JP2015114769A - 画像形成システム - Google Patents

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康信 ▲高▼木
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洋樹 當
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達巳 山田
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亮太 木寺
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Abstract

【課題】印刷を実行する画像形成装置において印刷設定の変更が容易に行え、変更後の印刷設定による印刷の実行を可能とすること。【解決手段】PC10は、形成すべき画像を示す画像データと、印刷設定情報及び印刷データをサーバ20に送信し(S3)、サーバ20はそれらを関連付けて保存する(S4)。画像形成装置30は、ユーザ50が印刷準備指示をした印刷データ及び対応する印刷設定をサーバ20から取得し(S5〜S7)、印刷設定の変更を受け付ける(S9)。画像形成装置30は、印刷設定に変更がなければ(S10のN)、S7で取得した印刷データの印刷を実行する(S16)。変更があれば(S10のY)、サーバ20に変更後の印刷設定に従ったレンダリングを実行させ、そのレンダリング結果の印刷データを取得して(S11〜S13)、その印刷データの印刷を実行する(S16)。【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成システムに関する。
ユーザが、印刷するプリンタを想定せず、サーバに印刷ジョブを蓄積しておき、出向いた先に設置されたプリンタから、蓄積しておいた印刷ジョブを実行できるプルプリントシステムが、すでに知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなシステムをユーザが利用するメリットは、印刷先となるプリンタを指定することなく印刷ジョブを発行でき、ユーザが必要に応じて、システム内のプリンタであれば、どの機器からでも印刷ジョブを実行できる点である。つまり、プルプリントシステムは、ユーザに対して、ロケーションフリーによる印刷サービスを提供できる。
しかし、印刷データを遠隔地にあるプリンタで印刷する場合、直前になって印刷設定の変更をしたい場合がある。例えば、印刷部数を変えたい場合や、カラー印刷/モノクロ印刷の設定を変えたい、印刷品質(解像度やビット数など)を変えたい場合などである。
このうち印刷部数については、印刷のリピートをすればよいため、比較的簡単に実現可能であるが、画像の作像条件が変わるものについては、後からの変更は困難である。
これは、デジタルデータの画像と画像形成装置の画像の性質が異なるからである。一般にパーソナルコンピュータ(PC)等で扱われるデータは、RGBの各8ビットデータであるが、画像形成装置が扱えるデータは、プリンタに搭載された色材を使ったデータである。また、作像方式にもよるが、プリンタは、PCモニタのように1画素あたり多階調の濃淡表現をすることが難しく、1画素あたり1〜4ビット程度のデータを用いて擬似的に多階調の表現をしている。
例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のCMYKの4色のプリンタであれば、CMYKの4色を用いた1〜4ビット程度のデータである。このため、デジタルデータを画像形成装置が扱える形式のデータに変換する処理(この処理を、以下「レンダリング」という。)を行う必要があり、この処理はクライアントPC等にインストールされるプリンタドライバで実行することが一般的である。
レンダリングを行うと、プリンタが扱えるデータに変換されるものの、それは種々の作像条件を含めたものとなる。つまりは、何色の色材をどこにどんな量だけ配置して画像を形成するか等、選択した印刷条件におけるプリンタの作像制御条件を踏まえて作成されたデータになる。
このため、印刷設定が変わる場合は、レンダリングをやり直す必要があり、またレンダリング後のデータからレンダリング前のデータを作成することは、色データやビット数の変更が行われているため困難である。
本発明は、上述のような事情に鑑み為されたものであり、プルプリントシステムのようなロケーションフリーな印刷システムにおいて、印刷を実行する画像形成装置において印刷設定の変更が容易に行え、変更後の印刷設定による印刷の実行を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成システムは、コンピュータから画像形成を指示された画像を示す画像データを登録する登録手段と、上記登録手段に登録されている画像データの画像形成指示を受け付ける第1受付手段と、上記第1受付手段が指示を受け付ける画像形成に用いる設定情報を受け付ける第2受付手段と、上記第1受付手段が受け付けた指示に係る画像データを上記第2受付手段が受け付けた設定情報に従ってレンダリング処理したレンダリング済みデータを取得する取得手段と、上記取得手段が取得したレンダリング済みデータに従い媒体に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする。
上記構成の画像形成システムによれば、印刷を実行する画像形成装置において印刷設定の変更が容易に行え、変更後の印刷設定による印刷の実行が可能となる。
本発明の画像形成システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示したクライアントPC10のハードウェア構成を示す図である。 図1に示した画像形成装置30のハードウェア構成を示す図である。 クライアントPC10、サーバ20及び画像形成装置30の各機能構成とそれらの関係を示す、本発明の第1実施形態に係る機能ブロック図である。 レンダリング処理の流れについて説明するための図である。 画像形成システムの第1実施形態における処理の流れを示すシーケンス図である。 画像形成システムの第2実施形態における処理の流れを示すシーケンス図である。 クライアントPC10、サーバ20及び画像形成装置30の各機能構成とそれらの関係を示す、本発明の第3実施形態に係る機能ブロック図である。 設定変更条件に含まれる項目をカテゴリ分けした例を示す図である。 ユーザの印刷設定の使用履歴を頻度順に並べたテーブルを示すものである。 画像形成システムの第3実施形態における処理の流れを示すシーケンス図である。 サーバと画像形成装置でのレンダリングの計算処理の分担割合を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、具体的に説明する。
[第1実施形態:図1乃至図6]
図1は、クライアントPC(以下「PC」という。)10、サーバ20及び画像形成装置30を含む本発明の画像形成システムの一実施形態の構成について説明する図である。
図1に示す画像形成システムは、PC10、サーバ20及び画像形成装置30がネットワーク40を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク40は、たとえば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット等が利用可能であり、有線/無線の別を問わない。
PC10は、ユーザからの画像形成(この実施形態では「印刷」)の指示を受け付けたり、画像形成装置30が印刷すべき画像データをサーバ20にアップロードしたりする処理等を行う装置である。
サーバ20は、PC10から送信された画像データ(例えばPDF形式等の中間ファイル)をレンダリングして画像形成装置30が解釈可能な印刷データとして一時的に保管し、画像形成装置30からの送信要求があったときに印刷データを画像形成装置30に送信する処理等を行う装置である。サーバ20は、いわゆるクラウド環境に設けられたプリントサーバであってもよい。
画像形成装置30は、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機(MFP)等の印刷処理に用いられる装置である。
この実施形態では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の色材を有する画像形成装置を例に説明する。
ただし、本発明は画像データの処理に関するものであるため、画像形成装置の作像に関する条件は特に問わない。このため、色材の種類や数はこの限りではないし、作像方式も電子写真方式やインクジェット方式など種々の方式の画像形成装置が利用可能である。
次に、図1に示した各装置の構成について詳細に説明する。
図2は、PC10のハードウェア構成を示すブロック図である。PC10はハードウェアとしては公知のパーソナルコンピュータを適宜採用できる。
例えば、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、通信I/F(インタフェース)104、HDD(ハードディスクドライブ)105、UI(ユーザインタフェース)部106をシステムバス107により接続した構成とすることができる。
そして、CPU101がRAM103をワークエリアとしてROM102あるいはHDD105に記憶されたプログラムを実行することにより、PC10全体の動作を制御し、種々の機能を実現する。
例えば、ユーザからの印刷要求を受け付ける機能、すなわち、画像データの画像形成指示を受け付ける後述の第1受付手段としての機能を実現する。
なお、第1受付手段としての機能は、CPU101が、ROM102等に記憶されている所要のプログラムを実行して、UI部106の表示部を制御することにより実現する。
HDD105は、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、アプリケーションソフトウェア、所定の制御プログラムや印刷設定のためのプリンタドライバ等のデータを保持するデバイスである。
通信I/F104は、LAN等のネットワーク40を介して他の装置と通信するためのインタフェースであり、LAN端子、モデム、無線LANを実現するためのアンテナおよび送受信機を含むことができる。
UI部106は、ユーザの操作を受け付けるための操作部や、ユーザに情報を提示するための表示部を含む操作受付手段である。外付けの操作部や表示部を用いてもよいことはもちろんである。
また、図示はしていないが、サーバ20はハードウェアとしては、PC10と同様に、公知のパーソナルコンピュータを適宜採用できる。
図3は、画像形成装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。
画像形成装置30はハードウェアとしては公知のプリンタと同様な構成を適宜採用できる。
例えば、図3に示すように、CPU201、ROM202、RAM203、通信I/F204、HDD205、エンジンI/F206、UI部I/F207をシステムバス208により接続した構成とすることができる。また、エンジンI/F206にはエンジン部209を、UI部I/F207にはUI部210をそれぞれ接続する。
そして、CPU201がRAM203をワークエリアとしてROM202あるいはHDD205に記憶されたプログラムを実行することにより、画像形成装置30全体の動作を制御し、印刷を始めとする種々の機能を実現することができる。通信I/F204は、LAN等のネットワーク40を介してPC10及びサーバ20等の外部装置と通信するためのインタフェースである。
エンジン部209は、画像形成エンジン等の、外部に対して通信及び表示以外の物理的な出力(本実施形態の場合は、印刷)を行う手段を示す。エンジンI/F206は、エンジン部209とCPU201とを接続してエンジン部209をCPU201から制御可能とするためのインタフェースである。
UI部I/F207は、UI部210とCPU201とを接続してUI部210をCPU201から制御可能とするためのインタフェースである。
UI部210は、ユーザの操作を受け付けるための操作部や、ユーザに情報を提示するための表示部を含む操作受付手段である。外付けの操作部や表示部を用いてもよいことはもちろんである。
図4は、図1に示したPC10、サーバ20及び画像形成装置30の各機能構成と、それらの関係を示す本発明の第1実施形態に係る機能ブロック図である。
図4に示すPC10は、印刷指示受付部51及びレンダリング処理部52aを備える。
また、サーバ20は、レンダリング処理部52b及び印刷データ保存部53を備える。
また、画像形成装置30は、印刷データ取得部54、印刷設定受付部55及び印刷実行部56の各機能を備える。PC10、サーバ20及び画像形成装置30は、ネットワーク40を介して互いに通信可能に接続されている。
このうち、印刷指示受付部51は、ユーザからの画像データの印刷指示(印刷設定も含む。)を受け付ける機能を備え、画像データの画像形成指示を受け付ける第1受付手段として機能する。
また、レンダリング処理部52a,52bは、画像データに対してレンダリング処理を行い、画像形成装置30が印刷実行可能なビットマップイメージデータを生成するための印刷データを生成する機能を備える。レンダリング処理部52bをサーバ20が備えていれば、PC10はレンダリング処理部52aは必ずしも備えている必要はない。画像データをサーバ20に送ってサーバ20側でレンダリングすることができるからである。レンダリング処理部52a,52bの機能は同趣旨であるため、特にこれらを区別すべき場合を除き、以後、これらをレンダリング処理部52と呼ぶことにする。
なお、ここで、「画像データ」とは、ユーザがアプリケーション等を用いて作成した文書データからプリンタが解読可能なページ記述言語(Page Description Language)で書かれた印刷データを生成するための中間ファイルを意味する。
ページ記述言語とは、コンピュータ上で作成された文書や画像などを印刷する際に、プリンタへの出力イメージを記述してプリンタに対してビットマップイメージの生成を指示する言語のことである。
文書を印刷する際、文字や図形の位置情報、書式情報などのデータはビットマップイメージデータに変換される必要がある。このビットマップイメージデータ(以下「印刷データ」という。)を作成するための言語がページ記述言語であり、プリンタやプリンタの解像度に依存することなく記述することができる。
ここで、レンダリング処理について説明する。
一般的に、コンピュータ等では画像データはRGBの各色8ビットデータで扱われる。しかし、プリンタ等の画像形成装置ではこの画像データをそのまま扱うことはできない。コンピュータ等はCRTや液晶などのモニタ表示を前提としているため、減法混色のRGBで色を表現し、1画素の色もRGBの光出力を多段階で制御することで各色8ビットあるいはそれ以上の連続階調が表現可能である。
一方、画像形成装置ではトナーやインクなどの色材の重ね合わせによる加法混色で色を表現し、CMYKの4色の色材を用いることが多い。また、画像形成装置は1画素で8ビットもの多階調を表現することが難しく、1〜2ビット程度の段階の大きさのドットを出力し、単位面積あたりの色材被覆量で階調表現を行う(これは面積階調と呼ばれる。)。
このため、コンピュータ等が扱う画像データは、プリンタ等が扱えるデータ、つまりはどの場所にどの色材をどの程度配置して色を表現するのかといった印刷データに変換する必要がある。この変換処理を「レンダリング」と呼ぶ。
図5は、レンダリング処理の流れを示したものである。
アプリケーション41が出力した印刷対象の文書データを、不図示のプリンタドライバ等により変換して得た印刷対象の画像データに対して、レンダリング部52がCMM(Color Management Module)処理42から作像処理45までの各処理を行う。
初めのCMM処理42は、色変換処理であり、ここでRGB各色8ビットの色をプリンタ等の色版であるCMYKの8ビットのデータに変換する。
例えば(R,G,B)=(255,0,0)というデータは、(C,M,Y,K)=(0,255,255,0)のデータに変換される。ここは、使用する色材や紙など、プリンタの色特性に応じて画像データの各色をどんな色で表現するかを決めると同時に、その色を表現するにはCMYKをどんなバランスで出力すればよいのかを決める部分である。これは3次元から4次元のルックアップテーブル等を参照することで変換処理することが多い。
次は、ガンマ(γ)補正43である。ここは、画像データの入力と出力の階調特性を調整する場合などに利用される。例えば印刷のモード間の色相調整や画像機器の個体差を調整するのに使われることがある。
次は、ハーフトーン処理44である。ここは、8ビットのデータをプリンタが扱えるビット数に落とす処理である。例えば、ドットを「形成する」か「形成しない」の2値でしか表現できないプリンタの場合は8ビットを1ビットに、「大」「中」「小」「無し」の4段階で画素表現できるプリンタの場合は、8ビットを2ビットデータに変換する必要がある。
これ以上詳しい説明は省くが、ここは誤差拡散処理やパターンディザ法などの公知の技術によって処理がなされる。
最後は、作像処理45である。これはハーフトーン処理まで終了したデータをプリンタの印刷動作と対応付ける処理である。例えば、電子写真方式の場合は、一定に帯電させた感光体に発光ダイオード(LED)等で露光を行い、露光箇所にトナーを付着させることでトナー潜像を形成し、このトナー潜像を媒体に直接あるいは中間転写体を介して転写、定着させることで媒体に画像形成する。
このため、ハーフトーン処理された後の各画素の色材配置データを、感光体の回転やLEDの露光信号と対応付けて制御する必要がある。インクジェット方式のプリンタは、例えばヘッドを用紙搬送方向と直交方向に走査することで画像形成するシリアル方式のプリンタである。この場合、ハーフトーン処理後の画像データをどのヘッドのどのノズルに割り当ててインクを吐出し、ヘッド動作や用紙搬送動作をどう対応付けて動かすかを決める必要がある。このような動作を「作像処理」と呼ぶこととする。
一般的に、印刷の画像形成処理フローにおいて「レンダリング」といった場合は、狭義にこの作像処理45を指す場合もある。しかし、ここでは、上記の画像データからプリンタが扱える印刷データが完成するまでの一連の処理を含む広義のレンダリング処理を、「レンダリング」と呼ぶこととする。
このレンダリング処理は、プリンタドライバとよばれるソフトウェアで実行したり、MFPのように、コピーやFAXなど画像形成装置側で動作させることが必要な機器の場合は、画像形成装置の計算リソースを使ってレンダリングを行う場合もある。
図4に戻り、印刷データ保存部53は、PC10から送信された画像データと印刷設定を対応付けて保存する機能を備え、形成すべき画像を示す画像データを登録する登録手段として機能する。なお、PC10から印刷データも送信された場合は、画像データ及び印刷設定と対応付けてこれを保存する。
サーバ装置が備えるレンダリング処理部52bは、PC10から送信された画像データをレンダリング処理したり、画像形成装置30から入力された印刷設定やサーバ20に予め記憶されている印刷設定等に従って画像データをレンダリング処理したりする機能を備える。
印刷データ取得部54は、サーバ20に保管されている印刷データ、あるいは後述の印刷設定受付部55で受け付けた印刷設定に基づいてサーバ20で画像データをレンダリングして得られた印刷データを取得する(ダウンロードする)機能を備える。すなわち、第1受付手段が受け付けた画像形成指示に係る画像データを後述の第2受付手段が受け付けた設定情報に従ってレンダリング処理したレンダリング済みデータを取得する取得手段として機能する。
また、印刷設定受付部55は、取得した印刷データについて、印刷設定の変更又は印刷設定を変更しないことの受付をする機能を備え、第1受付手段が指示を受け付ける画像形成に用いる設定情報を受け付ける第2受付手段として機能する。
また、印刷実行部56は、取得した印刷データを用紙に印刷する機能を備え、取得手段が取得したレンダリング済みデータに従い媒体に画像を形成する画像形成手段として機能する。
次に、本発明の画像形成システムの動作について説明する。
図6は、ユーザがPC10において印刷設定をして印刷指示を行い、画像形成装置30において印刷を実行するまでの処理の流れを示す、本発明の第1実施形態のシーケンスを示す図である。
この処理は、PC10のCPU101、サーバ20のCPU及び画像形成装置30のCPU201が、所定の制御プログラムによってそれぞれPC10、サーバ20及び画像形成装置30の各機能ブロックの機能を実現して行うものであるが、説明の都合上、PC10、サーバ20及び画像形成装置30の各装置自身が行うものとして説明する。
この処理は、ユーザ50がPC10から印刷指示をしようとして、PC10にアクセスした時に開始される。
まず、ユーザ50がPC10の印刷指示受付部51において、印刷の対象となる文書データ等について、印刷設定をして印刷指示を行う(S1)。なお、印刷設定の項目にはフィニッシャ等の周辺機に関する項目が含まれていてもよく、この項目は当然レンダリング処理にも反映され、レンダリング済みデータに基づき画像形成を行う動作には、その項目の情報に従って周辺機を制御する動作も含まれる。
PC10は、インストールされているプリンタドライバ等によって、中間ファイルである画像データを生成するとともに、レンダリング処理部52においてレンダリングを行い、画像形成装置30が解釈可能なページ記述言語で書かれた印刷データを生成する(S2)。
次に、PC10は、画像データ、印刷設定情報及び印刷データをサーバ20に送信する(S3)。なお、データの送受信に関しては、データの圧縮等、ネットワークの送受信負荷を減らす方法を適宜採用することが好ましい。
画像データ、印刷設定情報及び印刷データを受信したサーバ20は、印刷データ保存部53に、それらを関連付けて保存する(S4)。
次に、ユーザ50は、画像形成装置30が置かれている場所に出向き、自分がステップS1で指示し、サーバ20に登録されている印刷データに係る印刷を行うべく、画像形成装置30に対して印刷準備指示を行う(S5)。
画像形成装置30は、サーバ20に対して保存されている印刷データの送信要求を行い(S6)、サーバ20は、この要求を受けると画像形成装置30に対して要求された印刷データに加えてこれと対応する印刷設定情報を送信する(S7)。画像形成装置30は受信した印刷データ及び印刷設定情報を一時保存する。
次に、ユーザ50は、印刷データをプレビュー等で確認して、印刷設定をステップS7で受信した印刷設定情報から変更するか、又は印刷設定に変更がない旨の入力を行う(S8)。画像形成装置30は入力された印刷設定を受付け(S9)、ステップS7で受信した印刷設定情報に係る印刷設定(PC10において指定された印刷設定)と、画像形成装置30から入力された印刷設定とを比較する(S10)。印刷設定が変更されている場合は(S10のY)、画像形成装置30は、サーバ20に対して画像形成装置30から入力された変更後の印刷設定情報を送り、レンダリングの実行を要求する(S11)。
サーバ20は、この要求に応じて、変更された印刷設定によるレンダリングを行い、印刷データを生成する(S12)。そして、生成した印刷データを画像形成装置30に送信する(S13)。画像形成装置30は一時保存していた印刷データを、ステップS13で送信された新たな印刷データで置き換える。
一方、印刷設定が変更されていない場合は(S10のN)、画像形成装置30は、ステップS14で印刷開始指示が入力されるまで待機する。
そして、ユーザ50が印刷開始指示を行うと(S14)、画像形成装置30は印刷開始指示を受付け(S15)、一時保存している印刷データからビットマップデータを生成して印刷を実行する(S16)。印刷済みデータは画像形成装置30から削除するようにしてもよい。
以上の処理において、ステップS4の処理が、登録手段の機能と対応する。ステップS5の指示の受け付けが、第1受付手段の機能と対応する。ステップS9の処理が、第2受付手段の機能と対応する。ステップS11乃至S13の処理が、取得手段の機能と対応する。ステップS16の処理が、画像形成手段の機能と対応する。
そして、サーバ20が、PC10から送信された、形成すべき画像を示す画像データを登録する。このため、印刷を実行する画像形成装置30から要求された印刷設定に従ってレンダリングを行った印刷データをサーバ装置20が送信し、画像形成装置30に提供することができる。
従って、PC10において行った印刷設定を画像形成装置30において変更して、変更後の印刷設定による印刷を行う動作を、容易に行うことができる。
また、この第1実施形態による処理によれば、印刷設定の変更がある場合のみサーバ20にてレンダリングを行うため、サーバ20における処理の負荷を軽減しつつ、画像形成装置30からの印刷条件変更に対応した印刷の実行が可能になる。
[第2実施形態:図7]
次に、本発明の画像形成システムの第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、ユーザがPC10から入力した印刷設定に基づくレンダリング処理をサーバ20において実行する点が第1実施形態と異なり、その他の点は第1実施形態と共通であるので、この相違点についてのみ説明する。
第2実施形態の機能ブロックは、図4のPC10の備える機能ブロックからレンダリング処理部52を除いたものであり、その他は共通しているので、図示は省略する。
図7は、ユーザがPC10において印刷設定をして印刷指示を行い、画像形成装置30において印刷を実行するまでの処理の流れを示す、本発明の第2実施形態のシーケンスを示す図である。第1実施形態のシーケンスと異なる点は、図7のステップS2’〜S4’のみである。
まず、ステップS1において、ユーザ50がPC10の印刷指示受付部51において、印刷の対象となる文書データ等について、印刷設定をして印刷指示を行う。すると、PC10は、インストールされているプリンタドライバ等によって、画像データを生成する(S2’)。
次に、PC10は、画像データと印刷設定情報をサーバ20に送信する(S3’)。
画像データと印刷設定情報を受信したサーバ20は、レンダリング処理部52において画像データのレンダリングを行い印刷データを生成するとともに、印刷データ保存部53に、画像データ、印刷設定情報及び印刷データを関連付けて保存する(S4’)。
以降の処理は第1実施形態と同じであるので、説明は省略する。
この第2実施形態による処理は、レンダリングを全てサーバ20で行っているため、サーバ20には負荷がかかるが、PC10にレンダリング処理部52を備える必要がない。このため、PC10にレンダリング機能を有するアプリケーションをインストールする必要がなく、計算能力の低い端末など様々なPCを利用することが可能となる。
[第3実施形態:図8乃至図11]
次に、本発明の画像形成システムの第3実施形態について説明する。この第3実施形態は、画像形成装置30においてユーザが印刷設定の変更指示を行う前に、ある程度ユーザの印刷設定変更を予測して、先回りして予測した印刷設定に基づいてレンダリングをしておく点が第1及び第2実施形態とは異なる。
その他の点は第1及び第2実施形態と共通である。そこで、この相違点についてのみ説明する。
図8は、図1に示したPC10、サーバ20及び画像形成装置30の各機能構成と、それらの関係を示す本発明の第3実施形態に係る機能ブロック図である。図4に示す機能ブロック図と異なる点は、PC10がレンダリング処理部52aを備えない点(もちろん、あっても構わない。)、サーバ20に印刷設定履歴管理部57及び先行レンダリング制御部58を設けた点、及び画像形成装置30にユーザ認証部59を設けた点である。
従って、ここでは、印刷設定履歴管理部57、先行レンダリング制御部58及びユーザ認証部59の機能についてのみ説明し、その他の機能ブロックについての説明は省略する。
図8において、印刷設定履歴管理部57は、ユーザが過去に使用(設定)した印刷条件(印刷設定)の履歴を蓄積する履歴管理手段として機能する。
先行レンダリング制御部58は、PC10から受信した印刷設定情報と異なる1又は複数の印刷設定情報(第2設定情報)に従って、印刷データ保存部53に保存されている画像データをレンダリング処理部52bにレンダリングさせる機能を備える。
また、そのレンダリング結果の印刷データを、もとの画像データ及びレンダリングに用いた印刷設定情報と対応付けて印刷データ保存部53に保存させる機能を備える。このレンダリングは、画像形成装置30における印刷設定の受け付けや印刷データの送信要求が無くても、これらに先行して行うものである。
また、ユーザ認証部59は、画像形成装置30を使用して印刷を行うユーザを特定する機能を備え、第1受付手段がどのユーザから画像形成指示を受け付けるかを特定する、ユーザ特定手段として機能する。
次に、先行レンダリング制御部58がレンダリング処理部52bにレンダリングを指示する場合に用いる印刷設定の決め方に関する、二通りの考え方について説明する。
一方は、PC10から受信した印刷設定情報に係る印刷設定に対し、予め定めた項目の値を変更した印刷設定情報を用いたレンダリングを先行して実行する考え方である。これは、例えば、ある項目について選択肢A〜Cがあり、PC10から受信した印刷設定情報において選択肢Bが選択されていた場合、該当の項目のみ、他の選択肢Aに変更した印刷設定情報と、選択肢Cに変更した印刷設定情報とを用いて、それぞれレンダリングを実行するものである。複数の項目を変更する場合、それらの項目の選択肢の全ての組み合わせについてレンダリングを実行する。
また、「予め定めた項目」については、印刷設定の項目を予め複数段階にカテゴリ分けしておき、特定カテゴリの項目の値を変更した印刷設定情報についてレンダリングを先行して実行することが考えられる。
図9は、設定変更条件に含まれる項目をカテゴリ分けした例である。
図9において、「カテゴリ1」は、給紙トレイ変更、用紙サイズ変更、印刷速度変更(解像度変更なし)であり、値が変更されても画像の内容に実質的な影響がない項目である。従って、これらの項目の値を変更した印刷設定情報を用いてレンダリングを行っても、既にPC10から受信した印刷設定情報に基づいて行ったレンダリング結果を用いて、簡単にレンダリング結果を得ることができ、処理負荷が小さい。従って、このカテゴリの項目の値を変更した印刷設定情報についてはレンダリングの先行を行うとよい。
これに対して、「カテゴリ2」は、ハーフトーン処理変更、印刷速度変更(解像度変更あり)、片面/両面処理変更であり、「カテゴリ3」は、色変換処理変更、倍率変更であり、値が変更されると画像の内容に実質的な影響を与える項目である。従って、これらの項目の値を変更した印刷設定情報を用いたレンダリングは、処理負荷が大きい。このため、レンダリングの負担を考慮し、レンダリングの先行を行わずに、実際にこれらの項目の値の変更指示を受け付けてから、変更後の値を用いたレンダリングを行うようにするとよい。
なお、「カテゴリ2」の項目は、「カテゴリ3」の項目よりもレンダリング工程の下流側の処理と対応する項目である。従って、「カテゴリ2」の項目の値を複数通りに変更した印刷設定情報を用いてレンダリングを行っても、該当項目と対応する工程より前の処理結果を共通に利用することができる。このため、「カテゴリ3」の項目の値を変更する場合に比べ、処理負荷は小さいと言えるので、「カテゴリ2」までを、先行の対象としてもよい。
また、逆の考え方として、レンダリングにかかる処理の負荷が重い印刷設定を、変更指示を待たずにレンダリングしておくことで、その印刷条件へ変更指示がされたときに印刷待ち時間を低減することも考えられる。
なお、いずれの場合も、値を変更する項目が増えると、非常に多数の印刷設定情報についてレンダリングを行う必要が生じる。従って、以下の印刷設定の使用履歴等を考慮して、変更される可能性が高い項目について、値を変更してレンダリングを行うようにするとよい。
印刷設定の決め方の他方は、ユーザの過去の印刷設定履歴を蓄積しておき、そのユーザがよく利用する印刷設定については、その設定に変更される可能性が高いため、変更指示がされる前にその設定に従ったレンダリング処理を先行して行っておくという考え方である。
図10は、ユーザの印刷設定の使用履歴を頻度順に並べたテーブルを示すものである。ユーザの使用履歴については、例えば、図10に示すように、過去にPC10や画像形成装置30から設定された印刷条件を頻度順に並べ、画像形成装置30にログインする際のユーザID情報などと対応付けて、サーバ20に保持しておき、それを用いてレンダリングを行うものである。なお、この実施形態では、使用履歴情報はサーバ20に保持しているが、PC10や画像形成装置30に保持してもよいことは言うまでもない。
どの印刷設定について先行してレンダリングを行っておくかについては、例えば、「頻度上位3位まで」や「頻度が20%を超えるもの」などというように、受け付けた頻度が相対的に高い設定情報を選択する基準を予め決めておいてもよい。
今までに受け付けた頻度が高い印刷設定については、今後も同じ設定を受け付ける可能性が高いと期待できる。従って、このような印刷設定に絞ってレンダリングを行っておけば、画像形成装置30からの要求に応じて印刷データを送信する際のユーザの待ち時間を、少ない処理負荷で効果的に低減することを期待できる。
このとき、使用履歴情報を画像形成装置30のユーザ毎に作成し、ステップS23で画像データを送信してきたPC10のユーザ(又は画像形成装置30から印刷を指示する予定のユーザ)と対応する受け付け頻度を用いるとよい。このようにすれば、一層正確に、受け付ける可能性の高い印刷設定を絞り込むことができる。
また、上記の他、ユーザやシステム管理者が、変更指示があってからレンダリングするか、先行してレンダリング処理を行うかを履歴中の印刷条件ごとに設定できるようにしてもよい。
次に、画像形成システムの第3実施形態における処理の流れを説明する。
図11は、ユーザがPC10において印刷設定をして印刷指示を行い、画像形成装置30において印刷を実行するまでの処理の流れを示す、本発明の画像形成システムの第3実施形態のシーケンスを示す図であり、第2実施形態のシーケンス図(図7)と対応するものである。
まず、ステップS21において、ユーザ50がPC10の印刷指示受付部51において、印刷の対象となる文書データ等について、印刷設定をして印刷指示を行う。すると、PC10は、インストールされているプリンタドライバ等によって、中間ファイルである画像データを生成する(S22)。
次に、PC10は、画像データと印刷設定情報(第1設定情報)をサーバ20に送信する(S23)。
画像データと印刷設定情報を受信したサーバ20は、レンダリング処理部52において画像データのレンダリングを行い印刷データ1を生成するとともに、印刷データ保存部53に、画像データ、第1設定情報及び印刷データ1を関連付けて保存する(S24)。
それとともに、サーバ20は、上述した先行のレンダリングに用いる印刷設定情報(第2設定情報)に基づいて画像データのレンダリングを行い、その画像データ、第2設定情報及び、レンダリングで生成した印刷データ2を対応付けて保存する(S25)。
次に、ユーザ50は、画像形成装置30が置かれている場所に出向き、自分がステップS21で指示し、サーバ20に登録されている印刷データに係る印刷を行うべく、画像形成装置30に対して印刷準備指示を行う(S26)。
画像形成装置30は、サーバ20に対して保存されている印刷データ1の送信要求を行い(S27)、サーバ20は、この要求を受けると画像形成装置30に対して印刷データ1に加えてこれと対応する第1設定情報及び、同じ画像データと対応して保存されている第2設定情報を送信する(S28)。画像形成装置30は受信した印刷データ1、第1設定情報及び第2設定情報を一時保存する。
次に、ユーザ50は、印刷データ1をプレビュー等で確認して、印刷設定を第1設定情報から変更するか、又は印刷設定に変更がない旨の入力を行う(S29)。画像形成装置30は入力された印刷設定を受付け(S30)、画像形成装置30から入力された印刷設定が、第1設定情報又は第2設定情報のいずれかと同じかどうかを調べる(S31)。いずれかと同じである場合は(S31のY)、画像形成装置30から入力された印刷設定が、第1設定情報と同じかどうかを調べる(S32)。同じである場合は(S32のY)、画像形成装置30は、ステップS33で印刷開始指示が入力されるまで待機する。
そして、ユーザ50が印刷開始指示を行うと(S33)、画像形成装置30は印刷開始指示を受付け(S34)、一時保存している印刷データ1の印刷を実行する(S35)。
一方、ステップS32でNOの場合は、画像形成装置30から入力された印刷設定は第2設定情報と同じとなるので、画像形成装置30はサーバ20に対して、その第2設定情報と対応する印刷データ2の送信を要求する(S36)。サーバ20はこの要求に応じて画像形成装置30に該当の印刷データ2を送信し(S37)、画像形成装置30はそれを一時保存する。そして、ステップS33で印刷開始指示が入力されるまで待機する。その後の処理(S33〜S35)は印刷データ1の印刷の場合と同一なので、説明は省略する。
これに対して、ステップS31において、画像形成装置30から入力された印刷設定が、第1設定情報及び第2設定情報のいずれとも異なる場合は(S31のN)、画像形成装置30は入力された印刷設定に基づくレンダリングをサーバ20に要求する(S38)。
サーバ20は、この要求に応じて、入力された印刷設定によるレンダリングを行い、印刷データ3を生成し(S39)、画像形成装置30に印刷データ3を送信する(S37)。
画像形成装置30はそれを一時保存し、ステップS33で印刷開始指示が入力されるまで待機する。その後の処理(S33〜S35)は印刷データ1の印刷の場合と同一なので、説明は省略する。
この第3実施形態による処理によれば、PC10から送信された印刷設定情報と異なる印刷設定情報についても、画像形成装置30が印刷に用いる印刷設定情報の受付を行う前に、予めレンダリングを行うようにしている。このため、画像形成装置30が、PC10から送信された印刷設定情報と異なる印刷設定情報を受け付けた場合でも、それが予めレンダリングを行った範囲のものであれば、速やかにサーバ20が画像形成装置30に印刷データを提供し、ユーザの待ち時間を低減することが可能になる。
〔変形例:図12〕
以上、発明を実施するための実施の形態について説明を行ったが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態において、図6のステップS6等で、画像形成装置30がサーバに印刷データの送信を要求するようにしたが、この時点では、印刷しようとする印刷データと対応する印刷設定情報を取得するのみでもよい。この場合、画像形成装置30は、ステップS9で印刷に用いる印刷設定を確定した後で、その印刷設定と対応する印刷データの取得をサーバ20に要求するとよい。
また、サーバ20は、印刷設定がステップS4で保存したものであれば、ステップS4で保存した印刷データを画像形成装置30に送信し、そうでない場合に、ステップS12を実行すればよい。
このようにすれば、画像形成装置30において印刷設定を変更する場合に、当初の(PC10で行った)印刷設定と対応する印刷データを画像形成装置30に送信する必要がなくなり、通信量や処理時間を低減することができる。
他の実施形態についても同様な変更が可能である。
また、上述した実施形態では、各機能がPC10、サーバ20及び画像形成装置30に分かれているが、PC10の機能とサーバ20の機能を一つの統合した1台の情報処理装置として構成してもよい。あるいは、サーバ20及び画像形成装置30の機能を統合した画像形成装置として構成してもよい。逆に、PC10、サーバ20あるいは画像形成装置30の機能を、協働する複数の装置に分散して設けてもよい。要するに、この発明の画像形成システムが備える各機能は、任意の数の装置に任意の態様で分散させて設けることができる。ただし、最初に印刷指示を受け付ける装置と、最終的に印刷を実行する装置は異なるとする。
また、上述した第3実施形態では、印刷設定の変更可能性のある画像データについてはあらかじめサーバ20でレンダリングを行っているが、PC10でレンダリングしておき、サーバ20に送信して保管しておいてもよい。
また、画像形成装置30にもレンダリング処理部52を設け、サーバ20と画像形成装置30で一部分担処理する構成をとってもよい。一般に、MFPのようなコピーやFAX機能を有する画像形成装置では、画像形成装置側で画像生成や印刷を実施する必要があるため、画像形成装置本体でレンダリング可能な計算リソースを持つことが多い。
処理の分散は、機能ごとではなく計算負荷を分散するようなつくりとしてもよいが、簡略的にはレンダリング処理で実施する複数の画像処理パスを機能分担して処理することが好ましい。例えば、色変換処理はサーバ20で行い、そのデータを画像形成装置30にダウンロードし、画像形成装置30で以降の処理を行う構成としてもよい。
サーバは、1つの画像形成装置だけでなく、ネットワークに接続された複数のPCや画像形成装置と相互にやり取りをすることになるが、サーバと画像形成装置で計算処理の分担割合を可変とするようにしてもよい。
図12は、サーバと画像形成装置でのレンダリングの計算処理の分担割合を示す図である。
たとえば、サーバの負荷状況に合わせ、サーバの負荷が高い場合には、計算処理の多くを画像形成装置に負担させる構成とする。
図12の(a)はレンダリングの計算処理をすべてサーバで行う場合を示すが、サーバの負荷に応じて、処理の一部を画像形成装置側に移して行く。図12は、(a)→(e)に行くほど画像形成装置での処理負担が増え、サーバでの処理負担が減っていることを示している。
なお、ネットワーク上にサーバや画像形成装置が複数台あり、複数台のサーバや画像形成装置で分担して処理を行う構成をとってもかまわない。
画像形成装置には、印刷に関連する周辺機器を接続して使う画像形成装置もある。例えば、増設の給紙/排紙トレイや、ステープルやパンチ(穴あけ)、製本等を実施するフィニッシャ、両面印刷を可能とするユニット(本体機能に含まれている場合もある)などがある。
これらの周辺機器を接続している場合において、周辺機器の動作についても本発明を適用して、画像形成装置上で条件設定変更が可能であり、条件変更に応じて印刷データのレンダリング、周辺機器の制御指令、およびデータのダウンロードを実施することができる。
例えば、始めはA4の片面印刷をする予定であったが、A3の両面印刷でステープル綴じに変更する必要が生じた場合などに、画像形成装置上からメニューに従って変更処理をかけ、それに基づいて変更を行うことができる。
また、片面/両面などは、画像形成装置の作像方式にもよるが、画像処理を変える場合がある。例えばインクジェット方式の画像形成装置の場合、インク付着量によっては、インクの裏抜けやにじみ、紙のカールを招いたり、紙に皺がよってコックリングと呼ばれる印字ヘッドとの接触不具合を起こしたり、未乾燥インクがオフセットして紙の搬送経路を汚すことがあるからである。
両面の場合は、紙の表と裏の両方に記録を行うため、特にこれらの問題に関しては厳しい条件であり、片面と両面では、1面あたりの紙面に付着されるインク量や付着のさせ方などが異なる場合がある。このような場合は、生成する印刷データも違うため、片面/両面を切り替える場合にはレンダリング処理の変更も必須となる。
また、それ以外にも紙のサイズに応じて給紙するトレイの場所を変えたり、フィニッシャの動作を変えたりする必要があるため、画像形成装置と周辺機器を印刷条件の変更に応じて制御することが必要になることがある。
また、印刷データを画像形成装置上で確認するために、画像形成装置に適宜プレビュー機能を設けてもよい。
さらに、以上説明した各実施形態及び変形の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることはもちろんである。
10:クライアントPC、20:サーバ、30:画像形成装置、40:ネットワーク、51:印刷指示受付部、52:レンダリング処理部、53:印刷データ保存部、54:印刷データ取得部、55:印刷設定受付部、56:印刷実行部、57:印刷設定履歴管理部、58:先行レンダリング制御部、59:ユーザ認証部、101:CPU、201:CPU
特開2011−090478号公報

Claims (7)

  1. コンピュータから画像形成を指示された画像を示す画像データを登録する登録手段と、
    前記登録手段に登録されている画像データの画像形成指示を受け付ける第1受付手段と、
    前記第1受付手段が指示を受け付ける画像形成に用いる設定情報を受け付ける第2受付手段と、
    前記第1受付手段が受け付けた指示に係る画像データを前記第2受付手段が受け付けた設定情報に従ってレンダリング処理したレンダリング済みデータを取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得したレンダリング済みデータに従い媒体に画像を形成する画像形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1に記載の画像形成システムであって、
    前記登録手段は、前記画像データと、第1設定情報に従ってその画像データをレンダリングしたレンダリング済みデータと、該第1設定情報とを対応付けて登録する手段であり、
    前記取得手段は、前記第2受付手段が受け付けた設定情報が、前記第1受付手段が受け付けた指示に係る画像データと対応して登録されている第1設定情報と同じ場合には、該画像データと対応して登録されているレンダリング済みデータを取得することを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
    前記登録手段は、前記画像データと、第1設定情報に従ってその画像データをレンダリングしたレンダリング済みデータと、該第1設定情報とを対応付けて登録する手段であり、
    前記取得手段は、前記第2受付手段が受け付けた設定情報が、前記第1受付手段が受け付けた指示に係る画像データと対応して登録されている第1設定情報と異なる場合には、該画像データを該受け付けた指示に係る設定情報に従ってレンダリング処理して、レンダリング済みデータを取得することを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成システムであって、
    前記登録手段は、前記第2受付手段が設定情報を受け付ける前に、前記第1設定情報と異なる1又は複数の第2設定情報に従って、すでに登録されている画像データをレンダリングし、該第2設定情報と、該レンダリングにより得られたレンダリング済みデータとを、該登録済みの画像データと対応付けて登録する手段であり、
    前記取得手段は、前記第2受付手段が受け付けた設定情報が、前記第1受付手段が受け付けた指示に係る画像データと対応して登録されている第2設定情報のいずれかと同じ場合には、該画像データ及び該第2設定情報と対応して登録されているレンダリング済みデータを取得することを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項4に記載の画像形成システムであって、
    前記第2設定情報は、前記第1設定情報のうち予め定めた項目の値を該第1設定情報から変化させた設定情報であることを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項4に記載の画像形成システムであって、
    過去に前記第2受付手段が受け付けた設定情報の履歴に基づき、受け付けた頻度が相対的に高い設定情報を前記第2設定情報とする履歴管理手段を備えることを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項6に記載の画像形成システムであって、
    前記第1受付手段がどのユーザから画像形成指示を受け付けるかを特定するユーザ特定手段を備え、
    前記履歴管理手段は、前記ユーザ特定手段が特定したユーザから受け付けた頻度が相対的に高い設定情報を、前記第2設定情報とすることを特徴とする画像形成システム。
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