JP5412365B2 - 扉装置 - Google Patents

扉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5412365B2
JP5412365B2 JP2010099176A JP2010099176A JP5412365B2 JP 5412365 B2 JP5412365 B2 JP 5412365B2 JP 2010099176 A JP2010099176 A JP 2010099176A JP 2010099176 A JP2010099176 A JP 2010099176A JP 5412365 B2 JP5412365 B2 JP 5412365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical frame
door
opening
positioning
front surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010099176A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011226212A (ja
Inventor
英司 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010099176A priority Critical patent/JP5412365B2/ja
Publication of JP2011226212A publication Critical patent/JP2011226212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5412365B2 publication Critical patent/JP5412365B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)
  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)

Description

本発明は、内壁の開口部に配設される扉装置に関する。
従来の内壁の開口部に配設される扉装置としては、開口部の内側面に縦枠を固着し、この縦枠に丁番等を介して折戸や開き戸などの扉体を開閉自在に軸支させる態様とされたものが一般的である。このような従来の扉装置を施工した状態では、閉止状態における扉体の前面が内壁の壁面や縦枠の前面から後方側に後退した位置となり、開口部の部位が他の部位の壁面よりも凹んだ外観となり、すっきりとした印象を与える外観とすることが望まれていた。
例えば、下記特許文献1では、建て付け開口部に開閉自在に配設される開閉建具の開口縦枠取付構造が提案されている。この開口縦枠取付構造では、開口部の内側面と前面側内壁下地とで形成される角部に沿わせるように取り付けられる断面略L字状とされた縦枠補助部材と、手前側に開口した受け入れ凹所を有し、開口部の内側面に取り付けられる建具本枠とを備えた構造とされている。また、この開口縦枠取付構造では、壁材の表面と開閉建具の表面とが略面一となるよう、開閉建具の厚さに応じて、建具本枠の受け入れ凹所への縦枠補助部材のL字状の一辺の挿入具合を調整し、開口部の内側面に建具本枠を固着させる構造とされている。
特開2009−127265号公報
上記特許文献1に記載された開口縦枠取付構造によれば、すっきりとした外観となり見栄えを向上させることはできる。
しかしながら、開閉建具の厚さに応じて、建具本枠の取り付け位置を調整して取り付ける必要があり、建具本枠が上下に長尺であることと相俟って面倒な作業となることが考えられる。つまり、建具本枠を垂直に取り付けなければ、建具本枠と開閉建具との間の隙間寸法が上下で異なってしまい見栄えが悪くなることから、高い施工精度が要求され、見栄えを向上させるには、面倒な作業となることが考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、すっきりとした印象を与え、見栄えを向上し得るとともに、施工性を向上し得る扉装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る扉装置は、内壁の開口部に配設される扉体と、この扉体を軸支し、かつ、前記開口部の内側面に固定される縦枠本体と、前記内壁の下地材前面と前記開口部の内側面との出隅部に対して位置決めされる鉤状片部及びこの鉤状片部に連成され、前記開口部の内側面に沿うようにして固定され、後端が前記縦枠本体の前面側に設けられた位置合わせ部に当接される内側片部を有した位置決め縦枠部材とを備え、前記位置決め縦枠部材の内側片部の後端に前記縦枠本体の位置合わせ部当接させ、当該扉装置を施工した状態で、閉止状態における前記扉体の前面と前記内壁の下地材前面に添設される壁材の前面とが略同一平面状となるように、前記縦枠本体には、前記扉体に連結固定される連結部材の固定位置を位置決めする位置決め部が設けられ、かつ前記内側片部の前後の幅寸法が形成されていることを特徴とする。
本発明においては、前記縦枠本体を、開口部内方側寄りの前面が閉止状態における前記扉体の吊元側端部の後面に近接対面するように、前記扉体を軸支する構造とされたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記縦枠本体の位置合わせ部を、前記開口部の内側面側及び前方に開口するように形成された切欠段部の段底面としてもよい。
また、本発明においては、前記位置決め縦枠部材の鉤状片部を、前記壁材と略同厚さとされたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記位置決め縦枠部材を、前記壁材の前面よりも前方に突出するとともに、この壁材の開口部側端部を覆い隠す突出部を更に連成したものとしてもよい。
本発明に係る扉装置は、上述のような構成としたことで、すっきりとした印象を与え、見栄えを向上させることができるとともに、施工性を向上させることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る扉装置が施工された状態を模式的に示し、(a)は、一部破断概略横断面図、(b)は、(a)におけるX部に対応させた一部破断概略拡大横断面図である。 (a)〜(c)は、いずれも同扉装置の施工工程の一例を説明するための説明図であり、図1(b)に対応させた図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明の他の実施形態に係る扉装置が施工された状態を模式的に示し、それぞれ図1(b)に対応させた図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、第1実施形態に係る扉装置について説明するための説明図である。
なお、以下の各実施形態では、図1(a)に示すY方向から見た状態を基準として、図1(a)において下側を前方、図1(a)において上側を後方とし、各実施形態に係る扉装置を施工した状態を基準として、その方向等を説明する。
本実施形態に係る扉装置1は、図1(a)に示すように、住居等の建物の内壁4に開設された開口部8に配設された例を示しており、この開口部8の後方側の空間が、例えば、収納空間や隣室空間等とされる。
内壁4は、図1(b)に示すように、柱材(間柱)や横桟、胴縁、飼木等の下地材(壁下地)6の前面6a及び後面に壁材5,5を添設して構成されている。これら壁材5,5は、例えば、石膏ボードや合板捨張下地等の下地ボードとされ、図例では、これら壁材5,5の表面(前面5a)には、壁クロスや壁紙、化粧樹脂シートなどの表面化粧材7が貼着されている。
扉装置1は、開口部8を閉塞または開放する折戸10と、開口部8の内側面6bに沿って配設される縦枠部材2とを備えている。本実施形態では、図1(a)に示すように、開口部8の両内側面6b,6bのそれぞれに縦枠部材2,2を配設し、これら各縦枠部材2,2のそれぞれに対して開閉自在に連結された二組の折戸10,10を配設した例を示している。なお、図例では、開口部8の内側面6bは、内壁4の下地材6の開口側側面6bとされている。また、開口部8の天面に、これら各縦枠部材2,2の上端部を連結するようにして上レール3aを備えた上枠(横枠)3を配設した例を示している。
折戸10は、二枚の戸板11,11を、羽根蝶番等の蝶番12によって折り畳み自在に連結した構成とされている。開口部8の開口側側面6b側に配設された戸板(吊元側戸板)11は、扉体を構成し、縦枠部材2に連結部材としての吊元側蝶番30を介して連結されている。一方、開口部8の内方側(開口部8の幅方向中央側)に配設された戸板(戸先側、可動側戸板)11は、上枠3の上レール3aにスライド自在に支持されたランナー(走行部材)3bに可動側蝶番35を介して連結されている。
上レール3aは、図例では、前後方向において、閉止状態における折戸10の後面よりも少許、後方側に控えた位置に配設されている。可動側戸板11の内方側(開口部8の内方側)端部の後面には、例えば、スライド蝶番等からなる可動側蝶番35のカップ部が埋め込まれている。また、このカップ部に対して回動自在に連結された可動側蝶番35のリンク部材等の蝶番本体部(蝶番ピン部)が、上レール3aにスライド自在に支持されたランナー3bに回動自在に連結されている。このような構成によって、可動側戸板11は、上レール3aに対して回動自在かつスライド自在とされて、この上レール3aにランナー3bを介して支持されている。
なお、可動側戸板11を支持する上レール3aの配設位置は、図例の態様に限られず、閉止状態における折戸10の直上に位置するように配設するようにしてもよい。この場合は、可動側戸板11の内方側端部に蝶番等を介さずにランナーを回動自在に連結固定するようにしてもよい。
また、可動側戸板11の支持態様としては、図例のような上吊式に限られず、下荷重式としてもよい。この場合は、可動側戸板の上端部に案内片やピボット等を設け、それを受け入れるガイド凹溝を有した上レールを上方に配設し、可動側戸板の下端部に戸車等を設け、それに応じた下レールを床側に設置するようにしてもよい。
縦枠部材2は、図1に示すように、吊元側戸板11を軸支し、かつ、下地材6の開口側側面6bに固定される縦枠本体20と、この縦枠本体20の取付位置を位置決めするための位置決め縦枠部材25とを備えている。これら縦枠本体20及び位置決め縦枠部材25は、床面または床下地から開口部8の天面までの高さ(開口高さ)に応じた上下長さ寸法とされており、例えば、無垢の木材、木質繊維材、木質集成材等の木質系材料から形成されている。または、これらの一方若しくは両方を合成樹脂系材料や金属系材料等から形成するようにしてもよい。
縦枠本体20は、角柱形状の前方かつ外方側(開口部8の幅方向外方側)の角部を切り欠くようにして、下地材6の開口側側面6b及び前方に向けて開口する切欠段部が形成されている。また、縦枠本体20は、この切欠段部の段底面22よりも前方に突出する段壁部21を内方側(開口部8の内方側)の前部に有している。
この縦枠本体20の内方側側面には、吊元側蝶番30の蝶番台座31が固定されている(図2(b)も参照)。
吊元側蝶番30は、例えば、スライド蝶番等とされており、そのカップ部33が吊元側戸板11の吊元側端部の後面11bに埋め込まれ、リンク部材等からなる蝶番本体部32が、縦枠本体20に固定された蝶番台座31に連結固定されている。このような構成によって、吊元側戸板11は、縦枠本体20に対して回動自在に支持、すなわち、軸支されている。なお、図示は省略するが、吊元側蝶番30は、吊元側戸板11を回動自在に縦枠本体20によって支持し得るように、上下方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられている。
また、本実施形態では、縦枠本体20は、その段壁部21の前面(開口部8の内方側寄りの前面)21aが、閉止状態における吊元側戸板11の吊元側端部の後面11bに、近接対面するように、吊元側戸板11を軸支する構造とされている。つまり、正面視において、閉止状態における吊元側戸板11の吊元側端部が縦枠本体20の一部に重合するように、吊元側戸板11が縦枠本体20の前方に配設され、吊元側蝶番30を介して吊元側戸板11を縦枠本体20によって軸支している。なお、このような位置関係となるように、吊元側蝶番30の蝶番台座31及びカップ部33を、縦枠本体20及び吊元側戸板11に対してそれぞれ適切な位置に固定し、吊元側戸板11の厚さ寸法や開閉時のクリアランス等を考慮して吊元側蝶番30を構成するようにすればよい。
なお、この縦枠本体20は、施工された状態で少なくとも表面側に露出する外周が上記同様の表面化粧材乃至は突板で構成されている。
位置決め縦枠部材25は、内壁4の下地材6の前面6aと開口側側面6bとの出隅部6cに対して位置決めされる鉤状片部26と、この鉤状片部26に連成された内側片部27とを備え、これらにより横断面形状が、略L字状の形状とされている。換言すれば、内側片部27の前端部の外方側側面から外方側に向けて突出するように設けられた突片部が鉤状片部26とされている。
鉤状片部26は、図1(b)に示すように、下地材6の出隅部6cに引っ掛けられるようにして、その後面(裏面)が下地材前面6aに当接される。また、この鉤状片部26は、本実施形態では、この下地材前面6aに添設される壁材5の厚さ寸法と略同厚さとされている(図2(c)も参照)。つまり、図2(c)に示すように、鉤状片部26の外方側端面に、壁材5の開口部側端面が突き合わせられるように配設された状態では、この鉤状片部26の前面を含み、当該位置決め縦枠部材25の前面と壁材5の前面5aとが、略面一状となる。なお、この鉤状片部26の厚さ寸法は、汎用の石膏ボードなどの下地ボードの厚さ寸法に応じたものとすればよく、例えば、壁材の厚さ寸法に対応させて、12.5mmまたは12.0mm程度、9.0mm程度等としてもよい。
内側片部27は、下地材6の開口側側面6bに沿うようにして固定され、その後端27aが、縦枠本体20の前面側の位置合わせ部としての段底面22に当接される。この内側片部27の左右の幅寸法(見付け幅寸法)は、縦枠本体20に形成された切欠段部の幅寸法、つまりは、段底面22の幅寸法と略同寸法とされている。
また、この内側片部27の前端から後端27aまでの前後の幅寸法(見込み幅寸法)D1は、縦枠本体20の段底面22が、後端27aに当接された状態で、閉止状態における吊元側戸板11の前面11aと、壁材5の前面5aとが、略同一平面状となるように形成されている。つまり、縦枠本体20の段底面22から段壁部21の前面21aまでの前後の幅寸法に、吊元側戸板11の開閉に必要となる吊元側戸板11と段壁部21の前面21aとの前後のクリアランス及び吊元側戸板11の厚さ寸法を加えた寸法に応じた寸法となるように、内側片部27の前後の幅寸法D1が形成されている。
ここに、閉止状態における吊元側戸板11の前面11aと壁材5の前面5aとが略同一平面状とは、閉止状態における吊元側戸板11の前面11aが、壁材5の前面5aに対して、前後に5mm程度の範囲以内に配設される場合を含む。このような程度の範囲以内であれば、外観上は、同一平面状に見え、すっきりとした印象を与えることができる。
次に、上記構成とされた扉装置1の施工手順の一例について、図2に基づいて説明する。
図2(a)では、内壁4の下地材6の前面6a及び開口側側面6bが露出した状態で、前面側の壁材5が下地材6の前面6aに添設される前の状態を示している。この状態で、まず、位置決め縦枠部材25を固定する。この際、鉤状片部26と内側片部27とによって略L字状とされた位置決め縦枠部材25の入隅部を、下地材6の出隅部6cに一致させるようにして、鉤状片部26の後面及び内側片部27の外方側側面のそれぞれを、下地材6の前面6a及び開口側側面6bに当接させる。つまり、位置決め縦枠部材25を下地材6に押し付けるようにして位置決めすれば、当該位置決め縦枠部材25の位置決めがなされる。このように、位置決め縦枠部材25の位置決めがなされれば、位置決め縦枠部材25を下地材6に対して固定する。
なお、この位置決め縦枠部材25の下地材6への固定は、木ねじや釘等の固定止具を止着させることにより、若しくは接着剤による接着によって、またはこれらを組み合わせることによって固定するようにしてもよい。
次いで、図2(b)に示すように、吊元側蝶番30の蝶番台座31が固定された縦枠本体20を、位置決め縦枠部材25の後方側に配置し、前方に向けて移動させる。この際、縦枠本体20を、下地材6の開口側側面6bにその外方側側面を添わせながら、その切欠段部に位置決め縦枠部材25の内側片部27の後端部を受け入れさせるようにして、前方に向けて移動させるようにしてもよい。また、縦枠本体20の段底面22に、位置決め縦枠部材25の内側片部27の後端27aが当接するまで縦枠本体20を前方に向けて移動させれば、当該縦枠本体20の前後方向の位置決めがなされる。このように縦枠本体20の位置決めがなされれば、縦枠本体20を下地材6に対して上記同様にして固定する。
なお、縦枠本体20に、吊元側蝶番30の蝶番台座31の固定位置を位置決めする加工穴等の位置決め部を下加工しておき、縦枠本体20を下地材6に対して固定した後に、蝶番台座31を縦枠本体20に対して固定するようにしてもよい。
次いで、図2(c)に示すように、位置決め縦枠部材25の鉤状片部26の外方側端面に、開口部側端面を突き合わせるようにして、壁材5を下地材前面6aに添設する。
また、縦枠本体20に固定された蝶番台座31に、吊元側戸板11にカップ部33を介して固定された蝶番本体部32を連結固定して、吊元側戸板11を縦枠本体20に軸支させる。また、可動側戸板11の可動側蝶番35を上枠3の上レール3aに支持されたランナー3bに連結固定して、折戸10を吊り込む(図1(a)参照)。
そして、必要に応じて、図1(b)に示すように、表面化粧材7を貼着する。図例では、後方側の壁材5の表面から、縦枠本体20が固定された開口側側面6bにおける縦枠本体20の後端に至る部位まで後方側の表面化粧材7を貼着した例を示している。また、前方側の壁材5の前面5a及び鉤状片部26の前面から、内側片部27の内方側側面における縦枠本体20の段壁部21の前面21aに至る部位まで前方側の表面化粧材7を貼着した例を示している。このように、前方側の表面化粧材7を貼着することで、位置決め縦枠部材25の見付け面(手前面)及び見込み面(内方側側面)が露出せず、手前から開口部8を見た状態では、縦枠部材2が概ね露出せず、すっきりとした印象を与えることができる。
上記施工手順により、図1に示すように、本実施形態に係る扉装置1が開口部8に配設され、このように配設された状態では、その手前側においては、壁材5の前面5aと、閉止状態における吊元側戸板11の前面11aとが略同一平面状とされる。なお、図例では、閉止状態における吊元側戸板11の前面11aが、前後方向において、壁材5の前面5aよりも少許、後方側に位置するように配設された例を示している。
なお、上記施工手順は、一例であり、各部材、各部の機能を阻害しない限りにおいて、別手順でなされるようにしてもよい。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図3(a)は、第2実施形態に係る扉装置について説明するための説明図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る扉装置1Aは、折戸10Aの戸板11A及び縦枠部材2Aの位置決め縦枠部材25Aの構成が、上記第1実施形態に係る扉装置1とは主に異なる。
折戸10Aの戸板11Aは、上記第1実施形態に係る扉装置1が備える戸板11よりもその厚さ寸法が大きく形成されており、この戸板11Aの厚さ寸法に応じて、位置決め縦枠部材25Aの内側片部27Aの前後の幅寸法D2が形成されている。換言すれば、この位置決め縦枠部材25Aの内側片部27Aは、この戸板11Aと、上記第1実施形態に係る扉装置1の戸板11との厚さ寸法差を加味して、その前後の幅寸法D2が、上記第1実施形態に係る扉装置1の内側片部27の幅寸法D1よりも大きく形成されている。
なお、本実施形態に係る扉装置1Aの施工手順等については、上記第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、上記構成とされた第1実施形態及び第2実施形態に係る扉装置1,1Aによれば、位置決め縦枠部材25(25A)の鉤状片部26を、下地材6の出隅部6cに対して位置決めすることができるので、位置決め縦枠部材25(25A)を容易に固定することができる。
また、この位置決め縦枠部材25(25A)の内側片部27(27A)の後端27aに、縦枠本体20の段底面22を当接させることで、縦枠本体20を容易に、かつ適切な位置に固定できる。
さらに、このように固定された縦枠本体20に軸支される戸板11(11A)の前面11aと、壁材5の前面5aとが略同一平面状となるように、位置決め縦枠部材25(25A)の内側片部27(27A)の前後の幅寸法D1(D2)が形成されている。従って、手前側においては、すっきりとした印象となり、見栄えを向上させることができる。
つまり、上記各実施形態に係る扉装置1,1Aによれば、例えば、縦枠の取り付け位置を、扉体(戸板)の前面と壁材の前面とが略同一平面状となるように、施工現場で取り付け位置の位置合わせ等の作業をするような必要がない。従って、施工誤差等に起因する見栄えの良し悪し等が生じ難く、また、これら位置決め縦枠部材25(25A)及び縦枠本体20を、出隅部6cとの位置決めや互いの位置合わせ等によって容易に、かつ適切な位置に固定することができ、施工性を極めて向上させることができる。
さらにまた、例えば、縦枠本体と位置決め縦枠部材とを上記のような形状に一体成形することも考えられるが、このような一体成形した場合と比べて、縦枠本体20及び位置決め縦枠部材25(25A)の形状が簡易なものとなり、生産性を向上させることができる。また、一体成形されたものでは、例えば、上記各実施形態のように、扉体(戸板)の厚さ寸法が異なる場合には、異なる厚さ寸法とされた扉体のそれぞれに合わせた形状のものを用意する必要がある。一方、上記各実施形態に係る扉装置1,1Aによれば、位置決め縦枠部材25(25A)の内側片部27(27A)の前後の幅寸法D1,D2を、各戸板11,11Aの厚さ寸法に応じてそれぞれ形成することで、縦枠本体20は、共通のものを使用でき、汎用性の高いものとなる。つまり、位置決め縦枠部材の鉤状片部の厚さ寸法や内側片部の前後の幅寸法が異なるものを、汎用の壁材や扉体の厚さ寸法に応じて、予め準備しておくことで、縦枠本体は共通のものを使用でき、汎用性の高いものとなる。
また、上記各実施形態では、縦枠本体20を、その段壁部21の前面21aが、閉止状態における戸板11(11A)の吊元側端部の後面11bに近接対面するように、戸板11(11A)を軸支する構造としている。従って、縦枠本体20が、戸当たり部のように戸板11(11A)と開口部8の内側面6bとの間の隙間を遮蔽する隙間遮蔽部として機能し、このような隙間を遮蔽する部材を別途、設ける必要がない。
さらに、上記各実施形態では、位置決め縦枠部材25(25A)の鉤状片部26の厚さ寸法を、壁材5の厚さ寸法と略同厚さの寸法としている。従って、戸板11(11A)の前面11a、壁材5の前面5a及び開口縦枠を構成する位置決め縦枠部材25(25A)の前面が略同一平面状となり、よりすっきりとした印象となり、より見栄えを向上させることができる。
さらにまた、上記各実施形態では、位置決め縦枠部材25(25A)の後端27aに当接する縦枠本体20の前面側に設けられた位置合わせ部を、開口部8の内側面6b側及び前方に向けて開口するように形成された切欠段部の段底面22としている。従って、縦枠本体20を開口部8の内側面6bに固定した状態では、当該縦枠本体20の切欠段部と開口部8の内側面6bとによって、前方に向けて開口した凹溝が形成され、この凹溝内に位置決め縦枠部材25(25A)の内側片部27(27A)の後端部を納めることができる。これにより、縦枠本体の切欠段部が形成されていない部位の前端部、つまり段壁部21によって、位置決め縦枠部材25(25A)の内側片部27(27A)の後端部を押さえ込むようにして固定することができる。この結果、例えば、縦枠本体が横断面略矩形状とされたものと比べて、縦枠本体20の前面と位置決め縦枠部材25(25A)の内側片部27(27A)の後端27aとの間に隙間等が生じ難く、より見栄えを向上させることができる。
次に、本発明に係る更に他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図3(b)は、第3実施形態に係る扉装置について説明するための説明図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る扉装置1Bは、縦枠部材2Bの位置決め縦枠部材25Bの構成が、上記第1実施形態に係る扉装置1とは主に異なる。
本実施形態では、位置決め縦枠部材25Bを、壁材5の前面5aよりも前方に突出するとともに、この壁材5の開口部側端部5bを覆い隠す突出部28を更に連成した構造としている。つまり、鉤状片部26と内側片部27とによって横断面形状が略L字状とされたその前面に、前方に向けて突出し、かつ、鉤状片部26の外方側端面よりも外方側に向けて突出する突出部28を連成している。この突出部28は、図例では、その内方側角部に、面取り状の段部が形成されており、額縁状の前面形状とされている。
また、本実施形態では、この位置決め縦枠部材25Bは、施工された状態で少なくとも表面側に露出する外周が上記同様の表面化粧材乃至は突板で構成されている。
なお、本実施形態に係る扉装置1Bの施工手順等については、上記第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
上記構成とされた本実施形態に係る扉装置1Bによれば、上記第1実施形態及び第2実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、位置決め縦枠部材25Bに、突出部28を設けているので、壁材5の開口部側端部5bを見栄え良く納めることができる。
また、戸板11の前面11aと壁材5の前面5aとを略同一平面状としてすっきりとした印象を与えつつも、位置決め縦枠部材25Bの突出部28によって、重厚感のあるケーシング枠のような印象を与えることができる。
なお、上記した例では、開口部に二組の折戸を配設した例を示しているが、一組の折戸を配設する態様としてもよい。この場合は、可動側戸板側(戸先側)に配設される縦枠部材を、吊元側の縦枠部材の形状に合わせた形状とし、その戸先側の縦枠本体には蝶番を固定しないようにすればよい。
また、上記各実施形態では、吊元側戸板をスライド蝶番を介して縦枠本体によって軸支する態様としているが、このような態様に限られず、その他の蝶番等の連結部材を介して縦枠本体によって吊元側戸板を軸支する態様としてもよい。
さらに、縦枠本体によって軸支される扉体としては、図例のような折戸の吊元側戸板に限られず、開き戸を扉体としてもよい。
さらにまた、上記各実施形態では、縦枠本体に切欠段部を設け、その段底面を位置決め縦枠部材の内側片部の後端に当接させる位置合わせ部とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、縦枠本体の横断面形状を略矩形状とし、その外方側寄りの前面を位置合わせ部とするようにしてもよい。さらには、外方側寄りの前面が内方側の前面よりも前方に突出するように外方側前部に突片部を設け、その突片部の前端を位置合わせ部とするようにしてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、位置決め縦枠部材の鉤状片部の厚さ寸法を、壁材の厚さ寸法と略同厚さとしたものを例示しているが、このような態様に限られない。例えば、鉤状片部の厚さ寸法を、壁材の厚さ寸法よりも大きくまたは小さく形成するようにしてもよい。この場合は、壁材の厚さ寸法との寸法差を加味して位置決め縦枠部材の内側片部の前後の幅寸法を形成するようにすればよい。
さらに、上記各実施形態では、閉止状態における扉体の前面と略同一平面状とされる壁材の前面を、表面化粧材を貼着する前の壁材の前面としたが、表面化粧材が貼着された状態のその前面を、壁材の前面として把握するようにしてもよい。この場合は、表面化粧材の厚さ寸法を加味して位置決め縦枠部材の内側片部の前後の幅寸法を形成するようにすればよい。
さらにまた、上記各実施形態では、扉装置の施工対象として、木造軸組の壁下地(内壁の下地材)を例示しているが、このような態様に限られず、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の壁下地を施工対象としてもよい。
1,1A,1B 扉装置
4 内壁
5 壁材
5a 壁材の前面
5b 壁材の開口部側端部
6 内壁の下地材
6a 下地材前面
6b 下地材の開口側側面(開口部の内側面)
6c 出隅部
8 開口部
11 折戸の吊元側戸板(扉体)
11a 戸板の前面(扉体の前面)
11b 閉止状態における折戸の吊元側端部の後面
20 縦枠本体
21a 段壁部の前面(開口部内方側寄りの前面)
22 切欠段部の段底面(位置合わせ部)
25,25A,25B 位置決め縦枠部材
26 鉤状片部
27,27A 内側片部
27a 内側片部の後端
28 突出部
D1,D2 内側片部の前後の幅寸法

Claims (5)

  1. 内壁の開口部に配設される扉体と、この扉体を軸支し、かつ、前記開口部の内側面に固定される縦枠本体と、前記内壁の下地材前面と前記開口部の内側面との出隅部に対して位置決めされる鉤状片部及びこの鉤状片部に連成され、前記開口部の内側面に沿うようにして固定され、後端が前記縦枠本体の前面側に設けられた位置合わせ部に当接される内側片部を有した位置決め縦枠部材とを備え、
    前記位置決め縦枠部材の内側片部の後端に前記縦枠本体の位置合わせ部当接させ、当該扉装置を施工した状態で、閉止状態における前記扉体の前面と前記内壁の下地材前面に添設される壁材の前面とが略同一平面状となるように、前記縦枠本体には、前記扉体に連結固定される連結部材の固定位置を位置決めする位置決め部が設けられ、かつ前記内側片部の前後の幅寸法が形成されていることを特徴とする扉装置。
  2. 請求項1において、
    前記縦枠本体は、開口部内方側寄りの前面が閉止状態における前記扉体の吊元側端部の後面に近接対面するように、前記扉体を軸支する構造とされていることを特徴とする扉装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記縦枠本体の位置合わせ部は、前記開口部の内側面側及び前方に開口するように形成された切欠段部の段底面とされていることを特徴とする扉装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記位置決め縦枠部材の鉤状片部は、前記壁材と略同厚さとされていることを特徴とする扉装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記位置決め縦枠部材は、前記壁材の前面よりも前方に突出するとともに、この壁材の開口部側端部を覆い隠す突出部を更に連成していることを特徴とする扉装置。
JP2010099176A 2010-04-22 2010-04-22 扉装置 Active JP5412365B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010099176A JP5412365B2 (ja) 2010-04-22 2010-04-22 扉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010099176A JP5412365B2 (ja) 2010-04-22 2010-04-22 扉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011226212A JP2011226212A (ja) 2011-11-10
JP5412365B2 true JP5412365B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=45041874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010099176A Active JP5412365B2 (ja) 2010-04-22 2010-04-22 扉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5412365B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63156387U (ja) * 1987-03-31 1988-10-13
JP5039516B2 (ja) * 2007-11-22 2012-10-03 パナソニック株式会社 開閉建具の開口縦枠取付構造
JP4825236B2 (ja) * 2008-04-25 2011-11-30 スガツネ工業株式会社 ダンパ付きスライドヒンジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011226212A (ja) 2011-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5039516B2 (ja) 開閉建具の開口縦枠取付構造
JP5412365B2 (ja) 扉装置
JP5118535B2 (ja) 部分被覆の改装ドア枠及びその改装方法
JP5793687B2 (ja) 袖壁構造
JP4446470B2 (ja) 改装サッシ
JP4844545B2 (ja) 開き戸
JP5623811B2 (ja) ドア体
JP2018184797A (ja) 戸装置
JP4640352B2 (ja) ドア取付用縦枠構造及びドア取付用縦枠施工方法
JP6497623B2 (ja) 窓枠及び窓枠の取付構造
JP2015172310A (ja) 枠材及びこれを備えた建具装置
JP5838362B2 (ja) サッシ枠用額縁
JP6923598B2 (ja) 見切材を備えた開口部構造及びその施工方法
JP2018150735A (ja) アウトセット折戸扉設置補助具
JP5604206B2 (ja) 窓枠及びこれを用いた窓枠納め構造
JP4881675B2 (ja) 枠および枠取付構造
JP3148639B2 (ja) 収納家具
JP2006263380A (ja) 洗面化粧台の壁面への取付け方法
JP2005325638A (ja) 見切材及び外壁施工構造
JP5004720B2 (ja) 設備・家具セット及びその設置方法
JP2009127266A (ja) 開閉建具の開口縦枠取付構造
KR200299576Y1 (ko) 천장검사구용 지지틀
JP2022053244A (ja) 建具枠構造、建具枠、及び建具枠構造の施工方法
JP4581724B2 (ja) 幅木
JP2020180471A (ja) 引戸パネル

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5412365

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150