JP2005275855A - 画像出力制御装置、クライアント、画像出力装置、画像出力指示方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像出力制御装置、クライアント、画像出力装置、画像出力指示方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 サーバ側で意図した色が、クライアント側印刷装置により印刷されているか否かを容易に点検する。
【解決手段】 サーバからクラインアント200に送られた印刷対象物のデータに基づき、クライアント200に接続されたプリンタ1に画像の出力を指示する制御回路10であって、印刷対象物のデータおよびパッチデータを出力し、印刷対象物のデータに基づく印刷対象物およびパッチデータに基づくパッチを共に出力することをプリンタ1に指示する画像合成部10jと、パッチデータに基づきプリンタ1に出力させたパッチを測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録部10eと、パッチの基準測色値を記録する基準測色値記録部10fと、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定部10gとを備える。
【選択図】 図12

Description

本発明は、印刷装置のリモートプルーフに関する。
従来より、サーバからクライアントへ印刷対象物のデータを送って、かかるデータをクライアントに接続されたクライアント側印刷装置に印刷させ、印刷された物の色合いを確かめるリモートプルーフが行なわれている。これにより、クライアントのユーザは、サーバ側に赴かなくても、サーバ側で意図した色を、クライアント側印刷装置により印刷させて、その色を確かめることができる。
実際には、温度および湿度による色の変動、クライアント側印刷装置の不調(ノズル詰まりなど)、インクの不良、印刷用紙の間違い、色変換の間違いなどにより、サーバ側で意図した色が、クライアント側印刷装置により印刷されないことがある。そこで、サーバ側で意図した色が、クライアント側印刷装置により印刷されていることを保証する必要がある。
例えば、特許文献1においては、補正データを用いて、サーバに接続されたサーバ側印刷装置と、クライアント側印刷装置とが同じ品質の印刷物を出力するようにしている。
特開2001−282473号公報(要約)
しかしながら、たとえ特許文献1に記載されたよう技術を採用するにしても、サーバ側で意図した色が、クライアント側印刷装置により印刷されているか否かを実際に点検することが望ましい。
点検は、クライアント側印刷装置にカラーパッチを印刷させ、そのカラーパッチを測色機により測色することで行なうことができる。
しかし、測色機の扱いや色について専門的な知識をもった者でなければ、このような点検を正しく行なうことができない。すなわち、サーバ側で意図した色が、クライアント側印刷装置により印刷されているか否かを実際に点検することは困難である。
そこで、本発明は、サーバ側で意図した色が、クライアント側印刷装置により印刷されているか否かを容易に点検することを課題とする。
本発明は、サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御装置であって、出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、出力対象物データに基づく出力対象物および測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを画像出力装置に指示する合成画像出力指示手段と、測色用領域データに基づき画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録手段と、測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録手段と、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定手段とを備えるように構成される。
上記のように構成された発明によれば、サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御装置が提供される。
合成画像出力指示手段は、出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、出力対象物データに基づく出力対象物および測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを画像出力装置に指示する。実機測色値記録手段は、測色用領域データに基づき画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する。基準測色値記録手段は、測色用領域の基準測色値を記録する。測色値判定手段は、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する。
さらに、本発明は、基準測色値が、測色用領域データに基づき、基準画像出力装置に出力させた基準測色用領域を測色した結果であるようにしてもよい。
また、本発明は、基準測色値が、さらに、測色用領域が出力されてからの経過時間における色ずれに基づき定められるようにしてもよい。
なお、本発明は、測色値判定手段の判定結果に基づき定められた認証情報の出力を画像出力装置に指示する認証情報出力指示手段を備えるようにしてもよい。
しかも、本発明は、測色値判定手段の判定結果が、実機測色値が測色基準値から所定の範囲内にない場合、合成画像出力指示手段は、出力対象物データと測色用領域データとを共に出力することの指示を中止するようにしてもよい。
さらに、本発明は、測色値判定手段の判定結果が、全ての実機測色値が測色基準値から所定の範囲内にある場合、画像出力装置による出力対象物および測色用領域の出力の完了後に、認証情報が画像出力装置により出力されるように、認証情報出力指示手段が認証情報の出力を指示するようにしてもよい。
なお、本発明は、以上のような画像出力制御装置を備えたクライアントであってもよい。
また、このようなクライアントは、基準測色値が、サーバから取得したものであるようにしてもよい。
さらに、このようなクライアントは、測色用領域データが、サーバから取得したものであるようにしてもよい。
しかも、このようなクライアントは、実機測色値が、画像出力装置から取得したものであるようにしてもよい。
なお、本発明は、以上のような画像出力制御装置と、測色用領域データに基づき画像出力装置により出力された測色用領域を測色する測色手段とを備えた画像出力装置であってもよい。
また、このような画像出力装置は、画像が出力されたメディアを受けるメディア受け部を備え、測色手段は、メディア受け部においてメディアにより覆われない部分に取り付けられているようにしてもよい。
しかも、このような画像出力装置は、インクを吐出するインクジェットヘッドを備え、測色手段は、インクジェットヘッドに取り付けられているようにしてもよい。
本発明は、サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御方法であって、出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、出力対象物データに基づく出力対象物および測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを画像出力装置に指示する合成画像出力指示工程と、測色用領域データに基づき画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録工程と、測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録工程と、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定工程とを備えるように構成される。
本発明は、サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、出力対象物データに基づく出力対象物および測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを画像出力装置に指示する合成画像出力指示処理と、測色用領域データに基づき画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録処理と、測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録処理と、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明は、サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体であって、出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、出力対象物データに基づく出力対象物および測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを画像出力装置に指示する合成画像出力指示処理と、測色用領域データに基づき画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録処理と、測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録処理と、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態
図1は、本発明の第一の実施形態にかかるリモートプルーフシステムの構成を示す機能ブロック図である。リモートプルーフシステムは、プリンタ(「画像出力装置」に相当する)1、サーバ100、クライアント200を備える。
クライアント200がサーバ100から(1)印刷対象物のデータ(「出力対象物データ」に相当する)、(2)パッチデータ(「測色用領域データ」に相当する)(3)基準測色値、をダウンロードする。クライアント200は、(1)印刷対象物のデータ、および(2)パッチデータ、を合成した(4)合成画像をプリンタ1に印刷させる。(2)パッチデータ、に基づき、プリンタ1により印刷されたパッチ(「測色用領域」に相当する)をプリンタ1に付属の測色機により測色し、その結果((5)実機測色値)を、クライアント200に送る。クライアント200は、(3)基準測色値(パッチの本来あるべき測色値である)と、(5)実機測色値を比較し、その比較結果に応じて、(6)認証情報、をプリンタ1に印刷させる。例えば、(6)認証情報は、(5)実機測色値が、(3)基準測色値、から所定の範囲内にあれば「認証済み」、所定の範囲内になければ「規格外」といったものである。
「認証済み」とは、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されていることを示す。「規格外」とは、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されていないことを示す。
ハードウェア構成例
図2は、画像処理装置(「クライアント200」に相当する)の具体的ハードウエア構成例を概略ブロック図により示している。当該実施形態においては、画像処理装置を実現するハードウェアの一例としてコンピュータシステムを採用している。図2は、同コンピュータシステムをブロック図により示している。本コンピュータシステムは、画像入力デバイスとして、スキャナ11aとデジタルスチルカメラ11bとビデオカメラ11cとを備えており、コンピュータ本体12に接続されている。それぞれの入力デバイスは画像をドットマトリクス状の画素で表現した色画像データを生成してコンピュータ本体12に出力可能となっており、ここで同画像データはRGBの三原色においてそれぞれ256階調表示することにより、約1670万色を表現可能となっている。
コンピュータ本体12には、外部補助記憶装置としてのフロッピー(登録商標)ディスクドライブ13aとハードディスク13bとCD−ROMドライブ13cとが接続されており、ハードディスク13bにはシステム関連の主要プログラムが記録されており、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMなどから適宜必要なプログラムなどを読み込み可能となっている。また、コンピュータ本体12を外部のネットワークなどに接続するための通信デバイスとしてモデム14aが接続されており、外部のネットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして導入可能となっている。この例ではモデム14aにて電話回線を介して外部にアクセスするようにしているが、LANアダプタを介してネットワークに対してアクセスする構成とすることも可能である。この他、コンピュータ本体12の操作用にキーボード15aやマウス15bも接続されている。
さらに、画像出力デバイスとして、ディスプレイ17a、カラープリンタ17bおよびプロジェクタ17cを備えている。ディスプレイ17aについては水平方向に800画素と垂直方向に600画素の表示エリアを備えており、各画素毎に上述した1670万色の表示が可能となっている。この解像度は一例に過ぎず、640×480画素であったり、1024×768画素であるなど、適宜、変更可能である。
また、カラープリンタ17bはインクジェットプリンタであり、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)c(ライトシアン)m(ライトマゼンタ)の6色のインクを用いて、メディアたる印刷用紙上にドットを付して画像を印刷可能となっている。画像密度は360×360dpiや720×720dpiといった高密度印刷が可能となっているが、階調表現については色インクを付すか否かといった2階調表現となっている。一方、このような画像入力デバイスを使用して画像を入力しつつ、画像出力デバイスに表示あるいは出力するため、コンピュータ本体12内では所定のプログラムが実行されることになる。そのうち、基本プログラムとして稼働しているのはオペレーティングシステム(OS)12aであり、このオペレーティングシステム12aには、ディスプレイ17aでの表示を行わせるディスプレイドライバ(DSP
DRV)12bと、カラープリンタ17bに印刷出力を行わせるプリンタドライバ(PRT DRV)12cと、プロジェクタ17cでの表示を行わせるプロジェクタドライバ12d(図示せず)が組み込まれている。これらのドライバ12b、12cおよび12dはディスプレイ17a、カラープリンタ17bおよびプロジェクタ17cの機種に依存しており、それぞれの機種に応じてオペレーティングシステム12aに対して追加変更可能である。また、機種に依存して標準処理以上の付加機能を実現することもできるようになっている。すなわち、オペレーティングシステム12aという標準システム上で共通化した処理体系を維持しつつ、許容される範囲内での各種の追加的処理を実現できる。
このようなプログラムを実行する前提として、コンピュータ本体12は、CPU12e、RAM12f、ROM12gおよびI/O12hなどを備え、演算処理を実行するCPU12eがRAM12fを一時的なワークエリアや設定記憶領域として使用したりプログラム領域として使用しながら、ROM12gに書き込まれた基本プログラムを適宜実行し、I/O12hを介して接続されている外部機器及び内部機器などを制御している。
ここで、基本プログラムとしてのオペレーティングシステム12a上でアプリケーション12iが実行される。アプリケーション12iの処理内容は様々であり、操作デバイスとしてのキーボード15aやマウス15bの操作を監視し、操作された場合には各種の外部機器を適切に制御して対応する演算処理などを実行し、さらには、処理結果をディスプレイ17aに表示したり、カラープリンタ17bに出力したりすることになる。
かかるコンピュータシステムでは、画像入力デバイスであるスキャナ11aなどで画像データを取得し、アプリケーション12iによる所定の画像処理を実行した後、画像出力デバイスとしてのディスプレイ17a、カラープリンタ17bやプロジェクタ17cに表示出力することが可能である。
本実施形態においては、画像処理装置をコンピュータシステムとして実現しているが、必ずしもかかるコンピュータシステムを必要とするわけではなく、同様の画像データに対して本発明による色調整処理が必要なシステムであればよい。例えば、デジタルスチルカメラ内に本発明による色調整処理を行う画像処理装置を組み込み、色調整処理された画像データを用いてカラープリンタに印字させるようなシステムであっても良い。
この他、カラーファクシミリ装置、カラーコピー装置、プロジェクタといった画像データを扱う各種の装置においても当然に適用可能である。
処理制御プログラム
本発明による処理制御プログラムは、通常、コンピュータ12が読取可能な形態でフロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されて流通する。当該プログラムは、メディア読取装置(CD−ROMドライブ13c、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ13aなど)によって読み取られてハードディスク13bにインストールされる。そして、CPUが所望のプログラムを適宜ハードディスク13bから読み出して所望の処理を実行するように構成されている。なお、本発明による処理制御プログラム自体も本願発明の一部を構成する。
リモートプルーフシステムの各部の構成
図3は、第一の実施形態にかかるプリンタ1の構成を示すブロック図である。プリンタ1は、制御回路10、インクジェットヘッド用インタフェース回路20、測色機用インタフェース回路22、ヘッド駆動回路30、インクジェットヘッド40、クライアント通信部50、測色機60を備える。なお、プリンタ1は、図2に示すプリンタ17bに相当する。
制御回路10は、CPU102、ROM104、RAM106を有する。CPU102は、ROM104およびRAM106に記録されたプログラムおよびデータに基づき、インクジェットヘッド40に印加する電圧の値を決定する。そして、インクジェットヘッド用インタフェース回路20を介して、ヘッド駆動回路30に与える。ROM104は読み出し専用のメモリである。ROM104としては、例えば、EEPROMを使用することができる。RAM106は読み出しおよび書き込み可能なメモリである。
インクジェットヘッド用インタフェース回路20は、制御回路10とヘッド駆動回路30とのインタフェースである。
測色機用インタフェース回路22は、制御回路10と測色機60とのインタフェースである。
ヘッド駆動回路30は、インクジェットヘッド40に印加すべき電圧の値を制御回路10からインクジェットヘッド用インタフェース回路20を介して受ける。そして、インクジェットヘッド40に電圧を印加する。
インクジェットヘッド40は、印加された電圧に対応して変形する。インクジェットヘッド40は、例えばピエゾ素子である。インクジェットヘッド40は、印加された電圧に対応してインクを吐出するためのものである。
クライアント通信部50は、クライアント200とデータの通信を行なうためのものである。
測色機60は、メディア(例えば、印刷用紙など)に印刷されたパッチを測色する。測色の結果は、実機測色値として、測色機用インタフェース回路22を介して、制御回路10に送られる。なお、実機測色値は、例えば、Lab値である。
図4は、第一の実施形態にかかるプリンタ1の構成を示す機能ブロック図である。プリンタ1は、制御回路10、インクジェットヘッド用インタフェース回路20、測色機用インタフェース回路22、ヘッド駆動回路30、インクジェットヘッド40、クライアント通信部50、測色機60を備える。
制御回路10は、印加電圧値決定部10a、実機測色値取得部10bを有する。印加電圧値決定部10aは、印刷すべき合成画像および認証情報を受け、それに基づきインクジェットヘッド40に印加すべき電圧を決定する。実機測色値取得部10bは、実機測色値を、測色機用インタフェース回路22を介して、測色機60から取得する。
クライアント通信部50は、クライアント200から合成画像および認証情報を受けて、印加電圧値決定部10aに与える。クライアント通信部50は、さらに、実機測色値取得部10bから実機測色値を受けて、クライアント200に送る。
図5は、第一の実施形態にかかるクライアント200におけるプリンタドライバ12cに相当する画像出力制御装置300の構成を示す機能ブロック図である。画像出力制御装置300は、色変換部302、パッチデータ受信部312、画像合成部320、実機測色値記録部322、基準測色値記録部324、測色値判定部326、認証情報出力指示部328を備える。
色変換部302は、サーバ100から印刷対象物のデータ(R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の画像データ)を受け、C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)K(ブラック)の画像データに変換する。
パッチデータ受信部312は、サーバ100からパッチデータを受信する。パッチデータは、所定の色彩によって彩色されたほぼ正方形状の囲いが連なって構成されたパッチを印刷させるためのデータである。
画像合成部320は、色変換部302から印刷対象物のデータ(CMYK)を受け、さらに、パッチデータ受信部312からパッチデータを受ける。そして、印刷対象物のデータ(CMYK)およびパッチデータを出力し、印刷対象物のデータに基づく印刷対象物およびパッチデータに基づくパッチを共に出力することをプリンタ1に指示する。具体的には、印刷対象物のデータ(CMYK)およびパッチデータを合成し、合成画像データとしてから、プリンタ1に送信する。そして、合成画像データに基づき、プリンタ1に、合成画像を印刷させる。
図6は、第一の実施形態にかかるプリンタ1により出力された印刷対象物78aおよびパッチ78bを示す斜視図である。図7は、第一の実施形態にかかるプリンタ1により出力された合成画像(印刷対象物78aおよびパッチ78b)を示す平面図(図7(a))、正面図(図7(b))である。
プリンタ1は、ローラ72、ローラ軸74、エプロン77を備える。ローラ72は、ローラ軸74を中心に回転し、用紙(「メディア」に相当する)76が巻かれている。用紙76は、ローラ72の回転により、用紙送り方向に送り出され、エプロン77により受けられる。用紙76には、印刷対象物78aおよびパッチ78bが共に印刷されている。印刷対象物78aは、図6および図7の例では、“A”という大きな文字である。パッチ78bは、所定の色彩によって彩色されたほぼ正方形状の囲いが連なって構成されたものである。パッチ78bは、用紙76の右端に印刷される。
なお、印刷は図6および図7において図示省略されたインクジェットヘッド40が、用紙送り方向とは垂直方向(用紙76の横幅方向)に動きながらインクを吐出することにより行なわれる。インクジェットヘッド40が用紙76の端から端まで移動すると、用紙76が送られ、また、インクジェットヘッド40が用紙76の端から端まで移動する。
よって、印刷対象物78aが印刷されて、“A”という大きな文字が用紙76の上に印刷されていくのと並行して、パッチ78bもまた印刷されていく。すなわち、印刷対象物78aおよびパッチ78bが共に印刷される。印刷対象物78aが印刷されきって、“A”という大きな文字が用紙76の上に完全に印刷されてから、パッチ78bが印刷され始めるというわけではない。
エプロン77の端部は、用紙76により覆われていないが、その端部に測色機60を取り付ける。測色機60は、用紙76の右端に印刷されたパッチ78bと向かい合う部分に受光面62を有する。測色機60は、受光面62により受けた光に基づき、パッチ78bを測色する。
図14は、測色機60を取り付ける場所の変形例を示す図である。インクジェットヘッド40は、インクを吐出するインク吐出口42を有し、ガイド80に沿って、用紙76の端から端まで移動する。測色機60は、インクジェットヘッド40に取り付けられており、インクジェットヘッド40の移動に伴い、測色機60も移動する。測色機60は、パッチ78bの印刷されている部分の上に来ると、インクジェットヘッド40ごと一時停止して測色を行なう。なお、図14に示すような変形例を採用すれば、測色機60がインクジェットヘッド40と共に大きく移動するので、測色機60が測色するパッチ78bの印刷される場所をかなり自由に選定できる。
図5に戻り、実機測色値記録部322は、プリンタ1から実機測色値を受けて記録する。
基準測色値記録部324は、サーバ100から基準測色値を受けて記録する。なお、基準測色値は、パッチの本来あるべき測色値である。例えば、パッチデータに基づき、ノズル詰まりやインク不良などが無く、誤差を無視できる基準画像出力装置に出力させた基準パッチを測色した結果を、基準測色値とすることができる。
なお、基準測色値を、さらに、パッチがプリンタ1により出力されてからの経過時間における色ずれを考慮して定めることも可能である。例えば、パッチがプリンタ1により出力されてから7日を経過するまでは色ずれΔEが生じるが、それ以降は色が安定し、色ずれが生じないとする。この場合、基準パッチを測色した結果からΔEを減じたものを基準測色値とすることができる。
測色値判定部326は、実機測色値記録部322に記録された実機測色値が、基準測色値記録部324に記録された基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する。
図8は、測色値判定部326の動作を説明するための図である。
図8(a)は、基準パッチを測色した結果を基準測色値とした場合の測色値判定部326の動作を説明するための図である。基準パッチを測色した結果がLab空間(ただし、図示の便宜状L座標を省略する)において(a0,b0)であったとする。この場合、(a0,b0)から半径r以内に、実機測色値があれば、基準測色値から所定の範囲内にあると判定する。(a0,b0)から半径r以内に、実機測色値がなければ、基準測色値から所定の範囲内には無いと判定する。
図8(b)は、基準パッチを測色した結果からΔEを減じたものを基準測色値とした場合の測色値判定部326の動作を説明するための図である。基準パッチを測色した結果が(a0,b0)であったとする。ここで、実機測色値もまた(a0,b0)であるとすれば、7日後には、基準パッチの色が(a0,b0)+ΔEにずれてしまう。そこで、7日後(色が安定した後)に、基準パッチの色が(a0,b0)になるような座標(a1,b1)(=(a0,b0)−ΔE)から半径r以内に、実機測色値があれば、基準測色値から所定の範囲内にあると判定する。(a1,b1)から半径r以内に、実機測色値がなければ、基準測色値から所定の範囲内には無いと判定する。
認証情報出力指示部328は、測色値判定部326の判定結果を受け、認証情報の印刷をプリンタ1に指示する。認証情報は、実機測色値が、基準測色値から所定の範囲内にあれば「認証済み」、所定の範囲内になければ「規格外」といったものである。
図9は、認証情報の印刷例を示す図である。
図9(a)は、測色値判定部326の判定結果が、全ての実機測色値が測色基準値から所定の範囲内にある場合の認証情報の印刷例を示す図である。画像合成部320が、印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷指示を完了する。すると、プリンタ1による印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷が終了する。ここで、印刷が終了したパッチ78bについての全ての実機測色値が測色基準値から所定の範囲内にあったとする。この場合、認証情報出力指示部328は、「認証済み」という認証情報78cを出力し、プリンタ1に認証情報78cの印刷を指示する。プリンタ1は、印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷が終了した後に、さらに用紙76を送り、「認証済み」という認証情報78cを印刷する。
図9(b)は、測色値判定部326の判定結果が、実機測色値が測色基準値から所定の範囲内にない場合の認証情報の印刷例を示す図である。画像合成部320が、印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷指示を行なっている最中である。すると、プリンタ1による印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷が行なわれる。ここで、印刷が終了している、あるパッチ78bについての実機測色値が測色基準値から所定の範囲内にないとする。この場合、認証情報出力指示部328は、画像合成部320による印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷指示を中止させる。さらに、認証情報出力指示部328は、「規格外」という認証情報78dを出力し、プリンタ1に認証情報78dの印刷を指示する。プリンタ1は、印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷を中止した後に、さらに用紙76を送り、「規格外」という認証情報78dを印刷する。
リモートプルーフシステムの動作
図10は、第一の実施形態にかかるリモートプルーフシステムの動作を示すフローチャートである。
まず、クライアント200は、印刷対象物のデータ、パッチデータおよび基準測色値をサーバ100からダウンロードする(S10)。印刷対象物のデータは、色変換部302によりRGBの画像データからCMYKの画像データに変換され、画像合成部320に送られる。パッチデータは、パッチデータ受信部312により受信され、画像合成部320に送られる。基準測色値は、基準測色値記録部324に記録される。印刷対象物のデータ(CMYK)およびパッチデータは、画像合成部320により合成され、合成画像データとなる。
ここで、画像合成部320による全ての合成画像データの送信が済んでいるか否かを判定し(S12)、全ての合成画像データの送信が済んでいなければ(S12、No)、プリンタ1に合成画像データを送信する(S14)。
プリンタ1は、クライアント通信部50により合成画像データを受け、印加電圧値決定部10aによりインクジェットヘッド40に印加すべき電圧を決定する。ヘッド駆動回路30は、インクジェットヘッド40に印加すべき電圧の値を制御回路10からインクジェットヘッド用インタフェース回路20を介して受ける。そして、インクジェットヘッド40に電圧を印加する。これにより、合成画像(印刷対象物78aおよびパッチ78b)が印刷される(S32)。パッチ78bは、測色機60により測色される(S34)。測色は、例えば、所定の色彩によって彩色されたほぼ正方形状の囲いの一つ一つについて行なう。
測色機60の測色結果は、実機測色値として、測色機用インタフェース回路22を介して、実機測色値取得部10bにより取得される。クライアント通信部50は、実機測色値取得部10bから実機測色値を受けて、クライアント200に送信する。
クライアント200は実機測色値を受信し(S16)、実機測色値記録部322に記録する。測色値判定部326は、実機測色値記録部322に記録された実機測色値が、基準測色値記録部324に記録された基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する(S18)。ここで、実機測色値が所定の範囲内にない場合(S18、No)、認証情報出力指示部328は認証情報を「規格外」とする(S20)。認証情報出力指示部328は認証情報「規格外」の印刷をプリンタ1に指示する。
プリンタ1は、クライアント通信部50により認証情報を受け、印加電圧値決定部10aによりインクジェットヘッド40に印加すべき電圧を決定する。ヘッド駆動回路30は、インクジェットヘッド40に印加すべき電圧の値を制御回路10からインクジェットヘッド用インタフェース回路20を介して受ける。そして、インクジェットヘッド40に電圧を印加する。これにより、「規格外」という認証情報78dが印刷される(S36、図9(b)参照)。この場合、合成画像データの送信が済んでいないので(S12、No)、合成画像の印刷もまた中止される。
実機測色値が所定の範囲内にある場合(S18、Yes)、全ての合成画像データの送信が済んでいるか否かの判定(S12)に戻る。全ての合成画像データの送信が済んでいれば(S12、Yes)、認証情報出力指示部328は認証情報を「認証済み」とする(S20)。全てのパッチ78bについて、実機測色値が所定の範囲内にある(S18、Yes)ため、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されているといえる。認証情報出力指示部328は認証情報「認証済み」の印刷をプリンタ1に指示する。
プリンタ1は、クライアント通信部50により認証情報を受け、印加電圧値決定部10aによりインクジェットヘッド40に印加すべき電圧を決定する。ヘッド駆動回路30は、インクジェットヘッド40に印加すべき電圧の値を制御回路10からインクジェットヘッド用インタフェース回路20を介して受ける。そして、インクジェットヘッド40に電圧を印加する。これにより、「認証済み」という認証情報78cが印刷される(S36、図9(a)参照)。この場合、合成画像データの送信が済んでいるので(S12、Yes)、合成画像の印刷終了後に、認証情報78cが印刷される。
第一の実施形態によれば、印刷対象物78aおよびパッチ78bが共にプリンタ1により印刷される。そして、パッチ78bが測色機60により測色される。さらに、測色結果(実機測色値)が基準測色値と比較されることにより、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されているか否かを判定できる。よって、印刷対象物78aの印刷と同時に(別工程としなくても)、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されているか否かの判定が行なえる。
また、認証情報78c(認証済み)あるいは認証情報78d(規格外)が、印刷対象物78aの印刷された用紙76に印刷される。よって、印刷対象物78aが、サーバ100側で意図した色を表しているのか否かが容易に判別できる。したがって、サーバ100側で意図した色を表していない印刷対象物78aに基づき、リモートプルーフを誤って行なうことを防止できる。
さらに、認証情報78d(規格外)が印刷される場合(図9(b)参照)、印刷対象物78aおよびパッチ78bの印刷が中止されるため、無駄な印刷を行なわずにすむ。
しかも、基準パッチを測色した結果からΔEを減じたものを基準測色値とすることにより、色が安定した後に、印刷対象物78aが、サーバ100側で意図した色を表しているか否かを判定できる。
さらに、パッチデータおよび基準測色値をサーバ100にて用意するため、特定の色をプリンタ1に印刷させる場合に便利である。
第二の実施形態
第二の実施形態は、第一の実施形態における画像出力制御装置300をプリンタ1の制御回路10により実現した点が、第一の実施形態と異なる。
図11は、本発明の第二の実施形態にかかるリモートプルーフシステムの構成を示す機能ブロック図である。リモートプルーフシステムは、プリンタ(「画像出力装置」に相当する)1、サーバ100、クライアント200を備える。
クライアント200がサーバ100から(1−1)印刷対象物のデータ(RGB)を受ける。クライアント200は、印刷対象物のデータ(RGB)を、(1−2)印刷対象物のデータ(CMYK)に色変換して、プリンタ1に与える。
プリンタ1は、(2)パッチデータ、(3)基準測色値を記録する。プリンタ1は、さらに、(1−2)印刷対象物のデータ(CMYK)および(2)パッチデータ、を合成した(4)合成画像を印刷する。(2)パッチデータ、に基づき、プリンタ1により印刷されたパッチをプリンタ1に付属の測色機により測色し、その結果((5)実機測色値)を、(3)基準測色値と比較し、その比較結果に応じて、(6)認証情報、をプリンタ1が印刷する。例えば、(6)認証情報は、(5)実機測色値が、(3)基準測色値、から所定の範囲内にあれば「認証済み」、所定の範囲内になければ「規格外」といったものである。
「認証済み」とは、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されていることを示す。「規格外」とは、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されていないことを示す。
図12は、本発明の第二の実施形態にかかるプリンタ1の構成を示す機能ブロック図である。プリンタ1は、制御回路10、インクジェットヘッド用インタフェース回路20、測色機用インタフェース回路22、ヘッド駆動回路30、インクジェットヘッド40、測色機60を備える。インクジェットヘッド用インタフェース回路20、測色機用インタフェース回路22、ヘッド駆動回路30、インクジェットヘッド40および測色機60は、第一の実施形態と同様である。
制御回路10は、パッチデータ記録部10c、パッチデータ読出部10d、実機測色値記録部10e、基準測色値記録部10f、測色値判定部10g、認証情報出力指示部10h、画像合成部10j、印加電圧値決定部10kを有する。なお、各部の動作は、第一の実施形態とほぼ同様であるので、簡略に説明する。
パッチデータ記録部10cは、パッチデータ(意味は、第一の実施形態と同様)を記録する。
パッチデータ読出部10dは、パッチデータ受信部312に対応するものであり、パッチデータ記録部10cからパッチデータを読み出して、画像合成部10jに与える。
実機測色値記録部10eは、実機測色値記録部322に対応するものであり、測色機60から、測色機用インタフェース回路22を介して、実機測色値を受けて記録する。
基準測色値記録部10fは、基準測色値記録部324に対応するものであり、基準測色値(意味は、第一の実施形態と同様)を記録する。
測色値判定部10gは、測色値判定部326に対応するものであり、実機測色値記録部10eに記録された実機測色値が、基準測色値記録部10fに記録された基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する。判定法は、第一の実施形態と同様である。
認証情報出力指示部10hは、認証情報出力指示部328に対応するものであり、測色値判定部10gの判定結果を受け、認証情報を印加電圧値決定部10kに与える。これが、プリンタ1への認証情報の印刷の指示にあたる。
画像合成部10jは、画像合成部320に対応するものであり、クライアント200から印刷対象物のデータ(CMYK)を受け、さらに、パッチデータ読出部10dからパッチデータを受ける。そして、印刷対象物のデータ(CMYK)およびパッチデータを印加電圧値決定部10kに与え、印刷対象物のデータに基づく印刷対象物およびパッチデータに基づくパッチを共に出力することをプリンタ1に指示する。具体的には、印刷対象物のデータ(CMYK)およびパッチデータを合成し、合成画像データとしてから、印加電圧値決定部10kに出力する。そして、合成画像データに基づき、プリンタ1に、合成画像を印刷させる。
印加電圧値決定部10kは、印刷すべき合成画像および認証情報を受け、それに基づきインクジェットヘッド40に印加すべき電圧を決定する。
図13は、第二の実施形態にかかるプリンタ1の動作を示すフローチャートである。
まず、画像合成部10jにより合成された全ての合成画像データに基づく、全ての合成画像の印刷が済んでいるか否かを判定し(S42)、全ての合成画像の印刷が済んでいなければ(S42、No)、プリンタ1は合成画像(印刷対象物78aおよびパッチ78b)を印刷する(S44)。パッチ78bは、測色機60により測色される(S46)。測色は、例えば、所定の色彩によって彩色されたほぼ正方形状の囲いの一つ一つについて行なう。測色結果は、実機測色値として、実機測色値記録部10eに記録される。
測色値判定部10gは、実機測色値記録部10eに記録された実機測色値が、基準測色値記録部10fに記録された基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する(S48)。ここで、実機測色値が所定の範囲内にない場合(S48、No)、認証情報出力指示部10hは認証情報を「規格外」とする(S50)。認証情報出力指示部328は認証情報「規格外」の印刷をプリンタ1に指示する。これにより、「規格外」という認証情報78dが印刷される(S54、図9(b)参照)。この場合、合成画像の印刷が済んでいないので(S42、No)、合成画像の印刷が中止されることになる。
実機測色値が所定の範囲内にある場合(S48、Yes)、全ての合成画像データの送信が済んでいるか否かの判定(S42)に戻る。全ての合成画像データの送信が済んでいれば(S42、Yes)、認証情報出力指示部10hは認証情報を「認証済み」とする(S52)。全てのパッチ78bについて、実機測色値が所定の範囲内にある(S42、Yes)ため、サーバ100側で意図した色が、プリンタ1により印刷されているといえる。認証情報出力指示部10hは認証情報「認証済み」の印刷をプリンタ1に指示する。
これにより、「認証済み」という認証情報78cが印刷される(S54、図9(a)参照)。この場合、合成画像の印刷が済んでいるので(S12、Yes)、合成画像の印刷終了後に、認証情報78cが印刷されることになる。
第二の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。
なお、第二の実施形態において、CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータのメディア読み取り装置に、制御回路10の機能を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、第二の実施形態を実現することができる。
本発明の第一の実施形態にかかるリモートプルーフシステムの構成を示す機能ブロック図である。 第一の実施形態にかかる画像処理装置(「クライアント200」に相当する)の具体的ハードウエア構成例を示す概略ブロック図である。 第一の実施形態にかかるプリンタ1の構成を示すブロック図である。 第一の実施形態にかかるプリンタ1の構成を示す機能ブロック図である。 第一の実施形態にかかる画像出力制御装置300の構成を示す機能ブロック図である。 第一の実施形態にかかるプリンタ1により出力された印刷対象物78aおよびパッチ78bを示す斜視図である。 第一の実施形態にかかるプリンタ1により出力された合成画像(印刷対象物78aおよびパッチ78b)を示す平面図(図7(a))、正面図(図7(b))である。 第一の実施形態にかかる測色値判定部326の動作を説明するための図である。 第一の実施形態にかかる認証情報の印刷例を示す図である。 第一の実施形態にかかるリモートプルーフシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態にかかるリモートプルーフシステムの構成を示す機能ブロック図である。 第二の実施形態にかかるプリンタ1の構成を示す機能ブロック図である。 第二の実施形態にかかるプリンタ1の動作を示すフローチャートである。 測色機60を取り付ける場所の変形例を示す図である。
符号の説明
100 サーバ、200 クライアント、1 プリンタ、10 制御回路、
10c パッチデータ記録部、10d パッチデータ読出部、10e 実機測色値記録部、
10f 基準測色値記録部、10g 測色値判定部、10h 認証情報出力指示部、
10j 画像合成部、10k 印加電圧値決定部、40 インクジェットヘッド、
60 測色機

Claims (16)

  1. サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、前記クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御装置であって、
    前記出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、前記出力対象物データに基づく出力対象物および前記測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを前記画像出力装置に指示する合成画像出力指示手段と、
    前記測色用領域データに基づき前記画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録手段と、
    前記測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録手段と、
    前記実機測色値が、前記基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定手段と、
    を備えた画像出力制御装置。
  2. 請求項1に記載の画像出力制御装置であって、
    前記基準測色値は、前記測色用領域データに基づき、基準画像出力装置に出力させた基準測色用領域を測色した結果である、
    画像出力制御装置。
  3. 請求項2に記載の画像出力制御装置であって、
    前記基準測色値は、さらに、前記測色用領域が出力されてからの経過時間における色ずれに基づき定められる、
    画像出力制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像出力制御装置であって、
    前記測色値判定手段の判定結果に基づき定められた認証情報の出力を前記画像出力装置に指示する認証情報出力指示手段、
    を備えた画像出力制御装置。
  5. 請求項4に記載の画像出力制御装置であって、
    前記測色値判定手段の判定結果が、前記実機測色値が前記測色基準値から所定の範囲内にない場合、
    前記合成画像出力指示手段は、前記出力対象物データと前記測色用領域データとを共に出力することの指示を中止する、
    画像出力制御装置。
  6. 請求項4に記載の画像出力制御装置であって、
    前記測色値判定手段の判定結果が、全ての前記実機測色値が前記測色基準値から所定の範囲内にある場合、
    前記画像出力装置による前記出力対象物および前記測色用領域の出力の完了後に、前記認証情報が前記画像出力装置により出力されるように、
    前記認証情報出力指示手段が前記認証情報の出力を指示する、
    画像出力制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像出力制御装置を備えたクライアント。
  8. 請求項7に記載のクライアントであって、
    前記基準測色値は、前記サーバから取得したものである、
    クライアント。
  9. 請求項7に記載のクライアントであって、
    前記測色用領域データは、前記サーバから取得したものである、
    クライアント。
  10. 請求項7に記載のクライアントであって、
    前記実機測色値は、前記画像出力装置から取得したものである、
    クライアント。
  11. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像出力制御装置と、
    前記測色用領域データに基づき前記画像出力装置により出力された測色用領域を測色する測色手段と、
    を備えた画像出力装置。
  12. 請求項11に記載の画像出力装置であって、
    前記画像が出力されたメディアを受けるメディア受け部を備え、
    前記測色手段は、前記メディア受け部において前記メディアにより覆われない部分に取り付けられている、
    画像出力装置。
  13. 請求項11に記載の画像出力装置であって、
    インクを吐出するインクジェットヘッドを備え、
    前記測色手段は、前記インクジェットヘッドに取り付けられている、
    画像出力装置。
  14. サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、前記クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御方法であって、
    前記出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、前記出力対象物データに基づく出力対象物および前記測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを前記画像出力装置に指示する合成画像出力指示工程と、
    前記測色用領域データに基づき前記画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録工程と、
    前記測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録工程と、
    前記実機測色値が、前記基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定工程と、
    を備えた画像出力制御方法。
  15. サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、前記クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、前記出力対象物データに基づく出力対象物および前記測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを前記画像出力装置に指示する合成画像出力指示処理と、
    前記測色用領域データに基づき前記画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録処理と、
    前記測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録処理と、
    前記実機測色値が、前記基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. サーバからクラインアントに送られた出力対象物データに基づき、前記クライアントに接続された画像出力装置に画像の出力を指示する画像出力制御処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体であって、
    前記出力対象物データおよび測色用領域データを出力し、前記出力対象物データに基づく出力対象物および前記測色用領域データに基づく測色用領域を共に出力することを前記画像出力装置に指示する合成画像出力指示処理と、
    前記測色用領域データに基づき前記画像出力装置に出力させた測色用領域を測色した結果である実機測色値を記録する実機測色値記録処理と、
    前記測色用領域の基準測色値を記録する基準測色値記録処理と、
    前記実機測色値が、前記基準測色値から所定の範囲内にあるか否かを判定する測色値判定処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体。
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