JP2000141714A - 印刷装置および記録媒体 - Google Patents

印刷装置および記録媒体

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JP2000141714A
JP2000141714A JP33651398A JP33651398A JP2000141714A JP 2000141714 A JP2000141714 A JP 2000141714A JP 33651398 A JP33651398 A JP 33651398A JP 33651398 A JP33651398 A JP 33651398A JP 2000141714 A JP2000141714 A JP 2000141714A
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dots
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和充 嶋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質および印刷速度を極端に劣化させること
なく、ヘッドの小型化を図る。 【解決手段】 マルチノズルを備え、高解像度での印刷
が可能なヘッドについて、イエロのみ他色よりもノズル
数を減らす。また、イエロのみ他色よりも粗い解像度で
印刷を実行する。イエロインクは、他色よりもドット数
が少ない粗い解像度で印刷しても、コンポジットブラッ
クを適切に表現できるように、濃度を高める。イエロは
画質への影響が比較的小さいため、画質を極端に低下さ
せることなく、ヘッドを小型化することができる。かか
るヘッドにおいて、さらに、他色につき、副走査方向に
並んだノズル列を単位としてインクを供給可能な構成と
し、インクカートリッジを交換する。こうすれば、他色
については、濃淡インクを供給して印刷することも可能
となり、使用者の意図に応じた適切な印刷を実現するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットを形成する
ためのドット形成要素を各色ごとに複数備えたヘッドに
より多色の画像を印刷する印刷装置および該印刷装置に
供給されるデータを生成するプログラムを記録した記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの出力装置として、ヘッド
に備えられた複数のノズルから吐出される数色のインク
によりドットを形成して画像を記録するインクジェット
プリンタが、コンピュータ等で処理された画像を多色多
階調で印刷するのに広く用いられている。かかるプリン
タでは、通常、各画素ごとにはドットのオン・オフで表
現される2階調しか採り得ないため、原画像データの有
する階調をドットの分散性により表現している。
【0003】近年では、プリンタについて高画質化が強
く求められる傾向にある。高画質化はプリンタの印刷解
像度を高めることによって実現される。つまり、解像度
を高めるとともに各画素に形成されるドットを小さくす
ることによって、ドットの視認性を低減し、粒状感の滑
らかな画像を印刷することが可能となる。高画質化は、
また各画素ごとの階調表現を豊かにすることによって実
現される。各画素ごとの階調表現を豊かにするために、
一部の色相について濃淡のインクを備えたプリンタが提
案されている。かかるプリンタによれば、濃淡のインク
を使い分けることによって、非常に滑らかな階調表現を
実現することができ、画質を向上することができる。
【0004】このように高画質化が図られる一方で、印
刷速度の向上に対する要請も高い。インクジェットプリ
ンタにおいて印刷速度を向上するためには、インクを吐
出するためのノズルを各色ごとに多数備えたマルチヘッ
ドが通常用いられている。近年では、プリンタの高解像
度化が進むにつれ、十分な印刷速度を確保するために、
より多数のノズルが備えられ、ヘッドが大型化する傾向
にあった。また、前述の通り濃淡のインクを用いるプリ
ンタでは、インクの種類が増えることにより、さらにヘ
ッドが大型化する傾向にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヘッドを大型
化することにより、高速での印刷を実現することができ
る一方で、種々の弊害が生じていた。例えば、インクジ
ェットプリンタではヘッドを往復動する主走査を行いな
がら印刷を実行するが、ヘッドが大型化することによ
り、主走査中の振動および騒音が激しくなっていた。当
然、このように大型化したヘッドを主走査する際に必要
となる電力も増大していた。また、ヘッドの大型化は、
ヘッドの製造コストを向上させる一因となっていた。さ
らに、プリンタ全体の大型化も招いていた。
【0006】本発明は、かかる課題を解決するためにな
され、画質および印刷速度を極端に損なうことなく、振
動その他の弊害を軽減した印刷装置およびかかる印刷装
置に関連する技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、ドットを形
成するためのドット形成要素を各色ごとに複数備えたヘ
ッドにより、画像データに応じたドットを印刷媒体上に
形成して、多色の画像を印刷する印刷装置であって、前
記ヘッドは、画質への影響が小さい一部の特定色のドッ
ト形成要素の数が、その他の色のドット形成要素の数よ
りも少ないヘッドであることを要旨とする。
【0008】かかる印刷装置によれば、一部の特定色に
ついてドット形成要素の数を減らすことにより、ヘッド
全体に備えられるドット形成要素の数を減らすことがで
きる。従って、ヘッドを小型化することができ、振動、
騒音、製造コストなど、ヘッドの大型化に起因する種々
の弊害を解消することができる。
【0009】ドット形成要素の数が少ない特定色は、そ
の他の色に比べて形成されるドットの数が少なくなる。
この結果、特定色では、その他の色ほどの高い階調表現
または解像度での印刷を実現することはできない。しか
し、本印刷装置では、画質への影響が小さい一部の特定
色につき、ドット形成要素の数を減らしている。従っ
て、ドット形成要素の数を減らすことによって生じる画
質への影響は、ほとんど視認されない。この結果、本印
刷装置では、印刷された画像の画質を極端に損ねること
なく、ヘッドの小型化を図ることができる。
【0010】全てのインクについて一定の解像度でドッ
トを形成して画像を印刷する場合、特定色を基準に考え
れば、その他の色(以下、一般色という)はドット形成
要素を余剰に備えることになる。かかる余剰のドット形
成要素については、画質を向上するために種々の使い方
をすることができる。例えば、一般色については、各画
素ごとにドットを複数回重ねて形成するものとすれば、
各画素ごとの階調表現を豊かにすることができる。
【0011】また、一般色については、余剰のドット形
成要素を用いていわゆるオーバラップ方式で印刷を行う
ものとしてもよい。オーバラップ方式とは、各ラスタ、
即ちドット列を複数個のドット形成要素で形成する記録
方式をいう。例えば、2個のドット形成要素でラスタを
形成する場合は、第1のドット形成要素で該ラスタの奇
数番目のドットを形成し、第2のドット形成要素で偶数
番目のドットを形成するのである。このように複数個の
ドット形成要素を用いてラスタを形成すれば、それぞれ
のドット形成要素の機械的製造誤差等に起因するドット
形成位置のずれを分散させることができ、いわゆるバン
ディングを軽減する効果がある。
【0012】本発明の印刷装置によれば、一般色の余剰
のドット形成要素を有効に活用することにより、印刷速
度を低下させることなく、上述の豊かな階調表現やオー
バラップ方式の記録を実現することができる。
【0013】本発明の印刷装置では、ドット形成要素の
数に応じて各色ごとに異なる解像度で画像を印刷するも
のとしてもよい。例えば、本発明の印刷装置において、
各色ごとのドット形成要素数に基づいて設定された解像
度からなる画素について、各色ごとに前記画像データに
基づきハーフトーン処理を行う多値化手段と、該処理結
果に応じて前記ドット形成要素を駆動して、各色ごとに
設定された解像度でドットを形成するドット形成手段と
を備えるものとしてもよい。
【0014】かかる印刷装置では、各色ごとにドット形
成要素数に基づいて設定された解像度でドットを形成す
る。つまり、ドット形成要素数が多い一般色については
高い解像度でドットを形成し、ドット形成要素数が少な
い特定色については低い解像度でドットを形成する。ド
ット形成要素数が少ない特定色の解像度を低くすること
により、特定色で形成すべきドットの数を減らすことが
できるから、印刷速度を低下させることなく画像を印刷
することができる。
【0015】前述のドット形成要素としては、種々の要
素を適用することができる。例えば、いわゆる熱転写型
のドット形成要素や熱昇華型のドット形成要素を適用す
るものとしてもよい。また、インパクト型のドット形成
要素を適用するものとしてもよい。
【0016】また、前記ドット形成要素はインクを吐出
してドットを形成するノズルであるものとすることもで
きる。インクを吐出するノズルは一つ当たりのドット形
成要素が比較的大きいため、本発明の有効性が高い。こ
の場合において、インクを吐出する方式としてはいかな
る方式を適用してもよい。例えば、電圧印加時のピエゾ
素子の変形を利用してインクを吐出する方式を適用する
ことができる。また、ヒータに加熱することでインク通
路内に生じた気泡の圧力でインクを吐出する方式を適用
するものとしてもよい。
【0017】インクを吐出するノズルを備える印刷装置
においては、ドット形成要素数に応じた容積比で各色の
インクを蓄えるインク蓄積部を備えるものとすることが
好ましい。一般にインクの消費量はドットの形成数に比
例し、ドット形成要素数に概ね比例するものと考えられ
る。従って、上述のインク蓄積部を備えるものとすれ
ば、各色のインクを均等に消費することができ、印刷装
置を経済的に使用することができる。
【0018】本発明の印刷装置において、画質への影響
が少ない特定色とは、ドット形成要素の数を低下しても
顕著な画質の低下を生じない色という意味である。特定
色は、ドット形成要素の数を減らす割合に応じて種々の
色を選択することが可能である。一般的には、比較的明
度の高いインクが特定色となることが多く、例えば、前
記ヘッドが、少なくともシアン、マゼンタ、イエロの3
色のドットを形成可能なヘッドである場合には、前記特
定色はイエロであるものとすることができる。
【0019】もちろん、特定色は明度の高い色に限定さ
れるものではない。例えば、ヘッドに備えられた色の
内、他の色に比較して使用頻度の低い色を特定色として
もよい。
【0020】なお、特定色は単一の色に限定する必要は
なく、複数の色を特定色としてもよい。例えば、濃度の
異なるインクを備える印刷装置においては、イエロの
他、濃度の低いインクをも特定色としてもよい。このよ
うに複数の色を特定色とした場合、特定色間でドット形
成要素の数を一致させる必要がないことはいうまでもな
い。
【0021】少なくともシアン、マゼンタ、イエロの3
色のドットを形成可能なヘッドを備える印刷装置におい
ては、シアン、マゼンタ、イエロの各色のインクは、ド
ット形成要素数に応じた割合でドットを形成した際に該
領域が黒色として視認し得る濃度比に調整されたインク
とすることが望ましい。
【0022】かかる濃度比に調整されたインクを用いる
ものとすれば、特定色たるイエロのドット形成要素数が
少なくても、前記3色の混色により適切に黒色を表現す
ることができる。従って、黒色の階調表現を損なうこと
なく、特定色のドット形成要素数を減らすことができ
る。
【0023】インクを吐出するノズルをドット形成要素
として備える印刷装置において、前記ヘッドは、前記そ
の他の色の少なくとも一部については、所定の単位パタ
ーンを各色ごとに複数並べた状態で、ドット形成要素を
備えるヘッドであり、さらに、各色のインクを貯蔵した
インクカートリッジを交換可能に搭載するとともに、該
カートリッジから前記単位パターンごとにそれぞれのド
ット形成要素にインクを供給可能な搭載部を備えるもの
とすることができる。
【0024】こうすれば、各ドット形成要素には、単位
パターンごとにインクカートリッジからインクが供給さ
れるから、インクカートリッジを交換することにより、
使用する色数を変化させることが可能となる。例えば、
シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの4色について、
シアン、マゼンタ、ブラックには単位パターンがそれぞ
れ2つ対応している場合には、インクカートリッジを交
換することにより、シアンに対応している2つの単位パ
ターンにそれぞれ濃度の異なるシアンインクを供給する
ことも可能となる。このように使用する色数を変化可能
にすることで、使用者の目的に応じて柔軟に対応するこ
とが可能となる。
【0025】このように単位パターンごとにインクを供
給する構成をとっている場合において、前記単位パター
ンは、前記特定色についてのドット形成要素の配置であ
るものとすることが好ましい。
【0026】こうすれば、使用する色数を変えた場合で
も、特定色のドット形成要素の配置を基準として、画像
の記録方法を設定することができ、色数の異なるインク
カートリッジの使い分けが容易となる。
【0027】具体的な配列方法としては、前記ヘッドを
一方向に往復動する主走査と、該主走査の方向と交差す
る方向に印刷媒体を前記ヘッドに相対的に駆動する副走
査とを行ってドットを形成するヘッド駆動手段を備え、
前記ヘッドは、前記特定色のドット形成要素を、前記副
走査の方向に所定のピッチで複数並べた配置で備えると
ともに、前記その他の色のドット形成要素を、前記特定
色のいずれかのドット形成要素と副走査方向の位置を一
致させた配置で備えるヘッドであるものとすることがで
きる。
【0028】こうすれば、一般色については、各ラスタ
ごとに複数のノズルを使用してドットの記録を行うこと
ができ、画質に優れた印刷を実現することができる。ま
た、特定色とその他の色は副走査方向の位置が一致して
いるから、副走査の送り量の設定が容易になるという利
点もある。具体的に、一般色は、特定色のノズル配置を
ひとつの単位パターンとして主走査方向に複数列並べた
配置とすることができる。また、ある単位パターンを副
走査方向に複数個並べることにより、上述の配置を実現
するものとしてもよい。
【0029】他の配列として、前記ヘッドを一方向に往
復動する主走査と、該主走査の方向と交差する方向に印
刷媒体を前記ヘッドに相対的に駆動する副走査とを行っ
てドットを形成するヘッド駆動手段を備え、前記ヘッド
は、前記特定色のドット形成要素を、前記副走査の方向
に所定のピッチで複数並べた配置で備えるとともに、前
記その他の色については、副走査方向に隣接するドット
形成要素の間隔が、前記ピッチのm等分(mは2以上の
整数)となる配置でドット形成要素を備えるヘッドであ
るものとすることができる。
【0030】一般色が特定色の2倍のドット形成要素を
有している場合には、該その他の色のドット形成要素
は、千鳥状に配列されることになる。こうすれば、各ド
ット形成要素の副走査方向の間隔を非常に小さくするこ
とができるため、ヘッドのさらなる小型化を図ることが
できる。また、かかるヘッドに対して色数を増やしたイ
ンクカートリッジを取り付けた場合、隣接する列上のド
ット形成要素は副走査方向の位置がずれているから、同
じラスタ上に異なる色のインクのドットが非常に短い間
隔で形成されることを回避でき、にじみを回避すること
ができる。一般色のドット形成要素が特定色の3倍以上
ある場合も同様の効果を得ることができる。
【0031】具体的には、一般色のドット形成要素は、
特定色についての配置をひとつの単位パターンとし、該
単位パターンの副走査方向の位置をずらしつつ、主走査
方向に複数列並べた配置とすることができる。また、あ
る単位パターンを副走査方向に複数個並べることによ
り、上述の配置を実現するものとしてもよい。
【0032】このようにインクカートリッジを交換する
ことにより色数を変えることができる印刷装置において
は、さらに、前記搭載部に搭載されたインクカートリッ
ジに備えられたインク数を検出する検出手段と、該検出
結果に応じて、各画素ごとに各インクによるドットのオ
ン・オフを判定するドット形成判定手段とを備えるもの
とすることが望ましい。こうすれば、搭載されたインク
カートリッジに応じて、インクを適切に使い分けて画像
を印刷することができる。
【0033】また、色数の異なるインクカートリッジに
交換した直後に、従前の色との混色を避けるための機構
を設けるものとしてもよい。かかる機構としては、例え
ば、色数の異なるインクカートリッジに交換する際にド
ット形成要素を洗浄する手段、インクカートリッジとド
ット形成要素を一体として交換可能にする手段などが挙
げられる。
【0034】本発明は、インクカートリッジを交換可能
に搭載できる印刷装置のサブコンビネーションとして、
以下に示す種々のインクカートリッジの態様でも成立す
る。即ち、本発明の第1のインクカートリッジは、複数
の前記単位パターンに同一種類のインクを供給可能なイ
ンクカートリッジである。
【0035】本発明の第2のインクカートリッジは、前
記単位配置ごとに異なるインクを供給可能なインクカー
トリッジである。
【0036】本発明の第3のインクカートリッジは、前
記単位パターンごとにインクが供給される色以外のイン
クの少なくとも一部を、前記単位パターンごとにインク
が供給される色のインクとは別体で蓄えるインクカート
リッジである。
【0037】本発明の第4のインクカートリッジは、少
なくともシアン、マゼンタ、イエロのインクを蓄え、か
つ、インクが供給されるドット形成要素数が少ない色の
インクについては、前記3色のドット形成要素数が等し
い場合の濃度よりも高い濃度のインクを蓄えるインクカ
ートリッジである。
【0038】本発明の第5のインクカートリッジは、少
なくともシアン、マゼンタ、イエロのインクを蓄え、か
つ、該3色のインクは、それぞれのインクが供給される
ドット形成要素数の比でドットを形成した際に該領域が
黒色として視認し得る濃度比に調整されたインクである
インクカートリッジである。
【0039】本発明の第6のインクカートリッジは、各
インクが供給されるドット形成要素数の比に応じた容積
で、それぞれのインクを蓄えるインクカートリッジであ
る。
【0040】本発明の第7のインクカートリッジは、前
記搭載部に搭載されたインクカートリッジに備えられた
インク数を検出する検出手段を備える印刷装置に用いら
れるインクカートリッジであって、インク数に応じた識
別機構を前記検出手段が検出可能な状態で備えるインク
カートッジである。
【0041】これらのインクカートリッジが、上述の印
刷装置に使用されることによって、先に説明した種々の
効果を奏する状態で印刷装置を駆動することが可能とな
る。
【0042】本発明はプリンタに供給するデータを生成
するためのプログラムを記録した記録媒体の態様でも成
立する。つまり、本発明の記録媒体は、ドットを形成す
るためのドット形成要素を各色ごとに異なる数備えたヘ
ッドにより画像データに応じたドットを印刷媒体上に形
成して多色の画像を印刷するプリンタに供給するデータ
を生成するためのプログラムをコンピュータ読みとり可
能に記録した記録媒体であって、前記画像データを、各
色ごとのドット形成要素数に基づいて設定された解像度
で入力する機能と、各色ごとに、該色のドット形成要素
数に基づいて設定された解像度で構成された画素につい
て、前記画像データに基づきハーフトーン処理を行う機
能と、前記ハーフトーン処理されたデータを出力する機
能とを実現するプログラムを記録した記録媒体である。
【0043】かかる記録媒体において、さらに、前記プ
リンタに供給されるインクの色数と、各インクごとのド
ット形成要素数とを入力する機能と、該入力されたイン
クの色数およびドット形成要素数に基づいて、各色ごと
の解像度を設定する機能とを備えるプログラムを記録し
たものとしてもよい。
【0044】上記の記録媒体に記録されたプログラムが
コンピュータに実行されることにより設定されたデータ
が上述のプリンタに供給されると、先に説明した本発明
の印刷装置を実現することができる。記憶媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディ
スク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種
々の媒体を利用できる。また、通信経路を介して、コン
ピュータに上記の機能を実現するプログラムを供給する
プログラム供給媒体としての態様も含む。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成:図1は、本発明の一実施例としての
印刷装置を適用した印刷システムの構成を示すブロック
図である。図示するように、コンピュータ90にスキャ
ナ12とカラープリンタ22とが接続されている。この
コンピュータ90に所定のプログラムがロードされ実行
されることにより印刷装置として機能する。このコンピ
ュータ90は、プログラムに従って印刷に関わる動作を
制御するための各種演算処理を実行するCPU81を中
心に、バス80により相互に接続された次の各部を備え
る。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実行す
るのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、
RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行
するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み
書きされるメモリである。入力インターフェイス84
は、スキャナ12やキーボード14からの信号の入力を
司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデ
ータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能な
CRT21への信号出力を制御し、ディスクコントロー
ラ(DDC)87は、ハードディスク16やCD−RO
Mドライブ15あるいは図示しないフレキシブルディス
クドライブとの間のデータの授受を制御する。ハードデ
ィスク16には、RAM83にロードされて実行される
各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される
各種プログラムなどが記憶されている。
【0046】このほか、バス80には、シリアル入出力
インタフェース(SIO)88が接続されている。この
SIO88は、モデム18に接続されており、モデム1
8を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を
介して、外部のネットワークに接続されており、特定の
サーバーSVに接続することにより、画像の印刷に必要
なプログラムをハードディスク16にダウンロードする
ことも可能である。また、必要なプログラムをフレキシ
ブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コン
ピュータ90に実行させることも可能である。当然、こ
れらのプログラムは、印刷に必要なプログラム全体をま
とめてロードする態様を採ることもできるし、例えば本
実施例に特徴的な部分のみをモジュールとしてロードす
る態様を採ることもできる。
【0047】図2は本印刷システムのソフトウェアの構
成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所
定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーショ
ンプログラム95が動作している。オペレーティングシ
ステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ9
6が組み込まれている。画像のレタッチなどを行うアプ
リケーションプログラム95は、スキャナ12から画像
を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオ
ドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を
表示している。スキャナ12から供給されるデータOR
Gは、カラー原稿から読みとられた、レッド(R),グ
リーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなる原
カラー画像データORGである。
【0048】このアプリケーションプログラム95が、
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、画像データをアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信
号(各インクについての多値化された信号)に変換して
いる。図2に示した例では、プリンタドライバ96の内
部には、色補正モジュール98、色補正テーブルLUT
1およびLUT2、解像度変換モジュール97、ハーフ
トーンモジュール99、ラスタライザ100、およびカ
ートリッジ判定部101が備えられている。
【0049】カートリッジ判定部101は、プリンタ2
2に搭載されるカートリッジの種別を判定する。後述す
る通り、本実施例には、インクの色数が異なる2種類の
カートリッジを選択的に搭載可能である。プリンタ22
には、このように搭載されたカートリッジを識別するセ
ンサが設けられている。カートリッジ判定部101は、
このセンサからの信号に基づいてプリンタ22に搭載さ
れているインクカートリッジの種別を判定するのであ
る。判定された結果は、解像度変換モジュール97、色
補正モジュール98、ラスタライザ100に受け渡され
る。これらの各モジュールは、以下に示す通り、インク
カートリッジの種別に応じて、それぞれの処理を実行す
る。
【0050】色補正モジュール98は色補正テーブルL
UT1およびLUT2を参照することによって、各画素
のRGBの色成分をプリンタ22が使用する各色のイン
クのデータに変換する。本実施例では色補正されたデー
タはそれぞれのインクにつき、256階調の階調値を有
している。インクカートリッジが異なれば、使用可能な
インクの種類が異なる。従って、本実施例では、インク
カートリッジごとに対応した2種類の色補正テーブルL
UT1,LUT2を用意している。色補正モジュール9
8は、インクカートリッジの種別に応じて参照する色補
正テーブルを使い分けて色補正を実行する。
【0051】解像度変換モジュール97は、カラー画像
データの解像度、即ち単位長さ当たりの画素数を印刷用
の解像度に変換する。本実施例では、インクカートリッ
ジの種別に応じて異なる解像度で印刷を実行している。
解像度変換モジュール97は、カートリッジ判定部10
1からの情報に基づき、インクカートリッジに応じた印
刷解像度を設定し、該解像度のデータを生成する。解像
度変換された画像データは、印刷に使用する各インクで
表現すべき濃度を256階調で有するデータである。
【0052】ハーフトーンモジュール99は、ドットを
分散して形成することによりプリンタ22でかかる階調
値を表現するためのハーフトーン処理を実行する。こう
して処理された画像データは、ラスタライザ100によ
りプリンタ22に転送すべきデータ順に並べ替えられ
て、最終的な印刷データFNLとして出力される。印刷
解像度によって、データを並べ替える順序は相違する。
ラスタライザ100は、カートリッジ判定部101から
の情報に基づき、インクカートリッジの種別に応じた解
像度で印刷可能なようにデータの配列を変える。本実施
例では、プリンタ22は印刷データFNLに従ってドッ
トを形成する役割を果たすのみであり上述した画像処理
は行っていないが、もちろんこれらの処理をプリンタ2
2で行うものとしても差し支えない。
【0053】図3に本実施例に適用されているプリンタ
22の概略構成を示す。図示するように、このプリンタ
22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する回
路と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を
プラテン26の軸方向に往復動させる回路と、キャリッ
ジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクの
吐出およびドット形成を行う回路と、これらの紙送りモ
ータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド28およ
び操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路4
0とから構成されている。
【0054】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる回路は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0055】図4は、キャリッジ31の斜視図である。
図示する通り、このプリンタ22のキャリッジ31に
は、黒インク(K)用のインクカートリッジ71と、カ
ラーインク用カートリッジ72Aまたは72Bが搭載可
能である。カラーインク用カートリッジは、インクの色
数が異なる2種類のカートリッジを選択して搭載するこ
とができる。第1のカラーインク用カートリッジ72A
(以下、4色カートリッジという)は、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3色のインクを収納し
たカートリッジである。第2のカラーインク用カートリ
ッジ72B(以下、6色カートリッジという)は、シア
ン(C),ライトシアン(LC)、マゼンタ(M),ラ
イトマゼンタ(LM)、イエロ(Y)の5色のインクを
収納したカートリッジである。
【0056】図5は4色カートリッジ72Aの斜視図で
あり、図6は6色カートリッジ72Bの斜視図である。
それぞれのインクカートリッジ72A,72Bには、種
別を識別するためのICチップ79A,79Bが貼付さ
れている。これらのICチップの情報は、プリンタ22
に備えられた非接触の識別センサ29により検出され
る。この識別センサ29は、図3に示すようにキャリッ
ジ31に備えるものとしてもよいし、プリンタ22の本
体に備え、キャリッジ31が待避位置にあるときに検出
するものとしてもよい。なお、本実施例では、ICチッ
プを用いてカートリッジの種別を検出しているが、その
他の方法を用いてもよい。例えば、インクカートリッジ
にバーコードを付し、キャリッジ31またはプリンタ2
2側でバーコードを読みとり可能な構成を採用してもよ
い。また、インクカートリッジに種別に応じて数の異な
る孔を開け、キャリッジ31に孔の数に応じてオンにな
る数が変化するようにマイクロスイッチを設けてもよ
い。さらに、かかる孔の数やインクの数を光学的なセン
サで検出するものとしてもよい。
【0057】キャリッジ31の下部の印字ヘッド28に
はインク吐出用ヘッドが形成されている。キャリッジ3
1の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからの
インクを導く導入管73〜78が立設されている。導入
管73は黒インク用カートリッジ71からインクを導く
ための管である。導入管74〜78はカラーインク用カ
ートリッジ72A、72Bからインクを導くための管で
ある。導入管73〜78と各色のインクとの対応を図5
および図6に示す。図5は、4色カートリッジ72Aを
搭載した場合の対応関係を示す斜視図である。図示する
通り、導入管78とイエロ、導入管77,76とマゼン
タ、導入管75,74とシアンのインクがそれぞれ対応
する。図6は、6色カートリッジ72Bを搭載した場合
の対応関係を示す斜視図である。図示する通り、導入管
78とイエロ、導入管77とライトマゼンタ、導入管7
6とマゼンタ、導入管75とライトシアン、導入管74
とシアンがそれぞれ対応する。
【0058】図7および図8は、印字ヘッド28におけ
るノズルの配置および各インクとの対応関係を示す説明
図である。図7が4色カートリッジ72Aを搭載した場
合に対応し、図8が6色カートリッジ72Bを搭載した
場合に対応する。4色カートリッジ72Aを搭載した場
合、図7に示す通り、ノズルの配置は、各色ごとにイン
クを吐出する4組のノズルアレイから構成される。ブラ
ック、シアン、マゼンタの各色のノズルは48個のノズ
ルが千鳥状に配列されており、副走査方向に隣接するノ
ズルの間隔はk1である。イエロのノズルは他の色の半
分の24個のノズルが一列に配列されており、副走査方
向の間隔は、k1の2倍の間隔k2である。シアン、マ
ゼンタ、イエロのカラーインクについては、インクカー
トリッジ72Aから副走査方向に並んだ列を単位として
導入管からインクが供給される。つまり、マゼンタを吐
出する2列のノズル列には、導入管76,77からそれ
ぞれインクが供給される。シアンを吐出する2列のノズ
ル列には、導入管74,75からそれぞれインクが供給
される。
【0059】6色カートリッジ72Bを搭載した場合、
図8に示す通り、ノズルの配置は、各色ごとにインクを
吐出する6組のノズルアレイから構成される。ブラック
については4色カートリッジ72Aを搭載した場合と相
違はない。カラーインクについては、シアン、ライトシ
アン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロの各色につい
ては共に24個のノズルが千鳥状に配列される。副走査
方向に隣接するノズルの間隔はそれぞれk1の2倍の間
隔k2である。カラーインクについては、インクカート
リッジ72Bから副走査方向に並んだ列を単位として各
色ごとに導入管からインクが供給される。
【0060】プリンタ22は、このように各ノズル列ご
とにカラーインクを供給する構成を採ることによって、
インクカートリッジの交換により、印字ヘッド28に色
数の異なるインクを供給可能としている。これに対し、
ブラックは、常に同一種類のインクを使用するため、2
列のノズル列を単位としてインクを供給する簡易な構成
としている。また、ブラックのインクカートリッジ71
をカラーインク用カートリッジ72A,72Bと別体に
構成することで、カラーインク用カートリッジ72A,
72Bのみを独立して交換可能にし、使用者の利便性の
向上を図っている。
【0061】本実施例における2種類のインクカートリ
ッジ72A,72Bの構成について説明する。4色カー
トリッジ72Aを搭載した場合、図7に示すように、イ
エロのノズル数は他色の半分となる。本実施例では、後
述する通り、ノズル数に応じてインクごとに異なる解像
度で印刷を実行する。従って、4色カートリッジ72A
を搭載して印刷を行うと、イエロのドット数は他色に比
べて少なくなる。各色のドット数は印刷する画像に応じ
て異なるが、平均すればノズル数に比例すると考えられ
る。従って、イエロのドット数は他色のドット数の約半
分となる。4色カートリッジ72Aは、かかる点を考慮
し、イエロのインク容量を他色の約半分としている。こ
れに対し、6色カートリッジ72Bでは、5色に対応す
るノズルが同じ数である。従って、各色のインク容量を
ほぼ等しくしている。こうすることにより、各色のイン
クを均等に使用することができ、印刷時の無駄を抑制す
ることができる。
【0062】一方、インク濃度については、その関係が
逆転する。図9は、各インクで形成されるドットの記録
率と明度との関係を示したグラフである。明度の値は、
各インクの濃度に応じて変動する。各インクの濃度はそ
れぞれ独立にいかなる値にも設定可能であるが、シア
ン、マゼンタ、イエロの3色を同じ比率で形成した場合
に、3色の混食により黒色(以下、コンポジットブラッ
クという)が表現される濃度に調整しておくことが望ま
しい。こうすれば、ブラックのインクと、コンポジット
ブラックとを使い分けることで、黒について滑らかな階
調表現を実現することができる。
【0063】本実施例のインクカートリッジ72A,7
2Bもそれぞれコンポジットブラックを表現可能な濃度
に調整されている。インクカートリッジ72Bについて
は、既に説明した通り、シアン、マゼンタ、イエロのノ
ズルが同数になるため、ほぼ同じドット数を記録した場
合にコンポジットブラックが表現可能な濃度に調整され
ている。かかる濃度でドットを記録した際の明度が、図
9中のC,M,Y2で示されたグラフである。
【0064】一方、インクカートリッジ72Aについて
は、イエロのノズルが少ない。従って、各インクは、イ
エロのドットをシアン、マゼンタの約半分の記録率で形
成した場合にコンポジットブラックが表現可能な濃度に
調整されている。つまり、図9に示す通り、4色カート
リッジ72Aのイエロを約50%の記録率で記録した場
合に、6色カートリッジ72Bのイエロを100%の記
録率で記録した場合に表現される明度とほぼ等しくなる
ように、イエロのインク濃度が設定してある。この結
果、4色カートリッジ72Aのイエロのインク濃度は、
6色カートリッジ72Bのイエロのインク濃度よりも濃
くなっている。但し、ドットを形成した際に表現される
明度と、インク中に含まれる染料の濃度とは必ずしも比
例しない。従って、4色カートリッジ72Aのイエロの
染料濃度が6色カートリッジ72Bのイエロの染料濃度
の倍になるとは限らない。
【0065】プリンタ22のインクの吐出原理について
説明する。図10(a)はインク吐出用ヘッド28の内
部の概略構成を示す説明図である。図示の都合上、黒イ
ンク(K)、シアン(C),マゼンタ(M)を吐出する
部分について示した。インクカートリッジ71,72A
がキャリッジ31に装着されると、各色のインクは図1
0(a)に示すインク通路68を通じて印字ヘッド28
に供給される。
【0066】印字ヘッド28には、各ノズル毎にピエゾ
素子PEが図10(a)に示すように配置されている。
ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結
晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換
を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両
端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加するこ
とにより、図10(b)に矢印で示すように、ピエゾ素
子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の
一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積
はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に
相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先
端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテ
ン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷
が行われる。
【0067】次に制御回路40の内部構成を説明する。
図11は制御回路40の内部構成を示す説明図である。
図示する通り、この制御回路40の内部には、CPU4
1,PROM42,RAM43の他、コンピュータ90
とのデータのやりとりを行うPCインタフェース44
と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24、識別セ
ンサ29および操作パネル32などとの信号をやりとり
する周辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ
46と、印字ヘッド28にドットのオン・オフの信号を
出力する駆動用バッファ47などが設けられており、こ
れらの素子および回路はバス48で相互に接続されてい
る。また、制御回路40には、所定周波数で各ノズルの
ピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形を出力する発
信器51、および発信器51からの出力を印字ヘッド2
8に分配する分配出力器55も設けられている。
【0068】制御回路40は、コンピュータ90で処理
されたドットデータを受け取り、これを一時的にRAM
43に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ47に
出力する。駆動用バッファ47からは、各ノズルごとに
ドットのオン・オフを示すデータが分配出力器55に出
力される。この結果、ドットを形成すべきノズルに対し
てはピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形が出力さ
れ、ドットが形成される。
【0069】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往
復動させ、同時に印字ヘッド28のピエゾ素子PEを駆
動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用
紙P上に多色の画像を形成する。
【0070】なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素
子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリン
タ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出す
るプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク
通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生す
る泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリン
タに適用するものとしてもよい。また、本実施例では、
インクカートリッジのみを交換することにより、印刷に
使用する色数を変更可能としたが、インクカートリッジ
とヘッドとを一体的に構成したインク吐出機構を交換す
ることにより、印刷に使用する色数を変更可能にしても
よい。
【0071】(2)ドット発生処理:次に本実施例にお
けるドット発生処理について説明する。図12は、ドッ
ト形成制御処理ルーチンのフローチャートである。これ
は、コンピュータ90のCPU81が実行する処理であ
る。この処理が開始されると、CPU81は、画像デー
タおよびカートリッジの種別を入力する(ステップS1
0)。カートジッシの種別はプリンタ22の識別センサ
29で検出され、コンピュータ90側に通信により受け
渡される。もちろん、カートリッジの種別を使用者が入
力するものとしても構わない。ステップS10で入力さ
れる画像データは、図2に示したアプリケーションプロ
グラム95から受け渡されるデータであり、画像を構成
する各画素ごとにR,G,Bそれぞれの色について、値
0〜255の256段階の階調値を有するデータであ
る。この画像データの解像度は、原画像のデータORG
の解像度等に応じて変化する。
【0072】CPU81は、入力された画像データの色
補正処理を行う(ステップS20)。色補正処理とは
R,G,Bの階調値からなる画像データをプリンタ22
で使用するの各インクごとの階調値データに変換する処
理である。この処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合
わせからなる色をプリンタ22で表現するための各イン
クの組み合わせを記憶した色補正テーブルLUT1,L
UT2(図2参照)を用いて行われる。本実施例では、
インクカートリッジの種別によって印刷に使用するイン
クの色数が異なるため、2つの色補正テーブルLUT
1,LUT2を用意し、インクカートリッジの種別に応
じてこれらのテーブルを使い分けて色補正を実行する。
色補正テーブルを用いて色補正する処理自体について
は、公知の種々の技術が適用可能であり、例えば補間演
算による処理が適用できる。
【0073】CPU81は、こうして色補正された画像
データの解像度をプリンタ22が印刷するための解像度
に変換する(ステップS30)。画像データORGが印
刷解像度よりも低い場合には、線形補間により隣接する
原画像データの間に新たなデータを生成することで解像
度変換を行う。逆に画像データが印刷解像度よりも高い
場合には、一定の割合でデータを間引くことにより解像
度変換を行う。画像データの解像度が直接プリンタで印
刷可能な解像度である場合には、かかる処理を行わずに
印刷を実行するものとしても構わない。
【0074】ここで、本実施例では、インクカートリッ
ジの種別に応じて各色ごとに異なる解像度で印刷を実行
している。カートリッジの種別と解像度との関係を図1
3に示した。4色カートリッジ72Aが搭載されている
場合には、イエロを主走査方向に720DPI(ドット
・パー・インチ)、副走査方向に360DPIの解像度
で印刷し、その他の色は両方向にそれぞれ720DPI
の解像度で印刷する。4色カートリッジ72Aの場合に
は、イエロのノズル数が他色の半分になるため、イエロ
のみ解像度を低くするのである。これに対し、6色カー
トリッジ72Bが搭載されている場合には、全てのカラ
ーインクにつきノズル数が等しくなるため、主走査方
向、副走査方向ともに720DPIの解像度で印刷を実
行する。CPU81は、ステップS30では、インクカ
ートリッジの種別に応じて、図13に示す通り解像度を
設定し、それぞれの解像度にデータを変換する。
【0075】本実施例における画素の様子を図14に示
す。図中の実線または破線で示されたマスが画素を意味
している。図14(a)に示す通り、画素は印刷用紙P
に主走査方向および副走査方向に2次元的に配列されて
いる。破線を含む小さいマスは、主走査方向に720D
PI、副走査方向に720DPIの画素を示しており、
実線のみで構成される大きいマスは、主走査方向に72
0DPI、副走査方向に360DPIの画素を示してい
る。先に説明した通り、4色カートリッジ72Aを搭載
した場合、イエロのインクは360DPIの大きい画素
を単位としてドットが形成され、その他の色のインクは
小さい画素を単位としてドットが形成される。
【0076】ドットの形成の様子を拡大して示したのが
図14(b)である。イエロのインクは360DPIの
画素を単位として形成されるが、ドットの形成位置は7
20DPIの画素を基準としている。従って、図14
(b)に示す通り、ドットD1,D2がイエロを含む全
てのインクによって形成可能なドットとなり、その下に
隣接するドットD3,D4はイエロ以外のインクによっ
て形成可能なドットとなる。本実施例では、かかる態様
でドットを形成するため、4色カートリッジ72Aを搭
載した場合、全ての画素にドットを形成すると、イエロ
のドットの記録率がその他の色の記録率の約半分とな
る。
【0077】一方、6色カートリッジ72Bを搭載した
場合には、全ての色につき、720DPIの解像度で印
刷を行う。従って、図14(b)中のドットD1〜D4
は、全てのインクにより形成可能なドットとなる。
【0078】色補正および解像度変換が終了すると、C
PU81は各インクごとにハーフトーン処理を行う。ハ
ーフトーン処理とは、原画像データの階調値(本実施例
では256階調)をドットの分散性に応じて表現するよ
うに、各画素ごとにドットのオン・オフを設定すること
をいう。図15は、ハーフトーン処理のフローチャート
である。本実施例では、いわゆる誤差拡散法を適用して
ハーフトーン処理を行っている。
【0079】ハーフトーン処理が開始されるとCPU8
1は、画像データCDを入力する(ステップS10
5)。また、画像データCDに拡散誤差を反映した補正
データCDXを生成する(ステップS110)。誤差拡
散法では、ドットのオン・オフの判定済みの画素で生じ
た局所的な濃度誤差を所定の割合で周辺の未処理の画素
に拡散する。ドットのオン・オフを判定しようとしてい
る着目画素は、処理済みの画素から拡散されてきた誤差
を階調データに反映した上で、ドットのオン・オフを判
定する。この着目画素でオン・オフを判定した結果生じ
た濃度誤差はさらに周辺の未処理の画素に拡散される。
誤差を拡散する割合を図16に示した。着目画素PPで
生じた濃度誤差は、図中に示す割合でキャリッジの走査
方向および用紙搬送方向にそれぞれ数画素に亘って拡散
される。かかる処理でドットのオン・オフを判定するた
め、ステップS110では、拡散された誤差を画像デー
タCDに加えて、補正データCDXを得る。
【0080】次に、生成された補正データCDXが所定
の閾値TH以上であるか否かの判定を行う(ステップS
115)。補正データCDXが閾値TH以上である場合
には、ドットを形成すべきと判定し、判定結果を記憶す
る結果値RDに値1を入力する(ステップS125)。
補正データCDXが閾値THよりも小さい場合には、ド
ットを形成すべきでないと判定し、結果値RDに値0を
入力する(ステップS120)。所定の閾値THはドッ
トのオン・オフを判定する基準となる値であり、いずれ
の値に設定してもよい。本実施例では、画像データが取
り得る256階調の中間の値、つまり128に閾値を設
定した。
【0081】ドットのオン・オフを決定すると、CPU
81は、結果値RDに基づいて誤差計算および誤差拡散
処理を行う(ステップS130)。誤差とは、多値化結
果に応じて着目画素PPにドットがオンまたはオフされ
た場合に表現される濃度と、補正データCDXに基づい
て表現されるべき濃度との誤差をいう。着目画素PPに
ドットが形成された場合に表現される濃度は、それぞれ
の画素に対して予め設定された濃度評価値RVに基づい
て求められる。
【0082】誤差ERRは、補正データCDXと濃度評
価値RVを用いて、ERR=RV−CDXで求められ
る。例えば、ドットの濃度評価値が階調データで255
相当であるとした場合、補正データCDXが値199で
あるにも関わらずドットを形成したとすれば、そこには
199−255=−56なる濃度誤差が生じていること
になる。これは、その画素で表現される濃度が濃すぎる
ことを意味する。
【0083】誤差拡散とは、こうして求められた誤差を
着目画素PPの周辺の画素に図16で示した所定の重み
を付けて拡散する処理をいう。誤差は未処理の画素に拡
散される。誤差が「−56」であれば、現在処理してい
る画素PPの隣の画素には、誤差「−56」の1/4に
相当する「−14」が拡散される。この誤差は、次に画
素P1を処理する際に、ステップS110において反映
される。例えば、画素P1の階調データが値214であ
れば、拡散された誤差「−14」を加えて、補正データ
Cdを値200とする。CPU81は、以上で説明した
処理を全画素について実行すると(ステップS13
5)、ハーフトーン処理ルーチンを終了してドット形成
制御処理ルーチンに戻る。
【0084】ハーフトーン処理は、上述の誤差拡散法の
みならずディザ法など種々の周知の方法を適用できる。
また、本実施例では、各インクごとに独立してハーフト
ーン処理を実行しているが、所定のインク間に相関を持
たせたハーフトーン処理を行うものとしてもよい。例え
ば、6色カートリッジ72Bが搭載されている場合に、
シアンインクとライトシアンインクとの間に相関を持た
せ、両インクで形成されるドット同士が重ならないよう
な処理を行うものとしてもよい。当然、色相の異なるイ
ンク間に相関を持たせることも可能である。
【0085】こうしてハ−フトーン処理が終了すると、
CPU81は各画素ごとのデータをラスタライズし、プ
リンタ22にデータを出力する(ステップS200、S
210)。ラスタライズとは、ハーフトーン処理された
印刷データを、プリンタ22に転送する順序に並べ替え
る処理をいう。並び替えられた印刷データはシリアルま
たはパラレルの転送ケーブルを通じてコンピュータ90
からプリンタ22に出力される(ステップS210)。
プリンタ22のCPU41は、受け取った印刷データを
駆動用バッファ47に蓄え、キャリッジ31の移動にあ
わせた所定のタイミングで分配出力器55に出力して画
像を印刷する。
【0086】プリンタ22によるドットの形成の様子を
図17および図18に示す。図17は、4色カートリッ
ジ72Aが搭載された場合のドットの形成の様子を示し
た説明図である。図示の都合上、6つのノズルを備える
ヘッドについて示した。図の左側の番号を囲んだ丸また
は四角のシンボルが、それぞれ1回目から7回目までの
主走査におけるノズルの位置を意味している。ここで、
丸のシンボルで示した1番ノズル、3番ノズル、5番ノ
ズルは、イエロのノズル位置に対応する。丸および四角
の双方のシンボルで示された1番〜6番ノズルはその他
の色のノズル位置に対応する。図示する通り、その他の
色のノズルのピッチk1は5ドットであり、イエロのノ
ズルのピッチk2は10ドットである。
【0087】ノズル数およびノズルのピッチが上述の関
係にある場合、6ドット分の一定の送り量で副走査を行
うことにより、図中の印刷可能領域の部分に画像を印刷
することができる。図の右側には、かかる領域で形成さ
れるドットの様子を示した。各ドットは主走査方向、副
走査方向にそれぞれ720DPIの解像度で印刷されて
いるものとする。それぞれドットの形状とノズルのシン
ボルの形状とが対応している。かかる送り量で副走査を
行えば、イエロのノズルで形成されるラスタ(丸印で示
したラスタ)が1ラスタおきに現れる。従って、イエロ
のドットは、副走査方向に360DPIの解像度、つま
り図14で説明した解像度で印刷されることになる。
【0088】一方、同じヘッドに6色カートリッジ72
Bを搭載した場合の様子を図18に示す。6色カートリ
ッジ72Bを搭載した場合には、全てのカラーインクに
つきノズルピッチが10ドット相当となる。図18の丸
のシンボルで示した1番ノズル、3番ノズル、5番ノズ
ルは、イエロ、シアン、マゼンタのノズル位置に対応す
る。四角のシンボルで示した2番、4番、6番ノズルが
ライトシアン、ライトマゼンタのノズル位置に対応す
る。1番〜6番のノズルがブラックのノズル位置に対応
する。
【0089】この場合、3ドット分の一定の送り量で副
走査を行う。図中の印刷可能領域にでは、各ラスタにつ
き、丸のシンボルで示されたノズルと、四角のシンボル
で示されたノズルの双方が通過するように副走査が実行
される。従って、この領域には、全ての色のドットが形
成可能となり、画像を印刷することができる。なお、ブ
ラックについては、印刷可能領域で各ラスタごとに2本
のノズルが通過することになる。従って、いずれか一方
のノズルによってのみドットを形成するものとしてもよ
い。また、1回目は奇数番目の画素のみにドットを形成
し、2回目は偶数番目の画素のみにドットを形成するオ
ーバラップ方式によりドットを記録してもよい。図17
および図18では、6個のノズルを備えるヘッドを例に
とって説明したが、図7および図8に示したノズルを備
えるヘッドについても、それぞれインクカートリッジに
応じて送り量を設定することにより、適切に印刷を実行
することができる。
【0090】以上で説明した本実施例のプリンタ22に
よれば、イエロのノズル数を減らすことにより、ヘッド
28を小型化することができる。このため、印刷を実行
する際の振動や騒音、ヘッドを駆動するための電力など
を低減することができる。
【0091】また、カラーインクカートリッジ72A,
72Bを交換することにより、印刷に使用する色数を変
化させることができる。従って、使用者の用途に合わせ
た印刷を実現することができる。例えば、階調表現に優
れた高画質な印刷を実現する場合には、6色カートリッ
ジ72Bを搭載して印刷を行えばよい。高速での印刷を
実現する場合には、4色カートリッジ72Aを搭載して
印刷を行えばよい。
【0092】4色カートリッジ72Aを搭載した場合に
は、イエロのみノズル数が少なくなり、先に説明した通
り、イエロのみ粗い解像度で印刷が行われる。しかし、
イエロは画質に与える影響が比較的小さいため、イエロ
の解像度を粗くしても画質の顕著な劣化は生じない。本
実施例のプリンタ22は、このように画質に与える影響
の小さいインクにつきノズル数を減らすことにより、画
質を極端に劣化させることなくヘッド28の小型化を実
現している。
【0093】本実施例では、4色カートリッジ72Aで
は、イエロのインク濃度を濃くしている。この結果、イ
エロのドット数が少なくても、シアン、マゼンタととも
にコンポジットブラックを適切に表現可能となる。従っ
て、4色カートリッジ72Aにおいて、イエロを粗い解
像度で印刷しても、黒の階調表現を損ねることがない。
【0094】本実施例の4色カートリッジ72Aは、イ
エロのインク容量を他色の半分としている。こうするこ
とにより、カラーインクを均等に使うことができ、無駄
を抑制することができる。また、プリンタ22は、自動
的にカートリッジの種別を判定する機能を備えているた
め、4色カートリッジ72Aが搭載されているにも関わ
らず誤って6色カートリッジ72Bに対応した処理を行
ったり、その逆の事態が生じたりすることを回避でき、
印刷ミスによる無駄を回避することができる。
【0095】本実施例のプリンタ22は種々の変形例が
可能である。上述の実施例では、ノズルを千鳥状に配置
したが、図19および図20に示すように副走査方向の
位置を一致させた配列としてもよい。図19は4色カー
トリッジ72Aを搭載した場合の色とノズル列との対応
を示しており、図20は6色カートリッジ72Bを搭載
した場合の色とノズル列との対応を示している。各ノズ
ル列ごとにインクが供給される構成は、先に説明した実
施例と同様である。
【0096】かかる配置を採用した場合の印刷解像度の
例を図21に示す。4色カートリッジ72Aを搭載した
場合には、イエロを主走査方向に360DPI、副走査
方向に720DPIの解像度で印刷する。その他の色は
双方に720DPIの解像度で印刷する。6色カートリ
ッジ72Bを搭載した場合には、全色につき主走査方
向、副走査方向の両方向に720DPIの解像度で印刷
を行う。
【0097】図22は、画素の様子を示した説明図であ
る。先に説明した実施例では、4色カートリッジ72A
を搭載した場合には、副走査方向に長い画素を単位とし
てドットが形成されるのに対し、変形例では主走査方向
に長い画素を単位としてドットが形成される点で相違す
る。
【0098】図23は、変形例において4色カートリッ
ジ72Aを搭載した場合のドットの形成の様子を示す説
明図である。図示の都合上、2ドットピッチで副走査方
向に3つのノズルを備える場合を例にとって示した。図
23(a)は、シアンインクについてドットの形成の様
子を示している。図の左側には、1回目〜3回目の主走
査におけるヘッドの副走査方向の位置を示し、右側に
は、ドットの形成の様子を示した。丸で囲んだ記号はノ
ズル番号を示している。記号の「C]はシアンを意味し
ており、2桁の数字のうち十の位はノズル列の番号、一
の位はノズルの副走査方向の番号を示している。
【0099】図の右側に示した丸印には、各ドットを形
成するノズルの番号を示した。図示する通り、2列のノ
ズル列により、それぞれ主走査方向に一つおきにドット
を形成することにより画像を印刷することができる。マ
ゼンタ、ブラックについても同様である。
【0100】図23(b)には、イエロについて、ドッ
トの形成の様子を示した。イエロはノズル列を一つしか
備えない。従って、図23(a)に示したシアンインク
の場合と同じタイミングでインクを吐出すれば、図の右
側に示すように主走査方向に一画素おきにドットが形成
される。なお、キャリッジ31の移動速度を低下させれ
ば、イエロで主走査方向の全画素を形成することも可能
ではある。但し、この場合には、その他の色につき、主
走査方向にノズル列を2列備えたメリットがなくなる。
変形例では、イエロを主走査方向に一画素おきに形成す
ることにより、印刷速度の向上を図っている。
【0101】図24に6色カートリッジ72Bを搭載し
た場合のドットの形成の様子を示す。6色カートリッジ
72を搭載した場合には、各カラーインクのノズル列は
一列ずつになる。従って、図23(a)に示したシアン
インクの2列のノズル列は、図24(a)に示す通り、
シアンにつきC1〜C3の3つのノズルと、ライトシア
ンにつきLC1〜LC3の3つのノズルに対応した状態
となる。
【0102】ドットの形成の様子を右側に示す。各ドッ
ト中の番号は、ノズル番号に対応している。6色カート
リッジを搭載した場合には、各ヘッドが全ての画素にド
ットを形成可能な速度でキャリッジ31を移動して印刷
を実行する。図24(b)にイエロについてのドットの
形成の様子を示した。6色カートリッジ72Bを搭載し
た場合には、キャリッジ31の移動速度が低いため、全
ての画素にドットを形成することができる。従って、図
中の印刷可能領域に全画素にイエロのドットを形成する
ことができる。その他のカラーインクについても同様で
ある。なお、ブラックインクについては、先に説明した
実施例と同様、余剰のノズルを種々の印刷方法に適用す
ることが可能である。
【0103】以上で説明した実施例および変形例では、
ブラックのインクカートリッジは交換しないものとして
説明した。このため、上述の実施例では、ブラックのイ
ンクについては一つの導入管73から2列のノズル列に
インクを供給している。これに対し、ブラックについて
もノズル列ごとに2本の導入管からインクが供給される
構成を採用すれば、濃度の異なるインクカートリッジに
交換可能にできる。例えば図25に示すように、濃淡の
ブラックインクを1列ずつのノズル列に供給可能にする
ことができる。
【0104】インクは必ずしもノズル列単位で供給する
必要はない。図26に示すように、印字ヘッドを副走査
方向に2つに分割し、C1,C2,M1,M2の単位パ
ターンごとにインクを供給するものとしてもよい。こう
すれば、4色カートリッジを搭載した場合には、C1,
C2に同じシアンインク、M1,M2に同じマゼンタイ
ンクを供給することにより、4色での印刷を行うことが
できる。また、6色カートリッジを搭載した場合には、
C1にシアンインク,C2にライトシアンインク、M1
にマゼンタインク、M2にライトマゼンタインクを供給
することにより、6色での印刷を行うことができる。か
かる配置では、1回の主走査で濃度の異なるインクが同
一のラスタに連続して吐出されることがないため、にじ
みを抑えることができるというメリットがある。
【0105】以上で説明した本実施例の印刷装置によれ
ば、各画素ごとにドットのオン・オフを判定する、いわ
ゆる2値化によりハーフトーン処理を行った。これに対
し、インク量の異なる複数種類のドットを形成可能と
し、各画素ごとに3値以上の多値化を行うものとしても
よい。かかる場合において、全ての色で多値化の階調値
を一致させる必要はなく、画質に影響の少ないイエロの
み2値化を行い、その他の色については多値化を行うも
のとしてもよい。逆に、4色カートリッジ72Aを搭載
した場合、粗い解像度となることを補償するため、イエ
ロのみを多値化するものとしてもよい。
【0106】本実施例では、4色カートリッジ72Aを
搭載した場合、イエロについて他色の半分の解像度で印
刷を実行した。イエロの解像度はこれに限らず種々の解
像度に設定可能である。例えば、主走査方向、副走査方
向の双方に他色の半分の解像度で印刷するものとしても
よい。かかる解像度で印刷を実行する場合には、解像度
が低くなった分、イエロのインクを更に濃いものにする
ことが望ましい。
【0107】本実施例では、4色カートリッジ72Aを
搭載した場合、イエロについて粗い解像度の画像データ
を用意し、ハーフトーン処理を実行するものとした。他
色と異なる解像度で印刷するためには、その他種々の方
法を採用可能である。例えば、イエロについても他色と
同じ解像度でハーフトーン処理を実行するが、誤差拡散
法における濃度評価値を操作して、隣接する画素には、
ドットが形成されにくいようにしてもよい。また、一旦
他色と同じ解像度でハーフトーン処理した後、隣接する
画素間でドットの配置を入れ替えて、粗い解像度のデー
タを生成するものとしてもよい。
【0108】本実施例では、4色カートリッジ72Aと
6色カートリッジ72Bとを差し替えた場合に固有の処
理を設けてはいない。これに対し、色数の異なるカート
リッジが搭載されたことを検出した場合には、従前のイ
ンクとの混色を回避するため、ヘッド28を洗浄する機
能を付加することもできる。かかる洗浄は、例えば、キ
ャリッジ31が待避位置にあるときに、新たに搭載され
たインクをノズルから吐出することによって行うことが
できる。4色カートリッジ72Aから6色カートリッジ
72Bに交換された場合には、交換前は濃度が高いイン
クが供給されていたノズルに濃度の低いインクが供給さ
れるようになる。従って、この場合には、6色カートリ
ッジ72Bから4色カートリッジ72Aに交換された場
合よりも洗浄の時間を長くするものとしてもよい。これ
らの洗浄には、それぞれのカートリッジのインクとは別
に用意された洗浄液を用いるものとしても構わない。ま
た、カートリッジとノズルとを一体的に交換可能な構成
を採用してもよい。
【0109】以上の実施例では、いずれもインクジェッ
ト式のプリンタ22を例にとって説明した。上述の実施
例ではピエゾ素子を備えるインクジェットプリンタを例
に説明したが、いわゆるノズルに備えたヒータに通電す
ることによりインク内に生じるバブルでインクを吐出す
るタイプのプリンタを始め種々のプリンタその他の印刷
装置に適用可能である。また、本発明は各画素ごとにド
ットを割り当てて画像を表現する装置であれば、プリン
タ以外の印刷装置にも適用可能である。
【0110】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の
制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより
実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の印刷装置の概略構成図である。
【図2】本実施例の印刷装置のソフトウェア構成を示す
説明図である。
【図3】プリンタ22の概略構成図である。
【図4】キャリッジ31の斜視図である。
【図5】4色カートリッジ72Aの斜視図である。
【図6】6色カートリッジ72Bの斜視図である。
【図7】4色カートリッジ72Aを搭載した場合のノズ
ル配置と色の対応関係を示す説明図である。
【図8】6色カートリッジ72Bを搭載した場合のノズ
ル配置と色の対応関係を示す説明図である。
【図9】各インク濃度の設定について示す説明図であ
る。
【図10】プリンタ22のドット形成原理を示す説明図
である。
【図11】プリンタ22の制御回路40の構成を示す説
明図である。
【図12】ドット形成制御処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図13】インクカートリッジと解像度との関係を示す
説明図である。
【図14】画素の様子を示す説明図である。
【図15】ハーフトーン処理ルーチンのフローチャート
である。
【図16】誤差拡散の重み値を示す説明図である。
【図17】4色カートリッジ72Aを搭載した場合のド
ットの形成の様子を示す説明図である。
【図18】6色カートリッジ72Bを搭載した場合のド
ットの形成の様子を示す説明図である。
【図19】4色カートリッジ72Aを搭載した場合の変
形例のノズル配置と色の対応関係を示す説明図である。
【図20】6色カートリッジ72Bを搭載した場合の変
形例のノズル配置と色の対応関係を示す説明図である。
【図21】変形例におけるインクカートリッジと解像度
との関係を示す説明図である。
【図22】変形例における画素の様子を示す説明図であ
る。
【図23】変形例における4色カートリッジ72Aを搭
載した場合のドットの形成の様子を示す説明図である。
【図24】変形例における6色カートリッジ72Bを搭
載した場合のドットの形成の様子を示す説明図である。
【図25】第2の変形例のノズル配置と色の対応関係を
示す説明図である。
【図26】第3の変形例のノズル配置と色の対応関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 16…ハードディスク 18…モデム 22…カラープリンタ 23…モータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 29…識別センサ 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 45…周辺入出力部 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 51…発信器 55…分配出力器 68…インク通路 71…黒インク用カートリッジ 72A,72B…カラーインク用カートリッジ 73〜78…導入管 80…バス 81…CPU 82…RAM 83…ROM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 87…ディスクコントローラ 88…シリアル入出力インタフェース 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ 101…カートリッジ判定部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月17日(1999.2.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】一方、インク濃度については、その関係が
逆転する。図9は、各インクで形成されるドットの記録
率と明度との関係を示したグラフである。明度の値は、
各インクの濃度に応じて変動する。各インクの濃度はそ
れぞれ独立にいかなる値にも設定可能であるが、シア
ン、マゼンタ、イエロの3色を同じ比率で形成した場合
に、3色の混色により黒色(以下、コンポジットブラッ
クという)が表現される濃度に調整しておくことが望ま
しい。こうすれば、ブラックのインクと、コンポジット
ブラックとを使い分けることで、黒について滑らかな階
調表現を実現することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】(2)ドット発生処理:次に本実施例にお
けるドット発生処理について説明する。図12は、ドッ
ト形成制御処理ルーチンのフローチャートである。これ
は、コンピュータ90のCPU81が実行する処理であ
る。この処理が開始されると、CPU81は、画像デー
タおよびカートリッジの種別を入力する(ステップS1
0)。カートリッジの種別はプリンタ22の識別センサ
29で検出され、コンピュータ90側に通信により受け
渡される。もちろん、カートリッジの種別を使用者が入
力するものとしても構わない。ステップS10で入力さ
れる画像データは、図2に示したアプリケーションプロ
グラム95から受け渡されるデータであり、画像を構成
する各画素ごとにR,G,Bそれぞれの色について、値
0〜255の256段階の階調値を有するデータであ
る。この画像データの解像度は、原画像のデータORG
の解像度等に応じて変化する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】誤差拡散とは、こうして求められた誤差を
着目画素PPの周辺の画素に図16で示した所定の重み
を付けて拡散する処理をいう。誤差は未処理の画素に拡
散される。誤差が「−56」であれば、現在処理してい
る画素PPの隣の画素には、誤差「−56」の1/4に
相当する「−14」が拡散される。この誤差は、次に画
素P1を処理する際に、ステップS110において反映
される。例えば、画素P1の階調データが値214であ
れば、拡散された誤差「−14」を加えて、補正データ
CDXを値200とする。CPU81は、以上で説明し
た処理を全画素について実行すると(ステップS13
5)、ハーフトーン処理ルーチンを終了してドット形成
制御処理ルーチンに戻る。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA23 EB20 EB45 EC79 ED05 ED07 EE08 FA03 FA04 FA10 HA22 KC13 KC21 KC22 KD10 2C057 AF99 AG14 AG16 AG44 AG46 AG69 AG70 AH13 AL40 AM28 AN01 CA05 CA07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットを形成するためのドット形成要素
    を各色ごとに複数備えたヘッドにより、画像データに応
    じたドットを印刷媒体上に形成して、多色の画像を印刷
    する印刷装置であって、 前記ヘッドは、画質への影響が小さい一部の特定色のド
    ット形成要素の数が、その他の色のドット形成要素の数
    よりも少ないヘッドである印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 各色ごとのドット形成要素数に基づいて設定された解像
    度からなる画素について、各色ごとに前記画像データに
    基づきハーフトーン処理を行う多値化手段と、 該処理結果に応じて前記ドット形成要素を駆動して、各
    色ごとに設定された解像度でドットを形成するドット形
    成手段とを備える印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記ドット形成要素はインクを吐出して
    ドットを形成するノズルである請求項1記載の印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 ドット形成要素数に応じた容積比で各色のインクを蓄え
    るインク蓄積部を備える印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記ヘッドは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロの
    3色のドットを形成可能なヘッドであり、 前記特定色はイエロである印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 シアン、マゼンタ、イエロの各色のインクは、ドット形
    成要素数に応じた割合で各色のドットを形成した際に該
    領域が黒色として視認し得る濃度比に調整されたインク
    である印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記ヘッドは、前記その他の色の少なくとも一部につい
    ては、所定の単位パターンを各色ごとに複数並べた状態
    で、ドット形成要素を備えるヘッドであり、 さらに、各色のインクを貯蔵したインクカートリッジを
    交換可能に搭載するとともに、該カートリッジから前記
    単位パターンごとにそれぞれのドット形成要素にインク
    を供給可能な搭載部を備える印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記単位パターンは、前記特定色のドッ
    ト形成要素の配置と同じ配置である請求項7記載の印刷
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記ヘッドを一方向に往復動する主走査と、該主走査の
    方向と交差する方向に印刷媒体を前記ヘッドに相対的に
    駆動する副走査とを行ってドットを形成するヘッド駆動
    手段を備え、 前記ヘッドは、 前記特定色のドット形成要素を、前記副走査の方向に所
    定のピッチで複数並べた配置で備えるとともに、 前記その他の色のドット形成要素を、前記特定色のいず
    れかのドット形成要素と副走査方向の位置を一致させた
    配置で備えるヘッドである印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記ヘッドを一方向に往復動する主走査と、該主走査の
    方向と交差する方向に印刷媒体を前記ヘッドに相対的に
    駆動する副走査とを行ってドットを形成するヘッド駆動
    手段を備え、 前記ヘッドは、 前記特定色のドット形成要素を、前記副走査の方向に所
    定のピッチで複数並べた配置で備えるとともに、 前記その他の色については、副走査方向に隣接するドッ
    ト形成要素の間隔が、前記ピッチのm等分(mは2以上
    の整数)となる配置でドット形成要素を備えるヘッドで
    ある印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の印刷装置であって、 さらに、前記搭載部に搭載されたインクカートリッジに
    備えられたインク数を検出する検出手段と、 該検出結果に応じて、各画素ごとに各インクによるドッ
    トのオン・オフを設定するドット形成判定手段とを備え
    る印刷装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の印刷装置に用いられる
    インクカートリッジであって、 複数の前記単位パターンに同一種類のインクを供給可能
    なインクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 請求項7記載の印刷装置に用いられる
    インクカートリッジであって、 前記単位パターンごとに異なるインクを供給可能なイン
    クカートリッジ。
  14. 【請求項14】 請求項7記載の印刷装置に用いられる
    インクカートリッジであって、 前記単位パターンごとにインクが供給される色以外のイ
    ンクの少なくとも一部を、前記単位パターンごとにイン
    クが供給される色のインクとは別体で蓄えるインクカー
    トリッジ。
  15. 【請求項15】 請求項7記載の印刷装置に用いられる
    インクカートリッジであって、 少なくともシアン、マゼンタ、イエロのインクを蓄え、
    かつ、インクが供給されるドット形成要素数が少ない色
    のインクについては、前記3色のドット形成要素数が等
    しい場合の濃度よりも高い濃度のインクを蓄えるインク
    カートリッジ。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の印刷装置に用いられ
    るインクカートリッジであって、 前記3色のインクは、それぞれのインクが供給されるド
    ット形成要素数の比でドットを形成した際に該領域が黒
    色として視認し得る濃度比に調整されたインクであるイ
    ンクカートリッジ。
  17. 【請求項17】 請求項7記載の印刷装置に用いられる
    インクカートリッジであって、 各インクが供給されるドット形成要素数の比に応じた容
    積で、それぞれのインクを蓄えるインクカートリッジ。
  18. 【請求項18】 請求項11記載の印刷装置に用いられ
    るインクカートリッジであって、 インク数に応じた識別機構を前記検出手段が検出可能な
    状態で備えるインクカートッジ。
  19. 【請求項19】 ドットを形成するためのドット形成要
    素を各色ごとに異なる数備えたヘッドにより画像データ
    に応じたドットを印刷媒体上に形成して多色の画像を印
    刷するプリンタに供給するデータを生成するためのプロ
    グラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体
    であって、 前記画像データを、各色ごとのドット形成要素数に基づ
    いて設定された解像度で入力する機能と、 各色ごとに、該色のドット形成要素数に基づいて設定さ
    れた解像度で構成された画素について、前記画像データ
    に基づきハーフトーン処理を行う機能と、 前記ハーフトーン処理されたデータを出力する機能とを
    実現するプログラムを記録した記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の記録媒体であって、 さらに、前記プリンタに供給されるインクの色数と、各
    インクごとのドット形成要素数とを入力する機能と、 該入力されたインクの色数およびドット形成要素数に基
    づいて、各色ごとの解像度を設定する機能とを備えるプ
    ログラムを記録した記録媒体。
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