JP2001113682A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

記録方法及び記録装置

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JP2001113682A
JP2001113682A JP29434299A JP29434299A JP2001113682A JP 2001113682 A JP2001113682 A JP 2001113682A JP 29434299 A JP29434299 A JP 29434299A JP 29434299 A JP29434299 A JP 29434299A JP 2001113682 A JP2001113682 A JP 2001113682A
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裕司 今野
Hiroshi Tajika
博司 田鹿
Norihiro Kawatoko
徳宏 川床
Hiroo Inoue
博夫 井上
Tetsuya Edamura
哲也 枝村
Tetsuhiro Maeda
哲宏 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で、低コストで、高品位な画像を記録で
きる記録方法及び記録装置を提供することである。 【解決手段】 記録媒体の搬送方向に沿って配列された
複数のノズルをもつインクジェット記録ヘッドのノズル
数とマルチパス記録の各パス記録に合わせて記録データ
をマスクするマスクパターンの搬送方向に関するサイズ
とを合わせ、マスクパターンを各パス記録に関して共通
化するとともに、これらノズルから吐出されるインク液
滴によって記録媒体に記録されるドット位置の誤差をノ
ズル毎に検出し、その検出結果に従って、誤差のノズル
を用いる頻度が大きくなるように生成したマスクパター
ンを用いて記録を行なったり、記録データの並びを入れ
替えるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録方法及び記録装
置に関し、特に、例えば、インクジェット方式を用いた
シリアルプリンタの記録方法及び記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタでは、記
録ヘッドのノズル毎にインク液滴が所定の方向とは異な
る方向へ吐出(以下、「ヘッドのヨレ」という)された
り、記録媒体の搬送量のバラツキなどによって記録媒体
上の吐出位置が所定の位置とは異なり記録画像にスジ
(以下、「吐出位置誤差によるスジ」という)が発生し
たり、記録ヘッドのノズル毎の吐出インク液滴量の違い
によるムラ(濃度ムラ)が発生したりするのを低減する
ため、記録ヘッド1走査分の画像を複数のスキャンに分
割して画像を形成するマルチパス記録が行なわれてい
た。
【0003】図7は従来のインクジェットプリンタのマ
ルチパス記録制御の概要を示すブロック図である。
【0004】入力端子11から入力されたビットマップ
データはバッファ制御部12の制御によって記録バッフ
ァ13の所定のアドレスに格納される。記録バッファ1
3は記録ヘッド1走査+紙送り量分のビットマップデー
タを格納できる容量を持ち、紙送り量単位のリングバッ
ファを構成している。
【0005】さて、バッファ制御部12が記録バッファ
13を制御して、記録ヘッド1走査分のビットマップデ
ータが記録バッファ13に格納されると、プリンタエン
ジン(不図示)を起動し、記録ヘッド1の移動に応じて
記録バッファ13よりビットマップデータを読み出し、
マスク部17に出力する。また、入力端子11からビッ
トマップデータが入力されると記録バッファ13の空き
領域(記録が完了した領域)に格納するように記録バッ
ファ13を制御する。
【0006】一方、プリンタエンジンが起動されると、
パス番号検出部16は記録バッファ13より読み出され
たビットマップデータに該当する記録ヘッド1のノズル
の位置よりパス番号を検出しアドレス生成部15へパス
番号を出力する。アドレス生成部15は、そのパス番号
と記録ヘッドの位置よりマスク生成部14の読出アドレ
スを生成する。
【0007】マスク生成部14はルックアップテーブル
(LUT)で構成され、アドレス生成部15で生成され
た読出アドレスに該当するマスクデータをマスク部17
に出力する。マスク部17は記録バッファ13より読み
出されたビットマップデータとマスク生成部14から読
み出されたマスクデータとの論理和をとることにより、
ビットマップデータを記録ヘッドの複数の走査(パス)
によって記録が完成されるようにビットマップデータを
マスクし、そのマスクされたビットマップデータがヘッ
ドドライバ18より記録ヘッド1に転送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、マスク生成部14にパス番号によって指定され
る複数の異なるマスクパターンをLUT形式で格納して
いたため、装置構成としてパス番号検出部16が必須と
なり、アドレス生成部15の構成を複雑にしていた。
【0009】また、高解像度プリンタにおいては、吐出
インク液滴によって記録されるドットの径に対する記録
ドット位置の揺らぎ(以下、「記録誤差」という)の割
合が高くなり、マルチパス記録によってスジを目立たな
くするには、分割パス数をかなり増やす必要があり、そ
の結果、プリント出力時間が非常に長くなるという欠点
があった。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、高速で、低コストで、高品位な画像を記録でき
る記録方法及び記録装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録方法は、以下のような工程からなる。
【0012】即ち、記録媒体の搬送方向に配列された複
数の記録要素を備えた記録ヘッドを前記搬送方向とは直
角の方向に走査しながら、マルチパス記録によって前記
記録媒体に記録を行なう記録方法において、前記マルチ
パス記録の各パス記録に合わせて記録データをマスクす
るマスクパターンの前記搬送方向に関するサイズを前記
記録ヘッドに配列された前記複数の記録要素の数に合わ
せ、前記マスクパターンを前記各パス記録に関して共通
化することを特徴とする記録方法を備える。
【0013】また本発明の記録装置は、記録媒体を搬送
する搬送手段と、前記記録媒体の搬送方向に複数の記録
要素を備えたインクジェット記録ヘッドと、前記インク
ジェット記録ヘッドを往復走査する走査手段と、記録デ
ータを一時的に格納する記録バッファと、前記記録バッ
ファに格納された記録データに基づいて、前記インクジ
ェット記録ヘッドを用いながら、さらに、各パス記録に
合わせて記録データをマスクするマスクパターンを用い
たマルチパス記録によって、前記記録媒体に記録を行な
うよう制御する制御手段とを有し、前記マスクパターン
の前記搬送方向に関するサイズを前記記録ヘッドに配列
された前記複数の記録要素の数に合わせ、前記マスクパ
ターンを前記各パス記録に関して共通化することを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0015】<インクジェット記録装置の構成(図1〜
図2)>図1は本発明の代表的な実施形態であるインク
ジェット方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えた記
録装置の槻略構成を示す斜視図である。この実施形態で
は、図1に示すように記録ヘッド1はこれにインクを供
給するインクタンク7とともに連結され一体となってイ
ンクカートリッジ20を構成する。なお、この実施形態
ではインクカートリッジ20は記録ヘッド1とインクタ
ンク7とが分離可能な構成となっているが、記録ヘッド
とインクタンクとが一体化したインクカートリッジを用
いても良い。
【0016】また、インクタンク7の底面にはインク残
量検出を行うための光反射面が設けられている。
【0017】図1において、記録ヘッド1は図中下向き
にインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されてお
り、キヤリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら
インク液滴を吐出して記録用紙のような記録媒体(不図
示)上に画像を形成していく。なお、キヤリッジ2の左
右移動(往復移動)はキヤリッジモータ4の回転により
タイミングベルト5を介して行われる。キヤリッジ2に
は係合爪6が設けられ、インクタンクの係合穴7aと係
合して、キヤリッジ2にインクタンク7は固定される.
さて、記録ヘッド1走査分の記録が終了すると、記録動
作を中断し、プラテン8上に位置する記録媒体をフイー
ドモータ9の駆動により所定量だけ搬送し、次いで再び
キヤリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら次の
1走査分の画像形成を行う。
【0018】詳細については後述するが、この実施形態
では、記録ヘッド1走査分の記録に関し、記録媒体を搬
送せずに、その記録媒体の同一領域を記録ヘッド1を搭
載したキャリッジ2が複数回走査して記録を完成させる
ように記録制御(マルチパス記録)することができる。
【0019】装置本体の右側には記録ヘッド1のインク
吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復機器1
0が配設されており、その機器10には記録ヘッド1を
キャップするキャップ11、記録ヘッド1のインク吐出
面を拭うワイパ12、及び、記録ヘッド1のインク吐出
ノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ(不図
示)などが設けられている。
【0020】また、記録媒体を搬送するためのフイード
モータ9の駆動力は本来の記録媒体搬送機構に伝達され
る他に、自動給紙装置(ASF)13へも伝達される。
【0021】さらに、回復機器10の横側には赤外LE
D(発光素子)15及びフォトトランジスタ(受光素
子)16から成るインク残量検出を行うための反射型セ
ンサを構成する光学ユニット14が設けられている。こ
れらの発光素子15と受光素子16とは記録用紙の搬送
方向(矢印Fの方向)に沿って並ぶように取り付けられ
ている。光学ユニット14は装置本体のシヤーシ17に
取り付けられている。インクカートリッジ20がキヤリ
ッジ2に搭載され、図4に示された位置より右方向へと
移動すると、インクカートリッジ20は光学ユニット1
4上に位置するようになる。そして、インクタンク7の
底面よりインクの状態を光学ユニット14によって検出
することが可能となる。
【0022】このように上記の記録装置はインク残量検
出のために反射型センサを用いている。
【0023】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。
【0024】図2は記録装置の制御回路の構成を示すブ
ロック図である。制御回路を示す図2において、170
0は記録信号を入力するインタフェース、1701はM
PU、1702はMPU1701が実行する制御プログ
ラムを格納するROM、1703は各種データ(上記記
録信号や記録ヘッド1に供給される記録データ等)を保
存しておくDRAMである。1704は記録ヘッド1に
対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。170
5は記録ヘッド1を駆動するヘッドドライパ、170
6、1707はそれぞれフイードモータ9、キヤリッジ
モータ4を駆動するためのモータドライバである。
【0025】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フエース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッド1が駆
動され、記録が行われる。
【0026】なお、1710は記録動作や記録装置の拭
態に係る種々のメッセージを表示するLCD1711や
記録動作や記録装置の状態を知らせる種々の色のLED
ランプ1712や警告音を発するブザー(不図示)を備
えた表示部である。
【0027】また、記録ヘッド1と一体となったインク
タンク7のインク有無を検出するインク残量検出部25
の動作はMPU1701によって制御される。
【0028】次に、上記のような記録装置が実行するマ
ルチパス記録に係る画像処理のいくつかの実施形態につ
いて説明する。
【0029】<第1実施形態>図3は第1実施形態に従
う画像処理の機能構成を示すブロック図である。
【0030】なお、図3において、従来例の図7で説明
したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その説
明は省略する。
【0031】図3に示しているように、記録ヘッド1に
はN個のノズルが設けられており、このノズル列は記録
媒体の搬送方向に配列されている。また、マスク部17
に含まれるLUTのサイズは、記録媒体の搬送方向には
Nビットとなっており、記録ヘッドのノズル数とLUT
の記録媒体搬送方向のサイズとが同じとなるようになっ
ている。
【0032】記録バッファ13に格納されたビットマッ
プデータは、記録ヘッド1のノズルの位置に応じて読み
出され、マスク部17に出力される。また、入力端子1
1から次の走査記録のためのビットマップデータが入力
されると記録バッファ13の空き領域(マルチパス記録
が完了して不要になったデータが格納されている領域で
あり、記録媒体の搬送方向に関してはマルチパス記録に
おける紙送り量に相当する領域)にこれを格納するよう
に制御される。
【0033】一方、図1で示した記録装置が起動される
と、アドレス生成部15は記録ヘッドの位置よりマスク
生成部14が用いる読み出しアドレスを生成する。そし
て、マスク生成部14がその読出しアドレスを用いてマ
スクデータをマスク部17に出力する。マスク部17は
従来例でも説明したように、記録バッファ13より読み
出されたビットマップデータとマスク生成部14から読
み出されたマスクデータとの論理和をとることにより、
ビットマップデータを記録ヘッドの複数の走査(パス)
によって記録が完成されるようにビットマップデータを
マスクし、そのマスクされたビットマップデータがヘッ
ドドライバ18より記録ヘッド1に転送される。
【0034】図4は4パス記録におけるマスク生成部1
4のLUTの各パスとの対応関係を示した図である。こ
こで、Nは記録ヘッド1のノズル数であり、4パス記録
であるので、各走査毎の記録媒体搬送量はN/4であ
る。
【0035】図4において、(a)はマスクパターンの
LUTのどの部分がどのパス記録に用いられるのかにつ
いての関係のみを示した図であり、(b)は実際のマル
チパス記録におけるマスクパターンのLUTの用いられ
方を示す図である。図4(b)のように、各パス記録毎
にヘッド走査方向にa画素分づつマスクパターンをずら
すことで、マスクの処理単位を目立たなくしている。
【0036】以上説明したようにこの実施形態に従え
ば、LUTの記録媒体搬送方向のサイズを記録ヘッドの
ノズル数に一致させているため、この方向に関するマス
クパターンとノズルが1対1に対応するので、記録ヘッ
ドのノズルの位置によりパス番号が固定され、パス毎に
別々のLUTを持つ必要がなく、1つのLUTを共通に
用いることができる。従って、どのパスでどのLUTを
用いるのかという検出制御に関する処理が不要になり、
従来のマルチパス記録に係る制御構成をより単純にする
ことができる。
【0037】<第2実施形態>図5は第2実施形態に従
う画像処理の機能構成を示すブロック図である。
【0038】なお、図5において、第1実施形態の図3
及び従来例の図7で説明したのと同じ構成要素には同じ
参照番号を付し、その説明は省略する。
【0039】また、この実施形態において説明するマル
チパス記録も第1実施形態と同様に4パス記録とし、記
録ヘッド1のノズル数はN、マスクパターンLUTの記
録媒体搬送方向のサイズはNビット、各パス記録毎の記
録媒体搬送量はN/4であるとする。
【0040】図5におけるヨレ検出部21は、記録ヘッ
ド1のノズル毎のヨレ量を検出するための、例えば、L
EDとCCDを組み合わせて構成された回路を有してお
り、画像が記録された記録媒体にLEDから光を照射
し、その反射光をCCDで受光し、その受光信号を分析
することで「ヨレ量」を検出する。この検出測定は通常
の記録動作に連動してリアルタイムに行なっても良い
し、あるいは、別途、所定のパターンを記録媒体に記録
して行なっても良い。また、記録媒体に記録されたパタ
ーンをCCDスキャナ等で解析した結果をデータとして
ヨレ検出部21に入力する様にしてもよい。
【0041】ともあれ、上記のような手順によりヨレ検
出部21に記録ヘッド1のノズル毎のヨレ量が格納され
ると、そのヨレ量に従って、マスク生成部14のLUT
が更新される。
【0042】次にマスク生成部14のLUTの生成方法
について述べる。
【0043】4パス記録の場合、ビットマップデータの
各ドットは4つのいずれかのパスで記録される。即ち、
ビットマップデータの各ドットは、4つのノズルのうち
のいずれかで形成されることになる。この時、ヨレの絶
対値の大きなノズルでドットが形成されると、記録画像
にはスジが発生する。従って、ノズル毎のヨレ量が既知
の場合、ヨレの絶対値が十分少ないノズルでドットを形
成すればそのスジは発生しないことになる。
【0044】(1)第1の生成方法 この方法によれば、ビットマップデータ上の同一ドット
を形成する可能性のあるノズルの内、ヨレの絶対値の最
小のノズルでドットを形成する様にLUTを生成する。
【0045】例えば、N=64ならば、16ノズルずつ
4つのパスにノズルが分割され、ビットマップ上の1ド
ットは、16ノズルずつ離れた4つのノズルのいずれか
1つを用いて形成される。よって、16ノズルずつ離れ
た4つのノズルの内、ヨレの絶対値の最小のノズル位置
に対応するLUTのアドレスには「1(記録を行なわせ
る)」を格納し、他のノズル位置に対応するLUTのア
ドレスには「0(記録を行なわせない)」を格納する。
【0046】この方法によれば、記録ヘッドのノズル列
方向に関するヨレの絶対値の最小のノズル以外をマスク
するだけのLUTを生成すれば良いため、そのLUTの
サイズ(容量)はN(ノズル列方向)×1(記録ヘッド
の移動方向)(ビット)で良い。
【0047】(2)第2の生成方法 この方法によれば、ビットマップデータ上の同一ドット
を形成する可能性のあるノズルの内、ノズル列方向のヨ
レの絶対値が所定値以上のノズルを使用しないでドット
を形成する様にLUTを生成する。
【0048】例えば、ドットピッチをd、ドット径を
r、ノズル列方向のヨレ量をy、紙送り等によるずれを
αとしたとき、yの値が式(1)の条件を満たすなら
ば、ノズル列方向に関する上下のドットはつながり、白
スジは発生しない(ただし、記録ヘッドの移動方向のヨ
レ量は無視できるものとする)。
【0049】 (d−r+α)/2<y<(r−d−α)/2 (r−d−α>0の時)…(1) 従って、LUTには式(1)の条件を満たさないノズル
位置に対応するLUTのアドレスに「0」を格納し、他
のノズル位置の内、いずれか1つに対応するLUTのア
ドレスに「1」を、残りのノズル位置に対応するLUT
のアドレスに「0」を格納する。
【0050】なお、そのLUTで「1」が格納されるア
ドレスに対応する記録ヘッドのノズルは式(1)の条件
を満たすノズルの中からランダムに選択する。また、4
つのノズル全てが式(1)の条件を満たさなかった場合
は、上述の第1の生成方法に従って、ノズル列方向のヨ
レの絶対値の最も少ないノズル位置に対応するLUTの
アドレスに「1」を格納する。
【0051】この方法によれば、ノズル列方向のヨレの
絶対値の所定値以上のノズルをマスクし、残りのノズル
をランダムに使用して出力画像を形成するため、紙送り
のずれによるスジの影響を少なくできる。
【0052】なお、このようなランダム使用のパターン
を目立たせないようにするため、このLUTのサイズ
(容量)はN(ノズル列方向)×M(記録ヘッドの移動
方向)(ビット)必要になる。
【0053】(3)第3の生成方法 この方法によれば、ビットマップデータ上の同一ドット
を形成する可能性のあるノズルの内、下記のような条件
を満足するノズルの組み合わせで出力画像を形成する様
にLUTを生成する。
【0054】例えば、ドットピッチをd、ドット径を
r、ノズル列方向に関し隣り合う2つのドットの内、第
1のドットのヨレ量(第2のドットの方向を+とする)
をy1、第2のドットのヨレ量をy2、紙送りによるず
れに対するマージンをα(α>0とする)としたとき、
これら2つの連続するドットの間に隙間ができない条件
は(同一パスのドットの時はα=0)、式(2)を満た
す。
【0055】 r−(d−y1+y2+α)>0 ……(2) (異なるパスのドットで、r−d−α>0の時)また、
2つのドット位置が逆転しない条件は式(3)を満た
す。
【0056】 y1−y2<d−α ……(3) 式(2)、式(3)より、条件式(4)が得られる。
【0057】 d−r+α<y1−y2<d−α ……(4) この方法では、以下のような手順でLUTを生成する。
【0058】LUTを全て「0」に初期化する。
【0059】1パス目を形成するノズルのうちヨレの
絶対値が所定値(例えば、d)以下のノズルを選択す
る。この時、上記条件式を満足するノズルが存在しない
ドットがある場合は、そのドットを形成するノズルの
内、第1の生成方法のように、ヨレの絶対値が最小のも
のを選択する(または所定値をドットを形成するノズル
のヨレの絶対値の最小値に設定してノズルを選択し直
す)。
【0060】選択されたノズルの内、LUTのノズル
列方向の任意の1ノズルの位置に対応するLUTのアド
レスに「1」を設定する。
【0061】「1」が設定したアドレスに対応するド
ットの隣接する2つのドットのいずれかのドットで式
(4)を満足するノズル位置の中から任意の1ノズルの
位置に対応するLUTのアドレスに「1」を設定する。
なお、各パスが隣接する境界は連続しているものとする
(例えば、1パス目の一番下のドットの下のドットは2
パス目の一番上のドットである)。
【0062】全ドット位置にパス1〜4のいずれかに
「1」が格納されるまで、の手順を繰り返す。なお、
式(4)を満足するノズル位置がない場合は、注目ドッ
トに隣接する2つのドットのいずれか1つのドットの位
置に対応するLUTのアドレスを「0」で初期化した
後、に戻り、他の任意の1ノズルの位置に対応するL
UTのアドレスに「1」を設定して、よりやり直す。
【0063】所定回やり直しても、式(4)を満足する
ノズル位置がない場合は、最も式(4)の条件に近かっ
たものを選択する。
【0064】なお、この方法でもLUTのサイズ(容
量)はN(ノズル列方向)×M(記録ヘッドの移動方
向)(ビット)必要になる。
【0065】(4)第4の生成方法 この方法によれば、ビットマップデータ上の同一ドット
を形成する可能性のあるノズルの内、ノズル列方向のヨ
レ量に応じてノズル使用率が変わる様にLUTを生成す
る。即ち、ヨレの絶対値が少ないノズルほど使用される
割合が高くなるように、或いは、ヨレの絶対値の少ない
方より使用率が減少するように(例えば、2/5,1/
5,0)LUTを設定する。ここでは、4パス記録を考
慮しているので、同一ドットを形成する可能性のあるノ
ズルは4つある。
【0066】例えば、ドットピッチをd、ノズル列方向
のヨレの絶対値をyとした時、その絶対値を2つの閾値
“d/2”、“d”と比較し、yの値を3つの領域(y
<d/2、d/2≦y<d、d≦y)に分類し、各領域
のノズル数に応じて使用率を設定し、LUT生成する。
表1に使用率の例を示す。
【0067】 なお、この方法でもLUTのサイズ(容量)はN(ノズ
ル列方向)×M(記録ヘッドの移動方向)(ビット)必
要になる。
【0068】(5)第5の生成方法 この方法によれば、ビットマップデータ上の同一ドット
を形成する可能性のあるノズルの内、ノズル配列方向に
隣り合う2つのドットの重なる面積をノズル配列方向に
累計したときの累計値が記録ヘッドの移動方向に関しほ
ぼ一定になるようなノズルの組み合わせで出力画像を形
成する様にLUTを生成する。
【0069】即ち、記録媒体へのインク吐出位置の誤差
が“0”の理想状態でのドットの重なる面積を“a”、
ヨレを考慮したドットの重なる面積をb1,b2,b
3,……,bNとしたとき、N×a≒Σbiとなるよう
に使用ノズルを制御する。
【0070】これらドットの重なる面積はドット径及び
ドット間距離によって規定される。ここで、ドット径
(r)の変動を無視すれば、これらドットの重なる面積
はドット間距離βの関数S(β)となる。また、ヨレが
“0”の理想状態のとき、隣接するドット間距離(β)
は、記録ヘッドのドットピッチ“d”となり、そのとき
の隣接するドットの重なる面積(理想面積)はS(d)
となる。
【0071】この方法では、以下のような手順でLUT
を生成する。
【0072】なお、この方法でもLUTのサイズ(容
量)はN(ノズル列方向(列方向))×M(記録ヘッドの
移動方向(行方向))(ビット)必要になる。
【0073】LUT、各ドット間毎の累積誤差を格納
するレジスタ(以下、累積誤差レジスタという)の値を
全て「0」に初期化する。
【0074】まず、M=1に関し、同一ドットを形成
する可能性のあるノズルの内、ヨレの絶対値が最小のも
のを選択し、N×MサイズのLUTの1列目(M=1)
の選択ノズルの位置に対応するアドレスに「1」を設定
する。
【0075】選択されたノズルによって形成される隣
接ドット間距離(β)を求め、理想面積との差分{S
(d)−S(β)}(=ΔS)を各ドット間毎に算出
し、次列のノズル選択のため累積誤差レジスタに保持す
る(この時、記録ヘッドの最下位部のノズルによって記
録されるドットは最上位部のノズルによって記録される
ドットに連続するものとしてドット間距離を算出す
る)。
【0076】累積誤差レジスタにセットされたΔSが
最大となるドット間を見出し、その位置と同じ行で次列
のドットに関し、理想面積との差分(ΔS)の累積が最
小となるようなノズルの組合せを選択し、N×Mサイズ
のLUTの次列目の選択ノズルの位置に対応するアドレ
スに「1」を設定する。この時、次列のノズル選択のた
め理想面積との差分(ΔS)の累積を累積誤差レジスタ
に保持する。
【0077】このようにして行方向にLUTの値を設定
していく。
【0078】このドットにノズル列方向に隣接してド
ットを形成するノズルのうち、理想面積との差分(Δ
S)の累積が最小となるノズルを選択し、そのノズル位
置に対応するLUTのアドレスに「1」を設定する。こ
の時、次列のノズル選択のため理想面積との差分(Δ
S)の累積を累積誤差レジスタに保持する。なお、記録
ヘッドの最下位のノズルによって記録されるドットは最
上位のノズルによって記録されるドットに連続するもの
とする。
【0079】このようにして列方向にLUTの値を設定
していく。
【0080】全ドット位置を記録するために用いる記
録ヘッドのノズルが確定するまで、〜の処理を繰り
返す。
【0081】全ドット位置を記録するために用いる記
録ヘッドのノズルが確定したら、各累積誤差レジスタの
値を所定値(Th)と比較し、全ての累積誤差レジスタ
の絶対値が所定値Th以下になるまで、ノズルの組み合
わせを変えながら、〜の処理を繰り返す。
【0082】ここで、Mはの条件を満たすように定め
なければならない。
【0083】また、理想面積との差分の累積が最小とな
るノズルが複数存在する場合は、記録ヘッドの移動方向
にドット間の重なる面積と理想面積との差分が最小とな
るノズルを選択する。
【0084】なお、ここでは、ノズル列方向にドットの
重なる面積を考慮してLUTの生成を行ったが、記録ヘ
ッドの移動方向にドットの重なる面積をも考慮してLU
Tの生成を行なう構成としてもよい。この場合、ノズル
列方向と記録ヘッドの移動方向の両方に関して隣接する
ドットの重なりを格納するため累積誤差レジスタの数は
2倍以上となる。
【0085】従って以上説明した実施形態によれば、記
録ヘッドの各ノズルのヨレ量を考慮した、できる限りヨ
レの小さいノズルを用いて記録を行なわせるようなマス
クパターンを格納したLUTを用いてマルチパス記録を
行なうことができるので、より高品位な記録を行なうこ
とができる。
【0086】また、このような画像記録の高品位化はマ
ルチパスにおけるパス数を増やすことなく達成できるの
で、記録速度を高速に維持することにも貢献する。
【0087】<第3実施形態>図6は第3実施形態に従
う画像処理の機能構成を示すブロック図である。
【0088】なお、図6において、第1実施形態の図
3、第2実施形態の図5、及び従来例の図7で説明した
のと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は
省略する。
【0089】また、この実施形態において説明するマル
チパス記録も第1実施形態と同様に4パス記録とし、記
録ヘッド1のノズル数はN、マスクパターンLUTの記
録媒体搬送方向のサイズはNビット、各パス記録毎の記
録媒体搬送量はN/4であるとする。
【0090】図6において、25は記録データのノズル
列方向に関する配列順序を入れ替えるノズル順序変更部
であり、ヨレ検出部21からの検出結果に従って、その
配列順序を入れ替えるように動作する。
【0091】即ち、記録ヘッド1のノズル毎のヨレ量を
検出するヨレ検出部21が、記録ヘッド1のノズル列方
向に関し、ヨレ量が非常に大きく、記録媒体上で実際に
インク液滴の付着位置に逆転が生じると判断した場合、
ノズル順序変更部25に指示して、ノズル割当て順を変
更すると共に、ヨレ量をノズル割当て順の変更に合わせ
て修正する。
【0092】例えば、ノズルA、ノズルBの順に配置さ
れたノズルから記録媒体に吐出されたインク液滴によっ
て生成されるドットの位置が、ノズルAからのドット、
ノズルBからのドットの順に並ぶのではなく、ノズルB
からのドット、ノズルAからのドットの順に並んでしま
う場合、ノズルAに割り当てる記録データと、ノズルB
に割り当てる記録データとを入れ替え、ノズルBには元
々ノズルAに割当られるはずであったデータを、ノズル
Aには元々ノズルBに割当られるはずであったデータを
割り当てるように、言いかえると、ノズルA、ノズルB
の順に配置されているデータをノズルB、ノズルAの順
に配置されているものとなるように、ビットマップデー
タを割当てる。
【0093】即ち、ノズルAでのインク吐出に用いられ
るデータをノズルBで用い、ノズルBでのインク吐出に
用いられるデータをノズルAで用いるのである。
【0094】ノズル順序変更部25は、具体的には、R
AM或いはセレクタで構成され、ヨレ検出部21の検出
結果に従い、吐出インク液滴によって記録されるドット
位置が逆転しないようにビットマップデータの並び替え
を行う。
【0095】例えば、RAMで構成する場合には、少な
くとも、Nドット分以上記録データを格納できる容量を
もつRAMを備え、そのRAMにビットマップデータを
1ドットずつシリアルに書込む構成とし、データ書込み
時に書きこみアドレスの変更により、記録データの入れ
替えを行うようにする。或いは、記録データ読出し時に
そのデータ入れ替えを行う構成とする場合は、N+2ド
ット分のビットマップデータを書込み(1度に書込み
可)、読出しアドレスの変更によりデータ入れ替えを行
う。従って、ノズル順序変更部25の出力はシリアルと
なる。
【0096】一方、データ入れ替えをセレクタで実現す
る構成にした場合には、例えば、データの入れ替えが隣
り合うドットの範囲内でなされる場合、N個の3入力1
出力のセレクタが必要になる。この場合は、ノズル順序
変更部25の入出力は共にパラレルとなる。なお、ノズ
ル順序変更部25の入出力を共にシリアルにする場合に
は、例えば、データの入れ替えが隣り合うドットの範囲
内でなされるなら、2つのフリップフロップと1つの3
入力1出力のセレクタで構成できる。
【0097】なお、あるパスによる記録の両端部のドッ
トと、その直前及びその直後のパスの両端部のドットと
は隣り合うドットとなるため、このような隣り合うドッ
トを構成するデータの入れ替えも必要になる。従って、
このようなデータ入れ替えを考慮して、この実施形態に
おける記録バッファ13′は第1〜第2の実施形態の記
録バッファ13よりも2ノズル分多くの記録データを格
納する分、メモリ容量が多くなり、1スキャン+紙送り
量+2ライン分のビットマップデータを格納できる容量
が必要となる。
【0098】さて、バッファ制御部12は記録バッファ
13′を制御して、記録ヘッドのノズル列方向に、N+
2ノズル分のビットマップデータをノズル順序変更部2
5に入力する。一方、ヨレ検出部21で得られたヨレ検
出結果に基づいて、ノズル順序変更部25は、ノズル割
当て順を確定し、その確定結果に従って記録データの並
びを変更する。これと共に、ヨレ検出部21では、ヨレ
量をノズル割当て順の変更(記録データの並びの変更)
に合わせて修正する。
【0099】例えば、記録ヘッドのノズル列が上下方向
に並んでいるとすれば、本来より1つ上側のノズルを用
いて記録を行なう場合、ノズル列方向のヨレ量をノズル
ピッチ分(移動量分)減算し、一方、本来より1つ下側
のノズルを用いて記録を行なう場合、ノズル列方向のヨ
レ量をノズルピッチ分(移動量分)加算する。
【0100】なお、この実施形態では記録ヘッドのノズ
ル列方向に関するデータの入れ替えを行ったが、記録ヘ
ッドの移動方向のヨレに対してはその移動方向に関する
データの入れ替えを行なえば良い。
【0101】従って以上説明した実施形態に従えば、記
録ヘッドの各ノズル毎のヨレがノズルピッチを超えるよ
うな場合には、ビットマップデータとして展開される記
録データの並びを入れ替えて、記録を行なうことができ
るので、たとえ、大きなヨレがあっても高品位な記録を
行うことができる。
【0102】また、このような画像記録の高品位化はマ
ルチパスにおけるパス数を増やすことなく達成できるの
で、記録速度を高速に維持することにも貢献する。
【0103】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0104】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0105】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0106】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0107】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0108】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0109】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0110】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0111】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0112】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0113】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0114】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0115】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0116】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0117】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0118】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0119】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
ルチパス記録において各パス毎にLUTを持つ必要がな
く、パス検出等のパス制御に関する処理が不要となり、
より簡単な構成で、つまり、より低いコストで、マルチ
パス記録を行なうことができるという効果がある。
【0122】また、記録ヘッドの各記録要素によって記
録されるドット位置の誤差を検出するようにした場合に
は、その検出結果を考慮し、できる限り誤差の小さいノ
ズルを用いてマルチパス記録を行なうことができるの
で、より高品位な記録を行なうことができる。
【0123】さらに、記録データの並びを入れ替えて、
記録を行なうことができるので、例えば、記録ヘッドの
各記録要素毎の誤差が記録要素間のピッチを超えるよう
な場合でも、高品位な記録を行うことができる。
【0124】また、このような画像記録の高品位化はマ
ルチパスにおけるパス数を増やすことなく達成できるの
で、記録速度を高速に維持することにも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置
の槻略構成を示す斜視図である。
【図2】記録装置の制御回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に従う画像処理の機能構
成を示すブロック図である。
【図4】4パス記録におけるマスク生成部14のLUT
の各パスとの対応関係を示した図である。
【図5】本発明の第2実施形態に従う画像処理部の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に従う画像処理部の構成
を示すブロック図である。
【図7】従来のインクジェットプリンタのマルチパス記
録制御の概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 12 記録バッファ制御部 13、13′ 記録バッファ 14 マスク生成部 15 アドレス生成部 17 マスク部 21 ヨレ検出部 25 ノズル順序変更部 1705 ヘッドドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川床 徳宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 博夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 枝村 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前田 哲宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA07 EA08 EB27 EB36 EC71 EC74 EC77 EC79 FA03 FA10 2C057 AF30 AG46 AL36 AL40 AM40 AN01 BA03 BA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の搬送方向に配列された複数の
    記録要素を備えた記録ヘッドを前記搬送方向とは直角の
    方向に走査しながら、マルチパス記録によって前記記録
    媒体に記録を行なう記録方法において、 前記マルチパス記録の各パス記録に合わせて記録データ
    をマスクするマスクパターンの前記搬送方向に関するサ
    イズを前記記録ヘッドに配列された前記複数の記録要素
    の数に合わせ、前記マスクパターンを前記各パス記録に
    関して共通化することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドはインクジェット記録ヘ
    ッドであり、 前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインク液
    滴によって前記記録媒体に記録されるドット位置の誤差
    を前記複数の記録要素毎に検出する検出工程をさらに有
    し、 前記検出工程において検出される検出結果に従って、前
    記誤差の小さな記録要素を用いる頻度が大きくなるよう
    に生成したマスクパターンを用いて記録を行なうことを
    特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 【請求項3】 前記マスクパターンはルックアップテー
    ブル形式で形成され、 前記検出工程において検出される検出結果に従って、前
    記ルックアップテーブルの内容を更新する更新工程をさ
    らに有することを特徴とする請求項2に記載の記録方
    法。
  4. 【請求項4】 前記誤差は、前記記録媒体の搬送方向に
    関する誤差、或いは、前記記録ヘッドの走査方向に関す
    る誤差、或いは、前記記録媒体の搬送方向及び前記記録
    ヘッドの走査方向に関する誤差を含むことを特徴とする
    請求項2に記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 前記検出工程において検出される検出結
    果に従って、前記記録データの並びを入れ替える入替工
    程をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の記録
    方法。
  6. 【請求項6】 前記入れ替えは、前記記録媒体の搬送方
    向に関する記録データの並びの入替、或いは、前記記録
    ヘッドの走査方向に関する記録データの並びの入替、或
    いは、前記記録媒体の搬送方向及び前記記録ヘッドの走
    査方向に関する記録データの並びの入替を含むことを特
    徴とする請求項5に記載の記録方法。
  7. 【請求項7】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項2に記載の記録方法。
  8. 【請求項8】 記録媒体を搬送する搬送手段と、 前記記録媒体の搬送方向に複数の記録要素を備えたイン
    クジェット記録ヘッドと、 前記インクジェット記録ヘッドを往復走査する走査手段
    と、 記録データを一時的に格納する記録バッファと、 前記記録バッファに格納された記録データに基づいて、
    前記インクジェット記録ヘッドを用いながら、さらに、
    各パス記録に合わせて記録データをマスクするマスクパ
    ターンを用いたマルチパス記録によって、前記記録媒体
    に記録を行なうよう制御する制御手段とを有し、 前記マスクパターンの前記搬送方向に関するサイズを前
    記記録ヘッドに配列された前記複数の記録要素の数に合
    わせ、前記マスクパターンを前記各パス記録に関して共
    通化することを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェット記録ヘッドから吐出
    されるインク液滴によって前記記録媒体に記録されるド
    ット位置の誤差を前記複数の記録要素毎に検出する検出
    手段をさらに有し、 前記検出手段によって検出される検出結果に従って、前
    記誤差の小さな記録要素を用いる頻度が大きくなるよう
    に生成したマスクパターンを用いて記録を行なうことを
    特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記マスクパターンはルックアップテ
    ーブル形式で形成され、 前記検出手段によって検出される検出結果に従って、前
    記ルックアップテーブルの内容を更新する更新手段をさ
    らに有することを特徴とする請求項9に記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記誤差は、前記記録媒体の搬送方向
    に関する誤差、或いは、前記記録ヘッドの走査方向に関
    する誤差、或いは、前記記録媒体の搬送方向及び前記記
    録ヘッドの走査方向に関する誤差を含むことを特徴とす
    る請求項9に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段によって検出される検出
    結果に従って、前記記録データの並びを入れ替える入替
    手段をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の記
    録装置。
  13. 【請求項13】 前記入れ替えは、前記記録媒体の搬送
    方向に関する記録データの並びの入替、或いは、前記記
    録ヘッドの走査方向に関する記録データの並びの入替、
    或いは、前記記録媒体の搬送方向及び前記記録ヘッドの
    走査方向に関する記録データの並びの入替を含むことを
    特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱
    エネルギーを利用してインクを吐出するために、インク
    に与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を
    備えていることを特徴とする請求項8に記載の記録装
    置。
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