且つ、安定したドットパターンを形成することが可能となる。上述のCPU201が行うS1021及びS1022の処理が第1決定手段に相当し、S1006、S1011、S1013、S1014、S1016及びS1042の処理が第2決定手段に相当し、S1012、S1015、S1031及びS1041の処理が使用ノズル情報生成手段、S1051の処理が送信手段に相当する。
上述の実施例では、ラインタイプのインクジェット記録装置で説明したが、シリアルタイプのインクジェット記録装置に用いられても良い。
また、上述の実施例では、使用するノズルをランダムに決定した結果、2回連続して同じノズルでインク滴を吐出することが決定された場合、次の画素については別のノズルでインク滴を吐出するように制御したが、使用するノズルをランダムに決定した結果、2回連続して同じノズルでインク滴を吐出することが決定された場合、さらに次の画素についても、使用するノズルをランダムに決定するようにしても良い。しかしこの場合、次の画素について別のノズルが選ばれればそのノズルをそのまま使用するが、次の画素についても2回連続してインク滴を吐出することが決定されているノズルと同一のノズルが選ばれれば、その決定を取り消し別のノズルを使用するように決定する。
また、上述の実施例では、ノズル列402のノズルから吐出されるインク滴がノズル列401よりに吐出され、ノズル列401のノズルとノズル列402に属するノズルとが同一の画素にドットを形成可能であるとして説明したが、ノズル列402のノズルから吐出されるインク滴についても、印刷媒体10へ向けて鉛直方向に吐出されるようにしてもよい。この場合、印刷媒体10を搬送しながら印刷を行って、ノズル列401のノズルがインク滴を吐出するタイミングを、ノズル列402のノズルがインク滴を吐出するタイミングよりも所定時間だけ遅らせることで、同一の画素にドットを形成することが可能となる。
また、上述の実施例では、PCで実行されるプリンタドライバで使用するノズルの決定が行われるものとして説明したが、PCから画像データを受け取ったインクジェット記録装置が自動的に使用するノズルを決定するようにしても良い。
また、上述の実施例では、不得意なドットパターンを一つのノズルで形成することを防ぐため、3回連続して同一のノズルからインク滴を吐出することがないように制御したが、これは3回連続する場合に限らず、所定回数連続して同一のノズルからインク滴を吐出することが内容に制御すれば良い。
また、上述の実施例では、不得意なドットパターンを一つのノズルで形成することを防ぐため、3回連続して同一のノズルからインク滴を吐出することがないように制御したが、一つのノズルから何回連続してインク滴を吐出するかを見るだけではなく、そのノズルで形成されるドットの階調値についても監視し、一つのノズルで不得意なドットパターンを形成することになる場合にのみ、他のノズルでドットを形成するようにしても良い。
本発明が実施されるPCとラインタイプのインクジェット記録装置を示す概略図である。 ノズル列を2つ並べられたラインヘッドを示す図面である。 ラインヘッドの一部を拡大した図面である。 ラインヘッドの断面とインク滴の吐出方向を示す図面である。 一画素に形成される階調値の異なるドットの大きさを示す図面である。 PCとラインプリンタの概略を示すブロック図である。 1行分のドットの階調値が入力されるノズル列バッファ領域を示す図面である。 本発明の一実施例であるプリンタドライバが行う処理を示すフローチャートである。 ハーフトーン処理後の画像データの一例を示す図である。 1画素ごとに使用するノズルを決定する過程を示すフローチャートである。 ノズルごとのカウント値が入力されるカウント値記憶領域を示す図面である。 1行分データ記憶領域に記憶された1行分の画像データを示す図面である。 従来のラインタイプのインクジェット記録装置において、理想的に印刷された画像を示す図面である。 従来のラインタイプのインクジェット記録装置において、吐出されるインク滴が所望の位置からずれる事により、スジ模様が現れた画像を示す図面である。 従来のノズル列を2つ有するラインタイプのインクジェット記録装置において、使用するノズルを交互に使い分け形成された画像を示す図面である。 従来のノズル列を2つ有するラインタイプのインクジェット記録装置において、使用するノズルをランダムに使い分け形成された画像を示す図面である。 不得意なドットパターンを一つのノズルで形成することにより、ドットの大きさが安定しない様子を説明する図面である。
符号の説明
10 印刷媒体
50 通信ケーブル
200 PC
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 記憶装置
206 入力装置
207 ディスプレイ
208 インターフェース
209 バス
300 ラインプリンタ
301 CPU
302 RAM
303 ラインヘッド
304 インターフェース
305 搬送装置
306 バス
401 ノズル列
402 ノズル列
450 作業領域
480 作業領域
500 1行分データ記憶領域
550 1画素分データ記憶領域
601 カウント値記憶領域
602 カウント値記憶領域
701 ノズル列バッファ領域
702 ノズル列バッファ領域

Claims (11)

  1. ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶの画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御装置のコンピュータを、
    1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定手段と、
    ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段及び前記第2決定手段の決定に基づいて、いずれのノズルでインク滴を吐出させるかを示す使用ノズル情報を生成する使用ノズル情報生成手段と、
    前記使用ノズル情報をインクジェット記録装置に送信する送信手段として機能させることを特徴とするインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム。
  2. 前記コンピュータを、
    各ノズルごとに何回連続してインク滴を吐出したかを記憶する使用ノズル記憶手段と、
    前記記憶手段による記憶に基づいて、同じノズルにより所定回数連続してドットが形成されるか否かを判断する判断手段として機能させ、
    前記判断手段が、同じノズルにより所定回数連続してドットが形成されると判断した場合に、次の画素に対して前記第2決定手段が使用するノズルを決定することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム。
  3. 前記使用ノズル記憶手段が、何回連続してインク滴を吐出したかのカウント値を記憶するカウント手段であることを特徴津する請求項2記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム。
  4. 1画素に対するいずれのノズルでもインク滴を吐出しないときに、前記カウント手段が前記複数のノズルについてのカウント値を0にすることを特徴とする請求項3記載の制御プログラム。
  5. 前記第1決定手段の決定に基づいて印刷媒体に印刷を行うと、同じノズルにより所定回数連続してドットを形成することになるときに、前記第1決定手段によって決定したノズルに代えて、前記第2決定手段が使用するノズルを決定することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム。
  6. 前記送信手段が、印刷媒体との1方向への相対移動によって画像を形成するために相対移動方向とは直行する方向に並んだ複数のノズルを有するインクジェット記録装置に、前記使用ノズル情報を送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御プログラム。
  7. ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御装置において、
    1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定手段と、
    ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段及び前記第2決定手段の決定に基づいて、いずれのノズルでインク滴を吐出させるかを示す使用ノズル情報を生成する使用ノズル情報生成手段と、
    前記使用ノズル情報をインクジェット記録装置に送信する送信手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置を制御する制御装置。
  8. ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法において、
    1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定工程と、
    ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定工程に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定工程と、
    前記第1決定工程及び前記第2決定工程の決定に基づいて、いずれのノズルでインク滴を吐出させるかを示す使用ノズル情報を生成する使用ノズル情報生成工程と、
    前記使用ノズル情報をインクジェット記録装置に送信する送信工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置を制御する制御装置の制御方法。
  9. ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置のコンピュータを、
    1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定手段と、
    ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段及び前記第2決定手段が決定したノズルでインク滴を吐出させるように、前記インクジェットヘッドを駆動する駆動手段として機能させることを特徴とするインクジェット記録装置の制御プログラム。
  10. ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置において、
    1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定手段と、
    ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定手段に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段及び前記第2決定手段が決定したノズルでインク滴を吐出させるように、前記インクジェットヘッドを駆動する駆動手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. ノズルから吐出されるインク滴の量を複数の段階に可変であり、印刷媒体との1回の相対移動中に印刷媒体の相対移動方向に並ぶ画素列に同一色のドットを形成可能な複数のノズルを備えたインクジェット記録装置を制御する制御方法において、
    1画素ごとに前記複数のノズルの中から使用するノズルをランダムに決定する第1決定工程と、
    ドットの形成に関して所定の条件を満たすときに前記第1決定工程に代わって、直前の画素を形成したノズル以外のノズルの中から使用するノズルを決定する第2決定工程と、
    前記第1決定工程及び前記第2決定工程が決定したノズルでインク滴を吐出させるように、前記インクジェットヘッドを駆動する駆動工程とを有することを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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