JP2003000369A - 収納体構造 - Google Patents

収納体構造

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JP2003000369A JP2001187861A JP2001187861A JP2003000369A JP 2003000369 A JP2003000369 A JP 2003000369A JP 2001187861 A JP2001187861 A JP 2001187861A JP 2001187861 A JP2001187861 A JP 2001187861A JP 2003000369 A JP2003000369 A JP 2003000369A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特に玄関収納やシステム収納、クローゼット等
の大型の収納体における製造上・施工上等の事情を考慮
して、低コストで製造や組立、施工等の作業を行うこと
ができ、長年に亘る使用を繰り返しても良好な見栄えを
維持することができ、流通面でも支障を生じない新規な
収納体構造を提供する。 【構成】最上部に位置する一または複数の内箱11の天
板11aを収納本体の天板とし、最下部に位置する一ま
たは複数の内箱12,13の底板12d,13dを収納
本体の底板とし、最左部に位置する複数の内箱11,1
2の左側板11b,12bを収納本体の左側板とし、最
右部に位置する複数の内箱11,13の右側板11c,
13cを収納本体の右側板として複数の内箱を組み合わ
せて形成される収納本体10に、その左右側板の外面露
出部から前方木口面を少なくとも被覆するように、外面
に化粧が施された側板化粧パネル16a,16bを取り
付けてなる収納体構造である。少なくとも最上部または
最下部のいずれか一方は収納本体の幅方向に亙って単一
の内箱が配されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納体の構造に関
し、特に、主に現場で組み立てられる玄関収納やシステ
ム収納、クローゼット等の大型の収納体の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】収納体には、キッチンや洗面化粧台等の
キャビネット、下駄箱等の家具類に代表される比較的小
型の収納体と、玄関収納やシステム収納、クローゼット
等の大型の収納体とがある。小型の収納体はあらかじめ
工場で組み立てられ、化粧が施されて、現場に搬入され
るが、大型の収納体は、あらかじめ工場でプレカットさ
れた構成部材を現場で組み立てて設置する。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、現場で組
み立てられる大型の収納体は強度および組立精度が悪
く、長年に亘って使用を繰り返すにつれて反りや変形を
生じやすい。特に引戸構造の収納体において反りや変形
が生じると、引戸を閉めた状態で引戸の上端と天板との
間、引戸の下端と底板との間、あるいは引戸の側端と側
板との間に隙間が生じ、見栄えの悪いものとなってしま
う。
【0004】また、大型の収納体のうち、たとえば玄関
収納等の露出される収納体においては側板等に化粧を施
す必要があるが、クローゼット等については収納空間に
収められるものであるため化粧を必要としない。このた
め、収納体の構成部材には一般に化粧が施されておら
ず、別部材として製造される化粧パネルを現場で貼着す
るようにしていることから、作業手間とコストがかかる
ものとなっていた。また、化粧パネルが収納体の構成部
材とは別に製造されることから、その発注・運搬・在庫
等の流通面で問題が生じやすく、収納体の現場施工との
タイミングを取りにくく、施工が遅れる原因となってい
た。
【0005】あらかじめ側板等に化粧を施すこともある
が、搬入の際に傷ついたり、工事中に汚れやすいため、
ほとんど実用化されていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
の問題点を解消することを目的とし、より具体的には、
特に玄関収納やシステム収納、クローゼット等の大型の
収納体における製造上・施工上等の事情を考慮して、低
コストで製造や組立、施工等の作業を行うことができ、
長年に亘る使用を繰り返しても良好な見栄えを維持する
ことができ、流通面でも支障を生じない新規な収納体構
造を提供することを目的とする。
【0007】この目的を達成するため、請求項1にかか
る本発明は、最上部に位置する一または複数の内箱の天
板を収納本体の天板とし、最下部に位置する一または複
数の内箱の底板を収納本体の底板とし、最左部に位置す
る複数の内箱の左側板を収納本体の左側板とし、最右部
に位置する複数の内箱の右側板を収納本体の右側板とし
て複数の内箱を組み合わせて形成される収納本体と、こ
の収納本体の左右側板の外面露出部から前方木口面を少
なくとも被覆するように貼着される、外面に化粧が施さ
れた側板化粧パネルと、を有してなることを特徴とする
収納体構造である。
【0008】請求項2は、請求項1の収納体構造におい
て、収納本体の上端および下端の前方突出部にそれぞれ
形成される鴨居および敷居間に引戸が開閉自在に取り付
けられ、側板化粧パネルの前端部が、引戸を閉じたとき
にその木口端が当たる位置の略直前に至るように貼着さ
れることを特徴としている。
【0009】請求項3は、請求項1または2記載の収納
体構造において、少なくとも最上部または最下部のいず
れか一方は収納本体の幅方向に亙って単一の内箱が配さ
れることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による収納体構造
を、玄関に設置する下駄箱収納としてのシステム収納に
適用した場合の実施の形態について、添付図面を参照し
て説明する。
【0011】システム収納は、あらかじめ工場で組み立
てられ、あるいは現場で組み立てられる内箱を組み合わ
せて合体させて収納本体を構成するものであり、あらか
じめ工場で組み立てた内箱を用いる場合は、各種の内箱
の中からその用途や設置場所等に応じて選択して組み合
わせて用いることができ、また、現場組立作業を必要と
しないため短時間での施工が可能であるが、反面、輸送
や搬入が困難である。現場で内箱を組み立てる場合は、
輸送や搬入が容易であるが施工に時間がかかる。
【0012】各内箱は、天板、底板、側板、棚板等から
構成されており、内箱を組み合わせて合体させたとき
に、基本的には、最上部に位置する内箱の天板が収納本
体の天板となり、最下部に位置する内箱の底板が収納本
体の底板となり、最左部に位置する内箱の左側板が収納
本体の左側板となり、最右部に位置する内箱の右側板が
収納本体の右側板となる。最上部、最下部、最左部、最
右部に複数の内箱が存在するときは、それら内箱の天
板、底板、左側板、右側板同士が面一となって収納本体
の天板、底板、左側板、右側板を形成する。
【0013】図1〜図3に示すシステム収納は、3つの
内箱11,12,13を組合せてなる収納本体10と、
敷居14と、収納本体10および敷居14を載置する台
輪15と、収納本体10の左右側板の化粧として用いら
れる一対の側板化粧パネル(以下単に「側パネル」と言
う)16a,16bと、収納本体10の開閉手段となる
引戸17a,17bとから構成される。より詳しくは、
横長の内箱11を最上部に配し、その下に2つの縦長の
内箱12,13を左右に配して組み合わせて合体して収
納本体10を構成し、これを台輪15上に載置するとと
もに、収納本体1の底板前端に敷居14を取り付けてこ
れも台輪15上に載置している。縦長の内箱12,13
の幅寸法は内箱11の幅寸法の略半分である。
【0014】このようにして得られた収納本体10にお
いては、内箱11の天板11aが収納本体10の天板と
なり、内箱12,13の底板12d,13d同士が面一
となって収納本体の底板を形成し、内箱11,12の左
側板11b,12b同士が面一となって収納本体の左側
板を形成し、内箱11,13の右側板11c,13c同
士が面一となって収納本体の右側板を形成している。な
お、収納本体の天板を形成する内箱11の天板11a、
収納本体の左右側板を形成する内箱11の左右側板11
b,11c、内箱12の左側板12bおよび内箱13の
右側板13cは図示のように他の板部材よりも厚く形成
され、収納本体10に所要の強度を与えている。
【0015】そして、この収納本体10の左右側板にそ
れぞれ側パネル16a,16bを取り付ける(図1)。
側パネル16a,16bは、その前端部が、収納本体の
側板の前方木口面から、引戸17a,17bを閉じたと
きにその木口端が当たる位置の略直前にかけての側板露
出面に貼着される。収納本体10を設置したときに外部
に露出しない箇所には必ずしも取り付ける必要はなく、
その場合には後述のように後端部をカットして用いるこ
とができる。
【0016】側パネル16a,16bは収納本体10の
側板の露出部分に取り付けて化粧面を与えるとともに、
内箱11の側板11bと内箱12の側板12b、内箱1
1の側板11cと内箱13の側板13cとの継ぎ目を隠
蔽し、且つ、これら側板同士を強固に連結して一体化す
ることで収納本体10の強度を増大させる役割を果たし
ている。したがって、収納本体10を構成する内箱1
1,12,13同士の連結には、ビスや釘打ち、両面テ
ープ、接続金具、接着剤、ダボ接合等の手段を単独また
は任意併用して行うことができるものの、単に内箱1
2,13を隣接させた上に内箱11を載置させて組合
せ、特に連結手段を用いなくても、側パネル16a,1
6bの取付によって十分な強度を有する収納本体10と
して組み上げることが可能である。また、側パネル16
a,16bは、内箱を組み合わせるときの位置合わせと
して使用することができ、収納本体10の組立作業が容
易となる。
【0017】内箱11の底板11d、内箱12の天板1
2aおよび底板12d、内箱13の天板13aおよび底
板13dはいずれも同一の奥行き寸法を有するが、内箱
11の天板11aはこれらよりも大きな奥行き寸法を有
しており(図3参照)、その前端部が収納本体10の前
方に突出するように設けられ、該突出部の裏面側に鴨居
22を形成し、鴨居22と敷居14の間に引戸17a,
17bを取り付けて、図2,図3に示すシステム収納が
完成する。内箱11の天板11aの前方木口面および敷
居14の前方木口面は露出されることになるので、これ
らの木口面にはあらかじめ化粧が施されていることが好
ましい。台輪15が露出される場合には、その露出面に
も同様にあらかじめ化粧を施しておくことができる。
【0018】敷居については、この実施形態では2つの
内箱12,13の底板12d,13dで収納本体の底板
を形成していることから、これら底板12d,13dに
跨って敷居(下レール)を形成すると組立時のずれが生
じる恐れがあるため、これら底板の前端に別部材として
の敷居14を用い、収納本体10とともに台輪15上に
載置している。収納本体10とは別に敷居14を用いて
底板前端に取り付けることにより、内箱12,13の底
板12d,13dの継ぎ目が隠蔽されるという利点もあ
る。敷居14の取付に際しては、ビスや釘打ち、両面テ
ープ、接続金具、接着剤、ダボ接合等の手段を単独また
は任意併用して行うことができる。
【0019】また、収納本体10の側板となる、内箱1
1の左右側板11b,11c、内箱12の左側板12b
および内箱13の右側板13cの奥行き寸法は、内箱1
1の天板11aと同一に形成されている。内箱12の右
側板12cおよび内箱13の左側板13bは収納本体1
0の側板を構成するものではなく、これらは側板12
b,13cよりも奥行き寸法が短く、内箱11の底板1
1d、内箱12の天板12aおよび底板12d、内箱1
3の天板13aおよび底板13dと略同一の奥行き寸法
を有するものとして形成されている。
【0020】側パネル16a,16bの形状および取付
状態についての詳細は後述するが、側パネル16a,1
6bが収納本体の側板(左側板11b,12bと右側板
11c,13c)の前方木口面から側板内方に折り返す
ように貼着されるため、側パネル貼着後の完成状態(図
1)では、天板11aの前端が側板の前方木口面よりも
側パネル16a,16bの厚み分だけ後退しており、敷
居14の前端も同様に側板の前方木口面から同寸法だけ
後退している。そこで、これらの後退凹部を埋めて意匠
性を高めるために、側パネル16a,16bの厚みと一
致した棒状の化粧部材28,29を取り付けることがで
きる(図4)。これら化粧部材28,29には側パネル
16a,16bと同様の化粧を施しておくことが好まし
い。この場合は、内箱11の天板11aの前方木口面お
よび敷居14の前方木口面は露出されないので、これら
の木口面には化粧を施しておく必要はない。
【0021】あるいは、化粧部材28を取り付けること
に代えて、側パネル16a,16bを取り付けたときに
その前方木口面と面一となるように、側パネル16a,
16bの厚み分だけ天板11aの前端をさらに延長させ
た実施形態としてもよい(図5)。この場合には、図よ
り明らかなように、側パネル16a,16bの折り返し
部に、天板11aの前方突出部の左右木口端を嵌合する
ための切り欠き19,19をあらかじめ形成しておく必
要がある。図示しないが、同様に、化粧部材29を取り
付けることに代えて、側パネル16a,16bを取り付
けたときにその前方木口面と面一となるように、側パネ
ル16a,16bの厚み分だけ敷居14の前端をさらに
延長させた実施形態を採用することができる。
【0022】図6および図7には、内箱の組合せとして
構成されるシステム収納本体についての他の例が示され
ている。
【0023】図6に示す実施形態では、先の実施形態に
おいて用いた縦長の内箱12,13に加えて、最下部に
これら内箱12,13の幅寸法の合計に略対応する幅寸
法を有する横長の内箱20を配し、さらに、下面側に鴨
居(符号なし)が形成された鴨居天板21を該鴨居形成
部分が前方に突出するように配して収納本体10’と
し、これを台輪15上に載置している。内箱20の底板
20dは収納本体10’の底板となり、その前端部が前
方に突出して、該前方突出部の上面に敷居14が形成さ
れている。
【0024】図7に示す実施形態は、先の実施形態にお
いて用いた内箱11,12,13に加えて、図6に示す
実施形態で用いた横長の内箱20を配して収納本体1
0’’として、これを台輪15上に載置したものであ
り、図6と同様に、内箱20の底板20dの前端部を前
方に突出させて該前方突出部の上面に敷居14を形成す
るとともに、先の実施形態と同様に、内箱11の天板1
1aの前端部を前方に突出させて該前方突出部の下面に
鴨居(22)を形成している。図7の実施形態によれ
ば、収納本体としての天板および底板がいずれも単一の
内箱11,20の天板11a,底板20dで形成される
こととなるため、これら天板11a,底板20dに他の
天板および底板よりも大きな奥行き寸法を持たせて収納
体の前方に突出させ、この前方突出部において、天板1
1aの下面に鴨居、底板20dの上面に敷居14を形成
して引戸を走行させるようにすることができる。
【0025】側パネル16(16a,16b)の形状お
よび取付状態について説明する。側パネル16は、合板
や繊維板等の木質系、合成樹脂製、金属製等の基材23
の表面に化粧シート24を貼着し、裏面側から化粧シー
ト24を残すように収納本体10の側板形状に合わせた
任意位置にV溝25を形成し、該V溝に沿って内方に折
り曲げて、両面テープや接着剤等により所定形状に形成
することができる(図8)。このようにして側パネル6
a,16bを形成した後、接着剤、両面テープ、タッカ
ー等の任意固着手段により収納本体10の側板に取り付
ける。側パネル16a,16bは収納本体10の側板の
化粧として用いられるものであるため、あまり厚いもの
は好ましくなく、折り曲げる前の平板状化粧板(図8
(a))の状態で1〜3mm程度、折り曲げた状態(図
8(b))で2〜6mm程度の厚みを有することが好ま
しい。この明細書に記載された実施形態では、厚さ2.
4mmの合板を基材23とし、その上に化粧シート24
を貼着したものが使用されている。
【0026】なお、V溝25に沿った折り曲げはあらか
じめ工場で行って図8(b)に示すような所定形状にし
て現場に搬入してもよく、この場合には現場での施工時
間が短縮される等の利点があるが、反面、運搬時に折り
曲げ先端部に破損が生じやすく、また、現場の設置個所
に応じてV溝25の形成位置を調整したり側パネル16
a,16b自体の長さを切断調整する必要が生ずる場合
もあるので、基板23上に化粧シート24が貼着された
平板状化粧板の状態に工場生産しておき、これを現場に
搬入して必要に応じて長さを切断した後、現場に合わせ
て形成したV溝25位置で折り曲げて図8(b)の状態
にしてもよい。
【0027】側パネル16a,16bは、収納本体10
の左右側板の外面からその前方木口面を回り込んで内面
側に折り返され、引戸17a,17bを閉じたときにそ
の木口端が当たる位置の略直前までの側板露出面を覆う
ように貼着される(図9および図10参照)。ここで、
引戸17aは奥側、引戸17bは手前側に位置している
ことから、側パネル16aの方が側パネル16bよりも
内方への折り返し部が長く形成されている。
【0028】引戸17aを左方向に走行させて閉めると
きは該引戸の左木口端が側パネル16aの内方折り返し
部の奥方に略密接するように嵌合収容されてその木口面
が側板12bの内面に突き当たり(図9)、引戸17b
を右方向に走行させて閉めるときは該引戸の右木口端が
側パネル16bの内方折り返し部の奥方に略密接するよ
うに嵌合収容されてその木口面が側板13cの内面に突
き当たる(図10)。収納本体10の右半分の収納空間
を開放するために引戸17a,17bをともに左方向に
走行させると、引戸17aの左木口端が側パネル16a
の内方折り返し部の奥方に略密接するように嵌合収容さ
れてその木口面が側板12bの内面に突き当たるととも
に、引戸17bの左木口端は側パネル16aの内方折り
返し部に突き当たる(図9(a))。収納本体10の左
半分の収納空間を開放するために引戸17a,17bを
ともに右方向に走行させると、引戸17bの右木口端が
側パネル16bの内方折り返し部の奥方に略密接するよ
うに嵌合収容されてその木口面が側板13cの内面に突
き当たるとともに、引戸17aの右木口端もその奥方に
おいて側板13cの内面に突き当たる(図10
(a))。
【0029】なお、側パネル16a、16bはあらかじ
め収納本体10の側板の奥行き寸法よりも若干大きい幅
寸法を有するように形成しておき、これらを側板に貼着
した後、その後端部を側板に合わせてカットすることに
よって取り付けることが好ましい。
【0030】側パネル16a,16bは、収納本体10
の側板の外面露出部から前方木口面を被覆するように貼
着されることが必須であるが、この条件を満たす限りに
おいて、その形状や取付状態を収納体の設置場所その他
の必要に応じて適宜調整することができる。
【0031】図11は収納本体10を壁面26に沿って
設置する場合に好適な側パネル16aの実施形態を示
し、図11(a)のように壁面26から部分的に突出す
るように収納本体10を設置すべき場合は、側パネル1
6aの後方部分を壁面26の前端に合わせてカットして
貼着し、図11(b)のように側板11b,12bの全
体が壁面26に沿って設置される場合には、側パネル1
6aの後方部分を側板11b,12bの前方木口面の外
側端に沿ってカットして貼着することが好ましい。この
ように側パネル16aの使用量を収納体設置場所におい
てカットすることによってさらにコストダウンを図るこ
とができる。ただし、このような場合であっても、図示
実施例のように側パネル16aの後方部分をカットせず
に、側板11b,12bの全般に亘って貼着し(図
9)、あるいはさらに側板11b,12bの後方木口面
を被覆するように貼着した状態にして、これを壁面26
に沿って設置してもよい。
【0032】また、図11(a)に示す実施形態では、
側パネル16aの前端部を側板11b、12bの内面に
沿って折り返さずに側板の前方木口面に沿って延長させ
ている。この場合であっても、引戸17a,17bの閉
じ側の木口端と側板11b,12bとの間に生じる隙間
を側パネル16aの前端延長部で被覆することができ
る。
【0033】なお、図11には側パネル16aの形状お
よび取付状態についての変形例が示されているが、これ
らの実施形態が側パネル16bについても同様に適用可
能であることは言うまでもない。
【0034】図12に示す実施形態では、側パネル16
a,16bの折り返し部を延長させて引戸17a,17
bを閉じたときにその閉じ側の木口端に当接する戸当た
り部27a,27bを形成している。図示しないが、戸
当たり部27a,27bには緩衝材を貼着して緩衝機能
を持たせるようにしてもよい。
【0035】なお、以上に述べた実施形態はいずれも本
発明を引戸構造の収納体に適用したものであるが、本発
明はこれに限定されず、クローゼットのように引戸構造
を持たない収納体構造にも適用可能である。この場合に
は、引戸の走行を案内するための敷居14および鴨居2
2を必要としない。
【0036】
【発明の効果】本発明の収納体構造によれば、複数の内
箱を組み合わせてなる収納本体の側板に側板化粧パネル
を取り付けることによって、内箱の側板間の継ぎ目や側
板と引戸との間の隙間を隠蔽することができ、見栄えの
よいものとなるだけでなく、収納体の垂直方向には位置
される内箱の側板同士を連結一体化して強度的に優れた
収納体を得ることができる。
【0037】特に、引戸構造の収納体の場合、引戸開閉
時の衝撃によって内箱がずれやすいものであるが、側板
化粧パネルによる補強作用および位置決め作用によって
内箱間に生ずるずれを防止することができる。仮にずれ
が生じたとしても、そのずれによる隙間等が側板化粧パ
ネルによって隠蔽されているので、外部に露出すること
がなく、長期にわたって見栄えのよい収納体を維持する
ことができる。
【0038】また、収納本体を組み立てた後に側板化粧
パネルを取り付けるため、各内箱の組立・搬入・運搬時
に側板化粧パネルが破損したり汚れたりすることがな
く、補修等による作業手間およびコストの増大を避ける
ことができる。
【0039】さらに、側板化粧パネルを別に準備するの
で、収納体としての形状や寸法、構造等が同一であれ
ば、その設置場所や設置状態を問わずに収納体の共通化
を図ることができ、製造や在庫等におけるコストダウン
に寄与するとともに、流通面での発注ミス等の問題も生
じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるシステム収納体構造
の組立斜視図である。
【図2】この収納体の完成状態の斜視図である。
【図3】この収納体の完成状態の縦断面図である。
【図4】この収納体の天板および敷居の前方木口面に化
粧部材を取り付ける実施形態を示す組立斜視図である。
【図5】この収納体の天板の前方木口面を側板化粧パネ
ルに合わせて突出させた実施形態を示す部分拡大斜視図
である。
【図6】システム収納における内箱の組合せについての
別の実施形態を示す組立斜視図である。
【図7】システム収納における内箱の組合せについての
さらに別の実施形態を示す組立斜視図である。
【図8】側板化粧パネルの作成要領を示す説明図であ
る。
【図9】引戸を一方に移動させたときの該引戸の木口端
と収納体の側板化粧パネルとの位置関係を示す説明図で
ある。
【図10】引戸を他方に移動させたときの該引戸の木口
端と収納体の側板化粧パネルとの位置関係を示す説明図
である。
【図11】側板化粧パネルの形状および取付状態につい
て幾つかの別の実施形態を示す部分拡大断面図である。
【図12】側板化粧パネルの形状および取付状態につい
てさらに別の実施形態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】 10 収納本体 11,12,13 内箱 11a 収納本体10の天板となる内箱11の天板 11b,12b 収納本体10の左側板となる内箱1
1,12の左側板 11c,13c 収納本体10の右側板となる内箱1
1,13の右側板 12d,13d 収納本体10の底板となる内箱12,
13の底板 14 敷居 15 台輪 16a,16b 側板化粧パネル 17a,17b 引戸 23 側板化粧パネルの基材 24 側板化粧パネルの化粧シート 25 基材に形成されるV溝 26 壁面 27a,27b 戸当たり部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最上部に位置する一または複数の内箱の天
    板を収納本体の天板とし、最下部に位置する一または複
    数の内箱の底板を収納本体の底板とし、最左部に位置す
    る複数の内箱の左側板を収納本体の左側板とし、最右部
    に位置する複数の内箱の右側板を収納本体の右側板とし
    て複数の内箱を組み合わせて形成される収納本体と、こ
    の収納本体の左右側板の外面露出部から前方木口面を少
    なくとも被覆するように貼着される、外面に化粧が施さ
    れた側板化粧パネルと、を有してなることを特徴とする
    収納体構造。
  2. 【請求項2】収納本体の上端および下端の前方突出部に
    それぞれ形成される鴨居および敷居間に引戸が開閉自在
    に取り付けられ、側板化粧パネルの前端部が、引戸を閉
    じたときにその木口端が当たる位置の略直前に至るよう
    に貼着されることを特徴とする請求項1の収納体構造。
  3. 【請求項3】少なくとも最上部または最下部のいずれか
    一方は収納本体の幅方向に亙って単一の内箱が配される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の収納体構造。
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