JP2017045299A - 画像記録装置、プログラム、及び画像記録システム - Google Patents

画像記録装置、プログラム、及び画像記録システム Download PDF

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Abstract

【課題】データ通信にかかる時間や電力を抑制する画像記録システムを提供する。【解決手段】MFPは、近接された携帯端末とNFC通信を確立S1して、ファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を受信するS2と、WiFiダイレクト(WFD)通信を確立するためのMFPの通信情報を携帯端末に送る処理及び又は携帯端末の通信情報を受信する処理を行う。ファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルが記憶されているか否かを判断しS3、記憶されている場合は、記憶された画像ファイルを必要に応じて記録設定値に基づいて処理をして記録するS4。記憶されていない場合は、WFD通信により未処理の画像ファイルを携帯端末から取得するS5〜S8と共に、取得した画像ファイルを記録設定値に基づいて処理して記録するS9。記録した後に、処理された画像ファイルをファイル識別情報及び記録設定値に関連付けて記憶するS10。【選択図】図6

Description

本発明は、画像記録装置、プログラム、及び画像記録システムに関する。
従来、携帯端末から画像記録装置へと画像データ(画像ファイル)を送信し、画像記録装置において画像データに係る画像を記録する画像記録システムがある。一例として、特許文献1には、携帯端末装置(携帯端末)と複合機(画像記録装置)とからなるシステムにおいて、2つの通信方式を用いて画像データを送信することが記載されている。まず、一方の通信方式である、NFC(Near Field Communication)と呼ばれる非接触IC用無線通信規格による通信方式に基づき、他方の通信方式であるブルートゥース(登録商標)用の通信設定情報が携帯端末装置から複合機へと送信される。複合機は、携帯端末装置から受信した通信設定情報に基づき、携帯端末装置との間にブルートゥース通信を確立させる。その後、携帯端末装置が、ブルートゥース通信により、画像データを複合機へと送信する。複合機は、画像データに基づき、記録媒体に画像を記録する。
特開2009−135865号公報
上記のような画像記録システムにおいて、一度、携帯端末から画像記録装置へと画像記録を要求した後に、同じ画像に関して画像記録を再度要求する場合がある。この再要求の際にも携帯端末から画像記録装置に画像ファイルを送信しなければならないと、データ通信にかかる時間や電力が過大になるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、データ通信にかかる時間や電力を抑制可能な、画像記録装置、プログラム、及び画像記録システムを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の画像記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録手段と、装置間の距離が所定の通信可能距離内となる場合に確立される第1無線通信を行うための記録装置側第1通信手段と、送信元及び受信元の装置のそれぞれに係る通信情報に基づいて確立される、前記第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を行うための記録装置側第2通信手段と、画像ファイルを記憶し、且つ、この画像ファイルに、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び当該画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定可能な記録設定値を関連付けて記憶する記録装置側記憶手段と、記録装置側制御手段と、を備え、前記記録装置側制御手段は、ファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を、前記第1無線通信により携帯端末から受信する記録装置側第1受信処理と、前記第2無線通信における自身の通信情報を前記第1無線通信により前記携帯端末へ送信する記録装置側送信処理、及び前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により受信する記録装置側第2受信処理の少なくとも一方と、前記携帯端末から受信した記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが、前記記録装置側記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断処理と、前記記録装置側送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記記録装置側第2受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の携帯端末との間で前記第2無線通信を確立する通信確立処理と、前記判断処理において、前記記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記記録装置側記憶手段に記憶されていないと判断した場合に、当該ファイル識別情報により識別される画像ファイルを、前記通信確立処理において確立した前記第2無線通信により前記携帯端末から受信する記録装置側第3受信処理と、前記記録装置側第1受信処理において受信したファイル識別情報により識別される画像ファイル、及び記録設定値に基づいて前記記録手段に画像を記録させる記録処理と、を実行することを特徴とする。
本発明のプログラムは、画像ファイルを、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報に関連づけて記憶する携帯端末側記憶手段と、装置間の距離が所定の通信可能距離内となる場合に確立される第1無線通信を行うための携帯端末側第1通信手段と、送信元及び受信元の装置のそれぞれに係る通信情報に基づいて確立される、前記第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を行うための携帯端末側第2通信手段とを備えた携帯端末のコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記携帯端末に前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により画像記録装置に送信する携帯端末側第1送信処理、及び前記第2無線通信における前記画像記録装置の通信情報を前記第1無線通信により前記画像記録装置から受信する携帯端末側受信処理の少なくとも一方と、前記携帯端末側第1送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記携帯端末側受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の画像記録装置との間で前記第2無線通信を確立する通信確立処理と、前記携帯端末側記憶手段に記憶された前記画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び前記画像記録装置にて前記画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定する記録設定値を指定した記録要求を前記第1無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第2送信処理と、前記携帯端末側第2送信処理により送信した記録要求によって指定されたファイル識別情報、及び当該記録要求によって指定される記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記画像記録装置に記録されていないことにより前記画像記録装置から送信される、当該ファイル識別情報により識別される画像ファイルの送信要求を前記第1無線通信、及び前記通信確立処理において確立した前記第2無線通信の何れかにより受信した場合に、当該画像ファイルを前記通信確立処理において確立した前記第2無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第3送信処理と、を実行させることを特徴とする。
本発明の画像記録システムは、携帯端末と、記録媒体に画像を記録する画像記録装置とを有する画像記録システムであって、前記画像記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録手段と、装置間の距離が所定の通信可能距離内となる場合に確立される第1無線通信を行うための記録装置側第1通信手段と、送信元及び受信元の装置のそれぞれに係る通信情報に基づいて確立される、前記第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を行うための記録装置側第2通信手段と、画像ファイルを記憶し、且つ、この画像ファイルに、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び当該画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定可能な記録設定値を関連付けて記憶する記録装置側記憶手段と、記録装置側制御手段と、を備え、前記記録装置側制御手段は、ファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を、前記第1無線通信により前記携帯端末から受信する記録装置側第1受信処理と、前記第2無線通信における自身の通信情報を前記第1無線通信により前記携帯端末へ送信する記録装置側第1送信処理、及び前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により受信する記録装置側第2受信処理の少なくとも一方と、前記記録装置側第1送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記記録装置側第2受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の携帯端末との間で前記第2無線通信を確立する記録装置側通信確立処理と、前記携帯端末から受信した記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが、前記記録装置側記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断処理と、前記判断処理において、前記記録指定により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記記録装置側記憶手段に記憶されていないと判断した場合に、当該ファイル識別情報により識別される画像ファイルの送信要求を、前記第1無線通信、及び前記記録装置側通信確立処理において確立した前記第2無線通信の何れかにより前記携帯端末に送信する記録装置側第2送信処理と、前記送信要求に応じて前記携帯端末から送信される画像ファイルを、前記記録装置側通信確立処理において確立した前記第2無線通信により受信する記録装置側第3受信処理と、前記記録装置側第1受信処理において受信したファイル識別情報により識別される画像ファイル、及び記録設定値に基づいて前記記録手段に画像を記録させる記録処理と、を実行し、前記携帯端末は、画像ファイルを、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報に関連づけて記憶する携帯端末側記憶手段と、前記第1無線通信を行うための携帯端末側第1通信手段と、前記第2無線通信を行うための携帯端末側第2通信手段と、携帯端末側制御手段とを備え、前記携帯端末側制御手段は、前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第1送信処理、及び前記第2無線通信における前記画像記録装置の通信情報を前記第1無線通信により前記画像記録装置から受信する携帯端末側第1受信処理の少なくとも一方と、前記携帯端末側第1送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記携帯端末側第1受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の画像記録装置との間で前記第2無線通信を確立する携帯端末側通信確立処理と、前記携帯端末側記憶手段に記憶された前記画像ファイルを識別するファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を、前記第1無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第2送信処理と、前記送信要求を前記画像記録装置から前記第1無線通信、及び前記携帯端末側通信確立処理において確立した前記第2無線通信の何れかによりにより受信した場合に、当該送信要求に係る画像ファイルを、前記携帯端末側通信確立処理において確立した前記第2無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第3送信処理とを実行することを特徴とする。
画像記録装置に保存された画像ファイルを使用できるのは、携帯端末から受信した記録要求により指定される記録設定値にその画像ファイルが対応できる場合である。つまり、その画像ファイルに係る画像を、記録設定値に従って画像記録できる場合である。本発明では、画像記録装置は、携帯端末から受信した記録要求により指定されるファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルを記憶しているか否かを判断する。そして、記憶していると判断した場合には、あらためて第2無線通信により携帯端末から画像ファイルを受信する必要がない。一方、記憶していないと判断した場合に、画像記録装置は第2無線通信により携帯端末から画像ファイルを受信できる。このように、必要なときにのみ、携帯端末から画像記録装置へと画像ファイルが送信されるため、データ通信にかかる時間や電力が抑制される。
また、本発明の画像記録装置において、前記記録装置側制御手段は、前記記録処理において、前記記録要求によって指定されたファイル識別情報により識別される画像ファイルに、当該記録要求によって指定された記録設定値を反映して得られる画像ファイルである設定反映画像ファイルが示す画像を前記記録手段に記録させ、前記設定反映画像ファイルを、当該設定反映画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び当該設定反映画像ファイルに基づいて画像を記録する際に、設定可能な記録設定値に関連づけて前記記録装置側記憶手段に記憶する第1記憶処理を実行してもよい。上記の構成によれば、画像記録装置には、設定反映画像ファイルが記憶されているので、再度、同じ又は類似の記録設定値を指定した記録要求を受信した場合は、記録処理を早く開始することができる。
また、本発明の画像記録装置において、前記設定反映画像ファイルは、画像を構成する画素ごとに階調値情報を含む画素情報を示すデータであり、前記記録装置側制御手段は、前記第1記憶処理において、前記設定反映画像ファイルにおける前記画素情報を変更せずに当該設定反映画像ファイルを用いて前記記録処理を行える記録設定値、及び、前記設定反映画像ファイルにおける前記画素情報が示す値に所定の演算を施すことにより得られる画像ファイルを用いて前記記録処理を行える記録設定値を、前記設定反映画像ファイルに関連づけて前記記録装置側記憶手段に記憶してもよい。設定反映画像ファイルを直接用いて記録処理を行える場合、及び、設定反映画像ファイルに所定の演算処理を施すことで得られた画像ファイルに基づいて記録処理を行える場合では、携帯端末から受信した画像ファイルそのものから設定反映画像ファイルを生成して記録処理を行う場合と比べて、記録処理を開始するまでの時間を比較的早くすることができる。従って、このような設定反映画像ファイルを記録しておくことで、記録処理を早く開始することができる。
また、本発明の画像記録装置において、前記記録装置側制御手段は、前記携帯端末から受信した前記画像ファイルにレンダリング処理を施すことが可能であり、前記記録装置側第3受信処理により受信する画像ファイルは、レンダリング処理前のファイルであり、前記設定反映画像ファイルは、レンダリング処理後の画像ファイルであってもよい。設定反映画像ファイルはレンダリング処理後の画像ファイルであるため、このような設定反映画像ファイルを記憶しておくことで、再度、同じ又は類似の記録設定値を指定した記録要求を受信した場合は、レンダリング処理を行わずに記録処理を開始することができる。
また、本発明の画像記録装置において、前記記録装置側制御手段は、前記携帯端末から記憶指令を受信することに応じて、前記記録装置側第3受信処理において受信する画像ファイルを、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び全ての記録設定値に関連づけて前記記録装置側記憶手段に記憶する第2記憶処理を実行し、前記記録装置側記憶手段に記憶された画像ファイルのうち、前記第1記憶処理において記憶された画像ファイルについては時間経過に応じて自動的に消去する一方、前記記録装置側記憶手段に記憶された前記画像ファイルのうち、前記第2記憶処理において記憶されたファイルについては時間経過に応じた自動的な消去を行わなくてもよい。上記の構成によれば、画像記録装置が携帯端末から受信した画像ファイルについては、時間経過に応じて自動的に消去されないため、再度の記録要求の際に、確実に画像ファイルを再利用することができる。
また、本発明の画像記録装置において、前記記録装置側制御手段は、前記判断処理において、前記記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記記録装置側記憶手段に記憶されていないと判断した場合には、前記記録処理において、この記録装置側記憶手段に記憶されている、前記記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルに基づいて前記記録手段に画像を記録させてもよい。上記の構成によれば、記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルが記憶されている場合には、この記憶されている画像ファイルに基づいて記録処理が行われるため、あらためて携帯端末から画像ファイルを受信する必要がなく、データ通信にかかる時間や電力を確実に抑制することができる。
本発明によると、データ通信にかかる時間や電力を抑制することができる。
一実施形態に係る画像記録システムの電気的構成図である。 (a)は記録要求のデータ構造について説明する図であり、(b)はMFPの記録設定値について説明する図であり、(c)は送信要求のデータ構造について説明する図である。 画像ファイル関連情報について説明する図である。 図1に示す携帯端末の動作フロー図である。 図1に示すMFPの動作フロー図である。 携帯端末とMFPとの間のデータ通信の手順を示すシーケンス図である
[画像記録システムの全体構成]
以下、本発明の一実施形態に係る画像記録システムについて、図面を参照しつつ説明する。画像記録システム1は、図1に示すように、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯端末10と、画像読取機能及び画像記録機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral)100(画像記録装置の一例)とを備えている。
携帯端末10とMFP100とは、NFC方式による無線通信(第1無線通信の一例)、及びWi−Fi(Wireless Fidelity:登録商標)方式による無線通信(第2無線通信の一例)によって、互いにデータの送受信が可能となっている。
NFC方式による無線通信(以下、NFC通信)は、10cm程度の極近距離を通信可能距離とする無線通信であり、携帯端末10とMFP100とを近接(又は接触)させることで通信が確立される。また、NFC通信は、Wi−Fi方式による無線通信(以下、Wi−Fi通信)と比べて、通信速度が遅いため、比較的小容量のデータの通信に用いられる。なお、NFC通信の場合、その通信可能距離の物理的制限から通信相手の特定が容易であり、その分、通信の確立が、Wi−Fi通信の場合よりも容易である。つまり、ユーザは、携帯端末10を通信相手となるMFP100に近接させる必要があるが、その行為自体が通信相手を指定することになる。
一方、Wi−Fi通信は、通信可能距離が数メートル〜数十メートル程度のローカルな無線通信である。このWi−Fi通信には、図示しないアクセスポイントを介して行われる通常のWi−Fi方式と、アクセスポイントを介さず、二つの装置が1対1で通信するWi−Fiダイレクト方式とがある。本実施形態では、携帯端末10とMFP100とがWi−Fiダイレクト方式による通信(以下、WFD通信)によりデータ通信をする場合を例にして説明する。なお、携帯端末10とMFP100とが通常のWi−Fi方式によってデータ通信してもよい。
WFD通信は、ネットワークを構築し、そのネットワーク内でデータの受け渡しを可能にする通信方式である。そのため、送信元及び受信元の装置間でデータ通信を行うにはネットワークを構築する必要がある。そこで、本実施形態の画像記録システム1では、携帯端末10とMFP100との間でNFC通信が確立されたときに、WFD通信を確立するための通信情報を、携帯端末10とMFP100との間で送受信する。この通信情報には、SSID(Service Set Identifier)、パスワード、IP(Internet Protocol)アドレスなどの情報が含まれる。なお、この通信情報はパスワードを含んでいなくてもよい。そして、携帯端末10とMFP100とは、この通信情報に基づいてWFD通信を確立し、これら装置間の通信を、NFC通信からWFD通信に切り替えるように構成されている(いわゆる、ハンドオーバーが行われるように構成されている)。
詳細は後述するが、携帯端末10は、MFP100との間でNFC通信が開始されたことをトリガとして、当該携帯端末10が記憶している画像ファイルに基づく画像の記録要求をMFP100に送信し、当該画像ファイルに基づく画像をMFP100に記録させることが可能に構成されている。なお、携帯端末10からMFP100への画像ファイルの送信は、通信速度がNFC通信よりも速いWFD通信により行われる。また、画像ファイルを受信したMFP100では、所定の記録条件に従って設定反映画像ファイル(詳細は後述する)を生成し、この生成した設定反映画像ファイルに基づいて画像記録が行われる。以下、携帯端末10とMFP100との間で開始されたNFC通信をトリガとして行われる画像記録を「NFC記録」と称す。
ところで、NFC記録において、携帯端末10からMFP100へと画像の記録要求した後に、同じ画像ファイルに関して再度、記録要求する場合がある。この再度、記録要求をする際にも携帯端末10からMFP100に画像ファイルを送信するとなると、データ通信にかかる時間や電力が過大になるおそれがある。
そこで、本実施形態では、MFP100において生成された設定反映画像ファイルについては、画像記録後においても、当該設定反映画像ファイルをMFP100に記憶しておく。そして、再度、記録要求する際において、MFP100に記憶されている設定反映画像ファイルを用いて画像記録を行うことができる場合には、携帯端末10からMFP100へ画像ファイルを送信せずに、当該設定反映画像ファイルに基づいて画像記録を行うように構成されている。これにより、本実施形態に係る画像記録システム1では、データ通信にかかる時間や電力を抑制することを可能としている。以下、携帯端末10及びMFP100の構成について詳細に説明する。
[携帯端末の構成]
続いて、携帯端末10の概略構成について説明する。携帯端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、操作キー14、LCD15、タッチパネル16、音声入出力部17、電話網通信部18、撮影部19、NFC通信部21、及びWi−Fi通信部22を主に備える。これらの各部は、バス25を介して互いに接続されている。
CPU11は、記憶部12等に記憶される固定値やプログラム等に従って、バス25と接続された各部を制御する。記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、バッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成されている。この記憶部12は、画像ファイル記憶領域12a、プログラム記憶領域12b、及び通信情報記憶領域12cを有する。各記憶領域12a〜12cについては後述する。
操作キー14は、例えば、携帯端末10の筺体に設けられたメカニカルキーであり、各種の指示をユーザから受け付ける。LCD15は、各種画面を表示する液晶表示装置である。タッチパネル16は、LCD15に重ねて設けられ、ユーザからの指示を受け付ける。音声入出力部17は、マイクやスピーカなどで構成された音声入出力用デバイスである。電話網通信部18は、携帯電話網(図示せず)を介した通話を行うための回路である。撮影部19は撮影レンズ及び撮像素子を備え、被写体像を捉えて画像ファイルを生成する。
NFC通信部21は、ISO/IEC21481又はISO/IEC18092の国際標準規格に基づいて、NFC通信を可能にするインターフェースである。携帯端末10は、このNFC通信部21を介して外部装置との間でNFC通信によるデータ通信を行う。Wi−Fi通信部22は、IEEEの802.11の規格及びそれに準ずる規格に基づいて、WFD通信を可能にするインターフェースである。携帯端末10は、Wi−Fi通信部22を介して外部装置との間でWFD通信によるデータ通信を行う。
次に、記憶部12の各記憶領域12a〜12cについて説明する。画像ファイル記憶領域12aには、CPU11が後述するデータ生成アプリ13bを実行することで起動されるアプリケーション上で生成された文章データやプレゼンテーションデータなどの画像ファイルや、撮影部19により生成された画像ファイルなどが記憶される。この画像ファイル記憶領域12aに記憶される画像ファイルの形式は、BMPやJPEGなどの形式や、ベクター形式など種々の形式である。また、画像ファイル記憶領域12aでは、この画像ファイルと、当該画像ファイルを識別するためのファイル識別情報(ファイルID等)が互いに関連付けられて記憶されている。以下、画像ファイル記憶領域12aに記憶される画像ファイルの種類がJPEGであるものとして説明する。
通信情報記憶領域12cには、MFP100などの外部装置との間でWFD通信を確立させるための通信情報が記憶されている。この通信情報には、SSID、パスワード、携帯端末10のIPアドレスなどの固有情報が含まれる。
プログラム記憶領域12bには、オペレーティングシステム13a(以下、OS13a)、データ生成アプリケーション13b(以下、データ生成アプリ13b)、MFP制御アプリケーション13c(以下、制御アプリ13c)など各種のプログラムが記憶されている。OS13aは、携帯端末10の標準機能を実現するための基本ソフトウェアである。データ生成アプリ13bは、文章データやプレゼンテーションデータを作成するためのアプリケーションである。また、制御アプリ13cは、MFP100のベンダによって提供されるアプリケーションであって、ユーザによって携帯端末10にインストールされ、携帯端末10からMFP100の制御を可能とする。例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などを経由せずに、携帯端末10から直接、MFP100の画像記録機能や画像読取機能などを利用することを可能にする。
また、CPU11は、制御アプリ13cを実行することで上述のNFC記録に係る携帯端末側の処理を実行することが可能である。このNFC記録に係る携帯端末側の処理には、MFP100に対してNFC通信により記録要求を送信する処理、画像ファイル記憶領域12aに記憶された画像ファイルをWFD通信によりMFP100に送信する処理などが含まれる。なお、この記録要求には、図2(a)に示すように、記録対象となる画像ファイルを識別するためのファイル識別情報、MFP100にて記録対象となる画像ファイルに基づいて画像を記録する際の記録条件となる記録設定値を示す記録設定値情報、画像ファイルをMFP100に記憶するか否かを示すファイル記憶要否情報等が含まれる。NFC記録に係る携帯端末側の処理については、後で詳細に説明する。
[MFPの構成]
次に、MFP100の概略構成について説明する。MFP100は、図1に示すように、CPU111、記憶部112、操作キー114、LCD115、タッチパネル116、画像読取部117、画像記録部118、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)119、NFC通信部121、及びWi−Fi通信部122を備えている。これらの各部は、バス125を介して互いに接続されている。
CPU111は、記憶部112に記憶される固定値やプログラムに従って、MFP100が有している各機能の制御や、バス125と接続された各部を制御する。記憶部112は、例えば、RAM、ROM、HDD、バッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成されている。この記憶部112は、画像ファイル記憶領域112a、プログラム記憶領域112b、及び通信情報記憶領域112cを有する。各記憶領域112a〜112cについては後述する。
操作キー114は、MFP100の筐体に設けられるメカニカルキーであり、各種指示をユーザから受け付ける。LCD115は、液晶表示装置であり、各種画面を表示する。タッチパネル116は、LCD15に重ねて設けられ、ユーザからの指示を受け付ける。
画像読取部117は、原稿を読み取って画像ファイルを生成するスキャナ機構である。画像記録部118は、インクジェット方式、或いはレーザ方式の画像記録機構であり、所定の記録条件に従って、後述する設定反映画像ファイルに基づく画像を用紙に記録する。以下では、画像記録部118は、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色のインクを吐出可能なインクジェットヘッドを備え、4階調の画像記録が可能なインクジェット方式の画像記録機構であるものとして説明する。
ここで、本実施形態では、画像記録部118の記録条件の設定項目として、図2(b)に示すように、「用紙サイズ」、「カラー/モノクロ」、「画質」、及び「Nin1」の計4つの設定項目がある。「用紙サイズ」は、画像を記録する用紙のサイズを設定するための設定項目であり、対応する記録設定値として、複数の定型用紙サイズ(A4、レター、B5、ハガキなど)がある。「カラー/モノクロ」は、用紙に形成する画像をカラー及びモノクロの何れで記録するかを設定するための設定項目であり、対応する記録設定値として、「カラー」、「モノクロ」の計2つある。「画質」は用紙に形成する画像の品質(解像度)に係る設定項目であり、対応する記録設定値として、「きれい」、「ふつう」、「粗い」の計3つある。「Nin1」は、1枚の用紙に割り付ける画像ファイルにおける原稿のページ数Nを設定するための設定項目であり、対応する記録設定値として、「なし(1in1)」、「2in1」、「9in1」、「16in1」の計4つある。
画像処理ASIC119は、携帯端末10から受信した画像ファイル、又は、記憶部112の画像ファイル記憶領域112aに記憶された画像ファイルに対して、レンダリング処理、色変換処理、及び、量子化処理を順に行うことで、画像記録用の設定反映画像ファイルを生成するための回路である。レンダリング処理は、例えば、携帯端末10から受信したJPEG形式の画像ファイルをラスター形式に展開し、この後、記録要求に指定された記録設定値に従い、サイズ調整のため解像度変換を行なったり、カラー形式の画像ファイルをモノクロ化したり、複数のページを集約するレイアウト処理などを行うことで、RGB表色系で表されたRGBデータ(RGBビットマップデータ)を生成する処理である。このRGBデータは、画像を構成する各画素を、例えば、256階調のRGB値で表した画像ファイルである。
色変換処理は、レンダリング処理により生成されたRGBデータを、CMYK表色で表されたCMYKデータに変換する処理である。CMYKデータは、画像記録部118のインクジェットヘッドから吐出されるインク4色にそれぞれに対応した、C値、M値、Y値、K値を含む256階調のCMYK値により、画像を構成する各画素を表した画像ファイルである。
量子化処理は、256階調のCMYKデータから低階調の設定反映画像ファイルを生成する処理である。本実施形態では、画像記録部118が上述したように4階調の画像記録が可能な機構であるため、この設定反映画像ファイルは、各画素が、4階調のC値、M値、Y値、K値で表された画像ファイルとなる。
以上のように、設定反映画像ファイルは、携帯端末10から受信した上記の記録要求により指定された記録設定値を反映して得られる画像ファイルであり、画像を構成する画素ごとに階調値情報を含む画素情報を示すデータである。例えば、記録指令により指定された「カラー/モノクロ」の記録設定値が「カラー」である場合には、画像処理ASIC119により生成される設定反映画像ファイルは、画素各々について各色成分の階調値が設定された画像ファイルとなる。
以下、携帯端末10から受信した、画像処理ASIC119による画像処理前の画像ファイルを「未処理画像ファイル」、画像処理ASIC119による画像処理後の画像ファイルを「設定反映画像ファイル」と称す。また、「未処理画像ファイル」及び「設定反映画像ファイル」について特に区別しない場合には、単に「画像ファイル」と称す。
図1に戻って、NFC通信部121は、上述の携帯端末10のNFC通信部21と同じく、NFC通信を行うためのインターフェースである。MFP100は、このNFC通信部121を介して携帯端末10等の外部装置との間でNFC通信を確立し、このNFC通信によるデータ通信を行う。
ここで、携帯端末10とMFP100との間でNFC通信が確立した状態とは、携帯端末10のCPU11と、MFP100のCPU111とが、NFC通信部21及びNFC通信部121間での相互通信が可能であると判断した状態のこと等をいう。例えば、本実施形態では、MFP100の電源がオンである間、MFP100のNFC通信部121は一定の時間間隔でポーリング信号を送信する。このポーリング信号には、NFC通信を行うための必要な情報(例えば、通信規格に関する情報やMFP100の認証情報など)が含まれている。MFP100のNFC通信部121と携帯端末10のNFC通信部21との距離が通信可能距離以内となる範囲まで、ユーザが携帯端末10をMFP100のNFC通信部121に接近させると、携帯端末10のNFC通信部21はNFC通信部121が送信するポーリング信号を受信する。そして、携帯端末10は、受信したポーリング信号に含まれている情報に基づき、MFP100との間でNFC通信が可能と判断した場合に、レスポンス信号をNFC通信部21からMFP100に送信する。このレスポンス信号にはポーリング信号に対応する情報(例えば携帯端末10の認証情報など)などが含まれており、このレスポンス信号をNFC通信で受信したMFP100は携帯端末10との間でNFC通信が可能と判断する。なお、これらの通信確立方法は公知の通信確立技術を用いることができる。
Wi−Fi通信部122は、上述の携帯端末10のWi−Fi通信部22と同じく、Wi−Fi通信を行うためのインターフェースである。携帯端末10とMFP100との間で、WFD通信を確立するための通信情報がNFC通信により送受信されることにより、この通信情報に基づいて、Wi−Fi通信部122と携帯端末10のWi−Fi通信部22との間でWFD通信を確立することが可能となる。
次に、記憶部112の各記憶領域112a〜112cについて説明する。画像ファイル記憶領域112aには、携帯端末10から受信した未処理画像ファイルや、画像処理ASIC119により生成された設定反映画像ファイルである画像ファイルが記憶されている。この画像ファイル記憶領域112aでは、図3に示すように、画像ファイル各々は、画像ファイル関連情報に関連付けられて記憶されている。画像ファイル関連情報は、ファイル識別情報、ファイル種別情報、記憶時刻情報、設定可能情報、及び現在設定情報を含む。
ファイル識別情報は、関連付けられた画像ファイルを識別するための情報である。ここで、携帯端末10から受信した未処理画像ファイル、及びそれから派生して生成された設定反映画像ファイルには同じファイル識別情報が関連付けられる。
ファイル種別情報は、関連付けられた画像ファイルの種類が未処理画像ファイルか設定反映画像ファイルかを示す情報である。記憶時刻情報は、関連付けられた画像ファイルが記憶部112に記憶された時刻(以下、記憶時刻とも称す)を示す情報である。
設定可能情報は、上記記録条件に係る4つの設定項目各々について、関連付けられた画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定可能な記録設定値をそれぞれ示す情報である。より詳細には、設定可能な記録設定値とは、画像ファイルにおける画素情報を変更せずに当該画像ファイルを用いて記録処理を行える記録設定値、及び、画像ファイルにおける画素情報が示す値に所定の演算を施すことにより得られる画像ファイルを用いて記録処理を行える記録設定値のことである。上述したように、設定反映画像ファイルは、レンダリング処理後の画像ファイルであるため、そのレンダリング処理の内容によっては、反映可能な記録設定値には制限が生じる。一方で、未処理画像ファイルは、レンダリング処理前の画像ファイルであるため、反映可能な記録設定値に制限はなく、全ての記録設定値を設定可能である。従って、未処理画像ファイルは、図3に示すように、4つの設定項目各々の、全ての記録設定値に関連付けられて画像ファイル記憶領域112aに記憶されている。以下、設定反映ファイルが設定可能な記録設定値について、設定項目毎に説明する。
「用紙サイズ」の設定項目については、ある記録設定値が反映された設定反映画像ファイルから、異なる記録設定値が反映された画像ファイルを生成することは可能である。従って、「用紙サイズ」の設定項目については、何れの記録設定値が反映された設定反映画像ファイルでも、全ての記録設定値(定型用紙サイズ)を設定可能である。
「カラー/モノクロ」の設定項目については、「カラー」の記録設定値を反映された設定反映画像ファイルは、「カラー」及び「モノクロ」の記録設定値を設定可能であるが、「モノクロ」の記録設定値を反映して生成された設定反映画像ファイルは、黒以外の色成分についての情報が欠落しているため、「モノクロ」の記録設定値のみ設定可能である。
「画質」の設定項目については、設定反映画像ファイルに反映されている記録設定値、及び、この反映されている記録設定値よりも画質が悪い(解像度が低い)記録設定値を設定可能である。例えば、「ふつう」の記録設定値が反映された設定反映画像ファイルについては、「ふつう」、及び「粗い」の記録設定値を設定可能である。
「Nin1」の設定項目については、「なし」の記録設定値が反映された設定反映画像ファイルは、全ての記録設定値を設定可能であるが、それ以外の記録設定値が反映された設定反映画像ファイルは、その反映された記録設定値のみ設定可能である。例えば、「2in1」の記録設定値が反映された設定反映画像ファイルは、「2in1」の記録設定値のみ設定可能である。
現在設定情報は、関連付けられた画像ファイルが設定反映画像ファイルである場合に、当該設定反映画像ファイルに現在反映されている記録設定値を示す情報である。即ち、現在設定情報は、設定反映画像ファイルが、画像処理ASIC119により生成されたときに設定されていた記録設定値を示す情報である。換言すれば、現在設定情報は、当該設定反映画像ファイルを生成する契機となった、携帯端末10から受信した記録要求により指定されていた記録設定値を示す情報である。なお、本実施形態では、現在設定情報は、記録条件に係る4つの設定項目全ての記録設定値の情報を含んでいるが、上述したように、「用紙サイズ」の設定項目については、何れの記録設定値が反映された設定反映画像ファイルでも、全ての記録設定値を設定可能であるため、この「用紙サイズ」の設定項目の記録設定値の情報については含んでいなくてもよい。
図1に戻って、通信情報記憶領域112cには、携帯端末10などの外部装置との間でWFD通信を確立させるための通信情報が記憶されている。この通信情報には、SSID、パスワード、MFP100のIPアドレスなどの固有情報が含まれる。
プログラム記憶領域112bには、MFP100の標準機能を実現するための基本ソフトウェアであるオペレーティングシステム113a、及び、MFP100の各部を制御するための制御プログラム113bが記憶されている。
また、CPU111は、制御プログラム113bを実行することで上述のNFC記録に係るMFP側の処理を実行することが可能である。このMFP側の処理には、記録処理や、送信要求送信処理などが含まれる。記録処理は、記録要求に従って画像記録部118に設定反映ファイルに基づく画像を記録させる処理である。送信要求送信処理は、記録要求により指定された、ファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されていない場合に、携帯端末10に対して未処理画像ファイルの送信を要求する送信要求をNFC通信又はWFD通信により送信する処理である。この送信要求は、図2(c)に示すように、送信を要求する未処理画像ファイルを識別するためのファイル識別情報を含んでいる。NFC記録に係るMFP側の処理については、後で詳細に説明する。
(NFC記録に係る携帯端末側の処理)
次に、携帯端末10のCPU11が、制御アプリ13cを実行することで行われるNFC記録に係る携帯端末側の処理について、図4を参照しつつ詳細に説明する。なお、図4に示すフローの開始時における状態は、携帯端末10のNFC通信部21と、MFP100のNFC通信部121との間の距離が、NFC通信の通信可能距離よりも離れている状態である。
まず、CPU11は、制御アプリ13cを実行することでアプリケーションを起動する(A1)。この後、CPU11は、記憶部12に記憶された画像ファイルの中から、記録対象とする画像ファイルをユーザに選択させるための画像ファイル名のリスト等をLCD15表示させ、操作キー14又はタッチパネル16を介して受け付けたユーザ指示に基づいて、記録対象とする画像ファイルを決定する(A2)。
次に、CPU11は、記録対象の画像ファイルに基づく画像をMFP100に記録させる際の記録条件を選択させるための画像をLCD15に表示させ、操作キー14又はタッチパネル16を介して受け付けたユーザ指示に基づいて、記録対象とする画像ファイルの記録条件を決定し、その決定内容を示す記録設定値情報を生成する(A3)。具体的には、「用紙サイズ」、「カラー/モノクロ」、「画質」、「Nin1」の計4つの設定項目各々について、ユーザ指示に基づいて、記録設定値の何れか1つを決定する。
次に、CPU11は、記録対象とする画像ファイルを、未処理画像ファイルの状態(本実施形態ではJPEG形式の状態)で、記録処理後においてもMFP100に記憶させるか否かをユーザに選択させるための画像をLCD15に表示させ、操作キー14又はタッチパネル16を介して受け付けたユーザ指示に基づいて、未処理画像ファイルをMFP100に記憶させるか否かを決定し、その決定内容を示すファイル記憶要否情報を生成する(A4)。
次に、ユーザが携帯端末10とMFP100とをNFC通信の通信可能距離内へ近接させることで、携帯端末10とMFP100との間でNFC通信が確立される(A5:YES)と、CPU11は、記録要求をNFC通信によりMFP100に送信する(A6)。この記録要求には、図2(a)に示すように、画像ファイル記憶領域12aにおいてA2の処理で決定した画像ファイルに関連付けられて記憶されているファイル識別情報、A3の処理で生成した記録設定値情報、及び、A4の処理で生成したファイル記憶要否情報が含まれる。
次に、CPU11は、通信情報記憶領域12cに記憶されている、WFD通信を確立するための通信情報をNFC通信によりMFP100に送信し、且つ、MFP100から当該MFP100に係る通信情報を受信する(A7)。次に、CPU11は、MFP100から未処理画像ファイルの送信要求を、NFC通信及びWFD通信の何れかにより受信したか否かを判断する(A8)。なお、MFP100からWFD通信により送信要求を受信する場合には、A7とA8との処理間で、携帯端末10とMFP100との間でWFD通信を確立する処理が既に行われている。A8の処理で、未処理画像ファイルの送信要求を受信していないと判断した場合(A8:NO)には本処理を終了する。
一方で、未処理画像ファイルの送信要求を受信したと判断した場合(A8:YES)には、CPU11は、WFD通信が確立されていなければ(MFP100からNFC通信により送信要求を受信したときに限り)、A7の処理でMFP100との間で送受信した通信情報に基づき、MFP100との間でWFD通信を確立する(A9)。そして、CPU11は、画像ファイル記憶領域12aに記憶された、送信要求に含まれるファイル識別情報に関連付けられた画像ファイルをWFD通信によりMFP100に送信する(A10)。その後、CPU11は、MFP100との間のWFD通信を切断して(A11)、本処理を終了する。以上、NFC記録に係る携帯端末側の処理について説明した。
(NFC記録に係るMFP側の処理)
次に、MFP100のCPU111が、制御プログラム113bを実行することで行われるNFC記録に係るMFP側の処理について、図5を参照しつつ詳細に説明する。なお、図5に示すフローの開始時における状態は、携帯端末10のNFC通信部21と、MFP100のNFC通信部121との間の距離が、NFC通信の通信可能距離よりも離れている状態である。
まず、CPU111は、携帯端末10との間でNFC通信が確立されたか否かを判断する(B1)。NFC通信が確立されたと判断した場合(B1:YES)には、CPU111は、携帯端末10からNFC通信により記録要求を受信する(B2)。その後、CPU111は、通信情報記憶領域112cに記憶されている、WFD通信を確立するための通信情報をNFC通信により携帯端末10に送信し、且つ、携帯端末10から当該携帯端末に係る通信情報を受信する(B3)。
次に、CPU111は、B2の処理で受信した記録要求により指定された、ファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた設定反映画像ファイルが、画像ファイル記憶領域112aに記憶されているか否かを判断する(B4)。詳細には、CPU111は、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている画像ファイル関連情報(図3参照)を参照して、記録要求により指定されたファイル識別情報と一致し、ファイル種別情報が設定反映画像ファイルを示し、且つ、記録要求により指定された記録設定値の全てが設定可能情報が示す記録設定値に含まれている画像ファイルが、画像ファイル記憶領域112aに記憶されているか否かを判断する。
そして、設定反映画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されていると判断した場合(B4:YES)には、CPU111は、当該設定反映画像ファイルを、記録要求により指定された記録設定値に基づいて、画像処理ASIC119により画像処理を行う必要があるか否かを判断する(B5)。即ち、画像ファイル記憶領域112aに記憶された設定反映画像ファイルを画像処理せずに、画像記録部118による画像記録に転用することができるか否かを判断する。具体的には、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている画像ファイル関連情報の現在設定情報を参照して、設定反映画像ファイルに反映された各設定項目についての記録設定値と、記録要求により指定された各設定項目についての記録設定値とが一致する場合に、当該設定反映画像ファイルは、画像記録部118による画像記録に転用することができると判断する。
画像ファイル記憶領域112aに記憶された設定反映画像ファイルに対して画像処理を行う必要がないと判断した場合(B5:NO)には、B13の処理に移る。一方で、設定反映画像ファイルに対して画像処理を行う必要があると判断した場合(B5:YES)には、CPU111は、当該設定反映画像ファイルに対して、記録要求により指定される記録設定値に基づいて画像処理が行われるよう画像処理ASIC119を制御し、当該記録要求に指令された記録設定値が反映された新たな設定反映画像ファイルを生成して(B6)、B13の処理に移る。
B4の処理において、記録要求により指定された、ファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた設定反映画像ファイルが、画像ファイル記憶領域112aに記憶されていないと判断した場合(B4:NO)には、CPU111は、記録要求により指定されたファイル識別情報に関連付けられた未処理画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されているか否かを判断する(B7)。詳細には、CPU111は、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている画像ファイル関連情報を参照して、記録要求により指定されたファイル識別情報と一致し、且つ、ファイル種別情報が未処理画像ファイルを示す画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されているか否かを判断する。未処理画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されていると判断した場合(B7:YES)には、B12の処理に移る。
一方で、未処理画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されていないと判断した場合(B7:NO)には、CPU111は、未処理画像ファイルの送信要求をNFC通信により携帯端末10に送信し(B8)、その後、B3の処理で携帯端末10との間で送受信した通信情報に基づいて、携帯端末10との間でWFD通信を確立する(B9)。その後、CPU111は、送信要求に応じて携帯端末10からWFD通信により送信される未処理画像ファイルを受信し(B10)、携帯端末10との間のWFD通信を切断する(B11)。この処理が終了すると、B12の処理に移る。
B12の処理では、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている未処理画像ファイル、又はB10の処理で携帯端末10から受信した未処理画像ファイルに対して、記録要求により指定された記録設定値に基づくレンダリング処理等が行われるよう画像処理ASIC119を制御して、当該記録設定値が反映された設定反映画像ファイルを生成する。この処理が終了すると、B13の処理に移る。
B13の処理では、CPU111は、画像記録部118を制御して、設定反映画像ファイルに基づく画像を、記録要求により指定された記録設定値に従い用紙に記録する記録処理を実行する。この後、CPU111は、記録処理に用いた設定反映画像ファイルを画像ファイル記憶領域112aに記憶し、且つ、当該設定反映画像ファイルに係る画像ファイル関連情報(即ち、ファイル識別情報、ファイル種別情報、設定可能情報、現在設定情報、記憶時刻情報)を生成し、この生成した画像ファイル関連情報を設定反映画像ファイルに関連付けて画像ファイル記憶領域112aに記憶する(B14)。
なお、画像ファイル記憶領域112aに同じファイル識別情報に関連付けられた設定反映画像ファイルが複数ある場合には、CPU111は、記憶時刻情報が示す記憶時刻が最も直近の設定反映画像ファイルのみを画像ファイル記憶領域112aに記憶し、他の設定反映画像ファイルについては削除する。これにより、画像ファイル記憶領域112aには、直近の記録要求により指定された記録設定値が反映された設定反映画像ファイルが記憶されることになる。ここで、再度、携帯端末10から記録要求が行われたときにおいて、当該記録要求により指定された記録設定値と、直近の記録要求により指定された記録設定値とが同じ又は類似する可能性が比較的高い。このため、再度記録要求が行われたときに、画像ファイル記憶領域112aに記憶された設定反映画像ファイルに対して画像処理をせずに、又は比較的簡易な画像処理を行うだけで、再度の記録要求により指定された記録設定値を反映した設定画像ファイルを得ることができ、その結果として、記録処理を開始するまでの時間を早めることができる。変形例として、画像ファイル記憶領域112aに同じファイル識別情報に関連付けられた設定反映画像ファイルを複数記憶可能に構成されていてもよい。
次に、CPU111は、記録要求のファイル記憶要否情報が、記録処理後においても未処理画像ファイルをMFP100に記憶させることを示す情報であるか否か(未処理画像ファイルを記憶させる記憶指令であるか否か)を判断する(B15)。ファイル記憶要否情報が未処理画像ファイルをMFP100に記憶させることを示す情報ではないと判断した場合(B15:NO)には、今回の記録要求よりも前の記録要求において送信された未処理画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されているか否かを判断する(B16)。そして、未処理画像ファイルが記憶されていないと判断した場合(B16:NO)には、B1の処理に戻る。一方で、未処理画像ファイルが記憶されていると判断した場合(B16:YES)には、当該未処理画像ファイルを画像ファイル記憶領域112aから削除して(B17)、B1の処理に戻る
B15の処理において、記録要求に含まれるファイル記憶要否情報が、未処理画像ファイルをMFP100に記憶させることを示す情報であると判断した場合(B15:YES)には、CPU111は、携帯端末10から未処理画像ファイルを受信済みであるか否か(即ち、B8の処理を実行したか否か)を判断する(B18)。未処理画像ファイルを受信済みと判断した場合(B18:YES)には、B23の処理に移る。一方で、未処理画像ファイルを受信していないと判断した場合(B18:NO)には、CPU111は、B3の処理で携帯端末10との間で送受信した通信情報に基づいて、携帯端末10との間でWFD通信を確立し(B19)、この後、未処理画像ファイルの送信要求をWFD通信により携帯端末10に送信する(B20)。その後、CPU111は、送信要求に応じて携帯端末10からWFD通信により送信される未処理画像ファイルを受信し(B21)、携帯端末10との間のWFD通信を切断した後(B22)、B23の処理に移る。
B23の処理では、CPU111は、携帯端末10から受信した未処理画像ファイルに係る画像ファイル関連情報を生成した後に、この未処理画像ファイル及び画像ファイル関連情報を互いに関連付けて画像ファイル記憶領域112aに記憶する。このB23の処理が終了すると、B1の処理に戻る。
一方、B1の処理で、NFC通信が確立していないと判断した場合(B1:NO)には、CPU111は、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている設定反映画像ファイルのうち、記憶時間が所定時間以上となる設定反映画像ファイルが存在するか否かを判断する(B24)。詳細には、CPU111は、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている画像ファイル関連情報を参照し、ファイル種別が設定反映画像ファイルを示す画像ファイルのうち、記憶時刻情報が示す記憶時刻から所定時間経過している画像ファイルが存在するか否かを判断する。そして、記憶時間が所定時間以上となる設定反映画像ファイルが存在しないと判断した場合(B24:NO)には、B1の処理に戻る。
一方で、記憶時間が所定時間以上となる設定反映画像ファイルが存在すると判断した場合(B24:YES)には、CPU111は、当該設定反映画像ファイルを画像ファイル記憶領域112aから削除する(B25)。このように、本実施形態では、設定反映画像ファイルについては時間経過に応じて消去される一方で、未処理画像ファイルについては時間経過に応じた自動的な消去は行われない。上述したように、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている未処理画像ファイルについては、携帯端末10のユーザがMFP100に記憶するように指示した画像ファイルであるため、当該未処理画像ファイルについての記録要求が再度行われる可能性は比較的高い。このため、未処理画像ファイルを時間経過に応じた自動的な消去を行わずに画像ファイル記憶領域112aに記憶させておくことで、携帯端末10から再度記録要求が行われたときに、携帯端末10からMFP100への未処理画像ファイルの送信処理を行わずに、記録処理を実行することが可能である。一方で、設定反映画像ファイルについては、携帯端末10のユーザがMFP100に記憶するように指示した画像ファイルではないため、当該設定反映画像ファイルについての記録要求が再度行われる可能性は比較的低い。また、設定反映画像ファイルを消去せずに画像ファイル記憶領域112aに記憶しておくと、記憶部112の記憶可能なデータ容量が逼迫するおそれがある。そこで、設定反映画像ファイルについては時間経過に応じて画像ファイル記憶領域112aから自動的に消去することで、記憶部112の記憶可能なデータ容量が逼迫する可能性を低減することができる。このB25の処理が終了すると、B1の処理に戻る。以上、NFC記録に係るMFP側の処理について説明した。
(データ通信手順)
続いて、図6を参照しつつ、NFC記録処理に係る、携帯端末10とMFP100との間における主なデータ通信手順について説明する。なお、図6中の「ALT」は、分岐処理を示すフラグメントである。
ユーザが携帯端末10をMFP100に近接させることによりNFC通信が確立すると(S1)、携帯端末10は、記録要求をNFC通信にてMFP100に送信する(S2)。記録要求を受信したMFP100は、当該記録要求により指定された、ファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルが画像ファイル記憶領域112aに記憶されているか否かを判断する判断処理を実行する(S3)。
S3の判断処理で、画像ファイルが記憶されていると判断した場合には、MFP100は、当該画像ファイルに基づく画像を記録する記録処理を実行する(S4)。なお、このとき、画像ファイル記憶領域112aに記憶されている画像ファイルを記録処理の前に画像処理をする必要がある場合には、MFP100は、当該画像ファイルを、記録要求により指定された記録設定値に基づき画像処理を行い、設定反映画像ファイルを生成する。そして、記録処理においては、この設定反映ファイルに基づく画像を記録する。このS4の処理が終了すると、S10の処理に移る。
一方、S3の判断処理で、画像ファイルが記憶されていないと判断した場合には、MFP100は未処理画像ファイルの送信を要求する送信要求をNFC通信により携帯端末10に送信する(S5)。その後、携帯端末10とMFP100との間でWFD通信を確立すると(S6)、携帯端末10からMFP100にWFD通信により未処理画像ファイルを送信し(S7)、この後、携帯端末10とMFP100との間のWFD通信を切断する(S8)。その後、MFP100は、受信した未処理画像ファイルを、記録要求により指定された記録設定値に従いレンダリング処理等を行うことにより、設定反映画像ファイルを生成し、当該設定反映画像ファイルに基づく画像を記録する記録処理を実行する(S9)。このS9の処理が終了すると、S10の処理に移る。
B10の処理では、MFP100は、記録処理の際に用いた設定反映画像ファイルを、ファイル識別情報、現在設定情報、及び設定可能情報を含む画像ファイル関連情報に関連付けて、画像ファイル記憶領域112aに記憶する記憶処理を実行する。以上、NFC記録処理に係る、携帯端末10とMFP100との間における主なデータ通信手順について説明した。
以上、本実施形態によると、MFP100は、携帯端末10から受信した記録要求により指定されるファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルを記憶しているか否かを判断する。そして、記憶していると判断した場合に、MFP100は、その画像ファイル及び記録設定値に基づいて記録処理を行う。このため、あらためてWFD通信により携帯端末10から未処理画像ファイルを受信する必要がない。一方、記憶していないと判断した場合に、携帯端末10とMFP100とはWFD通信を確立し、このWFD通信により携帯端末10からMFP100へと未処理画像ファイルが送信される。このように、必要なときにのみ、WFD通信が確立されて、携帯端末10からMFP100へと未処理画像ファイルが送信されるため、データ通信にかかる時間や電力が抑制される。
また、MFP100には、記録処理に用いた設定反映画像ファイルが記憶されているので、再度、同じ又は類似の記録設定値を指定した記録要求を受信した場合は、記録処理を早く開始することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。従って、本発明の技術思想の範囲内において、上述の実施形態を組み合わせたり、一部の構成を変更したりしてもよい。例えば、上述の実施形態では、WFD通信の確立に必要な通信情報は、携帯端末10及びMFP100の双方から他方に向けてそれぞれNFC通信により送信するように構成されていたいが、携帯端末10及びMFP100の少なくとも何れか一方から他方に向けてNFC通信により送信するように構成されていてもよい。この場合においても、携帯端末10とMFP100との間でWFD通信を確立させることができる。
また、上述の実施形態では、画像処理ASIC119が、携帯端末10から受信した画像ファイル等に対して、レンダリング処理、色変換処理、及び、量子化処理を順に行うことで生成される画像ファイルを設定反映画像ファイルとしているが、色変換処理及び量子化処理を行う前であり、レンダリング処理後の画像ファイルを設定反映画像ファイルとしてもよい。
また、上述の実施形態では、MFP100が携帯端末10から記録要求を受信したときに、この記録要求により指定されるファイル識別情報及び記録設定値に関連付けられた画像ファイルが記憶されていない場合には、NFC通信により未処理画像ファイルの送信要求を行っていたが、WFD通信により送信要求を行うように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、MFP100の画像ファイル記憶領域112aに記憶された未処理画像ファイルについては時間経過に応じて自動的に消去されないように構成されていたが、時間経過に応じて自動的に消去されるように構成されていてもよい。この場合、画像ファイル記憶領域112aに記憶されてから削除するまでの時間は、未処理画像ファイルの方が設定反映画像ファイルよりも長くすることが好ましい。また、設定反映画像ファイルについては画像ファイル記憶領域112aから時間的経過に応じた自動的な消去はせずに、その他の事象を契機として削除するように構成されていてもよい。加えて、上述の実施形態では、携帯端末10から送信された記録要求のファイル記憶要否情報が未処理画像ファイルをMFP100に記憶させることを示す情報ではない場合において、MFP100に当該未処理画像ファイルが既に記憶されている際には、この未処理画像ファイルをMFP100から削除する構成にされているが、削除されないように構成されていてもよい。即ち、図5に示す動作フローにおいて、B15の処理で、CPU111が、記録要求のファイル記憶要否情報が未処理画像ファイルをMFP100に記憶させることを示す情報ではないと判断した場合(B15:NO)には、B16及びB17の処理をせずにB1の処理に移行してもよい。
また、上述の実施形態において、CPUが単一のCPUにより各処理を実行してもよいし、複数のCPU、あるいは特定のASIC(application specific integrated circuit)、CPUと特定のASICの組み合わせにより処理を実行してもよい。
1 画像記録システム
10 携帯端末
11 CPU(携帯端末側制御手段)
12 記憶部(携帯端末側記憶手段)
21 NFC通信部(携帯端末側第1通信手段)
22 Wi−Fi通信部(携帯端末側第2通信手段)
100 MFP(画像記録装置)
111 CPU(記録装置側制御手段の一部)
112 記憶部(記録装置側記憶手段)
118 画像記録部(記録手段)
121 NFC通信部(記録装置側第1通信手段)
122 Wi−Fi通信部(記録装置側第2通信手段)

Claims (8)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    装置間の距離が所定の通信可能距離内となる場合に確立される第1無線通信を行うための記録装置側第1通信手段と、
    送信元及び受信元の装置のそれぞれに係る通信情報に基づいて確立される、前記第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を行うための記録装置側第2通信手段と、
    画像ファイルを記憶し、且つ、この画像ファイルに、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び当該画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定可能な記録設定値を関連付けて記憶する記録装置側記憶手段と、
    記録装置側制御手段と、
    を備え、
    前記記録装置側制御手段は、
    ファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を、前記第1無線通信により携帯端末から受信する記録装置側第1受信処理と、
    前記第2無線通信における自身の通信情報を前記第1無線通信により前記携帯端末へ送信する記録装置側送信処理、及び前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により受信する記録装置側第2受信処理の少なくとも一方と、
    前記携帯端末から受信した記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが、前記記録装置側記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断処理と、
    前記記録装置側送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記記録装置側第2受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の携帯端末との間で前記第2無線通信を確立する通信確立処理と、
    前記判断処理において、前記記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記記録装置側記憶手段に記憶されていないと判断した場合に、当該ファイル識別情報により識別される画像ファイルを、前記通信確立処理において確立した前記第2無線通信により前記携帯端末から受信する記録装置側第3受信処理と、
    前記記録装置側第1受信処理において受信したファイル識別情報により識別される画像ファイル、及び記録設定値に基づいて前記記録手段に画像を記録させる記録処理と、
    を実行することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記記録装置側制御手段は、
    前記記録処理において、前記記録要求によって指定されたファイル識別情報により識別される画像ファイルに、当該記録要求によって指定された記録設定値を反映して得られる画像ファイルである設定反映画像ファイルが示す画像を前記記録手段に記録させ、
    前記設定反映画像ファイルを、当該設定反映画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び当該設定反映画像ファイルに基づいて画像を記録する際に、設定可能な記録設定値に関連づけて前記記録装置側記憶手段に記憶する第1記憶処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記設定反映画像ファイルは、画像を構成する画素ごとに階調値情報を含む画素情報を示すデータであり、
    前記記録装置側制御手段は、
    前記第1記憶処理において、前記設定反映画像ファイルにおける前記画素情報を変更せずに当該設定反映画像ファイルを用いて前記記録処理を行える記録設定値、及び、前記設定反映画像ファイルにおける前記画素情報が示す値に所定の演算を施すことにより得られる画像ファイルを用いて前記記録処理を行える記録設定値を、前記設定反映画像ファイルに関連づけて前記記録装置側記憶手段に記憶することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録装置側制御手段は、
    前記携帯端末から受信した前記画像ファイルにレンダリング処理を施すことが可能であり、
    前記記録装置側第3受信処理により受信する画像ファイルは、レンダリング処理前のファイルであり、
    前記設定反映画像ファイルは、レンダリング処理後の画像ファイルであることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  5. 前記記録装置側制御手段は、
    前記携帯端末から記憶指令を受信することに応じて、前記記録装置側第3受信処理において受信する画像ファイルを、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び全ての記録設定値に関連づけて前記記録装置側記憶手段に記憶する第2記憶処理を実行し、
    前記記録装置側記憶手段に記憶された画像ファイルのうち、前記第1記憶処理において記憶された画像ファイルについては時間経過に応じて自動的に消去する一方、前記記録装置側記憶手段に記憶された前記画像ファイルのうち、前記第2記憶処理において記憶されたファイルについては時間経過に応じた自動的な消去を行わないことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録装置側制御手段は、
    前記判断処理において、前記記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記記録装置側記憶手段に記憶されていないと判断した場合には、
    前記記録処理において、この記録装置側記憶手段に記憶されている、前記記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルに基づいて前記記録手段に画像を記録させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 画像ファイルを、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報に関連づけて記憶する携帯端末側記憶手段と、装置間の距離が所定の通信可能距離内となる場合に確立される第1無線通信を行うための携帯端末側第1通信手段と、送信元及び受信元の装置のそれぞれに係る通信情報に基づいて確立される、前記第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を行うための携帯端末側第2通信手段とを備えた携帯端末のコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記携帯端末に、
    前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により画像記録装置に送信する携帯端末側第1送信処理、及び前記第2無線通信における前記画像記録装置の通信情報を前記第1無線通信により前記画像記録装置から受信する携帯端末側受信処理の少なくとも一方と、
    前記携帯端末側第1送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記携帯端末側受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の画像記録装置との間で前記第2無線通信を確立する通信確立処理と、
    前記携帯端末側記憶手段に記憶された前記画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び前記画像記録装置にて前記画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定する記録設定値を指定した記録要求を前記第1無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第2送信処理と、
    前記携帯端末側第2送信処理により送信した記録要求によって指定されたファイル識別情報、及び当該記録要求によって指定される記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記画像記録装置に記録されていないことにより前記画像記録装置から送信される、当該ファイル識別情報により識別される画像ファイルの送信要求を前記第1無線通信、及び前記通信確立処理において確立した前記第2無線通信の何れかにより受信した場合に、当該画像ファイルを前記通信確立処理において確立した前記第2無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第3送信処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 携帯端末と、記録媒体に画像を記録する画像記録装置とを有する画像記録システムであって、
    前記画像記録装置は、
    記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    装置間の距離が所定の通信可能距離内となる場合に確立される第1無線通信を行うための記録装置側第1通信手段と、
    送信元及び受信元の装置のそれぞれに係る通信情報に基づいて確立される、前記第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を行うための記録装置側第2通信手段と、
    画像ファイルを記憶し、且つ、この画像ファイルに、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報、及び当該画像ファイルに基づいて画像を記録する際に設定可能な記録設定値を関連付けて記憶する記録装置側記憶手段と、
    記録装置側制御手段と、
    を備え、
    前記記録装置側制御手段は、
    ファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を、前記第1無線通信により前記携帯端末から受信する記録装置側第1受信処理と、
    前記第2無線通信における自身の通信情報を前記第1無線通信により前記携帯端末へ送信する記録装置側第1送信処理、及び前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により受信する記録装置側第2受信処理の少なくとも一方と、
    前記記録装置側第1送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記記録装置側第2受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の携帯端末との間で前記第2無線通信を確立する記録装置側通信確立処理と、
    前記携帯端末から受信した記録要求により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが、前記記録装置側記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理において、前記記録指定により指定される、ファイル識別情報及び記録設定値に関連づけられた画像ファイルが前記記録装置側記憶手段に記憶されていないと判断した場合に、当該ファイル識別情報により識別される画像ファイルの送信要求を、前記第1無線通信、及び前記記録装置側通信確立処理において確立した前記第2無線通信の何れかにより前記携帯端末に送信する記録装置側第2送信処理と、
    前記送信要求に応じて前記携帯端末から送信される画像ファイルを、前記記録装置側通信確立処理において確立した前記第2無線通信により受信する記録装置側第3受信処理と、
    前記記録装置側第1受信処理において受信したファイル識別情報により識別される画像ファイル、及び記録設定値に基づいて前記記録手段に画像を記録させる記録処理と、
    を実行し、
    前記携帯端末は、
    画像ファイルを、当該画像ファイルを識別するファイル識別情報に関連づけて記憶する携帯端末側記憶手段と、
    前記第1無線通信を行うための携帯端末側第1通信手段と、
    前記第2無線通信を行うための携帯端末側第2通信手段と、
    携帯端末側制御手段と
    を備え、
    前記携帯端末側制御手段は、
    前記第2無線通信における前記携帯端末の通信情報を前記第1無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第1送信処理、及び前記第2無線通信における前記画像記録装置の通信情報を前記第1無線通信により前記画像記録装置から受信する携帯端末側第1受信処理の少なくとも一方と、
    前記携帯端末側第1送信処理において自身の通信情報を送信した、及び前記携帯端末側第1受信処理によりその通信情報を受信した、少なくとも一方の画像記録装置との間で前記第2無線通信を確立する携帯端末側通信確立処理と、
    前記携帯端末側記憶手段に記憶された前記画像ファイルを識別するファイル識別情報及び記録設定値を指定した記録要求を、前記第1無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第2送信処理と、
    前記送信要求を前記画像記録装置から前記第1無線通信、及び前記携帯端末側通信確立処理において確立した前記第2無線通信の何れかにより受信した場合に、当該送信要求に係る画像ファイルを、前記携帯端末側通信確立処理において確立した前記第2無線通信により前記画像記録装置に送信する携帯端末側第3送信処理と
    を実行することを特徴とする画像記録システム。
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