JP2020180471A - 引戸パネル - Google Patents

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厚 中野
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Abstract

【課題】上吊型で施工された場合における下端側の戸厚方向への振れを抑制する下端ガイド部材の簡略化を図り得る引戸パネルを提供する。【解決手段】引戸パネル10は、木質系材料から形成された縦桟材20を有したパネル芯材15と、パネル芯材15のパネル厚さ方向両側に設けられた面材と、戸幅方向中央よりも戸先側に位置する縦桟材20Aに沿うように取り付けられ、長さ寸法が戸高寸法よりも小とされ、かつ上端側に片寄るように設けられた金属製の補強材25と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、引戸パネルに関する。
従来より、無垢材等からなる戸パネルに比べて軽量化が図れることから、芯材に面材を貼着した構成とされたいわゆるフラッシュパネル状の戸パネルが知られている。
例えば、下記特許文献1には、パネル芯材の両側に面材を設けた構成とされ、パネル芯材を構成する木質系材料から形成された縦桟材に、金属製の補強材を取り付けたパネルが開示されている。
特開2018−141299号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたパネルでは、補強材をパネル芯材の下端側に片寄らせて設けた構成とされている。そのため、上レールに吊下支持される上吊型の引戸に適用すれば、引手部に凭れ掛かった際等に下端側が戸厚方向に振れるように変形し易くなることが考えられる。このような下端側の変形を抑制するために、床側にレール部材を設けたり、多数のガイド部材を埋込状に設けたりすることも考えられるが、段差が生じ易く、また見栄え上や施工性の観点等からも更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、上吊型で施工された場合における下端側の戸厚方向への振れを抑制する下端ガイド部材の簡略化を図り得る引戸パネルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る引戸パネルは、木質系材料から形成された縦桟材を有したパネル芯材と、該パネル芯材のパネル厚さ方向両側に設けられた面材と、戸幅方向中央よりも戸先側に位置する縦桟材に沿うように取り付けられ、長さ寸法が戸高寸法よりも小とされ、かつ上端側に片寄るように設けられた金属製の補強材と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る引戸パネルは、上述のような構成としたことで、上吊型で施工された場合における下端側の戸厚方向への振れを抑制する下端ガイド部材の簡略化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る引戸パネルが備えるパネル芯材の一例を模式的に示す概略正面図である。 (a)は、同引戸パネルを施工した状態を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、同状態の一部破断概略横断面図である。 (a)は、同引戸パネルの一部破断概略横断面図、(b)は、図1におけるY部に対応させた一部破断概略拡大正面図、(c)は、(b)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(d)は、同引戸パネルの一変形例を模式的に示す一部破断概略横断面図、(e)は、(b)に対応させた一部破断概略拡大正面図である。 本発明の他の実施形態に係る引戸パネルが備えるパネル芯材の一例を模式的に示す概略正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る引戸パネルを施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図3は、第1実施形態に係る引戸パネルの一例及び変形例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る引戸パネル10は、図1及び図3(a)に示すように、木質系材料から形成された縦桟材20を有したパネル芯材15と、このパネル芯材15のパネル厚さ方向両側に設けられた面材11と、を備えている。つまり、引戸パネル10は、中実板状ではなく、中空状のいわゆるフラッシュパネル状とされている。このような構成とすれば、無垢材等からなる引戸パネルに比べて軽量化を図ることができる。
この引戸パネル10は、図2(a)、(b)に示すように、引戸装置1を構成し、住居等の建物に設けられた出入口4を開閉する引戸として上吊型で建て付けられる。
引戸装置1は、この引戸パネル10を戸幅方向にスライド自在に吊下支持する上レール5aを備えている。図例では、上レール5aを、戸枠を構成する上枠5に設けた例を示している。また、図例では、壁体3を貫通して設けられた出入口4の戸尻側に開放状態の引戸パネル10が納められる袖壁を設けた例を示している。また、出入口4の戸先側を区画する戸先側縦枠6と、出入口4の戸尻側を区画する中方立(中間縦枠)8と、全開状態の引戸パネル10の戸尻側端部が当接される戸尻側縦枠7と、を上枠5に連結して設けた例を示している。なお、図例では、上枠5の上側に天井から垂れ下がる垂れ壁を設けた例を示しているが、上枠5を天井に付設状や埋込状に設けたり、更には、上レール5aを直接的に天井に付設状や埋込状に設けたりしてもよい。つまりは、引戸パネル10の戸高寸法を、床2から天井までの天井高に応じた寸法としてもよい。
また、引戸装置1に片引き状に一枚の引戸パネル10を設けた例を示しているが、引分状や引違状に配される複数枚の引戸パネル10を設けた構成としてもよい。また、引戸パネル10は、袖壁納めで建て付けられる態様に限られず、戸袋納めやアウトセット納め等の適宜の納め態様で建て付け可能である。また、戸先側縦枠6や戸尻側縦枠7、中方立8等を設けていない構成としてもよい。
上レール5aは、戸幅方向に長尺状とされ、引戸パネル10の上端部に設けられた被ガイド部材13を案内支持する構成とされている。この上レール5aとしては、詳細な図示を省略しているが、被ガイド部材13を受け入れる下向き開口のガイド溝の上側を区画する天壁部や溝幅方向両側を区画する両側壁部、これら両側壁部の下端部から互いに向き合う方向に突出する案内片部を備えたものでもよい。
また、引戸装置1は、図2(b)に示すように、引戸パネル10の下端側をガイドする下端ガイド部材9を備えている。本実施形態では、閉鎖位置と全開位置とを移動する引戸パネル10が常時上方側に存在する位置となるように、単一の下端ガイド部材9を引戸パネル10の移動軌跡の概ね中央に位置するように設けた例を示している。図例では、中方立8の見込方向(壁厚方向)一方側に下端ガイド部材9を設けた例を示している。
この下端ガイド部材9は、引戸パネル10の下端部に設けられた被ガイド溝12に挿入(遊挿)されるピン状のガイド部を備えている。引戸パネル10の下端部の被ガイド溝12は、引戸パネル10の下端面において下方側に向けて開口するように、かつ戸幅方向に延びるように設けられている。
なお、下端ガイド部材9としては、床に固定されるベース部から上方側に向けてピン状のガイド部を突出させた固定ガイドピンでもよい。また、下端ガイド部材9としては、固定ガイドピンに限られず、磁石を有したガイドピンを床に埋込状に配される収容部に対して上下方向に出没自在に設けたマグネットガイドであってもよい。この場合は、被ガイド溝12の適所に、下端ガイド部材9に対応させて磁石や磁性体等を設けた構成としてもよい。また、下端ガイド部材9を設ける位置や個数は、図例に限られず、適宜の位置や個数としてもよい。
引戸パネル10は、図2(a)に示すように、一方向(上下方向)に長尺な略矩形平板状とされている。
この引戸パネル10の戸高寸法(長さ寸法)は、当該引戸パネル10によって開閉される出入口4の開口高に応じた寸法であればよく、標準的な戸高寸法、例えば、1800mm〜2100mm程度でもよい。また、引戸パネル10は、戸高寸法が天井高と略同高さ、例えば、2400mm〜3000mm程度とされたハイドアを構成するものでもよい。また、引戸パネル10の戸幅(パネル幅)寸法は、出入口4の開口幅に応じて適宜の寸法としてもよく、例えば、600mm〜1500mm程度でもよく、比較的に大とされたものでもよく、例えば、1000mm以上とされたものでもよい。また、引戸パネル10の戸厚(パネル厚さ)寸法は、20mm〜40mm程度でもよい。
引戸パネル10の被ガイド部材13は、上端部の戸幅方向両側端部のそれぞれに設けられている。これら被ガイド部材13,13としては、上レール5aの構成に応じて種々の構成とされたものでもよい。例えば、上レール5aのガイド溝に挿入され、案内片部上を走行する転動体を備えたいわゆるランナーでもよい。また、これら被ガイド部材13,13は、図1に示すように、引戸パネル10(パネル芯材15)の上端部の戸幅方向両側端部に設けられたランナー取付下地23,23にねじ等の固着具によって固定されるブロック状の被取付部を備えている。これらランナー取付下地23,23は、引戸パネル10の上端部の戸幅方向両側端部において戸幅方向外側及び上方側に向けて開口し、被ガイド部材13,13の被取付部を受け入れる凹所状の取付部(カップ部)を区画するように設けられている。
また、引戸パネル10の戸先側端部の戸厚方向両側には、図2に示すように、開閉する際に操作される引手部14,14が設けられている。これら引手部14,14としては、戸厚方向両面において開口するように設けられた堀込状のものでもよいが、図例では、戸厚方向両面に付設状に設けられ、上下方向に延びる棒状(バー状)の把持部を備えたものを例示している。また、これら引手部14,14は、操作し易い高さとなるように、適宜の高さに設けられている。これら引手部14,14は、戸高方向中心が、例えば、床2から700mm〜1000mm程度の範囲の高さに位置するように設けられたものでもよい。図例では、これら引手部14,14を、戸高方向中心が引戸パネル10の戸高方向中心よりも下方側に位置するように設けた例を示している。これら引手部14,14は、図1に示すように、引戸パネル10(パネル芯材15)の戸先側端部の戸高方向途中部位に設けられた引手取付下地24にねじ等の固着具によって固定される。
また、引戸パネル10は、図1に示すように、戸幅方向中央よりも戸先側に位置する戸先側縦桟材20Aに沿うように取り付けられ、長さ寸法が戸高寸法よりも小とされ、かつ上端側に片寄るように設けられた金属製の補強材25を備えている。このような構成とすれば、補強材25を戸高方向の全長に亘って設けたものと比べて、軽量化が図れ、また、戸高寸法の異なる複数の引戸パネル10に対して同長さの補強材25を用いることで、戸高寸法の異なる引戸パネル10を容易に実現することもできる。また、この補強材25によって当該引戸パネル10の戸先側部位の上端側部位を補強することができ、戸高方向途中部位に設けられる引手部14に凭れ掛かった際における下端側の戸厚方向への振れを抑制することができる。これにより、床2側にレール部材を設けたり、多数のガイド部材を埋込状に設けたりする必要性を低減することができ、引戸パネル10の下端側をガイドする下端ガイド部材9の簡略化を図ることができ、施工性を向上させることも可能となる。例えば、本実施形態のように、閉鎖位置と全開位置とを移動する引戸パネル10の下端側を、単一のピン状の下端ガイド部材9によってガイドする構成とすることもできる。
本実施形態では、補強材25を、パネル芯材15の戸高方向両側及び戸幅方向両側の四周を囲むように設けられた枠体を構成する四周枠16内に設けられた戸先側縦桟材20Aに沿わせて設けた構成としている。
四周枠16は、上端部に設けられた上横枠部17と、戸幅方向両側に設けられた両側の縦枠部19,19と、下端部に設けられた下横枠部18と、を備えている。
上横枠部17及び下横枠部18は、戸幅方向に延びるように長尺状とされている。これら上横枠部17及び下横枠部18は、一本からなるものに限られず、複数本が上下に接合されて構成されたものでもよい。
両側の縦枠部19,19は、戸高方向に延びるように長尺状とされている。これら縦枠部19,19は、一本からなるものに限られず、複数本が上下や戸幅方向に接合されて構成されたものでもよい。
また、本実施形態では、図3(a)に示すように、これら両側の縦枠部19,19の戸幅方向外側に向く外側面に、面材11の端部が差し込まれる差込溝を全長に亘って設けた構成としている。これら戸幅方向両側の差込溝は、戸幅方向外側に向けて開口するように設けられている。面材11は、引戸パネル10の四周表面(戸厚方向両面及び戸幅方向両側端面)が化粧面となるようにパネル芯材15の四周表面に貼着されている。また、面材11は、MDF(中密度繊維板)等の木質系ボードやガラス繊維等の強化繊維シートを含んだ繊維強化樹脂層等の基材の表面側に突板や樹脂シート等の化粧シートが貼着された構成とされたものでもよい。また、面材11は、裏面側のパネル芯材15の角部に応じた位置に折曲溝が設けられたものでもよい。また、図例では、パネル芯材15の戸厚方向両側のそれぞれに設けられた二枚の面材11,11によって四周の化粧面を構成した例を示しているが、一枚の面材11によって四周の化粧面を構成する態様としてもよい。この場合は、一方の縦枠部19に差込溝を設けていない構成としてもよい。
これら上横枠部17、下横枠部18及び両側の縦枠部19,19の戸厚方向に沿う寸法は、戸厚方向の各面が互いに略同一平面状となるように互いに略同寸法とされている。また、図例では、上横枠部17及び下横枠部18の戸高方向に沿う幅寸法並びに両側の縦枠部19,19の戸幅方向に沿う幅寸法を、互いに略同寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。
また、本実施形態では、これら上下の横枠部17,18と両側の縦枠部19,19とをいわゆる縦勝状に接合した構成としている。つまり、両側の縦枠部19,19の上端部及び下端部の互いに向き合う内側面に上横枠部17及び下横枠部18の長手方向の各端面を当接させ、これら上下の横枠部17,18と両側の縦枠部19,19とを接合した構成としている。なお、上横枠部17及び下横枠部18と両側の縦枠部19,19とは、ステープル(いわゆるU針)等の固着具や接着剤等を用いて接合されたものでもよい。
また、パネル芯材15は、戸先側縦桟材20Aを含み、戸幅方向に間隔を空けて配された複数本の縦桟材20,20を備えている。また、戸先側縦桟材20A以外の少なくとも一本の縦桟材としての戸尻側縦桟材20Bに沿わせて長さ寸法が戸高寸法よりも小とされた金属製の第2の補強材25を上端側に片寄らせて取り付けた構成としている。このような構成とすれば、戸幅方向に間隔を空けて設けられた少なくとも二本の縦桟材20A,20Bに補強材25,25が設けられることとなり、当該引戸パネル10の剛性を向上させることができる。本実施形態では、両側の縦枠部19,19間に、二本の縦桟材20,20(戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20B)を設けた構成としている。また、これら戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bのそれぞれに、同様の構成とされた補強材25,25を設けた構成としている。なお、これら戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bの区別を要しない場合には、縦桟材20として説明する場合がある。
戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bは、互いに同様の構成とされ、戸高方向に延びるように長尺状とされている。これら戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bは、上端部が上記同様な固着具や接着剤等を用いて上横枠部17に接合され、下端部が上記同様な固着具や接着剤等を用いて下横枠部18に接合されている。
また、これら戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bは、戸幅方向中央よりもそれぞれが近接する側となる縦枠部19,19側に位置するように設けられている。つまり、戸先側縦桟材20Aは、パネル芯材15の戸幅方向中心と戸先側の縦枠部19との間において戸先側の縦枠部19側に片寄るように設けられている。また、戸尻側縦桟材20Bは、パネル芯材15の戸幅方向中心と戸尻側の縦枠部19との間において戸尻側の縦枠部19側に片寄るように設けられている。また、図例では、これら戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bを、左右(戸幅方向)対称状の位置となるようにそれぞれが近接する側となる縦枠部19,19から略等間隔を空けて設けた例を示している。
また、パネル芯材15は、戸高方向に間隔を空けて配された複数本の横桟材21,22を備えている。これら横桟材21,22は、戸先側縦桟材20Aと戸尻側縦桟材20Bとの間に架け渡されるように設けられた中央側横桟材21を含んでいる。また、これら横桟材21,22は、戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bとそれぞれが近接する側となる縦枠部19,19との間に架け渡されるように設けられた端部側横桟材22を含んでいる。これら中央側横桟材21と端部側横桟材22とは、略同高さに位置するように設けられている。また、これら中央側横桟材21及び端部側横桟材22を、上横枠部17と下横枠部18との間のパネル内空間を略等分するように戸高方向に略等間隔を空けて設けた例を示している。これら中央側横桟材21及び端部側横桟材22の戸幅方向に沿う長手方向両端部は、それぞれの接合対象に対して上記同様な固着具や接着剤等を用いて接合されている。
上記した戸幅方向両側のランナー取付下地23,23は、左右対称状に設けられ、戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bのそれぞれの戸幅方向外側に位置するように設けられている。図例では、ランナー取付下地23,23を、上横枠部17の下面から下方側に向けて延出するように設けられた縦桟部とこの縦桟部の下端部と各縦枠部19,19との間に架け渡されるように設けられた横桟部とを備えた構成としている。また、これらランナー取付下地23,23を、戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bとの間に隙間を設けて配した例を示しているが、戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bに当接させて接合した構成等としてもよい。なお、ランナー取付下地23,23としては、正面視して略L字状とされた態様に限られず、上横枠部17と各縦枠部19,19との入隅部に付設状に設けられたものでもよい。
また、上記した引手取付下地24は、戸先側縦桟材20Aの戸幅方向外側に位置するように設けられている。図例では、引手取付下地24を、戸高方向略中央部に配された端部側横桟材22の下面から下方側に向けて延出するように設けられた縦桟部とこの縦桟部の下端部と戸先側の縦枠部19との間に架け渡されるように設けられた横桟部とを備えた構成としている。なお、引手取付下地24としては、正面視して略L字状とされた態様に限られず、戸先側の縦枠部19の戸幅方向中央側の内側面に沿わせるように設けられたものでもよい。また、戸尻側にも同様な引手取付下地24を設けた構成としてもよい。
上記した中央側横桟材21、端部側横桟材22、ランナー取付下地23及び引手取付下地24の戸厚方向に沿う寸法は、戸厚方向の各面が互いに略同一平面状となるように互いに略同寸法とされている。
また、四周枠16、各縦桟材20,20、各横桟材21,22、ランナー取付下地23及び引手取付下地24は、木質系材料から形成されている。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、PB(パーティクルボード)等の木質ボード、MDF(中密度繊維板)やハードボード等の木質繊維板などが挙げられる。また、木質系材料としては、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)であってもよい。
また、各縦桟材20,20及び各横桟材21,22によって区画された四周枠16内の各空間に、発泡ウレタン等の発泡樹脂系材料から成形された発泡成形体やペーパーコア等のコア材を収容させた構成としてもよい。
戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bに取り付けられた補強材25,25は、戸高方向に延びるように長尺状とされている。本実施形態では、これら補強材25,25を、引手取付下地24と同高さにも位置するように設けた構成としている。このような構成とすれば、少なくとも引手取付下地24が設けられる箇所を含んだ上端側に片寄った部位に補強材25,25が設けられることとなり、開閉操作時に撓み変形し易い戸先側の下端側の戸厚方向への振れをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、補強材25,25を、ランナー取付下地23,23と概ね同高さに上端部が位置するように設けた構成としている。換言すれば、これら補強材25,25は、上端部を上横枠部17に近接または当接させて設けられている。このような構成とすれば、上レール5aに吊下支持される上端部から補強材25,25が設けられることとなり、上端側部位の撓み変形が効果的に抑制され、下端側の戸厚方向への振れをより効果的に抑制することができる。
これら補強材25,25の戸高方向に沿う長さ寸法は、引手取付下地14の高さ等に応じて、また、引手部14に戸厚方向に過度な荷重が掛けられた際における下端側の戸厚方向への振れを抑制する観点や軽量化を図る観点等から適宜の長さ寸法としてもよい。これら補強材25,25の戸高方向に沿う長さ寸法は、例えば、当該引戸パネル10の戸高寸法の3/5〜17/20程度の寸法としてもよい。図例では、補強材25,25の長さ寸法を当該引戸パネル10の戸高寸法の3/4程度の寸法とした例を示している。また、これら補強材25,25を、上横枠部17の下面から最下段の横桟材21,22を超えるように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
また、本実施形態では、図3(a)、(c)に示すように、戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bのそれぞれに、戸厚方向両側から挟むように一対の補強材25,25を取り付けた構成としている。これら一対の補強材25,25は、戸厚方向外側に向く各面が各横桟材21,22の戸厚方向の各面と略同一平面状となるように設けられている。
また、これら一対の補強材25,25に、戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bが嵌め込まれる凹溝26,26を互いに向き合う方向に開口するように設けた構成としている。なお、これら戸先側縦桟材20A及び戸尻側縦桟材20Bに取り付けられた各補強材25,25,25,25は、互いに同様の構成であるので、以下では、一つを例にとって説明する。
補強材25は、凹溝26の底側を区画する底片部28と、凹溝26の溝幅方向両側を区画する両側片部29,29と、を備えている。これら底片部28及び両側片部29,29は、薄板状とされている。図例では、底片部28及び両側片部29,29の厚さ寸法を互いに略同寸法としている。これら底片部28及び両側片部29,29の厚さ寸法は、強度上の観点や軽量化を図る観点等から適宜の厚さ寸法としてもよく、例えば、0.5mm〜3.0mm程度でもよく、好ましくは、1.0mm〜2.0mm程度でもよい。
凹溝26の戸幅方向に沿う溝幅寸法は、縦桟材20の受け入れが可能なように、縦桟材20の戸幅方向に沿う幅寸法に応じた寸法とされている。
凹溝26の戸厚方向に沿う溝深さ寸法は、縦桟材20の戸厚方向の一部の受け入れが可能なように、縦桟材20の戸厚方向に沿う寸法の1/2未満の寸法とされている。この凹溝26の溝深さ寸法は、補強材25の強度上の観点や軽量化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、この凹溝26の溝深さ寸法を、縦桟材20の戸厚方向に沿う寸法の1/10〜2/5程度としてもよく、図例では、1/3程度とした例を示している。
また、本実施形態では、図3(b)、(c)に示すように、補強材25に、縦桟材20の戸幅方向に隣接する横桟材21,22と縦桟材20とを接合する固着具の止着箇所を露出させる複数の開口27を長手方向に間隔を空けて設けた構成としている。図例では、縦桟材20の戸厚方向外側に向く面に沿わせられる底片部28の戸幅方向両側のそれぞれに開口27を設けた例を示している。
これら戸幅方向両側の開口27,27は、補強材25の底片部28を厚さ方向に貫通するように設けられている。これら戸幅方向両側の開口27,27は、互いに略同高さに位置するように設けられている。また、これら両側の開口27,27を、両側の各側片部29,29の底片部28側縁部を切り欠くように設けた構成としている(図3(c)参照)。
また、これら開口27,27は、上記のように戸高方向に間隔を空けて設けられた複数の横桟材21,22に応じた個数及び位置となるように設けられている(図1参照)。
なお、補強材25に、当該補強材25を縦桟材20に固定する固着具が挿通される適宜の挿通孔を設けた構成としてもよい。
縦桟材20の少なくとも補強材25が取り付けられた部位の戸厚方向に沿う寸法は、図3(c)に示すように、補強材25の底片部28の厚さに応じて横桟材21,22の戸厚方向に沿う寸法よりも小とされている。また、縦桟材20の補強材25が取り付けられていない部位の戸厚方向に沿う寸法は、戸厚方向の各面が各横桟材21,22の戸厚方向の各面と略同一平面状となるように横桟材21,22の戸厚方向に沿う寸法と略同寸法としてもよい。つまり、縦桟材20の上側部位の戸厚方向の各面に底片部28を受け入れる凹段部を設けた構成としてもよい。なお、このような態様に代えて、縦桟材20の戸厚方向に沿う寸法を全長に亘って一様な寸法としてもよい。この場合は、縦桟材20の補強材25が取り付けられていない部位の戸厚方向の各面に適宜のスペーサーを設けた構成等としてもよい。
次に、引戸パネルの一変形例及び他の実施形態に係る引戸パネルの一例について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の変形例及び実施形態では、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図3(d)、(e)は、第1変形例に係る引戸パネル10Aの一例を模式的に示す図である。
本変形例においても戸先側縦桟材20D及び戸尻側縦桟材20Eのそれぞれに、互いに同様の構成とされた補強材25A,25Aを取り付けた構成としている。これら補強材25A,25Aは、互いに同様の構成であるので、以下では、一つを例にとって説明し、戸先側縦桟材20D及び戸尻側縦桟材20Eを、区別を要しない場合には、縦桟材20Cとして説明する。
本変形例では、補強材25Aは、縦桟材20Cが嵌め込まれる凹溝26Aを、戸幅方向に開口させた構成とされている。図例では、補強材25Aの凹溝26Aを、戸幅方向中央側に向けて開口させた構成としている。
また、補強材25Aは、凹溝26Aの底側を区画する底片部28Aと、凹溝26Aの溝幅方向両側を区画する両側片部29A,29Aと、を備えている。また、これら両側片部29A,29Aの戸幅方向に沿う寸法を、縦桟材20Cの戸幅方向に沿う寸法よりも小としている。補強材25Aの戸幅方向に沿う寸法は、例えば、縦桟材20Cの戸幅方向に沿う寸法の1/2以上としてもよく、好ましくは、2/3以上としてもよい。また、縦桟材20Cの戸厚方向両側の戸幅方向外側部位に、両側片部29A,29Aを受け入れる凹段部を設けた構成としている。縦桟材20Cの戸幅方向中央側部位は、戸厚方向の各面が補強材25Aの戸厚方向外側に向く各面と略同一平面状となるように戸厚方向に沿う寸法が戸幅方向外側部位よりも大とされている。
また、補強材25Aの両側片部29A,29Aのそれぞれには、底片部28A側に隣接される横桟材(端部側横桟材)22と縦桟材20Cとを接合する固着具の止着箇所を露出させる複数の開口27Aが設けられている。これら開口27Aは、上記と概ね同様、各側片部29A,29Aを厚さ方向に貫通して設けられている。また、これら開口27Aは、上記のように戸高方向に間隔を空けて設けられた複数の横桟材21,22に応じた個数及び位置となるように設けられている。
なお、本変形例及び上記した例では、補強材25,25Aに、縦桟材20,20Cが嵌め込まれる凹溝26,26Aを設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、補強材25,25Aを、縦桟材20,20Cの四周の側面のうちの2つの側面に沿うように長手方向に見て略L字状とされたものや、1つの側面に沿わせられる帯板状とされたものとしてもよい。
図4は、第2実施形態に係る引戸パネル10Bが備えるパネル芯材15Bの一例を模式的に示す図である。なお、図4では、パネル芯材15Bのみを示しているが、上記同様、パネル芯材15Bの少なくともパネル厚さ方向両側には、面材11,11が設けられる。
本実施形態では、パネル芯材15Bに、3本の縦桟材20,20,20を設けた構成としている。また、隣り合う縦桟材20,20間に架け渡すように、中央側横桟材21A,21Aを設けた例を示している。
また、これら3本の縦桟材20,20,20のうちの2本の縦桟材20,20に、補強材25,25を取り付けた構成としている。また、戸先側縦桟材20Aと戸尻側縦桟材20Bとの間の戸幅方向中央側に設けられた中央側縦桟材20F及び戸先側縦桟材20Aのそれぞれに補強材25,25を取り付けた構成としている。このような構成とすれば、戸幅方向中央部付近から戸先側部位に戸幅方向に間隔を空けて複数の補強材25,25が設けられることとなり、開閉操作時に撓み変形し易い戸先側の下端側の戸厚方向への振れをより効果的に抑制することができる。
つまり、本実施形態では、戸尻側縦桟材20Bには、補強材25を取り付けていない構成としている。この場合は、戸尻側縦桟材20Bの戸厚方向の各面が横桟材21,22の戸厚方向の各面と略同一平面状となるように、戸尻側縦桟材20Bの戸厚方向に沿う寸法を全長に亘って横桟材21,22の戸厚方向に沿う寸法と略同寸法としてもよい。
また、図例では、戸先側縦桟材20A及び中央側縦桟材20Fを戸厚方向両側から挟むように補強材25を取り付けた例を示しているが、上記した第1変形例に係る補強材25Aと同様な態様としてもよい。
また、図例では、中央側縦桟材20Fを、パネル芯材15Bの戸幅方向略中央部に設けた例を示しているが、戸先側や戸尻側に片寄らせて設けた構成としてもよい。
なお、上記各例では、補強材25,25Aを、四周枠16内の縦桟材20A,20B,20D,20E,20Fに沿わせて設けた例を示しているが、このような態様に代えて、または加えて、戸先側の縦枠部19に沿わせて設けた構成としてもよい。また、上記各実施形態及び変形例に係る引戸パネル10,10A,10Bの上記した各部材及び各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
10,10A,10B 引戸パネル
11 面材
13 被ガイド部材
14 引手部
15,15A,15B パネル芯材
20,20C 縦桟材
20A,20D 戸先側縦桟材
20B,20E 戸尻側縦桟材
20F 中央側縦桟材
23 ランナー取付下地(被ガイド部材の取付下地)
24 引手取付下地(引手部の取付下地)
25,25A 補強材
5a 上レール

Claims (4)

  1. 木質系材料から形成された縦桟材を有したパネル芯材と、
    該パネル芯材のパネル厚さ方向両側に設けられた面材と、
    戸幅方向中央よりも戸先側に位置する縦桟材に沿うように取り付けられ、長さ寸法が戸高寸法よりも小とされ、かつ上端側に片寄るように設けられた金属製の補強材と、
    を備えていることを特徴とする引戸パネル。
  2. 請求項1において、
    前記補強材は、引手部の取付下地と同高さにも位置するように設けられていることを特徴とする引戸パネル。
  3. 請求項1または2において、
    前記補強材は、上レールに案内支持される被ガイド部材の取付下地と概ね同高さに上端部が位置するように設けられていることを特徴とする引戸パネル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    戸幅方向に間隔を空けて配された複数本の縦桟材を備えており、前記戸先側の縦桟材以外の少なくとも一本の縦桟材に沿わせて長さ寸法が戸高寸法よりも小とされた金属製の第2の補強材が上端側に片寄って取り付けられていることを特徴とする引戸パネル。
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