JP2012111183A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる色のインクを複数重ねて記録する分割記録において、色域の拡大とプリント速度の向上との両立を実現する。
【解決手段】本発明は、画像データを複数の領域に区分する区分ステップS2101と、複数の領域のうちの1つの領域を選択する選択ステップS2102と、選択された領域の各画素に関連付けられている、グループの数を定める情報を参照する参照ステップS2103と、参照した情報に基づいて、グループが最大となる数を特定する特定ステップS2105とを備える。さらに、最大となる数にしたがって複数のインクをグループに分類して記録が行われることを特徴とする。
【選択図】図18

Description

本発明は、異なる色の色材を複数重ねてカラー画像を形成する記録装置及び記録方法に関する。
画像や文字等の情報を記録媒体に記録するための記録装置には様々な方式のものがあり、代表例の一つとして、インクジェット記録方式が知られている。インクジェット方式は、画像の品位をよりいっそう高めるために、マルチパス方式を採用することが多い。
マルチパス方式では、1回の記録主走査で記録可能な画像領域に対し、N回(N≧2)の記録主走査を実行する。各記録主走査の間に行われる副走査の量は、記録ヘッドに配列される複数の記録素子をN個のブロックに分割した各ブロックに含まれる記録素子の数により定まる記録幅に相当する。すなわち、同一の画像領域はN個のブロックに含まれる記録素子によって、N回の記録走査にて画像が形成される。なお、N個のブロックに分割する際、各ブロックに含まれる記録素子の数は、同数であることが一般である。しかしこれは、特に限定されてはいない。
画像が形成される際、個々の画像データについて、1回の記録主走査で記録される確率は、マスクによって決定される。すなわち、記録されるべき画像データが、マスクによってある程度間引かれ、その間引く確率を本明細書では以下「間引き率」と称する。この「間引き率」は、各記録走査において記録される確率(以下、「記録率」と称する)とは逆を意味することになる。
インクジェット記録装置において用いられるインクとしては、いわゆる染料インクと顔料インクの2種類が広く用いられている。近年、顔料インクが染料インクよりも耐候性に優れるという特性を有し、また、プリント直後の色安定性が染料インクに比べて良いといった特性により、顔料インクを搭載したインクジェット記録装置が増加している。
顔料インクは、粒子状の顔料の色材を含むため、記録媒体上に画像を形成する際、記録媒体の内部へは浸透せず、記録媒体の表面に残存しやすい傾向にある。また、顔料インクは、いわゆる上乗せ系のインクであり、異なる色の複数の顔料インクを記録媒体に記録する場合、それらインクの重なり順を制御することで色域拡大が可能であることが知られている。
さらに、色域拡大を実現する技術として、いわゆる分割記録が知られている。分割記録とは、複数のインクを数種類にグループ分けし、グループ毎に記録媒体上に層構造が形成されるように記録することで、色域拡大を実現するものである。例えば、1色あたり1つの記録素子列がシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色分並行に配置された記録ヘッドを用いて、第1グループ(シアン、マゼンタ)を下層側、第2グループ(イエロー、ブラック)を上層側に記録する2分割記録がある。この2分割記録において、第1グループのシアン、マゼンタの記録素子列に対しては、記録素子列のうち、より先行のパスで記録される前半部分が記録に使用される。そして、より後続のパスで記録される後半部分の記録素子列は記録に使用されない。また、第2グループのイエロー、ブラックの記録素子列に対しては、記録素子列のうち、より先行のパスで記録される前半部分は記録に使用されず、後続のパスで記録される後半部分の記録素子列が記録に使用される。このように記録素子列毎に記録に使用する記録素子列の範囲を決定することで、グループ毎に記録媒体上に層構造の状態を形成することが可能となる。このとき、各グループにより、複数の記録主走査をもって画像が形成される。
色域拡大のための技術として、相対的に明度(透過率)の低いインクに対し、相対的に明度の高いインクを上層(表面側)に記録(定着)することで、発色特性の低下を低減し色再現範囲を拡大する記録の技術が公開されている(例えば、特許文献1参照。)。上記技術は、インクジェットのマルチパス記録における各パスにおける記録比率をマスクを用いてインク色毎に異ならせることでインク色の記録順を制御するものである。また、不要な光散乱特性の強弱の順序で複数種類の記録剤を重ねて画像を形成することで、高彩度、高濃度部分の色再現範囲拡大する技術が公開されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2008−162094号公報 特開2009−220451号公報
分割記録を用いて画像を形成する場合、色域拡大とプリント速度の両立が課題となる。図1は、分割記録の分割数を変化させた場合のプリント速度と色域の関係を2次元で表した説明図である。縦軸は、カラー画像、例えばRGB9スライスの729色のカラーパッチを各分割数で記録した場合の色域の大小を表し、図中の上ほど色域が大で、下ほど色域が小を表している。分割数を増やすほど、色域が大きくなることを表している。また、横軸は、プリント速度を表しており、分割なし(一分割)にて記録した場合のプリント速度を相対的に1とした場合、二分割記録は1/2、三分割記録は1/3のプリント速度に低下する。一般に分割数Xとすると、プリント速度は分割なしに対して、1/Xの関係となる。分割数をXとするということは、分割記録にて使用する記録素子列の数を1/Xに制限することを表しており、記録に使用する記録素子が1/X制限される分だけ、画像全体を記録するために要する時間がX倍かかってしまうことを表している。このように、色域拡大を目的として分割記録における分割数を多くすると、プリント速度が分割数に応じて低下してしまうという課題がある。
一方、発明者が検討した結果、分割数を多くすることで色域拡大が見込まれる色空間の領域は、色空間の外側付近の色を有する入力画像データ、具体的には、2次色以上の混色による高彩度でかつ高濃度部(低明部)において色域が拡大されることが分かっている。そのような入力画像データにおいては、分割数をより多くするほど、再現可能な色域は拡大する。しかしながら、色空間の内部に属する入力画像データに対しては、当該入力画像データの発色性(彩度)は向上するもの、記録装置が再現可能な色域の拡大に対しては寄与しない。すなわち、入力画像データが有する色の情報に対して、最適な分割数は異なる。入力画像データは通常様々な色を有するため、入力画像データ全体に対して一律の分割数を設定していては、色域拡大に寄与せず、無用にプリント速度の低下を起こす場合も生じ得る。また、色域拡大が見込まれる色空間の外側付近の色を有する入力画像データにおいても、一律の分割数ではなく、プリント速度低下を最低限に留めつつ最大限の色域拡大を得る必要がある。
以上述べた課題を鑑み、本発明では、異なる色の色材を複数重ねて分割記録にてカラー画像を形成する場合において、色域の拡大とプリント速度の向上との両立を実現する記録装置、記録方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明は、複数のインクを備え、前記複数のインクをグループに分類してグループごとにインクを吐出することにより画像データを記録媒体に記録する記録装置であって、前記画像データを複数の領域に区分する区分手段と、前記複数の領域のうちの1つの領域を選択する選択手段と、選択された領域の各画素に関連付けられている、前記グループの数を定める情報を参照する参照手段と、参照した前記情報に基づいて、前記グループが最大となる数を特定する特定手段と、前記最大となる数にしたがって前記複数のインクをグループに分類する分類手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、異なる色の色材を複数重ねて分割記録にてカラー画像を形成する場合において、色域の拡大とプリント速度の向上との両立を実現することができる。
分割記録の分割数を変化させた場合のプリント速度と色域の関係を2次元で表した説明図である。 インクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 インクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 インクジェット記録装置により画像データを印刷する際のデータ処理を示すブロック図である。 画素の各階調に対応するドット配置パターンの例を示す図である。 マルチパス記録を説明するための図である。 記録ヘッドの構成を示す図である。 記録ヘッドにより実際に適用されるマスクパターンの例を示した図である。 第1実施形態の記録装置により画像データを印刷する際のデータ処理の関係を示すブロック図である。 第1実施形態における色変換処理にて用いられる3次元格子状LUTを表す説明図である。 第1実施形態にて用いられる4通りの分割記録方法のそれぞれにおいて用いられるマスクの例を示す図である。 、図11の(a)で示した各マスクの比率に従い、実際に設計したマスクの一例を示す図である。 、図11の(b)で示した各マスクの比率に従い、実際に設計したマスクの一例を示す図である。 、図11の(c)で示した各マスクの比率に従い、実際に設計したマスクの一例を示す図である。 、図11の(d)で示した各マスクの比率に従い、実際に設計したマスクの一例を示す図である。 CMYK4色のインク構成の場合におけるグルーピングの決定手順を説明するフローチャートである。 図16に示す手順により決定された各マスクを用いて記録された、各記録分割数における記録時の記録画像の断面を表す模式図である。 画像データ毎に分割数を決定し記録するまでの手順を示すフローチャート図である。 入力画像に対する記録バンドを示す概略図である。 6色インクシステム(C、M、Y、K、Lc、Lm)における分割数とグルーピングの一例を示す図である。 8色インクシステム(C、M、Y、K、Gy、R、G、B)における分割数とグルーピングの一例を示す図である。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
(第1実施形態)
本発明に係る記録装置の第1実施形態として、インクジェット記録装置を例に挙げて以下に説明する。なお、以下の説明において、まず前提となるインクジェット記録装置およびその制御について説明した後、本発明の中心部分である色域拡大とプリント速度の両立に関する制御方法について説明する。
なお、色材として、顔料インクを用いることを想定する。とりわけ、色材が記録媒体表面に定着するインク(顔料系のインクはその傾向が強い)において、付着したインクが記録媒体に浸透していくインク(染料系のインクはその傾向が強い)よりも効果が顕著に見られる。つまり、顔料インクは、記録媒体上の同一領域に対し複数のインクにより記録を行った際、後から記録されたインクがより上層(表面)に定着する上乗せ系インクとしての特性を有する。
<<前提技術>>
<インクジェット記録装置の説明>
・装置構成
図2は、インクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。
図2に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置あるいはプリンタという)は、キャリッジ102を矢印A方向に往復移動させる。これは、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド111を搭載したインクカートリッジ110を不図示のキャリッジモータによって発生する駆動力を伝達機構より伝えることによりなされる。それとともに、例えば、記録紙などの記録媒体150を、給紙機構104を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド111から記録媒体にインクが吐出されるようにして記録することができる。
また、記録ヘッド111の状態を良好に維持するためにキャリッジ102を回復装置106の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド111の吐出回復処理を行う。
記録装置のインクカートリッジ110には、記録ヘッド111に供給するインクを貯留するインクタンク112を装着する。インクタンク112はインクカートリッジ110に対して着脱自在になっている。
図2に示した記録装置はカラー記録が可能であり、そのためにインクカートリッジ110にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクタンクを搭載している。これら4つのインクタンクは夫々独立に着脱可能である。
ここで、キャリッジ102とインクカートリッジ110とは、両部材の接合面が適正に接触されることにより所要の電気的接続を維持できるものである。記録ヘッド111は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施例による記録ヘッド111は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備える。その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって圧力変化が生じる。この圧力変化を利用することにより、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は、各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて、対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって、対応する吐出口からインクを吐出させる。
キャリッジ102は、キャリッジモータの駆動力を伝達する伝達機構の駆動ベルトの一部に連結されており、ガイドシャフトに沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ102は、キャリッジモータの正転及び逆転によってガイドシャフトに沿って往復移動する。また、キャリッジ102の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ102の位置を示すためのスケールが備えられている。この実施例では、スケールは透明なPETフィルム上に位置を示すためのピッチが黒色のバーで印刷されており、その一方はシャーシ103に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置には、記録ヘッド111の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられている。キャリッジモータの駆動力によって記録ヘッド111を搭載したインクカートリッジ110が往復移動される。同時に、記録ヘッド111に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体150の全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図2において、記録媒体150を搬送するために不図示の搬送モータによって駆動される搬送ローラが図示されている。バネ(不図示)により記録媒体150を搬送ローラに当接するピンチローラ、ピンチローラを回転自在に支持するピンチローラホルダ、搬送ローラの一端に固着された搬送ローラギアが図示されている。そして、搬送ローラギアに中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータの回転により、搬送ローラが駆動される。
また、記録ヘッド111によって画像が形成された記録媒体150を記録装置外へ排出するための排出ローラがあり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動される。なお、排出ローラは記録媒体150をバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。また、拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダがある。
またさらに、記録装置には、図2に示されているように、回復装置106が配設されている。これは、記録ヘッド111を搭載するインクカートリッジ110の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に設けられ、記録ヘッド111の吐出不良を回復する。
回復装置106は、記録ヘッド111の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構と記録ヘッド111の吐出口面をクリーニングするワイピング機構とを備えている。キャッピング機構による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させる。それによって、記録ヘッド111のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド111の吐出口面をキャッピング機構によるキャッピングすることによって、記録ヘッド111を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構はキャッピング機構の近傍に配され、記録ヘッド111の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。これらキャッピング機構及びワイピング機構により、記録ヘッド111のインク吐出状態を一定の状態に保つことが可能となっている。
・インクジェット記録装置の制御
図3は、図2に示した記録装置の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、コントローラ600は、MPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602を備える。また、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド111の制御のための制御信号を生成する特殊用途集積回路(ASIC)603を備える。そして、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605を備える。さらに、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などで構成される。
また、図3において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、スイッチ群620は、電源スイッチ621と、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622とを備える。また、記録ヘッド111のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623など、操作者による指令入力を受けるためのスイッチをさらに備えている。630はホームポジションhを検出するためのフォトカプラなどから構成される位置センサ631と、記録装置の適宜の箇所に設けられて温度を検出する温度センサ632とから構成されるセンサ群であり、装置状態を検出するものである。
さらに、640は、キャリッジ102を図2に示す矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバである。642は、記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
ASIC603は、記録ヘッド111による記録走査の際に、RAM604の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
なお、図2に示す構成は、インクカートリッジ110と記録ヘッド111とが分離可能な構成であるが、これらが一体的に形成されて交換可能なヘッドカートリッジであっても良い。
<画像データの印刷処理>
図4は、図2の記録装置により画像データを印刷する際のデータ処理を示すブロック図である。
ホスト装置は、例えばPCにより構成され、オペレーティングシステムとして動作するプログラムとしてはアプリケーションおよびプリンタドライバがある。
アプリケーションJ0001は、記録装置で印刷するための画像データを生成する処理を実行する。この画像データ、もしくはその編集等がなされる前のデータは種々の媒体を介してPCに取り込むことができる。ホスト装置は、先ずデジタルカメラで撮像した例えばJPEG形式の画像データをCFカードによって取り込むことができる。また、スキャナで読み取った例えばTIFF形式の画像データや、CD−ROMに格納される画像データをも取り込むことができる。さらには、インターネットを介して画像データを取り込むことができる。これらの取り込まれた画像データは、PCのモニタに表示されてアプリケーションJ0001を介して編集、加工等がなされ、例えばsRGB規格のカラー画像データが作成される。そして、ユーザからの印刷指示があった場合に、取り込まれたカラー画像データは、プリンタドライバにRGB(各色8bit)のデータ形式で渡される。
プリンタドライバは、カラーマッチング処理J0002、色分解処理J0003、γ補正J0004、ハーフトーニングJ0005、および印刷データ作成J0006の各処理機能を有している。
カラーマッチング処理J0002は、色域(Gamut)のマッピングを行う。例えば、sRGB規格の画像データによって再現される色域を、本プリントシステムの記録装置によって再現される色域内に写像するための3次元LUT(ルックアップテーブル)および補間演算を用いてデータの変換を行う。つまり、入力されたRGB(各色8ビット)の画像データを記録装置の色域内のRGB(各色8bit)の画像データに変換(マッピング)する。
色分解処理J0003は、上述した色域への変換がなされたRGBの画像データに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データを生成する。つまり、ここではCMYKの各成分により表現されるデータを生成する。この処理はカラーマッチング処理と同様、3次元LUTに補間演算を併用して行う。出力は例えば各色8ビットであり、C、M、Y、Kの色材量に対応した値である。
γ補正J0004は、色分解処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとに階調値変換を行う。具体的には、プリンタの各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上述の色分解データがプリンタの階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。ハーフトーニングJ0005は、8ビットの色分解データC、M、Y、Kそれぞれについて4ビットのデータに変換する量子化を行う。具体的には、誤差拡散法を用いて各色の8ビットデータを4ビットデータに変換する。
この4ビットのデータは、後述する記録装置におけるドット配置のパターン化処理における配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。最後に、印刷データ作成処理J0006によって、上記4ビットのインデックスデータを内容とする印刷イメージデータに印刷制御情報を加えた印刷データが作成される。
なお、上述したアプリケーションおよびプリンタドライバの処理は、CPUがプログラムを実行することにより実現される。その際、プログラムはROMもしくはハードディスクから読み出されて用いられ、また、その処理実行に際してRAMがワークエリアとして用いられる。
記録装置は、印刷する画像データ処理に関して、ドット配置パターン化処理J0007およびマスクデータ変換処理J0008を実行する。
ドット配置パターン化処理J0007は、入力された画像データについて、画素ごとに、4ビットのインデックスデータ(階調値情報)に対応したドット配置パターンに従ってドット配置を行う。4ビットデータで表現される各画素に対し、その画素の階調値に対応したドット配置パターンを割当てることで、画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフが定義され、そして1画素内の各エリアに「1」または「0」の吐出データが配置される。このようにして得られる1ビットの吐出データは、パスマスク選択用の1ビットを用いて、2種類あるマスクパターンのどちらかが選択され、選択されたマスクパターンに基づいてマスクデータ変換処理J0008によりマスク処理がなされる。すなわち、記録ヘッドによる所定幅の走査領域の記録を複数回の走査で完成するための各走査の吐出データを、それぞれの走査に対応したマスクを用いた処理によって生成する。
走査ごとの吐出データC、M、Y、Kは、適切なタイミングでヘッド駆動回路J0009に送られ、これにより、記録へッドJ0010が駆動されて吐出データに従ってそれぞれのインクが吐出される。
上述のドット配置パターン化処理やマスクデータ変換処理は、一般的には専用のハードウエア回路を用い記録装置の制御部を構成するCPUの制御の下に実行される。ただし、これらの処理は記録装置のCPUが制御ソフトウェアを実行することによって行われてもよい。さらに、これらの処理の全部または一部を、ホストコンピュータ(PC)の例えばプリンタドライバによって実現するよう構成しても良い。
以下、上述の各処理について、さらに詳細に説明する。
・カラーマッチング処理(J0002)
カラーマッチング処理とは、モニタで表現された色をプリンタで再現する場合に色みを一致させるための処理である。具体的には、CIE−L*a*b*等の色空間において定義されたモニタのGamutからプリンタのGamutへの色空間圧縮を行う。色空間圧縮の手法としては、Perceptualと呼ばれる知覚的な一致を優先したカラーマッチングが一例である。また、Colorimetricと呼ばれる色測的な一致を優先したカラーマッチングや、Saturationと呼ばれる鮮やかさを優先したカラーマッチング等の手法もある。
・色分解処理(J0003)
色分解処理とは、上述の通り、入力されたRGBデータをプリンタの記録材であるCMYKインク色に対応する色材量に変換するための処理である。具体的には、入力RGBの値に対応したCMYKの値が格納されている3次元格子状LUTを用いて、格子間のデータが入力された場合に、四面体補間処理や立方体補間処理等の3次元の補間演算処理により計算される。例えば、Y〜Mの色相は、YインクとMインクにて混色され、M〜C色相はMインクとCインクにて混色され、そして、C〜Y色相はCインクとYインクにより混色される。
・ハーフトーニング(J0005)
ハーフトーニングは画像走査部とハーフトーン処理部とから構成される。
画像走査部は、複数の画素が配列して構成される画像データから、処理を行うべき画素を1画素ずつ選択する。画素の選択は、例えば、画像の最左端上の画素から順に水平右方向に位置する画素を選択して、右端の画素が選択されると、1画素下方の最左端を選択するようにして、最右端下の画素まで順次行われる。
ハーフトーン処理部は、まず、画像走査部により選択された1画素のデータを入力する。そして、入力された1画素のデータに対して公知のハーフトーン処理を行って出力する。
・印刷データの生成(J0006)
上述のハーフトーン処理が施された画像データに対して、以下で説明する印刷制御情報を付加する処理を行うことにより印刷データが生成される。
印刷データは、例えば、印刷の制御を司る印刷制御情報、および、印刷イメージ情報(印刷イメージデータともいう)から構成されている。印刷制御情報は、その画像を記録する「メディア情報」、印刷の「品位情報」、および給紙方法等のような「その他制御情報」とから構成されている。
ここで、メディア情報には、記録の対象となる用紙の種類が記述されており、普通紙、光沢紙、コート紙などのうち、いずれか1種類の用紙が規定されている。品位情報には印刷の品位が記述されており、高速印刷、高品位印刷のいずれかの品位が規定されている。なお、これらの印刷制御情報はホストPCにてユーザが指定した内容に基づいて形成されるものである。更に、印刷イメージ情報(印刷イメージデータ)では前述のハーフトーン処理によって生成された画像データが記述さている。
なお、上述した処理(J0001〜J0006)は、ホスト装置にインストールされたプリンタドライバによって処理されるよう説明した。しかし、これらの処理の全部または一部を記録装置で行うよう構成しても良い。
・ドット配置パターン化処理(J0007)
上述したハーフトーン処理において、256値の多値濃度情報(8ビットデータ)を9値の階調値情報(4ビットデータ)までにレベル数を下げている。しかし、実際にインクジェット記録装置が記録媒体上に記録できるのは、インクを記録するか否かの2値である。そこで、ドット配置パターン化処理では、0〜8の多値レベルをドットの有無を決定する2値レベルまで低減する処理を行う。具体的には、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜8の4ビットデータで表現される各画素に対して、その画素の階調値(レベル0〜8)に対応したドット配置パターンが割当てられる。これにより1画素内の複数のエリア各々にドットのオン・オフである「1」または「0」の1ビットの吐出データが関連付けされる。
図5は、画素について、画素の各階調に対応するドット配置パターンの例を示す図である。図の左に示した各レベル値は、ハーフトーン処理部からの出力値であるレベル0〜レベル8に相当している。右側に配列した縦2エリア×横4エリアで構成される各マトリクスの領域は、ハーフトーン処理で出力された1画素の領域に対応するものである。また、1画素内の各エリアは、インクのドットのオン・オフが定義される最小単位に相当するものである。丸印を記入したエリアがドットの記録を行うエリアを示しており、レベル数が上がるに従って、記録するドット数も1つずつ増加している。
図の横軸に対応する(4n)〜(4n+3)は、nに1以上の整数を代入することにより、入力画像の左端からの横方向の画素位置を示している。その下に示される各パターンは、同一の入力レベルにおいても画素位置に応じて互いに異なる複数のパターンが用意されていることを示している。すなわち、同一のレベルが入力された場合にも、記録媒体上では(4n)〜(4n+3)に示した4種類のドット配置パターンが巡回して割当てられる構成となっているのである。
図5の各ドット配置パターンにおいて、縦方向が、記録ヘッドの吐出口が配列する方向であり、横方向が、記録ヘッドの走査方向である。よって、上述のように同一レベルに対しても様々なドット配列で記録できる構成により、ドット配置パターンの上段に位置するノズルと下段に位置するノズルとで吐出回数を分散させることができる。また、記録装置特有の様々なノイズを分散させるという効果も得られる。
・マスクデータ変換処理(J0008)
上述したドット配置パターン化処理により、記録媒体上の各エリアに対するドットの有無が決定されている。そのため、この情報をそのまま記録ヘッドの駆動回路に入力すれば、所望の画像を記録することは可能である。しかし、インクジェット記録装置においては、主に高画質化のためマルチパス記録という記録方法が採用されている。以下にマルチパス記録方法について簡単に説明する。
図6は、マルチパス記録を説明するための図である。なお、以下の処理はインクの色ごとに実行されるが、以下では1つの色に着目して説明する。
P0001は記録ヘッドを示し、ここでは説明を簡略化するため、記録ヘッドが16個ノズルから構成されているものとする。ノズル列は、図のように第1〜第4の4つのノズル群に論理的に分割され、各ノズル群には4つのノズルが含まれている。P0002はマスクパターンを示し、各ノズルにより記録可能なエリアを黒塗りで示している。各ノズル群に対応するマスクパターンは互いに補完の関係にあり、これらを重ね合わせると4×4のエリアに対応した領域の記録が完成される構成となっている。
P0003〜P0006で示した各パターンは、記録走査を重ねていくことによって画像が完成されていく様子を例示的に示したものである。各記録走査が終了するたびに、記録媒体は搬送ローラにより図の矢印の方向に各ノズル群の幅だけ搬送される。よって、記録媒体上のある領域の画像は、4回の記録走査が完了することにより記録が完了する。このように、記録媒体の領域に対して複数回の走査で複数のノズル群によって画像を形成することにより、ノズル特有のばらつきや記録媒体の搬送精度のばらつき等を低減させている。
図7は、記録ヘッドの構成を示す図である。また、図8は、図7の記録ヘッドについて、実際に適用されるマスクパターンの例を示した図である。
記録ヘッドはYMCKの各色について768個のノズルを有している。H2000〜H2300は、それぞれ異なるインク色に対応する記録素子の列(以下ノズル列ともいう)である。記録素子基板H1100は、シアンインクが供給されるノズル列H2000、マゼンタインクが供給されるノズル列H2100、イエローインクが供給されるノズル列H2200、ブラックインクが供給されるノズル列H2300の4色のノズル列から構成される。なお、各ノズル列は、記録媒体の搬送方向(副走査方向)に対し1200dpi(dot/inch)の間隔で配置された768個のノズルから構成されているものとして説明する。
そのため、マルチパス記録のために4つに分割されたノズル群にはそれぞれ192個ずつのノズルが属している。なお、マスクパターン大きさは、縦方向がノズル数と同等の768エリア、横方向は256エリアとなっており、前述した例と同様に4つのノズル群で互いに補完の関係を保つような構成となっている。
なお、マスクパターンのデータは、記録装置本体内のメモリに格納されている。また、マスクデータ変換処理においては、当該マスクパターンのデータと上述したドット配置パターン化処理の出力信号との間でAND処理をかける。このように処理することにより、各記録走査において実際に吐出させる記録画素が決定され、出力信号として記録ヘッドH1001の駆動回路に入力される。
なお、多数の小液滴を高周波数で吐出するようなインクジェット記録装置の記録ヘッドにおいては、記録動作時に記録部近傍に気流が生じる。この気流が特に記録ヘッドの端部に位置するノズルの吐出方向に影響を与えることが知られている。そのため、図8に示すように、各ノズル群また同一のノズル群の中でも、領域によって記録率(マスクパターンの開口率)の分布に偏りを持たせている。具体的には、端部のノズルの記録率を中央部の記録率よりも低減した構成となっている。このような構成とすることにより、端部のノズルが吐出したインク滴の着弾位置ずれを低減することが可能となる。
なお、上述した処理(J0007、J0008)について、記録装置によって処理されるように構成されているものとして説明している。しかし、これらの処理の全部または一部をホスト装置で行うように構成しても良い。
以下では、本発明の第1実施形態において、本発明の中心となる構成および動作について説明する。なお、装置の構成(図2、図3)については上述の前提技術と同様のため説明は省略する。
<画像データの印刷処理>
図9は、本発明の第1実施形態の記録装置が画像データを印刷する処理について機能構成を示すブロック図である。前提技術(図3)との差異は、色分解処理J0003において、色分解データの生成に加え、後述するJ0008にて規定されたマスクの選択に使用される2ビットデータを生成する点にある。そのため、色分解処理J0003により、画像データは各色10ビットとして出力される。そのうちの8ビットは、C、M、Y、Kの色材量に対応した値、残りの2ビットは、マスクの選択に使用される値である。そのため、マスクデータ変換処理(J0008)に該2ビットデータが使用されるまでの間(J0003〜J0008)各色に関するデータは、図3と比較して2ビットずつ増加している。つまり、この2ビット値を用いて、各色の記録に用いるインクの記録順序を制御する。
次に、マスクの選択において使用される前述の2ビットデータについて説明する。2ビットデータによって、二進数表記における「00」、「01」、「10」、「11」の計4つの情報に対して分割数を対応付けることが可能である。この4つの情報には、順に、分割なし記録(一分割)、二分割記録、三分割記録、四分割記録とした分割記録方法を示す情報が割り当てられ、この2ビットデータにより、いずれの分割記録方法(分割数)であるかが識別可能となる。すなわち、色分解データのそれぞれに対して、J0008にて規定されたマスクの選択を行う際に、ここでの4通りの記録方法のいずれかが割り当てられる。
なお、分割記録方法は、記録装置が備える複数のインクC、M、Y、Kをグループに分類して記録する方法である。例えば、四分割記録は、複数のインクを4つのグループに分類する。すなわち、1つのグループにはC、M、Y、Kのいずれか1つのインクが属することになる。
また、三分割記録は、複数のインクを3つのグループに分類する。例えば、1つのグループにCのインクが属し、別の1つのグループにMのインクが属し、さらに別の1つのグループにYおよびKのインクが属するように分類するものである。
また、二分割記録は、複数のインクを2つのグループに分類する。例えば、1つのグループにC、Mのインクが属し、別の1つのグループにY、Kのインクが属するように分類するものである。
また、分割なし記録(一分割)は、複数のインクを1つのグループに分類する。すなわち、1つのグループにC、M、Y、Kのインクが属することとなる。
このように、分割数は、グループの数を定めるための情報として処理される。なお、各分割記録時において、各インクをどのような順序で記録するか、すなわち、各インク色とマスクの関係については、後述の通り、予め対応付けが行われる。
図10は、第1実施形態における色変換処理に用いられる3次元格子状LUTを説明するための図である。J0003の色分解処理において、入力される8ビットのRGBが、10ビットのCMYKに変換される際に用いられる3次元格子状LUTを示すものである。3次元格子状LUTには、入力RGBの値に対応したCMYK及び分割記録方法を表す値が格納されている。図中のY、M、C、Kには、各インク色のインク量を表し、Nは分割記録方法の分割数を表す。例えば、RGB値が(R,G,B)=(0,0,255)の入力データに対して(Y,M,C,K)=(0,255,255,0,2)が対応付けられている。また、格子間にデータが入力される場合、四面体補間処理や立方体補間処理等の3次元の補間演算処理が行われる。例えば、Y〜Mの色相は、YインクとMインクにて混色され、M〜C色相はMインクとCインクにて混色され、そして、C〜Y色相はCインクとYインクにより混色される。格子間のデータが入力される場合の分割記録方法を表す情報に関しては、分割なし記録(一分割)を1、二分割記録を2、三分割記録を3、四分割記録を4として、それぞれの値が割り当てられる。そして3次元の補間演算処理後、整数の値に四捨五入され当該データにおける分割記録方法が求められる。
これにより例えば、明度に応じて分割数を決めることができる。また、例えば、彩度に応じて分割数を決めることができる。したがって、相対的に高彩度な画素ほどより多くの分割数とし、低彩度な画素ほどより少ない分割数とすることができる。また、相対的に高濃度(低明部)な画素ほどより多くの分割数とし、低濃度(高明部)な画素ほどより少ない分割数とすることができる。また、相対的に高彩度でかつ高濃度(低明部)な画素ほどより多くの分割数とし、低彩度でかつ低濃度(高明部)な画素ほどより少ない分割数とすることができる。
<マスク設計>
図11は、第1実施形態において用いられる4つの分割記録方法のそれぞれにおいて用いられるマスクの一例を示す図である。図11において(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ、各ノズルに対する記録率の関係を示している。図11に示すノズル番号は、768個のノズルを識別するために割り当てられた数字を示すものである。図11(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ、順に、四分割記録、三分割記録、二分割記録、分割なし記録(一分割)において用いられるマスクを示している。図11(a)は、マスクMSK41、MSK42、MSK43、MSK44から構成され、B41、B42、B43、B44のバンド領域において図に示す記録率で記録するように用いられる。各マスクによりそれぞれ4パス記録が行われる。図11(a)において、横軸の最小刻みである1目盛が、1パスに用いられるノズル量を表す。同様に、図11(b)は、マスクMSK31、MSK32、MSK33から構成され、B31、B32、B33、のバンド領域について、それぞれ記録するように用いられる。各マスクによりそれぞれ4パス記録が行われる。図11(c)は、マスクMSK21、MSK22から構成され、B21、B22のバンド領域について、それぞれ記録するように用いられる。各マスクはそれぞれ4パス記録が行われる。図11(d)は、マスクMSK11から構成され、B11のバンド領域を記録するように用いられる。各マスクはそれぞれ4パス記録が行われる。
図12−15は、図11の(a)、(b)、(c)、(d)で示した各マスクの記録率に従い、実際に設計されるマスクの一例を示す図である。ここで、図11(a)は図12に、図11(b)は図13に、図11(c)は図14に、図11(d)は図15に対応する。各マスクは、ドット配置パターン化処理(J0007)において生成されたドット配置パターンに対して適用されるものである。マスクデータ変換処理において、当該マスクパターンのデータと上述したドット配置パターン化処理の出力信号との間でAND処理を実行する。図中の各マスクは、図中横方向がノズル数と同等の768エリア、縦方向は256エリアとなっており、黒色部分はマスクをしない領域であり、白色部分はマスクをする領域を表している。黒色部分において、より濃い黒色部分は、記録率が大きい部分を示している。
各マスクにおいて、4つのノズル群で互いに補完の関係を保つ構成となっており、各マスクにて4パスで画像が完成される。例えば、図12において、ノズル番号の大きなものから順に記録が行われるとすると、まず、MSK41が割り当てられたインクにより4パス記録が行われる。すなわち、1パスの記録後に48ノズル分だけ記録媒体が副走査方向に搬送される。なお、この間、他のマスクMSK42〜44が割り当てられたインクは、図12に示すように白色で表されるマスクとなっており、インクは吐出されない。MSK41を用いた4パスの記録が行われると、次に、MSK42が割り当てられたインクにより4パス記録が行われる。この間、他のマスクMSK41、43〜44が割り当てられたインクからは吐出されない。MSK42が割り当てられたインクにより4パス記録が行われると、次に、MSK43が割り当てられたインクにより4パス記録が行われる。この間、他のマスクMSK41〜42、44が割り当てられたインクからは吐出されない。そして、MSK43が割り当てられたインクにより4パス記録が行われると、次に、MSK44が割り当てられたインクにより4パス記録が行われる。この間、他のマスクMSK41〜43が割り当てられたインクからは吐出されない。
<各マスクへの各記録色の割り当て>
以下では、記録装置により印刷に用いられるインクがCMYK4色インクから構成されている場合に、各色の記録順序を決定するための方法について説明する。つまり、記録装置に入力される画像データの各画素について、4種類のインクの夫々を、各分割記録時におけるそれぞれのマスクのいずれかに割り当てるかを決定する方法について説明する。以下、この処理をグルーピングと呼ぶ。なお、グルーピングは、各画素の画素値と、分割数とに基づいて行われる。
図16は、グルーピングの手順を示すフローチャートである。まず、S2001において、最大の分割数である、四分割記録における記録順を決定する。すなわち、記録媒体上の真上の第1層に形成される1つ目のインク、第1層の真上の第2層に形成される2つめのインク、第2層の真上の第3層に形成される3つめのインク、第3層の真上の第4層に形成される4つめのインクが決められる。CMYKの4色における記録順の全組み合わせ4!=4×3×2×1=24通りのそれぞれにおいて四分割記録をし、729色(RGB9×9×9)のカラーパッチを記録し、各パッチのL*a*b*値、並びにL*a*b*空間における色域体積を算出する。色域体積が最大となる場合の記録順を探索し、MSK41、MSK42、MSK43、MSK44に対して、それぞれ記録するためのインクを一色だけ割り当てる。ここでは、下層側からY、C、M、Kの順の場合が最大色域であった場合を例とすると、各インクY、C、M、Kには、順に、MSK41、MSK42、MSK43、MSK44のマスクが割り当てられる。
なお、記録順の組み合わせについては、全ての場合についてカラーパッチを記録し、各パッチのL*a*b*値、並びにL*a*b*空間における色域体積を算出する必要はなく、事前に組み合わせを絞って色域体積が最大となる場合の記録順を探索してもよい。例えば、散乱の多いインクがYインクである場合に、Yインクを最下層と決定した上で残りのインクの記録順を決定する方法を採り得る。また、明度を高めるためにKのインクは最上層と決定した上で、残りのインクの記録順を決定する方法を採ることもできる。このように記録順を予め絞り込むことで、カラーパッチの記録、測色、色域体積にかかる処理負荷を軽減することができる。
次に、S2002において、三分割記録における記録順を決定する。四分割記録で決定された、インク色とマスクの関係、すなわち、MSK41がYで、MSK42がCで、MSK43がMで、MSK44がKの場合に基づき、4つのグループから3つのグループへまとめられる。つまり、組み合わせとして、Y・C・MK(MとKは分割なし)、Y・MC・K(MとCは分割なし)、YM・C・K(YとMは分割なし)のうちのいずれかの3つのグループにするかが決定される。それぞれの組み合わせのいずれかを三分割記録で採用するかは、四分割記録におけるマスクを決定した方法と同様に決定される。すなわち、上記3通りのそれぞれにおいて三分割記録をし、729色(RGB9×9×9)のカラーパッチを記録することで、各パッチのL*a*b*値、並びにL*a*b*空間における色域体積を算出する。色域体積が最大となる場合の記録順を探索し、MSK31、MSK32、MSK33をそれぞれ記録するインクへと割り当てる。ここでは、下層側からYC・M・Kの順の場合が最大色域であった場合を例とすると、各インクは、順に、MSK31をYとC、MSK32をM、MSK33をKのマスクへと割り当てられる。このとき、YとCは同一のマスクとなる。
次に、S2003において、二分割記録における記録順を決定する。三分割記録で決定された、インク色とマスクの関係、すなわち、MSK31がYとCで、MSK32がMで、MSK33がKの場合に基づき、3つのグループから2つのグループへまとめられる。この場合、組み合わせはYC・MK(YとC及びMとKはそれぞれ分割なし)、YCM・K(YとCとMは分割なし)の二通りであり、いずれかの組み合わせが決定される。すなわち、上記2通りのそれぞれにおいて二分割記録をし、729色(RGB9×9×9)のカラーパッチを記録することで、各パッチのL*a*b*値、並びにL*a*b*空間における色域体積を算出する。色域体積が最大となる場合の記録順を探索し、MSK21、MSK22をそれぞれ記録するインクへと割り当てる。ここでは、下層側からYC・MKの順の場合が最大色域であった場合を例とすると、各インクは、順に、MSK21をYとC、MSK22をMとKのマスクへと割り当てられる。このとき、YとC及びMとKは同一のマスクとなる。
上記のグルーピングにより、記録装置に入力される画像データの各画素について、分割数に応じて各インクがグループに分類されてマスクが割り当てられる。なお、グルーピング対象となる画素が、四分割記録であれば、S2001でグルーピングは終了する。また、グルーピング対象となる画素が、三分割記録であれば、S2002でグルーピングは終了する。
なお、各画素値と、分割数とに基づいてあらかじめ上記グルーピングを実施するようにしてもよい。そして、グルーピングの結果である記録順序を、画素値および分割数に関連付けたデータテーブルを記録装置が利用するようにしてもよい。このように予めグルーピングを実施することにより、入力された画像の画素値に基づいて逐次グルーピングの処理を実施せず、データテーブルを参照することにより記録装置全体の処理速度を向上させることができる。
図17は、図16に示すグルーピングに従って決定された各マスクを用いて記録された、各記録分割数における記録時の記録画像の断面の一例を表す模式図である。ノズル番号が大きいノズルほど、記録媒体に対して先行的に記録が行われる。図17(a)の四分割記録においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順で層状にドットが形成される。図17(b)の三分割記録においては、イエロー、シアンが同じタイミングで記録され互いに混合した層が形成され、その上部にマゼンタ、ブラックの順で層状にドットが形成される。図17(c)の二分割記録においては、イエロー、シアンが同じタイミングで記録されて互いに混合した層が形成され、その上部にマゼンタ、ブラックが同じタイミングで記録された互いに混合した層を形成する。図17(d)の分割なし記録(一分割記録)においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックが同じタイミングで互いに混合した層が形成される。なお、説明の都合上、各ドット同士の混じり合いが発生せずドットが積み重なった模式的な図を示したが、実際の画像においては、インク間の混じり合いやドットの変形等発生する。ここでは、図17(a)、(b)、(c)、(d)のマスクを切り替えることで、各色のインクをどの程度、層状に記録するかの度合いを制御できることがここでのポイントとなる。
<入力画像データに対する分割記録の適用について>
本発明では上記で説明した複数の分割記録に基づき、入力される画像データの各画素に対して、それぞれ分割数を切り替えて記録を行う。このような処理を行うことで、色域が拡大し得る色再現領域の外側に相当する入力画像データに対しては、より多くの分割数とすることで、高彩度かつ高濃度な記録が可能となる。また、色域への影響が少ない色再現領域の内側に相当する入力画像データに対しては、より少ない分割数とすることでプリント速度を重視した記録を行うことができる。
図18は、本発明に係る記録装置において、入力される画像データにおける記録バンド毎に分割数を決定する手順を示すフローチャート図である。この記録バンドとは、入力画像データを副走査方向に対し所定間隔毎に区切った領域を表す。当該処理は、例えば、記録装置のMPU等で実施される。なお、記録バンドは、詳しくは図19におけるA乃至Eで示す領域である。ここで、所定間隔として、例えば、記録ヘッドのノズル長さと同一、またはその倍数とすることができる。
まず、S2101において、画像データが複数の記録バンド(領域)に区分される。
次に、S2102において、未処理の記録バンドが1つ選択される。図19を例にすれば、記録バンドA乃至Eのうち、未処理の記録バンドが1つ選択されることになる。
次に、S2103において、色分解処理(J0003)において生成された、色分解データに付加されている、マスクの選択に使用される2ビットデータを参照して、選択された記録バンド内の各画素の分割数が参照される。
次に、S2104において、S2103における処理を記録バンド内の全画素に対して適用し、記録バンド内の全画素に対して分割数の参照が行われたか否かを判定する。記録バンド内の全画素に対して分割数の参照が行われていなければS2103に戻り、参照されていない画素の分割数が参照される。S2105では、記録バンド内の全画素のうち、最大となる分割数を探索する。そして、S2106において、S2103で探索された最大の分割数を特定して、当該記録バンドの分割数として決定する。
次に、S2107において、全ての記録バンドに対して分割数が決定されているかが判定される。全ての記録バンドに対して分割数が決定されていなければ(S2107;NO)、S2102に処理が戻る。一方、全ての記録バンドに対して分割数が決定されていれば(S2107;YES)、処理は終了する。
このように、図18に示す処理に従って各記録バンドにおける分割記録方法が決定される。そして、記録バンド毎に決定された分割数に従い、各記録バンドに対する記録が行われ、全体の画像出力が完了する。
以上のように、全体の画像をある記録バンドに区切ってその記録バンド毎に適した分割数が適用されることで、色域を拡大すべき記録バンドには、より多くの分割数にて記録を行うことができる。また、色域の拡大よりもプリント速度を重視する記録バンドには、より少ない分割数にて記録が行うことができる。
図19は、入力画像に対する記録バンドの関係を示す図である。2300は入力画像データを表し、図中A、B、C、D、Eは入力画像データを5つの領域に分けた各記録バンドを表す。このとき、A、Bの両方にわたる図中の円の領域、及びEの長方形の領域が高彩度、高濃度な入力画像データであるとした場合、AとB、及びEに対しては、四分割記録にて、最大限に色域を拡大させた記録が行われる。一方、CとDに関しては、高彩度、高濃度な入力画像データではない場合、分割なし記録が行われる。このように、画像の領域に応じて、適した記録分割数にて記録が行われる。図19では、説明を簡単にするため、平易な概略図を用いて説明したが、画像の色が様々に変化する自然画像、グラフィックス等においても本発明を適用することで、記録バンド領域ごとに適した記録分割数に基づいて記録を行うことができる。
なお、記録バンドのサイズに関しては、同一ページ内で複数のバンドに区切られるように分割してもよいし、1ページに対して1記録バンド領域としてもよく、任意のサイズとすることができる。記録バンド領域を小さめとするほど、色域拡大とプリント速度の両立性は高まるが、そのサイズに関しては任意に決めることができる。
また、記録バンド領域同士の境目に対しては、分割数の切り替わり目が画像として視認されないようにする必要がある。記録バンドのサイズの最適化(ノズル列長に対して大きめに設定したり、逆に小さめにしたり)や、隣接する記録バンド同士に分割数の大きな変化がないように予め分割数を表す2ビットデータを設計しておく、等の対策により緩和することができる。
以上説明をした通り、第1実施形態によれば、異なる色の色材を複数重ねて分割記録にてカラー画像を形成する場合において、色域の拡大とプリント速度の向上との両立を実現することができる。
(変形例1)
上述の第1実施形態では4色インクシステムについて説明を行った。しかし、5色以上のインクシステムに適用しても良い。例えば、6色インクシステムや8色インクシステムに対して適用することもできる。6色インクシステムの例としては、Cインク、Mインク、Yインク、Kインクの基本4色インクにC、Mの顔料濃度が薄い淡Cインク(Lc)、淡Mインク(Lm)を加えた6色とすることができる。また、8色インクとは、C、M、Y、Kインクに、さらに、顔料濃度が薄いGrayインク(Gy)と特色Redインク(R)、Greenインク(G)、Blueインク(B)を加えたものとすることができる。その他色数のインクシステムに対しても同様に本発明を適用することができる。また、変形例として、クリアインクが1色分として含まれているようなインクシステムであってもよい。
図20は、6色インクシステム(C、M、Y、K、Lc、Lm)における分割数とグルーピングの一例を示す図である。(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)はそれぞれ、六分割記録、五分割記録、四分割記録、三分割記録、二分割記録、分割なし記録におけるインク記録順を示す説明図である。図中下側に位置するインク色ほど、先行的に記録媒体上にインクが記録され、図中上側に位置するインク色ほど後続的に記録媒体上にインクが記録される様子を示す。(a)から(f)にかけて分割数が減少するに従って、その都度、1色ずつが同一の分割にて記録される。
同様に、図21は8色インクシステム(C、M、Y、K、Gy、R、G、B)における分割数とグルーピングの一例を示す図である。図の見方は、図20と同様であり、図中下側に位置するインク色ほど、先行的に記録媒体上にインクが記録され、図中上側に位置するインク色ほど後続的に記録媒体上にインクが記録される様子を示す。
図20、図21で示したインクシステムの色数と分割記録における各インク色の位置は一例であって、実施形態1で説明した一連のフローに従って最終的に図20、図21のような結果が得られればよい。
(変形例2)
上述の第1実施形態では各マスクにおいて階段状に記録率の分布をなすマスクを用いて説明した。しかし、記録率の分布は階段状に限定されない。また、マルチパス記録のパス数も4パスに限定されない。さらに、配置されるマスクは、明確に分割されていなくてもよく、各マスクの一部が重なりあうように記録率が分布するようなマスクであってもよい。色域が拡大する入力画像データには分割数を多くし各色インクを層構造として色域を拡大させ、色域が拡大されない色空間の内部に相当する入力画像データには分割数を少なくしプリント速度を重視した記録を行う構成が含まれていれば本発明の範疇に含まれる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどがある。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。

Claims (20)

  1. 複数のインクを備え、前記複数のインクをグループに分類してグループごとにインクを吐出することにより画像データを記録媒体に記録する記録装置であって、
    前記画像データを複数の領域に区分する区分手段と、
    前記複数の領域のうちの1つの領域を選択する選択手段と、
    選択された領域の各画素に関連付けられている、前記グループの数を定める情報を参照する参照手段と、
    参照した前記情報に基づいて、前記グループが最大となる数を特定する特定手段と、
    前記最大となる数にしたがって前記複数のインクをグループに分類する分類手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 各RGB値に対し、記録に必要となるインク量を定めたルックアップテーブルに基づいて前記各画素の記録に必要なインク量が定められることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記グループの数を定める情報は、前記ルックアップテーブルにおける前記記録に必要となるインク量に関連付けられていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記グループの数を定める情報は、前記記録に必要となるインク量により再現される色の彩度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 前記グループの数を定める情報は、前記記録に必要となるインク量により再現される色の明度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記グループの数を定める情報は、前記記録に必要となるインク量により再現される色の彩度および明度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  7. 前記ルックアップテーブルは、記録装置または記録装置に接続されるコンピュータに具備されたROM、RAM、及びハードディスク、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、フロッピー(登録商標)ディスクに格納されていることを特徴とする、請求項2に記載の記録装置。
  8. 前記領域は、前記画像データを縦方向に所定間隔で区分したものであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 前記記録媒体に記録された前記画像データにおいて、前記所定間隔で区分した前記領域の縦方向の長さは、前記インクを吐出するためのノズル列の長さと一致することを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記インクは、顔料インクであることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 複数のインクを備え、前記複数のインクをグループに分類してグループごとにインクを吐出することにより画像データを記録媒体に記録する記録装置における記録方法であって、
    前記画像データを複数の領域に区分する区分ステップと、
    前記複数の領域のうちの1つの領域を選択する選択ステップと、
    選択された領域の各画素に関連付けられている、前記グループの数を定める情報を参照する参照ステップと、
    参照した前記情報に基づいて、前記グループが最大となる数を特定する特定ステップと、
    前記最大となる数にしたがって前記複数のインクをグループに分類する分類ステップと、
    を備えることを特徴とする記録方法。
  12. 各RGB値に対し、記録に必要となるインク量を定めたルックアップテーブルに基づいて前記各画素の記録に必要なインク量が定められることを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
  13. 前記グループの数を定める情報は、前記ルックアップテーブルにおける前記記録に必要となるインク量に関連付けられていることを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  14. 前記グループの数を定める情報は、前記記録に必要となるインク量により再現される色の彩度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  15. 前記グループの数を定める情報は、前記記録に必要となるインク量により再現される色の明度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  16. 前記グループの数を定める情報は、前記記録に必要となるインク量により再現される色の彩度および明度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  17. 前記ルックアップテーブルは、前記記録装置または前記記録装置に接続されるコンピュータに具備されたROM、RAM、及びハードディスク、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、フロッピー(登録商標)ディスクに格納されていることを特徴とする、請求項12に記載の記録方法。
  18. 前記領域は、前記画像データを縦方向に所定間隔で区分したものであることを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
  19. 前記記録媒体に記録された前記画像データにおいて、前記所定間隔で区分した前記領域の縦方向の長さは、前記インクを吐出するためのノズル列の長さと一致することを特徴とする請求項18に記載の記録方法。
  20. 前記インクは、顔料インクであることを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
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